JPH087626A - 光入出装置及びその製造方法並びにこれを使用する光電変換システム及びこれに使用されるマイクロレンズの製造方法 - Google Patents

光入出装置及びその製造方法並びにこれを使用する光電変換システム及びこれに使用されるマイクロレンズの製造方法

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JPH087626A
JPH087626A JP6140494A JP14049494A JPH087626A JP H087626 A JPH087626 A JP H087626A JP 6140494 A JP6140494 A JP 6140494A JP 14049494 A JP14049494 A JP 14049494A JP H087626 A JPH087626 A JP H087626A
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light
refractive index
photoelectric conversion
minute openings
waveguide
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Application number
JP6140494A
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English (en)
Inventor
Tetsuzo Yoshimura
徹三 吉村
Takeshi Ishizuka
剛 石塚
Koji Tsukamoto
浩司 塚本
Katsusada Motoyoshi
勝貞 本吉
Shigenori Aoki
重憲 青木
Wataru Toyama
弥 外山
Yasuhiro Yoneda
泰博 米田
Koichi Niwa
紘一 丹羽
Masao Hiyane
正雄 比屋根
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は採光、集光を行う光入出装置に関
し、光エネルギの高効率利用を図ることを目的とする。 【構成】 所定波長の光が照射されると、照射部分が周
囲より高屈折率となる光屈折部材の屈折部12cの第1
の面にピンホール14が所定数形成される。そして、屈
折部12c内に、ピンホール14より第2の面15への
方向に円錐形状の周囲より屈折率の高い高屈折率領域1
6aが所定数形成される構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、採光、集光を行う光入
出装置に関する。
【0002】近年、都市部での生活環境の変化に伴って
自然光の採光状態が悪化してきている。また、資源問題
や環境問題より太陽電池の研究が進んでおり、低コスト
化と高効率化が望まれている。そのため、照明や駆動電
源等の光エネルギの高効率利用を図る必要がある。
【0003】
【従来の技術】現在、都市部での構造変化より建築物が
密集してきており、日当たりが悪化して昼夜を問わず照
明器具が使用されているが、建築構造で多くの採光窓を
使用することが行われている。また、地下室や地下道で
はできる限りの光を採り入れるために採光通気孔等が設
けられている。
【0004】一方、資源問題や環境問題より太陽電池の
研究が進み、光電変換材料としてアモルファスシリコン
によるものが効率的に実現できるものとして開発、実用
化されている。
【0005】また、種々の電子機器のうち、携帯用の、
例えばポータブルコンピュータはバッテリ駆動であり、
ディスプレイやディスクドライブ等への電力供給能力の
向上から2次電池が採用されているが半永久的な電源に
はならないのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、建築等で採用
される採光窓や採光通気孔はガラス窓や、単なる外部と
連通しているもので、それらの大きさに依存することか
ら限界があり、光エネルギが十分に利用されていない。
【0007】また、太陽電池は大面積の半導体デバイス
であり、コスト高、かつ製造においてプラズマエッチン
グによる大消費電力、有毒ガスの発生等の問題があると
共に、自然光をそのまま利用することから光エネルギを
十分に利用していないという問題がある。
【0008】そこで、本発明は上記課題に鑑みなされた
もので、光エネルギの高効率利用を図る光入出装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1では、光透過部材の光入出を行う第1の面
に形成された所定数の微小開口部と、該光透過部材内
で、該微小開口部より第1の面と対向する第2の面への
方向に広がり形状に形成され、周囲より屈折率の高い所
定数の高屈折率領域と、を有して光入出装置が構成され
る。
【0010】請求項2では、前記微小開口部は、同等の
開口系厚さの屈折領域のマイクロレンズを備える。
【0011】請求項3では、前記微小開口部の前部又は
後部に、電気的、温度、光強度の何れかで光透過率が変
化される光変調手段が設けられる。
【0012】請求項4では、前記第2の面上に、前記高
屈折率領域に対応する集光体が所定数形成される。
【0013】請求項5では、所定波長の光の照射によ
り、又はその後処理で当該照射部分が周囲より屈折率が
高くなる光屈折率部材の第1の面に、微小開口部を所定
数形成する工程と、該第1の面側より該光屈折率部材が
感光する光を照射して、該照射部分に周囲より屈折率の
高い高屈折率領域を所定数形成する工程と、を含んで光
入出装置の製造方法を構成する。
【0014】請求項6では、所定波長の光が照射される
と当該照射部分が硬化する感光部材の第1の面に、微小
開口部を所定数形成する工程と、該第1の面より該感光
部材が感光する光を照射する工程と、現像により該光照
射による硬化部分以外の部分を除去して屈折領域を形成
する工程と、を含んで光入出装置の製造方法を構成す
る。
【0015】請求項7では、前記屈折領域の周囲に、該
屈折領域より屈折率の小の低屈折領域を形成する。
【0016】請求項8では、所定波長の光が照射される
と当該照射部分が溶化する感光部材の第1の面に、微小
開口部を所定数形成する工程と、該第1の面より該感光
部材が感光する光を照射する工程と、現像により該光照
射による溶化部分を除去する工程と、該除去された部分
に、周囲より屈折率の高い高屈折率領域を形成する工程
と、を含んで光入出装置の製造方法を構成する。
【0017】請求項9では、透明基板の一方面に微小開
口部を所定数形成する工程と、該微小開口部が形成され
た該透明基板の一方面上に、所定波長の光が照射される
と当該照射部分が硬化する感光部材を形成する工程と、
該透明基板の一方面に対向する他方面側より該感光部材
の感光する光を照射する工程と、現像により該光照射に
よる硬化部分以外の部分を除去して該硬化部分を屈折領
域とする工程と、を含んでマイクロレンズの製造方法を
構成する。
【0018】請求項10では、透明基板の一方面に微小
開口部を所定数形成する工程と、該微小開口部が形成さ
れた該透明基板の一方面上に、所定波長の光の照射によ
り、又はその後処理で当該照射部分が周囲より屈折率が
高くなる光屈折率部材を形成する工程と、該透明基板の
一方面に対向する他方面側より該光屈折率部材の感光す
る光を照射して、該照射部分に周囲より屈折率の高い屈
折領域を形成する工程と、を含んでマイクロレンズの製
造方法を構成する。
【0019】請求項11では、前記屈折領域に、光照射
又は加熱を行う。
【0020】請求項12では、前記それぞれの微小開口
部に、該微小開口部への光入出を行わせる導光手段が設
けられる光入出装置を構成する。
【0021】請求項13では、前記導光手段は、前記微
小開口部に応じた導光部材の一端面が配置され、他端面
が単一の光入出に合流/分岐されて形成される。
【0022】請求項14では、前記導光手段は、前記微
小開口部に応じた導光部材の一端面が配置され、他端面
が集合状態に配置される。
【0023】請求項15では、前記微小開口部を、水平
及び垂直方向の少なくとも一方向に斜め状に配列形成さ
れ、該微小開口部に対応する前記高屈折率領域が形成さ
れる。
【0024】請求項16では、前記それぞれの微小開口
部に、該微小開口部への光入出を行わせる導波手段が設
けられる。
【0025】請求項17では、前記導波手段は、前記微
小開口部に対して光路を変更させる光路変更手段がそれ
ぞれ設けられる。
【0026】請求項18では、前記導波手段は、第1の
導波路と、該第1の導波路に合流/分岐する前記微小開
口部に対応して形成される第2の導波路とで構成され
る。
【0027】請求項19では、前記導波手段の光入出端
面に、それぞれの導波路又は合流/分岐された導波路に
光入出させる導光部材が所定数設けられる。
【0028】請求項20では、請求項12〜19の何れ
かに記載の光入出装置の導光手段及び導波手段の開放端
面に、光電変換を行わせる光電変換手段が設けられて光
電変換システムを構成する。
【0029】請求項21では、前記光電変換手段に、該
光電変換手段からの発生電気を蓄える蓄電手段が設けら
れる。
【0030】請求項22では、前記光電変換手段は、前
記導光手段及び導波手段上に形成される。
【0031】請求項23では、前記光入出装置の前記導
光手段及び前記導波手段の開放端面に、前記光電変換手
段と光出射を行う導光部材との間で光路を変更する光路
変更手段が設けられる。
【0032】請求項24では、前記光電変換手段に接続
された前記蓄電手段より、適宜給電される発光手段が設
けられ、該発光手段の発光面に前記導光部材に合流され
る第2の導光部材が設けられる。
【0033】
【作用】上述のように請求項1の発明では、光透過部材
の第1の面に所定数の微小開口部が形成され、微小開口
部より第2の面に向かって広がり形状の高屈折率領域が
形成される。これにより、第2の面からの光が自動的に
微小開口部に集められて採光効率が向上され、光エネル
ギの高効率利用を図ることが可能となる。
【0034】請求項2の発明では、微小開口部がマイク
ロレンズを備える。これにより、さらなる光エネルギの
高効率利用を図ることが可能となる。
【0035】請求項3の発明では、微小開口部の前部又
は後部で光変調手段が光透過率を変化させる。これによ
り、文字、図形の表示を行うことが可能となる。
【0036】請求項4の発明では、集光体が第2の面か
らの光を集光する。これにより、採光効率がさらに向上
され、光エネルギの高効率利用を図ることが可能であ
る。
【0037】請求項5〜8の発明では、光屈折率部材又
は感光部材の第1の面に微小開口部を形成し、これより
感光する光を照射して周囲より屈折率の高い高屈折率領
域が形成される。これにより、微小開口部をマスクとし
て容易に高屈折率領域を形成することが可能となり、製
造コストの低減を図ることが可能となる。
【0038】請求項9及び10の発明では、透明基板の
一方面に微小開口部を形成し、この上に感光部材又は光
屈折率部材を形成し、透明基板側より感光する光を照射
してマイクロレンズが形成される。これにより、微小開
口部をマスクとして容易にマイクロレンズを形成するこ
とが可能となり、製造コストの低減を図ることが可能と
なる。
【0039】請求項11の発明では、形成された屈折領
域のマイクロレンズに光照射又は加熱を行う。これによ
り、組成の硬化度や安定度の確定度の増強を図ることが
可能となる。
【0040】請求項12〜14の発明では、それぞれの
微小開口部に導光する導光部材の導光手段により光入出
させる。これにより、採光効率の向上に加えて、導光手
段での集光又は分割が可能となって光エネルギの高効率
利用を図ることが可能となる。
【0041】請求項15の発明では、微小開口部及び高
屈折率領域の配列を水平、垂直方向の少なくとも何れか
の方向で斜め状に形成する。これにより、光路数を増加
させることが可能となって微小開口部及び高屈折率領域
の数を増加することが可能となり、光エネルギの高効率
利用を図ることが可能となる。
【0042】請求項16〜19の発明では、所定方向に
斜め状に配列された所定数の微小開口部への光入出を行
わせる導波手段が導波路の光路変更、合流/分岐させ、
また導波路に導光部材で光入出させる。これにより、採
光効率の向上に加えて導波手段での集光、分岐が可能と
なって光エネルギの高効率利用を図ることが可能となめ
る。
【0043】請求項20〜22の発明では、請求項12
〜19記載の光入出装置に光電変換手段を設けて電気を
発生させ、適宜蓄電手段で蓄電させる。これにより、光
エネルギを高効率利用した電源を構成することが可能と
なる。
【0044】請求項23の発明では、光路変更手段によ
り光電変換手段と導光部材との間で光路を変更させる。
これにより、光エネルギを高効率利用して、電源利用と
必要時の光直接利用とを行うことが可能となる。
【0045】請求項24の発明では、蓄電手段で点灯さ
れる発光手段からの発光を光直接利用時に合成させて光
出射させる。これにより、光量不足を補い光エネルギの
高効率利用を図ることが可能となる。
【0046】
【実施例】図1に、本発明の第1実施例の構成図を示
す。図1(A)は平面及び側断面の概略図、図1(B)
は側断面の詳細図である。
【0047】図1(A)は、光入出装置としての採光装
置11を示したもので、板状の光透過部材の第1の面1
3に所定数の微小開口部であるピンホール(スリットで
もよい)14が形成される。そして、光透過部材は内部
的にピンホール14より第2の面15に向かって広がり
形状の逆円錐形状(ピンホール14が円形の場合であ
り、他のピンホール形状の場合は形状に応じた広がり形
状となる)の高屈折領域16aが形成される。なお、光
透過部材内の高屈折率領域16a以外の部分は低屈折領
域(領域16a,16bの比較において屈折率の高低を
示す)16bとなる。
【0048】また、図1(B)に示すように、採光装置
11は、第1の面13となるピンホール14が形成され
たマスク部12aと、透明基板部12bと、屈折部12
cとが積層された状態で構成される。なお、以下の説明
において、特に三層で示していないものは図1(A)の
ように省略された概略図として示している。
【0049】ピンホール14は、ガラス、樹脂、金属等
の透明基板部12b上に、マスク部12aとなる金属、
荒らし、フィルタ等の遮光膜を形成し、最小幅が例えば
1〜100μm のピンホール(又はスリット)14をフ
ォトリソグラフィ、スクリーン印刷、プレス、射出成形
等により形成する。
【0050】このような採光装置11は、第2の面15
より光を入射させる場合には高屈折率領域16aを伝播
してピンホール14に集約させてピンホール14より出
射される。また、第1の面13より光を入射させる場合
には高屈折率領域16aを伝播して第2の面15より発
散的に出射される。すなわち、第2の面15からの照射
光は自動的にピンホール14に集められて採光効率が向
上し、光エネルギの高効率利用を図ることができる。
【0051】ここで、図2に、図1の屈折部の製造工程
図を示す。図2(A)において屈折部12cには光屈折
率材料が用いられる。光屈折率材料としては、例えばア
クリル系(ポリマ、オリゴマ、モノマ)バインダに高屈
折率カルバゾールモノマを添加し、それに増感剤、重合
開始剤等を添加したフォトポリマを用いる。この光屈折
率材料は光照射部分の屈折率が高くなるもので、感度は
通常400〜700nmである。
【0052】なお、他のポリマやガラス等光照射で屈折
率が変化、またはその後の処理で屈折率が変化すれば何
れの材料のものを使用してもよい。
【0053】続いて、図2(B)において、屈折部12
cに、上述のように形成されたピンホール14を有する
マスク部12aが設けられた透明基板12bが接着剤等
により採り付けられ、マスク部12a面より、例えば上
述の400〜700nmの書き込み光を照射する。この場
合、書き込み光は、ピンホール14より広がりながら第
2の面15より出射される。
【0054】すなわち、図2(C)に示すように、ピン
ホール14より逆円錐形状で屈折部12cを通過し、屈
折部12cの光が照射された逆円錐形状部分が屈折率が
高くなって、高屈折率領域16aが形成され、その他の
部分で低屈折率領域16bが形成される。
【0055】このような方法はSELPIT(Self
aligned Photopolymer Appl
ied Interconnection Techn
ology)と称され、生産性を向上させることができ
る。
【0056】そして、適宜紫外線光照射又は加熱を行う
ことにより、当該高屈折率領域16aの確定化(硬化、
安定化、不活性化)の増強を図ることができる。
【0057】このように、ピンホール14を有するマス
ク部12aをマスクとして容易に高屈折率領域16aと
低屈折率領域16bを形成することができるものであ
る。
【0058】ここで、図3に、屈折部の他の製造方法の
説明図を示す。図3(A)において、屈折部12cに光
照射により不溶化(硬化)する感光材料(例えば光硬化
感光性ポリイミド・エポキシ樹脂、光硬化感光性ガラス
等)を用いて、マスク部12aが形成された透明基板1
2bが取り付けられる(ステップ(S)1)。
【0059】そこで、マスク部12a側より感光波長の
書き込み光を照射して光照射部分を硬化させ(S2)、
現像することにより、高屈折率領域16aのみを残して
他の部分が除去される(S3)。
【0060】なお、屈折部12cの高屈折率領域16a
以下の部分に、これにより屈折率の低い材料を埋め込ん
でもよい。また、適宜、紫外線光の照射又は加熱によ
り、確定化の増強を図ることができる。
【0061】また、図3(B)において、屈折部12c
に光照射による可溶化する感光材料(例えば光溶化感光
性ポリイミド・エポキシ樹脂、光溶化感光性ガラス等)
を用いて、マスク部12aが形成された透明基板12b
が取り付けられる(S11)。
【0062】続いて、マスク部12a側より感光波長の
書き込み光を照射して光照射部分を溶化させ、現像によ
り当該部分を除去する(S12)。
【0063】そして、除去された逆円錐形状の空洞部分
に、周囲の低屈折率領域16bより屈折率の高い材料を
注入して高屈折率領域16aを形成し、その上にカバー
を形成する(S13)。
【0064】なお、光屈折率材料や感光材料はベタで形
成することもできるが、開口部(ピンホール14)ご
と、あるいはいくつかの開口部をまとめた単位ごとに分
離することもできる。例えば、溝やしきりを設けて分離
したり、材料を選択的に置くなど種々の方法がある。こ
れにより、材料の体積変化の影響が低減できる等のメリ
ットがある。
【0065】図2及び図3に示すように、容易に高屈折
率領域16aを形成することができ、製造コストの低減
を図ることができる。
【0066】次に、図4に、第1実施例の他の実施例の
構成図を示す。図4(A)の採光装置11は、図1に示
す第2の面15上に、高屈折率領域16aに対応する集
光体17aが形成された集光部17が形成されたもの
で、集光部17の表面が第2の面15aとなる。これに
より、集光効率が向上して光エネルギの高効率利用を図
ることができる。
【0067】集光体17は例えばレンズ回折格子(機械
切り格子、ホログラフィック格子)、プリズム、先球フ
ァイバ等が採用される。
【0068】図4(B)に示す採光装置11は、図1に
示すピンホール14のそれぞれに屈折領域であるマイク
ロレンズ18(回折格子、プリズム等でもよい)を設け
て微小開口部としたものである。これにより、屈折部1
2cの高屈折率領域16aにおける第2の面15への広
がり、すなわち逆円錐形状の頂点からの角度を大きくす
ることができ、第2の面15の光入出のための領域の面
積を大きくすることができる。
【0069】また、図4(C)に示す採光装置11は、
図4(A)と図4(B)を組み合わせて、屈折部12c
に集光体17aを有する集光部17とマイクロレンズ1
8を設けたもので、更なる光エネルギの高効率利用を図
ることができる。
【0070】ここで、図5に本発明のマイクロレンズ製
造の工程図を示す。まず、前述のように透明基板部12
b上にて遮光膜(マスク部12a)が形成され(図5
(A))、ピンホール14が所定数形成される(図5
(B))。そこで、マスク部12a上に開口系オーダの
厚さ(例えば数〜数十μm )の光硬化性の感光材料膜1
8aが形成され、透明基板部12b側より、感光波長の
書き込み光が照射される(図5(C))。
【0071】続いて、現像することによりピンホール1
4以外の部分の感光材料が除去され、当該ピンホール1
4の部分にマイクロレンズ18が形成される(図5
(D))。
【0072】なお、その後適宜、紫外線光の照射又は加
熱により確定化の増強を図ることができる。また、マイ
クロレンズ18部分に他の物質でカバーしてもよい。そ
して、透明基板部12bを屈折部12cに取り付け(図
5(E))、上述のように屈折部12cに高屈折率領域
(16a)が形成される。
【0073】また、図6に、本発明の他のマイクロレン
ズ製造の工程図を示す。図6(A),(B)は図5
(A),(B)と同様であり、説明を省略する。図6
(C)において、マスク部12a上に上述と同様の光屈
折率材料膜(例えば、フォトポリマ膜)18bが形成さ
れ、透明基板12b側より感光波長の書き込み光を照射
する。
【0074】光屈折率材料膜16では光照射部分が高屈
折率となってマイクロレンズ18が構成される(図6
(D))。その後、適宜、紫外線光の照射又は加熱によ
り確定化の増強を図ることができる。
【0075】そして、透明基板12bを屈折部12cに
取り付け(図6(E))、上述のように屈折部12cに
高屈折率領域(16a)が形成される。
【0076】このように、容易にマイクロレンズ18を
形成することができ、製造コストの低減を図ることがで
きるものである。
【0077】次に、図7に光変調部を設けた場合の断面
図を示す。図7(A)〜(D)は、図1及び図4(A)
〜(C)の第1の面13に光変調部19を設けたもの
で、光変調部19の表面が第1の面13aとなる。
【0078】光変調部19は、例えば非線形光学ポリ
マ、エレクトロミック素子、LCD(液晶素子)等が用
いられ、ピンホール14やマイクロレンズ18の開口付
近で光透過率を電圧又は電流に応じて変化させて選択的
に光透過させるものである。
【0079】これにより、文字、図形の表示が可能とな
る。又、温度や光強度をモニタし電気的に透過率を制御
すると、天候や時間により適切な光透過状態を実現する
ことができる。更に、光強度又は温度により透過率が変
わるフォトクロミック(例えばスピロピラン)、サーモ
クロミック物質(例えば感熱色素や液晶)を用いれば、
自動コントロールをすることもできる。
【0080】なお、光変調部19をピンホール14やマ
イクロレンズ18と屈折部12cとの間に設けてもよ
い。
【0081】次に、図8に、本発明の第2実施例の構成
図を示す。又、図9に、第2実施例の他の実施例の構成
図を示す。図8(A),(B)及び図9(A),(B)
は光入出装置としての集送光装置21を示したものであ
る。
【0082】図8(A)に示す集送光装置21は図1に
示す採光装置11のピンホール(又はスリット)14の
それぞれに対応させて光ファイバ22aの一端面をアレ
イ状に設けたもので、他端面を合流させて光入出部22
bを形成させた導光手段である導光部22を設けたもの
である。
【0083】光ファイバ22aは、例えば石英ファイ
バ、又はポリカーボネートやポリメタクリル酸メチル系
のプラスチックファイバ等で形成されたもので、シング
ルモード又は光閉じ込めの強いマルチモードで形成され
る。
【0084】なお、所定数の光ファイバ22aを合流さ
せずにリボン状、束状の集合状態として他端面を光入出
部22bとしてもよい。また、各光ファイバ22aの一
端面は、単独でピンホール14に固定してもよく、一方
基板に設けて該基板をピンホール14が形成されている
マスク部12aに取り付けてもよい。このことは図8
(B)及び図9(A),(B)においても同様である。
【0085】このような集送光装置21は、導光部22
の光入出部22bの開放端面より光を照射すると、光フ
ァイバ22aを介して採光装置11のピンホール14に
導光され、高屈折率領域16a内を拡散しながら進み、
第2の面15より出射される。
【0086】一方、採光装置11における第2の面15
上の高屈折率領域16aより入射される光は、各高屈折
率領域16aで収束されながら、各ピンホール14で集
光され、更に光ファイバ22aを介して光入出部22b
の開放端面に集光される。
【0087】このように、採光装置11の採光効率の向
上に加えて導光部22により集光又は分割されて、光エ
ネルギの高効率利用を図ることができるものである。
【0088】また、図8(B)は、図4(A)に示す採
光装置11に導光部22を設けたもので、集光体17a
により採光効率が更に向上される。
【0089】同様に図9(A)は図4(B)に示す採光
装置11に導光部22を設けたもので、図9(B)は図
4(C)に示す採光装置11に導光部22を設けたもの
である。すなわち、マイクロレンズ18が設けられるこ
とで、採光装置11の高屈折率領域16aの頂角が大き
くなって採光効率が更に向上されるものである。
【0090】なお、図7(A)〜(D)に示すようにピ
ンホール14又はマイクロレンズ18の前部(又は後
部)に光変調部19を設けてもよい。
【0091】次に、図10に、本発明の第3実施例の構
成図を示す。又、図11に、第3実施例の他の実施例を
示す。図10(A),(B)及び図11(A),(B)
は光入出装置としての集送光装置21を示したものであ
る。
【0092】図10(A)に示す集送光装置21は、図
1に示す採光装置11に形成されたピンホール14が水
平又は垂直方向で斜め状に配列されて形成され、これに
応じて高屈折率領域16aにおいても水平又は垂直方向
で斜め状に配列させ、このような採光装置11の第1の
面13に導波手段である導波部23が設けられる。
【0093】導波部23は、入力面がピンホール14と
当接している開口面であり、出力面がピンホール14の
斜め配列方向の側面であって、側面で導波路23aを合
流/分岐させて導光部材である光ファイバ24で送光さ
れる。この場合、光路変更手段として入力面より出力面
を光路を変更させるためのミラー(又は回折格子、プリ
ズム、レンズ、垂直・斜め導波路、荒らし等でもよい)
25がピンホール14に対応して所定数設けられる。な
お、導波部23をガラス等の基板に設けて取り付けても
よく、単独で取り付けてもよい。又、一本の光ファイバ
24に合流させずに、図8に示すような導光部22と同
様に形成してもよい。
【0094】この導波部23は、シングルモード又は光
閉じ込めの強いマルチモードで形成されるもので、例え
ばガラス導波路又はポリカードネートやポリメタクリル
酸メチルやポリイミドやポリスチレン系のポリマ導波路
で形成される。
【0095】例えば、スピンコーティング、ディッピン
グ、ロールコーティング等で形成したポリマ膜を、プレ
ス、レーザ加工、RIE(反応性イオンエッチング)、
フォトリソグラフィ加工、スクリーン印刷、射出成形等
で形成する。又、型を用いてプレス、射出成形、延伸等
で形成してもよい。
【0096】このような集送光装置21は、光ファイバ
24の開放端面より光を照射すると、導波部23を介し
て採光装置11のピンホールに導光され、高屈折率領域
16a内を拡散しながら進み、第2の面15より出射さ
れる。
【0097】一方、採光装置11における第2の面15
上の高屈折率領域16aより入射される光は、各高屈折
率領域16aで収束されながら各ピンホール14で集光
され、更に導波部23を介して光ファイバ24の開放端
面に集光される。
【0098】このように、採光装置11の採光効率の向
上に加えて導波部23により集光又は分割されて、光エ
ネルギの高効率利用を図ることができるものである。
【0099】また、図10(B)は、第1の面15上に
高屈折率領域16aに対応した前述の集光体17aを備
えた集光部17が設けられたもので採光効率を更に向上
させる。図11(A),(B)は図10(A),(B)
のピンホール14にマイクロレンズ(回折格子、プリズ
ム等でもよい)18を設けた場合であり、採光装置の高
屈折率領域16aの頂角を大きくして採光効率を更に向
上させている。
【0100】なお、図7(A)〜(D)に示すようにピ
ンホール14又はマイクロレンズ18の前部(又は後
部)に光変調部19を設けてもよい。
【0101】続いて、図12に、本発明の第4実施例の
構成図を示す。図12は導波部23aを示したもので、
出力面方向に延びる所定数の第1の導波路26aの各導
波路26aに対して、斜め方向に配列された複数の開口
部分(採光装置11のピンホール14又はマイクロレン
ズ18及び高屈折率領域16aが図のように配列)の群
からの合流/分岐した第2の導波路26bが合流/分岐
させる構造としたものである。
【0102】これにより、開口数を増大させ、より光エ
ネルギの高効率利用を図ることができる。
【0103】次に、図13に本発明の第5実施例の構成
図を示すと共に、図14に第5実施例の他の実施例の構
成図を示す。図13(A),(B)及び図14(A),
(B)は上述の集送光装置21を用いて光電変換システ
ム31を示したものである。
【0104】図13(A),(B)に示す光電変換シス
テム31は、図8(A),(B)に示す集送光装置21
における導光部22の光入出部22bの開放端面に光電
変換手段である光電変換部32が配置され、適宜蓄電手
段である二次電池の蓄電器33が接続される。
【0105】光電変換部32はSi(シリコン)、Ga
As(ガリウム・ヒ素)又はa−Si(アモルフアスシ
リコン)の素子又は素子アレイで形成され、又はフタロ
シアニン等の有機太陽電池が使用される。
【0106】このような光電変換システム31は、採光
装置11の第2の面15上の各高屈折率領域16aより
入射される光が各ピンホール14に集光され、導光部2
2で導光されて光電変換部32を照射することによっ
て、発電させる。そして、蓄電器33に蓄電されるもの
である。
【0107】これにより、光エネルギの高効率利用に加
えて、従来の太陽電池に比べて小型の光電変換部32で
足り、製造時の消費電力、有毒ガス発生を低減させるこ
とができてクリーンな発電を行うことができると共に、
製造コストを低減させることができる。
【0108】同様に、図13(B)に示す光電変換シス
テム31は図8(B)の集送光装置21の導光部22の
開放端面に光電変換部32及び適宜蓄電器33を設けた
ものである。
【0109】また、図14(A),(B)の各光電変換
部31は図9(A),(B)に示す各集送光装置21の
導光部22の開放端面に光電変換部32及び適宜蓄電器
33を設けたものであり、図13(A)と同様の効果を
有するものである。
【0110】続いて、図15に本発明の第6実施例の構
成図を示すと共に、図16及び図17に第6実施例の他
の実施例の構成図を示す。
【0111】図15(A),(B)及び図16(A),
(B)に示すそれぞれ光電変換システム31は、それぞ
れ図10(A),(B)及び図11(A),(B)に示
す集送光装置21における導波部23の光ファイバ24
の開放端面に上述と同様の光電変換部32を設けたもの
である。そして、図示しないが、図13(A),(B)
及び図14(A),(B)と同様に光電変換部32に蓄
電器を接続してもよい。この光電変換システム31によ
っても、光エネルギの高効率利用に加えて導光部の代わ
りに導波部23を用いてクリーンな発電を行い、製造コ
ストの低減を図ることができるものである。
【0112】また、図17(A),(B)に示す光電変
換システム31は、光電変換部32aを導波部23上に
形成したもので、他の構成は図15(A),(B)と同
様である。
【0113】すなわち、導波部23は導波路23aを一
端で合流/分岐させたもので単一の導波路23aに相当
する大きさの光電変換部32aが導波部23上に形成
し、モノリシック又はハイブリッドとして集積化を行っ
たものである。
【0114】一方、図17(C),(D)に示す光電変
換システム31は、マイクロレンズ18を備えた採光装
置11に設けられた導波部23であって、導波路23a
を一端で合流/分岐させずに、単独で導波する場合を示
しており、これに応じた大きさの光電変換部32bが当
該導波部23上にモノリシック又はハイブリッドに形成
して集積化を行ったものである。
【0115】このように、光エネルギの高効率利用に加
えて、モノリシック又はハイブリッド化することがで
き、装置の小型化、低コスト化を図ることができる。
【0116】次に、図18に、本発明の第7実施例の構
成図を示す。図18(A)〜(C)に示す光電変換シス
テム31は、光直接利用及び発蓄電を行う場合を示した
ものである。
【0117】図18(A)において、集送光装置21の
導光部22(光ファイバ24)が光路変更手段である光
スイッチ34を介して光電変換部32に光接続されるも
ので光電変換部32に蓄電器33が接続される。光スイ
ッチ34は導光部材である光ファイバ35aと光電変換
部32との間で光路を切換えるもので、機械式又は電子
式(例えばエレクトロオプティックスイッチ又はマグネ
ットオプティックスイッチ)のものが使用される。
【0118】また、蓄電器33は発光手段である発光素
子(例えばLED)36に接続され、発光素子36面に
第2の導光部材である光ファイバ35bが配置される。
光ファイバ35a,35bは光利用時の光出力を行う導
光部材である光ファイバ35に合流される。
【0119】図18(A)は充電時を示しており、光ス
イッチ34は光電変換部32側に位置される。すなわ
ち、集送光装置21から導光される集光光が光スイッチ
34を介して光電変換部32を照射し、蓄電器33に充
電される。
【0120】図18(B)は光直接利用時を示してお
り、光スイッチ34が光ファイバ35a側に位置され、
集送光装置21からの集光光が直接光ファイバ35によ
り出射される。この場合、光量不足のときには蓄電器3
3より発光素子36を点灯させ、光ファイバ35bを介
して合流させて光ファイバ35より出射させる。
【0121】図18(C)は、発生光利用時を示したも
ので、光スイッチ34は光電変換部32側に位置され
る。そして、集送光装置21からの集光光で蓄電器33
に一旦充電しておき、夜間等で光利用する場合に、蓄電
器33より発光素子36を発光させて光ファイバ35,
35bにより出射させるものである。
【0122】このように、半永久的に使用可能な電源を
実現することができるものである。
【0123】次に、図19に、本発明の第1適用例の説
明図を示す。図19(A)〜(C)は、本発明の光電変
換システム31を建築物41,42(道路43)及び移
動体としての例えば自動車44の屋内の壁、屋根、窓、
塀、道路43等に採光装置11部分を配設されるもので
ある。
【0124】例えば、図19(D)に示すように、部屋
45内に光直接利用の光コンセント46a〜46cや天
井照明部46d,壁照明部46eを配設すると共に、蓄
電器33からの電源供給の電源コンセント47を配設す
る。
【0125】これにより、照明部46d,46eで部屋
45を照明し(不要時はカーテンや前述の光変調器等で
遮光)、光コンセント46cより例えば光電変換部48
aを有するポータブルコンピュータ48を駆動すると共
に、電源コンセント47より通常の電子機器49等を駆
動することができるものである。
【0126】例えば、バックライトを用いて、前述のよ
うに光変調部19により光透過率を電圧又は電流に応じ
て変化させることにより、選択的な光透過ができ、文
字、図形の表示も可能なディスプレイとなる。また、光
強度をモニタし電気的に透過率を制御すると、周囲の環
境に応じて適切な光透過状態を実現することができる。
【0127】なお、電車、飛行機、船等の乗り物や地
面、橋、広場、グラウンド、崖、海岸、島等に用途を拡
げることが可能である。
【0128】次に、図20に、本発明の第2適用例の説
明図を示す。図20(A)は、通信・情報機器・電子機
器の例えばポータブルコンピュータ48に光電変換部4
8aを設け、これに集送光装置21より導光部22を介
して光を供給して駆動する場合を示している。
【0129】また、図20(B)は、ポータブルコンピ
ュータ48の電源部48bに、光電変換システム31よ
り電源供給して駆動する場合を示している。
【0130】さらに、図20(C)は、ポータブルコン
ピュータ48に直接光電変換システム31を設け、照明
光より駆動する場合を示したものである。
【0131】なお、ポータブルコンピュータ48に限ら
ず種々の機器に低コストで適用することができるもので
ある。
【0132】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
光透過部材の第1の面に所定数の微小開口部が形成さ
れ、微小開口部より第2の面に向かって広がり形状の高
屈折率領域が形成されることにより、第2の面からの光
が自動的に微小開口部に集められて採光効率が向上さ
れ、光エネルギの高効率利用を図ることができる。
【0133】請求項2の発明によれば、微小開口部がマ
イクロレンズを備えることにより、さらなる光エネルギ
の高効率利用を図ることができる。
【0134】請求項3の発明によれば、微小開口部の前
部又は後部で光変調手段が光透過率を変化させることに
より、文字、図形の表示を行うことができる。
【0135】請求項4の発明によれば、集光体が第2の
面からの光を集光することにより、採光効率がさらに向
上され、光エネルギの高効率利用を図ることができる。
【0136】請求項5〜8の発明によれば、光屈折率部
材又は感光部材の第1の面に微小開口部を形成し、これ
より感光する光を照射して周囲より屈折率の高い高屈折
率領域が形成されることにより、微小開口部をマスクと
して容易に高屈折率領域を形成することが可能となり、
製造コストの低減を図ることができる。
【0137】請求項9及び10の発明によれば、透明基
板の一方面に微小開口部を形成し、この上に感光部材又
は光屈折率部材を形成し、透明基板側より感光する光を
照射してマイクロレンズが形成されることにより、微小
開口部をマスクとして容易にマイクロレンズを形成する
ことが可能となり、製造コストの低減を図ることができ
る。
【0138】請求項11の発明によれば、形成された屈
折領域のマイクロレンズに光照射又は加熱を行うことに
より、組成の硬化度や安定度の確定度の増強を図ること
ができる。
【0139】請求項12〜14の発明によれば、それぞ
れの微小開口部に導光する導光部材の導光手段により光
入出させることにより、採光効率の向上に加えて、導光
手段での集光又は分割が可能となって光エネルギの高効
率利用を図ることができる。
【0140】請求項15の発明によれば、微小開口部及
び高屈折率領域の配列を水平、垂直方向の少なくとも何
れかの方向で斜め状に形成することにより、光路数を増
加させることが可能となり、光エネルギの高効率利用を
図ることができる。
【0141】請求項16〜19の発明によれば、所定方
向に斜め状に配列された所定数の微小開口部への光入出
を行わせる導波手段が導波路の光路変更、合流/分岐さ
せ、また導波路に導光部材で光入出させることにより、
採光効率の向上に加えて導波手段での集光、分岐が可能
となって光エネルギの高効率利用を図ることができる。
【0142】請求項20〜22の発明によれば、請求項
12〜19記載の光入出装置に光電変換手段を設けて電
気を発生させ、適宜蓄電手段で蓄電させることにより、
光エネルギを高効率利用した電源を構成することができ
る。
【0143】請求項23の発明によれば、光路変更手段
により光電変換手段と導光部材との間で光路を変更させ
ることにより、光エネルギを高効率利用して、電源利用
と必要時の光直接利用とを行うことができる。
【0144】請求項24の発明によれば、蓄電手段で点
灯される発光手段からの発光を光直接利用時に合成させ
て光出射させることにより、光量不足を補い光エネルギ
の高効率利用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成図である。
【図2】図1の屈折部の製造工程図である。
【図3】屈折部の他の製造方法の説明図である。
【図4】第1実施例の他の実施例の構成図である。
【図5】本発明のマイクロレンズ製造の工程図である。
【図6】本発明の他のマイクロレンズ製造の工程図であ
る。
【図7】光変調部を設けた場合の断面図である。
【図8】本発明の第2実施例の構成図である。
【図9】第2実施例の他の実施例の構成図である。
【図10】本発明の第3実施例の構成図である。
【図11】第3実施例の他の実施例の構成図である。
【図12】本発明の第4実施例の構成図である。
【図13】本発明の第5実施例の構成図である。
【図14】第5実施例の他の実施例の構成図である。
【図15】本発明の第6実施例の構成図である。
【図16】第6実施例の他の実施例(1)の構成図であ
る。
【図17】第6実施例の他の実施例(2)の構成図であ
る。
【図18】本発明の第7実施例の構成図である。
【図19】本発明の第1適用例の説明図である。
【図20】本発明の第2適用例の説明図である。
【符号の説明】
11 採光装置 12a マスク部 12b 透明基板部 12c 屈折部 13,13a 第1の面 14 ピンホール 15,15a 第2の面 16a 高屈折率領域 16b 低屈折率領域 17 集光部 17a 集光体 18 マイクロレンズ 19 光変調部 21 集送光装置 22 導光部 22a 光ファイバ 22b 光入出部 23,23A 導波部 23a 導波路 24 光ファイバ 25 ミラー 31 光電変換システム 32 光電変換部 33 蓄電器 34 光スイッチ 35 光ファイバ 36 発光素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本吉 勝貞 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 青木 重憲 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 外山 弥 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 米田 泰博 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 丹羽 紘一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 比屋根 正雄 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過部材の光入出を行う第1の面(1
    3)に形成された所定数の微小開口部(14,18)
    と、 該光透過部材内で、該微小開口部(14,18)より第
    1の面(13)と対向する第2の面(15)への方向に
    広がり形状に形成され、周囲より屈折率の高い所定数の
    高屈折率領域(16a)と、 を有することを特徴とする光入出装置。
  2. 【請求項2】 前記微小開口部(14)は、同等の開口
    系厚さの屈折領域のマイクロレンズ(18)を備えるこ
    とを特徴とする請求項1記載の光入出装置。
  3. 【請求項3】 前記微小開口部(14,18)の前部又
    は後部に、電気的、温度、光強度の何れかで光透過率が
    変化される光変調手段(19)が設けられることを特徴
    とする請求項1又は2記載の光入出装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の面(15)上に、前記高屈折
    率領域(16a)に対応する集光体(17a)が所定数
    形成されることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項
    に記載の光入出装置。
  5. 【請求項5】 所定波長の光の照射により、又はその後
    処理で当該照射部分が周囲より屈折率が高くなる光屈折
    率部材(12c)の第1の面(13)に、微小開口部
    (14,18)を所定数形成する工程と、 該第1の面(13)側より該光屈折率部材(12c)が
    感光する光を照射して、該照射部分に周囲より屈折率の
    高い高屈折率領域(16a)を所定数形成する工程と、 を含むことを特徴とする光入出装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 所定波長の光が照射されると当該照射部
    分が硬化する感光部材(12c)の第1の面(13)
    に、微小開口部(14,18)を所定数形成する工程
    と、 該第1の面(13)より該感光部材(12c)が感光す
    る光を照射する工程と、 現像により該光照射による硬化部分以外の部分を除去し
    て屈折領域(16a)を形成する工程と、 を含むことを特徴とする光入出装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記屈折領域(16a)の周囲に、該屈
    折領域より屈折率の小の低屈折領域(16b)を形成す
    ることを特徴とする請求項6記載の光入出装置の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 所定波長の光が照射されると当該照射部
    分が溶化する感光部材(12c)の第1の面に、微小開
    口部(14,18)を所定数形成する工程と、 該第1の面(13)より該感光部材(12c)が感光す
    る光を照射する工程と、 現像により該光照射による溶化部分を除去する工程と、 該除去された部分に、周囲より屈折率の高い高屈折率領
    域(16a)を形成する工程と、 を含むことを特徴とする光入出装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 透明基板(12b)の一方面に微小開口
    部(14)を所定数形成する工程と、 該微小開口部(14)が形成された該透明基板(12
    b)の一方面上に、所定波長の光が照射されると当該照
    射部分が硬化する感光部材(18a)を形成する工程
    と、 該透明基板(12b)の一方面に対向する他方面側より
    該感光部材(18a)の感光する光を照射する工程と、 現像により該光照射による硬化部分以外の部分を除去し
    て該硬化部分を屈折領域(18)とする工程と、 を含むことを特徴とするマイクロレンズの製造方法。
  10. 【請求項10】 透明基板(12b)の一方面に微小開
    口部(14)を所定数形成する工程と、 該微小開口部(14)が形成された該透明基板(12
    b)の一方面上に、所定波長の光の照射により、又はそ
    の後処理で当該照射部分が周囲より屈折率が高くなる光
    屈折率部材(18a)を形成する工程と、 該透明基板(12b)の一方面に対向する他方面側より
    該光屈折率部材(18a)の感光する光を照射して、該
    照射部分に周囲より屈折率の高い屈折領域(18)を形
    成する工程と、 を含むことを特徴とするマイクロレンズの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記屈折領域(18)に、光照射又は
    加熱を行うことを特徴とする請求項9又は10記載のマ
    イクロレンズの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記それぞれの微小開口部(14,1
    8)に、該微小開口部(14,18)への光入出を行わ
    せる導光手段(22)が設けられることを特徴とする請
    求項1〜4の何れか一項に記載の光入出装置。
  13. 【請求項13】 前記導光手段(22)は、前記微小開
    口部(14,18)に応じた導光部材(22b)の一端
    面が配置され、他端面が単一の光入出(22b)に合流
    /分岐されて形成されることを特徴とする請求項12記
    載の光入出装置。
  14. 【請求項14】 前記導光手段(22)は、前記微小開
    口部(14,18)に応じた導光部材(22b)の一端
    面が配置され、他端面が集合状態に配置されることを特
    徴とする請求項12記載の光入出装置。
  15. 【請求項15】 前記微小開口部(14,18)を、水
    平及び垂直方向の少なくとも一方向に斜め状に配列形成
    され、該微小開口部(14,18)に対応する前記高屈
    折率領域(16a)が形成されることを特徴とする請求
    項1〜4の何れか一項に記載の光入出装置。
  16. 【請求項16】 前記それぞれの微小開口部(14,1
    8)に、該微小開口部(14,18)への光入出を行わ
    せる導波手段(23,23A )が設けられることを特徴
    とする請求項15記載の光入出装置。
  17. 【請求項17】 前記導波手段(23,23A )は、前
    記微小開口部(14,18)に対して光路を変更させる
    光路変更手段(25)がそれぞれ設けられることを特徴
    とする請求項16記載の光入出装置。
  18. 【請求項18】 前記導波手段(23,23A )は、第
    1の導波路(26a)と、該第1の導波路(26a)に
    合流/分岐する前記微小開口部(14,18)に対応し
    て形成される第2の導波路(26b)とで構成されるこ
    とを特徴とする請求項16又は17記載の光入出装置。
  19. 【請求項19】 前記導波手段(23,23A )の光入
    出端面に、それぞれの導波路又は合流/分岐された導波
    路に光入出させる導光部材(24)が所定数設けられる
    ことを特徴とする請求項16〜18の何れか一項に記載
    の光入出装置。
  20. 【請求項20】 請求項12〜19の何れかに記載の光
    入出装置(21)の導光手段(22)及び導波手段(2
    3,23A )の開放端面に、光電変換を行わせる光電変
    換手段(32)が設けられることを特徴とする光電変換
    システム。
  21. 【請求項21】 前記光電変換手段(32)に、該光電
    変換手段(32)からの発生電気を蓄える蓄電手段(3
    3)が設けられることを特徴とする請求項20記載の光
    電変換システム。
  22. 【請求項22】 前記光電変換手段(32)は、前記導
    光手段(22)及び導波手段(23,23A )上に形成
    されることを特徴とする請求項20記載又は21記載の
    光電変換システム。
  23. 【請求項23】 前記光入出装置(21)の前記導光手
    段(22)及び前記導波手段(23,23A )の開放端
    面に、前記光電変換手段(32)と光出射を行う導光部
    材(35a)との間で光路を変更する光路変更手段(3
    4)が設けられることを特徴とする請求項20〜22の
    何れか一項に記載の光入出装置。
  24. 【請求項24】 前記光電変換手段(32)に接続され
    た前記蓄電手段(33)より、適宜給電される発光手段
    (36)が設けられ、該発光手段(36)の発光面に前
    記導光部材(35a)に合流される第2の導光部材(3
    5b)が設けられることを特徴とする請求項23記載の
    光電変換システム。
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