JPH0881050A - 缶蓋振分供給装置 - Google Patents

缶蓋振分供給装置

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JPH0881050A
JPH0881050A JP21773494A JP21773494A JPH0881050A JP H0881050 A JPH0881050 A JP H0881050A JP 21773494 A JP21773494 A JP 21773494A JP 21773494 A JP21773494 A JP 21773494A JP H0881050 A JPH0881050 A JP H0881050A
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JP
Japan
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lid
apportioning
tray
holding
lid holding
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JP21773494A
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Inventor
Jiro Abe
次郎 阿部
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 積層状態の缶蓋を1系列の供給路から2系列
の供給路に振り分けることができる缶蓋振分供給装置を
提供することを目的とする。 【構成】 基台2上に設けられ、缶蓋3が供給される受
入部4と直列に配列され、缶蓋3を案内して載置する缶
蓋保持トレー6と、缶蓋保持トレー6上で、受入部4か
ら導入される缶蓋3をその積層方向に移動自在に支持す
るストッパー用エアシリンダー10と、缶蓋保持トレー
6の両側に沿って延在するよう設けられ、その下流端が
次工程供給路と連結される缶蓋送出トレー80、81
と、缶蓋保持トレー6上に載置される缶蓋3を、缶蓋送
出トレー80、81上にそれぞれ移載する缶蓋振分機構
86、87と、これらの動作タイミングをとるタイミン
グ制御装置90を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、缶入製品の製造装置等
において、缶胴に缶蓋を巻き締める巻き締め装置等への
缶蓋供給路を2系列に分ける缶蓋振分供給装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、缶入清涼飲料水等の製造
工程においては、例えば、缶胴への缶蓋の巻き締め装置
等に供給するために、積層状態の缶蓋を多量に搬送する
缶蓋供給路が必要とされる。缶蓋は、通常一定枚数に積
層された状態で包装されており、この包装を取り除くと
共に缶蓋を取り出す装置であるディスクローザーまで搬
送される。このディスクローザー内で缶蓋を積層状態の
まま再び取り出すと共に、次工程へと搬送する供給路の
受入部へと導出する。この供給路によって搬送された缶
蓋を巻き締め装置等に供給し、缶胴への巻き締め加工等
を行う。近年、このような缶蓋の巻き締め装置等は、生
産の拡大と製造時間の短縮化に伴い、高速化され、これ
に対応して従来は1箇所であった缶蓋の投入口を2箇所
に増設した高速タイプが開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の缶蓋
の投入口を2箇所有する巻き締め装置等に缶蓋を供給す
るには、当然に2系列の供給路が必要とされる。2箇所
の投入口にそれぞれ連結された供給路の上流に、それぞ
れ1台づつのディスクローザーを設けることによって巻
き締め装置等に缶蓋を供給できるが、この場合、従来は
1台で供給していたディスクローザーが2台必要であ
り、ディスクローザーの増設に伴い設備費用が大幅に増
大するという問題があった。しかし、1台のディスクロ
ーザーで2系列の供給路に缶蓋を供給するには、ディス
クローザーから1系列の供給路に導出された缶蓋を2系
列に振り分ける必要があるが、積層状態の缶蓋を自動的
に振り分ける装置が提供されていないのが実状である。
【0004】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、積層状態の缶蓋を1系列の供給路から2系列の供
給路に振り分けることができる缶蓋振分供給装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、以下の構成を採用した。すなわち、請求項
1記載の缶蓋振分供給装置では、基台上に設けられ、複
数枚の缶蓋が積層、かつ、積層された方向の軸線が傾斜
された状態で供給される受入部と、該受入部と直列に配
列され、前記積層状態の缶蓋をその下側面を案内して載
置する缶蓋保持部と、該缶蓋保持部上で、前記受入部か
ら導入される前記缶蓋を該缶蓋の積層方向に移動自在に
支持する缶蓋移載機構と、前記缶蓋保持部の両側にそれ
ぞれ該缶蓋保持部に沿って延在するよう設けられ、その
下流端が次工程供給路と連結される第1、第2の缶蓋送
出部と、前記缶蓋保持部上に載置される前記缶蓋を、前
記第1、第2の缶蓋送出部上にそれぞれ移載する缶蓋振
分機構と、前記缶蓋移載機構および前記缶蓋振分機構を
制御して、前記缶蓋を前記第1、第2の缶蓋送出部に移
載する動作タイミングをとるタイミング制御機構を備え
てなることを特徴とするものである。
【0006】請求項2記載の缶蓋振分供給装置では、請
求項1記載の缶蓋振分供給装置において、前記缶蓋振分
機構は、前記缶蓋保持部をその両側に傾斜させることに
より、該缶蓋保持部上に載置される前記缶蓋を転動させ
て前記第1、第2の缶蓋送出部上へ移載する傾斜機構を
備えていることを特徴とするものである。請求項3記載
の缶蓋振分供給装置では、請求項1記載の缶蓋振分供給
装置において、前記缶蓋振分機構は、前記缶蓋保持部の
上方に設けられ、該缶蓋保持部上に載置される前記缶蓋
を挟持する缶蓋挟持装置と、前記缶蓋挟持装置を、上下
方向および前記缶蓋保持部の両側方向にそれぞれ移動さ
せる挟持装置移動機構とを備えてなることを特徴とする
ものである。
【0007】請求項4記載の缶蓋振分供給装置では、請
求項1から3のいずれかに記載の缶蓋振分供給装置にお
いて、前記缶蓋振分機構は、缶蓋を一時的に蓄えておく
補助缶蓋保持部を備え、該補助缶蓋保持部は、前記缶蓋
保持部と前記第1、第2の缶蓋送出部との間に、それぞ
れ少なくとも一つ設けられたことを特徴とするものであ
る。請求項5記載の缶蓋振分供給装置では、請求項4記
載の缶蓋振分供給装置において、前記補助缶蓋保持部
は、前記缶蓋保持部に平行、かつ、離間して配置され、
前記積層状態の缶蓋をその下側面を案内して載置する構
成とされ、前記缶蓋振分機構は、前記補助缶蓋保持部を
その一側に傾斜させることにより、そこに載置される前
記缶蓋を転動させて、この缶蓋を転動する側へ移載する
補助傾斜機構を備えていることを特徴とするものであ
る。
【0008】請求項6記載の缶蓋振分供給装置では、請
求項4記載の缶蓋振分供給装置において、前記第1、第
2の缶蓋送出部は、それぞれ前記缶蓋保持部より下方に
設けられ、前記補助缶蓋保持部は、前記缶蓋保持部の両
側に、該缶蓋保持部と前記第1、第2の缶蓋送出部とを
それぞれ連結する傾斜面を備え、該傾斜面上には、前記
缶蓋保持部から離間する位置にシャッターが設けられ、
該シャッターを前記傾斜面の通路上に進出・退避自在に
駆動するシャッター駆動機構が設けられていることを特
徴とするものである。
【0009】
【作用】請求項1記載の缶蓋振分供給装置では、まず、
複数枚の缶蓋を積層し、かつ、積層された方向の軸線が
傾斜された状態で受入部まで供給させる。この一定枚数
の缶蓋を受入部から缶蓋移載機構によって導入し、積層
状態のまま缶蓋保持部上に載置する。次に、缶蓋保持部
上に載置した缶蓋を、缶蓋振分機構により缶蓋保持部の
両側に設けた第1、または、第2の缶蓋送出部上に移載
する。そして、第1、または、第2の缶蓋送出部上へと
移載した缶蓋を、直ちに第1、または、第2の缶蓋送出
部の下流端にそれぞれ連結された次工程の供給路へと送
出する。
【0010】上記の缶蓋移載機構の缶蓋の導入制御およ
び缶蓋振分機構の動作タイミングは、それぞれタイミン
グ制御機構によって制御する。上記の缶蓋の移載を繰り
返し行うことにより、第1および第2の缶蓋送出部上に
缶蓋を振り分け、2系列の供給路へと送出し、缶蓋巻き
締め装置等の次工程に供給する。
【0011】請求項2記載の缶蓋振分供給装置では、請
求項1記載の缶蓋振分機構において、缶蓋振分機構は缶
蓋保持部の傾斜機構を備えており、次のように缶蓋を2
系列に振り分ける。まず、缶蓋を缶蓋保持部上に載置す
る。その後、この缶蓋保持部を傾斜機構によって缶蓋保
持部の両側に位置する第1、第2の缶蓋送出部のいずれ
かに傾ける。このとき、載置した缶蓋は円形状であるた
め、缶蓋保持部を傾けることによって、缶蓋保持部上か
ら傾斜側の第1、または、第2の缶蓋送出部上へと転
動、移載される。第1、または、第2の缶蓋送出部上に
移載された缶蓋は、移載後、直ちに次工程の供給路へと
送出される。このように缶蓋を缶蓋保持部両側の第1お
よび第2の缶蓋送出部にそれぞれ同様に転動、移載する
ことによって2系列に振り分ける。
【0012】請求項3記載の缶蓋振分供給装置では、請
求項1記載の缶蓋振分供給装置において、缶蓋振分機構
は缶蓋保持部上方に缶蓋挟持装置と、挟持装置移動機構
を備えており、次のように缶蓋を2系列に振り分ける。
まず、缶蓋保持部上に缶蓋を導入する。そして、缶蓋保
持部上方に配設された缶蓋挟持装置を挟持装置移動機構
によって、下降させ、缶蓋保持部上に載置された缶蓋上
に位置させる。そして、缶蓋挟持装置によって缶蓋を挟
持する。その後、缶蓋を挟持した状態で缶蓋挟持装置を
挟持装置移動機構によって、再び缶蓋保持部上方に移動
させ、そして、缶蓋保持部上方に位置した缶蓋挟持装置
を缶蓋保持部の両側に位置する第1、第2の缶蓋送出部
のどちらか一方の上方に移動させる。第1、または、第
2の缶蓋送出部の上方に位置した後、缶蓋挟持装置を挟
持装置移動機構により、第1、または、第2の缶蓋送出
部に当接する位置まで下げる。当接後、缶蓋挟持装置か
ら缶蓋を開放し、第1、または、第2の缶蓋送出部上に
載置する。缶蓋を開放した缶蓋挟持装置は、挟持装置移
動機構によって上方に移動されると共に、再び、缶蓋保
持部の上方へと移動される。
【0013】上記のように缶蓋の移載を繰り返し行うこ
とにより、第1および第2の缶蓋送出部上に缶蓋を振り
分け、2系列の供給路へと送出し、缶蓋巻き締め装置等
の次工程に供給する。
【0014】請求項4記載の缶蓋振分供給装置では、請
求項1から3のいずれかに記載の缶蓋振分供給装置にお
いて、補助缶蓋保持部が、缶蓋保持部と第1、第2の缶
蓋送出部との間にそれぞれ少なくとも一つ設けられてい
るので、これら補助缶蓋保持部はアキュムレータとして
機能する。すなわち、缶蓋保持部上に載置された缶蓋
を、缶蓋振分機構によって第1、第2の缶蓋送出部へと
移載する途中で補助缶蓋保持部上に一時的に蓄え、補助
缶蓋保持部上から第1、第2の缶蓋保持部へと移載す
る。これによって缶蓋を、少なくとも補助缶蓋保持部上
に載置された分だけ連続的に次工程の供給路に送出する
ことができる。
【0015】請求項5記載の缶蓋振分供給装置では、請
求項4記載の缶蓋振分供給装置において、缶蓋振分機構
には補助缶蓋保持部の補助傾斜機構を備えているので、
補助缶蓋保持部はアキュムレータとして機能する。すな
わち、缶蓋保持部上に載置された缶蓋を、缶蓋振分機構
によって第1、第2の缶蓋送出部へと移載する途中で補
助缶蓋保持部上に載置し、一時的に蓄える。この後、補
助缶蓋保持部を補助傾斜機構によって、缶蓋保持部とは
反対側に傾斜させる。このとき、載置した缶蓋は円形状
であるため、補助缶蓋保持部を傾けることによって転動
される。このようにして缶蓋を転動する側へと移載す
る。
【0016】補助缶蓋保持部を、缶蓋保持部と第1、第
2の缶蓋送出部との間にそれぞれ一つずつ設けた場合
は、缶蓋の転動する側には第1、第2の缶蓋送出部がそ
れぞれ配置されており、缶蓋は第1、第2の缶蓋送出部
上にそれぞれ移載される。また、補助缶蓋保持部を、缶
蓋保持部と第1、第2の缶蓋送出部との間にそれぞれ2
以上設けた場合は、缶蓋を、転動側の次の補助缶蓋保持
部上に移載する。この補助缶蓋保持部も同様に補助傾斜
機構によって傾斜させ、缶蓋を次の補助缶蓋保持部上に
転動、移載する。各補助缶蓋保持部によって同様の動作
を繰り返し、第1、または、第2の缶蓋送出部上までそ
れぞれ缶蓋を移載する これによって缶蓋を、補助缶蓋保持部上に載置された缶
蓋の分だけ連続的に次工程の供給路に送出することがで
きる。
【0017】請求項6記載の缶蓋振分供給装置では、請
求項4記載の缶蓋振分供給装置において、補助缶蓋保持
部は、傾斜面、シャッターおよびシャッター駆動機構を
備えており、次のように缶蓋を2系列に振り分ける。ま
ず、缶蓋保持部上に載置された缶蓋を缶蓋振分機構によ
って補助缶蓋保持部の傾斜面上に移載する。このとき、
傾斜面は缶蓋保持部より下方に設けられた第1、第2の
缶蓋送出部とそれぞれ連結され、傾斜しているので、円
形状である缶蓋は傾斜面上を第1、第2の缶蓋送出部側
にそれぞれ転動する。
【0018】傾斜面で缶蓋が転動する通路上に、シャッ
ターをシャッター駆動機構によって進出させ、転動した
缶蓋をこのシャッターで係止する。このようにして傾斜
面上に缶蓋が一時的に蓄えられる。この後、缶蓋を係止
しているシャッターを、シャッター駆動機構によって傾
斜面の通路上から退避させ、取り除く。これによってシ
ャッターに係止されていた缶蓋は、シャッターが取り除
かれたために開放され、再び、傾斜面に沿って転動す
る。
【0019】缶蓋保持部両側の傾斜面上にシャッターを
それぞれ一つずつ設けた場合は、傾斜面に連結されてい
る第1、または、第2の缶蓋送出部まで缶蓋は転動し、
第1、または、第2の缶蓋送出部上に載置される。ま
た、缶蓋保持部両側の傾斜面上にシャッターをそれぞれ
2以上設置している場合は、転動した缶蓋は、転動側の
次のシャッターに同様に係止され、同様にこのシャッタ
ーをシャッター駆動機構によって退避させることで缶蓋
を開放し、次のシャッターに係止させる。このように各
シャッターをシャッター駆動機構によって傾斜面の通路
上に進出、退避させ、第1、または、第2の缶蓋送出部
上まで缶蓋を移載する。
【0020】載置後、直ちに缶蓋は次工程の供給路へと
送出される。このように缶蓋を缶蓋保持部の両側におい
て同様に転動・移載することによって2系列に振り分け
ることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1〜図3を参
照しながら詳細に説明する。図において符号1は缶蓋振
分供給装置である。この缶蓋振分供給装置1における基
台2の端部側上方には、積層状態の缶蓋3が順次供給さ
れる導入路Aが配設されており、この導入路Aの上端部
側には、ディスクローザー(図示せず)が接続されてい
る。基台2上の前記導入路Aの下端部側は、受入部4と
なっており、この受入部4の下方には、該受入部4に上
端部を位置させて斜め下方に延在するように缶蓋保持ト
レー6(缶蓋保持部)が配置されている。
【0022】缶蓋保持トレー6の下端部側には、この缶
蓋保持トレー6の延在する方向に向けてストッパー用エ
アシリンダー10(缶蓋移載機構)が配設されている。
このエアシリンダー10のピストンロッド11は、缶蓋
保持トレー6の上方において、該缶蓋保持トレー6の延
在する方向に伸縮自在に可動するようになっている。図
1に示すように、このピストンロッド11の先端には、
受入部4から導入される缶蓋3を係止するためのストッ
パー板12が支持部材13によって固定されている。
【0023】基台2上にはエアシリンダー25が、支持
部材27を介して固定されている。このエアシリンダー
25のピストンロッド26の先端上部にはトレー支持体
30が連結部材30aを介して固定されている。このト
レー支持体30の両側には、エアシリンダー31、32
が、それぞれのピストンロッド33、34が略上下方向
に伸縮自在となるよう固定部材35、36を介してそれ
ぞれ取り付けられている。この場合、エアシリンダー3
1、32は、ピン31a、32aにより固定部材35、
36に取り付けられており、ピン31a、32aを中心
として回動自在である。
【0024】一方、トレー支持体30の上端部には、軸
体40、41が固定されており、これら軸体40、41
には、それぞれ支持リンク43a、43b、支持リンク
44a、44bが回動自在に取り付けられている。支持
リンク43a、43b、44a、44bは、それぞれの
組が一体的に回動するよう互いに固定されている。そし
て、前記ピストンロッド33の先端部は、支持リンク4
3aの先端に回動自在に取り付けられており、前記ピス
トンロッド34a先端部は支持リンク44aの先端部に
回動自在に取り付けられている。
【0025】支持リンク43a、44bの上部には、そ
れぞれ断面形状が略V字形状の前記缶蓋保持トレー6、
および缶蓋保持トレー54(缶蓋保持部)が固定されて
いる。これら缶蓋保持トレー6、54は、ピストンロッ
ド26を伸長させたときは缶蓋保持トレー6が、また、
ピストンロッド26を短縮させたときは缶蓋保持トレー
54が、それぞれ受入部4と直結するようになってい
る。
【0026】また、缶蓋保持トレー6、54は、それぞ
れピストンロッド33、34が上方に伸長した状態のと
きに上方を向くようになっている。一方、基台2上に
は、エアシリンダー60、61が、それぞれ横方向に延
在するよう取り付けられている。この場合、エアシリン
ダー60、61は、基台2に固定された支持部材27、
27にピン27a、27aを中心として回動自在に取り
付けられている。これらエアシリンダー60、61の外
側上方には、軸体72、73が定位置に固定されてお
り、これら軸体72、73にはそれぞれ支持リンク72
a、72b、支持リンク73a、73bが回動自在に取
り付けられている。これら支持リンク72a、72b、
支持リンク73a、73bの各組は一体的に回動するよ
うに互いに固定されている。
【0027】そして、支持リンク72a、73aの先端
部には、それぞれ前記エアシリンダー60、61のピス
トンロッド60a、61aが回動自在に取り付けられて
いる。また、支持リンク72b、73bの上端部には、
それぞれ断面形状が略V字形状の缶蓋保持トレー78、
79(補助缶蓋保持部)が固定されている。缶蓋保持ト
レー78、79は、ピストンロッド60a、61aが伸
長した状態のとき、それぞれ上方を向くようになってい
る。
【0028】缶蓋保持トレー78、79の外側方には、
缶蓋送出トレー80、81(第1、第2の缶蓋送出部)
が配設されている。これらの缶蓋送出トレー80、81
は、軸体72、73よりそれぞれ低い位置に設置されて
いる。缶蓋送出トレー80、81の下端部には、次工程
である缶蓋3の巻き締め装置(図示せず)への供給路8
2、83がそれぞれ連結されている。
【0029】上記の構成において、缶蓋保持トレー78
は、缶蓋保持トレー6に対して下方に位置し、缶蓋送出
トレー80は缶蓋保持トレー78に対して下方に位置し
ている。同様に、缶蓋保持トレー79は缶蓋保持トレー
54に対して下方に位置し、缶蓋送出トレー81は缶蓋
保持トレー79に対して下方に位置している。そして、
缶蓋保持トレー6、78、缶蓋送出トレー80の上下方
向の離間寸法は、後述するように、缶蓋保持トレー6を
傾けたときにこの缶蓋保持トレー6から缶蓋3が缶蓋保
持トレー78に転動し、缶蓋保持トレー78を傾けたと
きにこの缶蓋保持トレー78から缶蓋3が缶蓋送出トレ
ー80に転動するように設定されている。同様に、缶蓋
保持トレー54、79を傾けたときに缶蓋3がこれら缶
蓋保持トレー54、79から下方の缶蓋保持トレー7
9、缶蓋送出トレー81に転動するようになっている。
【0030】そして、この構成において、前記缶蓋保持
トレー78を傾けるためのシリンダー60を含む各部材
は、補助傾斜機構84を構成しており、缶蓋保持トレー
79を傾けるためのシリンダー61を含む各部材は、補
助傾斜機構85を構成している。また、缶蓋保持トレー
6を傾けるためのシリンダー31を含む各部材、缶蓋保
持トレー78および缶蓋保持トレー78を傾けるための
シリンダー60を含む各部材は、缶蓋保持トレー6上の
缶蓋3を缶蓋送出トレー80上に移載する缶蓋振分機構
(傾斜機構)86を構成している。同様に、缶蓋保持ト
レー54を傾けるためのシリンダー32を含む各部材、
缶蓋保持トレー79および缶蓋保持トレー79を傾ける
ためのシリンダー61を含む各部材は、缶蓋保持トレー
54上の缶蓋3を缶蓋送出トレー81上に移載する缶蓋
振分機構(傾斜機構)87を構成している。
【0031】上記の構成のうち、エアシリンダー10、
エアシリンダー25、エアシリンダー31、32、6
0、61はそれぞれタイミング制御装置90(タイミン
グ制御機構)によりその動作が制御されるようになって
いる。
【0032】次に、上記の構成からなる缶蓋振分供給装
置1の動作について説明する。ディスクローザーによっ
て包装を取り除かれた積層状態の缶蓋3は、ディスクロ
ーザーから導入路5上を受入部4まで搬送される。この
とき、缶蓋3は、その積層された方向の軸線が傾斜した
状態で受入部4に供給される。ここで、缶蓋移載機構と
してのエアシリンダー10からピストンロッド11を伸
ばし、缶蓋保持トレー6の上端部と直結された受入部4
にストッパー板12を位置させておく。これによって缶
蓋3は、このストッパー板12に係止される。この後、
ピストンロッド11を缶蓋保持トレー6の下端部まで戻
す。このとき、缶蓋3はストッパー板12によって係止
されながら自重によって缶蓋保持トレー6上に引き込ま
れ移載される。
【0033】次に、エアシリンダー25のピストンロッ
ド26を伸長させ、トレー支持体30を缶蓋保持トレー
78側へと移動させる。これによって、缶蓋保持トレー
6、54はそれぞれ缶蓋保持トレー78側へと移動す
る。そして、エアシリンダー31のピストンロッド33
を短縮させ、支持リンク43a、43bを回動させるこ
とによって、缶蓋保持トレー6を缶蓋保持トレー78側
へと傾ける。このとき、エアシリンダー60のピストン
ロッド60aは伸長させた状態とされており、缶蓋保持
トレー78は上向きに設定されている。そのため、缶蓋
保持トレー6に載置されていた缶蓋3は傾斜方向に転動
し(矢印F1)、缶蓋保持トレー78上へと移載され
る。
【0034】缶蓋3を缶蓋保持トレー78に移載した
後、ピストンロッド33を伸長させることによって、再
び缶蓋保持トレー6を上方に向ける。そして、ピストン
ロッド26を短縮させることによって、缶蓋保持トレー
6を受入部4に再び直列に連結させる。このように、元
の位置に缶蓋保持トレー6を戻し、エアシリンダー10
によって、缶蓋3を前述と同様に受入部4から新たに缶
蓋保持トレー6上に移載する。
【0035】次に、エアシリンダー60のピストンロッ
ド60aを伸長させ、支持リンク43a、43bを回動
させることによって、缶蓋保持トレー78を缶蓋送出ト
レー80側へと傾ける。このとき、缶蓋保持トレー78
に載置されていた缶蓋3は傾斜方向に転動し(矢印F
2)、第1缶蓋送出トレー80上へと移載される。この
ように缶蓋送出トレー80上に載置された缶蓋3は、直
ちに自重によってその下流へと移動し、直列に連結され
た供給路82へと搬送される。
【0036】一方、トレー支持体30を缶蓋保持トレー
78側へと移動させたとき、缶蓋保持トレー54の上端
部は受入部4と直結する。このとき、エアシリンダー1
0からピストンロッド11を再び伸長させ、受入部4に
ストッパー板12を位置させておく。これによって受入
部4まで搬送された缶蓋3は、このストッパー板12に
係止される。この後、ピストンロッド11を缶蓋保持ト
レー54の下端部まで戻す。このとき、缶蓋3はストッ
パー板12によって係止されながら自重によって缶蓋保
持トレー54上に引き込まれ移載される。
【0037】缶蓋保持トレー6から缶蓋保持トレー78
上に缶蓋3を移載した後、エアシリンダー25のピスト
ンロッド26を短縮させ、トレー支持体30を缶蓋保持
トレー79側へと移動させる。これによって、缶蓋保持
トレー6、54はそれぞれ缶蓋保持トレー79側へと移
動する。そして、エアシリンダー32のピストンロッド
34を短縮させ、支持リンク44a、44bを回動させ
ることによって、缶蓋保持トレー54を缶蓋保持トレー
79側へと傾ける。このとき、エアシリンダー61のピ
ストンロッド61aは伸長した状態とされており、缶蓋
保持トレー79は上向きに設定されている。そのため、
缶蓋保持トレー54に載置されていた缶蓋3は傾斜方向
に転動し(矢印F3)、缶蓋保持トレー79上へと移載
される。
【0038】缶蓋3を缶蓋保持トレー79に移載した
後、ピストンロッド34を伸長させることによって、再
び缶蓋保持トレー54を上方に向ける。そして、ピスト
ンロッド26を短縮させることによって、缶蓋保持トレ
ー54を受入部4に再び直列に連結させる。このよう
に、缶蓋保持トレー54を戻し、エアシリンダー10に
よって、缶蓋3を前述と同様に受入部4から缶蓋3を新
たに缶蓋保持トレー54上に移載する。
【0039】次に、エアシリンダー61のピストンロッ
ド61aを伸長させ、支持リンク73a、73bを回動
させることによって、缶蓋保持トレー79を缶蓋送出ト
レー81側へと傾ける。このとき、缶蓋保持トレー79
に載置されていた缶蓋3は傾斜方向に転動し(矢印F
4)、缶蓋送出トレー81上へと移載される。
【0040】このように缶蓋送出トレー81上に載置さ
れた缶蓋3は、直ちに自重によってその下流へと移動
し、直列に連結された供給路83へと搬送される。上記
の動作を繰り返すことによって、缶蓋3は供給路82、
83のそれぞれ2系列に振り分けられ、次工程である缶
蓋の巻き締め装置へと供給される。
【0041】図3に示すように、供給路82、83によ
って振り分けられた缶蓋3は、缶蓋3の巻き締め装置へ
缶蓋3を導入するターンテーブル88まで搬送される。
このターンテーブル88には、別の供給路(図示せず)
から缶胴89が搬送され、缶蓋3と共に巻き締め装置へ
と導入される。上記の動作によって、缶蓋保持トレー7
8、79は、それぞれ缶蓋送出トレー80、81へ缶蓋
3を供給するためのアキュムレータとして機能してい
る。
【0042】次に、本発明の第2実施例を図3〜図5を
参照しながら詳細に説明する。図において、符号100
は缶蓋振分供給装置である。この缶蓋振分供給装置10
0における基台101の一端部側上方には、積層状態の
缶蓋3が順次供給される導入路Aが配設されており、こ
の導入路Aの上端部側には、ディスクローザー(図示せ
ず)が接続されている。基台101上の前記導入路Aの
下端部側は、受入部103となっており、この受入部1
03の下方には、該受入部103に上端部を位置させて
斜め下方に延在するように2本のガイド棒104、10
4(缶蓋保持部)が配置されている。
【0043】ガイド棒104、104の下端部側には、
このガイド棒104、104の延在する方向に向けてス
トッパー用エアシリンダー105(缶蓋移載機構)が配
設されている。このエアシリンダー105のピストンロ
ッド106は、ガイド棒104、104の上方におい
て、該ガイド棒104、104の延在する方向に伸縮自
在に可動するようになっている。図5に示すように、こ
のピストンロッド106の先端には、受入部4から導入
される缶蓋3を係止するためのストッパー部材107が
固定されている。
【0044】図4に示すように、ガイド棒104、10
4は、基台101上に設置されたガイド台109上に固
定されている。ガイド台109の上部両側方には、傾斜
板110、傾斜板111が配設されている。この場合、
傾斜板110、111は、それぞれガイド台109の両
側方に向かって下方に傾斜するよう設置されており、そ
の上面は、傾斜面112、傾斜面113となっている。
傾斜板110、111のそれぞれの外側方には、傾斜板
115、傾斜板116が配設されている。この場合、傾
斜板115、116は、それぞれ前記傾斜板110、1
11に連続して下方に傾斜するよう設置されており、そ
の上面は、傾斜面118、傾斜面119となっている。
傾斜板110、111、115、116は、それぞれの
傾斜面112、113、118、119の幅がそれぞれ
缶蓋3の直径より長く設定されている。
【0045】また、傾斜板115、116の外側方に
は、第1、第2缶蓋送出トレー125、126(第1、
第2の缶蓋送出部)がそれぞれ傾斜板115、116に
沿って配設されている。缶蓋送出トレー125、126
は、その断面形状が略V字形状であり、傾斜板115、
116より低い位置に配置されている。缶蓋送出トレー
125、126の下端部には、缶蓋3の巻き締め装置
(図示せず)への供給路82、83がそれぞれ連結され
ている。これらの供給路82、83は、図3に示すよう
に、第1実施例と同じく缶蓋3を巻き締め装置へ導入す
るターンテーブル88に連結されている。
【0046】傾斜板110、115の間および傾斜板1
11、116の間には、それぞれシャッター130、シ
ャッター131が設けられている。また、傾斜板11
5、116の外側にはそれぞれシャッター132、シャ
ッター133が設けられている。シャッター130、1
31、132、133は、それぞれガイド棒104、1
04の延在方向に平行して設けられ、その下端部はそれ
ぞれエアシリンダー135、136、137、138
(シャッター駆動機構)のピストンロッド140、14
1、142、143の先端に固定されている。これらシ
ャッター130、131、132、133は、それぞれ
エアシリンダー135、136、137、138のピス
トンロッド140、141、142、143を伸縮させ
ることにより、傾斜面112、113、118、119
上に進出・退避自在に設定されている。
【0047】基台101の両側には、支持台150、1
50がそれぞれ固定されている。これら支持台150、
150の上部間には、ロッド152、153、154が
ガイド棒104、104の延在方向と直交する方向に架
設されている。ロッド153には、ロッドレスシリンダ
ー156、157が、その軸線方向に移動自在に設けら
れている。また、ロッド152、154には、支持部材
160、161がその軸線方向に移動自在に設けられて
いる。
【0048】ロッドレスシリンダー156、157およ
び支持部材160、161には、エアシリンダー支持体
165、166がそれぞれ固定されている。エアシリン
ダー支持体165、166には、エアシリンダー16
8、169がそれぞれのピストンロッド171、172
が垂直方向に伸縮自在となるよう固定されている。これ
らピストンロッド171、172の下端部には、ガイド
棒104、104上に載置される缶蓋3の側面を挟持す
る缶蓋挟持装置174、缶蓋挟持装置175がそれぞれ
設けられている。前記ロッドレスシリンダー156、1
57とエアシリンダー168、169は、缶蓋挟持装置
174、175を移動させる挟持装置移動機構176を
構成している。缶蓋挟持装置174、175は、それぞ
れガイド棒104、104の延在方向と平行な方向に延
び、その先端部を内側に屈曲させた板状の挟持板17
7、挟持板178をそれぞれ備えている。挟持板17
7、178は、ガイド棒104、104の両側方向に開
閉自在となるように設けられている。
【0049】上記の構成のうち、エアシリンダー10
5、ロッドレスシリンダー156、157、エアシリン
ダー168、169、挟持板177、178およびエア
シリンダー135、136、137、138は、それぞ
れタイミング制御装置180(タイミング制御機構)に
よりその動作が制御されるようになっている。
【0050】次に、上記の構成からなる缶蓋振分供給装
置100の動作について説明する。第1実施例と同様
に、ディスクローザーによって包装を取り除かれた積層
状態の缶蓋3は、ディスクローザーから導入路5上を受
入部103まで搬送される。このとき、缶蓋3は、その
積層された方向の軸線が傾斜した状態で受入部103に
供給される。また、缶蓋移載機構としてのエアシリンダ
ー105からピストンロッド106を伸長させ、ガイド
台109の上端部と直結した受入部103にストッパー
部107を位置させておく。これによって缶蓋3は、こ
のストッパー部107に係止される。この後、ピストン
ロッド106をガイド台109の下端部まで戻す。この
とき、缶蓋3はストッパー部107によって係止されな
がら、その下側面を案内されてガイド棒104、104
上に載置される。
【0051】また、カイド棒104、104上に缶蓋3
が載置された後、エアシリンダー支持体165をガイド
台109上に位置させ、缶蓋挟持装置174の挟持板1
77を開く。そして、エアシリンダー168のピストン
ロッド171を下方に伸長させ、缶蓋挟持装置174を
ガイド棒104、104上の缶蓋3を挟持できる位置ま
で下げる。この後、挟持板177を閉じ、ガイド棒10
4、104上の缶蓋3を挟持する。缶蓋3を挟持した状
態で、エアシリンダー168のピストンロッド171を
上方に短縮させ、缶蓋挟持装置174を再び上昇させ
る。上昇後、ロッドレスシリンダー156を操作し、エ
アシリンダー支持体165を傾斜面112上方に移動さ
せる。
【0052】一方、エアシリンダー支持体165を傾斜
面112上に移動させたとき、エアシリンダー支持体1
66を、ロッドレスシリンダー157を動作させること
によって、ガイド台109上方に位置させる。そして、
エアシリンダー105によってストッパー部107を前
述と同様に操作し、缶蓋3をガイド棒104、104上
に移載する。カイド棒104、104上に缶蓋3を載置
させた後、缶蓋挟持装置175の挟持板178を開く。
そして、エアシリンダー169のピストンロッド172
を下方に伸長させ、缶蓋挟持装置175をガイド棒10
4、104上の缶蓋3を挟持できる位置まで下げる。こ
の後、挟持板178を閉じ、ガイド棒104、104上
の缶蓋3を挟持する。缶蓋3を挟持した状態で、エアシ
リンダー169のピストンロッド172を上方に短縮さ
せ、缶蓋挟持装置175を再び上昇させる。上昇後、ロ
ッドレスシリンダー157を操作し、エアシリンダー支
持体166を傾斜面113上方に移動させる。
【0053】エアシリンダー支持体165、166がそ
れぞれ傾斜面112、113上に移動した後、エアシリ
ンダー168、169のピストンロッド171、172
をそれぞれ下降させ、缶蓋挟持装置174、175を傾
斜面112、113にそれぞれ当接するまで下降させ
る。当接後、挟持板177、178をそれぞれ開き、缶
蓋3を開放する。そして、再び、挟持板177、178
を開いたまま、ピストンロッド171、172を上方に
短縮させて缶蓋挟持装置174、175を上昇させる。
【0054】これによって、缶蓋3は傾斜面112、1
13上にそれぞれ置かれる。このとき、傾斜面112、
113がそれぞれ缶蓋送出トレー125、126側を下
方に傾いているので、この缶蓋3は傾斜方向に転動す
る。このとき、エアシリンダー135、136のピスト
ンロッド140、141をそれぞれ上方に伸長させるこ
とにより、シャッター130、131を、傾斜板110
と傾斜板115、傾斜板111と傾斜板116のそれぞ
れの間から上方に進出させている。したがって、傾斜面
112、113上をそれぞれ転動する缶蓋3は、その通
路上に進出させたシャッター130、131にそれぞれ
当接することにより係止される。
【0055】缶蓋3が係止された後、ピストンロッド1
40、141をそれぞれ下方に短縮させることによって
シャッター130、131を下降させ、傾斜面112、
113より下方にそれぞれ退避させる。これによって、
係止されていた缶蓋3は再び転動を開始し(矢印F5、
矢印F6)、次に傾斜面118、119上をそれぞれ転
動する。このとき、エアシリンダー137、138のピ
ストンロッド142、143をそれぞれ上方に伸長させ
ることにより、シャッター132、133は、傾斜板1
15と缶蓋送出トレー125、傾斜板116と缶蓋送出
トレー126の間からそれぞれ上方に進出させている。
したがって、傾斜面118、119上をそれぞれ転動す
る缶蓋3は、その通路上に進出させたシャッター13
2、133にそれぞれ当接することにより係止される。
【0056】シャッター132、133に缶蓋3がそれ
ぞれ係止された後、ピストンロッド140、141をそ
れぞれ上方に伸長させることによって、シャッター13
0、131を、再び傾斜面112、113上方にそれぞ
れ進出させておく。缶蓋3がシャッター132、133
に係止された後、ピストンロッド142、143をそれ
ぞれ下方に短縮させることによって、シャッター13
2、133を、下降させ、傾斜面118、119より下
にそれぞれ退避させる。これによって、係止されていた
缶蓋3は再びそれぞれ転動を開始し(矢印F7、矢印F
8)、次に缶蓋送出トレー125、126上にそれぞれ
移載される。
【0057】缶蓋送出トレー125、126上に缶蓋3
をそれぞれ載置した後、ピストンロッド142、143
をそれぞれ上方に伸長させることによって、シャッター
132、133を、傾斜面118、119上方にそれぞ
れ進出させておく。このように缶蓋送出トレー125、
126上にそれぞれ載置された缶蓋3は、直ちに自重に
よってその下流へと移動し、直列に連結された供給路8
2、83へとそれぞれ搬送される。
【0058】一方、シャッター130、131に缶蓋3
がそれぞれ係止されている間に、再びガイド棒104、
104上にエアシリンダー105を操作して受入部10
3から別の缶蓋3を導入しておく。また、エアシリンダ
ー支持体165をロッドレスシリンダー156によって
ガイド台109上方に移動させておく。
【0059】前述と同様に、缶蓋挟持装置174をエア
シリンダー168を操作することにより下降させ、前述
と同様に缶蓋3を挟持板177によって挟持する。缶蓋
3を挟持したまま、缶蓋挟持装置174を上昇させると
共に、再び傾斜面112上へと移動させる。傾斜面11
2上に載置されていた缶蓋3が、シャッター130を退
避したことによって傾斜面118上へと転動した後、再
び、缶蓋挟持装置174を下降させ、同様にして傾斜面
112上に載置する。載置された缶蓋3は、再び傾斜面
112上に進出させ1シャッター130によって係止さ
れる。このように、連続的に傾斜面112上に缶蓋3を
移載する。また、缶蓋挟持装置175も同様に、缶蓋保
持部174が傾斜面112上方に位置しているときに、
ガイド棒104、104上の缶蓋3を挟持し、傾斜面1
13上へと移載する。
【0060】上記の動作によって、シャッター130、
131、132、133と傾斜板110、111、11
5、116は、アキュムレータとして機能し、それぞれ
缶蓋送出トレー125、126へ缶蓋3を連続的に供給
する。このような上記の動作を繰り返すことによって、
缶蓋3を供給路82、83のそれぞれ2系列に振り分
け、第1実施例と同様に次工程である缶蓋の巻き締め装
置へと供給する。
【0061】なお、上記の実施例では、次工程を、巻き
締め装置による缶胴89への缶蓋巻き締め工程とした
が、他の工程に供給してもよい。例えば、積層状態の缶
蓋を、缶蓋上にタブを加工成形する次工程に供給するも
のでも構わない。また、上記の実施例では、各駆動機構
にエアシリンダーを使用したが、他の駆動方法でも良
い。例えば、モーターによって駆動しても構わない。
【0062】
【発明の効果】請求項1記載の缶蓋振分供給装置では、
缶蓋移載機構によって缶蓋保持部に移載された缶蓋を、
缶蓋振分機構によって第1、第2の缶蓋送出部上へと移
載するため、積層された缶蓋を2系列に振り分けること
ができる。これによって、2系列の供給路を必要とする
缶蓋の巻き締め装置等に1台のディスクローザーによっ
て、缶蓋を供給することができる。その結果、ディスク
ローザーの増設が不要となり、設備費用の増大を招かな
い。
【0063】請求項2記載の缶蓋振分供給装置では、請
求項1記載の缶蓋振分機構において、缶蓋振分機構は缶
蓋保持部の傾斜機構を備えているので、積層状態の缶蓋
を転動させ、第1、第2の缶蓋送出部上に移載すること
ができる。すなわち、缶蓋保持部を両側にそれぞれ傾斜
させ、傾いた方向に缶蓋を転動させることで容易に2系
列に振り分けることができる。
【0064】請求項3記載の缶蓋振分供給装置では、請
求項1記載の缶蓋振分供給装置において、缶蓋振分機構
は缶蓋保持部上方に缶蓋挟持装置と、挟持装置移動機構
を備えているので、積層状態の缶蓋を挟持させ、第1、
第2の缶蓋送出部上に移載することができる。すなわ
ち、缶蓋保持部上の缶蓋を缶蓋挟持装置によって挟持
し、缶蓋保持部の両側に移動させ、第1、第2の缶蓋送
出部上に移載することで請求項2記載の缶蓋振分供給装
置と同様に容易に2系列に振り分けることができる。
【0065】請求項4記載の缶蓋振分供給装置では、請
求項1から3のいずれかに記載の缶蓋振分供給装置にお
いて、補助缶蓋保持部が、缶蓋保持部と第1、第2の缶
蓋送出部との間にそれぞれ少なくとも一つ設けられてい
るので、これら補助缶蓋保持部をアキュムレータとして
機能させることができる。すなわち、缶蓋保持部以外に
補助缶蓋保持部にも缶蓋が載置されるので、次工程にお
ける缶蓋処理速度に対応した数の補助缶蓋保持部を設置
すれば、補助缶蓋保持部がアキュムレータとして機能す
る。その結果、2系列の供給路を必要とする次工程へ大
量の缶蓋を連続的に安定して供給できる。これによっ
て、次工程への供給効率を向上させることができる。
【0066】請求項5記載の缶蓋振分供給装置では、請
求項4記載の缶蓋振分供給装置において、缶蓋振分機構
には補助缶蓋保持部の補助傾斜機構を備えているので、
補助缶蓋保持部をアキュムレータとして機能させること
ができる。すなわち、補助缶蓋保持部にも缶蓋が一時的
に載置されるので、次工程における缶蓋処理速度に対応
した数の補助缶蓋保持部を設置すれば、2系列の供給路
を必要とする次工程へ大量の缶蓋を連続的に安定して供
給できる。
【0067】請求項6記載の缶蓋振分供給装置では、請
求項4記載の缶蓋振分供給装置において、補助缶蓋保持
部は、傾斜面、シャッターおよびシャッター駆動機構を
備えているので、傾斜面とシャッターによりアキュムレ
ータとしての機能を有することができる。すなわち、缶
蓋がシャッターに係止され、傾斜面上にも一時的に載置
されるので、次工程における缶蓋処理速度に対応した数
の傾斜面とシャッターを設ければ、請求項5記載の缶蓋
振分供給装置と同様に2系列の供給路を必要とする次工
程へ大量の缶蓋を連続的に安定して供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の缶蓋振分供給装置の第1実施例を示す
概略側面図である。
【図2】本発明の缶蓋振分供給装置の第1実施例を示す
概略正面図である。
【図3】缶蓋の巻き締め装置への導入部を説明するため
の概略斜視図である。
【図4】本発明の缶蓋振分供給装置の第2実施例を示す
概略側面図である。
【図5】本発明の缶蓋振分供給装置の第2実施例を示す
概略正面図である。
【符号の説明】
1、100 缶蓋振分供給装置 2、101 基台 3 缶蓋 4、103 受入部 6 54 缶蓋保持トレー(缶蓋保持部) 10、105 エアシリンダー(缶蓋移載機構) 12 ストッパー板 78、79 缶蓋保持トレー(補助缶蓋保持部) 80、81、125、126 缶蓋送出トレー(第1、
第2の缶蓋送出部) 84、85 補助傾斜機構 86、87 缶蓋振分機構(傾斜機構) 90、180 タイミング制御装置 107 ストッパー部 104 ガイド棒(缶蓋保持部) 112、113、118、119 傾斜面 130、131、132、133 シャッター 135、136、137、138 エアシリンダー(シ
ャッター駆動機構) 174、175 缶蓋挟持装置 176 挟持装置移動機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台上に設けられ、複数枚の缶蓋が積
    層、かつ、積層された方向の軸線が傾斜された状態で供
    給される受入部と、 該受入部と直列に配列され、前記積層状態の缶蓋をその
    下側面を案内して載置する缶蓋保持部と、 該缶蓋保持部上で、前記受入部から導入される前記缶蓋
    を該缶蓋の積層方向に移動自在に支持する缶蓋移載機構
    と、 前記缶蓋保持部の両側にそれぞれ該缶蓋保持部に沿って
    延在するよう設けられ、その下流端が次工程供給路と連
    結される第1、第2の缶蓋送出部と、 前記缶蓋保持部上に載置される前記缶蓋を、前記第1、
    第2の缶蓋送出部上にそれぞれ移載する缶蓋振分機構
    と、 前記缶蓋移載機構および前記缶蓋振分機構を制御して、
    前記缶蓋を前記第1、第2の缶蓋送出部に移載する動作
    タイミングをとるタイミング制御機構を備えてなること
    を特徴とする缶蓋振分供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の缶蓋振分供給装置におい
    て、 前記缶蓋振分機構は、前記缶蓋保持部をその両側に傾斜
    させることにより、該缶蓋保持部上に載置される前記缶
    蓋を転動させて前記第1、第2の缶蓋送出部上へ移載す
    る傾斜機構を備えていることを特徴とする缶蓋振分供給
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の缶蓋振分供給装置におい
    て、 前記缶蓋振分機構は、前記缶蓋保持部の上方に設けら
    れ、該缶蓋保持部上に載置される前記缶蓋を挟持する缶
    蓋挟持装置と、 前記缶蓋挟持装置を、上下方向および前記缶蓋保持部の
    両側方向にそれぞれ移動させる挟持装置移動機構とを備
    えてなることを特徴とする缶蓋振分供給装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の缶蓋
    振分供給装置において、 前記缶蓋振分機構は、缶蓋を一時的に蓄えておく補助缶
    蓋保持部を備え、 該補助缶蓋保持部は、前記缶蓋保持部と前記第1、第2
    の缶蓋送出部との間に、それぞれ少なくとも一つ設けら
    れたことを特徴とする缶蓋振分供給装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の缶蓋振分供給装置におい
    て、 前記補助缶蓋保持部は、前記缶蓋保持部に平行、かつ、
    離間して配置され、前記積層状態の缶蓋をその下側面を
    案内して載置する構成とされ、 前記缶蓋振分機構は、前記補助缶蓋保持部をその一側に
    傾斜させることにより、そこに載置される前記缶蓋を転
    動させて、この缶蓋を転動する側へ移載する補助傾斜機
    構を備えていることを特徴とする缶蓋振分供給装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の缶蓋振分供給装置におい
    て、 前記第1、第2の缶蓋送出部は、それぞれ前記缶蓋保持
    部より下方に設けられ、 前記補助缶蓋保持部は、前記
    缶蓋保持部の両側に、該缶蓋保持部と前記第1、第2の
    缶蓋送出部とをそれぞれ連結する傾斜面を備え、 該傾斜面上には、前記缶蓋保持部から離間する位置にシ
    ャッターが設けられ、 該シャッターを前記傾斜面の通路上に進出・退避自在に
    駆動するシャッター駆動機構が設けられていることを特
    徴とする缶蓋振分供給装置。
JP21773494A 1994-09-12 1994-09-12 缶蓋振分供給装置 Withdrawn JPH0881050A (ja)

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Effective date: 20011120