JPH0867674A - 眼圧降下剤 - Google Patents

眼圧降下剤

Info

Publication number
JPH0867674A
JPH0867674A JP15088394A JP15088394A JPH0867674A JP H0867674 A JPH0867674 A JP H0867674A JP 15088394 A JP15088394 A JP 15088394A JP 15088394 A JP15088394 A JP 15088394A JP H0867674 A JPH0867674 A JP H0867674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intraocular pressure
lowering agent
methyl
group
agent according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP15088394A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Ogawa
貴裕 小河
Takaaki Deguchi
敬章 出口
Keiji Kubo
恵司 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Senju Pharmaceutical Co Ltd
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Senju Pharmaceutical Co Ltd
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Senju Pharmaceutical Co Ltd, Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Senju Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP15088394A priority Critical patent/JPH0867674A/ja
Publication of JPH0867674A publication Critical patent/JPH0867674A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】眼圧降下剤の提供。 【構成】一般式(I): 【化1】 (式中、R1は水素またはヘテロ原子を介して結合して
いてもよい置換されていてもよい炭化水素残基を示し、
2は水素または置換基を有していてもよい炭化水素残
基を示し、R3は陰イオンを形成しうる基またはそれに
変じ得る基を示し、Xはフェニレン基とフェニル基が直
接または原子鎖2以下のスペーサーを介して結合してい
ることを示し、nは1または2を示し、環AはCOOR
2で表される基以外にさらに置換基を有していてもよい
ベンゼン環を示す)で表される化合物またはその塩を含
有してなる眼圧降下剤。 【効果】優れた眼圧降下作用を有しかつ副作用もないの
で、緑内障および高眼圧症等により上昇した眼圧を効果
的に下降させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼圧降下剤に関する。
【0002】
【従来の技術】緑内障は眼内圧が正常値10〜20mm
Hgよりも高くなり視覚機能障害がおこった症状をい
い、眼疾患中の難病の一つとされている。また最近、低
眼圧での緑内障の罹病率が増加してきている。眼内圧が
21mmHg以下で起こる低眼圧緑内障は、視野欠損や
眼内血流への障害をもたらす。低眼圧緑内障を含めた緑
内障の治療は、現在、眼圧調節を目的として眼圧を下げ
ることによって行なわれている。緑内障の薬物治療とし
ては、古くからピロカルピンを代表とするコリン作動
薬、抗コリンエステラーゼ剤が点眼剤として使用されて
きた。しかし、これらの薬物は、縮瞳のための暗黒感、
眼充血等のほか、長期連用による虹彩嚢腫、虹彩癒着、
白内障惹起、網膜剥離等の副作用が強い。
【0003】エピネフリン、ジピベフリン等の交感神経
作動薬も、眼圧降下作用が認められ使用されたが、その
適用が開放隅角緑内障に限定されることのほか、散瞳、
眼瞼炎、結膜に色素沈着や、全身的には心拍数増加、血
圧上昇等を起こすことがある。近年では、チモロール、
ピンドロール、カルテオロール等のβ遮断薬が、点眼で
房水産生を抑制することにより眼圧を下降させ、かつ瞳
孔に作用をしない利点を有するため、広く用いられてい
るが、これらの薬物も眼局所に乾燥感やアレルギー性眼
瞼炎、表層角膜炎等を起こしやすいという欠点を有す
る。唯一長期連用可能な全身投与の眼圧降下剤として、
アセタゾラミド、メタゾラミド等の炭酸脱水酵素阻害剤
があるが、これらの薬物も胃腸障害、尿路結石、電解質
異常を起こすことがある。最近、血圧調節をつかさどる
レニン−アンギオテンシン系を阻害するアンギオテンシ
ン変換酵素阻害剤(特開昭59−21614、特開昭5
9−130816、特開昭60−209527、特開昭
61−10553、特開昭63−203665、特開平
2−218612等)が緑内障の治療剤として有用であ
る旨の報告がされている(J.Ocular Pharmacol.,
3,295−307(1987)、Am.J.Ophthalm
ol.,105,674−677(1988))が、未だ
実用化の段階に達していない。
【0004】また、アンギオテンシンII拮抗作用を有
する化合物は、高血圧症、心臓病(心肥大、心不全、心
筋梗塞など)、脳卒中、腎炎などの循環器系疾患治療剤
として知られており、その作用機序については、強い血
管収縮作用を有するアンギオテンシンIIのアンギオテ
ンシンII受容体への結合を阻害することによるものと
考えられている。特開平3−63264号、特開平3−
27362号、特開平3−184976号には、アンギ
オテンシンII拮抗剤が緑内障の治療に用いることがで
きる旨記載されている。このように、より効果的に眼圧
を下降させ、かつ副作用が少ない薬物については、未だ
満足すべきものがない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた眼圧
降下作用を有する眼圧降下剤を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記事情
に鑑み、より効果的に眼圧を下降させ、かつ副作用が少
ない眼圧降下剤を開発すべく、特に、毛様体上皮に存在
するアンギオテンシンIIに特異的な受容体に着目し、
アンギオテンシン系に働き、毛様体の血管運動に作用し
て眼圧を効果的に下降させ、かつ副作用がない化合物に
ついて鋭意研究を重ねてきた結果、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、(1)一般式(I)
【化7】 [式中、R1は水素またはヘテロ原子を介して結合して
いてもよい置換されていてもよい炭化水素残基を示し、
2は水素または置換基を有していてもよい炭化水素残
基を示し、R3は陰イオンを形成しうる基またはそれに
変じ得る基を示し、Xはフェニレン基とフェニル基が直
接または原子鎖2以下のスペーサーを介して結合してい
ることを示し、nは1または2を示し、環AはCOOR
2で表される基以外にさらに置換基を有していてもよい
ベンゼン環を示す]で表される化合物またはその塩を含
有してなる眼圧降下剤、(2)一般式(I)が一般式
(I')
【化8】 [式中、R1は水素または低級アルコキシを示し、R2
水素または水酸基,アミノ,ハロゲン,低級アルカノイ
ルオキシ,低級シクロアルカノイルオキシ,低級アルコ
キシカルボニルオキシ,低級シクロアルコキシカルボニ
ルオキシあるいは低級アルコキシで置換されていてもよ
い低級アルキルを示し、R3はテトラゾリル,カルボキ
シルまたは式
【化9】 (式中、iは−O−または−S−を示し、jは>C=
O,>C=Sまたは>S(O)mを示し、mは0,1また
は2を示す)で表される基を示し、環AはCOOR2
表される基以外にさらに1または2個の置換基を有して
いてもよいベンゼン環を示す]で表される上記(1)記
載の眼圧降下剤、(3)眼局所投与用である上記(1)
記載の眼圧降下剤、(4)点眼剤または眼軟膏である上
記(3)記載の眼圧降下剤、(5)上記一般式(I)で表
される化合物またはその塩を0.001〜10w/v%
またはw/w%の濃度で含有してなる上記(4)記載の
眼圧降下剤、(6)上記一般式(I)で表される化合物
またはその塩を含有してなる緑内障の予防または治療
剤、(7)上記一般式(I)で表される化合物またはそ
の塩を含有してなる高眼圧によって引き起こされる疾病
の予防または治療剤、および(8)疾病が緑内障である
上記(7)記載の眼圧降下剤である。
【0008】本発明の眼圧降下剤に用いる化合物は、上
記の一般式(I)で表されるとおりであるが、その構造
上の最も大きな特徴は、COOR2とR3とを併有するこ
とにある。このような構造を有することによって、極め
て優れた眼圧降下作用が発揮される。アンギオテンシン
II受容体に拮抗する化合物であっても、それらがいず
れも緑内障治療に有効であるものとは限らない。その理
由は、たとえば、薬物を経口投与した場合には、眼圧を
降下させるに充分量の薬物が血液房水関門を通過できな
ければならないであろうし、また、薬物を眼局所に投与
した場合には、まず、角膜を透過しなければその薬物は
毛様体上のアンギオテンシンII受容体に拮抗できない
し、また、受容体部位に到達したとしても、眼内圧を下
降させるのに必要濃度でかつ必要時間滞留しなければ期
待する薬効は奏しえないという問題が横たわっているか
らである。また、薬物を眼局所に投与するのであるか
ら、その薬物に眼刺激があるときは、かえって症状を悪
化させることもあり得るため、眼局所投与薬物の選定に
は格別慎重な配慮が必要とされるからである。さらにま
た、水性点眼液の剤型で投与する場合は、有効成分が水
溶液中で分解したり、または不溶性異物が生ぜず安定で
あることが好ましいことは言うまでもないからである。
【0009】本発明における一般式(I)で表される化
合物は、アンギオテンシンII拮抗作用を有し、眼圧降下
剤として有利に使用することができる。
【0010】R1としての炭化水素残基としては、例え
ばアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロア
ルキル基、アリール基、アラルキル基などが挙げられる
が、なかでもアルキル基、アルケニル基およびシクロア
ルキル基が好ましい。該炭化水素残基は、ヘテロ原子を
介してベンズイミダゾール環に結合していてもよい。R
1としてのアルキル基は炭素数1〜8程度の低級アルキ
ル基で直鎖状、分枝状のいずれでもよく、例えばメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチル、i−ペン
チル、ヘキシル、ヘプチル、オクチルなどがあげられ
る。R1としてのアルケニル基としては、炭素数2〜8
程度の低級アルケニル基で直鎖状、分枝状のいずれでも
よく、例えばビニル、プロペニル、2−ブテニル、3−
ブテニル、イソブテニル、2−オクテニルなどがあげら
れる。Rとしてのアルキニル基としては、炭素数2〜
8程度の低級アルキニル基で直鎖状、分枝状のいずれで
もよく、例えばエチニル、2−プロピニル、2−ブチニ
ル、2−ペンチニル、2−オクチニルなどがあげられ
る。R1としてのシクロアルキル基としては、炭素数3
〜6程度の低級シクロアルキルがあげられ、例えばシク
ロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘ
キシルなどがあげられる。上記したアルキル基、アルケ
ニル基、アルキニル基またはシクロアルキル基は水酸
基、置換されていてもよいアミノ基(例、アミノ、N−
低級(C1-4)アルキルアミノ,N,N−ジ低級
(C1-4)アルキルアミノなど)、ハロゲン、低級(C
1-4)アルコキシ基,低級(C1-4)アルキルチオ基など
で置換されていてもよい。R1としてのアラルキル基
は、例えばベンジル、フェネチルなどのフェニル−低級
(C1-4)アルキルがあげられ、R1としてのアリール基
としては、例えばフェニルがあげられる。
【0011】上記したアラルキル基またはアリール基は
そのベンゼン環上の任意の位置に、例えばハロゲン
(例、F,Cl,Brなど)、ニトロ、置換されていて
もよいアミノ基(例、アミノ,N−低級(C1-4)アル
キルアミノ,N,N−ジ低級(C1-4)アルキルアミノな
ど)、低級(C1-4)アルコキシ(例、メトキシ、エト
キシなど)、低級(C1-4)アルキルチオ(例、メチル
チオ,エチルチオなど)、低級(C1-4)アルキル
(例、メチル、エチルなど)などを有していてもよい。
上記したなかでもR1としては、置換されていてもよい
アルキル、アルケニル基またはシクロアルキル基(例、
水酸基,アミノ基,ハロゲンあるいは低級(C1-4)ア
ルコキシ基で置換されていてもよい低級(C1-5)アル
キル、低級(C2-5)アルケニル基または低級(C3-6
シクロアルキル基など)が好ましい。また、上記したR
1はヘテロ原子(例えば、窒素〔N(R4)(R4は水素ま
たは低級(C1-4)アルキルを示す)〕、酸素、硫黄
〔−S(O)m−(mは0〜2の整数を示す)〕など)を
介して結合していてもよく、その中でも、ヘテロ原子を
介して結合するアルキルまたはアルケニル基(例、メチ
ルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、プロペニル
アミノ、イソプロピルアミノ、アリルアミノ、ブチルア
ミノ、イソブチルアミノ、ジメチルアミノ、メチルエチ
ルアミノ、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロ
ポキシ、プロペニルオキシ、アリルオキシ、ブトキシ、
イソブトキシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ、2−ブ
テニルオキシ、3−ブテニルオキシ、イソブテニルオキ
シ、ペントキシ、イソペントキシ、ヘキシルオキシ、メ
チルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチ
オ、アリルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、sec−
ブチルチオ、t−ブチルチオ、2−ブテニルチオ、3−
ブテニルチオ、イソブテニルチオ、ペンチルチオ、イソ
ペンチルチオ、ヘキシルチオなど)が好ましく、さらに
好ましくは、低級(C1-4)アルコキシ(例、メトキ
シ,エトキシ,プロポキシ,イソプロポキシ,ブトキ
シ,イソブトキシ,sec-ブトキシ,tert-ブトキシな
ど)である。
【0012】前記一般式(I)において、R3としての
陰イオンを形成しうる基(プロトンとして遊離しうる水
素原子を有する基)またはそれに変じ得る基としては、
以下に示すようなN,S,Oのうちの1個または2個以
上を含む5〜7員(好ましくは5〜6員)の単環状の置
換されていてもよい複素環残基(好ましくは、脱プロト
ン化し得る水素原子を有する含窒素複素環残基)または
生体内でそれに変じ得る基が挙げられる。例えば、
【0013】
【化10】 などが挙げられ、また、式R3で表される基と該基が結
合するフェニル基との結合は、上記に示すような炭素−
炭素結合だけでなく、上記式中g=−NH−を示す時な
どは複数個存在する窒素原子の1つを介して結合してい
てもよい。例えば、
【0014】
【化11】
【化12】 >=Z,>=Z’および>=Z''はそれぞれカルボニル
基,チオカルボニル基または酸化されていてもよい硫黄
原子(例、S,S(O),S(O)2など)(好ましくは
カルボニルまたはチオカルボニル基、さらに好ましくは
カルボニル基)を示し、mは0,1または2を示し、R
7は水素原子または置換されていてもよい低級アルキル
基(例、メチル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブ
チル,sec-フ゛チル, t-ブチルなどの低級(C1-4)アルキ
ル)を示す。〕
【0015】R3としては、例えば2,5−ジヒドロ−5
−オキソ−1,2,4−オキサジアゾール環残基、2,5
−ジヒドロ−5−チオキソ−1,2,4−オキサジアゾー
ル環残基または2,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,2,
4−チアジアゾール環残基のようなプロトンドナーとし
ての−NHや−OH基とプロトンアクセプターとしての
カルボニル基,チオカルボニル基またはスルフィニル基
等を同時に有する基が好ましい。また、R3で示される
複素環残基は、環上の置換基が結合して縮合環を形成し
ていてもよいが、R3としては、5−6員環さらに5員
環の複素環残基が好ましい。 R3としては、とりわけ式
【化13】 〔式中、iは−O−または−S−を示し、jは>C=
O,>C=Sまたは>S(O)m を示し、mは前記と同意
義。〕で示される基(なかでも、2,5−ジヒドロ−5
−オキソ−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル,
2,5−ジヒドロ−5−チオキソ−1,2,4−オキサジ
アゾール−3−イル,2,5−ジヒドロ−5−オキソ−
1,2,4−チアジアゾール−3−イル)が好ましい。R
3の置換位置は、オルト,メタ,パラのいずれの位置で
もよいが、なかでもオルト位が好ましい。
【0016】また、上記複素環残基(R3)は下記に示
すような互変異性体が存在する。例えば、
【化14】 のようなa,bおよびcの3つの互変異性体が存在する
が式
【化15】 で示される複素環残基は上記のa,bおよびcすべてを
含むものである。さらに、R3としては、カルボキシル
基、テトラゾリル基、トリフルオロメタンスルホン酸ア
ミド基(−NHSO2CF3)、リン酸基、スルホン酸
基、シアノ基、低級(C1-4)アルコキシカルボニル基
などでもよく、これらの基が置換されていてもよい低級
アルキル基またはアシル基などで保護されていてもよ
く、生物学的すなわち生理的条件下(例えば、生体内酵
素などによる酸化、還元あるいは加水分解などの生体内
反応など)で、または化学的に陰イオンを形成しうる基
またはそれに変じ得る基であればいずれでもよい。
【0017】R3としては、置換されていてもよい低級
(C1-4)アルキル(例、メチル,トリフェニルメチ
ル,メトキシメチル,エトキシメチル,p−メトキシベ
ンジル,p−ニトロベンジルなど)もしくはアシル基
(例、低級(C2-5)アルカノイル,ベンゾイルなど)
で保護されていてもよいテトラゾリルあるいはカルボキ
シル基(好ましくは、テトラゾリル)が好ましい。R3
の置換位置としては、オルト、メタ、パラのいずれの位
置でもよいが、なかでもオルト位が好ましい。Xは隣接
するフェニレン基とフェニル基が直接または原子鎖2以
下のスペーサーを介して結合していること(好ましくは
直接結合)を示し、原子鎖2以下のスペーサーとして
は、直鎖部分を構成する原子数が1または2である2価
の鎖であればいずれでもよく、側鎖を有していてもよ
い。具体的には低級(C1-4)アルキレン、−CO−,
−O−,−S−,−NH−,−CO−NH−,−O−C
2−,−S−CH2−,−CH=CH−などが挙げられ
る。nは1または2の整数(好ましくは1)を示す。
【0018】上記したR3,Xおよびnで示される式
【化16】 としては
【化17】 で表されるものが好ましい。
【0019】一般式(I)中、R2としての炭化水素残
基としては、例えばアルキル基,アルケニル基,アルキ
ニル基,シクロアルキル基などが挙げられるが、なかで
もアルキル基およびアルケニル基が好ましい。R2とし
てのアルキル基は、炭素数1〜8程度の低級アルキル基
で直鎖状、分枝状のいずれでもよく、例えばメチル,エ
チル,プロピル,イソプロピル,ブチル,イソブチル,
sec−ブチル,t−ブチル,ペンチル,i−ペンチル,ヘ
キシル,ヘプチル,オクチルなどが挙げられる。R2
してのアルケニル基は、炭素数2〜8程度の低級アルケ
ニル基で直鎖状、分枝状のいずれでもよく、例えばビニ
ル,プロペニル,2−ブテニル,3−ブテニル,イソブ
テニル,2−オクテニルなどが挙げられる。R2として
のアルキニル基は、炭素数2〜8程度の低級アルキニル
基で直鎖状、分枝状のいずれでもよく、例えばエチニ
ル,2−プロピニル,2−ブチニル,2−ペンチニル,
2−オクチニルなどが挙げられる。R2としてのシクロ
アルキル基は、炭素数3〜6程度の低級シクロアルキル
基が挙げられ、例えばシクロプロピル,シクロブチル,
シクロペンチル,シクロヘキシルなどが挙げられる。上
記したアルキル基,アルケニル基,アルキニル基または
シクロアルキル基は、置換されていてもよい水酸基,置
換されていてもよいアミノ基(例、アミノ,ジメチルア
ミノ,ジエチルアミノ,ピペリジノ,モルホリノな
ど),ハロゲン,低級(C1-6)アルコキシ基,低級
(C3-6)シクロアルコキシ,低級(C1-6)アルキルチ
オあるいはジオキソレニル(例、5−メチル−2−オキ
ソ−1,3−ジオキソレン−4−イルなど)などで置換
されていてもよい。
【0020】一般式(I)中、COOR2で表される基
としては、エステル化されていてもよいカルボキシル基
が好ましい。COOR2としてのエステル化されていて
もよいカルボキシル基としては、例えば式−CO−D
〔式中、Dは水酸基または置換されていてもよいアルコ
キシ{例、アルキル部分が水酸基,置換されていてもよ
いアミノ(例、アミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミ
ノ、ピペリジノ、モルホリノなど),ハロゲン,低級
(C1-6)アルコキシ、低級(C1-6)アルキルチオある
いは置換されていてもよいジオキソレニル (例、5−
メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル
など)で置換されていてもよい低級(C1-6)アルコキ
シ基、または式−O−CH(R6)−OCOR5〔式中、
6は水素、炭素数1−6の直鎖もしくは分枝状の低級
アルキル基(例、メチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペ
ンチル、イソペンチル、ネオペンチルなど)、炭素数2
−6の直鎖もしくは分枝状の低級アルケニル基または炭
素数3−8のシクロアルキル基(例、シクロペンチル、
シクロヘキシル、シクロヘプチルなど)を示し、R5
炭素数1−6の直鎖もしくは分枝状の低級アルキル基
(例、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−
ペンチル、イソペンチル、ネオペンチルなど)、炭素数
2−6の直鎖もしくは分枝状の低級アルケニル基(例、
ビニル、アリル、ブテニル、1−ブテニル、2−ヘキセ
ニルなど)、炭素数3−8のシクロアルキル基(例、シ
クロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルな
ど)、炭素数3−8のシクロアルキル基(例、シクロペ
ンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなど)もしく
は置換されていてもよいフェニルなどのアリール基で置
換された炭素数1−3の低級アルキル基(例、ベンジ
ル、p−クロロベンジル、フェネチル、シクロペンチル
メチル、シクロヘキシルメチルなど)、炭素数3−8の
シクロアルキルもしくは置換されていてもよいフェニル
などのアリール基で置換されていてもよい炭素数2−3
の低級アルケニル基(例、シンナミル等のビニル、プロ
ペニル、アリル、イソプロペニルなどのアルケニル部を
持つものなど)、置換されていてもよいフェニルなどの
アリール基(例、フェニル、p−トリル、ナフチルな
ど)、炭素数 1−6の直鎖もしくは分枝状の低級アル
コキシ基(例、メトキシ、エトキシ、n −プロポキシ、
イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブ
トキシ、t−ブトキシ、n−ペンチルオキシ、イソペンチ
ルオキシ、ネオペンチルオキシなど)、炭素数2−8の
直鎖もしくは分枝状の低級アルケニロキシ基(例、アリ
ロキシ、イソブテニロキシなど)、炭素数3−8のシク
ロアルキルオキシ基(例、シクロペンチルオキシ、シク
ロヘキシルオキシ、シクロヘプチルオキシなど)、炭素
数3−8のシクロアルキル(例、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチルなど)もしくは置換されて
いてもよいフェニルなどのアリール基で置換された炭素
数1−3の低級アルコキシ基(例、ベンジロキシ、フェ
ネチロキシ、シクロペンチルメトキシ、シクロヘキシル
メトキシなどのメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、
イソプロポキシなどのアルコキシ部を持つものなど)、
炭素数3−8のシクロアルキル(例、シクロペンチル、
シクロヘキシル、シクロヘプチルなど)もしくは置換さ
れていてもよいフェニルなどのアリール基で置換された
炭素数2−3の低級アルケニロキシ基(例、シンナミロ
キシ等のビニロキシ、プロペニロキシ、アリロキシ、イ
ソプロペニロキシなどのアルケニロキシ部を持つものな
ど)、置換されていてもよいフェノキシなどのアリール
オキシ基(例、フェノキシ、p−ニトロフェノキシ、ナ
フトキシなど)を示す〕で表される基など}を示す〕で
表される基などが挙げられる。
【0021】置換基R2の例としては、水素、メチル、
エチル、t−ブチル、プロピル、ピバロイルオキシメチ
ル、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エ
チル、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレ
ン−4−イル)メチル、アセトキシメチル、プロピオニ
ロキシメチル、n−ブチリロキシメチル、イソブチリロ
キシメチル、1−(エトキシカルボニロキシ)エチル、
1−(アセトキシ)エチル、1−(イソブチリロキシ)
エチル、シクロヘキシルカルボニルオキシメチル、ベン
ゾイルオキシメチル、シンナミル、シクロペンチルカル
ボニロキシメチルなどが挙げられる。一般式(I)中の
2としては、水素、または水酸基,アミノ,ハロゲ
ン,低級(C2-6)アルカノイルオキシ(例、アセチル
オキシ,ピバロイルオキシなど),低級(C4-7)シク
ロアルカノイルオキシ,(低級(C1-6)アルコキシ)カ
ルボニルオキシ(例、メトキシカルボニルオキシ,エト
キシカルボニルオキシなど),(低級(C3-7)シクロア
ルコキシ)カルボニルオキシ(例、シクロヘキシルオキ
シカルボニルオキシなど),低級(C1-6)アルコキシ
あるいは低級(C3-6)シクロアルコキシで置換されて
いてもよい低級(C1-4)アルキルが好ましく、さらに
好ましくは、水素またはシクロヘキシルオキシカルボニ
ルオキシで置換された低級(C1-4)アルキルが挙げら
れる。
【0022】一般式(I)中、環AはCOOR2で表さ
れる基以外にさらに置換基を有していてもよく、例え
ば、ハロゲン(例、F,Cl,Br など),シアノ, ニ
トロ,低級(C1-4)アルキル,低級(C1-4)アルコキ
シ,置換されていてもよいアミノ基(例、アミノ,N−
低級(C1-4)アルキルアミノ(例,メチルアミノな
ど),N,N−ジ低級(C1-4)アルキルアミノ(例,
ジメチルアミノなど),N−アリールアミノ(例、フェ
ニルアミノなど)、環式アミノ(例、モルホリノ、ピベ
リジノ、ピペラジノ、N−フェニルピペラジノなど)な
ど)、式 −CO−D′〔式中、D′は水酸基またはア
ルキル部分が水酸基,低級(C1-4)アルコキシ,低級
(C2-6)アルカノイルオキシ(例、アセトキシ,ピバ
ロイルオキシなど)あるいは(低級(C1-6)アルコキ
シ)カルボニルオキシ(例、メトキシカルボニルオキ
シ,エトキシカルボニルオキシなど),(低級(C3-7
シクロアルコキシ)カルボニルオキシ(例、シクロヘキ
シルオキシカルボニルオキシなど)で置換されていても
よい低級(C1-4)アルコキシを示す〕で表わされる
基,または低級(C1-4)アルキルもしくはアシル
(例、低級(C2-5)アルカノイル、置換されていても
よいベンゾイル など)で保護されていてもよいテトラ
ゾリル基、トリフルオロメタンスルホン酸アミド基、リ
ン酸基あるいはスルホン酸基などが挙げられ、好ましく
は、低級(C1-4) アルキル,ハロゲンなどである。こ
れらの置換基が環状の任意の位置に1〜2個同時に置換
されていてもよい。
【0023】上記(I)式で表される化合物の中でも、
【化18】 〔式中、環AはCOOR2で表わされる基以外にさらに
1または2個の置換基を有していてもよいベンゼン環を
示し、R1は水素または低級(C1-6)アルコキシ(好ま
しくは、低級(C1-4)アルコキシ)を示し、R2は水素
または水酸基,アミノ,ハロゲン,低級(C2-6)アル
カノイルオキシ(例、アセチルオキシ、ピバロイルオキ
シなど),低級(C4-7)シクロアルカノイルオキシ,
(低級(C1-6)アルコキシ)カルボニルオキシ(例、メ
トキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキシな
ど),(低級(C3-7)シクロアルコキシ)カルボニルオ
キシ(例、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシな
ど)あるいは低級(C1-4)アルコキシで置換されてい
てもよい低級(C1-4)アルキルを示し、R3は、テトラ
ゾリル,カルボキシル基または置換されていてもよい低
級(C1-4)アルキル(例、メチル,トリフェニルメチ
ル,メトキシメチル,アセチルオキシメチル,メトキシ
カルボニルオキシメチル,エトキシカルボニルオキシメ
チル,1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)
エチル,ピバロイルオキシメチルなど)あるいはアシル
基(例、低級(C2-5)アルカノイル,ベンゾイルな
ど)で保護されていてもよく、式
【化19】 〔式中、iは−O−または−S−を示し、jは>C=
O,>C=Sまたは>S(O)mを示し、mは0,1また
は2を示す〕で表される基を示し、nは1または2(好
ましくは1)を示す〕で表される化合物(I')または
その塩が好ましい。
【0024】式(I')において、環AのCOOR2で表
わされる基以外の置換基としては、ハロゲン(例、F,
Cl,Br など),低級(C1-4)アルキル,低級(C
1-4)アルコキシ,ニトロ,式 −CO−D′[式中、
D′は水酸基またはアルキル部分が水酸基,低級(C
1-4)アルコキシ,低級(C2-6)アルカノイルオキシ
(例、アセチルオキシ,ピバロイルオキシなど)あるい
は低級(C1-6)アルコキシカルボニルオキシ(例、メ
トキシカルボニルオキシ,エトキシカルボニルオキシ,
シクロヘキシルオキシカルボニルオキシなど)で置換さ
れていてもよい低級(C1-4)アルコキシを示す]で表
わされる基,または低級(C1-4)アルキルで置換され
ていてもよいアミノなど(好ましくは、低級(C1-4
アルキル,ハロゲンなど)が挙げられるが、環Aとして
は、式COOR2で表わされる基以外に置換基を有して
いないベンゼン環がより好ましい。
【0025】上記塩としては、薬学的に許容される塩が
挙げられ、例えば、無機塩基との塩、有機塩基との塩、
無機酸との塩、有機酸との塩、塩基性または酸性アミノ
酸との塩などが挙げられる。無機塩基との塩の好適な例
としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩などのアル
カリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩などのアル
カリ土類金属塩;ならびにアルミニウム塩、アンモニウ
ム塩などが挙げられる。有機塩基との塩の好適な例とし
ては、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、
ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノール
アミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミ
ン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミンなどとの塩
が挙げられる。無機酸との塩の好適な例としては、例え
ば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸などとの塩が
挙げられる。有機酸との塩の好適な例としては、例えば
ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマール酸、シュウ
酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ
酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トル
エンスルホン酸などとの塩が挙げられる。塩基性アミノ
酸との塩の好適な例としては、例えばアルギニン、リジ
ン、オルニチンなどとの塩が挙げられ、酸性アミノ酸と
の塩の好適な例としては、例えばアスパラギン酸、グル
タミン酸などとの塩が挙げられる。
【0026】本発明の有効成分として好ましい化合物と
しては、特開平4−364171号、EP520423
の実施例に挙げられたものが挙げられる。一般式(I)
で表される化合物は、例えば特開平4−9373号、特
開平4−364171号、EP520423などで開示
され、またこれら公報の開示にしたがって製造すること
ができる。例えば、一般式(I)で表される化合物とし
ては、下記のようなものが挙げられる。
【0027】メチル 2−エトキシ−1−[(2’−メ
トキシカルボニルビフェニル−4−イル)メチル]ベン
ズイミダゾール−7−カルボキシラート、エチル 2−
エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾ
ール−7−カルボキシラート、2−エトキシ−1−
[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カル
ボン酸、エチル 2−プロポキシ−1−[[2’−(1
H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]
メチル]ベンズイミダゾール−7−カルボキシラート、
2−プロポキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール
−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベンズイ
ミダゾール−7−カルボン酸、エチル 2−メルカプト
−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビ
フェニル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾール−7
−カルボキシラート、エチル 2−メチルチオ−1−
[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カル
ボキシラート、エチル 2−エチルチオ−1−[[2’
−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−
イル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カルボキシラ
ート、エチル 2−プロピルチオ−1−[[2’−(1
H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]
メチル]ベンズイミダゾール−7−カルボキシラート、
2−メチルチオ−1−[[2’−(1H−テトラゾール
−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベンズイ
ミダゾール−7−カルボン酸、
【0028】2−エチルチオ−1−[[2’−(1H−
テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチ
ル]ベンズイミダゾール−7−カルボン酸、2−プロピ
ルチオ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾー
ル−7−カルボン酸、メチル 2−エトキシ−1−
[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カル
ボキシラート、エチル 2−エチルアミノ−1−
[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カル
ボキシラート、エチル 2−エチルアミノ−1−
[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カル
ボキシラート、ピバロイルオキシメチル 2−エトキシ
−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビ
フェニル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾール−7
−カルボキシラート、1−(シクロヘキシルオキシカル
ボニルオキシ)エチル 2−エトキシ−1−[[2’−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カルボキシラー
ト、メチル 2−メトキシ−1−[[2’−(1H−テ
トラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチ
ル]ベンズイミダゾール−7−カルボキシラート、2−
メトキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾ
ール−7−カルボン酸、2−エチルアミノ−1−
[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カル
ボン酸、
【0029】2−プロピルアミノ−1−[[2’−(1
H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]
メチル]ベンズイミダゾール−7−カルボン酸、(5−
メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イ
ル)メチル 2−エトキシ−1−[[2’−(1H−テ
トラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチ
ル]ベンズイミダゾール−7−カルボキシラート、アセ
トキシメチル 2−エトキシ−1−[[2’−(1H−
テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチ
ル]ベンズイミダゾール−7−カルボキシラート、プロ
ピオニルオキシメチル 2−エトキシ−1−[[2’−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カルボキシラー
ト、ブチリルオキシメチル 2−エトキシ−1−
[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カル
ボキシラート、イソブチリルオキシメチル 2−エトキ
シ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)
ビフェニル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾール−
7−カルボキシラート、1−(エトキシカルボニルオキ
シ)エチル 2−エトキシ−1−[[2’−(1H−テ
トラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチ
ル]ベンズイミダゾール−7−カルボキシラート、1−
アセトキシエチル 2−エトキシ−1−[[2’−(1
H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]
メチル]ベンズイミダゾール−7−カルボキシラート、
1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチル 2−
エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾ
ール−7−カルボキシラート、2−メチルアミノ−1−
[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カル
ボン酸、
【0030】シクロヘキシルカルボニルオキシメチル
2−エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベンズイミ
ダゾール−7−カルボキシラート、ベンゾイルオキシメ
チル 2−エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾ
ール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベン
ズイミダゾール−7−カルボキシラート、(E)−シン
ナモイルオキシメチル 2−エトキシ−1−[[2’−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カルボキシラー
ト、シクロペンチルカルボニルオキシメチル 2−エト
キシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾー
ル−7−カルボキシラート、ピバロイルオキシメチル
2−エチルアミノ−1−[[2’−(1H−テトラゾー
ル−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベンズ
イミダゾール−7−カルボキシラート、1−(シクロヘ
キシルオキシカルボニルオキシ)エチル 2−エチルア
ミノ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾー
ル−7−カルボキシラート、メチル 2−アリルオキシ
(allyloxy)−1−[[2’−(1H−テトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベンズイミ
ダゾール−7−カルボキシラート、メチル 2−ブトキ
シ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)
ビフェニル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾール−
7−カルボキシラート、メチル 2−ブチルアミノ−1
−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カ
ルボキシラート、メチル 1−[[2’−(1H−テト
ラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]
−2−モルホリノベンズイミダゾール−7−カルボキシ
ラート、
【0031】メチル 1−[[2’−(1H−テトラゾ
ール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−2
−ピペリジノベンズイミダゾール−7−カルボキシラー
ト、メチル 2−エチルメチルアミノ−1−[[2’−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カルボキシラー
ト、2−ピペリジノ−1−[[2’−(1H−テトラゾ
ール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベン
ズイミダゾール−7−カルボン酸、2−モルホリノ−1
−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カ
ルボン酸、2−(N−エチルメチルアミノ)−1−
[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カル
ボン酸、2−ブチルアミノ−1−[[2’−(1H−テ
トラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチ
ル]ベンズイミダゾール−7−カルボン酸、2−エトキ
シ−1−[[2’−カルボキシビフェニル−4−イル]
メチル]ベンズイミダゾール−7−カルボン酸、メチル
2−エチルアミノ−1−[[2’−(1H−テトラゾ
ール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベン
ズイミダゾール−7−カルボキシラート、メチル 1−
[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル]メチル]−2−(2,2,2−トリフル
オロエトキシ)ベンズイミダゾール−7−カルボキシラ
ート、1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチル]−2−(2,2,
2−トリフルオロエトキシ)ベンズイミダゾール−7−
カルボン酸、
【0032】2−エトキシ−1−[[2’−(2,5−
ジヒドロ−5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾール
−3−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベンズイ
ミダゾール−7−カルボン酸、メチル 2−エトキシ−
1−[[2’−(2,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,
2,4−オキサジアゾール−3−イル)ビフェニル−4
−イル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カルボキシ
ラート、メチル 2−ブチル−1−[[2’−(2−オ
キソ−3H−1,2,3,5−オキサチアジアゾール−
4−イル)ビフェニル]メチル]ベンズイミダゾール−
7−カルボキシラート、メチル 2−エトキシ−1−
[[2’−(2−オキソ−3H−1,2,3,5−オキ
サチアジアゾール−4−イル)ビフェニル]メチル]ベ
ンズイミダゾール−7−カルボキシラート、1−(シク
ロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル 2−エト
キシ−1−[[2’−(2,5−ジヒドロ−5−オキソ
−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ビフェニ
ル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カル
ボキシラート、2−ブチル−1−[[2’−(2,3−
ジヒドロ−2−オキソ−1,3,4−オキサジアゾール
−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベンズイ
ミダゾール−7−カルボン酸、メチル 2−ブチル−1
−[[2’−(2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1,
3,4−オキサジアゾール−5−イル)ビフェニル−4
−イル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カルボキシ
ラート、アセトキシメチル 1−[[2’−(4−アセ
トキシメチル−4,5−ジヒドロ−5−オキソ−4H−
1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ビフェニル
−4−イル]メチル]−2−エトキシベンズイミダゾー
ル−7−カルボキシラート、アセトキシメチル 2−エ
トキシ−1−[[2’−(2,5−ジヒドロ−5−オキ
ソ−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ビフェ
ニル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カ
ルボキシラート、1−[[2’−(4−アセトキシメチ
ル−4,5−ジヒドロ−5−オキソ−4H−1,2,4
−オキサジアゾール−3−イル)ビフェニル−4−イ
ル]メチル]−2−エトキシベンズイミダゾール−7−
カルボン酸、
【0033】1−[[2’−(2,5−ジヒドロ−2−
オキソ−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ビ
フェニル−4−イル]メチル]−2−プロピルベンズイ
ミダゾール−7−カルボン酸、メチル 1−[[2’−
(2,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,2,4−オキサ
ジアゾール−3−イル)ビフェニル−4−イル]メチ
ル]−2−プロピルベンズイミダゾール−7−カルボキ
シラート、2−エチル−1−[[2’−(2,5−ジヒ
ドロ−5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾール−3
−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベンズイミダ
ゾール−7−カルボン酸、2−シクロプロピル−1−
[[2’−(2,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,2,
4−オキサジアゾール−3−イル)ビフェニル−4−イ
ル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カルボン酸、メ
チル 2−シクロプロピル−1−[[2’−(2,5−
ジヒドロ−5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾール
−3−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベンズイ
ミダゾール−7−カルボキシラート、2−ブチル−1−
[[2’−(2,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,2,
4−オキサジアゾール−3−イル)ビフェニル−4−イ
ル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カルボン酸、1
−[[2’−(2,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,
2,4−オキサジアゾール−3−イル)ビフェニル−4
−イル]メチル]−2−プロピルチオベンズイミダゾー
ル−7−カルボン酸、メチル 1−[[2’−(2,5
−ジヒドロ−5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾー
ル−3−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−2−
プロピルチオベンズイミダゾール−7−カルボキシラー
ト、1−[[2’−(2,5−ジヒドロ−5−オキソ−
1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ビフェニル
−4−イル]メチル]−2−メトキシベンズイミダゾー
ル−7−カルボン酸、メチル 1−[[2’−(2,5
−ジヒドロ−5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾー
ル−3−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−2−
メトキシベンズイミダゾール−7−カルボキシラート、
【0034】1−[[2’−(2,5−ジヒドロ−5−
オキソ−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ビ
フェニル−4−イル]メチル]−2−プロポキシベンズ
イミダゾール−7−カルボン酸、メチル 1−[[2’
−(2,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,2,4−オキ
サジアゾール−3−イル)ビフェニル−4−イル]メチ
ル]−2−プロポキシベンズイミダゾール−7−カルボ
キシラート、2−エチルチオ−1−[[2’−(2,5
−ジヒドロ−5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾー
ル−3−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベンズ
イミダゾール−7−カルボン酸、メチル 2−エチルチ
オ−1−[[2’−(2,5−ジヒドロ−5−オキソ−
1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ビフェニル
−4−イル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カルボ
キシラート、1−[[2’−(2,5−ジヒドロ−5−
オキソ−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ビ
フェニル−4−イル]メチル]−2−メチルチオベンズ
イミダゾール−7−カルボン酸、メチル 1−[[2’
−(2,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,2,4−オキ
サジアゾール−3−イル)ビフェニル−4−イル]メチ
ル]−2−メチルチオベンズイミダゾール−7−カルボ
キシラート、2−エトキシ−1−[[2’−(5−オキ
シド−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ビフ
ェニル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾール−7−
カルボン酸 ジカリウム塩、2−エトキシ−1−
[[2’−(5−オキシド−1,2,4−オキサジアゾ
ール−3−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベン
ズイミダゾール−7−カルボン酸 ジナトリウム塩、メ
チル 2−エトキシ−1−[[2’−(2,5−ジヒド
ロ−5−オキソ−1,2,4−チアジアゾール−3−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾー
ル−7−カルボキシラート、2−エトキシ−1−
[[2’−(2,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,2,
4−チアジアゾール−3−イル)ビフェニル−4−イ
ル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カルボン酸、
【0035】メチル 2−エトキシ−1−[[2’−
(2,5−ジヒドロ−5−チオキソ−1,2,4−オキ
サジアゾール−3−イル)ビフェニル−4−イル]メチ
ル]ベンズイミダゾール−7−カルボキシラート、メチ
ル 2−ブチル−1−[[2’−(2,5−ジヒドロ−
5−チオキソ−1,2,4−オキサジアゾール−3−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾー
ル−7−カルボキシラート、2−ブチル−1−[[2’
−(2,5−ジヒドロ−5−チオキソ−1,2,4−オ
キサジアゾール−3−イル)ビフェニル−4−イル]メ
チル]ベンズイミダゾール−7−カルボン酸、メチル
2−ブチル−1−[[2’−(2,5−ジヒドロ−5−
オキソ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)ビフ
ェニル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾール−7−
カルボキシラート、2−ブチル−1−[[2’−(2,
5−ジヒドロ−5−オキソ−1,2,4−チアジアゾー
ル−3−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベンズ
イミダゾール−7−カルボン酸、メチル 2−エチル−
1−[[2’−(2,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,
2,4−チアジアゾール−3−イル)ビフェニル−4−
イル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カルボキシラ
ート、2−エチル−1−[[2’−(2,5−ジヒドロ
−5−オキソ−1,2,4−チアジアゾール−3−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾー
ル−7−カルボン酸、メチル 2−エチル−1−
[[2’−(2,5−ジヒドロ−5−チオキソ−1,
2,4−オキサジアゾール−3−イル)ビフェニル−4
−イル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カルボキシ
ラート、メチル 1−[[2’−(2,5−ジヒドロ−
5−チオキソ−1,2,4−オキサジアゾール−3−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチル]−2−プロピルベ
ンズイミダゾール−7−カルボキシラート、メチル 1
−[[2’−(2,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,
2,4−チアジアゾール−3−イル)ビフェニル−4−
イル]メチル]−2−プロピルベンズイミダゾール−7
−カルボキシラート、
【0036】1−[[2’−(2,5−ジヒドロ−5−
オキソ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)ビフ
ェニル−4−イル]メチル]−2−メトキシベンズイミ
ダゾール−7−カルボン酸、1−[[2’−(2,5−
ジヒドロ−5−オキソ−1,2,4−チアジアゾール−
3−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−2−プロ
ポキシベンズイミダゾール−7−カルボン酸、1−
[[2’−(2,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,2,
4−チアジアゾール−3−イル)ビフェニル−4−イ
ル]メチル]−2−メチルベンズイミダゾール−7−カ
ルボン酸、2−シクロプロピル−1−[[2’−(2,
5−ジヒドロ−5−オキソ−1,2,4−チアジアゾー
ル−3−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベンズ
イミダゾール−7−カルボン酸。
【0037】本発明における一般式(I)で表される化
合物またはその塩は、低毒性で、動物(好ましくは温血
動物)とりわけ哺乳動物(例えば、ヒト,イヌ,ウサ
ギ,ラット,マウスなど)の医薬として利用され、優れ
た眼圧降下作用を有する眼圧降下剤として、緑内障また
は眼圧上昇によって引き起こされる疾病(例、緑内障な
ど)の予防または治療に有利に使用される。本発明の眼
圧降下剤は、眼刺激,結膜充血などの副作用がなく、優
れた眼圧降下作用を有する。
【0038】一般式(I)で表される化合物またはその
塩は、経口的に、非経口的に用いることができ、医薬品
組成物あるいは製剤(例えば、粉末、顆粒、錠剤、ピル
剤、カプセル剤、注射剤、シロップ剤、エマルジョン
剤、エリキシル剤、懸濁剤、溶液剤など)として用いる
ことができ、それらは少なくとも一つの本発明の化合物
を単独で、あるいは医薬として許容される担体(賦形
剤、補形剤及び/又は希釈剤など)と混合して用いるこ
とができる。医薬用の組成物は通常の方法に従って製剤
化することができる。経口投与用の固形投与剤型として
は、粉剤、顆粒剤、錠剤、ピル剤、カプセル剤などの上
記したものがあげられる。そのような剤型において、活
性成分化合物は、少なくとも一つの添加物、例えば、シ
ョ糖、乳糖、セルロース糖、マニトール、マルチトー
ル、デキストラン、デンプン類、寒天、アルギネート
類、キチン類、キトサン類、ペクチン類、トラガントガ
ム類、アラビアゴム類、ゼラチン類、コラーゲン類、カ
ゼイン、アルブミン、合成又は半合成のポリマー類又は
グリセリド類と混合することができる。そのような剤型
物はまた、通常の如く、さらなる添加物を含むことがで
き、例えば不活性希釈剤、マグネシウムステアレートな
どの滑沢剤、パラベン類、ソルビン酸などの保存剤、ア
スコルビン酸、α−トコフェロール、システインなどの
抗酸化剤、崩壊剤、結合化剤、増粘剤、緩衝化剤、甘味
付与剤、フレーバー付与剤、パーフューム剤などがあげ
られる。錠剤及びピル剤はさらにエンテリックコーティ
ングされて製造されることもできる。経口投与用の液剤
は、医薬として許容されるエマルジョン剤、シロップ
剤、エリキシル剤、懸濁剤、溶液剤などがあげられ、そ
れらは当該分野で普通用いられる不活性希釈剤、例えば
水を含んでいてよい。
【0039】本明細書において、非経口とは、注射、直
腸投入、局所投与などが挙げられる。注射は、皮下注
射、静脈内注射、筋肉内注射、腹腔内注射あるいは点滴
法などを含むものである。注射用調剤、例えば、無菌注
射用水性懸濁物あるいは油性懸濁物は、適当な分散化剤
または湿化剤及び懸濁化剤を用いて当該分野で知られた
方法で調製されうる。その無菌注射用調剤は、また、例
えば水溶液などの非毒性の非経口投与することのできる
希釈剤あるいは溶剤中の無菌の注射のできる溶液または
懸濁液であってよい。使用することのできるベーヒクル
あるいは溶剤として許されるものとしては、水、リンゲ
ル液、等張食塩液などがあげられる。さらに、通常溶剤
または懸濁化溶媒として無菌の不揮発性油も用いられう
る。このためには、いかなる不揮発性油も脂肪酸も使用
でき、天然あるいは合成あるいは半合成の脂肪性油又は
脂肪酸、そして天然あるいは合成あるいは半合成のモノ
あるいはジあるいはトリグリセリド類も含められる。直
腸投与用の坐剤は、その薬物と適当な非刺激性の補形
剤、例えば、ココアバターやポリエチレングリコール類
といった常温では固体であるが腸管の温度では液体で、
直腸内で融解し、薬物を放出するものなどと混合して製
造されることができる。
【0040】本発明の眼圧降下剤は、眼局所投与用とし
て用いることが特に好ましく、眼局所投与用は、点眼
剤,眼軟膏として使用することが好ましい。点眼剤とし
ては、水性、非水性点眼剤のいずれでもよく、溶液であ
っても懸濁液であってもかまわない。また、眼軟膏やゲ
ル剤および徐放性ポリマーに分散あるいは吸着させた形
態でも用いることができる。水性点眼剤には、通常点眼
液に用いられる等張化剤、緩衝剤、pH調整剤、保存
剤、キレート剤等の各種添加剤を適宜含有せしめてもよ
い。等張化剤としては、たとえば塩化ナトリウム、マン
ニトール、ソルビトール、グリセリン等が、緩衝剤とし
ては、たとえばリン酸塩、ホウ酸、酢酸塩、クエン酸塩
等が、pH調整剤としては、たとえば塩酸、酢酸、水酸
化ナトリウム等が、保存剤としては、たとえばパラオキ
シ安息香酸エステル類、塩化ベンザルコニウム、クロロ
ヘキシジン、ベンジルアルコール、ソルビン酸またはそ
の塩、チメロサール、クロロブタノール等が、キレート
剤としては、たとえばエデト酸ナトリウムおよびクエン
酸ナトリウム、縮合リン酸ナトリウム等が挙げられる。
水性点眼剤には増粘剤または/および沈殿防止剤を配合
してもよい。増粘剤および/または沈殿防止剤としては
メチルセルロース、カルメロース(carmellose)または
その塩、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン酸ナト
リウム、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコ
ールおよびポリビニルピロリドン等を挙げうる。また、
ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリソルベート80等の
界面活性剤等を水性点眼液に配合してもよい。
【0041】水性懸濁点眼剤とするときには、上記の高
分子増粘剤や界面活性剤等を適宜に選択して用いること
ができる。非水性点眼剤とするときの溶剤は、たとえば
ヒマシ油、オリーブ油、ゴマ油、ダイズ油等の植物油の
他、流動パラフィン、プロピレングリコール、β−オク
チルドデカノール等を適宜に選択して用いることができ
る。非水性懸濁点眼剤とするときには、たとえばモノス
テアリン酸アルミニウム等の揺変膠質を便宜に用いるこ
とができる。本発明の点眼剤のpHは点眼に通常使用さ
れるpH範囲内であればよく、通常4.0〜9.0の範
囲、望ましくは5.0〜8.0の範囲に調整するのがよ
い。本発明の眼圧降下剤を眼軟膏として調製するときの
軟膏基剤は、たとえばワセリン、プラスチベース、流動
パラフィン等を適宜に選択して用いることができる。本
発明の眼圧降下剤を点眼剤のゲル剤として調製するとき
の基剤は、たとえばカルボキシビニルポリマー、メチル
セルロース、アルギン酸ナトリウム、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、エチレン無水マレイン酸ポリマー等を適
宜に選択して用いることができる。
【0042】ある特定の患者の投与量は、年令、体重、
一般的健康状態、性別、食事、投与時間、投与方法、排
泄速度、薬物の組み合わせ、患者のその時に治療を行っ
ている病状の程度に応じ、それらあるいはその他の要因
を考慮して決められる。一般式(I)で表される化合物
またはその塩は、低毒性で安全に使用することができ、
その1日の投与量は、患者の状態や体重、化合物の種
類、投与経路などによって異なるが、例えば、経口的に
は約0.01〜150mg/人/日、好ましくは0.1〜1
00mg/人/日投与され、また非経口的には皮下、静脈
内、筋肉内または直腸内に、約0.01〜50mg/人/
日、好ましくは0.01〜20mg/人/日投与されるこ
とが望ましい。また、本発明の眼圧降下剤を、点眼剤と
して使用する場合、通常0.001〜10w/v%程
度、好ましくは0.01〜5w/v%程度、さらに好ま
しくは0.1〜2w/v%程度とし、たとえば成人の患
者では、1回量1ないし数滴、好ましくは1〜2滴(1
滴量は約50μlである)を、1日3〜6回程度、好ま
しくは4〜5回程度投与するのが望ましい。また、眼軟
膏とする場合、通常0.001〜10w/w%程度、好
ましくは0.01〜5w/w%程度、さらに好ましくは
0.1〜2w/w%程度とし、1回量0.1ないし0.
2g程度を、1日1〜4回、結膜嚢に点入するのが望ま
しい。本発明の眼圧降下剤には、本発明の目的をそこな
わない限り、一般式(I)で表される化合物またはその
塩以外の他の眼圧降下剤の一種または二種以上を適宜配
合することもできる。さらに、本発明の眼圧降下剤に
は、本発明の目的をそこなわない限り、眼圧降下剤の他
に、他の薬効を有する成分を適宜配合することもでき
る。
【0043】以下に実験例および実施例を挙げて本発明
をさらに詳細に説明し、本発明の効果を明らかにする
が、これらは単なる例示であって、これらにより本発明
の範囲が限定されるものではない。
【実験例】
〔実験例1〕白色家兎の眼圧降下作用 (実験方法)前眼部に異常の認められない日本白色雄性
家兎および有色雄性家兎を使用し、片眼に被験薬を50
μl点眼し、反対眼はコントロールとして生理食塩液を
50μl点眼し、点眼後の眼圧の変化を測定した。被検
薬または生理食塩液の点眼前、および点眼30分後およ
び/または点眼1時間後にニューマトノグラフ(アルコ
ン社製)を用いて、家兎の両眼の眼圧を測定した。その
結果を表1に示す。なお、被験薬は0.1、0.5およ
び1.0w/v%濃度となるように(±)−1−(シク
ロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル 2−エト
キシ−1−〔〔2′−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル〕メチル〕−1H−ベンズイ
ミダゾール−7−カルボキシラート(化合物1と称する
ことがある)を生理食塩液または0.1w/v%ポリソ
ルベート80に懸濁させたものを用いた。また、経時的
に前眼部の肉眼観察および瞳孔径の測定を行なった。
【0044】(実験結果)
【表1】 化合物1の懸濁液(生理食塩液に懸濁)を点眼した白色
ウサギの眼では、表1に示した様に点眼30分後に眼圧
は濃度依存的に下降した。また、使用した全ての濃度に
おいて、点眼後の家兎の前眼部の肉眼観察においては、
異常は認められず、さらに、瞳孔径にも変化は認められ
なかった。
【0045】
【表2】 化合物1の懸濁液(0.1w/v%ポリソルベート80
に懸濁)を点眼した有色ウサギの眼では、表2に示した
様に、0.1w/v%化合物1の懸濁液では点眼30分
後に、1.0w/v%化合物1の懸濁液では点眼1時間
後にそれぞれ最大眼圧下降が得られた。また、使用した
全ての濃度において、点眼後の家兎の前眼部の肉眼観察
においては、異常は認められず、さらに、瞳孔径にも変
化は認められなかった。従って、化合物1は、優れた眼
圧降下作用を有するのみならず、臨床的にも安全な薬剤
であることが判った。
【0046】〔実験例2〕 急性毒性試験 化合物1:(±)−1−(シクロヘキシルオキシカルボ
ニルオキシ)エチル 2−エトキシ−1−〔〔2'−(1
H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕
メチル〕−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボキシ
ラート化合物1のLD50は、4週齢のJcl:ICRマウ
ス(雄性、雌性)および5週齢Jcl:Wisterラット
(雄性、雌性)において、単回経口で2000mg/kg以
上であった。
【0047】
【実施例】
〔実施例1〕 懸濁点眼剤 (1)(±)−1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル 2−エト キシ−1−〔〔2'−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕 メチル〕−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボキシラート(化合物1) 1.0g (2)リン酸二水素ナトリウム 0.2g (3)塩化ナトリウム 0.9g (4)ポリソルベート80 0.1g (5)塩化ベンザルコニウム 0.005g (6)エデト酸ナトリウム 0.01g (7)1N水酸化ナトリウム 適量 (8)滅菌精製水 全量100ml (8)の約80mlに(2)、(3)、(4)、(5)
および(6)を溶解後、(7)でpH7に調整する。
(8)で全量100mlとし、0.2μmのメンブラン
フィルターでろ過する。この液に予め滅菌した(1)を
懸濁させ、懸濁点眼剤を調製する。
【0048】〔実施例2〕 油性点眼剤 (1)化合物1 2.0g (2)ヒマシ油 適量 全量100ml あらかじめ滅菌した(2)に(1)を加え、油性点眼剤
を調製する。 〔実施例3〕 あらかじめ(2)および(3)を加熱滅菌する。(1)
を(2)とよく研和後、(3)を加え、全量を100g
とし、よく研和練合することにより眼軟膏剤を調製す
る。 〔実施例4〕 ゲル剤 (1)化合物1 1.0g (2)カルボキシビニルポリマー 0.5g (3)塩化ベンザルコニウム 0.01g (4)1N水酸化ナトリウム 適量 (5)滅菌精製水 全量100g (5)約80gに(3)を溶解後、0.2μmのメンブ
ランフィルターでろ過する。この液にあらかじめ滅菌し
た(1)を懸濁後、激しく攪拌しながら滅菌した(2)
を加え溶解する。(4)でpH7に調整後、(5)を加
えて全量100gとし、ゲル剤を調製する。
【0049】〔実施例5〕 懸濁点眼剤 (1)2−エトキシ−1−〔〔2'−(2,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,2, 4−オキサジアゾール−3−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル〕−1H−ベ ンズイミダゾール−7−カルボン酸 1.0g (2)リン酸二水素ナトリウム 0.2g (3)塩化ナトリウム 0.9g (4)ポリソルベート80 0.1g (5)塩化ベンザルコニウム 0.005g (6)エデト酸ナトリウム 0.01g (7)1N水酸化ナトリウム 適量 (8)滅菌精製水 全量100ml (8)の約80mlに(2)、(3)、(4)、(5)
および(6)を溶解後、(7)でpH7に調整する。
(8)で全量100mlとし、0.2μmのメンブラン
フィルターでろ過した。この液に予め滅菌した(1)を
懸濁させ、懸濁点眼剤を調製する。 〔実施例6〕 油性点眼剤 (1)2−エトキシ−1−〔〔2'−(2,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,2, 4−オキサジアゾール−3−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル〕−1H−ベ ンズイミダゾール−7−カルボン酸 2.0g (2)ヒマシ油 適量 全量100ml あらかじめ滅菌した(2)に(1)を加え、油性点眼剤
を調製する。
【0050】〔実施例7〕 眼軟膏剤 (1)2−エトキシ−1−〔〔2'−(2,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,2, 4−オキサジアゾール−3−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル〕−1H−ベ ンズイミダゾール−7−カルボン酸 5.0g (2)流動パラフィン 5.0g (3)プラスチベース 適量 全量100g あらかじめ(2)および(3)を加熱滅菌する。(1)
を(2)とよく研和後、(3)を加え、全量を100g
とし、よく研和練合することにより眼軟膏剤を調製す
る。 〔実施例8〕 ゲル剤 (1)2−エトキシ−1−〔〔2'−(2,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,2, 4−オキサジアゾール−3−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル〕−1H−ベ ンズイミダゾール−7−カルボン酸 1.0g (2)カルボキシビニルポリマー 0.5g (3)塩化ベンザルコニウム 0.01g (4)1N水酸化ナトリウム 適量 (5)滅菌精製水 全量100g (5)の約80gに(3)を溶解後、0.2μmのメン
ブランフィルターでろ過する。この液にあらかじめ滅菌
した(1)を懸濁後、激しく攪拌しながら滅菌した
(2)を加え溶解する。(4)でpH7に調整後、
(5)を加えて全量100gとし、ゲル剤を調製する。
【0051】〔実施例9〕 カプセル剤 (1)2−エトキシ−1−〔〔2′−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェ ニル−4−イル〕メチル〕−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボン酸 10mg (2)ラクトース 90mg (3)微結晶セルロース 70mg (4)ステアリン酸マグネシウム 10mg 1カプセル 180mg (1),(2)と(3)および(4)の1/2を混和し
た後、顆粒化する。これに残りの(4)を加えて全体を
ゼラチンカプセルに封入する。 〔実施例10〕 錠剤 (1)2−エトキシ−1−〔〔2′−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェ ニル−4−イル〕メチル〕−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボン酸 10mg (2)ラクトース 35mg (3)コーンスターチ 150mg (4)微結晶セルロース 30mg (5)ステアリン酸マグネシウム 5mg 1錠 230mg (1)(2),(3),(4)の2/3および(5)の1
/2を混和後、顆粒化する。残りの(4)および(5)
をこの顆粒に加えて錠剤に加圧成形する。
【0052】〔実施例11〕 注射剤 (1)2−メチルチオ−1−〔〔2′−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフ ェニル−4−イル〕メチル〕−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボン酸 ジ ナトリウム塩 10mg (2)イノシット 100mg (3)ベンジルアルコール 20mg 1アンプル 130mg (1),(2),(3)を全量2mlになるように、注射
用蒸留水に溶かし、アンプルに封入する。全工程は無菌
状態で行う。 〔実施例12〕 カプセル剤 (1)化合物1 10mg (2)ラクトース 90mg (3)微結晶セルロース 70mg (4)ステアリン酸マグネシウム 10mg 1カプセル 180mg (1),(2)と(3)および(4)の1/2を混和し
た後、顆粒化する。これに残りの(4)を加えて全体を
ゼラチンカプセルに封入する。
【0053】〔実施例13〕 錠剤 (1)化合物1 10mg (2)ラクトース 35mg (3)コーンスターチ 150mg (4)微結晶セルロース 30mg (5)ステアリン酸マグネシウム 5mg 1錠 230mg (1)(2),(3),(4)の2/3および(5)の1
/2を混和後、顆粒化する。残りの(4)および(5)
をこの顆粒に加えて錠剤に加圧成形する。 〔実施例14〕 注射剤 (1)2−エトキシ−1−〔〔2′−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェ ニル−4−イル〕メチル〕−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボン酸 ジナ トリウム塩 10mg (2)イノシット 100mg (3)ベンジルアルコール 20mg 1アンプル 130mg (1),(2),(3)を全量2mlになるように、注射
用蒸留水に溶かし、アンプルに封入する。全工程は無菌
状態で行う。
【0054】〔実施例15〕 カプセル剤 (1)2−ブチル−1−〔〔2′−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ ル−4−イル〕メチル〕−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボン酸 10mg (2)ラクトース 90mg (3)微結晶セルロース 70mg (4)ステアリン酸マグネシウム 10mg 1カプセル 180mg (1),(2)と(3)および(4)の1/2を混和し
た後、顆粒化する。これに残りの(4)を加えて全体を
ゼラチンカプセルに封入する。 〔実施例16〕 錠剤 (1)2−ブチル−1−〔〔2′−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ ル−4−イル〕メチル〕ベンズイミダゾール−7−カルボン酸 10mg (2)ラクトース 35mg (3)コーンスターチ 150mg (4)微結晶セルロース 30mg (5)ステアリン酸マグネシウム 5mg 1錠 230mg (1)(2),(3),(4)の2/3および(5)の1
/2を混和後、顆粒化する。残りの(4)および(5)
をこの顆粒に加えて錠剤に加圧成形する。 〔実施例17〕 カプセル剤 (1)ピバロイルオキシメチル 2−ブチル−1−〔〔2′−(1H−テトラゾ ール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル〕−1H−ベンズイミダゾール −7−カルボキシラート 10mg (2)ラクトース 90mg (3)微結晶セルロース 70mg (4)ステアリン酸マグネシウム 10mg 1カプセル 180mg (1),(2)と(3)および(4)の1/2を混和し
た後、顆粒化する。これに残りの(4)を加えて全体を
ゼラチンカプセルに封入する。
【0055】〔実施例18〕 懸濁点眼剤 (1)化合物1 1.0g (2)リン酸二水素ナトリウム 0.2g (3)ポリソルベート80 0.1g (4)塩化ナトリウム 0.9g (5)塩化ベンザルコニウム 0.005g (6)エデト酸ナトリウム 0.01g (7)1N水酸化ナトリウム 適量 (8)蒸留水 全量100ml (8)の約80mlに(2)、(3)、(4)、(5)
および(6)を溶解後、(7)でpH5.0に調整す
る。(8)で全量100mlとし、0.2μmのメンブ
ランフィルターでろ過する。この液に予め滅菌した
(1)を懸濁させ、懸濁点眼剤を調製する。 〔実施例19〕 懸濁点眼剤 (1)化合物1 1.0g (2)酢酸ナトリウム 0.1g (3)ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.2g (4)塩化ナトリウム 0.9g (5)パラオキシ安息香酸メチル 0.026g (6)パラオキシ安息香酸プロピル 0.014g (7)エデト酸ナトリウム 0.01g (8)1N塩酸 適量 (9)蒸留水 全量100ml (9)の約80mlに(3)、(5)および(6)を入
れ、撹拌しながら加熱溶解する。室温まで冷却した溶液
に、(2)、(4)および(7)を溶解し、(8)でp
H5.0に調整する。(9)で全量100mlとし、
0.2μmのメンブランフィルターでろ過する。この液
に予め滅菌した(1)を懸濁させ、懸濁点眼剤を調製す
る。
【0056】〔実施例20〕 懸濁点眼剤 (1)化合物1 2.0g (2)カルメロースナトリウム 0.1g (3)塩化ナトリウム 0.9g (4)酢酸ナトリウム 0.1g (5)パラオキシ安息香酸メチル 0.026g (6)パラオキシ安息香酸プロピル 0.014g (7)1N塩酸 適量 (8)蒸留水 全量100ml 沸騰させた(8)の約80mlで(5)および(6)を
溶解し、室温まで冷却後、その溶液に(2),(3)お
よび(4)を溶解し、(7)でpH6.0に調整する。
(8)で全量100mlとし、0.2μmのメンブラン
フィルターでろ過する。この液に予め滅菌した(1)を
懸濁させ、懸濁点眼剤を調製する。 〔実施例21〕 懸濁点眼剤 (1)化合物1 0.5g (2)酢酸ナトリウム 0.1g (3)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.1g (4)グリセリン 2.6g (5)塩化ベンザルコニウム 0.005g (6)クロロブタノール 0.3g (7)エデト酸ナトリウム 0.01g (8)1N塩酸 適量 (9)蒸留水 全量100ml (9)の約80mlに(6)を入れ、撹拌しながら加温
溶解する。室温まで冷却した溶液に、(2)、(3)、
(4)、(5)および(7)を溶解し、(8)でpH
5.0に調整する。(9)で全量100mlとし、0.
2μmのメンブランフィルターでろ過する。この液に予
め滅菌した(1)を懸濁させ、懸濁点眼剤を調製する。
【0057】
【発明の効果】本発明の眼圧降下剤は、優れた眼圧降下
作用を有し、かつ副作用もないので、緑内障および高眼
圧症等により上昇した眼圧を効果的に下降させることが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/42 ABU 31/425 C07D 235/26 A 235/28 C 403/10 235 413/10 235 // C07D 417/10 235

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 [式中、R1は水素またはヘテロ原子を介して結合して
    いてもよい置換されていてもよい炭化水素残基を示し、
    2は水素または置換基を有していてもよい炭化水素残
    基を示し、R3は陰イオンを形成しうる基またはそれに
    変じ得る基を示し、Xはフェニレン基とフェニル基が直
    接または原子鎖2以下のスペーサーを介して結合してい
    ることを示し、nは1または2を示し、環AはCOOR
    2で表される基以外にさらに置換基を有していてもよい
    ベンゼン環を示す]で表される化合物またはその塩を含
    有してなる眼圧降下剤。
  2. 【請求項2】一般式(I)が一般式 【化2】 [式中、R1は水素または低級アルコキシを示し、R2
    水素または水酸基,アミノ,ハロゲン,低級アルカノイ
    ルオキシ,低級シクロアルカノイルオキシ,低級アルコ
    キシカルボニルオキシ,低級シクロアルコキシカルボニ
    ルオキシあるいは低級アルコキシで置換されていてもよ
    い低級アルキルを示し、R3はテトラゾリル,カルボキ
    シルまたは式 【化3】 (式中、iは−O−または−S−を示し、jは>C=
    O,>C=Sまたは>S(O)mを示し、mは0,1また
    は2を示す)で表される基を示し、環AはCOOR2
    表される基以外にさらに1または2個の置換基を有して
    いてもよいベンゼン環を示す]で表される請求項1記載
    の眼圧降下剤。
  3. 【請求項3】R1が低級アルコキシである請求項1記載
    の眼圧降下剤。
  4. 【請求項4】低級アルコキシがエトキシである請求項3
    記載の眼圧降下剤。
  5. 【請求項5】R2が水酸基,アミノ,ハロゲン,低級ア
    ルカノイルオキシ,低級シクロアルカノイルオキシ,低
    級アルコキシカルボニルオキシ,低級シクロアルコキシ
    カルボニルオキシあるいは低級アルコキシで置換されて
    いてもよい低級アルキルである請求項1記載の眼圧降下
    剤。
  6. 【請求項6】R2がシクロアルコキシカルボニルオキシ
    で置換されている低級アルキルである請求項1記載の眼
    圧降下剤。
  7. 【請求項7】R2が水素である請求項1記載の眼圧降下
    剤。
  8. 【請求項8】R3が脱プロトン化しうる水素原子を有す
    る、置換されていてもよい5〜7員の単環状複素環残基
    またはそれに変じ得る基である請求項1記載の眼圧降下
    剤。
  9. 【請求項9】R3が 【化4】 である請求項1記載の眼圧降下剤。
  10. 【請求項10】R3がテトラゾリルである請求項1記載
    の眼圧降下剤。
  11. 【請求項11】R3が2,5−ジヒドロ−5−オキソ−
    1,2,4−オキサジアゾール−3−イルである請求項
    1記載の眼圧降下剤。
  12. 【請求項12】R2がシクロアルコキシカルボニルオキ
    シで置換されている低級アルキルで、かつR3がテトラ
    ゾリルである請求項1記載の眼圧降下剤。
  13. 【請求項13】R2が水素で、かつR3が2,5−ジヒド
    ロ−5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾール−3−
    イルである請求項1記載の眼圧降下剤。
  14. 【請求項14】R1が低級アルコキシで、R2がシクロア
    ルコキシカルボニルオキシで置換されている低級アルキ
    ルで、R3がテトラゾリルである請求項1記載の眼圧降
    下剤。
  15. 【請求項15】R1が低級アルコキシで、R2が水素で、
    3が2,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,2,4−オ
    キサジアゾール−3−イルである請求項1記載の眼圧降
    下剤。
  16. 【請求項16】式(I)で表される化合物が(±)−1
    −(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル
    2−エトキシ−1−〔〔2'−(1H−テトラゾール−
    5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル〕−1H−ベ
    ンズイミダゾール−7−カルボキシラートまたはその塩
    である請求項1記載の眼圧降下剤。
  17. 【請求項17】式(I)で表される化合物が2−エトキ
    シ−1−〔〔2'−(1H−テトラゾール−5−イル)
    ビフェニル−4−イル〕メチル〕−1H−ベンズイミダ
    ゾール−7−カルボン酸またはその塩である請求項1記
    載の眼圧降下剤。
  18. 【請求項18】式(I)で表される化合物がピバロイル
    オキシメチル 2−エトキシ−1−〔〔2'−(1H−
    テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチ
    ル〕−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボキシラー
    トまたはその塩である請求項1記載の眼圧降下剤。
  19. 【請求項19】式(1)で表される化合物が2−エトキ
    シ−1−〔〔2′−(2,5−ジヒドロ−5−オキソ−
    1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ビフェニル
    −4−イル〕メチル〕−1H−ベンズイミダゾール−7
    −カルボン酸またはその塩である請求項1記載の眼圧降
    下剤。
  20. 【請求項20】眼局所投与用である請求項1記載の眼圧
    降下剤。
  21. 【請求項21】点眼剤または眼軟膏である請求項20記
    載の眼圧降下剤。
  22. 【請求項22】請求項1記載の一般式(I)で表される化
    合物またはその塩を0.001ないし10w/v%また
    はw/w%の濃度で含有してなる請求項21記載の眼圧
    降下剤。
  23. 【請求項23】点眼剤である請求項22記載の眼圧降下
    剤。
  24. 【請求項24】1回量1ないし数滴を1日3ないし6回
    程度投与することからなる請求項23記載の眼圧降下
    剤。
  25. 【請求項25】眼軟膏である請求項22記載の眼圧降下
    剤。
  26. 【請求項26】結膜嚢に点入することからなる請求項2
    5記載の眼圧降下剤。
  27. 【請求項27】1回量0.1ないし0.2g程度を1日
    1ないし4回程度点入することからなる請求項26記載
    の眼圧降下剤。
  28. 【請求項28】一般式(I) 【化5】 [式中、R1は水素またはヘテロ原子を介して結合して
    いてもよい置換されていてもよい炭化水素残基を示し、
    2は水素または置換基を有していてもよい炭化水素残
    基を示し、R3は陰イオンを形成しうる基またはそれに
    変じ得る基を示し、Xはフェニレン基とフェニル基が直
    接または原子鎖2以下のスペーサーを介して結合してい
    ることを示し、nは1または2を示し、環AはCOOR
    2で表される基以外にさらに置換基を有していてもよい
    ベンゼン環を示す]で表される化合物またはその塩を含
    有してなる緑内障の予防または治療剤。
  29. 【請求項29】一般式(I) 【化6】 [式中、R1は水素またはヘテロ原子を介して結合して
    いてもよい置換されていてもよい炭化水素残基を示し、
    2は水素または置換基を有していてもよい炭化水素残
    基を示し、R3は陰イオンを形成しうる基またはそれに
    変じ得る基を示し、Xはフェニレン基とフェニル基が直
    接または原子鎖2以下のスペーサーを介して結合してい
    ることを示し、nは1または2を示し、環AはCOOR
    2で表される基以外にさらに置換基を有していてもよい
    ベンゼン環を示す]で表される化合物またはその塩を含
    有してなる高眼圧によって引き起こされる疾病の予防ま
    たは治療剤。
  30. 【請求項30】疾病が緑内障である請求項29記載の眼
    圧降下剤。
JP15088394A 1993-07-02 1994-07-01 眼圧降下剤 Withdrawn JPH0867674A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15088394A JPH0867674A (ja) 1993-07-02 1994-07-01 眼圧降下剤

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16484793 1993-07-02
JP5-164847 1993-07-02
JP6-143694 1994-06-24
JP14369494 1994-06-24
JP15088394A JPH0867674A (ja) 1993-07-02 1994-07-01 眼圧降下剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0867674A true JPH0867674A (ja) 1996-03-12

Family

ID=27318703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15088394A Withdrawn JPH0867674A (ja) 1993-07-02 1994-07-01 眼圧降下剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0867674A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10218760A (ja) * 1997-02-04 1998-08-18 Nobel Igaku Kenkyusho:Kk ドライアイ治療用の微量油添加目薬
WO2000010605A3 (en) * 1998-08-20 2000-06-02 Senju Pharma Co Preventives or remedies for eye circulatory failure
WO2002078669A1 (fr) * 2001-03-30 2002-10-10 Takeda Chemical Industries, Ltd. Solutions medicinales
WO2004098592A1 (ja) * 2003-05-06 2004-11-18 Senju Pharmaceutical Co. Ltd. オキサゾリジノン誘導体含有組成物
WO2006115185A1 (ja) * 2005-04-21 2006-11-02 Santen Pharmaceutical Co., Ltd. 角結膜障害治療剤
US8435988B2 (en) 2010-10-06 2013-05-07 Glaxosmithkline Llc Benzimidazole derivatives as P13 kinase inhibitors

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10218760A (ja) * 1997-02-04 1998-08-18 Nobel Igaku Kenkyusho:Kk ドライアイ治療用の微量油添加目薬
WO2000010605A3 (en) * 1998-08-20 2000-06-02 Senju Pharma Co Preventives or remedies for eye circulatory failure
WO2002078669A1 (fr) * 2001-03-30 2002-10-10 Takeda Chemical Industries, Ltd. Solutions medicinales
WO2004098592A1 (ja) * 2003-05-06 2004-11-18 Senju Pharmaceutical Co. Ltd. オキサゾリジノン誘導体含有組成物
WO2006115185A1 (ja) * 2005-04-21 2006-11-02 Santen Pharmaceutical Co., Ltd. 角結膜障害治療剤
US8435988B2 (en) 2010-10-06 2013-05-07 Glaxosmithkline Llc Benzimidazole derivatives as P13 kinase inhibitors
US8541411B2 (en) 2010-10-06 2013-09-24 Glaxosmithkline Llc Benzimidazole derivatives as PI3 kinase inhibitors
US8674090B2 (en) 2010-10-06 2014-03-18 Glaxosmithkline Llc Benzimidazole derivatives as PI3 kinase inhibitors
US8865912B2 (en) 2010-10-06 2014-10-21 Glaxosmithkline Llc Benzimidazole derivatives as PI3 kinase inhibitors
US9062003B2 (en) 2010-10-06 2015-06-23 Glaxosmithkline Llc Benzimidazole derivatives as PI3 kinase inhibitors
US9156797B2 (en) 2010-10-06 2015-10-13 Glaxosmithkline Llc Benzimidazole derivatives as PI3 kinase inhibitors
US9872860B2 (en) 2010-10-06 2018-01-23 Glaxosmithkline Llc Benzimidazole derivatives as PI3 kinase inhibitors
US10314845B2 (en) 2010-10-06 2019-06-11 Glaxosmithkline Llc Benzimidazole derivatives as PI3 kinase inhibitors
US10660898B2 (en) 2010-10-06 2020-05-26 Glaxosmithkline Llc Benzimidazole derivatives as PI3 kinase inhibitors

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU713277B2 (en) Pharmaceutical combination containing a compound having angiotensin II and antagonistic activity
US20060189669A1 (en) Pharmaceutical composition for preventing, treating or development-inhibiting simple retinopathy and preproliferative retinopathy
US20100120800A1 (en) Agent for preventing recurrence of cerebrovascular disorder and agent for ameliorating troubles following cerebrovascular disorder and inhibiting progress thereof
JP2930252B2 (ja) アンジオテンシン−▲ii▼受容体拮抗剤およびカルシウムチャンネルブロッカーの新規組成物
JP3057471B2 (ja) アンジオテンシンii介在性諸疾患の予防または治療剤
US5639773A (en) Ocular hypotensive agent
JPH0867674A (ja) 眼圧降下剤
JP4552189B2 (ja) 脊柱管狭窄症治療剤
WO2004089411A1 (ja) 脊柱管狭窄症治療剤
JP2000159671A (ja) 血管新生阻害剤
JP2002212101A (ja) 歯肉肥厚抑制剤
JP4276768B2 (ja) 単純網膜症・前増殖網膜症の予防・治療・進展抑制剤
JP2003306432A (ja) 腎疾患の予防または治療剤
JPH06305966A (ja) 血管肥厚抑制剤

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010904