JPH087351A - 光磁気記録媒体及び光磁気記録方法及び光磁気記録再生方法 - Google Patents

光磁気記録媒体及び光磁気記録方法及び光磁気記録再生方法

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JPH087351A
JPH087351A JP14319994A JP14319994A JPH087351A JP H087351 A JPH087351 A JP H087351A JP 14319994 A JP14319994 A JP 14319994A JP 14319994 A JP14319994 A JP 14319994A JP H087351 A JPH087351 A JP H087351A
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magnetic
equation
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magneto
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Yoichi Osato
陽一 大里
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 再生時に印加する磁界の大きさが多少変動し
てもあるいは印加磁界なしでも常に微小磁区を再生ビー
ムスポットの中心だけで再生する機能を発揮できる光磁
気媒体及び光磁気記録方法及び記録再生方法を提供す
る。 【構成】 透光性を有する基板上に少なくとも第3磁性
層、第1磁性層、第2磁性層とがこの順に積層され、か
つ各磁性層の保磁力、キュリー温度、膜厚、第1磁性温
度の補償、温度、第1、第2磁性層間及び第1、第3磁
性層間の界面磁壁エネルギーとの間の関係を示す特定の
8つの式を満たすことを特徴とする光磁気記録媒体およ
び光磁気記録方法および光磁気記録の再生方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光を用いて情報
の記録、再生、消去を行なう光磁気記録媒体及び光磁気
記録方法及び光磁気記録再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在行なわれている光磁気記録方法で
は、情報を記録するときに、消去、記録、照合の3工程
が必要であるために時間がかかるという問題がある。ま
たより高密度に情報を記録したいという要求があるが、
記録再生ビームは、波長の大きさ程にしかビーム径を絞
れないので、微小ピットを記録できてもピット信号の干
渉があり、再生できるピット径の大きさに制限がある。
【0003】この問題を解決するために、本発明者は特
開平5−196277で次のようなオーバーライトと超
解像の記録再生を可能にする光磁気記録媒体および記録
再生方法を提案した。
【0004】以下の特別な条件を満たす光磁気記録媒体
(a)を用いて、(b)の記録再生方法により上記のオ
ーバーライトと超解像の可能な記録再生を行なうもので
ある。 (a)用いる光磁気記録媒体 透光性を有する基板上に少なくとも第1磁性層、第2磁
性層とがこの順に積層され、かつ下記式(1)〜(4)
を満たす。
【0005】
【数24】
【0006】
【数25】
【0007】
【数26】
【0008】
【数27】 上記式中、Hc1,Hc2はそれぞれ第1磁性層、第2
磁性層の保磁力をあらわす。Tc1,Tc2はそれぞれ
第1磁性層、第2磁性層のキュリー温度をあらわす。h
1,h2はそれぞれ第1磁性層、第2磁性層の膜厚をあ
らわす。Tcomp1は第1磁性層の補償温度をあらわ
す。σwは、それぞれ第1、第2磁性層間の界面磁壁エ
ネルギーを表わす。
【0009】ここで上記(1)式は、外部磁界Hiによ
って第1磁性層だけを一方向に着磁できる条件を示す。
【0010】また上記(2)式は、第1、第2磁性層の
界面磁壁が安定に存在する条件を示している。
【0011】また上記(4)式は、第1磁性層が室温と
キュリー温度の間に補償温度を持ち、外部磁界と記録磁
界を同一方向にして、キュリー温度記録が可能な条件を
示す。(補償温度を越えて温度上昇、自発磁化が逆転し
た後、記録磁界によりキュリー温度付近で磁化反転=記
録される。) (b)用いる記録方法 (a)の光磁気記録媒体を用いて記録を行なう方法にお
いて外部の磁界により第1磁性層の磁気モーメントを一
定方向に揃えておき、この磁界と同一方向に記録バイア
ス磁界をかけながら、次のように2値にパワーを変調さ
せたレーザ光を記録信号に応じて照射する光磁気記録方
法。 (1)第1磁性層と第2磁性層の間に磁壁が存在しない
状態を得る低パワーのレーザ光を照射する。 (2)第1磁性層と第2磁性層の間に磁壁が存在する状
態を得る高パワーのレーザ光を照射する。
【0012】上記の記録によって得られたピット列を再
生するには次の方法を行なう。
【0013】すなわち第1磁性層の磁気モーメントの方
向とは逆方向の磁界をかけながら、再生ビームを照射し
ビームスポットの中心部分における第1磁性層の磁気モ
ーメントの方向を第1磁性層と第2磁性層の間に磁壁が
存在しない状態に変えながら記録情報を再生するもので
ある。
【0014】この記録再生方式ではオーバーライトおよ
び微小磁区を再生ビームスポットの中心部のみで再生す
る(超解像)機能を有するが、再生時に印加する磁界の
大きさの変動あるいは照射する再生ビームのパワーの変
動などにより、第2磁性層の磁化が転写される第1磁性
層の領域(再生スポット内周辺のマスク領域に対してア
パーチャ領域と呼ぶ)の大きさが変動する。
【0015】この結果再生信号のc/n比あるいは隣接
トラック、隣接ピットからのクロストークが悪化するこ
ともある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の問題点を解決するためのものであり、再生時
に印加する磁界の大きさが多少変動していても、あるい
は印加磁界なしでも常に微小磁区を再生ビームスポット
の中心だけで再生する(超解像)機能を発揮できる光磁
気記録媒体および光磁気記録方法および光磁気記録再生
方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】透光性を有する基板上に
少なくとも希土類−遷移金属合金からなる第1磁性層、
第2磁性層とがこの順に積層され、第1磁性層は膜厚方
向に組成あるいは磁気特性が変化しており、さらに下記
条件及び条件式(1)〜(8)を満たすことを特徴とす
る光磁気記録媒体及びこれを用いた光磁気記録方法及び
光磁気記録の再生方法。 (1)第1磁性層が希土類−遷移金属元素の非晶質合金
からなり副格子磁化は、希土類元素優位である。 (2)第1磁性層が希土類−遷移金属元素の非晶質合金
からなり、基板に近い側で遷移金属組成が大きくなる。
【0018】
【数28】
【0019】
【数29】
【0020】
【数30】
【0021】
【数31】
【0022】
【数32】
【0023】
【数33】 上記式中、Hc1,Hc2はそれぞれ第1磁性層、第2
磁性層の保磁力をあらわす。Tc1,Tc2はそれぞれ
第1磁性層、第2磁性層のキュリー温度をあらわす。h
1,h2はそれぞれ第1磁性層、第2磁性層の膜厚をあ
らわす。Tcomp1は第1磁性層の補償温度をあらわ
す。σwは、それぞれ第1、第2磁性層間の界面磁壁エ
ネルギーを表わす。
【0024】ここで上記(3)式は外部磁界Hiによっ
て第1磁性層を一方向に着磁し、第2磁性層の磁化は変
えない条件を示す。
【0025】ここで上記(4)、(5)式は第1、第2
磁性層の界面磁壁が安定に存在する条件を示している。
【0026】ここで上記(8)式は、第1、第2磁性層
間は、界面磁壁が安定に存在するマージン条件が室温よ
り超解像再生時の温度で小さくなることを示している。
(これは再生時に第2磁性層の磁化を第1磁性層に転写
可能な条件を示している。) 透光性を有する基板上に少なくとも第3磁性層、第1磁
性層、第2磁性層とがこの順に積層され、かつ下記式
(1)〜(8)を満たすことを特徴とする光磁気記録媒
体及びこれを用いた光磁気記録方法及び光磁気記録の再
生方法。
【0027】
【数34】
【0028】
【数35】
【0029】
【数36】
【0030】
【数37】
【0031】
【数38】
【0032】
【数39】
【0033】
【数40】
【0034】
【数41】 ここで上記(1)式は外部磁界Hiによって第1、第3
磁性層を一方向に着磁し、第2磁性層の磁化は変えない
条件を示す。
【0035】ここで上記(3)、(4)式は第1、第2
磁性層の界面磁壁が安定に存在する条件を示している。
【0036】ここで上記(5)式は、第1、第3磁性層
間は、界面磁壁が安定に存在しない条件を示している。
上記式中、Hc1,Hc2およびHc3はそれぞれ第1
磁性層、第2磁性層、第3磁性層の保磁力をあらわす。
Tc1,Tc2およびTc3はそれぞれ第1磁性層、第
2磁性層、第3磁性層のキュリー温度をあらわす。h
1,h2およびh3はそれぞれ第1磁性層、第2磁性
層、第3磁性層の膜厚をあらわす。Tcomp1は第1
磁性層の補償温度をあらわす。σw12,σw13は、
それぞれ第1,第2磁性層間および第一、第三磁性層間
の界面磁壁エネルギーを表わす。
【0037】ここで(7)式は、第1、第2磁性層間お
よび第1,第3磁性層間の界面磁壁が安定に存在するマ
ージン条件が室温より超解像再生時の温度で小さくなる
ことを示している。(これは再生時に第2磁性層の磁化
を第1磁性層に転写可能な条件を示している。)並びに
透光性を有する基板上に少なくとも第3磁性層、第1
磁性層、第2磁性層とがこの順に積層され、かつ下記式
(1)〜(9)を満たすことを特徴とする光磁気記録媒
体。
【0038】
【数42】
【0039】
【数43】
【0040】
【数44】
【0041】
【数45】
【0042】
【数46】
【0043】
【数47】
【0044】
【数48】
【0045】
【数49】
【0046】
【数50】 上記式中、Hc1,Hc2およびHc3はそれぞれ第1
磁性層、第2磁性層、第3磁性層の保持力をあらわす。
Tc1,Tc2およびTc3はそれぞれ第1磁性層、第
2磁性層、第3磁性層のキュリー温度をあらわす。h
1,h2およびh3はそれぞれ第1磁性層、第2磁性
層、第3磁性層の膜厚をあらわす。Tcomp1、Tc
omp2はそれぞれ第1磁性層、第2磁性層の補償温度
をあらわす。σw12,σw13は、それぞれ第1,第
2磁性層間および第1、第3磁性層間の界面磁壁エネル
ギーを表わす。
【0047】
【実施例】以下本発明を実施例により更に詳細に説明す
る。 実施例1 図2は本発明に使用する光磁気記録媒体の層構成を例示
する模式的断面図である。この図に示す光磁気記録媒体
は、基板1上に第1磁性層2および第2磁性層3を順次
積層してなる。この記録媒体においては、記録再生用レ
ーザー光は基板1側から入射する。尚、各磁性層の間に
は、以下の条件が成り立っている。
【0048】
【数51】
【0049】
【数52】
【0050】
【数53】
【0051】
【数54】
【0052】
【数55】
【0053】
【数56】 上記式中、Hc1,Hc2はそれぞれ第1磁性層、第2
磁性層の保磁力をあらわす。Tc1,Tc2はそれぞれ
第1磁性層、第2磁性層のキュリー温度をあらわす。h
1,h2はそれぞれ第1磁性層、第2磁性層の膜厚をあ
らわす。Tcomp1は第1磁性層の補償温度をあらわ
す。σwは、それぞれ第1、第2磁性層間の界面磁壁エ
ネルギーを表わす。
【0054】第1磁性層2、第2磁性層3は、それぞれ
希土類元素(Tb,Dy,Gd,Nd,Ho等)と鉄族
遷移金族(Fe,Co,Ni等)との非晶質合金からな
る垂直磁化膜で構成され、各層間には交換結合が働いて
いる。
【0055】基板1としては、ガラス、紫外線硬化樹脂
によるガイドトラックを設けたガラス、ポリカーボネー
ト、 ポリメチルメタクリレート、エポキシ系樹脂など
公知の材料を制限無く用いることができる。
【0056】図4は、本発明に使用する光磁気記録媒体
の層構成の他の例を示す模式的断面図である。この図に
示す光磁気記録媒体は、基板1上に、ガイドトラック層
5、保護層6、第1磁性層2、第2磁性層3、保護層
6、反射層7を順次積層してなる。
【0057】また更に交換結合の調整機能を持つ中間層
を各磁性層間に設けてもよいし、さらに機能を付加する
磁性層を(例えば第1磁性層2より基板1側によりキュ
リー温度が高く、光磁気効果の大きい磁性層をもうける
など)設けてもよい。
【0058】さらにこれらの構造のものを2枚貼り合わ
せて両面記録可能な媒体としてもよい。
【0059】図6は、本発明中の光磁気記録方法を例示
する状態遷移図である。ここでは第1,第2磁性層とも
希土類元素の副格子磁化が優位のものとする。ここでは
各層の磁気モーメントが平行の場合界面磁壁は形成され
ないことになる。
【0060】まず光磁気記録を行なう前に、200〜5
000 Oe程度の外部磁界Hiを加え、第1磁性層の
磁気モーメントを一方向(ここでは上向き)に揃える。
これがいわゆる初期化処理である(図6(a))。
【0061】ここで初期化に必要なHiの大きさが、例
えば500 Oeより小さい場合は外部磁界Hiの代わ
りに記録磁界Hbで兼用することも可能である。
【0062】次に外部磁界と同一方向(上向き)に50
〜500 Oe程度の記録磁界Hbを加えながら記録信
号に対応させレーザパワーを2値レベルで変化させて照
射することによって以下の様な記録を行なう。
【0063】低レベルPbのレーザー光を照射すること
(以下Lプロセスと呼ぶ)により、磁性層の温度は第2
磁性層のキュリー温度Tc2以上まで上昇し、第2磁性
層3の磁気モーメントは消失した状態になる(図6
(c))。
【0064】そしてレーザースポットが移動し磁性層が
室温まで降温すれば図6(a)に示す状態に戻る。
【0065】一方、高レベルPaのレーザ光を照射する
こと(以下Hプロセスと呼ぶ)により、磁性層の温度は
第1磁性層の補償温度Tcomp1以上まで上昇し、第
1磁性層2は遷移金属の副格子磁化が優位となり磁気モ
ーメントは逆転する。(図6(c))このとき記録バイ
アスHbによって第1磁性層2は磁化反転する。(図6
(e))そして、レーザスポットが移動し第1磁性層の
補償温度Tcomp1まで降温すると、再び第1磁性層
2は希土類元素の副格子磁化が優位となり磁気モーメン
トが逆転する(図6(f))。
【0066】さらに降温が進み、磁性層の温度が第2磁
性層にキュリー温度Tc2以下まで下がると、第1磁性
層の副格子磁化と同じ方向に(界面磁壁を形成しないよ
うに)第2磁性層の磁化が生ずる(図6(g))。
【0067】さらに光磁気記録媒体は回転し、外部磁界
Hiを通過すると、第1磁性層の磁化は上向きに揃えら
れて図6(h)に示す状態となる。
【0068】図8は、本発明の光磁気記録方法の他の例
を示す状態遷移図である。
【0069】ここでは第1磁性層の副格子磁化は希土類
元素が優位、第2磁性層は遷移金属の副格子磁化が優位
の光磁気記録媒体を使用したこと以外は、図6に示した
方法と同じ記録操作を行なう。ここでは第1磁性層と第
2磁性層の磁気モーメントが反平行の場合に界面磁壁は
形成されないことになる。
【0070】この図8に示す様に、Hプロセスにおいて
磁性層の温度が第2磁性層のキュリー温度Tc2から室
温に戻る過程の状態(図8(f)〜(h))が、図6に
示したものと異なる。
【0071】これは、上述の様に第1磁性層の副格子磁
化は希土類元素が優位、第2磁性層は遷移金属の副格子
磁化が優位としたからである。
【0072】そこでHプロセスで記録した部分は、図8
(h)に示す様に、第1,第2磁性層の磁気モーメント
が平行(ここでは上向き)で界面磁壁が形成された状態
となる。
【0073】図12は、本発明中の光磁気記録媒体(図
8による)の再生方法を例示する図である。
【0074】上述の本発明の記録が終ると図12(a)
に示す様に記録部分の第1磁性層の磁気モーメントが全
て上向きとなっており、再生ビームを照射しても第2磁
性層の記録情報の再生は難しい。
【0075】そこで再生ビームを照射する際、図6,8
における記録磁界Hbを下向きに反転し、かつ磁界の大
きさを
【0076】
【数57】 の条件を満たすように設定する。
【0077】ここでHc1(R)は再生温度Rにおける
第1磁性層の保磁力を表す。σw(R)は再生温度Rに
おける第1−第2磁性層間の界面磁壁エネルギーを表
す。Ms1(R)は再生温度Rにおける第1磁性層の飽
和磁化の大きさを表す。
【0078】磁界Hbの上記式の条件のうち、Hc1−
σw/2Ms1h>Hbは、再生時に加えられる磁界だ
けで、第1磁性層の磁気モーメントが反転することがな
い様にするための条件である。
【0079】また磁界Hbの上記式の条件のうち、
【0080】
【数58】 の値の変化が小さい場合、第2磁性層に形成されたピッ
ト磁区が良好に転写されず、本発明の記録媒体では第1
磁性層は膜厚方向に組成が変化している。具体的には副
格子磁化は希土類元素優位で、第1−第2磁性層界面か
ら離れるに従って遷移金属元素の割合が増加する。磁気
特性では、第1−第2磁性層界面から離れ基板側の部分
では補償温度Tcomp1が低くなり室温に近くなる
(例えば50〜100℃)ので保磁力Hc1は大きくな
る(例えば2〜10KOe)。
【0081】これに対して従来の組成を有する第1−第
2磁性層界面に近い部分では、2値の記録が安定に行な
える様に、補償温度は100〜200℃程に、初期化も
可能な様に保磁力は0.5〜2KOe程度にする。
【0082】第1磁性層膜内では、膜厚方向に強く交換
結合しているので1つの磁性膜としての特性を示す。
【0083】この効果を図10をもとに説明する。
【0084】図6,8において状態(a)から(c)ま
で、温度上昇と共に変化するときの各磁性層の保磁力の
変化を図10に示す。
【0085】図10において実線は、第1,第2各磁性
層の単層膜サンプルの測定結果を示す。また点線は第1
磁性層が従来の均一膜状態(ただし膜組成は第1ー第2
磁性層界面に近い場所のもの)の測定結果を示す。
【0086】これを見ると第1磁性層が従来の均一膜状
態の場合は、その保磁力Hc1は、補償温度Tcomp
1まで増加していき、第1−第2磁性層間の交換結合に
よるバイアス磁界σw(t)/2Ms1(t)h1の大
きさも第2磁性層のキュリー温度でゼロになるように減
少していく。
【0087】そこで上記の磁壁が安定に存在するための
マージンHcl(t)−σw(t)/2Ms1(t)h
1は、再生ビームスポット内の温度分布などを考慮しな
いと温度上昇に従って大きくなることになる。これに対
して実線で示した、第1磁性層で膜厚方向に組成分布の
ある系では、その保磁力が室温からの温度上昇で急減す
る。
【0088】実線で示される第1磁性層の保磁力は膜厚
方向で補償温度の異なる組成の合成で従来例の第1磁性
層の保磁力(点線で示す)Hc1(t)より大きな値を
示すが、温度上昇で基板に近い膜部分の補償温度よりも
高くなると保磁力は急減し、図10の様に極小値をとっ
てやがてHc1(t)(点線)の値に近づく。
【0089】この場合は磁壁が安定に存在するためのマ
ージンHc1(t)−σw(t)/2Ms1(t)h1
は実線で示される膜厚方向で組成分布を持つ系の保磁力
が極小になる温度tminで、マージンも極小となる。
磁気超解像再生時の読みだし磁界をこの点でマージンが
マイナスの値になる様に(第2磁性層に形成されたピッ
トが第1磁性層に転写される様に)
【0090】
【数59】 に設定すれば良い。
【0091】この様に本発明の第1,第2磁性層を有す
る記録媒体を用いて所定の条件、方法によりオーバーラ
イト記録と磁気超解像が可能になった。 実施例2 図1は本発明に使用する光磁気記録媒体の層構成を例示
する模式的断面図である。この図に示す光磁気記録媒体
は、基板1上に第3磁性層4および第1磁性層2および
第2磁性層3を順次積層してなる。この記録媒体におい
ては、記録再生用レーザ光は基板1側から入射する。
尚、各磁性層の間には、以下の条件が成立している。
【0092】
【数60】
【0093】
【数61】
【0094】
【数62】
【0095】
【数63】
【0096】
【数64】
【0097】
【数65】
【0098】
【数66】
【0099】
【数67】 上記式中、Hc1,Hc2およびHc3はそれぞれ第1
磁性層、第2磁性層、第3磁性層の保持力をあらわす。
Tc1,Tc2およびTc3はそれぞれ第1磁性層、第
2磁性層、第3磁性層のキュリー温度をあらわす。h
1,h2およびh3はそれぞれ第1磁性層、第2磁性
層、第3磁性層の膜厚をあらわす。Tcomp1は第1
磁性層の補償温度をあらわす。σw12,σw13は、
それぞれ第1,第2磁性層間および第1,第3磁性層間
の界面磁壁エネルギーを表わす。 第1磁性層2、第2
磁性層3、第3磁性層4は、それぞれ希土類元素(T
b,Dy,Gd,Nd,Ho等)と鉄属遷移金属(F
e,Co,Ni等)との非晶質合金からなる垂直磁化膜
で構成され、各層間には交換結合が働いている。
【0100】基板1としては、ガラス、紫外線硬化樹脂
によるガイドトラックを設けたガラス、ポリカーボネイ
ト、ポリメチルメタクリレート、エポキシ系樹脂など公
知の材料を制限無く用いることができる。
【0101】図3は、本発明に使用する光磁気記録媒体
の層構成の他の例を示す模式的断面図である。この図に
示す光磁気記録媒体は、基板1上に、ガイドトラック層
5、保護層6、第3磁性層4、第1磁性層2、第2磁性
層3、保護層6、反射層7を順次積層してなる。
【0102】また更に交換結合の調整機能を持つ中間層
を各磁性層間に設けてもよいし、さらに機能を付加する
磁性層を(例えば第3磁性層4より基板1側によりキュ
リー温度が高く、光磁気効果の大きい磁性層をもうける
など)設けてもよい。
【0103】さらにこれらの構造のものを2枚貼り合わ
せて両面記録可能な媒体としてもよい。
【0104】図5は、本発明中の光磁気記録方法を例示
する状態遷移図である。ここでは第1,第2,第3磁性
層とも希土類元素の副格子磁化が優位のものとする。こ
こでは各層の磁気モーメントが平行な場合界面磁壁は形
成されないことになる。
【0105】まず光磁気記録を行なう前に、200〜5
000 Oe程度の外部磁界Hiを加え、第1磁性層の
磁気モーメントを一方向(ここでは上向き)に揃える。
【0106】このとき第1磁性層に強く交換結合してい
る第3磁性層の磁気モーメントも一方向に揃う。これが
いわゆる初期化処理である(図5(a))。
【0107】ここで初期化に必要なHiの大きさが、例
えば500 Oeより小さい場合は外部磁界Hiの代わ
りに記録磁界Hbで兼用することも可能である。
【0108】次に外部磁界と同一方向(上向き)に50
〜500 Oe程度の記録磁界Hbを加えながら記録信
号に対応させレーザパワーを2値レベルで変化させて照
射することによって以下の様な記録を行なう。
【0109】低レベルPbのレーザ光を照射すること
(以下Lプロセスと呼ぶ)により、磁性層の温度は第2
磁性層のキュリー温度Tc2以上まで上昇し、第2磁性
層3の磁気モーメントは消失した状態になる。このとき
第3磁性層は図3では、第2磁性層3よりも低いキュリ
ー温度を有するので、温度Tc2よりも低温ですでに磁
気モーメントは消失している(図5(c))。
【0110】そしてレーザスポットが移動し磁性層が室
温まで降温すれば図5(a)に示す状態に戻る。
【0111】一方、高レベルPaのレーザ光を照射する
こと(以下Hプロセスと呼ぶ)により、磁性層の温度は
第1磁性層の補償温度Tcomp1以上まで上昇し、第
1磁性層2は遷移金属の副格子磁化が優位となり磁気モ
ーメントは逆転する。(図5(d))このとき記録バイ
アスHbによって第1磁性層2は磁化反転する。(図5
(e))そして、レーザスポットが移動し第1磁性層の
補償温度Tcomp1まで降温すると、再び第1磁性層
2は希土類元素の副格子磁化が優位となり磁気モーメン
トが逆転する(図5(f))。
【0112】さらに降温が進み、磁性層の温度が第2磁
性層のキュリー温度Tc2以下まで下がると、第1磁性
層の副格子磁化と同じ方向に(界面磁壁を形成しないよ
うに)第2,第3磁性層の磁化が生じる(図5
(g))。
【0113】さらに光磁気記録媒体は回転し、外部磁界
Hiを通過すると、第1、第3磁性層の磁化は上向きに
揃えられて図5(h)に示す状態となる。
【0114】図7は、本発明の光磁気記録方法の他の例
を示す状態遷移図である。
【0115】ここでは第1,第3磁性層の副格子磁化は
希土類元素が優位、第2磁性層は遷移金属の副格子磁化
が優位の光磁気記録媒体を使用したこと以外は、図5に
示した方法と同じ記録操作を行なう。ここでは第1,第
3磁性層と第2磁性層の磁気モーメントが反平行の場合
に界面磁壁は形成されないことになる。
【0116】この図7に示す様に、Hプロセスにおいて
磁性層の温度が第2磁性層のキュリー温度Tc2から室
温に戻る過程の状態(図7(f)〜(h))が、図5に
示したものと異なる。
【0117】これは、上述の様に第1,第3磁性層の副
格子磁化は希土類元素が優位、第2磁性層は遷移金属の
副格子磁化が優位としたからである。
【0118】そこでHプロセスで記録した部分は、図7
(h)に示す様に、第1,第2磁性層の磁気モーメント
が平行(ここでは上向き)で界面磁壁が形成された状態
となる。
【0119】図11は、本発明中の光磁気記録(図7に
よる)の再生方法を例示する図である。
【0120】上述の本発明の記録が終ると図11(a)
に示す様に記録部分の第3,第1磁性層の磁気モーメン
トが全て上向きとなっており、再生ビームを照射しても
第2磁性層の記録情報の再生は難しい。
【0121】そこで再生ビームを照射する際、図5,図
7における記録磁界Hbを下向きに反転し、かつ磁界の
大きさを
【0122】
【数68】 の条件を満たすように設定する。
【0123】同じに
【0124】
【数69】 が成り立つことも条件になる。
【0125】ここでHc1(t),Hc3(t)は再生
温度tにおける第1磁性層と第3磁性層の保磁力を表わ
す。σw12(t),σw13(t)は再生温度tにお
ける第1−第2磁性層間、第1−第3磁性層間の界面磁
壁エネルギーを表す。Ms1(t),Ms3(t)は再
生温度tにおける第1磁性層と第3磁性層の飽和磁化の
大きさを表す。
【0126】磁界Hbの上記式の条件のうち、Hc1−
σw12/2Ms1h1>Hbは、再生時に加えられる
磁界だけで、第1磁性層の磁気モーメントが反転するこ
とがない様にするための条件である。
【0127】また磁界Hbの上記式の条件のうち、
【0128】
【数70】 の条件は、次のことを示す。
【0129】後に詳述する再生ビームによると、ビーム
スポットの中心部分が一番高い温度になり、スポット周
辺では温度上昇が小さい。
【0130】再生ビームのパワーをだんだんと大きくし
て記録層の温度を上げていく。記録層の温度tが室温の
場合は、Hc1(t)−σw12(t)/2Ms1
(t)h1は、Hc1−σw12/2Ms1h1で、こ
れは室温で磁壁が安定に存在するためのマージンを意味
する。これは通常正の値である。(例えば200〜50
0 Oe)そこで室温の場合の記録層の温度tが上昇し
て、Hc1(t)−σw12(t)/2Ms1(t)h
1の値がわずかでも減少すると、Hb>Hc1(t)−
σw12(t)/2Ms1(t)h1となり、加えられ
る磁界Hbで第1磁性層の磁気モーメントは反転、第2
磁性層の記録情報が、第1磁性層(同時に第3磁性層)
に転写されることが可能になる。
【0131】上記の磁壁が安定に存在するためのマージ
ンの項、Hc1(t)−σw12(t)/2Ms1
(t)h1の値が、室温で比較的大きく、しかも昇温と
ともに大きく変化する場合は適当な再生磁界の大きさと
再生レーザーパワーに設定すれば、再生時に昇温したビ
ームスポットの中心部だけで第2磁性層の記録情報が、
第1磁性層に転写され磁気超解像が可能になる。
【0132】しかし上記のマージンHc1(t)−σw
12(t)/2Ms1(t)h1の値の変化が小さい場
合、第2磁性層に形成されたピット磁区が良好に転写さ
れず、この磁気超解像は不可能になる。
【0133】本発明の記録媒体では第1磁性層に隣接し
て、室温では第1磁性層より保磁力が大きくキュリー温
度が小さい第3磁性層が設けられる。
【0134】この効果を図7をもとに説明する。
【0135】図5,図7において状態8(a)から
(c)まで、温度上昇と共に変化するときの各磁性層の
保磁力の変化を図9に示す。
【0136】ここで第1磁性層と第3磁性層は強く結合
しているので(両層の保磁力の差よりも交換結合による
バイアス磁界の方が大きい)、磁化曲線の測定では両層
の磁化は同時反転する。
【0137】図9において実線は、第1.第2,第3各
磁性層の単層膜サンプルの測定結果を示す。また点線
は、第3,第1磁性層積層状態の測定結果を示す。
【0138】これを見ると第1磁性層単層の場合は、そ
の保磁力Hc1は、補償温度Tcomp1まで増加して
いき、第1−第2磁性層間の交換結合によるバイアス磁
界σw12(t)/2Ms1(t)h1の大きさも第2
磁性層のキューリ温度でゼロになるように減少してい
く。
【0139】そこで上記の磁壁が安定に存在するための
マージンHc1(t)−σw12(t)/2Ms1
(t)h1は、再生ビームスポット内の温度分布などを
考慮しないと温度上昇で小さくなることは考えにくい。
【0140】これに対して点線で示した第3,第1磁性
層積層系では、第3磁性層の保磁力、磁化が室温からの
温度上昇で急減する。点線で示される見かけの保磁力は
Hc1(t)+σ13(t)/2Ms1(t)h1で、
交換力によるバイアス分だけHc1(t)より大きな値
を示すが、温度上昇でσw13(t)は急減し、点線で
示される積層系の保磁力も図1の様に最小限をとってや
がてHcl(t)の値に近付く。
【0141】この場合は磁壁が安定に存在するためのマ
ージンHc1(t)−σw12(t)/2Ms1(t)
h1は点線で示される積層系の保磁力が極小になる温度
tminでマージンも極小となる。磁気超解像再生時の
読みだし磁界をこの点でマージンがマイナスの値になる
様に(第2磁性層に形成されたピットが第1磁性層に転
写される様に) Hb>Hc1(tmin)−σw12(tmin)/2
Ms1(Tmin)h1 に設定すれば良い。
【0142】この様に本発明の第1,第2,第3磁性層
を有する記録媒体を用いて所定の条件、方法によりオー
バーライト記録と磁気超解像が可能になった。 実施例3 本発明に使用する光磁気記録媒体の層構成は基板上に第
三磁性層4および第一磁性層2および第二磁性層3を順
次積層してなる。この記録媒体においては、記録再生用
レーザー光は基板1側から入射する。尚、磁性層の間に
は以下の条件が成り立っている。
【0143】
【数71】
【0144】
【数72】
【0145】
【数73】
【0146】
【数74】
【0147】
【数75】
【0148】
【数76】
【0149】
【数77】
【0150】
【数78】
【0151】
【数79】 上記式中、Hc1,Hc2およびHc3はそれぞれ第1
磁性層、第2磁性層、第3磁性層の保持力をあらわす。
Tc1,Tc2およびTc3はそれぞれ第1磁性層、第
2磁性層、第3磁性層のキュリー温度をあらわす。h
1,h2およびh3はそれぞれ第1磁性層、第2磁性
層、第3磁性層の膜厚をあらわす。Tcomp1、Tc
omp2はそれぞれ第1磁性層、第2磁性層の補償温度
をあらわす。σw12,σw13は、それぞれ第1,第
2磁性層間および第1、第3磁性層間の界面磁壁エネル
ギーを表わす。
【0152】第一磁性層2、第二磁性層3第三磁性層4
は、それぞれ希土類元素(Tb、Dy、Gd、Nd、H
o等)と鉄族遷移元素(Fe、Co、Ni等)との非晶
質合金からなる垂直磁化膜で構成され、各層間には交換
結合が働いている。基板1としては、ガラス、紫外線硬
化樹脂によるガイドトラックを設けたガラス、ポリカー
ボネイト、ポリメチルメタクリレート、エポキシ系樹脂
等公知の材料を制限なく用いることができる。本発明に
使用する光磁気記録媒体の層構成の他の例としては、基
板1上に、ガイドトラック層5、保護層6、第三磁性層
4、第一磁性層2、第二磁性層3、保護層7、反射層7
を順次積層してなるもの等が考えられる。また更に交換
結合の調整機能を持つ中間層を各磁性層間に設けてもよ
いし、更に機能を付加する磁性層を(例えば第三磁性層
4より基板1側よりキュリー温度が高く、光磁気効果の
大きい磁性層を設けるなど)設けても良い。更にこれら
の構造のものを二枚貼り合わせて両面記録可能な媒体と
してもよい。本実施例の前述の実施例2に対する相違は
第三磁性層が室温では第一磁性層より保磁力が大きく、
補償温度が第一磁性層より低いということである。(T
comp3<Tcomp1) 本実施例の効果を図13をもとに説明する。図13で
は、各磁性層の保磁力の温度変化を示す。ここで第一磁
性層と第三磁性層は強く結合しているので(両層の保磁
力の差よりも交換結合によるバイアス磁界の方が大き
い)、磁化曲線の測定では両層の磁化は同時反転する。
図13において実線は、第一、第二、第三各磁性層の単
層膜サンプルの測定結果を示す。また点線は、第三、第
一両磁性層積層状態の測定結果を示す。これをみると第
一磁性層単層の場合は、その保磁力Hclは、補償温度
Tcomp1まで増加していき、第一ー第二磁性層間の
交換結合によるバイアス磁界σw12(t)/2Ms1
(t)h1の大きさも第二磁性層のキュリー温度でゼロ
になるように減少していく。そこで上記の磁壁が安定に
存在するためのマージンHc1(t)−σw12(t)
/2Ms1(t)h1は、再生ビームスポット内の温度
分布などを考慮しないと温度上昇で小さくなることは考
えにくい。これに対して点線で示した、第3,第1磁性
層積層系では、第3磁性層の保磁力,磁化が室温からの
温度上昇で急減する。点線で示される見かけの保磁力は
Hc1(t)+σ13(t)/2Ms1(t)h1で、
交換力によるバイアス分だけHc1(t)より大きな値
を示すが、温度上昇でHc3(t)は急減し、点線で示
される積層系の保磁力も図6のように極小値をとってや
がてHc1(t)の値に近ずく。この場合は磁壁が安定
に存在するためのマージンHc1(t)−σw12
(t)/2Ms1(t)h1は点線で示される積層系の
保磁力が極小になる温度tminで、マージンも極小と
なる。磁気超解像再生時の読み出し磁界をこの点でマー
ジンがマイナスの値になるように(第2磁性層に形成さ
れたピットが第1磁性層に転写されるように)Hb>H
c1(tmin)−σw12(tmin)/2Ms1
(tmin)h1に設定すればよい。記録中の磁化状態
は、図6、図8、に示される実施例1と同じである。記
録ピットの磁気超解像再生は、図11に示される実施例
1と同じである。このように本発明の第1,第2,第3
磁性層を有する記録媒体を用いて所定の条件,方法によ
りオーバーライト記録と磁気超解像が可能となった。 実験例1 次に本発明を具体的に実験した例を詳述する。
【0153】厚さ1.2mm,直径130mmのポリカ
ーボネイト基板上に、スパッタリング法によって厚さ約
60nmのSi34 からなる誘導体保護膜を設け、次
に厚さ約50nmのGd−Dy−Fe−Coの第1磁性
層を設け、次に厚さ約20nmのDy12Tb10Fe70
8 (at%)の第2磁性層を設け、更に厚さ約40n
mのAlからなるヒートシンク層を設け、更に厚さ約6
0nmのSi34 からなる誘導体保護膜を設けスパッ
タリングを終了した。最後にスピンコートにより、アク
リレート系樹脂保護層を設け、光磁気記録媒体を得た。
【0154】第1磁性層組成はSi34 膜界面で(G
50Dy5020(Fe80Co2080(at%)であり、
第2磁性層界面で(Gd50Dy5024(Fe80Co20
76(at%)であった。
【0155】この媒体の特性等はは、以下の通りであ
る。
【0156】 第1磁性層/第2磁性層の膜特性((Gd50Dy5024(Fe80Co2076( at%)膜の磁性特性) 保磁力(Hc1) : 500 Oe キュリー温度(Tc1) : 230 ℃ 飽和磁化(Ms1) : 220 emu/cc 補償温度(Tcomp1) : 180 ℃ 第1磁性層/Si34 層界面の膜特性((Gd50Dy5020(Fe80Co2080(at%)膜の磁気特性) 保磁力(Hc1) :4000 Oe キュリー温度(Tc1) : 250 ℃ 飽和磁化(Ms1) : 150 emu/cc 補償温度(Tcomp1) : 50 ℃ 第1磁性層/全体の膜特性 保磁力(Hc1) :1000 Oe キュリー温度(Tc1) : 240 ℃ 飽和磁化(Ms1) : 190 emu/cc 補償温度(Tcomp1) : 180 第2磁性層の保磁力(Hc1) :15000 Oe 第2磁性層のキュリー温度(Tc1) : 160 ℃ 第2磁性層の飽和磁化(Ms1) : 40 emu/cc 第2磁性層の膜厚(h1) : 20 nm 第1−第2磁性層の界面磁壁エネルギー(σw12):2.2erg/cm^2 この光磁気記録媒体を1800rpmで回転させ、半径
35mmの位置で780nm波長レーザで、2値記録パ
ワー(Pb:6mw,Pa:12mw)で、上向きに2
00 Oeの磁界を加えながら記録を行なった。ここで
第1磁性層を上向きに着磁(初期化)させる外部磁界の
大きさは3KOeである。
【0157】なお第1磁性層積層膜の見かけの保磁力は
約1KOeであった。記録に際して、記録信号の周波数
は1.8MHzから7.4MHzまで変化させた。
【0158】次に記録信号の再生に当り再生ビームの出
力を1mwから3mwまで変化させ、再生ビームスポッ
トで下向きに磁界を0から500Oeまで変化させて印
加した。
【0159】この結果印加磁界70〜220 Oe、再
生レーザーパワー1.0〜2.0mwの広い範囲で、例
えば7.4MHz(マーク長約0.4ミクロン)の記録
信号もc/n比40dB以上の良好な再生信号品質を示
した。
【0160】なお第1磁性層を第2磁性層界面での組成
で均一にし厚さを50nmにして、同様に作製したサン
プルディスクについて、同様の記録/再生の実験を行な
うと良好な再生c/n比が得られるのは印加磁界150
Oe、再生パワー1.0〜2.0mwの狭い範囲に限
られることが分かった。 実験例2 次に本発明を具体的に実験した例を詳述する。
【0161】厚さ1.2mm,直径130mmのポリカ
ーボネイト基板上に、スパッタリング法によって厚さ約
60nmのSi34 からなる誘導体保護膜を設け、次
に厚さ約10nmのDy25Fe70Co5 (at%)の第
3磁性層を設け、次に厚さ約25nmのGd20Dy5
70Co5 (at%)の第1磁性層を設け、次に厚さ約
20nmのDy12Tb10Fe70Co8 の第2磁性層を設
け、更に厚さ40nmのAlからなるヒートシンク層を
設け、更に厚さ約60nmのSi34 からなる誘導体
保護膜を設け、光磁気記録媒体を得た。
【0162】この記録媒体の特性等は、以下の通りであ
る。
【0163】 第1磁性層の保磁力(Hc1) : 500 Oe 第1磁性層のキュリー温度(Tc1) : 230 ℃ 第1磁性層の飽和磁化(Ms1) : 220 emu/cc 第1磁性層の膜厚(h1) : 25 nm 第1磁性層の補償温度(Tcomp1) : 180 ℃ 第2磁性層の保磁力(Hc1) :15000 Oe 第2磁性層のキュリー温度(Tc1) : 160 ℃ 第2磁性層の飽和磁化(Ms1) : 40 emu/cc 第2磁性層の膜厚(h1) : 20 nm 第3磁性層の保磁力(Hc1) :8000 Oe 第3磁性層のキュリー温度(Tc1) : 140 ℃ 第3磁性層の飽和磁化(Ms1) : 120 emu/cc 第3磁性層の膜厚(h1) : 10 nm 第3−第1磁性層の界面磁壁エネルギー(σw13):2.5erg/cm^2 第1−第2磁性層の界面磁壁エネルギー(σw12):2.2erg/cm^2 この光磁気記録媒体を1800rpmで回転させ、半径
35mmの位置で780nm波長レーザで、2値記録パ
ワー(Pb:5mwPa:12mw)で、上向きに20
0 Oeの磁界を加えながら記録を行なった。ここで第
3,第1磁性層を上向きに着磁(初期化)させる外部磁
界の大きさは2KOeである。
【0164】なお第3−第1磁性層積層膜の見かけの保
磁力は約1KOeであった。(これはおおよそHc1
(500 Oe)+σw13/2Ms1h1(500
Oe)に等しい。)
【0165】また第3−第1磁性層積層膜に対する第2
磁性層界面からの交換結合によるバイアスも約300
Oeであった。(これはおおよそσw12/(2Ms1
h1+2Ms3h3)に等しい。)記録に際して、記録
信号の周波数は1.8MHzから7.4MHzまで変化
させた。次に記録信号の再生に当り再生ビームの出力を
1mwから3mwまで変化させた。再生ビームスポット
で下向きに磁界を0から500 Oeまで変化させて印
加した。
【0166】この結果印加磁界50〜200 Oe、再
生レーザーパワー1.0〜2.0mwの広い範囲で、例
えば7.4MHz(マーク長約0.4ミクロン)の記録
信号もc/n比40dB以上の良好な再生信号品質を示
した。
【0167】なお第3磁性層を設けず、第1磁性層の厚
さを50nmにして、同様に作製したサンプルディスク
について、同様の記録/再生の実験を行なうと良好な再
生c/n比が得られるのは印加磁界150 Oe、再生
パワー1.0〜2.0mwの狭い範囲に限られることが
分かった。 実験例3 次に本発明を具体的に実験した例を詳述する。
【0168】厚さ1.2mm,直径130mmのポリカ
ーボネイト基板上に、スパッタリング法によって厚さ約
60nmのSi34 からなる誘導体保護膜を設け、次
に厚さ約10nmのGd25Fe60Cb15 (at%)の第
3磁性層を設け、次に厚さ約25nmのGd20Dy5
70Co5 (at%)の第1磁性層を設け、次に厚さ約
20nmのDy12Tb10Fe70Co8 の第2磁性層を設
け、更に厚さ40nmのAlからなるヒートシンク層を
設け、更に厚さ約60nmのSi34 からなる誘導体
保護膜を設け、光磁気記録媒体を得た。
【0169】この記録媒体の特性等は、以下の通りであ
る。
【0170】 第1磁性層の保磁力(Hc1) : 500 Oe 第1磁性層のキュリー温度(Tc1) : 230 ℃ 第1磁性層の飽和磁化(Ms1) : 220 emu/cc 第1磁性層の膜厚(h1) : 25 nm 第1磁性層の補償温度(Tcomp1) : 180 ℃ 第2磁性層の保磁力(Hc1) :15000 Oe 第2磁性層のキュリー温度(Tc1) : 160 ℃ 第2磁性層の飽和磁化(Ms1) : 40 emu/cc 第2磁性層の膜厚(h1) : 20 nm 第3磁性層の保磁力(Hc1) :8000 Oe 第3磁性層のキュリー温度(Tc1) : 165 ℃ 第3磁性層の飽和磁化(Ms1) : 10 emu/cc 第3磁性層の補償温度(Tcomp3) : 10℃ 第3磁性層の膜厚(h1) : 10 nm 第3−第1磁性層の界面磁壁エネルギー(σw13):2.0erg/cm^2 第1−第2磁性層の界面磁壁エネルギー(σw12):2.2erg/cm^2 この光磁気記録媒体を1800rpmで回転させ、半径
35mmの位置で780nm波長レーザで、2値記録パ
ワー(Pb:5mw、Pa:12mw)で、上向きに2
00 Oeの磁界を加えながら記録を行なった。ここで
第3,第1磁性層を上向きに着磁(初期化)させる外部
磁界の大きさは2KOeである。
【0171】なお第3−第1磁性層積層膜の見かけの保
磁力は約1KOeであった。(これはおおよそHc1
(500 Oe)+σw13/2Ms1h1(400
Oe)に等しい。)
【0172】また第3−第1磁性層積層膜に対する第2
磁性層界面からの交換結合によるバイアスも約300
Oeであった。(これはおおよそσw12/(2Ms1
h1+2Ms3h3)に等しい。) 記録に際して、記録信号の周波数は1.8MHzから
7.4MHzまで変化させた。次に記録信号の再生に当
り再生ビームの出力を1mwから3mwまで変化させ、
同時に再生ビームスポットで下向きに磁界を0から50
0 Oeまで変化させて印加した。この結果印加磁界
の広い範囲で、例えば7.4MHz(マーク長約0.4
ミクロン)の記録信号もc/n比40dB以上の良好な
再生信号品質を示した。
【0173】なお第3磁性層を設けず、第1磁性層の厚
さを50nmにして、同様に作製したサンプルディスク
について、同様の記録/再生の実験を行なうと良好な再
生c/n比が得られるのは印加磁界150 Oe、再生
パワー1.0〜2.0mwの狭い範囲に限られることが
分かった。
【0174】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば再生
時に印加する磁界の大きさが多少変動してもあるいは印
加磁界なしでも常に微小磁区を再生ビームスポットの中
心だけで再生する機能を発揮し得ると共に再生時の印加
磁界再生パワーの設定に広いマージンを持てるようにな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光磁気記録媒体の層構成の一例を示す
模式的断面図
【図2】本発明の光磁気記録媒体の層構成の他の例を示
す模式的断面図
【図3】本発明の光磁気記録媒体の層構成の他の例を示
す模式的断面図
【図4】本発明の光磁気記録媒体の層構成の他の例を示
す模式的断面図
【図5】本発明の光磁気記録方法を例示する状態遷移図
【図6】本発明の光磁気記録方法の他の例を示す状態遷
移図
【図7】本発明の光磁気記録方法の他の例を示す状態遷
移図
【図8】本発明の光磁気記録方法の他の例を示す状態遷
移図
【図9】本発明の光磁気記録層の保磁力の温度特性を例
示する図
【図10】本発明の光磁気記録層の保磁力の温度特性を
例示する図
【図11】本発明の光磁気記録の再生方法を例示する図
【図12】本発明の光磁気記録の再生方法の別の例を示
す図
【図13】各磁性層の保磁力の温度変化を示す図
【符号の説明】
1 基板 2 第1磁性層 3 第2磁性層 4 第3磁性層 5 ガイドトラック層 6 保護層 7 反射層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性を有する基板上に少なくとも希土
    類−遷移金属合金からなる第1磁性層、第2磁性層とが
    この順に積層され、第1磁性層は膜厚方向に組成あるい
    は磁気特性が変化しており、さらに下記条件及び条件式
    (1)〜(8)を満たすことを特徴とする光磁気記録媒
    体。 (1)第1磁性層が希土類−遷移金属元素の非晶質合金
    からなり副格子磁化は、希土類元素優位である。 (2)第1磁性層が希土類−遷移金属元素の非晶質合金
    からなり、基板に近い側で遷移金属組成が大きくなる。 【数1】 【数2】 【数3】 【数4】 【数5】 【数6】 上記式中、Hc1,Hc2はそれぞれ第1磁性層、第2
    磁性層の保磁力をあらわす。Tc1,Tc2はそれぞれ
    第1磁性層、第2磁性層のキュリー温度をあらわす。h
    1,h2はそれぞれ第1磁性層、第2磁性層の膜厚をあ
    らわす。Tcomp1は第1磁性層の補償温度をあらわ
    す。σwは、それぞれ第1、第2磁性層間の界面磁壁エ
    ネルギーを表わす。
  2. 【請求項2】 透光性を有する基板上に少なくとも第3
    磁性層、第1磁性層、第2磁性層とがこの順に積層さ
    れ、かつ下記式(1)〜(8)を満たすことを特徴とす
    る光磁気記録媒体。 【数7】 【数8】 【数9】 【数10】 【数11】 【数12】 【数13】 【数14】 上記式中、Hc1,Hc2およびHc3はそれぞれ第1
    磁性層、第2磁性層、第3磁性層の保持力をあらわす。
    Tc1,Tc2およびTc3はそれぞれ第1磁性層、第
    2磁性層、第3磁性層のキュリー温度をあらわす。h
    1,h2およびh3はそれぞれ第1磁性層、第2磁性
    層、第3磁性層の膜厚をあらわす。Tcomp1は第1
    磁性層の補償温度をあらわす。σw12,σw13は、
    それぞれ第1,第2磁性層間および第1,第3磁性層間
    の界面磁壁エネルギーを表わす。
  3. 【請求項3】 透光性を有する基板上に少なくとも第3
    磁性層、第1磁性層、第2磁性層とがこの順に積層さ
    れ、かつ下記式(1)〜(9)を満たすことを特徴とす
    る光磁気記録媒体。 【数15】 【数16】 【数17】 【数18】 【数19】 【数20】 【数21】 【数22】 【数23】 上記式中、Hc1,Hc2およびHc3はそれぞれ第1
    磁性層、第2磁性層、第3磁性層の保持力をあらわす。
    Tc1,Tc2およびTc3はそれぞれ第1磁性層、第
    2磁性層、第3磁性層のキュリー温度をあらわす。h
    1,h2およびh3はそれぞれ第1磁性層、第2磁性
    層、第3磁性層の膜厚をあらわす。Tcomp1、Tc
    omp2はそれぞれ第1磁性層、第2磁性層の補償温度
    をあらわす。σw12,σw13は、それぞれ第1,第
    2磁性層間および第1、第3磁性層間の界面磁壁エネル
    ギーを表わす。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載の光磁気記録
    媒体を用いて記録を行なう方法において外部の磁界によ
    り第1、第3磁性層の磁気モーメントを一定方向に揃え
    ておき、この磁界と同一方向に記録バイアス磁界をかけ
    ながら、次のように2値にパワーを変調させたレーザ光
    を記録信号に応じて照射することを特徴とする光磁気記
    録方法。 (1)第1磁性層と第2磁性層の間に磁壁が存在しない
    状態を得る低パワーのレーザ光を照射する。 (2)第1磁性層と第2磁性層の間に磁壁が存在する状
    態を得る高パワーのレーザ光を照射する。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のうちいずれか1項記載
    の光磁気記録媒体の記録情報を再生する方法において、
    第1磁性層の磁気モーメントの方向とは逆方向の磁界を
    かけながら再生レーザビームを照射し、そのビームスポ
    ットの中心部において、第1磁性層の磁気モーメントの
    方向を第1磁性層と第2磁性層との間に磁壁が存在しな
    い状態に変えながら記録情報を再生することを特徴とす
    る光磁気記録再生方法。
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WO1997031373A1 (fr) * 1996-02-22 1997-08-28 Sanyo Electric Co., Ltd. Support d'enregistrement magneto-optique sur lequel on enregistre des informations par un procede a tres haute resolution, et dispositif d'enregistrement et de lecture associes

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