JPH0875595A - 遮水シートの破損箇所検知システム - Google Patents

遮水シートの破損箇所検知システム

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Publication number
JPH0875595A
JPH0875595A JP6211206A JP21120694A JPH0875595A JP H0875595 A JPH0875595 A JP H0875595A JP 6211206 A JP6211206 A JP 6211206A JP 21120694 A JP21120694 A JP 21120694A JP H0875595 A JPH0875595 A JP H0875595A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
optical fiber
temperature
fiber
shielding sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP6211206A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuki Kikuchi
哲樹 菊地
Masayuki Miura
正之 三浦
Mitsuhiko Ura
満彦 浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
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Publication of JPH0875595A publication Critical patent/JPH0875595A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的安価で遮水シートの損傷箇所を速やか
に且つ正確に検知する遮水シートの損傷検知システムの
提供。 【構成】 遮水シート下面と地盤との間に光ファイバー
を敷設し、光ファイバーの一端に接続した制御装置によ
り光ファイバーの全長にわたる測定箇所の温度を継続的
に測定し、その測定値が前回の測定値と一定値以上の差
がある場合には、制御装置に接続したデータ処理装置の
モニター画面に警告付きで測定箇所の位置を表示させる
ように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は廃棄物処分場や貯水池な
どの漏水があってはならない施設に使用される遮水シー
トの破損箇所検知システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】廃棄物処分場などの漏水を防止するため
に敷設した遮水シートの損傷を検知するため、遮水シー
トの上面および下面に線状電極を配置して置き、その線
状電極よりの電気信号により遮水シートの損傷を検知す
るシステムが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の遮水シートの損
傷を検知するシステムでは遮水シートの上面および下面
に線状電極、即ち、裸電線が配置されているので、この
線状電極は常に水に曝され、特に上面の線状電極は汚水
に曝されることとなり、腐食の可能性が大きく、日時が
経過すると誤った電気信号を送信する危険性が大きい。
また、遮水シートの全面に密に縦横に線状電極を敷設す
る必要があるため、敷設費も膨大となる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる問題点に
着目しなされたものであり、近年温度センサーとしても
開発の進んでいる光ファイバーを遮水シート下面に敷設
し、敷設された光ファイバーの各計測点の光ファイバー
自体の温度を感知して、急激な温度変化が発生した箇所
を検知し、検知された箇所の遮水シートに何らかの異常
が発生したものと推定して、その箇所の遮水シートを補
修したり、あるいは覆土して漏水の発生、流出を防止す
ることを目的とする。
【0005】即ち、本発明は、遮水シート下面と地盤と
の間に光ファイバーを敷設し、光ファイバーの一端に接
続した制御装置により光ファイバーの全長にわたる測定
箇所の温度を継続的に測定し、その測定値が前回の測定
値と一定値以上の差がある場合には、制御装置に接続し
たデータ処理装置のモニター画面に警告付きで測定箇所
の位置を表示させるように構成した遮水シートの破損箇
所検知システムにかかるものである。
【0006】本発明は遠隔地より温度を検知する温度セ
ンサーとして光ファイバーを利用し、この温度センサー
を遮水シート下面に敷設することにより、光ファイバー
の急激な温度変化を生じた位置の検知より遮水シートの
破損箇所を間接的に検知するシステムである。本発明で
は、遮水シート下面と地盤との間に敷設された光ファイ
バーの温度は遮水シートが損傷せず正常な状態であれば
急激には変化せず、光ファイバーの温度に急激な変化を
生じた場合には、その箇所の遮水シートに何らかの異常
が発生したものと推定することを前提としている。従っ
て、遮水シートに何らかの異常が発生したものとして、
その発生箇所を検知しても、実際にはその箇所の遮水シ
ートに何も異常がないというケースも皆無とは言えな
い。
【0007】光ファイバーが全長にわたっての温度セン
サーとして利用される原理は次の通りである。
【0008】(1)光ファイバーの一端からレーザ・パ
ルス光を入射すると、その一部は後方散乱光として再び
入射端に戻ってくる。従って、入射から戻ってくる迄の
経過時間を測定すれば、散乱光の発生位置を特定するこ
とが出来る。
【0009】(2)散乱光に含まれているラマン散乱光
の強度は、ラマン散乱光発生位置の物質の温度に敏感に
依存する。従って、入射端に戻ってきたラマン散乱光の
強度よりラマン散乱光発生位置の温度を知ることが出来
る。
【0010】上記(1)、(2)の組み合わせにより、
光ファイバーの全長にわたって全てのラマン散乱光発生
位置について位置と温度との関係を知ることが原理的に
は出来るわけであるが、全てのラマン散乱光発生位置に
ついて測定することはデータ量が膨大になり測定時間が
長くなるのみで実用上余り意味がないので、実用上はラ
マン散乱光発生位置を1〜数m単位に区切り、その単位
毎にデータを平均化して位置と温度との関係を求めてい
る。
【0011】上記のように、本発明のシステムにおいて
は、入射されたレーザ・パルス光の後方散乱光が再び入
射端に戻ってくる迄の経過時間と強さを測定して散乱光
の発生位置と、その位置の温度を検知するものであるの
で、光ファイバーの一端の制御装置が接続されており、
制御装置内にはレーザ・パルス光の発生機器、後方散乱
光の計測機器、計測値の高速平均化演算機器などが収納
されている。なお、光ファイバーを一本のみでなく、複
数本敷設する場合には、それぞれのチャンネルを切り換
えるための光スイッチが収納されている。制御装置には
データ処理装置が接続されていて、制御装置で発生・収
集したデータを加工してモニター画面に温度分布図を表
示させてたり、異常時には警報音を発生させたり、異常
時用画面を表示するようプログラミングされている。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明について説
明する。
【0013】図1は本発明の検知システムを備えた遮水
シートを敷設した廃棄物処分場の一例を示し、(a)は
廃棄物処分場の縦断面図、(b)、(c)は光ファイバ
ーの敷設状態を示す平面図である。
【0014】図2は本発明の検知システム運転時のモニ
ター画面の例を示し、(a)は正常時の温度分布図の表
示画面の例、(b)は異常時の温度分布図の表示画面の
例、(c)は異常時の異常箇所を示す詳細画面の例であ
る。
【0015】廃棄物処分場は図1(a)に示されるよう
に地盤3を掘削した大面積の穴に先ず光ファイバー2を
敷設し、その上に遮水シート1を敷設して構築される。
そして、図示してないがこの穴に廃棄物が投入され、表
面は適宜シートや土で覆われている。光ファイバー2は
図1(b)に示されるように制御装置4で分岐した複数
本の光ファイバー2,2・・(図では7本)として敷設
してもよいし、図1(c)に示されるように一本の光フ
ァイバー2を折り曲げながら敷設してもよいし、その中
間の形式の少数の光ファイバー2,2・・を折り曲げな
がら敷設する形式の何れでもよい。どの形式を採用する
かは廃棄物処分場の面積、地形などにより決定されるが
通常は図1(c)に示される一本の光ファイバー2の敷
設で十分である。
【0016】制御装置4よりレーザ・パルス光を光ファ
イバー2に入射し、戻ってきた後方散乱光の経過時間と
強度を制御装置4で計測する。計測値は高速平均化演算
機器で処理されて制御装置4に接続しているデータ処理
装置5に送られる。
【0017】データ処理装置5では予め作成されたプロ
グラムに従ってデータを処理し、監視用の情報をモニタ
ー画面に表示する。図2(a)はそのモニター画面の一
例でありチャンネル1の光ファイバー2の全長にわたっ
ての温度分布線6を表示しており、この時点では異常箇
所はない。多チャンネルの場合は画面は自動的に順次切
り替わり、CH1〜CHnを表示する。
【0018】本発明の検知システムの稼働中に、或るチ
ャンネルの光ファイバー2の或る位置の温度が、前回に
計測したその位置の温度に比較して一定値以上差異があ
る場合は本発明の検知システムは異常と判断する。この
一定値としては光ファイバーセンサーの温度感知精度、
周辺地盤の温度変化速度などを考慮して決定されるが通
常は2〜5°C程度に設定される。もし、異常位置が検
知されたときは図2(b)に示すようにモニター画面の
温度分布線6の異常位置7の温度表示が点滅して異常位
置が検知されたことを警告する。モニター画面上で警告
とともにデータ処理装置5が警告音を発するように設定
しておくのが好ましい。また、モニター画面がカラー表
示である場合には、異常位置7の温度表示を点滅のみで
なく、他の部分と異なった色の点滅とし、より一層注意
を喚起するように設定しておくのが好ましい。図2
(b)により異常位置7が警告された場合、異常位置7
をより正確に認知する必要がある場合にはファンクショ
ンキーの打鍵により、図2(c)に示すようなモニター
画面を表示させて、異常位置7をより正確に認知する。
【0019】このようにして、廃棄物処分場より相当離
れた場所(通常は事務所)に設置されたデータ処理装置
5のモニター画面により遮水シートの損傷箇所の正確な
位置を速やかに知ることができる。なお、モニター近辺
が無人になる場合にはモニター画面での監視に代えて、
各種データを印刷や磁気ディスクに保存しておき、検知
システムの検知結果を後刻追跡する。
【0020】光ファイバー2は遮水シート1の下面にで
きるだけ密に敷設され、計測位置の数が多い程、異常位
置を正確に知ることができるので好ましいことは言うま
でもないが、敷設密度が大きく計測位置が多い程、設備
費や維持費が高騰するので、通常は1〜30m2に1個の
計測位置が存在する程度に敷設される。
【0021】
【発明の効果】比較的安価なシステムで遮水シートの損
傷箇所が速やかに且つ正確に検知されるので、損傷箇所
をただちに補修、修復することできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の検知システムを備えた遮水シートを敷
設した廃棄物処分場の一例を示し、(a)は廃棄物処分
場の縦断面図、(b)、(c)は光ファイバーの敷設状
態を示す平面図である。
【図2】本発明の検知システム運転時のモニター画面の
例を示し、(a)は正常時の温度分布図の表示画面の
例、(b)は異常時の温度分布図の表示画面の例、
(c)は異常時の異常箇所を示す詳細画面の例である。
【符号の説明】
1・・遮水シート、2・・光ファイバー、3・・地盤、
4・・制御装置、5・・データ処理装置、6・・温度分
布線、7・・異常位置表示。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遮水シート下面と地盤との間に光ファイ
    バーを敷設し、光ファイバーの一端に接続した制御装置
    により光ファイバーの全長にわたる測定箇所の温度を継
    続的に測定し、その測定値が前回の測定値と一定値以上
    の差がある場合には、制御装置に接続したデータ処理装
    置のモニター画面に警告付きで測定箇所の位置を表示さ
    せるように構成した遮水シートの破損箇所検知システ
    ム。
JP6211206A 1994-09-05 1994-09-05 遮水シートの破損箇所検知システム Pending JPH0875595A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6211206A JPH0875595A (ja) 1994-09-05 1994-09-05 遮水シートの破損箇所検知システム

Applications Claiming Priority (1)

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JP6211206A JPH0875595A (ja) 1994-09-05 1994-09-05 遮水シートの破損箇所検知システム

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JPH0875595A true JPH0875595A (ja) 1996-03-22

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ID=16602103

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JP6211206A Pending JPH0875595A (ja) 1994-09-05 1994-09-05 遮水シートの破損箇所検知システム

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JP (1) JPH0875595A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980825