JPH0870921A - 彫刻刀セットおよびケース - Google Patents

彫刻刀セットおよびケース

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JPH0870921A
JPH0870921A JP24201694A JP24201694A JPH0870921A JP H0870921 A JPH0870921 A JP H0870921A JP 24201694 A JP24201694 A JP 24201694A JP 24201694 A JP24201694 A JP 24201694A JP H0870921 A JPH0870921 A JP H0870921A
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JP
Japan
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chisel
case
lid
box
shape
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JP24201694A
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English (en)
Inventor
Masao Omuro
雅生 大室
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Sakura Color Products Corp
Original Assignee
Sakura Color Products Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 箱体1の開口部2を、箱体1とは別体の蓋体
50によって開閉し、彫刻刀70などを収納するケース
を使いやすくする。具体的には、箱体1の開口部2を閉
じている蓋体50が不本意に開くことがなく、また箱体
1内に収納された彫刻刀70などの用具を容易に取り出
せるようにする。 【構成】 蓋体50のほぼ全幅の長さの窓部53を蓋体
50に穿設する。また、箱体1を本体部10とスタンド
部40とから構成し、本体部10とスタンド部40と
は、直線状態に伸長した姿勢と、ヘ字形に屈曲した姿勢
とに変化できるものとする。さらに、箱体1の一方の端
部に空洞部を形成するカバー30を装着する。そして、
箱体1と蓋体50とに、嵌合する凸状13と凹状54、
および切欠部14と舌片55、さらに溝15と爪56を
それぞれ形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、箱体の開口部を蓋体に
よって開閉するケースに関し、詳しくは蓋体が不本意に
開くことがなく、且つ箱体内に収納された彫刻刀などの
用具を容易に取り出せるようにしたケースに関するもの
である。また併せて本発明は、ケースと複数の彫刻刀に
より構成される彫刻刀セットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ケースには、刃先形状の異なる複数本の
彫刻刀のように、セットにされた用具を収納・保管する
ものがある。このようなケースは、上面を開口部とした
箱体と、箱体の開口部を開閉する蓋体とから構成され
る。また彫刻刀のような用具(以下、彫刻刀として説
明)は、刃先形状のみが異なり、柄は同一形状であるか
ら、ケースの幅は用具を1セット分だけ並べた必要最小
限にされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】彫刻刀を収納したケー
スは、蓋体が箱体を外嵌し、箱体の開口部が蓋体によっ
て閉じられて、箱体と蓋体とが一体となった状態で携帯
される。蓋体と箱体とは、単に両者の側面が接合してい
るだけであるから、ケースが立てられた姿勢で鞄などに
入れられて携帯されると、蓋体と箱体とが離れてしま
い、収納されていた彫刻刀がケース内から出てしまうと
いった不具合があった。
【0004】また彫刻刀を直接収納している箱体は、所
定の本数の彫刻刀を収納できる必要最小限の幅にされて
いる。したがって、彫刻刀を箱体内から取り出すとき
は、彫刻刀を握る胴部を掴みにくいため、刃の部分を掴
んだり、あるいは箱体を逆さまにして複数本の彫刻刀を
一度に排出している。
【0005】しかし刃の部分を掴むことは危険であり、
また複数本の彫刻刀を一度に排出しておくと、使用して
いない彫刻刀の刃によって不用意に手や指などを切って
しまうおそれもある。さらに排出されて使用しない彫刻
刀を箱体内に戻すことも面倒である。
【0006】彫刻刀のケースには、彫刻刀を長手方向に
押し込んで収納するものもあり、この種のケースでは、
彫刻刀はケースから一本ずつ抜き出して使用することと
なる。このような形式のケースでは、携帯時に彫刻刀が
散乱することは少ないが、刃先形状が外部から判りにく
く、必要な彫刻刀を抜き出し難い不満があった。さらに
彫刻刀は、学校教育の教材として使用される頻度が高
く、使用者は主として子供であるため、使用後に整理整
頓が十分に行われない場合も多い。また従来技術のケー
スでは、彫刻刀の整理状態で外部から判らない欠点があ
った。
【0007】そこで、本発明は蓋体が不本意に開くこと
がなく、また箱体内に収納された彫刻刀などの用具を容
易に取り出せると共に、整理整頓も容易であるケースを
提供することを目的とする。併せて本発明は、同様の目
的を達成する彫刻刀セットを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1の手段は、箱体および蓋体を有し、箱体の開口部
を、蓋体によって開閉するケースにおいて、蓋体あるい
は箱体の少なくとも一方には、蓋体あるいは箱体のほぼ
全幅の長さの窓部が設けられたことを特徴とするケース
である。
【0009】上記目的を達成するための第2の手段は、
箱体および蓋体を有し、箱体の開口部を、蓋体によって
開閉するケースにおいて、箱体あるいは蓋体の少なくと
も一方は、本体部とスタンド部を備え、直線状態に伸長
した姿勢と、ヘ字形に屈曲した姿勢とに変化することを
特徴とするケースである。
【0010】上記目的を達成するための第3の手段は、
上記第1の手段または第2の手段に記載のケースにおい
て、箱体の一方の端部に空洞部を形成するカバーを装着
したことを特徴とするケースである。
【0011】上記目的を達成するための第4の手段は、
上記第1の手段ないし第3の手段のいずれかに記載のケ
ースにおいて、上記箱体に立設した側板の一方の縁部に
凸状あるいは凹状を形成し、該凸状あるいは凹状と対向
する他方の側板に切欠部を形成し、切欠部近辺の側板の
内面に係合部を形成し、上記蓋体の側板には箱体の凸状
あるいは凹状と嵌合する凹状あるいは凸状を形成し、該
凹状あるいは凸状と対向する側板に箱体の切欠部と係合
する舌片を形成し、舌片の遊端側に箱体の係合部と係合
する被係合部を形成したことを特徴とするケースであ
る。
【0012】上記目的を達成するための第5の手段は、
ケースと複数の彫刻刀により構成される彫刻刀セットで
あって、ケースは箱体と蓋体を有し、箱体あるいは蓋体
の少なくとも一方の内部には、彫刻刀を配列させる溝ま
たは突壁が設けられ、且つ箱体あるいは蓋体の少なくと
も一方には蓋体あるいは箱体のほぼ全幅の長さの窓部が
設けられ、彫刻刀の側面であって、前記窓部に相当する
部位には刃先形状に特有な模様が付され、彫刻刀をケー
スに収納した状態で、彫刻刀の模様は窓部を介して目視
可能であることを特徴とする彫刻刀セットである。
【0013】上記目的を達成するための第6の手段は、
上記第5の手段に改良を加えたものであり、彫刻刀は、
断面形状が偏平であって投影面積が広い側面と狭い側面
を有し、前記刃先形状に特有な模様は投影面積が広い側
面に付されていることを特徴とする彫刻刀セットであ
る。
【0014】上記目的を達成するための第7の手段は、
上記第6,7の手段に改良を加えたものであり、ケース
の箱体あるいは蓋体の内部には突起が設けられ、彫刻刀
には凹部が形成され、彫刻刀の凹部はケース収納時に前
記突起と嵌合し、彫刻刀はケース内で回転不能であるこ
とを特徴とする彫刻刀セットである。
【0015】また上記目的を達成するための第8の手段
は、ケースと複数の彫刻刀により構成される彫刻刀セッ
トであって、ケースは箱体および蓋体を有し、箱体の開
口部は蓋体によって開閉され、箱体は、本体部とスタン
ド部を備えて直線状態に伸長した姿勢と、ヘ字形に屈曲
した姿勢とに変化可能であり、且つ本体部には彫刻刀を
配列させる溝又は突壁が設けられると共に突起が設けら
れ、本体部の端部には空洞部を形成するカバーが装着さ
れ、蓋体にはほぼ全幅の長さの窓部が設けられ、彫刻刀
は断面形状が偏平であって投影面積が広い側面と狭い側
面を有し、彫刻刀の投影面積が広い側面であって、前記
窓部に相当する部位には刃先形状に特有な模様が付され
ていると共に彫刻刀の側面の一部には凹部が形成されて
おり、彫刻刀をケースに収納した状態では彫刻刀の凹部
はケースの前記突起と嵌合し、彫刻刀はケース内で回転
不能であり、彫刻刀の刃先形状に特有な模様は窓部を介
して目視可能であることを特徴とする彫刻刀セットであ
る。
【0016】
【作用】上記第1の手段によれば、蓋体に設けた窓部か
らケース内を目視することができる。したがって、ケー
ス内に収納された用具が不足していないかどうかを容易
に確認することができる。
【0017】上記第2の手段によれば、箱体の開口部を
蓋体によって閉じるときは、箱体の本体部とスタンド部
とを直線状態に伸長した状態にする。蓋体を開けて箱体
内に収納された用具を取り出すときは、本体部とスタン
ド部とをヘ字形に屈曲した姿勢とし、箱体内に収納され
ている用具の端頂部を、本体部のスタンド部と接合して
いる端、すなわち屈曲した部位から突出させる。
【0018】上記第3の手段によれば、箱体内に収納さ
れた用具の先端部がカバーに覆われる。
【0019】上記第4の手段によれば、箱体と蓋体とは
それぞれに形成された凸状と凹状とが嵌合し、さらに、
箱体の係合部と舌片の被係合部とが係合し合うことによ
り、確実に一体化される。また舌片を押圧することによ
り、爪が溝から外れるため、箱体を容易に開けることも
できる。
【0020】上記第5の手段によると、ケースの箱体あ
るいは蓋体には溝等が設けられているので、彫刻刀はケ
ース内で整然と配列される。またケースの蓋体等には、
箱体のほぼ全幅の長さの窓部が設けられているので、該
窓部を通して内部を見ることができ、ケース内の彫刻刀
が不足しないことを確認することができる。また彫刻刀
の側面であって、窓に相当する部位には、刃先形状に特
有の模様が設けられているので、使用者はその模様を確
認することによって、不足する彫刻刀の種類を知ること
が可能である。さらに彫刻刀を抜き取る際にも、その模
様を手掛かりにして、必要な彫刻刀だけを抜き取ること
ができる。
【0021】上記第6の手段によると、彫刻刀の断面は
偏平であるので、当該彫刻刀は転がり難く、投影面積が
大きい側面を天地方向に置いた状態で安定する。また本
手段では、刃先形状に特有な模様は、投影面積が大きい
側面に設けられているので、彫刻刀は、模様が見やすい
向きで安定する。
【0022】さらに上記第7の手段では、ケースの箱体
あるいは蓋体の内部に突起が設けられ、彫刻刀には凹部
が形成され、彫刻刀の凹部はケース収納時に前記突起と
嵌合する。そのため彫刻刀は強制的に回転が阻止され、
模様が見やすい状態で停止する。
【0023】上記第8の手段では、ケースの箱体あるい
は蓋体には溝等が設けられているので、彫刻刀はケース
内で整然と配列され、さらにケースの蓋体等には、箱体
のほぼ全幅の長さの窓部が設けられているので、該窓部
を通して内部を見ることができる。加えて箱体は、本体
部とスタンド部を有し、蓋体を開けて箱体内に収納され
た用具を取り出すときは、本体部とスタンド部とをヘ字
形に屈曲した姿勢とし、箱体内に収納されている用具の
端頂部を本体部の屈曲したスタンド部と接合している端
から突出させることができる。
【0024】本体部の端部には空洞部を形成するカバー
が装着されているので刃先が保護されると共に、子供が
刃先で怪我をする事もない。また上記したように本体部
の端部にカバーが装着されているので、多くの場合刃先
は見えないが、彫刻刀には刃先形状に特有の模様が付さ
れており、その模様は前記した窓部に相当する部位にあ
るので、彫刻刀が何刀であるかを知ることができる。さ
らに彫刻刀は偏平であって投影面積が広い側面に前記し
た模様が付され、加えて彫刻刀の側面の一部には凹部が
形成されており、彫刻刀をケースに収納した状態では彫
刻刀の凹部はケースの突起と嵌合するので、ケース内で
の彫刻刀の回転は阻止される、そのため彫刻刀の刃先を
表す模様は、常時窓部を通して外部から確認することが
できる。
【0025】
【実施例】本発明に係る実施例を、図1ないし図5を参
照して説明する。図1は、本発明に係る実施例を示すケ
ースの平面断面図である。図2は、図1のA−A線断面
図である。図3は、蓋体を開けて使用する状態での図1
のB−B線断面図である。図4は、蓋体を閉じた状態で
のケースの斜視図である。図5は、蓋体を開けて使用す
る状態でのケースの斜視図である。図6は、ケースの要
部を示す断面図(a)、および当該部分の側面図(b)
である。図7は、ケースの箱体の接合端の詳細図(a)
および本体部とスタンド部を取り外した状態における両
者の接合部位の詳細図(b)である。図8は、彫刻刀の
横断面図である。図9は、彫刻刀の縦断面図である。図
10は、彫刻刀をケース内に収納した状態における彫刻
刀セットの窓部周辺の正面図である。
【0026】本発明に係る彫刻刀70のケースは、別体
の箱体1と蓋体50とから構成される。箱体1は、大き
く分けて本体部10とスタンド部40より成り、本体部
10には更に彫刻刀70の刃72を覆うカバー30が設
けられている。またスタンド部40は、本体部10の接
合端17側に枢着される。本体部10は、長さが彫刻刀
70よりも短めであり、幅は収納される彫刻刀70の幅
の合計よりやや長めである。
【0027】本体部10は底板11の三方に側板12が
立設して成るものである。すなわち接合端17以外の底
板11の外周に側板12を立設し、側板12が立設され
ていない接合端17から彫刻刀70の端頂部71が突出
するようにしたものである。側板12の一方の側面に
は、蓋体50と係合するための凸状13が形成される。
凸状13の位置は、図1、図5の様に本体部10の長手
方向の側板12の一方であり、箱体の1の中央部であっ
て、側板12の頂面から、箱体1の外側に向かって張り
出している。側板12の凸状13と対向する他方の側面
12には、図3,5.6に示すように切欠部14が形成
されている。切欠部14の位置は、箱体1の中央部であ
り、切欠部14の大きさは、ちょうど親指の幅程度であ
る。また切欠部14の下側、即ち底板11に近い位置
は、やや肉薄に成形されている。そしてこの肉薄部20
の部位の内面に浅い溝(係合部)15が形成されてい
る。
【0028】本体部10の長手方向の端部であって接合
端17に対向する部位の端部18は、カバー30によっ
て空洞部31が形成され、この空洞部31内に彫刻刀7
0の刃72が隠される。カバー30は三方の側板12と
接合する平板部32と、空洞部31の開口側を拡開する
膨出部33とから構成される。このようなカバー30は
側板12の内側に突設された係止片19と、底板11に
立設された間仕切り(突壁)21とに挟まれて固定され
る。すなわち、カバー30は本体部10とは別体であ
り、着脱自在に本体部10に固定される。
【0029】本体部10の底板11に立設する間仕切り
(突壁)21は、端部18から接合端17付近まで長さ
方向に複数本、突設される。端部18側の間仕切り(突
壁)21は、カバー30の平板部32の裏面と接合する
高さであるが、中間部から接合端17付近までの間仕切
り(突壁)21は、端部18側の間仕切り(突壁)21
よりも少し低く、彫刻刀70の厚さの約半分とされる。
接合端17付近の底板11には、間仕切り(突壁)21
とT字形に直交する座板22が突設される。間仕切り
(突壁)21と間仕切り(突壁)21との間の座板22
の上面は彫刻刀70の外形に対応した円弧状であり、円
弧状の中央底部には突起23が突設される。尚、後記す
る様にこの突起23には彫刻刀70の凹部78が嵌合す
る。
【0030】座板22と接合端17との間の底板11の
狭い部分には、印の異なるマーク24が付せられる。セ
ットになっている複数本の彫刻刀70の端頂部71に
も、本体部10のマーク24と対応して異なる模様74
が付され、本体部10のマーク24と彫刻刀70の模様
74とが対応する。
【0031】このような本体部10の接合端17側の側
板42に、スタンド部40が枢着される。スタンド部4
0は底板41の三方に側板42を立設したものであり、
接合端17と対向する外周には側板は無い。そして側板
42の両端部からは突片43が突出されていて、本体部
10の側板12の外側と突片43の内側とが接合され
る。尚この接合部分に段差がなく同一面になるように、
側板12の両端の外側には内側に窪んだ段差部25が形
成される(図7参照)。突片43の内側の中心には軸穴
45が形成され、本体部10の側板12の段差部には、
軸穴45と係合する軸44が突設される。
【0032】さらに、スタンド部40と本体部10とが
直線状態と直角状態とに仮固定されるように、突片43
の内側の2箇所に小穴46(図7参照)が軸穴44を中
心に90度の角度の間隔で形成され、本体部10の段差部
には、この小穴46と嵌合する突起47(図7参照)が
1箇所突設される。さらに段差部の段差に突片43が当
接することによって、突片43は本体部10に対して90
度以上、屈曲しない。
【0033】他方、箱体1と組み合わさる蓋体50は、
天板51の外周の四辺全周に側板52を周設したもので
ある。本実施例では、天板51には長手方向に溝59が
設けられている。また天板51の一端部付近に、天板5
1のほぼ全幅にわたる窓部53が穿設されている。窓部
53は箱体1内に収納された彫刻刀70の端頂部71を
目視することができるようにするためのもので、収納さ
れたの彫刻刀70が不足していないかどうかを確認する
ことができる。天板51の側板52の一方の側面には、
上記箱体1の本体部10の側板12に形成した凸状13
と嵌合する凹状54が形成される。
【0034】蓋体50の凹状54と対向する側板52に
は、上記箱体1の本体部10の切欠部14と係合する舌
片55が形成される。舌片55は、弾性を向上させるた
めに、図6(b)の様に両脇にスリット57が形成さ
れ、蓋体50から片持ち状に垂下している。また舌片5
5は、下半分が肉薄に成形されている。そして舌片55
の外側下端、すなわち肉薄部58には、爪(被係合部)
56が外向きに形成される。この爪(被係合部)56
は、前記した箱体1の切欠部14より底側に形成された
溝(係合部)15と係合する さらに、蓋体50の天板51の内側であって、本体部1
の底板11に突設された座板22と対向する位置に、バ
ー(図示せず)を突設し、このバーと座板22とによっ
て彫刻刀70を挟んで固定する。
【0035】ケースに収納される彫刻刀70は、樹脂製
の握り75と、先端の刃72から成るものである。本実
施例で採用する彫刻刀の握り75は、断面形状が図8の
様に楕円形をしており、投影面積が大きい側面Cと小さ
い側面Dを有する。そして投影面積が大きい側面の上端
部には、図5の様に円柱部77が設けられている。そし
てこの円柱部77には、模様74が付されている。この
模様74は、切り出し刀、丸刀、三角刀と言った彫刻刀
の刃先形状を模したものであり、それぞれ刃先形状に特
有の模様である。またこの模様74は、前記した底板1
1に設けられたマーク24と同一である。さらに彫刻刀
の投影面積が大きい側面であって前記した円柱部77が
設けられた側面以外の面に、凹部78が設けられてい
る。
【0036】本発明に係るケースは以上のように構成さ
れ、次に使用方法について説明する。彫刻刀70をケー
ス内に収納して、保管・携帯するときは、図4に示す様
に、箱体1の本体部10とスタンド部40とが直線状態
に伸長した状態にし、箱体1の開口部2を蓋体50によ
って閉じる。ケースは、本体部10の箱体1の凸状13
と蓋体50の凹状54とが嵌合し、箱体1の切欠部14
と蓋体50の舌片55とが係合すると、舌片55の爪
(被係合部)56が箱体1の溝(係合部)15に係止し
て、箱体1と蓋体50とが嵌合一体化する。したがっ
て、ケースが立てられた姿勢で鞄などに入れられて携帯
されても、蓋体50が箱体1から外れることはない。
【0037】ケース内に収納された彫刻刀70を使用す
るときは、使用者が舌片55を押して、爪(被係合部)
56を溝(係合部)15から外す。そして蓋体50の舌
片55側を箱体1から拡開する。ただし、弱い力で蓋体
50を箱体1から拡開しようとしても、蓋体50の凹状
54と箱体1の凸状13とが嵌合しているため、舌片5
5と切欠部14とが若干離隔した段階で引っ掛かった状
態となる。そこで、蓋体50を箱体1から引き離す力を
やや大きくすると箱体1の凸状13が蓋体50の凹状5
4から抜け出て、蓋体50と箱体1とが完全に分離す
る。
【0038】蓋体50から分離した箱体1は、図3およ
び図5に示すようにヘ字形に屈曲した姿勢にして使用す
る。箱体1は、スタンド部40を本体部10に対して直
角方向に屈曲すると、スタンド部40の突片43に形成
された小穴46と、本体部10の側板12に突設された
突起47とが嵌合し、ヘ字形の直角状の姿勢が維持され
る。さらに、このヘ字形に屈曲した姿勢の箱体1を、仰
向けにした蓋体50上に載せると、本体部10の端部1
8が蓋体50の側板52と当接し、スタンド部40の先
端部が蓋体50の出っ張りに当接するため、スタンド部
40と本体部10とはヘ字形に屈曲した姿勢が確実に維
持される。
【0039】スタンド部40と本体部10とがヘ字形に
屈曲した姿勢になると、本体部10の接合端17から彫
刻刀70の端頂部71が飛び出た状態となる。したがっ
て、使用者は彫刻刀70の端頂部71を掴みやすく、使
用しようとする彫刻刀70を本体部10から容易に取り
出すことができる。しかも、空洞部31の開口側のカバ
ー30には膨出部33が形成されているため、彫刻刀7
0の刃72がカバー30に引っ掛かることなく取り出す
ことができる。使用していない彫刻刀70は刃72がカ
バー30に覆われているため、手指と接触することがな
いので安全である。彫刻刀70の刃72は、カバー30
内に収納されているので外部からは見えないが、本実施
例では彫刻刀70の側面に刃先形状を示す模様74が付
されているので、使用者はこの模様74を手掛かりにし
て希望する彫刻刀70を抜き取ることができる。
【0040】彫刻刀70の使用後は、彫刻刀70の端頂
部71に付された模様74と本体部10の接合端17付
近に付されたマーク24とを対応させ、そして彫刻刀7
0の背面側に形成した凹部78と、本体部10の座板2
2に形成した突起23とが嵌合するように彫刻刀70を
元に戻す。彫刻刀70の凹部78と本体部10の突起2
3とが嵌合することによって、彫刻刀70は長さ方向に
ずれることがない。また彫刻刀の断面形状は楕円形であ
り、且つ前記した様に凹部78と突起23が嵌合するの
で、彫刻刀の回転も阻止される。
【0041】作業が終了し、全ての彫刻刀70を本体部
10内に収納すると、スタンド部40と本体部10とを
直線状態に戻し、蓋体50の凹状54と本体部10の凸
状13とを嵌合し、蓋体50の舌片55を本体部10の
切欠部14に係合させる。すると、舌片55の爪(被係
合部)56が本体部10の溝(係合部)15と嵌合し、
蓋体50と箱体1とが一体化する。同時に、本体部10
の座板22と蓋体50のバーとによって、彫刻刀70が
挟まれて固定された状態となる。また蓋体50には窓部
53が穿設されているため、ケース内に収納された彫刻
刀70の端頂部71を目視することができる(図10参
照)。したがって、ケース内に収納し忘れた彫刻刀70
が不足していないかどうかを一見して確認することがで
きる。
【0042】なお、本発明は上記実施例に限定すること
なく本発明の要旨内において設計変更することができ
る。たとえば、ケースに収納する用具は、彫刻刀に限定
するものではなく、ドライバーなどを収納する場合にも
利用することができる。
【0043】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、蓋体に
窓部を穿設したことにより、ケース内に彫刻刀などの用
具を収納し忘れていないかどうかを容易に確認すること
ができ、用具の紛失を解消することができる。
【0044】請求項2に記載の発明によれば、箱体がヘ
字形に屈曲する姿勢になる本体部とスタンド部とによっ
て構成されるため、箱体をヘ字形に屈曲した姿勢にする
と、箱体内に収納された彫刻刀などの用具は、端頂部が
箱体から飛び出した状態となる。したがって、彫刻刀な
どの用具を箱体から容易に取り出すことができる。
【0045】請求項3に記載の発明によれば、箱体の一
方の端部に空洞部を形成したカバーを装着したことによ
り、彫刻刀の刃がこの空洞部内に収納され、指が刃先に
触れることがなくなる。したがって、特に彫刻刀の刃先
による怪我を防止することができる。
【0046】請求項4に記載の発明によれば、箱体と蓋
体とにそれぞれ形成した凸状と凹状、そして溝と爪(被
係合部)とによって両者は嵌合し、不本意に蓋体が開く
ことがなくなる。したがって、本発明に係るケースを鞄
などに無造作に入れて携帯しても、ケース内に収納した
彫刻刀などの用具がケース内から出ることがなく、取扱
いの利便性が向上する。
【0047】請求項5に記載の発明によれば、彫刻刀は
ケース内で整然と配列され、該窓部を通して内部を見る
ことができ、ケース内の彫刻刀が不足しないことを確認
することができる。また彫刻刀には刃先形状に特有の模
様が設けられており、使用者はその模様を確認すること
によって、不足する彫刻刀の種類を知ることが可能であ
る。従って彫刻刀の整理整頓が容易で、彫刻刀をなくす
ことが少ない。さらに彫刻刀を抜き取る際にも、その模
様を手掛かりにして、必要な彫刻刀だけを抜き取ること
ができるので使い勝手が良いと言う効果がある。
【0048】請求項6に記載の手段によると、彫刻刀は
転がり難く、彫刻刀は、模様が見やすい向きで安定す
る。そのため彫刻刀の整理整頓や抜き取りの際の確認は
さらに容易なものとなる効果がある。
【0049】請求項7に記載の手段によると、彫刻刀は
強制的に回転が阻止され、模様が見やすい状態で停止
し、前記と同様に彫刻刀の整理整頓や抜き取りの際の確
認はさらに容易なものとなる効果がある。
【0050】請求項8に記載の手段によると、彫刻刀は
ケース内で整然と配列され、さらに窓部を通して内部を
見ることができる。またに箱体は、本体部とスタンド部
を有するので蓋体を開けて箱体内に収納された用具を取
り出すときは、本体部とスタンド部とをヘ字形に屈曲し
た姿勢とし、箱体内に収納されている用具の端頂部を本
体部の屈曲したスタンド部と接合している端から突出さ
せることができる。
【0051】また本体部の端部に設けられたカバーの機
能によって刃こぼれ等が防止され、また刃先で怪我をす
る事も未然に防止される。さらに例え彫刻刀の刃先が見
えなくても彫刻刀には刃先形状に特有の模様が付されて
おり、その模様は前記した窓部に相当する部位にあるの
で、彫刻刀が何刀であるかを知ることができる。加えて
彫刻刀は偏平であり、且つ彫刻刀の凹部はケースの突起
と嵌合するので、ケース内での彫刻刀の回転は阻止さ
れ、彫刻刀の刃先を表す模様は、常時窓部を通して外部
から確認することができる。従って本発明の彫刻刀ケー
スは、安全性が高く、整理整頓が容易であり、さらに使
い勝手が良いと言う優れた効果を持つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例を示すケースの平面断面図
である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】蓋体を開けて使用する状態での図1のB−B線
断面図である。
【図4】蓋体を閉じた状態でのケースの斜視図である。
【図5】蓋体を開けて使用する状態でのケースの斜視図
である。
【図6】ケースの要部を示す断面図、および当該部分の
側面図である。
【図7】ケースの箱体の接合端の詳細図および本体部と
スタンド部を取り外した状態における両者の接合部位の
詳細図である。
【図8】彫刻刀の横断面図である。
【図9】彫刻刀の縦断面図である。
【図10】彫刻刀をケース内に収納した状態における彫
刻刀セットの窓部周辺の正面図である。
【符号の説明】
1 箱体 2 開口部 10 本体部 12 側板 13 凸状 14 切欠部 18 端部 30 カバー 40 スタンド部 50 蓋体 53 窓部 54 凹状 55 舌片 56 爪(被係合部)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱体および蓋体を有し、箱体の開口部
    を、蓋体によって開閉するケースにおいて、蓋体あるい
    は箱体の少なくとも一方には、蓋体あるいは箱体のほぼ
    全幅の長さの窓部が設けられたことを特徴とするケー
    ス。
  2. 【請求項2】 箱体および蓋体を有し、箱体の開口部
    を、蓋体によって開閉するケースにおいて、箱体あるい
    は蓋体の少なくとも一方は、本体部とスタンド部を備
    え、直線状態に伸長した姿勢と、ヘ字形に屈曲した姿勢
    とに変化することを特徴とするケース。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のケースにおい
    て、箱体の一方の端部に空洞部を形成するカバーを装着
    したことを特徴とするケース。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のケ
    ースにおいて、上記箱体に立設した側板の一方の縁部に
    凸状あるいは凹状を形成し、該凸状あるいは凹状と対向
    する他方の側板に切欠部を形成し、切欠部近辺の側板の
    内面に係合部を形成し、上記蓋体の側板には箱体の凸状
    あるいは凹状と嵌合する凹状あるいは凸状を形成し、該
    凹状あるいは凸状と対向する側板に箱体の切欠部と係合
    する舌片を形成し、舌片の遊端側に箱体の係合部と係合
    する被係合部を形成したことを特徴とするケース。
  5. 【請求項5】 ケースと複数の彫刻刀により構成される
    彫刻刀セットであって、ケースは箱体と蓋体を有し、箱
    体あるいは蓋体の少なくとも一方の内部には、彫刻刀を
    配列させる溝または突壁が設けられ、且つ箱体あるいは
    蓋体の少なくとも一方には蓋体あるいは箱体のほぼ全幅
    の長さの窓部が設けられ、彫刻刀の側面であって、前記
    窓部に相当する部位には刃先形状に特有な模様が付さ
    れ、彫刻刀をケースに収納した状態で、彫刻刀の模様は
    窓部を介して目視可能であることを特徴とする彫刻刀セ
    ット。
  6. 【請求項6】 彫刻刀は、断面形状が偏平であって投影
    面積が広い側面と狭い側面を有し、前記刃先形状に特有
    な模様は投影面積が広い側面に付されていることを特徴
    とする請求項5に記載の彫刻刀セット。
  7. 【請求項7】 ケースの箱体あるいは蓋体の内部には突
    起が設けられ、彫刻刀には凹部が形成され、彫刻刀の凹
    部はケース収納時に前記突起と嵌合し、彫刻刀はケース
    内で回転不能であることを特徴とする請求項5又は6に
    記載の彫刻刀セット。
  8. 【請求項8】 ケースと複数の彫刻刀により構成される
    彫刻刀セットであって、ケースは箱体および蓋体を有
    し、箱体の開口部は蓋体によって開閉され、箱体は、本
    体部とスタンド部を備えて直線状態に伸長した姿勢と、
    ヘ字形に屈曲した姿勢とに変化可能であり、且つ本体部
    には彫刻刀を配列させる溝又は突壁が設けられると共に
    突起が設けられ、本体部の端部には空洞部を形成するカ
    バーが装着され、蓋体にはほぼ全幅の長さの窓部が設け
    られ、彫刻刀は断面形状が偏平であって投影面積が広い
    側面と狭い側面を有し、彫刻刀の投影面積が広い側面で
    あって、前記窓部に相当する部位には刃先形状に特有な
    模様が付されていると共に彫刻刀の側面の一部には凹部
    が形成されており、彫刻刀をケースに収納した状態では
    彫刻刀の凹部はケースの前記突起と嵌合し、彫刻刀はケ
    ース内で回転不能であり、彫刻刀の刃先形状に特有な模
    様は窓部を介して目視可能であることを特徴とする彫刻
    刀セット。
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