JPH0867012A

JPH0867012A - インク充填器

Info

Publication number: JPH0867012A
Application number: JP20496294A
Authority: JP
Inventors: Yuko Aoki; 優子青木
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1994-08-30
Filing date: 1994-08-30
Publication date: 1996-03-12

Abstract

(57)【要約】【目的】大きさ、形状の異なる複数のインクカートリ
ッジに対応可能なインク充填器を提供する。【構成】インク保持容器とそれに接続される管からな
るインク充填器において、この管にインクカートリッジ
内への挿入深さを示す目印を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録装置
のインク容器にインクを補充するインク充填器に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来のインク充填器は、インクを保持し
ておくための容器と、該容器内のインクを記録装置のイ
ンクカートリッジ内へ送るための管からなり、管におけ
るインク流出口とインクカートリッジ内部の吸収体との
位置関係が得に考慮されていなかった。例えば、ＥＰ
０５６７３０８Ａ２に記載されているように、管
の長さを特定のインクカートリッジの大きさに併せてい
るものの、インクカートリッジ内において管のインク流
出口の位置を正確に合わせることができなかった。ま
た、特開平５−３４５４２２号公報には、インク充填器
の注入口と吸収体との位置を規定しているものの、吸収
体内にインク流出口を挿入する構成のものに転用するこ
とができないインク充填器が開示されているに過ぎな
い。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、イン
ク充填器の管をインクカートリッジ内に挿入する際に、
任意の位置にまで管を挿入できるため、管をどこまで挿
入したら良いかわかりにくく、その結果、不適切な位置
関係においてインク注入が行われ、インク溢れや注入時
間のロスにつながったり、吸収体として多孔質体を用い
たインクカートリッジではインクが偏って注入され、イ
ンクカートリッジと記録ヘッドとを結ぶインク流路が形
成できない場合があった。また、管の長さを特定のイン
クカートリッジに合わせてあるものについては、そのイ
ンク充填器を大きさや形状の異なる他のインクカートリ
ッジに適用できないという不便な点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明のインク充填器
は、インク保持容器とそれに接続される管からなり、該
管にインクカートリッジ内への挿入深さを示す目印が設
けられていることにより、管をどの深さまで挿入すれば
良いかが一目瞭然になり、常に最適な挿入位置において
インク注入が可能となる。更に使用するインクカートリ
ッジの大きさや形状が異なっていても、インク流出口が
インクカートリッジ内において最適の位置を取りうるよ
うに、インクカートリッジ別に異なる目印を設けること
で複数のインクカートリッジに対応することを可能とす
るものである。

【０００５】また、インク充填器のインク保持容器にイ
ンク量を示す目盛を設け、その目盛に対応した管の挿入
深さを示す目印を管に設けることにより、インク保持容
器内のインクの量によって管のインク流出口の位置を吸
収体内において最適の位置でインクを注入することがで
き、インクをインクカートリッジの吸収体内に均等に分
散させることができる。

【０００６】

【実施例】

実施例１以下、本発明を具体化した実施例１を図に従って説明す
る。図１は本発明の実施例１の概略図であり、インク充
填器１における管２をインクカートリッジ５内に挿入し
た状態を示している。管２には管の挿入深さを示す目印
４が設けられており、インク充填器１を用いてインクカ
ートリッジ５にインクの充填を行う場合、図１のよう
に、目印４の位置まで管２をインクカートリッジ５内に
挿入することによってインク流出口３が吸収体６の中心
部に位置付けられる。この状態に設定してから蓋２２に
空気穴を開けることによってインクの注入を開始する。
本実施例に示したように、多孔質部材からなる吸収体に
インクを含浸させてインクを収容する形態を取る場合に
均一なインク分布を達成でき、不適切な位置でのインク
注入による吸収効率の悪化や、インク溢れを防ぐことが
できる。

【０００７】実施例２図２は、本発明の第２の実施例を説明する概略図であ
る。インク充填器７における管８をインクカートリッジ
１２に挿入した状態を示している。管８には３つのイン
ク流出口９ａ，９ｂ，９ｃ及び管の挿入深さを示す目印
１０が設けられている。インク充填器７の一部には、イ
ンク流出口９ｂ、９ｃの開口方向と同じ方向に、目印１
１がついている。インクカートリッジ１２において、イ
ンク充填器の管を挿入出来る開口部１４はインクカート
リッジ１２の端の方に設けられている。インクカートリ
ッジ１２にインク充填器７を用いる場合、吸収体１３の
インク吸収効率を考慮すると、管８におけるインク流出
口９ｂ、９ｃはインクカートリッジ１２内における吸収
体１３の中心部に向けて開口していることが好ましい。
本実施例のインク充填器においては、インク流出口９
ｂ、９ｃの開口方向と同じ向きに目印１１があるため、
管８をインクカートリッジ１２内に挿入した時に、目印
１１をインクカートリッジ１２の中心方向に向けること
により、必然的にインク流出口９ｂ、９ｃが吸収体１３
の中心部に向かって開口している状態になる。本実施例
においては、インク充填器のインク保持容器が蛇腹構造
となっており、該保持容器を押し込んで行くことにより
インクの注入が行われる。なお、蛇腹の復元力で注入さ
れたインクを再吸引することがないように、インク注入
が完了した場合にはその状態のままでインク充填器を引
き抜く必要がある。このように圧入することによって、
インク注入部がヘッド部から離れた構成のインクカート
リッジにおいても、ヘッド部近傍に迄インクを確実に到
達させることができる。

【０００８】このように、インク充填器の一部に挿入方
向を判別出来るような目印を付け、説明書等でその目印
を向ける方向を示すことにより、管におけるインク流出
口の開口方向が均等でないようなインク充填器において
も、管のインク流出口をインクカートリッジ内において
適切な方向に位置付けることが出来、効率のよいインク
充填を行うことが出来る。

【０００９】実施例３図３及び図４は本発明の充填器の第３の実施例を示した
図である。図３は本充填器の管の部分における部分拡大
図であり、同図におぃてインク充填器の形状は実施例１
と同様である。管２には管の挿入深さを示す３種類の目
印１５ａ、１５ｂ、１５ｃが、それぞれ異なる色で示さ
れている。目印１５ａは本インク充填器をインクカート
リッジ１６に用いる場合の管の挿入深さを、目印１５ｂ
はインクカートリッジ１７に用いる場合の管の挿入深さ
を、目印１８はインクカートリッジ１８に用いる場合の
管の挿入深さをそれぞれ示している。図４（ａ），
（ｂ），（ｃ）に示される様に、使用するインクカート
リッジ用に表示された目印の位置まで管を挿入すること
によって、管のインク流出口をインクカートリッジ内に
おいて適切な位置に位置付けることが出来る。すなわち
１つの形態のインク充填器で異なる数種類の形態のイン
クカートリッジに適用することができる。なお、インク
カートリッジ１６〜１８の内容積は等しく、その充填器
のインク充填管を挿入する位置が異なるものである。

【００１０】実施例４図５は本発明の充填器の第４の実施例を示した図であ
る。インク充填器はインク保持容器２０と管２１、蓋２
２から成り、インク保持容器２０内にはインク２３が保
持されている。インク保持容器２０には目盛２４ａ、２
４ｂ，２４ｃがついており、インクを充填する前、イン
ク保持容器内は目盛２４ａの位置までインクで満たされ
ている。管２１には目印２５ａ、２５ｂ、２５ｃがあ
る。

【００１１】本インク充填器においてカートリッジ２７
にインクの充填を行う場合、まず、図５（ａ）に示す様
に目印２５ａに示される位置まで管２１をインクカート
リッジ２７内へ挿入し、蓋２２に空気穴を開けることに
よってインクの注入を開始する。インク２３の上端が目
盛２４ｂの位置まできたら、管２１を目印２５ｂに示さ
れる位置まで引き出す（図５（ｂ））。更にインク２３
の上端が目盛２４ｃの位置まできたら、管２１を目印２
５ｃに示される位置まで引き出し（図５（ｃ））、あと
はインク保持容器２０内のインクが空になるまで放置す
る。

【００１２】本実施例において、インクカートリッジの
インク充填用管の挿入用開口部に目盛２５ａが位置する
場合には、管２１の先端部２６は、記録ヘッド部２９近
傍領域に、２５ｂが位置する場合にはインク吸収体２８
の中央領域に、２５ｃが位置する場合には前記挿入用開
口部近傍領域に夫々位置し、その位置でインクの注入が
行われる。

【００１３】そして、本実施例においては重力方向に相
当するインク充填用管の挿入方向を基準として、インク
カートリッジのインク収容部の幅（図５では高さ）内に
おけるそれぞれの管端部位置に対応した間隔で、インク
充填器の保持容器に目盛２４が設けられている。

【００１４】従って、インク充填用の管に設けられる目
盛２５は任意に設けることが可能であるが、もっとも、
インク収容部内にインクを均一に充填することを考える
と、本実施例のように中央領域と、該中央領域を基準と
してヘッド部側と管の挿入用開口部側にほぼ均等とし
て、それぞれの位置において充填されるインク量をほぼ
等しくなるように目盛２５を設ける形態が好ましい。

【００１５】また、前述した実施例３において、複数の
インクカートリッジに対応するように設けられた目盛１
５ａ，ｂ，ｃがある程度等間隔に設けられている場合に
は、本実施例の構成と兼用することも可能である。

【００１６】更に、本実施例において用いたような間隔
の目盛をより細かく設け、それぞれのインクカートリッ
ジの開口部位置において本実施例の構成が採用可能なよ
うにしても良い。その場合は、前述の実施例３において
用いたように管に設けられる目盛をそれぞれのインクカ
ートリッジの開口部位置に対応して色分け等することが
好ましい。

【００１７】このようにインク保持容器に目盛を付け、
インク保持容器内のインクの量に応じて管の挿入深さを
変化させることで、吸収体２８に均一にインクを分散さ
せることが出来る。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、イ
ンク充填器の管に、管の挿入深さ、すなわち、管をどこ
までインクカートリッジ内に挿入するかを示す目印をつ
けること、またインク充填器の一部に、管をどの方向に
向けて挿入するかを示す目印をつけることにより、ユー
ザが管におけるインク流出口をインクカートリッジ内に
おいて最適な位置に簡単に位置付けることを可能とし、
その結果インク溢れやインクカートリッジ内への不均ー
なインク注入を防止し、インク充填効率を向上させるこ
とができる。

【００１９】更に上記目印を複数個設けることにより、
１種類のインクカートリッジのみならず、異なる数種類
のインクカートリッジに対応することを可能とする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１のインク充填器の管をインク
カートリッジ内に挿入した状態を示す概略図である。

【図２】本発明の実施例２のインク充填器の管をインク
カートリッジ内に挿入した状態を示す概略図である。

【図３】本発明の実施例３のインク充填器の管の部分の
拡大図である。

【図４】本発明の実施例３のインク充填器の管を
（ａ），（ｂ），（ｃ）の異なるインクカートリッジ内
に挿入した状態を示す概略図である。

【図５】本発明の実施例４のインク充填器の管をインク
カートリッジ内に挿入した状態を示す概略図であり、
（ａ）はインク注入開始前の管の挿入状態を、（ｂ），
（ｃ）はインク注入途中の管の挿入状態を示す図であ
る。

【符号の説明】

１、７、１９インク充填器２、８、２１管３、９ａ、９ｂ、９ｃ、２６インク流出口４、１０、１１、１５ａ、１５ｂ、１５ｃ、２５ａ、２
５ｂ、２５ｃ目印５、１２、１６、１７、１８、２７インクカートリッ
ジ６、１３、２８吸収体１４開口部２０インク保持容器２２ふた２３インク２４ａ、２４ｂ、２４ｃ目盛２９ヘッド部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】インクジェット記録装置のインクカート
リッジにインクを充填するインク充填器において、該イ
ンク充填器はインク保持容器とそれに接続される管から
なり、該管にインクカートリッジへの挿入深さを示す印
が設けられていることを特徴とするインク充填器。
【請求項２】管の端部以外に管の側面に少なくとも１
つの開口部を有し、該開口部の方向を示す目印が設けら
れていることを特徴とする請求項１記載のインク充填
器。
【請求項３】インク充填器の管にインクカートリッジ
への挿入深さを示す印が複数設けられていることを特徴
とする請求項１記載のインク充填器。
【請求項４】インク充填器のインク保持容器に管の挿
入深さに対応する目盛が設けられている請求項１乃至３
のいずれかに記載のインク充填器。