JPH0866784A - 高エネルギービーム溶接方法 - Google Patents

高エネルギービーム溶接方法

Info

Publication number
JPH0866784A
JPH0866784A JP6205197A JP20519794A JPH0866784A JP H0866784 A JPH0866784 A JP H0866784A JP 6205197 A JP6205197 A JP 6205197A JP 20519794 A JP20519794 A JP 20519794A JP H0866784 A JPH0866784 A JP H0866784A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
high energy
energy beam
angle
center line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6205197A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Saito
祐司 斉藤
Minoru Mochito
實 望戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP6205197A priority Critical patent/JPH0866784A/ja
Publication of JPH0866784A publication Critical patent/JPH0866784A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Welding Or Cutting Using Electron Beams (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ビーム中心線1を溶接方向に対して手前に傾
けて且つビーム照射角度を0<θ<25゜の範囲とした
ことを特徴とする高エネルギービーム溶接方法。 【効果】 θ=0の場合より、ブローホールの発生を抑
えることができ溶接部の品質を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザビームや電子ビー
ムなどの高エネルギービーム溶接法の改良技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム合金は反射率が高く、熱伝
導率が高いために溶接は容易でなく、溶接部にエネルギ
ーを集中するレーザビームで代表される高エネルギービ
ーム溶接でも例外ではない。
【0003】レーザビームはエネルギー密度が高いため
気泡の巻込み等に敏感であり、そのために溶接トーチか
らヘリウムやアルゴンなどの不活性ガスを噴射して溶接
部をシールするようにしている。しかし、シールドガス
のみではまだ不足な点があり、更なる改良技術として、
例えば特公平2−7758号公報「レーザ溶接方法」
や特開平5−131283号公報「レーザによる突合
せ溶接方法」が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記は、周囲から不
活性ガスを噴射して溶接するレーザビーム溶接方法にお
いて、レーザビームを溶接線方向に振動させるというも
のであり、気孔などの欠陥のない健全な溶接部が得られ
るとされている。上記は、溶接線直角方向にレーザビ
ームを傾けるとともにビームの先端を溶接線から一定距
離外すというものであり、被溶接部が密着していなくと
もビーム先端が溶接線から外れているためにビームの吹
き抜けは起こらず、表面荒れを防止できるとされてい
る。
【0005】上記は、高速でレーザビームを振動させ
る必要があり、そのための機構が複雑となり、特に溶接
トーチ付近は高温となるために、振動機構に耐熱対策を
講じなければならず、振動機構を付加した溶接装置は高
価なものとなる。上記は、溶接線から直角方向に一定
距離外すものであるが、この一定距離が大き過ぎると被
溶接部への入熱が不足して溶接は不完全となり、また、
一定距離が小さ過ぎると被溶接部のギャップの影響を受
ける如くに、一定距離を保つ技術が極めて難かしく、そ
のために溶接装置は高価なものとなる。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者等は、高
価な溶接装置を使用せず、簡便な技術で気泡の少ない良
好な溶接がなせる技術を確立するべく研究を開始した。
アルミニウム合金は反射率が高いために、高エネルギー
ビームを金属部材に直角に照射することが普通の方法で
ある。この場合、被溶接部にはキーホールとこのキーホ
ールを囲う溶融池が形成され、キーホールは当然縦向き
となる。溶融池では対流による上下流れがあり、前記キ
ーホール中のガスも溶融池に巻き込まれる。
【0007】ところで金属材料に直角にビームを照射し
た場合でも、かなりの数のブローホールが溶接部に認め
られる。本発明者等は、この要因がキーホールの形状変
化にあると推定し、むしろビームの照射角度をある程度
傾斜た方が良い結果が得られるのではないかと知見し、
研究及び実験を続け、満足し得る方法を見出すことに成
功した。
【0008】具体的には、金属部材をレーザビームや電
子ビームなどの高エネルギービームで溶接するに際し、
金属材料の垂線とビーム中心線とのなす角度をビーム照
射角度θとした場合に、前記ビーム中心線を溶接方向に
対して手前に傾けて且つビーム照射角度を0<θ<25
゜の範囲としたことを特徴とする。
【0009】本発明方法は、アルミニウム合金の溶接に
最適である。
【0010】
【作用】ビーム照射角度θが0〜25゜の範囲であれば
ブローボールの発生数を抑制できる。
【0011】アルミニウム合金は他の炭素鋼などに比
べ、溶湯の粘性が低いこと及び液相から固相になるとき
に気体の溶解度が急激に小さくなることからブローホー
ルが発生しやすい。
【0012】
【実施例】本発明者等は以下の条件で実験を実施した。 金属部材 アルミニウム合金(AC4CH) 金属部材の厚さ 6 mm 溶接速度 4 m/min レーザ出力 3 kW ノズル径 6 mm ノズル高さ 3 mm シールドガス ヘリウム、25 l/min
【0013】図1は本発明に係るビーム照射角度とブロ
ーホール発生数の関係を示すグラフであり、縦軸は溶接
長さ100mm当りのブローホール数を示し、横軸はビ
ーム照射角度を示す。ビーム照射角度θは、グラフの下
に略図したように、ビーム中心線1が金属材料2の垂線
3に対してなす角度であり、溶接方向を基準に手前をプ
ラス(+)、奥をマイナス(−)とした。グラフによれ
ば、θ=10゜付近が最小となることが分かった。
【0014】溶接長さ100mm当り25個のブローホ
ールを許容できるとすれば、ビーム照射角度θは0〜2
5゜の範囲にすればよい。好しくはブローホールの許容
個数を溶接長さ100mm当り10個とすれば、ビーム
照射角度θを7.5〜15゜の範囲にすればよいことに
なる。
【0015】θが0゜以下及び25゜以上でブローホー
ルが急増するのは、溶融池での対流がキーホールの上部
を塞ごうとするためキーホールが不安定となり、ガスの
巻込みが増加したものと推定できる。
【0016】また、軽量化を主目的としたアルミニウム
合金の採用は更に増加の見込みである。すると、アルミ
ニウム合金同士の接合をするために高エネルギービーム
溶接は不可欠であり、この場合に本発明方法が有用とな
る。
【0017】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1の高エネルギービーム溶接方法は、ビー
ム中心線を溶接方向に対して手前に0<θ<25゜の角
度に傾けたので、ブローホールの発生を抑えることがで
き溶接部の品質を高めることができる。
【0018】請求項2は、本発明の高エネルギービーム
溶接方法をアルミニウム合金溶接に適用したものであ
り、アルミニウム合金の溶接を効率よく実施でき、生産
性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るビーム照射角度とブローホール発
生数の関係を示すグラフ
【符号の説明】
1…ビーム中心線、2…金属材料、3…垂線、θ…ビー
ム入射角度。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属部材をレーザビームや電子ビームな
    どの高エネルギービームで溶接するに際し、金属材料の
    垂線とビーム中心線とのなす角度をビーム照射角度θと
    した場合に、前記ビーム中心線を溶接方向に対して手前
    に傾けて且つビーム照射角度を0<θ<25゜の範囲と
    したことを特徴とする高エネルギービーム溶接方法。
  2. 【請求項2】 前記金属部材はアルミニウム合金である
    ことを特徴とした請求項1記載の高エネルギービーム溶
    接方法。
JP6205197A 1994-08-30 1994-08-30 高エネルギービーム溶接方法 Withdrawn JPH0866784A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6205197A JPH0866784A (ja) 1994-08-30 1994-08-30 高エネルギービーム溶接方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6205197A JPH0866784A (ja) 1994-08-30 1994-08-30 高エネルギービーム溶接方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0866784A true JPH0866784A (ja) 1996-03-12

Family

ID=16503017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6205197A Withdrawn JPH0866784A (ja) 1994-08-30 1994-08-30 高エネルギービーム溶接方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0866784A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7154065B2 (en) Laser-hybrid welding with beam oscillation
US6740845B2 (en) Laser welding with beam oscillation
JP3762676B2 (ja) ワークの溶接方法
Ming et al. Effects of gas shielding parameters on weld penetration of CO2 laser-TIG hybrid welding
US20090134132A1 (en) Laser Beam Welding Method with a Metal Vapour Capillary Formation Control
JP2008126315A (ja) 改良された溶込みを伴うレーザ溶接方法
JP2005334974A (ja) レーザ溶接方法
JPS608916B2 (ja) レ−ザとミグを併用した溶接法
Wang et al. Stabilization mechanism and weld morphological features of fiber laser-arc hybrid welding of pure copper
JPH10216972A (ja) レ−ザと消耗電極式ア−クの複合溶接方法
JP4026452B2 (ja) レーザとアークの複合溶接方法およびそれに用いる溶接継手の開先形状
JP5061670B2 (ja) レーザ溶接方法
JP2007090397A (ja) 重ね隅肉溶接方法
JP2002331375A (ja) 亜鉛めっき鋼板の重ね合わせレーザ溶接方法
JPH0866784A (ja) 高エネルギービーム溶接方法
JPH06198472A (ja) 高速レーザ溶接法
JP3590501B2 (ja) 開先用の高精度溶接方法
JPH10225782A (ja) レーザとアークによる複合溶接方法
JPH02263585A (ja) 複合熱源溶接装置
JP2001205465A (ja) レーザ−アーク複合溶接方法および溶接装置
JPH07246484A (ja) レーザ溶接方法
JP2021049561A (ja) レーザ・アークハイブリッド溶接装置
JP2004195528A (ja) マグネシウム又はマグネシウム合金のレーザ照射アーク溶接方法
WO2024014292A1 (ja) ハイブリッド溶接方法
JP2009039749A (ja) レーザ加工装置およびレーザ加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20011106