JPH087205Y2 - 角型多管式貫流ボイラの気水分離構造 - Google Patents

角型多管式貫流ボイラの気水分離構造

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JPH087205Y2
JPH087205Y2 JP7282092U JP7282092U JPH087205Y2 JP H087205 Y2 JPH087205 Y2 JP H087205Y2 JP 7282092 U JP7282092 U JP 7282092U JP 7282092 U JP7282092 U JP 7282092U JP H087205 Y2 JPH087205 Y2 JP H087205Y2
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JP
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water
steam
boiler
baffle plate
separation structure
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JP7282092U
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JPH0630606U (ja
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均 菅野
優美 忽那
一代 横田
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Miura Co Ltd
Original Assignee
Miura Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、角型多管式貫流ボイ
ラにおいて、良好な乾き度の蒸気を得るために上部ヘッ
ダ内に適用した気水分離構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、気水分離の目的で上部ヘッダ内に
ウォーターバッフル板を設けることは周知であり、図3
〜図4に示す形状のウォーターバッフル板が種々提案さ
れている。しかしながら、図3に示す一枚板のウォータ
ーバッフル板21では、水の吹き出しを積極的に抑えるた
めに左右の開口部22が狭くなり、蒸気の流速が大きくな
って良好な乾き度が得られない。又、図4に示す交叉状
に配した二枚板のウォーターバッフル板23は、一枚板よ
りは乾き度は良いが、気水分離効果をあげて適正水位帯
(乾き度維持上限水位と過熱防止下限水位の差)を広く
しようとすると、乾き度にバラツキが生じて、不都合を
招く。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、上記課題
に鑑み、気水分離効果をあげて、適正水位帯をより広く
し水位制御を容易にする角型多管式貫流ボイラの気水分
離構造を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、この考案は、角型
の缶体内に複数本の水管を実質上平行に配設するととも
に、前記缶体の前側に燃焼装置を、後側に排気装置を設
けた角型多管式貫流ボイラにおいて、前記缶体の排気装
置寄りに蒸気取出口を設け、上部ヘッダ内の中央部に前
後方向に延びる蒸気通路を形成する一組の下部ウォータ
ーバッフル板を設けるとともに、前記蒸気通路を覆うよ
うに上部ウォーターバッフル板を設けたことを特徴とし
ている。
【0005】
【作用】この考案によれば、水管群より上昇した気水混
合の蒸気は、上部ヘッダ内の左右に配設した下部ウォー
ターバッフル板の下面で気水分離され、中央部の蒸気通
路を通過した後上部ウォーターバッフル板の下面でさら
に気水分離され、左右に分かれて上昇し、蒸気取出口よ
り良質の蒸気となって供給される。尚、蒸気取出口を缶
体の排気口寄りに設けてあるので、水管群から気水混合
の蒸気が直接蒸気取出口へ流入することがなくなり、よ
り気水分離効果をあげることができる。
【0006】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、この考案を実施した角型多管式
貫流ボイラの缶体1を正面より見た場合の断面の説明
図、図2は、同じく缶体1を側面より見た場合の断面の
説明図である。
【0007】図1〜図2において、図中1は缶体、2は
上部ヘッダ、3は下部ヘッダであり、4は、上部ヘッダ
2と下部ヘッダ3とを連結してなる複数の水管である。
5は蒸気取出口、6は、前記缶体1の前側に付設の燃焼
装置、7は同じく後側に付設の排気装置である。8は、
この考案に係る下部ウォーターバッフル板、9は上部ウ
ォーターバッフル板である。
【0008】上記構成の角型多管式貫流ボイラの前記缶
体1は、複数本の水管4を実質上平行に、直線状縦列に
配列し前記上部ヘッダ2と下部ヘッダ3とを連結した長
方形の角型缶体であって、缶体1の前側に付設の燃焼装
置6の燃焼ガスを、前記水管4群に交叉方向に流動させ
るようにしている。また、缶体1の後側に付設の排気装
置7は、水管4群の間を流通した燃焼ガスを図示省略の
排気筒より排出する。一方、前記蒸気取出口5は、前記
燃焼ガスの負荷の少ない排気装置7寄りの上部ヘッダ2
の頂部に形成してあって、気水分離の効果を上げるよう
にしている。
【0009】この考案に係る気水分離構造は、図1〜図
2に示すように、上部ヘッダ2の左右中央部において、
前後方向に延びる所定巾の蒸気通路10を形成するよう
に、鉄製の板材料からなる下部ウォーターバッフル板8
を水管4寄りに左右に配設し、この下部ウォーターバッ
フル板8の上方に所定の隙間11を設けて上部ウォーター
バッフル板9を配設している。この上部ウォーターバッ
フル板9は、前述と同様な材料を以って、所定巾に成形
してあって、前記蒸気通路10を上方より覆うように設け
てある。
【0010】つぎに、この考案の気水分離構造の作用を
説明する。水管4より上昇した気水混合の蒸気は、上部
ヘッダ2内の左右の側にある下部ウォーターバッフル板
8,8の下面に当たって気水分離され、中央部に形成し
た蒸気通路10を通過して上部ウォーターバッフル板9の
下面でさらに気水分離され、上下ウォーターバッフル板
の隙間11を左右に分かれて上昇し、蒸気取出口5より良
質の蒸気となって供給される。尚、図1に示すそれぞれ
の位置における蒸気流速は、実験データによれば、V1
=0.43m/s,V2 =1.04m/s,V3 =0.
48m/s,V4 =0.74m/sとなり、従来の図3
に示す一枚板ウォーターバッフル板21に比し、適正水位
帯を50mm広くすることができた。
【0011】
【考案の効果】以上のように、この考案によれば、上部
ヘッダ内の中央部に前後方向に延びる蒸気通路を形成す
る下部ウォーターバッフル板を配設し、前記蒸気通路を
覆うように上部ウォーターバッフル板を設けたので、水
管より上昇する気水混合の蒸気を二段階に気水分離し、
良質の蒸気を蒸気取出口を介して供給することができ
る。また、上記の上下のウォーターバッフル板によっ
て、蒸気通路に導入する際の蒸気流速を抑制したので、
気水分離効果が向上し適正水位帯が広くなり水位制御を
容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案を実施した角型多管式貫流ボイラの缶
体を正面より見た場合の断面の説明図である。
【図2】図1の缶体を側面より見た場合の断面の説明図
である。
【図3】従来の角型多管式貫流ボイラの気水分離構造を
示す正面より見た場合の断面の説明図である。
【図4】図3にかわる気水分離構造を示す正面より見た
場合の断面の説明図である。
【符号の説明】
1.缶体 2.上部ヘッダ 3.下部ヘッダ 4.水管 5.蒸気取出口 6.燃焼装置 7.排気装置 8.下部ウォーターバッフル板 9.上部ウォーターバッフル板 10.蒸気通路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角型の缶体1内に複数本の水管4を実質
    上平行に配設するとともに、前記缶体1の前側に燃焼装
    置6を、後側に排気装置7を設けた角型多管式貫流ボイ
    ラにおいて、前記缶体1の排気装置7寄りに蒸気取出口
    5を設け、上部ヘッダ2内の中央部に前後方向に延びる
    蒸気通路10を形成する一組の下部ウォーターバッフル板
    8,8を設けるとともに、前記蒸気通路10を覆うように
    上部バッフル板9を設けたことを特徴とする角型多管式
    貫流ボイラの気水分離構造。
JP7282092U 1992-09-25 1992-09-25 角型多管式貫流ボイラの気水分離構造 Expired - Lifetime JPH087205Y2 (ja)

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JPH0630606U JPH0630606U (ja) 1994-04-22
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JP2009150608A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Miura Co Ltd ボイラ

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JP5556869B2 (ja) * 2012-09-10 2014-07-23 三浦工業株式会社 ボイラ
JP2014097447A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Shimizu Corp 蒸気洗浄装置

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