JPH0879122A - 無線装置及びこれを用いた無線通信システム - Google Patents

無線装置及びこれを用いた無線通信システム

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JPH0879122A
JPH0879122A JP21332694A JP21332694A JPH0879122A JP H0879122 A JPH0879122 A JP H0879122A JP 21332694 A JP21332694 A JP 21332694A JP 21332694 A JP21332694 A JP 21332694A JP H0879122 A JPH0879122 A JP H0879122A
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signal
frequency
slot
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radio
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Satoshi Arai
智 荒井
Tadahiko Maeda
忠彦 前田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】隣接チャンネル信号により生じるベースバンド
帯域の歪み信号を低減することができる無線機およびこ
れを用いた無線通信システムを提供する。 【構成】ダイレクトコンバージョン方式で構成された受
信機の周波数変換器の後段にベースバンドフィルタ61
0のカットオフ周波数からカットオフ周波数の2倍以内
の周波数を通過帯域とするフィルタ612とフィルタ6
12の後段の信号強度検出回路613からなる2次歪み
信号検出回路で2次歪みを検出し、干渉信号から生じる
2次歪みによる受信状態の悪化が生じた場合には、干渉
信号が存在するスロット以外のスロットに移り、干渉信
号による受信状態への影響を回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は携帯電話、自動車電話、
ページャなどに用いられるダイレクト・コンバージョン
(直接変換)受信方式により構成される無線装置及びこ
れを用いた無線通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話等の無線装置を用いた無線通信
システムにおいては、無線装置がそれぞれ個別に無線周
波数帯の電磁波を放射して情報通信を行うため、一つの
無線装置が放射した電磁波が他の無線装置に及ぼす電磁
波干渉をいかに少なくするかが問題となる。
【0003】ここで、1つの無線装置による電磁波の信
号干渉について図2を用いて説明する。無線機201は
無線機202と時分割多重により通信しており、また無
線機203は無線機204と時分割多重により通信して
いる。無線機202と無線機203の距離が接近してお
り、無線機202の受信スロットと同じ時刻214に無
線機203の送信スロットが存在する場合には、無線機
203の送信スロットにおける送信信号209が無線機
202に混入する。
【0004】ここで、無線機202がスーパーヘテロダ
イン受信方式で構成される場合には、無線機202と無
線機203の用いているキャリア周波数が同じ場合は混
信していることになり送信信号209は無線機202に
対する干渉信号となる。一方、無線機202と無線機2
03とが互いに異なるキャリア周波数を用いる場合に
は、原理的に信号干渉は生じない。
【0005】しかし、無線機202がダイレクトコンバ
ージョン(直接変換)受信方式で構成される場合には、
無線機202と無線機203のキャリア周波数が同じで
ない場合にも、無線システムの他の周波数チャンネルの
すべての高周波(RF)信号に対して、信号干渉が生じ
うる。図3に示すダイレクトコンバージョン受信機の構
成例に基づき、その理由を説明する。
【0006】ダイレクトコンバージョン受信方式は受信
したRF信号を、これと同じ周波数を持つ局部発振器信
号によって周波数変換することにより、直接ベースバン
ドに周波数変換して検波を行う受信方式である。アンテ
ナ301より受信されたRF信号はRFアンプ302で
増幅され、RFフィルタ303で不要な帯域の信号を減
衰させたあと、直交する2つのチャネルに分けられ、周
波数変換回路304、305において、ローカル発振器
307からの、RF信号とほぼ同じ周波数を持つ搬送波
とミキシングされる。この局部発振器は第1の周波数変
換回路304、及び90°移相回路306を介して第2
の周波数変換回路305にそれぞれ接続されている。受
信されたRF信号は第1、第2の周波数変換回路によっ
て90°の位相関係にあるベースバンド信号に変換さ
れ、チャンネル選択フィルタ308、309を通過後、
ベースバンドアンプによって増幅され、検波される(3
10)。
【0007】このようにダイレクトコンバージョン方式
は、RF信号を直接ベースバンドに周波数変換するた
め、中間周波数を持たず、原理的にイメージ応答が存在
しないことにより、スーパーヘテロダイン方式のRF段
に通常使用されているイメージ除去用の急峻なフィルタ
が不要であること、ベースバンドのチャンネル選択用の
フィルタがLSI化可能なこと、などの理由により近年
のLSIの進歩とともに、受信機の小形化を実現できる
受信方式として注目されている。
【0008】一般にダイレクトコンバージョン方式で
は、受信周波数帯域内の干渉信号による偶数次歪み信号
が問題になる。例として、図4により、2乗項による歪
み信号生成について説明を行う。401はRF周波数の
所望波、また、402は前記所望波の隣接チャンネル信
号である。隣接チャンネル信号402の帯域内周波数の
うち、周波数f1の成分403およびf2の成分404(f1
>f2)は、周波数変換回路304、305において、ビ
ート信号を発生し、f1の成分403とf2の成分404の
積の結果が周波数f1+f2と周波数f1−f2にそれぞれ2次
歪み成分405と406として出力される。ここで、周
波数f1+f2の2次歪み信号405については、次段のベ
ースバンドフィルタ308、309で遮断されるため、
検波回路310には影響を与えない。
【0009】しかし、周波数f1−f2の2次歪み信号40
6はベースバンドフィルタ308、309の透過帯域内
の周波数信号なので前記ベースバンドフィルタ308、
309を通過し、検波回路310には影響を与える。ま
た、2次歪み信号406と同じ原因で、信号402の帯
域内のすべての周波数成分により、ベースバンド周波数
に所望波409の2倍の周波数帯域の2次歪み信号40
7が出力される。すなわちダイレクトコンバージョン方
式では、所望受信信号をベースバンドに周波数変換する
ため、所望信号409と前記歪み信号407は重なり、
その結果受信機のCIRが劣化してしまうという問題が
ある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べたように、
従来のダイレクトコンバージョン方式の無線機では、チ
ャンネル周波数にかかわらず受信スロットと同じ時刻に
同じシステムの他の無線機の送信スロットが存在する場
合、他の無線機から送信される信号が干渉信号になり、
ベースバンド信号と同じ帯域に歪み信号が生じるため
に、所望信号と重なり、CIRが劣化してしまうという
問題があった。本発明は干渉信号によるCIRの劣化の
少ない無線装置及びこれを用いた無線通信システムを提
供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明においては、受信
信号の周波数と略等しい発振周波数で発振する基準発振
器からの基準信号に基づきその受信信号を基底帯域信号
に周波数変換した後、所定の復調処理を行なう無線装置
において、通過帯域の異なる複数のフィルタを介して得
られる前記基底帯域信号の信号振幅の大きさをそれぞれ
検出することにより歪み検出を行なう検出手段を具備し
たことを特徴とする。
【0012】また第二の発明においては、時分割多重お
よび周波数多重により、複数の通信回線を構成する無線
通信システムにおいて、自局の受信スロットにおいて、
自局が通信を行っているシステム内の他の無線局から送
信される干渉信号により生じる歪み信号を検知する機構
を具備することを特長とする。
【0013】また第三の発明においては、前記第二の発
明の無線通信システムにおいて、受信スロットにおい
て、検知した干渉信号により、受信スロットあるいは送
信スロットのどちらか一方もしくはその両方の時間的位
置を変更する機構を具備することを特長とする。
【0014】また第四の発明においては、前記第二の発
明の無線通信システムにおいて、干渉信号の検知をベー
スバンド周波数の2倍以内の帯域内の信号を測定するこ
とにより行うことを特徴とする。
【0015】また第五の発明においては、前記第二の発
明の無線通信システムにおいて、1つまたは複数の周波
数変換器およびローパスフィルタおよび周波数可変なロ
ーカル発振器を具備し、所望信号と所望信号以外の1つ
または複数ののシステム内の他の無線局から送信される
干渉信号により生じる歪み信号を検知することがでるこ
とを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明の無線装置においては、時分割多重を行
うシステムにおいて同じシステムの他の無線機から送信
される干渉信号によりCIRが劣化した場合には、自己
が使用していたスロットから他の受信スロットに移るよ
う制御することにより、干渉信号によるCIRの劣化を
回避することが可能となる。またこの無線装置を用いた
無線通信システムによれば、無線装置間の干渉を低減し
て通信品質を改善することができる。
【0017】すなわち、所望波の周波数に近接し、無線
装置のアンテナと周波数変換器の間に具備されるフィル
タで遮断できない干渉信号により生じ、ダイレクトコン
バージョン方式では問題になるベースバンド周波数の歪
み信号による受信機のCIRの劣化を回避することがで
きる。
【0018】
【実施例】本発明の実施例を説明する。まず、時分割多
重無線通信システムのスロット構成の例を図5に示す。
図5は4多重の例であるが、n多重(nは2以上の整
数)であってもよい。説明を簡単にするために4多重を
例にして説明する。
【0019】時分割多重では、1つの周波数チャンネル
を時間的にフレーム519という単位で区切る。さらに
4多重の場合はフレーム内を4つの送信スロットと4つ
の受信スロットで区切る。そして、実際の通信はこのフ
レームが連続することにより行われる。1つの通信回線
は1フレーム中の1つの送信スロットと1つの受信スロ
ットを用いて、それぞれ送信、受信を行う。
【0020】たとえば、無線機501と無線機502の
間ではスロット511で無線機501から無線機502
へ送信され、スロット515で無線機502から無線機
501へ送信されることにより、通信が行われる。した
がって4多重の場合には送信スロットと受信スロットが
4つあるため、1つの周波数チャンネルに最高4つの通
信回線を構成することができる。
【0021】次に図1、図2を用いて時分割多重無線通
信システムにおける干渉とその回避について説明する。
無線機201と無線機202がそれぞれスロット構成2
10と211に従って通信している。つまり、スロット
214ではから無線機201から信号205が送信さ
れ、無線機202が受信する。スロット215、21
6、217、218では無線機201、202は待機状
態となり、次にスロット218では今度は逆に無線機2
02から信号206が送信され、無線機201が受信す
る。そして、再び、スロット219、220、221で
は待機状態となり、スロット214の動作に戻る。ま
た、無線機201と無線機202とは別に、無線機20
3、204が通信を行っている。
【0022】ここで説明を簡単にするために無線機01
と無線機04はお互いに影響しない距離にあると考え
る。無線機203、204はそれぞれ、スロット構成2
11、212で動作している。つまり、スロット214
ではから無線機203から信号207が送信され、無線
機204が受信する。スロット215、216、21
7、218では無線機203、204は待機状態とな
り、次にスロット218では今度は逆に無線機203か
ら信号208が送信され、無線機203が受信する。そ
して、再び、スロット219、220、221では待機
状態となり、スロット214の動作に戻る。
【0023】以上に述べた状況では、スロット214に
おいて無線機202は無線機201から送信された所望
信号205の他に無線機203からの干渉信号209を
受信することになる。また同じ状況がスロット218に
おいて無線機203に起こりうるが、説明を簡単にする
ために、無線機202についてのみ述べる。
【0024】無線機202がスーパーへテロダイン方式
であるならば、所望信号205のキャリア周波数と干渉
信号209のキャリア周波数が同じ場合のときのみが混
信となり、無線機202が所望信号205を受信するこ
とに支障をきたす。このような場合は無線機202もし
くは無線機203あるいはその両方のキャリア周波数を
変えればよい。
【0025】しかし、無線機202がダイレクトコンバ
ージョン方式で構成されている場合は、干渉信号209
のキャリア周波数が所望信号205のキャリア周波数と
同じ場合だけでなく、同じシステムの他の周波数チャン
ネルの信号であるならば図4で説明したようにベースバ
ンド周波数に歪み信号を発生するため、無線機202が
所望信号205を受信することに支障をきたす。
【0026】このような場合には図1に例を示すように
無線機101の送信スロットと無線機102の受信スロ
ットをスロット114から無線機103の送信スロット
と重ならないスロット(例えばスロット115)に変え
ればよい。また、このとき無線機101の送信スロット
と無線機102の受信スロットも変えてもよい。あるい
は無線機103の送信スロットと無線機104の受信ス
ロットをスロット114から無線機102の受信スロッ
トと重ならないスロットに変えさせてもよい。また、以
上述べたスロットを変える方法は無線機102がスーパ
ーヘテロダイン方式である場合にも効果があるので用い
てもよい。
【0027】次に干渉信号209の検出について説明す
る。ダイレクトコンバージョン方式では干渉信号209
により2次歪みの信号がベースバンド周波数に生じ、所
望信号の受信に悪影響を与える。図6は図4で説明した
ダイレクトコンバージョン方式で構成した受信機に他の
チャンネル周波数の信号により生じる歪み信号を検出す
る機構を加えた場合の1例を示すブロック図である。図
6、図7を用いて動作を説明する。
【0028】アンテナ601で受信された信号が、RF
アンプ、RFフィルタを通って、周波数変換器609で
ベースバンド周波数に変換される。ベースバンドフィル
タ610は701の帯域を持つフィルタで、所望信号7
03を通過し、他の不要な帯域の信号を減衰させる。フ
ィルタ610を通った信号は検波器616により、検波
されるが信号の一部は信号強度測定器611の送られ、
その大きさがモニタされる。また、周波数変換器609
の後段から信号の一部を分配し、バンドパスフィルタ6
12を通して、信号強度測定器613でモニタする。バ
ンドパスフィルタ612はローパスフィルタのカットオ
フ周波数からローパスフィルタのカットオフ周波数の2
倍もしくはそれ以下の周波数を通過帯域702とするフ
ィルタである。
【0029】2次歪み信号は所望信号703の帯域70
1の2倍の周波数帯域に生じるため帯域702では干渉
信号209により生じる2次歪み信号704だけが信号
測定器713で観測される。つまり、通信中に所望信号
の受信状態が悪くなった場合には、信号強度測定器71
3で測定し、2次歪み信号の有無を判定回路614で確
認する。2次歪み信号の存在が確認できれば、受信状態
の悪化は他の無線機203からの干渉信号209が原因
なので、無線機201、無線機202の送受信スロット
の時間的位置を変える。あるいは、干渉を与えている無
線機203、無線機204の送受信スロットの時間的位
置を変えさせるようにすればよい。
【0030】また、受信状態の悪化の原因が2次歪みで
あるかどうかの確認は次のようにしてもよい。まず、所
望信号の受信状態が悪化した場合には、信号強度測定器
611で所望信号703の大きさを測定し、記録する。
同時に、信号強度測定器613で、フィルタ612の帯
域内の信号を測定し、記録する。次にアンテナの後段に
設置した可変減衰器602を操作し、ある受信状態に影
響しない、ある一定の大きさの減衰をかける。そして再
度、信号測定器611で所望信号703の大きさを測定
する。同時に、信号測定器613で、フィルタ612の
帯域内の信号を測定する。そして、信号測定器611、
信号測定器613の減衰をかける前の結果と減衰をかけ
た後の結果を比較する。所望信号703は減衰器602
の減衰量分だけ低くなるが、信号測定器613では2次
歪みであるならば、減衰量の2乗分低くなる。この方法
によれば、確実に受信状態の悪化の原因が干渉信号20
9であるか否かを判定できる。
【0031】図6では周波数変換器609、およびロー
パスフィルタ610の後段に所望信号703と歪み信号
704を測定するブロックを設ける例を示したが同様な
機構は図8に示すように周波数変換器807、およびロ
ーパスフィルタ808の後段に設けてもよいし、また、
両方に設けてもよい。
【0032】さらにまた、図9に示すように、周波数変
換器96、あるいは908に入力する信号の一部を周波
数変換器912でベースバンド周波数信号に変換し、ロ
ーパスフィルタ907、909と同じ周波数特性のフィ
ルタ913を通したあと、信号強度測定器914で大き
さを測定する方法を用いてもよい。つまり、ローカル発
振器911の発振周波数をチャンネルのキャリア周波数
と同じにすれば、そのチャンネルを用いて通信を行って
いる信号の有無および信号の大きさが測定できる。
【0033】図9では2組用いて構成した例を示してい
るが、1組あるいは3組以上あってもよい。また、無線
機202がスーパーヘテロダイン方式で構成されている
場合については、干渉信号209の周波数が所望信号2
05の周波数と同じ場合のみ混信となり受信状態の劣化
の原因となるので、受信状態の悪化が認められたときに
は、周波数あるいはスロットの時間的位置を変えるか、
混信をしている無線機側の周波数あるいはスロットの時
間的位置を変えさせるようにすればよい。
【0034】干渉を受ける無線機202がダイレクトコ
ンバージョン方式で構成され、一方干渉を起こす無線機
203がスーパーヘテロダイン方式で構成されるなら
ば、干渉信号209による無線機202の所望信号20
5の受信状態への影響は無線機202にのみ起こるため
無線機202の受信スロットおよび無線機201の送信
スロットの時間的位置を変える必要がある。
【0035】また、無線機202と無線機203がどち
らもダイレクトコンバージョン方式で構成されるなら
ば、お互いに干渉を起こす可能性がある。この場合も無
条件で、無線機202と無線機203の無線機ともスロ
ットの時間的位置を変える動作を行ってもよいが、ある
一定時間の通信を行っている無線機が優先的にスロット
の時間的位置を変える動作を行うようにすれば、無線機
201と無線機202がある時間、通信しており、無線
機203が急に送信を開始することにより、無線機20
3が無線機202に干渉を与えた場合、無線機201と
無線機202がスロットの時間的位置を変え、無線機2
03が引き続きスロット214を使用することになり、
無線機201と無線機202の使用していたスロットが
空いてしまうことがなくなり、少なくとも本手法を用い
ない場合に比べて回線の使用率を高めることができる。
【0036】また、スロットの時間的位置の変更は、そ
の変更が決定したときには無線機202は、現在使用し
ているスロット以外の受信スロットを受信し、良好な受
信特性が得られるスロットを選択し、選択したスロット
を通信している無線機201に報知したのちに、無線機
201は送信スロットを変更し、また無線機202は送
信スロットを変更し、引き続き通信を行う。また、この
とき同様に無線機201の受信スロットと無線機202
の送信スロットの時間的位置を変えてもよい。
【0037】さらに、スロット変更を行うために、現在
の受信スロット以外のスロットを受信し、良好な受信特
性が得られるスロットが無かった場合は、良好な受信特
性が得られるスロットが無いという意味の警告を、無線
機202の使用者に報知し、通信を終了する。またこの
とき同時に無線機201にも報知し、無線機201は良
好な受信特性が得られるスロットが無いという意味の警
告を使用者に報知し、通信を終了する。
【0038】あるいは無線機201、無線機202とも
良好な受信特性が得られるスロットが無いという意味意
味の警告をしばらく続け、その間に良好な受信特性が得
られるスロットがあれば、そのスロットに移り、通信を
続け、警告を報知している間にも良好な受信特性が得ら
れるスロットがなければ、通信を終了するようにしても
よい。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明の方法を用いれば、
ダイレクトコンバージョン方式を用いた無線機で問題に
なる同じシステムの他の周波数チャンネルの信号による
干渉によりベースバンド周波数帯域に歪み信号が発生す
ることを回避することができ、CIRの劣化を回避する
作用がある。
【0040】さらに無条件で、干渉を受けた無線機と前
記無線機と通信を行っているスロットの時間的位置を変
える動作を行うあるいは干渉を受けた無線機と前記無線
機と通信を行っているスロットの時間的位置を変える動
作を行ってもよいが、ある一定時間の通信を行っている
無線機が優先的にスロットの時間的位置を変える動作を
することにより、使用していたスロットが空いてしまう
ことがなくなり、少なくとも本手法を用いない場合に比
べて回線の使用率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本構成を説明するための図。
【図2】 他の無線機からの送信信号により生ずる干渉
を説明するための図。
【図3】 ダイレクトコンバージョン受信方式を用いた
無線装置の構成を示す図。
【図4】 ダイレクトコンバージョン受信方式を用いた
無線装置における歪み信号の発生原理を説明するための
図。
【図5】 時分割多重方式を用いた無線通信システムを
説明するための図。
【図6】 ダイレクトコンバージョン受信方式を用いた
無線装置における歪み信号の検知方法を説明するための
図。
【図7】 図6に示す検知方法を説明するための図。
【図8】 図6に示す検知方法の第2の実施例を説明す
るための図。
【図9】 ダイレクトコンバージョン受信方式を用いた
無線装置における歪み信号の検知方法の第2の実施例を
説明するための図。
【符号の説明】
101,104・・・無線機、102・・・干渉を受け
る無線機 103・・・干渉を与える無線機 105・・・無線機101の送信信号、106・・・無
線機102の送信信号 107,109・・・無線機103の送信信号、 104・・・無線機102の送信信号 110・・・無線機101のスロット構成、 111・・・無線機102のスロット構成、 112・・・無線機103のスロット構成、 113・・・無線機104のスロット構成 114,115,116,117,118,119,1
20,121・・・スロット 122・・・フレーム 201,204・・・無線機、202・・・干渉を受け
る無線機 203・・・干渉を与える無線機 205・・・無線機201の送信信号、206・・・無
線機202の送信信号 207,209・・・無線機203の送信信号、 204・・・無線機202の送信信号 210・・・無線機201のスロット構成、 211・・・無線機202のスロット構成、 212・・・無線機203のスロット構成、 213・・・無線機204のスロット構成 214,215,216,217,218,219,2
20,221・・・スロット 222・・・フレーム 301・・・アンテナ、302・・・RFアンプ、30
3・・・RFフィルタ 304,305・・・周波数変換器、306・・・90
°移相器 307・・・ローカル発振器、308,309・・・ベ
ースバンドフィルタ 310・・・検波器 401・・・所望RF信号、402・・・隣接チャンネ
ル信号 403、404・・・隣接チャンネル信号の1周波数成
分 405、406・・・2次歪み信号の1周波数成分 407・・・ベースバンド帯域の2次歪み信号 408・・・2倍高調波帯域の2次歪み信号 501、502、503、504、505・・・無線機 506・・・無線機501のフレーム構成、 507・・・無線機502のフレーム構成、 508・・・無線機503のフレーム構成、 509・・・無線機504のフレーム構成、 510・・・無線機505のフレーム構成、 511、512、513、514、515、516、5
17、518・・・スロット 519・・・フレーム 601・・・アンテナ、602・・・可変減衰器、60
3・・・RFアンプ 604・・・RFフィルタ、605・・・ローカル発振
器 606・・・90°移相器、607,609・・・周波
数変換器 608,610・・・ベースバンドフィルタ 611、613・・・信号強度測定器、612・・・バ
ンドパスフィルタ 614・・・干渉信号検出判定回路、615・・・制御
部 701・・・ベースバンドフィルタの帯域 702・・・バンドパスフィルタの帯域 703・・・ベースバンド所望信号、 704・・・ベースバンドの2次歪み信号 705・・・ベースバンドフィルタの周波数特性 706・・・バンドパスフィルタの周波数特性 801・・・アンテナ、802・・・可変減衰器、80
3・・・RFアンプ 804・・・RFフィルタ、805・・・ローカル発振
器 806・・・90°移相器、807,809・・・周波
数変換器 808,810・・・ベースバンドフィルタ 811、813・・・信号強度測定器、812・・・バ
ンドパスフィルタ 814・・・干渉信号検出判定回路、15・・・制御部 901・・・アンテナ、902・・・RFアンプ、90
3・・・RFフィルタ 904・・・ローカル発振器、905・・・90°移相
器 906,908、912、918・・・周波数変換器 907,909,913,919・・・ベースバンドフ
ィルタ 914,919・・・信号強度測定器 915,921・・・干渉信号検出判定回路、916・
・・制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信信号の周波数と略等しい発振周波数で
    発振する基準発振器からの基準信号に基づきその受信信
    号を基底帯域信号に周波数変換した後、所定の復調処理
    を行なう無線装置において、通過帯域の異なる複数のフ
    ィルタを介して得られる前記基底帯域信号の信号振幅の
    大きさをそれぞれ検出することにより歪み検出を行なう
    検出手段を具備したことを特徴とする無線装置。
  2. 【請求項2】時分割多重および周波数多重により、複数
    の通信回線を構成する無線通信システムにおいて、自局
    の受信スロットにおいて、自局が通信を行っているシス
    テム内の他の無線局から送信される干渉信号により生じ
    る歪み信号を検知する機構を具備することを特長とする
    無線通信システム。
  3. 【請求項3】受信スロットにおいて、検知した干渉信号
    により、受信スロットあるいは送信スロットのどちらか
    一方もしくはその両方の時間的位置を変更する機構を具
    備することを特長とする請求項2記載の無線通信システ
    ム。
  4. 【請求項4】干渉信号の検知をベースバンド周波数の2
    倍以内の帯域内の信号を測定することにより行うことを
    特徴とする請求項2または3記載の無線通信システム。
  5. 【請求項5】1つまたは複数の周波数変換器およびロー
    パスフィルタおよび周波数可変なローカル発振器を具備
    し、所望信号と所望信号以外の1つまたは複数ののシス
    テム内の他の無線局から送信される干渉信号により生じ
    る歪み信号を検知することがでることを特徴とする請求
    項2または3記載の無線通信システム。
JP21332694A 1994-09-07 1994-09-07 無線装置及びこれを用いた無線通信システム Pending JPH0879122A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013070147A (ja) * 2011-09-21 2013-04-18 Nec Corp 基地局装置、基地局制御方法

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