JPH0871910A - ワイヤソー装置 - Google Patents

ワイヤソー装置

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JPH0871910A
JPH0871910A JP17730594A JP17730594A JPH0871910A JP H0871910 A JPH0871910 A JP H0871910A JP 17730594 A JP17730594 A JP 17730594A JP 17730594 A JP17730594 A JP 17730594A JP H0871910 A JPH0871910 A JP H0871910A
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信明 林
Masae Kawai
正栄 河合
Shiro Murai
史朗 村井
Yukihiro Kanemichi
幸宏 金道
Nobuyuki Nakamura
伸幸 中村
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D57/00Sawing machines or sawing devices not covered by one of the preceding groups B23D45/00 - B23D55/00
    • B23D57/003Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts
    • B23D57/0069Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts of devices for tensioning saw wires

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  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 張力低減機構の構成を簡単にすることができ
るとともに、張力低減機構のローラが早期に磨耗するお
それを防止することができるワイヤソー装置を提供す
る。 【構成】 ワイヤ6の繰出しリール12及び巻取リール
13と張力付与機構15との間に、ワイヤ6の張力低減
機構18を配設する。その張力低減機構18には、ワイ
ヤ6を周回させて案内するためのガイドローラ120
と、そのガイドローラ120をワイヤ6の走行方向へ回
転させるために、ワイヤ6の走行速度よりも速い速度で
回転する回転軸105,108とを設ける。その回転軸
105,108とガイドローラ120との間には滑りク
ラッチ121を介装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば半導体材料、
磁性材料、セラミック等の脆性材料をワイヤにより切断
するワイヤソー装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のワイヤソー装置におい
ては、繰出しリールから繰り出された切断用ワイヤが、
切断機構の複数の支持ローラ間に所定ピッチで周回支持
された後、巻取りリールに巻き取られる。また、繰出し
及び巻取りの各リールと、支持ローラとの間には張力付
与機構が配設され、支持ローラ間のワイヤに所定の張力
が付与される。そして、支持ローラ間のワイヤに砥粒を
含むスラリーが供給されながら、そのワイヤにワークが
押し付けられ、ラッピング作用によってワークが切断さ
れる。
【0003】このワイヤソー装置においては、張力付与
機構によりワイヤに付与される張力が、繰出しリール及
び巻取りリール側にも伝達される。そのため、特に巻取
りリール側においては、その巻取りリールが破損するお
それがある。すなわち、ワイヤが巻取りリールに高張力
で巻取られるため、巻取りリールにすでに巻取られてい
るワイヤ間にワイヤの後続部分がくさび状に、かつ連続
的に食い込む。そして、その食い込み力によりリール両
端のフランジの内面が強圧され、そのフランジ部分が破
壊される。
【0004】これを防止するためには、フランジ部分を
厚肉にするなどして、同部分の強度を高めることが考え
られるが、このようにすると、リールの質量が増大し
て、リールのイナーシャが大きくなり、リールの巻径に
応じて、リールの回転速度を調節する場合などに障害が
生じる。また、巻取りリールに対するワイヤの巻取りが
終了すると、その巻取りリールは繰出し側のリールとし
て使用される。この場合、くさび状に食い込んだワイヤ
は、リールから繰出されるとき、食い込み状態が瞬間的
に解除され、これによってワイヤに大きな張力変動が生
じ、切断動作に悪影響が与えられる。
【0005】以上の問題に対処するために、従来、例え
ば特公平4−26978号公報において、切断機構と巻
取りリールとの間の位置にてワイヤが主ローラと副ロー
ラとの間に複数回巻き付けられるようにした構成が提案
されている。この構成は、主副両ローラに対してワイヤ
の巻付けを複数回行うことによって、切断機構と巻取り
リールとの間の張力の伝達を遮断し、いわば張力の縁を
切って、巻取りリール側に伝達されるワイヤの張力が低
減されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
ワイヤソー装置においては、主ローラ及び副ローラの外
に、それらのローラを回転させるための駆動モータや、
張力調節のために駆動モータの回転数を調節するための
制御装置が必要となり、張力低減機構の構成が複雑にな
るという問題があった。
【0007】また、この従来の切断装置においては、両
ローラが巻取りリールと切断機構との間の張力の縁を切
る作用を果たすため、両ローラには切断機構におけるワ
イヤの高張力が直接付与される。従って、その両ローラ
は早期に摩耗する欠陥があった。特に、主ローラは駆動
モータによって回転されるため、ワイヤとの間に滑りが
生じやすく、摩耗が激しいという問題もあった。
【0008】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、張力低減機構の構成を簡単にすることが
できるとともに、張力低減機構のローラが早期に摩耗す
るおそれを防止することができるワイヤソー装置を提供
することにある。また、他の目的は、ローラを片持ち支
持することにより、ワイヤ巻き等の作業性を向上させる
ことができるとともに、装置の簡略化に寄与できるワイ
ヤソー装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明においては、切断用ワイヤを走行
させるためのワイヤ走行機構と、ワイヤの走行域に配置
され、ワイヤを所定ピッチで周回支持するための複数本
の溝を形成した複数のメインローラを備えた切断機構
と、切断機構を通過したワイヤが巻き取られる巻取りリ
ールと、その巻取りリールと前記切断機構との間に配置
され、切断機構中に位置するワイヤに所定の張力を付与
するためのワイヤの張力付与機構と、そのワイヤ張力付
与機構と巻取りリールとの間に配設され、巻取りリール
に巻取られるワイヤの張力を低減するためのワイヤの張
力低減機構とを備えたワイヤソー装置において、前記張
力低減機構は、ワイヤを案内するためのガイドローラ
と、そのガイドローラに対して、ワイヤの走行速度より
も速い速度の回転力を付与する回転軸と、その回転軸と
ガイドローラとの間に介装された滑りクラッチとから構
成した。
【0010】請求項2の発明においては、滑りクラッチ
は、回転軸側及びガイドローラ側の一方に設けられた磁
石と、その磁石と対向して他方に設けられた磁性体とを
含む。
【0011】請求項3の発明においては、磁石と磁性体
との間には若干の間隙が設けられている。請求項4の発
明においては、磁石は永久磁石である。
【0012】請求項5の発明においては、磁石は磁性体
を挟むように配置された一対のものであり、両磁石の間
にはヨークが設けられている。請求項6においては、切
断機構の複数のメインローラは、その両端部がそれぞれ
第1,第2の軸受体に回転自在に支持され、第1の軸受
体は固定部に支持されるとともに、第2の軸受体は固定
部に対し着脱自在な支持板を介して支持され、第2の軸
受体と固定部から前記支持板を取外すことにより、メイ
ンローラ群の他端側の周囲が開放されるとともに、各メ
インローラが一端側において片持ち状に支持されてい
る。
【0013】請求項7においては、複数のメインローラ
の各第2の軸受体が一枚の取付板に一体的に連結され、
この取付板が前記支持板に取付けられている。
【0014】
【作用】請求項1の発明においては、切断機構のメイン
ローラ間において、ワイヤが繰出しリール側から巻取り
リール側に走行されながら、そのワイヤにワークが押し
付けられて、ワークの切断が行われる。このとき、ガイ
ドローラにワイヤの走行速度よりも速い速度の回転力が
付与され、滑りクラッチを介してガイドローラが走行方
向に回転される。
【0015】請求項2の発明においては、磁石と磁性体
との間の磁力により、滑りクラッチは所定の伝達トルク
をもって回転の伝達を行う。請求項3の発明において
は、磁石と磁性体との接触を回避できる。
【0016】請求項4の発明においては、回転の伝達の
ための可動部品などが不要になる。請求項5の発明にお
いては、回転伝達のための磁気回路が有効に形成され
る。請求項6の発明においては、支持板を取外すことに
より、各メインローラを所定の位置に保持した状態で、
メインローラ群の他端側の開放部を介してメインローラ
に対するワイヤの巻回等の作業を容易に行うことができ
る。
【0017】請求項7の発明においては、支持板を取外
した片持ち状態においても、取付板により各ローラ間の
位置関係を正確に保持できる。また、支持板の組付け及
び取外しに際しては、その作業が容易である。
【0018】
【実施例】以下、この発明を具体化したワイヤソー装置
の一実施例を、図面に基づいて説明する。 (ワイヤソー装置の全体構成)図2及び図3に示すよう
に、基台1は床面上に設置され、その上面には第1〜第
3の機構フレーム2,3,4が立設されている。切断機
構5は第1機構フレーム2上に装設され、鋼線よりなる
切断用ワイヤ6を所定ピッチで多数回周回支持するため
の一対のメインローラとしての駆動溝ローラ7と溝ロー
ラ8を備えている。ワーク支持機構9は第2機構フレー
ム3に垂直方向へ移動可能に支持され、その下部には複
数のワーク10が取り外し可能に取り付けられる。
【0019】そして、ワイヤ6が切断機構5の両溝ロー
ラ7,8間で一方向に走行されながら、ワーク10を支
持したワーク支持機構9が切断機構5に向かって下降さ
れる。このとき、ワーク支持機構9から溝ローラ7,8
間のワイヤ6上へ砥粒を含むスラリが供給されるととも
に、そのワイヤ6に対しワーク10が上方から押し付け
られ、ラッピング作用によってワーク10が多数枚の薄
片となるように切断される。
【0020】リール機構11は前記第3機構フレーム4
上に装設され、ワイヤ6を繰り出すための繰出しリール
12と、ワイヤ6を巻き取るための巻取りリール13と
を備えている。ワイヤのトラバース機構14はリール機
構11に隣接して、第3機構フレーム3上に装設され、
繰出しリール12からのワイヤ6の繰出し及び巻取りリ
ール13へのワイヤ6の巻取りを案内する。
【0021】そして、前記両リール12,13の回転に
より、繰出しリール12から後述の各種ガイドローラな
どを経て切断機構5へワイヤ6が繰り出されるととも
に、切断終了後のワイヤ6が巻取りリール13に巻き取
られる。また、繰出しリール12上のワイヤ6が、切断
機構5を経て巻取りリール13に設定量巻き取られたと
き、両リール12,13の回転方向が切り換えられて、
リール12,13の繰出し機能及び巻取り機能が反転さ
れる。
【0022】ワイヤの張力付与機構15は前記リール機
構11と切断機構5との間に位置するように、第2機構
フレーム3上に装設されている。複数のガイドローラ1
6,17は張力付与機構15と切断機構5との間におい
て、ワイヤ6の往復経路内にそれぞれ位置するように、
第2機構フレーム3の外面に回転可能に支持されてい
る。そして、前記張力付与機構15により各ガイドロー
ラ16,17を介して、溝ローラ7,8間のワイヤ6に
所定の張力が付与される。
【0023】ワイヤの張力低減機構18は前記巻取りリ
ール13と張力付与機構15との間に位置するように、
第2機構フレーム3上に装設され、ワイヤ6を案内する
ための一対のガイドローラ19,20を備えている。そ
して、この張力低減機構18によって、張力付与機構1
5から巻取りリール13との間のワイヤ6の張力が低減
される。
【0024】制御手段を構成する制御装置21は前記基
台1の後方に近接して配置され、その前面には各種の操
作キーや表示ランプ等を備えた制御パネル22が取り付
けられている。検出機構23は、リール機構11と、前
記ガイドローラ16,17,19,20を含む各種ガイ
ドローラとに関連して装備されている。そして、ワイヤ
6が地絡したとき、及びローラの外周溝が摩耗したとき
には、この検出機構23によりその状態が検出されて、
制御装置21の制御パネル22上に表示される。
【0025】次に、前述した各機構について、それらの
詳細構成を順に説明する。 (リール機構11)図4、図6及び図8に示すように、
回転方向及び回転速度を変更可能な一対のモータ31,
32は前記第3機構フレーム4に装着され、その上面に
はモータ軸31a,32aが突設されている。鉄等の導
電性金属材料よりなる回転軸33は各モータ31,32
に対応するように、複数の軸受34を介してフレーム4
内に回転可能に支持され、それらの上端には大径部33
aが一体形成されている。カップリング35はモータ軸
31a,32aを各回転軸33に連結するように、それ
らの間に取り付けられている。
【0026】前記繰出しリール12及び巻取りリール1
3は鉄等の導電性金属材料により形成され、ドライブピ
ン36により各回転軸33の大径部33a上に位置決め
された状態で、ネジ37により大径部33aに締め付け
固定されている。合成樹脂等の絶縁材料よりなるスペー
サ38,39は、軸受34とフレーム4との間及び大径
部33aとフレーム4との間にそれぞれ介装され、回転
軸33をフレーム4に対して電気的に絶縁している。ま
た、前記カップリング35も絶縁材料により形成され、
回転軸33をモータ軸31a,32aに対して電気的に
絶縁している。
【0027】そして、この切断装置の運転時には、モー
タ31,32が制御装置21により回転方向及び回転速
度を制御されながら回転される。そして、モータ31,
32により繰出しリール12及び巻取リール13が図8
の時計方向に回転されたときには、ワイヤ6が繰出しリ
ール12から繰り出されるとともに、巻取りリール13
に巻き取られる。一方、両モータ31,32が同図の反
時計方向に回転されたときには、リール12,13の繰
出し機能及び巻取り機能が前記の場合と逆になって、ワ
イヤ6の走行方向が反転される。
【0028】また、演算プログラムにより両リール3
1,32のワイヤ繰り出し量が算出され、繰出しリール
12上のワイヤ6が設定量繰り出された時に、両リール
31,32の回転方向の反転が行われる。さらに、ワイ
ヤ6が同一速度で両リール12,13間を走行されるよ
うに、両リール12,13の巻径の変化にともないモー
タ31,32の回転速度がそれぞれ制御される。 (検出機構23)図4及び図5に示すように、端子41
は前記各回転軸33の下部軸受34にそれぞれ接触して
配置されている。第1検出回路42は両端子41間に接
続され、この検出回路42内には電源43が接続されて
いる。表示ランプ44は前記制御パネル22上に配置さ
れている。そして、通常は第1検出回路42の電源43
から、回転軸33及び両リール12,13を介してワイ
ヤ6に検出電流が与えられている。この状態でワイヤ6
が何らかの原因により機体に接触すると、検出電流が微
弱となり、それに基づき制御装置21が表示ランプ44
を点灯させ、ワイヤ6の地絡状態が表示される。
【0029】前記ガイドローラ16,17,19,20
を含む各種ガイドローラは合成樹脂等の絶縁材料で形成
され、それらの外周面にはワイヤ6を案内するために溝
が形成されている。各ガイドローラ16,17,19,
20の支軸45は鉄等の導電性金属材料で形成され、フ
レームに対してそれぞれ絶縁状態に支持されている。接
触片45aは各支軸45に突設されている。第2検出回
路46は各支軸45と第1検出回路42との間に接続さ
れている。多数の表示ランプ47は各ガイドローラと対
応して前記制御パネル22上に配置されている。
【0030】そして、1つのガイドローラの外周溝が摩
耗して、ワイヤ6が支軸45の接触片45aに接触した
ときには、該当する第2検出回路46の表示ランプ47
が点灯されて、ローラの摩耗状態が表示される。また、
1つのガイドローラを新しいものと交換した後に所定時
間使用したときには、制御装置21内のカウンタ(図示
しない)によるガイドローラの回転数の積算及びCPU
内部クロックの積算に基づいて、表示ランプ47が点灯
されて、ローラの交換時期が表示される。 (トラバース機構14)図6〜図8に示すように、一対
の取付板51は前記第3機構フレーム4上に所定間隔を
おいて立設され、この両取付板51間には上下一対の回
転軸52,53が回転可能に支持されている。回転方向
及び回転速度の変更可能な一対のモータ54,55は後
部取付板51の外面に装着され、それらのモータ軸がカ
ップリング56を介して回転軸52,53にそれぞれ連
結されている。
【0031】一対の上部駆動スプロケット57は前記上
部回転軸52に所定間隔をおいて固定されている。一対
の下部従動スプロケット58は上部駆動スプロケット5
7と対応するように、下部回転軸53上に軸受59を介
して回転可能に支持され、各従動スプロケット58と駆
動スプロケット57との間にはチェーン60がそれぞれ
掛装されている。
【0032】一対の下部駆動スプロケット61は前記下
部回転軸53に所定間隔をおいて固定されている。一対
の上部従動スプロケット62は下部駆動スプロケット6
1と対応するように、上部回転軸52上に軸受63を介
して回転可能に支持され、各従動スプロケット62と駆
動スプロケット61との間にはチェーン64がそれぞれ
掛装されている。
【0033】一対の移動体65,66は前記各対のチェ
ーン60,64の途中に支持され、それらのチェーン6
0,64の回転により、繰出しリール12及び巻取りリ
ール13の外周面に沿って各リール12,13の長手方
向へ往復移動される。横ガイドローラ67は各移動体6
5,66の下面に垂直軸線の周りで回転可能に支持さ
れ、繰出しリール12から繰り出されるワイヤ6及び巻
取りリール13に巻き取られるワイヤ6がほぼ水平方向
に走行するように規制する。縦ガイドローラ68は各移
動体65,66の側面に水平軸線の周りで回転可能に支
持され、前記ワイヤ6が上下方向に走行するように規制
する。
【0034】各一対のタッチローラ69,70は上下方
向へ所定の微小間隙をおいて隣接配置されるように、前
記各移動体65,66に回転可能に支持され、このタッ
チローラ69,70間の間隙中にワイヤ6が挿通されて
いる。センサとしてのエンコーダ71,72は各タッチ
ローラ69,70の回転軸に連結され、タッチローラ6
9,70がワイヤ6との接触によって回転されときに検
出信号を出力する。多数のフィン73は各タッチローラ
69,70の軸端にそれぞれ放射状に突設され、タッチ
ローラ69,70がワイヤ6との接触により回転された
とき、空気抵抗を生じさせてタッチローラ69,70に
制動力を付与する。これにより、ワイヤ6がタッチロー
ラ69,70から離間すると、そのタッチローラ69,
70がただちに停止される。
【0035】前記のように構成されたトラバース機構1
4においては、装置の運転時に前記各モータ54,55
が、繰出しリール12及び巻取リール13上のワイヤ6
の巻径と、ワイヤ6の走行速度とに応じて適宜の速度で
回転される。
【0036】そして、上部モータ54により上部回転軸
52が回転され、スプロケット57,58及びチェーン
60を介して、後部移動体65が垂直方向に往復移動さ
れる。これにより、ワイヤ6が繰出しリール12上から
長手方向にトラバースされながら繰り出される。また、
下部モータ55により下部回転軸53が回転され、スプ
ロケット61,62及びチェーン64を介して前部移動
体66が垂直方向に往復移動される。これにより、ワイ
ヤ6が巻取ローラ13上に長手方向へトラバースされな
がら巻き取られる。
【0037】このようにワイヤ6がトラバースされなが
ら繰り出しまたは巻き取られるとき、トラバース速度が
速かったり遅かったりすると、ワイヤ6がタッチローラ
69あるいは70に接触して、それらのタッチローラ6
9,70の一方が回転される。すなわち、トラバース機
構14によるトラバース速度が速い場合には、移動体6
5,66の移動方向の後方側に位置するタッチローラ6
9,70のいずれかが回転され、トラバース速度が遅い
場合には、移動方向の前方側に位置するもう一方のタッ
チローラ69あるいは70が回転される。
【0038】このようにタッチローラ69,70が回転
されると、エンコーダ71,72から制御装置21に検
出信号が出力される。そして、この検出信号に基づいて
制御装置21の制御により、モータ54,55の回転速
度が調節され、移動体65,66の移動速度が変更され
て、ワイヤ6のトラバース速度が修正される。すなわ
ち、移動体65,66の移動方向の前方側のタッチロー
ラに取付けられたエンコーダ71あるいは72から検出
信号が出力されたときには、トラバース速度が遅くされ
る。一方、移動体65,66の移動方向の後方側のタッ
チローラに取付けられたエンコーダ71あるいは72か
ら検出信号が出力されたときには、トラバース速度が速
くされる。
【0039】ワイヤ6が前記タッチローラ69,70か
ら離間すると、フィン73の制動力によりタッチローラ
69,70はただちに停止される。また、このようにタ
ッチローラ69,70の制動をフィン73が果たすた
め、タッチローラ69,70の起動に際しては、その起
動に抗する抵抗がほとんど作用しない。このため、タッ
チローラ69,70はワイヤ6の接触,離間にただちに
感応して回転,停止する。従って、ワイヤ6の状態に応
じてトラバース運動を正確に行うことができ、繰出しリ
ール12からの繰出しを無理なく行うことができるとと
もに、巻取りリール13に対してワイヤ巻回を正確に行
うことができる。
【0040】前述したワイヤのトラバース機構14の実
施例から把握できる請求項以外の技術的思想を、その効
果とともに記載する。 (1) 切断用ワイヤを繰り出すための繰出しリール及
びワイヤを巻き取るための巻取リールと、その両リール
にそれぞれ対向して配設され、繰出しリールからのワイ
ヤの繰出し及び巻取リールへのワイヤの巻取を案内する
ワイヤのトラバース機構と、前記トラバース機構は、繰
出しリール及び巻取りリールの外周に沿って長手方向へ
往復移動される移動体と、ワイヤを挟んでトラバース方
向の両側方に近接位置するように、移動体上に回転可能
に支持された一対のタッチローラと、各タッチローラに
連結され、タッチローラがワイヤとの接触により回転さ
れときに検出信号を出力するセンサと、各センサから検
出信号が出力されたとき、移動体の移動速度を変更する
制御手段とから構成したワイヤソー装置。
【0041】このように構成すれば、ワイヤの実際の繰
出し状態及び巻取り状態に応じて、的確なトラバース速
度を設定することができる。 (張力付与機構15)図9〜図11に示すように、一対
のハウジング81は前記第2機構フレーム3の同一軸線
上で所定間隔をおいて配置されている。一対の回動軸8
2,83は各ハウジング81内に軸受84を介して回動
可能に支持され、それらの先端には回動アーム85,8
6が固定されている。支軸87は各回動アーム85,8
6の先端前面に突設され、これらの支軸87にはガイド
ローラ88が回転可能及び取り外し可能に支持されてい
る。
【0042】ウェイト89は後面の係合溝89aを前記
各回動アーム85,86に係合させることにより、それ
らの回動アーム85,86上に長手方向へ移動可能に支
持されている。蝶ネジ90は各ウェイト89に螺合さ
れ、この蝶ネジ90を締め付けることによって、ウェイ
ト89を回動アーム85,86上の所定位置に固定する
ことができる。
【0043】センサとしてのエンコーダ91,92は前
記各回動軸82,83に連結され、回動アーム85,8
6の回動量に応じて検出信号を出力する。そして、前記
制御装置21は、このエンコーダ91,92からの検出
信号に基づいて、ワイヤ6の走行速度を算出し、トラバ
ース機構14における初期のトラバース速度等を設定す
る。すなわち、ワイヤ6の走行初期においては、ワイヤ
6の弛みが吸収されるため、回動アーム85,86がウ
ェイト89による荷重の作用方向とは反対方向に回動さ
れる。
【0044】プランジャ93は前記各回動アーム85,
86の基端に移動操作可能に取り付けられている。係合
孔94は各プランジャ93と係合可能に対応するよう
に、第2機構フレーム3の前面及び規制板95の先端に
形成されている。そして、切断の準備作業に際して、ガ
イドローラ88にワイヤ6を掛けるとき、あるいは回動
アーム85,86の原点位置を設定するときには、プラ
ンジャ93を係合孔94に係合させて、回動アーム8
5,86を原点位置にロックすることができる。
【0045】前記のように構成された張力付与機構15
においては、装置の運転中にウェイト89により回動ア
ーム85,86に図9の反時計方向に回動力が付与さ
れ、ガイドローラ88に掛けられたワイヤ6に対して所
定の張力が付与されている。これにより、前記切断機構
5における両溝ローラ7,8間のワイヤ6は、常に緊張
状態に保持される。
【0046】また、このワイヤ6に付与される張力を変
更する必要がある場合には、蝶ネジ90を緩めた状態
で、各ウェイト89を回動アーム85,86に沿って長
手方向へ移動させた後、蝶ネジ90の締め付けにより任
意の位置に固定する。すなわち、ウェイト89を回動ア
ーム85,86の先端側へ移動させれば、ワイヤ6の張
力を増大させることができ、ウェイト89を回動アーム
85,86の基端側へ移動させれば、ワイヤ6の張力を
低減させることができる。
【0047】次に、前述したワイヤの張力付与機構15
の実施例から把握できる請求項以外の技術的思想を、そ
の効果とともに記載する。 (1) 切断用ワイヤを繰り出すための繰出しリール及
びワイヤを巻き取るための巻取りリールと、ワイヤを所
定ピッチで周回支持するための複数の溝ローラを備えた
切断機構と、繰出しリール及び及び巻取りリールと切断
機構との間に配設され、溝ローラ間に巻き付けられたワ
イヤに所定の張力を付与するためのワイヤの張力付与機
構とを有するワイヤソー装置において、前記張力付与機
構は、水平軸線の周りで回動可能に支持された回動アー
ムと、ワイヤを案内するために回動アームの先端に支持
されたガイドローラと、回動アーム上に長手方向へ移動
可能に取り付けられたウェイトとから構成したワイヤソ
ー機構。
【0048】このように構成すれば、ウェイトを回動ア
ームの長手方向に移動させて適宜の位置に固定すること
により、ワイヤに付与される張力を容易に変更すること
ができる。 (張力低減機構18)図1、図3及び図12〜図14に
示すように、駆動軸101は前記第2機構フレーム3に
軸受102を介して回転可能に支持され、その後端には
プーリ103が固定されている。そして、この駆動軸1
01は後述する切断機構5のモータ153により、ベル
ト104及びプーリ103を介して回転される。
【0049】第1回転軸105は前記駆動軸101の前
方において駆動軸101と同一軸線上に位置するよう
に、フレーム3に軸受106を介して回転可能に支持さ
れ、カップリング107を介して駆動軸101に連結さ
れている。第2回転軸108は第1回転軸105の側方
において第1回転軸105と平行に延びるように、フレ
ーム3に軸受109を介して回転可能に支持されてい
る。駆動プーリ110は第1回転軸105の一端に固定
され、この駆動プーリ110と対応するように、第2回
転軸108の他端には従動プーリ111が固定されてい
る。
【0050】案内プーリ112は前記従動プーリ111
の近傍において、フレーム3に支軸113及び軸受11
4を介して回転可能に支持されている。回動レバー11
5は支持ピン116によりフレーム3に回動可能に取り
付けられ、その先端にはテンションプーリ117が回転
可能に支持されている。ベルト118は各プーリ11
0,111,112,117に順に掛装され、このベル
ト118を介して第1回転軸105及び第2回転軸10
8が図1において同方向へ回転される。一対のネジ11
9は回動レバー115の長孔115aを介してフレーム
3に螺合され、回動レバー115を所定の回動位置に固
定して、ベルト118の緊張度合いを調節できるように
なっている。
【0051】一対のガイドローラ120は前記各回転軸
105,108の端部に相対回転可能及び取り外し可能
に取り付けられ、これらのガイドローラ120と回転軸
105,108との間には滑りクラッチ121が介装さ
れている。
【0052】図14に示すように、各滑りクラッチ12
1は、回転軸105,108に固定されたスリーブ12
2と、そのスリーブ122の外周に突設された磁性材料
よりなる駆動ディスク123とを備えている。さらに、
滑りクラッチ121は、スリーブ122の外周に軸受1
24を介して回転可能に支持された磁性材料よりなる従
動体125と、駆動ディスク123の両側面に所定間隙
をおいて対向するように、従動体125内に固定された
一対の円板状をなす永久磁石126とを備えている。そ
して、従動体125は両永久磁石126間に位置するヨ
ークを構成し、永久磁石126,駆動ディスク123及
び従動体125により磁気回路が構成されている。
【0053】従動体125の前面には前記ガイドローラ
120が、複数のネジ127により取付円板128を介
して取り外し可能に固定されている。そして、第1回転
軸105,第2回転軸108が回転されると、永久磁石
126の磁気力に基づき所定の伝達トルクを有する滑り
クラッチ121を介してガイドローラ120が同方向へ
従動回転される。このとき、前記伝達トルク以上の回転
トルクが各ガイドローラ120に作用すると、滑りクラ
ッチ121には回転方向の滑りが生じる。
【0054】前記のように構成された張力低減機構18
においては、装置の運転時に切断機構5のモータ153
により、駆動軸101及びベルト118を含む伝達構成
を介して、両回転軸105,108がワイヤ6を走行さ
せるための回転速度よりも速い速度でワイヤ6の走行方
向に回転される。このため、両ガイドローラ120には
滑りクラッチ121を介して両回転軸105,108の
回転力が付与され、両ガイドローラ120の上流側のワ
イヤ6に対して張力が付与されるとともに、両ガイドロ
ーラ120の下流側のワイヤ6の張力が低減される。
【0055】このとき、ワイヤ6には、両ガイドローラ
120間で、かつ切断機構5の上流側及び下流側におい
てウェイト89により張力が付与されている。従って、
巻取りリール13側のガイドローラ120には回転軸1
05の回転方向とは逆方向の回転トルクが作用する。こ
のため、滑りクラッチ121において滑りが生じ、ガイ
ドローラ120はワイヤ6の走行速度と同じ周速度で回
転され、ワイヤ6の走行速度に影響を与えることはな
い。滑りクラッチ121には、両ガイドローラ120の
回転数より高い回転数が常に与えられている。このた
め、両ガイドローラ120には回転方向に張力を付与す
ることになる。従って、両ガイドローラ120のワイヤ
6の出側の張力がそれぞれ低減される。
【0056】例えば、図1に示すように、張力付与機構
15のウェイト89が、5kgの荷重を有している場合
には、巻取りリール13側のウェイト89よりも切断機
構5側のワイヤ6に2.5kgの張力が作用し、同ウェ
イト89よりも張力低減機構18側のワイヤ6に2.5
kgの張力が作用する。
【0057】そして、巻取りリール13の下流側のワイ
ヤ6の張力は、前記ガイドローラ120の滑り回転に伴
うトルクの吸収により低減する。なお、繰出しリール1
2側のガイドローラ120に対しても、ワイヤ6の走行
速度よりも速い回転速度が付与されて、繰出しリール1
2から上流のワイヤ6にはウェイト89による張力以上
の張力が作用し、繰出しリール12にその張力が作用す
る。ただし、この場合、その張力は繰出しリール12上
にすでに巻回されているワイヤ6のリールの軸心に作用
するのみで、リール破壊等の問題は生じない。
【0058】以上のように、張力付与機構15から巻取
リール13に伝達されるワイヤ6の張力を低減させるこ
とができる。これにより、ワイヤ6の巻取り側におい
て、巻取リール13がワイヤ6の高張力の反作用で圧壊
するおそれを防止することができる。しかも、そのため
の構成は、回転軸105,108とガイドローラ120
との間にそれぞれ滑りクラッチを設けただけであるか
ら、構成は極めて簡単である。
【0059】また、この実施例の張力低減機構18にお
いては、ワイヤ6と切断機構との間の縁を切る必要がな
いため、ワイヤ6をガイドローラ120に巻き付けるこ
となく支持するのみでよい。従って、ガイドローラ12
0の外周溝とワイヤ6との間に滑りが生じることがな
く、ガイドローラ120が早期に摩耗するのを防止する
こともできる。
【0060】加えて、この実施例においては、滑りクラ
ッチ121が永久磁石126と磁性体よりなる従動体1
25により構成されているのみで、動力伝達のための可
動部分や電気配線などが存在せず、構成が簡単で、かつ
故障のおそれもない。しかも、永久磁石126と従動体
125との間には間隙が形成されて、それらが擦り合う
ことがなく、摩耗による耐久性低下の問題も生じない。
さらに、一対の永久磁石126間にはヨーク125が設
けられているため、磁気回路が効率的に形成され、永久
磁石126の磁力が弱くても、動力伝達を確実に行うこ
とができる。
【0061】なお、前記張力低減機構は以上の実施例に
限定されるものではなく、以下のような態様で具体化し
てもよい。 (1)繰出し側のガイドローラ120がワイヤ走行方向
とは逆方向に回転されるように構成すること。このよう
に構成すれば、繰出しリール12に作用するワイヤ張力
を低減できる。 (2)従動体125を一対にし、永久磁石126を両従
動体125間に配置すること。 (3)滑りクラッチとして、流体クラッチ、摩擦クラッ
チなどの他の種類のクラッチを使用すること。
【0062】滑りクラッチ・・・この明細書における滑
りクラッチは、駆動側と従動側とを所定の伝達トルクを
持って連結し、かつ駆動側と従動側との間に滑りが生じ
るものを言う。 (切断機構5)図2、図3及び図15〜図20に示すよ
うに、一対の第1軸受体131は前記第1機構フレーム
2上に所定間隔をおいて配設されている。各第1軸受体
131は外筒132と、その外筒132内に固定された
軸受筒133と、その軸受筒133内に複数の軸受13
4を介して回転可能に支持された第1回転軸135とを
備えている。そして、この第1回転軸135の外端には
テーパ状の連結凸部135aが形成されている。
【0063】一対の支持脚136は前記各第1軸受体1
31に対応して基台1上に立設され、それらの上面には
支持板137が複数のネジ138により取り外し可能に
取着されている。取付板139は複数のネジ140によ
り両支持板137の上端部間に取り外し可能に取着さ
れ、その両端には一対の第2軸受体141が配設されて
いる。各第2軸受体141は軸受筒142と、その軸受
筒142内に複数の軸受143を介して回転可能に支持
された第2回転軸144とを備えている。そして、この
第2回転軸144の内端にはテーパ状の連結凸部144
aが形成されている。
【0064】一対の連結軸149は前記各溝ローラ7,
8における内筒145の両端に突設され、それらの先端
面にはテーパ状の連結凹部149aが形成されている。
そして、これらの連結凹部149aを回転軸135,1
44の連結凸部135a,144aに係合させることに
よって、各溝ローラ7,8が回転軸135,144間に
保持されている。締付ボルト150は各第2回転軸14
4から溝ローラ7,8内を通して第1回転軸135に螺
合され、このボルト150の締付によって、溝ローラ
7,8が両回転軸135,144間に取り外し可能に固
定されている。
【0065】一対の仮置き台151は前記第1軸受体1
31の外筒132間及び支持板137の上端間にそれぞ
れ架設され、それらの両端上部には各溝ローラ7,8の
両端の連結軸149と係合可能に対応するほぼV字状の
支持溝152が形成されている。そして、前記締付ボル
ト150を取り外すとともに、第2軸受体141を取付
板139と一体的に取り外して、溝ローラ7,8を交換
する際に、溝ローラ7,8を仮置き台151の支持溝1
52間に仮置きすることができる。
【0066】また、ワイヤ巻掛け時には、各溝ローラ
7,8の他端部から第2軸受体141及び取付板139
を取外すことなく、ネジ140,138を取外すことで
両支持板137を支持脚136と取付板139から取外
すことができる。これにより、溝ローラ7,8の他端部
は機構フレームからその周囲が開放され、従ってワイヤ
巻掛けを容易に行うことができる。
【0067】ワイヤ6の切断時等において、両溝ローラ
7,8間にワイヤ6を新たに巻き付ける必要が生じた場
合には、ネジ138を緩めて両支持板137を支持脚1
36上から取り外す。これにより、両溝ローラ7,8の
先端側が大きく開放され、溝ローラ7,8へのワイヤの
巻き付け作業を支障なく容易に行うことができる。
【0068】モータ153は前記溝ローラ7に対応する
ようにフレーム2の後面に装着され、そのモータ軸が駆
動プーリを兼用するカップリング154を介して駆動溝
ローラ7の第1回転軸135に連結されている。従動プ
ーリ155は溝ローラ8の第1回転軸135に一対のテ
ーパコロ軸受156を介して滑り回転可能に取り付けら
れ、この従動プーリ155と駆動プーリ154との間に
はベルト157が掛装されている。
【0069】調節手段を構成する調節ナット158は前
記テーパコロ軸受156に対応して、第1回転軸135
の基端ネジ部159に螺合されている。そして、この調
節ナット158を回動させることにより、テーパコロ軸
受156の押圧偏倚状態を変更して、第1回転軸135
に対する従動プーリ155の伝達駆動力と滑り回転度合
いを調節することができる。
【0070】従って、切削前のワイヤ掛けの際に両溝ロ
ーラ7,8は小さい回転トルクで同期回転させることが
できる。しかし、切削中において、両溝ローラ7,8間
において、外周溝148の摩耗状態が異なっていて、ワ
イヤ6の走行時に各溝ローラ7,8間で微小の回転速度
差が生じる場合でも、その回転速度差が従動プーリ15
5と第1回転軸135との間で、テーパコロ軸受156
の滑りにより吸収される。このため、各溝ローラ7,8
間の回転速度差に伴い、ワイヤ6が溝ローラ7,8の外
周溝148に沿って滑りを生じながら走行されることは
なく、溝ローラ7,8の外周溝148が早期に異常摩耗
するおそれを防止することができる。
【0071】同様に、各溝ローラ7,8の外周溝148
の摩耗状態が使用に従って相対的に変化したり、一方の
溝ローラ7,8の外筒146を新しいものと交換して溝
径がそれぞれ異なった場合にも対応できる。オイル循環
通路160は前記各第1軸受体131の第1回転軸13
5及び軸受筒133に形成されている。そして、図示し
ないオイル供給源から、このオイル循環通路160を通
して第1軸受体131内の軸受134に冷却用オイルが
循環され、軸受134が潤滑される。
【0072】エア供給通路161は前記各第1軸受体1
31の第1回転軸135及び軸受筒133、各溝ローラ
7,8の内筒145、並びに第2軸受体141の第2回
転軸144に連通して形成されている。また、このエア
供給通路161は、第1回転軸135の外端と軸受筒1
33との隙間162、及び第2回転軸144の両端と軸
受筒142との隙間163にそれぞれ開口されている。
そして、図示しないエア供給源からエア供給通路161
内に供給されるエアが、これらの隙間162,163か
ら外方に吹き付けられ、両軸受体131,141内の軸
受134,143へスラリが侵入するのが防止される。
【0073】また、この実施例では図19及び図20に
示すように、各第1軸受体131における外筒132の
カップリング154側の端面にはその端面を閉塞する蓋
板164が嵌着固定されている。また、その外端面には
前記オイル循環通路160に接続されたオイル供給孔1
65aを有するオイル供給板165、前記エア供給通路
161に接続されたエア供給孔166aを有するエア供
給板166が回り止め状態で取付られている。オイル供
給板165及びエア供給板166は互いにボルト170
で一体に結合されて、第1回転軸135の外周に隙間S
1を介して嵌合されている。両供給板165,166は
第1回転軸135に対し、回転軸受167を介して回転
自在に支持されており、この回転軸受167は前記隙間
S1を常に一定に保持している。前記オイル循環通路1
60とオイル供給孔165a、エア供給通路161とエ
ア供給孔166aとは隙間S1を介して接続されてい
る。
【0074】オイル供給板165の前記蓋板164側に
対向する面には複数の被係合部165bが形成され、こ
の被係合部165bに前記蓋板164に固定したボルト
等の複数の係合部材164aの係止部が係合されて蓋板
164に対しオイル供給板165がいずれの方向にも多
少の動きが許容されるように支持されている。そして、
蓋板164に対し、オイル供給板165の端面及び内嵌
突部165cとのそれぞれの間にはオイル供給板165
の動きを許容する隙間S2が形成されている。
【0075】両メインローラ7,8間に巻き付けられた
ワイヤ6の大きな引っ張り力が第1回転軸135に作用
すると、第1回転軸135は両端の軸受134を支点に
撓み、カップリング154に近い側の軸受134より端
部側においては、ワイヤ6の引っ張り方向と同一方向の
撓みが生じる。このように、各第1回転軸135に撓み
が生じた場合でも、オイル供給板165とエア供給板1
66とは軸受167によって第1回転軸135の外周に
おいて均一の隙間S1を保持した状態で撓み方向に追従
される。このため、オイル供給板165とエア供給板1
66とが第1回転軸135の停止時においても、回転時
においても、第1回転軸135に接触するようなことが
全くなく、接触による焼き付きを防止できる。従って、
上記隙間S1を極力小さく形成することができ、これに
より、隙間S1からのオイル漏れや異物侵入を防止する
ことができる。加えて、両供給板165,166の端部
隙間部分においては、第1回転軸135の回転時に、隙
間S1が小さい分、動圧効果が大きく作用するため、隙
間S1は第1回転軸135の全周にわたって常に均一間
隔に保持され、両供給板165,166と第1回転軸1
35との接触が確実に防止される。
【0076】前述した切断機構5の実施例から把握でき
る請求項以外の技術的思想を、その効果とともに記載す
る。 (1) 切断用ワイヤを繰り出すための繰出しリール及
びワイヤを巻き取るための巻取リールと、ワイヤを所定
ピッチで周回支持するための一対のメインローラを備え
た切断機構とよりなるワイヤソー装置において、前記切
断機構には、フレーム上に固定され、各メインローラの
基端部に連結可能な回転軸を支持した第1軸受体と、フ
レーム上に取り外し可能に取着され、各メインローラの
先端部に連結可能な回転軸を支持した第2軸受体と、各
メインローラが両回転軸間に連結された状態で、第2軸
受体の回転軸からメインローラ内を通して第1軸受体の
回転軸に螺合された締付ボルトと、各メインローラの交
換時に、その両端部を下方から支持するように、フレー
ム上に配設された仮置き台とを備えたワイヤソー装置。
【0077】このように構成すれば、メインローラの外
周溝が摩耗して、新しいメインローラと交換する必要が
ある場合には、フレーム上から第2軸受体を取り外すと
ともに、メインローラを仮置き台上に仮置きした状態
で、メインローラの交換作業を容易に行うことができ
る。
【0078】(2) 切断用ワイヤを繰り出すための繰
出しリール及びワイヤを巻き取るための巻取リールと、
ワイヤを所定ピッチで周回支持するための複数のメイン
ローラを備えた切断機構とよりなるワイヤソー装置にお
いて、前記切断機構には、1つのメインローラの回転軸
に連結されたモータと、そのメインローラの回転軸に固
定された駆動プーリと、残りのメインローラの回転軸に
テーパコロ軸受を介して滑り回転可能に取り付けられた
従動プーリと、各従動プーリの滑り回転率を調節するた
めの調節手段と、各プーリ間に掛装されたベルトとを備
えたワイヤソー装置。
【0079】このように構成すれば、複数のメインロー
ラ間において、外周溝の摩耗状態にばらつきがあって、
ワイヤの走行時に各メインローラ間で回転速度差が生じ
る場合でも、その回転速度差が従動プーリと回転軸との
間の滑りによって吸収される。従って、各メインローラ
間の回転速度差に伴い、ワイヤがメインローラの外周溝
に沿って滑りを生じながら走行されることはなく、メイ
ンローラの外周溝の早期摩耗を防止することができる。
しかも、そのための構成は、ローラ支持のためののテー
パコロ軸受を利用し、専用部品を設けたわけではないた
め、構成が簡単である。
【0080】(3) 切断用ワイヤを繰り出すための繰
出しリール及びワイヤを巻き取るための巻取リールと、
ワイヤを所定ピッチで周回支持するための一対のメイン
ローラを備えた切断機構とよりなるワイヤソー装置にお
いて、前記切断機構には、メインローラの端部に連結可
能な回転軸を支持した軸受体を設け、軸受体の外端面に
はその軸受体内の軸受にオイルを供給するためのオイル
供給孔を有するオイル供給板を、軸受体に対して多少の
動きが許容されるように取り付け、そのオイル供給板を
回転軸の外周面との間に所定の隙間が形成されるよう
に、その回転軸に軸受を介して相対回転可能に支持した
ワイヤソー装置。
【0081】このように構成すれば、ワイヤの大きな引
っ張り力が回転軸に作用して同回転軸に撓みが生じた場
合でも、オイル供給板が回転軸に接触することがなく、
接触による焼き付きを防止できる。従って、回転軸とオ
イル供給板との間の隙間を極力小さく形成することがで
き、その隙間からのオイル漏れや異物侵入を防止でき
る。
【0082】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているため以下のような効果を発揮する。請求項1に
おいては、張力低減機構の構成を簡単にすることができ
るとともに、張力低減機構のローラが早期に摩耗するお
それを防止することができる。請求項2及び4において
は、動力伝達のための可動部分や電気配線などが不要で
あって構成が簡単で、かつ故障のおそれもない。
【0083】請求項3においては、永久磁石と磁性体と
の間には間隙が形成されて、それらが擦り合うことがな
く、摩耗による耐久性低下の問題も生じない。請求項5
においては、さらに、一対の永久磁石間にヨークが設け
られているため、磁気回路が効率的に形成され、永久磁
石の磁力が弱くても、動力伝達を確実に行うことができ
る。
【0084】請求項6においては、メインローラに対す
るワイヤの巻回等の作業を容易に行うことができる。請
求項7においては、支持板を取外した片持ち状態におい
ても、取付板により各ローラ間の位置関係を正確に保持
することができる。しかも、支持板の組付け及び取外し
における作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を具体化したワイヤソー装置の一実
施例を示すもので、特にそのワイヤの張力低減機構の概
要を示す展開説明図である。
【図2】 ワイヤソー装置の全体構成を示す正面図であ
る。
【図3】 同じくワイヤソー装置の平面図である。
【図4】 図2のワイヤソー装置において、ワイヤの繰
出し及び巻取り機構を拡大して示す部分破断側面図であ
る。
【図5】 そのワイヤの繰出し及び巻取り機構に関連し
て装備されたワイヤ切断及びローラ摩耗検出機構の電気
回路図である。
【図6】 図2のワイヤソー装置において、ワイヤのト
ラバース機構を拡大して示す部分切欠き正面図である。
【図7】 そのトラバース機構の要部側断面図である。
【図8】 同じくトラバース機構の部分平面図である。
【図9】 図2のワイヤソー装置において、ワイヤの張
力付与機構を拡大して示す部分正面図である。
【図10】 図9のX−X線における部分拡大断面図で
ある。
【図11】 図9のXI−XI線における部分拡大断面
図である。
【図12】 図3のワイヤソー装置において、ワイヤの
張力低減機構を拡大して示す部分横断面図である。
【図13】 図12のXIII −XIII 線における部分断
面図である。
【図14】 図12のワイヤの張力低減機構において、
張力低減ローラの内部構造を拡大して示す部分断面図で
ある。
【図15】 図2のワイヤソー装置において、切断機構
の基端側を拡大して示す部分側断面図である。
【図16】 図15の切断機構の先端側を示す部分側断
面図である。
【図17】 図16のXVII−XVII線における部分断
面図である。
【図18】 同じく切断機構の一部を断面にして示す要
部平面図である。
【図19】 第1回転軸の端部付近を示す拡大断面図で
ある。
【図20】 図19の一部を拡大して示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…基台、5…切断機構、6…切断用ワイヤ、7…メイ
ンローラとしての駆動溝ローラ、8…メインローラとし
ての溝ローラ、9…ワイヤ支持及びスラリ供給機構、1
0…被切断部材としてのワーク、11…ワイヤの繰出し
及び巻取機構、12…繰出しリール、13…巻取リー
ル、14…ワイヤのトラバース機構、15…ワイヤの張
力付与機構、18…ワイヤの張力低減機構、19…ガイ
ドローラ、20…ガイドローラ、21…制御手段として
の制御装置、23…ワイヤ切断及びローラ摩耗検出機
構、101…駆動軸、105…第1回転軸、108…第
2回転軸、120…ガイドローラ、121…滑りクラッ
チ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断用ワイヤを走行させるためのワイヤ
    走行機構と、 ワイヤの走行域に配置され、ワイヤを所定ピッチで周回
    支持するための複数本の溝を形成した複数のメインロー
    ラを備えた切断機構と、 切断機構を通過したワイヤが巻き取られる巻取りリール
    と、その巻取りリールと前記切断機構との間に配置さ
    れ、切断機構中に位置するワイヤに所定の張力を付与す
    るためのワイヤの張力付与機構と、 そのワイヤ張力付与機構と巻取りリールとの間に配設さ
    れ、巻取りリールに巻取られるワイヤの張力を低減する
    ためのワイヤの張力低減機構とを備えたワイヤソー装置
    において、 前記張力低減機構は、ワイヤを案内するためのガイドロ
    ーラと、 そのガイドローラに対して、ワイヤの走行速度よりも速
    い速度の回転力を付与する回転軸と、 その回転軸とガイドローラとの間に介装された滑りクラ
    ッチとから構成したワイヤソー装置。
  2. 【請求項2】 滑りクラッチは、回転軸側及びガイドロ
    ーラ側の一方に設けられた磁石と、その磁石と対向して
    他方に設けられた磁性体とを含む請求項1に記載のワイ
    ヤソー装置。
  3. 【請求項3】 磁石と磁性体との間には若干の間隙が設
    けられている請求項2に記載のワイヤソー装置。
  4. 【請求項4】 磁石は永久磁石である請求項2または3
    に記載のワイヤソー装置。
  5. 【請求項5】 磁石は磁性体を挟むように配置された一
    対のものであり、両磁石の間にはヨークが設けられてい
    る請求項2〜4のいずれかに記載のワイヤソー装置。
  6. 【請求項6】 切断機構の複数のメインローラは、その
    両端部がそれぞれ第1,第2の軸受体に回転自在に支持
    され、第1の軸受体は固定部に支持されるとともに、第
    2の軸受体は固定部に対し着脱自在な支持板を介して支
    持され、第2の軸受体と固定部から前記支持板を取外す
    ことにより、メインローラ群の他端側の周囲が開放され
    るとともに、各メインローラが一端側において片持ち状
    に支持される請求項1〜5のいずれかに記載のワイヤソ
    ー装置。
  7. 【請求項7】 複数のメインローラの各第2の軸受体が
    一枚の取付板に一体的に連結され、この取付板が前記支
    持板に取付けられる請求項6に記載のワイヤソー装置。
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