JPH0873426A - アザフラーレン誘導体、それらの製造方法およびそれらの使用 - Google Patents

アザフラーレン誘導体、それらの製造方法およびそれらの使用

Info

Publication number
JPH0873426A
JPH0873426A JP7198688A JP19868895A JPH0873426A JP H0873426 A JPH0873426 A JP H0873426A JP 7198688 A JP7198688 A JP 7198688A JP 19868895 A JP19868895 A JP 19868895A JP H0873426 A JPH0873426 A JP H0873426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
aryl
fullerene
alkyl
alkyl group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7198688A
Other languages
English (en)
Inventor
Carsten Dr Bingel
カルシュテン・ビンゲル
Jochen Mattay
ヨヒェン・マッタイ
Johannes Averdung
ヨハネス・アヴェルドゥンク
Werner Abraham
ヴェルナー・アブラハム
Dirk Jacobi
ディルク・ヤコビ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoechst AG
Original Assignee
Hoechst AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from DE4427489A external-priority patent/DE4427489A1/de
Priority claimed from DE4444684A external-priority patent/DE4444684A1/de
Application filed by Hoechst AG filed Critical Hoechst AG
Publication of JPH0873426A publication Critical patent/JPH0873426A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D263/00Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings
    • C07D263/52Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D203/00Heterocyclic compounds containing three-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D203/26Heterocyclic compounds containing three-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2604/00Fullerenes, e.g. C60 buckminsterfullerene or C70

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Indole Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 その物理的性質、例えば、溶解度および極性
を改良するとともに、さらに化学的に反応させて、新規
なフラーレン誘導体を与えることを可能とする、官能基
を有する構造単位を含有する定義されたフラーレン誘導
体を合成する。 【解決手段】 式I: [式中、記号および添字は、以下の意味を有する:すな
わち、Fは、式C20+2m(式中、m=2〜100)で表
されるフラーレン基であり;Xは、C=O、SO2、S
O、P(O)R、P(S)RまたはPRであり;Rは、
直鎖または分岐C1〜C20アルキル基、C6〜C14アリー
ル−C1〜C10アルキル基またはC6〜C14アリール基で
あり、nは、1〜(10+m)(ただし、m=2〜10
0)の自然数である。]で表されるフラーレン誘導体、
および、例えば、式Iで表されるフラーレン誘導体の転
移によって得られるフラーレンオキサゾール類、ならび
に、それらの製造方法およびそれらの使用に係る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】フラーレン類(fullerenes)
は、式(C20+2m)(式中、m=自然数)で表される籠形
の炭素同素体である。これらは、12個の炭素原子5員
環と少なくとも2個以上の任意の数の炭素原子6員環と
を有する。この類の化合物は、Kroto および Smalley
(Nature, 1985, 318, 162)によって1985年に初めて
発見され、Kratschmer および Huffman が1990年
(Nature, 1990, 347, 354)に初めてC60の巨視的な量
の製造を報告したが、このような化合物は、直ちに広範
な興味を引き、非常に短い間に、多数の調査研究の主題
となった(例えば、G. S. Hammond, V. J. Kuck (Edito
rs), Fullerenes, American Chemical Society, Washin
gton DC 1992 および Accounts of Chemical Research,
March edition 1992を参照)。
【0002】
【従来の技術】例えば、オプトエレクトロニクスの分野
および活性化合物についての研究領域において、この類
の物質は大きな可能性が期待されているので、誘導体、
特に、C60およびC70の誘導体の形成を目的として、鋭
意研究が既になされてきた(例えば、R. Taylor, D.R.
M. Walton, Nature 1993, 363, 685 および A. Hirsch,
Angew. Chem. 1999, 105, 1189を参照)。誘導体形成に
ついての種々の実験において、C60の限定されたモノ付
加体を単離することが可能となった。
【0003】シクロプロパン誘導体は、例えば、フラー
レン類をジアゾメタン誘導体と1,3−双極性環状付加
で反応させ、窒素を脱離させることにより(例えば、F.
Wudlet al., Acc. Chem. Res. 1992, 25, 157およびF.
Diederich et al., Helv. Chem. Acta 1993, 76, 1231
を参照)、求核性のグリコシリデンカルベン類(例え
ば、A. Vasella et al., Angew. Chem. 1992, 104, 138
3 を参照)を用いる[2+1]カルベン付加で、およ
び、安定化されたα−ハロカルバニオン類との反応によ
り(例えば、C. Bingel, Chem. Ber. 1993, 126, 195
7)、得られた。
【0004】シクロプロパン誘導体に対応する窒素ヘテ
ロ環の最初の例が記載されている。かくして、ベンジル
アジド類およびアルコキシメチレンアジド類とのC60
熱的に活性化された反応において、5−6環アザフレロ
イド類(azafulleroids)が得られる(M. Prato, Q. Cha
n Li, F. Wudl, J. Am. Chem. Soc. 1993, 115, 114
8)。カルバメート構造を有する6−6環フラーレンアジ
リジン類は、アジドギ酸エステルとのC60の熱的に活性
化された反応によって製造されている(T. Ishida, K. T
anaka, T. Nogami, Chem. Lett. 1994, 561; N. R. Ban
ks et al., J. Chem. Soc., Chem. Commun. 1994, 136
5)。
【0005】Ishida et al.は、カルバメート構造を有
し、彼らによって製造された6−6環フラーレンアジリ
ジン誘導体を、沸騰オルト−ジクロロベンゼン中におい
て8時間後に変化なく回収しているが、Banks et al.
は、彼らによって研究されたカルバメート構造を有する
6−6環フラーレンアジリジンをテトラクロロエタン中
で還流することによって異性化させると、フラーレン
4,5−オキサゾールを与えると記載している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、一方
においては、溶解度および極性のような物理的性質を改
良し、他方においては、さらに化学的に反応させて新規
なフラーレン誘導体を与えることを可能とするような官
能基を有する構造単位を含有する特定のフラーレン誘導
体を合成することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、酸アミ
ド官能基を有するフラーレンアジリジン類が、例えば、
フラーレンとアシルナイトレン(acylnitrenes)とから
製造することができること、並びに、N−ハロ酸アミド
アニオンのフラーレンとの反応も同様にフラーレンアジ
リジン類を与えることが見いだされた。
【0008】本発明は、式I:
【化5】 [式中、記号および添字は、以下の意味を有する:すな
わち、Fは、式C20+2m(式中、m=2〜100)で表
されるフラーレン基であり;Xは、C=O、SO2、S
O、P(O)R、P(S)RまたはPRであり;Rは、
直鎖または分岐C1〜C20アルキル基、C6〜C14アリー
ル−C1〜C10アルキル基またはC6〜C14アリール基
{ただし、アルキル基においては、一以上の非隣接CH
2基は、−C≡C−、−CH=CH−、−O−、−S
−、−COO−、−SiR2−および/または−CO−
によって置換されていてもよく、アルキルおよびアリー
ルは、相互に独立に、同一または異なる基、OH、OR
1、COOR、OCOR、F、Cl、Br、NO2、C
N、NHCOR1またはNR1COR1によって一置換ま
たは多置換されていてもよく、アリールは、R1によっ
て置換されていてもよい(ただし、R1は、C1〜C6
ルキル基である。)}であり;nは、1〜(10+m)
(ただし、m=2〜100)の自然数である。]で表さ
れる酸アミド官能基を有するフラーレン誘導体を提供す
る。
【0009】式中、記号および添字が、以下の意味を有
する:すなわち、Fが、式C20+2m(式中、m=20、
25、28および/または29である。)で表されるフ
ラーレン基であり;Xが、C=O、SO2またはSOで
あり;nが、1〜(10+m)(ただし、m=20、2
5、28および/または29である。)の自然数であ
り;Rが、上記定義された通りである;式Iで表される
化合物が、好ましい。
【0010】式中、記号および添字が、以下の意味を有
する:すなわち、Fが、C60および/またはC70であ
り;Xが、C=OまたはSO2であり;Rが、直鎖また
は分岐C1〜C10アルキル基、フェニル−C1〜C6アル
キル基またはフェニル基{ただし、アルキルおよびフェ
ニルは、相互に独立に、同一または異なる基、OH、O
1、COOR、OCOR、F、Cl、Br、NO2、C
N、NHCOR1またはNR1COR1によって一置換か
ら三置換されていてもよく、フェニルは、R1によって
置換されていてもよい(ただし、R1は、C1〜C6アル
キル基である。)}であり;nが、1〜6の自然数であ
る;式Iで表される化合物が、特に好ましい。
【0011】式中、記号および添字が、以下の意味を有
する:すなわち、Fが、C60であり;Xが、C=Oまた
はSO2であり;Rが、直鎖または分岐C1〜C6アルキ
ル基またはフェニル基{ただし、アルキルおよびフェニ
ルは、相互に独立に、同一または異なる基、OH、OR
2、COOR2、OCOR2、F、Cl、Br、NO2また
はCNによって一置換から三置換されていてもよく、フ
ェニルは、R2によって置換されていてもよい(ただ
し、R2は、メチルまたはエチルである。)}であり;
nが、1または2である;式Iで表される化合物が、特
に非常に好ましい。
【0012】種々の試薬を用いるオレフィン類からのア
ジリジン類の形成、例えば、オレフィン類への直接ナイ
トレン付加またはオレフィン類へのアジドの1,3−双
極性環状付加、および、その後の中間体トリアゾールの
分解が知られている(J.E.G.Kemp, Comprehensive Organ
ic Synthesis, Vol.7, Editor: B. M. Trost, I. Flemi
ng, Pergamon Press, Oxford, 1991, 469)。
【0013】本発明は、さらに、式Iで表されるフラー
レン誘導体を製造するための二通りの方法を提供する。
【0014】第1の方法において、式C20+2m(式中、
m=2〜100)で表されるフラーレンは、式II:
【化6】 [式中、RおよびXは、上記定義された通りである。]
で表される酸アジドと、不活性溶媒中、温度−78℃〜
180℃で反応し、式Iで表される化合物を与える。こ
こで好ましくは、反応は、波長230〜380nm、好ま
しくは、波長290〜310nmを有する光を発する光源
の存在中で行われる。6−6環フラーレンアジリジン誘
導体は、例えば、塩素化された溶媒中で製造される。有
利であることが判明している条件は、例えば、1,1,
2,2−テトラクロロエタンであり、温度40℃以下で
ある。1,1,2,2−テトラクロロエタン中での反応
は、塩化メチレン中よりも高い収率を与える。対照的
に、例えば、光化学条件下で溶媒としてベンゼンを使用
する場合には、少量の5−6環アザフレロイド類が形成
される。
【0015】第2の方法において、式C20+2m(式中、
m=2〜100)で表されるフラーレンは、式III:
【化7】 [式中、RおよびXは、上記定義された通りであり;Y
は、Cl、BrまたはIであり;カチオンは、アルカリ
金属、テトラアルキル(アリール)アンモニウム、テト
ラアルキル(アリール)ホスホニウムまたはヘキサアル
キル(アリール)グアニジニウムである。]で表される
安定化された窒素アニオンと、非プロトン性溶媒、例え
ば、トルエン、クロロベンゼンまたはCH2Cl2中、温
度−78℃〜180℃、好ましくは、0℃〜110℃、
特に好ましくは、20℃〜30℃で、反応し、式Iで表
される化合物を与える。式Iで表される化合物の製造に
使用される好ましい出発化合物は、式C20+2m(式中、
m=20、25、28および/または29)であり、特
に好ましくは、式中、m=20および/または25であ
る化合物である。
【0016】フラーレン類は、WO 92/09279に記載され
ているように、電気アークプロセス中のフラーレンブラ
ックの製造と、それに続く、非極性有機溶媒を用いる抽
出によって粗製のフラーレンとして得ることができる。
さらに精密な分離は、カラムクロマトグラフィーによっ
て行うことができる。使用されるフラーレンの幾つか
は、市販製品でもある。しかしながら、例えば、フラー
レン類の誘導によって得ることが可能であり(例えば、
R. Tayler, D.R.M. Walton, Nature 1993, 363, 685お
よびA. Hirsch,Angew. Chem. 1993, 105, 1189 を参
照)、ここで記載する反応条件下で、安定かつ不活性で
モノ付加物またはポリ付加物のような、任意のフラーレ
ン誘導体を使用することも可能である。
【0017】式IIで表される化合物は、公知である。
これらは、例えば、その対応する酸塩化物およびアジド
から合成することができる。 − Organikum, 16th revised edition, 1986, p. 702 − Houben-Weyl, Methoden der Organischen Chemie I
X,Schwefel-, Selen-, Tellur-Verbindungen, p. 653。
【0018】式IIIで表される化合物の幾つかは市販
製品であるか、あるいはまた、公知の方法によって製造
することができる。 − Organikum, 16th revised edition, 1986, p. 700
【0019】さらに、式Iを有する本発明の6−6環フ
ラーレンアジリジン類の熱異性化は、例えば、1,1,
2,2−テトラクロロエタン中で長時間還流するか、あ
るいは、その固体を、好ましくは、140〜200℃の
範囲で長時間加熱することによって、とりわけ、6−6
環フラーレンオキサゾール類を与える。
【0020】したがって、本発明は、さらに、式IV:
【化8】 [式中、記号および添字は、以下の意味を有する:すな
わち、Fは、式C20+2m(式中、m=2〜100)で表
されるフラーレン基であり;Z1は、C、S、S=Oま
たはPであり;Z2は、OまたはSであり;Rは、直鎖
または分岐C1〜C20アルキル基、C6〜C14−アリール
−C1〜C1 0アルキル基またはC6〜C14アリール基{た
だし、アルキル基においては、一以上の非隣接CH2
は、−C≡C−、−CH=CH−、−O−、−S−、−
COO−、−SiR2−および/または−CO−によっ
て置換されていてもよく、アルキルおよびアリールは、
相互に独立に、同一または異なる基、OH、OR1、C
OOR、OCOR、F、Cl、Br、NO2、CN、N
HCOR1またはNR1COR1によって一置換または多
置換されていてもよく、アリールは、R1によって置換
されていてもよい(ただし、R1は、C1〜C6アルキル
基である。)}であり;nは、1〜(10+m)(ただ
し、m=2〜100)の自然数である。]で表されるフ
ラーレン誘導体を提供する。
【0021】式中、記号および添字が、以下の意味を有
する:すなわち、Fが、式C20+2m(式中、m=20、
25、28および/または29)で表されるフラーレン
基であり;Z1が、CまたはS=Oであり;Z2が、Oで
あり;nが、1〜(10+m)(ただし、m=20、2
5、28および/または29)の自然数であり;Rが、
上記定義された通りである;式IVで表される化合物
が、好ましい。
【0022】式中、記号および添字が、以下の意味を有
する:すなわち、Fが、C60および/またはC70であ
り;Z1が、Cであり;Z2が、Oであり;Rが、直鎖ま
たは分岐C1〜C10アルキル基、フェニル−C1〜C6
ルキル基またはフェニル基{ただし、アルキルおよびフ
ェニルは、相互に独立に、同一または異なる基、OH、
OR1、COOR、OCOR、F、Cl、Br、NO2
CN、NHCOR1またはNR1COR1によって一置換
から三置換されていてもよく、フェニルは、R1によっ
て置換されていてもよい(ただし、R1は、C1〜C6
ルキル基である。)}であり;nが、1〜6の自然数で
ある;式IVで表される化合物が、特に好ましい。
【0023】式中、記号および添字が、以下の意味を有
する:すなわち、Fが、C60であり;Z1が、Cであ
り;Z2が、Oであり;Rが、直鎖または分岐C1〜C6
アルキル基またはフェニル基{ただし、アルキルおよび
フェニルは、相互に独立に、同一または異なる基、O
H、OR2、COOR2、OCOR2、F、Cl、Br、
NO2またはCNによって一置換から三置換されていて
もよく、フェニルは、R2によって置換されていてもよ
い(ただし、R2は、メチルまたはエチルである。)}
であり;nが、1または2である;式IVで表される化
合物が、特に非常に好ましい。
【0024】式Iおよび式IVを有する本発明の化合物
は、例えば、光電子工学構成部分に使用される。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例によって例示する。実施例160145mg(0.20mmol)の600mlジクロロメタ
ン溶液にベンゾイルアジド162mg(1.10mmol)を
加えた。溶液をパイレックスガラスチューブ中に入れ、
アルゴンでフラッシュし、RPR3000Åランプを用
いるRPR100ライオネット光化学チャンバ反応器
中、λmax=300nmで60分間照射した。この処理操
作中に、溶液の色は、紫色から赤褐色に変化した。減圧
下40℃で蒸留することによって溶媒を除去した。カラ
ムクロマトグラフィー(200g のMerck silica gel 6
0, 粒子寸法63〜200μm;n−ヘキサン)によっ
て、未反応のC60を分離し、続いて、トルエン/n−ヘ
キサン50:50でワインレッドの生成物画分を溶離し
た。溶媒を除去した後、式:
【化9】 で表される6,6−架橋化合物30mg(18%)が、微
結晶黒灰色固体として得られた。この化合物の特性決定
データを、以下、表1に記載する。
【表1】
【0026】実施例2 実施例1で特性決定したモノ付加体はまた、以下のよう
にして製造した。1,1,2,2−テトラクロロエタン
80ml中のC60288mg(0.40mmol)とベンゾイル
アジド252mgとの溶液を、実施例1と同様の方法を用
いて、7.5時間照射した。フラーレン化合物をアセト
ニトリルで沈殿させた後、これをアセトニトリルで単離
および洗浄し、残渣をトルエンで抽出し、抽出物を減圧
下で蒸発させた。残渣を、シリカゲル(粒子寸法63〜
200μm)上、n−ヘキサンおよびn−ヘキサン/ト
ルエン3:2〜1:1を用いて、クロマトグラフィーに
かけた。第1の画分はC6063mg(22%)を含有し、
第2の画分は実施例1で特性決定したモノ付加体133
mg(40%;反応したC60基準で51%)を含有し、第
3の画分はポリ付加体55mgを含有した。
【0027】実施例360144mg(0.20mmol)の600mlジクロロメタ
ン溶液にp−ブロモベンゾイルアジド197mg(0.8
7mmol)を加えた。溶液をパイレックスガラスチューブ
中に入れ、アルゴンでフラッシュし、RPR3000Å
ランプを用いるRPR100ライオネット光化学チャン
バ反応器中、λmax=300nmで60分間照射した。こ
の処理操作中に、溶液の色は、紫色から赤褐色に変化し
た。減圧下40℃で蒸留することによって、溶媒を除去
した。カラムクロマトグラフィー(200g のMerck si
lica gel 60, 粒子寸法63〜200μm;n−ヘキサ
ン)によって、未反応のC60を分離し、続いて、トルエ
ン/n−ヘキサン50:50でワインレッドの生成物画
分を溶離した。生成物画分を蒸発させて、5mlとし、3
0mlのアセトニトリルで付加体を沈殿させ、限外濾過器
を用いて濾過した。減圧下で乾燥した後、式:
【化10】 で表される6,6−架橋化合物20mg(11%)が、微
結晶の黒灰色固体として得られた。この化合物の特性決
定データを、以下、表2に記載する。
【表2】
【0028】実施例4 実施例3で特性決定したモノ付加体はまた、以下のよう
にして製造した。1,1,2,2−テトラクロロエタン
80ml中のC60293mg(0.41mmol)と4−ブロモ
ベンゾイルアジド368mg(1.63mmol)との溶液を、
実施例3と同様の方法を用いて、5時間照射した。フラ
ーレン化合物を600mlのアセトニトリルで沈殿させた
後、固体を濾過によって単離し、アセトニトリルで洗浄
した。残渣を、シリカゲル(粒子寸法63〜200μ
m)上、n−ヘキサンおよびn−ヘキサン/トルエン
3:2〜1:1を用いて、クロマトグラフィーにかけ
た。第1の画分はC60154mg(52%)を含有し、第
2の画分は実施例3で特性決定したモノ付加体78mg
(21%;反応したC60基準で44%)を含有し、第3
の画分はジ付加体47mgを含有した。
【0029】実施例560148mg(0.21mmol)の600mlジクロロメタ
ン溶液にp−メトキシベンゾイルアジド154mg(1.
03mmol)を加えた。溶液をパイレックスガラスチュー
ブ中に入れ、アルゴンでフラッシュし、RPR3000
Åランプを用いるRPR100ライオネット光化学チャ
ンバ反応器中、λmax=300nmで60分間照射した。
この処理操作中に、溶液の色は、紫色から赤褐色に変化
した。減圧下40℃で蒸留することによって、溶媒を除
去し、カラムクロマトグラフィー(200g のMerck si
lica gel 60, 粒子寸法63〜200μm;トルエン/n
−ヘキサン50:50)によって、反応混合物を分離し
た。溶媒を除去した後、式:
【化11】 で表される6,6−架橋化合物19mg(11%)が、微
結晶の黒灰色固体として得られた。この化合物の特性決
定データを、以下、表3に記載する。
【表3】
【0030】実施例6 実施例5で特性決定したモノ付加体はまた、以下のよう
にして製造した。1,1,2,2−テトラクロロエタン
120ml中のC60434mg(0.60mmol)と4−メト
キシベンゾイルアジド428mg(2.42mmol)との溶液
を、実施例5と同様の方法を用いて、5時間照射し、実
施例4と同様の方法によってワークアップした。残渣
を、シリカゲル(粒子寸法63〜200μm)上、n−
ヘキサンおよびn−ヘキサン/トルエン1:1を用い
て、クロマトグラフィーにかけた。第1の画分はC60
02mg(47%)を含有し、第2の画分は実施例5で特
性決定したモノ付加体96mg(18%;反応したC60
準で34%)を含有した。
【0031】実施例76036mg(0.05mmol)とp−シアノベンゾイルア
ジド26mg(0.15mmol)との140mlジクロロメタ
ン溶液をパイレックスガラスチューブ中に入れ、アルゴ
ンでフラッシュし、RPR3000Åランプを用いるR
PR100ライオネット光化学チャンバ反応器中、λ
max=300nmで40分間照射した。この処理操作中
に、溶液の色は、紫色から赤褐色に変化した。減圧下4
0℃で溶媒を留去し、カラムクロマトグラフィー(20
0g のMerck silica gel 60, 粒子寸法63〜200μ
m;トルエン/n−ヘキサン50:50)によって、反
応混合物を分離した。溶媒を除去した後、式:
【化12】 で表される6,6−架橋化合物5mg(12%)が、微結
晶の黒灰色固体として得られた。この化合物の特性決定
データを、以下、表4に記載する。
【表4】
【0032】実施例8 実施例7で特性決定したモノ付加体はまた、以下のよう
にして製造した。1,1,2,2−テトラクロロエタン
40ml中のC60143mg(0.20mmol)と4−シアノ
ベンゾイルアジド137mg(0.77mmol)との溶液を、
実施例7と同様の方法を用いて、4.5時間照射し、実
施例2と同様の方法を用いてワークアップした。抽出物
を、シリカゲル(粒子寸法63〜200μm)上、n−
ヘキサン/トルエン2:1〜1:1を用いて、クロマト
グラフィーにかけた。第1の画分はC6052mg(36
%)を含有し、第2の画分は実施例7で特性決定したモ
ノ付加体47mg(27%;反応したC60基準で42%)
を含有した。
【0033】実施例9 1,1,2,2−テトラクロロエタン40ml中の、実施
例1からの6−6環フラーレンアジリジン33.8mg
(0.04mmol)の溶液を18時間還流し、最初はワイ
ン−レッドであった溶液を赤褐色の溶液に変化させた。
アセトニトリルを加えると沈殿が生じ、これをアセトニ
トリルで洗浄し、続いて、トリクロロメタンで溶離し
た。溶媒を除去した後、式:
【化13】 で表される6,6−架橋化合物30.4mg(90%)が
得られた。この化合物の特性決定データを、以下、表5
に記載する。
【表5】
【0034】実施例10 1,1,2,2−テトラクロロエタン40ml中の、実施
例3からの6−6環フラーレンアジリジン14mg(0.
015mmol)の溶液を15.5時間還流した。実施例9
の場合と同様にワークアップした後、式:
【化14】 で表される6,6−架橋化合物13.6mg(97%)
が、褐色の粉末として得られた。この化合物の特性決定
データを、以下、表6に記載する。
【表6】
【0035】実施例11 1,1,2,2−テトラクロロエタン30ml中の、実施
例5からの6−6環フラーレンアジリジン17.4mg
(0.02mmol)の溶液を18時間還流した。200ml
のアセトニトリルを加えた後、混合物を冷却し、続い
て、濾過した。フィルター残渣をトルエンで溶離し、溶
媒を除去した後、式:
【化15】 で表される6,6−架橋化合物16mg(92%)が得ら
れた。この化合物の特性決定データを、以下、表7に記
載する。
【表7】
【0036】実施例12 1,1,2,2−テトラクロロエタン30ml中の、実施
例7からの6−6環フラーレンアジリジン22.6mg
(0.026mmol)の溶液を3時間還流した。実施例9
の場合と同様にワークアップした後、式:
【化16】 で表される6,6−架橋化合物20.5mg(90%)
が、褐色の粉末として、得られた。この化合物の特性決
定データを、以下、表8に記載する。
【表8】
【0037】実施例13 相移動(phase transfer)触媒としてのN−クロラミン
T40mg(0.176mmol)とテトラブチルアンモニウ
ムクロライド2mgとを、C6060mg(0.082mmol)
の25mlトルエン溶液に加えた。混合物を25℃で撹拌
した。7日後、反応混合物を濾過し、溶液をその体積の
半分まで蒸発させ、シリカゲル上で(SiO2,粒子寸
法63〜200μm,トルエン/イソヘキサン1:2か
ら純粋なトルエンまで)、クロマトグラフィにかけた。
未反応のC60を除いて、式:
【化17】 で表される6,6−架橋化合物20mg(=理論的な収率
の27%)が単離された。この化合物の特性決定データ
を、以下、表9に記載する。
【表9】
フロントページの続き (72)発明者 ヨハネス・アヴェルドゥンク ドイツ連邦共和国デー−48149 ミュンス ター,エディト−シュタイン−シュトラー セ 9 (72)発明者 ヴェルナー・アブラハム ドイツ連邦共和国デー−16547 ビルケン ヴェルダー,アム・クアスト 45 (72)発明者 ディルク・ヤコビ ドイツ連邦共和国デー−13189 ベルリン, ショーネンシェ・シュトラーセ 37

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 [式中、記号および添字は、以下の意味を有する:すな
    わち、 Fは、式C20+2m(式中、m=2〜100)で表される
    フラーレン基であり;Xは、C=O、SO2、SO、P
    (O)R、P(S)RまたはPRであり;Rは、直鎖ま
    たは分岐C1〜C20アルキル基、C6〜C14アリール−C
    1−C10アルキル基またはC6〜C14アリール基{ただ
    し、アルキル基においては、一以上の非隣接CH2
    は、−C≡C−、−CH=CH−、−O−、−S−、−
    COO−、−SiR2−および/または−CO−によっ
    て置換されていてもよく、アルキルおよびアリールは、
    相互に独立に、同一または異なる基、OH、OR1、C
    OOR、OCOR、F、Cl、Br、NO2、CN、N
    HCOR1またはNR1COR1によって一置換または多
    置換されていてもよく、アリールは、R1によって置換
    されていてもよい(ただし、R1は、C1〜C6アルキル
    基である。)}であり;nは、1〜(10+m)(ただ
    し、m=2〜100)の自然数である。]で表されるフ
    ラーレン誘導体。
  2. 【請求項2】 Fが、式C20+2m(式中、m=20、2
    5、28および/または29である。)で表されるフラ
    ーレン基であり;Xが、C=O、SO2またはSOであ
    り;Rが、上記定義された通りであり;nが、1〜(1
    0+m)(ただし、m=20、25、28および/また
    は29である。)の自然数である;請求項1に記載のフ
    ラーレン誘導体。
  3. 【請求項3】 Fが、C60および/またはC70であり;
    Xが、C=OまたはSO2であり;Rが、直鎖または分
    岐C1〜C10アルキル基、フェニル−C1〜C6アルキル
    基またはフェニル基{ただし、アルキルおよびフェニル
    は、相互に独立に、同一または異なる基、OH、O
    1、COOR、OCOR、F、Cl、Br、NO2、C
    N、NHCOR1またはNR1COR1によって一置換か
    ら三置換されていてもよく、フェニルは、R1によって
    置換されていてもよい(ただし、R1は、C1〜C6アル
    キルである。)}であり;nが、1〜6の自然数であ
    る;請求項1に記載のフラーレン誘導体。
  4. 【請求項4】 Fが、C60であり;Xが、C=Oまたは
    SO2であり;Rが、直鎖または分岐C1〜C6アルキル
    基またはフェニル基{ただし、アルキルおよびフェニル
    は、相互に独立に、同一または異なる基、OH、O
    2、COOR2、OCOR2、F、Cl、Br、NO2
    たはCNによって一置換から三置換されていてもよく、
    フェニルは、R2によって置換されていてもよい(ただ
    し、R2は、メチルまたはエチルである。)}であり;
    nが、1または2である;請求項1に記載のフラーレン
    誘導体。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載した式Iで表されるフラ
    ーレン誘導体を製造するための方法であって、式C
    20+2m(式中、m=2〜100)で表されるフラーレン
    を、式II: 【化2】 [式中、RおよびXは、上記定義された通りである。]
    で表される酸アジドと、不活性溶媒中、温度−78℃〜
    180℃で反応させて、式Iで表される化合物を与える
    ことを含む方法。
  6. 【請求項6】 反応が、光源の存在中、波長230〜3
    80nmで行われる、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 使用される不活性溶媒が、1,1,2,
    2−テトラクロロエタンである、請求項5または6に記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載した式Iで表されるフラ
    ーレン誘導体を製造するための方法であって、式C
    20+2m(式中、m=2〜100)で表されるフラーレン
    を、式III: 【化3】 [式中、RおよびXは、上記定義された通りであり;Y
    は、Cl、BrまたはIであり;カチオンは、アルカリ
    金属、テトラアルキル(アリール)アンモニウム、テト
    ラアルキル(アリール)ホスホニウムまたはヘキサアル
    キル(アリール)グアニジニウムである。]で表される
    安定化された窒素アニオンと、非プロトン性溶媒中、温
    度−78℃〜180℃で反応させて、式Iで表される化
    合物を与えることを含む方法。
  9. 【請求項9】 式IV: 【化4】 [式中、記号および添字は、以下の意味を有する:すな
    わち、 Fは、式C20+2m(式中、m=2〜100)で表される
    フラーレン基であり;Z1は、C、S、S=OまたはP
    であり;Z2は、OまたはSであり;Rは、直鎖または
    分岐C1〜C20アルキル基、C6〜C14−アリール−C1
    〜C1 0アルキル基またはC6〜C14アリール基{ただ
    し、アルキル基においては、一以上の非隣接CH2
    は、−C≡C−、−CH=CH−、−O−、−S−、−
    COO−、−SiR2−および/または−CO−によっ
    て置換されていてもよく、アルキルおよびアリールは、
    相互に独立に、同一または異なる基、OH、OR1、C
    OOR、OCOR、F、Cl、Br、NO2、CN、N
    HCOR1またはNR1COR1によって一置換または多
    置換されていてもよく、アリールは、R1によって置換
    されていてもよい(ただし、R1は、C1〜C6アルキル
    基である。)}であり;nは、1〜(10+m)(ただ
    し、m=2〜100)の自然数である。]で表されるフ
    ラーレン誘導体。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載した式Iおよび請求項
    9に記載した式IVで表されるフラーレン誘導体の光電
    子工学構成部分における使用。
JP7198688A 1994-08-03 1995-08-03 アザフラーレン誘導体、それらの製造方法およびそれらの使用 Pending JPH0873426A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4427489A DE4427489A1 (de) 1994-08-03 1994-08-03 Azafullerenderivate, Verfahren zu ihrer Herstellung und deren Verwendung
DE4444684A DE4444684A1 (de) 1994-12-15 1994-12-15 Azafullerenderivate, Verfahren zu ihrer Herstellung und deren Verwendung
DE4444684.5 1994-12-15
DE4427489.0 1994-12-15

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0873426A true JPH0873426A (ja) 1996-03-19

Family

ID=25938928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7198688A Pending JPH0873426A (ja) 1994-08-03 1995-08-03 アザフラーレン誘導体、それらの製造方法およびそれらの使用

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP0695742A1 (ja)
JP (1) JPH0873426A (ja)
CA (1) CA2155273A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009260045A (ja) * 2008-04-17 2009-11-05 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 有機薄膜太陽電池
JP2009542725A (ja) * 2006-07-06 2009-12-03 ソレンネ ベーヴェー フラーレン誘導体の混合物、および電子デバイスにおけるその使用

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107629017A (zh) * 2017-10-09 2018-01-26 河南师范大学 一种[60]富勒烯噁唑衍生物及[60]富勒醇衍生物的合成方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG86971A1 (en) 1990-11-30 2002-03-19 Teijin Ltd 2-arylthiazole derivatives and pharmaceutical composition thereof
CA2144051A1 (en) * 1992-09-08 1994-03-17 Klaus-Dieter Kampe New fullerene derivatives, method of synthesizing them and their use
DE4240042A1 (de) * 1992-11-28 1994-06-01 Hoechst Ag Fullerenderivate, Verfahren zur Herstellung und deren Verwendung
DE4338672A1 (de) * 1993-11-12 1995-08-17 Hoechst Ag Amino-ureido- und thioureido-fulleren-Derivate und Verfahren zu deren Herstellung

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009542725A (ja) * 2006-07-06 2009-12-03 ソレンネ ベーヴェー フラーレン誘導体の混合物、および電子デバイスにおけるその使用
JP2009260045A (ja) * 2008-04-17 2009-11-05 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 有機薄膜太陽電池

Also Published As

Publication number Publication date
CA2155273A1 (en) 1996-02-04
EP0695742A1 (de) 1996-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Scheerder et al. Solubilization of NaX salts in chloroform by bifunctional receptors
Barrett et al. B-[3-((Diisopropylamino) dimethylsilyl) allyl] diisopinocampheylborane: an excellent reagent for the stereoselective synthesis of anti vicinal diols
Billups et al. Spiropentadiene
Nicholas et al. Synthesis of sec-alkylacetylenes. Reduction of cobalt carbonyl complexes of acetylenic alcohols
Klimova et al. The structure of bicyclic ferrocenylmethylene substituted 2-pyrazolines and their reactions with azodicarboxylic acid N-phenylimide
Halton et al. Cycloproparenes: synthesis, structure, and spectral properties of alkylidenecycloproparenes
Kraus et al. Timed Diels-Alder reactions
Ivanov et al. Synthesis and X‐ray single crystal structure of first aromatic ortho‐di‐tert‐butyl azolo [1, 2, 4] triazine
Dent et al. Synthesis and trapping of some reactive cyclopropenes
JPH0873426A (ja) アザフラーレン誘導体、それらの製造方法およびそれらの使用
De Lucchi et al. Diels-Alder reactions of 1, 2-(1, 1'-binaphthalene-2, 2'-diyldisulfonyl) ethylene with symmetrical and unsymmetrical dienes
Bitterwolf et al. Improved synthesis of (η5-CpR) M (CO) 4 compounds and the Nujol matrix photochemistry of (η5-C5H5) M (CO) 4 and (η5-C9H7) M (CO) 4, where M= Nb and Ta
Tomilov et al. Reactions of poly (methoxycarbonyl)-substituted cycloheptatrien-1-yl-and (N-mesylaminoethenyl) cyclopentadienyl anions with some aromatic cations
Li et al. Distinct reactivities of ortho-chalcone-substituted organophosphines with activated alkynes: skeletal editing or periphery modification
Licandro et al. A study of the reactivity and structure of cyclic α, β-unsaturated Fischer-type carbene complexes
JPH07187627A (ja) フレレン誘導体、それらの調製方法及びそれらの使用
Kalinin et al. The first carborane triflates: synthesis and reactivity of 1-trifluoromethanesulfonylmethyl-and 1, 2-bis (trifluoromethanesulfonylmethyl)-o-carborane
Choi et al. A novel α, ω silyl dianionic salt. The synthesis and characterization of remotely connected benzannulated silole monoanions
JP3221607B2 (ja) 置換フェニル化合物の合成方法
Mirza‐Aghayan et al. Crystal Structure and Properties of a New 2, 2'‐Ortho (metaxylene) E‐Bridged Stilbenophane
Lin et al. The hetero Diels–Alder reactions of masked o-benzoquinones with nitroso compounds
Lakeev et al. Sulfur ylides. 12. Optically active keto stabilized sulfur ylide obtained from L-proline: synthesis and study
Singh et al. Investigations on photochemistry of o-allyloxy-/crotyloxyacetophenones: formation of unexpected intramolecular arene–olefin addition products on n–π∗ excitation of ketones
Wasserman et al. Cyclopentenones and cyclopentanones from the reactions of vinyl vicinal tricarbonyls with carbon nucleophiles
Yağcı Mechanistic Studies on Aza-Nazarov Reactions and Development of Template-Directed Photochemical [2+ 2] Cycloaddition Reactions