JPH087754Y2 - リモートコントロールユニット - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、カーステレオ等の電気機器を遠隔より制御
するリモートコントロールユニツトに係り、特に、手軽
に携帯可能なリモートコントロールユニツトに関する。

〔従来の技術〕

従来、例えば特公昭58−24076号公報に示されるよう
に、離れたところから音声信号を出力して電源のon、of
f操作やその他の機能制御を行なうものが提案されてい
る。

〔考案が解決しようとする課題〕

ところで一般に、この種の音声認識リモートコントロ
ールユニツトにあつては、音声信号を入力する動作をス
タートさせるスイッチ、音声信号を入力するマイク、音
声信号を処理する素子、処理結果を表示するデイスプレ
イ、および処理結果を報知するブザーなどの回路部品が
プリント基板上に配設されるとともに、上記のスイッチ
を動作させる操作体、この操作体を支持する支持機構、
押圧された操作体に復帰させる戻しバネが設けられてい
る。そして、上記のようにかなり多数の部品からなるこ
とから、部品の設置スペースがかさばつてしまい、これ
らの部品を内蔵するケースが大きなものとなる懸念があ
る。

本考案はこのような従来技術における実情に鑑みてな
されたもので、その目的は、操作体を支持する支持機構
や復帰させる復帰機構を簡単なものにするとともに、操
作体とプリント基板との間のスペースを有効活用するこ
とのできるリモートコントロールユニツトを提供するこ
とにある。

〔課題を解決するための手段〕

この目的を達成するために、本考案は、スイッチが配
設されるプリント基板と、このプリント基板を内蔵する
ケースと、このケースの開口に係合され上記スイッチを
操作する操作体とを備え、電気機器の遠隔操作を行なう
リモートコントロールユニットにおいて、上記プリント
基板に取付けられ、上記スイッチを含む回路部品の少な
くとも一部を保持する保持部材を設けると共に、この保
持部材に、上記操作体の下面に当接する弾性舌片を付設
し、上記操作体に、上記プリント基板上に回動可能に載
置される支点部を垂設した構成にしてある。

〔作用〕

本考案は上記のように構成したので、操作体を手動操
作すると、該操作体はプリント基板上に載置される支点
部を中心に回動して、スイッチが投入される。そして、
上記の操作力が解除されると、操作体は、プリント基板
に取付けられる保持部材の弾性舌片により復帰力が付与
されて原位置に復帰する。すなわち、操作体を支持する
支持機構は操作体に、操作体を復帰させる復帰機構は保
持部材にそれぞれ一体に設けられており、これによつ
て、これらの支持機構や復帰機構を簡単なものにするこ
とができる。

また、上記の保持部材は、弾性舌片が操作体の下面に
当接する状態でプリント基板に取付けられ、回路部品の
少なくとも一部を保持しており、これによつて、操作体
とプリント基板との間のスペースを有効に活用すること
ができる。

〔実施例〕

以下、本考案のリモートコントロールユニツトの実施
例を図に基づいて説明する。

第１図ないし第４図は本考案の音声認識リモートコン
トロールユニツトに適した一実施例を説明する図で、第
１図は上部ケースを取外した状態を示す平面図、第２図
は縦断面図、第３図は側面図、第４図は保持部材を示す
平面図である。なお、第２図は第１図のＡ−Ａ線に沿う
縦断面図に対応する縦断面図である。

本実施例の音声認識リモートコントロールユニツト
は、第１図に示すように、音声信号を入力する動作をス
タートさせるスイッチ１と、スイッチ１を操作する操作
体２と、音声信号の登録モードおよび認識モードを切換
えるモード切換えスイッチ３と、音声信号を入力するマ
イク４と、入力した音声信号を処理する素子、例えばIC
5と、処理結果を表示するデイスプレイ６と、処理結果
を報知するブザー７と、これらのスイッチ１、モード切
換えスイッチ３、マイク４、IC5、デイスプレイ６、ブ
ザー７などの回路部品が配設されるプリント基板８と、
これらの回路部品およびプリント基板８を内蔵し、外殻
を形成するケース９と、プリント基板８に取付けられ、
スイッチ１を含む回路部品の少なくとも一部を保持する
保持部材10とを備えている。

この保持部材10は、第２図に示すように、操作体２の
下面に当接する弾性舌片11、12を備えるともに、第４図
に示すように、一方の弾性舌片11が付設され、マイク４
を保持する第１の保持部13と、デイスプレイ６を保持す
る第２の保持部14と、他方の弾性舌片12が付設され、ブ
ザー７を保持する第３の保持部15とから一体的に形成さ
れている。なお、この保持部材10は、第３図に示すよう
に、プリント基板８の下側に突出する４本の脚部16を有
する枠体17により、デイスプレイ６とともにプリント基
板８に固定されている。上記の第３の保持部15とプリン
ト基板８との間には、第１図のIC5が配置されている。

上述した操作体２は、第３図に示すように、ケース９
の上部の開口18に係合して設けられ、プリント基板６上
に回動可能に載置される支点部19と、スイッチ１に当接
する当接部20とが垂設されている。そして、上述したケ
ース９は、下部ケース9aと、この下部ケース9aに着脱可
能な上部ケース9bとからなり、上部ケース9bの下面には
開口18を取り囲むようにシールド板21が配設され、この
シールド板21の下端21aが下部ケース9aの開口端に配置
されている。

この実施例にあつては、音声信号を入力する際に操作
体２を押圧すると、この操作体２はプリント基板８上に
載置される支点部19を中心に回動して、当接部20を介し
て音声信号を入力する動作をスタートさせるスイッチ１
が投入される。そして、上記の押圧力が解除されると、
操作体２は保持部材10の弾性舌片11、12により押し上げ
られて原位置に復帰する。このとき、操作者などに静電
気が帯電する場合に、この静電気を開口18を取り囲むよ
うに配設されるシールド板21により受けて、下端21aよ
り下部ケース3aを介して上記の操作者の手などに放電す
るようになつている。

このように構成した実施例では、操作体２を支持する
支持機構は操作体２に、操作体２を復帰させる復帰機構
は保持部材10にそれぞれ一体に設けられていることか
ら、これらの支持機構や復帰機構を簡単なものにするこ
とができる。また、操作者などに静電気が帯電する場合
であつても、シールド板21によつて静電気によるデイス
プレイ６への悪影響を防止することができる。

さらに、上記の保持部材10は、弾性舌片11、12が操作
体２の下面に当接する状態でプリント基板８に取付けら
れ、マイク４、デイスプレイ６、ブザー７などを保持す
るとともに、第３の保持部15とプリント基板８との間に
はIC5が配置されていることから、操作体２とプリント
基板８との間のスペースを有効に活用することができ
る。

〔考案の効果〕

本考案は以上のように構成したので、操作体を支持す
る支持機構や復帰させる復帰機構を簡単なものにすると
ともに、操作体とプリント基板との間のスペースを有効
活用することができ、したがつて、部品を内蔵するケー
スのコンパクト化を図ることができるという効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本考案の音声認識リモートコント
ロールユニツトの一実施例を説明する図で、第１図は上
部ケースを取外した状態を示す平面図、第２図は縦断面
図、第３図は側面図、第４図は保持部材を示す平面図で
ある。 １……スイッチ、２……操作体、４……マイク、８……
プリント基板、９……ケース、10……保持部材、11、12
……弾性舌片、18……開口、19……支点部、21……シー
ルド板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】スイッチが配設されるプリント基板と、こ
   のプリント基板を内蔵するケースと、このケースの開口
   に係合され上記スイッチを操作する操作体とを備え、電
   気機器の遠隔操作を行なうリモートコントロールユニッ
   トにおいて、上記プリント基板に取付けられ、上記スイ
   ッチを含む回路部品の少なくとも一部を保持する保持部
   材を設けると共に、この保持部材に、上記操作体の下面
   に当接する弾性舌片を付設し、上記操作体に、上記プリ
   ント基板上に回動可能に載置される支点部を垂設したこ
   とを特徴とするリモートコントロールユニット。