JPH08747Y2 - 積層コイル - Google Patents

積層コイル

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JPH08747Y2
JPH08747Y2 JP2333790U JP2333790U JPH08747Y2 JP H08747 Y2 JPH08747 Y2 JP H08747Y2 JP 2333790 U JP2333790 U JP 2333790U JP 2333790 U JP2333790 U JP 2333790U JP H08747 Y2 JPH08747 Y2 JP H08747Y2
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JP
Japan
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winding
coil
cut
insulating film
interlayer insulating
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JP2333790U
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JPH03113815U (ja
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唯夫 永井
憲嗣 内藤
保広 大嶋
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、フライバックトランスの高圧コイル等に使
用される積層コイルに関するものである。
〔従来の技術〕
第3図にはフライバックトランスの高圧コイルとして
使用されている積層コイルの一般的な構成が示されてい
る。同図において、高圧ボビン1の外周部には層間絶縁
フィルム2を介して複数のコイル3が積層形成されてい
る。前期層間絶縁フィルム2の両側端部にはコイル巻線
の巻き始め側と巻き終わり側とを掛け止めする切り起こ
し部4,4′が形成されている。この切り起こし部4,4′は
第4図に示すように、層間絶縁フィルム2の外端面5に
対してくぼみ6を確保して形成されている。
一般に、高圧ボビン1のコイル巻きは巻線ノズルを利
用して自動的に行われる。このコイル巻きに際しては、
第3図に示すように、高圧ボビン1の外周面5に層間絶
縁フィルム2が巻かれた後、高圧ボビン1の端子支柱7
に設けた端子8にコイル巻線の巻き始め側をからげ、然
る後に、巻線ノズルを端子支柱7の根元に向けて降下さ
せ、第4図の破線で示すように、くぼみ6の部分から切
り起こし部4の外周面に沿って巻線ノズルを移動させる
ことで、巻き始め側のコイル巻線を切り起こし部4の下
側を通してその基端側に掛け、その後で、コイル巻線を
層間絶縁フィルム2の上側に整列巻きする。そして、巻
き終わり部分を同様に、他端側の切り起こし部4′に掛
けてから、巻き始め側と逆方向の経路を辿って高圧ボビ
ン1の端子支柱7′の端子8にからげて第1層目のコイ
ルを形成する。次に、この第1層目のコイルの上側に層
間絶縁フィルム2を巻き、同様にこの層間絶縁フィルム
2の上側にコイル巻線を巻いて第2層目のコイルを形成
する。このように、層間絶縁フィルムの巻回とコイル巻
線の巻回とを繰り返し行うことにより、積層コイルが形
成されるものであった。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の積層コイルは、層間絶縁フィル
ム2の両端面に巻線ノズルの移動の余裕度を確保するた
めのくぼみ6を設け、そのくぼみ6の内側に切り起こし
部4,4′を設けたものであるから、層間絶縁フィルム2
の外端面5から切り起こし部4の内端面12までの距離A
の寸法と、外端面5から空間溝13の内端面14までの距離
Bの寸法とが大きくなり、これに伴い、外端面5からコ
イル巻線の巻き始め部分までの距離Cの長さが必然的に
長くなり、これにより、高圧ボビン1の外周面の幅(巻
胴幅)を同一にすると、外端面5からコイルの巻き始め
部分の長さCが大きくなった分だけ、つまりくぼみ6の
深さtだけ片端側で巻幅が狭くなってしまうという不都
合が生じ、高圧ボビン1の巻き胴部の有効利用が図れな
くなる。したがって、コイル巻幅を同一にするためには
高圧ボビン1の巻胴幅を広げなければならず、そうする
と、高圧ボビン1が大型になるという問題が生じる。
また、高圧ボビン1の巻胴幅を広くすればその分だけ
層間絶縁フィルム2の幅も広くしなければならず、フィ
ルム材料が余分にかかり、それに加えて、コアの長さも
その分長くしなければならず、材料費もその分だけ高く
なるという問題が生じる。もちろん、切り起こし部4の
幅Dを狭くすれば、前記B,Cの寸法も小さくできるが、
この切り起こし部4の幅はその基端側である程度の機械
的強度を持たせる関係上、一定の限度を越えて狭くする
ことができず、どうしても、くぼみ6を設けると、寸法
A,B,Cが大きくなるのを避けることはできない。
前記くぼみ6を設けずに、第2図の破線で示すよう
に、切り起こし部4の外端部を層間絶縁フィルム2の外
端面5と一致させて、A,B,Cの寸法をくぼみ6の部分だ
け外端面5側によせることも可能であるが、その場合に
は、巻線ノズルが隣の端子支柱7″と切り起こし部4の
外端面との間を通って空間溝13に入り込むノズル移動の
余裕度θが非常に小さくなり、コイル巻線を切り起こし
部4に掛け止めする作業がやりにくくなるという問題が
生じる。
本考案は上記従来の課題を解決するためになされたも
のであり、その目的は層間絶縁フィルム2の外端面から
コイル巻線の巻き幅までの距離を小さくすることがで
き、しかも、巻線ノズルの移動の余裕度を充分に確保す
ることができる積層コイルを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は上記目的を達成するために次のように構成さ
れている。すなわち、本考案は、ボビンの外周面に層間
絶縁フィルムを介して、複数のコイルが積層巻きされる
とともに、層間絶縁フィルムの側端部にはコイル巻線を
掛け止めする切り起こし部が形成されている積層コイル
において、前記切り起こし部の外端面はその基端側で層
間絶縁フィルムの外端面と一致させてあり、この基端側
から先端側にかけては内側に退避する斜面になっている
ことを特徴として構成されている。
〔作用〕
本考案では、従来例と同様に、高圧ボビンの端子支柱
の端子にコイル巻線の巻き始め部分をからげ、巻線ノズ
ルにより、巻き始め側を切り起こし部に掛け止めして層
間絶縁フィルムの上側にコイル巻線が整列巻きされる
が、本考案では、コイル巻線の巻き始め側を切り起こし
部に掛け止めする際に、巻線ノズルを切り起こし部の斜
面に沿って移動させる。本考案の前記斜面は基端側から
先端側にかけて内側に退避する斜面となっているから、
切り起こし部の先端側において、隣の端子支柱と切り起
こし部の先端面との間に充分な隙間が形成され、巻線ノ
ズルの移動の余裕度が大きくなる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
なお、本実施例の説明において、従来例と同一の部分に
は同一符号を付し、その重複説明は省略する。第1図に
は、本考案に係る積層コイルの一実施例の要部構成が示
されている。本実施例の積層コイルは、従来例と同様
に、高圧ボビン1の外周面に層間絶縁フィルム2を介し
て複数のコイルが積層形成されるものであるが、本実施
例が従来例と異なる特徴的なことは、層間絶縁フィルム
2に形成する切り起こし部4,4′を特有な形状に形成し
たことである。
すなわち、第1図において、切り起こし部4,4′の基
端側の外端面は層間絶縁フィルム2の外端面5と一致さ
せてあり、この基端側から先端側にかけて内側に退避す
る斜面15に形成されている。本実施例の切り起こし部4,
4′の部分に従来の切り起こし部4,4′を破線で示して比
較すれば、本実施例の切り起こし部4は従来例のくぼみ
6がないことから、そのくぼみ6の深さtの寸法だけ切
り起こし部4の内端面12及び空間溝13の内端面14が外側
に寄り、層間絶縁フィルム2の外端面5から切り起こし
部4の内端面12までの距離A′、空間溝13の内端面14ま
での距離B′及びコイル巻き始めまでの距離C′は従来
のA、BおよびCの寸法よりも小さくなり、従って、コ
イルの巻幅W′も従来の巻幅Wよりも広く取れる。換言
すれば、従来のコイルと同一の巻幅にした場合には層間
絶縁フィルム2の幅Hを狭くすることができ、これに伴
い、高圧ボビン1の巻胴幅も従来のものよりも小さくす
ることができ、積層コイルの小型化を図ることができ
る。また、高圧ボビン1の巻胴幅を従来のものと同じに
すれば、本実施例のコイルは従来のコイルに比べ、コイ
ル巻幅を広くすることができる。
また、本実施例では、コイル巻線の巻き始め側を巻線
ノズルにより切り起こし部4に掛け止めする場合、巻線
ノズルを例えば斜面15に沿って移動させるとき、この斜
面15が設けられていることで、切り起こし部4の斜面15
の先端部と隣の端子支柱7″との間の隙間が充分広くな
り、第2図に示すように、巻線ノズルの移動の余裕度
θ′は斜面15を設けない場合の余裕度θよりも充分に大
きくなり、しかも斜面15の先端部の幅が狭くなっている
ので、コイル巻線の切り起こし部4,4′への掛け止め作
業は非常にやり易くなる。
なお、本考案は上記実施例に限定されることはなく、
様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記実施例で
は、フライバックトランスの高圧コイルに使用される積
層コイルを対象にして説明したが、本考案の積層コイル
は、フライバックトランス以外の他の様々な用途のコイ
ルに適用できるものである。
〔考案の効果〕
本考案は、層間絶縁フィルムに形成する切り起こし部
を、層間絶縁フィルムの外端面から内側に傾斜する斜面
に形成したものであるから、従来のようにくぼみを設け
て切り起こし部を形成する方式に比べ、コイル巻幅を広
く取ることが可能となり、ボビンの巻胴幅を有効に利用
することができる。また、これに関連し、従来のコイル
と同一の巻幅とする場合には、層間絶縁フィルムの幅お
よびボビンの巻胴幅を小さくすることができ、装置の小
型化を図ることができるとともに、材料費の制約により
装置コストを安価にすることができる。
さらに、前記のように、切り起こし部を斜面を設けた
から、巻線ノズルでコイルを巻く場合、コイル巻線を切
り起こし部に掛け止めする際に、巻線ノズル移動の余裕
度が大きくなり、コイル巻線の切り起こし部への掛け止
め作業が非常にやり易くなり、巻線作業の信頼性と作業
効率を大幅に高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る積層コイルの一実施例の要部を示
す構成図、第2図は第1図の切り起こし部Qの拡大説明
図、第3図はフライバックトランスの高圧コイルとして
使用されている従来の積層コイルの斜視図、第4図は層
間絶縁フィルムに設けられる従来の切り起こし部の形状
を示す説明図である。 1……高圧ボビン、2……層間絶縁フィルム、3……コ
イル、4,4′……切り起こし部、5……外端面、6……
くぼみ、7,7′,7″……端子支柱、8……端子、12……
内端面、13……空間溝、14……内端面、15……斜面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボビンの外周面に層間絶縁フィルムを介し
    て複数のコイルが積層巻きされるとともに、層間絶縁フ
    ィルムの側端部にはコイル巻線を掛け止めする切り起こ
    し部が形成されている積層コイルにおいて、前記切り起
    こし部の外端面はその基端側で層間絶縁フィルムの外端
    面と一致させてあり、この基端側から先端側にかけては
    内側に退避する斜面になっていることを特徴とする積層
    コイル。
JP2333790U 1990-03-08 1990-03-08 積層コイル Expired - Lifetime JPH08747Y2 (ja)

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JPH03113815U JPH03113815U (ja) 1991-11-21
JPH08747Y2 true JPH08747Y2 (ja) 1996-01-10

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