JPH0870611A - 高速耕耘用ロータリー耕耘装置 - Google Patents

高速耕耘用ロータリー耕耘装置

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JPH0870611A
JPH0870611A JP21487694A JP21487694A JPH0870611A JP H0870611 A JPH0870611 A JP H0870611A JP 21487694 A JP21487694 A JP 21487694A JP 21487694 A JP21487694 A JP 21487694A JP H0870611 A JPH0870611 A JP H0870611A
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JP
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air
rotary tiller
rotary
subsoiler
tiller
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JP21487694A
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Inventor
Hideki Kamiyama
英機 神山
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラクター牽引用の高速ロータリー耕耘装置
において、高速耕耘による未耕耘部分の残存を解消する
とともに、そのためにサブソイラを配設する場合に高速
耕耘のための消費電力を極力抑制できるようにする。 【構成】 ロータリー耕耘装置Rのロータリー耕耘爪1
5前方に、ロータリー耕耘装置の耕深と同一か略同一の
耕深で、かつ、ロータリー耕耘装置の耕幅と同一かやや
狭めの耕幅であるサブソイラSを配設し、該サブソイラ
Sにエアパイプ6を配管して空気噴出口7より土壌中に
空気噴出するよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農耕用移動車輌(トラ
クター)に装着する対地作業装置の一種のロータリー耕
耘装置であって、農耕用移動車輌を高速走行しても良好
な耕耘が得られる、高速耕耘用ロータリー耕耘装置の構
成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、農耕用移動車輌(トラクター)に
着脱自在に装着する対地作業装置の一種であって、ロー
タリー耕耘爪を回転して圃場を耕耘するロータリー耕耘
装置は公知となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】昨今、他者の農地の耕
耘を請け負ったりするような大規模経営の農家が増加す
るにつれ、耕耘作業をより高速化する必要が生じてき
た。しかし、従来のロータリー耕耘装置においては、ト
ラクターを高速走行して高速耕耘しようとすると、次の
ような弊害を生じていた。まず、ロータリー耕耘爪は前
進回転するので、トラクターの高速走行により、爪が土
壌中に食い込まずに浮き上がるという現象を生じる。ま
た、高速走行すると、ロータリー耕耘装置の爪ピッチが
粗くなって耕耘作業後に未耕耘部分を残し、圃場に凹凸
が生じる。これは、後の田植機による植付作業も真っ直
ぐに植付ができなくなり、更に、収穫時においても、コ
ンバインを真っ直ぐに走行できないので、自動操向制御
ができず、作業者の手動操作に負担を強いるという事態
を招じてしまう。そこで、未耕耘部分を発生しないた
め、爪ピッチを小さくすると、今度は耕耘抵抗が大きく
なり、高速耕耘が不可能、或いは高速耕耘を実現するに
は、多大な出力を要することとなる。また、同一回転軌
跡中の爪本数を増やすと、耕耘後の土壌と爪との摩擦が
増加して、出力ロスを生じるのである。
【0004】耕耘後に圃場に未耕耘部分が残らないよう
にするには、爪ピッチを小さくする代わりに、ロータリ
ー耕耘爪の耕耘前に予め耕盤を形成するサブソイラを配
設することが考えられるが、これとて、サブソイラ自体
に牽引抵抗がある。サブソイラと土壌との摩擦を低減す
るには、サブソイラを振動させることも考えられるが、
振動がトラクターの居住性を損なうという事態を生じて
しまう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するために、次のような手段を用いる。即
ち、農業用移動車輌に着脱自在に取り付ける対地作業装
置であるロータリー耕耘装置において、該ロータリー耕
耘装置の前方位置に、該ロータリー耕耘装置の耕深と同
じ又はは略同じ耕深位置にてチゼル、ウィング等を具備
するサブソイラで、該ロータリー耕耘装置の耕幅と同じ
又はそれより狭い耕幅のものを配設する。
【0006】また、前記の高速耕耘用ロータリー耕耘装
置において、農業用移動車輌又はロータリー耕耘装置又
はその両方に、少なくともコンプレッサー、エアタン
ク、エアバルブを搭載して、前記サブソイラより土壌中
へ空気を断続的または連続的に噴出するよう構成する。
【0007】
【作用】ロータリー耕耘装置前方にロータリー耕耘装置
の耕深と同一又は略同一の耕深となるサブソイラを設け
ることで、ロータリー耕耘爪による耕耘直前に凹凸のな
い耕盤を形成することができ、その直後のロータリー耕
耘爪による耕耘にて確実な耕耘がなされる。
【0008】また、サブソイラより土壌中に空気を噴出
すると、土壌の剪断破壊を生じ、サブソイラと土壌との
摩擦が低減され、高速耕耘が可能となる。また、空気噴
出により、振動は発生せず、更に、空気を断続的または
連続的に噴出することとして、エンジン負荷率の検出に
基づいて噴出間隔を制御すれば、牽引・耕耘抵抗を目的
の設定値に保持できる。
【0009】
【実施例】次に、添付の図面に示した実施例に基づい
て、本発明の構成を説明する。図1は本発明の高速耕耘
用ロータリー耕耘装置の側面図、図2はサブソイラの下
部平面図、図3は同じくシャンク取付部位の平面図、図
4は同じく正面図、図5はサブソイラの空気噴出機構を
示すブロック図、図6はトラクターのバッテリーからサ
ブソイラの空気噴出機構への電気系を示すブロック図、
図7はエンジン負荷率検出による対地作業装置の昇降制
御及びサブソイラの空気噴出制御に基づくトラクターの
負荷制御機構を示すブロック図、図8はエンジン負荷率
検出に基づくサブソイラの空気噴出制御による負荷制御
のフローチャート図、図9は図8の空気噴出制御を対地
作業装置の昇降制御にて補助する負荷制御のフローチャ
ート図、図10は図9の負荷制御において、エンジン過
負荷時にサブソイラ空気噴出用のコンプレッサーへの伝
動を断つよう構成したもののフローチャート図、図11
は図9の負荷制御において、対地作業装置が非作業状態
の時にコンプレッサーへの伝動を断つよう構成したもの
のフローチャート図、図12は図9の負荷制御におい
て、対地作業装置が非作業状態の時にサブソイラの空気
噴出制御用電源を切るように構成したもののフローチャ
ート図、図13は図9の負荷制御において、ワンタッチ
昇降スイッチを「上げ」設定した時にサブソイラの空気
噴出制御用電源を切るよう構成したもののフローチャー
ト図、図14はエンジン負荷率が一定以下でサブソイラ
の空気噴出を停止する構造の負荷制御のフローチャート
図、図15は図9の負荷制御で、エンジン負荷率が一定
以下で、かつ耕深が浅い場合にサブソイラの空気噴出を
停止する構造のもののフローチャート図である。
【0010】図1及び図2より高速耕耘用ロータリー耕
耘装置の構成について説明する。まず、トラクターTの
後端部には、トップリンク及びロアリンクの3点リンク
の後端を連結したヒッチ8が構成されていて、該ヒッチ
の頂上部及び左右下端部にそれぞれトップフック8a・
ロアフック8bが配設されている。また、左右ロアフッ
ク8b・8b間にはPTO軸後端が固定されている。ロ
ータリー耕耘装置Rにおいては、ロータリー耕耘カバー
9上の中央部にミッションケースMが固設されていて、
前上方に高さ調節用マスト10、また、左右前方に連結
用側板11が突設されていて、支持板12にてこれらを
連結固定している。トラクターTへのロータリー耕耘装
置R装着においては、高さ調節用マスト10、左右の連
結用側板11の前端部に横設した係止ピンに、トップフ
ック8a及びロアフック8bを掛けて装着し、更に、P
TO軸後端をミッションケースMより前方に突設する入
力軸13に連結して、動力伝達するようにしている。
【0011】ロータリー耕耘装置Rにおいて、ロータリ
ー耕耘カバー9の下方に図2図示のロータリー耕耘軸1
4が横設されて、ロータリー耕耘爪15を放射状に突設
しており、該ロータリー耕耘軸14の一外端を軸支する
チェーン伝動ケース16を該ロータリー耕耘カバー9の
一側方に縦状に配設しており、該チェーン伝動ケース1
6には、前記ミッションケースMより伝動軸が連結され
ていて、ロータリー耕耘軸14への伝動が行われるもの
である。
【0012】このような構成のロータリー耕耘装置Rに
おいて、図1及び図3の如く、該左右連結用側板11に
係止したトラクターTの左右ロアフック8bの外側にて
左右支持板17・17を平行状に配設し、該支持板17
・17後端を固着して、該左右連結用側板11の直下部
にて支持パイプ18を横設し、該支持パイプ18の左右
端にサブソイラ支持板19を固設して、該サブソイラ支
持板19より前方にサブソイラブラケット20・20を
突設して、サブソイラS・Sのシャンク3・3を嵌挿固
定している。
【0013】サブソイラSは、図1乃至図4の如く、長
さ調節可能なシャンク3の下端に、左右方向に平面視傾
斜状のウイング5と、同じく下端の前端にチゼル4を固
設してなるものであり、該ウイング5及びチゼル4の耕
深は、その後方のロータリー耕耘爪15の耕深と同一か
略同一としている。また、シャンク3の後端には、該シ
ャンク3の軸方向にエアパイプ6を配設しており、下端
において、該チゼル4の直後に、略左右方向で上方斜め
状に空気噴出孔7・7を設けて、ここから土壌中にて上
方斜め状に空気噴出して、図4中のX面の如く土壌を剪
断するように構成している。更に、図2の如く、左右サ
ブソイラS・Sによる耕幅K1は、ロータリー耕耘爪1
5による耕幅K2と同一か、やや狭めとしている。
【0014】以上のように構成した左右サブソイラSを
具備するロータリー耕耘装置Rを駆動してトラクター牽
引にて耕耘作業を行うと、サブソイラSがロータリー耕
耘爪15の耕耘に先駆けてそのウイング5の下面にて土
壌内に耕盤状の平面(図4中Y)を形成し、ロータリー
耕耘爪15にかかる土壌抵抗を低減する。また、該平面
Yは、ロータリー耕耘爪15の耕深と同一か略同一の耕
深なので、ロータリー耕耘爪15が土壌内に食い込み浮
き上がりを防止する効果を生じさせる。また、耕幅K1
が、ロータリー耕耘爪の耕幅K2と同一かやや狭めとし
ているので、サブソイラS・Sにより掘り起こした土壌
全幅にわたってロータリー耕耘爪15が耕耘することと
なるので、左右に未耕耘部分を残すことはない。
【0015】反面、単純にこのようなサブソイラSをロ
ータリー耕耘爪15の前方に配設するだけでは耕耘抵抗
が大きくなり、高速耕耘をするには多大なトラクターの
動力消費が必要であるが、サブソイラS自身の土壌内抵
抗も、サブソイラSの空気噴出口7からの空気噴出によ
る土壌内の剪断破壊にて低減されるので、動力消費の低
い高速耕耘も可能となるのである。また、この空気噴出
も、間歇的にすれば、空気消費が少ない上に、剪断効果
も高い。更に、サブソイラSとロータリー耕耘爪15の
耕耘に加えて空気噴出孔7からの空気噴出があるので、
土壌内の酸化促進効果が大きく、その後の苗の生育状態
にもよい。
【0016】次に、サブソイラSの空気噴出系について
説明する。サブソイラSのエアパイプ6への空気送り込
みは、ロータリー耕耘装置RまたはトラクターTに搭載
したエアタンク・コンプレッサ・エアバルブを使用して
なされるものであって、断続的に空気送り込みを行った
り、連続的に行ったりする。この空気噴出系について、
図5より説明すると、トラクターTのエンジンEの出力
プーリーよりコンプレッサーACの入力プーリー21に
ベルト伝動しており、該コンプレッサーACにて、トラ
クターT或いはロータリー耕耘装置Rに搭載するメイン
タンクMTに空気を送り込む。なお、必要に応じてコン
プレッサーACの入力プーリー21に電磁クラッチ21
aを介設しており、これは、メインタンクMTが異常に
高圧となった時等に、圧力SWが切り換えられて、切ら
れることによって、メインタンクMTへの空気送り込み
を中断するようになっている。メインタンクMT内の空
気は、調圧弁を経てサブタンクST内に送り込まれ、該
サブタンクSTより電磁弁2(空圧用電磁弁2)のON
・OFF駆動にてサブソイラSの噴出口に空気の噴出制
御が行われる。なお、サブタンクST前の電磁弁1は、
電磁弁2がOFFの時にONしてサブタンクST内に空
気供給し、電磁弁2のON時には、基本的にOFFして
いるものの、空気噴出孔7・7への空気供給量が不足す
るとONしてサブタンクSTに空気供給する。
【0017】なお、各電磁弁1及び電磁弁2への供給電
圧は、図6の如く、トラクター搭載のバッテリーBより
供給されるものであり、図6における最後段のリレー2
2・22は電磁弁駆動用リレーで、電磁弁1・2に各々
連結されている。この電磁弁1・2の切換操作は、切換
スイッチを運転席近傍等に設けて作業者がスイッチ操作
をする、即ち、過負荷の時(表示が出る)に判断して空
気噴出すべく電磁弁をONするようにする他、以下に説
明する自動負荷制御によって切り換えられるものであ
る。
【0018】以上のようにサブソイラの空気供給系統が
構成されているトラクター(及びロータリー耕耘装置)
において、エンジン負荷率検出に基づくロータリー耕耘
装置の負荷制御機構について以下説明する。一般に、ト
ラクターにおいては、装着するロータリー耕耘装置等の
対地作業装置を、一定耕深に保持する耕深制御機構と、
一定の耕耘(牽引)抵抗に保持する負荷制御機構とが設
けられている。このうち、負荷制御は、耕耘抵抗を一定
に保持することで、対地作業を均一に仕上げることを目
的とするものであって、対地作業装置(ロータリー耕耘
装置)を深耕に設定すれば高い抵抗力で、浅耕に設定す
れば低い抵抗力で作業を行うように制御される。
【0019】この耕耘(牽引)抵抗力は、エンジン負
荷、即ち、アクセルによる設定エンジン回転数に対する
実際のエンジン回転数の割合に現出されるものであっ
て、負荷制御は、このエンジン負荷の検出に基づいてな
されるのである。このエンジン負荷の検出に基づく負荷
制御について図7より説明する。まず、トラクターTの
電子ガバナGにおいて、アクセルセンサーにて設定アク
セル回転数を読み取り、更に実際のエンジン回転数を読
み取って、エンジン負荷(率)を算出する。ラックは、
電子ガバナGにおけるエンジンへの燃料噴射量を制御す
るアクチュエーターであって、このエンジン負荷率の検
出を基に、ラックを駆動制御して、燃料噴出量を加減
し、エンジン回転数を一定に保持するのである。
【0020】そして一方、対地作業装置コントローラー
Cにおいては、この電子ガバナGにおいて検出したエン
ジン負荷率信号を受信し(表示器にて表示)、また、リ
フト角センサー(リフト上昇角を検出する)、ポジショ
ンセンサー(ロータリー耕耘装置のリアカバー等から対
地作業装置の土壌中における高さ(耕耘深さ)を検出す
る)、負荷設定器FS(「浅耕」、「深耕」等、対地作
業において一定に保持すべきエンジン負荷率を設定す
る)、ワンタッチ昇降スイッチ(ワンタッチで、対地作
業装置を最上昇位置または最下降位置に昇降するスイッ
チ)の設定または検出に基づき、従来は、対地作業装置
の昇降制御を行っていたが、本実施例の負荷制御機構に
おいては、サブソイラにおける空気噴出制御、及びその
空気噴出用のコンプレッサー制御を行うものとなってい
る。
【0021】以上のように入力手段、制御手段、及び出
力手段を有する負荷制御機構において、サブソイラの空
気噴出制御のフローチャートについて図8乃至図15よ
り説明する。まず、図8は、基本的なサブソイラ空気噴
出制御による負荷制御を示すフローチャートであって、
電子ガバナからのエンジン負荷率(F)の読み込みと、
負荷設定器からのエンジン負荷率設定値(FS)の読み
込みから、検出負荷率(F)が負荷率設定値(FS)以
下、即ち、低負荷の場合には、空圧用電磁弁(図5にお
ける電磁弁2)をOFFする。低負荷時に空気噴出駆動
を停止しておくのは、噴出駆動によるエンジン負荷の低
下を耕耘抵抗の増大と見てしまって、従来の負荷制御で
あるリフト上昇を行うと、不必要なリフト上昇となっ
て、耕盤に凹凸をつけることになってしまう。従って、
空圧用電磁弁2をOFFして、不必要なリフト上昇を避
けるのである。この場合、サブソイラSにおいては空気
噴出は行われず、ロータリー耕耘爪15の浮き上がりの
防止等の意味において、サブソイラSが機能している。
【0022】そして、エンジン負荷率(F)が設定値
(FS)より大きい、即ち過負荷の場合に、空圧用電磁
弁を間歇駆動して、サブソイラSの空気噴出孔7より断
続的に空気を噴出し、土壌内の抵抗力を弱めるのであ
る。なお、DUTY(デューティ)とは間歇駆動の度合
いを示すものであって、まず負荷率を低下するために5
0%の度合いで空気を間歇噴出し、一定の負荷率(F
F)以下に負荷率が下がると、20%の割合で間歇噴出
して、やや抵抗力を高めるのである。
【0023】図9は、この空気噴出制御を補助するため
に対地作業装置の昇降制御を行い、より反応度の高い負
荷制御としたフローチャートである。即ち、負荷設定値
(FS)よりかなり大きい負荷率(F)(F≧1.1F
S)を示す場合に、サブソイラにおける空気の間歇噴出
駆動を行う。(この間歇噴出の度合い(DUTY)は、
図8と同様に制御される。)それでも設定値より負荷率
がやや上回ってしまう場合(1.05FS≦F<1.1
FS)に、今度は空圧用電磁弁はOFFにし、対地作業
装置上昇用、即ち、リフトシリンダー収縮用の上げ用電
磁弁をONし、対地作業装置を上昇させて土壌内抵抗力
を弱めるのである。なお、サブソイラの空気噴出駆動と
対地作業装置の上昇駆動とを同時に行うと、急激な対地
作業装置の上昇等によるハンチング等を引き起こすた
め、これらは同時には行わない。
【0024】逆に、負荷率が設定値を下回る場合には、
耕耘力が不足するので、負荷率が設定値になるまで抵抗
力を強めるべく、リフトシリンダー伸長用の下げ用電磁
弁をONして、対地作業装置を下降する。勿論、サブソ
イラの空気噴出は行わない。なお、この最低負荷率はF
S/1.5であって、負荷率がそれ以上の分では、この
対地作業装置の下降制御を行い、負荷率が最低負荷率を
下回る場合には、非作業状態として、対地作業装置の昇
降制御を行わない(上げ用電磁弁、下げ用電磁弁ともに
OFFする。)。
【0025】図10のフローチャートにおいては、図9
の対地作業装置の昇降制御を伴うサブソイラ空気噴出制
御による負荷制御に加え、コンプレッサーの電磁クラッ
チ制御が行われるものが開示されている。負荷率が極端
に高くなった場合には、エンストの虞が高く、この場
合、一気にエンジン負荷率を低下してエンジン回転数を
回復させるべく、エンジンからの伝動系を一時的に切る
必要がある。図5図示の負荷制御機構においては、エア
タンク(メインタンク)MTへの空気供給用のコンプレ
ッサーACの駆動のために、多大なエンジン駆動力が伝
動されている。そこで、図5において、必要時に付設す
るとして図示したコンプレッサーの入力プーリー21に
おける電磁クラッチ21aを、負荷率が一定以上(F≧
95%)となった時に切って、エンジン負荷を低下させ
るのである。極端に高い負荷率の状態を脱したら(F<
95%)、エンジン動力に余裕があるので、コンプレッ
サーの電磁クラッチがONし、空気噴出制御による負荷
制御が再開される。
【0026】次に、図11のフローチャートについて説
明する。負荷制御は、対地作業装置が非作業状態、即
ち、圃場表面よりも上方に上昇された状態となった時
や、非駆動状態となっている時は不要であり、この状態
でサブソイラの空気噴出用のコンプレッサーを駆動して
いるのは無駄である。更には、枕地旋回のためにリフト
上昇して非作業状態とした場合には、安全な旋回のため
にエンジン回転数を落とすので、この枕地旋回時にコン
プレッサー駆動を行っていると、エンストの虞がある。
そこで、非作業時(通常、対地作業装置の上昇時)に前
記のコンプレッサーACの電磁クラッチ21aを切るよ
うにした。なお、この図11の場合には、対地作業装置
が非作業状態であるのを、リフト角センサーの検出によ
って確認している。即ち、対地作業装置が圃場表面より
上方に上昇されている場合に非作業状態と判別するので
あるが、これ以外に、PTO軸やトラクターの走行系が
中立状態の時に非作業状態として、この制御を行っても
よい。
【0027】また、非作業状態においては、サブソイラ
の空気噴出用の電磁弁の駆動は無駄であるので、図12
に示される空気噴出用電磁弁用の電源はOFFする。非
作業状態の検出については、図11内にて説明したのと
同様である。なお、この非作業状態における電磁弁のO
FF制御は、コンプレッサーのOFF制御と組み合わせ
ても、どちらかを単独で行ってもよい。
【0028】図13は、ワンタッチ昇降スイッチが「上
げ」設定された場合には、非作業状態となるので、図1
2と同様に、空気噴出用電磁弁用の電源をOFFし、電
力消費の無駄をなくすようにしたのである。なお、ワン
タッチ昇降スイッチを「下げ」設定した場合には、作業
状態であるので、図9に示す負荷制御が行われる。
【0029】図14は、エンジン負荷率(F)が最低設
定値(80%)より低くなると、負荷率低下用のサブソ
イラにおける空気噴出は不要なので、空気噴出電磁弁用
の電源がOFFし、電力消費の無駄をなくすようにした
ものである。エンジン負荷率が最低設定値以上の場合
(F≧80%)には、空気噴出電磁弁用の電源はON
し、設定負荷率(FS)を基に、図9にて開示したサブ
ソイラの空気噴出とリフト昇降を併用した負荷制御がな
される。
【0030】更に図15においては、エンジン負荷率が
最低設定値より低い(F<80%)場合であっても、作
業状態の時には、ポジションセンサーの検出により、ロ
ータリー耕耘装置の耕深が「深耕」の場合には、図9開
示のサブソイラ空気噴出とリフト昇降の併用による負荷
制御がなされるが、「浅耕」状態の場合にはサブソイラ
の空気噴出は不要であり、使用すると却って表面の土壌
を吹き飛ばしてしまうという弊害を生じるため、リフト
昇降による負荷制御のみを行うものである。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
次のような効果を奏する。即ち、請求項1の如く構成し
たので、農耕用移動車輌に着脱自在に取り付ける対地作
業装置の一種の所謂ロータリー耕耘装置において、ロー
タリー耕耘装置前方にロータリー耕耘装置の耕深と同一
又は略同一の耕深となるサブソイラを設けることで、ロ
ータリー耕耘装置爪の浮き上がりを防止するとともに、
ロータリー耕耘爪による耕耘直前に、その土壌剪断力に
て凹凸のない耕盤を形成することができ、また、サブソ
イラの耕幅がロータリー耕耘爪の耕幅と同一かやや狭め
とすることで、その直後のロータリー耕耘爪による耕耘
にて、左右に未耕耘部を残さずに、サブソイラにて形成
した耕盤の上から確実な耕耘がなされる。従って、高速
に耕耘しても未耕耘部分を残さない良好な高速耕耘用ロ
ータリー耕耘装置を提供することができる。
【0032】また、その一方で、請求項2の如く、前記
サブソイラより土壌中へ空気を断続的または連続的に噴
出するよう構成したので、空気噴出により土壌の剪断破
壊を生じ、サブソイラと土壌との摩擦が低減され、高速
耕耘が可能となる。また、空気を断続的または連続的に
噴出することとして、エンジン負荷率の検出に基づいて
噴出間隔を制御すれば、牽引・耕耘抵抗を目的の設定値
に保持でき、均等に耕耘を仕上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高速耕耘用ロータリー耕耘装置の側面
図である。
【図2】サブソイラの下部平面図である。
【図3】同じくシャンク取付部位の平面図である。
【図4】同じく正面図である。
【図5】サブソイラの空気噴出機構を示すブロック図で
ある。
【図6】トラクターのバッテリーからサブソイラの空気
噴出機構への電気系を示すブロック図である。
【図7】エンジン負荷率検出による対地作業装置の昇降
制御及びサブソイラの空気噴出制御に基づくトラクター
の負荷制御機構を示すブロック図である。
【図8】エンジン負荷率検出に基づくサブソイラの空気
噴出制御による負荷制御のフローチャート図である。
【図9】図8の空気噴出制御を対地作業装置の昇降制御
にて補助する負荷制御のフローチャート図である。
【図10】図9の負荷制御において、エンジン過負荷時
にサブソイラ空気噴出用のコンプレッサーへの伝動を断
つよう構成したもののフローチャート図である。
【図11】図9の負荷制御において、対地作業装置が非
作業状態の時にコンプレッサーへの伝動を断つよう構成
したもののフローチャート図である。
【図12】図9の負荷制御において、対地作業装置が非
作業状態の時にサブソイラの空気噴出制御用電源を切る
ように構成したもののフローチャート図である。
【図13】図9の負荷制御において、ワンタッチ昇降ス
イッチを「上げ」設定した時にサブソイラの空気噴出制
御用電源を切るよう構成したもののフローチャート図で
ある。
【図14】エンジン負荷率が一定以下でサブソイラの空
気噴出を停止する構造の負荷制御のフローチャート図で
ある。
【図15】図9の負荷制御で、エンジン負荷率が一定以
下で、かつ耕深が浅い場合にサブソイラの空気噴出を停
止する構造のもののフローチャート図である。
【符号の説明】
T トラクター R ロータリー耕耘装置 S サブソイラ AC コンプレッサー 1 電磁弁 2 電磁弁(空圧用電磁弁) 3 シャンク 4 チゼル 5 ウイング 6 エアパイプ 7 空気噴出孔 21a 電磁クラッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 農耕用移動車輌に着脱自在に取り付ける
    対地作業装置であるロータリー耕耘装置において、該ロ
    ータリー耕耘装置の前方位置に、該ロータリー耕耘装置
    の耕深と同一又は略同じ耕深位置にてチゼル、ウィング
    等を具備するサブソイラで、該ロータリー耕耘装置の耕
    幅と同一又はそれより狭い耕幅のものを配設したことを
    特徴とする高速耕耘用ロータリー耕耘装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高速耕耘用ロータリー耕
    耘装置において、農耕用移動車輌又はロータリー耕耘装
    置又はその両方に、少なくともコンプレッサー、エアタ
    ンク、エアバルブを搭載して、前記サブソイラより土壌
    中へ空気を断続的または連続的に噴出するよう構成した
    ことを特徴とする高速耕耘用ロータリー耕耘装置。
JP21487694A 1994-09-08 1994-09-08 高速耕耘用ロータリー耕耘装置 Pending JPH0870611A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111065257A (zh) * 2017-08-03 2020-04-24 格兰集团营运挪威股份有限公司 铧式犁远程覆茬器调节

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