JPH087094Y2 - 管制弁式燃料噴射ポンプの蓄圧器 - Google Patents
管制弁式燃料噴射ポンプの蓄圧器Info
- Publication number
- JPH087094Y2 JPH087094Y2 JP814590U JP814590U JPH087094Y2 JP H087094 Y2 JPH087094 Y2 JP H087094Y2 JP 814590 U JP814590 U JP 814590U JP 814590 U JP814590 U JP 814590U JP H087094 Y2 JPH087094 Y2 JP H087094Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel injection
- pressure
- accumulator
- control valve
- fuel
- Prior art date
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、デイーゼル機関の管制弁式燃料噴射ポンプ
に用いる蓄圧器に関する。
に用いる蓄圧器に関する。
舶用デイーゼル機関の燃料噴射ポンプはジヤーク式が
一般的に普及しているが最近電子コントロール技術が進
歩するに従って管制弁式が見なおされつつある。
一般的に普及しているが最近電子コントロール技術が進
歩するに従って管制弁式が見なおされつつある。
このポンプの原理について説明する。
第4図に一般的な管制弁式燃料噴射ポンプの外観を示
す。同図において、00はデイーゼル機関、01は燃料タン
ク、02はポンプ、03は燃料供給管、04は蓄圧器、06は管
制弁、05と07は燃料噴射管、08は燃料弁、09はシリンダ
である。
す。同図において、00はデイーゼル機関、01は燃料タン
ク、02はポンプ、03は燃料供給管、04は蓄圧器、06は管
制弁、05と07は燃料噴射管、08は燃料弁、09はシリンダ
である。
燃料タンク01にある燃料はポンプ02で高圧に圧縮され
て燃料供給管03を通して蓄圧器04に圧送される。蓄圧器
04では常に一定の高圧に燃料を蓄えられている。ピスト
ンが上死点付近に到達したとき、管制弁06が開弁し、蓄
圧器04に蓄えられた燃料は燃料噴射管05,07を通って図
示していない燃料弁に到達し、噴霧になってシリンダ09
に噴射されるようになっている。
て燃料供給管03を通して蓄圧器04に圧送される。蓄圧器
04では常に一定の高圧に燃料を蓄えられている。ピスト
ンが上死点付近に到達したとき、管制弁06が開弁し、蓄
圧器04に蓄えられた燃料は燃料噴射管05,07を通って図
示していない燃料弁に到達し、噴霧になってシリンダ09
に噴射されるようになっている。
第5図に従来の蓄圧器04の断面図を示す。各構成要素
に第4図と同じ部材符号を付してある。蓄圧器04は、変
動圧力を小さくするために、大きなものになり、場所を
大きく占有しないようにするため長細い円筒形になって
いる。
に第4図と同じ部材符号を付してある。蓄圧器04は、変
動圧力を小さくするために、大きなものになり、場所を
大きく占有しないようにするため長細い円筒形になって
いる。
デイーゼル機関は一般的に多シリンダで構成されてお
り、燃料噴射はクランク角で等間隔で行なわれている。
例えば第4図のように6シリンダの機関であれば、60°
間隔で噴射される。燃料が噴射された瞬間、蓄圧器04の
圧力は下がる。下がる度合は蓄圧器04の容量が小さい程
大きくなる。圧力が下がると、圧力変動が生じ、それが
60°の間に減衰しなければ、次の噴射始めの圧力が一定
せず、噴射量が一定せず、機関回転に悪い影響を及ぼす
ことになる。
り、燃料噴射はクランク角で等間隔で行なわれている。
例えば第4図のように6シリンダの機関であれば、60°
間隔で噴射される。燃料が噴射された瞬間、蓄圧器04の
圧力は下がる。下がる度合は蓄圧器04の容量が小さい程
大きくなる。圧力が下がると、圧力変動が生じ、それが
60°の間に減衰しなければ、次の噴射始めの圧力が一定
せず、噴射量が一定せず、機関回転に悪い影響を及ぼす
ことになる。
本考案は蓄圧器内の圧力変動の減衰を早くすることに
より、安定した機関回転が得られる燃料噴射ポンプ用蓄
圧器を提供することを目的とする。
より、安定した機関回転が得られる燃料噴射ポンプ用蓄
圧器を提供することを目的とする。
蓄圧器04が長細い円筒形をしており、容器内の圧力は
圧力波で伝播するから、この圧力波を減衰させれば良い
ことになる。圧力波は絞りを通過させれば減衰するか
ら、蓄圧器04に複数の有孔板による仕切りを設け、蓄圧
室内部を各燃料噴射管毎に仕切る。
圧力波で伝播するから、この圧力波を減衰させれば良い
ことになる。圧力波は絞りを通過させれば減衰するか
ら、蓄圧器04に複数の有孔板による仕切りを設け、蓄圧
室内部を各燃料噴射管毎に仕切る。
燃料が蓄圧器から燃料噴射管へ流出する瞬間、蓄圧室
内の圧力が低下し、圧力波を発生する。この圧力波は高
速で蓄圧室内を往復するが、仕切板に設けられた孔によ
り絞られる。
内の圧力が低下し、圧力波を発生する。この圧力波は高
速で蓄圧室内を往復するが、仕切板に設けられた孔によ
り絞られる。
従って、圧力波のエネルギが吸収され、迅速に減衰す
るので、次の燃料噴射に対する影響を軽減することがで
きる。
るので、次の燃料噴射に対する影響を軽減することがで
きる。
〔第1実施例〕 第1図に本考案による蓄圧器の第1実施例の断面図を
示す。100は1個又は複数個の孔101を有する仕切板、10
1は圧力波を減衰させる1個又は複数個の孔、3は燃料
供給管、4は燃料噴射管である。燃料は供給管3を通し
て蓄圧器4に供給され、管制弁(第4図の06)が開くた
びに、燃料噴射管5を通して蓄圧器4から出てゆく。燃
料が蓄圧器4から噴射管5へ流出する瞬間に、蓄圧器4
の圧力が低下し、その影響で蓄圧器4内には矢印長手方
向へ圧力波を生じる。圧力波は矢印方向に音速で往復す
るが、その度に仕切板100に設けた孔101を通過すること
になり、そこで圧力波のエネルギの一部が吸収されて減
衰する。
示す。100は1個又は複数個の孔101を有する仕切板、10
1は圧力波を減衰させる1個又は複数個の孔、3は燃料
供給管、4は燃料噴射管である。燃料は供給管3を通し
て蓄圧器4に供給され、管制弁(第4図の06)が開くた
びに、燃料噴射管5を通して蓄圧器4から出てゆく。燃
料が蓄圧器4から噴射管5へ流出する瞬間に、蓄圧器4
の圧力が低下し、その影響で蓄圧器4内には矢印長手方
向へ圧力波を生じる。圧力波は矢印方向に音速で往復す
るが、その度に仕切板100に設けた孔101を通過すること
になり、そこで圧力波のエネルギの一部が吸収されて減
衰する。
〔第2実施例〕 第2図、第3図に本考案による蓄圧器の第2実施例を
示す。102は各燃料噴射管5に対応する位置に、それぞ
れ少くとも1個の孔103を有し、蓄圧器04の長手方向に
設けられた仕切板で、孔103は空間105内に燃料を均一に
供給する。
示す。102は各燃料噴射管5に対応する位置に、それぞ
れ少くとも1個の孔103を有し、蓄圧器04の長手方向に
設けられた仕切板で、孔103は空間105内に燃料を均一に
供給する。
100aは、空間105内で仕切板102に略垂直に、各燃料噴射
管の入口を仕切って配置された有孔板、 101aは、圧力波を減衰させるため、各有孔板100aに設け
られている1個又は複数個の孔、 104,105は仕切板102で形成された両側の空間であり、燃
料供給管3、燃料噴射管5等は第1実施例と同様であ
る。
管の入口を仕切って配置された有孔板、 101aは、圧力波を減衰させるため、各有孔板100aに設け
られている1個又は複数個の孔、 104,105は仕切板102で形成された両側の空間であり、燃
料供給管3、燃料噴射管5等は第1実施例と同様であ
る。
第3図は第2図のA方向から眺めた仕切板102の形状
を示したものである。燃料は供給管3を通して蓄圧器4
に供給され、その際ポンプ02(第4図参照)の影響を受
けて圧力波を生じるが、一旦空間104へ入ってから空間1
05へ流入するため、仕切板102の孔103で減衰され、この
圧力波の影響は小さくなる。
を示したものである。燃料は供給管3を通して蓄圧器4
に供給され、その際ポンプ02(第4図参照)の影響を受
けて圧力波を生じるが、一旦空間104へ入ってから空間1
05へ流入するため、仕切板102の孔103で減衰され、この
圧力波の影響は小さくなる。
また、管制弁06(第4図参照)が開き、燃料が空間10
5から噴射管5を出てゆくとき、空間105内の圧力は低下
するが、その影響で蓄圧器4の長手方向(矢印)へ圧力
波を生じる。圧力波は矢印方向に音速で往復するがその
度に有孔板100aの孔101aを通過することになり、そこで
圧力波のエネルギが吸収され徐々に減衰する。
5から噴射管5を出てゆくとき、空間105内の圧力は低下
するが、その影響で蓄圧器4の長手方向(矢印)へ圧力
波を生じる。圧力波は矢印方向に音速で往復するがその
度に有孔板100aの孔101aを通過することになり、そこで
圧力波のエネルギが吸収され徐々に減衰する。
本考案は、複数個の燃料噴射管を有するデイーゼル機
関の管制弁式燃料噴射ポンプの蓄圧器において、 (1) 蓄圧器の内部を各燃料噴射管毎に有孔板で仕切
ったことにより、次の効果を有する。
関の管制弁式燃料噴射ポンプの蓄圧器において、 (1) 蓄圧器の内部を各燃料噴射管毎に有孔板で仕切
ったことにより、次の効果を有する。
噴射の度に生じる蓄圧器内の圧力波を、蓄圧器内に設
けた有孔板の孔で絞られて、噴射間隔(6シリンダの場
合は60°、9シリンダの場合は40°)以内で減衰させる
ことができる。従って、噴射始めの蓄圧器の圧力が常に
一定に保たれ安定した機関回転が得られる。
けた有孔板の孔で絞られて、噴射間隔(6シリンダの場
合は60°、9シリンダの場合は40°)以内で減衰させる
ことができる。従って、噴射始めの蓄圧器の圧力が常に
一定に保たれ安定した機関回転が得られる。
(2) 各燃料噴射管に対応する部分に少くとも1個の
孔を有する仕切板を蓄圧器の長手方向に沿って設け、前
記仕切板で仕切られた蓄圧式の燃料噴射管のある側の空
間を各燃料噴射管毎に有孔板で仕切ったことにより、上
記(1)の効果に加えて、次の効果を有する。
孔を有する仕切板を蓄圧器の長手方向に沿って設け、前
記仕切板で仕切られた蓄圧式の燃料噴射管のある側の空
間を各燃料噴射管毎に有孔板で仕切ったことにより、上
記(1)の効果に加えて、次の効果を有する。
燃料噴射ポンプから供給される燃料は、一旦、蓄圧器
の燃料供給管側の空間に入ってから、噴射管側の空間に
流入する。その際に、仕切板の孔を通過するので、ポン
プにより引き起される圧力波の影響が低減する。
の燃料供給管側の空間に入ってから、噴射管側の空間に
流入する。その際に、仕切板の孔を通過するので、ポン
プにより引き起される圧力波の影響が低減する。
第1図は本考案の第1実施例の長手方向に沿った断面
図、第2図は本考案の第2実施例の長手方向に沿った断
面図、第3図は第2図における仕切板のA矢視図、第4
図は一般的な管制弁式燃料噴射ポンプの概略平面図、第
5図は従来の蓄圧器の長手方向に沿った断面図である。 3……燃料供給管、4……蓄圧器 5……燃料噴射管 100……仕切板、101……孔
図、第2図は本考案の第2実施例の長手方向に沿った断
面図、第3図は第2図における仕切板のA矢視図、第4
図は一般的な管制弁式燃料噴射ポンプの概略平面図、第
5図は従来の蓄圧器の長手方向に沿った断面図である。 3……燃料供給管、4……蓄圧器 5……燃料噴射管 100……仕切板、101……孔
Claims (2)
- 【請求項1】複数個の燃料噴射管を有するデイーゼル機
関の管制弁式燃料噴射ポンプの蓄圧器において、蓄圧器
の内部を各燃料噴射管毎に有孔板で仕切ったことを特徴
とする管制弁式燃料噴射ポンプの蓄圧器。 - 【請求項2】複数個の燃料噴射管を有するデイーゼル機
関の管制弁式燃料噴射ポンプの蓄圧器において、各燃料
噴射管に対応する部分に少くとも1個の孔を有する仕切
板を蓄圧室の長手方向に沿って設け、前記仕切板で仕切
られた蓄圧室の燃料噴射管のある側の空間を各燃料噴射
管毎に有孔板で仕切ったことを特徴とする管制弁式燃料
噴射ポンプの蓄圧器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP814590U JPH087094Y2 (ja) | 1990-02-01 | 1990-02-01 | 管制弁式燃料噴射ポンプの蓄圧器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP814590U JPH087094Y2 (ja) | 1990-02-01 | 1990-02-01 | 管制弁式燃料噴射ポンプの蓄圧器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0399865U JPH0399865U (ja) | 1991-10-18 |
JPH087094Y2 true JPH087094Y2 (ja) | 1996-02-28 |
Family
ID=31511781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP814590U Expired - Lifetime JPH087094Y2 (ja) | 1990-02-01 | 1990-02-01 | 管制弁式燃料噴射ポンプの蓄圧器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH087094Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8251047B2 (en) * | 2010-08-27 | 2012-08-28 | Robert Bosch Gmbh | Fuel rail for attenuating radiated noise |
DE102016209423A1 (de) * | 2016-05-31 | 2017-11-30 | Robert Bosch Gmbh | Hochdruckspeicher und Verfahren zur Herstellung eines Hochdruckspeichers |
-
1990
- 1990-02-01 JP JP814590U patent/JPH087094Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0399865U (ja) | 1991-10-18 |
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