JPH0874132A - ローラーカード用メタリックワイヤ及びローラーカード - Google Patents

ローラーカード用メタリックワイヤ及びローラーカード

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JPH0874132A
JPH0874132A JP20735194A JP20735194A JPH0874132A JP H0874132 A JPH0874132 A JP H0874132A JP 20735194 A JP20735194 A JP 20735194A JP 20735194 A JP20735194 A JP 20735194A JP H0874132 A JPH0874132 A JP H0874132A
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tooth
working angle
metallic wire
roller
roller card
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JP20735194A
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Hideki Kanatsuki
英樹 金築
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 歯基部2の上部に異なる働角面7と背角面8
とを有する2個の歯部3、4を非対称に設けた歯本体5
と縁部1とから構成され、上記2個の歯部3、4の働角
面7と背角面8がそれぞれ互いに相反する方向に傾斜す
るよう形成し、上記各働角面7に連続する歯基部2と縁
部1を曲面により接続すると共に、上記各背角面8を曲
面により接続して、歯基部2の上部に歯底部12を形成
する。 【効果】 不織布製造工程におけるローラーカードの高
速、高生産紡出においても、繊維の解繊性は大幅に向上
し、品質の良好なウエブの紡出ができる。また、ローラ
ーへの繊維の捲き付きが発生しないので、ネップの発生
や、ウエブムラが生じず、ウエブの品質が向上すると共
に、綿塊によるメタリックワイヤの損傷が発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は不織布の製造工程におい
て使用されるローラーカードの各ローラーに巻き付けて
用いられるローラーカード用メタリックワイヤ及びそれ
を用いたローラーカードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】不織布の製造工程においては、主として
繊維の解繊を行うためにローラーカードが使用されてお
り、近年、上記ローラーカードの高速、高生産化が求め
られ、しかも解繊された繊維の高品質化が求められてい
る。
【0003】従来、高速、高生産用のメタリックワイヤ
としては、図4又は図5に示すように単一の歯部20と
縁部21とから構成され、歯部の働角Xが50°〜90
°、背角Yが23°〜65°を有し、かつ全高Aが3.
0mm〜6.5mm、歯の深さBが1.1mm〜4.5
mm、歯のピッチMが2.5mm〜15mm、歯のポイ
ント数が60〜395を有するものが用いられている。
【0004】また、図6に示すようにガーネットワイヤ
の個々のガーネットに回転方向に対し、互いに反対方向
に傾斜した形状の鋸歯22を対称形となるように設けた
ガーネットワイヤ23が考えられている。(特公昭32
−2917号公報参照)
【0005】さらに、図7に示すように、ローラーの幅
方向に相隣接するメタリックワイヤ25の鋸歯24、2
4の働角面が対向するように装着した開繊ローラーをシ
リンダーの外周面に設けた開繊装置が考えられている。
(実開昭49−144910号公報参照)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ローラーカードにおい
ては、通常繊維はウオーカーローラーとシリンダーロー
ラー間で解繊され、解繊された繊維はウオーカーローラ
ーに移行し、次いでウオーカーローラーからストリッパ
ーローラーにより剥ぎ取られてシリンダーローラーに戻
される。
【0007】この時、解繊向上のためにウオーカーロー
ラーの回転数を上げると、ウオーカーローラー表面の短
繊維が飛散し、浮遊綿が増加して機台の周囲を汚染する
と共に、浮遊綿がウエブに付着してウエブの品質を低下
するという問題点や、シリンダーローラーからウオーカ
ーローラーへの繊維の移行が低下して、ウエブムラを生
じ、ウエブの品質を低下するという問題点があった。
【0008】また、ストリッパーローラーにおける剥ぎ
取り不良により、ウオーカーローラーへの繊維の巻き付
きが発生し、ネップの発生や、ウエブムラを生じ、ウエ
ブの品質を低下したり、繊維の巻き付きが異常に多くな
ると、綿塊によりメタリックワイヤを損傷するという問
題点があった。
【0009】さらに、上記ガーネットワイヤ23は繊維
の受渡しと櫛り作用を行うことを目的としているが、鋸
歯22が対称に形成されているため、その作用が確実に
行われず、繊維の巻き付きが発生したり、開繊不良によ
るネップの発生や、ウエブムラを生じるという問題点が
あった。
【0010】しかも、上記相隣接する鋸歯24、24の
働角面が対向するように装着した開繊ローラーでは、隣
合う鋸歯24、24の働角面が逆方向を向いているた
め、開繊作用において、筋状のムラを発生することがあ
り、ネップの発生や、ウエブムラの原因となるという問
題点があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであり、歯基部の上部に異なる
働角面と背角面とを有する2個の歯部を非対称に設けた
歯本体と縁部とから構成されたメタリックワイヤであっ
て、上記2個の歯部の働角面と背角面がそれぞれ互いに
相反する方向に傾斜するよう形成され、上記各働角面に
連続する歯基部と縁部とを曲面によりそれぞれ接続し、
かつ上記各背角面を曲面により接続して歯基部の上部に
歯底部を形成したローラーカード用メタリックワイヤを
提供するものである。
【0012】また、好ましくは歯基部の上部に異なる働
角面と背角面とを有する2個の歯部を非対称に設けた歯
本体と縁部とから構成されたメタリックワイヤであっ
て、上記2個の歯部の働角面と背角面がそれぞれ互いに
相反する方向に傾斜するよう形成され、上記各働角面が
平面又は曲面により接続された歯基部と縁部とを曲面に
よりそれぞれ接続し、かつ上記各背角面を曲面により接
続して歯基部の上部に歯底部を形成する。
【0013】さらに、上記ローラーカード用メタリック
ワイヤにおいて、一方の働角面の働角X1 を45°〜8
0°とし、他方の働角X2 を55°〜90°に形成した
り、歯部の深さbを0.5〜2.0mmとし、また歯本
体のピッチMを2.5〜14mmとし、歯のポイント数
Pを100〜800としたローラーカード用メタリック
ワイヤを構成する。
【0014】そして、上記のように構成されたメタリッ
クワイヤであって、メタリックワイヤの全高Aを3.0
〜5.0mm、歯本体の深さBを1.0〜3.0mm、
歯部の深さbを0.5〜1.5mmとし、一方の働角面
の働角X1 が50°〜80°で、他方の働角面の働角X
2 が80°〜90°であるローラーカード用メタリック
ワイヤを、ローラーカードのトランスポータローラーに
巻き付けるか、メタリックワイヤの全高Aが4.0〜
6.5mmで、歯本体の深さBが2.0〜4.5mmで
あって、歯部の深さbが1.0〜2.0mmであり、か
つ一方の働角面の働角X1 が65°〜80°で、他方の
働角面の働角X2 が80°〜90°であり、しかも歯本
体のピッチMが2.5〜7mmであるローラーカード用
メタリックワイヤを、ローラーカードのテーカインロー
ラーに巻き付けるか、メタリックワイヤの全高Aが3.
5〜5.5mm、歯本体の深さBが1.0〜3.0m
m、歯部の深さbが0.5〜1.0mmであり、かつ一
方の働角面の働角X1 が45°〜70°で、他方の働角
面の働角X2 が55°〜90°であって、しかも歯本体
のピッチMが3〜14mmであるローラーカード用メタ
リックワイヤを、ローラーカードのウオーカーローラー
に巻き付けるか、あるいはメタリックワイヤの全高Aが
3.0〜4.0mm、歯本体の深さBが1.0〜2.0
mm、歯部の深さbが0.5〜1.0mmであり、かつ
一方の働角面の働角X1 が65°〜80°で、他方の働
角面の働角X2 が80°〜90°であり、しかも歯本体
のピッチMが3〜14mmであるローラーカード用メタ
リックワイヤを、ローラーカードのストリッパーローラ
ーに巻き付けて構成したローラーカードを提供するもの
である。
【0015】なお、上記構成において、メタリックワイ
ヤの働角X1 を45°〜80°としたが、45°未満で
は繊維の巻き付きを生じ、下流側のローラーへの繊維の
移行が悪くなり、80°を越えると繊維の把持力が低下
し、上流側のローラーからの繊維の移行が悪くなる。
【0016】また、歯部の深さbを0.5mm〜2.0
mmとしたが、0.5mm未満では綿に対する歯先の突
き刺さりが悪くなって、繊維の把持力が低下して解繊性
が悪くなり、2.0mmを越えると歯の強度が低下し
て、歯が倒れたり、歯が折れたりする。
【0017】また、歯本体のピッチMが2.5mm〜1
4mmで、歯のポイント数が100〜800となるよう
に構成したが、歯本体のピッチMが2.5mm未満で
は、歯のポイント数が800以上と多くなりすぎると共
に、隣り合う歯基部の歯の歯間が狭くなり、歯間に繊維
の詰まりが発生してネップを生じたり、解繊性が低下し
てウエブの品質が悪くなり、また歯本体のピッチMが1
4mmを越えると歯のポイント数が100以下となり、
繊維の解繊性が低下する。
【0018】さらに、メタリックワイヤの全高Aを3.
0mm〜6.5mmとし、歯本体の深さBを1.0mm
〜4.5mmとしたが、全高Aを3.0mm未満で歯本
体の深さBを1.0mm未満では、繊維の把持力が低下
し、上流側のローラーからの繊維の移行が悪くなり、全
高Aが6.5mmを越え歯本体の深さBが4.5mmを
越えると繊維の巻き付きを生じて、下流側のローラーへ
の繊維の移行が悪くなり、ウエブムラを発生する。
【0019】
【作用】本発明のローラーカード用メタリックワイヤは
上記構成であるため、ローラーカードでの解繊作用が向
上し、紡出繊維がエステルの2d×51mmで、カード
幅が60inchを有するカードを用いて、120kg
/h以上の高速、高生産紡出を行っても、ウエブ品質の
良好な繊維が紡出できる。
【0020】また、本発明のメタリックワイヤを特にウ
オーカーローラーに用いた場合、ウオーカーローラーと
ストリッパーローラー間において、繊維に対しランダム
な作用が働き、ミキシング力が向上するという補助解繊
作用を得ることができる。しかも、ストリッパーローラ
ーで剥ぎ取られなかった繊維はシリンダーローラーに移
行するため、ウオーカーローラーへの繊維の巻き付きが
発生せず、ネップやウエブムラが発生しない。
【0021】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。
【0022】
【実施例】
〔実施例1〕図1および図2に示すように、断面形状が
略矩形形状を有する長尺の縁部1の上面に、歯基部2の
上部に異なる角度を有する働角面7と背角面8とを有す
る2個の歯部3、歯部4を非対称に設けた歯本体5を、
その長手方向に等ピッチとなるよう多数形成してローラ
ーカード用メタリックワイヤ6を構成する。
【0023】上記歯基部2の上部に設けられた歯部3、
歯部4に設けられた働角面7および背角面8はそれぞれ
互いに相反する方向に傾斜している。
【0024】そして、上記各働角面7は平面により構成
され、この各働角面7に連続して接続された歯基部2の
前面および後面と縁部1の上面はそれぞれ曲面9により
接続され、各歯基部2の間には平面または曲面により形
成された歯底10を有している。
【0025】また、上記歯部3と歯部4の各背角面8は
曲面11により接続され、歯基部2の上部に歯底部12
が形成されている。
【0026】〔実施例2〕実施例1と同様に形成された
メタリックワイヤにおいて、それぞれの働角面7、7と
歯基部2の前面および後面をそれぞれ平面または曲面に
より接続し、上記歯基部2の前面および後面と縁部1の
上面はそれぞれ曲面9により接続され、各歯基部2の間
には平面または曲面により形成された歯底10を有して
いる。
【0027】また、上記歯部3と歯部4の各背角面8は
実施例1と同様に曲面11により接続され、歯基部2の
上部に歯底部12が形成されている。
【0028】なお、上記各実施例において、歯部3の働
角面7を構成する働角X1 は45°〜80°を有し、歯
部4の働角面7を構成する働角X2 は55°〜90°を
有している。また、歯部3の上面と歯部4の上面とを結
ぶ平面と、歯部3と歯部4との間に形成された歯底部1
2との間の歯部の深さbは0.5mm〜2.0mmを有
している。さらに、歯本体5のピッチMは2.5mm〜
14mmであり、歯のポイント数(歯部3、歯部4の総
数)は100/inch2 〜800/inch2 となる
ようにしている。
【0029】〔実施例3〕図3に示されるローラーカー
ド13において、トランスポーターローラー14以外の
他の各ローラーには、図4および図5に示されるよう
な、従来から使用されている通常のメタリックワイヤを
それぞれ捲き付け、トランスポーターローラー14には
実施例1または実施例2に示されるメタリックワイヤで
あって、全高Aが2.5mm、歯本体5の深さBが1.
5mm、歯部の深さbが1.0mm、歯部3の働角面7
の働角X1 が60°、歯部4の働角面7の働角X2 が8
5°を有するメタリックワイヤを捲き付けたローラーカ
ードを構成する。
【0030】なお、トランスポーターローラーに捲き付
けられるメタリックワイヤは、全高Aが3.0mm〜
5.0mm、歯本体5の深さBが1.0mm〜3.0m
m、歯部の深さbが0.5mm〜1.5mm、歯部3の
働角面7の働角X1 が50°〜80°、歯部4の働角面
7の働角X2 が80°〜90°を有するものが好ましい
ものである。
【0031】上記構成のトランスポーターローラー14
では、リッカーインローラー15から移行したタフト状
の綿は、細かく分繊され、均一にシリンダーローラーに
供給される。
【0032】〔実施例4〕図3に示されるローラーカー
ド13において、テーカインローラー16以外の他の各
ローラーには、図4および図5に示されるような、従来
から使用されている通常のメタリックワイヤをそれぞれ
捲き付け、テーカインローラー16には実施例1または
実施例2に示されるメタリックワイヤで、全高Aが6.
0mm、歯本体5の深さBが3.0mm、歯部の深さb
が1.5mm、歯部3の働角面7の働角X1 が80°、
歯部4の働角面7の働角X2 が90°を有し、しかも歯
本体5のピッチMが5mmを有するメタリックワイヤを
捲き付けたローラーカードを構成する。
【0033】なお、テーカインローラーに捲き付けられ
るメタリックワイヤとしては、全高Aが4.0mm〜
6.5mm、歯本体5の深さBが2.0mm〜4.5m
m、歯部の深さbが1.0mm〜2.0mm、歯部3の
働角面7の働角X1 が60°〜90°、歯部4の働角面
7の働角X2 が80°〜90°を有し、しかも歯本体5
のピッチMが3mm〜7mmを有するものが好ましいも
のである。
【0034】上記構成のテーカインローラー16では、
トランスポーター14より大きいタフト状の綿を、細か
く分繊する。
【0035】〔実施例5〕図3に示されるローラーカー
ド13において、ウオーカーローラー17以外の他の各
ローラーには、図4および図5に示されるような、従来
から使用されている通常のメタリックワイヤをそれぞれ
捲き付け、ウオーカーローラー17には実施例1または
実施例2に示されるメタリックワイヤで、全高Aが4.
5mm、歯本体5の深さBが2.5mm、歯部の深さb
が1.0mm、歯部3の働角面7の働角X1 が55°、
歯部4の働角面7の働角X2 が80°を有し、しかも歯
本体5のピッチMが2.5mmを有するメタリックワイ
ヤを捲き付けたローラーカードを構成する。
【0036】なお、ウオーカーローラーに捲き付けられ
るメタリックワイヤとしては、全高Aが3.5mm〜
5.5mm、歯本体5の深さBが1.0mm〜3.0m
m、歯部の深さbが0.5mm〜1.0mm、歯部3の
働角面7の働角X1 が45°〜70°、歯部4の働角面
7の働角X2 が55°〜90°を有し、しかも歯本体5
のピッチMが2.5mm〜7mmを有するものが好まし
いものである。
【0037】上記構成のウオーカーローラー17では、
綿はフィードローラー18とテーカインローラー16と
の間でかなり解繊されているが、繊維はカードの流れ方
向に引き揃えられているため、繊維に対するランダム作
用およびミキシング作用を向上させて、上記繊維を横方
向に分散させるものである。
【0038】〔実施例6〕図3に示されるローラーカー
ド13において、ストリッパーローラー19以外の他の
各ローラーには、図4および図5に示されるような、従
来から使用されている通常のメタリックワイヤをそれぞ
れ捲き付け、ストリッパーローラーには、実施例1また
は実施例2に示されるメタリックワイヤであって、全高
Aが3.0mm、歯本体5の深さBが1.0mm、歯部
の深さbが0.5mm、歯部3の働角面7の働角X1
70°、歯部4の働角面7の働角X2 が85°を有し、
しかも歯本体5のピッチMが3mmを有するメタリック
ワイヤを捲き付けたローラーカードを構成する。
【0039】なお、ストリッパーローラー19に捲き付
けられるメタリックワイヤは、全高Aが3.0mm〜
4.0mm、歯本体5の深さBが1.0mm〜2.0m
m、歯部の深さbが0.5mm〜1.0mm、歯部3の
働角面7の働角X1 が65°〜80°、歯部4の働角面
7の働角X2 が80°〜90°を有し、しかも歯本体5
のピッチMが2.5mm〜7mmを有するものが好まし
いものである。
【0040】上記各実施例においては単独のローラーに
用いた場合を示したが、テーカインローラーとトランス
ポーターローラー、テーカインローラーとトランスポー
ターローラーおよびウオーカーローラー、テーカインロ
ーラーとトランスポーターローラーおよびストリッパー
ローラー、テーカインローラーとウオーカーローラー、
テーカインローラーとストリッパーローラー、トランス
ポーターローラーとウオーカーローラー、トランスポー
ターローラーとストリッパーローラー等、複数のローラ
ーに用いることも可能であり、好ましくは隣接するロー
ラーであって、表速の遅いローラーに使用する。
【0041】
【発明の効果】本発明のメタリックワイヤは上記構成で
あるため、一方の歯部で解繊された繊維が下流側のロー
ラーに捲き付けられたメタリックワイヤにより剥ぎ取ら
れて、下流側のローラーに移行する場合、他方の歯部と
下流側のローラーに捲き付けられたメタリックワイヤの
歯との間でランダム作用が働き、ミキシング力が向上す
るため、不織布製造工程におけるローラーカードの高
速、高生産紡出においても、繊維の解繊性は大幅に向上
し、品質の良好なウエブを紡出することができる。
【0042】しかも、繊維の解繊性が向上するため、ロ
ーラーの回転数が上がっても、浮遊綿が増加せず、機台
廻りが汚染したり、浮遊綿がウエブに付着したりするこ
とがない。
【0043】また、ウエブの剥ぎ取り不良がなく、ロー
ラーへの繊維の捲き付きが発生しないので、ネップの発
生や、ウエブムラが生じず、ウエブの品質が向上すると
共に、綿塊によるメタリックワイヤの損傷が発生しな
い。
【0044】本発明のメタリックワイヤはポイントto
バックの作用箇所における表速の遅いローラーに捲き付
けることが好ましく、特にトランスポーターローラー、
テーカインローラー、ウオーカーローラー、ストリッパ
ーローラーに用いると効果的である。
【0045】例えば、ウオーカーローラーに用いた場
合、ウオーカーローラーとシリンダーローラーとの間で
解繊された繊維はウオーカーローラーのメタリックワイ
ヤ上に乗り、ストリッパーローラーで剥ぎ取られて、シ
リンダーローラー上に再び戻されるが、ウオーカーロー
ラーとストリッパーローラー間でミキシング力が向上
し、解繊性が大幅に向上すると共に、ストリッパーロー
ラーで剥ぎ取られなかった繊維はシリンダーローラーで
剥ぎ取られることになり、ウオーカーローラー上への捲
き付きが発生しないという優れた効果を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のローラーカード用メタリックワイヤの
一実施例を示す正面図である。
【図2】(A)は図1のC−C線断面図、(B)はD−
D線断面図である。
【図3】本発明のローラーカード用メタリックワイヤを
使用したローラーカードの一実施例を示す概略構成図で
ある。
【図4】従来のメタリックワイヤを示し、(A)は断面
図、(B)は正面図である。
【図5】従来の異なるメタリックワイヤを示し、(A)
は断面図、(B)は正面図である。
【図6】従来のガーネットワイヤの正面図である。
【図7】従来の開繊ローラーに装着したメタリックワイ
ヤの正面図である。
【符号の説明】
1 縁部 2 歯基部 3、4、20、21 歯部 5 歯本体 6、25 メタリックワイヤ 7 働角面 8 背角面 9、11 曲面 10 歯底 12 歯底部 13 ローラーカード 14 トランスポーターローラー 15 リッカーインローラー 16 テーカインローラー 17 ウオーカーローラー 18 フィードローラー 19 ストリッパーローラー

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯基部の上部に異なる働角面と背角面と
    を有する2個の歯部を非対称に設けた歯本体と縁部とか
    ら構成されたメタリックワイヤであって、上記2個の歯
    部の働角面と背角面がそれぞれ互いに相反する方向に傾
    斜するよう形成され、上記各働角面に連続する歯基部と
    縁部とを曲面によりそれぞれ接続し、かつ上記各背角面
    を曲面により接続して歯基部の上部に歯底部を形成して
    なることを特徴とするローラーカード用メタリックワイ
    ヤ。
  2. 【請求項2】 歯基部の上部に異なる働角面と背角面と
    を有する2個の歯部を非対称に設けた歯本体と縁部とか
    ら構成されたメタリックワイヤであって、上記2個の歯
    部の働角面と背角面がそれぞれ互いに相反する方向に傾
    斜するよう形成され、上記各働角面が平面又は曲面によ
    り接続された歯基部と縁部とを曲面によりそれぞれ接続
    し、かつ上記各背角面を曲面により接続して歯基部の上
    部に歯底部を形成してなることを特徴とするローラーカ
    ード用メタリックワイヤ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のメタリック
    ワイヤであって、一方の働角面の働角X1 が45°〜8
    0°を有し、かつ他方の働角X2 が55°〜90°を有
    することを特徴とするローラーカード用メタリックワイ
    ヤ。
  4. 【請求項4】請求項1、請求項2又は請求項3記載のメ
    タリックワイヤであって、歯部の深さbが0.5〜2.
    0mmを有することを特徴とするローラーカード用メタ
    リックワイヤ。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3又は請求
    項4記載のメタリックワイヤであって、歯本体のピッチ
    Mが2.5〜14mmであり、歯のポイント数Pが10
    0〜800であることを特徴とするローラーカード用メ
    タリックワイヤ。
  6. 【請求項6】 請求項1、請求項2又は請求項5記載の
    メタリックワイヤであって、メタリックワイヤの全高A
    が3.0〜5.0mmで、歯本体の深さBが1.0〜
    3.0mm、歯部の深さbが0.5〜1.5mmであ
    り、かつ一方の働角面の働角X1 が50°〜80°で、
    他方の働角面の働角X2 が80°〜90°であるローラ
    ーカード用メタリックワイヤを、ローラーカードのトラ
    ンスポータローラーに巻き付けてなることを特徴とする
    ローラーカード。
  7. 【請求項7】 請求項1、請求項2又は請求項5記載の
    メタリックワイヤであって、メタリックワイヤの全高A
    が4.0〜6.5mmで、歯本体の深さBが2.0〜
    4.5mm、歯部の深さbが1.0〜2.0mmであ
    り、かつ一方の働角面の働角X1 が65°〜80°で、
    他方の働角面の働角X2 が80°〜90°であり、しか
    も歯本体のピッチMが2.5〜7mmであるローラーカ
    ード用メタリックワイヤを、ローラーカードのテーカイ
    ンローラーに巻き付けてなることを特徴とするローラー
    カード。
  8. 【請求項8】 請求項1、請求項2又は請求項5記載の
    メタリックワイヤであって、メタリックワイヤの全高A
    が3.5〜5.5mmで、歯本体の深さBが1.0〜
    3.0mm、歯部の深さbが0.5〜1.0mmであ
    り、かつ一方の働角面の働角X1 が45°〜70°で、
    他方の働角面の働角X2 が55°〜90°であり、しか
    も歯本体のピッチMが3〜14mmであるローラーカー
    ド用メタリックワイヤを、ローラーカードのウオーカー
    ローラーに巻き付けてなることを特徴とするローラーカ
    ード。
  9. 【請求項9】 請求項1、請求項2又は請求項5記載の
    メタリックワイヤであって、メタリックワイヤの全高A
    が3.0〜4.0mmで、歯本体の深さBが1.0〜
    2.0mm、歯部の深さbが0.5〜1.0mmであ
    り、かつ一方の働角面の働角X1 が65°〜80°で、
    他方の働角面の働角X2 が80°〜90°であり、しか
    も歯本体のピッチMが3〜14mmであるローラーカー
    ド用メタリックワイヤを、ローラーカードのストリッパ
    ーローラーに巻き付けてなることを特徴とするローラー
    カード。
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