JPH0866115A - 湖沼の緑藻類の除去方法 - Google Patents
湖沼の緑藻類の除去方法Info
- Publication number
- JPH0866115A JPH0866115A JP23059294A JP23059294A JPH0866115A JP H0866115 A JPH0866115 A JP H0866115A JP 23059294 A JP23059294 A JP 23059294A JP 23059294 A JP23059294 A JP 23059294A JP H0866115 A JPH0866115 A JP H0866115A
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- Japan
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- water
- lake
- green algae
- wall
- marsh
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- Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明の目的は、湖沼の水中に繁殖する緑藻類
を効率良く除去することにある。 【構成】湖沼１の水２の中に狭窄部４Ｂを形成し、ポン
プ５によって該狭窄部４Ｂに該湖沼１の水２を通過せし
め該狭窄部４Ｂの内壁４Ａと該水２との間に発生する剪
断力によって、該水２の中に含まれている緑藻類３を凝
集させ、該内壁４Ａに付着させることによって緑藻類３
を採集する。
を効率良く除去することにある。 【構成】湖沼１の水２の中に狭窄部４Ｂを形成し、ポン
プ５によって該狭窄部４Ｂに該湖沼１の水２を通過せし
め該狭窄部４Ｂの内壁４Ａと該水２との間に発生する剪
断力によって、該水２の中に含まれている緑藻類３を凝
集させ、該内壁４Ａに付着させることによって緑藻類３
を採集する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は湖沼の水中に繁殖した緑
藻類を除去する方法に関するものである。
藻類を除去する方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、湖沼の水中に繁殖した緑藻類を除
去するには、硫酸アルミニウム等の凝集剤を湖沼の水中
に投入し、該緑藻類を凝集させた上で所望なれば曝気を
行なって凝集物を水面に浮上させた上で真空パイプで吸
引して捕集する方法、あるいは湖沼の水に硫酸銅を添加
して緑藻類を死滅させる方法等が採られていた。
去するには、硫酸アルミニウム等の凝集剤を湖沼の水中
に投入し、該緑藻類を凝集させた上で所望なれば曝気を
行なって凝集物を水面に浮上させた上で真空パイプで吸
引して捕集する方法、あるいは湖沼の水に硫酸銅を添加
して緑藻類を死滅させる方法等が採られていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら緑藻類を
凝集させ真空パイプで捕集する方法では、湖沼の岸に真
空装置等を設置しなければならず、このような余地のな
い場合では実施不可能になり、また凝集剤が大量に必要
で不経済である。更に凝集剤による湖沼あるいはその周
囲の環境汚染等の問題点があり、また湖沼の水も真空パ
イプから可成りの量吸引されるから、緑藻類の除去効率
が悪くかつ湖沼の水が減ってしまうと云う問題点もあ
る。
凝集させ真空パイプで捕集する方法では、湖沼の岸に真
空装置等を設置しなければならず、このような余地のな
い場合では実施不可能になり、また凝集剤が大量に必要
で不経済である。更に凝集剤による湖沼あるいはその周
囲の環境汚染等の問題点があり、また湖沼の水も真空パ
イプから可成りの量吸引されるから、緑藻類の除去効率
が悪くかつ湖沼の水が減ってしまうと云う問題点もあ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点を解決するための手段として、湖沼(1) の水(2) 中に
狭窄部(4B)を形成し、ポンプ(5) によって該湖沼(1) の
水(2) を該狭窄部(4B)内に通過せしめ、生ずる剪断力に
よって該水(2) 中に含まれる緑藻類(3) を凝集させて該
狭窄部(4B)内壁(4A)に付着せしめる湖沼(1) の緑藻類
(3) の除去方法を提供するものであり、該狭窄部(4B)内
壁(4A)は粗面であることが望ましい。
点を解決するための手段として、湖沼(1) の水(2) 中に
狭窄部(4B)を形成し、ポンプ(5) によって該湖沼(1) の
水(2) を該狭窄部(4B)内に通過せしめ、生ずる剪断力に
よって該水(2) 中に含まれる緑藻類(3) を凝集させて該
狭窄部(4B)内壁(4A)に付着せしめる湖沼(1) の緑藻類
(3) の除去方法を提供するものであり、該狭窄部(4B)内
壁(4A)は粗面であることが望ましい。
【０００５】
【作用】湖沼(1) の水(2) を狭窄部(4B)に通過せしめる
と、該狭窄部(4B)の内壁(4A)と該水(2) との間に発生す
る剪断力によって、該水(2) 中に含まれる緑藻類(3) が
凝集し、該狭窄部(4B)の内壁(4A)に付着する。該狭窄部
(4B)の内壁(4A)への緑藻類(3) の付着量が飽和に達すれ
ば、該内壁(4A)から緑藻類(3) を除去して再生する。内
壁(4A)が粗面であると上記剪断力が有効に水(2) に働
き、そして緑藻類(3) の付着効率が向上する。粗面とは
例えば網や植毛層等によって構成される。
と、該狭窄部(4B)の内壁(4A)と該水(2) との間に発生す
る剪断力によって、該水(2) 中に含まれる緑藻類(3) が
凝集し、該狭窄部(4B)の内壁(4A)に付着する。該狭窄部
(4B)の内壁(4A)への緑藻類(3) の付着量が飽和に達すれ
ば、該内壁(4A)から緑藻類(3) を除去して再生する。内
壁(4A)が粗面であると上記剪断力が有効に水(2) に働
き、そして緑藻類(3) の付着効率が向上する。粗面とは
例えば網や植毛層等によって構成される。
【０００６】
【実施例】本発明を図１および図２に示す一実施例によ
って説明すれば、(1) は湖沼であり、該湖沼(1) の水
(2) の中には緑藻類(3) が繁殖している。該湖沼(1) の
水(2) の中には網によって構成される吹流し(4) が投入
され、更にポンプ(5) を設置した浮板(6) が浮かべられ
る。そして該吹流し(4) の一端の開口部には該ポンプ
(5) の出口側から差出される注入パイプ(7) が連絡す
る。該ポンプ(5) の入口側からは吸水パイプ(8) が差出
されて湖沼(1) の水(2) の中に挿入され、該吸水パイプ
(8) の先端には魚やごみ等が吸水パイプ(8) から吸込ま
れるのを防ぐために網籠(9) が取付けられており、該網
籠(9) 内には硫酸アルミニウム等の凝集剤を充填した布
袋(10)が入れられている。
って説明すれば、(1) は湖沼であり、該湖沼(1) の水
(2) の中には緑藻類(3) が繁殖している。該湖沼(1) の
水(2) の中には網によって構成される吹流し(4) が投入
され、更にポンプ(5) を設置した浮板(6) が浮かべられ
る。そして該吹流し(4) の一端の開口部には該ポンプ
(5) の出口側から差出される注入パイプ(7) が連絡す
る。該ポンプ(5) の入口側からは吸水パイプ(8) が差出
されて湖沼(1) の水(2) の中に挿入され、該吸水パイプ
(8) の先端には魚やごみ等が吸水パイプ(8) から吸込ま
れるのを防ぐために網籠(9) が取付けられており、該網
籠(9) 内には硫酸アルミニウム等の凝集剤を充填した布
袋(10)が入れられている。
【０００７】上記構成においてポンプ(5) を作動すると
吸水パイプ(8) から水(2) と共に緑藻類(3) が吸引さ
れ、注入パイプ(7) を介して吹流し(4) 内に注入され
る。この際、網籠(9) 内の布袋(10)内に充填されている
凝集剤がその周りの水(2) に溶出して吸水パイプ(8) か
ら吸引される。そして図２に示すように該水(2) は吹流
し(4) 内に形成される狭窄部(4B)を通過する際に該吹流
し(4) の網からなる内壁(4A)との間に発生する剪断力に
より、また凝集剤の補助的作用によって該水(2) の中に
含まれている緑藻類(3) が凝集して該吹流し(4) の内壁
(4A)に付着し、このようにして緑藻類(3) は吹流し(4)
内に採取される。なお水(2) の中の緑藻類(3) は剪断力
のみによっても凝集するから凝集剤は必須のものではな
い。該吹流し(4) の内壁(4A)に対する緑藻類(3) の付着
が飽和に達したら吹流し(4) を湖沼(1) の水(2) から取
出して該吹流し(4) 内部から緑藻類(3) を取出し、所望
ならば洗浄することによって再生する。
吸水パイプ(8) から水(2) と共に緑藻類(3) が吸引さ
れ、注入パイプ(7) を介して吹流し(4) 内に注入され
る。この際、網籠(9) 内の布袋(10)内に充填されている
凝集剤がその周りの水(2) に溶出して吸水パイプ(8) か
ら吸引される。そして図２に示すように該水(2) は吹流
し(4) 内に形成される狭窄部(4B)を通過する際に該吹流
し(4) の網からなる内壁(4A)との間に発生する剪断力に
より、また凝集剤の補助的作用によって該水(2) の中に
含まれている緑藻類(3) が凝集して該吹流し(4) の内壁
(4A)に付着し、このようにして緑藻類(3) は吹流し(4)
内に採取される。なお水(2) の中の緑藻類(3) は剪断力
のみによっても凝集するから凝集剤は必須のものではな
い。該吹流し(4) の内壁(4A)に対する緑藻類(3) の付着
が飽和に達したら吹流し(4) を湖沼(1) の水(2) から取
出して該吹流し(4) 内部から緑藻類(3) を取出し、所望
ならば洗浄することによって再生する。
【０００８】図３〜図５には本発明の他の実施例が示さ
れる。本実施例では図４に示すように下面に内壁として
の植毛層(14A) を形成したプラスチックシート(14)の四
隅にロープ(15)を取付け、更に下面には錘兼スペーサー
である金属錘(16)の複数個を取付け、該プラスチックシ
ート(14)を湖沼(1) の水(2) の中に投入する。該シート
(14)は金属錘(16)によって湖沼(1) の底部(1A)まで沈降
し、該シート(14)と湖沼(1) の底部(1A)との間に狭窄部
(14B) が形成される。ポンプ(5) を作動させて吸水パイ
プ(8) から網籠(9) を介して湖沼(1) の水(2) 吸引し、
注入パイプ(7) を介して狭窄部(14B) に該水(2) を通過
させる。この際、該狭窄部(14B) においてシート(14)下
面の植毛層(14A) と水(2) との間に発生する剪断力によ
って、該水(2) 中に含まれている緑藻類(3) は凝集して
図５に示すように該シート(14)下面に付着し、このよう
にして緑藻類(3) はシート(14)の下面に採集される。緑
藻類(3) の該シート(14)下面への付着量が飽和に達した
らロープ(15)を介して該シート(14)を湖沼(1) の水(2)
から引上げて、該シート(14)下面に付着している緑藻類
(3) 除去する。
れる。本実施例では図４に示すように下面に内壁として
の植毛層(14A) を形成したプラスチックシート(14)の四
隅にロープ(15)を取付け、更に下面には錘兼スペーサー
である金属錘(16)の複数個を取付け、該プラスチックシ
ート(14)を湖沼(1) の水(2) の中に投入する。該シート
(14)は金属錘(16)によって湖沼(1) の底部(1A)まで沈降
し、該シート(14)と湖沼(1) の底部(1A)との間に狭窄部
(14B) が形成される。ポンプ(5) を作動させて吸水パイ
プ(8) から網籠(9) を介して湖沼(1) の水(2) 吸引し、
注入パイプ(7) を介して狭窄部(14B) に該水(2) を通過
させる。この際、該狭窄部(14B) においてシート(14)下
面の植毛層(14A) と水(2) との間に発生する剪断力によ
って、該水(2) 中に含まれている緑藻類(3) は凝集して
図５に示すように該シート(14)下面に付着し、このよう
にして緑藻類(3) はシート(14)の下面に採集される。緑
藻類(3) の該シート(14)下面への付着量が飽和に達した
らロープ(15)を介して該シート(14)を湖沼(1) の水(2)
から引上げて、該シート(14)下面に付着している緑藻類
(3) 除去する。
【０００９】上記実施例以外、吹流し(4) は内側に植毛
層を形成したプラスチックシートによって構成してもよ
いし、プラスチックシート(14)に代えて網を使用しても
よい。
層を形成したプラスチックシートによって構成してもよ
いし、プラスチックシート(14)に代えて網を使用しても
よい。
【００１０】
【発明の効果】したがって本発明では湖沼の岸に装置等
を設置する必要はなく、どのような地形の中の湖沼でも
緑藻類を効率良く安価な装置で除去出来、また環境汚染
等の心配もないし、湖沼の水は循環されるので減少する
こともない。
を設置する必要はなく、どのような地形の中の湖沼でも
緑藻類を効率良く安価な装置で除去出来、また環境汚染
等の心配もないし、湖沼の水は循環されるので減少する
こともない。
図１および図２は本発明の一実施例を示すものである。
【図１】緑藻類採集状態説明図
【図２】吹流し部分断面図図３〜図５は本発明の他の実
施例を示すものである。
施例を示すものである。
【図３】緑藻類採集状態説明図
【図４】プラスチックシート斜視図
【図５】プラスチックシート部分断面図
1 湖沼 2 水 3 緑藻類 4 吹流し 4A 内壁 4B 狭窄部 5 ポンプ 7 注入パイプ 14 プラスチックシート 14A 植毛層（内壁） 14B 狭窄部
Claims (2)
- 【請求項１】湖沼の水中に狭窄部を形成し、ポンプによ
って該湖沼の水を該狭窄部内に通過せしめ、生ずる剪断
力によって該水中に含まれる緑藻類を凝集させて該狭窄
部内壁に付着せしめることを特徴とする湖沼の緑藻類の
除去方法 - 【請求項２】該狭窄部内壁は粗面を有している請求項１
に記載の湖沼の緑藻類の除去方法
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23059294A JP3542830B2 (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | 湖沼の緑藻類の除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23059294A JP3542830B2 (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | 湖沼の緑藻類の除去方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0866115A true JPH0866115A (ja) | 1996-03-12 |
| JP3542830B2 JP3542830B2 (ja) | 2004-07-14 |
Family
ID=16910160
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23059294A Expired - Fee Related JP3542830B2 (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | 湖沼の緑藻類の除去方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3542830B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106577464A (zh) * | 2017-01-20 | 2017-04-26 | 安阳市水产技术推广服务中心（安阳市水产科学研究所） | 一种池水表层有害藻类清除装置 |
| RU2668324C1 (ru) * | 2017-07-21 | 2018-09-28 | ООО "ЭкоВолга" | Устройство для очистки водоемов от сине-зеленых водорослей |
| CN110273408A (zh) * | 2019-06-27 | 2019-09-24 | 中国环境科学研究院 | 一种湖泊蓝藻围捕系统、方法和气浮吹扫船 |
-
1994
- 1994-08-30 JP JP23059294A patent/JP3542830B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106577464A (zh) * | 2017-01-20 | 2017-04-26 | 安阳市水产技术推广服务中心（安阳市水产科学研究所） | 一种池水表层有害藻类清除装置 |
| RU2668324C1 (ru) * | 2017-07-21 | 2018-09-28 | ООО "ЭкоВолга" | Устройство для очистки водоемов от сине-зеленых водорослей |
| CN110273408A (zh) * | 2019-06-27 | 2019-09-24 | 中国环境科学研究院 | 一种湖泊蓝藻围捕系统、方法和气浮吹扫船 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3542830B2 (ja) | 2004-07-14 |
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Legal Events
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| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
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