JPH0876898A - 着脱自在な電池パックを備えた携帯型コンピューター - Google Patents

着脱自在な電池パックを備えた携帯型コンピューター

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JPH0876898A
JPH0876898A JP6238437A JP23843794A JPH0876898A JP H0876898 A JPH0876898 A JP H0876898A JP 6238437 A JP6238437 A JP 6238437A JP 23843794 A JP23843794 A JP 23843794A JP H0876898 A JPH0876898 A JP H0876898A
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JP
Japan
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battery pack
hinge
portable computer
pack
concave
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Application number
JP6238437A
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Inventor
Toshiaki Oguchi
俊明 小口
Asao Saito
淺男 齋藤
Katsutoshi Mukojima
向島  克敏
Hideo Nakamura
英雄 中村
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 着脱自在な電池パックを備えた携帯型コンピ
ューターであって、システム本体に対して電池パックを
一体性強く結合できること、着脱を簡単、確実に行える
こと、着脱構造の組立作業を容易に行えること。 【構成】 携帯型コンピューター1のシステム本体2の
後部に凸部10を、電池パック4の前面側に凹部11を
有し、凸部10と凹部11を嵌合し、これらを回転電極
20と回転コネクタ40などからなる着脱自在な第1の
ヒンジ構造14と、ヒンジ軸60とヒンジ80などから
なる着脱自在な第2のヒンジ構造15とで連結する。ま
た、第1と第2のヒンジ構造部分を遮蔽して回転電極2
0やヒンジ軸60の脱落を防止し、かつ、電池パック4
の重量を支持する開閉ドア110を設けることがある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電池パックを着脱自
在として備えている携帯型コンピューターに関する。
【0002】
【従来の技術】小形、軽量、薄形という厳しい形態的制
約を要求される、いわゆるブック型とよばれる携帯型コ
ンピューターでは、電源としての電池が占める容積が他
の部分に比べて大きくまた重量もあるので、電池の処理
が一つの問題として浮上している。
【0003】特開平5−3027号公報には電池パック
固定装置が、実開昭2−145423号公報にはヒンジ
部に電池を収納した構造が、また、特開平4−2420
66号公報には、電池を電源として使用しているときに
不用意に電池が取り外されてしまうのを防止する構成が
それぞれ開示されている。さらに、実開昭5−8762
6号公報にはヒンジ形コネクターが開示され、種々の回
転可能なおよび取り外し可能なヒンジ構造が提示されて
いる。
【0004】しかし、これらの技術を総合してもシステ
ム本体と電池パックとの十分に緊密な一体感を与えるよ
うな結合構造を得ることはできない。また、システム本
体に対する電池パックの着脱構造は、携帯型コンピュー
ターとしての外観を損なうことなく、簡単な操作で確実
に行うことができ、しかも、組立作業が簡単なものが好
ましいが、このような要求を満足させる構造は示唆され
ていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、着脱自在
な電池パックを備えた携帯型コンピューターであって、
システム本体に対して電池パックを一体性強く結合でき
ること、着脱を簡単、確実に行えること、電池パック着
脱構造の具体的構成において、部品の位置決め、固定な
どの組立作業を容易に行えることを達成できる構成の提
供を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】システム本体に電池パッ
クが組み合わされた構造の携帯型コンピューターに関す
る。システム本体の後部に、システム本体の後縁に沿っ
て長く電池パックが配置される。電池パックはシステム
本体との間に設定したパック回転軸線の回りに回転可能
とされる。システム本体は後縁中央部に後方へ突出する
凸部を有し、電池パックは中央部の前面側に凹部を有す
る。
【0007】前記の凸部と凹部を嵌合し、左右の対面し
た凸部側端面と凹部側端面の間を、パック回転軸線の回
りに回転可能な第1のヒンジ構造と、同様の第2のヒン
ジ構造で着脱自在に連結する。システム本体に対して電
池パックを装着し、これを水平状態にすると、システム
本体の底面と電池パックの底面がほぼ同一面となり、ま
た、垂直姿勢にすると電池パックの後端面がシステム本
体の底面より突出する配置とされる。なお、凸部を電池
パックに凹部をシステム本体に形成することがある。
【0008】次の構成を備えることは好ましい。第1の
ヒンジ構造が、凸部側に回転コネクタを凹部側に回転電
極を備え、回転コネクタに回転電極が嵌合して凸部と凹
部が嵌合されていること。回転電極は、リング形電極を
同軸に取付けた円盤状の絶縁性中子を積層して一体に固
定し、各電極に接続させた導線を積層方向の軸線に沿っ
て後方に貫通させて導出してあること。
【0009】電池パックが上下のパックケースで形成さ
れ、回転電極が積層された電極付き中子にさらに回転軸
受け部とフランジ形の固定部を同軸に備えており、上下
のパックケースに設けてある溝にフランジ状の固定部を
差し込み、回転電極の軸受け部を溝の半円形をした縁部
に接して取付けられていること。
【0010】回転コネクタは、箱形でU字形溝を備えた
コネクタ枠と複数のU字型電極とで構成されてシステム
本体における凸部の凹嵌部底部に固定されており、各U
字形電極がU字形溝の軸方向に形成された隔壁で構成さ
れるガイド溝内にU字形両側の接触部を配置し、U字形
底部の位置決め突起をコネクタ枠の位置決め孔に差し込
んで取り付けられていること。
【0011】回転コネクタは、コネクタ枠とU字形電極
で構成され、コネクタ枠が、コネクタ枠とシステム本体
の凸部間に形成されたポスト孔とポストによって位置決
めされて固定されていること 凸部の凹部側端部に底面側から上方へパック回転軸線を
含む位置まで端面側に開放された凹嵌部が形成され、凹
嵌部に回転電極が嵌合されると共に、凸部の底面に凹嵌
部を遮蔽する開閉ドアがスライド自在に配置されている
こと。
【0012】回転電極は積層された電極つき中子に加え
て円盤状の鍔を同軸に備え、開閉ドアは、閉じ方向の先
端部内側に受け面を備え、閉じたとき、受け面が回転電
極の鍔に接触して電池パックの重量が支持されること。
第2のヒンジ構造がパック回転軸線に軸線を一致させた
凸部側のヒンジ軸と凹部側のヒンジで構成され、ヒンジ
軸は凹部側端面に軸の直径方向に形成されたジョイント
溝を備えると共に凹部側端面を露出させ、かつ、ジョイ
ント溝を上下方向に固定して凸部に装着され、ヒンジは
凸部側端面にジョイント部が突出して形成されていると
共にこの部分を回転可能として凹部に装着されており、
ジョイント溝にジョイント部を嵌合させて凸部と凹部が
嵌合された状態とされていること。
【0013】電池パックが上下のパックケースで形成さ
れ、ヒンジ軸は端面にジョイント溝を有するジョイント
部とフランジ形のジョイント固定部を備えており、上下
のパックケースに設けてある溝にジョイント固定部を差
し込んで取付けられ、パックケースにジョイント部の回
りを取り囲む環状の突出リブが形成されていること。凸
部の凹部側端部に底面側から上方へパック回転軸線を含
む位置まで端面側に開放された凹嵌部が形成され、凹嵌
部に回転コネクタが固定されると共に、凸部の底面に凹
嵌部を遮蔽する開閉ドアがスライド自在に配置されてい
ること。
【0014】開閉ドアは、閉じ方向の先端部内側に受け
面を備え、閉じたとき、受け面がパックケースのヒンジ
軸を取り囲む突出リブに接触して電池パックの重量が支
持されること。第2のヒンジ構造が凸部側にヒンジ軸
を、凹部側にヒンジを備え、ヒンジ軸は凹部側端面に軸
の直径方向に形成されたジョイント溝を備えると共に凹
部側端面を露出させ、かつ、ジョイント溝を上下方向に
固定して凸部に装着され、ヒンジは凸部側端面にジョイ
ント部が突出して形成されていると共にこの部分を回転
可能として凹部に装着されており、ジョイント溝にジョ
イント部を嵌合させて凸部と凹部が嵌合された状態とさ
れていること。
【0015】ヒンジがフランジ状の固定板を備え、これ
をシステム本体の本体ケースに形成された溝に嵌め込ん
で位置決めし、さらに両側に脚を有するヒンジ押上を、
その両脚をヒンジの両側に差し込んで装着し、ヒンジ押
上をシステム本体の本体ケースにねじ留めして固定して
あること。凸部の凹部側端部に底面側から上方へパック
回転軸線を含む位置まで端面側に開放された凹嵌部が形
成され、凹嵌部にヒンジ軸が固定されると共に、凸部の
底面に凹嵌部を遮蔽する開閉ドアがスライド自在に配置
されていること。開閉ドアは開き方向側の端部にこのド
アが装着されているケースの内面に向けて付勢されたフ
ック部を備え、フック部に設けたフック突起を、開閉ド
アの閉じ位置および開き位置で、ケース内面のフックガ
イド面を備えた係合溝に係合させる構造とされているこ
と 開閉ドアは、閉じ方向の先端部内側に受け面を備え
ると共に、ヒンジはジョイント突起に加えて前方フラン
ジを同軸に備え、開閉ドアを閉じたとき、受け面がヒン
ジの前方フランジに接触して電池パックの重量が支持さ
れること。
【0016】開閉ドアの開閉移動と連動する電源スイッ
チが設けられていること。ヒンジは固定板、ばね性を有
する円盤状の摩擦板、スプリング、スプリング押上がこ
の順序で配置され回転部の前方フランジと後方フランジ
の間に予圧をもって装着されており、回転部は固定板8
1に対して回転可能に軸支される一方、摩擦板は回転部
と共に回転する構造とされており、固定板は摩擦板が回
転される方向に間隔を開けてU溝を有し、このU溝に摩
擦板に形成した突出部がばね性によって係脱し、クリッ
クを発生するように設けられていること。パック回転軸
線がシステム本体の凸部側端面の後方側かつ下方側に設
定されていること。電池パックの後面にラバーフットを
設けてあること。
【0017】
【作用】システム本体の後縁に沿って長く電池パックを
配置した構成、システム本体との間に設定したパック回
転軸線の回りに電池パックを回転可能とした構成、シス
テム本体と電池パックの凸部と凹部を嵌合した構成、水
平姿勢にある電池パックの底面がシステム本体の底面と
ほぼ同一面となる構成は、システム本体と電池パックと
の結合構造に一体感を与える。
【0018】システム本体と電池パックの凸部と凹部が
嵌合され、左右の対面した凸部側端面と凹部側端面の間
を、パック回転軸線の回りに回転可能な第1のヒンジ構
造と、同様の第2のヒンジ構造で着脱自在に連結した構
造は、電池パックの着脱操作を簡単にする。
【0019】第1のヒンジ構造が、パック回転軸線に軸
線を一致させた凸部側の回転コネクタと凹部側の回転電
極で構成され、回転コネクタに回転電極が嵌合して凸部
と凹部が嵌合された構成は、電源の接続を簡素にし、シ
ステム本体に対する電池パックの着脱を簡単にする。
【0020】回転電極の積層構造は、複数の端子を備え
た回転電極の製作および組立を簡単にする。パックケー
スの溝に嵌合する回転電極、ヒンジ軸あるいはヒンジの
取付け構造は、これらの組み付けを簡単、確実にする。
【0021】回転コネクタが位置決め用のポストを備え
ポストを備えたケースに位置決めされる構成は、回転コ
ネクタを正しい位置に配置することを容易にする。凸部
の凹部側端部に底面側から上方へパック回転軸線を含む
位置まで端面側に開放された凹嵌部が形成され、凹嵌部
に回転電極、ヒンジ軸あるいはヒンジが配置されると共
に、凸部の底面に凹嵌部を遮蔽する開閉ドアがスライド
自在に配置された構成は、システム本体に対し電池パッ
クをシステム本体の底面側から装着することを可能と
し、開閉ドアはその脱落を防止する。
【0022】開閉ドアがとじられたとき、その内面を回
転電極、ヒンジ軸あるいはヒンジの一部に接触させる構
成は、回転電極ヒンジ軸あるいはヒンジを下方から支持
し、システム本体側の重量によるこれらの損傷を防止
し、また、装着された電池パックがガタつくのを解消す
る。ヒンジ軸の、直径方向に形成されたジョイント溝
に、ヒンジのジョイント突起を嵌合させる構成は、第2
のヒンジ構造箇所においてシステム本体に対し電池パッ
クを簡単に装着することを可能とする。
【0023】第2のヒンジ構造が凸部側にヒンジ軸を、
凹部側にヒンジを備えた構成は、電池パックを水平から
垂直の任意姿勢でシステム本体に対して着脱することを
可能とする。ヒンジ押上げは、本体ケースあるいはパッ
クケースに対するヒンジの取付けを確実なものとする。
開閉ドアのフック部は開閉ドアを閉じ位置、開き位置で
安定に維持する。
【0024】開閉ドアの動きに連動する電源スイッチを
設けた構成は、回転電極が回転コネクタに接続された後
に電源を接続することを可能とする。ヒンジにクリック
発生構造を設けた構成は、システム本体に対する電池パ
ックの水平姿勢、垂直姿勢の維持を確実なものとする。
パック回転軸がシステム本体の凸部側端面の後方側かつ
下方側に設定された構成は、電池パックを垂直姿勢とし
たとき、その凹部をシステム本体の後面から退避させる
ことを可能とする。
【0025】
【実施例】図1は、携帯型コンピューター1の全体を示
し、概略でシステム本体2とディスプレイ部3および電
池パック4で構成されている。ディスプレイ部3はシス
テム本体2の後部にすこし上方に持ち上げて設けられた
ヒンジ部5によって開閉可能とされている。ディスプレ
イ部3が開かれた使用状態が鎖線で示されている。
【0026】システム本体2は合成樹脂製の本体ケース
6の内部に回路基板やその他の機能部材が収められた筐
体であり、その後部に電池パック4がパック回転軸線a
(後述)の回りに実線で示す水平姿勢の位置と破線で示
す垂直姿勢へ回転可能に装着されている。電池パック4
(図5)は上ケース7aと下ケース7bが一体に接合さ
れてなる合成樹脂製のパックケース7の内部にリチウム
電池8が6個内蔵されており、システム本体2の後縁と
ほぼ同じ長さで、この後縁に沿って長く配置されてい
る。符号9はラバーフットで、パックケース7の後面の
両側に取付けられている。電池は充電式であり、パック
ケース7と一体とされており交換するなどのことはでき
ない場合もある。
【0027】電池パック4が水平姿勢のとき(図1)、
その底面はシステム本体2の底面とほぼ面一であり、垂
直姿勢のときは電池パック4の後面がシステム本体2の
底面より下方へ突出し、そのために携帯型コンピュータ
ー1をこの状態で机上におくとき、システム本体2は使
用者側に僅かに傾斜する。また、パックケース7の後面
に張り付けたラバーフット9が机上面に接触し、滑り止
めになると共にキータッチの際の振動音を吸収する。電
池パック4を水平姿勢にするか、これを回動して破線の
ように垂直姿勢にするかは、使用者の好みによる。
【0028】この実施例において、システム本体2は後
縁中央部に後方へ突出する凸部10を有する(図3)。
また、電池パック4は長手方向で中央部の前面側に凹部
11を有し、全体としてコ字形をしている。(図2,図
4)。そして、この凸部10と凹部11を嵌合し、ある
いは嵌合を解くことで電池パック4をシステム本体2に
対して着脱することができる。図4において、符号16
はジャックを示し、携帯用コンピューター1とプリンタ
など他の機器との接続に用いられる。
【0029】システム本体2の凸部10と電池パック4
の凹部11は、凸部10と凹部11を嵌合したとき嵌合
部の左右で対面する凸部側端面12a,と凹部側端面1
3aとの間および凸部側端面12bと凹部側端面13b
との間に構成する第1のヒンジ構造14と、同様の第2
のヒンジ構造15で連結される。これらのヒンジ構造1
4,15は共にパック回転軸線aの回りに回転可能で凸
部10側と凹部11側とに着脱自在とされている。
【0030】この実施例では、第1のヒンジ構造14
が、パック回転軸線aに軸線を一致させて配置された凹
部11側の回転電極20とこれが回転自在にかつ着脱可
能に嵌合される凸部10側の回転コネクタ40とで構成
され、第2のヒンジ構造15が、パック回転軸線aに軸
線を一致させた凹部11側のヒンジ軸60とこれが回転
自在にかつ着脱可能に嵌合される凸部10側のヒンジ8
0とで構成されている(図2、図4、図5)。
【0031】〔回転電極20の構造と組立〕回転電極2
0(図6、図7)は、電極21を備えた複数の中子22
が積層されて、鍔23、回転支持部24、軸受け部25
およびフランジ状の固定部26と共に軸方向に中心を貫
通する中子固定軸27によって一体に構成されている。
回転電極20の中心軸はパック回転軸線aと一致する。
【0032】電極21は、図9のようにリング状でリン
グが形成する円形の面を垂直に貫通する方向で導線28
が設けられている。導線28は断面円形のピン状でその
一端がリングの一部で内側へ膨出した部分にハンダ或い
は圧入れで固定されている。導線28の長さは図7のよ
うに、電極21の位置によって異なるが、いずれにして
も固定部26を貫通してその後方に露出する程度の長さ
とされる。
【0033】中子22は絶縁性合成樹脂の円盤状をした
射出成形品で、周縁の隔壁部29と中央部で肉厚に形成
され段差周縁を有する支持部30で構成され、支持部3
0に導線ガイド孔31が形成されている。導線ガイド孔
31は積層する電極21の数か、あるいは中子22に汎
用性を持たせるために実際上で必要とする数よりも多く
設けられている。
【0034】中子22の支持部30における段差周縁に
は電極21が合せ込まれ、一体とされる。中子固定軸2
7、鍔23、回転支持部24、軸受け部25およびフラ
ンジ状の固定部26はこの順序で一体に同軸に成形され
た合成樹脂製品であり、先端の中子固定軸27の回りに
導線ガイド孔31が中子22と同じ数、同じ配置で貫通
して形成されている。
【0035】電極21を取り付けた中子22を5枚(複
数枚)、導線28をそれぞれ異なる導線ガイド孔31に
差し込みながら積層し、これを中子固定軸27に先端か
ら差し込み、中子固定軸27の先端を熱カシメ等により
中子22が動かないように固定する。これによって回転
電極20が完成する。完成した回転電極20において、
各電極21が形成する円筒面と回転支持部24の円筒面
は一致し、第1のヒンジ構造14における回転軸とな
る。なお、鍔23、回転支持部24、軸受け部25およ
びフランジ状の固定部26はそれぞれ個別のもの中子2
2と共に積層し、中子固定軸27に変えてビス・ナット
等で一体に結合下構造のものでも良い。
【0036】〔回転電極の取付け〕回転電極20はパッ
クケース7の上ケース7aと下ケース7bに設けてある
溝32にフランジ状の固定部26を差し込み(接着剤を
併用して)固定する。このとき回転電極20の軸受け部
25は溝32の半円形の縁部に接し支持され(図7、図
10)、かつ、各電極21の位置はシステム本体2にお
ける凸部10の端面12aを基準に位置決めされる。ま
た、回転電極20の導線28はパックケース7内部の電
源用回路と接続される。
【0037】〔回転コネクタ40の構造と組立〕回転コ
ネクタ40は、システム本体2における凸部10の凹部
側端部に、底面側から上方へパック回転軸線aを含む位
置まで端面12a側を開放して形成された凹嵌部17a
(図4、図13)の底部に固定して装着される。回転コ
ネクタ40は、コネクタ枠41とU字型電極42(a,
b)とで構成される。
【0038】コネクタ枠41は絶縁性合成樹脂の射出成
形品で全体として箱形をなし、回転電極20の受け入れ
側を下面とすればこれに対向する上面、前後の面および
左右の側を有し(図14,15)、下面から上面に向け
てU字形溝43が左右の側面に貫通して形成され、ま
た、前面にフック44が、後面に水平に張出したポスト
部45を有している。U字形溝43の底部は半円であっ
て、中心はパック回転軸線aに一致し、その径は回転電
極における電極21回転支持部24の径にほぼ等しい。
ポスト部45にはポスト孔46とねじ孔47が形成され
ている。コネクタ枠41の下面は開放され、内部は前面
と後面にわたるそれぞれU字形の隔壁48で区画されガ
イド溝49が形成されている。ガイド溝49の数は回転
電極20における電極21の数、すなわち、U字型電極
42(a,b)の数に等しい。上面にはU字型電極42
(a,b)用の位置決め孔50が整列して形成されてい
る。
【0039】U字型電極42(a,b)は、ばね性を有
し、U字形の底辺部に当たる箇所に内向きに位置決め突
起51が外向きにリード片52が形成されている。これ
らの位置は各U字型電極42(a,b)で異なる。U字
型電極42a(図18)とU字型電極42b(図19)
では両側に延びる接触部の長さが異なり、U字型電極4
2bの方が寸法dだけ短く、これらは信号線用として使
用される。
【0040】コネクタ枠41に対してU字型電極42
(a,b)は両側の接触部をそれぞれのガイド溝49に
配置して、底部の位置決め突起51を位置決め孔50に
嵌め込んで組み付ける。なお、図15,図17ではU字
型電極42(a,b)の数を4本としているが回転電極
20と対応させる時は5本とする。また、コネクタ枠4
1とU字型電極42(a,b)との組み付け構造は任意
で、U字型電極42(a,b)がコネクタ枠41から脱
落せず、また、相互に隔絶されていることおよび、接触
部がある程度前後に移動できる構造であれば良い。
【0041】この実施例において、U字型電極42aは
電源の+,−用として使用され、U字型電極42b群の
両側に配置されている。これにより、回転電極20を回
転コネクタ40にセットする時、最初に電源+−のU字
型電極42aが回転電極20とが接続し、ついで信号用
のU字型電極42bが接続されるので、電極(Jack
とPIUG)間でのスパークの心配が解消される。な
お、電池パック4の内部にはU字型電極42(a,b)
のすべてに回転電極20が接触した時に初めて電流が流
れる回路が設けられている。
【0042】〔回転コネクタ40の取付け構造〕システ
ム本体2における凸部10にはポスト53(図13)と
フック凹部54が形成されており、ポスト53にコネク
タ枠41のポスト穴46を嵌め、さらにフック凹部54
にコネクタ枠41のフック35を合せ込み、定位置に装
着した後ねじ孔47からねじ込むネジで締め固定する。
ポスト53の位置は凸部10における端面12aから規
定の寸法で配置されている。従って端面12a基準で配
設された回転電極20と回転コネクタ40の夫々の電極
は正確に位置することが可能である。回転コネクタ40
は回転軸である回転電極20に対して軸受けとなる(図
11)。すなわち、これらで着脱自在で回転可能な第1
のヒンジ構造14が形成される。
【0043】〔ヒンジ軸60の構造〕ヒンジ軸60(図
24、図25)は一体成形された金属製品で、フランジ
状のジョイント固定部61とジョイント部62で構成さ
れ、ジョイント部62の端面に直径方向のジョイント溝
63が形成されている。ジョイント部62の軸線はパッ
ク回転軸線aに一致する。
【0044】〔ヒンジ軸60の取付け構造〕ヒンジ60
は、この実施例において、電池パック4における凹部1
1の端面13bに、軸線をパック回転軸線aに一致させ
て取り付けられる。つまり、パックケース7の上ケース
7aと下ケース7bに設けてある溝64にフランジ状の
固定部61を差し込み、接着剤を併用するなどして固定
する。このとき、端面13bを構成するパックケース7
(a,b)の部分には、ヒンジ軸60のジョイント部6
2の軸線がパック回転軸線aと一致するよう位置決めす
る突出リブ65が形成されている(図28)。ヒンジ軸
60は第2のヒンジ構造15における一方の軸を構成す
る。
【0045】〔ヒンジ80の構成と組立〕ヒンジ80
(図24、図25)は金属製の部材であり、剛性の高い
固定板81、ばね性を有する摩擦板82,83、スプリ
ング84、スプリング押上85及び回転部86より構成
され、回転部86は固定板81に対して回転可能に軸支
されており、摩擦板82,83は回転部86に対して回
転することができない。回転部86の軸線はパック回転
軸線aに一致する。
【0046】また、摩擦板82,83とスプリング84
は、固定板81と回転部86の前方フランジ87および
後方フランジ88との間に挟まれており、スプリング8
4、スプリング押上85とにより固定板81との間で予
圧をもって装着されている。このため、固定板81と摩
擦板82,83の面間で摩擦力が発生し、固定板81に
対し回転部86を回すためには一定以上のトルクが必要
になる。
【0047】固定板81はその端部89a(図24)と
突起90aで形成されるU溝91aおよび同様にして突
起90b及び端部89bによって形成されるU溝91b
を有し、一方摩擦板82の突起92(図25)には固定
板81のU溝91a、91bとほぼ同一巾の突出部93
が設けられている。回転部86の前方フランジ87に
は、ジョイント突起94が直径方向に形成され、その幅
寸法eはヒンジ軸60におけるジョイント溝63の幅と
ほぼ等しい。
【0048】回転部86を固定板81のU溝91aから
U溝91bに向かって回すと、摩擦板82の突出部93
は固定板81の突起90aに乗り上げる。この時ばね性
を有する摩擦板82の突起92は弾性的に変形して力を
発生しクリツク効果を生ずる。更に回すと突出部93は
突起90aを外れる。この時もクリツクを発生する。
【0049】突起90aから突起90bに到達し、突起
90aに乗り上げる時、同様にクリツクを生ずる。突出
部93が突起90bを通過してU溝91bに落ち込むと
きも同様なクリックを発生する。そして、U溝91bに
落ち込むと突出部93の巾が同じであるため、回転部8
6の位置は安定し回転規制が行なわれる。回転可能な角
度は約90°である。
【0050】〔ヒンジ80の取付け構造〕ヒンジ80
は、この実施例において、システム本体2における凸部
10の凹部側端部に、底面側から上方へパック回転軸線
aを含む位置まで、かつ、端面12b側を開放して形成
された凹嵌部17b(図4、図28)の底部に装着され
固定される。すなわち、凸部10を構成する本体ケース
6の端面12bの部分には、溝95が形成されてこれに
固定板81が嵌合されてヒンジ80の左右方向の位置決
めがなされ(図28)、さらにヒンジ80の前方フラン
ジ87の周面が本体ケース6の半円状の受け面96に支
持されて(図39参照)、ヒンジ80の軸線がパック回
転軸線aに一致される。このようにして凹嵌部17bに
配置されたヒンジ80は、図26、図27に示すヒンジ
押上97を被せるようにして装着した後(図29、図3
9)、このヒンジ押上97をネジ98で本体ケース6に
固定して取り付ける。ヒンジ押上97はステンレス製で
両脚99を備えた門形の部材である。
【0051】ヒンジ80はヒンジ軸60が固定された回
転軸に相当するのに対して、これと結合される回転自在
な軸受けに相当し、これらで第2のヒンジ構造15が形
成されている。
【0052】図30は、第2のヒンジ構造15に関する
第2の実施例を示し、第1の実施例に対して、ヒンジ軸
60とヒンジ80の位置が逆にされ、電池パック4側に
ヒンジ80がシステム本体側2側にヒンジ軸60が装着
されている。また、ヒンジ軸60側にジョイント突起9
4が形成され、ヒンジ80側にジョイント溝63が設け
られている。他のそれぞれの構造、組立および取付け構
造は格別に異なる点はないので詳細な説明を省略する。
ただし、この構造では電池パック4を回転しても、ヒン
ジ軸60のジョイント突起94とヒンジ80のジョイン
ト溝63との嵌合姿勢は変わらない。
【0053】〔システム本体2と電池パック4の装着、
結合〕システム本体2に対し電池パック4を装着すると
きは、システム本体2の凸部10と電池パック4の凹部
11を平行に配置し、凸部10の裏面両側に形成されて
いる凹嵌部17(a,b)と電池パック4の凹部端面1
2(a,b)における回転電極20とヒンジ軸60を合
致させるようにして平行移動で押し込む。これにより、
回転電極20は電極21で凸部10側の回転コネクタ4
0のU字形電極42(a,b)押し広げながら嵌入して
U字形溝43に嵌合する。U字形電極42(a,b)は
ばね性を有するので、おし広げられたときガイド溝49
内を隔壁48に案内されて移動する。
【0054】この結果、システム本体2側と電池パック
4側の電源線および信号線が結合されると共に、回転電
極20側の回転支持部24の周面が回転電極40におけ
るU字形溝43の半円状底部(軸受け部)で回転可能に
支持される。すなわち、第1のヒンジ構造14は着脱自
在であると共にパック回転軸線aを中心に回転可能であ
る。一方、ヒンジ軸60(第1実施例は)はそのジョイ
ント溝63を凸部10側のヒンジ80のジョイント突起
94と嵌合させ、結合する。ヒンジ80のジョイント突
起94は回転可能であるから、第2のヒンジ構造15も
また、着脱自在であるとともにパック回転軸線aを中心
に回転可能である。
【0055】以上のようにして、電池パック4はシステ
ム本体2の裏面に対して垂直に移動させる簡単な操作で
着脱することができる。このとき電池パック4をシステ
ム本体2に対して垂直姿勢として操作すると視野が広く
装着しやすい。そして、必要があれば装着後に水平姿勢
に戻せば良い。そして、回転電極20と回転コネクタに
より、電源および信号の切断を心配することなく電池パ
ック4をシステム本体2に対して任意の角度とすること
ができる。また、電池パック4を水平姿勢あるいは垂直
姿勢とするとき、ヒンジ80における固定板81と摩擦
板82との構造によって、クリック感触があって操作感
が良く、さらにその姿勢位置に確実に維持されるので使
い良い。
【0056】この状態から電池パック4を外すには、電
池パック4を垂直姿勢にして、ヒンジ軸60のジョイン
ト溝94の姿勢を上下方向としてから、システム本体2
に対して電池パック4を平行に持ち上げることによっ
て、凹嵌部17(a,b)から簡単にヒンジ軸60およ
び回転電極20を抜き取ることができる。
【0057】ただし、第2のヒンジ構造15に関する実
施例2の構造では電池パック4を回転しても、ヒンジ軸
60のジョイント突起94とヒンジ80のジョイント溝
63との嵌合姿勢は変わらないので電池パック4を水平
姿勢から垂直姿勢の間の任意な角度状態のままで着脱す
ることができる。
【0058】〔開閉ドア110に関する構造〕上記のよ
うにシステム本体2に電池パック4を装着した場合、そ
のままでは、第1のヒンジ構造14および第2のヒンジ
構造15の連結が解け、電池パック4が脱落する恐れが
あるので、脱落を防止し、かつ、電池パック4の着脱が
可能なように凹嵌部17(a,b)に開閉ドア110
(a,b)を設ける(図3、図31、図33)。図31
は閉じた状態を、図33は開かれた状態を示している。
【0059】開閉ドア110(a,b)は、開閉のスト
ロークに多少の差があるだけで基本的に同じ構造であ
る。開閉ドア110は剛性の高い薄い金属板111をイ
ンサートして一体成形した全体として細長く平らな合成
樹脂製品であり、左右方向の一端側裏面に爪掛け部11
2が、他端側にフック部113が薄い金属板111より
長く延び、かつ、先端が薄い金属板111の面よりも裏
面側に位置するようにバイアス傾斜を付けて形成されて
いる。フック部113の先端部裏面にはフック突起11
4が一体に形成されている。薄い金属板111は爪掛け
部112の幅よりも広く両側に突出してスライド部11
5が形成されている。
【0060】開閉ドア110は、凸部10における凹嵌
部17(a,b)の周縁に沿って形成されたスライド溝
116にスライド部115(図36)を左右方向で移動
可能に嵌挿し、また、凸部10の内面で凹嵌部17
(a,b)の周りに形成された浅い装着溝117に嵌め
込み、かつ、爪掛け部112の面が凸部10の裏面とほ
ぼ同一面となるようにして取付けられる。図36では開
閉ドア110の領域に一点鎖線でハッチングを施してい
る。
【0061】さらに、凸部10の内面には左右の両端を
斜面としたフック留め部118(図34、図37)が形
成されており、開閉ドア110のフック突起114は、
開閉ドア110の開閉にともなってこのフック留め部1
18を摺動し、フック部113に付けられたバイアス傾
斜によって、開閉ドア110が開かれた状態および閉じ
られた状態で、それぞれの斜面に落ち込み開閉ドア11
0が不用意に移動されるのを防止する。しかし、このよ
うな掛け金状態は、爪掛け部112に一定以上の力をス
ライド方向に加えると、フック突起114がフック留め
部118の斜面を乗り越えるので、簡単に解除すること
ができる。
【0062】〔開閉ドア110による重量支持構造〕図
37、図38は回転電極20と開閉ドア110aとの関
係位置、およびヒンジ軸60と開閉ドア110bとの関
係を透視的に示したもので、開閉ドア110(a,b)
はいずれも先端側の爪掛け部112の内面側に突出して
受け面119が形成されている。そしてシステム本体2
に電池パック4を装着して開閉ドア110aを閉じると
その受け面119が回転電極20の鍔23に接し、この
鍔23を通じて電池パック4の重量が本体ケース6側で
支持され(図40)、回転電極20と回転コネクタ40
との接合箇所に電池パック4の重量が作用しない。な
お、この場合、重量を支持することとなる開閉ドア11
0には剛性が高い薄い金属板111がインサートされて
いるので変形することはない。
【0063】開閉ドア110bを閉じた場合は、開閉ド
ア110bの受け面119がヒンジ軸60のジョイント
部62を位置決めしている突出リブ65に接しこれを支
持するので(図39)、ジョイント部62を通じて突出
リブ65に伝達される電池パック4の重量が本体ケース
6側で支持される。これにより、システム本体2と電池
パック4を着脱自在に連結している第1のヒンジ構造1
4および第2のヒンジ構造15の結合関係は安定し、ヒ
ンジ構造の耐久性が向上する。
【0064】図41は、開閉ドア110に関する他の実
施例(第3の実施例)を示したもので、開閉ドア110
の合成樹脂構成部分に突出部120を設けると共に、そ
の経路位置に電源スイッチ121を配置している。これ
により、システム本体2に電池パック4を装着して開閉
ドア110を閉じた時、電源スイッチ121がオンさ
れ、その時初めて回転電極20と回転コネクタ40が電
気的にオンされるようになっている。開閉ドア110を
開ければ電源スイッチ121はオフされ、回転電極20
と回転コネクタ40間の電気的結合はこれらが分離され
る前にあらかじめ遮断される。なお、電源スイッチ12
1を設けた場合、回転コネクタ40において電源用のU
字形電極42aは不用である。
【0065】〔パック回転軸線aの位置〕パック回転軸
線aは図42のように、システム本体2の凸部10側端
面12(a,b)において、できるだけ後方、かつ、下
方に設定されている。したがってパック回転軸線aの位
置は、電池パック4に2列に並べて内蔵された円筒形電
池8のシステム本体2寄りの電池中心121に対して、
システム本体2よりも離れ、かつシステム本体2の底面
に最大限寄せた位置になる。
【0066】これにより、電池パック4は水平姿勢にあ
るとき、凸部10の後面に配置されているジャック16
を遮蔽し、外部から目立たないようにしているが、これ
を垂直姿勢に回動したとき、電池パック4における凹部
11はシステム本体2の凸部10における後面から大き
く退避して、ジャック16の周辺が開放されるので(図
43)、ジャック16に対する他の機器からのコネクタ
を接続しやすい。 … … … … … … … … … …
【0067】以上は実施例であって、本発明は図示した
具体的な構成に限定されない。回転電極20における中
子固定軸27は中子22や鍔23を貫通して締め付ける
ビス・ナットであっても良い。第1の実施例では、シス
テム本体2における凸部10の両端部に凹嵌部17
(a,b)が形成され、この部分に回転電極20とヒン
ジ軸60を合わせ、平行移動で装着する構造を説明した
が、ヒンジ軸60とヒンジ80との結合は、多少傾斜し
た状態であっても可能なので、回転電極20側にのみに
凹嵌部17aと開閉ドア110aを設け、電池パック4
を装着するときは、電池パック4を傾けるようにしてヒ
ンジ軸60とヒンジ80を先に合わせておいてから回転
電極20側を装着する構造とすることもできる。
【0068】第1の実施例では、システム本体2に凸部
10を電池パック4に凹部11を形成しているが、逆に
電池パック4に凸部10をシステム本体2に凹部11を
構成しても良い(図44)。回転電極20、回転コネク
タ40、ヒンジ軸60およびヒンジ80の構成に関して
はほぼ同じである。説明では凸部10側に凹嵌部17
(a,b)を設け、凹部11に回転電極20とヒンジ軸
60を設けているが、この配置を逆にすることもでき
る。また、凹嵌部17(a,b)の開口方向を水平方向
とし、これを遮蔽する開閉ドア110を図45のように
断面においてL字形のものとし、垂直部122で凹嵌部
17(a,b)を遮蔽すると共にパックケース7(ある
いは本体ケース6)の裏面側に現れる水平部123を爪
掛け部112とすることもできる。この場合、凹嵌部1
7(a,b)の遮蔽がより確実に成ると共に、操作性が
向上する。ヒンジ80におけるクリックの発生箇所は、
固定板81におけるU溝91の数によって任意に設定で
きる。このようにするとシステム本体2に対する電池パ
ック4の傾斜姿勢を水平姿勢と垂直姿勢の間で多段とす
ることができる。
【0069】
【発明の効果】請求項1、請求項2の構成によれば、携
帯型コンピューターにおいてシステム本体と電池パック
との一体性が優れ、外観上も使用上でもシステム本体に
対する電池パックの違和感がない。システム本体の凸部
に対する電池パック側の凹部を嵌め合わせるという単純
な凹凸による嵌合なので、位置決めしやすく着脱操作が
簡単である。電池パックをシステム本体に傾斜を付ける
脚として利用することができ、別構成で脚を設ける必要
がない。
【0070】請求項2の構成によれば、システム本体に
対する電池パックの装着でただちに電源を供給できる状
態となり、携帯型コンピューターを使用するための操作
がは簡素になる。請求項4の構成によれば、回転軸兼用
の回転電極を比較的簡単に得ることができる。請求項
5、請求項11、請求項16の構成によれば、パックケ
ースに対する回転電極あるいはヒンジ軸の位置決めが簡
単に、かつ、確実に行われてパック回転軸線と一致する
ので、組立易い。
【0071】請求項6の構成によれば、コネクタ枠に対
するU字形電極の位置決めが簡単で組立易い。また、コ
ネクタ枠内でU字形電極の位置が隔壁によって規制され
ているので回転電極の各電極に対する位置が正確に維持
される。さらに、コネクタ枠内でのU字形電極の自由度
が高く、回転電極を脱着しやすい。
【0072】請求項7の構成によれば、ポスト孔とポス
トによって回転コネクタを正確な位置に簡単に位置決め
することができ、回転電極との整合性を確保することが
できる。請求項8、請求項14の構成によれば、開閉ド
アによって回転電極あるいはヒンジ軸の脱落を防止する
と共に装着された電池パックがガタ付くのを防止するこ
とができ、電池パックの差し込み経路をシステム本体の
裏面から上方へ直線状に形成することができるので、構
造が簡素になると共に、電池パックの脱着を簡単な操作
で行える。
【0073】請求項9、請求項14、請求項19の構成
によれば、電池パックの重量がシステム本体側に支持さ
れ、第1のヒンジ構造、第2のヒンジ構造の耐久性が向
上する。また、回転軸が回転電極等の場合には電気的な
接続状態が確保される。請求項9の構成によれば、第2
のヒンジ構造を簡単で使い易い構造とできる。請求項1
0の構造によれば、第2のヒンジ構造を簡単で使い易い
構造とできる。請求項12、請求項17の構成によれ
ば、本体ケースに対するヒンジの位置決めを正確に、か
つ、固定を簡単に行える。
【0074】請求項18の構成によれば、電池パック側
にヒンジを配置した場合、開閉ドアによってヒンジの脱
落を防止することができ、電池パックの差し込み経路を
システム本体の裏面から上方へ直線状に形成することが
できるので、構造が簡素になると共に、電池パックの脱
着を簡単な操作で行える。
【0075】請求項21の構成によれば、開閉ドアの操
作に連動して電源のオン・オフが行われ、携帯型コンピ
ューターの操作性が向上する。請求項22の構成によれ
ば、電池パックの姿勢を正確に選択し、その位置を維持
させることができ、さらに、クリック感触をともなって
姿勢を変更させることができるので、システム本体と電
池パックとの一体感が向上する。
【0076】請求項23の構成によれば、システム本体
における凸部の後面に設けた、ジャックにコネクタ接続
しやすく、携帯型コンピューターの操作性が向上する。
ジャックを使用しないときは、水平姿勢とされた電池パ
ックによってジャック部分が遮蔽され、不用意な接触か
ら保護されると共に携帯型コンピューターの外観が保持
される。請求項24の構成によれば、電池パックを垂直
姿勢にして脚とした場合に、使用中、携帯型コンピュー
ターが机上で滑ることが少ない。また、タッチ時の振動
を吸収し、操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の斜視図。
【図2】電池パックを外して示す全体の斜視図。
【図3】裏面側を示す全体の斜視図。
【図4】裏面を見せ、電池パックを外して示す斜視図。
【図5】(イ)電池パックの背面図、(ロ)電池パック
の平面図、(ハ)電池パックの正面図。
【図6】回転電極の側面図。
【図7】回転電極の正面図れ(一部断面)。
【図8】(イ)中子の側面図、(ロ)中子の正面図(一
部断面)。
【図9】(イ)電極の側面図、(ロ)電極の正面図(一
部断面)。
【図10】装着の配置で示した回転電極の正面図。
【図11】鍔と開閉ドアの位置関係を示す断面相当の
図。
【図12】装着の配置で示した回転コネクタの平面図。
【図13】装着の配置で示した回転コネクタの側面図。
【図14】回転コネクタの側面図(一面側)。
【図15】回転コネクタを上面から見た平面図。
【図16】回転コネクタの側面図(多面側)。
【図17】回転コネクタを下面から見た平面図。
【図18】回転コネクタの断面による側面図。
【図19】回転コネクタの断面による側面図(他の箇
所)。
【図20】(イ)ヒンジ軸の側面図(背面)、(ロ)ヒ
ンジ軸の正面図。
【図21】(イ)ヒンジ軸の側面図(前面)、(ロ)ヒ
ンジ軸の平面図。
【図22】(イ)電池パックにおける凹部の側面図(ヒ
ンジ軸側)、(ロ)電池パックにおける凹部の側面図
(回転電極側)。いずれも一部断面。
【図23】装着の配置で示したヒンジ軸の平面図。
【図24】(イ)ヒンジの側面図、(ロ)ヒンジの正面
図。
【図25】ヒンジの作動状態を説明するための側面図
(一部断面)。
【図26】(イ)ヒンジ押上の平面図、(ロ)ヒンジ押
上の側面図。
【図27】ヒンジ押上の正面図。
【図28】装着の配置で示したヒンジ軸とヒンジの平面
図(一部断面)。
【図29】ヒンジと開閉ドアの配置関係を示すための断
面相当図。
【図30】第2の実施例における、装着の配置で示した
ヒンジ軸とヒンジおよび開閉ドアの正面図(一部断
面)。
【図31】システム本体の裏面を示す平面図(一部)。
【図32】携帯型コンピューターの側面図。
【図33】システム本体の裏面を示す平面図(全体)。
【図34】開閉ドアの正面図。
【図35】開閉ドアの平面図。
【図36】装着の配置で示した開閉ドアの平面図。
【図37】装着の配置で示した開閉ドアと回転電極の正
面図(一部断面)。
【図38】装着の配置で示した開閉ドアとヒンジ軸およ
びヒンジの正面図(一部断面)。
【図39】装着の配置で示したヒンジ軸とヒンジおよび
開閉ドアの側面図(一部断面)。
【図40】装着の配置で示した回転電極と回転コネクタ
および開閉ドアの側面図(一部断面)。
【図41】装着の配置で示した開閉ドアの平面図(第3
実施例)。
【図42】電池パックの回動状態を説明するための側面
図。
【図43】システム本体の後面を示す正面図。
【図44】裏面側を示す全体の斜視図。
【図45】(イ)電池パックとシステム本体の接合部を
示す平面図、(ロ)装着の際の配置状態を説明するため
の断面相当図。
【符号の説明】
1 携帯型コンピューター 28 導線 2 システム本体 29 隔壁部 3 ディスプレイ部 30 支持部 4 電池パック 31 導線ガイド孔 5 ヒンジ部 32 溝 6 本体ケース 33 7 パックケース 34 8 電池 35 9 ラバーフット 36 10 凸部 37 11 凹部 38 12(a,b)凸部側端面 39 13(a,b)凹部側端面 ………… 14 第1のヒンジ軸構造 40 回転コネクタ 15 第2のヒンジ軸構造 41 コネクタ枠 16 ジャック 42(a,b)U字
形電極 17(a,b)凹嵌部 43 U字形溝 18 44 フック 19 45 ポスト部 ………… 46 ポスト孔 20 回転電極 47 ねじ孔 21 電極 48 隔壁 22 中子 49 ガイド孔 23 鍔 50 位置決め孔 24 回転支持部 51 配置決め突起 25 軸受け部 52 リード片 26 固定部 53 ポスト 27 中子固定軸 54 フック凹部 55 82 摩擦板 56 83 摩擦板 57 84 スプリン
グ 58 85 スプリン
グ押上 59 86 回転部 ………… 87 前方フ
ランジ 60 ヒンジ軸 88 後方フラ
ンジ 61 ジョイント固定部 89(a,b)
端部 62 ジョイント部 90(a,b)
突起(固定板) 63 ジョイント溝 91(a,b)
U溝 64 溝 92 突起(摩
擦板) 65 突出リブ 93 突出部 66 94 ジョイン
ト突起 67 95 溝 68 96 受け面 69 97 ヒンジ押
上 70 98 ねじ 71 99 脚 72 100 73 101 74 102 75 103 76 104 77 105 78 106 79 107 ………… 108 80 ヒンジ 109 81 固定板 ………… 110 開閉ドア 111 金属板 112 爪掛け部 113 フック部 114 フック突起 115 スライド部 116 スライド溝 117 装着溝 118 フック留め部 119 受け面(開閉ドア) 120 突出部 121 電池中心 122 垂直部 123 水平部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 英雄 東京都田無市本町6丁目1番地12号 シチ ズン時計株式会社田無製造所内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯型コンピューターのシステム本体の
    後部に、システム本体の後縁に沿って長く配置される電
    池パックを、パック回転軸線の回りに回転可能に備えた
    構成であって、システム本体は後縁中央部に後方へ突出
    する凸部を有し、電池パックは中央部の前面側に凹部を
    有し、凸部と凹部を嵌合し左右の対面した凸部側端面と
    凹部側端面の間を、パック回転軸線の回りに回転可能な
    第1のヒンジ構造と、同様の第2のヒンジ構造で着脱自
    在に連結し、システム本体に対して電池パックが装着さ
    れた状態でシステム本体の底面と電池パックの底面がほ
    ぼ同一面となっている電池パックの水平姿勢と、電池パ
    ックの後端面がシステム本体の底面より突出するほぼ垂
    直姿勢との間で回転可能とされている着脱自在な電池パ
    ックを備えた携帯型コンピューター。
  2. 【請求項2】 携帯型コンピューターのシステム本体の
    後部に、システム本体の後縁に沿って長く配置される電
    池パックを、パック回転軸線の回りに回転可能に備えた
    構成であって、システム本体は後縁中央部に前方に凹む
    凹部を有し、電池パックは中央部の前面側に前方へ突出
    する凸部を有し、凸部と凹部を嵌合し左右の対面した凸
    部側端面と凹部側端面の間を、パック回転軸線の回りに
    回転可能な第1のヒンジ構造と、同様の第2のヒンジ構
    造で着脱自在に連結し、システム本体に対して電池パッ
    クが装着された状態でシステム本体の底面と電池パック
    の底面がほぼ同一面となっている電池パックの水平姿勢
    と、電池パックの後端面がシステム本体の底面より突出
    するほぼ垂直姿勢との間で回転可能とされている着脱自
    在な電池パックを備えた携帯型コンピューター。
  3. 【請求項3】 第1のヒンジ構造が、パック回転軸線に
    軸線を一致させて配置された凸部側あるいは凹部側いず
    れか一方の回転コネクタと他方の回転電極で構成され、
    回転コネクタに回転電極が嵌合して凸部と凹部が嵌合さ
    れていることを特徴とした請求項1または請求項2に記
    載の着脱自在な電池パックを備えた携帯型コンピュータ
    ー。
  4. 【請求項4】 回転電極は、リング形電極を同軸に取付
    けた円盤形の絶縁性中子を積層して一体に固定し、各電
    極に接続させた導線を積層方向の軸線に沿って後方に貫
    通させて導出してあることを特徴とした請求項3に記載
    の着脱自在な電池パックを備えた携帯型コンピュータ
    ー。
  5. 【請求項5】 電池パックが上下のパックケースで形成
    され、回転電極が積層された電極付き中子にさらに回転
    軸受け部とフランジ形の固定部を同軸に備えており、上
    下のパックケースに設けてある溝にフランジ状の固定部
    を差し込み、回転電極の軸受け部を溝の半円形をした縁
    部に接して取付けられていることを特徴とした請求項4
    に記載の着脱自在な電池パックを備えた携帯型コンピュ
    ーター。
  6. 【請求項6】 回転コネクタは、箱形でU字形溝を備え
    たコネクタ枠と複数のU字型電極とで構成されてシステ
    ム本体とパックケースの凸部また凹部の端部に形成され
    た凹嵌部の底部に固定されており、各U字形電極がU字
    形溝の軸方向に形成された隔壁で構成されるガイド溝内
    にU字形両側の接触部を配置し、U字形底部の位置決め
    突起をコネクタ枠の位置決め孔に差し込んで取り付けら
    れていることを特徴とした請求項3に記載の着脱自在な
    電池パックを備えた携帯型コンピューター。
  7. 【請求項7】 回転コネクタは、コネクタ枠とU字形電
    極で構成され、コネクタ枠が、コネクタ枠と凹嵌部が形
    成されているケースとの間に形成されたポスト孔とポス
    トによって位置決めされて固定されていることを特徴と
    した請求項3に記載の着脱自在な電池パックを備えた携
    帯型コンピューター。
  8. 【請求項8】 凸部または凹部の端部に底面側から上方
    へパック回転軸線を含む位置まで端面側に開放された凹
    嵌部が形成され、凹嵌部に回転電極が嵌合されると共
    に、凹嵌部を遮蔽する開閉ドアが凹嵌部が形成されてい
    るケースにスライド自在に配置されていることを特徴と
    した請求項3に記載の着脱自在な電池パックを備えた携
    帯型コンピューター。
  9. 【請求項9】 回転電極は積層された電極つき中子に加
    えて円盤状の鍔を同軸に備え、開閉ドアは、閉じ方向の
    先端部内側に受け面を備え、閉じたとき、受け面が回転
    電極の鍔に接触して電池パックの重量が支持されること
    を特徴とした請求項8に記載の着脱自在な電池パックを
    備えた携帯型コンピューター。
  10. 【請求項10】 第2のヒンジ構造がパック回転軸線に
    軸線を一致させた凸部側方のヒンジと凹部側のヒンジ軸
    で構成され、ヒンジは凹部側端面にジョイント突起が形
    成されていると共にこの部分を回転可能として凸部に装
    着され、ヒンジ軸は凸部側端面に軸の直径方向に形成さ
    れたジョイント溝を備えると共に凸部側端面を露出さ
    せ、かつ、ジョイント溝を上下方向に固定して凹部に装
    着されており、ジョイント溝にジョイント突起を嵌合さ
    せて凸部と凹部が嵌合された状態とされていることを特
    徴とした請求項3に記載の着脱自在な電池パックを備え
    た携帯型コンピューター。
  11. 【請求項11】 電池パックが上下のパックケースで形
    成され、ヒンジ軸は端面にジョイント溝を有するジョイ
    ント部とフランジ形のジョイント固定部を備えており、
    上下のパックケースに設けてある溝にジョイント固定部
    を差し込んで取付けられ、パックケースにジョイント部
    の回りを取り囲む環状の突出リブが形成されていること
    を特徴とした請求項10に記載の着脱自在な電池パック
    を備えた携帯型コンピューター。
  12. 【請求項12】 ヒンジがフランジ状の固定板を備え、
    これをシステム本体の本体ケースに形成された溝に嵌め
    込んで位置決めし、さらに両側に脚を有するヒンジ押上
    を、その両脚をヒンジの両側に差し込んで装着し、ヒン
    ジ押上をシステム本体の本体ケースにねじ留めして固定
    してあることを特徴とした請求項10に記載の着脱自在
    な電池パックを備えた携帯型コンピューター。
  13. 【請求項13】 凸部の凹部側端部に底面側から上方へ
    パック回転軸線を含む位置まで端面側に開放された凹嵌
    部が形成され、凹嵌部にヒンジが固定されると共に、凸
    部の底面に凹嵌部を遮蔽する開閉ドアがスライド自在に
    配置されていることを特徴とした請求項10に記載の着
    脱自在な電池パックを備えた携帯型コンピューター。
  14. 【請求項14】 開閉ドアは、閉じ方向の先端部内側に
    受け面を備え、閉じたとき、受け面がパックケースのヒ
    ンジ軸を取り囲む突出リブに接触して電池パックの重量
    が支持されることを特徴とした請求項13に記載の着脱
    自在な電池パックを備えた携帯型コンピューター。
  15. 【請求項15】 第2のヒンジ構造がパック回転軸線に
    軸線を一致させた凸部側のヒンジ軸と凹部側のヒンジで
    構成され、ヒンジ軸は凹部側端面に軸の直径方向に形成
    されたジョイント溝を備えると共に凹部側端面を露出さ
    せ、かつ、ジョイント溝を上下方向に固定して凸部に装
    着され、ヒンジは凸部側端面にジョイント突起が突出し
    て形成されていると共にこの部分を回転可能として凹部
    に装着されており、ジョイント溝にジョイント突起を嵌
    合させて凸部と凹部が嵌合された状態とされていること
    を特徴とした請求項3に記載の着脱自在な電池パックを
    備えた携帯型コンピューター。
  16. 【請求項16】 電池パックが上下のパックケースで形
    成され、ヒンジはフランジ状の固定板を備え、これを上
    下のパックケースに設けてある溝に差し込んで取付けら
    れ、さらに両側に脚を有するヒンジ押上を、その両脚を
    ヒンジの両側に差し込んで装着し、ヒンジ押上をパック
    ケースにねじ留めして固定してあり、パックケースにジ
    ョイント突起の回りを取り囲む環状の突出リブが形成さ
    れていることを特徴とした請求項159に記載の着脱自
    在な電池パックを備えた携帯型コンピューター。
  17. 【請求項17】 ヒンジ軸は端面にジョイント溝を有す
    るジョイント部とフランジ形のジョイント固定部を備え
    ており、ジョイント固定部をシステム本体の本体ケース
    に形成された溝に嵌め込んで位置決めし取り付けてある
    ことを特徴とした請求項15に記載の着脱自在な電池パ
    ックを備えた携帯型コンピューター。
  18. 【請求項18】 凸部の凹部側端部に底面側から上方へ
    パック回転軸線を含む位置まで端面側に開放された凹嵌
    部が形成され、凹嵌部にヒンジ軸が固定されると共に、
    凸部の底面に凹嵌部を遮蔽する開閉ドアがスライド自在
    に配置されていることを特徴とした請求項15に記載の
    着脱自在な電池パックを備えた携帯型コンピューター。
  19. 【請求項19】 開閉ドアは、閉じ方向の先端部内側に
    受け面を備えると共に、ヒンジはジョイント突起に加え
    て前方フランジを同軸に備え、開閉ドアを閉じたとき、
    受け面がヒンジの前方フランジに接触して電池パックの
    重量が支持されることを特徴とした請求項18に記載の
    着脱自在な電池パックを備えた携帯型コンピューター。
  20. 【請求項20】 開閉ドアは開き方向側の端部にこのド
    アが装着されているケースの内面に向けて付勢されたフ
    ック部を備え、フック部に設けたフック突起を、開閉ド
    アの閉じ位置および開き位置で、ケース内面のフック留
    め部の斜面に係合させる構造とされていることを特徴と
    した請求項8、請求項9、請求項13、請求項14、請
    求項18および請求項19のいずれか一つに記載の着脱
    自在な携帯型コンピューター。
  21. 【請求項21】 開閉ドアの開閉移動と連動する電源ス
    イッチが設けられていることを特徴とした請求項8,請
    求項13、請求項18のいずれか一つに記載の着脱自在
    な電池パックを備えた携帯型コンピューター。
  22. 【請求項22】 ヒンジは固定板、ばね性を有する円盤
    状の摩擦板、スプリング、スプリング押上がこの順序で
    配置され回転部の前方フランジと後方フランジの間に予
    圧をもって装着されており、回転部は固定板81に対し
    て回転可能に軸支される一方摩擦板は回転部と共に回転
    する構造とされており、固定板は摩擦板が回転される方
    向に間隔を開けてU溝を有し、このU溝に摩擦板に形成
    した突出部がばね性によって係脱し、クリックを発生す
    るように設けられていることを特徴とした請求項9に記
    載の着脱自在な電池パックを備えた携帯型コンピュータ
    ー。
  23. 【請求項23】 パック回転軸線がシステム本体の凸部
    側端面の後方側かつ下方側に設定されていることを特徴
    とした請求項1に記載の着脱自在な電池パックを備えた
    携帯型コンピューター。
  24. 【請求項24】 電池パックの後面にラバーフットを設
    けてあることを特徴とした請求項1に記載の着脱自在な
    電池パックを備えた携帯型コンピューター。
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