JPH0881467A - 三環性化合物、その製造法および剤 - Google Patents

三環性化合物、その製造法および剤

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JPH0881467A
JPH0881467A JP17745395A JP17745395A JPH0881467A JP H0881467 A JPH0881467 A JP H0881467A JP 17745395 A JP17745395 A JP 17745395A JP 17745395 A JP17745395 A JP 17745395A JP H0881467 A JPH0881467 A JP H0881467A
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Withdrawn
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JP17745395A
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English (en)
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Muneo Takatani
宗男 高谷
Yumiko Shibouda
由美子 柴生田
Kiminori Tomimatsu
公典 冨松
Tetsuji Kawamoto
哲治 川本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れたPDGF抑制作用、降圧作用、腎疾患改
善作用及び脂質低下作用を有する化合物を提供する。 【解決手段】一般式(I') 【化1】 〔式中、A環はヘテロ原子として窒素2個を有する含窒
素複素環、オキソまたはチオキソで置換されていてもよ
く、Q環は置換基を有していてもよく、Yはそれぞれ、
置換基を有していてもよい炭化水素、ヒドロキシル又は
メルカプト基(ただしYとしてメチル基を除く)、R1
はH、ハロゲン、炭化水素又はアシルを示す。〕で表さ
れる化合物又はその塩、その製造法及び剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた血小板由来
増殖因子(PDGF)抑制作用、降圧作用、腎症改善作
用、コレステロール低下作用などを有する医薬品として
有用な新規三環性化合物、その製造法および医薬製剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、社会の高齢化が進む中で、脳およ
び心臓血管系の諸種虚血性疾患が増加している。現在、
これら疾患の治療薬として、カルシウムチャネルブロッ
カーやアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤が臨
床的に広く用いられ、高血圧による脳血管障害は減少し
たが、虚血性心疾患の死亡率は低下していない。これを
改善するには、単に血圧を低下させるだけでなく、脂質
代謝を改善する必要があると考えられている。また、降
圧作用の程度も問題になっている。すなわち、強い降圧
作用の代わりに、緩和な降圧作用でも血管の弾力性が保
てる方がよいと考えられるようになった。血管の弾力性
を保つためには、血管の肥厚や繊維化を積極的に改善す
る必要がある。血管肥厚を生ずる疾患としては、例えば
高血圧、糖尿病、慢性腎糸球体硬化症(慢性腎不全)、
動脈硬化などがある。また、冠血管に血小板が凝集・蓄
積して動脈が閉塞している場合、経皮的冠動脈形成術
(PTCA)を行うが、この場合内皮が傷害されて血管
平滑筋の血管の内側への増殖が起こり、しばしば血管再
閉塞が生じることがある。
【0003】これら上述の疾患に共通して見られる現象
の一つとして、血小板由来増殖因子(PDGF)やPD
GF受容体の発現(mRNA)の亢進などが報告されて
いる。すなわち、1)自然発症高血圧ラット(SHR)
や腎性高血圧動物で、PDGFやPDGF受容体の発現
が亢進またはPDGF受容体に連関したチロシンキナー
ゼ活性が亢進している〔アール・サルザニ(R.Sar
zani)ら,Hypertension, 18,III93(1991);ピー
・ポーレット(P.Pauletto)ら、第15回国際高血圧学
会、メルボルン、Abstract 1197(1994);エム・ディー
・サウロ(M.D.Sauro)およびビー・トーマス(B.Thoma
s),Life Sci.,53,PL371(1993)〕。2)本態性高血
圧で、さらに糖尿病を合併している患者では、血中PD
GF濃度が高い〔ピー・ボリ(P.Bolli)ら、第15回
国際高血圧学会、メルボルン、Abstract 767(1994)〕。
3)ヒト動脈硬化巣でPDGFmRNAの発現が亢進し
たり〔ティー・バレット(T.Barrett)およびピー・ベン
ディット(P.Benditt),Proc.Natl.Acad.Sci.USA,85,28
10(1988);ジェー・エヌ・ウィルコックス(J.N.Wilco
x)ら,J.Clin.Invest.,82,1134(1988)〕、糖尿病性動
脈硬化ラットの血管平滑筋細胞でPDGF受容体の発現
が亢進している〔神崎哲人、斎藤康、現代医療,23,26
14(1991)〕。4)バルーンカテーテル傷害動物および
PTCA後のヒト血管で、PDGFまたはPDGF受容
体の発現が亢進している〔エム・ダブリュー・マジェス
キー(M.W.Majesky)ら,J.Cell Biol.,111,2149(199
0);エム・ウエダ(M.Ueda)ら,Circulation,86(Supp
l.),1(1992)〕。5)巣状糸球体硬化症のモデルである
5/6腎臓摘出ラットの腎メサンギウムでPDGFの発
現が亢進している〔ジェー・フロージ(J.Floege)ら,
Kidney Int.,41,297(1992)〕。6)メサンギウム増殖
性腎炎(IgA腎症)およびラット腎炎モデルでメサン
ギウムのPDGFの増加が見られる〔アール・ジェー・
ジョンソン(R.J.Johnson)ら,J.Am.Soc.Nephrol.,4,1
19(1993);エッチ・イー・アバウド(H.E.Abboud),Ki
dney Int.,43,252(1993)〕。PDGFは血管平滑筋細胞
や腎糸球体メサンギウム細胞を増殖させることが、in v
itroの実験で証明されている〔アール・ロス(R.Ross)
ら,Cell,46,155(1986);ジェー・フロージ(J.Floeg
e)ら,Clin.Exp.Immunol.,86,334(1991)〕およびin vi
vo〔エー・ジェヴィーン(A.Jawien)ら,J.Clin.Inves
t.,89,507(1992);ワイ・イサカ(Y.Isaka)ら,J.Cli
n.Invest.,92,2597(1993);ジェー・フロージ(J.Floeg
e)ら,J.Clin.Invest.,92,2952(1993)〕。また、繊維
化に関与するサイトカインTGFβ(トランスフォーミ
ング増殖因子β)の作用は、TGFβによって発現する
PDGFの作用を介しているとも報告されている〔イー
・ジェー・バテゲイ(E.J.Battegay)ら,Cell,63,515
(1990)〕。さらに、高血圧性の血管肥厚やうっ血性心不
全の心肥大がACE阻害剤やアンジオテンシン拮抗薬で
抑制されるという報告が最近数多くあるが、このアンジ
オテンシンを介した血管肥厚や心肥大にもPDGFの作
用が関与するとされている〔エー・ジェー・ナフチラン
(A.J.Naftilan)ら,J.Clin.Invest.,83,1419(1989);
ジー・エッチ・ギボンズ(G.H.Gibbons)ら,J.Clin.Inv
est.,90,456(1992)〕。また、LDL−コレステロール
は血管平滑筋細胞や腎メサンギウム細胞の増殖に関し
て、PDGFと相互に増強しあうことも知られており、
このことが動脈硬化の一因であるとされている。したが
って、PDGFの作用を特異的に抑制する薬剤は、動脈
硬化を含めた種々の循環器系疾患などの有用な治療剤と
して期待できる。
【0004】一方、三環性化合物としては、(1)ジャー
ナル・オブ・ヘテロサイクリック・ケミストリー(J. H
eterocycl. Chem.),1972年、第9巻(1),第8
5頁から第85頁、(2)ジャーナル・オブ・ヘテロサイ
クリック・ケミストリー(J.Heterocycl. Chem.),1
976年、第13巻(5),第1029頁から第103
1頁、(3)ジャーナル・オブ・モレキュラー・ストラク
チャー(J. Mol. Struct.),1978年,第49巻
(2),第415頁から第420頁、(4)薬学雑誌,1
978年,第98巻(5),第631頁から第635
頁、(5)J. Crystallogr. Spectrosc. Res., 1989
年,第19巻(1),第159頁から第166頁、(6)B
ull. Pol. Acsd. Sci., Chem.,1989年,第37巻
(7−8),第313頁から316頁、(7)J. Chem. So
c., Perkin Trans. 1,1987年,第5巻,第115
9頁から第1163頁には、下記で表される化合物が開
示されているが、これらの化合物の用とについての報告
は見当たらない。
【化9】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のような現状か
ら、PDGF抑制作用などに基づく安全な循環器系の新
しい治療薬の開発が望まれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、式
【化10】 の三環性縮合複素環とA端の置換基に化学構造の特徴を
有する一般式(I')
【化11】 〔式中、A環はヘテロ原子として窒素原子を2個有する
含窒素複素環であって、オキソまたはチオキソで置換さ
れていてもよく、Q環は置換基を有していてもよく、Y
はそれぞれ、置換基を有していてもよい炭化水素基、ヒ
ドロキシル基またはメルカプト基(ただし、Yとしてメ
チル基は除く)を示し、R1は水素原子、ハロゲン原
子、置換基を有していてもよい炭化水素基またはアシル
基を示す。〕で表される化合物(以下化合物(I')と略
称することがある)またはその塩、化合物(I')として
とりわけ、式
【化12】 の三環性縮合複素環と末端のNに電子吸引基を有する側
鎖に化学構造の特徴を有する一般式(I)
【化13】 〔式中、Bは置換基を有していてもよい2価の炭化水素
基、Xは結合手、酸素原子または硫黄原子、R2は水素
原子または置換基を有していてもよい炭化水素基、ある
いはR2とBは隣接する窒素原子と一緒に環を形成して
いてもよく、およびR3は電子吸引基を示し、A環、Q
環及びR1は前記と同意義を示す。〕で表される化合物
(以下化合物(I)と略称することがある)またはその
塩で代表されるようなピリジン環、イミダゾール環およ
び含窒素複素環の三種の環が窒素原子を縮合橋頭部に共
有して縮合した三環性縮合複素環を初めて合成し、かつ
得られた化合物(I')または(I)あるいはそれらの塩
が予想外にもその特異な化学構造に基づいて優れたPD
GF抑制作用(例えば、細胞増殖や血管収縮抑制作用な
ど)、降圧作用、腎症改善作用さらにはコレステロール
低下作用を有することを見出し、さらに研究を進めて、
本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は(1)化合物(I')ま
たはその塩、(2)Yがそれぞれ、窒素原子を少なくと
も1つ含む置換基を有していてもよい炭化水素基、ヒド
ロキシル基またはメルカプト基(ただし、Yとしてメチ
ル基は除く)である前記(1)記載の化合物、(3)Yが
それぞれ、電子吸引基を少なくとも1つ含む置換基を有
していてもよい炭化水素基、ヒドロキシル基またはメル
カプト基(ただし、Yとしてメチル基は除く)である前
記(1)記載の化合物、
【0008】(4)Yがそれぞれ、少なくとも1つの電
子吸引基をもつアミノ基を含む置換基を有していてもよ
い炭化水素基、ヒドロキシル基またはメルカプト基(た
だし、Yとしてメチル基は除く)である前記(1)記載の
化合物、(5)Yが式
【化14】 〔式中、Bは置換基を有していてもよい2価の炭化水素
基、Xは結合手、酸素原子または硫黄原子、R2は水素
原子または置換基を有していてもよい炭化水素基、ある
いはR2とBは隣接する窒素原子と一緒に環を形成して
いてもよく、およびR3aは電子吸引基を示すか、または
2とR3aは隣接する窒素原子とともに環を形成してい
てもよい。〕である前記(1)記載の化合物、(6)化合
物(I)またはその塩、
【0009】(7)含窒素複素環が5または6員環であ
る前記(1)記載の化合物、(8)Q環が(i)ハロゲン原
子、(ii)C1-4アルキル基、(iii)C1-4アルコキシ基、
(iv)C1-4アルキルチオ基、(v)ヒドロキシル基、(vi)カ
ルボキシル基、(vii)シアノ基、(viii)ニトロ基、(ix)
アミノ基、(x)モノ−またはジ−C1-4アルキルアミノ
基、(xi)ホルミル基、(xii)メルカプト基、(xiii)C1-4
アルキル−カルボニル基、(xiv)C1-4アルコキシ−カル
ボニル基、(xv)スルホン基、(xvi)C1-4アルキルスルホ
ニル基、(xvii)カルバモイル基および(xviii)モノ−ま
たはジ−C1-4アルキル−カルバモイル基から選ばれた
1ないし3個の置換基を有していてもよい前記(1)記載
の化合物、(9)Q環が無置換である前記(1)記載の化
合物、(10)R1が水素原子、置換基を有していても
よいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル
基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を
有していてもよいアリール基、アルコキシカルボニル
基、アルキルカルバモイル基またはアルカノイル基であ
る前記(1)記載の化合物、(11)R1が水素原子、C
1-6アルキル基またはフェニル基である前記(1)記載の化
合物、(12)R2が水素原子、置換基を有していても
よいアルキル基または置換基を有していてもよいアルケ
ニル基である前記(1)記載の化合物、
【0010】(13)電子吸引基が(i)−SO24(R4
は置換基を有していてもよい炭化水素基を示す)、(ii)
−CO−R5(R5は水素原子、置換基を有していてもよ
い炭化水素基を示す)、(iii)−COOR6(R6は置換
基を有していてもよい炭化水素基を示す)、(iv)−CO
N(R7)R8(R7およびR8はそれぞれ水素原子または
置換基を有していてもよい炭化水素基、あるいはR7
8は隣接する窒素原子と一緒に環を示す)、(v)シアノ
基または(vi)ニトロ基である前記(3)記載の化合物、
(14)BがC2-10アルキレン基である前記(5)記載の
化合物、(15)Bが
【化15】 (pおよびqはそれぞれ0ないし5の整数を示す)である
前記(5)記載の化合物、(16)BがC3-8アルキレン基
である前記(5)記載の化合物、(17)一般式
【化16】 〔式中、X1は酸素原子または硫黄原子、その他の記号
は前記(6)記載と同意義を示す。〕で表される化合物ま
たはその塩である前記(6)記載の化合物、(18)化合
物(II)または(VI)あるいはそれらの塩である前記
(6)記載の化合物、
【0011】(19)Q環が無置換である前記(17)記載
の化合物、(20)R1が水素原子、置換基を有してい
てもよいアルキル基または置換基を有していてもよいア
ルケニル基である前記(17)記載の化合物、(21)R1
が水素原子またはC1-6アルキル基である前記(17)記載
の化合物、(22)R2が水素原子またはC1-6アルキル
基である前記(17)記載の化合物、(23)R2が水素原
子である前記(17)記載の化合物、(24)X1が酸素原
子である前記(17)記載の化合物、(25)X1が硫黄原
子である前記(17)記載の化合物、(26)BがC2-10
ルキレン基である前記(17)記載の化合物、(27)Bが
3-8アルキレン基である前記(17)記載の化合物、(2
8)R3で表される電子吸引基が−SO24a(R4aは置
換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有してい
てもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアラ
ルキル基または置換基を有していてもよいアリール基を
示す)である前記(17)記載の化合物、(29)R4aがハ
ロゲノ−C1-6アルキル基である前記(28)記載の化合
物、
【0012】(30)4,5−ジヒドロ−4−〔4−
(トリフルオロメタンスルホンアミド)ブタン−1−イ
ル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−
3−オンまたはその塩、または1,2−ジヒドロ−3−
メチル−1−〔5−(トリフルオロメタンスルホンアミ
ド)ペンタン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシ
クロペント〔cd〕インデン−3−オンまたはその塩で
ある前記(1)記載の化合物、(31)一般式
【化17】 〔式中の記号は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表さ
れる化合物またはその塩と、一般式 E1−Y 〔式中、E1は脱離基、その他の記号は前記(1)記載と同
意義を示す。〕で表される化合物またはその塩とを反応
させることを特徴とする前記(1)記載の化合物の製造
法、(32)一般式
【化18】 〔式中、R1aはハロゲン原子、置換基を有していてもよ
い炭化水素基またはアシル基(ただし、R1aとしてメチ
ル基を除く)、R1bはハロゲン原子、置換基を有してい
てもよい炭化水素基またはアシル基、その他の記号は前
記(17)記載と同意義を示す。〕で表される化合物または
その塩、(33)前記(1)記載の化合物を含有してなる
医薬組成物、(34)前記(1)記載の化合物を含有して
なる血小板由来増殖因子抑制剤、(35)前記(1)記載
の化合物を含有してなる高血圧症治療剤、(36)前記
(1)記載の化合物を含有してなる腎疾患治療剤、および
(37)前記(1)記載の化合物を含有してなる脂質低下
剤に関する。
【0013】本明細書中で用いられる用語「含窒素複素
環」とは、ヘテロ原子として窒素原子を2個含む、例え
ば5ないし10員環であり、その中でも5または6員環
が汎用される。これらの環は飽和または不飽和の環であ
ってもよく、またさらにヘテロ原子(例えば硫黄原子、
酸素原子、窒素原子等)を1ないし2個含んでいてもよ
い。具体的には、
【化19】 などが用いられる。これらの「含窒素複素環」は、オキ
ソまたはチオキソで1または2個置換されていてもよ
い。本明細書中で用いられる用語「2価の炭化水素基」
とは、例えば炭素数が1ないし15のアルキレン基(例
えば、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペ
ンタメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン、オク
タメチレンなど)、2ないし16のアルケニレン基(例
えば、ビニレン、プロペニレン、1−ブテニレン、2−
ブテニレン、1−ペンテニレン、2−ペンテニレン、3
−ペンテニレンなど)、2ないし16のアルキニレン基
(例えば、エチニレン、プロピニレン、1−ブチニレ
ン、2−ブチニレン、1−ペンチニレン、2−ペンチニ
レン、3−ペンチニレンなど)などの2価の鎖状炭化水
素基、フェニレン基あるいはそれらの組み合わせたもの
などである。該「2価の炭化水素基」が有していてもよ
い置換基としては、例えば置換基を有していてもよいア
ルキル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置
換基を有していてもよいアリール基などが挙げられ、置
換基を有していてもよいアルキル基が好ましい。該「フ
ェニレン基」は置換基を有していてもよい。該「フェニ
レン基」の置換基としては、は例えば、ハロゲン原子
(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1-4
アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチルなど)、C1-4アルコキシ基(例え
ば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ
など)、C1-4アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、
エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオなど)、
ヒドロキシル基、カルボキシル基、シアノ基、ニトロ
基、アミノ基、モノ−またはジ−C1-4アルキルアミノ
基(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルア
ミノ、ジエチルアミノなど)、ホルミル基、メルカプト
基、C1-4アルキル−カルボニル基(例えば、アセチ
ル、プロピオニル、ブチリルなど)、C1-4アルコキシ
−カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキ
シカルボニル、プロポキシカルボニルなど)、スルホン
基、C1-4アルキルスルホニル基(例えば、メチルスル
ホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニルな
ど)、カルバモイル基およびモノ−またはジ−C1-4
ルキル−カルバモイル基(例えば、N−メチルカルバモ
イル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカル
バモイル、N,N−ジエチルカルバモイルなど)などか
ら選ばれる1ないし4個が用いられる。
【0014】本明細書中で用いられる用語「ハロゲン原
子」とは、例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素などを示
す。本明細書中で用いられる用語「置換基を有していて
もよい炭化水素基」の「炭化水素基」とは、例えばアル
キル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アラルキル
基、アリール基などを示す。該「炭化水素基」が有して
いてもよい置換基としては、後述する該「アルキル
基」、「シクロアルキル基」、「アルケニル基」、「ア
ラルキル基」および「アリール基」が有していてもよい
置換基と同様のものなどが用いられる。該「アルキル
基」としては、例えばメチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−
ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノ
ニル、デシル、ウンデシル、トリデシル、テトラデシ
ル、ペンタデシルなどの「直鎖状または分枝状のC1-15
アルキル基」などが用いられる。該「シクロアルキル
基」としては、例えばシクロプロピル、シクロブチル、
シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シ
クロオクチルなどの「C3-8シクロアルキル基」などが
用いられる。
【0015】該「アルキル基」及び「シクロアルキル
基」が有していてもよい置換基としては、例えば(i)ニ
トロ基、(ii)ヒドロキシル基、(iii)シアノ基、(iv)カ
ルバモイル基、(v)モノ−またはジ−C1-4アルキル−カ
ルバモイル基(例えば、N−メチルカルバモイル、N−
エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、
N,N−ジエチルカルバモイルなど)、(vi)カルボキシ
ル基、(vii)C1-4アルコキシ−カルボニル基(例えば、
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシ
カルボニル、イソプロポキシカルボニルなど)、(viii)
スルホン基、(ix)ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)、(x)C1-4アルコキシ基(例え
ば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ
など)、(xi)フェノキシ基、(xii)ハロゲノフェノキシ
基(例えば、o−,m−またはp−クロロフェノキシ、
o−,m−またはp−ブロモフェノキシなど)、(xiii)
1-4アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、エチルチ
オ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチル
チオなど)、(xiv)メルカプト基、(xv)フェニルチオ
基、(xvi)ピリジルチオ基、(xvii)C1-4アルキルスルフ
ィニル基(例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフ
ィニルなど)、(xviii)C1-4アルキルスルホニル基(例
えば、メチルスルホニル、エチルスルホニルなど)、(x
ix)アミノ基、(xx)C1-3アシルアミノ基(例えば、アセ
チルアミノ、プロピオニルアミノなど)、(xxi)モノ−
またはジ−C1-4アルキルアミノ基(例えば、メチルア
ミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ
など)、(xxii)4ないし6員環状アミノ基(例えば、1
−アゼチジニル、1−ピロリジニル、ピペリジノ、モル
ホリノ、1−ピペラジニルなど)、(xxiii)C1-3アシル
基(例えば、ホルミル、アセチルなど)、(xxiv)ベンゾ
イル基および(xxv)5ないし10員複素環基(例えば、
2−または3−チエニル、2−または3−フリル、3
−,4−または5−ピラゾリル、2−,4−または5−
チアゾリル、3−,4−または5−イソチアゾリル、2
−,4−または5−オキサゾリル、1,2,3−または
1,2,4−トリアゾリル、1H−または2H−テトラ
ゾリル、2−,3−または4−ピリジル、2−,4−ま
たは5−ピリミジル、3−または4−ピリダジニル、キ
ノリル、イソキノリルインドリルなど)などが用いられ
る。該「アルキル基」は、置換可能な位置に、これらの
置換基を1ないし5個有していてもよい。
【0016】該「アルキル基」の好ましいものとして
は、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペ
ンチル、ヘキシルなどの直鎖状または分枝状のC1-6
ルキル基が挙げられ、該「C1-6アルキル基」が有して
いてもよい置換基としては、例えばハロゲン原子、C
1-4アルコキシ基、ヒドロキシル基、C1-4アルコキシ−
カルボニル基、カルボキシル基、カルバモイル基、モノ
−またはジ−C1-4アルキルカルバモイル基、ピリジル
チオ基などの1ないし3個が用いられる。該「アルケニ
ル基」としては、例えばビニル、アリル、イソプロペニ
ル、3−ブテニル、3−オクテニル、9−オクタデセニ
ルなどの「C2-18アルケニル基」などが用いられる。該
「アルケニル基」が有していてもよい置換基としては、
前記「アルキル基」が有していてもよい置換基と同様の
ものが用いられる。該「アルケニル基」の好ましいもの
としては、例えばビニル、アリル、2−ブテニル、3−
ブテニルなどのC2-6アルケニル基などが挙げられる。
該「C2-6アルケニル基」が有していていてもよい置換
基としては、例えば前記「C1-6アルキル基」が有して
いてもよい置換基と同様のものが用いられる。
【0017】該「アラルキル基」としては、C7-16アラ
ルキル基などが用いられ、具体的には、例えばベンジ
ル、フェネチル、3−フェニルプロピル、4−フェニル
ブチルなどのフェニル−C1-6アルキル基および、例え
ば(1−ナフチル)メチル、2−(1−ナフチル)エチ
ル、2−(2−ナフチル)エチルなどのナフチル−C
1-6アルキル基などが挙げられる。該「アラルキル基」
が有していてもよい置換基としては、例えばハロゲン原
子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C
1-4アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチルなど)、C2-6アルケニル基(例
えば、ビニル、アリル、2−ブテニル、3−ブテニルな
ど)、C1-3アシル基(例えば、ホルミル、アセチルな
ど)、C1-4アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、イソプロポキシなど)、ニトロ基、シ
アノ基、ヒドロキシル基、C1-4アルコキシ−カルボニ
ル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル
など)、カルバモイル基、モノ−またはジ−C1-4アル
キル−カルバモイル基(例えば、N−メチルカルバモイ
ル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバ
モイル、N,N−ジエチルカルバモイルなど)、モノ−
またはジ−C1-4アルケニル−カルバモイル基(例え
ば、N−ビニルカルバモイルなど)などが挙げられ、該
「アラルキル基」は置換可能な位置にこれらの置換基を
1ないし4個有していてもよい。該「アリール基」とし
ては、例えばフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、
フェナントリル、アントリル(anthryl)などの芳香族単
環式、2環式または3環式のC6-14アリール基などが用
いられる。該「アリール基」が有していてもよい置換基
としては、前記「アラルキル基」が有していてもよい置
換基の他、オキソ基なども用いられ、該「アリール基」
は置換可能な位置にこれらの置換基を1ないし4個、好
ましくは1または2個有していてもよい。オキソ基を有
するアリール基としては、例えばベンゾキノニル、ナフ
トキノリル、アンスラキノニルなどが挙げられる。
【0018】本明細書中で用いられる用語「電子吸引
基」としては、例えば(i)−SO24、(ii)−CO−
5、(iii)−COOR6、(iv)−CON(R7)R8、(v)
シアノ基及び(vi)ニトロ基などが用いられる。好ましく
は、−SO24、−CO−R5−、−COOR6などが挙
げられ、特に−SO24が汎用される。R4は置換基を
有していてもよい炭化水素基;R5は水素原子または置
換基を有していてもよい炭化水素基;R6は置換基を有
していてもよい炭化水素基;R7およびR8はそれぞれ水
素原子または置換基を有していてもよい炭化水素基、あ
るいはR7とR8が隣接する窒素原子と一緒になって含窒
素複素環を示す。
【0019】本明細書中で用いられる用語「アシル基」
としては、例えばカルボン酸から導かれるアシル基など
が用いられ、例えばアルコキシカルボニル基、アルキル
カルバモイル基、アルカノイル基などが用いられる。該
「アルコキシカルボニル基」としては、例えばメトキシ
カルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニ
ル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、
イソブトキシカルボニル、sec-ブトキシカルボニル、te
rt-ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、
イソペンチルオキシカルボニル、ネオペンチルオキシカ
ルボニル、tert-ペンチルオキシカルボニルなどのC1-6
アルコキシカルボニル基が用いられる。該「アルキルカ
ルバモイル基」としては、例えばN−メチルカルバモイ
ル、N−エチルカルバモイル、N−プロピルカルバモイ
ル、N−ブチルカルバモイルなどのモノ−C1-6−N−
アルキルカルバモイル基および、例えばN,N−ジメチ
ルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N,N
−ジプロピルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバモ
イル、N−エチル−N−メチルカルバモイルなどのジ−
1-6−N,N−ジアルキルカルバモイル基およびジアル
キル部が一緒になって4ないし6員環状カルバモイル基
(例えば、1−アゼチジニルカルボニル、モルホリノカ
ルボニル、1−ピロリジニルカルボニル、1−ピペリジ
ノカルボニル、1−ピペラジニルカルボニル、1−ピペ
ラジニルカルボニルなど)が用いられる。前記式中、A
環はヘテロ原子として縮合橋頭部の窒素原子を含めて窒
素原子2個を有する含窒素複素環を示し、さらにオキソ
またはチオキソで置換されていてもよい。
【0020】A環としては、例えば1または2個のオキ
ソ基で置換されていてもよい5または6員の含窒素複素
環などが好ましい。特に、例えば
【化20】 などが汎用される。前記式中、Q環は置換基を有してい
てもよい。Q環が有していてもよい置換基としては、例
えばハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素など)、C1-4アルキル基(例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチルなど)、C1-4
ルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、イソプロポキシなど)、C1-4アルキルチオ基(例
えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプ
ロピルチオなど)、ヒドロキシル基、カルボキシル基、
シアノ基、ニトロ基、アミノ基、モノ−またはジ−C
1-4アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、エチル
アミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノなど)、ホル
ミル基、メルカプト基、C1-4アルキル−カルボニル基
(例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリルなど)、
1-4アルコキシ−カルボニル基(例えば、メトキシカ
ルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル
など)、スルホン基、C1-4アルキルスルホニル基(例
えば、メチルスルホニル、エチルスルホニルプロピルス
ルホニルなど)、カルバモイル基およびモノ−またはジ
−C1-4アルキル−カルバモイル基(例えば、N−メチ
ルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジ
メチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイルな
ど)などが挙げられる。これらの置換基はQ環上の置換
可能な位置に1ないし3個置換されていてもよい。Q環
は無置換であるときが好ましい。
【0021】前記式中、Yはそれぞれ、置換基を有して
いてもよい炭化水素基、ヒドロキシル基またはメルカプ
ト基(ただし、Yとしてメチル基は除く)を示す。Yで
示される置換基を有していてもよい炭化水素基として
は、前記した「置換基を有していてもよい炭化水素基」
と同様のものが用いられる(ただし、Yとしてメチル基
は除く)。Yで示されるヒドロキシル基またはメルカプ
ト基が有していてもよい置換基としては、例えば置換基
を有していてもよい炭化水素基、窒素原子を少なくとも
1つ含む基および/または電子吸引基を少なくとも1つ
含む基などが用いられる。Yで示されるヒドロキシル基
又はメルカプト基が有していてもよい置換基としては、
例えば置換基を有していてもよい炭化水素基などが好ま
しく、このような置換基を有していてもよい炭化水素基
としては、前記した「置換基を有していてもよい炭化水
素基」と同様のものが用いられる。Yで示される炭化水
素基、ヒドロキシル基またはメルカプト基が有していて
もよい置換基としては、例えば窒素原子を少なくとも1
つ含む基および/または電子吸引基を少なくとも1つ含
む基などが好ましく、少なくとも1つの電子吸引基をも
つアミノ基を含む基などがより好ましい。
【0022】窒素原子を少なくとも1つ含む基として
は、例えば、アルキルアミノアルキル基、アラルキルア
ミノアルキル基、アリールアミノアルキル基、アルキル
アミノアラルキル基、アラルキルアミノアラルキル基、
アリールアミノアラルキル基、アルキルアミノアリール
基、アラルキルアミノアリール基、アリールアミノアリ
ール基、アミノアルキル基、アミノアラルキル基、アミ
ノアリール基などが用いられる。電子吸引基を少なくと
も1つ含む基としては、例えば前述の電子吸引基を少な
くとも1つ含む炭化水素基などが用いられる。少なくと
も1つの電子吸引基をもつアミノ基を含む基としては、
例えば前述の電子吸引基を少なくとも1つ有するアミノ
基を含む炭化水素基などが用いられる。ここでYとして
は式
【化21】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表わされる基
がもっとも好ましい。
【0023】前記式中、Bは置換基を有していてもよい
2価の炭化水素基を示す。具体的には、例えば(i)
【化22】 (式中、m、nおよびoはそれぞれ0ないし5の整数、
9、R10、R11、R12、R13およびR14はそれぞれ水
素原子、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有
してもよいアラルキル基または置換基を有してもよいア
リール基、またR9とR10、R11とR12、R13とR14
9またはR10とR2、R11またはR12とR2、あるいは
13またはR14とR2は結合して環を形成してもよく、
またR9あるいはR11はそれぞれR13あるいはR14と結
合して環を形成してもよい)または(ii)
【化23】 (式中、フェニレン基は置換基を有していてもよく、p
およびqは、それぞれ0ないし5の整数を示す)で表さ
れる基などが用いられる。R9ないしR14で示される置
換基を有していてもよいアルキル、アラルキルまたはア
リール基としては、例えば前記「置換基を有していても
よい炭化水素基」で述べられたものなどが用いられる。
9とR10、R11とR12、R13とR14が結合して形成す
る環としては、例えばシクロプロピル、シクロブチル、
シクロペンチル、シクロヘキシルなどのC3-8シクロア
ルキル基などが用いられる。R9またはR10とR2、R11
またはR12とR2、あるいはR13またはR14とR2が結合
して形成する環としては、例えばアゼチジニル、ピロリ
ジニル、ピペリジノなどが用いられる。R9あるいはR
11がそれぞれR13あるいはR14と結合して形成する環と
しては、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシルなどのC3-8シクロアルキル
基などが用いられる。
【0024】R9ないしR14の好ましいものとしては、
例えば水素原子またはC1-4アルキル基(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピルなど)などが用い
られ、特に水素原子またはメチル基などが汎用される。
Bの好ましいものは、炭素数が2ないし10であるアル
キレン基(例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン、
ペンタメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン、オ
クタメチレンなど)などが挙げられ、特に炭素数が3な
いし8であるアルキレン基(例えば、エチレン、プロピ
レン、ブチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、ヘ
プタメチレンなど)などが汎用される。前記式中、Xは
結合手、酸素原子または硫黄原子を示す。Xとしては結
合手が好ましい。前記式中、R1は水素原子、ハロゲン
原子、置換基を有していてもよい炭化水素基またはアシ
ル基を示す。R1としては、例えば水素原子、置換基を
有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよ
いアルケニル基、置換基を有していてもよいアラルキル
基、置換基を有していてもよいアリール基、アルコキシ
カルボニル基、アルキルカルバモイル基またはアルカノ
イル基などが好ましい。R1としては、特に水素原子、
1-6アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチルなど)またはフェニル基など
が汎用され、最も汎用されるのは水素原子である。前記
式中、R2は水素原子または置換基を有していてもよい
炭化水素基を示し、さらにR2とBは一緒になって隣接
する窒素原子と共に環を形成していてもよい。
【0025】R2としては、例えば水素原子、置換基を
有していてもよいアルキル基または置換基を有していて
もよいアルケニル基などが好ましく、特に水素原子が汎
用される。前記式中、R3およびR3aは電子吸引基を示
すか、R2とR3aは隣接する窒素原子とともに環を形成
していてもよい。ここで電子吸引基としては、例えば
(i)−SO24(R4は置換基を有していてもよい炭化水
素基を示す)、(ii)−CO−R5(R5は水素原子、置換
基を有していてもよい炭化水素基を示す)、(iii)−C
OOR6(R6は置換基を有していてもよい炭化水素基を
示す)または(iv)−CON(R7)R8(R7およびR8
それぞれ水素原子または置換基を有していてもよい炭化
水素基、あるいはR7とR8が隣接する窒素原子と一緒に
なって環を示す)などが挙げられる。好ましくは、−S
24a、−CO−R5aおよび−COOR6a(R4a、R
5aおよびR6aはそれぞれ置換基を有していてもよいアル
キル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換
基を有していてもよいアラルキル基または置換基を有し
ていてもよいアリール基を示す)などが挙げられ、特に
−SO24a(R4aは置換基を有していてもよいアルキ
ル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基
を有していてもよいアラルキル基または置換基を有して
いてもよいアリール基を示す)などが汎用される。
【0026】R4の好ましいものとしては、例えば置換
基を有していてもよいアルキル基などが挙げられ、特に
好ましいものとしては、例えばハロゲノ−C1-6アルキ
ル基(例えば、クロロメチル、トリフルオロメチル、
2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフ
ルオロプロピルなど)が用いられる。R5の好ましいも
のとしては、例えば置換基を有していてもよいアルキル
基などが挙げられ、特に好ましいものとしては、例えば
ハロゲノ−C1-6アルキル基(例えば、クロロメチル、
トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチ
ル、3,3,3−トリフルオロプロピルなど)が用いら
れる。R6の好ましいものとしては、例えば置換基を有
していてもよいアルキル基などが挙げられ、特に好まし
いものとしては、例えばハロゲノ−C1-6アルキル基
(例えば、クロロメチル、トリフルオロメチル、2,
2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオ
ロプロピルなど)が用いられる。R7およびR8の好まし
いものとしては、例えば水素原子または置換基を有して
いてもよいアルキル基などが挙げられ、特に好ましいも
のとしては、例えば水素原子またはハロゲノ−C1-6
ルキル基(例えば、クロロメチル、トリフルオロメチ
ル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−ト
リフルオロプロピルなど)が用いられる。
【0027】R2とR3aは隣接する窒素原子とともに形
成する環としては、例えば、ピロリジン−2−オン、ピ
ペリジン−2−オン、インドリン−2−オン、イソイン
ドリン−1−オン、イソインドリン−1,3−ジオン、
オキサゾリジン−2−オン、オキサゾリジン−2,4−
ジオン、チアゾリジン−2−オン、チアゾリジン−2,
4−ジオン、1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)
−オンなどがあげられ、これらの環はさらに電子吸引基
などの置換基を有していてもよく、そのような電子吸引
基としては前述したものなどがあげられる。以下におい
て、本件目的化合物(I')の好ましい例を挙げる。一般
【0028】
【化24】 〔式中、X1は酸素原子または硫黄原子、その他の記号
は前記と同意義を示す。〕で表される化合物またはその
塩などが挙げられ、なかでも化合物(II)または(VI)
などが好ましい。これら化合物(II)ないし(VII'')
において、
【0029】(1)Q環が無置換である化合物が好まし
い。 (2)R1が水素原子、置換基を有していてもよいアル
キル基または置換基を有していてもよいアルケニル基で
ある化合物が好ましく、特に水素原子またはC1-6アル
キル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチルなど)である化合物が汎用される。 (3)R2が水素原子またはC1-6アルキル基(例えば、
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルな
ど)である化合物が好ましく、特に水素原子である化合
物が汎用される。 (4)X1が酸素原子である化合物が好ましい。 (5)X1が硫黄原子である化合物が好ましい。 (6)BがC2-10アルキレン基(例えば、エチレン、プ
ロピレン、ブチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレ
ン、ヘプタメチレン、オクタメチレンなど)である化合
物が好ましく、特にC3-8アルキレン基(例えば、プロ
ピレン、ブチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、
ヘプタメチレンなど)である化合物が好ましい。 (7)R3で表される電子吸引基が−SO24a(R4a
置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有して
いてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいア
ラルキル基または置換基を有していてもよいアリール基
を示す)である化合物が好ましい。 (8)R4がハロゲノ−C1-6アルキル基(例えば、クロ
ロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフル
オロエチル、3,3,3−トリフルオロプロピルなど)
である化合物が好ましい。
【0030】本発明化合物(I')(以下化合物(I)も
含む)の塩としては、医薬品として許容される塩ないし
生理学的に許容される酸付加塩が好ましい。このような
塩としては、例えば無機酸(例えば、塩酸、リン酸、臭
化水素酸、硫酸など)あるいは有機酸(例えば、酢酸、
ギ酸、プロピオン酸、フマル酸、マレイン酸、コハク
酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、メ
タンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸など)などが用い
られる。さらに本発明の化合物(I')がカルボン酸など
の酸性基を有している場合、化合物(I')は、例えば無
機塩基(例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム、
マグネシウムなどのアルカリ金属またはアルカリ土類金
属、またはアンモニアなど)あるいは有機塩基(例え
ば、トリエチルアミンなどのトリ−C1-3アルキルアミ
ンなど)と塩を形成していてもよい。また、本件目的化
合物(I')の原料化合物も、上記と同様の塩が用いられ
るが、反応に支障のない限り特に限定されない。化合物
(I')またはその塩は、分子内に不斉炭素を有すること
もあるが、R配位またはS配位の2種類の立体異性体が
存在する場合、それら各々またはそれらの混合物のいず
れも本発明に含まれる。
【0031】本発明の化合物(I')またはその塩の好ま
しい具体例を以下に示す。 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(トリフル
オロメタンスルホンアミド)ブタン−1−イル〕−1,
4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2
−オン 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔5−(トリフル
オロメタンスルホンアミド)ペンタン−1−イル〕−
1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン
−2−オン 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔3,3−ジメチ
ル−5−(トリフルオロメタンスルホンアミド)ペンタ
ン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシクロペント
〔cd〕インデン−2−オン 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−〔(2,
2,2−トリフルオロ)エタンスルホンアミド〕ブタン
1−イル〕−1,4,7b−トリアザシクロペント〔c
d〕インデン−2−オン 3−メチル−2−〔4−(トリフルオロメタンスルホン
アミド)ブタン−1−イルチオ〕−1,4,7b−トリ
アザシクロペント〔cd〕インデン 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ブタン−1−イル〕−3H−1,4,8
b−トリアザアセナフチレン 4,5−ジヒドロ−2−メチル−4−〔4−(トリフル
オロメタンスルホンアミド)ブタン−1−イル〕−3H
−1,4,8b−トリアザアセナフチレン 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ブタン−1−イル〕−3H−1,4,8
b−トリアザアセナフチレン−3,5−ジオン 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ブタン−1−イル〕−3H−1,4,8
b−トリアザアセナフチレン−3−オン 4,5−ジヒドロ−5−〔5−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ペンタン−1−イル〕−3H−1,4,
8b−トリアザアセナフチレン−3−オン 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ブタン−1−イル〕−3H−1,4,8
b−トリアザアセナフチレン−5−オン およびこれらの塩(塩としては塩酸塩が好ましい)。
【0032】本発明の化合物(I')またはその塩として
は、具体的には以下のものが特に好ましい。 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ブタン−1−イル〕−3H−1,4,8
b−トリアザアセナフチレン−3−オン 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔5−(トリフル
オロメタンスルホンアミド)ペンタン−1−イル〕−
1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン
−2−オン およびこれらの塩(塩としては塩酸塩が好ましい)。本
発明の化合物(I')またはその塩は、次の方法などによ
って合成することができる。
【化25】 〔式中、E1はハロゲン(例えば、塩素、臭素、ヨウ素
など)メタンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニ
ルオキシなどのような脱離基、その他の記号は前記と同
意義を示す。〕
【0033】ここで、化合物(XII)は、新規化合物で
ある式
【化26】 〔式中、R1aはハロゲン原子、置換基を有していてもよ
い炭化水素基またはアシル基(ただし、R1aとしてメチ
ル基は除く)、R1bはハロゲン原子、置換基を有してい
てもよい炭化水素基またはアシル基、その他の記号は前
記と同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩を
含む。より具体的には、本発明の化合物(I')またはそ
の塩は、次の方法などによって合成することができる。
一般式
【化27】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物またはその塩と、一般式 E1−Y 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表わされる化
合物またはその塩とを反応させて化合物(I')またはそ
の塩を製造する方法。
【0034】以下に示す、記号B及びR2を含む式にお
いて、BとR2をつなぐ破線がない場合も「R2とBは隣
接する窒素原子と一緒に環を形成していてもよい」の定
義を含むものとする。本発明の化合物(I)またはその
塩は、次の方法などによって合成することができる。
【化28】 〔式中、G1はハロゲン(例えば、クロロ、ブロモ、ヨ
ードなど)または−OR3、E1はハロゲン(例えばクロ
ロ、ブロモ、ヨードなど)、メタンスルホニルオキシ、
p−トルエンスルホニルオキシなどのような脱離基、そ
の他の記号は前記と同意義を示す。〕 また、以下のような化合物を閉環反応(例えば、マンニ
ッヒ反応など)に付することによって目的化合物(I)
またはその塩を合成することもできる。
【化29】 〔式中、jは0または1、Jは水素原子または保護基
(例えば、ベンジルオキシカルボニル、tert-ブトキシ
カルボニル、トリフルオロアセチル、トリチル、ベンジ
ルなど)、R15は置換基を有していてもよいアルキル
基、その他の記号は前記と同意義を示す。〕 具体的には、例えば以下に示す方法などにより合成する
ことができる。
【0035】(1)一般式
【化30】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物またはその塩と、一般式G1−SO2−R4(G1は塩
素、臭素、ヨウ素などのハロゲンまたはR4SO2−O
−、R4は前記と同意義を示す)で表される化合物また
はその塩とを反応させて化合物(I)またはその塩を製
造する方法。 (2)一般式
【化31】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物またはその塩と、一般式
【化32】 〔式中、E1はハロゲン(例えば、塩素、臭素、ヨウ素
など)、メタンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホ
ニルオキシなどのような脱離基、その他の記号は前記と
同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩とを反
応させて化合物(I)またはその塩を製造する方法。
【0036】(3)一般式
【化33】 〔式中、jは0または1、Jは水素または保護基(例え
ば、ベンジルオキシカルボニル、tert−ブトキシカルボ
ニル、トリフルオロアセチル、トリチル、ベンジルな
ど)、その他の記号は前記と同意義を示す。〕で表され
る化合物またはその塩をトリクロロアセチル化した後、
必要に応じて保護基であるJを脱保護し、さらに閉環反
応に付して化合物(II)、(VI)またはそれらの塩を製
造する方法。 (4)一般式
【化34】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物またはその塩を、マンニッヒ反応を用いて閉環させて
化合物(IV)またはその塩を製造する方法。
【0037】(5)一般式
【化35】 〔式中、R15はC1-4アルキル基、その他の記号は前記
と同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩と、
一般式
【化36】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物またはその塩とを反応させて化合物(V)またはその
塩を製造する方法。これらの目的化合物の製造法および
原料化合物の製造法を以下でさらに詳しく述べる。
【0038】(A)法:化合物(I)において、R3が−
SO24である場合
【化37】 〔式中、G1はハロゲン(例えば、塩素など)またはR4
SO2−O−を示し、その他の記号は前記と同意義を示
す。〕 (B)法:化合物(I)において、R3が−CO−R5
ある場合
【化38】 〔式中、G2はハロゲン(例えば、塩素など)またはR5
CO−O−を示し、その他の記号は前記と同意義を示
す。〕 (C)法:化合物(I)において、R3が−COOR6
ある場合
【化39】 〔式中、G3はハロゲン(例えば、塩素など)またはR6
CO2−O−を示し、その他の記号は前記と同意義を示
す。〕
【0039】(D)法:化合物(I)において、R3が−
CON(R7)R8である場合
【化40】 〔式中、G4はフェノキシまたはハロゲン(例えば、塩
など)を示し、その他の記号は前記と同意義を示す。〕 (E)法:
【化41】 〔式中、E1はハロゲン(例えば、塩素、臭素、ヨウ素
など)またはメタンスルホニルオキシ、p−トルエンス
ルホニルオキシなどのような脱離基を示し、その他の記
号は前記と同意義を示す。〕 (F)法:
【化42】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕
【0040】(G)法:
【化43】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕 (H)法:
【化44】 〔式中、jは0または1、Jは水素または2級アミノ基
の保護基(例えば、ベンジルオキシカルボニル、tert-
ブトキシカルボニル、トリフルオロアセチル、トリチ
ル、ベンジルなど)を示し、その他の記号は前記と同意
義を示す。〕 (I)法:
【化45】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕
【0041】(J)法:
【化46】 〔式中、R15はアルキル基を示し、その他の記号は前記
と同意義を示す。〕 (K)法:式(II)において、X1がSである場合、
【化47】 〔式中、X1はS、その他の記号は前記と同意義を示
す。〕 (L)法:式(I)において、R2が水素である場合
【化48】 〔式中、J1はアミノ基の保護基を示し、その他の記号
は前記と同意義を示す。〕 前記AないしL法において、塩を形成し得る化合物は、
塩の形で用いてもよく、このような塩としては、特に限
定されないが、例えば前記化合物(I)で述べたごとき
塩が用いられる。以下の各法の説明においては各化合物
は塩の場合も含むものとして記載する。
【0042】(I')の製造法における化合物(XII)と
化合物E1−Yの反応は、化合物(XII)に対して化合物
1−Yを1当量ないし大過剰(1〜10当量)使用す
る。この際、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素
化ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ジイ
ソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ〔5.
4.0〕−7−ウンデセンなどの塩基性化合物を1ない
し10当量用いてもよい。反応温度は−20から200
℃で行うことができる。この際使用される溶媒として
は、例えば、水、低級アルコール類(例えば、メタノー
ル、エタノール、プロパノールなど)、ケトン類(例え
ば、アセトン、メチルエチルケトンなど)、エーテル類
(例えば、テトラヒドロフランなど)、非プロトン性極
性溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシドなど)などが挙げられる。また該反応
は、反応促進剤としてヨウ化ナトリウムを1当量ないし
大過剰(1〜10当量)加えてもよい。反応時間は、通
常10分間ないし24時間、好ましくは0.5ないし6
時間である。
【0043】A法における化合物(VIII)と化合物G1
SO2−R4の反応は、化合物(VIII)に対して化合物G1
−SO2−R4を1当量ないし大過剰(1〜10当量)使
用する。この際、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムな
どの無機塩基、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチル
アニリン、1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタ
ン(DABCO)などの有機塩基を1ないし10当量用
いてもよい。反応温度は−30から100℃で行うこと
ができる。この際使用される溶媒としては、例えばハロ
ゲン化炭化水素類(例えば、塩化メチレン、クロロホル
ム、ジクロロエタンなど)、エーテル類(例えば、ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフランなど)、エステル類
(例えば、酢酸メチル、酢酸エチルなど)、非プロトン
性極性溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなど)などが挙
げられる。反応時間は、通常10分間ないし24時間、
好ましくは0.5ないし6時間である。B法における化
合物(VIII)と化合物G2−CO−R5の反応は、例えばA
法における化合物(VIII)と化合物G1−SO2−R4の反
応条件と同様な条件下で行われる。C法における化合物
(VIII)と化合物G3−COO−R6の反応は、例えばA法
における化合物(VIII)と化合物G1−SO2−R4の反応
条件と同様な条件下で行われる。D法における化合物(V
III)と化合物G4−CO−N(R7)R8の反応は、例え
ばA法における化合物(VIII)と化合物G1−SO2−R4
の反応条件と同様な条件下に行われる。
【0044】E法における化合物(IX)と化合物R2−E1
の反応は、化合物(IX)に対して化合物R2−E1を1当量
ないし大過剰(1〜10当量)使用する。また水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム、炭酸カ
リウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミ
ン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデ
センなどの塩基性化合物を1ないし10当量用いてもよ
い。反応温度は−20から200℃で行うことができ
る。この際使用される溶媒としては、例えば水、低級ア
ルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパ
ノールなど)、ケトン類(例えば、アセトン、メチルエ
チルケトンなど)、エーテル類(例えば、テトラヒドロ
フランなど)、非プロトン性極性溶媒(例えば、N,N
−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなど)
などが挙げられる。また該反応は、反応促進剤としてヨ
ウ化ナトリウムを1当量ないし大過剰(1〜10当量)
加えてもよい。反応時間は、通常10分間ないし24時
間、好ましくは0.5ないし6時間である。F法におけ
る化合物(X)と化合物(XI)の反応は、例えばE法におけ
る化合物(IX)と化合物R2−E1の反応条件と同様な条件
下で行われる。G法における化合物(XII)と化合物(XII
I)の反応は、例えばE法における化合物(IX)と化合物R
2−E1の反応条件と同様な条件下で行われる。
【0045】H法における化合物(XIV)のトリクロロア
セチル化は、化合物(XIV)に対して塩化トリクロロアセ
チルまたは無水トリクロロ酢酸を1当量ないし大過剰
(1〜10当量)使用する。この際、無機塩基(例え
ば、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムなど)あるいは
有機塩基(例えば、4−N,N−ジメチルアミノピリジ
ン、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアニリン、
1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタンなど)な
どを1ないし10当量用いてもよい。反応温度は0から
100℃で行うことができる。この際使用される溶媒と
しては、例えばハロゲン化炭化水素類(例えば、塩化メ
チレン、クロロホルム、ジクロロエタンなど)、あるい
はエーテル類(例えば、ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフランなど)、エステル類(例えば、酢酸メチル、酢
酸エチルなど)、非プロトン性極性溶媒(例えば、N,
N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ア
セトニトリルなど)などが挙げられる。反応時間は、通
常10分間ないし100時間、好ましくは3ないし24
時間である。前記2級アミノ基の保護基の除去反応は、
自体すべて公知の反応であり、それらの条件に準じて行
うことができる。例えば、アミノ基の保護基としてのベ
ンジルオキシカルボニル基またはベンジル基は、触媒
(例えばパラジウムカーボン、酸化白金など)の存在下、
溶媒中(例えば、アルコール、酢酸、水、テトラヒドロ
フランおよびこれらの混合溶媒など)で接触還元反応(反
応温度は室温から100℃)によって除去できる。トリ
チル基、tert−ブトキシカルボニル基の場合、溶媒中
(例えば、水、アルコール、テトラヒドロフラン、ジオ
キサンなど)、酸(例えば、塩酸、リン酸、硫酸などの鉱
酸やトルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、酢酸など
の有機酸)の存在下で、0ないし150℃で除去でき
る。またtert−ブトキシカルボニル基の場合は、クロロ
ホルムなどの溶媒中で、例えばヨードトリメチルシラン
で処理することによっても除去できる。さらにトリフル
オロアセチル基は、アルカリ(例えば、水酸化ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム水溶液など)で処理することに
より容易に除去できる。閉環反応は、保護基の除去反応
と同時に進行させることができる。あるいは保護基の除
去後、無機塩基(例えば、炭酸カリウム、炭酸水素ナト
リウムなど)あるいは有機塩基(例えば、4−N,N−
ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、ピリジ
ン、ジメチルアニリン、1,4−ジアザビシクロ〔2.
2.2〕オクタンなど)などを1ないし10当量用いて
行うこともできる。反応温度は0ないし100℃で行う
ことができる。この際使用される溶媒としては、例えば
ハロゲン化炭化水素類(例えば、塩化メチレン、クロロ
ホルム、ジクロロエタンなど)、エーテル類(例えば、
ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなど)、エステ
ル類(例えば、酢酸メチル、酢酸エチルなど)、非プロ
トン性極性溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなど)など
が挙げられる。反応時間は、通常10分間ないし24時
間、好ましくは10分間ないし6時間である。
【0046】I法における化合物(XV)とホルマリン用い
てのマンニッヒ反応による閉環反応は、化合物(XV)に対
してホルマリンを大過剰(2〜20当量)使用する。反
応温度は−20から150℃で行うことができる。この
際使用される溶媒としては、水、低級アルコール類(例
えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプ
ロパノールなど)、低級脂肪酸類(例えば、酢酸、プロ
ピオン酸など)などが挙げられる。反応時間は、通常1
0分間ないし24時間、好ましくは10分間ないし3時
間である。J法における化合物(XVI)と化合物(XVII)と
の反応は、例えばA法における化合物(VIII)と化合物G
1−SO2−R4の反応条件と同様な条件下で行われる。
K法における化合物(XIX)のチオラクタムへの変換反応
は、例えば化合物(XIX)に対して五硫化リンを1当量な
いし大過剰(1〜10当量)使用する。反応温度は0な
いし200℃で行うことができる。この際使用される溶
媒としては、例えば芳香族炭化水素類(例えば、ベンゼ
ン、トルエン、キシレンなど)、ピリジンなどが挙げら
れる。反応時間は、通常30分間ないし24時間、好ま
しくは1ないし12時間である。
【0047】L法における化合物(XX)のアミノ基の保護
基の除去反応は、例えばH法におけるアミノ基の保護基
の除去反応の反応条件と同様な条件下で行うことができ
る。化合物(VIII)は、例えば以下に示す方法により合成
することができる。 (i)
【化49】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕 化合物(X)と化合物(XXI)の反応は、F法における化合物
(X)と化合物(XI)の反応条件と同様な条件下で行われ
る。 (ii)
【化50】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕 化合物(XII)と化合物(XXII)の反応は、G法におけ
る化合物(XII)と化合物(XIII)の反応条件と同様な条件
下で行われる。 また、アミノ基の保護基の除去反応は、
H法における保護基の除去反応の反応条件と同様な条件
下で行われる。化合物(IX)は、例えば以下に示す方法に
より合成することができる。
【化51】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕
【0048】化合物(XXIII)とG1−SO2−R4の反応
は、例えばA法における化合物(VIII)とG1−SO2−R
4の反応条件と同様の条件下で行われる。 化合物(XXIII)
とG2−CO−R5の反応は、例えばB法における化合物
(VIII)とG2−CO−R5の反応条件と同様の条件下で行
われる。化合物(XXIII)とG3−COO−R6の反応は、
例えばC法における化合物(VIII)とG3−COO−R6
反応条件と同様の条件下で行われる。 化合物(XXIII)と
4−CO−N(R7)R8の反応は、例えばD法におけ
る化合物(VIII)とG4−CO−N(R7)R8の反応条件
と同様の条件下で行われる。化合物(X)は、例えば以下
に示す方法により合成することができる。
【化52】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕 化合物(XII)と化合物(XXIV)の反応は、例えばG法にお
ける化合物(XII)と化合物(XIII)の反応条件と同様の条
件下で行われる。化合物(XII)は、例えば以下に示す方
法により合成することができる。 (i)
【化53】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕
【0049】化合物(XXV)の環化反応は、 化合物(XXV)1
当量に対して水素化ナトリウム、水素化カリウム、リチ
ウムジイソプロピルアミドなどの塩基を1当量ないし大
過剰(1〜10当量)使用する。反応温度は−20から
150℃で行うことができる。この際使用される溶媒と
しては、例えばエーテル類(例えば、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンなど)、非プロトン性極性溶媒(例え
ば、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シドなど)などが挙げられる。反応時間は、通常10分
間ないし6時間、好ましくは0.5時間ないし3時間で
ある。 (ii)
【化54】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕 化合物(XXVII)の閉環反応は、例えばI法におけ
る化合物(XV)の閉環反応の反応条件と同様の条件下で行
われる。 またアミノ基の保護基の除去反応は、 例えばH
法における保護基の除去反応の反応条件と同様の条件下
で行われる。 (iii)
【化55】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕
【0050】化合物(XXVII)のトリクロロアセチル化、
保護基の除去反応および閉環反応は、例えばH法におけ
る化合物(XIV)のトリクロロアセチル化、 保護基の除去
反応および閉環反応の反応条件と同様の条件下で行われ
る。 (iv)
【化56】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕 化合物(XVI)の閉環反応は、例えば化合物(XVI)1
当量に対してアンモニア水を1当量ないし大過剰(1〜
100当量)使用する。反応温度は0ないし150℃で
行うことができる。この際使用される溶媒としては、例
えば水、低級アルコール類(例えば、メタノール、エタ
ノール、プロパノール、イソプロパノールなど)、ハロ
ゲン化炭化水素類(例えば、塩化メチレン、クロロホル
ム、ジクロロエタンなど)、エーテル類(例えば、テト
ラヒドロフラン、ジオキサンなど)、エステル類(例え
ば、酢酸メチル、酢酸エチルなど)、非プロトン性の極
性溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシドなど)などが挙げられる。反応時間
は、通常10分間ないし24時間、好ましくは3時間な
いし12時間である。化合物(XIV)は、例えば以下に示
す方法により合成することができる。 (i)jが1である場合
【化57】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕
【0051】化合物(XXXI)と化合物(XVII)の反応は、例
えばF法における化合物(X)と化合物(XI)の反応条件と
同様の条件下で行われる。 またアミノ基の保護基の導入
反応は、例えば前記のアミノ基の脱保護反応などのよう
な自体すべて公知の反応であり、それらの条件に準じて
行うことができる。 (ii)jが0でJが水素である場合
【化58】 〔式中、E2は例えばハロゲン(例えば、クロロ、ブロ
モ、ヨードなど)などを示し、その他の記号は前記と同
意義を示す。〕 化合物(XXXII)と化合物(XVII)の反応は、例えばF法に
おける化合物(X)と化合物(XI)の反応条件と同様の条件
下で行われる。 (iii)jが0でJおよびR2が水素である場合
【化59】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕 化合物(XXXII)と化合物(XXXIV)の反応は、例えばF法に
おける化合物(X)と化合物(XI)の反応条件と同様の条件
下で行われる。 またR3の導入は、例えばA法における
化合物(VIII)とG1−SO2−R4の反応条件と同様の条
件下で、例えばB法における化合物(VIII)とG2−CO2
−R5の反応条件と同様の条件下で、例えばC法におけ
る化合物(VIII)とG3−COO−R6の反応条件と同様の
条件下で、例えばD法における化合物(VIII)とG4−C
O−N(R7)R8の反応条件と同様の条件下で行われ
る。
【0052】(iv)jが1でR2が水素である場合
【化60】 化合物(XXXI)と化合物(XXXIV)の反応およびR3の導入反
応は、前記(iii)で記載される化合物(XXXII)と化合物(X
XXIV)の反応条件およびR3の導入反応条件と同様の条件
下で行われる。 また、 アミノ基の保護基の導入反応は、
例えば前記に記載されるように自体すべて公知の反応で
あり、それらの条件に準じて行うことができる。化合物
(XV)は、例えば以下に示す方法により合成することがで
きる。 (i)
【化61】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕 化合物(XXXI)と化合物(XVII)の反応は、例えばF法にお
ける化合物(X)と化合物(XI)の反応条件と同様の条件下
で行われる。 (ii)R2が水素である場合
【化62】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕
【0053】化合物(XXXI)と化合物(XXXIV)の反応は、
例えばF法における化合物(X)と化合物(XI)の反応条件
と同様の条件下で行われる。 またR3の導入はA法にお
ける化合物(VIII)とG1−SO2−R4の反応条件と同様
の条件下で、B法における化合物(VIII)とG2−CO2
5の反応条件と同様の条件下で、C法における化合物
(VIII)とG3−COO−R6の反応条件と同様の条件下
で、あるいはD法における化合物(VIII)とG4−CO−
N(R7)R8の反応条件と同様の条件下で行われる。化
合物(XVI)は、例えば以下に示す方法により合成するこ
とができる。
【化63】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕 化合物(XXXVIII)のトリクロロアセチル化は、例えばH
法における化合物(XIV)のトリクロロアセチル化の
反応条件と同様の条件下で行われる。
【0054】化合物(XXIII)は、例えば以下に示
す方法により合成することができる。 (i)
【化64】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕 化合物(XII)と化合物(XL)の反応は、例えばG法におけ
る化合物(XII)と化合物(XIII)の反応条件と同様の条件
下で行われる。 また、 アミノ基の保護基であるフタルイ
ミド基の除去は溶媒(例えば、メタノール、エタノール
など)中、ヒドラジン水和物と反応させることにより行
うことができる。 (ii)
【化65】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕 化合物(XVI)と化合物(XXXIV)の反応は、例えばJ法にお
ける化合物(XVI)と化合物(XVII)の反応条件と同様の条
件下で行われる。化合物(XXV)は、例えば以下に示す方
法により合成することができる。
【化66】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕
【0055】化合物(XLI)と化合物(XLII)の反応は、 化
合物(XLI)1当量に対して化合物(XLII)を1当量ないし
大過剰(1〜10当量)使用する。反応温度は0ないし
200℃で行うことができる。この際使用される溶媒と
しては、例えば、水、低級アルコール類(例えば、メタ
ノール、エタノール、プロパノールなど)、エーテル類
(例えば、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジ
オキサンなど)、ニトリル類(例えば、アセトニトリ
ル、プロピオニトリルなど)、非プロトン性極性溶媒
(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシドなど)などが挙げられる。また、該反応は脱
酸剤として炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムなどの無
機塩基、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアニリ
ンなどの有機塩基を1〜10当量加えてもよい。反応時
間は、通常10分間ないし7日間、好ましくは1時間な
いし2日間である。化合物(XXVII)は、例えば以下に示
す方法により合成することができる。
【化67】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕 化合物(XXXI)への1級アミノ基の導入反応は、 自体すべ
て公知の反応であり、それらの条件に準じて行うことが
できる。例えば、 化合物(XXXI)1当量に対してヘキサメ
チレンテトラミンを1当量ないし大過剰(1〜10当
量)使用する。この際、溶媒として水、低級アルコール
類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノールな
ど)、エーテル類(例えば、テトラヒドロフラン、ジメ
トキシエタン、ジオキサンなど)、ニトリル類(例え
ば、アセトニトリル、プロピオニトリルなど)、非プロ
トン性極性溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシドなど)などが挙げられる。反
応温度は0ないし200℃で行うことができる。生じた
4級アンモニウム塩は、塩酸などの酸(1〜20当量)
で加水分解することにより行うことができる。反応温度
は0ないし100℃で行うことができる。反応時間は、
通常10分間ないし24時間、好ましくは1ないし3時
間である。さらに、1級アミノ基への保護基の導入反応
は、 自体すべて公知の反応であり、それらの条件に準じ
て行うことができる。
【0056】化合物(XXXI)は、例えば以下に示す方法に
より合成することができる。
【化68】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕 化合物(XXXVIII)の還元反応は、 化合物(XXXVIII)1当量
に対して水素化ホウ素ナトリウム、 水素化ホウ素リチウ
ム、水素化アルミニウムリチウムなどの金属水素錯化合
物類、ボラン錯体類などの還元剤を1当量ないし大過剰
(1〜10当量)使用する。反応温度は−20ないし1
00℃で行うことができる。この際使用される溶媒とし
ては、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール
など)、エーテル類(例えば、エチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサンなど)などが挙げられる。反
応時間は、通常10分間ないし24時間、好ましくは
0.5ないし6時間である。水酸基のE1への変換は、
1がハロゲンの場合は、アルコール体1当量に三塩化
リン、オキシ塩化リン、五塩化リン、三臭化リンなどの
リンハロゲン化物、赤リンとハロゲンあるいは塩化チオ
ニルなどのハロゲン化剤1ないし5当量を反応させるこ
とにより行なわれる。E1がトルエンスルホニルオキシ
基またはメタンスルホニルオキシ基である場合はアルコ
ール体1当量に対してトルエンスルホニルクロリドまた
はメタンスルホニルクロリドを1ないし5当量反応させ
ることにより得られる。この際、炭酸カリウム、炭酸水
素ナトリウムなどの無機塩基、4−N,N−ジメチルア
ミノピリジン、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチル
アニリン、1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタ
ンなどの有機塩基を1ないし10当量用いてもよい。反
応温度は0ないし100℃で行うことができる。この際
使用される溶媒としては、例えば、ハロゲン化炭化水素
類(例えば、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエ
タンなど)、水、エーテル類(例えば、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフランなど)、エステル類(例えば、
酢酸メチル、酢酸エチルなど)、非プロトン性極性溶媒
(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、アセトニトリルなど)などが挙げられる。
反応時間は、通常10分間ないし100時間、好ましく
は3ないし24時間である。
【0057】化合物(XXXII)は、例えば以下に示す方法
により合成することができる。
【化69】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕 化合物(XLIII)と化合物(XLIV)の反応は、 前記化合物(XX
V)の合成法における化合物(XLI)と化合物(XLII)の反応
条件と同様の条件下で行うことができる。化合物(XXXVI
II)は、例えば以下に示す方法により合成することがで
きる。
【化70】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕 化合物(XLV)と化合物(XLIV)の反応は、 前記化合物(XXV)
の合成法における化合物(XLI)と化合物(XLII)の反応条
件と同様の条件下で行うことができる。前記の方法で得
られる目的物(I')またはその塩の合成中間体は、下記
の公知の分別精製手段で単離することもできるが、単離
することなく反応混合物のまま次の工程の原料として提
供してもよい。反応混合物からの化合物(I')の分別精
製は、通常の分別精製手段(例えば、抽出、濃縮、ろ
過、再結晶、カラムクロマトグラフィー、薄層クロマト
グラフィーなど)に従って行われる。また、前記各反応
において、原料化合物は、置換基としてアミノ基,カル
ボキシル基,ヒドロキシル基を有する場合、これらの基
にペプチド化学などで一般的に用いられるような保護基
が導入されたものであってもよく、反応後に必要に応じ
て保護基を除去することにより目的化合物を得ることが
できる。
【0058】アミノ基の保護基としては、例えば置換基
を有していてもよいC1-6アルキルカルボニル(例え
ば、ホルミル、メチルカルボニル、エチルカルボニルな
ど)、フェニルカルボニル、C1-6アルキル−オキシカ
ルボニル(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカル
ボニルなど)、フェニルオキシカルボニル(例えば、ベ
ンズオキシカルボニルなど)、C7-10アラルキルオキシ
−カルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニルな
ど)、トリチル、フタロイルなどが用いられる。これら
の置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フルオロ、
クロロ、ブロモ、ヨードなど)、C1-6アルキル−カル
ボニル(例えば、メチルカルボニル、エチルカルボニ
ル、ブチルカルボニルなど)、ニトロ基などが用いら
れ、置換基の数は1ないし3個程度である。カルボキシ
ル基の保護基としては、例えば置換基を有していてもよ
いC1-6アルキル(例えば、メチル、エチル、n−プロ
ピル、i−プロピル、n−ブチル、tert−ブチルな
ど)、フェニル、トリチル、シリルなどが用いられる。
これらの置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フル
オロ、クロロ、ブロモ、ヨードなど)、C1-6アルキル
カルボニル(例えば、ホルミル、メチルカルボニル、エ
チルカルボニル、ブチルカルボニルなど)、ニトロ基な
どが用いられ、置換基の数は1ないし3個程度である。
【0059】ヒドロキシル基の保護基としては、例えば
置換基を有していてもよいC1-6アルキル(例えば、メ
チル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチ
ル、tert−ブチルなど)、フェニル、C7-10アラルキル
(例えば、ベンジルなど)、C1-6アルキルカルボニル
(例えば、ホルミル、メチルカルボニル、エチルカルボ
ニルなど)、フェニルオキシカルボニル、C7-10アラル
キルオキシ−カルボニル(例えば、ベンジルオキシカル
ボニルなど)、ピラニル、フラニル、シリルなどが用い
られる。これらの置換基としては、ハロゲン原子(例え
ば、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨードなど)、C1-6
アルキル、フェニル、C7-10アラルキル、ニトロ基など
が用いられ、置換基の数は1ないし4個程度である。ま
た、保護基の導入および除去方法としては、それ自体公
知またはそれに準じる方法(例えば、プロテクティブ
グループス イン オーガニックケミストリー、J. F.
W. McOmieら、プレネムプレス社に記載の方法)が用い
られるが、除去方法としては例えば酸、塩基、還元、紫
外光、ヒドラジン、フェニルヒドラジン、N−メチルジ
チオカルバミン酸ナトリウム、テトラブチルアンモニウ
ムフルオリド、酢酸パラジウムなどで処理する方法が用
いられる。以上の方法によって得られる化合物(I')
は、たとえば再結晶、蒸留,クロマトグラフィーなどの
通常の分離手段により単離、精製することができる。か
くして得られる化合物(I')が遊離体で得られた場合に
は、自体公知の方法あるいはそれに準じる方法(例え
ば、中和など)によって塩に変換することができ、逆に
塩で得られた場合には自体公知の方法あるいはそれに準
じる方法により、遊離体または他の塩に変換することが
できる。さらに、化合物(I')が光学活性体である場合
は、通常の光学分割手段により、d体、l体に分離する
ことができる。
【0060】
【作用】本発明の化合物(I')およびその医薬品として
許容される塩は、優れたPDGF抑制作用、降圧作用、
腎疾患改善作用および脂質低下作用を有し、かつ低毒性
である。よって、これらの化合物またはその塩は、哺乳
動物(例えば、マウス、ラット、ハムスター、ウサギ、
ネコ、イヌ、ウシ、ウマ、ヒツジ、サル、ヒトなど)に
おいて、例えば高血圧症治療薬、腎疾患治療薬(例え
ば、急性腎不全、糖尿病性腎症、腎炎など)、動脈硬化
性疾患治療薬、その他の循環器疾患治療薬、慢性関節リ
ウマチ治療薬、ガン治療薬、高脂血症治療薬などとして
安全に用いることができる。化合物(I')またはその塩
は、原末のままでもよいが、通常製剤用担体、例えば賦
形剤(例えば炭酸カルシウム、カオリン、炭酸水素ナト
リウム、乳糖、澱粉類、結晶セルロース、タルク、グラ
ニュー糖、多孔性物質など)、結合剤(例えばデキスト
リン、ゴム類、アルコール化澱粉、ゼラチン、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、プルランなど)、崩壊剤(例えばカルボキシメ
チルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリ
ウム、クロスポピドン、低置換度ヒドロキシプロピルセ
ルロース、部分アルファー化澱粉など)、滑沢剤(例え
ばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウ
ム、タルク、澱粉、安息香酸ナトリウムなど)、着色剤
(例えばタール色素、カラメル、三二酸化鉄、酸化チタ
ン、リボフラビン類など)、矯味剤(例えば甘味類、香
料など)、安定剤(例えば亜硫酸ナトリウムなど)およ
び保存剤(例えばパラベン類、ソルビン酸など)などの
中から適宜、適量用いて、常法に従って調製された形で
投与される。前記製剤を含む本発明の治療剤は、化合物
(I')またはその塩を治療および予防をするのに有効な
量を適宜含有する。化合物(I')またはその塩の本発明
製剤中の含有量は、通常製剤全体の0.1ないし100
重量%である。また本発明で用いられる製剤は、活性成
分として化合物(I')またはその塩以外の他の医薬成分
を含有していてもよく、これらの成分は本発明の目的が
達成される限り特に限定されず、適宜適当な配合割合で
使用が可能である。このような医薬活性成分としては利
尿剤、アンジオテンシンII受容体アンタゴニスト、カル
シウム拮抗剤、ACE阻害剤、キマーゼ阻害剤、HMG
−CoA還元酵素阻害剤、スクワレン合成酵素阻害剤な
どか用いられる。剤形の具体例としては、例えば錠剤
(糖衣錠、フィルムコーティング錠を含む)、丸剤、カ
プセル剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、シロップ剤、乳剤、
懸濁剤、注射剤、吸入剤、軟膏剤などが用いられる。こ
れらの製剤は常法(例えば日本薬局方記載の方法など)
に従って調製される。
【0061】具体的には、錠剤の製造法は、医薬品をそ
のまま、賦形剤、結合剤、崩壊剤もしくはそのほかの適
当な添加剤を加えて均等に混和したものを、適当な方法
で顆粒とした後、滑沢剤などを加え、圧縮成型するかま
たは、医薬品をそのまま、または賦形剤、結合剤、崩壊
剤もしくはそのほかの適当な添加剤を加えて均等に混和
したものを、直接圧縮成型して製するか、またはあらか
じめ製した顆粒にそのまま、もしくは適当な添加剤を加
えて均等に混和した後、圧縮成型しても製造することも
できる。また、本剤は、必要に応じて着色剤、矯味剤な
どを加えることができる。さらに、本剤は、適当なコー
ティング剤で剤皮を施すこともできる。注射剤の製造法
は、医薬品の一定量を、水性溶剤の場合は注射用水、生
理食塩水、リンゲル液など、非水性溶剤の場合は通常植
物油などに溶解、懸濁もしくは乳化して一定量とする
か、または医薬品の一定量をとり注射用の容器に密封し
て製することができる。経口用製剤担体としては、例え
ばデンプン、マンニット、結晶セルロース、カルボキシ
メチルセルロースナトリウムなどの製剤分野において常
用されている物質が用いられる。注射用担体としては、
例えば蒸留水、生理食塩水、グルコース溶液、輸液剤な
どが用いられる。その他、製剤一般に用いられる添加剤
を適宜添加剤することもできる。
【0062】本発明の製剤は、低毒性で、医薬品として
有用であり、PDGF抑制作用、降下作用、腎疾患改善
作用および脂質低下作用を有する。それゆえ、本発明の
製剤は、これらの薬理作用に基づく疾患の治療薬として
有用である。すなわち、高血圧、急性腎不全、糖尿病性
腎症、腎炎、動脈硬化、慢性関節リュウマチ、ガン、高
脂血症などの治療または予防に用いることができる。本
発明の製剤の投与量は、投与経路、症状、患者の年令あ
るいは体重などによってもことなるが、例えば、高血圧
症の成人患者に経口的に投与する場合、化合物(I')ま
たはその塩として1日当たり0.01〜300mg/kg、
好ましくは0.5〜50mg/kg、より好ましくは5〜3
0mg/kgを1〜数回に分けて投与するのが望ましい。投
与経路は経口、非経口のいずれでもよい。
【0063】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の化合物(I')ま
たはその塩の薬理効果を示す実験結果について記載す
る。 試験例1 :PDGF収縮抑制作用 〔試験方法〕 15〜36週齢の脳卒中易発性高血圧自
然発症ラット(SHRsp:Stroke prone spontaneous
ly hypertensive rats)の胸部大動脈を摘出し、幅約2
mm、長さ2cmのラセン条片を作成した。これを37
℃、10mlのorgan bathに懸垂し、2gの負荷をかけ
て2ないし3時間安定させた。栄養液としては、混合ガ
ス(95%O2,5%CO2)を通気したKrebs-Henselei
t液を用いた。60mMKClに対する収縮反応が安定
した時点で、PDGF−AB(コスモバイオ社)1.7
nMで収縮させ、収縮反応が最大になって安定するまで
観察した(PDGF−ABを適用して30ないし40
分)。その後、標本を洗浄して約1時間後(血管の収縮
toneが、もとのレベルに回復してから)、薬物10μl
(DMSO溶液)を添加し、その30分後に再びPDG
F−ABを1.7nM添加し、収縮が最大になるまで観
察した。収縮反応は、等尺性にポリグラフ(日本電気三
栄)上に記録した。薬物適用前と後のPDGF−ABに
よる収縮反応から薬物による抑制作用を算出した。抑制
作用のIC50値は、最小二乗法を用い、Fieller's theo
remに従って算出した。結果を〔表1〕に示す。
【表1】 〔表1〕から本発明の化合物(I')またはその塩はすぐ
れたPDGF収縮抑制作用を有することがわかる。
【0064】試験例2 :高血圧自然発症ラット(SH
R)における降圧作用 〔試験方法〕 20〜24週齢の雄性SHRをペントバ
ルビタール・ナトリウム(50mg/kg,i.p.)
の腹腔内注射により麻酔し、大腿動脈よりポリエチレン
チューブを挿入した。挿入したポリエチレンチューブに
圧トランスデューサーを接続し、薬物投与後の血圧変化
を無麻酔下で経時的に測定した。手術後のラットは、薬
物投与まで自由に摂水・摂食できるようにした。化合物
は、いずれもアラビアゴム懸濁液として2ml/kgの
容量で経口投与した。結果を〔表2〕に示す。
【表2】 〔表2〕より、本件化合物(I')またはその塩の投与群
では投与後2〜7時間目において対照群に比べ約20m
mHgの降圧効果が見られた。したがって、本件化合物
(I')またはその塩は優れた血圧降下作用を有すること
がわかる。
【0065】試験例3 :5/6腎部分摘除ラットにお
ける抗蛋白尿作用 〔試験方法〕 5週齢の雄性Sprague Dawley rat(日本
クレア)をペントバルビタール・ナトリウム(50mg
/kg,i.p.)により麻酔し、背部切開により、右
腎の2/3を切除した。1週間後に左腎を全摘した。Sh
am群には2度目の手術のみを施した。2度目の手術の2
週間後に水自由摂取下に、24時間尿を採取し、尿中ア
ルブミンおよび尿中総蛋白量を、和光A/G B-testを用い
て定量した。血圧は採尿の翌日に、tail cuff法にて測
定した。Sham群の尿蛋白量よりも多い個体を選出し、そ
の尿蛋白量および血圧値をもとにして、各群同レベルの
尿蛋白量および血圧値になるように組み分けした。薬物
はアラビアゴム/水に懸濁または水に溶解して、2ml
/kgの容量で1日1回6〜8週間経口投与した。連投
して2、4、6および8週目に24時間採尿および血圧
測定を行った。Vehicle群には水だけを2ml/kgの
用量で経口投与した。結果を〔表3〕に示す。
【0066】
【表3】
【表4】 〔表3〕より、対照群で手術の4週間後から、尿中総蛋
白量およびアルブミンが顕著に増加した。これに対し
て、本件目的化合物(I')またはその塩の投与群では尿
中総蛋白量およびアルブミンの増加は見られず、連投4
〜8週目で対照群に比較して有意に低かった。したがっ
て本件化合物(I')またはその塩は、尿への蛋白の漏れ
を抑制するので、例えば糸球体硬化症などの腎疾患の治
療に対する有効性が期待される。
【0067】試験例4 :ハムスターにおけるコレステ
ロール低下作用 〔試験方法〕 10週齢のシリアンハムスターを通常飼
料で2週間単独飼育した後、血中総コレステロールの値
をもとに各群同レベルになるように組分けし、Vehicle
(水)または薬物を2ml/kgの容量で2週間経口投
与した。投与期間中、経時的に眼底より採血し血中総コ
レステロール・血中中性脂質(トリグリセライド)を測
定した。また、化合物連投2週間目に腹部大動脈より採
血し、血中総コレステロール・中性脂質・HDL(high
density lipid)−コレステロールの測定を行った。総
コレステロールの測定にはコレステロールC−テスト、
中性脂質の測定にはトリグリセライドG−テスト、HD
L−コレステロールの測定にはHDL−コレステロール
E−テスト(いずれも和光純薬)を用いた。結果を〔表
5〕に示す。
【表5】 TC:総コレステロール HDL:HDLコレステロール 〔表5〕より、対照群では経時的に血中総コレステロー
ル(TC)が上昇した。これに対し、化合物投与群では
血中コレステロールの上昇が約20〜30%抑制され
た。一方、連投2週間目のHDL−コレステロールの値
はvehicle群と薬物投与群の間で差は見られなかった。
これらの結果より、本件化合物(I')またはその塩の投
与群では対照群に比べ〔総コレステロール値〕−〔HD
L−コレステロール値〕が低下している。したがって、
本件化合物(I')またはその塩は血中のLDL(low de
nsity lipid)、VLDL(very low density lipid)
を減少させることから例えば、動脈硬化などの循環器疾
患に対して有用である。
【0068】
【実施例】本発明は、さらに下記の実施例および参考例
で詳しく説明されるが、これらの例は単なる実例であっ
て本発明を限定するものではなく、また本発明の範囲を
逸脱しない範囲で変化させてもよい。尚、実施例で用い
る略号は、次のような意義を有する。 s:シングレット,br:ブロード(幅広い),d:ダブレ
ット,dd:ダブルダブレット,m:マルチプレット,J:
カップリング定数,Hz:ヘルツ CDCl3:重クロロホル
ム %:重量% 室温は10から30℃を意味する。 実施例1 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ブタン−1−イル〕−3H−1,4,8
b−トリアザアセナフチレン・2塩酸塩 i) 5−クロロメチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ン・塩酸塩の合成 塩化チオニル58.4ml(800ミリモル)と塩化メ
チレン100mlとから成る混合溶液に5−ヒドロキシ
メチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン23.68g
(160ミリモル)を少しずつ加えた。反応液を室温で
一時間撹拌した後、溶媒と過剰の塩化チオニルを減圧下
留去した。生じた白色固体にトルエン100mlを加え
よく混ぜた後、減圧下溶媒を留去した。この操作を2回
繰り返した後、粗生成物31.85g(98.0%,白
色固体)を得た。 NMR(200MHz,D2O)δ:5.09(2H,s),7.49(1H,t,J=4.8Hz),
7.85(2H,d,J=4.8Hz),7.95(1H,d,J=2.4Hz),8.16(1H,d,J=
2.4Hz). IR(KBr):1657,1543,1157cm-1. ii) 5−〔N−〔4−(トリフルオロメタンスルホン
アミド)ブタン−1−イル〕アミノメチル〕イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジンの合成 5−クロロメチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン塩酸
塩36.93g(181.85ミリモル)をアセトニト
リル200mlに加えた懸濁液に1,4−ジアミノブタ
ン32.06g(363.72ミリモル)を加え、30
分加熱還流した。反応終了後、反応液を冷却し1,4−
ジアミノブタン・2塩酸塩の沈澱を濾別した。沈澱をア
セトニトリル25mlで2回洗浄し、濾液と洗液とを合
わせた溶液に、トリエチルアミン50.68ml(36
3.72ミリモル)を加えよく撹拌し、この溶液にN−
フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド64.97
g(181.85ミリモル)を加え、室温で2時間撹拌
した。反応後、溶媒を減圧下留去し、残渣をクロロホル
ム500mlで抽出した。有機層を飽和食塩水500m
lで水洗し、硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧下溶媒
を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出液:クロロホルム/メタノール=20:1)で
精製し、目的物41.60g(65.3%,無色固体)
を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.48(13H,m),3.24(2H,br),4.67
(2H,br),6.69(1H,d,J=6.2Hz),7.19(1H,t,J=6.2Hz),7.50
-7.80(3H,m). IR(KBr):3320,1641,1514,1367cm-1.
【0069】iii) 4,5−ジヒドロ−4−〔4−
(トリフルオロメタンスルホンアミド)ブタン−1−イ
ル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレンの
合成 5−〔N−〔4−(トリフルオロメタンスルホンアミ
ド)ブタン−1−イル〕アミノメチル〕イミダゾ〔1,
2−a〕ピリジン6.91g(19.72ミリモル)を
酢酸20mlに溶かした溶液に、37%ホルムアルデヒ
ド水溶液22.1ml(295.8ミリモル)を加え、
100℃で30分間加熱した。反応後溶媒を減圧下留去
し残渣を飽和炭酸水素カリウム水溶液100mlに溶か
した。この溶液に氷冷下1N塩酸を加え中和後、クロロ
ホルム100mlで2回抽出した。有機層を硫酸マグネ
シウム上で乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリ
カゲルクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メ
タノール=20:1)で精製し、目的物4.86g(6
8.0%,淡黄色液体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.76(4H,m),2.55(2H,t,J=6.0H
z),3.33(2H,t,J=6.0Hz),3.97(2H,s),4.00(2H,s),6.55(1
H,d,J=6.8Hz),7.10(1H,dd,J=9.2, 6.8Hz),7.25(1H,s),
7.44(1H,d,J=9.2Hz). IR(neat):1636,1483,1370cm-1 iv) 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(トリフルオロメ
タンスルホンアミド)ブタン−1−イル〕−3H−1,
4,8b−トリアザアセナフチレン・2塩酸塩の合成 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ブタン−1−イル〕−3H−1,4,8
b−トリアザアセナフチレン3.21g(8.87ミリ
モル)を10mlのエタノールに溶かした溶液に12N
塩酸2.0mlを加えよく混合した。溶媒を減圧下留去
し、目的物3.86g(100%,無色非晶形物質)を
得た。 NMR(200MHz,DMSO)δ:1.60(2H,m),1.85(2H,m),3.19(4H,
m),4.83(2H,s),4.91(2H,s),7.54(1H,m),7.99-8.01(2H,
m),8.20(1H,s),9.55(1H,t,J=6.0Hz). IR(KBr):3463,1662,1459,1440,1373,1190cm-1
【0070】実施例2 4,5−ジヒドロ−4−〔5−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ペンタン−1−イル〕−3H−1,4,
8bートリアザアセナフチレン・2塩酸塩 i) 5−〔N−〔5−(トリフルオロメタンスルホン
アミド)ペンタン−1−イル〕アミノメチル〕イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジンの合成 5−クロロメチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン塩酸
塩10.2g(50.0ミリモル)をアセトニトリル1
00mlに加えた懸濁液に1,5−ジアミノペンタン1
0.2g(100ミリモル)を加え、30分間加熱還流
した。反応終了後、反応液を冷却し1,5−ジアミノペ
ンタン・2塩酸塩を沈澱として濾別した。沈澱をアセト
ニトリル10mlで2回洗浄し、濾液と洗液とを合わせ
た溶液に、トリエチルアミン14.0ml(100ミリ
モル)を加えよく撹拌し、この溶液にN−フェニルトリ
フルオロメタンスルホンイミド17.86g(50.0
ミリモル)を加え、室温で2時間撹拌した。反応後、溶
媒を減圧下留去し、残渣をクロロホルム250mlで抽
出した。有機層を飽和食塩水200mlで水洗し、硫酸
マグネシウム上で乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロ
ロホルム/メタノール=20:1)で精製し、目的物1
2.9g(71.0%,無色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.45(2H,m),1.60(4H,m),2.47(2
H,t,J=6.6Hz),3.28(2H,t,J=6.6Hz),4.02(2H,s),6.78(1
H,d,J=7.0Hz),7.17(1H,dd,J=7.0, 9.2Hz),7.57(1H,s),
7.58(1H,d,J=9.2Hz),7.63(1H,s). IR(KBr):1637,1481,1637,1295,1188cm-1.
【0071】ii) 4,5−ジヒドロ−4−〔5−(ト
リフルオロメタンスルホンアミド)ペンタン−1−イ
ル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレンの
合成 5−〔N−〔5−(トリフルオロメタンスルホンアミ
ド)ペンタン−1−イル〕アミノメチル〕イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン2.52g(6.91ミリモ
ル)を酢酸8mlに溶かした溶液に、37%ホルマリン
水溶液7.8ml(103.7ミリモル)を加え、10
0℃で30分間加熱した。反応後溶媒を減圧下留去し、
残渣を飽和炭酸カリウム水溶液50mlに溶かした。こ
の溶液に氷冷下1N塩酸を加え中和後、クロロホルム1
00mlで2回抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上
で乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ−(溶出液:クロロホルム/メタ
ノール=20:1)で精製し、目的物1.79g(6
9.0%,無色液体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.44(2H,m),1.60(4H,m),2.47(2H,
t,J=6.6Hz),3.28(1H,t,J=6.6Hz),3.91(2H,s),4.01(2H,
s),6.53(1H,d,J=6.8Hz),7.10(1H,dd,J=9.2, 6.8Hz),7.2
7(1H,s),7.39(1H,d,J=9.2Hz),8.25(1H,br). IR(neat):1637,1522,1450,1366,1221cm-1. iii) 4,5−ジヒドロ−4−〔5−(トリフルオロ
メタンスルホンアミド)ペンタン−1−イル〕−3H−
1,4,8b−トリアザアセナフチレン・2塩酸塩の合
成 4,5−ジヒドロ−4−〔5−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ペンタン−1−イル〕−3H−1,4,
8b−トリアザアセナフチレン0.88g(2.34ミ
リモル)をエタノール10mlと12N塩酸0.5ml
とから成る溶液に溶かし、減圧下溶媒を留去し、目的物
1.05gを(100%,白色非晶系物質)得た。 NMR(200MHz,DMSO)δ:1.39(2H,m),1.55(2H,m),1.83(2H,
m),3.16(4H,m),4.85(2H,s),4.93(2H,s),7.54(1H,m),8.0
1(2H,m),8.19(1H,s),9.40(1H,t,J=5.8Hz). IR(KBr):3431,1662,1549,1440cm-1.
【0072】実施例3 4,5−ジヒドロ−2−メチル−4−〔4−(トリフル
オロメタンスルホンアミド)ブタンー1−イル〕−3H
−1,4,8b−トリアザアセナフチレン・2塩酸塩 i) 2−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジンの合成 2−メチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−カル
ボン酸エチルエステル8.31g(40ミリモル)をメ
タノ−ル200mlに溶かした溶液に水素化ほう素ナト
リウム4.54g(120ミリモル)を氷冷下で加え、
反応液を氷冷下で3時間撹拌した。反応後、反応液を3
00mlの氷水に注ぎ、よく混合した後12N塩酸を溶
液のpHが2になるまで加えた。この溶液を室温で2時
間撹拌した後、6N水酸化ナトリウム水溶液を加え中和
し、減圧下溶媒を完全に留去した。残渣にメタノール3
00mlを加え、よく混合し不溶物を濾別した後、溶媒
を減圧下留去し、粗生成物5.71g(88%,白色固
体)を得た。粗生成物は精製することなく次の反応に使
用した。 NMR(200MHz,D2O)δ:2.48(3H,s),4.83(2H,s),6.12(1H,b
r),7.87(1H,d,J=3.0Hz),7.71(1H,d,J=3.0Hz),7.73(1H,
s),8.01(1H,s). IR(KBr):3350,1653,1643,1390cm-1. ii) 2−メチル−5−クロロメチルイミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン・塩酸塩の合成 塩化チオニル12.0ml(150.0ミリモル)と塩
化メチレン25mlとから成る混合溶液に2−メチル−
5−ヒドロキシメチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン
4.87g(30.0ミリモル)を少しずつ加えた。反
応液を室温で一時間撹拌した後、溶媒と過剰の塩化チオ
ニルを減圧下留去した。生じた白色固体にトルエン50
mlを加えよく混ぜた後、減圧下溶媒を留去した。この
操作を2回繰り返した後、粗生成物6.46g(99.
0%、白色固体)を得た。 NMR(200MHz,D2O)δ:2.50,(3H,s),5.05(2H,s),7.44(1H,
d,J=2.8Hz),7.75(1H,s),7.78(1H,d,J=2.8Hz),7.92(1H,
s). IR(KBr):3222,1657,1547,1429cm-1.
【0073】iii) 2−メチル−5−〔N−〔4−
(トリフルオロメタンスルホンアミド)ブタン−1−イ
ル〕アミノメチル〕イミダゾ〔1,2−a〕ピリジンの
合成 2−メチル−5−クロロメチルイミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン塩酸塩6.52g(30.0ミリモル)をアセ
トニトリル60mlに加えた懸濁液に1,4−ジアミノ
ブタン5.30g(60.1ミリモル)を加え、30分
加熱還流した。反応終了後、反応液を冷却し1,4−ジ
アミノブタン・2塩酸塩の沈澱を濾別した。沈澱をアセ
トニトリル10mlで2回洗浄し、濾液と洗液とを合わ
せた溶液に、トリエチルアミン8.4ml(60.1ミ
リモル)を加えよく撹拌し、この溶液にN−フェニルト
リフルオロメタンスルホンイミド10.73g(30.
0ミリモル)を加え、室温で2時間撹拌した。反応後、
溶媒を減圧下留去し、残渣をクロロホルム150mlで
抽出した。有機層を飽和食塩水150mlで水洗し、硫
酸マグネシウム上で乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ク
ロロホルム/メタノール=20:1)で精製し、目的物
7.44g(68.0%,無色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.69(4H,m),2.44(3H,s),2.74(2H,
t,J=6.0Hz),3.30(2H,t,J=6.0H),3.97(2H,s),6.71(1H,d,
J=7.0Hz),7.12(1H,dd,J=7.0, 9.0Hz),7.35(1H,s),7.47
(1H,d,J=9.0Hz). IR(KBr):1639,1483,1371cm-1.
【0074】iv) 4,5−ジヒドロ−2−メチル−4
−〔4−(トリフルオロメタンスルホンアミド)ブタン
ー1−イル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセナフ
チレンの合成 2−メチル−5−〔N−〔4−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ブタン−1−イル〕アミノメチル〕イミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン2.02g(5.54ミリ
モル)を酢酸6mlに溶かした溶液に、37%ホルマリ
ン水溶液6.2ml(83.15ミリモル)を加え、1
00℃で30分間加熱した。反応後溶媒を減圧下留去
し、残渣を飽和炭酸カリウム水溶液100mlに溶かし
た。この溶液に氷冷下1N塩酸を加え中和後、クロロホ
ルム100mlで2回抽出した。有機層を硫酸マグネシ
ウム上で乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィ−(溶出液:クロロホルム
/メタノール=20:1)で精製し、目的物1.45g
(72.0%,無色液体)を得た。 NMR(200Mz,CDCl3)δ:1.73(4H,m),2.31(3H,s),2.51(2H,
m),3.31(2H,m),3.94(2H,s),4.01(2H,s),6.50(1H,d,J=6.
8Hz),7.07(1H,dd,J=9.0, 6.8Hz),7.36(1H,d,J=9.0Hz). IR(neat):1643,1506,1454,1367cm-1. v) 4,5−ジヒドロ−2−メチル−4−〔4−(ト
リフルオロメタンスルホンアミド)ブタン−1−イル〕
−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン・2塩
酸塩の合成 4,5−ジヒドロ−2−メチル−4−〔4−(トリフル
オロメタンスルホンアミド)ブタンー1−イル〕−3H
−1,4,8b−トリアザアセナフチレン1.41g
(3.74ミリモル)をエタノール10mlと12N塩
酸1mlとから成る溶液に溶かし、減圧下溶媒を留去
し、目的物を(100%,白色非晶系物質)として得
た。 NMR(200MHz,DMSO)δ:1.60(2H,m),1.86(2H,m),2.54(3H,
s),3.40(4H,m),4.84(2H,s),4.92(2H,s),7.51(1H,d,J=6.
2Hz),7.93(2H,m),9.53(1H,t,J=5.2Hz). IR(KBr):3428,1672,1552,1450,1369cm-1.
【0075】実施例4 4,5−ジヒドロ−2−エチル−4−〔5−(トリフル
オロメタンスルホンアミド)ペンタン−1−イル〕−3
H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン・2塩酸塩 i) 2−エチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジンの合成 2−エチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−カル
ボン酸エチルエステル5.29g(24.24ミリモ
ル)をメタノ−ル100mlに溶かした溶液に水素化ほ
う素ナトリウム2.75g(72.72ミリモル)を氷
冷下で加え、反応液を氷冷下で3時間撹拌した。反応
後、反応液を150mlの氷水に注ぎ、よく混合した
後、12N塩酸を溶液のpHが2になるまで加えた。こ
の溶液を室温で2時間撹拌した後、6N水酸化ナトリウ
ム水溶液を加え中和し、減圧下溶媒を完全に留去した。
残渣にメタノール200mlを加え、よく混合し不溶物
を濾別した後、溶媒を減圧下留去し、粗生成物2.99
g(70%,白色固体)を得た。粗生成物は精製するこ
となく次の反応に使用した。 NMR(200MHz,D2O)δ: 1.32(3H,t,J=7.6Hz),2.78(2H,q,J=
7.6Hz),4.83(2H,s),6.15(1H,br),7.86(1H,d,J=3.0Hz),
7.74(1H,d,3.0Hz),7.75(1H,s),8.00(1H,s). IR(KBr):3348,1652,1644,1390cm-1. ii) 2−エチル−5−クロロメチルイミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン・塩酸塩の合成 塩化チオニル8.8ml(120.0ミリモル)と塩化
メチレン10mlとから成る混合溶液に2−エチル−5
−ヒドロキシメチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン
4.23g(24.0ミリモル)を少しずつ加えた。反
応液を室温で1時間撹拌した後、溶媒と過剰の塩化チオ
ニルを減圧下留去した。生じた白色固体にトルエン30
mlを加えよく混ぜた後、減圧下溶媒を留去した。この
操作を2回繰り返した後、粗生成物5.44g(99.
0%,白色固体)を得た。粗生成物は精製することなく
次の反応に使用した。 NMR(200MHz,D2O)δ: 1.35(3H,t,J=7.
6Hz),2.85,(2H,q,J=7.6Hz),
5.02(2H,s),7.42(1H,d,J=2.
9Hz),7.75(1H,s),7.77(1H,
d,J=2.8Hz),7.90(1H,s). IR(KBr):3225,1659,1550,14
30cm−1
【0076】iii) 2−エチル−5−〔N−〔5−
(トリフルオロメタンスルホンアミド)ペンタン−1−
イル〕アミノメチル〕イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン
の合成 2−エチル−5−クロロメチルイミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン・塩酸塩5.50g(24.0ミリモル)をア
セトニトリル60mlに加えた懸濁液に1,5−ジアミ
ノペンタン4.90g(48.0ミリモル)を加え、3
0分加熱還流した。反応終了後、反応液を冷却し1,5
−ジアミノペンタン・2塩酸塩の沈澱を濾別した。沈澱
をアセトニトリル10mlで2回洗浄し、濾液と洗液と
を合わせた溶液に、トリエチルアミン6.7ml(4
8.0ミリモル)を加えよく撹拌し、この溶液にN−フ
ェニルトリフルオロメタンスルホンイミド10.29g
(28.8ミリモル)を加え、室温で2時間撹拌した。
反応後、溶媒を減圧下留去し、残渣をクロロホルム15
0mlで抽出した。有機層を飽和食塩水150mlで水
洗し、硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧下溶媒を留去
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出液:クロロホルム/メタノール=20:1)で精製
し、目的物6.03g(64.0%,無色固体)を得
た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.33(3H,t,J=7.6Hz),1.29-1.63(6
H,m),2.64(2H,t,J=6.6Hz),2.81(2H,q,J=7.6Hz),3.29(2
H,t,J=7.0Hz),3.94(2H,s),4.85(1H,br,NH),6.70(1H,d,J
=7.0Hz),7.11(1H,dd,J=9.0, 7.0Hz),7.39(1H,s),7.47(1
H,d,J=9.0Hz). IR(KBr):1645,1480,1361cm-1.
【0077】iv) 4,5−ジヒドロ−2−エチル−4
−〔5−(トリフルオロメタンスルホンアミド)ペンタ
ン−1−イル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセナ
フチレンの合成 2−エチル−5−〔N−〔5−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ペンタン−1−イル〕アミノメチル〕イ
ミダゾ〔1,2−a〕ピリジン785mg(2.00ミ
リモル)を酢酸5mlに溶かした溶液に、37%ホルマ
リン水溶液2.25ml(30.00ミリモル)を加
え、100℃で30分間加熱した。反応後溶媒を減圧下
留去し、残渣を飽和炭酸カリウム水溶液100mlに溶
かした。この溶液に氷冷下1N塩酸を加え中和後、クロ
ロホルム100mlで2回抽出した。有機層を硫酸マグ
ネシウム上で乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィ−(溶出液:クロロホ
ルム/メタノール=20:1)で精製し、目的物527
mg(65.2%,無色液体)を得た。 NMR(200Mz,CDCl3)δ:1.29(3H,t,J=7.6Hz),1.43(2H,m),
1.60(4H,m),2.48(2H,t,J=7.0Hz),2.72(2H,q,J=7.6Hz),
3.28(2H,t,J=6.8Hz),3.91(2H,s),4.02(2H,s),6.50(1H,
d,J=7.0Hz),7.07(1H,dd,J=9.2, 7.0Hz),7.36(1H,d,J=9.
2Hz). IR(neat):1645,1508,1455,1365cm-1. v) 4,5−ジヒドロ−2−エチル−4−〔5−(ト
リフルオロメタンスルホンアミド)ペンタン−1−イ
ル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン・
2塩酸塩の合成 4,5−ジヒドロ−2−エチル−4−(5−トリフルオ
ロメタンスルホンアミドペンタン−1−イル)−3H−
1,4,8b−トリアザアセナフチレン542mg
(1.34ミリモル)をエタノール10mlと12N塩
酸1mlとから成る溶液に溶かし、減圧下溶媒を留去
し、目的物640mg(100%,白色非晶系物質)を
得た。 NMR(200MHz,DMSO)δ:1.37(5H,m),1.57(2H,m),1.85(2H,
m),2.92(2H,q,J=7.6Hz),3.15(4H,m),4.85(2H,s),4.92(2
H,s),7.68(1H,d,J=6.2Hz),7.94(2H,m),9.43(1H,t,J=5.4
Hz). IR(KBr):3427,1666,1550,1458,1365cm-1.
【0078】実施例5 4,5−ジヒドロ−2−フェニル−4−〔5−(トリフ
ルオロメタンスルホンアミド)ペンタン−1−イル〕−
3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン・2塩酸
塩 i) 2−フェニル−5−ヒドロキシメチルイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジンの合成 2−フェニルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−カ
ルボン酸エチルエステル3.14g(11.79ミリモ
ル)をメタノ−ル100mlに溶かした溶液に水素化ほ
う素ナトリウム1.34g(35.37ミリモル)を氷
冷下で加え、反応液を氷冷下で3時間撹拌した。反応
後、反応液を150mlの氷水に注ぎ、よく混合した後
12N塩酸を溶液のpHが2になるまで加えた。この溶
液を室温で2時間撹拌した後、6N水酸化ナトリウム水
溶液を加え中和し、減圧下溶媒を完全に留去した。残渣
にメタノール200mlを加え、よく混合し不溶物を濾
別した後、溶媒を減圧下留去し、粗生成物1.37g
(52.0%,白色固体)を得た。粗生成物は精製する
ことなく次の反応に使用した。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ: 4.95(2H,s),6.15(1H,br),6.90
(1H,d,J=6.0Hz),7.21-7.54(6H,m),8.03(1H,d,J=7.0Hz),
8.45(1H,s). IR(KBr):3360,1663,1653,1395cm-1. ii) 2−フェニル−5−クロロメチルイミダゾ〔1,
2−a〕ピリジン・塩酸塩の合成 塩化チオニル3.7ml(50.0ミリモル)と塩化メ
チレン5.0mlとから成る混合溶液に2−フェニル−
5−ヒドロキシメチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン
2.24g(10.0ミリモル)を少しずつ加えた。反
応液を室温で一時間撹拌した後、溶媒と過剰の塩化チオ
ニルを減圧下留去した。生じた白色固体にトルエン20
mlを加えよく混ぜた後、減圧下溶媒を留去した。この
操作を2回繰り返した後、粗生成物2.76g(99.
0%,白色固体)を得た。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:5.10(2H,s),6.95(1H,d,J=6.0H
z),7.25-7.60(6H,m),8.09(1H,d,J=7.0Hz),8.51(1H,s). IR(KBr):3222,1665,1546,1431cm-1.
【0079】iii) 2−フェニル−5−〔N−〔5−
(トリフルオロメタンスルホンアミド)ペンタン−1−
イル〕アミノメチル〕イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン
の合成 2−フェニル−5−クロロメチルイミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン・塩酸塩2.79g(10.0ミリモル)
をアセトニトリル35mlに加えた懸濁液に1,5−ジ
アミノペンタン2.04g(20.0ミリモル)を加
え、30分加熱還流した。反応終了後、反応液を冷却し
1,5−ジアミノペンタン・2塩酸塩の沈澱を濾別し
た。沈澱をアセトニトリル10mlで2回洗浄し、濾液
と洗液とを合わせた溶液に、トリエチルアミン2.8m
l(20.0ミリモル)を加えよく撹拌し、この溶液に
N−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド4.2
9g(12.0ミリモル)を加え、室温で2時間撹拌し
た。反応後、溶媒を減圧下留去し、残渣をクロロホルム
100mlで抽出した。有機層を飽和食塩水100ml
で水洗し、硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧下溶媒を
留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出液:クロロホルム/メタノール=20:1)で精
製し、目的物2.66g(60.3%,無色固体)を得
た。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.51(6H,m),2.62(2H,t,J=6.8H
z),3.12(2H,t,J=6.8Hz),4.07(2H,s),6.91(1H,d,J=6.0H
z),7.21-7.54(6H,m),8.02(1H,d,J=1.0Hz),8.42(1H,s). IR(KBr):1640,1480,1370cm-1.
【0080】iv) 4,5−ジヒドロ−2−フェニル−
4−〔5−(トリフルオロメタンスルホンアミド)ペン
タン−1−イル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセ
ナフチレンの合成 2−フェニル−5−〔N−〔5−(トリフルオロメタン
スルホンアミド)ペンタン−1−イル〕アミノメチル〕
イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン440mg(1.00
ミリモル)を酢酸5mlに溶かした溶液に、37%ホル
マリン水溶液1.12ml(15.00ミリモル)を加
え、100℃で30分間加熱した。反応後溶媒を減圧下
留去し、残渣を飽和炭酸カリウム水溶液100mlに溶
かした。この溶液に氷冷下1N塩酸を加え中和後、クロ
ロホルム100mlで2回抽出した。有機層を硫酸マグ
ネシウム上で乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィ−(溶出液クロロホル
ム:メタノール=20:1)で精製し、目的物354m
g(78.3%,無色液体)を得た。 NMR(200Mz,CDCl3)δ:1.24(2H,m),1.44(4H,m),2.39(2H,
t,J=7.0Hz),3.14(2H,t,J=7.0Hz),3.90(2H,s),4.21(2H,
s),6.52(1H,d,J=6.8Hz),7.12(1H,dd,J=9.2, 6.8Hz),7.3
3(1H,d,J=7.2Hz),7.40-7.72(5H,m). IR(Neat):1645,1508,1455,1366cm-1. v) 4,5−ジヒドロ−2−フェニル−4−〔5−
(トリフルオロメタンスルホンアミド)ペンタン−1−
イル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン
・2塩酸塩の合成 4,5−ジヒドロ−2−フェニル−4−〔5−(トリフ
ルオロメタンスルホンアミド)ペンタン−1−イル〕−
3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン254m
g(0.56ミリモル)をエタノール5mlと12N塩
酸0.1mlとから成る溶液に溶かし、減圧下溶媒を留
去し、目的物295mg(100%,白色非晶系物質)
を得た。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.48(2H,m),1.59(2H,m),1.85
(2H,m),3.16(4H,m),4.87(2H,s),4.98(2H,s),7.45(1H,t,
J=3.6Hz),7.61-7.70(3H,s),7.84-7.94(4H,m),9.38(1H,
t,J=5.8Hz). IR(KBr):3423,1662,1441,1369,1192cm-1.
【0081】実施例6 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ブタン−1−イル〕−3H−1,4,8
b−トリアザアセナフチレン−3−オン・塩酸塩 i) 5−〔N−tert−ブトキシカルボニル−N−
〔4−(トリフルオロメタンスルホンアミド)ブタン−
1−イル〕アミノメチル〕イミダゾ〔1,2−a〕ピリ
ジンの合成 5−〔N−〔4−(トリフルオロメタンスルホンアミ
ド)ブタン−1−イル〕アミノメチル〕イミダゾ〔1,
2−a〕ピリジン29.10g(83.05ミリモル)
をエタノール100mlに溶かした溶液に二炭酸−ジ−
tert−ブチル18.13g(83.13ミリモル)
を10分かけて滴下した。反応液を室温で1時間撹拌し
た後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノー
ル=20:1)で精製し目的物26.33g(70.4
%,淡黄色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.48(13H,m),3.
24(4H,br),4.67(2H,br),6.6
9(1H,d,J=6.2Hz),7.19(1H,
t,J=6.2Hz),7.50−7.80(3H,
m). IR(KBr):2978,1691,1516,13
79,1228cm−1
【0082】ii) 3−トリクロロアセチル−5−
〔N−tert−ブトキシカルボニル−N−〔4−(ト
リフルオロメタンスルホンアミド)ブタン−1−イル〕
アミノメチル〕イミダゾ〔1,2−a〕ピリジンの合成 5−〔N−tert−ブトキシカルボニル−N−〔4−
(トリフルオロメタンスルホンアミド)ブタン−1−イ
ル〕アミノメチル〕イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン
7.86g(17.44ミリモル)と4−ジメチルアミ
ノピリジン6.39g(52.31ミリモル)とをクロ
ロホルム100mlに溶かした溶液に室温で撹拌しなが
ら塩化トリクロロアセチル5.84ml(52.31ミ
リモル)を5分間かけて滴下し、反応液を16時間加熱
還流した。反応後、反応液を氷水に注ぎ、飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液で中和後クロロホルム100mlを加
えて抽出した。有機層を飽和食塩水200mlで洗浄
し、硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧下溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
液:クロロホルム/メタノール=100:1)で精製
し、目的物5.72g(55.0%,淡黄色液体)を得
た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.55-1.85(4H,m),3.38(2H,t,J=7.
4Hz),3.77(2H,t,J=6.6Hz),4.50(2H,s),7.11(1H,d,J=6.6
Hz),7.69(1H,dd,J=8.6, 7.2Hz),7.81(1H,d,J=8.6Hz),8.
95(1H,s). IR(neat):2978,1755,1705,1768,1404cm-1.
【0083】iii) 4,5−ジヒドロ−4−〔4−
(トリフルオロメタンスルホンアミド)ブタン−1−イ
ル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−
3−オンの合成 3−トリクロロアセチル−5−〔N−tert−ブトキ
シカルボニル−N−〔4−(トリフルオロメタンスルホ
ンアミド)ブタン−1−イル〕アミノメチル〕イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン5.25g(8.81ミリモ
ル)をクロロホルム25mlに溶かした溶液にヨードト
リメチルシラン2.5ml(17.62ミリモル)を室
温で滴下した。反応液を10分間撹拌した後、氷水中に
注ぎ込み、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した。
この溶液に酢酸エチル250mlを加え抽出し、有機層
を1.0Nチオ硫酸ナトリウム水溶液100ml次い
で、飽和食塩水100mlで水洗した。有機層を硫酸マ
グネシウム上で乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣を
シリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム
/メタノール=20:1)で精製し目的物2.16g
(65.0%)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.41-1.88(4H,m),3.42(2H,t,J=6.
0Hz),3.64(2H,t,J=6.6Hz),5.02(2H,s),6.77(1H,d,J=7.0
Hz),7.35(1H,dd,J=9.2, 7.0Hz),7.54(1H,d,J=9.2Hz),8.
15(1H,s). IR(KBr):1641,1542,1369,1189cm-1. iv) 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(トリフルオロメ
タンスルホンアミド)ブタン−1−イル〕−3H−1,
4,8b−トリアザアセナフチレン−3−オン・塩酸塩
の合成 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ブタン−1−イル〕−3H−1,4,8
b−トリアザアセナフチレン−3−オン2.87g
(7.63ミリモル)をエタノール50mlと12N塩
酸1mlとから成る混合溶液に溶かし、減圧下溶媒を留
去した。目的物3.15g(100%,淡黄色固体)を
得た。 NMR(200MHz,DMSO)δ:1.45-1.78(4H,m),3.20(2H,dd,J=9.
6, 5.6Hz),3.55(2H,t,J=6.6Hz),5.25(2H,s),7.43(1H,d,
J=8.0Hz),7.85(1H,d,J=8.2Hz),7.99(1H,dd,J=8.2, 8.0H
z),8.63(1H,s),9.44(1H,t,J=5.6Hz). IR(KBr):1649,1560,1479,1369cm-1.
【0084】実施例7 4,5−ジヒドロ−4−〔3−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)プロパン−1−イル〕−3H−1,4,
8b−トリアザアセナフチレン−3−オン・塩酸塩 i) 5−〔N−〔3−(トリフルオロメタンスルホン
アミド)プロパン−1−イル〕アミノメチル〕イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジンの合成 5−クロロメチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン塩酸
塩6.89g(33.9ミリモル)をアセトニトリル1
00mlに加えた懸濁液に1,3−ジアミノプロパン
5.03g(67.9ミリモル)を加え、30分間加熱
還流した。反応終了後、反応液を冷却し1,3−ジアミ
ノプロパン・2塩酸塩を沈澱として濾別した。沈澱をア
セトニトリル10mlで2回洗浄し、濾液と洗液とを合
わせた溶液に、トリエチルアミン9.46ml(67.
9ミリモル)を加えよく撹拌し、この溶液にN−フェニ
ルトリフルオロメタンスルホンイミド24.26g(6
7.9ミリモル)を加え、室温で2時間撹拌した。反応
後、溶媒を減圧下留去し、残渣をクロロホルム250m
lで抽出した。有機層を飽和食塩水200mlで水洗
し、硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧下溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
液:クロロホルム/メタノール=20:1)で精製し、
目的物7.18g(63.0%,無色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.82(2H,m),2.88(2H,t,J=5.8H
z),3.43(2H,t,J=5.8Hz),4.00(2H,s),4.85(1H,br),6.73
(1H,d,J=6.6Hz),7.12(1H,dd,J=9.2, 6.6Hz),7.54(1H,d,
J=9.2Hz),7.57(2H,s). IR(KBr):1620,1464,1367,1225,1184cm-1.
【0085】ii) 5−〔N−tert−ブトキシカル
ボニル−N−〔3−(トリフルオロメタンスルホンアミ
ド)プロパン−1−イル〕アミノメチル〕イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジンの合成 5−〔N−〔3−(トリフルオロメタンスルホンアミ
ド)プロパン−1−イル〕アミノメチル〕イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン3.03g(9.01ミリモ
ル)をエタノール20mlに溶かした溶液に二炭酸−ジ
−tert−ブチル1.97g(9.01ミリモル)を
5分かけて滴下した。反応液を室温で1時間撹拌した
後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール
=20:1)で精製し目的物3.38g(86.1%,
無色液体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.51(9H,s),1.60(2H,m),3.21(2
H,t,J=6.2Hz),3.41(2H,br),4.66(2H,s),6.88(1H,d,J=7.
0Hz),7.18(1H,m),7.53(3H,m). IR(KBr):1691,1469,1416,1371,1186cm-1. iii) 3−トリクロロアセチル−5−〔N−tert
−ブトキシカルボニル−N−〔3−(トリフルオロメタ
ンスルホンアミド)プロパン−1−イル〕アミノメチ
ル〕イミダゾ〔1,2−a〕ピリジンの合成 5−〔N−tert−ブトキシカルボニル−N−〔3−
(トリフルオロメタンスルホンアミド)プロパン−1−
イル〕アミノメチル〕イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン
3.15g(7.22ミリモル)と4−ジメチルアミノ
ピリジン2.65g(21.65ミリモル)とをクロロ
ホルム30mlに溶かした溶液に室温で撹拌しながら塩
化トリクロロアセチル2.4ml(21.65ミリモ
ル)を3分間かけて滴下し、反応液を15時間加熱還流
した。反応後、反応液を氷水に注ぎ、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液で中和後クロロホルム150mlを加えて
抽出した。有機層を飽和食塩水250mlで洗浄し、硫
酸マグネシウム上で乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ク
ロロホルム/メタノール=100:1)で精製し、目的
物2.31g(54.8%,淡黄色液体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.21(9H,s),1.84(2H,m),3.35(2H,
m),3.53(2H,t,J=5.8Hz),4.46(2H,s),7.09(1H,d,J=7.2H
z),7.73(1H,dd,J=8.8, 7.4Hz),7.85(1H,d,J=7.6Hz),8.9
8(1H,s). IR(KBr):1680,1471,1373,1296,1188cm-1.
【0086】iv)4,5−ジヒドロ−4−〔3−(トリ
フルオロメタンスルホンアミド)プロパン−1−イル〕
−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−3−
オンの合成 3−トリクロロアセチル−5−〔N−tert−ブトキ
シカルボニル−N−〔3−(トリフルオロメタンスルホ
ンアミド)プロパン−1−イル〕アミノメチル〕イミダ
ゾ〔1,2−a〕ピリジン1.16g(2.00ミリモ
ル)をクロロホルム25mlに溶かした溶液にヨードト
リメチルシラン0.57ml(4.00ミリモル)を室
温で滴下した。反応液を15分間撹拌した後、氷水中に
注ぎ込み、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した。
この溶液に酢酸エチル150mlを加え抽出し、有機層
を1.0Nチオ硫酸ナトリウム水溶液100mlで水洗
し、次いで、飽和食塩水100mlで水洗した。有機層
を硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧下溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
液:クロロホルム/メタノール=20:1)で精製し,
目的物397mg(54.8%,淡黄色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.95(2H,m),3.34(2H,t,J=5.8H
z),3.73(2H,t,J=6.0Hz),5.04(2H,s),6.79(1H,d,J=7.0H
z),7.68(1H,br,NH),8.13(1H,s). IR(KBr):1637,1545,1367,1184cm-1. v) 4,5−ジヒドロ−4−〔3−(トリフルオロメ
タンスルホンアミド)プロパン−1−イル〕−3H−
1,4,8b−トリアザアセナフチレン−3−オン・塩
酸塩の合成 4,5−ジヒドロ−4−〔3−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)プロパン−1−イル〕−3H−1,4,
8b−トリアザアセナフチレン−3−オン145mg
(0.40ミリモル)をエタノール5mlと12N塩酸
0.1mlとから成る混合溶液に溶かし、減圧下溶媒を
留去した。目的物160mg(100%,淡黄色固体)
を得た。 NMR(200MHz,DMSO)δ:1.91(2H,m),3.26(2H,q,J=6.0Hz),
3.60(2H,t,J=7.6Hz),5.28(2H,s),7.46(1H,d,J=6.8Hz),
7.88(1H,d,J=8.8Hz),8.02(1H,dd,J=8.8, 6.8Hz),,8.66
(1H,s),9.52(1H,t,J=5.8Hz). IR(KBr):3455,1659,1444,1371,1182cm-1.
【0087】実施例8 4,5−ジヒドロ−4−〔5−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ペンタン−1−イル〕−3H−1,4,
8b−トリアザアセナフチレン−3−オン・塩酸塩 i) 5−〔N−tert−ブトキシカルボニル−N−
〔5−(トリフルオロメタンスルホンアミド)ペンタン
−1−イル〕アミノメチル〕イミダゾ〔1,2−a〕ピ
リジンの合成 5−〔N−〔5−(トリフルオロメタンスルホンアミ
ド)ペンタン−1−イル〕アミノメチル〕イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン5.00g(13.72ミリモ
ル)をエタノール25mlに溶かした溶液に二炭酸−ジ
−tert−ブチル2.99g(13.72ミリモル)
を5分かけて滴下した。反応液を室温で1時間撹拌した
後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール
=20:1)で精製し,目的物5.73g(90.2
%,無色液体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.28(6H,m),1.48(9H,s),3.10-3.
25(4H,m),4.68(2H,s),6.68(1H,d,J=6.8Hz),7.19(1H,t,J
=6.8Hz),7.57(1H,s),7.61(1H,s),7.75(1H,br). IR(neat):1699,1512,1471,1419cm-1. ii) 3−トリクロロアセチル−5−〔N−tert−
ブトキシカルボニル−N−〔5−(トリフルオロメタン
スルホンアミド)ペンタン−1−イル〕アミノメチル〕
イミダゾ〔1,2−a〕ピリジンの合成 5−〔N−tert−ブトキシカルボニル−N−〔5−
(トリフルオロメタンスルホンアミド)ペンタン−1−
イル〕アミノメチル〕イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン
3.55g(7.64ミリモル)と4−ジメチルアミノ
ピリジン2.80g(22.92ミリモル)とをクロロ
ホルム35mlに溶かした溶液に室温で撹拌しながら塩
化トリクロロアセチル2.6ml(22.92ミリモ
ル)を3分間かけて滴下し、反応液を15時間加熱還流
した。反応後、反応液を氷水に注ぎ、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液で中和後クロロホルム150mlを加えて
抽出した。有機相を飽和食塩水250mlで洗浄し、硫
酸マグネシウム上で乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ク
ロロホルム/メタノール=100:1)で精製し、目的
物2.70g(58.2%,淡黄色液体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.23(9H,s),1.48(2H,m),1.69(4H,
m),3.35(4H,m),4.49(2H,s),6.31(1H,br),7.13(1H,d,J=
7.0Hz),7.72(1H,dd,J=8.8, 7.0Hz),7.84(1H,d,J=8.8H
z),8.96(1H,s). IR(neat):1695,1670,1497,1470cm-1.
【0088】iii) 4,5−ジヒドロ−4−〔5−
(トリフルオロメタンスルホンアミド)ペンタン−1−
イル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン
−3−オンの合成 3−トリクロロアセチル−5−〔N−tert−ブトキ
シカルボニル−N−〔5−(トリフルオロメタンスルホ
ンアミド)ペンタン−1−イル〕アミノメチル〕イミダ
ゾ〔1,2−a〕ピリジン1.75g(2.87ミリモ
ル)をクロロホルム25mlに溶かした溶液にヨードト
リメチルシラン0.82ml(5.74ミリモル)を室
温で滴下した。反応液を15分間撹拌した後、氷水中に
注ぎ込み、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した。
この溶液に酢酸エチル150mlを加え抽出し、有機層
を1.0Nチオ硫酸ナトリウム水溶液100mlで水洗
し、次いで、飽和食塩水100mlで水洗した。有機層
を硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧下溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
液:クロロホルム/メタノール=20:1)で精製し、
目的物706mg(63.1%,淡黄色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.48(2H,m),1.71(4H,m),3.32(2H,
t,J=6.6Hz),3.57(2H,t,J=6.8Hz),4.99(2H,s),6.74(1H,
d,J=7.0Hz),7.30(1H,dd,J=9.2, 7.0Hz),7.48(1H,d,J=9.
2Hz),8.07(1H,s),8.11(1H,br). IR(KBr):1707,1610,1544,1332,1219cm-1. iv) 4,5−ジヒドロ−4−〔5−(トリフルオロメ
タンスルホンアミド)ペンタン−1−イル〕−3H−
1,4,8b−トリアザアセナフチレン−3−オン・塩
酸塩の合成 4,5−ジヒドロ−4−〔5−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ペンタン−1−イル〕−3H−1,4,
8b−トリアザアセナフチレン−3−オン593mg
(1.52ミリモル)をエタノール5mlと12N塩酸
0.1mlとから成る混合溶液に溶かし、減圧下溶媒を
留去した。目的物650mg(100%,淡黄色固体)
を得た。 NMR(200MHz,DMSO)δ:1.40(2H,m),1.60(4H,m),3.15(4H,
m),5.27(2H,s),1.47(1H,d,J=7.2Hz),7.55(1H,d,J=9.0H
z),8.03(1H,dd,J=9.0, 7.2Hz),8.64(1H,s),9.45(1H,t,J
=5.4Hz). IR(KBr):1720,1655,1442,1365,1188cm-1.
【0089】実施例9 4,5−ジヒドロ−2−メチル−4−〔4−(トリフル
オロメタンスルホンアミド)ブタン−1−イル〕−3H
−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−3−オン・
塩酸塩 i) 2−メチル−5−〔N−tert−ブトキシカル
ボニル−N−〔4−トリフルオロメタンスルホンアミ
ド)ブタン−1−イル〕アミノメチル〕イミダゾ〔1,
2−a〕ピリジンの合成 2−メチル−5−〔N−〔4−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ブタン−1−イル〕アミノメチル〕イミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン2.41g(6.61ミリ
モル)をエタノール15mlに溶かした溶液に二炭酸−
ジ−tert−ブチル1.44g(6.61ミリモル)
を5分かけて滴下した。反応液を室温で1時間撹拌した
後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール
=20:1)で精製し、目的物2.21g(72.1
%,無色液体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.49(9H,s),2.44(3H,s),3.23(4
H,m),4.62(2H,s),6.61(1H,d,J=6.8Hz),7.14(1H,t,J=8.6
Hz),7.35(1H,br),7.48(1H,d,J=8.6Hz). IR(neat):1686,1510,1467,1367cm-1.
【0090】ii) 2−メチル−3−トリクロロアセチ
ル−5−〔N−tert−ブトキシカルボニル−N−
〔4−(トリフルオロメタンスルホンアミド)ブタン−
1−イル〕アミノメチル〕イミダゾ〔1,2−a〕ピリ
ジンの合成 2−メチル−5−〔N−tert−ブトキシカルボニル
−N−〔4−(トリフルオロメタンスルホンアミド)ブ
タン−1−イル〕アミノメチル〕イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン2.90g(6.24ミリモル)と4−ジ
メチルアミノピリジン2.29g(18.73ミリモ
ル)とをクロロホルム25mlに溶かした溶液に室温で
撹拌しながら塩化トリクロロアセチル2.1ml(1
8.73ミリモル)を3分間かけて滴下し、反応液を2
0時間加熱還流した。反応後、反応液を氷水に注ぎ、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和後クロロホルム10
0mlを加えて抽出した。有機相を飽和食塩水200m
lで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧下溶媒
を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出液:クロロホルム/メタノール=100:1)
で精製し、目的物2.47g(65.2%,淡黄色液
体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.23(9H,br),1.66(4H,m),2.83(3
H,s),3.38(4H,m),4.07(2H,s),6.96(1H,d,J=7.0Hz),7.60
(1H,dd,J=8.8, 7.0Hz),7.75(1H,d,J=8.8Hz). IR(neat):1693,1672,1465,1365cm-1.
【0091】iii) 4,5−ジヒドロ−2−メチル−
4−〔4−(トリフルオロメタンスルホンアミド)ブタ
ン−1−イル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセナ
フチレン−3−オンの合成 2−メチル−3−トリクロロアセチル−5−〔N−te
rt−ブトキシカルボニル−N−〔4−(トリフルオロ
メタンスルホンアミド)ブタン−1−イル〕アミノメチ
ル〕イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン781mg(1.
28ミリモル)をクロロホルム10mlに溶かした溶液
にヨードトリメチルシラン0.36ml(2.56ミリ
モル)を室温で滴下した。反応液を10分間撹拌した
後、氷水中に注ぎ込み、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
で中和した。この溶液に酢酸エチル100mlを加え抽
出し、有機層を1.0Nチオ硫酸ナトリウム水溶液50
mlで水洗し、次いで、飽和食塩水50mlで水洗し
た。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧下溶媒
を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出液:クロロホルム/メタノール=20:1)で
精製し、目的物290mg(58.0%,淡黄色固体)
を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.86(4H,m),2.73(3H,s),3.61(4
H,m),4.97(2H,s),6.68(1H,d,J=6.8Hz),7.28(1H,dd,J=9.
2, 6.8Hz),7.41(1H,d,J=9.2Hz). IR(KBr):1697,1660,1535,1448cm-1. iv) 4,5−ジヒドロ−2−メチル−4−(4−トリ
フルオロメタンスルホンアミドブタン−1−イル)−3
H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−3−オン
・塩酸塩の合成 4,5−ジヒドロ−2−メチル−4−〔4−(トリフル
オロメタンスルホンアミド)ブタン−1−イル〕−3H
−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−3−オン2
34mg(0.6ミリモル)をエタノール2mlと12
N塩酸0.05mlとから成る混合溶液に溶かし、減圧
下溶媒を留去した。目的物256mg(100%,淡黄
色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.65(2H,m),1.81(2H,m),2.56(3
H,s),3.15(4H,m),5.27(1H,s),7.47(1H,d,J=7.2Hz),7.87
(1H,d,J=9.0Hz),8.03(1H,dd,J=9.0, 7.2Hz),8.67(1H,
s),9.31(1H,br). IR(KBr):3428,1716,1664,1444cm-1.
【0092】実施例10 4,5−ジヒドロ−2−エチル−4−〔5−(トリフル
オロメタンスルホンアミド)ペンタン−1−イル〕−3
H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン・塩酸塩 i) 2−エチル−5−〔N−tert−ブトキシカル
ボニル−N−〔5−(トリフルオロメタンスルホンアミ
ド)ペンタン−1−イル〕アミノメチル〕イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジンの合成 2−エチル−5−〔N−〔5−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ペンタン−1−イル〕アミノメチル〕イ
ミダゾ〔1,2−a〕ピリジン3.00g(7.64ミ
リモル)をエタノール20mlに溶かした溶液に二炭酸
−ジ−tert−ブチル1.67g(7.64ミリモ
ル)を5分かけて滴下した。反応液を室温で1時間撹拌
した後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノ
ール=20:1)で精製し、目的物3.09g(82.
1%,無色液体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.21-1.45(9H,m),1.49(9H,s),2.
82(2H,q,J=7.6Hz),3.06(2H,br),3.22(2H,br),4.65(2H,b
r),6.60(1H,d,J=6.0Hz),7.13(2H,m),7.51(1H,d,J=9.2H
z). IR(neat):1684,1512,1462,1365cm-1.
【0093】ii) 2−エチル−3−トリクロロアセチ
ル−5−〔N−tert−ブトキシカルボニル−N−
〔5−(トリフルオロメタンスルホンアミド)ペンタン
−1−イル〕アミノメチル〕イミダゾ〔1,2−a〕ピ
リジンの合成 2−メチル−5−〔N−tert−ブトキシカルボニル
−N−〔5−(トリフルオロメタンスルホンアミド)ペ
ンタン−1−イル〕アミノメチル〕イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン2.85g(5.79ミリモル)と4−ジ
メチルアミノピリジン3.53g(28.93ミリモ
ル)とをクロロホルム35mlに溶かした溶液に室温で
撹拌しながら塩化トリクロロアセチル3.2ml(2
8.93ミリモル)を3分間かけて滴下し、反応液を2
0時間加熱還流した。反応後、反応液を氷水に注ぎ、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和後クロロホルム10
0mlを加えて抽出した。有機層を飽和食塩水200m
lで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧下溶媒
を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出液:クロロホルム/メタノール=100:1)
で精製し、目的物2.04g(55.2%,淡黄色液
体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.23(9H,br),1.43(3H,t,J=7.6H
z),1.65(6H,m),3.15(2H,q,J=7.6Hz),3.34(4H,m),4.11(2
H,s),6.94(1H,d,J=7.0Hz),7.57(1H,dd,J=8.8, 7.0Hz),
7.71(1H,d,J=8.8Hz). IR(neat):1690,1670,1470,1363cm-1.
【0094】iii) 4,5−ジヒドロ−2−エチル−
4−〔5−(トリフルオロメタンスルホンアミド)ペン
タン−1−イル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセ
ナフチレン−3−オンの合成 2−エチル−3−トリクロロアセチル−5−〔N−te
rt−ブトキシカルボニル−N−〔5−(トリフルオロ
メタンスルホンアミド)ペンタン−1−イル〕アミノメ
チル〕イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン1.73g
(2.71ミリモル)をクロロホルム15mlに溶かし
た溶液にヨードトリメチルシラン0.80ml(5.4
2ミリモル)を室温で滴下した。反応液を10分間撹拌
した後、氷水中に注ぎ込み、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液で中和した。この溶液に酢酸エチル100mlを加
え抽出し、有機層を1.0Nチオ硫酸ナトリウム水溶液
50mlで水洗し、次いで、飽和食塩水50mlで水洗
した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧下溶
媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=20:1)
で精製し、目的物603mg(52.3%,淡黄色固
体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.35(3H,t,J=7.6Hz),1.48(2H,
m),1.70(4H,m),3.13(2H,q,J=7.6Hz),3.33(2H,t,J=6.2H
z),3.58(2H,t,J=6.6Hz),4.96(2H,s),6.68(1H,d,J=7.0H
z),7.00(1H,br),7.28(1H,dd,J=8.8, 7.0Hz),7.44(1H,d,
J=8.8Hz). IR(KBr):1700,1650,1537,1446cm-1. iv) 4,5−ジヒドロ−2−エチル−4−〔5−(ト
リフルオロメタンスルホンアミド)ペンタン−1−イ
ル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−
3−オン・塩酸塩の合成 4,5−ジヒドロ−2−エチル−4−〔5−(トリフル
オロメタンスルホンアミド)ペンタン−1−イル〕−3
H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−3−オン
110mg(0.26ミリモル)をエタノール2mlと
12N塩酸0.05mlとから成る混合溶液に溶かし、
減圧下溶媒を留去した。目的物120mg(100%,
淡黄色固体)を得た。 NMR(200MHz,DMSO)δ:1.18(3H,t,J=7.6Hz),1.32(2H,m),
1.53(4H,m),3.01(t,2H,J=6.2Hz),3.42(2H,t,J=6.6Hz),
5.26(2H,s),7.45(1H,d,J=7.2Hz),7.86(1H,d,J=9.0Hz),
8.01(1H,dd,J=9.0, 7.2Hz),8.65(1H,s),9.32(1H,br). IR(KBr):3425,1720,1665,1442cm-1.
【0095】実施例11 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ブタン−1−イル〕−3H−1,4,8
b−トリアザアセナフチレン−3,5−ジオン・塩酸塩 i) 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(トリフルオロメ
タンスルホンアミド)ブタン−1−イル〕−3H−1,
4,8b−トリアザアセナフチレン−3,5−ジオンの
合成 1,4−ジアミノブタン5.05g(57.3ミリモ
ル)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン14.81
g(114.6ミリモル)のアセトニトリル200ml
溶液に5−エトキシカルボニル−3−トリクロロアセチ
ルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン19.22g(5
7.3ミリモル)のアセトニトリル100ml溶液を加
え、0.5時間加熱還流した。放冷後、不溶物をろ去、
ろ液にN−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド
24.56g(68.7ミリモル)を加え、室温で0.
5時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物にクロロホルム
を加え、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残留物をカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル)で精製、
酢酸エチルで結晶化し、ろ取、酢酸エチルで洗浄後、乾
燥し、目的物9.06g(40.5%,無色結晶)を得
た。 融点: 205.0-207.0℃ 元素分析値 C14H13N4O4SF3として: 計算値:C, 43.08; H, 3.36; N; 14.35. 実測値:C, 43.32; H, 3.43; N, 14.30. NMR(200MHz,CDCl3-DMSO-d6)δ:1.60-1.92(4H,m),3.26
(2H,t,J=6.6Hz),4.19(2H,t,J=7.0Hz),7.83(1H,dd,J=8.
8, 7.6Hz),8.18(1H,d,J=7.6Hz),8.20(1H,d,J=8.8Hz),8.
60(1H,br),8.62(1H,s).
【0096】ii) 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(ト
リフルオロメタンスルホンアミド)ブタン−1−イル〕
−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−3,
5−ジオン・塩酸塩の合成 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ブタン−1−イル〕−3H−1,4,8
b−トリアザアセナフチレン−3,5−ジオン204m
g(0.52ミリモル)のメタノール10ml懸濁液に
濃塩酸0.12mlを加え、溶媒を留去した。残留物に
アセトンを加え、得られた固体をアセトンで洗浄、乾燥
後、目的物170mg(76.2%,無色固体)を得
た。 融点: 206.0-207.0℃ 元素分析値 C14H13N4O4SF3・HClとして: 計算値:C, 39.40; H, 3.31; N; 13.13. 実測値:C, 39.42; H, 3.38; N, 12.95. NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.50-1.80(4H,m),3.18(2H,m),
4.04(2H,t,J=6.6Hz),7.92(1H,dd,J=8.8, 7.4Hz),8.14(1
H,dd,J=7.4, 1.0Hz),8.31(1H,dd,J=8.8, 1.0Hz),8.69(1
H,s),9.35(1H,br).
【0097】実施例12 4,5−ジヒドロ−4−〔3−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)プロパン−1−イル〕−3H−1,4,
8b−トリアザアセナフチレン−3,5−ジオン・塩酸
塩 i) 4,5−ジヒドロ−4−〔3−(トリフルオロメ
タンスルホンアミド)プロパン−1−イル〕−3H−
1,4,8b−トリアザアセナフチレン−3,5−ジオ
ンの合成 1,3−ジアミノプロパン273mg(3.68ミリモ
ル)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン951mg
(7.36ミリモル)のアセトニトリル15ml溶液に
5−エトキシカルボニル−3−トリクロロアセチルイミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン1.235g(3.68ミ
リモル)のアセトニトリル15ml溶液を加え、45分
間加熱還流した。放冷後、不溶物をろ去、ろ液にN−フ
ェニルトリフルオロメタンスルホンイミド1.578g
(4.42ミリモル)を加え、室温で1時間撹拌した。
溶媒を留去し、残留物にクロロホルムを加え、炭酸水素
ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグラフ
ィー(溶出液:酢酸エチル)で精製し、酢酸エチルで結
晶化し、ろ取、エーテルで洗浄後、乾燥し、目的物60
7mg(43.8%,無色固体)を得た。 融点:169.0-170.0℃. 元素分析値: C13H11N4O4SF3として: 計算値:C, 41.19; H, 2.95; N; 14.89. 実測値:C, 41.19; H, 2.98; N, 14.63. NMR(200MHz,CDCl3-DMSO-d6)δ:2.02(2H,m),3.34(2H,t,
J=6.8Hz),4.25(2H,m),7.85(1H,m),8.15-8.22(2H,m),8.6
2(1H,s).
【0098】ii) 4,5−ジヒドロ−4−〔3−(ト
リフルオロメタンスルホンアミド)プロパン−1−イ
ル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−
3,5−ジオン・塩酸塩の合成 4,5−ジヒドロ−4−〔3−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)プロパン−1−イル〕−3H−1,4,
8b−トリアザアセナフチレン−3,5−ジオン186
mg(0.49ミリモル)のメタノール10ml懸濁液
に濃塩酸0.09mlを加え、溶媒を留去した。残留物
にアセトンを加え、得られた固体をアセトンで洗浄、乾
燥後、目的物177mg(86.8%,無色固体)を得
た。 融点:124.0-125.0℃. 元素分析値:C13H11N4O4SF3・HClとして: 計算値:C, 37.83; H, 2.93; N; 13.57. 実測値:C, 37.63; H, 3.00; N, 13.23. NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.89(2H,m),3.28(2H,m),4.06
(2H,m),7.92(1H,dd,J=8.8, 7.4Hz),8.14(1H,dd,J=7.4,
1.0Hz),8.30(1H,dd,J=8.8, 1.0Hz),8.69(1H,s),9.46(1
H,br).
【0099】実施例13 4,5−ジヒドロ−4−〔5−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ペンタン−1−イル〕−3H−1,4,
8b−トリアザアセナフチレン−3,5−ジオン・塩酸
塩 i) 4,5−ジヒドロ−4−〔5−(トリフルオロメ
タンスルホンアミド)ペンタン−1−イル〕−3H−
1,4,8b−トリアザアセナフチレン−3,5−ジオ
ンの合成 1,5−ジアミノペンタン1.44g(14.1ミリモ
ル)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン3.64g
(28.2ミリモル)のアセトニトリル50ml溶液に
5−エトキシカルボニル−3−トリクロロアセチルイミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン4.73g(14.1ミリ
モル)のアセトニトリル50ml溶液を加え、45分間
加熱還流した。放冷後、不溶物をろ去、ろ液にN−フェ
ニルトリフルオロメタンスルホンイミド6.04g(1
6.9ミリモル)を加え、室温で1時間撹拌した。溶媒
を留去し、残留物にクロロホルムを加え、炭酸水素ナト
リウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー
(溶出液:酢酸エチル)で精製、酢酸エチルで結晶化
し、ろ取、エーテルで洗浄後、乾燥し、目的物2.05
g(36.0%,無色固体)を得た。 融点:166.0-167.0℃. 元素分析値:C15H15N4O4SF3として: 計算値:C, 44.55; H, 3.74; N; 13.86. 実測値:C, 44.37; H, 3.79; N, 13.81. NMR(200MHz,CDCl3-DMSO-d6)δ:1.47-1.83(6H,m),3.20
(2H,t,J=6.6Hz),4.17(2H,m),7.84(1H,dd,J=8.4, 7.6H
z),8.18(1H,d,J=7.6Hz),8.18(1H,d,J=8.4Hz),8.61(1H,
s),8.61(1H,br).
【0100】ii) 4,5−ジヒドロ−4−〔5−(ト
リフルオロメタンスルホンアミド)ペンタン−1−イ
ル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−
3,5−ジオン・塩酸塩の合成 4,5−ジヒドロ−4−〔5−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ペンタン−1−イル〕−3H−1,4,
8b−トリアザアセナフチレン−3,5−ジオン469
mg(1.16ミリモル)のメタノール20ml懸濁液
に濃塩酸0.19mlを加え、溶媒を留去した。残留物
にアセトンを加え、得られた固体をアセトン、エーテル
で洗浄、乾燥後、目的物461mg(90.2%,無色
固体)を得た。 融点:165.0-166.0℃. 元素分析値:C15H15N4O4SF3・HClとして: 計算値:C, 40.87; H, 3.66; N; 12.71. 実測値:C, 40.67; H, 3.69; N, 12.61. NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.26-1.74(6H,m),3.14(2H,m),
4.01(2H,m),7.92(1H,dd,J=8.8, 7.2Hz),8.14(1H,d,J=7.
2Hz),8.31(1H,d,J=8.8Hz),8.69(1H,s),9.35(1H,br).
【0101】実施例14 4,5−ジヒドロ−4−〔2,2−ジメチル−3−(ト
リフルオロメタンスルホンアミド)プロパン−1−イ
ル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−
3,5−ジオン・塩酸塩 i) 4,5−ジヒドロ−4−〔2,2−ジメチル−3
−(トリフルオロメタンスルホンアミド)プロパン−1
−イル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレ
ン−3,5−ジオンの合成 1,3−ジアミノ−2,2−ジメチルプロパン0.51
g(5.0ミリモル)とN,N−ジイソプロピルエチル
アミン1.29g(10.0ミリモル)のアセトニトリ
ル30ml溶液に5−エトキシカルボニル−3−トリク
ロロアセチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン1.74
g(5.0ミリモル)のアセトニトリル15ml溶液を
加え、2時間撹拌した。反応液にN−フェニルトリフル
オロメタンスルホンイミド2.68g(7.50ミリモ
ル)を加え、室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残
留物にクロロホルムを加え、炭酸水素ナトリウム水溶液
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留
去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢
酸エチル)で精製し、目的物1.70g(84.5%、
淡黄色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.10(6H,s),2.94(2H,d,J=6.0H
z),4.10(2H,s),6.97(1H,br),7.85(1H,dd,J=8.6, 7.6H
z),8.22(1H,d,J=7.6Hz),8.23(1H,d,J=8.6Hz),8.69(1H,
s).
【0102】ii) 4,5−ジヒドロ−4−〔2,2−
ジメチル−3−(トリフルオロメタンスルホンアミド)
プロパン−1−イル〕−3H−1,4,8b−トリアザ
アセナフチレン−3,5−ジオン・塩酸塩の合成 4,5−ジヒドロ−4−〔2,2−ジメチル−3−(ト
リフルオロメタンスルホンアミド)プロパン−1−イ
ル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−
3,5−ジオン1.465g(3.62ミリモル)のメ
タノール25ml懸濁液に濃塩酸0.67mlを加え、
溶媒を留去した。残留物にアセトンを加え、得られた固
体をアセトンとエーテルで洗浄、乾燥後、目的物1.3
15g(82.3%,無色固体)を得た。 融点:196.0-198.0℃. 元素分析値:C15H15N4O4SF3・HClとして: 計算値:C, 40.87; H, 3.66; N; 12.71. 実測値:C, 40.92; H, 3.73; N, 12.87. NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:0.95(6H,s),3.12(2H,d,J=5.6H
z),4.01(2H,s),7.92(1H,dd,J=8.8, 7.4Hz),8.14(1H,dd,
J=7.4, 1.0Hz),8.30(1H,dd,J=8.8, 1.0Hz),8.70(1H,s),
9.26(1H,br).
【0103】実施例15 4,5−ジヒドロ−2−メチル−4−〔4−(トリフル
オロメタンスルホンアミド)ブタン−1−イル〕−3H
−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−3,5−ジ
オン・塩酸塩 i) 4,5−ジヒドロ−2−メチル−4−〔4−(ト
リフルオロメタンスルホンアミド)ブタン−1−イル〕
−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−3,
5−ジオンの合成 1,4−ジアミノブタン529mg(6.00ミリモ
ル)とジイソプロピルエチルアミン1.55g(12.
0ミリモル)のアセトニトリル20ml溶液に5−エト
キシカルボニル−2−メチル−トリクロロアセチルイミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン2.10g(60.0ミリ
モル)のアセトニトリル10ml溶液を加え、1時間加
熱還流した。放冷後、N−フェニルトリフルオロメタン
スルホンイミド2.58g(7.22ミリモル)を加
え、室温で2時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液を濃
縮した。クロロホルムを加え、炭酸水素ナトリウム水溶
液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:
酢酸エチル)で精製後、エーテルで処理し、目的物1.
04g(42.8%,無色固体)を得た。 融点:183.0-184.0℃. 元素分析値:C15H15N4O4SF3として: 計算値:C, 44.55; H, 3.74; N; 13.86. 実測値:C, 44.45; H, 3.79; N, 13.86. NMR(200MHz,CDCl3-DMSO-d6)δ:1.60-1.90(4H,m),2.88
(3H,s),3.26(2H,m),4.18(2H,t,J=7.0),7.77(1H,dd,J=9.
0, 7.4Hz),8.03(1H,dd,J=9.0, 1.0Hz),8.09(1H,J=7.4,
1.0Hz),8.56(1H,br).
【0104】ii) 4,5−ジヒドロ−2−メチル−4
−〔4−(トリフルオロメタンスルホンアミド)ブタン
−1−イル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセナフ
チレン−3,5−ジオン・塩酸塩の合成 4,5−ジヒドロ−2−メチル−4−〔4−(トリフル
オロメタンスルホンアミド)ブタン−1−イル〕−3H
−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−3,5−ジ
オン816mg(2.02ミリモル)のメタノール10
ml懸濁液に濃塩酸0.34mlを加え、溶媒を留去し
た。残留物にアセトンを加え、得られた固体をアセトン
で洗浄、乾燥後、目的物790mg(88.8%,無色
固体)を得た。 融点:181.0-182.0℃. 元素分析値:C15H15N4O4SF3・HClとして: 計算値:C, 40.87; H, 3.66; N; 12.71. 実測値:C, 40.93; H, 3.66; N, 12.88. NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.46-1.80(4H,m),2.76(3H,s),
3.19(2H,m),4.03(2H,t,J=7.0Hz),7.90(1H,dd,J=8.8, 7.
4Hz),8.08(1H,dd,J=7.4, 1.0Hz),8.18(1H,dd,J=8.8, 1.
0Hz),9.36(1H,br).
【0105】実施例16 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(tert−ブトキシカ
ルボニルアミノ)ブタン−1−イル〕−3H−1,4,
8b−トリアザアセナフチレン−3,5−ジオン 1,3−ジアミノプロパン4.07g(54.9ミリモ
ル)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン5.32g
(41.2ミリモル)のアセトニトリル70ml溶液に
5−エトキシカルボニル−3−トリクロロアセチルイミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン9.21g(27.4ミリ
モル)のアセトニトリル70ml溶液を加え、0.5時
間加熱還流した。放冷後、二炭酸ジ−tert−ブチル
23.96g(110ミリモル)を加え、室温で1時間
撹拌した。溶媒を留去し、残留物にクロロホルムを加
え、水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:
酢酸エチル)で精製後、酢酸エチルとn−ヘキサンで処
理し、目的物7.66g(81.1%,淡黄色固体)を
得た。 融点:150.0-151.0℃. 元素分析値:C17H20N4O4として: 計算値:C, 59.29; H, 5.85; N; 16.27. 実測値:C, 59.20; H, 5.97; N, 16.32. NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.44(9H,s),1.93(2H,m),3.17(2
H,m),4.26(2H,t,J=6.6Hz),5.14(1H,br),7.80(1H,dd,J=
8.0, 6.8Hz),8.17(1H,d,J=8.0Hz),8.17(1H,d,J=6.8Hz),
8.65(1H,s).
【0106】実施例17 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(tert−ブトキシカ
ルボニルアミノ)ブタン−1−イル〕−3H−1,4,
8b−トリアザアセナフチレン−3,5−ジオン 1,4−ジアミノブタン13.56g(153.8ミリ
モル)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン15.0
0g(116.1ミリモル)のアセトニトリル200m
l溶液に5−エトキシカルボニル−3−トリクロロアセ
チルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン25.96g(7
6.9ミリモル)のアセトニトリル150ml溶液を加
え、0.5時間加熱還流した。放冷後、不溶物をろ去、
ろ液に二炭酸ジ−tert−ブチル67.54g(30
9.5ミリモル)を加え、室温で0.5時間撹拌した。
溶媒を留去し、残留物にクロロホルムを加え、水洗し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残留
物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル)
で精製し、酢酸エチルとn−ヘキサンで結晶化し、ろ
取、n−ヘキサンで洗浄後、乾燥し、目的物21.72
g(78.3%,無色固体)を得た。 融点:118.0-119.0℃. 融点:C18H22N4O4として: 計算値:C, 60.32; H, 6.19; N; 15.63. 実測値:C, 60.50; H, 6.16; N, 15.68. NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.43(9H,s),1.50-1.85(4H,m),3.
19(2H,m),4.20(2H,t,J=7.2Hz),4.63(1H,br),7.80(1H,d
d,J=8.0, 6.8Hz),8.17(1H,d,J=6.8Hz),8.17(1H,d,J=8.0
Hz),8.65(1H,s).
【0107】実施例18 4,5−ジヒドロ−4−〔5−(tert−ブトキシカ
ルボニルアミノ)ペンタン−1−イル〕−3H−1,
4,8b−トリアザアセナフチレン−3,5−ジオン 1,5−ジアミノペンタン5.11g(50.0ミリモ
ル)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン4.85g
(37.5ミリモル)のアセトニトリル70ml溶液に
5−エトキシカルボニル−3−トリクロロアセチルイミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン8.39g(25.0ミリ
モル)のアセトニトリル70ml溶液を加え、0.5時
間加熱還流した。放冷後、不溶物をろ去、ろ液に二炭酸
ジ−tert−ブチル21.83g(100ミリモル)
を加え、室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物
にクロロホルムを加え、水洗し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグ
ラフィー(溶出液:酢酸エチル)で精製し、目的物7.
06g(75.8%,淡褐色固体)を得た。 融点:82.0-83.0℃. 元素分析値:C19H24N4O4として: 計算値:C, 61.28; H, 6.50; N; 15.04. 実測値:C, 60.96; H, 6.41; N, 15.06. NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.43(9H,s),1.3
2−1.65(4H,m),1.75(2H,m),
3.13(2H,m),4.18(2H,m),4.6
0(1H,br),7.79(1H,dd,J=8.
8, 7.2Hz),8.16(1H,d,J=8.8
Hz),8.16(1H,d,J=7.2Hz),8.
64(1H,s).
【0108】実施例19 4,5−ジヒドロ−4−〔4−〔(2,2,2−トリフ
ルオロ)エタンスルホンアミド〕ブタン−1−イル〕−
3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−3,5
−ジオン・塩酸塩 i) 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(アミノ)ブタン
−1−イル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセナフ
チレン−3,5−ジオン・2塩酸塩の合成 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(tert−ブトキシカ
ルボニルアミノ)ブタン−1−イル〕−3H−1,4,
8b−トリアザアセナフチレン−3,5−ジオン3.5
8g(10.0ミリモル)のメタノール30ml溶液に
濃塩酸15mlを加え、室温で1時間撹拌した。溶媒留
去後、残留物にエタノールとエーテルを加え、析出物を
ろ取、乾燥し、目的物3.28g(99.1%,白色固
体)を得た。 融点:250.0-252.0℃. 元素分析値:C13H14N4O2・2HCl・0.3H2Oとして: 計算値:C, 46.39; H, 4.97; N; 16.64. 実測値:C, 46.37; H, 5.02; N, 16.51. NMR(200MHz,D2O)δ:1.75(4H,m),3.04(2H,m),4.15(2H,
m),8.22(1H,dd,J=9.0, 7.4Hz),8.36(1H,d,J=9.0Hz),8.4
1(1H,d,J=7.4Hz),8.85(1H,s).
【0109】ii) 4,5−ジヒドロ−4−〔4−
〔(2,2,2−トリフルオロ)エタンスルホンアミ
ド〕ブタン−1−イル〕−3H−1,4,8b−トリア
ザアセナフチレン−3,5−ジオンの合成 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(アミノ)ブタン−1−
イル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン
−3,5−ジオン・2塩酸塩994mg(3.0ミリモ
ル)の塩化メチレン50ml懸濁液に氷冷撹拌下トリエ
チルアミン1.47ml(10.5ミリモル)を加え、
5分間撹拌後、2,2,2−トリフルオロエタンスルホ
ニルクロリド0.66g(3.6ミリモル)を滴加し
た。反応混合物を氷冷下1時間、さらに室温で19時間
撹拌した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、
残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチ
ル)で精製後、エーテル洗浄、乾燥し、目的物470m
g(38.7%,無色固体)を得た。 融点:154.0-155.0℃ NMR(200MHz,CDCl3-DMSO-d6)δ:1.58-1.90(4H,m),3.17
(2H,m),3.84(2H,q,J=9.2Hz),4.19(2H,t,J=7.0Hz),7.45
(1H,br),7.83(1H,dd,J=8.6, 7.6Hz),8.17(1H,d,J=7.6H
z),8.18(1H,d,J=8.6Hz),8.61(1H,s). iii) 4,5−ジヒドロ−4−〔4−〔(2,2,2
−トリフルオロ)エタンスルホンアミド〕ブタン−1−
イル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン
−3,5−ジオン・塩酸塩の合成 4,5−ジヒドロ−4−〔4−〔(2,2,2−トリフ
ルオロ)エタンスルホンアミド〕ブタン−1−イル〕−
3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−3,5
−ジオン440mg(1.09ミリモル)のメタノール
20ml懸濁液に濃塩酸0.15mlを加え、溶媒を留
去した。残留物にアセトンを加え、得られた固体をろ
取、アセトンで洗浄、乾燥後、目的物435mg(9
0.6%,無色固体)を得た。 融点:154.0-155.0℃. 元素分析値:C15H15N4O4SF3・HCl・0.5H2Oとして: 計算値:C, 40.05; H, 3.81; N; 12.45. 実測値:C, 40.17; H, 3.62; N, 12.47. NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.43-1.78(4H,m),3.03(2H,m),
4.03(2H,m),4.35(2H,q,J=9.8Hz),7.74(1H,br),7.96(1H,
dd,J=8.8, 7.4Hz),8.15(1H,d,J=7.4Hz),8.31(1H,d,J=8.
8Hz),8.71(1H,s).
【0110】実施例20 4−〔4−〔2−(トリフルオロメタンスルホンアミ
ド)エタン−1−イル〕フェニル〕−4,5−ジヒドロ
−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−3,
5−ジオン・塩酸塩 i) 4−〔4−〔2−(トリフルオロメタンスルホン
アミド)エタン−1−イル〕フェニル〕−4,5−ジヒ
ドロ−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−
3,5−ジオンの合成 4−〔2−(トリフルオロメタンスルホンアミド)エタ
ン−1−イル〕アニリン1.18g(4.4ミリモル)
とN,N−ジイソプロピルエチルアミン0.68g
(5.3ミリモル)のアセトニトリル20ml溶液に5
−エトキシカルボニル−3−トリクロロアセチルイミダ
ゾ〔1,2−a〕ピリジン1.53g(4.4ミリモ
ル)のアセトニトリル10ml溶液を加え、38時間加
熱還流した。放冷後、溶媒を留去した。残留物にクロロ
ホルムを加え、水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒留去後、残留物をカラムクロマトグラフィー
(溶出液:酢酸エチル)で精製し、目的物130mg
(6.8%,褐色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:2.98(2H,t,J=6.6Hz),3.62(2H,t,
J=6.6Hz),6.15(1H,br),7.25(2H,m),7.42(2H,m),7.83(1
H,dd,J=8.8, 7.6Hz),8.20(1H,dd,J=7.6, 1.0Hz),8.21(1
H,dd,J=8.8, 1.0Hz),8.58(1H,s). ii) 4−〔4−〔2−(トリフルオロメタンスルホン
アミド)エタン−1−イル〕フェニル〕−4,5−ジヒ
ドロ−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−
3,5−ジオン・塩酸塩の合成 4−〔4−〔2−(トリフルオロメタンスルホンアミ
ド)エタン−1−イル〕フェニル〕−4,5−ジヒドロ
−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−3,
5−ジオン130mg(0.30ミリモル)のメタノー
ル10ml懸濁液に濃塩酸0.1mlを加え、溶媒を留
去した。残留物にアセトンを加え、得られた固体をろ
取、アセトンで洗浄、乾燥後、目的物82mg(58.
2%,淡褐色固体)を得た。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:2.93(2H,t,J=7.2Hz),3.48(2H,
m),7.29(2H,d,J=8.4Hz),7.42(2H,d,J=8.4Hz),7.95(1H,d
d,J=8.8, 7.4Hz),8.14(1H,d,J=7.4Hz),8.34(1H,d,J=8.8
Hz),8.73(1H,s),9.63(1H,br).
【0111】実施例21 4,5−ジヒドロ−4〔5−(tert−ブトキシカルボニ
ルアミノ)ペンタン−1−イル〕−3H−1,4,8b
−トリアザアセナフチレン−5−オン 3−〔(トリメチルアンモニオ)メチル〕−5−エトキ
シカルボニルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン ヨージ
ド7.78g(20ミリモル)、5−tert−ブトキシカ
ルボニルアミノ−1−ペンチルアミン6.07g(30
ミリモル)とトリエチルアミン5.58ml(40ミリモ
ル)のアセトニトリル150ml溶液を64時間加熱還流
した。溶媒留去後、残留物に塩化メチレンを加え、水洗
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、
残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチ
ル/エタノール=10:1)で精製し、目的物3.93
g(54.9%,淡黄色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.42(9H,s),1.27-1.85(6H,m),3.
13(2H,m),3.61(2H,t,J=7.2Hz),4.64(1H,br),5.11(2H,
s),7.21(1H,dd,J=9.0, 7.0Hz),7.43(1H,s),7.53(1H,dd,
J=7.0, 1.0Hz),7.61(1H,dd,J=9.0, 7.0Hz).
【0112】実施例22 4,5−ジヒドロ−4〔5−(トリフルオロメタンスル
ホンアミド)ペンタン−1−イル〕−3H−1,4,8
b−トリアザアセナフチレン−5−オン i) 4,5−ジヒドロ−4〔5−(アミノ)ペンタン−
1−イル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチ
レン−5−オン・二塩酸塩の合成 4,5−ジヒドロ−4〔5−(tert−ブトキシカルボニ
ルアミノ)ペンタン−1−イル〕−3H−1,4,8b
−トリアザアセナフチレン−5−オン2.24g(6.2
5ミリモル)のエタノール20ml溶液に、濃塩酸20ml
を加え、室温で1.5時間撹拌した。溶媒留去し、目的
物2.05g(定量的,淡褐色固体)を得た。さらに精
製せず、次の反応に用いた。 NMR(200MHz,D2O)δ:1.28-1.90(6H,m),2.94(2H,t,J=7.2
Hz),3.60(2H,t,J=7.2Hz),5.16(2H,s),7.75(1H,s),7.82-
7.95(3H,m). ii) 4,5−ジヒドロ−4〔5−(トリフルオロメタン
スルホンアミド)ペンタン−1−イル〕−3H−1,
4,8b−トリアザアセナフチレン−5−オン 4,5−ジヒドロ−4〔5−(アミノ)ペンタン−1−
イル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン
−5−オン・二塩酸塩2.05g(6.19ミリモル)、
トリエチルアミン4.31ml(30.9ミリモル)の塩化
メチレン−N,N-シ゛メチルホルムアミト゛10ml懸濁液にN−フェニル
トリフルオロメタンスルホンイミド4.42g(12.4
ミリモル)を加え、室温で4時間撹拌した。反応液を水
洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
し、残留物にカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸
エチル/エタノール=10:1)で精製し、さらに酢酸
エチルで結晶化し、目的物964mg(39.9%,淡黄
色結晶)を得た。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.38(2H,m),1.45-1.75(4H,m),
3.15(2H,t,J=6.8Hz),3.51(2H,t,J=6.8Hz),5.13(2H,s),
7.26(1H,dd,J=9.0, 7.0Hz),7.39(1H,dd,J=7.0, 1.0Hz),
7.47(1H,s),7.66(1H,dd,J=9.0, 1.0Hz),9.33(1H,br).
【0113】実施例23 4,5−ジヒドロ−4〔4−(トリフルオロメタンスル
ホンアミド)プタン−1−イル〕−3H−1,4,8b
−トリアザアセナフチレン−5−オン 5−エトキシカルボニルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ン−3−イルメチルトリメチルアンモニウム ヨージド
778mg(2.0ミリモル)、4−トリフルオロメタン
スルホンアミド−1−ブチルアミン616mg(2.4ミ
リモル)とトリエチルアミン1.12ml(8.0ミリモ
ル)のアセトニトリル40ml溶液を14時間加熱還流し
た。溶媒留去後、残留物にクロロホルムを加え、水洗
し、水層はさらにクロロホルムで抽出した。クロロホル
ム層を合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去後、残留物をクロロホルムで結晶化し、ろ取、ク
ロロホルムで洗浄後、乾燥し、目的物141mg(18.
8%,無色結晶)を得た。 Anal. Calcd for C14H15N4O3SF3: C, 44.68; H, 4.02;
N; 14.89. Found: C, 44.93; H, 3.89; N, 15.13. NMR(200MHz,CDCl3-DMSO-d6)δ:1.58-1.90(4H,m),3.27
(2H,m),3.64(2H,m),5.15(2H,s),7.22(1H,dd,J=9.0, 7.0
Hz),7.46(1H,s),7.51(1H,dd,J=7.0, 1.0Hz),7.62(1H,d
d,J=9.0, 1.0Hz).
【0114】実施例24 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔3−(トリフル
オロメタンスルホンアミド)プロパン−1−イル〕−
1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン
−2−オン・塩酸塩 i) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔3−(ト
リフルオロメタンスルホンアミド)プロパン−1−イ
ル〕−1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕イ
ンデン−2−オンの合成 1−〔3−(アミノ)プロパン−1−イル〕−1,2−
ジヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリアザシクロ
ペント〔cd〕インデン−2−オン1.16g(5.0
4ミリモル)とトリエチルアミン1.05ml(7.5
3ミリモル)の塩化メチレン60ml溶液に、氷冷撹拌
下、トリフルオロメタンスルホン酸無水物1.71g
(6.06ミリモル)を加え、同温度で30分間撹拌し
た。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残留物を
カラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル)で精
製し、目的物1.15g(63.0%,淡褐色固体)を
得た。 融点:168.0-169.0℃. NMR(200MHz,CDCl3)δ:2.08(2H,m),2.85(3H,s),3.33(2
H,m),4.26(2H,m),6.88(1H,d,J=7.4Hz),6.97(1H,br),7.5
8(1H,d,J=8.6Hz),7.78(1H,dd,J=8.6, 7.4Hz).
【0115】ii) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1
−〔3−(トリフルオロメタンスルホンアミド)プロパ
ン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシクロペント
−〔cd〕インデン−2−オン・塩酸塩の合成 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔3−(トリフル
オロメタンスルホンアミド)プロパン−1−イル〕−
1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン
−2−オン866mg(2.39ミリモル)のメタノー
ル20ml懸濁液に濃塩酸0.24mlを加え、溶媒を
留去した。残留物にエタノール、アセトン、エーテルを
加え、得られた固体をエーテルで洗浄、乾燥後、目的物
844mg(88.6%,淡黄色固体)を得た。 融点:145.0-146.0℃. 元素分析値:C13H13N4O3SF3・HClとして: 計算値:C, 39.15; H, 3.54; N; 14.05. 実測値:C, 39.13; H, 3.47; N, 14.05. NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:2.02(2H,m),2.78(3H,s),3.30
(2H,m),4.14(2H,t,J=7.0Hz),7.52(1H,d,J=7.8Hz),7.74
(1H,d,J=8.6Hz),8.12(1H,dd,J=8.6, 7.8Hz),9.55(1H,b
r).
【0116】実施例25 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔3−〔(2,
2,2−トリフルオロ)エタンスルホンアミド〕プロパ
ン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシクロペント
〔cd〕インデン−2−オン・塩酸塩 i) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔3−
〔(2,2,2−トリフルオロ)エタンスルホンアミ
ド〕プロパン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシ
クロペント〔cd〕インデン−2−オンの合成 1−〔3−(アミノ)プロパン−1−イル〕−1,2−
ジヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリアザシクロ
ペント〔cd〕インデン−2−オン0.43g(1.8
7ミリモル)とトリエチルアミン0.39ml(2.8
0ミリモル)の塩化メチレン30ml溶液に、氷冷撹拌
下、2,2,2−トリフルオロエタンスルホニルクロリ
ド0.41g(2.26ミリモル)を加え、同温度で3
0分間撹拌した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
し、残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸
エチル)で精製し、目的物412mg(58.6%,白
色粉末)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:2.09(2H,m),2.84(3H,s),3.25(2
H,m),3.85(2H,q,J=9.0Hz),4.25(2H,m),6.28(1H,br t,J=
6.0Hz),6.88(1H,d,J=7.4Hz),7.56(1H,d,J=8.6Hz),7.77
(1H,dd,J=8.6, 7.4Hz).
【0117】ii) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1
−〔3−〔(2,2,2−トリフルオロ)エタンスルホ
ンアミド〕プロパン−1−イル〕−1,4,7b−トリ
アザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン・塩酸塩
の合成 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔3−〔(2,
2,2−トリフルオロ)エタンスルホンアミド〕プロパ
ン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシクロペント
〔cd〕インデン−2−オン405mg(1.08ミリ
モル)のメタノール10ml溶液に濃塩酸0.11ml
を加え、溶媒を留去した。残留物にエタノール、アセト
ン、エーテルを加え、得られた固体をエーテルで洗浄、
乾燥後、目的物436mg(98.2%,白色固体)を
得た。 融点:157.0-158.0℃. 元素分析値:C14H15N4O3SF3・HClとして: 計算値:C, 40.73; H, 3.91; N; 13.57. 実測値:C, 40.85; H, 3.97; N, 13.38. NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.99(2H,m),2.79(3H,s),3.14
(2H,m),4.12(t,J=7.0Hz),4.41(2H,q,J=10.0Hz),7.55(1
H,d,J=7.6Hz),7.76(1H,d,J=8.6Hz),7.92(1H,br),8.15(1
H,dd,J=8.6, 7.6Hz).
【0118】実施例26 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔5−(トリフル
オロメタンスルホンアミド)ペンタン−1−イル〕−
1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン
−2−オン・塩酸塩 i) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔5−(ト
リフルオロメタンスルホンアミド)ペンタン−1−イ
ル〕−1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕イ
ンデン−2−オンの合成 1−〔5−(アミノ)ペンタン〕−1,2−ジヒドロ−
3−メチル−1,4,7b−トリアザシクロペント〔c
d〕インデン−2−オン1.512g(5.85ミリモ
ル)とトリエチルアミン1.23ml(8.82ミリモ
ル)の塩化メチレン35ml溶液に、室温撹拌下、N−
フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド2.51g
(7.03ミリモル)を加え、同温度で14時間撹拌し
た。反応液を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー
(溶出液:酢酸エチル)で精製し、目的物1.236g
(54.1%,淡黄色固体)を得た。 元素分析値:C15H17N4O3SF3として: 計算値:C, 46.15; H, 4.39; N; 14.35. 実測値:C, 46.29; H, 4.38; N, 14.41. NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.50(2H,m),1.74(2H,m),1.90(2
H,m),2.77(3H,s),3.33(2H,t,J=6.4Hz),4.10(2H,t,J=6.6
Hz),6.82(1H,d,J=7.6Hz),7.45(1H,d,J=8.6Hz),7.71(1H,
dd,J=8.6, 7.6Hz).
【0119】ii) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1
−〔5−(トリフルオロメタンスルホンアミド)ペンタ
ン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシクロペント
〔cd〕インデン−2−オン・塩酸塩の合成 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔5−(トリフル
オロメタンスルホンアミド)ペンタン−1−イル〕−
1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン
−2−オン1.195g(3.06ミリモル)のメタノ
ール15ml懸濁液に濃塩酸0.31mlを加え、溶媒
を留去した。残留物にアセトン、エーテルを加え、得ら
れた固体をエーテルで洗浄、乾燥後、目的物1.190
g(91.0%,白色固体)を得た。 融点:149.0-150.0℃. 元素分析値:C15H17N4O3SF3・HClとして: 計算値:C, 42.21; H, 4.25; N; 13.13. 実測値:C, 42.03; H, 4.14; N, 13.22. NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.37(2H,m),1.55(2H,m),1.78
(2H,m),2.78(3H,s),3.11(2H,m),4.07(2H,t,J=7.0Hz),7.
52(1H,d,J=7.8Hz),7.74(1H,d,J=8.6Hz),8.11(1H,dd,J=
8.6, 7.8Hz),9.33(1H,br).
【0120】実施例27 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔5−〔(2,
2,2−トリフルオロ)エタンスルホンアミド〕ペンタ
ン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシクロペント
〔cd〕インデン−2−オン・塩酸塩 i) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔5−
〔(2,2,2−トリフルオロ)エタンスルホンアミ
ド〕ペンタン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシ
クロペント〔cd〕インデン−2−オンの合成 1−〔5−(アミノ)ペンチル〕−1,2−ジヒドロ−
3−メチル−1,4,7b−トリアザシクロペント〔c
d〕インデン−2−オン1.630g(6.31ミリモ
ル)とトリエチルアミン1.32ml(9.47ミリモ
ル)の塩化メチレン30ml溶液に、氷冷撹拌下、2,
2,2−トリフルオロエタンスルホニルクロリド1.3
8g(7.56ミリモル)を加え、同温度で30分間撹
拌した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残留
物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル)
で精製し、目的物1.669g(65.4%,淡褐色固
体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.49(2H,m),1.70(3H,s),1.88(2
H,m),2.80(3H,s),3.19(2H,m),3.80(2H,q,J=9.0Hz),4.07
(2H,t,J=6.4Hz),5.87(1H,br t,J=6.0Hz),6.82(1H,d,J=
7.6Hz),7.47(1H,d,J=8.6Hz),7.71(1H,dd,J=8.6, 7.6H
z).
【0121】ii) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1
−〔5−〔(2,2,2−トリフルオロ)エタンスルホ
ンアミド〕ペンタン−1−イル〕−1,4,7b−トリ
アザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン・塩酸塩
の合成 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔5−〔(2,
2,2−トリフルオロ)エタンスルホンアミド〕ペンタ
ン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシクロペント
〔cd〕インデン−2−オン1.485g(3.67ミ
リモル)のメタノール30ml溶液に濃塩酸0.37m
lを加え、溶媒を留去した。残留物にエタノール、アセ
トン、エーテルを加え、得られた結晶をエーテルで洗
浄、乾燥後、目的物1.632g(定量的,無色結晶)
を得た。 融点:143.0-145.0℃. 元素分析値:C16H19N4O3SF3・HCl・H2Oとして: 計算値:C, 41.88; H, 4.83; N; 12.21. 実測値:C, 41.73; H, 4.79; N, 12.18. NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.25−1.60(4H,
m),1.77(2H,m),2.77(3H,s),
2.96(2H,m),4.07(2H,t,J=6.
8Hz),4.33(2H,q,J=10.0Hz),
7.49(1H,d,J=7.4Hz),7.72(1
H,br),7.73(1H,d,J=8.8Hz),
8.08(1H,dd,J=8.8, 7.4Hz).
【0122】実施例28 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔6−(トリフル
オロメタンスルホンアミド)ヘキサン−1−イル〕−
1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン
−2−オン・塩酸塩 i) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔6−(ト
リフルオロメタンスルホンアミド)ヘキサン−1−イ
ル〕−1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕イ
ンデン−2−オンの合成 1−〔6−(アミノ)ヘキサン−1−イル〕−1,2−
ジヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリアザシクロ
ペント〔cd〕インデン−2−オン770mg(2.8
3ミリモル)とトリエチルアミン0.59ml(4.2
3ミリモル)の塩化メチレン25ml溶液に、室温撹拌
下、N−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド
1.21g(3.39ミリモル)を加え、同温度で14
時間撹拌した。反応液を水洗し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグ
ラフィー(溶出液:酢酸エチル)で精製し、目的物63
3mg(55.4%,淡黄色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.31-1.73(6H,m),1.87(2H,m),2.
81(3H,s),3.31(2H,t,J=6.4Hz),4.09(2H,t,J=7.2Hz),6.8
2(1H,d,J=7.6Hz),7.50(1H,d,J=8.6Hz),7.73(1H,dd,J=8.
6, 7.6Hz).
【0123】ii) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1
−〔6−(トリフルオロメタンスルホンアミド)ヘキサ
ン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシクロペント
−〔cd〕インデン−2−オン・塩酸塩の合成 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔6−(トリフル
オロメタンスルホンアミド)ヘキサン−1−イル〕−
1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン
−2−オン623mg(1.54ミリモル)のメタノー
ル10ml懸濁液に濃塩酸0.16mlを加え、溶媒を
留去した。残留物にアセトン、エーテルを加え、得られ
た固体をエーテルで洗浄、乾燥後、目的物570mg
(83.9%,淡黄色固体)を得た。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.25-1.56(6H,m),1.75(2H,m),
2.75(3H,s),3.11(2H,m),7.46(1H,d,J=7.8Hz),7.70(1H,
d,J=8.6Hz),8.05(1H,dd,J=8.6, 7.8Hz),9.31(1H,br).
【0124】実施例29 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔6−〔(2,
2,2−トリフルオロ)エタンスルホンアミド〕ヘキサ
ン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシクロペント
〔cd〕インデン−2−オン・塩酸塩 i) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔6−
〔(2,2,2−トリフルオロ)エタンスルホンアミ
ド〕ヘキサン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシ
クロペント〔cd〕インデン−2−オンの合成 1−〔6−(アミノ)ヘキシル〕−1,2−ジヒドロ−
3−メチル−1,4,7b−トリアザシクロペント〔c
d〕インデン−2−オン676mg(2.48ミリモ
ル)とトリエチルアミン0.52ml(3.73ミリモ
ル)の塩化メチレン30ml溶液に、氷冷撹拌下、2,
2,2−トリフルオロエタンスルホニルクロリド0.5
5g(3.01ミリモル)を加え、同温度で30分間撹
拌した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残留
物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル)
で精製し、目的物802mg(77.2%,淡褐色固
体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.30-1.68(6H,m),1.86(2H,m),2.
82(3H,s),3.18(2H,m),3.81(2H,q,J=9.0Hz),4.07(2H,t,J
=6.8Hz),5.48(1H,br t,J=6.0Hz),6.81(1H,d,J=7.4Hz),
7.50(1H,d,J=8.6Hz),7.71(1H,dd,J=8.6, 7.6Hz).
【0125】ii) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1
−〔6−〔(2,2,2−トリフルオロ)エタンスルホ
ンアミド〕ヘキサン−1−イル〕−1,4,7b−トリ
アザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン・塩酸塩
の合成 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔6−〔(2,
2,2−トリフルオロ)エタンスルホンアミド〕ヘキサ
ン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシクロペント
〔cd〕インデン−2−オン702mg(1.68ミリ
モル)のメタノール15ml溶液に濃塩酸0.17ml
を加え、溶媒を留去した。残留物にアセトン、エーテル
を加え、得られた結晶をエーテルで洗浄、乾燥後、目的
物718mg(94.1%,無色結晶)を得た。 融点:141.0-143.0℃. 元素分析値:C17H21N4O3SF3・HClとして: 計算値:C, 44.89; H, 4.87; N; 12.32. 実測値:C, 44.79; H, 4.83; N, 12.41. NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.22-1.50(6H,m),1.76(2H,m),
2.78(3H,s),2.96(2H,m),4.07(2H,t,J=7.0Hz),4.33(2H,
q,J=10.0Hz),7.53(1H,d,J=7.8Hz),7.71(1H,br),7.75(1
H,d,J=8.6Hz),8.12(1H,dd,J=8.6, 7.8Hz).
【0126】実施例30 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(トリフル
オロメタンスルホンアミド)ブタン−1−イル〕−1,
4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2
−オン・塩酸塩 i) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(ト
リフルオロメタンスルホンアミド)ブタン−1−イル〕
−1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデ
ン−2−オンの合成 1−〔4−(アミノ)ブタン−1−イル〕−1,2−ジ
ヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリアザシクロペ
ント〔cd〕インデン−2−オン7.05g(28.9
ミリモル)とトリエチルアミン8.04ml(57.7
ミリモル)の塩化メチレン300ml溶液に、室温撹拌
下、N−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド2
0.62g(57.7ミリモル)を加え、同温度で8時
間撹拌した。反応液を水洗し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグラ
フィー(溶出液:酢酸エチル)で精製し、得られた固体
をエーテルで洗浄し、目的物6.17g(56.8%,
淡黄色固体)を得た。 融点:195.0-196.0℃. 元素分析値:C14H15N4O3SF3として: 計算値:C, 44.68; H, 4.02; N; 14.89. 実測値:C, 44.68; H, 3.95; N, 15.02. NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.78(2H,m),2.02(2H,m),2.77(3
H,s),3.44(2H,t,J=6.2Hz),4.14(2H,t,J=6.6Hz),6.82(1
H,d,J=7.6Hz),7.41(1H,d,J=8.8Hz),7.70(1H,dd,J=8.8,
7.6Hz). ii) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(ト
リフルオロメタンスルホンアミド)ブタン−1−イル〕
−1,4,7b−トリアザシクロペント−〔cd〕イン
デン−2−オン・塩酸塩の合成 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(トリフル
オロメタンスルホンアミド)ブタン−1−イル〕−1,
4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2
−オン5.00g(13.3ミリモル)のメタノール1
00ml懸濁液に濃塩酸1.33mlを加え、溶媒を留
去した。残留物にメタノール、エーテルを加え、得られ
た固体をろ取、エーテルで洗浄、乾燥後、目的物5.3
8g(98.2%,無色固体)を得た。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.58(2H,m),1.83(2H,m),2.80
(3H,s),3.19(2H,m),4.11(2H,t,J=6.8Hz),7.57(1H,d,J=
7.8Hz),7.77(1H,d,J=8.6Hz),8.16(1H,dd,J=8.6, 7.8H
z),9.40(1H,br).
【0127】実施例31 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(メタンス
ルホンアミド)ブタン−1−イル〕−1,4,7b−ト
リアザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン・塩酸
塩 i) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(メ
タンスルホンアミド)ブタン−1−イル〕−1,4,7
b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン
の合成 1−〔4−(アミノ)ブタン−1−イル〕−1,2−ジ
ヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリアザシクロペ
ント〔cd〕インデン−2−オン977mg(4.0ミ
リモル)とトリエチルアミン607mg(6.0ミリモ
ル)の塩化メチレン40ml溶液に、氷冷撹拌下、メタ
ンスルホン酸無水物836mg(4.8ミリモル)を加
え、室温で1時間撹拌した。反応液を炭酸水素ナトリウ
ム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を留去し、残留物を塩化メチレン−エタノールで再
結晶し、目的物827mg(64.2%,無色結晶)を
得た。 融点:183.0-184.0℃. ii) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(メ
タンスルホンアミド)ブタン−1−イル〕−1,4,7
b−トリアザシクロペント−〔cd〕インデン−2−オ
ン・塩酸塩の合成 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(メタンス
ルホンアミド)ブタン−1−イル〕−1,4,7b−ト
リアザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン500
mg(1.55ミリモル)のメタノール20ml懸濁液
に濃塩酸0.17mlを加え、溶媒を留去した。残留物
をエーテル洗浄し、目的物555mg(99.6%,無
色固体)を得た。 融点:166.0-167.0℃. NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.53(2H,m),1.82(2H,m),2.79
(3H,s),2.86(3H,s),2.96(2H,m),4.09(2H,t,J=6.8Hz),7.
00(1H,br),7.56(1H,d,J=7.6Hz),7.76(1H,d,J=8.6Hz),8.
15(1H,dd,J=8.6, 7.6Hz).
【0128】実施例32 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(ベンズア
ミド)ブタン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシ
クロペント〔cd〕インデン−2−オン・塩酸塩 i) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(ベ
ンズアミド)ブタン−1−イル〕−1,4,7b−トリ
アザシクロペント〔cd〕インデン−2−オンの合成 1−〔4−(アミノ)ブタン−1−イル〕−1,2−ジ
ヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリアザシクロペ
ント〔cd〕インデン−2−オン2.44g(10.0
ミリモル)とトリエチルアミン2.09ml(15.0
ミリモル)の塩化メチレン80ml溶液に、氷冷撹拌
下、塩化ベンゾイル1.39ml(12.0ミリモル)
を加え、同温度で0.5時間撹拌した。反応液を炭酸水
素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグラ
フィー(溶出液:酢酸エチル/エタノール=10:1)
で精製し、目的物3.06g(87.9%,淡黄色固
体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.74(2H,m),1.95(2H,m),2.80(3
H,s),3.55(2H,m),4.12(2H,t,J=6.8Hz),6.75(1H,br),6.8
7(1H,d,J=7.4Hz),7.33-7.54(4H,m),7.69(1H,dd,J=8.6,
7.4Hz),7.75-7.85(2H,m). ii) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(ベ
ンズアミド)ブタン−1−イル〕−1,4,7b−トリ
アザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン・塩酸塩
の合成 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(ベンズア
ミド)ブタン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシ
クロペント〔cd〕インデン−2−オン3.06g
(8.78ミリモル)のメタノール50ml溶液に濃塩
酸0.88mlを加え、溶媒を留去した。残留物をメタ
ノール−アセトンから結晶化し、ろ取、アセトン洗浄
後、目的物2.90g(85.8%,無色固体)を得
た。 融点:173.0-175.0℃. 元素分析値:C20H20N4O2・HCl・0.2H2Oとして: 計算値:C, 61.84; H, 5.55; N; 14.42. 実測値:C, 61.82; H, 5.48; N, 14.34. MR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.60(2H,m),1.82(2H,m),2.77(3
H,s),3.31(2H,m),4.12(2H,t,J=6.8Hz),7.37-7.50(3H,
m),7.54(1H,d,J=7.6Hz),7.73(1H,d,J=8.8Hz),7.81(2H,
m),8.10(1H,dd,J=8.8, 7.6Hz),8.48(1H,br).
【0129】実施例33 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(トリフル
オロアセトアミド)ブタン−1−イル〕−1,4,7b
−トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン・
塩酸塩 i) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(ト
リフルオロアセトアミド)ブタン−1−イル〕−1,
4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2
−オンの合成 1−〔4−(アミノ)ブタン−1−イル〕−1,2−ジ
ヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリアザシクロペ
ント〔cd〕インデン−2−オン1.71g(7.0ミ
リモル)とトリエチルアミン1.46ml(10.5ミ
リモル)の塩化メチレン50ml溶液に、氷冷撹拌下、
トリフルオロ酢酸無水物1.76g(8.4ミリモル)
を加え、室温で3時間撹拌した。反応液を炭酸水素ナト
リウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、残留物をクロロホルム−エテノール
−エーテルで結晶化し、ろ取、エーテル洗浄後、目的物
0.986g(41.4%,淡黄色結晶)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.73(2H,m),1.93(2H,m),2.82(3
H,s),3.48(2H,m),4.12(2H,t,J=6.8Hz),6.83(1H,d,J=7.4
Hz),6.91(1H,br),7.50(1H,d,J=8.6Hz),7.73(1H,dd,J=8.
6, 7.4Hz). ii) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(ト
リフルオロアセトアミド)ブタン−1−イル〕−1,
4,7b−トリアザシクロペント−〔cd〕インデン−
2−オン・塩酸塩の合成 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(トリフル
オロアセトアミド)ブタン−1−イル〕−1,4,7b
−トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン9
78mg(2.87ミリモル)のメタノール15ml溶
液に濃塩酸0.29mlを加え、溶媒を留去し,目的物
1.084g(100%,淡黄色固体)を得た。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.56(2H,m),1.77(2H,m),2.78
(3H,s),3.22(2H,m),4.10(2H,t,J=6.8Hz),7.54(1H,d,J=
7.8Hz),7.75(1H,d,J=8.6Hz),8.13(1H,dd,J=8.6, 7.8H
z),9.44(1H,br).
【0130】実施例34 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(ベンゼン
スルホンアミド)ブタン−1−イル〕−1,4,7b−
トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン・塩
酸塩 i) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(ベ
ンゼンスルホンアミド)ブタン−1−イル〕−1,4,
7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2−オ
ンの合成 1−〔4−(アミノ)ブタン−1−イル〕−1,2−ジ
ヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリアザシクロペ
ント〔cd〕インデン−2−オン1.22g(5.0ミ
リモル)とトリエチルアミン0.77ml(6.0ミリ
モル)の塩化メチレン40ml溶液に、氷冷撹拌下、塩
化ベンゼンスルホニル1.07g(6.0ミリモル)を
加え、室温で0.5時間撹拌した。反応液を炭酸水素ナ
トリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を留去し、残留物を塩化メチレン−エーテル
で結晶化し、ろ取、エーテル洗浄後、目的物1.09g
(56.8%,灰白色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.60(2H,m),1.92(2H,m),2.81(3
H,s),3.05(2H,m),4.07(2H,t,J=7.0Hz),4.94(1H,br),6.8
2(1H,d,J=7.4Hz),7.39-7.69(4H,m),7.71(1H,dd,J=8.8,
7.4Hz),7.80-7.90(2H,m).
【0131】ii) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1
−〔4−(ベンゼンスルホンアミド)ブタン−1−イ
ル〕−1,4,7b−トリアザシクロペント−〔cd〕
インデン−2−オン・塩酸塩の合成 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(ベンゼン
スルホンアミド)ブタン−1−イル〕−1,4,7b−
トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン96
1mg(2.50ミリモル)のメタノール30ml懸濁
液に濃塩酸0.42mlを加え、溶媒を留去した。残留
物をアセトンで洗浄し、目的物1.013g(96.3
%,無色固体)を得た。 融点:163.0-164.0℃. 元素分析値:C19H20N4O3S・HClとして: 計算値:C, 54.22; H, 5.03; N; 13.31. 実測値:C, 53.86; H, 5.04; N, 13.15. MR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.43(2H,m),1.7
5(2H,m),2.77(2H,m),2.79(3
H,s),4.03(2H,t,J=6.8Hz),
7.46−7.60(4H,m),7.64(1H,b
r),7.70−7.81(3H,m),8.13(1
H,dd,J=8.6, 7.6Hz).
【0132】実施例35 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(エタンス
ルホンアミド)ブタン−1−イル〕−1,4,7b−ト
リアザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン・塩酸
塩 i) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(エ
タンスルホンアミド)ブタン−1−イル〕−1,4,7
b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン
の合成 1−〔4−(アミノ)ブタン−1−イル〕−1,2−ジ
ヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリアザシクロペ
ント〔cd〕インデン−2−オン1.22g(5.0ミ
リモル)とトリエチルアミン1.1ml(7.9ミリモ
ル)の塩化メチレン40ml溶液に、氷冷撹拌下、塩化
エタンスルホニル0.62ml(6.5ミリモル)を加
え、室温で0.5時間撹拌した。反応液を炭酸水素ナト
リウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、残留物を塩化メチレン−エーテルで
再結晶し、目的物1.32g(78.6%,淡褐色結
晶)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.36(3H,t,J=7.4Hz),1.69(2H,
m),1.97(2H,m),2.82(3H,s),3.03(2H,q,J=7.4Hz),3.22(2
H,m),4.12(2H,t,J=7.0Hz),4.57(1H,br),6.86(1H,d,J=7.
6Hz),7.50(1H,d,J=8.8Hz),7.72(1H,dd,J=8.8, 7.6Hz). ii) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(エ
タンスルホンアミド)ブタン−1−イル〕−1,4,7
b−トリアザシクロペント−〔cd〕インデン−2−オ
ン・塩酸塩の合成 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(エタンス
ルホンアミド)ブタン−1−イル〕−1,4,7b−ト
リアザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン1.1
66g(3.47ミリモル)のメタノール20ml懸濁
液に濃塩酸0.4mlを加え、溶媒を留去した。残留物
をエーテル洗浄し、目的物1.275g(98.7%,
淡褐色固体)を得た。 融点:144.0-145.0℃. 元素分析値:C15H20N4O3S・HClとして: 計算値:C, 48.32; H, 5.68; N; 15.03. 実測値:C, 47.94; H, 5.62; N, 14.84. NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.17(3H,t,J=7.2Hz),1.52(2H,
m),1.82(2H,m),2.80(3H,s),2.96(2H,q,J=7.2Hz),4.09(2
H,t,J=6.8Hz),7.04(1H,br),7.57(1H,d,J=7.8Hz),7.77(1
H,d,J=8.8Hz),8.16(1H,dd,J=8.8, 7.8Hz).
【0133】実施例36 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(プロパン
−1−イルスルホンアミド)ブタン−1−イル〕−1,
4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2
−オン・塩酸塩 i) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(プ
ロパン−1−イルスルホンアミド)ブタン−1−イル〕
−1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデ
ン−2−オンの合成 1−〔4−(アミノ)ブタン−1−イル〕−1,2−ジ
ヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリアザシクロペ
ント〔cd〕インデン−2−オン1.22g(5.0ミ
リモル)とトリエチルアミン1.1ml(7.9ミリモ
ル)の塩化メチレン40ml溶液に、氷冷撹拌下、塩化
プロパン−1−イルスルホニル0.73ml(6.5ミ
リモル)を加え、室温で0.5時間撹拌した。反応液を
炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去し、残留物を塩化メチレン
−メタノール−エーテルで再結晶し、目的物1.313
g(75.0%,淡褐色結晶)を得た。 融点:150.0-151.0℃. NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.06(3H,t,J=7.4Hz),1.60-2.05
(6H,m),2.82(3H,s),2.98(2H,m),3.22(2H,m),4.12(2H,t,
J=7.0Hz),4.48(1H,br),6.86(1H,d,J=7.4Hz),7.50(1H,d,
J=8.6Hz),7.73(1H,dd,J=8.6, 7.4Hz). ii) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(プ
ロパン−1−イルスルホンアミド)ブタン−1−イル〕
−1,4,7b−トリアザシクロペント−〔cd〕イン
デン−2−オン・塩酸塩の合成 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(プロパン
−1−イルスルホンアミド)ブタン−1−イル〕−1,
4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2
−オン1.16g(3.31ミリモル)のメタノール3
0ml懸濁液に濃塩酸0.4mlを加え、溶媒を留去
し、目的物1.28g(100%,淡褐色固体)を得
た。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:0.95(3H,t,J=7.4Hz),1.43-1.9
0(6H,m),2.79(3H,s),2.93(2H,m),4.09(2H,t,J=6.8Hz),
7.02(1H,br),7.56(1H,d,J=7.8Hz),7.76(1H,d,J=8.6Hz),
8.15(1H,dd,J=8.6, 7.8Hz).
【0134】実施例37 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(メトキシ
カルボニルアミノ)ブタン−1−イル〕−1,4,7b
−トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン・
塩酸塩 i) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(メ
トキシカルボニルアミノ)ブタン−1−イル〕−1,
4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2
−オンの合成 1−〔4−(アミノ)ブタン−1−イル〕−1,2−ジ
ヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリアザシクロペ
ント〔cd〕インデン−2−オン1.22g(5.0ミ
リモル)とトリエチルアミン1.1ml(7.9ミリモ
ル)の塩化メチレン40ml溶液に、氷冷撹拌下、クロ
ロ炭酸メチル0.50ml(6.5ミリモル)を加え、
室温で0.5時間撹拌した。反応液を炭酸水素ナトリウ
ム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を留去し、残留物を塩化メチレン−メタノール−エ
ーテルで再結晶し、目的物1.192g(78.9%,
無色結晶)を得た。 融点:175.0-176.0℃. NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.62(2H,m),1.90(2H,m),2.83(3
H,s),3.26(2H,m),3.66(3H,s),4.10(2H,t,J=7.0Hz),4.85
(1H,br),6.84(1H,d,J=7.4Hz),7.50(1H,d,J=8.6Hz),7.22
(1H,dd,J=8.6, 7.4Hz). ii) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(メ
トキシカルボニルアミノ)ブタン−1−イル〕−1,
4,7b−トリアザシクロペント−〔cd〕インデン−
2−オン・塩酸塩の合成 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(メトキシ
カルボニルアミノ)ブタン−1−イル〕−1,4,7b
−トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン
1.069g(3.54ミリモル)のメタノール30m
l懸濁液に濃塩酸0.4mlを加え、溶媒を留去し、目
的物1.19g(99.4%,無色結晶)を得た。 融点:160.0-163.0℃.
【0135】実施例38 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−〔(2,
2,2−トリフルオロ)エタンスルホンアミド〕ブタン
−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシクロペント
〔cd〕インデン−2−オン・塩酸塩 i) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−
〔(2,2,2−トリフルオロ)エタンスルホンアミ
ド〕ブタン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシク
ロペント〔cd〕インデン−2−オンの合成 1−〔4−(アミノ)プロパン−1−イル〕−1,2−
ジヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリアザシクロ
ペント〔cd〕インデン−2−オン5.58g(22.
8ミリモル)とトリエチルアミン4.78ml(34.
3ミリモル)の塩化メチレン200ml溶液に、氷冷撹
拌下、2,2,2−トリフルオロエタンスルホニルクロ
リド5.0g(27.4ミリモル)を加え、同温度で1
時間撹拌した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
し、残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸
エチル/エタノール=10:1)で精製後、酢酸エチル
−n−ヘキサンで結晶化し、ろ取、n−ヘキサンで洗浄
後、目的物3.89g(43.6%,無色結晶)を得
た。 融点:165.0-166.0℃. 元素分析値:C15H17N4O3SF3として: 計算値:C, 46.15; H, 4.39; N; 14.35. 実測値:C, 46.15; H, 4.39; N, 14.52. ii) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔3−
〔(2,2,2−トリフルオロ)エタンスルホンアミ
ド〕ブタン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシク
ロペント〔cd〕インデン−2−オン・塩酸塩の合成 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔3−〔(2,
2,2−トリフルオロ)エタンスルホンアミド〕ブタン
−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシクロペント
〔cd〕インデン−2−オン840mg(2.15ミリ
モル)のメタノール10ml溶液に濃塩酸0.22ml
を加え、溶媒を留去した。残留物をアセトン−エーテル
で洗浄し、目的物915mg(99.7%,無色固体)
を得た。 融点:116.0-118.0℃.
【0136】実施例39 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔3−(メタンス
ルホンアミド)プロパン−1−イル〕−1,4,7b−
トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン・塩
酸塩 i) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔3−(メ
タンスルホンアミド)プロパン−1−イル〕−1,4,
7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2−オ
ンの合成 1−〔3−(アミノ)プロパン−1−イル〕−1,2−
ジヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリアザシクロ
ペント〔cd〕インデン−2−オン800mg(3.4
7ミリモル)とトリエチルアミン0.73ml(5.2
4ミリモル)の塩化メチレン20ml溶液に、氷冷撹拌
下、メタンスルホン酸無水物726mg(4.17ミリ
モル)を加え、室温で0.5時間撹拌した。反応液を炭
酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去し、残留物を塩化メチレン−
エタノール−エーテルで再結晶し、目的物634mg
(59.2%,淡黄色結晶)を得た。 ii) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔3−(メ
タンスルホンアミド)プロパン−1−イル〕−1,4,
7b−トリアザシクロペント−〔cd〕インデン−2−
オン・塩酸塩の合成 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔3−(メタンス
ルホンアミド)プロパン−1−イル〕−1,4,7b−
トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン50
0mg(1.62ミリモル)のメタノール30ml懸濁
液に濃塩酸0.18mlを加え、溶媒を留去し、目的物
557mg(99.6%,淡黄色結晶)を得た。 融点:184.0-185.0℃. 元素分析値:C13H16N4O3S・HClとして: 計算値:C, 45.28; H, 4.97; N; 16.25. 実測値:C, 44.99; H, 4.95; N, 16.16. NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.98(2H,m),2.78(3H,s),2.89
(3H,s),3.06(2H,m),4.13(2H,t,J=7.0Hz),7.12(1H,br),
7.54(1H,d,J=7.8Hz),7.75(1H,d,J=8.6Hz),8.14(1H,dd,J
=8.6, 7.8Hz).
【0137】実施例40 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔3,3−ジメチ
ル−5−(トリフルオロメタンスルホンアミド)ペンタ
ン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシクロペント
〔cd〕インデン−2−オン・塩酸塩 i) 3,3−ジメチル−1,5−ペンタンジオールの
合成 3,3−ジメチルグルタル酸13.38g(83.5ミ
リモル)とメタノール90ml(60ミリモル)の1,
2−ジクロロエタン200ml溶液に濃硫酸4.18m
lを室温で加え、16時間加熱環流した。冷却後、反応
混合物に水を加え、有機層を分離した。飽和炭酸水素ナ
トリウム水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物を
カラムクロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢
酸エチル=2:1)で精製して、3,3−ジメチルグル
タル酸エチルを得た。 リチウムアルミニウムヒドリド
3.80g(100ミリモル)のテトラヒドロフラン2
50ml懸濁液に上記生成物を室温で加え、16時間撹
拌した。過剰のリチウムアルミニウムヒドリドが分解す
るまでこの反応混合物に水を加えた。有機層を乾燥、生
じた沈殿を濾去した後、溶媒を留去して目的物10.6
2g(96.2%,白色結晶)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ : 0.95(6H,s),1.58(4H,t,J=7.0H
z),3.74(4H,t,J=7.0Hz). ii) 1−ベンジルオキシメトキシ−3,3−ジメチル
−5−ペンタノールの合成 3,3−ジメチル−1,5−ペンタンジオール7.93
g(60ミリモル)とジイソプロピルエチルアミン1
0.45ml(60ミリモル)のジクロロメタン120
ml溶液にベンジルクロロメチルエーテル8.35ml
(60ミリモル)を室温で加え、3時間撹拌した後、飽
和炭酸水素ナトリウム水を加えた。ジクロロメタンで抽
出、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマト
グラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エチル=2:
1)で精製して、目的物5.50g(36.3%,無色
油状物)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ : 0.95(6H,s),1.53-1.63(4H,m),
3.61-3.76(4H,m),4.61(2H,s),4.75(2H,s),7.35-7.37(5
H,m). IR(neat) : 3425,2933,1454,1380,1110,1043,787,698cm
-1.
【0138】iii) 1−(3,3−ジメチル−5−ベ
ンジルオキシメトキシペンチル)フタルイミドの合成 3,3−ジメチル−5−ベンジルオキシメトキシ−1−
ペンタノール5.50g(21.8ミリモル)とトリエ
チルアミン3.14ml(22.5ミリモル)のジクロ
ロメタン100ml溶液にメタンスルホニルクロリド
1.74ml(22.5ミリモル)を0℃で加え、室温
で30分間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水を加
えた。ジクロロメタンで抽出、乾燥後、溶媒を留去し
て、3,3−ジメチル−5−ベンジルオキシメトキシ−
1−メタンスルホニルオキシペンタンを得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ : 0.97(6H,s),1.61-1.78(4H,m),
2.98(3H,s),3.58-3.66(2H,m),4.29(2H,t,J=8.0Hz),4.59
(2H,s),4.74(2H,s),7.32-7.42(5H,m). IR(neat) : 2933,1479,1356,1174,951,737,699cm-1. 上記生成物のN,N−ジメチルホルムアミド80ml溶
液に、フタルイミドカリウム塩3.70g(20ミリモ
ル)を室温で加え、80℃で4時間加熱撹拌した。冷却
後、溶媒を留去した。残留物をジクロロメタンー飽和炭
酸水素ナトリウム水に溶解し、有機層を分離した。有機
層を水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エ
チル=5:1→2:1)で精製して、目的物5.85g
(70.3%,無色油状物)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ : 1.02(6H,s),1.58-1.68(4H,m),
3.64-3.75(4H,m),4.61(2H,s),4.76(2H,s),7.30-7.37(5
H,m),7.68-7.72(2H,m),7.81-7.85(2H,m). IR(neat) : 2954,1770,1714,1400,1369,1045,719,698cm
-1. iv) 1−(3,3−ジメチル−5−ヒドロキシペンチ
ル)フタルイミドの合成 1−(3,3−ジメチル−5−ベンジルオキシメトキシ
ペンチル)フタルイミド5.70g(14.9ミリモ
ル)のメタノール70ml溶液に濃塩酸3.75ml
(45ミリモル)を加え、60℃で3時間撹拌した。冷
却後、溶媒を留去した。残留物を水100mlに溶解
し、1規定水酸化ナトリウム水30mlを加えた。この
混合物に、pH5−6になるまで、1規定塩酸を加え
た。ジクロロメタンで抽出、乾燥後、溶媒を留去した。
残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキ
サン/酢酸エチル=2:1→1:2)で精製して、目的
物3.63g(93.2%,白色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ : 1.02(6H,s),1.56-1.67(4H,m),
3.67-3.78(4H,m),7.69-7.73(2H,m),7.82-7.86(2H,m). IR(KBr) : 2954,1772,1713,1400,1365,719cm-1.
【0139】v) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1
−〔3,3−ジメチル−5−(フタルイミド)ペンタン
−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシクロペント
〔cd〕インデン−2−オンの合成 1−(3,3−ジメチル−5−ヒドロキシペンチル)フ
タルイミド1.57g(6.0ミリモル)とトリエチル
アミン0.92ml(6.6ミリモル)のジクロロメタ
ン30ml溶液に塩化メタンスルホニル0.51ml
(6.6ミリモル)を0℃で加え、室温で30分間撹拌
した後、飽和炭酸水素ナトリウム水を加えた。ジクロロ
メタンで抽出、乾燥後、溶媒を留去して、1−(3,3
−ジメチル−5−メタンスルホニルオキシペンチル)フ
タルイミドを得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ : 1.05(6H,s),1.56-1.65(2H,m),
1.81(2H,t,J=7.8Hz),3.70(3H,s),3.65-3.74(2H,m),4.36
(2H,t,J=7.8Hz),7.69-7.73(2H,m),7.82-7.86(2H,m). IR(neat) : 2962,1770,1714,1344,1171,947,716,527cm
-1. 水素化ナトリウム,60%油状物0.24g(6.0ミ
リモル)のN,N−ジメチルホルムアミド30ml懸濁
液に、1,2−ジヒドロ−3−メチル−1,4,7b−
トリアザシクロペント〔cd〕インデン1.04g
(6.0ミリモル)を室温で加え、10分間撹拌した。
この混合物に上記生成物を加え、100℃で2時間加熱
撹拌した。冷却後、反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去し
た。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸
エチル→酢酸エチル/エタノール=9:1)で精製し
て、目的物1.32g(52.8%,淡黄色油状物)を
得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ : 1.41(6H,s),1.67-1.89(4H,m),
2.82(3H,s),3.73-3.82(2H,m),4.11-4.20(2H,m),7.02(1
H,d,J=7.4Hz),7.49(1H,d,J=8.8Hz),7.70-7.78(3H,m),7.
84-7.88(2H,m). IR(KBr) : 2966,1709,1626,1406,1371,775,752,717c
m-1.
【0140】vi) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1
−〔3,3−ジメチル−5−(トリフルオロメタンスル
ホンアミド)ペンタン−1−イル〕−1,4,7b−ト
リアザシクロペント〔cd〕インデン−2−オンの合成 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔3,3−ジメチ
ル−5−(フタルイミド)ペンタン−1−イル〕−1,
4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2
−オン1.25g(3.0ミリモル)のエタノール30
ml懸濁液にヒドラジン・1水和物0.44ml(9.
0ミリモル)を室温で加え、2時間加熱環流した。冷却
後、生じた沈殿を濾去し、溶媒を留去した。残留物をク
ロロホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水で洗
浄、乾燥後、溶媒を留去して、1,2−ジヒドロ−3−
メチル−1−〔3,3−ジメチル−5−(アミノ)ペン
タン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシクロペン
ト〔cd〕インデン−2−オンを得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ : 1.05(6H,s),1.49-1.58(2H,m),
1.69-1.78(2H,m),2.75-2.83(4H,m),4.02-4.11(2H,m),6.
78(1H,d,J=7.4Hz),7.48(1H,d,J=8.6Hz),7.04(1H,dd,J=
7.4,8.8Hz). 上記生成物とトリエチルアミン0.56ml(4.0ミ
リモル)のアセトニトリル25ml溶液にN−フェニル
トリフルオロメタンスルホンイミド1.43g(4.0
ミリモル)を0℃で加え、室温で12時間撹拌した。反
応混合物に水を加え、クロロホルムで抽出、乾燥後、溶
媒を留去した。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶
出液:n−ヘキサン/酢酸エチル=1:4→酢酸エチ
ル)で精製して、目的物1.03g(82.1%,淡黄
色泡状物)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ : 1.07(6H,s),1.72-1.81(4H,m),
2.81(3H,s),3.36-3.44(2H,m),4.01-4.11(2H,m),6.83(1
H,d,J=7.8Hz),7.34-7.38(1H,m),7.51(1H,d,J=9.2Hz),7.
73(1H,dd,J=7.6,8.8Hz).;
【0141】vii) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−
1−〔3,3−ジメチル−5−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ペンタン−1−イル〕−1,4,7b−
トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン・塩
酸塩の合成 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔3,3−ジメチ
ル−5−(トリフルオロメタンスルホンアミド)ペンタ
ン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシクロペント
〔cd〕インデン−2−オン1.03g(2.46ミリ
モル)のメタノ−ル30ml溶液に、濃塩酸0.29m
l(3.5ミリモル)を加えた。溶媒を留去した後、残
留物を再結晶(溶媒:エタノール/ジエチルエーテル)
により精製して、目的物0.928g(82.9%,淡
黄色粉末)を得た。 融点:162.0-165.0℃ 元素分析値:C17H21N4O3S・HClとして: 計算値:C, 44.89; H, 4.87; N, 12.32. 実測値:C, 44.86; H, 4.89; N, 12.43. NMR(200MHz,CD3OD)δ : 1.10(6H,s),
1.62−1.84(4H,m),2.92(3H,
s),3.22−3.32(2H,m),4.14−
4.22(2H,m),7.56(1H,d,J=7.
8Hz),7.80(1H,d,J=8.8Hz),
8.32(1H,t,J=8.0Hz).
【0142】実施例41 3−メチル−2−〔4−(トリフルオロメタンスルホン
アミド)ブタン−1−イルチオ〕−1,4,7b−トリ
アザシクロペント〔cd〕インデン・塩酸塩 i) 3−メチル−2−〔4−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ブタン−1−イルチオ〕−1,4,7b
−トリアザシクロペント〔cd〕インデンの合成 3−メチル−2−〔4−(アミノ)ブタン−1−イルチ
オ〕−1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕イ
ンデン1.30g(5.0ミリモル)とトリエチルアミ
ン0.84ml(6.0ミリモル)の塩化メチレン40
ml溶液に、室温撹拌下、N−フェニルトリフルオロメ
タンスルホンイミド1.97g(5.5ミリモル)を加
え、同温度で18時間撹拌した。反応液を炭酸水素ナト
リウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー
(溶出液:酢酸エチル)で精製し、目的物883mg
(45.1%,淡褐色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.85(2H,m),2.19(2H,m),2.90(3
H,s),3.37(2H,m),3.64(2H,t,J=6.0Hz),7.76(1H,d,J=7.8
Hz),7.89(1H,d,J=7.6Hz),7.99(1H,dd,J=7.8, 7.6Hz),9.
01(1H,br). ii) 3−メチル−2−〔4−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ブタン−1−イルチオ〕−1,4,7b
−トリアザシクロペント〔cd〕インデン・塩酸塩の合
成 3−メチル−2−〔4−(トリフルオロメタンスルホン
アミド)ブタン−1−イルチオ〕−1,4,7b−トリ
アザシクロペント〔cd〕インデン873mg(2.2
2ミリモル)のメタノール10ml懸濁液に濃塩酸0.
23mlを加え、溶媒を留去した。残留物をエタノール
−エーテルで再結晶し、目的物762mg(79.9
%,無色結晶)を得た。 融点:129.0-131.0℃ 元素分析値:C14H15N4O2S2F3・HClとして: 計算値:C, 39.21; H, 3.76; N; 13.06. 実測値:C, 38.92; H, 3.80; N, 13.33.
【0143】実施例42 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(メタンスルホンアミ
ド)フェニルメチル〕−3H−1,4,8b−トリアザ
アセナフチレン−3,5−ジオン・塩酸塩 i) 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(メタンスルホンア
ミド)フェニルメチル〕−3H−1,4,8b−トリア
ザアセナフチレン−3,5−ジオンの合成 4−〔4−(アミノ)フェニルメチル〕−4,5−ジヒ
ドロ−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−
3,5−ジオン877mg(3.0ミリモル)とトリエチ
ルアミン0.63ml(4.5ミリモル)の塩化メチレン
(60ml)懸濁液に、室温で撹拌しながら塩化メタンス
ルホニル0.30ml(3.9ミリモル)を滴下し、室温で
72時間撹拌した。溶媒を留去後、残留物にクロロホル
ムを加え、1N−塩酸で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグ
ラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=20:
1)で精製し、目的物274mg(24.7%,淡黄色固
体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3-DMSO-d6)δ:2.89(3H,s),5.30(2H,
s),7.23(2H,m),7.51(2Hm),7.83(1H,dd,J=9.0, 7.2Hz),
8.17(1H,d,J=9.0Hz),8.13(1H,d,J=7.2Hz),8.63(1H,s),
9.33(1H,br). ii) 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(メタンスルホンア
ミド)フェニルメチル〕−3H−1,4,8b−トリア
ザアセナフチレン−3,5−ジオン・塩酸塩の合成 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(メタンスルホンアミ
ド)フェニルメチル〕−3H−1,4,8b−トリアザ
アセナフチレン−3,5−ジオン248mg(0.67ミ
リモル)のメタノール15ml懸濁液に濃塩酸0.09ml
を加え、溶媒を留去した。残留物にアセトンを加え、得
られた固体をアセトンで洗浄、乾燥、目的物273mg
(100%,無色固体)を得た。
【0144】実施例43 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)フェニルメチル〕−3H−1,4,8b
−トリアザアセナフチレン−3,5−ジオン・塩酸塩 i) 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(トリフルオロメタ
ンスルホンアミド)フェニルメチル〕−3H−1,4,
8b−トリアザアセナフチレン−3,5−ジオンの合成 4−〔4−(アミノ)フェニルメチル〕−4,5−ジヒ
ドロ−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−
3,5−ジオン1.46g(5.0ミリモル)とトリエチ
ルアミン1.05ml(7.5ミリモル)の塩化メチレン
(100ml)懸濁液に、氷冷撹拌下、トリフルオロメタ
ンスルホン酸無水物1.01ml(6.0ミリモル)を滴下
し、室温で1時間撹拌した。反応液を1N−塩酸で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、
残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホ
ルム/酢酸エチル=1:1)で精製し、4,5−ジヒド
ロ−4−〔4−ビス(トリフルオロメタンスルホニル)
イミド)フェニルメチル〕−3H−1,4,8b−トリ
アザアセナフチレン−3,5−ジオン502mg(18.
1%,淡赤褐色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:5.40(2H,s),7.35(2H,m),7.74(2
H,m),7.81(1H,dd,J=9.0,7.2Hz),8.18(1H,d,J=9.0Hz),8.
19(1H,d,J=7.2Hz),8.67(1H,s). さらに、(溶出液:クロロホルム/酢酸エチル=1:
1)で溶出し、目的物137mg(6.5%,淡褐色固
体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:5.35(2H,s),7.24(2H,m),7.59(2
H,m),7.81(1H,dd,J=9.2,7.2Hz),8.18(1H,d,J=9.2Hz),8.
19(1H,d,J=7.2Hz),8.66(1H,s). ii) 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(トリフルオロメタ
ンスルホンアミド)フェニルメチル〕−3H−1,4,
8b−トリアザアセナフチレン−3,5−ジオン・塩酸
塩の合成 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)フェニルメチル〕−3H−1,4,8b
−トリアザアセナフチレン−3,5−ジオン129mg
(0.30ミリモル)のメタノール10ml懸濁液に濃塩
酸0.04mlを加え、溶媒を留去した。残留物にアセト
ンを加え、得られた固体をアセトンで洗浄、乾燥、目的
物141mg(100%,淡褐色固体)を得た。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:5.21(2H,s),7.20(2H,d,J=8.4H
z),7.45(2H,d,J=8.4Hz),7.94(1H,dd,J=8.8, 7.2Hz),8.1
7(1H,d,J=7.2Hz),8.33(1H,d,J=8.8Hz),8.73(1H,s),11.7
8(1H,br).
【0145】実施例44 4,5−ジヒドロ−4−〔1−(tert−ブトキシカルボ
ニル)ピペリジン−4−イルメチル〕−3H−1,4,
8b−トリアザアセナフチレン−3,5−ジオン 5−エトキシカルボニル−3−トリクロロアセチルイミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン10.59g(30.3ミリ
モル)とジイソプロピルエチルアミン5.09g(39.
4ミリモル)のアセトニトリル200ml懸濁液に4−ア
ミノメチルピペリジン4.15g(36.3ミリモル)を
加え、室温で20時間撹拌した。反応液に二炭酸ジ−te
rt−ブチル15.87g(72.7ミリモル)を滴下し、
室温で1時間撹拌した。溶媒留去後、残留物に塩化メチ
レンを加え、水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー
(溶出液:酢酸エチル/エタノール=20:1)で精製
後、酢酸エチルとn−ヘキサンで処理し、目的物9.1
0g(78.1%,淡黄色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.22-1.48(2H,m),1.45(9H,s),1.
57-1.73(2H,m),2.05(1H,s),2.55-2.75(2H,m),3.98-4.22
(2H,m),4.12(2H,d,J=7.0Hz),7.81(1H,m),8.13-8.21(2H,
m),8.65(1H,s).
【0146】実施例45 4,5−ジヒドロ−4−〔1−(トリフルオロアセチ
ル)ピペリジン−4−イルメチル〕−3H−1,4,8
b−トリアザアセナフチレン−3,5−ジオン i) 4,5−ジヒドロ−4−(ピペリジン−4−イルメ
チル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン
−3,5−ジオン・2塩酸塩の合成 4,5−ジヒドロ−4−〔1−(tert−ブトキシカルボ
ニル)ピペリジン−4−イルメチル〕−3H−1,4,
8b−トリアザアセナフチレン−3,5−ジオン7.9
9g(20.8ミリモル)のエタノール50ml懸濁液に
濃塩酸25mlを滴下し、室温で2時間撹拌した。析出結
晶をろ取、エタノール、エーテルの順で洗浄し、目的物
7.07g(87.4%,無色固体)を得た。 Anal. Calcd for C15H16N4O4・2HCl・2H2O: C, 47.75; H,
5.88; N; 14.85. Found: C, 47.91; H, 5.49; N, 14.8
4. NMR(200MHz,D2O)δ:1.47-1.72(2H,m),1.89-2.06(2H,
m),2.21(1H,s),2.96(2H,m),3.44(2H,m),4.12(2H,d,J=7.
2Hz),8.26(1H,dd,J=9.0, 7.2Hz),8.40(1H,d,J=9.0Hz),
8.44(1H,d,J=7.2Hz),8.89(1H,s). ii) 4,5−ジヒドロ−4−〔1−(トリフルオロアセ
チル)ピペリジン−4−イルメチル〕−3H−1,4,
8b−トリアザアセナフチレン−3,5−ジオンの合成 4,5−ジヒドロ−4−(ピペリジン−4−イルメチ
ル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−
3,5−ジオン・2塩酸塩1.08g(2.77ミリモ
ル)のアセトニトリル100ml懸濁液にトリエチルアミ
ン1.93ml(13.9ミリモル)、4−ジメチルアミノ
ピリジン2.0g(16.4ミリモル)とトリフルオロ酢
酸無水物5.25g(25.0ミリモル)を加え、室温で
1時間撹拌した。溶媒留去後、残留物に酢酸エチル−テ
トラヒドロフランを加え、炭酸水素ナトリウム水溶液で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
し、残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸
エチル)で精製後、酢酸エチルで再結晶し、目的物86
2mg(81.7%,無色結晶)を得た。 Anal. Calcd for C17H15N4O3F3: C, 53.69; H, 3.98;
N; 14.73. Found: C, 53.62; H, 3.96; N, 14.69. NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.50(2H,m),1.84(2H,m),2.24(1
H,m),2.77(1H,m),3.09(1H,m),4.03(1H,m),4.15(2H,d,J=
7.2Hz),4.54(1H,m),7.82(1H,dd,J=9.0, 7.4Hz),8.19(1
H,d,J=7.4Hz),8.20(1H,d,J=9.0Hz),8.67(1H,s).
【0147】実施例46 4,5−ジヒドロ−4−〔1−(トリフルオロメタンス
ルホニル)ピペリジン−4−イルメチル〕−3H−1,
4,8b−トリアザアセナフチレン−3,5−ジオン 4,5−ジヒドロ−4−(ピペリジン−4−イルメチ
ル)−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−
3,5−ジオン・2塩酸塩1.95g(5.0ミリモル)
のアセトニトリル50ml懸濁液にトリエチルアミン3.
5ml(25.0ミリモル)とN−フェニルトリフルオロ
メタンスルホンイミド8.93g(25.0ミリモル)を
加え、室温で66時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物
に塩化メチレンを加え、水洗し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグ
ラフィー(溶出液:酢酸エチル)で精製後、酢酸エチル
−エタノールで再結晶し、目的物1.32g(63.2
%,無色結晶)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.56(2H,m),1.83(2H,m),2.13(1
H,m),3.01(2H,m),3.97(2H,m),4.16(2H,d,J=7.2Hz),7.82
(1H,dd,J=8.8, 7.2Hz),8.19(1H,d,J=7.2Hz),8.20(1H,d,
J=8.8Hz),8.67(1H,s).
【0148】実施例47 3−メチル−1−〔5−(トリフルオロアセトアミド)
ペンチル〕−1,4,7b−トリアザシクロペント〔c
d〕インデン−2−オン 3−メチル−1−〔5−(アミノ)ペンチル〕−1,
4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2−
オン2.58g(10.0ミリモル)とトリエチルアミン
1.81ml(13.0ミリモル)のアセトニトリル100
ml溶液に氷冷撹拌下、トリフルオロ酢酸エチルエステル
1.43ml(12.0ミリモル)を加え、同温度で1時間
撹拌した。溶媒留去後、残留物に酢酸エチル−テトラヒ
ドロフランを加え、食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去し、残留物をカラムクロマ
トグラフィー(溶出液:酢酸エチル)で精製後、酢酸エ
チル−n−ヘキサンで再結晶し、目的物2.57g(7
2.6%,淡黄色結晶)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.44(2H,m),1.75(2H,m),1.92(2
H,m),2.82(3H,s),3.39(2H,m),4.11(2H,t,J=6.6Hz),6.83
(1H,d,J=7.4Hz),6.92(1H,br),7.51(1H,d,J=8.6Hz),7.74
(1H,dd,J=8.6, 7.4Hz).
【0149】実施例48 3−メチル−1−〔4−(ペンタフルオロプロパノイル
アミノ)プタン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザ
シクロペント〔cd〕インデン−2−オン 3−メチル−1−〔4−(アミノ)プタン−1−イル〕
−1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン
−2−オン2.44g(10.0ミリモル)とトリエチル
アミン1.81ml(13.0ミリモル)のアセトニトリル
100ml溶液に室温撹拌下、ペンタフルオロプロピオン
酸エチルエステル2.31g(12.0ミリモル)を加
え、同温度で14時間撹拌した。溶媒留去後、残留物に
塩化メチレンを加え、水洗し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグラ
フィー(溶出液:酢酸エチル)で精製後、酢酸エチル−
n−ヘキサンで再結晶し、目的物1.53g(39.1
%,無色結晶)を得た。 Anal. Calcd for C16H15N4O2F3: C, 49.25; H, 3.87;
N; 14.35. Found: C, 49.15; H, 3.91; N, 14.21. NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.73(2H,m),1.92(2H,m),2.82(3
H,s),3.50(2H,m),4.13(2H,t,J=6.8Hz),6.84(1H,d,J=7.4
Hz),7.05(1H,br),7.50(1H,d,J=8.6Hz),7.73(1H,dd,J=8.
6, 7.4Hz).
【0150】実施例49 3−メチル−1−〔5−(ペンタフルオロプロパノイル
アミノ)ペンタン−1−イル〕−1,4,7b−トリア
ザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン 3−メチル−1−〔5−(アミノ)ペンタン−1−イ
ル〕−1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕イン
デン−2−オン2.58g(10.0ミリモル)とトリエ
チルアミン1.81ml(13.0ミリモル)のアセトニト
リル100ml溶液に室温撹拌下、ペンタフルオロプロピ
オン酸エチルエステル2.31g(12.0ミリモル)を
加え、同温度で4時間撹拌した。溶媒留去後、残留物に
塩化メチレンを加え、水洗し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去後、残留物をカラムクロマトグラ
フィー(溶出液:酢酸エチル)で精製し、目的物2.0
4g(50.4%,淡無色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.43(2H,m),1.7
5(2H,m),1.90(2H,m),2.82(3
H,s),3.41(2H,m),4.10(2H,
t,J=6.6Hz),6.83(1H,d,J=7.
4Hz),7.11(1H,br),7.51(1H,
d,J=8.6Hz),7.74(1H,dd,J=
8.6, 7.4Hz).
【0151】実施例50 3−メチル−2−〔5−(トリフルオロメタンスルホン
アミド)ペンタン−1−イルチオ〕−1,4,7b−ト
リアザシクロペント〔cd〕インデン 3−メチル−2−〔5−(アミノ)ペンタン−1−イル
チオ〕−1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕イ
ンデン500mg(1.82ミリモル)のアセトニトリル
30ml溶液にトリエチルアミン0.51ml(3.66ミリ
モル)とN−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミ
ド1.302g(3.66ミリモル)を加え、室温で2時
間撹拌した。溶媒を留去し、残留物に塩化メチレンを加
え、水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:
酢酸エチル)で精製し、目的物608mg(82.1%,
淡黄色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.55-1.85(4H,m),1.97(2H,m),2.
90(3H,s),3.39(2H,m),3.50(2H,t,J=7.0Hz),7.69(1H,d,J
=7.8Hz),7.73(1H,d,J=8.0Hz),7.95(1H,dd,J=8.0,7.8H
z).
【0152】実施例51 3−メチル−2−〔5−(トリフルオロアセトアミド)
ペンタン−1−イルチオ〕−1,4,7b−トリアザシ
クロペント〔cd〕インデン 3−メチル−2−〔5−(アミノ)ペンタン−1−イル
チオ〕−1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕イ
ンデン275mg(1.00ミリモル)のアセトニトリル
30ml溶液にトリエチルアミン0.19ml(1.36ミリ
モル)とトリフルオロ酢酸エチルエステル171mg
(1.20ミリモル)を加え、室温で15時間撹拌し
た。溶媒を留去し、残留物に酢酸エチルを加え、水洗
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、
残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチ
ル)で精製し、目的物267mg(72.0%,淡黄色固
体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.50-2.10(6H,m),2.90(3H,s),3.
42(2H,m),3.52(2H,t,J=7.0Hz),6.56(1H,br),7.67(1H,d,
J=7.8Hz),7.73(1H,d,J=8.0Hz),7.95(1H,dd,J=8.0, 7.8H
z).
【0153】実施例52 3−メチル−2−〔5−(ペンタフルオロプロパノイル
アミノ)ペンタン−1−イルチオ〕−1,4,7b−ト
リアザシクロペント〔cd〕インデン 3−メチル−2−〔5−(アミノ)ペンタン−1−イル
チオ〕−1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕イ
ンデン275mg(1.00ミリモル)のアセトニトリル
30ml溶液にトリエチルアミン0.19ml(1.36ミリ
モル)とペンタフルオロプロピオン酸エチルエステル2
31mg(1.20ミリモル)を加え、室温で15時間撹
拌した。溶媒を留去し、残留物に酢酸エチルを加え、水
洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
し、残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸
エチル)で精製し、目的物245mg(58.1%,淡褐
色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.50-1.80(4H,m),1.96(2H,m),2.
90(3H,s),3.44(2H,m),3.52(2H,t,J=7.0Hz),6.68(1H,b
r),7.67(1H,d,J=7.8Hz),7.73(1H,d,J=8.0Hz),7.95(1H,d
d,J=8.0, 7.8Hz).
【0154】実施例53 3,4−ジヒドロ−3−〔5−(tert−ブトキシカルボ
ニルアミノ)ペンタン−1−イル〕−1,3,7b−ト
リアザシクロペント〔cd〕インデン−4−オン 3,4−ジヒドロ−3−〔5−(フタルイミド)ペンタ
ン−1−イル〕−1,3,7b−トリアザシクロペント
〔cd〕インデン−4−オン29mg(0.077ミリモ
ル)のエタノール5ml懸濁液にヒドラジン・一水和物2
4mg(0.048ミリモル)を加え、3時間加熱還流撹
拌した。放冷後、溶媒を留去し、残留物にクロロホルム
2mlを加えた。二炭酸ジ−tert−ブチル80mg(0.3
7ミリモル)とトリエチルアミン100mg(0.99ミ
リモル)を加え、室温で14時間撹拌した。反応液を水
洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒留去後、
残留物をカラムクロマトグラフィーで精製(溶出液:酢
酸エチル/エタノール=10:1)し、目的物18mg
(67.4%,無色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.30-1.82(6H,m),1.44(9H,s),2.
98(1H,m),3.13(2H,m),4.46(1H,m),4.58(1H,br),6.90(1
H,dd,J=7.0, 1.2Hz),7.15(1H,s),7.17(1H,dd,J=9.2, 7.
0Hz),7.40(1H,dd,J=9.2, 1.2Hz).
【0155】実施例54 3,4−ジヒドロ−3−〔5−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ペンタン−1−イル〕−1,3,7b−
トリアザシクロペント〔cd〕インデン−4−オン 3,4−ジヒドロ−3−〔5−(tert−ブトキシカルボ
ニルアミノ)ペンタン−1−イル〕−1,3,7b−ト
リアザシクロペント〔cd〕インデン−4−オン18mg
(0.052ミリモル)のメタノール1ml溶液に濃塩酸
1mlを加え、室温で15分間撹拌した。溶媒を留去、残
留物にトルエンを加え、さらに溶媒を留去した。残留物
にアセトニトリル3ml、トリエチルアミン0.2ml(1.
43ミリモル)およびN−フェニルトリフルオロメタン
スルホンイミド100mg(0.28ミリモル)を加え、
室温で14時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物にクロ
ロホルムを加え、水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒留去後、残留物をカラムクロマトグラフィー
で精製(溶出液:酢酸エチル/エタノール=10:1)
し、目的物13mg(66.0%,無色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.35-1.85(6H,m),3.05(1H,m),3.
33(2H,m),4.43(1H,m),6.53(1H,br),6.97(1H,dd,J=7.0,
1.0Hz),7.16(1H,s),7.23(1H,dd,J=9.0, 7.0Hz),7.43(1
H,dd,J=9.0, 1.0Hz).
【0156】実施例55 4,5−ジヒドロ−4−(4−トリフルオロアセトアミ
ドブタン−1−イル)−3H−1,4,8b−トリアザ
アセナフチレン・2塩酸塩 i) 5−〔N−(4−トリフルオロアセトアミドブタン
−1−イル)アミノメチル〕イミダゾ〔1,2−a〕ピ
リジンの合成 5−クロロメチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン・塩
酸塩38.94g(179.36ミリモル)と1,4−ジ
アミノプタン31.62g(358.73ミリモル)とを
アセトニトリル500mlに加えた懸濁液を撹拌しなが
ら、一時間加熱還流した。反応後、反応液を室温まで冷
却し、1,4−ジアミノブタン・2塩酸塩の沈澱を濾別
した。濾液にトリフルオロ酢酸エチルエステル21.3
4ml(179.36ミリモル)とトリエチルアミン30m
l(215.23ミリモル)とを加え、室温で一時間撹拌
した。反応後、溶媒を減圧下留去し、残渣をジクロロメ
タン500mlで抽出した。有機層を飽和食塩水350ml
で水洗し、硫酸マグネシウム上で乾燥後、溶媒を減圧下
留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出液;ジクロロメタン:メタノール=20:1)で
精製し、目的物29.38g(52.1%,淡黄色液体)
を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.65(4H,m),2.73(2H,t,J=6.2H
z),3.37(2H,m),4.04(2H,s),6.78(1H,d,J=7.0Hz),7.18(1
H,dd,J=9.2, 7.0Hz),7.57(1H,d,J=9.2Hz),7.67(1H,s),
7.69(1H,s),7.88(1H,brs,NH). IR(Neat):1714,1558,1207,1153cm-1.
【0157】ii) 4,5−ジヒドロ−4−(4−トリフ
ルオロアセトアミドブタン−1−イル)−3H−1,
4,8b−トリアザアセナフチレンの合成 5−〔N−(4−トリフルオロアセトアミドブタン−1
−イル)アミノメチル〕イミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ン3860mg(12.28ミリモル)を酢酸15mlに溶
かした溶液に、37%ホルマリン水溶液13.8ml(1
84.21ミリモル)を加え、100℃で30分間加温
した。反応後、溶媒を減圧下留去し、残渣を精製水10
0mlに溶かした。この溶液に2N水酸化ナトリウムを加
え pH=8とした後、ジクロロメタン150mlを加えて
抽出した。有機層を飽和食塩水200mlで水洗し、硫酸
マグネシウム上で乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;ジク
ロロメタン:メタノール=20:1)で精製し、目的物
2890mg(72.0%,白色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.69(4H,m),2.53(2H,m),3.40(2
H,m),3.99(2H,s),4.14(2H,s),6.55(1H,d,J=6.8Hz),7.12
(1H,dd,J=9.2, 6.8Hz),7.39(1H,s),7.45(1H,d,J=9.2H
z),8.14(1H,brs,NH). IR(KBr):1707,1562,1260,1140cm-1. iii) 4,5−ジヒドロ−4−(4−トリフルオロアセ
トアミドブタン−1−イル)−3H−1,4,8b−ト
リアザアセナフチレン・2塩酸塩の合成 4,5−ジヒドロ−4−(4−トリフルオロアセトアミ
ドブタン−1−イル)−3H−1,4,8b−トリアザ
アセナフチレン1100mg(3.37ミリモル)をエタ
ノール20mlに溶かした溶液に、12N塩酸0.70ml
(8.43ミリモル)を加え、室温で1時間撹拌した。
生成した沈澱を濾取し、少量のエタノールとエーテルで
洗浄後、乾燥し目的物1160mg(86.2%,白色結
晶)を得た。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.50-1.82(4H,m),3.04(2H,m),
3.23(2H,m),4.64(2H,s),4.70(2H,s),7.48(1H,d,J=7.4H
z),7.95-7.99(2H,m),8.12(1H,s),9.05(1H,t,J=5.2Hz). IR(KBr):1716,1549,1224,1186,1149cm-1.
【0158】実施例56 4,5−ジヒドロ−4−(4−トリフルオロアセトアミ
ドブタン−1−イル)−3H−1,4,8b−トリアザ
アセナフチレン−3−オン・塩酸塩 i) 5−〔N−(tert−ブトキシカルボニル−N−(4
−トリフルオロアセトアミドブタン−1−イル)アミノ
メチル〕イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン 5−〔N−(4−トリフルオロアセトアミドブタン−1
−イル)アミノメチル〕イミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ン29.38g(93.47ミリモル)をエタノール20
0mlに溶かした溶液に、二炭酸−ジ−tert−ブチル2
0.40g(93.47ミリモル)を加え、室温で一時間
撹拌した。反応後、溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタ
ン:メタノール=20:1)で精製し、目的物30.1
2g(77.8%,無色液体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.35-1.50(13H,m),3.26(4H,m),
4.71(2H,s),6.99(1H,d,J=6.6Hz),7.20(1H,t,J=8.8Hz),
7.59-7.80(3H,m). IR(Neat):1713,1686,1556,1147cm-1. ii) 3−トリクロロアセチル−5−〔N−tert−ブトキ
シカルボニル−N−(4−トリフルオロアセトアミドブ
タン−1−イル)アミノメチル〕イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジンの合成 5−〔N−tert−ブトキシカルボニル−N−(4−トリ
フルオロアセトアミドブタン−1−イル)アミノメチ
ル〕イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン7.69g(18.
52ミリモル)と4−(N,N−ジアミノ)ピリジン1
0.20g(83.52ミリモル)とをTHF100mlに
溶かした溶液に塩化トリクロロアセチル6.21ml(5
5.67ミリモル)を加え、反応液を16時間加熱還流
した。反応後、反応液を氷水中に注ぎ、酢酸エチル10
0mlを加えて抽出した。有機層を飽和食塩水150mlで
洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥後、溶媒を減圧下留
去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出液;クロロホルム)で精製し、目的物4.98g
(48.0%,淡黄色非晶系物質)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.26(9H,s),1.68(4H,m),3.43(4
H,m),4.51(1H,s),4.68(1H,s),6.95(1H,brs,NH),7.11(1
H,d,J=7.0Hz),7.65-7.78(2H,m),8.69(0.5H,s),8.97(0.5
H,s). IR(KBr):1701,1514,1178,1153cm-1.
【0159】iii) 4,5−ジヒドロ−4−(4−トリ
フルオロアセトアミドブタン−1−イル)−3H−1,
4,8b−トリアザアセナフチレン−3−オンの合成 3−トリクロロアセチル−5−〔N−tert−ブトキシカ
ルボニル−N−(4−トリフルオロアセトアミドブタン
−1−イル)アミノメチル〕イミダゾ〔1,2−a〕ピ
リジン2.60g(4.64ミリモル)をエタノール20
mlに溶かした溶液に12N塩酸1.90ml(23.22ミ
リモル)を加え、室温で1時間撹拌した。反応後、溶媒
と過剰の塩酸を減圧下留去した。残渣に精製水20mlと
エタノール20mlとを加え溶解させ、この溶液に2N水
酸化ナトリウム水溶液を加え中和した。この溶液にジク
ロロメタン100mlを加え抽出し、有機層を飽和食塩水
100mlで水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を
減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出液;ジクロロメタン:メタノール20:
1)で精製し、目的物1.26g(75.9%,淡黄色非
晶系物質)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.74(4H,m),3.48(2H,m),3.63(2
H,m),5.03(2H,s),6.77(1H,d,J=7.0Hz),7.28(1H,brs,N
H),7.34(1H,dd,J=9.2, 7.0Hz),8.15(1H,s). IR(KBr):1702,1643,1207,1159cm-1. iv) 4,5−ジヒドロ−4−(4−トリフルオロアセト
アミドブタン−1−イル)−3H−1,4,8b−トリ
アザアセナフチレン−3−オン・塩酸塩の合成 4,5−ジヒドロ−4−(4−トリフルオロアセトアミ
ドブタン−1−イル)−3H−1,4,8b−トリアザ
アセナフチレン−3−オン1.13g(3.32ミリモ
ル)をエタノール20mlに溶かした溶液に、12N塩酸
0.42ml(4.98ミリモル)を加え、減圧下濃縮し析
出した結晶を濾取した。結晶を少量のエタノールとエー
テルで洗浄し、目的物560mg(44.8%,白色結
晶)を得た。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.63(4H,m),3.27(2H,m),3.53
(2H,m),5.25(2H,s),7.43(1H,d,J=7.4Hz),7.85(1H,d,J=
8.2Hz),8.02(1H,dd,J=8.2, 7.4Hz),8.61(1H,s), 9.06(1
H,t,J=5.4Hz,NH). IR(KBr):1709,1653,1255cm-1.
【0160】実施例57 4,5−ジヒドロ−4−(4−ペンタフルオロプロピオ
ンアミドブタン−1−イル)−3H−1,4,8b−ト
リアザアセナフチレン・2塩酸塩 i) 5−〔N−(4−ペンタフルオロプロピオンアミド
ブタン−1−イル)アミノメチル〕イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジンの合成 5−クロロメチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン・塩
酸塩15.13g(69.69ミリモル)と1,4−ジア
ミノプタン12.29g(139.38ミリモル)とをア
セトニトリル150mlに加えた懸濁液を撹拌しながら、
一時間加熱還流した。反応後、反応液を室温まで冷却
し、1,4−ジアミノプタン・2塩酸塩の沈澱を濾別し
た。濾液にペンタフルオロプロピオン酸エチルエステル
20.61ml(139.38ミリモル)とトリエチルアミ
ン19.43ml(139.38ミリモル)とを加え、室温
で一時間撹拌した。反応後、溶媒を減圧下留去し、残渣
をジクロロメタン200mlで抽出した。有機層を飽和食
塩水150mlで水洗し、硫酸マグネシウム上で乾燥後、
溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出液;ジクロロメタン:メタノール=
20:1)で精製し、目的物13.61g(53.6%,
淡黄色液体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.54-1.75(4H,m),2.72(2H,t,J=
6.6Hz),3.99(2H,q,J=6.6Hz),4.03(2H,s),6.78(1H,d,J=
6.8Hz),7.17(1H,dd,J=9.0, 6.8Hz), 7.54(1H,d,J=9.0H
z),7.64(1H,s),7.69(1H,s),8.32(1H,brs,NH). IR(Neat):1710,1550,1221,1161cm-1.
【0161】ii) 4,5−ジヒドロ−4−(4−ペンタ
フルオロプロピオンアミドブタン−1−イル)−3H−
1,4,8b−トリアザアセナフチレンの合成 5−〔N−(4−ペンタフルオロプロピオンアミドブタ
ン−1−イル)アミノメチル〕イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン2620mg(7.19ミリモル)を酢酸10ml
に溶かした溶液に、37%ホルマリン水溶液8.1ml
(107.88ミリモル)を加え、100℃で30分間
加温した。反応後、溶媒を減圧下留去し、残渣を精製水
100mlに溶かした。この溶液に2N水酸化ナトリウム
を加え pH=8とした後、ジクロロメタン100mlを加
えて抽出した。有機層を飽和食塩水100mlで水洗し、
硫酸マグネシウム上で乾燥後、溶媒を減圧下留去した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;
ジクロロメタン:メタノール=20:1)で精製し、目
的物2250mg(83.2%,淡黄色液体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.64-1.74(4H,m),2.53(2H,m),3.
42(2H,m),3.97(2H,s),4.10(2H,s),6.54(1H,d,J=6.8Hz),
7.11(1H,dd,J=9.2, 6.8Hz),7.34(1H,s),7.41(1H,d,J=9.
2Hz),8.63(1H,brs,NH). IR(Neat):1718,1545,1221,1169cm-1. iii) 4,5−ジヒドロ−4−(4−ペンタフルオロプ
ロピオンアミドブタン−1−イル)−3H−1,4,8
b−トリアザアセナフチレン・2塩酸塩の合成 4,5−ジヒドロ−4−(4−ペンタフルオロプロピオ
ンアミドブタン−1−イル)−3H−1,4,8b−ト
リアザアセナフチレン2230mg(5.93ミリモル)
をエタノール35mlに溶かした溶液に、12N塩酸1.
22ml(14.81ミリモル)を加え、室温で1時間撹
拌した。生成した沈澱を濾取し、少量のエタノールとエ
ーテルで洗浄後、乾燥し目的物2120mg(76.9
%,白色結晶)を得た。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.23-1.34(2H,m),1.36-1.93(2
H,m),3.20-3.30(4H,m),4.85(2H,s),4.94(2H,s),7.54(1
H,m),8.00(2H,m),8.21(1H,s),9.66(1H,t,J=5.4Hz,NH). IR(KBr):1712,1549,1223,1167cm-1.
【0162】実施例58 4,5−ジヒドロ−4−(4−ペンタフルオロプロピオ
ンアミドブタン−1−イル)−3H−1,4,8b−ト
リアザアセナフチレン−3−オン・塩酸塩の合成 i) 5−〔N−(tert−ブトキシカルボニル−N−(4
−ペンタフルオロプロピオンアミドブタン−1−イル)
アミノメチル〕イミダゾ〔1,2−a〕ピリジンの合成 5−〔N−(4−ペンタフルオロプロピオンアミドブタ
ン−1−イル)アミノメチル〕イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン12.41g(34.06ミリモル)をエタノー
ル100mlに溶かした溶液に、二炭酸−ジ−tert−ブチ
ル7.44g(34.06ミリモル)を加え、室温で一時
間撹拌した。反応後、溶媒を減圧下留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメ
タン:メタノール=20:1)で精製し、目的物11.
78g(74.5%,無色液体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.22-1.72(13H,s),3.06-3.53(4
H,m),4.71(2H,s),6.70(1H,d,J=6.6Hz),7.20(1H,t,J=8.6
Hz),7.45-7.95(4H,m). IR(Neat):1712,1687,1523,1221,11654cm-1.
【0163】ii) 3−トリクロロアセチル−5−〔N−
tert−ブトキシカルボニル−N−(4−ペンタフルオロ
プロピオンアミドブタン−1−イル)アミノメチル〕イ
ミダゾ〔1,2−a〕ピリジンの合成 5−〔N−tert−ブトキシカルボニル−N−(4−ペン
タフルオロプロピオンアミドブタン−1−イル)アミノ
メチル〕イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン11.78g
(25.36ミリモル)と4−(N,N−ジメチルアミ
ノ)ピリジン13.94g(114.12ミリモル)とをクロロ
ホルム250mlに溶かした溶液に塩化トリクロロアセチ
ル8.50ml(76.00ミリモル)を加え、反応液を1
6時間加熱還流した。反応後、反応液を氷水中に注ぎ、
クロロホルム100mlを加えて抽出した。有機層を飽和
食塩水200mlで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥
後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出液;クロロホルム)で精製し、
目的物6.80g(44.0%,淡黄色液体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.00-1.45(9H,s),1.55-1.80(4H,
m),3.25-3.55(4H,m),4.51(2H,s),7.10(1H,d,J=7.4Hz),
7.72(1H,t,J=8.8Hz),7.83(1H,d,J=8.6Hz),8.97(1H,s). IR(Neat):1724,1678,1670,1219,1157cm-1.
【0164】iii) 4,5−ジヒドロ−4−(4−ペン
タフルオロプロピオンアミドブタン−1−イル)−3H
−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−3−オンの
合成 3−トリクロロアセチル−5−〔N−tert−ブトキシカ
ルボニル−N−(4−ペンタフルオロプロピオンアミド
ブタン−1−イル)アミノメチル〕イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン5.00g(8.2ミリモル)をエタノール
100mlに溶かした溶液に、12N塩酸3.4ml(41.
0ミリモル)を加え、室温で1時間撹拌した。反応後、
溶媒と過剰の塩酸を減圧下留去した。残渣に精製水50
mlとエタノール50mlとを加え溶解させ、この溶液に2
N水酸化ナトリウム水溶液を加え中和した。この溶液に
ジクロロメタン150mlを加え抽出し、有機層を飽和食
塩水150mlで水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶
媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出液;ジクロロメタン:メタノール2
0:1)で精製し、目的物2.11g(66.1%,淡黄
色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.62-1.85(4H,m),3.42-3.54(2H,
m),3.55-3.68(2H,m),5.02(2H,s),6.76(1H,d,J=7.0Hz),
7.27-7.56(1H,m),7.52(1H,brs,NH),7.53(1H,d,J=9.2H
z),8.15(1H,s). IR(KBr):1702,1646,1543,1220,1161cm-1. iv) 4,5−ジヒドロ−4−(4−ペンタフルオロプロ
ピオンアミドブタン−1−イル)−3H−1,4,8b
−トリアザアセナフチレン−3−オン・塩酸塩の合成 4,5−ジヒドロ−4−(4−ペンタフルオロプロピオ
ンアミドブタン−1−イル)−3H−1,4,8b−ト
リアザアセナフチレン−3−オン840mg(2.15ミ
リモル)をエタノール15mlに溶かした溶液に、12N
塩酸0.27ml(3.23ミリモル)を加え、減圧下濃縮
し析出した結晶を濾取した。結晶を少量のエタノールと
エーテルで洗浄し、目的物662mg(72.1%,白色
結晶)を得た。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.58(4H,m),3.26(2H,m),3.55
(2H,t,J=6.2Hz),5.24(2H,s),7.42(1H,d,J=7.4Hz),7.84
(1H,d,J=9.2Hz),7.99(1H,dd,J=7.4, 9.2Hz),8.63(1H,
s),9.59(1H,t,J=5.4Hz,NH). IR(KBr):1718,1636,1548,1224,1163cm-1.
【0165】実施例59 1−(1−tert−ブトキシカルボニル−2−(S)−ピロ
リジン−2−イルメチル)−3−メチル−2H−1,
4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2−
オンの合成 i) 1−tert−ブトキシカルボニル−2−(S)−ピロリ
ジン−2−イルメチルp−トルエンスルホネートの合成 (S)−1−ブトキシカルボニルプロリノール10.18
g(50.58mmol)とピリジン8.00g(101.1
6mmol)とをジクロロメタン100ccに溶かした溶液に
0℃でp−トルエンスルホニルクロリド9.64g(5
0.58mmol)を加えた。反応液を室温で2時間撹拌
後、100ccのジクロロメタンを加え、200ccの精製
水、ついで200ccの飽和食塩水で洗浄した。有機層を
硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で溶媒を留去し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し(溶出液ヘキサン:酢酸エチル=1:1)、目的物
15.28g(85.0%,無色液体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.37(9H,s),1.78-1.93(4H,m),2.
44(3H,s),3.25-3.31(2H,m),3.89-4.09(3H,m),7.34(2H,
d,J=8.0Hz),7.77(2H,d,J=8.0Hz). IR(Neat):1722,1666,1166cm-1.
【0166】ii) 1−(1−tert−ブトキシカルボニル
−2−(S)−ピロリジン−2−イルメチル)−3−メチ
ル−2H−1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕
インデン−2−オンの合成 3−メチル−2H−1,4,7b−トリアザシクロペン
ト〔cd〕インデン−2−オン5.85g(33.81mmo
l)をDMF100ccに溶かした溶液に氷冷撹拌下、ア
ルゴン下水素化ナトリウム(純度60%)1.35g
(33.81mmol)を加えた。反応液を0℃ アルゴン
下で30分撹拌した後、この反応液に0℃ アルゴン下
で1−tert−ブトキシカルボニル−2−(S)−ピロリジ
ン−2−イルメチル p−トルエンスルホネート14.
42g(40.57mmol)をDMF10ccに溶かした溶
液を加えた。反応液を100℃ アルゴン下で3時間加
温した。反応後、反応液を氷水に注ぎ、この溶液を50
0ccの酢酸エチルで抽出した。有機層を300ccの水で
3回水洗し、さらに300ccの飽和食塩水で水洗後、硫
酸マグネシウム上で乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液酢酸
エチル)で精製し、目的物7.54g(64.9%,淡黄
色液体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.48(9H,s),1.89(4H,m),2.83(3
H,s),4.23(3H,m),7.10(d,J=7.4Hz) and 6.79(d,J=7.4H
z) for 1H,7.49(1H,d,J=8.8Hz),7.70(1H,dd,J=7.4,8.8H
z). IR(Neat):1710,1679,1166cm-1.
【0167】実施例60 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−(1−トリフルオ
ロメタンスルホニル−2−(S)−ピロリジン−2−イル
メチル)−1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕
インデン−2−オン・塩酸塩 i) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−(2−(S)−
ピロリジン−2−イルメチル)−1,4,7b−トリア
ザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン・二塩酸塩の
合成 1−(1−tert−ブトキシカルボニル−2−(S)−ピロ
リジン−2−イルメチル)−3−メチル−2H−1,
4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2−
オン3.42g(10mmol)をエタノール25ccと12
N塩酸2ccとから成る溶液に溶かし、室温で1時間撹拌
した。反応後、溶媒を減圧下で留去し、生じた残渣に2
0ccのトルエンを加え、減圧下溶媒を留去した。この操
作を2度繰り返し、残渣をよく乾燥し、粗生成物4.1
1g(100%,白色固体)を得た。粗生成物は精製す
ることなく次の反応に使用した。 NMR(200MHz,D2O)δ:1.74-2.38(4H,m),2.83(3H,s),3.17
-3.40(2H,m),4.00(1H,m),4.49(2H,d,J=6.4Hz),7.52(1H,
d,J=8.0Hz),7.75(1H,d,J=8.8Hz),8.23(1H,dd,J=8.0, 8.
8Hz). IR(KBr):3433,1720,1646,1591cm-1.
【0168】ii) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−
(1−トリフルオロメタンスルホニル−2−(S)−ピロ
リジン−2−イルメチル)−1,4,7b−トリアザシ
クロペント〔cd〕インデン−2−オンの合成 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−(2−(S)−ピロ
リジン−2−イルメチル)−1,4,7b−トリアザシ
クロペント〔cd〕インデン−2−オン・二塩酸塩786
mg(2.5mmol)をアセトニトリル15ccに懸濁させ、
氷冷撹拌下、トリエチルアミン1.4cc(10.0mmol)
を加え、次いでN−フェニルトリフルオロメタンスルホ
ンイミド5.14g(6.25mmol)を加えた。反応液を
室温で2時間撹拌し、反応終了後、溶媒を減圧下留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
液酢酸エチル)で精製し、目的物751mg(80.2
%,淡黄色液体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:2.09(1H,m),2.82(3H,s),3.59(2
H,m),4.34(3H,m),7.02(1H,d,J=7.6Hz),7.53(1H,d,J=8.6
Hz),7.78(1H,dd,J=7.6, 8.68Hz). IR(Neat):1729,1650,1385cm-1. iii) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−(1−トリ
フルオロメタンスルホニル−2−(S)−ピロリジン−2
−イルメチル)−1,4,7b−トリアザシクロペント
〔cd〕インデン−2−オン・塩酸塩の合成 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−(1−トリフルオ
ロメタンスルホニル)−2−(S)−ピロリジン−2−イ
ルメチル)−1,4,7b−トリアザシクロペント〔c
d〕インデン800mg(2.14mmol)をエタノール20
ccと12N塩酸0.1ccとからなる溶液に溶かし、減圧
下溶媒を留去した。得られた残渣を乾燥し、目的物88
0mg(100%,白色固体)を得た。 NMR(200MHz,DMSO)δ:1.98-2.18(5H,m),2.85(3H,s),3.5
0(2H,m),4.19(2H,m),7.58(1H,d,J=7.6Hz),7.81(1H,d,J=
8.4Hz),8.25(1H,dd,J=7.6, 8.4Hz). IR(KBr):1733,1651,1385cm-1.
【0169】実施例61 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔1−(2,2,
2−トリフルオロエタンスルホニル)−2−(S)−ピロ
リジン−2−イルメチル〕−1,4,7b−トリアザシ
クロペント〔cd〕インデン−2−オン・塩酸塩 i) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔1−(2,
2,2−トリフルオロエタンスルホニル)−2−(S)−
ピロリジン−2−イルメチル〕−1,4,7b−トリア
ザシクロペント〔cd〕インデン−2−オンの合成 i) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−(2−(S)−
ピロリジン−2−イルメチル)−1,4,7b−トリア
ザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン・二塩酸塩7
86mg(2.5mmol)をジクロロメタン15ccに懸濁さ
せ、氷冷撹拌下、トリエチルアミン1.4cc(10.0mm
ol)を加え、次いで塩化2,2,2−トリフルオロエタ
ンスルホニル0.33cc(3.0mmol)を加えた。反応液
を室温で1時間撹拌し、反応終了後、溶媒を減圧下留去
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出液酢酸エチル)で精製し、目的物651mg(67.1
%,白色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:2.00(3H,m),2.26(1H,m),3.21-3.
58(2H,m),3.86(2H,q,J=9.2Hz),4.12-4.34(3H,m),7.10(1
H,d,J=7.6Hz),7.52(1H,d,J=8.6Hz),7.77(1H,dd,J=7.6,
8.6Hz). IR(Neat):1731,1651,1358cm-1. ii) 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔1−(2,
2,2−トリフルオロエタンスルホニル)−2−(S)−
ピロリジン−2−イルメチル〕−1,4,7b−トリア
ザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン・塩酸塩の合
成 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔1−(2,2,
2−トリフルオロエタンスルホニル)−2−(S)−ピロ
リジン−2−イルメチル〕−1,4,7b−トリアザシ
クロペント〔cd〕インデン−2−オン626.1mg(1.
61mmol)をエタノール20ccと12N塩酸0.1ccと
からなる溶液に溶かし、減圧下溶媒を留去した。得られ
た残渣を乾燥し、目的物685mg(100%,白色固
体)を得た。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.89-2.07(4H,m),2.85(3H,s),
3.44(2H,m),4.16-4.38(3H,m),4.48(2H,q,J=10.1Hz),7.6
0(1H,d,J=8.0Hz),7.81(1H,d,J-8.0Hz),8.26(1H,t,J=8.0
Hz). IR(KBr):1738,1650,1589,1358cm-1.
【0170】実施例62 4,5−ジヒドロ−4−〔2−〔4−(トリフルオロメ
タンスルホンアミド)フェニル〕エタン−1−イル〕−
3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−3,5
−ジオン・塩酸塩 i) 4,5−ジヒドロ−4−〔2−〔4−(トリフルオ
ロメタンスルホンアミド)フェニル〕エタン−1−イ
ル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−
3,5−ジオンの合成 4,5−ジヒドロ−4−〔2−〔4−(アミノ)フェニ
ル〕エタン−1−イル〕−3H−1,4,8b−トリア
ザアセナフチレン−3,5−ジオン1.53g(5.0ミ
リモル)とトリエチルアミン1.05ml(7.5ミリモ
ル)の塩化メチレン(150ml)懸濁液に、氷冷撹拌
下、トリフルオロメタンスルホン酸無水物1.21ml
(7.2ミリモル)を滴下し、室温で14時間撹拌し
た。反応液を1N−塩酸で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去し、残留物をカラムクロマト
グラフィー(溶出液:酢酸エチル/塩化メチレン=1:
1)で精製し、4,5−ジヒドロ−4−〔2−〔4−
〔ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド〕フェ
ニル〕エタン−1−イル〕−3H−1,4,8b−トリ
アザアセナフチレン−3,5−ジオン245mg(8.6
%,淡黄色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:3.10(2H,m),4.43(2H,m),7.34(2
H,d,J=8.4Hz),7.49(2H,d,J=8.4Hz),7.80(1H,dd,J=8.8,
7.6Hz),8.16(1H,dd,J=7.6, 1.0Hz),8.18(1H,dd,J=8.8,
1.0Hz),8.67(1H,s). IR(KBr):1710,1666,1632,1444,1340,1290,1223,1163,1
128cm-1. さらに、(溶出液:酢酸エチル/塩化メチレン=1:
1)で溶出し、目的物77mg(3.5%,淡黄色固体)
を得た。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:2.90(2H,m),4.22(2H,m),7.20
(2H,d,J=8.4Hz),7.33(2H,d,J=8.4Hz),7.91(1H,dd,J=8.
8, 7.4Hz),8.13(1H,dd,J=7.4, 1.0Hz),8.31(1H,dd,J=8.
8, 1.0Hz),8.67(1H,s). IR(KBr):1707,1662,1633,1510,1371,1340,1284,1209,1
167,1137cm-1. ii) 4,5−ジヒドロ−4−〔2−〔4−(トリフルオ
ロメタンスルホンアミド)フェニル〕エタン−1−イ
ル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−
3,5−ジオン・塩酸塩の合成 4,5−ジヒドロ−4−〔2−〔4−(トリフルオロメ
タンスルホンアミド)フェニル〕エタン−1−イル〕−
3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−3,5
−ジオン59mg(0.13ミリモル)のメタノール5ml
懸濁液に濃塩酸0.05mlを加え、溶媒を留去し、目的
物64mg(100%,淡黄色固体)を得た。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:2.91(2H,m),4.22(2H,m),7.21
(2H,d,J=8.4Hz),7.34(2H,d,J=8.4Hz),7.93(1H,dd,J=8.
8, 7.4Hz),8.14(1H,dd,J=7.4, 1.0Hz),8.32(1H,dd,J=8.
8, 1.0Hz),8.69(1H,s). IR(KBr):3099,1724,1681,1649,1348,1209,1144cm-1.
【0171】実施例63 3,4−ジヒドロ−3−〔5−(tert−ブトキシカルボ
ニルアミノ)ペンタン−1−イル〕−2−メチル−1,
3,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン−4−
オン 3,4−ジヒドロ−3−〔5−(フタルイミド)ペンタ
ン−1−イル〕−2−メチル−1,3,7b−トリアザ
シクロペント〔cd〕インデン−4−オン355mg(0.
91ミリモル)のエタノール15ml懸濁液にヒドラジン
・一水和物229mg(4.57ミリモル)を加え、2時
間加熱還流撹拌した。放冷後、析出物をろ去、ろ液を濃
縮し、得られた残留物にクロロホルム30mlを加えた。
二炭酸ジ−tert−ブチル1.00g(4.58ミリモル)
とトリエチルアミン0.38ml(2.73ミリモル)を加
え、室温で1時間撹拌した。反応液を水洗後、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒留去後、残留物をカラム
クロマトグラフィーで精製(溶出液:酢酸エチル/エタ
ノール=10:1)し、目的物244mg(74.4%,
淡黄色泡状物)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.20-1.80(6H,m),1.44(9H,s),2.
07(3H,s),3.02(1H,m),3.10(2H,m),4.34(1H,m),4.54(1H,
br),6.98(1H,dd,J=6.8, 1.2Hz),7.16(1H,dd,J=9.0, 6.8
Hz),7.32(1H,dd,J=9.0, 1.2Hz).
【0172】実施例64 3,4−ジヒドロ−2−メチル−3−〔5−(トリフル
オロメタンスルホンアミド)ペンタン−1−イル〕−
1,3,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン−
4−オン 3,4−ジヒドロ−3−〔5−(tert−ブトキシカルボ
ニルアミノ)ペンタン−1−イル〕−2−メチル−1,
3,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン−4−
オン228mg(0.64ミリモル)のメタノール5ml溶
液に濃塩酸5mlを加え、室温で30分間撹拌した。溶媒
を留去、残留物にトルエンを加え、さらに溶媒を留去し
た。残留物にアセトニトリル20ml、トリエチルアミン
0.89ml(6.39ミリモル)およびN−フェニルトリ
フルオロメタンスルホンイミド1.14g(3.19ミリ
モル)を加え、室温で20時間撹拌した。溶媒を留去
し、残留物にクロロホルムを加え、水洗後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒留去後、残留物をカラムク
ロマトグラフィーで精製(溶出液:酢酸エチル/エタノ
ール=10:1)し、目的物13mg(5.2%,淡黄色
固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.20-1.80(6H,m),2.08(3H,s),3.
02(1H,m),3.18(2H,m),4.33(1H,m),7.02(1H,dd,J=6.8,
1.2Hz),7.19(1H,dd,J=9.0, 6.8Hz),7.32(1H,dd,J=9.0,
1.2Hz),8.64(1H,br).
【0173】実施例65 4,5−ジヒドロ−4−(3−トリフルオロメタンスル
ホンアミドプロパン−1−イル)−3H−1,4,8b
−トリアザアセナフチレン・二塩酸塩 i) 3−カルボメトキシ−5−〔N−tert−ブトキシカ
ルボニル−N−(3−トリフルオロメタンスルホンアミ
ドプロパン−1−イル)アミノメチル〕イミダゾ〔1,
2−a〕ピリジンの合成 3−トリクロロアセチル−5−〔N−tert−ブトキシカ
ルボニル−N−(3−トリフルオロメタンスルホンアミ
ドプロパン−1−イル)アミノメチル〕イミダゾ〔1,
2−a〕ピリジン581mg(1.00ミリモル)をメタ
ノール5.0mlに溶かした溶液に25%ナトリウムメチ
ラートメタノール溶液0.46ml(2.00ミリモル)を
加え、室温で10分間撹拌した。反応後、反応液を氷水
中に注ぎ混合物に1N塩酸を加えて中和した。混合物に
クロロホルム50mlを加えて目的物を抽出し、有機層を
飽和食塩水50mlで洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥
した。溶媒を減圧下留去後、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム)で精製し目
的物462mg(93.4%,黄色液体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.32(9H,s),1.83(2H,m),3.35(2
H,brs),3.49(2H,t,J=6.0Hz),3.93(3H,s),4.85(2H,s),6.
84(1H,d,J=7.2Hz),7.49(1H,t,J=7.2Hz),7.70(1H,d,J=8.
8Hz),8.36(1H,s). IR(Neat):1699,1680,1512,1471,1419cm-1
【0174】ii) 3−ヒドロキシメチル−5−〔N−te
rt−ブトキシカルボニル−N−(3−トリフルオロメタ
ンスルホンアミドプロパン−1−イル)アミノメチル〕
イミダゾ〔1,2−a〕ピリジンの合成 3−カルボメトキシ−5−〔N−tert−ブトキシカルボ
ニル−N−(3−トリフルオロメタンスルホンアミドプ
ロパン−1−イル)アミノメチル〕イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン396mg(0.80ミリモル)をTHF5.
0mgとメタノール1.0mlに溶かした溶液に、水素化ほ
う素リチウム87.12mg(4.00ミリモル)を室温で
少しずつ加えた。反応液を30分間加熱還流し、反応
後、反応液を室温まで冷却した。反応液を氷水中に注
ぎ、混合物を1N塩酸で中和後クロロホルム50mlを加
えて目的物を抽出した。有機層を飽和食塩水50mlで洗
浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥後、溶媒を減圧下留去
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出液:クロロホルム:メタノール=20:1)で精製
し、目的物269mg(72.1%,淡黄色液体)を得
た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.40(9H,s),1.83(2H,m),3.35(2
H,t,J=6.4Hz),3.49(2H,t,J=6.4Hz),4.90(2H,s),5.18(2
H,s),6.59(1H,d,J=7.4Hz),7.12-7.25(1H,m),7.42-7.52
(2H,m). IR(Neat):1695,1497,1470cm-1
【0175】iii) 4,5−ジヒドロ−4−(3−トリ
フルオロメタンスルホンアミドプロパン−1−イル)−
3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレンの合成 3−ヒドロキシメチル−5−〔N−tert−ブトキシカル
ボニル−N−(3−トリフルオロメタンスルホンアミド
プロパン−1−イル)アミノメチル〕イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン233mg(0.50ミリモル)をクロロ
ホルム5.0mlに溶かした溶液にヨウ化トリメチルシラ
ン0.36ml(2.50ミリモル)を加え、室温で18時
間撹拌した。反応後、反応液を氷水中に注ぎ、混合物に
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え中和後、クロロホ
ルム50mlを加えて目的物を抽出した。有機層を飽和食
塩水50mlで洗浄し硫酸マグネシウム上で乾燥後、溶媒
を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出液:クロロホルム:メタノール=20:
1)で精製し、目的物109mg(62.8%,淡黄色液
体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.82(2H,m),2.68(2H,m),3.43(2
H,m),3.91(2H,s),4.01(2H,s),6.53(1H,d,J=6.8Hz),7.10
(1H,dd,J=9.2, 6.8Hz),7.27(1H,s),7.39(1H,d,J=9.2H
z),8.27(1H,brs,NH). IR(Neat):1637,1552,1450,1363cm-1 iv) 4,5−ジヒドロ−4−(3−トリフルオロメタン
スルホンアミドプロパン−1−イル)−3H−1,4,
8b−トリアザアセナフチレン・二塩酸塩の合成 4,5−ジヒドロ−4−(3−トリフルオロメタンスル
ホンアミドプロパン−1−イル)−3H−1,4,8b
−トリアザアセナフチレン248mg(0.72ミリモ
ル)をエタノール5.0mlに溶かした溶液に12N塩酸
0.18ml(2.16ミリモル)を加え撹拌した後、減圧
下濃縮した。生成した沈澱を少量のエタノールとエーテ
ルで洗浄し、目的物253mg(84.2%,白色固体)
を得た。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:2.02(2H,m),3.17(4H,m),4.85
(2H,s),4.93(2H,s),7.54(1H,m),7.99-8.02(2H,m),8.19
(1H,s),9.39(1H,t,J=5.6Hz,NH). IR(Neat):3430,1660,1441cm-1.
【0176】実施例66 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(2−トリフルオロメタ
ンスルホンアミドエタン−1−イル)フェニル〕−3H
−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−3−オン・
塩酸塩 i) 5−〔N−〔4−(2−トリフルオロメタンスルホ
ンアミドエタン−1−イル)フェニル〕アミノメチル〕
イミダゾ〔1,2−a〕ピリジンの合成 5−クロロメチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン6.
51g(30.00ミリモル)、1−アミノ−4−(2
−トリフルオロメタンスルホンアミドエタン−1−イ
ル)ベンゼン8.05g(30.00ミリモル)及びトリ
エチルアミン8.4ml(60.00ミリモル)をアセトニ
トリル60mlに溶かした溶液を3時間加熱還流した。反
応後、反応液を室温まで冷却し、生成したトリエチルア
ミン塩酸塩を濾取後、濾液を減圧下濃縮した。残渣をク
ロロホルム150mlで抽出し、有機層を150mlの飽和
食塩水でした。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥後、
溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出液:酢酸エチル:エタノール=20:
1)で精製し目的物9.11g(76.2%,無色液体)
を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:2.37(2H,brs),3.45(2H,t,J=8.2H
z),4.77(2H,brs),6.48(2H,d,J=8.4Hz),6.64(2H,d,J=8.4
Hz),6.85(1H,d,J=6.8Hz),7.21-7.29(1H,m),7.74(1H,d,J
=7.6Hz),7.77(1H,s),7.89(1H,s). IR(Neat):1628,1518,1387cm−1
【0177】ii) 5−〔N−tert−ブトキシカルボ
ニル−N−〔4−(2−トリフルオロメタンスルホンア
ミドエタン−1−イル)フェニル〕アミノメチル〕イミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジンの合成 5−〔N−〔4−(2−トリフルオロメタンスルホンア
ミドエタン−1−イル)フェニル〕アミノメチル〕イミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン2130mg(5.35ミリ
モル)をエタノール30mlに溶かした溶液に二炭酸ジ−
tert−ブチル1167mg(5.35ミリモル)を加え、
室温で2時間撹拌した。反応後、溶媒を減圧下留去し、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:
酢酸エチル:メタノール=20:1)で精製し目的物
2.0g(75.0%,無色非晶系物質)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.50(9H,s),2.39(2H,brs),3.48
(2H,t,J=8.0Hz),4.78(2H,brs),6.50(1H,brs,NH),6.75(2
H,d,J=8.4Hz),6.84(1H,d,J=7.0Hz),7.15(2H,d,J=8.4H
z),7.25-7.29(1H,m),7.75(1H,d,J=8.4Hz),7.77(1H,s),
7.92(1H,s). IR(Neat):1710,1630,1522,1390cm-1 iii) 3−トリクロロアセチル−5−〔N−tert−ブト
キシカルボニル−N−〔4−(2−トリフルオロメタン
スルホンアミドエタン−1−イル)フェニル〕アミノメ
チル〕イミダゾ〔1,2−a〕ピリジンの合成 5−〔N−tert−ブトキシカルボニル−N−〔4−(2
−トリフルオロメタンスルホンアミドエタン−1−イ
ル)フェニル〕アミノメチル〕イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン2.00gと4−(N,N−ジメチルアミノ)ピ
リジン1.47g(12.04ミリモル)とをクロロホル
ム20mlに溶かした溶液に塩化トリクロロアセチル1.
34ml(12.04ミリモル)を室温で滴下し、反応液
を18時間加熱還流した。反応後、反応液を氷水中に注
ぎ、混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中
和後、クロロホルム100mlを加えて抽出した。有機層
を精製水100mlで3回水洗し、さらに飽和食塩水10
0mlで洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を
減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出液:クロロホルム)で精製し、目的物141
5mg(54.8%,黄色液体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.23(9H,s),2.38(2H,brs),3.48
(2H,t,J=8.0Hz),4.58(2H,brs),6.52(1H,brs,NH),6.80(2
H,d,J=8.4Hz),7.24(1H,d,J=7.0Hz),7.19(2H,d,J=8.4H
z),7.76-7.80(1H,m),7.81(1H,d,J=8.4Hz),8.96(1H,s). IR(KBr):1710,1690,1525,1360cm-1
【0178】iv) 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(2−
トリフルオロメタンスルホンアミドエタン−1−イル)
フェニル〕−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチ
レン−3−オンの合成 3−トリクロロアセチル−5−〔N−tert−ブトキシカ
ルボニル−N−〔4−(2−トリフルオロメタンスルホ
ンアミドエタン−1−イル)フェニル〕アミノメチル〕
イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン644mg(1.00ミ
リモル)をクロロホルム5mlに溶かした溶液にヨウ化ト
リメチルシラン0.29ml(2.00ミリモル)を室温で
滴下した。反応液を室温で30分間撹拌した後、氷水中
に注ぎ、混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え
中和した。混合物にクロロホルム50mlを加え目的物を
抽出し、有機層を飽和食塩水50mlで洗浄後、硫酸マグ
ネシウム上で乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロマト
ホルム:メタノール=20:1)で精製し、目的物19
5.7mg(46.1%,淡黄色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:2.36(2H,brs),3.45(2H,t,J=8.0H
z),5.08(2H,s),6.51(1H,brs,NH),6.85(2H,d,J=8.4Hz),
6.89(2H,d,J=7.0Hz),7.19(2H,d,J=8.4Hz),7.34-7.40(1
H,m),7.75(1H,d,J=8.4Hz),8.12(1H,s). IR(KBr):1708,1661,1535,1430cm-1 v) 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(2−トリフルオロ
メタンスルホンアミドエタン−1−イル)フェニル〕−
3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−3−オ
ン・塩酸塩の合成 4,5−ジヒドロ−4−〔4−(2−トリフルオロメタ
ンスルホンアミドエタン−1−イル)フェニル〕−3H
−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−3−オン8
5mg(0.2ミリモル)をエタノール5.0mlに溶かした
溶液に、12N塩酸0.04ml(0.5ミリモル)を加え
室温で撹拌後、減圧下濃縮した。生成した沈澱を濾取
し、少量のエタノールとエーテルで洗浄し、目的物64
mg(69.4%,淡黄色固体)を得た。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:2.22(2H,brs),3.38(2H,t,J=6.
8Hz),5.28(2H,s),7.25(2H,d,J=8.4Hz),7.49(2H,d,J=7.2
Hz),7.59(2H,d,J=8.4Hz),7.94-8.00(1H,m),8.35(1H,d,J
=8.4Hz),8.72(1H,s). IR(KBr):1720,1665,1443,1385cm-1
【0179】実施例67 1−〔1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジ
ン−4−イルメチル〕−1,2−ジヒドロ−3−メチル
−1,4,7b−トリアザシクロペント−〔cd〕イン
デン−2−オン 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリア
ザシクロペント−〔cd〕インデン−2−オン735m
g(4.24ミリモル)のDMF15ml懸濁液に氷冷
撹拌下、60%水素化ナトリウム(油性)187mg
(4.68ミリモル)を加え、同温度で20分間撹拌し
た。4−ブロモメチル−1−tert−ブトキシカルボ
ニルピペリジン1.18g(4.24ミリモル)のDM
F5ml溶液を加え、100℃で1時間撹拌した。放冷
後、反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。
水、食塩水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグラフィ
ー(溶出液:酢酸エチル)で精製し、目的物988mg
(62.8%,淡黄色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.41(2H,m),1.45(9H,s),1.71(2
H,m),2.11(1H,m),2.68(2H,m),2.83(3H,s),3.95(2H,d,J=
7.2Hz),4.15(2H,m),6.79(1H,d,J=7.6Hz),7.50(1H,d,J=
8.6Hz),7.72(1H,dd,J=8.6, 7.6Hz).
【0180】実施例68 1,2−ジヒドロ−1−〔1−(トリフルオロメタンス
ルホニル)ピペリジン−4−イルメチル〕−3−メチル
−1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデ
ン−2−オン・塩酸塩 i)1,2−ジヒドロ−1−(ピペリジン−4−イルメ
チル)−3−メチル−1,4,7b−トリアザシクロペ
ント〔cd〕インデン−2−オンの合成 1−〔1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジ
ン−4−イルメチル〕−1,2−ジヒドロ−3−メチル
−1,4,7b−トリアザシクロペント−〔cd〕イン
デン−2−オン3.65g(9.85ミリモル)のメタ
ノール30ml溶液に濃塩酸15mlを加え、室温で
1.5時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物にクロロホ
ルムと2N−水酸化ナトリウム水溶液を加え、アルカリ
性とし、クロロホルム抽出した。無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、溶媒を留去し、目的物2.316g(86.
9%,淡黄色固体)を得た。さらに、精製せず次の反応
に用いた。 ii)1,2−ジヒドロ−1−〔1−(トリフルオロメタ
ンスルホニル)ピペリジン−4−イルメチル〕−3−メ
チル−1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕イ
ンデン−2−オンの合成 1,2−ジヒドロ−1−(ピペリジン−4−イルメチ
ル)−3−メチル−1,4,7b−トリアザシクロペン
ト〔cd〕インデン−2−オン1.09g(4.03ミ
リモル)とトリエチルアミン0.84ml(6.03ミ
リモル)の塩化メチレン30ml溶液にN−フェニルト
リフルオロメタンスルホンイミド1.73g(4.84
ミリモル)を加え、室温で14時間撹拌した。反応液を
水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒留去
後、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製(溶出
液:酢酸エチル)し、目的物522mg(32.2%,
淡黄色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.50(2H,m),1.87(2H,m),2.20(1
H,m),2.83(3H,s),3.02(2H,m),3.99(2H,d,J=7.0Hz),4.00
(2H,m),6.77(1H,d,J=7.4Hz),7.51(1H,d,J=8.6Hz),7.73
(1H,dd,J=8.6, 7.4Hz).
【0181】iii)1,2−ジヒドロ−1−〔1−(ト
リフルオロメタンスルホニル)ピペリジン−4−イルメ
チル〕−3−メチル−1,4,7b−トリアザシクロペ
ント〔cd〕インデン−2−オン・塩酸塩の合成 1,2−ジヒドロ−1−〔1−(トリフルオロメタンス
ルホニル)ピペリジン−4−イルメチル〕−3−メチル
−1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデ
ン−2−オン494mg(1.23ミリモル)のメタノ
ール15ml懸濁液に濃塩酸0.13mlを加え、溶媒
を留去した。残留物をアセトンとジエチルエーテルで処
理し、目的物526mg(97.6%,無色固体)を得
た。 m.p.150-152℃ Anal. Calcd for:C16H17N4O3SF3・HCl・H2O: C, 42.06;
H, 4.41; N; 12.26. Found:C, 42.07; H, 4.27; N, 12.07. NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.38(2H,m),1.84(2H,m),2.16
(1H,m),2.79(3H,s),3.14(2H,m),3.84(4H,m),7.57(1H,d,
J=7.6Hz),7.76(1H,d,J=8.4Hz),8.14(1H,dd,J=8.4,7.6H
z).
【0182】実施例69 実施例67と同様にして合成した。 1−〔1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジ
ン−4−イル〕−1,2−ジヒドロ−3−メチル−1,
4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2
−オンNMR(200MHz,CDCl3)δ:1.52(9H,s),2.00(2H,m),
2.17(2H,m),2.83(3H,s),2.94(2H,m),4.37(2H,m),4.72(1
H,m),6.90(1H,d,J=7.8Hz),7.50(1H,d,J=8.4Hz),7.69(1
H,dd,J=8.4, 7.8Hz).
【0183】実施例70 実施例67と同様にして合成した。 1−〔2−〔1−(tert−ブトキシカルボニル)ピ
ペリジン−4−イル〕エタン−1−イル〕−1,2−ジ
ヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリアザシクロペ
ント〔cd〕インデン−2−オン NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.18(2H,m),1.46(9H,s),1.50(1
H,m),1.70-1.86(4H,m),2.68(2H,m),2.83(3H,s),4.11(4
H,m),6.78(1H,d,J=7.6Hz),7.50(1H,d,J=8.6Hz),7.71(1
H,dd,J=8.6, 7.6Hz).
【0184】実施例71 実施例68と同様にして合成した。 1,2−ジヒドロ−1−〔2−〔1−(トリフルオロメ
タンスルホニル)ピペリジン−4−イル〕エタン−1−
イル〕−3−メチル−1,4,7b−トリアザシクロペ
ント〔cd〕インデン−2−オン・塩酸塩 m.p.169-170℃ Anal. Calcd for:C17H19N4O3SF3・HCl: C, 45.09; H,
4.45; N; 12.37. Found:C, 44.95; H, 4.42; N, 12.13. NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.23(2H,m),1.58(1H,m),1.76
(2H,m),1.91(2H,m),2.75(3H,s),3.11(2H,m),4.10(2H,t,
J=7.2Hz),7.46(1H,d,J=7.6Hz),7.70(1H,d,J=8.8Hz),8.0
4(1H,dd,J=8.8, 7.6Hz).
【0185】実施例72 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(N−メチ
ル−N−トリフルオロメタンスルホンアミド)ブタン−
1−イル〕−1,4,7b−トリアザシクロペント〔c
d〕インデン−2−オン・塩酸塩 i)1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(N−
メチル−N−トリフルオロメタンスルホンアミド)ブタ
ン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシクロペント
〔cd〕インデン−2−オンの合成 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(トリフル
オロメタンスルホンアミド)ブタン−1−イル〕−1,
4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2
−オン1.129g(3.0ミリモル)のDMF30m
l溶液に氷冷撹拌下、60%水素化ナトリウム(油性)
144mg(3.6ミリモル)を加え、同温度で15分
間撹拌した。よう化メチル0.56mlを加え、室温で
14時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチル
で抽出した。水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー
(溶出液:酢酸エチル)で精製し、目的物170mg
(14.5%,淡褐色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.65-2.02(4H,m),2.83(3H,s),3.
01(3H,d,J=1.2Hz),3.42(2H,m),4.13(2H,t,J=6.8Hz),6.8
5(1H,d,J=7.4Hz),7.51(1H,d,J=8.6Hz),7.73(1H,dd,J=8.
6, 7.6Hz).
【0186】ii)1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−
〔4−(N−メチル−N−トリフルオロメタンスルホン
アミド)ブタン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザ
シクロペント〔cd〕インデン−2−オン・塩酸塩の合
成 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(N−メチ
ル−N−トリフルオロメタンスルホンアミド)ブタン−
1−イル〕−1,4,7b−トリアザシクロペント〔c
d〕インデン−2−オン168mg(0.43ミリモ
ル)のメタノール5ml溶液に濃塩酸0.05mlを加
え、溶媒を留去した。残留物をアセトンで洗浄し、目的
物163mg(88.6%,黄色固体)を得た。 m.p.133-135℃ Anal. Calcd for:C15H17N4O3SF3・HCl: C, 42.21; H,
4.25; N; 13.13. Found:C, 42.09; H, 4.26; N, 12.95. NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.58-1.85(4H,m),2.78(3H,s),
2.99(3H,d,J=1.2Hz),3.40)2H,m),4.12(2H,t,J=6.4Hz),
7.53(1H,d,J=7.6Hz),7.74(1H,d,J=8.6Hz),8.11(1H,dd,J
=8.6, 7.6Hz).
【0187】実施例73 1−〔4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ブ
タン−1−イル〕−1,2−ジヒドロ−1,4,7b−
トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン 4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1−ブチル
アミン1.67g(8.87ミリモル)とN,N−ジイ
ソプロピルエチルアミン1.53g(11.8ミリモ
ル)のアセトニトリル30ml溶液に5−クロロ−3−
トリクロロアセチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン
1.762g(5.91ミリモル)を加え、17時間加
熱還流撹拌した。溶媒を留去後、残留物にクロロホルム
を加え、水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出
液:酢酸エチル)で精製し、フラクション1として、5
−〔4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ブタ
ン−1−イルアミノ〕−3−〔4−(tert−ブトキ
シカルボニルアミノ)ブタン−1−イルカルバモイル〕
イミダゾ〔1,2−a〕ピリジンを453mg(14.
8%,淡褐色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.44(18H,s),1.40-2.00(8H,m),
3.05-3.32(6H,m),3.49(2H,m),4.83(2H,br),5.90(1H,d),
6.99(1H,d,J=8.6Hz),7.03(1H,br),7.31(1H,dd,J=8.6,
7.8Hz),8.06(1H,s),8.87(1H,br). フラクション2として、目的物583mg(29.8
%,淡褐色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.43(9H,s),1.62(2H,m),1.91(2
H,m),3.22(2H,m),4.12(2H,t,J=7.2Hz),4.89(1H,br),6.9
6(1H,d,J=7.4Hz),7.63(1H,d,J=8.8Hz),7.77(1H,dd,J=8.
8, 7.4Hz),8.33(1H,s). さらに、(溶出液:酢酸エチル/エタノール=10:
1)で溶出し、フラクション3として、5−クロロ−3
−〔4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ブタ
ン−1−イルカルバモイル〕イミダゾ〔1,2−a〕ピ
リジンを508mg(23.4%,淡褐色固体)を得
た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.43(9H,s),1.50-1.80(4H,m),3.1
9(2H,m),3.52(2H,m),4.64(1H,br),6.52(1H,br),6.98(1
H,dd,J=7.2, 1.0Hz),7.28(1H,dd,J=9.0, 7.2Hz),7.63(1
H,dd,J=9.0, 1.0Hz),7.86(1H,s).
【0188】実施例74 1,2−ジヒドロ−1−〔4−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ブタン−1−イル)−1,4,7b−ト
リアザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン・塩酸
塩 i)1−〔4−(アミノ)ブタン−1−イル〕−1,2
−ジヒドロ−1,4,7b−トリアザシクロペント〔c
d〕インデン−2−オン・2塩酸塩の合成 1−〔4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ブ
タン−1−イル〕−1,2−ジヒドロ−1,4,7b−
トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン54
8mg(1.66ミリモル)のメタノール10ml溶液
に濃塩酸10mを滴下し、室温で1時間撹拌した。溶媒
留去後、残留物にアセトンを加え、得られた固体をろ
取、アセトンで洗浄し、目的物400mg(79.5
%,灰白色固体)を得た。 Anal. Calcd for C12H14N4O・2HCl: C, 44.87; H, 5.65;
N, 17.44. Found: C, 45.27; H, 5.48; N, 17.56. NMR(200MHz,D2O)δ:1.75(2H,m),1.95(2H,m),3.02(2H,
m),4.22(2H,t,J=6.8Hz),7.58(1H,d,J=7.8Hz),7.88(1H,
d,J=8.8Hz),8.32(1H,dd,J=8.8, 7.8Hz),8.71(1H,s).
【0189】ii)1,2−ジヒドロ−1−〔4−(トリ
フルオロメタンスルホンアミド)ブタン−1−イル)−
1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデン
−2−オンの合成 1−〔4−(アミノ)ブタン−1−イル〕−1,2−ジ
ヒドロ−1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕
インデン−2−オン・2塩酸塩350mg(1.15ミ
リモル)のアセトニトリル30ml懸濁液にトリエチル
アミン0.64ml(4.62ミリモル)を加え、室温
で10分間撹拌後、N−フェニルトリフルオロメタンス
ルホンイミド619mg(1.73ミリモル)を加え、
室温で66時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル)で精製
し、目的物97mg(23.2%,無色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3-DMSO-d6)δ:1.70(2H,m),1.97(2H,m),
3.27(2H,m),4.12(2H,t,J=7.0Hz),6.98(1H,d,J=7.4Hz),
7.65(1,H,d,J=8.6Hz),7.81(1H,dd,J=8.6, 7.4Hz),8.33
(1H,s),8.70(1H,br).
【0190】iii)1,2−ジヒドロ−1−〔4−(ト
リフルオロメタンスルホンアミド)ブタン−1−イル)
−1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕インデ
ン−2−オン・塩酸塩の合成 1,2−ジヒドロ−1−〔4−(トリフルオロメタンス
ルホンアミド)ブタン−1−イル)−1,4,7b−ト
リアザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン89m
g(0.25ミリモル)のメタノール5ml懸濁液に濃
塩酸0.05mlを加え、溶媒を留去した。残留物にア
セトンを加え、さらに溶媒を留去し、目的物98mg
(100%,無色固体)を得た。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.59(2H,m),1.84(2H,m),3.19(2
H,m),4.12(2H,t,J=6.8Hz),7.57(1H,d,J=7.6Hz),7.84(1
H,d,J=8.6Hz),8.15(1H,dd,J=8.6, 7.6Hz),8.84(1H,s),
9.39(1H,brt,J=5.6Hz).
【0191】参考例1 5−エトキシカルボニル−3−トリクロロアセチルイミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン 5−エトキシカルボニルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ン25.22g(0.133モル)と4−ジメチルアミ
ノピリジン48.60g(0.398モル)のクロロホ
ルム500ml溶液に塩化トリクロロアセチル72.3
3g(0.398モル)を滴下し、63時間加熱還流し
た。放冷後、反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、
残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチ
ル/n−ヘキサン=1:1)で精製し、目的物33.1
0g(77.4%,黄色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.40(3H,J=7.2Hz),4.46(2H,q,J=
7.2Hz),7.57-7.72(2H,m),7.98(1H,dd,J=8.0, 2.0Hz),8.
84(1H,s).
【0192】参考例2 5−エトキシカルボニル−2−メチル−3−トリクロロ
アセチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン 5−エトキシカルボニル−2−メチルイミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン8.03g(39.3ミリモル)と4−
ジメチルアミノピリジン14.41g(118ミリモ
ル)のクロロホルム80ml溶液に塩化トリクロロアセ
チル21.45g(118ミリモル)を滴下し、15時
間加熱還流した。放冷後、反応液を炭酸水素ナトリウム
水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出
液:酢酸エチル/n−ヘキサン=2:1)で精製し、目
的物8.29g(60.3%,淡黄色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.45(3H,J=7.2Hz),2.65(3H,s),
4.49(2H,q,J=7.2Hz),7.40(1H,dd,J=8.8, 7.2Hz),7.77(1
H,dd,J=7.2, 1.2Hz),7.84(1H,dd,J=8.8, 1.2Hz).
【0193】参考例3 5−アミノ−3−エトキシカルボニル−2−メチルイミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン・塩酸塩 2,6−ジアミノピリジン43.7g(0.40モル)
のエタノール400ml懸濁液に2−クロロアセト酢酸
エチル131.7g(0.8モル)を加え、18時間加
熱還流した。放冷後、析出結晶をろ取、エタノール、エ
ーテルの順で洗浄し、目的物58.4g(57.1%,
淡黄色結晶)を得た。 NMR(200MHz,DO)δ: 1.41(3H,t,J=7.2
Hz),2.61(3H,s),4.42(2H,q,J=7.2Hz),6.53(1H,d,J=8.2H
z),6.87(1H,d,J=8.2Hz),7.68(1H,t,J=8.2Hz).
【0194】参考例4 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリア
ザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン 60%水素化ナトリウム(油性)4.8g(120ミリ
モル)のDMF60ml懸濁液に5−アミノ−3−エト
キシカルボニル−2−メチルイミダゾ〔1,2−a〕ピ
リジン・塩酸塩10.23g(40ミリモル)を少量ず
つ加えた後、0.5時間撹拌した。さらに、100℃で
0.5時間撹拌し、放冷した。水60mlを加え、クロ
ロホルムで洗浄した。室温撹拌下、濃塩酸を加えてpH
8とした。析出物をろ取、水、エーテルの順で洗浄し、
目的物5.97g(86.1%,淡褐色固体)を得た。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ: 2.65(3H,s),6.94(1H,d,J=7.4
Hz),7.48(1H,d,J=8.6Hz),7.76(1H,dd,J=8.6, 7.4Hz),1
2.1(1H,br).
【0195】参考例5 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔5−(フタルイ
ミド)ペンタン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザ
シクロペント〔cd〕インデン−2−オン 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリア
ザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン5.20g
(30ミリモル)のDMF60mlに懸濁液に、60%
水素化ナトリウム(油性)1.44g(36ミリモル)
を氷冷撹拌下加え、同温度で15分間撹拌した。反応液
にN−(5−ブロモペンチル)フタルイミド8.89g
(30ミリモル)のDMF溶液(20ml)を加え、1
10℃で1.5時間撹拌した。放冷後、反応液を水に注
ぎ、酢酸エチルで抽出した。水洗し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフ
ィー(溶出液:酢酸エチル/エタノール=10:1)で
精製し、目的物6.93g(59.4%,淡褐色固体)
を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.46(2H,m),1.76(2H,m),1.91(2
H,m),2.80(3H,s),3.68(2H,t,J=7.0Hz),4.05(2H,t,J=7.2
Hz),6.83(1H,d,J=7.4Hz),7.58(1H,d,J=8.6Hz),7.70(1H,
dd,J=8.6, 7.4Hz),7.66-7.85(4H,m).
【0196】参考例6 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔6−(フタルイ
ミド)ヘキサン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザ
シクロペント〔cd〕インデン−2−オン 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリア
ザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン5.20g
(30ミリモル)のDMF60mlに懸濁液に、60%
水素化ナトリウム(油性)1.44g(36ミリモル)
を氷冷撹拌下加え、同温度で15分間撹拌した。反応液
にN−(6−ブロモヘキシル)フタルイミド9.31g
(30ミリモル)のDMF溶液(20ml)を加え、1
10℃で1.5時間撹拌した。放冷後、反応液を水に注
ぎ、酢酸エチルで抽出した。水洗し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフ
ィー(溶出液:酢酸エチル/エタノール=10:1)で
精製し、目的物3.47g(28.7%,淡褐色固体)
を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ: 1.33-1.56(4H,m),1.68(2H,m),1.
85(2H,m),2.82(3H,s),3.67(2H,t,J=7.2Hz),4.04(2H,t,J
=7.2Hz),6.78(1H,d,J=7.4Hz),7.47(1H,d,J=8.6Hz),7.69
(1H,dd,J=8.6, 7.4Hz),7.67-7.76(2H,m),7.78-7.88(2H,
m).
【0197】参考例7 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔3−(フタルイ
ミド)プロパン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザ
シクロペント〔cd〕インデン−2−オン 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリア
ザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン8.66g
(50ミリモル)のDMF100mlに懸濁液に、60
%水素化ナトリウム(油性)2.20g(55ミリモ
ル)を氷冷撹拌下加え、同温度で20分間撹拌した。反
応液にN−(3−ブロモプロピル)フタルイミド13.
14g(50ミリモル)を加え、100℃で7時間撹拌
した。放冷後、反応液を水に注ぎ、クロロホルムで抽出
した。無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を留去した。
残留物を塩化メチレン−エタノールで結晶化し、目的物
5.72g(31.7%,淡褐色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ: 2.29(2H,m),2.81(3H,s),3.85(2
H,t,J=7.0Hz),4.16(2H,t,J=7.2Hz),6.86(1H,d,J=7.4H
z),7.48(1H,d,J=8.6Hz),7.79(1H,dd,J=8.6, 7.4Hz),7.6
6-7.76(4H,m).
【0198】参考例8 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(フタルイ
ミド)ブタン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシ
クロペント〔cd〕インデン−2−オン 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリア
ザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン8.66g
(50ミリモル)のDMF100mlに懸濁液に、60
%水素化ナトリウム(油性)2.20g(55ミリモ
ル)を氷冷撹拌下加え、同温度で15分間撹拌した。反
応液にN−(4−ブロモブチル)フタルイミド14.1
0g(50ミリモル)を加え、100℃で6時間撹拌し
た。放冷後、反応液を水に注ぎ、クロロホルムで抽出し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を留去した。残
留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチ
ル)で精製し、目的物11.43g(61.1%,淡黄
色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ: 1.70-2.00(4H,m),2.81(3H,s),3.
76(2H,t,J=6.6Hz),4.12(2H,t,J=6.8Hz),6.85(1H,d,J=7.
6Hz),7.47(1H,d,J=8.6Hz),7.69(1H,dd,J=8.6, 7.6Hz),
7.65-7.88(4H,m).
【0199】参考例9 1−〔5−(アミノ)ペンタン−1−イル〕−1,2−
ジヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリアザシクロ
ペント〔cd〕インデン−2−オン 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔5−(フタルイ
ミド)ペンタン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザ
シクロペント〔cd〕インデン−2−オン6.26g
(16.1ミリモル)のエタノール120ml懸濁液
に、ヒドラジン・一水和物2.42g(48.3ミリモ
ル)を加え、2時間加熱還流した。放冷後、析出物を濾
過した。濾液を濃縮して得られた残留物に水を加え、ク
ロロホルム抽出(3回)した。無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、溶媒を留去し目的物3.31g(79.6%,
淡黄色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ: 1.34-1.60(6H,m),1.88(2H,m),2.
70(2H,t,J=6.8Hz),2.83(3H,s),4.07(2H,t,J=7.2Hz),6.7
9(1H,d,J=7.4Hz),7.48(1H,d,J=8.6Hz),7.70(1H,dd,J=8.
6, 7.4Hz).
【0200】参考例10 1−〔6−(アミノ)ヘキサン−1−イル〕−1,2−
ジヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリアザシクロ
ペント〔cd〕インデン−2−オン 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔6−(フタルイ
ミド)ヘキサン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザ
シクロペント〔cd〕インデン−2−オン2.94g
(7.31ミリモル)のエタノール80ml懸濁液に、
ヒドラジン・一水和物1.10g(22.0ミリモル)
を加え、2時間加熱還流した。放冷後、析出物を濾過し
た。濾液を濃縮して得られた残留物に水を加え、クロロ
ホルム抽出(3回)した。無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を留去し目的物1.50g(75.4%,淡黄
色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ: 1.25-1.52(8H,m),1.86(2H,m),2.
68(2H,m),2.83(3H,s),4.06(2H,t,J=7.2Hz),6.79(1H,d,J
=7.4Hz),7.48(1H,d,J=8.6Hz),7.70(1H,dd,J=8.6,7.4H
z).
【0201】参考例11 1−〔3−(アミノ)プロパン−1−イル〕−1,2−
ジヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリアザシクロ
ペント〔cd〕インデン−2−オン 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔3−(フタルイ
ミド)プロパン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザ
シクロペント〔cd〕インデン−2−オン3.47g
(9.63ミリモル)のエタノール70ml懸濁液に、
ヒドラジン・一水和物1.45g(29.0ミリモル)
を加え、2時間加熱還流した。放冷後、析出物を濾過し
た。濾液を濃縮して得られた残留物に水を加え、クロロ
ホルム抽出(3回)した。無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を留去し目的物1.68g(75.8%,淡黄
色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ: 1.48(2H,br),1.98(2H,m),2.78
(2H,t,J=6.6Hz),2.83(3H,s),4.18(2H,t,J=6.8Hz),6.86
(1H,d,J=7.4Hz),7.49(1H,d,J=8.8Hz),7.70(1H,dd,J=8.
8, 7.4Hz).
【0202】参考例12 1−〔4−(アミノ)ブタン−1−イル〕−1,2−ジ
ヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリアザシクロペ
ント〔cd〕インデン−2−オン 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−〔4−(フタルイ
ミド)ブタン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシ
クロペント〔cd〕インデン−2−オン5.99g(1
6.0ミリモル)のエタノール150ml懸濁液に、ヒ
ドラジン・一水和物2.40g(48.0ミリモル)を
加え、1時間加熱還流した。放冷後、析出物を濾過し
た。濾液を濃縮して得られた残留物に水を加え、クロロ
ホルム抽出(3回)した。無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を留去し目的物3.17g(81.1%,淡黄
色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ: 1.37(2H,br),1.56(2H,m),1.91
(2H,m),2.77(2H,t,J=7.0Hz),2.83(3H,s),4.09(2H,t,J=
7.0Hz),6.81(1H,d,J=7.4Hz),7.49(1H,d,J=8.8Hz),7.71
(1H,dd,J=8.8, 7.4Hz).
【0203】参考例13 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリア
ザシクロペント〔cd〕インデン−2−チオン 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリア
ザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン8.66g
(50ミリモル)とローソン試薬24.27g(60ミ
リモル)のピリジン200ml混合物を100℃で5時
間撹拌した。放冷後、析出物をろ取、ピリジン、エーテ
ルの順で洗浄し、目的物6.90g(72.9%,褐色
固体)を得た。さらに精製せず次の反応に用いた。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ: 2.75(3H,s),7.24(1H,d,J=7.6
Hz),7.68(1H,d,J=8.4Hz),7.93(1H,dd,J=8.4, 7.6Hz).
【0204】参考例14 3−メチル−2−〔4−(フタルイミド)ブタン−1−
イルチオ〕−1,4,7b−トリアザシクロペント〔c
d〕インデン 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリア
ザシクロペント〔cd〕インデン−2−チオン5.68
g(30ミリモル)、N−(4−ブロモブチル)フタル
イミド8.47g(30ミリモル)とトリエチルアミン
6.27ml(45ミリモル)のDMF150ml混合
物を100℃で2時間撹拌した。放冷後、反応液を水に
注ぎ、酢酸エチルで抽出した。水洗し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥、濃縮した。残留物をクロロホルム−エタ
ノールで結晶化し、目的物7.39g(63.1%,淡
褐色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.96(4H,m),2.89(3H,s),3.56(2
H,m),3.77(2H,m),7.62-7.75(4H,m),7.76-7.85(2H,m),7.
92(1H,m).
【0205】参考例15 2−〔4−(アミノ)ブタン−1−イルチオ〕−3−メ
チル−1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕イ
ンデン 3−メチル−2−〔4−(フタルイミド)ブタン−1−
イルチオ〕−1,4,7b−トリアザシクロペント〔c
d〕インデン3.90g(10.0ミリモル)のエタノ
ール70ml懸濁液に、ヒドラジン・一水和物1.50
g(30.0ミリモル)を加え、2時間加熱還流した。
放冷後、析出物を濾過した。濾液を濃縮して得られた残
留物に水を加え、クロロホルム抽出した。無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、溶媒を留去し目的物1.89g(7
2.7%,淡褐色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ: 1.51(2H,br),1.69(2H,m),1.96
(2H,m),2.79(2H,t,J=6.8Hz),2.90(3H,s),3.54(2H,t,J=
7.2Hz),7.66(1H,d,J=8.0Hz),7.71(1H,d,J=7.8Hz),7.93
(1H,dd,J=8.0, 7.8Hz).
【0206】参考例16 4−〔4−(アミノ)フェニルメチル〕−4,5−ジヒ
ドロ−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−
3,5−ジオン 4−アミノベンジルアミン1.47g(12.0ミリモ
ル)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン1.68g
(13.0ミリモル)のアセトニトリル40ml溶液に5
−エトキシカルボニル−3−トリクロロアセチルイミダ
ゾ〔1,2−a〕ピリジン3.50g(10.0ミリモ
ル)のアセトニトリル10ml溶液を加え、室温で7時間
撹拌した。析出結晶をろ取、アセトニトリルで洗浄後、
乾燥し、目的物2.536g(86.7%,黄色結晶)を
得た。 Anal. Calcd for C16H12N4O2: C, 65.75; H, 4.14; N;
19.17. Found: C, 65.53; H, 3.94; N, 19.19. NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:4.99(2H,br),5.03(2H,s),6.47
(2H,d,J=8.4Hz),7.10(2H,d,J=8.4Hz),7.89(1H,dd,J=8.
8, 7.4Hz),8.12(1H,dd,J=7.4, 1.0Hz),8.28(1H,dd,J=8.
8, 1.0Hz),8.66(1H,s).
【0207】参考例17 4−〔2−〔4−(アミノ)フェニル〕エタン−1−イ
ル〕−4,5−ジヒドロ−3H−1,4,8b−トリア
ザアセナフチレン−3,5−ジオン 2−〔4−(アミノ)フェニル〕エチルアミン1.63
g(12.0ミリモル)とN,N−ジイソプロピルエチル
アミン1.68g(13.0ミリモル)のアセトニトリル
40ml溶液に5−エトキシカルボニル−3−トリクロロ
アセチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン3.50g
(10.0ミリモル)のアセトニトリル10ml溶液を加
え、室温で1時間撹拌した。析出結晶をろ取、アセトニ
トリルで洗浄後、乾燥し、目的物1.03g(33.6
%,黄色結晶)を得た。ろ液を濃縮し、残留物をアセト
ニトリル−塩化メチレンより結晶化し、析出結晶をろ
取、アセトニトリルで洗浄後、目的物1.60g(52.
1%,黄色結晶)を得た。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:2.71(2H,m),4.12(2H,m),4.89
(2H,br),6.51(2H,m),6.92(2H,m),7.90(1H,dd,J=8.8, 7.
4Hz),8.13(1H,dd,J=7.4, 0.8Hz),8.29(1H,dd,J=8.8, 0.
8Hz),8.66(1H,s).
【0208】参考例18 3−メチル−2−〔5−(フタルイミド)ペンタン−1
−イルチオ〕−1,4,7b−トリアザシクロペント
〔cd〕インデン 1,2−ジヒドロ−3−メチル−1,4,7b−トリア
ザシクロペント〔cd〕インデン−2−チオン2.03
g(10.7ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド
50ml懸濁液にN−(5−プロモペンチル)フタルイミ
ド3.18g(10.7ミリモル)とトリエチルアミン
2.24ml(16.1ミリモル)を加え、100℃で2時
間撹拌した。放冷後、析出物をろ取、N,N−ジメチル
ホルムアミド、エタノール、ジエチルエーテルの順で洗
浄し、乾燥し、目的物3.44g(79.3%,淡褐色固
体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.48-1.88(4H,m),1.96(2H,m),2.
89(3H,s),3.51(2H,t,J=7.2Hz),3.73(2H,t,J=7.0Hz),7.6
2-7.87(6H,m),7.94(1H,dd,J=8.0, 7.8Hz).
【0209】参考例19 3−メチル−2−〔5−(アミノ)ペンタン−1−イル
チオ〕−1,4,7b−トリアザシクロペント〔cd〕
インデン 3−メチル−2−〔5−(フタルイミド)ペンタン−1
−イルチオ〕−1,4,7b−トリアザシクロペント
〔cd〕インデン2.50g(6.2ミリモル)のエタノ
ール50ml懸濁液にヒドラジン・一水和物928mg(1
8.5ミリモル)を加え、2時間加熱還流した。放冷
後、析出物をろ過し、エタノールで洗浄した。ろ液と洗
液を合わせ、濃縮してえられた残留物に水を加え、塩化
メチレンで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を留去し、目的物1.197g(70.6%,緑褐色
固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.44(2H,br),1.56(4H,m),1.93(2
H,m),2.73(2H,m),2.91(3H,s),3.54(2H,t,J=7.2Hz),7.67
(1H,d,J=7.8Hz),7.73(1H,d,J=8.0Hz),7.94(1H,dd,J=8.
0, 7.8Hz).
【0210】参考例20 3−ジメチルアミノメチル−5−エトキシカルボニルイ
ミダゾ〔1,2−a〕ピリジン 5−エトキシカルボニルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ン1.90g(10.0ミリモル)のアセトニトリル40
ml溶液によう化N,N−ジメチルメチレンアンモニウム
2.41g(13.0ミリモル)を加え、2時間加熱還流
した。溶媒を留去後、塩化メチレンを加え、チオ硫酸ナ
トリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液の順で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、
残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチ
ル)で精製し、目的物1.496g(60.6%,淡黄色
固体)を得た。酢酸エチルで再結晶し、目的物(無色結
晶)を得た。 m.p. 117.0-118.0℃ Anal. Calcd for C13H17N3O2: C, 63.14; H, 6.93; N;
16.99. Found: C, 63.09; H, 6.68; N, 16.94. NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.45(3H,t,J=7.2Hz),1.96(6H,
s),3.72(2H,s),4.45(2H,q,J=7.2Hz),7.20(1H,dd,J=8.8,
7.0Hz),7.28(1H,dd,J=7.0, 1.6Hz),7.59(1H,s),7.78(1
H,dd,J=8.8, 1.6Hz). IR(KBr):1718,1714,1626cm-1.
【0211】参考例21 5−エトキシカルボニルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ン−3−イルメチルトリメチルアンモニウム ヨージド 3−ジメチルアミノメチル−5−エトキシカルボニルイ
ミダゾ〔1,2−a〕ピリジン6.15g(24.9ミリ
モル)のアセトニトリル95ml溶液にヨウ化メチル3.
71g(26.1ミリモル)のアセトニトリル5ml溶液
を加え、室温で66時間撹拌した。溶媒を留去後、目的
物10.50g(定量的,黄色固体)を得た。さらに精
製せず、次の反応に用いた。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:1.42(3H,t,J=7.2Hz),2.94(9H,
s),4.57(2H,q,J=7.2Hz),5.13(2H,s),7.55(1H,dd,J=9.0,
7.2Hz),7.82(1H,dd,J=7.2, 1.4Hz),8.06(1H,dd,J=9.0,
1.4Hz),8.09(1H,s).
【0212】参考例22 5−エトキシカルボニル−3−ニトロイミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン 5−エトキシカルボニルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ン19.02g(0.10モル)の濃硫酸50ml溶液に、
氷冷撹拌下、濃硝酸40mlを滴下し、同温度で20分間
撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ、10%NaOH水
溶液で中和した。析出結晶をろ取し、水洗後、乾燥し、
目的物20.38g(86.6%,淡黄色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.41(3H,t,J=7.2Hz),4.48(2H,q,
J=7.2Hz),7.62-7.74(2H,m),7.98(1H,m),8.55(1H,s).
【0213】参考例23 3−アミノ−5−エトキシカルボニルイミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン 5−エトキシカルボニル−3−ニトロイミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン2.35gのエタノール100ml溶液に
10%Pd−C(wet, 470mg)を加え、水素下、室温
で110時間撹拌した。触媒をろ去し、エタノールで洗
浄した。ろ液と洗液を合わせ、溶媒留去した。得られた
残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチ
ル)で精製し、目的物891mg(43.4%,暗赤色油
状物)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.46(3H,t,J=7.2Hz),4.22(2H,b
r),4.48(2H,q,J=7.2Hz),7.04(1H,dd,J=8.8, 7.2Hz),7.2
4(1H,s),7.54(1H,dd,J=7.2, 1.2Hz),7.74(1H,dd,J=8.8,
1.2Hz).
【0214】参考例24 3,4−ジヒドロ−1,3,7b−トリアザシクロペン
ト〔cd〕インデン−4−オン 60%水素化ナトリウム(油性)343mg(8.58ミ
リモル)のDMF3ml懸濁液に室温撹拌下、3−アミノ
−5−エトキシカルボニルイミダゾ〔1,2−a〕ピリ
ジン880mg(4.29ミリモル)のDMF5ml溶液を
加え20分間撹拌後、100℃で30分間撹拌した。放
冷後、反応混合物を氷水に注ぎ、酢酸エチルで洗浄し
た。水層に6N−塩酸を加え、中和した。析出物をろ取
し、水洗後、乾燥し、目的物100mg(14.7%,褐
色固体)を得た。ろ液をクロロホルムで抽出し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒留去後、残留物をカラ
ムクロマトグラフィーで精製(溶出液:酢酸エチル/エ
タノール=10:1)し、目的物27mg(4.0%,黄
色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:7.67(1H,s),7.75(1H,dd,J=8.6,
7.0Hz),7.99(1H,d,J=7.0Hz),8.08(1H,d,J=8.6Hz),9.92
(1H,br).
【0215】参考例25 3,4−ジヒドロ−3−〔5−(フタルイミド)ペンタ
ン−1−イル〕−1,3,7b−トリアザシクロペント
〔cd〕インデン−4−オン 3,4−ジヒドロ−1,3,7b−トリアザシクロペン
ト〔cd〕インデン−4−オン81mg(0.51ミリモ
ル)のDMF1m懸濁液に、60%水素化ナトリウム
(油性)25mg(0.63ミリモル)を氷冷撹拌下加
え、同温度で15分間撹拌した。反応液にN−(5−プ
ロモペンチル)フタルイミド151mg(0.51ミリモ
ル)のDMF1ml溶液を加え、110℃で2時間撹拌し
た。放冷後、反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し
た。食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒留去後、残留物をカラムクロマトグラフィーで
精製(溶出液:酢酸エチル/エタノール=10:1)
し、目的物40mg(20.9%,無色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.30-1.85(6H,m),2.95(1H,m),3.
71(2H,t,J=7.0Hz),4.44(1H,m),6.88(1H,d,J=7.0Hz),7.1
6(1H,dd,J=9.2, 7.0Hz),7.16(1H,s),7.38(1H,d,J=9.2,H
z),7.67-7.90(4H,m).
【0216】参考例26 5−エトキシカルボニル−2−メチル−3−ニトロイミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン 5−エトキシカルボニル−2−メチル−イミダゾ〔1,
2−a〕ピリジン1.02g(5.0ミリモル)の濃硫酸
2.5ml溶液に、氷冷撹拌下、濃硝酸2.0mlを滴下し、
同温度で10分間撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ、
10%NaOH水溶液で pH3−4とした。析出結晶を
ろ取し、水洗後、乾燥した。さらに、カラムクロマトグ
ラフィーで精製(溶出液:酢酸エチル)し、目的物75
2mg(60.4%,黄色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.41(3H,t,J=7.2Hz),2.81(3H,
s),4.46(2H,q,J=7.2Hz),7.58-7.68(2H,m),7.84(1H,m).
【0217】参考例27 3−アミノ−5−エトキシカルボニル−2−メチル−イ
ミダゾ〔1,2−a〕ピリジン 5−エトキシカルボニル−2−メチル−3−ニトロイミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン300mgのメタノール20
m溶液に10%Pd−C(wet, 90mg)を加え、水素
下、室温で2時間撹拌した。触媒をろ去し、メタノール
で洗浄した。ろ液と洗液を合わせ、溶媒留去した。得ら
れた残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸
エチル)で精製し、目的物184mg(69.7%,橙色
固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.46(3H,t,J=7.2Hz),2.45(3H,
s),4.02(2H,br),4.48(2H,q,J=7.2Hz),6.99(1H,dd,J=8.
8, 7.2Hz),7.52(1H,dd,J=7.2, 1.2Hz),7.66(1H,dd,J=8.
8, 1.2Hz).
【0218】参考例28 3,4−ジヒドロ−2−メチル−1,3,7b−トリア
ザシクロペント〔cd〕インデン−4−オン 60%水素化ナトリウム(油性)610mg(15.3ミ
リモル)のDMF5ml懸濁液に室温撹拌下、3−アミノ
−5−エトキシカルボニル−2−メチル−イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン1.67g(7.62ミリモル)
のDMF5ml溶液を加え10分間撹拌後、100℃で3
0分間撹拌した。放冷後、反応混合物を氷水に注ぎ、ク
ロロホルムで洗浄した。水層に6N−塩酸を加え、pH
5−6にした。析出物をろ取し、水、ジエチルエーテル
の順で洗浄後、乾燥し、目的物357mg(27.0%,
褐色固体)を得た。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:2.02(3H,s),7.02-7.40(3H,m),
10.45(1H,br).
【0219】参考例29 3,4−ジヒドロ−3−〔5−(フタルイミド)ペンタ
ン−1−イル〕−2−メチル−1,3,7b−トリアザ
シクロペント〔cd〕インデン−4−オン 3,4−ジヒドロ−2−メチル−1,3,7b−トリア
ザシクロペント〔cd〕インデン−4−オン277mg
(1.60ミリモル)のDMF3m懸濁液に、60%水
素化ナトリウム(油性)77mg(1.93ミリモル)を
氷冷撹拌下加え、同温度で15分間撹拌した。反応液に
N−(プロモペンチル)フタルイミド521mg(1.7
6ミリモル)を加え、110℃で1時間撹拌した。放冷
後、反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒留去
後、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製(溶出
液:酢酸エチル/エタノール=10:1)し、目的物4
10mg(66.0%,淡褐色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1,25-1,80(6H,m),2.06(3H,s),2.
99(1H,m),3.67(2H,t,J=7.0Hz),4.31(1H,m),6.94(1H,dd,
J=6.8, 1.2Hz),7.13(1H,dd,J=9.0, 6.8Hz),7.29(1H,dd,
J=9.0, 1.2Hz),7.66-7.90(4H,m).
【0220】参考例30 4,5−ジヒドロ−3H−1,4,8b−トリアザアセ
ナフチレン−3,5−ジオン 5−エトキシカルボニル−3−トリクロロアセチルイミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン2.64g(7.55ミリ
モル)のアセトニトリル20ml溶液に25%アンモニ
ア水2.5mlを加え、室温で5時間撹拌した。析出結
晶をろ取し、アセトニトリルで洗浄し、目的物393m
g(27.8%,淡褐色固体)を得た。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:7.84(1H,dd,J=8.8, 7.4Hz),8.
01(1H,dd,J=7.4, 1.0Hz),8.22(1H,dd,J=8.8, 1.0Hz),8.
53(1H,s).
【0221】参考例31 5−〔2−〔4−(アミノ)フェニル〕エタン−1−イ
ルアミノ〕−3−エトキシカルボニル−2−メチルイミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン 5−クロロ−3−エトキシカルボニル−2−メチルイミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン4.07g(17.1ミリ
モル)、2−(4−アミノフェニル)エチルアミン3.
48g(25.6ミリモル)とN,N−ジイソプロピル
エチルアミン4.41g(34.1ミリモル)のアセト
ニトリル60ml混合物を64時間加熱還流撹拌した。
放冷後、溶媒を留去し、残留物にクロロホルムを加え、
水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
し、残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロ
ロホルム/メタノール=30:1)で精製後、酢酸エチ
ル−n−ヘキサンで再結晶し、目的物4.37g(7
5.7%,淡褐色結晶)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.44(3H,t,J=7.2Hz),2.66(3H,
s),2.95(2H,m),3.42(2H,m),3.62(2H,br),4.39(2H,q,J=
7.2Hz),5.95(1H,dd,J=8.0, 1.2Hz),6.65(2H,m),6.91(1
H,dd,J=8.4, 1.2Hz),7.15(2H,m),7.33(1H,dd,J=8.4, 8.
0Hz),8.75(1H,br).
【0222】参考例32 1−〔2−〔4−(アミノ)フェニル〕エタン−1−イ
ル〕−1,2−ジヒドロ−3−メチル−1,4,7b−
トリアザシクロペント〔cd〕インデン−2−オン 60%水素化ナトリウム(油性)80mg(2.0ミリ
モル)のDMF10ml懸濁液に室温撹拌下、5−〔2
−〔4−(アミノ)フェニル〕エタン−1−イルアミ
ノ〕−3−エトキシカルボニル−2−メチルイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン338mg(1.0ミリモル)
加え、30分間撹拌した。反応混合物を水にあけ、酢酸
エチルで抽出し、食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去し、残留物をカラムクロマト
グラフィー(溶出液:酢酸エチル)で精製し、目的物1
51mg(51.7%,淡褐色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:2.82(3H,s),3.01(2H,t,J=7.0H
z),3.61(2H,br),4.21(2H,t,J=7.0Hz),6.39(1H,d,J=7.4H
z),6.55(2H,m),6.93(2H,m),7.41(1H,d,J=8.6Hz),7.58(1
H,dd,J=8.6, 7.4Hz).
【0223】参考例33 5−クロロ−3−トリクロロアセチルイミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン 5−クロロイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン45.77
g(0.30モル)と4−ジメチルアミノピリジン12
0.9g(0.99モル)のクロロホルム500ml溶
液に塩化トリクロロアセチル163.5g(0.90モ
ル)を滴下し、43時間加熱還流した。放冷後、反応液
を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を留去し、残留物をカラムクロ
マトグラフィー(溶出液:酢酸エチル/n−ヘキサン=
1:1)で精製し、目的物7.41g(8.3%,淡褐
色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:7.24(1H,dd,J=7.4, 1.2Hz),7.58
(1H,dd,J=8.8, 7.4Hz),7.82(1H,dd,J=8.8, 1.2Hz),8.79
(1H,s).
【0224】参考例34 N−(5−イミダゾ〔1,2−a〕ピリジルメチル)ヘ
キサメチレンテトラミニウム・クロリド 5−クロロメチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン・塩
酸塩5.78g(28.46ミリモル)とヘキサメチレ
ンテトラミン4.79g(34.16ミリモル)とをア
セトニトリル100mlに懸濁させ、30分間加熱還流
した。反応後、反応液を室温まで冷却し、生成した沈澱
を濾取した。沈澱を20mlのアセトニトリル、次いで
20mlのエーテルで洗浄した後、減圧下乾燥し目的物
8.61g(98.6%,白色固体)を得た。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:4.41-4.78(12H,m),5.40(2H,
s),7.30(1H,d,J=7.0Hz),7.48(1H,dd,J=8.6,7.0Hz),7.83
-7.89(2H,m),8.68(1H,s). IR(KBr):2831,1460,1375cm-1.
【0225】参考例35 5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチルイ
ミダゾ〔1,2−a〕ピリジン N−(5−イミダゾ〔1,2−a〕ピリジルメチル)ヘ
キサメチレンテトラミニウム・クロリド8.61g(2
8.06ミリモル)を精製水20ml、エタノール10
0ml、12N塩酸24mlとから成る混合溶液に加
え、反応液を50℃で12時間撹拌した。反応後、反応
液を容量が30mlになるまで減圧下において濃縮し、
生じた塩化アンモニウムの沈澱を濾別した。濾液を減圧
下において完全に濃縮し、残渣に精製水50mlとTH
F50mlとを加え均一な溶液を得た。この溶液にトリ
エチルアミン12ml(84.18ミリモル)と二炭酸
−ジ−tert−ブチル7.35g(33.67ミリモ
ル)とを加え、室温で一時間撹拌した。反応後、反応液
に精製水100mlと酢酸エチル100mlとを加え抽
出した。有機層を飽和食塩水100mlで洗浄し、硫酸
マグネシウム上で乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(溶出液:クロ
ロホルム/メタノ−ル=20:1)で精製し、目的物
4.20g(60.5%,白色固体)を得た。NMR(200
MHz,CDCl3)δ:1.47(9H,s),4.61(2H,d,J=6.0Hz),5.13(1
H,brs),6.76(1H,d,J=6.6Hz),7.18(1H,dd,J=8.8,6.6Hz),
7.61(1H,d,J=8.8Hz),7.69(2H,s). IR(KBr):1707,1450,1269,1167cm-1.
【0226】参考例36 4,5−ジヒドロ−4−(tert−ブトキシカルボニ
ル)−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−
3−オン 5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチルイ
ミダゾ〔1,2−a〕ピリジン989mg(4.0ミリ
モル)と4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン22
00mg(18.0ミリモル)とをクロロホルム25m
lに溶かした溶液に塩化トリクロロアセチル1.34m
l(12.0ミリモル)を室温で滴下し、反応液を5時
間加熱還流した。反応後、反応液を氷水中に注ぎ、混合
物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和後、さ
らにクロロホルム100mlを加えて抽出した。有機層
を飽和食塩水100mlで洗浄し、硫酸マグネシウム上
で乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ−(溶出液:クロロホルム/メタ
ノ−ル=20:1)で精製し、目的物492mg(4
5.0%,淡黄色固体)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.58(9H,s),5.28(2H,s),6.92(1
H,d,J=7.0Hz),7.45(1H,dd,J=9.2,7.0Hz),7.65(1H,d,J=
9.2Hz),8.39(1H,s). IR(KBr):1714,1515,1309,1149cm-1.
【0227】参考例37 4,5−ジヒドロ−3H−1,4,8b−トリアザアセ
ナフチレン−3−オン・塩酸塩 4,5−ジヒドロ−4−(tert−ブトキシカルボニ
ル)−3H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−
3−オン95.7mg(0.35ミリモル)をエタノ−
ル10mlに溶かした溶液に12N塩酸0.09ml
(1.05ミリモル)を加え、室温で1時間撹拌した。
析出した結晶を濾取し、少量のエタノ−ルとエ−テルで
洗浄した後、乾燥し目的物56.1mg(76.4%,
白色固体)を得た。 NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:5.12(2H,s),7.44(1H,d,J=7.4H
z),7.85(1H,d,J=9.2Hz),7.99(1H,dd,J=9.2,7.4Hz),8.50
(1H,brs),8.62(1H,s). IR(KBr):1677,1479,1360cm-1.
【0228】 製剤例1 コート錠1錠として (1)実施例1の化合物 10.0mg (2)乳糖 60.0mg (3)コーンスターチ 35.0mg (4)ゼラチン 3.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 2.0mg 実施例1の化合物10.0mgと乳糖60.0mgおよ
びコーンスターチ35.0mgの混合物を10重量%ゼ
ラチン水溶液0.03ml(ゼラチンとして3.0m
g)を用い、1mmメッシュの篩を通して顆粒化した
後、40℃で乾燥し再び篩過した。得られた顆粒をステ
アリン酸マグネシウム2.0mgと混合し、圧縮した。
得られた中心錠を蔗糖、二酸化チタン、タルクおよびア
ラビアゴム懸濁液による糖衣でコーティングした。コー
ティングが施された錠剤をミツロウで艶出ししてコート
錠を得た。
【0229】 製剤例2 錠剤1錠として (1)実施例1の化合物 10.0mg (2)乳糖 70.0mg (3)コーンスターチ 50.0mg (4)可溶性デンプン 7.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 3.0mg 実施例1の化合物10.0mgとステアリン酸マグネシ
ウム3.0mgを可溶性デンプンの水溶液0.07ml
(可溶性デンプンとして7.0mg)で顆粒化した後、
乾燥し、乳糖70.0mgおよびコーンスターチ50.
0mgと混合した。そしてその混合物を圧縮して錠剤を
得た。
【0230】製剤例3 (1)実施例1の化合物 5.0mg (2)食塩 20.0mg (3)蒸留水 全量 2ml 実施例1の化合物5.0mgおよび食塩20.0mgを
蒸留水に溶解させ、蒸留水を加えて全量2.0mlとし
た。溶液を濾過し、無菌条件下に20mlのアンプルに
充填した。アンプルを滅菌した後、密封し注射用溶液を
得た。
【0231】
【発明の効果】本発明は、優れたPDGF抑制作用、降
圧作用、腎疾患改善作用および脂質低下作用を有し、例
えば高血圧症治療薬、腎疾患治療薬(例えば、急性腎不
全、糖尿病性腎症、腎炎など)、動脈硬化性疾患治療
薬、その他の循環器疾患治療薬、慢性関節リュウマチ治
療薬、ガン治療薬、高脂血症治療薬などとして安全に用
いることができる新規な三環性化合物およびその塩を提
供することができる。

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 〔式中、A環はヘテロ原子として窒素原子を2個有する
    含窒素複素環であって、オキソまたはチオキソで置換さ
    れていてもよく、Q環は置換基を有していてもよく、Y
    はそれぞれ、置換基を有していてもよい炭化水素基、ヒ
    ドロキシル基またはメルカプト基(ただし、Yとしてメ
    チル基は除く)を示し、R1は水素原子、ハロゲン原
    子、置換基を有していてもよい炭化水素基またはアシル
    基を示す。〕で表される化合物またはその塩。
  2. 【請求項2】Yがそれぞれ、窒素原子を少なくとも1つ
    含む置換基を有していてもよい炭化水素基、ヒドロキシ
    ル基またはメルカプト基(ただし、Yとしてメチル基は
    除く)である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】Yがそれぞれ、電子吸引基を少なくとも1
    つ含む置換基を有していてもよい炭化水素基、ヒドロキ
    シル基またはメルカプト基(ただし、Yとしてメチル基
    は除く)である請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】Yがそれぞれ、少なくとも1つの電子吸引
    基をもつアミノ基を含む置換基を有していてもよい炭化
    水素基、ヒドロキシル基またはメルカプト基(ただし、
    Yとしてメチル基は除く)である請求項1記載の化合
    物。
  5. 【請求項5】Yが式 【化2】 〔式中、Bは置換基を有していてもよい2価の炭化水素
    基、Xは結合手、酸素原子または硫黄原子、R2は水素
    原子または置換基を有していてもよい炭化水素基、ある
    いはR2とBは隣接する窒素原子と一緒に環を形成して
    いてもよく、およびR3aは電子吸引基を示すか、または
    2とR3aは隣接する窒素原子とともに環を形成してい
    てもよい。〕である請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】一般式 【化3】 〔式中、A環はヘテロ原子として窒素原子を2個有する
    含窒素複素環であって、オキソまたはチオキソで置換さ
    れていてもよく、Q環は置換基を有していてもよく、B
    は置換基を有していてもよい2価の炭化水素基、Xは結
    合手、酸素原子または硫黄原子、R1は水素原子、ハロ
    ゲン原子、置換基を有していてもよい炭化水素基または
    アシル基、R2は水素原子または置換基を有していても
    よい炭化水素基、あるいはR2とBは隣接する窒素原子
    と一緒に環を形成していてもよく、およびR3は電子吸
    引基を示す。〕で表される化合物またはその塩。
  7. 【請求項7】含窒素複素環が5または6員環である請求
    項1記載の化合物。
  8. 【請求項8】Q環が(i)ハロゲン原子、(ii)C1-4アルキ
    ル基、(iii)C1-4アルコキシ基、(iv)C1-4アルキルチ
    オ基、(v)ヒドロキシル基、(vi)カルボキシル基、(vii)
    シアノ基、(viii)ニトロ基、(ix)アミノ基、(x)モノ−
    またはジ−C1-4アルキルアミノ基、(xi)ホルミル基、
    (xii)メルカプト基、(xiii)C1-4アルキル−カルボニル
    基、(xiv)C1-4アルコキシ−カルボニル基、(xv)スルホ
    ン基、(xvi)C1-4アルキルスルホニル基、(xvii)カルバ
    モイル基および(xviii)モノ−またはジ−C1-4アルキル
    −カルバモイル基から選ばれた1ないし3個の置換基を
    有していてもよい請求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】Q環が無置換である請求項1記載の化合
    物。
  10. 【請求項10】R1が水素原子、置換基を有していても
    よいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル
    基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を
    有していてもよいアリール基、アルコキシカルボニル
    基、アルキルカルバモイル基またはアルカノイル基であ
    る請求項1記載の化合物。
  11. 【請求項11】R1が水素原子、C1-6アルキル基または
    フェニル基である請求項1記載の化合物。
  12. 【請求項12】R2が水素原子、置換基を有していても
    よいアルキル基または置換基を有していてもよいアルケ
    ニル基である請求項1記載の化合物。
  13. 【請求項13】電子吸引基が(i)−SO24(R4は置換
    基を有していてもよい炭化水素基を示す)、(ii)−CO
    −R5(R5は水素原子、置換基を有していてもよい炭化
    水素基を示す)、(iii)−COOR6(R6は置換基を有
    していてもよい炭化水素基を示す)、(iv)−CON(R
    7)R8(R7およびR8はそれぞれ水素原子または置換基
    を有していてもよい炭化水素基、あるいはR7とR8は隣
    接する窒素原子と一緒に環を示す)、(v)シアノ基また
    は(vi)ニトロ基である請求項3記載の化合物。
  14. 【請求項14】BがC2-10アルキレン基である請求項5
    記載の化合物。
  15. 【請求項15】Bが 【化4】 (pおよびqはそれぞれ0ないし5の整数を示す)である
    請求項5記載の化合物。
  16. 【請求項16】BがC3−8アルキレン基である請求項
    5記載の化合物。
  17. 【請求項17】一般式 【化5】 〔式中、X1は酸素原子または硫黄原子、その他の記号
    は請求項6記載と同意義を示す。〕で表される化合物ま
    たはその塩である請求項6記載の化合物。
  18. 【請求項18】一般式 【化6】 〔式中、X1は酸素原子または硫黄原子、その他の記号
    は請求項6記載と同意義を示す。〕で表される化合物ま
    たはその塩である請求項6記載の化合物。
  19. 【請求項19】Q環が無置換である請求項17記載の化
    合物。
  20. 【請求項20】R1が水素原子、置換基を有していても
    よいアルキル基または置換基を有していてもよいアルケ
    ニル基である請求項17記載の化合物。
  21. 【請求項21】R1が水素原子またはC1-6アルキル基で
    ある請求項17記載の化合物。
  22. 【請求項22】R2が水素原子またはC1-6アルキル基で
    ある請求項17記載の化合物。
  23. 【請求項23】R2が水素原子である請求項17記載の
    化合物。
  24. 【請求項24】X1が酸素原子である請求項17記載の
    化合物。
  25. 【請求項25】X1が硫黄原子である請求項17記載の
    化合物。
  26. 【請求項26】BがC2-10アルキレン基である請求項1
    7記載の化合物。
  27. 【請求項27】BがC3-8アルキレン基である請求項1
    7記載の化合物。
  28. 【請求項28】R3で表される電子吸引基が−SO24a
    (R4aは置換基を有していてもよいアルキル基、置換基
    を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していて
    もよいアラルキル基または置換基を有していてもよいア
    リール基を示す)である請求項17記載の化合物。
  29. 【請求項29】R4aがハロゲノ−C1-6アルキル基であ
    る請求項28記載の化合物。
  30. 【請求項30】4,5−ジヒドロ−4−〔4−(トリフ
    ルオロメタンスルホンアミド)ブタン−1−イル〕−3
    H−1,4,8b−トリアザアセナフチレン−3−オン
    またはその塩、または1,2−ジヒドロ−3−メチル−
    1−〔5−(トリフルオロメタンスルホンアミド)ペン
    タン−1−イル〕−1,4,7b−トリアザシクロペン
    ト〔cd〕インデン−3−オンまたはその塩である請求
    項1記載の化合物。
  31. 【請求項31】一般式 【化7】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物またはその塩と、一般式 E1−Y 〔式中、E1は脱離基、その他の記号は請求項1記載と
    同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩とを反
    応させることを特徴とする請求項1記載の化合物の製造
    法。
  32. 【請求項32】一般式 【化8】 〔式中、R1aはハロゲン原子、置換基を有していてもよ
    い炭化水素基またはアシル基(ただし、R1aとしてメチ
    ル基を除く)、R1bはハロゲン原子、置換基を有してい
    てもよい炭化水素基またはアシル基、X1は酸素原子ま
    たは硫黄原子、その他の記号は請求項6記載と同意義を
    示す。〕で表される化合物またはその塩。
  33. 【請求項33】請求項1記載の化合物を含有してなる医
    薬組成物。
  34. 【請求項34】請求項1記載の化合物を含有してなる血
    小板由来増殖因子抑制剤。
  35. 【請求項35】請求項1記載の化合物を含有してなる高
    血圧症治療剤。
  36. 【請求項36】請求項1記載の化合物を含有してなる腎
    疾患治療剤。
  37. 【請求項37】請求項1記載の化合物を含有してなる脂
    質低下剤。
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