JPH0880976A

JPH0880976A - 切り花用保水袋

Info

Publication number: JPH0880976A
Application number: JP24240294A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Kawagoe; 越洋川; Nobutaka Okura; 倉信孝大
Original assignee: SUUYOUDOU KK
Current assignee: SUUYOUDOU KK
Priority date: 1994-09-12
Filing date: 1994-09-12
Publication date: 1996-03-26
Anticipated expiration: 2012-12-08
Also published as: JP2687208B2

Abstract

(57)【要約】【目的】切り花に充分な給水能力を有する給水手段を
施すことがきわめて簡単で手間のかからない保水袋を提
供すること。【構成】四角形で平らな袋（１）の底辺（２）と一側
辺（３）が閉じられ、上辺（４）と他側辺（５）が開口
され、側辺（５）の一方に粘着剤（６）付のり代（７）
が連接され、袋（１）の内面に高吸水性ポリマ−の保水
層（９）を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は切り花用保水袋に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】従来切り花を出荷したり、輸送したり、
持ち運ぶ際に、アルミ箔に高吸水性ポリマ−の保水層を
積層したシ−トを切り花の茎に巻きつけて水につけ、保
水層に水を含ませて切り花に水を供給されるものが知ら
れている（実公平４−１７０７９号）。また四角形で平
らな袋において、その底辺と両側辺が閉じられ、上辺の
みが開口され、上記開口側の側辺の一方に粘着剤付のり
代が連接された切り花用の包装袋が知られている（実公
平２−２４７５８号）。この包装袋は、それ自身保水能
力を持たず、水を含んだ脱脂綿を切り花に巻きつけたも
のを包んで巻きつけ、袋ののり代を包装袋に貼着して包
装するものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記高吸水性ポリマ−
の保水層を使用した給水手段では、アルミ箔と保水層の
積層シ−トを切り花の茎に巻きつける手間が面倒であ
る。また上記包装袋はその両側辺と底辺が閉じられ、上
辺のみが開口されているので、切り花の茎特に束になっ
たものを袋内に挿入しずらく、しかも給水手段として脱
脂綿を使用しているので、それを切り花の茎に巻きつけ
るのが面倒であり、しかも充分な給水能力が得られな
い。

【０００４】本発明は切り花に充分な給水能力を有する
給水手段を施すことがきわめて簡単で手間のかからない
ものを提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、四角形で平らな袋の一側辺と底辺が閉じら
れ、他側辺と上辺が開口されたものであって、上記開口
側の側辺の一方に粘着剤付のり代が連接され、袋の内面
に高吸水性ポリマ−の保水層を設けている。

【０００６】

【実施例】以下本発明の実施例につき図面を参照しなが
ら具体的に説明する。

【０００７】図１〜図４は、第１実施例を示すもので、
四角形で平らな袋（１）であって、その底辺（２）と一
方の側辺（３）が閉じられ、上辺（４）と他方の側辺
（５）が開口されている。開口側の側辺（５）の一方
は、粘着剤（６）付のり代（７）が連接され、この粘着
剤の表面に剥離紙（８）が貼着されている。袋（１）の
内面は、高吸水性ポリマ−の保水層（９）が粘着剤
（６）で貼着されている。

【０００８】袋（１）の側辺（３）は、折り返しにて閉
じ、底辺（２）は、粘着剤（６）で貼着して閉じてい
る。保水層（９）は、粉状または粒状の高吸水性ポリマ
−を、袋（１）の展開された状態にて、その表面に塗布
された粘着剤（６）に散布し、これらを一対の押圧ロ−
ラ（図示略）に通して互いに結合して、積層している。
のり代（７）は袋（１）の側辺（５）の一方から貼着を
容易にするために、突出している。袋（１）の底辺
（２）の閉じ方として溶着手段を使用してもよい。

【０００９】袋（１）は種々の素材で構成されるが、そ
の一例として、ナイロン繊維の織物で形成された芯材(1
0)と、該芯材の外側の面に接着剤(11)で貼着されたアル
ミ箔(12)の積層体で構成されている。のり代（７）の部
分も同様の積層体で構成されている。芯材(10)の内側の
面には、前記のように保水層（９）が粘着剤（６）で貼
着され、のり代部分（７）の粘着剤（６）に剥離紙
（８）が貼着されている。

【００１０】織物の芯材(10)は、柔軟で引張りに対して
強く、切り花の茎に巻き付けやすく、取扱いが容易であ
り、しかもアルミ箔(12)が破れるのを阻止する。アルミ
箔(12)は、保水層（９）に含まれた水が外に漏れるのを
阻止すると共に、断熱材としても働き、切り花を保護す
る。

【００１１】保水袋の使い方は次の通りである。袋
（１）の上辺（４）と側辺（５）を開いて、袋内に水を
注入する。高吸水性ポリマ−の保水層（９）は、水を吸
水して、ほゞ１分以内で体積比にて４００〜７００倍に
膨潤し、保水する。しかるのち、切り花(13)の茎(14)の
束を膨潤した保水層（９）の中に挿入し、袋の側辺
（５）の開口辺を合わせてのり代（７）を袋（１）の外
側に重なる方向に巻きつけ、のり代の剥離紙（８）をは
いでのり代（７）を粘着剤（６）で貼着する。これに
て、切り花の茎(14)の間と茎(14)と袋（１）の間との隙
間は保水層（９）で完全に埋り、保水層（９）が切り花
の茎(14)にしっかり取りつけられる。保水層（９）に含
まれた水は、徐々に切り花の茎(14)の切断面に供給され
る。袋（１）を切り花の茎(14)から引抜き方向に引張る
と、袋（１）は茎(14)から簡単に引き抜かれる。

【００１２】図５は第２実施例を示し、その構成は第１
実施例のものと基本的には同一であり、以下異る点につ
いて説明する。

【００１３】袋（１）の側辺（３）は、粘着剤で貼着し
て閉じ、底辺は、折り返しで閉じている。これにて、底
（２）の部分が第１実施例の底（２）にくらべて強い。
この袋（１）の積層構造とのり代（７）と剥離テ−プ
（８）と保水層（９）の使い方は第１実施例のものと同
様であり、それらに関する説明は省略する。

【００１４】

【発明の効果】本発明は上記のように、袋の一側辺
（３）と底辺（２）が閉じられ、他側辺（５）と上辺
（４）が開口され、開口側の側辺（５）の一方に粘着剤
（６）付のり代（７）を連接したものであって、この袋
（１）の内面に高吸水性ポリマ−の保水層（９）を積層
しているので、袋（１）内に水を注入して保水層（９）
を膨潤した中に切り花(13)の茎(14)を挿入することと、
袋（１）の開口側の側辺（５）と合わせて茎(14)に巻き
つけてのり代（７）を固着することと、茎(14)に水の給
水手段を施すことが簡単であり、また充分な水を供給す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例の保水袋の斜視図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線拡大断面図である。

【図３】保水袋の使用状態を示す斜視図である。

【図４】図３の縦断面図である。

【図５】本発明の第２実施例の保水袋の斜視図である。

【符号の説明】

１袋６粘着剤７のり代８剥離紙
９保水層１０芯材１１接着剤１２
アルミ箔

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】四角形で平らな袋（１）において、その
底辺（２）と一方の側辺（３）が閉じられ、上辺（４）
と他方の側辺（５）が開口され、上記開口側の側辺
（５）の一方に粘着剤（６）付ののり代（７）が連接さ
れ、この袋（１）の内面に高吸水性ポリマ−の保水層
（９）を設けた切り花用保水袋。
【請求項２】上記のり代（７）の粘着剤（６）の表面
を剥離紙（８）で覆った請求項１記載の切り花用保水
袋。