JPH0875002A - 容器蓋ロック装置 - Google Patents

容器蓋ロック装置

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JPH0875002A
JPH0875002A JP23586494A JP23586494A JPH0875002A JP H0875002 A JPH0875002 A JP H0875002A JP 23586494 A JP23586494 A JP 23586494A JP 23586494 A JP23586494 A JP 23586494A JP H0875002 A JPH0875002 A JP H0875002A
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lock pin
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Eizo Yoshino
英三 吉野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の小型簡潔化、部品の削減、コストダウ
ン、安全性、操作性などを確保することのできる容器蓋
ロック装置を提供する。 【構成】 容器口部12の外周面部が蓋33の周壁34
を受け入れるための受溝18a〜18fを有し、その受
溝18a〜18fの外壁16に通孔17が形成されてい
る。保持孔22を有するピンホルダ19a〜19fが受
溝18a〜18fの外壁面に取りつけられて通孔17と
保持孔22とが互いに一致している。ロックピン26a
〜26fが保持孔22に挿入されて保持されている。長
孔30a〜30fを板面に備えた操作リング29が容器
口部12の外周に嵌めこまれて長孔30a〜30fとロ
ックピン26a〜26fとが互いに交差している。ガイ
ドピン31a〜31fが長孔30a〜30fとロックピ
ン26a〜26fとにわたり装着されている。ロックピ
ン26a〜26fと対応するロック孔35a〜35fが
蓋33の周壁34に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は容器の口部に被されるキ
ャップ型の蓋をロックするための容器蓋ロック装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】滅菌処理その他に用いられる圧力容器
(高圧容器)として、キャップ型の蓋を備えたものが多
くみられる。また、このような容器の口部に被された蓋
を保持するための手段として、容器と蓋に形成された雄
ネジ、雌ネジを介して両者を直接捩こむ方式のもの、ボ
ルト・ナット、クランプ具などを介して両者を緊結する
方式のものが多く採用されている。上記において、容器
と蓋とを直接捩こむ方式の場合は、蓋の開閉操作に手数
を要し、とくに、大型のものにあっては、蓋を手作業で
強力に締めつけるのが困難になる。複数対のボルト・ナ
ットや複数個のクランプ具を介して容器と蓋とを緊結す
る方式の場合も、これらを一つひとつ操作して蓋を開閉
するのに多くの手数を要する。
【0003】これに対処することのできる技術として、
ピン脱着式の容器蓋ロック装置が特開昭63−1720
62号公報に開示されている。この容器蓋ロック装置の
場合は、対をなして互いに一致する複数対のロック孔が
容器の口部と蓋の周壁にそれぞれ設けられており、各一
対のロック孔に対して脱着自在に配置された複数のロッ
クピンが、容器口部の外周に備えられたリング状の回転
板と、これら回転板、各ロックピンにわたる複数のスラ
イドバーとを介して操作できるように構成されたもので
ある。かかる公知例の装置においては、回転板を正回転
または逆回転させることにより、各ロックピンを複数対
のロック孔に対して一括挿入または一括脱抜することが
できるので、容器口部に対する蓋のロックとこれを解除
する際の操作性が高まり、蓋の開閉操作にも手数を要し
ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した公知例の容器
蓋ロック装置は、回転板が容器の口部外周に大きく張り
出しており、この回転板の上に、複数のスライドバーと
これらに関連する多くの部品が錯綜しているので、装置
の大型化、部品数の増加、これらにともなう製品のコス
トアップを回避することができない。それに、公知例の
容器蓋ロック装置においては、外部に露出しているスラ
イドバー、アームなどを含む動的な機構が他物と触れる
おそれがあり、不測の事故を惹き起こしかねないので、
たとえば、これらをカバーで覆い隠す技術的配慮が必要
になる。このような場合は、装置がさらに大型化し、部
品数も増加する。
【0005】[発明の目的]本発明はこのような技術的
課題に鑑み、装置の小型簡潔化、部品の削減、コストダ
ウン、安全性、操作性などを確保することのできる容器
蓋ロック装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は所期の目的を達
成するために下記の課題解決手段を特徴とする。すなわ
ち、容器の口部に被されるキャップ型の蓋をロックする
ための装置において、容器口部の外周面部が蓋の周壁を
受け入れるための受溝を有し、その受溝の外壁にロック
ピン出入用の通孔が形成されていること、および、ロッ
クピン保持用の保持孔を有するピンホルダが受溝の外壁
面に取りつけられてロックピン出入用の通孔とロックピ
ン保持用の保持孔とが互いに一致していること、およ
び、ロックピン出入用の通孔から受溝内外に出入りさせ
るためのロックピンがロックピン保持用の保持孔に挿入
されて保持されていること、および、半径方向に沿う線
分と円周方向に沿う線分との両方に交差するガイドピン
案内用の長孔を板面に備えた回転操作用の操作リングが
容器口部の外周に嵌めこまれてガイドピン案内用の長孔
とロックピンとが互いに交差していること、および、操
作リングとロックピンとを連繋するためのガイドピンが
ガイドピン案内用の長孔とロックピンとにわたり装着さ
れていること、および、ロックピンと対応するロック孔
が蓋の周壁に形成されていることを特徴とする。
【0007】本発明に係る容器蓋ロック装置には、つぎ
のような実施態様がある。その一つは、複数の受溝が周
方向に間隔をおいて容器口部の外周面に分布しており、
各受溝の外壁にそれぞれピンホルダが取りつけられて複
数のロックピンがロックピン保持用の各保持孔内に保持
されており、ガイドピン案内用の長孔を複数有する操作
リングと各ロックピンとが、これらにわたって装着され
た複数のガイドピンを介して相互に連繋されており、複
数のロックピンと脱着自在に対応する複数のロック孔が
蓋の周壁に形成されていることである。
【0008】他の一つは、一つの操作リングがロックピ
ンの後端側からその内部に介入しているとともに、これ
ら操作リングとロックピンとがガイドピンを介して連繋
されていることである。
【0009】さらに、他の一つは、二つの操作リング
が、ロックピンの外周面を挟む位置に配置されており、
これら操作リングとロックピンとがガイドピンを介して
連繋されていることである。
【0010】別の一つは、一つの操作リングがロックピ
ンの上位側または下位側に配置されているいるととも
に、これら操作リングとロックピンとがガイドピンを介
して連繋されていることである。
【0011】
【作用】本発明に係る容器蓋ロック装置において蓋を容
器の口部に被せたとき、蓋の周壁が、容器口部の外周に
ある受溝内に嵌まりこむ。この状態において、受溝外壁
の各通孔と蓋の周壁にある各ロック孔とを互いに一致さ
せ、これら通孔、ロック孔にわたりロックピンを差しこ
んだときは、容器と蓋とが相互にロックされ、かつ、こ
れら通孔、ロック孔からロックピンを抜き取ったとき
は、容器と蓋とのロック状態が解除される。
【0012】このようなロックとロック解除は、操作リ
ングを回転操作することにより行なえる。たとえば、操
作リングを正回転させたとき、長孔を介して操作リング
の外周部側から内周部側へ移動するガイドピンが、ピン
ホルダで保持されたロックピンを通孔、ロック孔にわた
って押し入れるので、容器と蓋とがロックされる。ま
た、操作リングを逆回転させたとき、長孔を介して操作
リングの内周部側から外周部側へ移動するガイドピン
が、ロックピンをロック孔から引き抜くので、容器と蓋
とがロック解除される。
【0013】
【実施例】はじめに、本発明に係る容器蓋ロック装置の
実施例として図1〜図3に例示されたものを説明する。
図1〜図3において、11は筒型で底部を有する容器、
13は環状をなす突起部材、14a〜14fは複数の受
溝形成部材、19a〜19fは複数のピンホルダ、26
a〜26fは複数のロックピン、29は操作リング、3
1a〜31fは複数のガイドピン、33はキャップ型の
蓋をそれぞれ示す。
【0014】筒型の容器11は、これの上面が口部12
として開放されている。
【0015】環状の突起部材13は、容器口部12の外
径に対応した内径を有しており、容器口部12の外周に
嵌めこまれてその外周面に一体に取りつけられている。
【0016】各受溝形成部材14a〜14fは、ブロッ
ク形状の基部15と、その基部15の外周面側より立ち
上がる外壁16とをそれぞれ有するとともに、これらの
外壁16に通孔17がそれぞれ形成されている。かかる
構成の各受溝形成部材14a〜14fは、容器口部12
の外周を等分する各位置に配置されてその外周面に一体
に取りつけられている。かくて、各受溝形成部材14a
〜14fが容器口部12の外周面に取りつけられたと
き、これら外壁16と容器口部12との間に複数の受溝
18a〜18fが形成される。
【0017】各ピンホルダ19a〜19fは、略三角形
の板体20とこれの外面に取りつけられた筒体21とか
らなり、板体20の板面を貫通する孔と筒体21の内部
とがロックピン保持用の保持孔22を形成している。こ
の場合の各筒体21は、該各筒体21の後端側からこれ
らの軸線方向沿いに切りこまれた上下一対の縦スリット
23および左右一対の横スリット24をそれぞれ有して
いる。このような構成の各ピンホルダ19a〜19f
は、後述するように、これらの保持孔22と前記各通孔
17とが互いに一致する状態において、各受溝形成部材
14a〜14fの外周面にそれぞれあてがわれ、かつ、
各受溝形成部材14a〜14fに取りつけられる。
【0018】各ロックピン26a〜26fは、前述した
各保持孔22、各通孔17の内部に密に嵌まり合う外径
を有し、先端部が先細り形状をなしている。各ロックピ
ン26a〜26fの後部側にはガイドピン差しこみ用と
して縦方向のピン差込孔27がそれぞれ形成されている
ほか、これらの後端側からその軸線方向沿いに操作リン
グ差しこみ用の横スリット28が切りこまれている。こ
れらのロックピン26a〜26fは、各ピンホルダ19
a〜19fの保持孔22内に保持された状態において、
後述する各ガイドピン31a〜31fを介して操作リン
グ29と連繋される。
【0019】操作リング29は、容器口部12の外径を
上回る内径を有しており、各ピンホルダ19a〜19f
の横スリット24内に介入できるようになっている。操
作リング29の外形は円形であり、操作リング29の内
形は、直線部、円弧部、凹部などを有する異形である。
【0020】各ガイドピン31a〜31fは各ロックピ
ン26a〜26fと操作リング29とを連繋するための
ものである。これらガイドピン31a〜31fは、各ピ
ンホルダ19a〜19fの縦スリット23、各ロックピ
ン26a〜26fのピン差込孔27、操作リング29の
各長孔30a〜30fと相対係合することのできる外径
を有し、かつ、各ピンホルダ19a〜19fの筒体21
の外径を上回る長さを有する。
【0021】各ピンホルダ19a〜19fと、各ロック
ピン26a〜26fと、操作リング29と、各ガイドピ
ン31a〜31fとは、以下に例示する手順で組み立て
られて図1〜図3のように容器口部12の外周に装着さ
れる。はじめに、各ロックピン26a〜26fを各ピン
ホルダ19a〜19fの保持孔22にそれぞれ挿入し
て、各ピンホルダ19a〜19fの縦スリット23と各
ロックピン26a〜26fのピン差込孔27とをそれぞ
れ一致させ、かつ、各ピンホルダ19a〜19fの横ス
リット24と各ロックピン26a〜26fの横スリット
28とをそれぞれ一致させる。つぎに、操作リング29
の内周部を互いに一致した両横スリット24、28内に
介入させて、操作リング29の各長孔30a〜30fを
各縦スリット23および各ピン差込孔27にそれぞれ一
致させる。しかる後、各ガイドピン31a〜31fを、
各縦スリット23、各ピン差込孔27、各長孔30a〜
30fにわたってそれぞれ挿入し、この状態を各ガイド
ピン31a〜31fの両端に取りつけたワッシャ32で
保持する。以下は、各ピンホルダ19a〜19fの内面
を各受溝形成部材14a〜14fの外面にあてがい、こ
れらピンホルダ19a〜19fを各受溝形成部材14a
〜14fに取りつける。
【0022】キャップ型の蓋33は、既述とおり、筒型
の容器11と対をなすものであり、その周壁34に複数
のロック孔35a〜35fを有する。蓋33の周壁34
は、容器口部12の外周面側にある各受溝18a〜18
f内に嵌まりこむことのできる内外径を有し、蓋33の
周壁34に等間隔で分布している各ロック孔35a〜3
5fは、容器口部12の外周囲において放射状に分布す
る各ロックピン26a〜26fと1:1で対応する。
【0023】上述した実施例において、一対の容器12
と蓋33、これらのロック装置は、機械的特性、耐熱
性、耐食性などに優れた金属、合成樹脂(FRPを含
む)、セラミックのいずれか、または、これらの複合材
からなる。したがって、これらの部品(部材)を組み立
てる上で部品相互の固定ないし固着を要する場合は、周
知の溶接手段、溶着手段、接着手段、ボルト止め手段な
どが適宜採用される。ちなみに、これらの部品(部材)
が金属からなるときは、突起部材13、各受溝形成部材
14a〜14fなどは、周知の溶接手段で容器口部12
の外周に取りつけられ、各ピンホルダ19a〜19f
は、周知のボルト止め手段で各受溝形成部材14a〜1
4fに取りつけられる。
【0024】上述した実施例の容器蓋ロック装置が図1
(A)、図3(A)のロック状態にあるときは、容器口
部12に被された蓋33の周壁34が各受溝18a〜1
8f内に嵌まりこんでおり、かつ、互いに一致した各通
孔33、各ロック孔35a〜35fにわたって差しこま
れた各ロックピン26a〜26fが容器11と蓋33と
を相互にロックしているので、蓋33は容器口部12か
ら外れない。このロック状態のとき、操作リング29は
図1(A)の時計回り方向r1 へ回転変位しており、各
ガイドピン31a〜31fも図1の矢印方向r3 へ変位
して各長孔30a〜30fの内側端側に位置している。
【0025】図1(A)、図3(A)のロック状態にお
いて操作リング29を図1(A)の反時計回り方向r2
へ回転させたときは、各ガイドピン31a〜31fが、
各長孔30a〜30f内をこれの内側端側から外側端側
へ変位しながら各ロックピン26a〜26fを図1
(A)の矢印方向r4 へ案内するので、これらロックピ
ン26a〜26fがそれぞれのロック孔35a〜35f
内から離脱する。すなわち、容器11と蓋33とが図1
(B)、図3(B)のロック解除状態になるために、蓋
33を容器口部12から外すことができる。
【0026】さらに、図1(B)、図3(B)のロック
解除状態において操作リング29を図1(B)の時計回
り方向r1 へ回転させたときは、前記とは逆に、各ガイ
ドピン31a〜31fが各長孔30a〜30f内をこれ
の外側端側から内側端側へ変位しながら各ロックピン2
6a〜26fを図1(B)の矢印方向r3 へ案内するの
で、各ロックピン26a〜26fがそれぞれのロック孔
35a〜35f内に進入する。すなわち、容器11と蓋
33とが前記ロック状態になる。
【0027】上述した蓋33を備えた容器11は、滅菌
用の圧力容器(高圧容器)、その他に用いられるもので
ある。これら容器11、蓋33に関しては、蓋33を容
器口部12に被せた状態において、容器11側の各ロッ
クピン26a〜26fと蓋33の各ロック孔35a〜3
5fとを位置合わせするための目印が付されていると便
利である。
【0028】上述した実施例において、突起部材13
は、図3(A)のロック状態を参照して明らかなよう
に、これの下面に各ロックピン26a〜26fの先端が
当たる。かかる態様においてロック状態の蓋33を容器
口部12から外すような力が作用したとき、突起部材1
3がその外力に抗して各ロックピン26a〜26fの先
端を支持するので、蓋33のロック状態がより堅固にな
る。このような観点からすると、突起部材13は望まし
い構成部品といえるが、不可欠の部材ではない。突起部
材13は、図示例の各受溝形成部材14a〜14fと同
様、複数に分割されたものが容器口部12の取りつけら
れてもよい。
【0029】各受溝形成部材14a〜14fは、図示例
の突起部材13と同様、これらが環状に連結されたもの
であってもよい。
【0030】各ピンホルダ19a〜19fの板体20に
は、図2、図3を参照して明らかなように、これらの下
端から外向きに突出する座板25が一体に形成されるこ
ともある。各ピンホルダ19a〜19fは筒体21のみ
からなり、その筒体21が各受溝形成部材14a〜14
fに取りつけられたものであってもよい。各ピンホルダ
19a〜19fは、いずれの実施例においても、各受溝
形成部材14a〜14fに取りつけられるので、これら
受溝形成部材14a〜14fと実質的に一体である。
【0031】上述した実施例において、操作リング29
の外形および/または内形は、円形および/または多角
形および/または異形であってもよい。ちなみに、複数
のロックピン26a〜26fを用いる場合において、操
作リング29の外形および/または内形として多角形を
採用するとき、その多角形は、六角形のようにロックピ
ン26a〜26fの数に対応していることが望ましい。
操作リング29の各長孔30a〜30fは、そのリング
の半径方向に沿う線分と円周方向に沿う線分との両方に
交差するものであれば、直線形状であっても、円弧のよ
うな曲線形状であってもよい。
【0032】上述した実施例における各ガイドピン31
a〜31fは、図4に例示されたスプリングピンに変更
されてもよい。周知のとおり、スプリングピンは縦割ス
リットを有するバネ材製の管状体からなり、径方向の変
形に対して大きな復元力を発揮するものである。このス
プリングピンを用いて各ロックピン26a〜26fと操
作リング29とを連繋するときは、各ロックピン26a
〜26fのピン差込孔27と操作リング29の各長孔3
0a〜30fとが、26a:30a、26b:30b、
26c:30c、26d:30d、26e:30e、2
6f:30fのように1:1で一致している状態におい
て、これら両者間にわたりスプリングピンがそれぞれ装
着される。なお、これらロックピン26a〜26fと操
作リング29との連繋は、スプリングピンが変形してい
ないときの外径をD1 、スプリングピンが収縮変形した
ときの外径をD2 、スプリングピンの長さをL1 、ピン
差込孔27の直径をd1 、長孔30a〜30fの孔幅
(短径)をd2 、ピン差込孔27の長さ(=ロックピン
の直径)をL2 とした場合に、D1 >d1 、D2 <d
2 、L1 ≦L2 などの条件を満足させることにより適切
に保持される。スプリングピンを用いる実施態様のと
き、各ピンホルダ19a〜19fの縦スリット23は、
スプリングピンを装着するために開口された単なる孔で
あってもよい。
【0033】上述した実施例において、受溝形成部材1
4a〜14f、ピンホルダ19a〜19f、ロックピン
26a〜26f、ガイドピン31a〜31fなどは、こ
れらが一組の場合でも、その一組の部材と、操作リング
29、蓋33のロック孔(一つで足りる)とを組み合わ
せることにより、容器蓋ロック装置を構成することがで
きる。ただし、蓋33のロック状態をより確実にする上
では、二組以上の上記部材と操作リング29、蓋33の
ロック孔(複数)とを組み合わせて容器蓋ロック装置を
構成するのが望ましい。
【0034】上述した実施例において、たとえば、正逆
回転させることのできるモータの動力を利用して操作リ
ング29を操作するときは、図1(A)に略示されてい
るように、操作リング29の上面、下面、周面のいずれ
かにラック36が取りつけられ、モータの伝動系に含ま
れている歯車(ピニオン)37がラック36に噛み合わ
される。その他、操作リング29を手動で操作するとき
は、操作リング29の適当な箇所にハンドル、ツマミの
ような把持部材が取りつけられる。
【0035】蓋33の周壁34にある所定数のロック孔
35a〜35fは、図示例において周壁34の周方向沿
いにやや長く形成されている。各ロック孔35a〜35
fがこのような形状をしているときは、各ロックピン2
6a〜26fを各ロック孔35a〜35f内に挿入する
ときの位置合わせ難度が緩和される。もちろん、各ロッ
ク孔35a〜35fとしては、上記のような形状に限定
されず、たとえば、各ロックピン26a〜26fを嵌め
こむことのできるものであれば、真円形の孔(丸孔)、
多角形の孔(角孔)、その他の形状の孔(異形孔)も採
用される。
【0036】つぎに、本発明に係る容器蓋ロック装置の
実施例として図5に例示されたものを説明する。図5に
示された実施例の場合は、前記と同一の構成を有する二
つの操作リング29が、容器口部12の外周において各
ピンホルダ19a〜19fの筒体21上および筒体21
下にそれぞれ配置され、かつ、上位にある操作リング2
9の各長孔30a〜30f、各ピンホルダ19a〜19
fの縦スリット23、各ロックピン26a〜26fのピ
ン差込孔27、下位にある操作リング29の各長孔30
a〜30fをそれぞれ貫通するガイドピン31a〜31
fにより、これらの部材が相互に組み合わされたもので
ある。
【0037】図5の実施例においては、二つの操作リン
グ29がこのように装備されているので、既述の横スリ
ット24が各ピンホルダ19a〜19fの筒体21から
省略されている。図5の実施例において説明が省略され
た部分の構成は、図1〜図4を参照して述べた前記実施
例の技術内容と実質的に同一かこれに準ずる。
【0038】図5の実施例においても、いずれか一方ま
たは両方の操作リング29を正逆回転させることによ
り、容器口部12に被された蓋33を前記と同様にロッ
クしたりロック解除することができる。
【0039】図5の実施例において、二つの操作リング
29が部分的な連結手段で相互に連結されている場合
は、これらを一体で操作することができる。
【0040】その他、図5の実施例において、上位側ま
たは下位側の操作リング29を省略することがあり、こ
のような実施例でも、操作リング29を正逆回転させる
ことにより、容器口部12に被された蓋33を前記と同
様にロックしたりロック解除することができる。
【0041】
【発明の効果】本発明に係る容器蓋ロック装置はつぎの
ような効果を有する。 [効果1]ロック孔付き周壁(蓋の一部)と対応する受
溝、ピンホルダとロックピン、操作リングとガイドピン
など、小さな部品が容器口部の外周に嵩張りなく集中装
備されているので、装置全体が小型簡潔化する。
【0042】[効果2]受溝、ピンホルダ、ロックピ
ン、操作リング、ガイドピンなど、部品種、部品数の少
ない仕様で装置要部が構成されているので、装置のコス
トダウンをはかることができる。
【0043】[効果3]操作リングの回転をロックピン
に伝えるためのガイドピンが両者を至近距離で連繋して
おり、しかも、これらロックピン、ガイドピンが装置内
部にあって殆ど外部に露出していない。したがって、ロ
ックピン、ガイドピンなどが他物と接触した場合に起こ
りがちな事故を回避することができ安全性が高い。
【0044】[効果4]容器口部に対する蓋のロックお
よびロック解除が、操作リングの回転操作のみで行なえ
るので操作性がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る容器蓋ロック装置の一実施例にお
いて蓋のロック状態を略示した全体平面図と蓋のロック
解除状態を略示した一部平面図である。
【図2】本発明に係る容器蓋ロック装置の一実施例にお
いて各部を分解して示した斜視図である。
【図3】本発明に係る容器蓋ロック装置の一実施例にお
いて蓋のロック状態を示した要部断面図と蓋のロック解
除状態を示した要部断面図である。
【図4】本発明において、ガイドピンの他の例を示した
斜視図である。
【図5】本発明に係る容器蓋ロック装置の他実施例にお
いて蓋のロック状態を示した要部断面図と蓋のロック解
除状態を示した要部断面図である。
【符号の説明】
11 容器 12 容器の口部 14a〜14f 受溝形成部材 16 受溝の外壁 17 ロックピン出入用の通孔 18a〜18f 受溝 19a〜19f ピンホルダ 22 ロックピン保持用の保持孔 26a〜26f ロックピン 29 操作リング 30a〜30f ガイドピン案内用の長孔 31a〜31f ガイドピン 33 蓋 34 蓋の周壁 35a〜35f ロック孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の口部に被されるキャップ型の蓋を
    ロックするための装置において、容器口部の外周面部が
    蓋の周壁を受け入れるための受溝を有し、その受溝の外
    壁にロックピン出入用の通孔が形成されていること、お
    よび、ロックピン保持用の保持孔を有するピンホルダが
    受溝の外壁面に取りつけられてロックピン出入用の通孔
    とロックピン保持用の保持孔とが互いに一致しているこ
    と、および、ロックピン出入用の通孔から受溝内外に出
    入りさせるためのロックピンがロックピン保持用の保持
    孔に挿入されて保持されていること、および、半径方向
    に沿う線分と円周方向に沿う線分との両方に交差するガ
    イドピン案内用の長孔を板面に備えた回転操作用の操作
    リングが容器口部の外周に嵌めこまれてガイドピン案内
    用の長孔とロックピンとが互いに交差していること、お
    よび、操作リングとロックピンとを連繋するためのガイ
    ドピンがガイドピン案内用の長孔とロックピンとにわた
    り装着されていること、および、ロックピンと対応する
    ロック孔が蓋の周壁に形成されていることを特徴とする
    容器蓋ロック装置。
  2. 【請求項2】 複数の受溝が周方向に間隔をおいて容器
    口部の外周面に分布しており、各受溝の外壁にそれぞれ
    ピンホルダが取りつけられて複数のロックピンがロック
    ピン保持用の各保持孔内に保持されており、ガイドピン
    案内用の長孔を複数有する操作リングと各ロックピンと
    が、これらにわたって装着された複数のガイドピンを介
    して相互に連繋されており、複数のロックピンと脱着自
    在に対応する複数のロック孔が蓋の周壁に形成されてい
    る請求項1記載の容器蓋ロック装置。
  3. 【請求項3】 一つの操作リングがロックピンの後端側
    からその内部に介入しているとともに、これら操作リン
    グとロックピンとがガイドピンを介して連繋されている
    請求項1または2記載の容器蓋ロック装置。
  4. 【請求項4】 二つの操作リングがロックピンの外周面
    を挟む位置に配置されているいるとともに、これら操作
    リングとロックピンとがガイドピンを介して連繋されて
    いる請求項1または2記載の容器蓋ロック装置。
  5. 【請求項5】 一つの操作リングがロックピンの上位側
    に配置されているいるとともに、これら操作リングとロ
    ックピンとがガイドピンを介して連繋されている請求項
    1または2記載の容器蓋ロック装置。
  6. 【請求項6】 一つの操作リングがロックピンの下位側
    に配置されているいるとともに、これら操作リングとロ
    ックピンとがガイドピンを介して連繋されている請求項
    1または2記載の容器蓋ロック装置。
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