JPH0871378A - 中空糸膜ポッティング用ウレタン樹脂 - Google Patents

中空糸膜ポッティング用ウレタン樹脂

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JPH0871378A
JPH0871378A JP6216350A JP21635094A JPH0871378A JP H0871378 A JPH0871378 A JP H0871378A JP 6216350 A JP6216350 A JP 6216350A JP 21635094 A JP21635094 A JP 21635094A JP H0871378 A JPH0871378 A JP H0871378A
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JP
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urethane resin
hollow fiber
potting
fiber membrane
membrane module
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JP6216350A
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Tamiyuki Eguchi
民行 江口
Noriyoshi Ando
紀芳 安藤
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 逆浸透膜モジュール、限外ろ過膜モジュー
ル、精密ろ過膜モジュール、医療用膜モジュール等の製
造に利用でき、要求される安全性、耐熱性、強度、耐薬
品性、相性及び切断性のすべての特性を満足し、多岐に
わたる用途に使用できる中空糸膜ポッティング用ウレタ
ン樹脂を提供する。 【構成】 NCO含量が13重量%以上のポリイソシア
ネートを、OH価が700mg−KOH/g以上のポリ
エーテルポリオールに対して化学量論量の100〜10
5%加えた、混合液を硬化させてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高耐熱性を有する中空
糸膜ポッティング用ウレタン樹脂に関するものであり、
逆浸透膜モジュール、限外ろ過膜モジュール、精密ろ過
膜モジュール、医療用膜モジュール等の製造に利用でき
るものである。
【0002】
【従来の技術】繰り返し蒸気滅菌にも耐えるエポキシ樹
脂をポッティング材に使用した中空糸膜型の限外ろ過モ
ジュール若しくは精密ろ過モジュール又は一回限りの蒸
気滅菌に耐えるウレタン樹脂をポッティング材に使用し
た医療用膜モジュールは既に市販されている。しかし、
ウレタン樹脂をポッティング材に用いた繰り返し蒸気滅
菌に耐える高耐熱性の中空糸膜モジュールは知られてい
ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】広く一般工業用に供し
得るポッティング材には耐熱性だけでなく下記の特性を
満たすことが要求される。 a.安全性 :食品衛生法、日本薬局方の当該試験、透
析型人工腎臓装置承認基準等に合格する。 b.耐薬品性:ホルマリン、過酸化水素、次亜塩素酸ソ
ーダ等の通常の殺菌性水溶液、酸アルカリ中で変性しな
い。 c.耐熱性 :121℃以上のオートクレーブ滅菌に繰
り返し耐える。 d.強度 :インライン蒸気滅菌時の圧力にも耐える
(目安として120℃での引っ張り強度が数十kg/c
2 以上である)。 e.相性 :中空糸膜を変性又は劣化させない。 f.切断性 :ポッティング材を切断して中空糸を開口
させるとき粉塵が発生したり、切断面が荒れてろ過液中
に微粒子が混入しない(即ち、ナイフカッター等で切断
面が鋭利に切断できる)。 耐熱性を有するポッティング材には、上記の種々の特性
を同時に満たすことが必要である。
【0004】このような観点から従来のエポキシ樹脂を
みると、耐熱性及び強度は硬化剤に脂環式アミン又は芳
香族系アミンを選択することによって容易に得られる
が、柔軟性が乏しくなるために粉塵を発生させない切断
が困難になったり、オートクレーブ滅菌を繰り返すと中
空糸膜の収納容器との間で剥離が生じる。この点を改良
するためにエラストマーからなる柔軟性付与剤を添加す
ると安全性が損なわれる場合が多い。従って、エポキシ
樹脂で上記のすべての特性を満たすことは極めて困難で
ある。
【0005】前記のように一回限りの蒸気滅菌に耐える
ウレタン樹脂をポッティング材に使用した医療用モジュ
ールはすでに市販されている。この場合、通常滅菌操作
はインライン蒸気滅菌ではなくオートクレーブによるた
め滅菌操作中にはポッティング材に殆ど圧力が加わるこ
とがなく、特別な強度は要求されない。従って、医療用
モジュールのポッティング材は通常きわめて柔軟であ
り、たとえば120℃での引っ張り応力は5kg/cm
2 以下である。また、用途が血液を処理するための医療
目的であるために常温の使用条件下でも引っ張り応力は
数十kg/cm2以下である。そのため、このようなウ
レタン樹脂を90℃以上の高温、数kg/cm2 の高圧
力に曝露されるインライン蒸気滅菌が繰り返される一般
工業用途の中空糸膜モジュールに使用することはできな
い。
【0006】本発明の目的はこれらの問題点を解決し、
前記のすべての特性を満足する中空糸膜モジュール用ウ
レタン樹脂ポッティング材を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ポリイソ
シアネートと種々のポリオールとの配合物について前記
の特性を詳しく調べたところ、特定の範囲のNCO含量
を有するポリイソシアネートと特定の範囲のOH価を有
するポリエーテルポリオールとの組み合わせが前記の特
性をすべて満足することを見いだして本発明に至った。
【0008】即ち、本発明は、NCO含量が13重量%
以上のポリイソシアネートを、OH価が700mg−K
OH/g以上のポリエーテルポリオールに対して化学量
論量の100〜105%加えた、混合液を硬化させたこ
とを特徴とする中空糸膜ポッティング用ウレタン樹脂で
ある。
【0009】更には、前記混合液の粘度が2000〜8
000cpsである中空糸膜ポッティング用ウレタン樹
脂であって、120℃の最大引っ張り応力が30〜20
0kg/cm2 で破断時の伸びが10%以上であること
が好ましい。
【0010】代表的なポリイソシアネートとしては、ト
リレンジイソシアネート(TDI)、4,4−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート(MDI)、ポリメリックM
DI、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、こ
れらのイソシアネートの混合物並びにこれらのイソシア
ネートのポリオール変性ポリイソシアネート、カルボジ
イミド変性ポリイソシアネート、等が知られている。こ
れらのポリイソシネートは何れも本発明に使用可能であ
るが、TDI系のものは揮発性があり取り扱い上注意を
要すること、HDI系のものはホルマリン、過酸化水
素、次亜塩素酸ソーダ等の殺菌剤に対して変色が少なく
耐薬品性に優れてはいるが反応が遅いこと、カルボジイ
ミド変性ポリイソシアネートは反応を完結させるために
比較的長時間のポストキュアーが必要であること、ポリ
メリックMDIは外観が濃褐色であること、等の問題が
ある。従って、MDIとポリオール変性MDIをNCO
含量を調節するために適当量混合して使用するのが望ま
しい。変性に使用するポリオールにはグリセリン、ポリ
プロピレングリコール、トリメチロールプロパンポリオ
ール等が使用できる。これらの内では耐薬品性の点でポ
リプロピレングリコール及びトリメチロールプロパンポ
リオールが更に好ましい。
【0011】
【作用】硬化物の耐熱性と強度は、NCO含量とOH価
によってほぼ決定される。図1はポリオール変性MDI
とポリオール変性ポリメリックMDIを混合してNCO
含量を調節し、OH価が850mg−KOH/gのトリ
メチロールプロパン系ポリエーテルポリオールとを配合
して得た硬化物のJIS−1号ダンベルを用い、引っ張
り速度50mm/分で測定した120℃における最大引
っ張り強度を示したものである。120℃の蒸気圧がそ
のまま中空糸膜モジュールのポッティング材に加わった
場合を想定するとこの温度で少なくとも30kg/cm
2 以上の引っ張り強度が必要であると考えられるので、
この図からNCO含量は13重量%以上でなければなら
ないことがわかる。同様な関係はMDIとポリメリック
MDIの混合物についても得られ、NCO含量によって
ほぼ一義的に決定される。一方、NCO含量が18重量
%を越えると硬化物が固くなりすぎてナイフカッターで
は鋭利に切断することが困難になる。従って、本発明で
は13〜18重量%のNCO含量のポリイソシナネート
が特に好ましく使用される。
【0012】糖、多価アルコール、多価アミン等にプロ
ピレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを付加させ
た多種類のポリエーテルポリオールがポリイソシアネー
トの硬化剤として知られており、何れも本発明に使用可
能であるが、エステル系ポリオールは、耐薬品性と耐加
水分解性に難点があり、本発明には好ましくない。ま
た、多価アルコールのうちでグリセリン系のものも耐薬
品性と耐加水分解性が比較的劣る。従って、グリセリン
を除く多価アルコール、糖及び多価アミンにアルキレン
オキサイドを付加させたポリエーテルポリオールが本発
明では好ましく用いられる。エチレンジアミン等のアミ
ン系ポリエーテルポリオールは反応が早く、他のポリオ
ールと混合して反応速度を調節するために好適である。
【0013】図2は、NCO含量が16重量%のポリイ
ソシアネートとOH価の異なるトリメチロールプロパン
系ポリエーテルポリオールを配合して上記と同様な測定
をした結果を示したものである。同様な関係は、糖及び
グリセリン系のポリエーテルポリオールや多価アミン系
ポリエーテルポリオールを添加したポリオールについて
も得られる。従って、この図から適切な強度を得るため
にはOH価がおよそ700mg−KOH/g以上必要で
あることがわかる。
【0014】ポリイソシアネートとポリエーテルポリオ
ールの配合比率は、安全性の点から未反応成分の溶出を
できるだけ少なくするために化学量論量の±10%以
内、更に好ましくは±5%以内に調整する。
【0015】また、耐熱性を有するすべての中空糸膜が
本発明に使用できる。これらの例としてポリプロピレ
ン、ナイロン、フッ素系ポリマー、ポリイミド、ポリス
ルホン、セルロース系ポリマー等の中空糸膜が挙げられ
る。また、ろ過特性についても逆浸透膜、限外ろ過膜、
精密ろ過膜、ガス分離膜等いずれの中空糸膜も使用可能
である。これらの内でポリスルホン製の中空糸膜は用途
の範囲が広く、本発明にとっても特に好ましいものであ
る。
【0016】これらの中空糸膜のポッティングは遠心注
型あるいは浸漬によって行われるが、中空糸膜の有する
孔が精密ろ過膜のように大きい場合には、成型時のポッ
ティング剤の粘度が低いと中空糸膜の内部までポッティ
ング剤が進入して開口部が失われことがある。逆に、ポ
ッティング剤の粘度が高すぎると中空糸膜の間に完全に
充填されず、漏れの原因になることがある。従って、ポ
ッティング時のポッティング剤の粘度は、ポリイソシア
ネートあるいはポリオールの分子量やこれらの温度を適
当に選択して2000〜8000cpsになるように調
整する必要がある。
【0017】中空糸膜の収納容器には、ポリプロピレ
ン、ポリカーボネート、アクリルニトリル/スチレン共
重合体樹脂(AS樹脂)、ポリスルホン、ポリフッ化ビ
ニリデン、繊維強化樹脂(FRP)等の耐熱性プラスチ
ック円筒が用いられる。中空糸膜は通常これらの収納容
器とともに適当な厚みのポッティング材で集束固定され
る。このような中空糸膜モジュールに蒸気滅菌/ろ過の
ヒートサイクルを繰り返すとポッティング材内部で温度
分布による内部応力が発生し、収納容器とポッティング
材の界面でこの応力が接着力を越えて剥離が生じること
がある。また、接着力が強いときにはポッティング材自
身に亀裂が生じることがある。このような問題を避ける
ためにはポッティング材が適度な柔軟性を持ち、ヒート
サイクル時に過度の内部応力を発生させない必要があ
る。本発明者らはこのような柔軟性の目安として使用温
度範囲でポッティング材の破断時の伸びが10%以上必
要であることを見いだした。また、ナイフカッターで鋭
利に切断できるためにもこの伸びが好ましいことも見い
だした。
【0018】前記のように収納容器と多数の中空糸膜を
浸漬あるいは遠心注型によって本発明のウレタン樹脂で
ポッティングするが、硬化反応時の温度を室温から10
0℃、好ましくは40〜80℃に保持する。硬化は20
〜50分間で終了し、必要ならばポストキュアーしても
よいが、ポッティング部分の体積がおよそ70ml以上
では反応熱を利用してポッティング剤の温度を120〜
150℃に高めることが可能なので通常ポストキュアー
は不要である。
【0019】次いで、ポッティング部分を適当なところ
でギロチンカッターのようなナイフカッターで切断して
中空糸膜を開口させる。更に、モジュールのデザインに
よっては収納容器の両端にヘッダー等の流体の通路を接
着あるいは超音波融着等によって接続してモジュールを
完成する。
【0020】
【実施例】次に、本発明の詳細を実施例に基づいて更に
説明する。図3は本発明のウレタン樹脂を使用した実施
態様例であり、精密ろ過用中空糸膜モジュールを示す。
全長が約25cm、外径が約70mmのいわゆるカート
リッジ型の精密ろ過フィルターである。内径60mm、
長さ22cmの円筒状の収納容器1、ヘッダー2及びボ
トム3は、ポリプロピレン製であり、ろ過液の通路を有
するヘッダー2とボトム3は超音波融着で収納容器1の
両端と接続されている。前記収納容器1の内部に装填す
る中空糸精密ろ過膜4は、内径500μm、外径800
μmのポリスルホン製であり、3400本を中央部でU
字状に折り返し、先端を収納容器1とともに本発明のウ
レタン樹脂5でポッティングされている。
【0021】そして、前記ウレタン樹脂5と接する収納
容器1の端部内周部分にはクサビリング6が形成されて
いる。このクサビリング6はポッティング材(ウレタン
樹脂5)と収納容器1との接着力を補い、多数回のヒー
トサイクルにも耐える効果を与える。尚、本実施例の前
記クサビリング6は、上下にテーパー面を有するように
内縁が拡開した形状のものである。また、収納容器1の
ポッティング材接着面7は、臨界表面張力が60dyn
/cm以上になるように予めコロナ放電処理されてい
る。
【0022】このように製造した精密ろ過用中空糸膜モ
ジュールは、ろ過装置を構成する外筒内に装着され、収
納容器1の周囲に形成した導入孔8から原液を内部に導
入し、中空糸精密ろ過膜4を通過してろ過されたろ過液
は、中空糸精密ろ過膜4の端部からポッティング材(ウ
レタン樹脂5)とヘッダー2とで形成される空間を通
り、ヘッダー2に設けられた流通路9を通って外部に排
出されるのである。ここで、前記ポッティング材は、原
液とろ過液とを分離するため、収納容器1に完全に密封
されていなければならない。従って、繰り返して熱履歴
を受けた場合にポッティング材が破断したり、接着不良
によってポッティング材が収納容器1から剥離すると、
ろ過機能が完全に損なわれるので、ポッティング用の熱
硬化性樹脂の物性的特性を最適に設定することはきわめ
て重要なことである。
【0023】このモジュールを用いて、121℃、60
分間のオートクレーブ処理と約20℃の水に浸す処理を
10回以上繰り返すヒートサイクル試験の後、水のろ過
流量と3kg/cm2 における空気の拡散流量をそれぞ
れJIS−K3831、JIS−K3833の方法で測
定し、ヒートサイクル前後で変化がなければ耐熱性があ
ると判断した。
【0024】安全性についてはモジュールのポッティン
グと同じ硬化温度、時間になるようにして厚さ3mmの
ウレタン樹脂板を作り、「食品衛生法・食品、添加物等
の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)個別規
格に規定された以外の合成樹脂製の器具又は容器包装
(昭和57年厚生省告示第20号)使用温度が100℃
を越えるもの」(以下、食品衛生法による方法と呼
ぶ)、あるいは「日本薬局方、輸液用プラスチック容器
試験法」(以下、局方と呼ぶ)によって評価した。
【0025】強度は最大引っ張り応力(単位、kg/c
2 )で表し、上記の板から切り出したJIS−1号ダ
ンベルを使い、オートグラフを用いて所定の温度で50
mm/分の引っ張り速度で測定した。また、破断時の伸
び(%)も測定した。
【0026】耐薬品性は、水、有効塩素濃度1000p
pmの次亜塩素酸ソーダ水溶液、1%の過酸化水素水溶
液、3%のホルマリン水溶液、硝酸で調整したpH1の
水溶液、カ性ソーダで調整したpH14の水溶液、それ
ぞれに30℃で1週間上記のダンベルを浸した後、水洗
し、乾燥することなく強度を上記の方法で測定し、浸漬
前の強度と比較して評価した。
【0027】(実施例1〜3)ポリオール変性MDIと
ポリオール変性ポリメリックMDIを混合してNCO含
量を13.4〜18.0%(重量%、以下同)に調整し
た3種類のポリイソシアネートをOH価が850mg−
KOH/gのトリメチロールプロパン系ポリエーテルポ
リオールに50℃で化学量論量の105%加えた配合液
を減圧下で2分間脱気してから型に流し込んで硬化さ
せ、厚さ3mmの板を作成した。これらの板からJIS
−1号ダンベルを切り出した。
【0028】(比較例1)NCO含量が10.0%のポ
リオール変性MDIを用いて実施例1と同様にしてダン
ベルを作成した。表1に実施例1〜3と比較例1のウレ
タン樹脂の120℃における最大強度及び破断時の伸び
の測定値を示す。
【0029】
【表1】
【0030】(実施例4〜6)NCO含量が16.0%
のポリオール変性ポリメリックMDIにOH価が720
〜1000mg−KOH/gの3種類のトリメチロール
プロパン系ポリエーテルポリオールを配合し、実施例1
と同様にしてダンベルを作成した。
【0031】(比較例2)OH価が550mg−KOH
/gのトリメチロールプロパン系ポリエーテルポリオー
ルを用いた以外は実施例1と同様にしてダンベルを作成
した。
【0032】実施例4〜6及び比較例2のウレタン樹脂
の120℃における最大強度及び破断時の伸びを表2に
示す。
【0033】
【表2】
【0034】(実施例7)NCO含量が15%のポリオ
ール変性MDIとトリメチロールプロパン系ポリエーテ
ルポリオールに、少量のエチレンジアミンのプロピレン
オキサイド変性ポリオールを添加したOH価が820m
g−KOH/gのポリエーテルポリオールを配合して実
施例1と同様にしてウレタン樹脂板を作成した。このウ
レタン樹脂の120℃での最大強度及び伸びは、それぞ
れ97kg/cm2 、42%であった。また、このウレ
タン樹脂の食品衛生法及び局方試験の結果は何れも合格
であった。
【0035】(実施例8)実施例7で作成したダンベル
について耐薬品性試験を行った結果、試験液による差は
見られなかったが、試験前に比べて最大強度は約30%
低下し、伸びは変わらなかった。
【0036】(実施例9)実施例2と実施例7のウレタ
ン樹脂ポッティング材を使用して図3の中空糸膜モジュ
ールを作成し、ヒートサイクル試験を行った。ヒートサ
イクル前後で水のろ過流量、空気の拡散流量ともに変化
は認められなかった。
【0037】
【発明の効果】本発明の中空糸膜ポッティング用ウレタ
ン樹脂は、安全性、耐熱性、強度、耐薬品性、相性及び
切断性のすべての特性を満足し、多岐にわたる用途に使
用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】OH価を一定にした場合のNCO含量と最大引
っ張り強度との関係を示すグラフである。
【図2】NCO含量を一定にした場合のOH価と最大引
っ張り強度との関係を示すグラフである。
【図3】本発明のウレタン樹脂をポッティング材として
用いた中空糸膜モジュールを一部破断して示した側面図
である。
【符号の説明】
1 収納容器 2 ヘッダー 3 ボトム 4 中空糸精密ろ過膜 5 ウレタン樹脂(ポッティング材) 6 クサビリング 7 接着面 8 導入孔 9 流通路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NCO含量が13重量%以上のポリイソ
    シアネートを、OH価が700mg−KOH/g以上の
    ポリエーテルポリオールに対して化学量論量の100〜
    105%加えた、混合液を硬化させたことを特徴とする
    中空糸膜ポッティング用ウレタン樹脂。
  2. 【請求項2】 混合液の粘度が2000〜8000cp
    sである請求項1記載の中空糸膜ポッティング用ウレタ
    ン樹脂。
  3. 【請求項3】 120℃における最大引っ張り応力が3
    0〜200kg/cm2 で、破断時の伸びが10%以上
    である請求項1又は2記載の中空糸膜ポッティング用ウ
    レタン樹脂。
  4. 【請求項4】 NCO含量が13〜18重量%で、中空
    糸膜がポリスルホン系ポリマーである請求項1又は2又
    は3記載の中空糸膜ポッティング用ウレタン樹脂。
  5. 【請求項5】 ポリイソシアネートが芳香族ポリイソシ
    アネートである請求項1又は2又は3又は4記載の中空
    糸膜ポッティング用ウレタン樹脂。
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