JPH0878311A - 露光方法及び露光装置 - Google Patents

露光方法及び露光装置

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JPH0878311A
JPH0878311A JP6212440A JP21244094A JPH0878311A JP H0878311 A JPH0878311 A JP H0878311A JP 6212440 A JP6212440 A JP 6212440A JP 21244094 A JP21244094 A JP 21244094A JP H0878311 A JPH0878311 A JP H0878311A
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JP
Japan
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optical system
illumination
projection optical
pattern
numerical aperture
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Application number
JP6212440A
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English (en)
Inventor
Masato Shibuya
眞人 渋谷
Toshihiko Ozawa
稔彦 小澤
Yasushi Oki
裕史 大木
Masaya Komatsu
雅也 小松
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70425Imaging strategies, e.g. for increasing throughput or resolution, printing product fields larger than the image field or compensating lithography- or non-lithography errors, e.g. proximity correction, mix-and-match, stitching or double patterning
    • G03F7/70475Stitching, i.e. connecting image fields to produce a device field, the field occupied by a device such as a memory chip, processor chip, CCD, flat panel display

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】従来の露光波長及び光学系を殆ど変えること無
しに、光学的にに決定される解像限界を超える高解像の
パターンを形成し、更に、位相シフト法、又は変形光源
法を使用したときに、与えられた条件の下でほぼ最良の
解像度でレチクルのパターンをウエハ上に露光できる露
光方法及び露光装置を提供する。 【構成】感光素材として入射光強度の自乗に比例して感
光する非線型な感度特性を有すものを使用し、前記感光
素材上での光強度分布が異なる複数回の露光を行い、照
明光のコヒーレンスファクターσ、感光素材上での必要
なコントラストC’、投影光学系の焦点深度d、照明光
の波長λ等を用い、最も適切な投影光学系の開口数NA
の値を計算によって導出し、その値の前後内に適切な投
影光学系の開口数NAを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子や液晶板の
製造に用いられる露光方法及び露光装置、特に投影露光
方法及び投影型露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子、液晶表示素子又
は薄膜磁気ヘッド等をフォトリソグラフィ工程で製造す
る際に、光源からの照明光でフォトマスク又はレチクル
(以下、「レチクル」と総称する)を均一な照度で照明
し、レチクルのパターンを感光材が塗布されたウエハ
(又はガラスプレート等)上に投影露光する露光方法及
びこの露光方法を実現するための露光装置が使用されて
いる。
【0003】従来の露光方法においては、露光する所望
のパターンは全て同一レチクル上に配置され、一度の露
光によって基板に焼き付るようになっていた。その際、
基板上に塗布されているレジストには露光強度Iに応じ
た潜像反応濃度ξが発生する。例えば、現在一般に使わ
れているポジ型レジストでは、
【0004】
【数5】ξ=exp(−CD), D=I・t と表す事が出来る。より一般的には、以下の様な式に表
現することが出来る。
【0005】
【数6】 ξ=exp(−CD), D=J・t=Im ・t ここでIは光強度、tは露光時間、Cは感材によって定
まる定数である。mは感光素材の線型性を表す指数であ
り、m=1のとき線型であるといい、m≠1のとき非線
型であるという。上式に示すように、分り易くする為、
m をJで置き換え、Jを潜像濃度と呼ぶことにする。
現在一般に使用されているレジストは、m=1の線型レ
ジストである。
【0006】このような方法において、レジスト中に潜
像を形成する為の露光強度分布I(x)のスペクトルi
は、簡単のため完全にインコヒーレントな結像を仮定す
れば、物体スペクトルをi0 ,光学系のOTF(Optica
l Transfer Function)をfとして、
【0007】
【数7】i(ν)=i0 (ν)・f(ν) ν:空間周波数 で与えられる。さて、プロセス的にOTFすなわちfが
有意でなくなる限界の空間周波数ν0 は、露光波長を
λ、投影光学系の感光素材側の開口数をNAとすると
き、
【0008】
【数8】ν0 = 0.5NA/(K1 ・λ) K1 :プロセス定数 で与えられる。また、光学系の解像限界は開口数NAに
よって原理的に決まり、その場合はK1 = 0.25 であ
り、光学系のカットオフ周波数νcは、
【0009】
【数9】νc =2NA/λ となる。それ故、高解像とするためには短波長化する
か、開口数NAを大きくせざるを得なかった。更に、最
近、半導体素子等が益々高集積化するのに応じて、ウエ
ハ上に投影露光されるパターンの解像度を更に高めるこ
とが要求されている。このような要求に応えるために
は、上記のごとく、単に投影光学系の解像力を高めるだ
けでは限界があると共に、単に投影光学系の解像力を高
めた場合には焦点深度が浅くなりすぎて実用的でなくな
る。そこで、照明光学系の構成、又はレチクルのパター
ンの構成を工夫することにより、投影光学系と組み合わ
せた場合の全体としての解像度を向上する手法が種々提
案されている。
【0010】先ず、レチクルのパターン構成を工夫する
手法としては、同一出願人が特公昭62−50811 号公報で
提案しているように、位相シフターを用いてレチクル上
のパターンを通過する照明光の間に所定の位相差を付与
する所謂位相シフト法がある。一方、照明光学系の構成
を工夫する手法の一例としては、同一出願人が提案して
いるように、光源からの照明光により光軸の回りに等角
度間隔で配置された複数の2次光源を形成し、その複数
(例えば4個)の2次光源からの照明光でレチクルを照
明する所謂変形光源法(変形照明法、又は傾斜照明法と
も呼ばれる)がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の露光方法に加えて照明光学系の構成またはレチク
ルのパターンの構成を工夫することだけでは、最終的な
解像限界は、光学的に決定される解像限界を超えること
ができなかった。また、従来は、露光のための最良の条
件を求めるために、厳密なフーリエ結像論に基づく計算
を行ったり、実際に露光を行ったりしていたが、最良の
解像度を得るための解析的条件はよく分からないという
不都合があった。
【0012】そこで、本発明はかかる点に鑑み、従来の
露光波長及び光学系を殆ど変えること無しに、光学的に
決定される解像限界を超える高解像のパターンを形成
し、更に、位相シフト法、又は変形光源法を使用したと
きに、与えられた条件の下でほぼ最良の解像度でレチク
ルのパターンをウエハ上に露光できる露光方法及び露光
装置を提供することを目的とする。
【0013】
【問題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、転写用のライン・アンド・スペースパ
ターンが隣接するスペース部の位相が逆位相となるよう
に形成されたマスクを光源からの照明光で照明を行い、
前記マスクのパターンの像を感光素材上に投影結像を行
う露光方法において、前記感光素材は入射光強度の自乗
に比例して感光する非線型な感度特性を有し、感光素材
上での光強度分布が異なる複数回の露光を行い、投影光
学系の解像限界を越える高解像のパターンを形成し、前
記照明を行う照明光学系の開口数を前記投影結像を行う
投影光学系の開口数で割った値に相当する照明光のコヒ
ーレンスファクターをσ、前記マスクのパターンの像の
前記感光素材上での必要なコントラストをC’、前記投
影光学系の焦点深度をd、前記照明光の波長をλとした
場合、前記投影光学系の開口数NAの値を次の式で定ま
る値に対して±20%以内に設定することを特徴とする
露光方法を提供する。
【0014】
【数10】
【0015】また、本発明では、光源からの照明光で光
軸の回りに等角度間隔で配列された4個の2次光源を形
成し、転写用のパターンが形成されたマスクを前記4個
の2次光源からの照明光で照明を行い、前記マスクのパ
ターンの像を感光素材上に結像投影を行う露光方法にお
いて、前記感光素材は入射光強度の自乗に比例して感光
する非線型な感度特性を有し、感光素材上での光強度分
布が異なる複数回の露光を行い、投影光学系の解像限界
を越える高解像のパターンを形成し、前記4個の2次光
源の各中心からの光により定められる前記照明を行う照
明光学系の開口数を前記結像投影を行う投影光学系の開
口数の20.5 倍で割った値に相当する照明光のコヒーレ
ンスファクターをσ0 、前記4個の2次光源からの照明
光が前記照明光学系をそれぞれ射出するときの前記4個
の2次光源からの照明光のそれぞれに関する開口数を前
記投影光学系の開口数で割った値に相当する前記4個の
2次光源からの照明光のそれぞれのコヒーレンスファク
ターをσ、前記マスクのパターンの像の前記感光素材上
での必要なコントラストをC’、前記投影光学系の焦点
深度をd、前記照明光の波長をλ、定数2/πをaとし
た場合、前記投影光学系の開口数NAの値を次の式で定
まる値に対して−20%から+10%以内に設定するこ
とを特徴とする露光方法も提供する。
【0016】
【数11】
【0017】更に、本発明では、転写用のライン・アン
ド・スペースパターンが隣接するスペース部の位相が逆
位相となるように形成されたマスクを光源からの照明光
で照明する照明光学系と、前記マスクのパターンの像を
感光素材上に投影結像する投影光学系とを有す露光装置
において、前記感光素材は入射光強度の自乗に比例して
感光する非線型な感度特性を有し、感光素材上での光強
度分布が異なる複数回の露光を行い、投影光学系の解像
限界を越える高解像のパターンを形成し、前記照明光学
系の開口数を前記投影光学系の開口数で割った値に相当
する照明光のコヒーレンスファクターをσ、前記マスク
のパターンの像の前記感光素材上での必要なコントラス
トをC’、前記投影光学系の焦点深度をd、前記照明光
の波長をλとした場合、前記投影光学系の開口数NAの
値を次の式で定まる値に対して±10%以内に設定する
ことを特徴とする露光装置を提供する。
【0018】
【数12】
【0019】また更に、本発明では、光源からの照明光
で光軸の回りに等角度間隔で配列された4個の2次光源
を形成し、転写用のパターンが形成されたマスクを前記
4個の2次光源からの照明光で照明する照明光学系と、
前記マスクのパターンの像を感光素材上に結像投影する
投影光学系とを有す露光装置において、前記感光素材は
入射光強度の自乗に比例して感光する非線型な感度特性
を有し、感光素材上での光強度分布が異なる複数回の露
光を行い、投影光学系の解像限界を越える高解像のパタ
ーンを形成し、前記4個の2次光源の各中心からの光に
より定められる前記照明光学系の開口数を前記投影光学
系の開口数の20.5 倍で割った値に相当する照明光のコ
ヒーレンスファクターをσ0 、前記4個の2次光源から
の照明光が前記照明光学系をそれぞれ射出するときの前
記4個の2次光源からの照明光のそれぞれに関する開口
数を前記投影光学系の開口数で割った値に相当する前記
4個の2次光源からの照明光のそれぞれのコヒーレンス
ファクターをσ、前記マスクのパターンの像の前記感光
素材上での必要なコントラストをC’、前記投影光学系
の焦点深度をd、前記照明光の波長をλ、定数2/πを
aとした場合、前記投影光学系の開口数NAの値を次の
式で定まる値に対して−20%から+10%以内に設定
することを特徴とする露光装置も提供する。
【0020】
【数13】
【0021】
【作用】従来の露光方法において、非線型な感度特性を
有する感光素材である所謂2光子吸収レジストを用いる
ことが提案されている。2光子吸収レジストとは2つの
光子を吸収すると1つの潜像核を形成するレジストのこ
とであり、(数6)においてm=2として表されるレジ
ストで、これについてはProceedings of SPIE第1
674巻(1992 年) 776 頁〜778 頁などに示されてい
る。このレジストの場合、潜像濃度分布J(x)は露光
強度分布I(x)の自乗に応じて形成される。即ち、イ
ンコヒーレント照明において、物体の光強度分布をI0
(x)、光学系の点像強度分布をF(x)として、
【0022】
【数14】 J(x)=I(x)2 ={I0 (x)*F(x)}2 となる。これより、潜像濃度分布のスペクトルjは、同
様にフーリエ変換のコンボリューションの定理より、
【0023】
【数15】j(ν)={i0 (ν)・f(ν)}*{i
0 (ν)・f(ν)} となる。2光子吸収レジストの場合は(数14)に応じ
て潜像濃度分布が与えられるため、従来のレジストの場
合に比べてより急峻になる。このことを露光強度分布が
正弦波状の場合について具体的に図1Aと図1Bに例示
する。
【0024】図1Aは通常のレジストにおける潜像濃度
分布であり、露光強度分布と同じく正弦波状になってい
る。図1Bは、2光子吸収レジストにおける潜像濃度分
布を表す。図1Aと図1Bとを比較すれば、潜像のコン
トラストが高くなっているが、形成されたパターンのピ
ッチは図1Aと図1Bとで同じであり、2光子吸収レジ
ストを用いただけでは形成される潜像濃度分布のピッチ
は光学系によって作られる像のピッチより微細とはなら
ず、光学系の解像限界を超えることができない。(数1
5)より、潜像濃度分布中には光学系の解像限界を超え
る周波数の成分が存在するが、形成されたパターンのピ
ッチとしては飽くまで光学系の解像限界を超えていない
のである。
【0025】次に、2光子吸収レジストを用いた場合に
おける光学系による点像の結像を考える。この場合には
2光子吸収レジストにより点像の潜像濃度分布が急峻に
なる。この場合、照明状態にかかわらず光学系による点
像強度分布F(x)を考えればよく、所望の物体光強度
分布I0 (x)を点像の重ね合わせによって形成される
ものとし、これにより潜像濃度分布J(x)を形成する
ならば、その各々の点像の結像によって作られた光強度
の重ね合わせとなるので、
【0026】
【数16】J(x)=I0 (x)*{F(x)}2 と基本的に表される。点像の潜像濃度分布は{F
(x)}2 で表されるため、光学系による点像強度分布
F(x)より鋭い分布となり、高解像になる。(数1
6)をフーリエ変換することにより、
【0027】
【数17】 j(ν)=i0 (ν)・{f(ν)*f(ν)} となる。よって、f*fがこの方法において潜像濃度分
布を得る上での光学系のOTFと解釈される。これは従
来のOTFすなわちfのカットオフ周波数(2NA/
λ)に対してカットオフ周波数(4NA/λ)となり、
2倍の解像力が得られることになる。
【0028】図2にこの比較を模式的に示す。図2Aは
従来の方法におけるOTFを表し、図2Bは孤立パター
ンを2光子吸収レジスト上に感光させた場合のOTFを
表している。これより、2光子吸収レジストを用い、孤
立パターンを基に複数回露光し、潜像を形成すれば光学
系の解像限界を超えた微細なパターンの形成ができる。
このように孤立パターンによる複数回露光と2光子吸収
レジストを組み合わせることにより、光学系の解像限界
を超えたパターンの形成が可能となる。
【0029】さらに、完全に孤立ではないが概略孤立と
考えられるパターンを用いて複数回露光する場合にも、
孤立パターンの場合と同様に光学系の解像限界を超えた
パターンの形成が可能である。この場合、潜像濃度分布
のスペクトルjは、
【0030】
【数18】 j(ν)=Σi0j(ν)・{f(ν)*f(ν)} =i’(ν)・{f(ν)*f(ν)} i’(ν)=Σi0j(ν) となる。ここで、i0jは互いに概略孤立したパターンの
物体スペクトルであり、i’は、孤立的パターンの重ね
合わせにより構成される仮想的なパターンの物体スペク
トルと考えられる。従来の潜像濃度分布のスペクトルは
fのカットオフ周波数(2NA/λ)を超えることはな
いが、本発明よれば(数18)で示されるように、{f
(ν)*f(ν)}のカットオフ周波数(4NA/λ)
までのスペクトルが潜像濃度分布として形成される。
【0031】このように、従来露光方法で2光子吸収レ
ジストを用いただけでは、形成されるパターンのピッチ
としては光学系の解像限界を超えることはなかったのに
対し、さらに感光素材上での光強度分布が異なる複数回
の露光を繰り返すことによって、i’を適切に与えれ
ば、光学系の解像限界を超えるピッチのパターンの潜像
濃度分布を形成することができる。
【0032】以上の様に、潜像濃度、言い換えれば、潜
像反応濃度が入射光強度に対して自乗で反応する特性を
持つ感光素材を用い、該感光素材上で光強度分布が異な
る複数回の露光を行う事により、投影光学系の解像限界
を超える高解像のパターンを有する半導体素子を得るこ
とが出来る。また、ほぼ最良の解像度でレチクルのパタ
ーンをウエハ上に露光するために、本発明においては、
位相シフト法、又は変形光源法を使用した場合に、それ
ぞれ最良の解像度を得るためのパラメータとして、照明
光の波長λ、照明光学系のレチクル側の開口数と投影光
学系のレチクル側の開口数との比である照明光のコヒー
レンスファクター(所謂σ値、変形光源法では更に
σ0 )、基板上での影像の必要なコントラストC’、及
び投影像の焦点深度(レジスト厚、ウエハ等の基板のそ
り及び曲がり、焦点調節ずれ等の要因を含めて、投影光
学系において要求される焦点深度)dを選択する。
【0033】そして、これらのパラメータが与えられて
いるときに最良の解像度を与える投影光学系の開口数N
Aの値をそれぞれ(数10)から(数13)で設定す
る。以下の実施例で詳しい説明を行うが、これらの設定
値から、(数10)及び(数12)に対しては±20%
以内で、(数11)及び(数13)に対しては−20%
から+10%以内では、ほぼ最良の解像度が得られる。
更に、上記の設定値から、(数10)及び(数12)に
対しては±10%以内、(数11)及び(数13)に対
しては−10%から+5%以内とすると、かなり良好な
解像度が得られる。
【0034】
【実施例】以下に、位相シフト法を用い、2光子吸収レ
ジストを使用し、光強度分布が異なる複数回の露光を行
うときの実施例を示す。また、ここで、投影光学系の開
口数NAの最適値の求め方も示す。先ず、位相シフト法
を用い、従来のレジストを使用し、従来の露光方法を行
う場合の投影光学系の開口数NA、解像力R、波長λ、
コヒーレンスファクターσ、デフォーカスdの関係を示
す。
【0035】位相シフト法は、レチクルの開口部間に所
定の位相差を生じさせ、それらの干渉効果を利用して、
高解像、且つ高コントラストな像を形成する手法である
(特公昭62−50811 号公報参照)。例えば、レチクル上
のライン・アンド・スペースパターンの隣合う開口部間
にλ/2(180°)の位相差を与えると、それらの干
渉効果により基本的に0次回折光がなくなり、図3に示
すように±1次回折光だけを考えればよいことになる。
図3において、レチクル16上には図3の紙面に平行な
方向にピッチ2Rで遮光膜よりなるライン部が形成さ
れ、各ライン部間のスペース部に1つ置きに(ピッチ4
Rで)位相シフター17が被着されている。この場合に
ウエハW上に結像される像の基本周波数は、レチクル1
6からの2つの回折光の開き角で決まるので、従来法に
比べてより微細なパターンが形成されることが予想され
る。ウエハW上での露光強度分布I(x)は次のように
なる。以下の(数19),(数20),(数21),
(数22)は、光学23巻1号(1994)29〜37頁の中の(2
1)式、(22)式、(23)式、(24)式にそれぞ
れ対応する。
【0036】
【数19】
【0037】また、その像のコントラストCは次のよう
になる。
【0038】
【数20】
【0039】更に、(数20)中のベッセル関数J1
展開して近似すると、次のようになる。
【0040】
【数21】
【0041】位相シフト法の場合にコヒーレンスファク
ターσを大きくすれば、従来法の場合と同様に投影光学
系の瞳によるけられを考慮して(数19)を書き換える
必要があるが、実際の位相シフト法でのコヒーレンスフ
ァクターσは小さいので問題は無い。(数20)では、
±1次回折光がすべて瞳を通過すると仮定しているが、
ガウス像面上(即ち、デフォーカス量d=0)でのコン
トラストは、±1次回折光のけられによって決まる。そ
のときの、解像力RとコントラストCとの関係は次式で
与えられる。
【0042】
【数22】
【0043】ここで、従来のレジストを用いるのではな
く、2光子吸収レジストを用い露光を行うと、ウエハ上
に塗布された2光子吸収レジスト中に図4Aに示すごと
き潜像濃度分布が得られる。次に、図3中に示されるレ
チクル16を半ピッチRだけ光軸と直交する方向に移動
し、2回目の露光を行うことにより、ウエハ上に塗布さ
れた2光子吸収レジスト中に図4Bに示すごとき潜像濃
度分布が得られる。2回目の露光により得られる潜像濃
度分布は、1回目の露光により得られる潜像濃度分布が
半周期ずれたものとなっている。このとき、それぞれの
潜像濃度は、図1に示されるように、2光子吸収レジス
トによって、光強度の高いところはより高く、光強度の
低いところはより低くなっている。このため、1回目の
露光得られる潜像濃度分布と2回目の露光得られる潜像
濃度分布を足し合わせると、図5に示される潜像濃度分
布が得られ、光学系の解像限界を超えたパターンを形成
することが可能となる。
【0044】尚、2回目の露光方法としては、ウエハ
を、ウエハW上でレチクル16が半ピッチR分だけ移動
するのに相当する量移動させ2回目の露光を行うか、或
いはレチクル16のパターンが半ピッチR分だけ光軸方
向に移動したパターンを有する新たなレチクルを使用す
ることも考えられる。また、この様に2回露光を行うこ
とを、以下では、2回露光と呼ぶことにする。
【0045】ここでレジストの感光特性を考えると、レ
ジストによっては、1回目の露光と2回目の露光とで潜
像濃度に関し微妙に効果が異なる場合がある。この様な
場合には、それぞれの露光量を適当に変えることが望ま
しい。ところで、1回の露光において作られる露光強度
分布I(x)のコントラストCが正弦波状の場合に、2
光子吸収レジストを用い、2回露光を行う場合では、そ
の潜像濃度Jは、
【0046】
【数23】
【0047】となる。ここで、Cは1回の露光における
露光強度分布I(x)のコントラストであり、C’は露
光後の潜像のコントラストであり、R’は潜像の線幅で
ある。C、C’、R、R’は、
【0048】
【数24】
【0049】の関係がある。数21及び数22に、数2
4の関係を代入すると、
【0050】
【数25】
【0051】
【数26】
【0052】となる。(数25)及び(数26)は、図
6に示される関係をもつ。(数25)及び(数26)の
交点が、2光子吸収レジストを用い2回露光を行う場合
の最適なNAを与える。即ち、R’を消去して、
【0053】
【数27】
【0054】となる。図6より最適なNA値から±20
%以内なら解像度はそれほど劣化しないことが分かる。
次に、変形光源法を用い、2光子吸収レジストを使用
し、2回露光を行うときの実施例を示す。また、ここ
で、投影光学系の開口数NAの最適値の求め方も示す。
【0055】先ず、変形光源法を用い、従来のレジスト
を使用し、従来の露光方法を行う場合の投影光学系の開
口数NAの最適値の求め方を示す。変形光源法では、0
次回折光と±1次回折光とにより像が形成される。図7
に、変形光源法の場合の投影光学系の瞳に対する2次光
源の形状を示す。その2次光源は、光軸の回りに90°
間隔で配列された4個の小光源18A〜18Dより構成
されている。それら小光源18A〜18Dのそれぞれの
半径をσ・NA、小光源18A〜18Dの各中心の瞳座
標系のξ軸、及びη軸からの距離をσ0・NAとする。こ
れは照明光学系中の4個の2次光源のそれぞれからの照
明光のコヒーレンスファクターがσで、且つそれら4個
の2次光源の各中心からの照明光によるコヒーレンスフ
ァクターの1/21/2 がσ0 であることを意味してい
る。この場合、比例定数を除いてウエハ上での投影像の
露光強度I(x)は次のようになる。以下の(数2
8),(数29),(数30),(数31),(数3
2),(数33)は、光学23巻1号(1994)29〜37頁の中
の(30)式,(31)式,(32)式,(33)式,
(34)式,(35)式にそれぞれ対応する。
【0056】
【数28】
【0057】ここで、aは、1次回折光と0次回折光と
の振幅の比であり、通常マスクで透過部と遮光部の幅が
等しいときは、a=2/πである。また、その投影像の
コントラストCは、次のようになる。
【0058】
【数29】
【0059】更に、余弦関数及びベッセル関数を展開し
て近似すると、コントラストCは次のようになる。
【0060】
【数30】
【0061】そして、線幅が微小となったときのガウス
像面での解像力Rは、次のようになる。
【0062】
【数31】
【0063】図8は、変形光源法を使用した場合の投影
光学系の開口数NAと解像力Rとの関係を示し、この図
8において、(数30)及び(数31)による結果を実
線で、厳密な回折積分による結果を黒丸で示し、(数3
0)式で十分よく近似できることが分かる。デフォーカ
ス時において、パターン寸法が粗くなると、かえってコ
ントラストが低下する傾向がある。これは、対になって
いる小光源によって形成される像強度分布の位相のずれ
が大きくなるためである。これも(数30)の解として
与えられるものであり、それを図8には点線で示してあ
る。この点線はほぼ垂直になっているので、変形光源法
における最適な開口数NAを、実線と点線との交点と考
えてよいであろう。この最適な開口数NAを表す点を図
8中に△を付して示してある。この解像力Rは、次のよ
うになる。
【0064】
【数32】
【0065】図8において実線と点線との交点の開口数
は最適な開口数NAであり、(数30)及び(数32)
より、最適な開口数NAは次のようになる。
【0066】
【数33】
【0067】ここで、前記実施例とほぼ同様に、2光子
吸収レジストを用い、2回露光を行うことによって、光
学系の解像限界を超えたパターンを形成することが可能
となる。非線型レジスト(m=2)を用い、変形光源法
によって2回露光した場合には、(数33)に、
【0068】
【数34】
【0069】を代入して、最適なNAは、
【0070】
【数35】
【0071】となる。本実施例でも、上記位相シフト法
を用いたときの実施例同様、最適なNA値から−20%
以内なら解像度はそれほど劣化しない。但し、上限は、
+10%を超えると、図8から分かるように、解像力が
劣化してしまう。尚、上記のごとき変形光源法を、2光
子吸収レジストを用い、2回露光を行う場合において、
特開平4-162039号公報に開示された位相シフトマスク
(一般に、ハーフトーン位相マスクと呼ばれているも
の)を用いると、0次回折光と1次回折光の比が等しく
なり、コントラストが良くなるという優れた効果を得る
ことが可能となる。
【0072】尚、上記2つの実施例は、2光子吸収レジ
ストについてのみ説明を行ったが、一般的な投影光学系
の開口数NAの最適値の求め方を先ず求めて、次にレジ
ストの非線型性を考慮した式を代入することによって、
m=3のときや、m=0.5のときも同様に、最良の投
影光学系の開口数NAを求めることができる。更に、以
下に本発明の装置の実施例を、図面を参照しながら説明
する。
【0073】図9は、本実施例の投影露光装置の概略構
成を示し、この図9において、水銀ランプ1から射出さ
れた照明光は、楕円鏡2で反射された後、インプットレ
ンズ4、所定の波長帯の光を選択して通過させる第1の
フィルター板5及び第2のフィルター板6を経てフライ
アイレンズ7に入射する。楕円鏡2の第2焦点の近傍に
照明光の照射及び遮断を切り換えるためのシャッター3
を配置し、装置全体の動作を制御する主制御系23が駆
動装置24を介してシャッター3の開閉を行う。
【0074】フライアイレンズ7の後側(レチクル側)
焦点面に、照明光用の可変開口絞り(以下、「可変σ絞
り」という)8が配置され、可変σ絞り8内の多数の2
次光源からの照明光が、ミラー9で反射された後、第1
のリレーレンズ10、可変視野絞り(レチクルブライン
ド)11、第2のリレーレンズ12、ミラー13及びコ
ンデンサーレンズ14を介して、フォトマスクのパター
ン領域を均一な照度で照明する。この場合、可変視野絞
り11の配置面はレチクル16のパターン形成面と共役
であり、可変σ絞り8の配置面は、投影光学系PLの瞳
面(レチクル16のパターン領域のフーリエ変換面)と
共役である。主制御系23が、駆動装置25を介して可
変σ絞り8及び可変視野絞り11の開口部の形状を所定
の形状に設定する。
【0075】具体的に、可変σ絞り8の開口の形状を光
軸を中心とする円形に設定すると、従来の照明法とな
り、その開口径を調整することにより、照明光のコヒー
レンスファクター(σ値)が調整される。また、可変σ
絞り8の開口を光軸の回りに4個設けると変形光源法と
なる。更に、露光対象のレチクル16のパターンの一部
に位相シフターを設けることにより、位相シフト法によ
る露光が可能となる。
【0076】また、レチクル16をレチクルステージR
ST上に保持し、レチクルステージRSTの近傍にレチ
クルリーダ26を配置する。図示省略されたレチクルロ
ーダ系によりレチクル16をレチクルステージRST上
にロードする際に、レチクル16上に形成されたレチク
ル情報(バーコード等)をレチクルリーダ26で読み取
り、読み取ったレチクル情報を主制御系23に供給す
る。これにより、主制御系23は、現在レチクルステー
ジRST上に保持されているレチクル16の内容(パタ
ーンの種類、パターンの最小線幅等)を認識し、この結
果に応じて可変σ絞り8の開口の種類、及び開口のそれ
ぞれの大きさを最適化する。また、レチクル16の内容
によっては、レチクル移動装置27によって、レチクル
16を投影光学系PLの光軸と直交する方向に微妙に移
動させる。
【0077】そして、コンデンサーレンズ14から射出
される照明光ILBのもとで、レチクル16のパターン
像が投影光学系PLを介して非線型レジストが塗布され
たウエハW上に投影露光される。ウエハWはウエハステ
ージWST上に載置され、ウエハステージWSTは、ウ
エハWを投影光学系PLの光軸AXに垂直なXY平面内
で位置決めするXYステージ、及びウエハWを光軸AX
に平行なZ方向に位置決めするZステージ等より構成さ
れている。レチクル16の内容によっては、XYステー
ジを、X方向またはY方向に極微小移動させる。主制御
系23が、ウエハ駆動装置22を介してウエハステージ
WSTの動作を制御することにより、ウエハWの所望の
ショット領域が投影光学系PLのイメージフィールド内
に位置決めされると共に、そのショット領域の投影光学
系PLの光軸方向の位置(フォーカス位置)が投影光学
系PLの結像面の位置に設定される。
【0078】また、本例では、投影光学系PLの瞳面
(即ち、フォトマスクRのパターン形成面に対するフー
リエ変換面)に、可変開口絞り15を配置する。駆動装
置21が、主制御系23からの指令に応じてその可変開
口絞り15の開口径を最適な値に設定する。本実施例で
は、可変σ絞り8で設定する開口により、従来の照明法
か変形照明法かの何れかの照明法を使用できる。また、
レチクルステージRST上に載置するレチクル16の種
類に応じて、位相シフト法をも使用できる。そして、そ
れらの各方式を使用した場合に、それぞれ照明光のコヒ
ーレンスファクターσ、及び投影光学系PLの開口数N
Aを、ウエハW上に投影されるパターン像の解像度が最
も高くなるように最適な値に設定して露光を行う。
【0079】更に、光源からの光強度が時間的に変動す
る場合には、積算露光量モニター29からの出力信号に
合わせて露光時間を適当に変えることにより、適正な露
光量を得ることができる。一般的に、積算露光量モニタ
ー29は、可変視野絞り11と第2のリレーレンズ12
との間の極一部の光束の強度を測定する。可変視野絞り
11と第2のリレーレンズ12との間には反射鏡28が
置かれ、積算露光量モニター29まで光束を導くように
なっている。積算露光量モニター29からの出力信号は
駆動装置24に伝達され、更に駆動装置24はシャッタ
ー3を動かす。この積算露光量モニター29は、1回目
の露光と2回目の露光とで光強度が変動した場合も、露
光時間を適当に変化させることができる。
【0080】
【発明の効果】本発明の露光方法及び露光装置によれ
ば、光学的に与えられる解像限界を超えたパターンを形
成可能なうえ、位相シフト法又は変形光源法を使用した
場合に、投影光学系の開口数を所定の範囲内に設定する
ことにより、ほぼ最良の解像度で露光を行うことができ
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のレジストと2光子吸収レジストとの潜像
濃度分布の比較の図である。
【図2】従来のレジストを用いた場合と2光子吸収レジ
ストを用いた場合とのOTFの比較の図である。
【図3】位相シフト法の原理説明図である。
【図4】2光子吸収レジストと位相シフト法を用いて2
回露光法を行うときの説明図である。
【図5】2光子吸収レジストと位相シフト法を用いて2
回露光法を行うとき、最終的に得られる潜像濃度分布図
である。
【図6】位相シフト法を使用した際に、波長λ、コヒー
レンスファクターσ、コントラストC、及びデフォーカ
ス量dを所定の値に設定した場合の、開口数と解像力と
の関係を示す図である。
【図7】所謂変形光源法における2次光源の配置の一例
を示す図である。
【図8】変形光源法を使用した際に、波長λ、コヒーレ
ンスファクターσ、コントラストC、及びデフォーカス
量dを所定の値に設定した場合の、開口数と解像力との
関係を示す図である。
【図9】本発明の露光装置の実施例を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1 水銀ランプ 7 フライアイレンズ 8 可変σ絞り 10 第1リレーレンズ 11 視野絞り 12 第2リレーレンズ 14 メインコンデンサーレンズ 15 可変開口絞り 16 レチクル PL 投影光学系 W ウエハ 22 ウエハ駆動装置 23 主制御系 27 レチクル移動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 雅也 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】転写用のライン・アンド・スペースパター
    ンが隣接するスペース部の位相が逆位相となるように形
    成されたマスクを光源からの照明光で照明を行い、前記
    マスクのパターンの像を感光素材上に投影結像を行う露
    光方法において、 前記感光素材は入射光強度の自乗に比例して感光する非
    線型な感度特性を有し、感光素材上での光強度分布が異
    なる複数回の露光を行い、投影光学系の解像限界を越え
    る高解像のパターンを形成し、 前記照明を行う照明光学系の開口数を前記投影結像を行
    う投影光学系の開口数で割った値に相当する照明光のコ
    ヒーレンスファクターをσ、前記マスクのパターンの像
    の前記感光素材上での必要なコントラストをC’、前記
    投影光学系の焦点深度をd、前記照明光の波長をλとし
    た場合、前記投影光学系の開口数NAの値を次の式で定
    まる値に対して±20%以内に設定することを特徴とす
    る露光方法。 【数1】
  2. 【請求項2】光源からの照明光で光軸の回りに等角度間
    隔で配列された4個の2次光源を形成し、転写用のパタ
    ーンが形成されたマスクを前記4個の2次光源からの照
    明光で照明を行い、前記マスクのパターンの像を感光素
    材上に結像投影を行う露光方法において、 前記感光素材は入射光強度の自乗に比例して感光する非
    線型な感度特性を有し、感光素材上での光強度分布が異
    なる複数回の露光を行い、投影光学系の解像限界を越え
    る高解像のパターンを形成し、 前記4個の2次光源の各中心からの光により定められる
    前記照明を行う照明光学系の開口数を前記結像投影を行
    う投影光学系の開口数の20.5 倍で割った値に相当する
    照明光のコヒーレンスファクターをσ0 、前記4個の2
    次光源からの照明光が前記照明光学系をそれぞれ射出す
    るときの前記4個の2次光源からの照明光のそれぞれに
    関する開口数を前記投影光学系の開口数で割った値に相
    当する前記4個の2次光源からの照明光のそれぞれのコ
    ヒーレンスファクターをσ、前記マスクのパターンの像
    の前記感光素材上での必要なコントラストをC’、前記
    投影光学系の焦点深度をd、前記照明光の波長をλ、定
    数2/πをaとした場合、前記投影光学系の開口数NA
    の値を次の式で定まる値に対して−20%から+10%
    以内に設定することを特徴とする露光方法。 【数2】
  3. 【請求項3】転写用のライン・アンド・スペースパター
    ンが隣接するスペース部の位相が逆位相となるように形
    成されたマスクを光源からの照明光で照明する照明光学
    系と、前記マスクのパターンの像を感光素材上に投影結
    像する投影光学系とを有す露光装置において、 前記感光素材は入射光強度の自乗に比例して感光する非
    線型な感度特性を有し、感光素材上での光強度分布が異
    なる複数回の露光を行い、投影光学系の解像限界を越え
    る高解像のパターンを形成し、 前記照明光学系の開口数を前記投影光学系の開口数で割
    った値に相当する照明光のコヒーレンスファクターを
    σ、前記マスクのパターンの像の前記感光素材上での必
    要なコントラストをC’、前記投影光学系の焦点深度を
    d、前記照明光の波長をλとした場合、前記投影光学系
    の開口数NAの値を次の式で定まる値に対して±20%
    以内に設定することを特徴とする露光装置。 【数3】
  4. 【請求項4】光源からの照明光で光軸の回りに等角度間
    隔で配列された4個の2次光源を形成し、転写用のパタ
    ーンが形成されたマスクを前記4個の2次光源からの照
    明光で照明する照明光学系と、前記マスクのパターンの
    像を感光素材上に結像投影する投影光学系とを有す露光
    装置において、 前記感光素材は入射光強度の自乗に比例して感光する非
    線型な感度特性を有し、感光素材上での光強度分布が異
    なる複数回の露光を行い、投影光学系の解像限界を越え
    る高解像のパターンを形成し、 前記4個の2次光源の各中心からの光により定められる
    前記照明光学系の開口数を前記投影光学系の開口数の2
    0.5 倍で割った値に相当する照明光のコヒーレンスファ
    クターをσ0 、前記4個の2次光源からの照明光が前記
    照明光学系をそれぞれ射出するときの前記4個の2次光
    源からの照明光のそれぞれに関する開口数を前記投影光
    学系の開口数で割った値に相当する前記4個の2次光源
    からの照明光のそれぞれのコヒーレンスファクターを
    σ、前記マスクのパターンの像の前記感光素材上での必
    要なコントラストをC’、前記投影光学系の焦点深度を
    d、前記照明光の波長をλ、定数2/πをaとした場
    合、前記投影光学系の開口数NAの値を次の式で定まる
    値に対して−20%から+10%以内に設定することを
    特徴とする露光装置。 【数4】
JP6212440A 1993-02-03 1994-09-06 露光方法及び露光装置 Pending JPH0878311A (ja)

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JP6212440A JPH0878311A (ja) 1994-07-08 1994-09-06 露光方法及び露光装置
US08/312,241 US5739898A (en) 1993-02-03 1994-09-26 Exposure method and apparatus

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JP15738994 1994-07-08
JP6-157389 1994-07-08
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022224845A1 (ja) * 2021-04-23 2022-10-27 株式会社ニコン 解析方法、解析装置、計測方法、計測装置、露光方法、および露光装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022224845A1 (ja) * 2021-04-23 2022-10-27 株式会社ニコン 解析方法、解析装置、計測方法、計測装置、露光方法、および露光装置

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