JPH0874172A - 柔軟仕上処理用物品 - Google Patents

柔軟仕上処理用物品

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JPH0874172A
JPH0874172A JP6207360A JP20736094A JPH0874172A JP H0874172 A JPH0874172 A JP H0874172A JP 6207360 A JP6207360 A JP 6207360A JP 20736094 A JP20736094 A JP 20736094A JP H0874172 A JPH0874172 A JP H0874172A
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JP
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article
solid
composition
water
softening
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Application number
JP6207360A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Hasegawa
美貴 長谷川
Kohei Nishida
浩平 西田
Junichi Inokoshi
淳一 猪腰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 少なくとも2回の柔軟処理ができる量の柔軟
基剤を含有する固体状柔軟仕上剤組成物を、当該固体状
柔軟仕上剤組成物の一部を溶解又は分散させるために水
を流入させる手段と、前記水に分散又は溶解した固体状
柔軟仕上剤組成物を流出させる手段とを具備する収納容
器に収納してなる柔軟仕上処理用物品。 【効果】 洗濯槽中に放置しておくだけで、複数回の柔
軟処理が可能となり、使用者が洗濯する毎にすすぎ工程
を見計らって柔軟仕上げ剤組成物を投入したり、また特
殊な自動投入装置も必要としない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の布帛に対し優れ
た柔軟性及び弾力性(ふっくら感)を付与する柔軟処理
を一回の洗濯槽への投入で複数回行うことができる柔軟
仕上処理用物品に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】従来、布
帛の柔軟仕上処理は、布帛の洗浄後のすすぎ工程におい
て使用者の手又は洗濯機に取付けられた液体添加剤の自
動投入装置によって主として液体の柔軟仕上剤組成物
を、すすぎ液へ投入することにより行われてきた。
【0003】このような方法では、柔軟仕上処理する場
合、洗濯する毎にすすぎ工程を見計らって柔軟仕上剤組
成物を投入しなければならないというわずらわしさがあ
り、そうでない場合は上記のような洗濯機に取付けられ
た特殊な自動投入装置が必要であるという問題があっ
た。
【0004】本発明の課題は、消費者が洗濯する毎にす
すぎ工程を見計らって、柔軟仕上げ剤組成物を投入しな
ければならないという煩わしさがなく、また上述ような
特殊な自動投入装置も必要とせず、且つ複数回の洗濯に
おいて持続的に柔軟処理が可能な柔軟仕上処理用物品を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決する為に鋭意検討した結果、下記の構成を有する
柔軟仕上処理用物品を使用することにより、前述の目的
を達成し得ることを見出し、本発明を完成した。
【0006】即ち、本発明は、固体状柔軟仕上剤組成物
を収納し、前記固体状柔軟仕上剤組成物の一部を溶解又
は分散させるために水を流入させる手段と、前記水に分
散又は溶解した固体状柔軟仕上剤組成物を流出させる手
段とを具備する収納容器と、該収納容器内に収納され、
少なくとも2回の柔軟仕上処理に必要な量の柔軟仕上剤
基剤を含有する固体状柔軟仕上剤組成物とからなる柔軟
仕上処理用物品を提供するものである。以下、本発明に
ついて詳細に説明する。
【0007】〔固体状柔軟仕上剤組成物〕本発明の固体
状柔軟仕上剤組成物は、少なくとも2回の柔軟仕上処理
に必要な量の柔軟仕上剤基剤とその他の任意成分からな
る。ここで、1回の処理に必要な量とは家庭用の洗濯機
における柔軟処理を目安に決定すればよく、任意に変更
できる。本発明に使用される柔軟仕上剤基剤は特に限定
されるわけではないが、例えば次の一般式 (1)〜(5) で
表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも一種
が使用される。
【0008】
【化5】
【0009】〔一般式 (1)〜(5) 中、 R1,R2:炭素数12〜22のアルキル基もしくはアルケニル
基、
【0010】
【化6】
【0011】又はR8−OCmH2m− R3,R4:H 、炭素数1〜4のアルキル基又は
【0012】
【化7】
【0013】R5,R6:炭素数11〜21のアルキル基もしく
はアルケニル基、
【0014】
【化8】
【0015】又はR8−OCmH2m− R7:炭素数11〜21のアルキル基又はアルケニル基 R8:炭素数12〜22のアルキル基又はアルケニル基 p :2〜3 m :1〜5 n :1〜3 Q :−O−又は−NH− Y ,Z :H 又はCH3 でいずれか一方は必ずH を示す。 X :ハロゲン、CH3SO4、C2H5SO4、1/2SO4、HCO2、CH3CO
2又はHOCH2CO2を示す。〕 ここで、一般式(1) で表される化合物は例えば次のとお
りである。
【0016】
【化9】
【0017】
【化10】
【0018】一般式(2) で表される化合物は例えば次の
とおりである。
【0019】
【化11】
【0020】一般式(3) で表される化合物は例えば次の
とおりである。
【0021】
【化12】
【0022】一般式(4) で表される化合物は例えば次の
とおりである。
【0023】
【化13】
【0024】一般式(5) で表される化合物は例えば次の
とおりである。
【0025】
【化14】
【0026】これらの中でも特にアミン及び/又はアミ
ンの塩が好ましい。本発明の固体状柔軟仕上剤組成物に
おいて、前述の柔軟仕上剤基剤の水への分散性を向上さ
せるため、分散剤を使用することができる。
【0027】かかる分散剤として、 (イ)尿素、尿素誘導体及びチオ尿素 (ロ)パラトルエンスルホン酸塩及び水溶性無機塩 (ハ)活性水素を3個以上有する化合物にエチレンオキ
シドを必須成分として含む炭素数2〜4のアルキレンオ
キシドを付加して得られるポリエーテル化合物及びその
誘導体 からなる群より選ばれる少なくとも一種が好ましい。
【0028】上記(イ)の尿素誘導体としては、N−メ
チル尿素及びN−エチル尿素等の炭素数1〜5のアルキ
ル基で置換された尿素等が挙げられる。
【0029】また、上記(ロ)のパラトルエンスルホン
酸塩としては、パラトルエンスルホン酸のアルカリ金属
塩が挙げられ、水溶性無機塩としては、塩化ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、塩化カリウム等が
挙げられる。
【0030】上記(ハ)のポリエーテル化合物の出発物
質である活性水素を3個以上有する化合物としては、グ
リセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ショ
糖、ポリグリセリン、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸
ビニルの部分ケン化物等の多価アルコール、フェノール
樹脂やアルキルフェノールのホルマリン縮合物等の多価
フェノール類、ジエチレントリアミン、トリエチレンテ
トラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレン
ヘキサミン、ポリエチレンイミン等のポリアミン化合
物、ジエタノールアミン等のアルカノールアミン等が挙
げられる。また、上記ポリアミン化合物の誘導体である
部分アミド化物(上記ポリアミン化合物と脂肪酸とを部
分的に結合して得られるもの)やN−アルキル置換ポリ
アミンであって、活性水素の数が3個以上残存するもの
も使用できる。
【0031】また、上記(ハ)のポリエーテル化合物の
製造は、上記の活性水素を3個以上有する化合物に通常
の方法によりエチレンオキシドを必須として含む炭素数
2〜4のアルキレンオキシドを付加することにより容易
に行うことができる。そのうち特にエチレンオキシド
(以後、EOと略記する)単独又はEOとプロピレンオ
キシド(以後、POと略記する)とのブロック又は一部
ブロック状の付加物が好ましく、EO及びPOの付加の
順序は何れが先でもよいが、POを先に付加させた後E
Oを付加させた場合が良好である。
【0032】上記(ハ)のポリエーテル化合物及びその
誘導体としては、分子量が好ましくは5,000〜2,000,00
0、より好ましくは5,000〜1,000,000、特に好ましくは
5,000〜200,000 の範囲にあるものが好適であり、また
EO鎖の部分の合計の重量がポリエーテル化合物又はそ
の誘導体の全重量の好ましくは50重量%以上、より好ま
しくは80重量%以上、特に好ましくは85重量%以上のも
のがよい。
【0033】上記(ハ)のポリエーテル化合物として
は、下記に示す化合物のアルキレンオキシド付加物が特
に好ましい。
【0034】R10NH(CsH2sNH)rH 〔式中、 R10:炭素数12〜22の炭化水素基、アルカノイル基又は
アルケノイル基 s:2又は3 r:1〜3である。〕 また、上記(ハ)のポリエーテル化合物の誘導体として
は、ポリエーテル化合物の末端水酸基の硫酸化物、リン
酸化物、カルボキシアルキル化物、脂肪酸エステル化物
あるいは窒素原子の一部をカチオン化したものが挙げら
れ、これらの中でも特にカチオン化物が好ましい。かか
るカチオン化物としては、ポリエーテル化合物をジアル
キル硫酸やハロゲン化アルキル等によりカチオン化した
化合物や酢酸、アルキルベンゼンスルホン酸等により中
和したカチオン化物が挙げられる。
【0035】上記(イ)、(ロ)及び(ハ)からなる化
合物群から選ばれる分散剤の配合量は前述の柔軟仕上剤
基剤に対して、 100/0〜10/90、好ましくは、100 /
1〜50/50である。
【0036】本発明の固体状柔軟仕上剤組成物におい
て、必要に応じて、水不溶性無機物質を使用することが
できる。
【0037】かかる水不溶性無機物質として、例えばシ
リカ化合物、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、及び真珠岩(パー
ライト)からなる群より選ばれる少なくとも一種が使用
される。より具体的に述べると次の通りである。
【0038】 無定形シリカ化合物 シリカを主骨格とする化合物が好ましく、第2成分とし
てはAl2O3 、M2O(ここで Mはアルカリ金属) 、MeO(ここ
でMeはアルカリ土類金属) などを含有する合成物が良
い。また2元素だけでなく、3元素、4元素などのもの
も好適に用いられる。具体的には以下の(i) 〜(iii) の
物質が例示される。
【0039】(i)シリカを主成分とするものとしては、
徳山曹達(株)製の商品名トクシールNR,PR,AL
−1、日本シリカ(株)製の商品名ニップシールNS、
ニップシールNA−R、ニップシールES、テグサ社製
の商品名SIPERNAT 22 、SIPERNAT 50 、DUROSIL 、韓仏
化学(株)製の商品名ZEOSIL 45 、TIXOSIL 38、シオノ
ギ製薬(株)製の商品名カープレックス 100が挙げられ
る。
【0040】(ii)ケイ酸カルシウムを主成分とするもの
としては、ヒューバー社製の商品名HUBERSORB 600 が挙
げられる。
【0041】(iii) アルミノケイ酸塩を主成分とするも
のとしては、一般式(V)又は(VI)で表されるものが挙
げられ、例えば、テグサ社製の商品名 Aluminium Silic
ateP820、韓仏化学 (株) 製の商品名TIXOLEX 25が例示
される。 x(M2O)・Al2O3・y(SiO2)・w(H2O) (V) 〔式中、 M:ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属を示す。 x,y,,w:次の数値の範囲内にある各成分のモル数を示
す。 0.2≦x≦2.0 0.5≦y≦10.0 w≧0 〕 x(MeO)・y(M2O)・Al2O3・z(SiO2)・w(H2O) (VI) 〔式中、 Me:カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属を
示す。 x,y,z,w:次の数値の範囲内にある各成分のモル数を示
す。 0.001 ≦x≦0.1 0.2 ≦y≦2.0 0.5 ≦z≦10.0 w≧0 〕。
【0042】 結晶性シリカ化合物 (i) 一般式(VII) で表される結晶性層状珪酸塩。 M2SiaO(2a+1)・b(H2O) (VII) 〔式中、 M :前記の意味を示す。 a,b:1.5≦a≦4 、0≦b≦25を満足する数を示す。〕 本珪酸塩の製法は、例えば、特開昭60−227895号公報に
その製造が記載されており、一般的には無定形のガラス
状珪酸ソーダを 200〜1000℃で焼成して結晶性とするこ
とによって得られる。合成方法の詳細は例えばPhys. Ch
em. Glasses., ,127 −138(1966) 、Z. Kristallog
r., 129, 396 −404(1969) 等に記載されている。ま
た、この結晶性層状珪酸塩は、例えばヘキスト社より商
品名Na−SKS −6(δ−Na2Si2O5) として微粉末状、粉
末状、顆粒状のものが入手でき、本発明では粒径が10〜
1000μm のものを使用できるが、好ましくは30〜800 μ
m のものである。
【0043】(ii)一般式(VIII)で表される合成の結晶性
珪酸塩又はその水和物。 hM2O・iSiO2 ・jMeO (VIII) 〔式中、 M,Me:前記の意味を示す。 h,i,j :それぞれ正の数を示し、 i / h=0.5 〜2.0 、 j / h=0.005 〜1.0 である。〕 この合成結晶性珪酸塩は例えば、特願平4−361399号記
載の方法により得られる。この中でも 900cm-1〜1200cm
-1の範囲についてのラマン散乱スペクトルにおいて、少
なくとも 970±20cm-1に主たるシフトピークを示すもの
が好ましい。
【0044】(iii) ゼオライト 例えば、化学大辞典(共立出版(株)、第26版、1963
年)の「ゼオライト」の項に記載されているものであ
る。
【0045】(iv)スメクタイト 例えば、化学大辞典(共立出版(株)、第26版、1963
年)の「モンモリロンせきぐんこうぶつ」の項に記載さ
れているものである。また市販品としても入手でき、例
えば(株)豊順洋行製の商品名ベンゲル、NL Chemica
ls, Inc.製の商品名ベントンLT、クニミネ工業(株)
製の商品名クニビアG等が例示される。
【0046】 ケイ酸カルシウム 徳山曹達(株)製の商品名フローライトRが例示され
る。 ケイ酸マグネシウム 炭酸カルシウム 白石工業(株)製の商品名カルライトKTが例示され
る。 炭酸マグネシウム 徳山曹達(株)製の商品名マグネシウムTTが例示され
る。 真珠岩(パーライト) ダイカライトオリエント(株)製のパーライト4159が例
示される。
【0047】かかる水不溶性無機塩の粒径は10〜1000μ
m のものが使用できるが、好ましくは30〜800μmのもの
である。
【0048】かかる水不溶性無機塩の配合量は、固体状
柔軟仕上剤組成物中、好ましくは0〜90重量%、さらに
好ましくは1〜50重量%である。
【0049】本発明の固体状柔軟仕上剤組成物は、例え
ば、柔軟仕上剤基剤を固体化し、粉砕したもの、(必要
に応じ水不溶性無機塩を柔軟仕上剤基剤の粉砕物と混合
してもよい)を粉末状で使用してもよいし、又は該粉体
を圧縮することにより、顆粒状又は錠剤状の形態にて使
用してもよい。
【0050】また、本発明の固体状柔軟仕上剤組成物
は、例えば、柔軟仕上剤基剤を加温・溶融したところ
に、水不溶性無機塩を粉砕したものを混合し、混合物を
冷却した後、粉砕し、粉末化状又は不定形状(粉末状よ
り平均粒径が大きい粉砕状態の形態にて使用することが
できる。
【0051】ここで顆粒の大きさは、1mm3〜150mm3
好ましくは1mm3〜50mm3 、錠剤の大きさは、150mm3〜1
000cm3 、好ましくは150mm3〜150cm3、粉末の場合の平
均粒径は、100μm〜1000μm、好ましくは200μm〜800μ
m 、不定形状の場合の大きさは1mm3〜150cm3、好まし
くは1mm3〜50cm3である。
【0052】本発明の固体状柔軟仕上剤組成物には、必
要に応じて、アイロンがけを容易にするため又は消泡の
ためにシリコーン、香料、色素、蛍光剤、増白剤、ポリ
エチレングリコール、ポリエチレンオキサイド、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル、プルロニック型非イオン界面
活性剤、高級脂肪酸エステルやポリオキシエチレン付加
物及びモノ/ジグリセライド等の非イオン活性剤、デキ
ストリン、化工澱粉、ヒドロキシプロピルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、アルカリ土類金属塩等を
添加することができる。
【0053】〔固体状柔軟仕上剤の収納容器〕本発明に
おいて、上述の固体状柔軟仕上剤組成物を収納する収納
容器は、該固体状柔軟仕上剤組成物の一部を溶解又は分
散させるために水を流入させる手段と、前記水に分散又
は溶解した固体状柔軟仕上剤組成物を流出させる手段と
を具備する。かかる水の流入手段及び水に分散又は溶解
した固体状柔軟仕上剤組成物の流出手段は適当な開口か
らなり、容器の素材に由来する微細孔或いは網目(メッ
シュ)状のものであっても、また容器に貫通孔を設けた
ものてあってもよい。またかかる開口のその大きさは限
定されない。
【0054】容器の素材としては、不織布、各種布、金
網、プラスチック製網等が使用できる。不織布や布を使
用する場合はそれ自体の編み目が開口となるし、更にこ
れに適当な開口を設けることもできる。
【0055】また、硬質のプラスチック容器に複数の貫
通孔を設けた各種形状の容器や、プラスチックフィルム
に複数の貫通孔を設けた各種形状の容器を使用すること
もできる。
【0056】ここで、容器の大きさや形状は限定されな
いが、本発明の柔軟仕上処理用物品の容器の形状として
は、例えば、 (1) 長方形袋状 (2) ティーバッグ型(容器の係止手段を具備する) (3) 円筒形 (4) 球形 (5) 円錐形 等が考えられる。
【0057】また、連続使用により消費した固体状柔軟
仕上剤組成物を補充・交換できるよう、容器にファスナ
ーを備えたり、脱着可能な部材(柔軟仕上剤の投入口)
を備えたり、更に容器自体が二つに分かれたりするもの
であってもよい。更に、容器(柔軟仕上処理用物品)を
洗濯機槽内に固定するための吸盤や適当な金具等の係止
手段を具備していてもよい。
【0058】本発明の収納容器の一例を図1に示す。図
1の容器1は合成繊維からなる布により作製されたもの
であり、固体状柔軟仕上剤組成物3を収納し得る形状の
収納容器壁2と、固体状柔軟仕上剤組成物3を出し入れ
するためのファスナー4を有する。収納容器壁2にはメ
ッシュ構造の孔5が開けられている。
【0059】〔柔軟仕上処理用物品〕上記の如き固体状
柔軟仕上剤組成物と該組成物を収納する収納容器とから
なる本発明の柔軟仕上処理用物品は、洗濯機槽内に固定
されていてもよいし、固定されていなくてもよい。
【0060】柔軟仕上処理用物品を洗濯機槽内に固定し
た状態にて、又は固定しない状態にて、布帛及び水を洗
濯機槽内に投入し通常どおり洗濯する。洗濯終了後、該
処理用物品は洗濯機槽内にそのまま残留させる。そして
次の洗濯を行う。かかる繰り返しを行い、洗濯及び柔軟
処理を行う。そして、該処理用物品における柔軟処理効
果が充分でなくなったり、柔軟仕上剤が無くなった場合
には、該処理用物品はその中身(固体状柔軟仕上剤組成
物)のみを新しいものに交換する。
【0061】本発明の柔軟仕上処理用物品は上記したよ
うな構成により、柔軟仕上剤基剤が徐々に洗濯槽内の水
中に溶出するため、すすぎ工程を見計らって一回毎に柔
軟仕上剤を投入する必要がなく、複数回の処理が可能と
なるため使用者にとって非常に有益である。
【0062】
【実施例】以下、実施例にて本発明を説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0063】実施例1〜15 表1に示す(A) 成分、表2に示す(B) 成分及び表3に示
す(C) 成分を、表4に示す割合で溶融混合した後、粉砕
し、粉末化した。目開き1000μm の篩を通過した粉末50
gを使用し、打錠圧100 kg/cm2 にて直径4cm、高さ5
cmの円筒状の錠剤を成形した。その錠剤を図1に示す布
製(ポリエステル製)の収納容器に収納し、柔軟仕上処
理用物品を得、下記の評価を行った。その結果を表4に
示す。また、表4の組成物を用い、洗濯機に投入したま
ま「洗浄−すすぎ」工程を繰り返し行った。繰り返し10
回目で下記の評価を行った。その結果も併せて表4に示
す。
【0064】<柔軟製試験法>市販の木綿タオルを市販
洗剤アタック(花王(株)製、登録商標)にて5回繰り
返して洗濯し、タオルに付いている処理剤を除去した
後、この木綿タオル1.5kgに対して、上記で調製した柔
軟仕上処理用物品を1個使用して、高水位、標準水流、
25℃で全自動洗濯機 (ナショナル愛妻号NA−F42Y5)にて
「洗浄−すすぎ」工程を行った。この処理タオルを室温
で風乾後、25℃、65%RHの恒温恒湿室に24時間放置し
た。上記処理タオルについて、ぞれぞれの(A) 成分の5
%水分散液で(A) 成分の処理濃度が 0.1%o.w.f.(on t
he weight of fabrics) となるように洗濯時に投入し
て、処理した木綿タオルを対照として柔軟性について一
対比較を行い、下記の評価基準にて評価した。 +2:対照より柔らかい +1:対照よりやや柔らかい 0:対照と同じ −1:対照の方がやや柔らかい −2:対照の方が柔らかい <衣類への付着試験法>黒木綿サテン布を用いて、上記
柔軟性試験と同様の処理を行った。処理後の木綿布を風
乾後、目視にてシミ付着物の有無を評価した。
【0065】比較例1〜4 表1に示す(A) 成分、表2に示す(B) 成分及び表3に示
す(C) 成分を、表4に示す割合で溶融混合した後、粉砕
し、粉末化した。目開き1000μm の篩を通過した粉末2
gを使用し、柔軟仕上処理を1回行い、実施例1〜15と
同様の評価を行った。その結果を表4に示す。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】
【表3】
【0069】
【表4】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の柔軟仕上処理用物品の一態様を示す
概略図であり、(a)は外観、(b) はその断面略示図であ
る。
【符号の説明】 1:収納容器 2:収納容器壁 3:固体状柔軟仕上剤組成物 4:ファスナー 5:収納容器壁に開けられたメッシュ構造の孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 13/463 D06M 13/46

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体状柔軟仕上剤組成物を収納し、前記
    固体状柔軟仕上剤組成物の一部を溶解又は分散させるた
    めに水を流入させる手段と、前記水に分散又は溶解した
    固体状柔軟仕上剤組成物を流出させる手段とを具備する
    収納容器と、該収納容器内に収納され、少なくとも2回
    の柔軟仕上処理に必要な量の柔軟仕上剤基剤を含有する
    固体状柔軟仕上剤組成物とからなる柔軟仕上処理用物
    品。
  2. 【請求項2】 前記固体状柔軟仕上剤組成物が、粉末
    状、顆粒状、錠剤状又は不定形状である請求項1記載の
    柔軟仕上処理用物品。
  3. 【請求項3】 前記固体状柔軟仕上剤組成物が、一般式
    (1) 〜(5) で表される化合物からなる群から選ばれる少
    なくとも1種を含有するものである請求項1又は2記載
    の柔軟仕上処理用物品。 【化1】 〔一般式 (1)〜(5) 中、 R1,R2:炭素数12〜22のアルキル基もしくはアルケニル
    基、 【化2】 又はR8−OCmH2m− R3,R4:H 、炭素数1〜4のアルキル基又は 【化3】 R5,R6:炭素数11〜21のアルキル基もしくはアルケニル
    基、 【化4】 又はR8−OCmH2m− R7:炭素数11〜21のアルキル基又はアルケニル基 R8:炭素数12〜22のアルキル基又はアルケニル基 p :2〜3 m :1〜5 n :1〜3 Q :−O−又は−NH− Y ,Z :H 又はCH3 でいずれか一方は必ずH を示す。 X :ハロゲン、CH3SO4、C2H5SO4、1/2SO4、HCO2、CH3CO
    2又はHOCH2CO2を示す。〕
  4. 【請求項4】 前記固体状柔軟仕上剤組成物が、更に
    (イ)尿素、尿素誘導体及びチオ尿素、(ロ)パラトル
    エンスルホン酸塩及び水溶性無機塩、並びに、(ハ)活
    性水素を3個以上有する化合物にエチレンオキシドを必
    須成分として含む炭素数2〜4のアルキレンオキシドを
    付加して得られるポリエーテル化合物及びその誘導体か
    らなる群より選ばれる少なくとも一種の分散剤を含有す
    る請求項1〜3の何れか1項記載の柔軟仕上処理用物
    品。
  5. 【請求項5】 前記固体状柔軟仕上剤組成物が、更にシ
    リカ化合物、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、
    炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム及び真珠岩(パーラ
    イト)からなる群より選ばれる少なくとも一種からなる
    水不溶性無機物質を含有する請求項1〜4の何れか1項
    記載の柔軟仕上処理用物品。
  6. 【請求項6】 収納容器が、該収納容器を洗濯槽内に係
    止する手段を供えた請求項1〜5の何れか1項記載の柔
    軟仕上処理用物品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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