JPH0867605A - 抗菌材料 - Google Patents
抗菌材料Info
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- JPH0867605A JPH0867605A JP20525694A JP20525694A JPH0867605A JP H0867605 A JPH0867605 A JP H0867605A JP 20525694 A JP20525694 A JP 20525694A JP 20525694 A JP20525694 A JP 20525694A JP H0867605 A JPH0867605 A JP H0867605A
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- Japan
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- tio2
- antimicrobial
- sno2
- powder
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 抗菌性が著しく良好なＴｉＯ2 系抗菌材料を
提供する。 【構成】 ＴｉＯ2 −ＳｎＯ2 複合体よりなる抗菌材
料。 【効果】 ＳｎＯ2 の複合化により、著しく抗菌性に優
れたＴｉＯ2 系抗菌材料が提供される。
提供する。 【構成】 ＴｉＯ2 −ＳｎＯ2 複合体よりなる抗菌材
料。 【効果】 ＳｎＯ2 の複合化により、著しく抗菌性に優
れたＴｉＯ2 系抗菌材料が提供される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は抗菌材料に係り、特に、
ＴｉＯ2 系抗菌材料の抗菌性を高めたＴｉＯ2 −ＳｎＯ
2 複合体よりなる抗菌材料に関する。
ＴｉＯ2 系抗菌材料の抗菌性を高めたＴｉＯ2 −ＳｎＯ
2 複合体よりなる抗菌材料に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、生活水準の向上に伴い、一般大衆
の衛生観念も著しく向上し、除菌技術はもとより、菌の
付着増殖を断つ抗菌技術に関する研究が盛んに行われる
ようになり、様々な分野で抗菌材料の開発が進められて
いる。
の衛生観念も著しく向上し、除菌技術はもとより、菌の
付着増殖を断つ抗菌技術に関する研究が盛んに行われる
ようになり、様々な分野で抗菌材料の開発が進められて
いる。
【０００３】従来、抗菌材料としては、銀、銅、亜鉛な
どが公知であるが、この他、酸化チタン（ＴｉＯ2 ）も
抗菌性を示すことが知られている。
どが公知であるが、この他、酸化チタン（ＴｉＯ2 ）も
抗菌性を示すことが知られている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ＴｉＯ
2 は抗菌性を示すものの、その抗菌力は十分に高いもの
とは言えず、その抗菌性の改善が望まれている。
2 は抗菌性を示すものの、その抗菌力は十分に高いもの
とは言えず、その抗菌性の改善が望まれている。
【０００５】本発明は上記従来の実情に鑑みてなされた
ものであり、抗菌性が著しく良好なＴｉＯ2 系抗菌材料
を提供することを目的とする。
ものであり、抗菌性が著しく良好なＴｉＯ2 系抗菌材料
を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１の抗菌材料は、
ＴｉＯ2 −ＳｎＯ2 複合体よりなることを特徴とする。
ＴｉＯ2 −ＳｎＯ2 複合体よりなることを特徴とする。
【０００７】請求項２の抗菌材料は、請求項１におい
て、ＴｉＯ2 １０〜９０重量％とＳｎＯ2 ９０〜１０重
量％との複合体よりなることを特徴とする。
て、ＴｉＯ2 １０〜９０重量％とＳｎＯ2 ９０〜１０重
量％との複合体よりなることを特徴とする。
【０００８】以下に本発明を詳細に説明する。
【０００９】本発明の抗菌材料は、ＴｉＯ2 と酸化スズ
（ＳｎＯ2 ）とを、好ましくはＴｉＯ2 １０〜９０重量
％，ＳｎＯ2 ９０〜１０重量％の範囲で複合してなるも
のである。このような本発明の抗菌材料において、Ｓｎ
Ｏ2 が１０重量％未満では、ＳｎＯ2 を複合化したこと
による良好な抗菌性の改善効果が得られない。ＳｎＯ2
が９０重量％を超えるとＴｉＯ2 本来の抗菌性が損なわ
れる。従って、ＴｉＯ2 とＳｎＯ2 との割合は上記範囲
内とするのが好ましい。
（ＳｎＯ2 ）とを、好ましくはＴｉＯ2 １０〜９０重量
％，ＳｎＯ2 ９０〜１０重量％の範囲で複合してなるも
のである。このような本発明の抗菌材料において、Ｓｎ
Ｏ2 が１０重量％未満では、ＳｎＯ2 を複合化したこと
による良好な抗菌性の改善効果が得られない。ＳｎＯ2
が９０重量％を超えるとＴｉＯ2 本来の抗菌性が損なわ
れる。従って、ＴｉＯ2 とＳｎＯ2 との割合は上記範囲
内とするのが好ましい。
【００１０】このような本発明の抗菌材料は、例えば、
次の〜の方法により容易に製造することができる。
次の〜の方法により容易に製造することができる。
【００１１】 ＴｉＯ2 粉末とＳｎＯ2 粉末とを所定
割合で水に懸濁させ、この懸濁液を、抗菌処理対象物に
付着させた後焼成する。
割合で水に懸濁させ、この懸濁液を、抗菌処理対象物に
付着させた後焼成する。
【００１２】 ＴｉＯ2 粉末と、焼成によりＳｎＯ2
を生成するＳｎ化合物とを所定割合で水又は有機溶媒に
混合し、この混合液を抗菌処理対象物に付着させた後焼
成する。
を生成するＳｎ化合物とを所定割合で水又は有機溶媒に
混合し、この混合液を抗菌処理対象物に付着させた後焼
成する。
【００１３】 ＳｎＯ2 粉末と、焼成によりＴｉＯ2
を生成するＴｉ化合物とを所定割合で水又は有機溶媒に
混合し、この混合液を抗菌処理対象物に付着させた後焼
成する。
を生成するＴｉ化合物とを所定割合で水又は有機溶媒に
混合し、この混合液を抗菌処理対象物に付着させた後焼
成する。
【００１４】 焼成によりＴｉＯ2 を生成するＴｉ化
合物と、焼成によりＳｎＯ2 を生成するＳｎ化合物とを
所定割合で水又は有機溶媒に混合し、この混合液を抗菌
処理対象物に付着させた後焼成する。
合物と、焼成によりＳｎＯ2 を生成するＳｎ化合物とを
所定割合で水又は有機溶媒に混合し、この混合液を抗菌
処理対象物に付着させた後焼成する。
【００１５】なお、上記方法において、ＴｉＯ2 粉末又
はＳｎＯ2 粉末としては、粒径０．００５〜５０μｍ程
度のものを用いるのが好ましい。
はＳｎＯ2 粉末としては、粒径０．００５〜５０μｍ程
度のものを用いるのが好ましい。
【００１６】焼成によりＴｉＯ2 を生成するＴｉ化合物
としては、Ｔｉのアルコキシド又は有機酸塩等の有機系
チタン化合物が挙げられる。また、焼成によりＳｎＯ2
を生成するＳｎ化合物としては、Ｓｎのアルコキシド又
は有機酸塩等の有機系スズ化合物が挙げられる。
としては、Ｔｉのアルコキシド又は有機酸塩等の有機系
チタン化合物が挙げられる。また、焼成によりＳｎＯ2
を生成するＳｎ化合物としては、Ｓｎのアルコキシド又
は有機酸塩等の有機系スズ化合物が挙げられる。
【００１７】また、〜の方法において、焼成は３５
０〜９００℃程度で行うのが好ましい。
０〜９００℃程度で行うのが好ましい。
【００１８】このような本発明の抗菌材料は、タイル、
衛生陶器、食器、その他の各種陶磁器や、各種無機系材
料への抗菌性被膜の形成等に極めて有効である。
衛生陶器、食器、その他の各種陶磁器や、各種無機系材
料への抗菌性被膜の形成等に極めて有効である。
【００１９】
【作用】ＴｉＯ2 にＳｎＯ2 を複合化させることによ
り、ＴｉＯ2 の抗菌性が著しく高められる。
り、ＴｉＯ2 の抗菌性が著しく高められる。
【００２０】特に、ＴｉＯ2 １０〜９０重量％に対し
て、ＳｎＯ2 を９０〜１０重量％の割合とすることによ
り、この抗菌性の改善効果が有効に発揮される。
て、ＳｎＯ2 を９０〜１０重量％の割合とすることによ
り、この抗菌性の改善効果が有効に発揮される。
【００２１】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明する。
説明する。
【００２２】実施例１ 平均粒径０．０２μｍのＴｉＯ2 粉末と、粒径０．０６
μｍのＳｎＯ2 粉末とを、表１に示す割合で混合したも
のを、水１００ｍｌに１００ｇ添加混合して懸濁液を調
製し、この懸濁液をタイル素地成形体（未焼成）の表面
に、ＴｉＯ2 及びＳｎＯ2 の合計の付着量が５ｍｇ／ｃ
ｍ2 となるように塗布法により付着させ、その後７５０
〜８００℃で焼成して、ＴｉＯ2 −ＳｎＯ2 複合体の被
膜を有するタイルを製造した（ただし、Ｎｏ．１におい
てはＳｎＯ2 を使用せず。）。
μｍのＳｎＯ2 粉末とを、表１に示す割合で混合したも
のを、水１００ｍｌに１００ｇ添加混合して懸濁液を調
製し、この懸濁液をタイル素地成形体（未焼成）の表面
に、ＴｉＯ2 及びＳｎＯ2 の合計の付着量が５ｍｇ／ｃ
ｍ2 となるように塗布法により付着させ、その後７５０
〜８００℃で焼成して、ＴｉＯ2 −ＳｎＯ2 複合体の被
膜を有するタイルを製造した（ただし、Ｎｏ．１におい
てはＳｎＯ2 を使用せず。）。
【００２３】得られたタイルについて、下記抗菌性試験
方法により抗菌性を調べ、結果を表１に示した。なお、
Ｎｏ．７は対照として作製したガラスシャーレである。
方法により抗菌性を調べ、結果を表１に示した。なお、
Ｎｏ．７は対照として作製したガラスシャーレである。
【００２４】抗菌性試験方法 菌数濃度１０4 〜１０5 個／ｍｌの試験菌懸濁液（菌
種：大腸菌）を試料表面に０．２ｍｌずつ滴下し、滅菌
済みのメンブランフィルター（セルローズアセテートタ
イプ、孔径０．２μｍ、直径４７ｍｍ）で被覆し、高湿
度且つ３６℃の雰囲気でそのまま、３時間、２０時間
保持、蛍光燈下（７００〜８００Ｌｕｘ）にて３時間
保持を各々行った後、滅菌緩衝生理食塩液（２０ｍｌ）
で洗い出して生菌数を混釈寒天培地法により調べた。
種：大腸菌）を試料表面に０．２ｍｌずつ滴下し、滅菌
済みのメンブランフィルター（セルローズアセテートタ
イプ、孔径０．２μｍ、直径４７ｍｍ）で被覆し、高湿
度且つ３６℃の雰囲気でそのまま、３時間、２０時間
保持、蛍光燈下（７００〜８００Ｌｕｘ）にて３時間
保持を各々行った後、滅菌緩衝生理食塩液（２０ｍｌ）
で洗い出して生菌数を混釈寒天培地法により調べた。
【００２５】
【表１】
【００２６】表１より、本発明のＴｉＯ2 −ＳｎＯ2 複
合体によれば、従来のＴｉＯ2 単独の場合に比べて、良
好な抗菌性が得られることが明らかである。また蛍光燈
下では更に良好な抗菌性が得られることも判明した。
合体によれば、従来のＴｉＯ2 単独の場合に比べて、良
好な抗菌性が得られることが明らかである。また蛍光燈
下では更に良好な抗菌性が得られることも判明した。
【００２７】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の抗菌材料に
よれば、ＳｎＯ2 の複合化により、著しく抗菌性に優れ
たＴｉＯ2 系抗菌材料が提供される。
よれば、ＳｎＯ2 の複合化により、著しく抗菌性に優れ
たＴｉＯ2 系抗菌材料が提供される。
【００２８】請求項２によれば、より一層良好な抗菌性
を確実に得ることができる。
を確実に得ることができる。
【００２９】また、蛍光燈下では、従来より知られてい
るＴｉＯ2 の光触媒としての抗菌性を本発明では更に優
れたものとすることが可能となった。
るＴｉＯ2 の光触媒としての抗菌性を本発明では更に優
れたものとすることが可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂口 達也 愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地 株式 会社イナックス内 (72)発明者 守山 嘉人 愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地 株式 会社イナックス内
Claims (2)
- 【請求項１】 ＴｉＯ2 −ＳｎＯ2 複合体よりなる抗菌
材料。 - 【請求項２】 請求項１において、ＴｉＯ2 １０〜９０
重量％とＳｎＯ2 ９０〜１０重量％との複合体よりなる
抗菌材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20525694A JPH0867605A (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | 抗菌材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20525694A JPH0867605A (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | 抗菌材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0867605A true JPH0867605A (ja) | 1996-03-12 |
Family
ID=16503980
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20525694A Pending JPH0867605A (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | 抗菌材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0867605A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001088247A (ja) * | 1996-05-31 | 2001-04-03 | Toto Ltd | 防汚性部材および防汚性コーティング組成物 |
| CN111747757A (zh) * | 2020-05-31 | 2020-10-09 | 深圳陶陶科技有限公司 | 一种陶瓷材料的制备方法及陶瓷材料 |
-
1994
- 1994-08-30 JP JP20525694A patent/JPH0867605A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001088247A (ja) * | 1996-05-31 | 2001-04-03 | Toto Ltd | 防汚性部材および防汚性コーティング組成物 |
| CN111747757A (zh) * | 2020-05-31 | 2020-10-09 | 深圳陶陶科技有限公司 | 一种陶瓷材料的制备方法及陶瓷材料 |
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