JPH087477A - ディジタル情報の記録および再生装置 - Google Patents

ディジタル情報の記録および再生装置

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JPH087477A
JPH087477A JP13852194A JP13852194A JPH087477A JP H087477 A JPH087477 A JP H087477A JP 13852194 A JP13852194 A JP 13852194A JP 13852194 A JP13852194 A JP 13852194A JP H087477 A JPH087477 A JP H087477A
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recording
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information signal
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JP13852194A
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Kouji Kaniwa
耕治 鹿庭
Hideo Nishijima
英男 西島
Yoshinori Okada
義憲 岡田
Michio Masuda
美智雄 増田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】比較的低転送レートの伝送路を介して供給され
る圧縮された画像および音声情報を時間軸変換して高密
度記録し、情報の品質を劣化することなく超長時間記録
を実現すると共に超高速のサーチ再生においても1フレ
ーム単位の画像情報の再生を可能とし、さらに、供給さ
れる伝送フォーマットの変更にも比較的簡単に対応でき
るディジタル情報の記録再生装置を提供することであ
る。 【構成】低転送レートで供給される情報信号を1フレー
ムの整数倍の画像情報を含めてECCブロックを構成
し、メモリに記憶した後、記録時の高転送レートで読み
出すことにより時間軸圧縮して記録する。サーチ再生時
には、フレーム間圧縮を行っていないフレーム画像情報
を有するECCブロックを優先して検出処理する。EC
C処理を含め、記録時の時間軸圧縮以前の処理および再
生時の時間軸伸張以後の処理をすべてマイクロコンピュ
ータで行うことにより、伝送フォーマットの変更に対し
てもソフトウエアの変更のみで対応可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、比較的低転送レートの
伝送路を介して供給される画像情報等のディジタル信号
を記録再生するのに適したヘリカル走査型のディジタル
情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】低転送レートの伝送路を用いた動画像情
報の伝送手段としてテレビ電話システムがある。これ
は、画像情報の圧縮技術の発達により現状のアナログ電
話回線を用いたもので14.4kbps〜28.8kb
ps程度の転送レートで動画像あるいは静止画像を伝送
するものである。なお、ディジタル回線網(ISDN)
を用いる場合は64kbpsのN倍の転送レートが実現
できる。
【0003】一方、防犯用の監視システムや長時間現象
の観測システムでは、監視・観測画像およびそれに付随
する音声等を離れた場所でモニタおよび記録再生できる
ようにしたいと言う要求がある。そこで、上記テレビ電
話システムによる画像および音声の伝送を応用して監視
・観測用の画像および音声情報を電話回線等を用いるこ
とで遠隔地に伝送することが考えられる。
【0004】このようなテレビ電話システムを用いた場
合では、その伝送帯域が音声帯域なのでオーディオテー
プレコーダを用いることで容易に伝送情報の記録再生が
可能となる。
【0005】なお、上記テレビ電話システムに関する技
術情報として「日経エレクトロニクス」1992.3.
30(No.550)の163頁〜168ページ,同誌
1992.2.3(No.546)94頁〜95頁、お
よび同誌1993.8.30(No.589)58頁、
そして、「テレビジョン学会誌」Vol.47,No1
1(1993)1506頁〜1510頁等に記載されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
伝送された画像および音声情報を記録する場合に、オー
ディオテープレコーダを用いたのでは、その記録時間は
最大2〜3時間程度となり、監視システム等で要求され
ている数十〜数百時間の記録時間を実現することは困難
である。一方記録容量がオーディオテープレコーダに比
べて2桁(100倍以上)程度大きな記録再生装置とし
てビデオテープレコーダ(VTR)があるが、VTRの
記録転送レートは上記伝送路の転送レートに対して大幅
に高く、従来のVTRをそのまま用いたのではVTRの
記録転送レートの能力を十分に引き出せず超長時間記録
が実現できないという問題があった。
【0007】そこで本発明の第1の目的は、比較的低転
送レートの伝送路を介して供給される画像および音声情
報を記録に適した信号形態に変換すると共に最適な転送
レートに時間軸変換して高密度記録し、情報の品質を劣
化することなく超長時間記録を実現するディジタル情報
の記録再生装置を提供することにある。そして、上記の
如く記録された画像情報を通常再生時あるいはサーチ再
生時に1枚の画像単位(以下1フレームと記す。)で再
生できるディジタル情報の記録再生装置を提供すること
にある。
【0008】また、上記の伝送路による画像および音声
情報の低転送レート伝送においては、上記の技術資料か
らも分かるように画像情報等の圧縮方法と圧縮率や動画
像情報の場合の単位時間(例えば1秒間)におけるフレ
ーム数および情報の転送レートの設定は自由度が高く、
そのため情報伝送フォーマットは各種異なったものにな
っている。したがって、これら伝送フォーマットの異な
る情報の記録再生を従来の記録再生装置で行う場合は、
各伝送フォーマット毎の専用信号処理回路を備える必要
があり、開発期間およびコストが膨大なものになってし
まう。
【0009】そこで本発明の第2の目的は、低転送レー
トの伝送路を介して供給される情報信号の記録再生に際
して、異なる情報伝送フォーマットにも比較的簡単に対
応できるディジタル情報の記録再生装置を提供すること
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために本発明は、まず、記録系の情報信号処理系を伝
送路を介して供給されるディジタル情報信号を受信する
モデム手段と、モデム手段から出力されるディジタル信
号を所定の一定時間を単位として第1の転送レートにて
記憶する第1のメモリ手段と、上記第1のメモリ手段に
記憶されているディジタル情報信号に識別信号データ
(以下、IDデータと記す。)を付加するIDデータ付
加手段と、上記IDデータを付加された上記第1のメモ
リ手段に記憶されたディジタル情報信号を1単位として
エラー検出・訂正データ(以下、ECCデータと記
す。)を付加するECCデータ付加手段と、上記IDデ
ータおよびECCデータを付加されたディジタル情報信
号を複数のブロックに分割し、分割された各ブロックに
アドレスデータおよび同期信号データ(以下、SYNC
データと記す。)を付加するディジタル情報信号のブロ
ック化手段と、ブロック化されたディジタル情報信号を
記憶する第2のメモリ手段と、上記第2のメモリ手段か
ら第2の転送レートにて読み出し記録再生に適した信号
形態に変換する変調手段と、変調されたディジタル情報
信号を磁気ヘッドにより磁気テープ上に記録する記録手
段により構成している。
【0011】そして、再生系の情報信号処理系を磁気ヘ
ッドにより磁気テープ上に記録されたディジタル情報信
号を再生する再生手段と、再生ディジタル情報信号を元
の信号形態に復元する復調手段と、復調されたディジタ
ル情報信号を第2の転送レートで記憶する第3のメモリ
手段と、上記第3のメモリ手段に記憶された再生ディジ
タル情報信号から上記記録系における所定の一定時間に
相当するディジタル情報信号を1単位として読み出し記
憶する第4のメモリ手段と、第4のメモリ手段に記憶さ
れた再生ディジタル情報信号を再生ECCデータを用い
てエラー信号の検出・訂正を行うエラー検出・訂正手段
と、エラー検出・訂正された再生ディジタル情報を第1
の転送レートにて読み出し出力する再生ディジタル情報
信号の出力手段とにより構成している。
【0012】更に磁気ヘッドを搭載したドラムの回転制
御や磁気テープを走行させるキャプスタンを制御するサ
ーボ制御系を、ドラムを所定の回転速度および所定の位
相で回転させるドラム制御手段と、キャプスタンを所定
の速度で回転さたり、あるいは所定のタイミングで1ト
ラック相当分ずつ磁気テープをコマ送りさせるキャプス
タン制御手段により構成している。
【0013】なお、上記第1のメモリ手段と第4のメモ
リ手段および第2のメモリ手段と第3のメモリ手段は、
それぞれが記録時用と再生時用であるので第4および第
3のメモリ手段は第1および第2のメモリ手段を時分割
に用いることも可能である。
【0014】また上記第2の目的を達成するために本発
明は、上記第1の目的を達成するための上記構成に対し
て、モデム手段を除く上記第1の転送レートの処理ある
いはそれに相当する速度の処理を少なくともCPU,レ
ジスタ,カウンタ,プログラム用メモリ,データ用メモ
リを有するマイクロコンピュータで行い、上記第2の転
送レートのデータ処理あるいはそれに相当する速度のデ
ータ処理を、上記第1の目的を達成するための手段と同
様の専用手段で行うように構成している。なお、上記の
第1の転送レートの処理あるいはそれに相当する速度の
処理とは、モデム手段の処理を除く記録系の時間軸圧縮
以前の処理と再生系の時間軸伸張以後の処理を表してい
る。
【0015】
【作用】まず、第1の目的を達成するための手段とし
て、記録系の情報信号処理系を構成するモデム手段は、
伝送路に適した信号形態(例えばQAM信号)に変換さ
れて伝送されてきた入力ディジタル情報信号をディジタ
ル回路における処理に適した信号形態(例えばNRZ信
号)に復調すると共に必要に応じて8ビット単位程度の
パラレル信号に変換する。第1のメモリ手段は、モデム
手段から出力されるディジタル信号を所定の一定時間を
1単位として第1の転送レートにて記憶する。この場合
の一定時間は供給される動画像情報の1フレームあるい
はその整数倍のデータ量に相当する時間に設定すること
により、以後のECCデータの付加およびブロック化を
フレーム単位で行うことが可能となり、サーチ再生時等
においてもフレーム単位の再生を容易に実現できる。ま
た第1の転送レートを伝送路における転送レートと等し
く設定することにより入力情報データを過不足無く記憶
できる。IDデータ付加手段は、伝送路を介して供給さ
れる情報だけでなく記録情報の識別信号や記録時刻等の
時間軸信号を伝送情報と共に記録再生することを可能と
し、再生情報の識別,管理,検索等に有益な情報とな
る。更にIDデータは、後段のECCデータの発生にお
いて、例えば磁気記録等で一般的に行われているデータ
を2次元的に配置する場合のデータ不足分を穴埋めする
データとしての役割を有する。ECCデータ付加手段
は、記録再生過程で生じるデータの誤り(エラーデー
タ)を再生時に検出すると共に訂正するものでありる。
ブロック化手段は、磁気記録再生過程でビット単位のシ
リアル信号に変換されたデータをバイトあるいはワード
単位のパラレル信号に変換するのに必要なSYNCデー
タを付加すると共に、データのブロックおよび順序を識
別するアドレスデータを付加する。 第2のメモリ手段
は、上記のIDデータ,ECCデータ,SYNCデータ
およびアドレスデータ等の冗長データの付加されたディ
ジタル情報信号を、伝送路を介して供給された転送レー
トに応じた比較的低転送レートでメモリに記憶し、所定
の記憶情報量に達した時点で記録時の転送レートに応じ
た高転送レートで記憶データを読み出す。なお、上記所
定の記憶情報量は、1トラック相当の記録情報量あるい
はその整数分の1の情報容量にする事により、第2のメ
モリ手段における必要とするメモリ容量の削減と、記録
時のドラム制御手段およびキャプスタン制御手段の処理
を簡単にすることができる。また、上記第2のメモリ手
段における記録情報の読み出しは磁気ヘッドがテープ上
を走査している所定のタイミングで行われる。この第2
のメモリ手段によって、記録情報信号の時間軸圧縮が行
われることになる。変調手段は、記録信号を磁気記録再
生に適したディジタル信号の形態、すなわち直流成分が
無く再生時のクロック抽出に適した信号形態に変換す
る。記録手段は、変調された記録ディジタル信号を磁気
記録に適したレベルに増幅し、磁気ヘッドにより磁気テ
ープ上に記録する。
【0016】そして、再生系の情報信号処理系を構成す
る再生手段は、磁気テープ上から磁気ヘッドにより記録
されているディジタル信号を検出する。復調手段は、再
生ディジタル信号をディジタル回路での処理が容易な記
録処理時と同様のディジタル信号(例えばNRZ信号)
に変換する。第3のメモリ手段は、復調された再生ディ
ジタル信号をSYNCデータを用いてバイト単位あるい
はワード単位のパラレル信号に変換すると共に再生手段
から出力される高転送レートにて、先の記録系の上記第
2のメモリ手段における所定の記憶情報量と同じ情報量
を記憶する。そして、記憶した再生情報信号を低転送レ
ートにて読み出し第4のメモリ手段に供給する。上記第
3のメモリ手段によって、再生情報信号の時間軸伸張が
行われる。第4のメモリ手段は、上記第3のメモリ手段
から供給される再生情報信号を上記第1のメモリ手段で
処理された情報量を1単位として記憶する。エラー検出
・訂正手段は、上記第4のメモリ手段に記憶されたEC
Cデータを用いて再生情報データのエラー検出・訂正を
行う。出力手段は、エラー検出・訂正処理を施されて第
4のメモリ手段に記憶されている再生ディジタル情報信
号を、記録時に伝送路を介して供給された時の転送レー
トに略等しい低転送レートで出力する。また、記録時に
付加したID信号を分離出力する。
【0017】また、サーボ制御系を構成するドラム制御
手段は、記録時に第2のメモリ手段により時間軸圧縮さ
れ高転送レートに変換された記録ディジタル情報信号を
記録すべく所定のヘッド・テープの相対速度になるよう
に磁気ヘッドを搭載したドラムが一定速度で回転するよ
うに制御する。そして磁気ヘッドがテープ上の所定のエ
リアを走査するタイミングで記録情報信号が供給&記録
されるようにドラムの回転位相を制御し上記第2のメモ
リ手段に記録情報信号の読み出しタイミング信号を供給
する。キャプスタン制御手段は、記録情報信号の大幅な
時間軸圧縮により1トラック相当分ずつの磁気テープの
コマ送り制御が必要であり、1トラック形成期間を最長
とする短時間の記録期間と長時間の無記録期間の繰り返
し制御、すなわち間欠駆動制御と、サーチ再生にに対応
した所定の一定速度制御を行う。
【0018】なお、上記のキャプスタン制御における間
欠駆動制御を定量的に表現すると、伝送路を介して供給
される情報のデータ転送レートと冗長データを除いた記
録時の情報のデータ転送レートの比をK(K>1)と
し、トラック形成期間すなわち1トラックを記録するの
に要する時間をT(秒)とした時にT×K(秒)の時間
間隔でテープを1トラックに相当する長さだけ走行する
ようにキャプスタンを制御するものである。
【0019】次に第2の目標を達成するための手段とし
て、上記マイクロコンピュータは処理プログラムに従っ
てモデム手段の処理を除く記録系の時間軸圧縮以前の処
理と再生系の時間軸伸張以後の処理を行う。これらのデ
ィジタル信号処理は、マクロ的に見れば記録系の処理
は、第1のメモリ手段とIDデータ付加手段とECCデ
ータ付加手段とブロック化手段とにおける処理および第
2のメモリ手段における記憶処理であり、再生系の処理
は第3のメモリ手段における読み出し処理および第4の
メモリ手段とエラー検出・訂正手段と出力手段の処理で
ある。ただしこれらの処理はミクロ的に見れば、主にメ
モリ,レジスタ(ラッチ回路),入出力ポート間の相互
のデータ転送処理と予め決められたデータの挿入処理で
ある。そして演算処理としてECCデータの発生および
ECCデータを用いたエラーデータの検出・訂正処理が
あるが、これはガロア体内の算術演算であり、実際はデ
ータのシフト処理と論理演算処理の組み合わせで実現で
きる。したがって、処理時間さえ間に合えば十分上記構
成要素を有するのマイクロコンピュータにより処理可能
なものである。上記処理時間に関しては、マイクロコン
ピュータが受け持つ処理は、記録系の時間軸圧縮以前の
処理と再生系の時間軸伸張以後の処理でありデータ転送
レートが低いデータの処理であり、現行の16ビットあ
るいは32ビット型のCPUで対応可能である。
【0020】一方、記録系の時間軸圧縮以後の処理と再
生系の時間軸伸張以前の処理は、高転送レートのデータ
を扱うことになるが、この高転送レートデータの処理
は、伝送路から供給される情報の伝送フォーマットに応
じて自由に設定できるものではなく、磁気記録再生部
分、すなわち磁気ヘッドとテープの相対速度やトラック
幅および磁気ヘッドやテープ材質より決まり、一般に記
録再生信号の品質を確保できる範囲で、できるだけ高密
記録度化と高転送レート化が図られる。したがって、情
報伝送フォーマットが異なる場合にも、高転送レートデ
ータの処理はほとんど変更する必要が無く固定的な専用
ハードウエア回路で構成しても問題にならない。したが
って、情報伝送フォーマットが異なる場合は、上記マイ
クロコンピュータの処理プログラムを変更する事によ
り、冗長データの変更やエラー検出・訂正アルゴリズム
の変更、そして時間軸圧縮率の変更が可能になり、ハー
ドウエア(実際の回路構成)をほとんど変更すること無
くソフトウエアの変更のみで、異なる情報伝送フォーマ
ットの信号を記録することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。まず、本発明のディジタル情報の記録再生装
置の詳細な説明の前に、本装置の使用環境について図2
により説明しておく。図2は、本発明のディジタル情報
信号記録再生装置の使用環境の一例を示した説明図であ
る。図2において、30,31は制御信号の入出力端
子、31はビデオカメラ、32はマイク、33は画像お
よび音声情報を圧縮するエンコーダ、5,34はモデ
ム、35は圧縮された画像および音声信号を伸張するデ
コーダ、36はテレビモニター、そして37はスピーカ
である。図2の環境では、カメラ31,マイク32で発
生した画像および音声情報はエンコーダ33でディジタ
ル信号に変換され情報圧縮により低転送レートに変換の
後、入力端子30から供給される制御信号と共にモデム
34に供給される。モデム34は次段の伝送路、例えば
アナログ電話回線等の低転送レート伝送路に、供給され
た画像および音声信号と制御信号を伝送に適した信号形
態に変換して供給する。伝送路を介して供給された伝送
情報はモデム5により伝送前の元のディジタル信号処理
に適した信号形態に変換され、デコーダ35に供給され
る。デコーダ35は、低転送レートで供給される圧縮さ
れた画像および音声情報を伸張しアナログ信号の変換し
て、画像情報をテレビモニター36に供給し、音声情報
をスピーカ37に供給する。なお、画像および音声信号
と共に送られた制御信号はデコーダ35で分離され出力
端子38から出力される。この制御信号は、画像情報と
音声情報との識別信号や画像情報におけるフレーム単位
の先頭を表す信号さらにはビット数の限られた任意のユ
ーザズディジタル情報である。このユーザーズ情報は、
例えば本使用環境を防犯・監視システム等で用いる場合
は日時情報やアラーム情報等でも良い。本発明のディジ
タル情報の記録再生装置は、上記図2の使用環境におけ
るモデム5とデコーダ35の間に設置され、伝送路を介
して供給されてきた低転送レートの画像および音声等の
情報を記録し再生するものである。
【0022】図1に本発明の第1実施例に係わるディジ
タル情報信号の記録再生装置のブロック図を示す。図1
において、1は伝送情報の入力端子、2は記録IDデー
タの入力端子、3は伝送情報あるいは再生情報の出力端
子、4は再生IDデータの出力端子、5はモデム、6は
スイッチ、7は記録信号処理を行うエンコーダ、8,1
0はメモリ、9,11はメモリ制御回路、12は変調回
路、13はパラレル・シリアル変換回路(以下、P/S
変換回路と記す。)、14は記録アンプ、15が磁気テ
ープ、16A,16Bは磁気ヘッド、17はドラムモー
タ、18はドラムFG(DFG)センサ、19はドラム
PG(DPG)センサ、20はドラム制御回路、21は
キャプスタン、22はキャプスタンモータ、23はキャ
プスタンFG(CFG)センサ、24はキャプスタン制
御回路、25は再生アンプ&データストローブ回路、2
6はSYNCデータ検出回路、27はシリアル・パラレ
ル変換回路(以下S/P変換回路と記す。)28は復調
回路、そして29は再生信号処理を行うデコーダであ
る。なお、本実施例では、説明および理解を容易にする
ために、伝送フォーマットおよび記録フォーマットを以
下に示す具体的な数値例を当てはめて説明する。
【0023】まず、伝送フォーマットを以下の通り設定
する。
【0024】 (1)転送レート………………………………28.8kbps (2)画像,音声,制御信号の情報量の比…7:2:1 (3)1秒間当たりの画像フレーム数………10フレーム/秒 (4)画像情報フレーム間圧縮方法…………Iピクチャ,Pピクチャ,Bピクチ ャの組み合わせで1秒間10フレーム完結 なお、上記(4)の画像情報のフレーム間圧縮関係を図
3により説明する。図3は1秒間当たり10フレーム構
成としたフレーム間圧縮関係を示した図である。図3に
おいて、1秒間10フレームの画像情報は、フレーム間
圧縮を行っていないIピクチャと時間軸上で順方向のみ
のフレーム間圧縮を行っているPピクチャと時間軸上で
順逆双方向のフレーム間圧縮を行っているBピクチャの
組み合わせとなっている。図3における円弧矢印がフレ
ーム間圧縮を行うフレーム間動き補償方向を示してい
る。Iピクチャ,Pピクチャ,Bピクチャの情報量は
1:1/2:1/4に設定している。Pピクチャの情報
量をBピクチャの2倍に設定しているが、これはPピク
チャはIピクチャと同様に動き補償の基準、すなわち図
3における円弧矢印の起点フレームなるので画質劣化を
抑えるために情報量を多くしている。以上の関係から、
1秒間の画像情報量はIピクチャの4フレーム相当とな
る。したがって上記設定から、(1)より1秒間のデー
タ数は3600バイトとなり、(2)より1秒間の画
像,音声,制御信号の各データ数はそれぞれ2520バ
イト,720バイト,360バイトとなる。そして、I
ピクチャ1フレームのデータ数は630バイトとなる。
なお、上記の数値は具体的一例にすぎず本実施例あるい
は本発明を限定するものではない。
【0025】以下、記録時および再生時の動作を信号の
流れに沿って説明する。まず記録時の動作について説明
する。図1において、入力端子1を介して供給された伝
送情報信号は、モデム5に供給されディジタル信号処理
に適した信号形態に変換され、スイッチ6に供給され
る。スイッチ6は、伝送されてきたリアルタイムの情報
信号と、記録再生された情報信号を切り替えて出力端子
3に出力すると共に、モデム5より供給される伝送情報
信号を常にエンコーダ7に供給する。なお、出力端子3
より出力される情報信号は、図2に示した情報伸張用デ
コーダ35に供給される。
【0026】エンコーダに供給された情報信号は所定の
一定時間を1単位として28.8kbps(3.6kB
ps)の転送レートにてメモリ8に供給される。この場
合の一定時間は、供給される動画像情報の1フレームあ
るいはその整数倍のデータ量に相当する時間に設定する
ことから本実施例では1/4秒相当に設定している。な
お、画像情報をフレーム単位で扱う場合には、各フレー
ムの境界を検出する必要があり、これは画像および音声
情報と共に供給される制御信号に含まれるフレームの先
頭を表す信号を検出することにより行う。1/4秒分の
データ量は900バイトなる。そしてメモリ8に記憶さ
れるデータ量は、上記900バイトに加えて入力端子2
より供給される2バイトのIDデータが付加され902
バイトのデータとされる。この902バイトのデータ
は、エンコーダ7から供給される制御信号に従ってメモ
リアドレスを発生するメモリ制御回路9から発生される
メモリアドレス信号により、水平41バイト、垂直22
バイトの2次元的配置で記憶される。エンコーダ7は、
まずメモリ8上のデータを垂直方向で順次読み出し、4
バイトの垂直ECCデータを発生しする。次に水平方向
で順次読み出し、6バイトの水平ECCデータを発生す
る。エンコーダ7で発生されたECCデータは、情報デ
ータと共にメモリ8に記憶される。メモリ8に記憶され
るECCデータと情報データの配置を図4に示す。
【0027】IDデータおよびECCデータの付加され
た情報データは、エンコーダ7を介してメモリ10に供
給される。このとき上記情報データは、水平方向の2行
分(47バイト×2)を1ブロックとして、2バイトの
SYNCデータと2バイトのアドレスデータが付加され
る。ここでのアドレスデータは、上記の各ブロックを識
別するものである。なお、メモリ10の制御、すなわち
メモリアドレス制御は、エンコーダ7から供給される制
御信号に従って動作するメモリ制御回路11により行わ
れる。上記のエンコーダ7およびメモリ8,10におけ
る処理は、1/4秒の情報を単位として連続的に行われ
る。そして、メモリ制御回路は、メモリ10に記憶され
た情報が1秒相当の情報量になった時点で、ドラム制御
回路から供給されるタイミング信号に従って、記録レー
トに相当する高転送レートで読み出し、変調回路12に
供給する。
【0028】変調回路12は、例えば8ビットのデータ
を10ビットのデータに変換することにより、直流成分
および低域成分の無い磁気記録再生に適したディジタル
信号に変換する。この変換方式は8−10変換と呼ば
れ、1024個の10ビットデータ列から256個の8
ビットデータ列を選択し、8ビットデータを連続する”
0”の数を制限した10ビットデータに1対1に対応さ
せるものである。また、SYNC信号として上記選択さ
れた256個の10ビット列以外の10ビット列を割り
当てることにより、情報データとSYNCデータの分離
を可能にする。変調された記録データは、P/S変換回
路13により記録時のデータ形態であるシリアルデータ
列に変換され、記録アンプ14に供給される。図5に上
記P/S変換回路13から出力されるシリアルデータ列
を示す。図5に示したシリアルデータ列は、ブロック単
位で20ビットのSYNCデータ(2バイト相当)と2
0ビットのブロックアドレスデータ(2バイト相当)と
940ビットの情報データ(94バイト相当で上記図4
に示した2次元配置の2行分に相当)が順次連続的に出
力される。記録アンプ14に供給された上記シリアル記
録データは、磁気記録に適したレベルに増幅され、ドラ
ム制御回路20から供給される記録ゲート信号期間に磁
気ヘッド16Aあるいは16Bにより磁気テープ15上
に記録される。
【0029】なお、上記SYNCデータと共に付加され
るブロックアドレスデータは、図4に示した1/4秒相
当の情報信号に対して13個のブロックに対応すればよ
いのだが、実際は以下に説明するように、1トラックに
4秒間相当の情報が記録されるため、1トラックを単位
とするアドレスを発生する場合は13×16=208個
のアドレスとなり、両隣接トラック間においてもブロッ
クを一意的に識別するために3トラックを単位とするア
ドレスの発生では208×3=624個のアドレスが必
要となる。
【0030】ではここで、上記の信号処理タイミングお
よび記録タイミングと高転送レートである記録レートに
ついて説明する。まず、信号処理タイミングおよび記録
タイミングを、図6のに示した記録系の信号処理タイミ
ングおよび記録タイミングを表したタイムチャートによ
り説明する。図6において、(1)は入力情報信号、
(2)はエンコーダ7の処理タイミング、(3)はメモ
リ8からメモリ10へのデータ転送タイミング、(4−
1)および(4−2)は変調・記録タイミング(メモリ
10読み出しタイミングと同様)(5−1)〜(5−
3)は記録タイミングの時間軸拡大図であり、HWSは
磁気ヘッドの切り替えタイミング信号であり、記録GT
は記録ゲート信号である。そして、(6)は順次記録さ
れていくトラックパターンの模式図である。なお、(4
−2)〜(6)に示した(A)〜(F)はそれぞれ対応
したものである。図6において1/4秒ずつの入力情報
信号はエンコード処理されメモリ10に記憶される。そ
してメモリ10に1秒分の記録データが蓄積記憶される
と高転送レートである記録時の転送レートで読み出され
8−10変換の後に記録される。1秒分の記録情報は、
1/4トラックに記録されるように設定されており、磁
気ヘッドの1トラック形成期間の1/4の時間で記録さ
れる。したがって、(5−1)〜(6)に示したように
1秒分の記録情報は、1/4トラック形成期間に供給さ
れ順次1/4トラックずつ遅れて記録されることにな
る。
【0031】1/4トラックに相当する1秒分の情報の
4つの記録ゲート信号は、図7に示した磁気ヘッド16
Aおよび16Bを搭載したドラム16の回転位相により
管理され、この4つの記録タイミングは、テープ巻き付
け角の(a)〜(d)に相当し、これはドラム制御回路
20においてDPGセンサ19から供給されるドラム回
転位相検出信号(DPG信号)を用いて発生される。一
方、記録時の磁気テープ15は、4秒間の情報信号が記
録される期間は停止状態となっており、4秒間の記録情
報が記録完了した時点で、1トラック幅相当だけ間欠駆
動される。この磁気テープ15の間欠駆動タイミングを
図9に示す。図9において、(1)は入力情報信号の時
間軸、(2)は1秒間の情報の記録タイミング、そし
て、(3)は磁気テープ15を駆動するキャプスタンモ
ータ22の駆動パルスである。(3)に示した駆動パル
スは、4秒に1回の割合で加速パルスおよびブレーキパ
ルスを発生することで1トラック幅相当の正確なテープ
走行を行う。
【0032】上記の1/4トラックずつの間欠記録され
た記録トラックパターンを図8に示す。図8のトラック
パターンでは、ヘッド走査の起点からプリアンブル,1
秒間の情報信号,ブロックガード,……1秒間の情報信
号,ポストアンブルのエリアとなっている。ブロックガ
ードエリアは情報信号を1/4トラックずつ時間間欠的
に記録する場合の記録タイミングあるいは磁気ヘッドを
搭載したドラム回転の時間軸変動に対し、既記録済み部
分への誤った重ね書きを防ぐものである。またこのブロ
ックガードエリアは、1/4トラック単位のアフターレ
コーディングも可能にするものである。なお、図8では
画像情報の各フレームI,P,Bのみを記載している
が、各ECCブロックには1/4秒相当の音声情報デー
タおよび制御信号データが含まれている。
【0033】次に記録時の転送レートについて説明す
る。磁気記録再生部として、例えば現行のVHS−VT
R相当を考える。ドラム径を62mmとし、ドラム回転
速度を1秒当たり30回転とすると、テープ停止状態で
のヘッド・テープ相対速度は約5.8mm/sとなる。
最短記録波長は、高密度記録化と再生信号品質(エラー
レート)の観点から0.5〜1.0μm程度に設定する
のが一般的である。記録信号の信号形態がNRZ信号や
NRZI信号のように最短記録波長の1波長に2ビット
の信号が記録されるとすると、記録可能な転送レートは
11〜23Mbpsとなる。これに対し本実施例の記録
時の転送レートは、次のように計算される。まず、1ト
ラックには4秒間の入力情報信号が記録されるので、1
トラックの記録情報量は、冗長データ(IDデータ,E
CCデータ,SYNCデータ,アドレスデータおよび8
−10変換に伴うビット数増加分)を含めて20384
0ビットとなる。そして、1トラックにおいて、プリア
ンブル、3つのブロックガード,ポストアンブルのエリ
アを各2%割り当てると有効記録エリアは90%とな
る。磁気ヘッドの1トラック走査時間は1/60秒なの
で、必要となる記録時の転送レートは203840×6
0÷0.9を計算することで13.589Mbpsとな
り、先ほどの11〜23Mbpsの範囲内となり、記録
波長も0.86μmとなり十分再生信号の品質を確保で
きるものとなっている。
【0034】ではここで、記録時のドラムモータ17お
よびキャプスタンモータ22のサ−ボ制御について説明
する。ドラムモータ17およびキャプスタン22の制御
は、ドラム制御回路20およびキャプスタン制御回路2
4にて行われる。図10にドラムサ−ボ回路20および
キャプスタン制御回路24の内部構成を表すブロック図
を示す。図10において、破線部20がドラム制御回路
であり、破線部24がキャプスタン制御回路である。そ
して39,40および53,54,67は入力端子、4
1,42,55は出力端子であり、43,59は速度検
出回路、44,60は速度目標設定回路、45,48,
61は比較回路、46は位相検出回路、47は位相目標
設定回路、49,63は加算&特性補償回路、50,6
5はDAコンバ−タ、51,66はモ−タ−ドライバ−
アンプ(以下、MDAと記す。)、52はタイミング信
号発生回路、56はカウンタ、57はデコーダ、58は
駆動パルス発生回路、62はトラッキング制御回路、6
4はスイッチ、そある。
【0035】まず、ドラム制御について説明する。図1
のDFGセンサ18にて発生され入力端子39を介して
供給されるDFG(Dram Frequency Generater)信号は
速度検出回路43に供給される。DFG信号の発生機構
は図示していないがドラムモータ17の回転周波数に比
例して発生される周波数信号である。速度検出回路43
はDFG信号の周期を計測することによりドラムモータ
17の回転速度を検出し、その速度検出情報を比較回路
45に供給する。速度目標設定回路44は、ドラムモー
タ17の回転速度目標を発生し、その速度目標情報を比
較回路45に供給する。比較回路45は、上記の速度検
出情報と速度目標情報との比較を行い、その差分である
速度エラ−情報を加算&特性補償回路49に供給する。
【0036】一方、図1のDPGセンサ19にて発生さ
れ入力端子40を介して供給されるDPG(Dram Phase
Generater)信号は位相検出回路46およびタイミング
信号発生回路52に供給される。DPG信号は、図示し
ていないがドラムモータ17の回転に同期し、磁気ヘッ
ド16Aあるいは16Bの回転位相と所定の位相関係と
なる位相信号である。位相検出回路46は、DPG信号
の位相を検出することによりドラムモータ17の回転位
相を検出し、その位相検出情報を比較回路48に供給す
る。位相目標設定回路47は、位相目標情報を発生し比
較回路48に供給する。減算回路48は、上記の位相検
出情報と位相目標情報との減算を行い、その差分である
位相エラ−情報を加算&特性補償回路49に供給する。
加算&特性補償回路49は、上記速度エラ−情報と位相
エラ−情報とを加算すると共に、所望のサ−ボ特性にな
るように位相遅れ補償等の特性補償フィルタ処理を行い
DAコンバ−タ50に供給する。DAコンバ−タ50
は、加算&特性補償回路49から供給されたドラム制御
信号をアナログ信号に変換しMDA51に供給する。M
DA51はドラム制御信号の電力増幅を行いドラム駆動
信号として出力端子41を介してドラムモータ17に供
給し、ドラムモータ17を所定の速度で所定の位相で回
転させる。一方、DPG信号が入力されているタイミン
グ信号発生回路52は、1秒間相当の記録情報信号が1
/4トラックエリアに記録されるため、その記録される
エリアが先の図7の(a)〜(d)に対応して記録タイ
ミングおよびゲート信号を発生し、出力端子42を介し
て図1のメモリ制御回路11および記録アンプ14に供
給する。
【0037】次にキャプスタン制御について説明する。
図1のCFGセンサ23にて発生され入力端子53を介
して供給されるCFG(Capsutan Frequency Generate
r)信号は速度検出回路59およびカウンタ56に供給
される。CFG信号の発生機構は図示していないがキャ
プスタンモータ22の回転周波数に比例して発生される
周波数信号である。記録時のテープ走行は、間欠駆動で
あり図10におけるブロック56,57,80の系で制
御される。キャプスタンモータ制御は、4秒に1回1ト
ラック幅相当だけテープを走行させる。これは図1のメ
モリ制御回路11から入力端子54を介して供給される
制御信号に従い行われる。この制御信号は、図1のメモ
リ10から1トラック相当分の記録情報信号が読み出さ
れたタイミングで発生され、カウンタ56および駆動パ
ルス発生回路58に供給される。カウンタ56は、上記
制御信号によりリセットされ、その後入力されるCFG
信号をカウントする。カウンタ56のカウント値はデコ
ーダ57に供給され、カウント値が所定の値になった時
点でデコード信号を駆動パルス発生回路58に供給す
る。駆動パルス発生回路58は、入力端子54を介して
供給される制御信号に従って、キャプスタンモータ22
の加速パルスを発生し、デコーダ57から供給されるデ
コード信号に従って、加速パルスを停止すると共に上記
加速パルス期間に応じた所定時間のブレーキパルスを発
生し、スイッチ64のA入力端子に供給する。なお、駆
動パルス発生回路58における駆動パルスの発生タイミ
ングおよびパルス波形は先の図9に示す通りである。上
記キャプスタンモータの制御により、4秒に1回の間隔
で1トラックの情報が記録される毎に磁気テープを1ト
ラック幅相当分だけ走行することになる。
【0038】次に再生時の動作について説明する。図1
において、磁気テープ15上から1/4トラックを単位
として磁気ヘッド16Aあるいは16Bにより検出され
たディジタル信号は、再生アンプ&データストローブ回
路25に供給される。再生アンプ&データストローブ回
路25は、再生検出信号に対し十部な増と波形等化を行
う。そして、増幅波形等化された再生信号は、クロック
成分を検出されると共に”0”,”1”識別されてロジ
ックレベルのディジタル信号に復元された後、SYNC
検出回路26およびS/P変換回路27に供給される。
SYNC検出回路26は、再生ディジタル信号からSY
NCデータを検出し、検出結果をメモリ制御回路11お
よびS/P変換回路27に供給する。S/P変換回路2
7は、SYNC検出信号にを用いてシリアル信号として
供給される再生ディジタル信号を10ビットのパラレル
信号に変換し復調回路28に供給する。復調回路28は
10ビットパラレル信号の再生ディジタル信号を記録時
と逆の8ビットパラレル信号に変換し、メモリ10に供
給する。メモリ10は、供給される再生ディジタル信号
をメモリ制御回路11から供給されるメモリアドレス信
号に従って記憶していく。メモリ制御回路11は、SY
NC検出回路26から供給されるSYNC検出信号に従
って、SYNCブロック単位で記憶されるようにメモリ
アドレスを発生する。なお、上記までの再生ディジタル
処理は、記録時と同様の転送レートで行われ、その処理
クロックは、再生アンプ&データストローブ回路25で
検出されたクロックを用いられる。
【0039】メモリ10に記憶された再生ディジタル信
号は、デコーダ29を介してメモリ8に転送記憶され
る。メモリ10の読み出しとメモリ8への記憶は、デコ
ーダ29からそれぞれに供給される制御信号に従ってメ
モリ制御回路9および11により行われる。デコーダ2
9は、再生ディジタル信号のメモリ8への転送過程で、
ブロックアドレスデータを検出・デコードし、図4に示
した記録時と同様のデータ配列になるようにメモリ制御
回路9に制御信号を供給する。記憶した再生情報信号を
低転送レートにて読み出し第4のメモリ手段に供給す
る。なお、メモリ8に転送される再生データは記録時と
同じ1/4秒間相当のデータ量を単位として行われる。
メモリ8に記憶された1/4秒相当の再生データは、水
平方向および垂直方向で順次読み出され水平ECCデー
タおよび垂直ECCデータを用いてエラーデータの検出
および訂正が行われる。エラーデータの検出・訂正が完
了しメモリ8上に記憶された再生ディジタル信号の内、
記録時に付加された2バイトのIDデータはデコーダ2
9を介して出力端子4から出力される。一方、画像およ
び音声等の情報データは、デコーダ29にてメモリ8か
ら読み出され、伝送されてきた時の転送レートである2
8.8kbpsの転送レートでスイッチ6に供給され
る。スイッチ6は、再生状態ではデコーダ29から供給
される再生情報信号を選択し、出力端子3を介して先の
図2に示したデコーダ35に伝送路を介して供給される
情報信号と同様の信号フォーマットで供給する。
【0040】ではここで、再生時のキャプスタンモータ
22のサ−ボ制御について説明する。通常再生時のキャ
プスタンモータ22の制御は基本的には記録時の制御と
同様であり、4秒間隔でテープを1トラック幅相当分だ
け間欠駆動するものである。記録時と異なる点は、トラ
ッキング制御が必要なことである。トラッキング制御
は、再生時に磁気ヘッドが記録トラックの上を正確に走
査するように磁気テープ位置を制御するものである。以
下、このトラッキング制御について説明する。図10の
点線部24に示されたキャプスタン制御回路において、
入力端子67から供給される再生エンベロープ信号は、
トラッキング制御回路62に供給される。上記再生エン
ベロープ信号は、図1における再生アンプ&データスト
ローブ回路25において、磁気ヘッド16Aあるいは1
6Bにより検出された再生信号を増幅した信号のエンベ
ロープ信号である。テープの間欠駆動制御時におけるト
ラッキング制御回路62は、再生エンベロープ信号のレ
ベルを検出し、その増減情報に応じた制御信号を駆動パ
ルス発生回路58に供給する。駆動パルス発生回路58
は、トラッキング制御回路62から供給される制御信号
により、テープ駆動時の加速パルスおよびブレーキパル
スのパルス幅を調整して発生し、1回のテープ走行距離
を制御することにより再生エンベロープ信号が最大レベ
ルになるようにする。再生エンベロープ信号とトラッキ
ング状態の関係は、一般に行われている±のダブルアジ
マス記録やガードバンド記録では正しくトラッキングが
かけられている状態で再生エンベロープ信号は最大レベ
ルとなる。なお、スイッチ64は、記録時およびテープ
の間欠駆動による再生時は、A入力端子側に閉じられ駆
動パルスをMDA66に供給する。なお、ドラムモータ
17の制御は記録時と同様でありここでは特に説明しな
い。ただし、再生時にメモリ10に記憶される再生ディ
ジタル信号が、所望の1/4トラック単位(図7に示し
た(a)〜(d)の期間に相当)から再生される信号に
なるように、ドラム制御回路20におけるタイミング信
号発生回路52では、タイミング信号を発生しメモリ制
御回路11に供給する。
【0041】以上説明したように本実施例によれば、比
較的低転送レートの伝送路を介して供給される画像およ
び音声情報を記録に適した信号形態に変換すると共に最
適な記録転送レートに時間軸変換して高密度記録し、情
報の品質を劣化することなく超長時間記録を実現でき
る。具体的には、上記実施例では4秒間の伝送情報を1
トラックに記録できるので、従来の1秒当たり60トラ
ックを記録するVTRに換算すれば、240倍の記録時
間が達成でき、例えば2時間用テープを用いれば480
時間の超長時間の記録時間が実現できる。
【0042】では次に、サーチ再生について説明する。
サーチ再生は、テープ走行の間欠駆動速度を早くする
か、あるいはテープを連続的に走行させることにより、
画像情報を間引いて出力することにより再生時間を通常
の再生時時に比べて短くして再生するものである。特に
このサーチ再生は、上記のように従来の2時間テープ1
本に480時間もの情報が記録されるような場合には、
必要な再生情報をより短時間で検索するサーチ再生は不
可欠となる。サーチ再生では、大きく分けて2つのモー
ドを設定する。1つはテープ間欠駆動速度を早くするテ
ープ間欠駆動サーチ再生であり、もう1つはテープを連
続走行させる連続テープ走行サーチ再生である。
【0043】テープ間欠駆動サーチ再生は、上記実施例
の場合は、4秒に1トラック幅の割合でテープを間欠駆
動していたが、例えば2倍速サーチ再生、あるいは4倍
速サーチ再生の場合には、間欠駆動の時間間隔を2秒に
1回、あるいは1秒に1回の駆動にする。そして、この
サーチ再生の場合は、トラックの全情報を検出・デコー
ドするのではなく、サーチ倍数に応じて検出・デコード
する情報を削減していくものである。例えば、4倍速サ
ーチ再生の場合は、1秒に1回テープが駆動されるの
で、4秒間の情報が記録されている1トラックから1秒
間の情報を記録することとなる。したがって、先の図8
に示した(a)〜(d)の1/4トラックから1つを選
択するか、あるいは4つのトラックからIピクチャフレ
ームの記録されている1/4秒相当の情報を順次選択す
るかして再生することになる。図1におけるメモリ8お
よびデコーダ29の最小データ処理単位は、図4に示し
たECCデータの単位であるため、この最小ECCデー
タブロックを単位として再生することは可能となる。特
に本実施例では、このECCデータブロックにフレーム
間圧縮を施していない1フレーム(Iピクチャ)データ
が完結されているので、このIピクチャフレームの画像
情報が記録されているブロックを順次検出していけば、
サーチ倍数が大きくなっても一定時間間隔の画像情報を
再生することが可能になる。この間欠駆動サーチ再生の
速度、すなわちサーチ倍数は、図1におけるメモリ制御
回路11からキャプスタン制御回路24へ供給される制
御信号の時間間隔を短縮することにより行われる。
【0044】さらにこのテープ間欠駆動サーチ再生で
は、実際にテープを駆動している時間、すなわち駆動パ
ルスの出力されている時間は、磁気ヘッドの1トラック
走査時間(16.7m秒)に比べて短く設定できるの
で、サーチ倍数は数倍〜100倍程度に対応することも
可能である。ただしこの間欠駆動サーチ再生では、10
0倍速に設定しても、480時間の情報を記録している
場合は、最大4.8時間のサーチ時間となる。そこで、
さらにサーチ倍数を大きくした再生方式が連続テープ走
行サーチ再生である。
【0045】連続テープ走行サーチ再生は、磁気テープ
を連続走行して再生するモードである。ヘリカル走査型
の磁気記録再生装置では、記録時と再生時とでテープ速
度が異なる場合、記録されているトラックパターンと再
生時の磁気ヘッド走査軌跡がずれることになり、1トラ
ック全体を走査することができなくなる。したがって、
この連続テープ走行サーチ再生においても、磁気ヘッド
は複数のトラックにまたがって間欠的にトラックを走査
することになる。まず、この連続テープ走行サーチ再生
時のおけるテープ走行制御、すなわちキャプスタン制御
について図10により説明する。
【0046】図10において、入力端子53を介して供
給されるCFG信号は速度検出回路59に供給される。
速度検出回路59はCFG信号の周期を計測することに
よりキャプスタンモータ22の回転速度を検出し、その
速度検出情報を比較回路61に供給する。速度目標設定
回路60は、サーチ倍数に応じたキャプスタンモータの
速度目標を発生し、その速度目標情報を比較回路61に
供給する。比較回路61は、上記の速度検出情報と速度
目標情報との比較を行い、その差分である速度エラ−情
報を加算&特性補償回路63に供給する。加算&特性補
償回路63には、トラッキング制御回路62から供給さ
れるトラッキング制御情報が供給されており、上記速度
エラ−情報とトラッキング制御情報とを加算すると共
に、所望のサ−ボ特性になるように位相遅れ補償等の特
性補償フィルタ処理を行いDAコンバ−タ65に供給す
る。DAコンバ−タ65は、加算&特性補償回路63か
ら供給されたキャプスタン制御信号をアナログ信号に変
換し、連続テープ走行サーチ再生時のはB入力端子側に
閉じているスイッチ64を介してMDA66に供給す
る。MDA66はキャプスタン制御信号の電力増幅を行
いキャプスタン駆動信号として出力端子55を介してキ
ャプスタンモ−タ22に供給し、キャプスタン21を所
定の速度で所望のトラッキング状態になるように回転
し、磁気テ−プ15を走行させる。
【0047】なお、上記のトラッキング制御回路62
は、先に説明した入力端子67より供給される再生エン
ベロープ信号のレベルを検出することにより、磁気ヘッ
ドのトラックジャンプ点あるいは再生エンベロープ信号
の最大レベル点を検出し、これらの点が磁気ヘッドの回
転位相に対して所定の位相関係になるようにトラッキン
グ制御信号を発生し、加算&特性補償回路63に供給す
る。なお、このトラッキング制御は、一般のVTRにお
けるノイズロック制御と同様の働きをするものである。
【0048】先にも述べたが上記連続テープ走行サーチ
再生では、複数のトラックにまたがって磁気ヘッドが走
査するので1つのトラックに対して全トラック分の情報
を検出することはできない。そこで、上記のトラッキン
グ制御により、先の図8に示したIピクチャフレームの
画像情報が記録されているブロックが優先的に再生され
るようにトラッキング制御をかけることにより、完結し
た1フレームの画像情報が再生できる。この連続テープ
走行サーチ再生では、Iピクチャフレームの画像情報を
有する1ECCブロック単位の検出ができれば良く、1
ECCブロックのトラック長さは1トラック長さの5.
6%程度であることから、磁気ヘッドの1回の走査で1
0トラック程度にまたがるテープ速度にしても、1EC
Cブロックの再生データを検出できることから、数10
00倍速のサーチ再生が可能になる。
【0049】以上説明したように本実施例によれば、図
4および図8に示したような1つのECCブロックがフ
レーム間圧縮を施していない少なくとも1フレームの画
像情報を有する構成となっているので、サーチ再生時に
1フレームの画像情報を単位として再生できる。またサ
ーチ再生として、テープ間欠駆動サーチ再生と連続テー
プ走行サーチ再生を行えるので、数倍速の低速サーチ再
生から数1000倍速の超高速サーチ再生まで実現でき
る。
【0050】では次にもう一つの実施例を図11を用い
て説明する。図11に本発明の第2実施例に係わるディ
ジタル情報信号の記録再生装置のブロック図を示す。図
11において、点線部で囲まれた68はマイクロコンピ
ュータ、69は入力ポート、70は出力ポート、71は
プログラム用メモリ(ROM)、72はデータ用メモリ
(RAM)、73はレジスタ、74はCPU、76はタ
イマー、77は入出力ポート、78はアドレスバス、7
9はデータバスである。なお、1〜6および10〜28
までの各ブロックは先の図1で説明したブロックと同様
のブロックである。以下マイクロコンピュータ68の動
作を中心に説明する。まず、記録時は、スイッチ6を介
して供給される低転送レートの情報信号は入力ポート6
9に供給される。マイクロコンピュータ68は、入力ポ
ート69に供給された情報信号を所定の一定時間を1単
位としてデータ用メモリ(RAM)72に転送する。こ
の場合の一定時間は、先の実施例と同じく1/4秒相当
に設定している。そして伝送されてきた情報データと入
力端子2より供給される2バイトのIDデータを、先の
図4に示した2次元的なデータ配置として管理する。そ
して、水平41バイト、垂直22バイトの2次元的なデ
ータ配置に対して、まずデータを垂直方向で順次読み出
しレジスタを用いて演算し、4バイトの垂直ECCデー
タを発生しする。次に水平方向で順次読み出し、同様に
6バイトの水平ECCデータを発生する。このECCデ
ータは、情報データと共にデータ用メモリ72に記憶さ
れる。メモリ72に記憶されるECCデータと情報デー
タの配置は先の図4に示す通りである。なお、上記EC
Cデータの発生演算を行っている最中も新たな伝送情報
が供給されているので、データ用メモリ72は図4に示
したデータ群を記憶するためのエリアを2カ所確保して
おり、順次交代して情報入力の記憶とECCデータ発生
演算を行っている。これは、先の図1に示した実施例に
おいても同様である。
【0051】ECCデータ発生が終了すると、データ用
メモリ72に記憶された情報およびECCデータは、順
次水平方向に読み出され水平方向の2行分(47バイト
×2)を1ブロックとして、2バイトのSYNCデータ
と2バイトのアドレスデータが付加された後、入出力ポ
ート77を介してマイクロコンピュータの外部に設けら
れたメモリ10に供給される。なお、メモリ10の記憶
制御、すなわちメモリアドレス制御は、マイクロコンピ
ュータにて発生される制御信号に従って動作するメモリ
制御回路11により行われる。メモリ10に供給され記
憶された以降の処理は、先の図1で説明した第1の実施
例と同様でありここでの説明は割愛する。
【0052】次に再生時の動作について説明する。再生
時においても25〜28のブロックにより再生ディジタ
ル信号がメモリ10に記憶されるまでの動作は、先の図
1で説明した第1の実施例と同様である。メモリ10に
記憶された再生ディジタル信号は、入出力ポート77を
介してマイクロコンピュータ68内のデータメモリ72
に転送記憶される。メモリ10の読み出しは、マイクロ
コンピュータ68から供給される制御信号に従ってメモ
リ制御回路11により行われる。マイクロコンピュータ
68は、再生ディジタル信号のデータメモリ72への転
送過程で、ブロックアドレスデータを検出・デコード
し、先の図4に示した記録時と同様のデータ配列になる
ように制御する。データメモリ72に記憶された再生デ
ータは、水平方向および垂直方向で順次読み出され、レ
ジスタ73において水平ECCデータおよび垂直ECC
データを用いてエラーデータの検出および訂正が行われ
る。エラーデータの検出・訂正が完了し、データメモリ
72上に再度記憶された再生ディジタル信号は、記録時
と同一の転送レートで出力ポート70を介してスイッチ
6に供給される。スイッチ6は、再生状態ではマイクロ
コンピュータ68出力ポート70から供給される再生情
報信号を選択し、出力端子3を介して先の図2に示した
デコーダ35に供給する。
【0053】上記マイクロコンピュータ68における処
理は、プログラム用メモリ(ROM)71に書き込まれ
ている処理プログラムに従って処理される。なお、マイ
クロコンピュータ68に内蔵されているタイマー76
は、記録時および再生時のタイミング信号の発生に用い
られる。また、カウンタ75は、プログラムカウンタを
含めて複数チャンネルのカウンタを有している入力情報
データあるいは再生データ等のデータ量のカウント等に
用いられる。 なお、上記の実施例における情報信号の
入出力は、入力ポート69および出力ポート70を用い
て行っているが、これは例えば、パソコン通信に用いら
れているRS−232C等のシリアルインターフェース
ユニットを用いても良い。
【0054】以上説明したように本実施例によれば、モ
デムから供給される低転送レートの処理あるいはそれに
相当する速度の処理を少なくともCPU,レジスタ,カ
ウンタおよびタイマー,プログラム用メモリ,データ用
メモリおよび入出力ポートを有するマイクロコンピュー
タで行い、磁気記録再生時の高転送レートのデータ処理
あるいはそれに相当する速度のデータ処理を、専用の高
速動作回路で行うように構成しているので、情報伝送フ
ォーマットが異なる場合にも、高転送レートデータの処
理を行う専用ハードウエア回路構成はほとんど変更する
必要が無く、情報伝送フォーマットの変更に直接係わる
マイクロコンピュータによる低速度の処理をフォーマッ
トの変更に応じて変更すればよいのでソフトウエアの変
更のみで異なる情報伝送フォーマットの信号を記録する
ことができる。さらに、ECCデータ処理等の複雑な処
理を、記録系においては時間軸圧縮の前に、再生系にお
いては時間軸伸張の後に行うようにし、マイクロコンピ
ュータで処理するようにしているので、高速処理に対応
する専用ハードウエア構成を大幅に削減することも可能
になっている。
【0055】次に、上記第2の実施例を更に改良した第
3の実施例におけるディジタル情報信号の記録再生装置
のブロック図を図12に示す。図12において、先の図
11と同一符号を付けたブロックは、図11で説明して
きたブロックと同様の動作をするものである。ただし、
点線部で囲まれたマイクロコンピュータ68は、ハ−ド
ウエア構成は同様であるが、ディジタル信号処理に関し
ては、上記第2の実施例における処理に加えて記録再生
に関わるディジタル信号の変復調処理を行なうようにし
ている。マイクロコンピュ−タ68を用いたディジタル
信号の変復調処理は、例えば上記に述べてきた8−10
変換の場合を例に説明すると、まず、変調処理は、25
6個の8ビットデ−タに対応する10ビットデ−タをプ
ログラム用メモリに記憶しておき、8ビットデ−タをア
ドレスとして10ビットデ−タを読みだすようにすれば
良く、復調処理は逆に1024個の10ビットデ−タに
対応する8ビットデ−タをプログラム用メモリに記憶し
ておき、10ビットデ−タをアドレスとして8ビットデ
−タを読みだすようにすれば良い。したがって、図12
の本実施例によれば上記第2の実施例の効果に加えて、
記録再生に関わるディジタル信号の変復調処理を、記録
時では時間軸圧縮以前に行ない、再生時では時間軸伸長
後に行なうようにし、マイクロコンピュ−タにて行なう
ようにしているので、更なる高速処理に対応する専用ハ
ードウエア構成を大幅に削減することを可能になってい
る。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、比較的低
転送レートの伝送路を介して供給される圧縮された画像
および音声情報を記録に適した信号形態に変換すると共
に記録に適した高転送レートに時間軸変換して高密度記
録し、情報の品質を劣化することなく超長時間記録が実
現できる。また、超長時間記録に不可欠となるサーチ再
生に対し、画像情報がフレーム単位で完結して再生でき
る状態での低倍速から超高倍速までのサーチ再生を実現
できる。さらに、情報伝送フォーマットの変更が生じて
も、そのフォーマット変更により直接信号処理の変更が
要求される処理ブロックをマイクロコンピュータを用い
たソフトウエア処理により実現しているので、ハードウ
エア構成の変更をほとんど無くし、ソフトウエア(マイ
コンの処理プログラム)の変更のみで対応可能となる。
また、ECCデータ処理等の複雑な処理を、記録系にお
いては時間軸圧縮の前に、再生系においては時間軸伸張
の後、すなわち低転送レート系にて行うようにし、マイ
クロコンピュータで処理するようにしているので、高速
処理に対応する専用ハードウエア構成を大幅に削減する
ことも可能になっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としてのディジタル情報信
号の記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明にかかるディジタル情報信号の記録再生
装置の使用環境を示す説明図である。
【図3】画像圧縮におけるフレーム間圧縮の具体的一例
を示す説明図である。
【図4】ECCデータおよびデータの2次元配列の一例
を示す説明図である。
【図5】シリアルデータ化された記録信号のブロック構
成の一例を示す説明図である。
【図6】記録時の信号のタイミングを示すタイムチャー
トである。
【図7】磁気ヘッドとドラムと磁気テープの関係を示す
説明図である。
【図8】1トラックに記録される画像情報の記録配置の
一例を示す説明図である。
【図9】記録時の記録信号と磁気テープ走行のタイミン
グを示すタイムチャートである。
【図10】ドラム制御回路およびキャプスタン制御回路
の具体的構成例を示すブロック図である。
【図11】本発明の第2実施例としてのディジタル情報
信号の記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第3実施例としてのディジタル情報
信号の記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
5,34…モデム、6,64…スイッチ、7…記録系信
号処理回路(エンコーダ)、8,10…メモリ、9,1
1…メモリ制御回路、12…変調回路、13…パラレル
・シリアル変換回路、14…記録アンプ、15…磁気テ
ープ、16A,16B…磁気ヘッド、16…ドラム、1
7…ドラムモータ、20…ドラム制御回路、21…キャ
プスタン、22…キャプスタンモータ、24…キャプス
タン制御回路、25…再生アンプ&データストローブ回
路、26…SYNC検出回路、27…シリアル・パラレ
ル変換回路、28…復調回路、29…再生系信号処理回
路(デコーダ)、43,59…速度検出回路、44,6
0…速度目標設定回路、45,48,61…比較回路、
46…位相検出回路、47…位相目標設定回路、49,
63…加算&特性補償回路、50,65…DAコンバー
タ、51,66…モータドライバーアンプ、52…タイ
ミング信号発生回路、56,75…カウンタ、57…デ
コーダ、58…駆動パルス発生回路、62…トラッキン
グ制御回路、68…マイクロコンピュータ、69…入力
ポート、70…出力ポート、71…プログラム用メモ
リ、72…データ用メモリ、73…レジスタ、74…C
PU、76…タイマー、77…入出力ポート、78…ア
ドレスバス、79…データバス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 20/18 570 C 8940−5D C3-4 574 B 8940−5D C3-4 L 8940−5D C3-4 (72)発明者 増田 美智雄 茨城県勝田市稲田1410番地株式会社日立製 作所AV機器事業部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伝送路を介して供給されるディジタル情報
    信号を記録するヘリカル走査型の記録装置であって、上
    記伝送路を介して供給される所定の一定時間を単位とし
    て供給ディジタル情報信号の時間軸圧縮を行う手段を備
    え、伝送路から供給されるディジタル情報信号の転送レ
    ートと磁気ヘッドにより記録されるディジタル信号の記
    録レートとの比の値をK(K>1)とし、磁気ヘッドが
    1トラックを走査するのに要する時間をT(秒)とした
    時に、T×K(秒)の時間間隔で磁気テープを1トラッ
    ク幅に相当する長さだけ走行するよう構成したことを特
    徴とするディジタル情報の記録装置。
  2. 【請求項2】磁気テープ上に記録されたディジタル情報
    信号を再生するヘリカル走査型の再生装置であって、磁
    気ヘッドにより再生される所定の一定時間を単位として
    再生ディジタル情報信号の時間軸伸張を行い所定のデー
    タ転送レートで出力する手段を備え、出力されるディジ
    タル情報信号の転送レートと磁気ヘッドにより再生され
    るディジタル信号の再生レートとの比の値をK(K>
    1)とし、磁気ヘッドが1トラックを走査するのに要す
    る時間をT(秒)とした時に、T×K(秒)の時間間隔
    で磁気テープを1トラック幅に相当する長さだけ走行す
    るよう構成したことを特徴とするディジタル情報の再生
    装置。
  3. 【請求項3】伝送路を介して供給される少なくとも圧縮
    された画像信号を有するディジタル情報信号を記録する
    ヘリカル走査型の記録装置であって、上記伝送路を介し
    て供給される少なくとも整数倍のフレーム数からなる画
    像信号の有するディジタル情報信号を単位として記憶す
    る第1のメモリ手段および第1のメモリ制御手段と、上
    記第1のメモリ手段に記憶されたディジタル情報信号を
    1単位としてエラー検出・訂正データを付加するエラー
    検出・訂正データ付加手段と、上記エラー検出・訂正デ
    ータを付加されたディジタル情報信号を複数のブロック
    に分割し、分割された各ブロックにアドレスデータおよ
    び同期信号データを付加するディジタル情報信号のブロ
    ック化手段と、ブロック化されたディジタル情報信号を
    記憶する第2のメモリ手段および第2のメモリ制御手段
    と、上記第2のメモリ手段から読み出されたディジタル
    情報信号を記録再生に適した信号形態に変換する変調手
    段と、変調されたディジタル情報信号を磁気ヘッドによ
    り磁気テープ上に記録する記録手段と、を備えたことを
    特徴とするディジタル情報の記録装置。
  4. 【請求項4】伝送路を介して供給され、少なくとも、フ
    レーム内圧縮のみの画像とフレーム間圧縮の画像からな
    る動画像信号を有するディジタル情報信号を記録し再生
    するヘリカル走査型の記録再生装置であって、記録信号
    処理系に、上記伝送路を介して供給される少なくともフ
    レーム内圧縮のみの画像信号を有するディジタル情報信
    号のデータ量を1単位として第1の転送レートにて記憶
    する第1のメモリ手段および第1のメモリ制御手段と、
    上記第1のメモリ手段に記憶されたディジタル情報信号
    を1単位としてエラー検出・訂正データを付加するエラ
    ー検出・訂正データ付加手段と、上記エラー検出・訂正
    データを付加されたディジタル情報信号を複数のブロッ
    クに分割し、分割された各ブロックにアドレスデータお
    よび同期信号データを付加するディジタル情報信号のブ
    ロック化手段と、ブロック化されたディジタル情報信号
    を記憶する第2のメモリ手段および第2のメモリ制御手
    段と、上記第2のメモリ手段から読み出されたディジタ
    ル情報信号を記録再生に適した信号形態に変換する変調
    手段と、変調されたディジタル情報信号を第2の転送レ
    ートにて磁気ヘッドにより磁気テープ上に記録する記録
    手段とを備え、 再生信号処理系に、第2の転送レートにて磁気ヘッドに
    より磁気テープ上に記録されたディジタル情報信号を検
    出する検出手段と、上記検出手段により検出されたディ
    ジタル情報信号を元の信号形態に復元する復調手段と、
    上記復調手段により復調されたディジタル情報信号を記
    憶する第3のメモリ手段および第3のメモリ制御手段
    と、上記第3のメモリ手段に記憶された再生ディジタル
    情報信号から上記記録系における所定の一定時間に相当
    するディジタル情報信号を1単位として読み出し記憶す
    る第4のメモリ手段および第4のメモリ制御手段と、上
    記第4のメモリ手段に記憶された再生ディジタル情報信
    号を再生されたエラー検出・訂正データを用いてエラー
    データの検出・訂正を行うエラー検出・訂正手段と、上
    記エラー検出・訂正手段によりエラー検出・訂正された
    再生ディジタル情報を第1の転送レートにて読み出し出
    力する再生ディジタル情報信号の出力手段とを備え、 モーター制御系に、磁気ヘッドを搭載したドラムの回転
    制御を行うドラム制御手段と、磁気テープを走行するキ
    ャプスタンの回転制御を行うキャプスタン制御手段を備
    え、 記録時に、上記第1の転送レートと第2の転送レートと
    の比の値をK(K>1)とし、磁気ヘッドが1トラック
    を走査するのに要する時間をT(秒)とした時に、T×
    K(秒)の時間間隔で磁気テープを1トラック幅に相当
    する長さだけ走行するようにし、 再生時に、磁気テープを連続的に走行あるいは上記T×
    K(秒)よりも短い時間間隔で磁気テープを1トラック
    幅に相当する長さだけ走行するようにした場合に、上記
    少なくともフレーム内圧縮のみの画像信号を有するディ
    ジタル情報信号のデータ量を1単位として記録したデー
    タブロックを優先して再生するようにしたことを特徴と
    するディジタル情報の記録再生装置。
  5. 【請求項5】伝送路を介して供給されるディジタル情報
    信号を記録するヘリカル走査型の記録装置であって、上
    記伝送路を介して供給されるディジタル情報信号を供給
    時の転送レートに応じた処理速度でディジタル信号処理
    する第1の信号処理手段と、上記第1の信号処理手段に
    より処理されたディジタル情報信号を記憶するメモリ手
    段と、上記メモリ手段から上記供給時の転送レートに比
    べて高速の転送レートによりディジタル情報信号を読み
    出し信号処理を行う第2の信号処理手段と、上記第2の
    信号処理手段により処理されたディジタル情報信号を磁
    気テープに記録する記録手段と、上記第1の信号処理手
    段における供給時の転送レートと上記記録手段における
    記録レートとの比の値をK(K>1)とし磁気ヘッドが
    1トラックを走査するのに要する時間をT(秒)とした
    時にT×K(秒)の時間間隔で磁気テープを1トラック
    幅に相当する長さだけ走行する磁気テープ走行手段とを
    備え、上記第1の信号処理手段をマイクロコンピュータ
    により行う構成にしたことを特徴とするディジタル情報
    の記録装置。
  6. 【請求項6】磁気テープ上に記録されたディジタル情報
    信号を再生するヘリカル走査型の再生装置であって、磁
    気テープ上のディジタル情報信号を磁気ヘッドにより再
    生する再生手段と、再生ディジタル情報信号を再生時の
    転送レートに応じた処理速度でディジタル信号処理する
    第3の信号処理手段と、上記第3の信号処理手段により
    処理されたディジタル情報信号を記憶するメモリ手段
    と、上記メモリ手段から上記再生時の転送レートに比べ
    て低速の転送レートにより再生ディジタル情報信号を読
    み出し信号処理を行った後に出力するう第4の信号処理
    手段と、上記出力されるディジタル情報信号の転送レー
    トと磁気ヘッドにより再生されるディジタル信号の再生
    レートとの比の値をK(K>1)とし磁気ヘッドが1ト
    ラックを走査するのに要する時間をT(秒)とした時に
    T×K(秒)の時間間隔で磁気テープを1トラック幅に
    相当する長さだけ走行する磁気テープ走行手段とを備
    え、上記第4の信号処理手段をマイクロコンピュータに
    より行う構成にしたことを特徴とするディジタル情報の
    再生装置。
JP13852194A 1994-06-21 1994-06-21 ディジタル情報の記録および再生装置 Pending JPH087477A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011227985A (ja) * 2010-04-21 2011-11-10 General Electric Co <Ge> データ保存向けのエネルギー及び空間効率のよい検出

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011227985A (ja) * 2010-04-21 2011-11-10 General Electric Co <Ge> データ保存向けのエネルギー及び空間効率のよい検出

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