JPH0865527A - 文書伝送方法、ファクシミリ伝送装置、ファクシミリ装置及び文書再生方法 - Google Patents

文書伝送方法、ファクシミリ伝送装置、ファクシミリ装置及び文書再生方法

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JPH0865527A
JPH0865527A JP7176687A JP17668795A JPH0865527A JP H0865527 A JPH0865527 A JP H0865527A JP 7176687 A JP7176687 A JP 7176687A JP 17668795 A JP17668795 A JP 17668795A JP H0865527 A JPH0865527 A JP H0865527A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 文書伝送において文書の機密保護及び配達証
明を実現する。 【構成】 文書101をファクシミリ装置102で暗号
化ブロック103により暗号化してファクシミリ装置1
06へ送信し、印刷された暗号化文書108を指定され
た受信者へ渡す。受信者はその暗号化文書108をファ
クシミリ装置108(または106)に入力し、復号ブ
ロック110により復号し文書101の再生文書を得
る。復号の際にファクシミリ装置104または指定され
た場所へ”配達証明”を送る。文書101を外部で暗号
化してからファクシミリ装置102に入力することも可
能。秘話装置104,105を介在させることにより文
書101を暗号化しないで送信することも可能。この場
合、ファクシミリ装置106において暗号化ブロック1
07で受信文書を暗号化してから印刷出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は文書伝送に係り、より具
体的には、ファクシミリ伝送に係り、特に、伝送文書の
機密保護及び配達証明に関する。
【0002】なお、本出願は米国特許出願第08/04
8,376号(1993年4月15日受理,”A Metho
d and Apparatus for Placing Data onto Plain P
aper”)の一部継続出願である。
【0003】
【従来の技術】今日、文書のファクシミリ伝送はビジネ
スにおいてごく普通の出来事である。伝送された文書
は”ファクス”と呼ばれることのほうが多い。
【0004】ファクス伝送においては、人が文書をファ
クシミリ(”ファクス”)装置にセットすると、この文
書は読み取られて(スキャンされて)デジタル形式にな
る。このオリジナル文書のデジタル表現は、公衆電話回
線や何等かの通信網を通じて送信され、別のファクシミ
リ装置で受信される。後者のファクシミリ装置は、その
デジタルデータを紙片に印刷する。
【0005】現在の文書ファクス方法の一つの問題点は
機密保護に欠けることである。
【0006】例えば、ある人が指定した受信者にだけ見
てほしい情報を含む文書をファクスしたいとしても、い
くつか障害がある。
【0007】第1に、発信者と受信者の両方が、公衆電
話網で動作する普通のファクシミリ装置を持っていると
きには、発信者は受信者と連絡をとって秘密ファクスを
送信することを知らせなければならない。そして、受信
者のほうは受信するためのファクシミリ装置のところに
行き、それが空くまで待たなければならない。そのファ
クシミリ装置が空くと、受信者は発信者と連絡をとって
ファクシミリ装置のところでファクスを待っていること
を知らせなければならない。この時点になって、発信者
は通常のファクスを送信することができ、それを受信者
が受け取る。そのファクスを見る可能性のある人が受信
者の近くに現在いないとしても、データは機密保護性の
ない電話網を通じて送られるので、そのコピーを競争相
手が傍受するかもしれない。また、発信者が間違った電
話番号にダイヤルすると、他の会社の人間がその秘密フ
ァクスを見てしまうかもしれない。さらに悪いのは、受
信者が持っているファクシミリ装置が、一定数のファク
スを自動的に保存し(例えば最後の10通のファクスを
保存)、それらファクスを再印刷することが可能なもの
である場合であり、(受信者が、その機能を知らない
と)他人がその秘密ファクスを手に入れるかもしれな
い。
【0008】発信者のファクシミリ装置と受信者のファ
クシミリ装置が両方とも、電話回線に対し暗号化が行な
われる秘話装置(Secure Telephone Unit;STU)
に接続されたとしても、秘密ファクスの送信に問題点が
ある。すなわち、発信者はあいかわらず受信者と連絡を
とりファクスを送信することを知らせなければならず、
したがって受信者もSTUのところへファクスを受け取
りに行かなければならない。
【0009】これらのどちらの場合も、ファクスの機密
保護を確実するためには、発信者と受信者は連絡しあっ
てファクシミリ伝送の送受信側で行動を調整することが
できなければならない。しかし、これでは不便なことが
ある。発信者と受信者の一方または両方が連絡すること
ができない場合、例えば、発信者と受信者とが異なった
時間帯すなわち異なった国にいるときなどに、特に不便
である。発信者がいくつかのコピーを別々の人達に同時
に送信したいときには、この問題はより重大なものとな
る。
【0010】受信者がファクシミリ装置まで行って秘密
のコードを入力しない限り印刷されないファクスを送る
ことができる、”親展受信”機能を持つファクシミリ装
置を発信者と受信者が持っているかもしれない。しか
し、このファクスも、公衆電話網で伝送されるときに
は、そのファクシミリ装置がSTUに接続されるのでな
ければ、盗聴者によって傍受可能である。このファクシ
ミリ装置をSTUに接続したとしても、受信者はSTU
まで行ってキーを挿入しなければならないので、上述の
場合と同じ問題が生じてしまう。また、”親展受信”機
能を持つファクシミリ装置は、メモリ量が少ないかもし
れないし、停電することもあろう。そのようなケースで
は、ファクスをすぐに取り出さなければならず、さもな
いと次の親展ファクスを送信できなくなる。
【0011】前記各場合で指摘したように、現在の文書
ファクシミリ伝送方法は、親展もしくは秘密の(例えば
個人的な)情報を伝送する目的には、あまり適さない。
したがって、機密が保護される方法でファクシミリ電文
を送受信できることが望まれる。
【0012】現在のファクシミリ伝送のもう一つの問題
は、特定の指名された受信者がファクス文書を受け取っ
たことを、発信者が知る方法がないことである。また、
発信者が、ファクスがいつ受け取られたかを知り、かつ
意図した受信者だけがそのファクスを手にすることを保
証する方法がない。現在のファクシミリ装置は、伝送が
行なわれたことを確認するため受信ファクスの電話番号
をエコーするが、希望した受信者が実際にファクスを受
け取ったか、あるいは受信ファクス電話番号が正しくプ
ログラムされたかの保証はない。オフィスの環境におい
ては、他の大勢の人がファクスを受け取った可能性があ
るからである。さらに、今現在、受信者がいつファクス
を受け取ったかを自動的に知る方法はない。場合によっ
ては、数時間、数日あるいは数週間経ってから受信者が
ファクスを受け取るかもしれない。発信者と受信者が電
話で連絡するか、受領を確認するための何等かの他の通
信方法によるしか、確認する術がない。
【0013】米国の郵便制度に、希望した受取人が手紙
を受領した旨の署名をする”配達証明便”(certified
letters)がある。同じように、他の郵便配達夫やラピ
ッドデリバリーシステム(rapid delivery systems)
も、しばしば”配達証明”(certified)署名者を要求
する文書及び小包を配達する。
【0014】しかしながら、今のところ、これらの配達
証明便や署名者が手紙や他の受領物の受領証明するのと
同じようにファクスの受領証明をする方法はない。した
がって、ファクス伝送の受領証明を可能にすることが望
まれる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の1つの目的
は、文書内容の機密を保護できる文書伝送の手段を提供
することにある。本発明のもう1つの目的は、文書伝送
において配達証明便の如き証明を実現する手段を提供す
ることにある。本発明の他の目的は、伝送された文書の
機密保護を実現する手段を提供することにある。これ以
外の本発明の目的は、後述の実施例に関連した説明から
明らかになろう。
【0016】本発明の意図するところを明確にするた
め、ここで若干の具体例について述べる。本発明は、文
書の機密が保護されるファクシミリ伝送システムを提供
する。このファクシミリシステムは、受信者が多数のと
き等に必要であった多数者間での調整努力が必要でなく
なる。
【0017】また、本発明は、米国郵便制度により受送
信される配達証明便と同じような方法によって、配達証
明をなし得るファクス電文の受送信のためのシステムを
提供する。この証明によって、発信者は希望した特定の
受信者がファクス文書を受け取ったことを知ることがで
き、同時に、その予定した受信者だけがファクスを操作
することを保証できる。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明による第1の文書伝送方法は、第1の場所に
おいてオリジナル文書を第1のデジタルデータ値系列と
して獲得し、該第1のデジタルデータ値系列を暗号化し
て暗号化データ集合を生成し、該暗号化データ集合を通
信網により第2の場所へ送信し、該第2の場所におい
て、該暗号化データ集合を紙片に印刷して該オリジナル
文書の暗号化表現を作成し、該暗号化表現を復号して第
2のデジタルデータ値系列を作成し、該第2のデジタル
データ値系列を紙片に印刷して該オリジナル文書の再生
文書を作成することを骨子するものである。
【0019】また、本発明により提供される第2の文書
伝送方法は、第1の場所において、文書をデジタルデー
タ値系列にエンコードし、該デジタルデータ値系列を該
第2の場所へ伝送し、該デジタルデータ値系列を該文書
の再生文書にデコードするが、該デコードの段階で、該
デジタルデータ値系列を受信し、該文書の再生文書を生
成し、該デジタルデータ値系列中に指定されたロケーシ
ョンへ指示を送信する、ことを骨子とするものである。
【0020】
【作用】前記第1の方法によれば、文書は暗号化されて
伝送されるので、伝送途上において文書が傍受されたと
しても文書の機密を保護することができる。また、受信
して印刷される文書も暗号化された文書であり、復号し
ない限り、誰の目に触れても、その内容は判読不可能で
ある。予定された受信者だけが受信文書を復号すること
ができるようにすれば、受信文書の機密を保護すること
ができる。その結果、受信時にその受信者が受信場所に
いる必要もなくなり、発信者と受信者が予め連絡をとり
あう必要もない。
【0021】前記第2の方法によれば、前記第1の方法
と同様に伝送文書の機密を保護できるが、さらに、受信
文書を復号する際に、受信文書中に指定されたロケーシ
ョンへ指示が送信される。復号できるのは、予定した受
信者だけである。よって、発信者もしくは他の適当な人
もしくは機関は、この指示の受領を、予定した受信者に
文書の内容が伝達されたという証明(”配達証明”)と
して扱うことが可能となる。つまり、文書伝送におい
て、配達証明便と同様な証明が可能となる。
【0022】なお、本発明には、前記の方法以外にも様
々な方法及び装置が包含されるが、その構成、作用及び
利点については後記実施例に関連して明らかにする。
【0023】
【実施例】文書のファクシミリ電文を安全な方法及び配
達証明可能な方法で伝送するための方法及び装置につい
て述べる。
【0024】以下の記述中に、暗号化/復号手法、フォ
ーマッティング手法等々、色々と特定の詳細事項が示さ
れるが、これは本発明を十分に理解できるようにするた
めである。当業者には明らかなことであろうが、これら
の詳細事項によらないで本発明を実施することもでき
る。一方、本発明を無闇に難解にしないため、周知の処
理及び機能は詳しく説明していない。
【0025】本発明は機密保護ファクス及び配達証明フ
ァクスの伝送をすることができる。本発明は、ファクシ
ミリ装置を用いてデジタルデータを普通紙に記録するこ
とにより、そのような機密保護ファクス及び配達証明フ
ァクスを提供するように実施される。デジタルデータは
暗号化され、あるいは機械が判読可能なコーディングを
施されるので、その普通紙が人目に触れてもデータの機
密は保護される。データは他のデータ処理、例えばエラ
ー訂正や特定のフォーマッティングのほか圧縮と伸長と
いった他の処理も施される。
【0026】符号化情報を普通紙に記録するために利用
されるフォーマッティングの一例は、引用により本明細
書に組み込まれ、本発明の譲受法人に譲渡された、米国
特許出願第08/048,376号(1993年4月1
5日受理,”A Methodand Apparatus for Placing
Data onto Plain Paper”)に述べられている。
【0027】フォーマッティングを利用するときには、
受信されるデジタルデータを、印刷された時に受信者が
判読可能な情報に変換できるように、受信側、送信側両
方にある本発明のファクシミリ装置は同一のデータフォ
ーマッティング法を用いる。<機密保護ファクシミリ伝
送>図1は本発明の秘密ファクシミリシステムの要素を
示す。
【0028】図1において、ヘッダーと、ユーザが受信
者にのみ開示したい情報(例えば親展または秘密情報)
とを含む文書101が、ファクシミリ装置102にセッ
トされ、伝送のため読み取られる。ファクシミリ装置1
02は、文書101のデータを暗号化する、暗号化ブロ
ック103のような暗号化機能を備えているかもしれな
い。なお、送信のための文書の読み取り前に、別の装置
によって任意の暗号化を行なってもよい。ファクシミリ
装置102の出力は、公衆電話回線または専用電話回線
のような通信網に直接的または間接的に接続される。
【0029】一実施例においては、秘話装置(STU)
を介在してファクシミリ装置102が通信網に接続する
かもしれない。一実施例では、文書101はコンピュー
タ上で生成されるか、あるいは電気的にコンピュータへ
転送されるかもしれない。そして、このような文書10
1は、そのコンピュータを利用し暗号化された後にファ
クスモデムにより(普通の紙出力のファクシミリ装置
へ)送信される。ファクシミリ装置102は、暗号化に
代えて、文書101のデータを人が判読不可能な形式に
するため機械が判読可能なコーディングを出力するかも
しれない。
【0030】ファクスされた文書は受信側ファクシミリ
装置、例えばファクシミリ装置106へ送られる。一実
施例では、ファクシミリ装置106は紙出力のファクシ
ミリ装置かもしれない。ファクシミリ装置106はコン
ピュータシステムかもしれない。STU104が挿入さ
れる場合、電文を受信するためのファクシミリ装置10
6を通信網に接続するために、同様のSTU105が用
いられる。なお、ファクシミリ装置106は、復号機能
とともに、暗号化ブロック107のような暗号化機能を
備えているかもしれない。
【0031】ファクシミリ装置106の出力は暗号化文
書108である。当該暗号化文書108は(受信者の都
合のよい時に)ファクシミリ装置109へ供給される。
このファクシミリ装置109は復号ブロック110のよ
うな復号機能を備えているので、文書101の再生文書
を出力することができる。文書108が機械の判読でき
るフォーマットであるならば、ファクシミリ装置109
は再生文書を生成するため機械判読可能デコーディング
機能を備えている。
【0032】なお、図1に示したファクシミリ装置10
2,106,109のようなファクシミリ装置は、文書
入力のためのスキャナ、受信文書の印刷のためのプリン
タ、伝送機能、電話番号または装置が認識可能なコード
を入力するためのキーパッドなどの入出力(I/O)機
能、他のファクシミリ装置をダイヤル呼び出しして通信
チャネルを起動するための電話/モデム回線接続機構と
いった、一般的なファクシミリ機能を備える。
【0033】図2は、図1の機密保護ファクスシステム
100を利用して機密保護ファクスを送信するプロセス
を示している。
【0034】図2において、まず第1の当事者(例えば
発信者)が文書をファクシミリ装置102にセットし、
そのキーパッドで秘密キーを入力する(処理ブロック2
01)。この秘密キーは、受信者が知っており、受信者
に該ファクスのデコードを可能にする。ファクシミリ装
置102は文書の情報を読み取って一連のデジタルデー
タ値にし、暗号化ブロック103を使用して、そのデジ
タルデータ値を暗号化する。そして、暗号化された情報
は通信網(例えば電話網)によってファクシミリ装置1
06へ伝送される(処理ブロック202)。宛先地のフ
ァクシミリ装置106によって、受信された暗号化情報
が印刷されて暗号化文書108が得られる(処理ブロッ
ク203)。
【0035】繰り返しになるが、ファクスの生成、暗号
化及び/または伝送のためにコンピュータが用いられる
かもしれない。
【0036】ファクシミリ装置106はヘッダー付きの
暗号化文書108(秘密ファクス)を印刷する。このヘ
ッダーは、秘密ファクスの予定した受信者を指定する情
報及び当事者の一方または両方を識別するための他の情
報(例えば、宛先、発信者自宅など)を含むかもしれな
いし、また、文書自体に関する特定の情報を含むかもし
れない。
【0037】一実施例では、ヘッダーは暗号化されず操
作者が判読できる。ヘッダー情報301及び暗号化情報
303を持つそのようなファクシミリ再生文書の一例が
図3に示されている。
【0038】なお、受信側で、予定された受信者が分か
っている時には、文書全体が暗号化されるかもしれな
い。
【0039】次に、この文書は指定された受信者に受け
取られる(処理ブロック204)。暗号化ファクス文書
108が通常のルートにより受信者に渡ったならば、受
信者は、その秘密ファクスをコンピュータのスキャナ
か、あるいはファクス109のような特定のファクシミ
リ装置へ持って行き、復号することができる。いずれの
場合でも、受信者は復号キーを入力し、暗号化文書は読
み取られて当該キーに従って復号され、判読可能なファ
クスが実媒体(tangible medium)に記録される(例え
ば、印刷されたりコンピュータのメモリに格納される等
々)。したがって、受信者の都合のよい時にファクスを
復号できる。かかるシステムを利用すれば、ファクシミ
リ伝送プロセスにおいて、オリジナル文書の秘密情報は
機密が保護される。
【0040】図1に示すように、ファクシミリ装置10
2が暗号化ブロック103を備えているならば、公衆電
話網を伝わるファクスは暗号化されているので、秘話装
置(STU)104,105は必要でない。他の実施例
では、ファクシミリ装置102は暗号化ブロック103
を持たないかもしれない。この場合、暗号化はファクシ
ミリ装置106内で暗号化ブロック107により行なわ
れるかもしれない。しかし、公衆網上の情報の機密を保
護するため、STU104とSTU105が設けられる
かもしれない。暗号化文書108はファクシミリ装置1
06で生成され、後で受信者の都合のよい時に復号され
ることになろう。なお、ファクシミリ装置102が暗号
化機能を備えていたとしても、補助の暗号化機能を追加
するためにSTU104,105が設けられるかもしれ
ない。別の実施例では、ファクシミリ装置106は暗号
化ブロック107とともに、装置自身の復号機能を備え
るかもしれない。この場合、ファクシミリ装置106は
暗号化ファクス電文を復号してから、それ独自の暗号化
プロセスによって暗号化文書108を出力する。暗号化
文書108はその後に復号ブロック110により同じ復
号処理を受け、文書101が再生される。
【0041】ファクシミリ装置106の復号機能は、印
刷出力されてユーザに受け取られた暗号化文書108の
復号のためにも利用されるかもしれない。したがって、
ファクシミリ装置106及びファクシミリ装置109は
同一のファクシミリ装置であるかもしれない。かかる場
合には、暗号化文書108はファクシミリ装置106に
よって受信され印刷された後に、再びファクシミリ装置
106に送り込まれ、その復号機能によって該ファクス
に含まれている情報が復号され、これが文書101の再
生文書として印刷出力されることになろう。なお、ファ
クシミリ装置106とファクシミリ装置109が別々の
装置ならば、ファクシミリ装置106は暗号化機能も復
号機能も持つ必要がない。
【0042】本発明のファクシミリ装置は、予め暗号化
された文書を読み取って他のファクシミリ装置へ送信す
るために用いられるかもしれない。この時には、該他の
ファクシミリ装置が該文書を復号して文書101の再生
文書を得ることになろう。このようなシステムは、暗号
化文書がプリンタ(例えばレーザープリンタ)を持つコ
ンピュータシステムのような他のシステムで生成されて
いて、従来のファクシミリ装置システムによりファクス
を送信する時に、採用されるかもしれない。
【0043】内蔵ファクシミリ装置(例えばファクスモ
デム)を持つパーソナルコンピュータが本発明に利用さ
れるかもしれない。発信者は、パーソナルコンピュータ
上で文書を暗号化して、暗号化文書を受信者のファクシ
ミリ装置へ送信することができる。受信者は、受信した
ファクスを、他のファクシミリ装置から受信したかの如
く扱うことができる。発信者のコンピュータシステムに
モデムがないときには、暗号化文書を普通のプリンタに
よって印刷すればよい。そして、この印刷出力を通常の
ルートで、それを受信者へファクスする人に渡せばよ
い。ファクシミリ装置は、その暗号化文書をデジタルデ
ータとして読み取り、通信網へ送信することができる。
受信後に、ファクスは前述のように取り扱われる。
【0044】本発明には信頼できる任意の暗号化方法を
利用できる。例えば、本発明の機密保護ファクスシステ
ムに利用される暗号化は、DES(Digital Encrypti
onStandard)、Rivest Shamir Adlemen 法(RS
A)、あるいは、明らかになりつつある政府認可の”cl
ipper chip”もしくは”slip jack”法でかまわない。
【0045】本発明によるキーのやり取り(exchange)
は、例えばDESやDiffie-Hellman法のような様々な方
法によって行なうことができる。また、公開キー暗号方
式を利用してもよい。受信者は1つの公開されたキー
(受信者のビジネスカードに印刷されているかもしれな
い)を持っており、だれでもそのキーをファクスを送信
するために使用できるが、そのファクスを読むことがで
きるのは、その受信者だけである。
【0046】したがって、本発明はユーザ間でファクス
を安全に伝送する。ファクスは暗号化を利用することに
より安全に伝送され、指定された受信者によって入力さ
れたコードを用いない限り、それをデコードし復号する
ことはできない。
【0047】<配達証明ファクシミリ伝送>本発明は、
本発明のデジタル暗号化ファクシミリ装置を利用し
て、”配達証明”をし得るファクシミリ表現の伝送を可
能にする。
【0048】本発明にあっては、ファクスの受信プロセ
スにおいて、配達証明プロセスを有効にする証明指示を
発信者へ与える。一実施例では、本発明の配達証明指示
は、通信網を利用し発信者のファクシミリ装置へ返送さ
れる配達証明信号(あるいは配達証明要求信号)であ
る。
【0049】本発明において、配達証明ファクシミリシ
ステムは、様々な時点のある時点に配達証明指示(例え
ば信号)を与えるよう構成されるかもしれない。
【0050】例えば、復号前に配達証明指示を与えるよ
うにシステムが構成されるかもしれない。
【0051】別の実施例では、受信したファクスが暗号
化されている場合、受信者が本発明のファクシミリ装置
によってファクスを復号する時に、配達証明指示が通信
回線を介して発信者へ伝達される。したがって、発信者
は受信者が実際に情報を復号したことが分かる。
【0052】復号が行なわれるのは、伝送それ自体から
数分後であることも、数時間後、数日後、あるいは数週
間後のこともあり得る(また、別のファクシミリ装置上
で行なわれることもあり得る)。したがって、配達証明
指示はファクスがデコードされる時に送られるのであ
る。
【0053】配達証明指示は、これらファクス電文を受
信でき、かつ個別に指定し得る発信元ファクスモデム、
手形交換所あるいは別の適当な場所へ送信されるかもし
れない。さらに、プライバシー及び/または確実性のた
めに、配達証明に対して暗号化が利用されるかもしれな
い。
【0054】図4は本発明による配達証明ファクスを提
供するためのファクシミリ伝送システムのブロック図を
示す。
【0055】図4において、ソース文書401はファク
シミリ装置402へ入力され、該ファクシミリ装置40
2はファクシミリ装置404へファクス電文403を送
り、該ファクシミリ装置404は暗号化文書405を印
刷する。この印刷文書405は、不確定時間後に指定さ
れた受信者へ配布される。
【0056】指定された受信者が暗号化文書405をフ
ァクシミリ装置406へ送り込むと、該ファクシミリ装
置406は該文書を読み取り、デコードし、復号してソ
ース文書401の再生文書を出力する。
【0057】暗号化文書405の復号時に、配達証明信
号407をファクシミリ装置402へ送り返すことによ
り、該ファクスが復号されたことを知らせる。あるい
は、文書405の復号に先だって配達証明信号407が
送出され、配達証明肯定応答信号408がファクシミリ
装置406で受信されて始めて暗号化文書405が復号
される。
【0058】図5は図4に示したシステムによって配達
証明ファクスを送信するプロセスを示す。
【0059】図5において、発信者はまず、ソース文書
をファクシミリ装置402に挿入し、暗号化用秘密キー
を入力し、例えば送信ボタンを押すことによってファク
スの送信を開始させる(処理ブロック501)。ファク
シミリ装置402によって、ソース文書401が読み取
られて暗号化される時に、配達証明指示を受信するため
に指定された電話番号が文書情報と一緒にエンコードさ
れる(処理ブロック502)。
【0060】ファクシミリ装置402は発信者の電話番
号をソース文書401上の情報と一緒に暗号化し、ファ
クスを(ファクス電文403として)ファクシミリ装置
404へ送信する(処理ブロック503)。ファクシミ
リ装置404は暗号化ファクスを印刷し、該ファクスは
受信者へ渡される(処理ブロック504)。
【0061】なお、暗号化は、ファクシミリ装置402
でなくファクシミリ装置404によって行なわれるかも
しれない。しかし、そのようにした場合、ファクス電文
403の安全な伝送を保証するためには、ファクシミリ
装置402,404間に安全な電話回線を提供するST
Uが必要かもしれない。
【0062】不確定時間後に(点線の矢印として表現さ
れている)、受信者はファクシミリ装置406を使用し
て暗号化文書405を復号し、ソース文書401の再生
文書を作成する(処理ブロック505)。なお、ファク
スを受信したファクシミリ装置をファクスの復号にも利
用できるように、ファクシミリ装置406はファクシミ
リ装置404と同一のファクシミリ装置であるかもしれ
ない。復号プロセス中に、配達証明信号407がファク
シミリ装置402へ返される。本発明においては、配達
証明信号407は文書が復号されたことを知らせるため
に送信されるかもしれない。
【0063】別の実施例においては、配達証明信号40
7は、文書の復号要求として送られるかもしれない。こ
のような実施例では、配達証明信号の送信先が許可した
ときに、復号が行なわれる。
【0064】なお、ファクシミリ装置406は、文書に
エンコードされている指定電話番号を用いて配達証明信
号の送信先を確認できる。
【0065】暗号化ファクスを復号する責任のあるファ
クシミリ装置は、復号時に、エンコードされた電話番号
により指定されたファクシミリ装置に対して配達証明要
求信号の送信を試み、ビジー信号を受信するか、該電話
番号が無応答であるならば、配達証明信号の送信を遅ら
せ、その後ある時刻に配達証明信号を再送信することが
できる。その時刻に、発信者のファクシミリ装置がもう
ビジーでなければ、発信者により指定されたファクシミ
リ装置は配達証明要求信号を受信することができ、これ
によってファクスが指定された受信者に受領されたこと
を指示する。
【0066】図6は、本発明による配達証明ファクスの
復号プロセスの一実施例を示している。
【0067】図6において、暗号化ファクスが受信され
た後、受信者は、その暗号化ファクスをファクシミリ装
置に挿入して、該暗号化ファクスを復号するためのコー
ドを入力する(処理ブロック601)。このコードは、
受信者の秘密コードかもしれない。ファクシミリ装置は
ファクスの暗号化情報をメモリに読み込む。暗号化情報
の読み取りは、該文書がファクシミリ装置の文書フィー
ダーに入れらると直ぐに行なわれるかもしれない。
【0068】処理ブロック602において、ファクシミ
リ装置は証明先装置(すなわち暗号化情報中に指定され
ているファクシミリ装置)と連絡をとる。本発明では、
ファクシミリ装置は受信ファクスにエンコードされてい
る番号へ、配達証明信号を送信する。一実施例では、こ
の配達証明信号を送信した後に、暗号化ファクスが復号
されて印刷される。
【0069】一実施例では、ファクシミリ装置は、配達
証明信号を復号キー要求と一緒に送信する。この要求
は、公開キーを含むかもしれず、また、受信者の秘密キ
ー及び証明先装置の公開キーを用いて暗号化されるかも
しれない。ファクシミリ識別情報が、要求の発信場所の
識別及び/または復号を要求されている文書の識別のた
めに用いられるかもしれない。
【0070】証明先装置は、受信者の秘密キーを用いて
要求を復号する。証明先装置は、復号を許可するか判断
することができ、かつ要求に応じることができるならば
復号キーを送信する。この復号キーは、要求元ファクシ
ミリ装置の公開キーを用いてエンコードされるかもしれ
ない。
【0071】この復号キーは要求元ファクシミリ装置に
よって受信される(処理ブロック603)。このファク
シミリ装置は暗号化ファクスを復号し、復号した情報を
印刷してオリジナル文書の再生文書を作成する(処理ブ
ロック604)。
【0072】復号を行なうために利用されるファクシミ
リ装置は、エンコードされた番号により指定されたファ
クシミリ装置が配達証明信号の伝送のために接続される
場合にだけ、ファクスを復号することを許可される。こ
のファクシミリ装置は、発信者のファクシミリ装置がビ
ジーならば、受信ファクスを復号しない。
【0073】一実施例においては、デコーディング要求
ファクシミリ装置は暗号化データを文書により指定され
た場所へ送信し、その場所でデータがデコードされ、印
刷のためにデコーディング要求ファクシミリ装置へ送り
返される。
【0074】配達証明要求信号は、暗号化ファクスの送
信に使用されたファクシミリ装置以外のファクシミリ装
置へ直ちに送信されるかもしれない。一実施例では、こ
の他のファクシミリ装置は、文書が指定された当事者に
受領されたことを保証するため文書監視用の中央手形交
換所や施設といった、様々な場所に置かれるかもしれな
い。
【0075】一実施例では、ファクスが送信された後で
あっても、それを受信者が復号する前であれば、発信者
は要求を拒否し受信者に対する許可を取り消すことがで
きる。例えば、指定した期間が経っても受信者がまだ暗
号化ファクス電文を復号しない場合、発信者は受信者に
対し、そのファクスの復号を拒否するようプログラムす
ることができる。こうすることで、時機外れの情報が受
信者により復号されないようにする。一実施例では、こ
れは当該ファクシミリ番号に配達証明信号を認識させな
くすることによって達成されるかもしれない。
【0076】さらに、本発明は発信者をしてファクス文
書の一部分について復号の許可を取り消させる機能を提
供する。すなわち、発信者は、配達証明信号を受信する
ファクシミリ装置を、ファクスの一部分を復号する許可
しか与えないようにプログラムすることができる。これ
は、一実施例では、文書の部分部分を異なった暗号化手
法を用いて暗号化し、そして特定の復号キーしか与えな
いことによって達成されるかもしれない。そうすれば、
必要なキーが証明先装置により提供されないために、情
報の一部は復号できない。このことは、オリジナルのフ
ァクス中の情報の一部分がもう通用しない場合や、ある
いは、受信者がその情報を読むことを発信者がもはや希
望しない場合に、役立つかもしれない。
【0077】一実施例では、暗号化データがデコーディ
ング要求ファクシミリ装置から、ある場所へデコーディ
ングのために送信される場合、オリジナル発信者(例え
ばオリジナルファクスの発信者)がデコードされること
を希望したデータ部分だけがデコーディング要求ファク
シミリ装置へ返送される。さらに、証明先装置は、配達
証明要求を受信した時に更新した情報を送信するかもし
れない。
【0078】なお、ファクス復号/配達証明信号は、全
ての現行のファクス伝送に伴うファクス”肯定応答”
(acknowledge)信号とは異なる。この信号は、受信者
が電文を復号する時に必ず、文書上に指定されたファク
シミリ装置へ送られる。一実施例では、受信者は復号さ
れたファクシミリ装置を電話回線を通じて利用できる時
に暗号化ファクス文書を復号できるだけである。復号さ
れたファクス電文を受信者が受領したと発信者が確信す
るのは、この時点である。
【0079】このように、本発明は二人の当事者間でフ
ァクシミリにより配達証明可能な情報伝送をすることが
できる。受信者は、到来する文書に”署名”するため
に、その到着時にいる必要がない。文書は、それを受信
者自身が復号するまで”受信ファクス”パイル(pile)
内に留まることができる。受信者が実際に文書に署名す
るのは、それを復号する時である。したがって、配達証
明ファクスをいつでも、たとえそれを実際に受信する受
信者がいなくとも、送信することができる。
【0080】この配達証明ファクスシステムの一つの利
点は、大容量のメモリをファクシミリ装置に追加する必
要がないことである。全ての情報、特に発信者によって
指定されたファクシミリ装置の”回答”電話番号は、暗
号化文書自体に格納される。このような構成を採用する
ときに必要となるファクス回路は、簡単かつ安価であ
る。さらに、本発明の配達証明ファクスは、オーバーナ
イト・デリバリー・システム(overnight deliverry sy
stem)や米国郵便よりも早く低廉である。
【0081】<本発明の文書伝送装置の一実施例>図7
は、本発明の文書伝送装置の一実施例の概要をブロック
図として示す。
【0082】この本発明装置はデジタル処理装置であ
る。当面の好適実施例においては、このデジタル処理装
置はデジタルファクシミリ装置を構成する。一実施例で
は、デジタルファクシミリ装置の動作が、スキャナ、プ
リンタ及びコンピュータを利用して模擬される。
【0083】図7において、本発明の装置は情報通信の
ためのバスあるいは他の通信手段701を有する。情報
処理のためのコントローラ702がバス701に接続さ
れる。情報及びコントローラ702用命令を格納するた
めのランダムアクセスメモリ(RAM)または他のダイ
ナミックメモリ装置703(一般にメインメモリと呼ば
れる)も、バス701に接続される。バス701には、
静的情報及びコントローラ702用命令を格納するため
のリードオンリーメモリ(ROM)または他のスタティ
ックメモリ装置704、情報及び命令を格納するための
磁気ディスク及びディスクドライブのようなデータ記憶
装置705も接続される。
【0084】この処理装置は、選択されたハードコピー
の文書を当該ファクシミリ装置に読み込むための、バス
701に接続されたスキャナ706も有する。このスキ
ャナ706は、普通の画像はもとより、画像のデジタル
表現(すなわちデジタルペーパー)を読み取ることがで
きる。スキャナ706が普通の画像とデジタルペーパー
のどちらを読み取っているか識別するために、読取り中
のハードコピー文書の一部を調べて、その文書がデジタ
ルペーパーであると判断する何等かのオートメーション
が採用されるかもしれない。別の実施例においては、読
取り中のハードコピーがデジタルペーパーであることを
スキャナ706に指示するキーが入力される。
【0085】一実施例においては、スキャナ706はグ
レースケールスキャナである。当面の好適実施例では、
その解像度は200DPIである。スキャナ706は、
スキャンした画像の各ピクチャーエレメント、すなわち
画素をデジタル値に変換する。他の実施例では、スキャ
ナ706はビットマップスキャナで、各ハードコピー入
力文書の画像を、ある所定の空間分解能でスキャンして
デジタル値を出力する。これらのデジタル値が集まっ
て、当業者に周知のビットマップと呼ばれるデータ構造
を生成する。
【0086】一実施例では、コントローラ702は暗号
化と復号も行なう。なお、コントローラ702は、スキ
ャナ706の入力に関して、図8及び図9に示したエラ
ー訂正エンコーディング、エンコーディング、デコーデ
ィング、及びエラー検出訂正の処理を行なう。このよう
に、一実施例では、コントローラ702は本発明のエン
コーダ及びデコーダとして働く。
【0087】受信した文書及びスキャナに入力された文
書(暗号化文書がファクシミリ装置により復号するため
入力される時など)の可視表現を提供するため、ハード
コピーを印刷するハードコピー装置707もバス701
に接続される。一実施例では、ハードコピー装置707
はファクシミリ装置のプリンタ部である。他の実施例で
は、ハードコピー装置707はプロッターあるいはプリ
ンタ、例えばビットマップイメージを普通紙に印刷され
る画素に展開するビットマッププリンタであるかもしれ
ない。
【0088】さらに、ユーザーがコントローラ702、
スキャナ706及びハードコピー装置707と対話でき
るようにするため、人間もしくはユーザーインターフェ
イス708が含まれる。ユーザーインターフェイス70
8は、それを介して、ユーザーがファクシミリ装置(す
なわちコントローラ702、スキャナ706及びハード
コピー装置707)に対し制御指令及び電話番号を入力
し、またファクシミリ装置からのフィードバックを受け
取る入出力装置を意味する。このフィードバックは、ユ
ーザーが入力した指令に応じてファクシミリ装置によっ
てとられたアクションを示す。
【0089】ユーザーインターフェイス708は、図8
及び図9と関連して後述される暗号化処理及び復号処理
のためのキーを入力するためにも利用される。このキー
に応じて、コントローラ702はメモリをアクセスし実
行すべき暗号化の種類を決定する。このメモリは暗号化
のために用いられるコードを格納している。秘密ファク
スを送信する時に、キーが復号用ファクシミリ装置にも
入力され、復号を可能にするために同様のアクセスを起
こさせる。なお、暗号化/復号に関してキーを利用する
ことは、当該分野において周知である。
【0090】ユーザーインターフェイス708は、英数
字のほかに情報通信及びコマンド選択のためのキーを有
する英数字入力装置、カーソルの動きを制御するための
カーソル制御装置、及び/または情報をファクシミリユ
ーザーに表示するCRTや液晶ディスプレイ等のディス
プレイ装置を含むかもしれない。
【0091】ネットワークインターフェイス710は通
信チャネル(例えばポート)と接続できるようにする。
ネットワークインターフェイス710は、コントローラ
702と協働して、通信網によるファクス伝送を可能に
する。
【0092】なお、当面の好適実施例では、以上の構成
要素は単一のファクシミリ装置に統合されるが、それら
各構成要素、例えばスキャナ706とハードコピー装置
707を独立した要素としてもよい。一実施例では、ス
キャナ706及び/またはハードコピー装置707は、
専用通信回線または交換通信網を利用してバス701に
接続されるかもしれない。
【0093】ファクス電文の配達証明を可能にするため
に利用されるファクシミリ装置は、暗号化/復号のほ
か、典型的なファクシミリ装置を実現するのに必要なハ
ードウエア/ソフトウエアを含む。本発明のファクシミ
リ装置は他のファクシミリ装置をダイヤル呼出しする機
能を含むが、僅かな変更によって、ファクシミリ電文を
読み取ったデータから指定応答電話番号を認識し、復号
中にその電話番号をダイヤルすることが可能になる。こ
のことは、暗号化ファクス電文上にある領域を再定義
し、そこに指定応答電話番号が常に置かれるようにすれ
ば、容易になるかもしれない。そのようにすれば、ファ
クシミリ装置は、暗号化ファクス電文の読取り時に、そ
の予め決めた場所で応答電話番号を確認できることにな
る。
【0094】さらに、本発明のファクシミリ装置は、配
達証明指示を指定されたファクシミリ装置に与える機能
を有する。この指示は、ネットワークインターフェイス
710を介し既存の通信網により送信される信号である
かもしれない、また、2つのファクシミリ装置間で接続
を確立するために既に伝送された情報に続く数バイトか
らなるかもしれない。例えば、これらの追加バイトはフ
ァクシミリ装置が動作するボーレートを決定するセット
アッププロトコルで送信されるかもしれない。本発明に
よって利用される追加ハードウエアとして、配達証明信
号を送出しているファクシミリ装置に暗号化ファクスを
復号させるのに必要な承認を与えるために、配達証明信
号に応じてアクセスされるメモリがある。
【0095】<デジタルデータの暗号化とフォーマッテ
ィング>図8は本発明のエンコーディングプロセスを示
す。このエンコーディングプロセスは、デジタル情報を
格納した1枚のペーパーを生成する。よって、本発明の
エンコーディングプロセスの結果は、本明細書では、”
デジタル”ペーパーと呼ばれる。
【0096】図8を参照する。本発明では、データソー
ス801はデジタルデータからなる。一実施例では、デ
ータソース801はスキャン装置によってデータソース
を読み取ることによって得られる。本発明においては、
このスキャン装置はファクシミリ装置のスキャナ部分で
ある。なお、当面の好適な実施例では、ペーパーの読み
取りデータはデジタルデータからなる。また、そのデー
タに施される圧縮が、図8に圧縮処理802により示さ
れている。別の実施例では、データソース801はAS
CIIデータファイルやJPEG圧縮カラー画像かもし
れない、さらに、特にパーソナルコンピュータコンピュ
ータを利用してデータがファクスされており、そのソー
スが今格納されているファイルである時には、バイナリ
の実行可能ファイルから得れるかもしれない。言い換え
れば、本発明のデータソース801はどのようなソース
から与えられてもよく、テキスト、ファクスデータ、グ
レースケール画像データ、さらにはカラー画像データが
含まれる。
【0097】なお、本発明においては、圧縮は行なわれ
ても行なわれなくともよい。圧縮が行なわれる場合、圧
縮したデータをオリジナルと同じに再生する必要がある
か否かに応じて、損失性圧縮方法及び非損失性圧縮方法
を含む、様々な方法を使用してよい。
【0098】データソース801がデジタル形式であ
り、かつ任意の必要な圧縮が行なわれると(処理ブロッ
ク802)、データは暗号化される(処理ブロック80
3)。一実施例では、暗号はソフトウエアを使って行な
われる。一実施例では、元のデータを、シードとしての
秘密キーを用いて生成した擬似乱数系列と排他的論理和
することにより、ソフトウエア暗号化がなされる。な
お、この場合、復号処理(後述)は単にデータを同じ擬
似乱数系列と排他的論理和することである。この種の暗
号化処理は、擬似乱数系列のシードとして用いられるキ
ー長が短く、かつ、2つ以上の電文に同一のキーが使用
される可能性があるために、安全性が完璧なデータ暗号
化方法ではない。この種の暗号化を打ち破る周知の方法
がある。
【0099】暗号化によって安全なデータを得るため
に、擬似乱数系列に代えワンタイムパッド(one time p
ad)を採用することができる。ワンタイムパッドは、両
当事者(すなわち”暗号化”側当事者及び”復号”側当
事者)に知られている乱生成されたビット列からなり、
暗号化プロセスで1回だけ用いられる。ワンタイムパッ
ドにおいては、キー長は電文長と等しく、100,00
0ビットを超えるかもしれない。ワンタイムパッドは1
回だけ使用されるので、擬似乱数系列に用いられるのと
同じ攻撃にやられにくい。
【0100】別の実施例では、DES(digital encryp
tion standard)またはRSA法を利用し暗号化処理が
行なわれるかもしれない。RSA法では、当該分野で周
知のように、掛け合わされる2つの素数を用いてデジタ
ルデータが暗号化される。この2素数のそれぞれが約2
00桁である場合、RSA法は非常に安全な暗号化方法
を提供する。なお、DESをフィードバックモードの一
つで用いるか、あるいはRSA法を用いるためには、デ
ジタルデータストリームのエンコーディング及びデコー
ディングでエラーを生じないことが必要である。エラー
が生じると、そのエラーの位置から先の全てのデータが
失われる可能性がある。あるいは、暗号化プロセスを周
期的にリスタートすることができ、そうすれば極端に多
いエラーが発生しないかぎり電文の一部分しか失われな
い。なお、どのようなデジタル暗号化方法を本発明で採
用してよい。
【0101】所要の圧縮及び暗号化の後で、エラー訂正
エンコーディングが行なわれるかもしれない(処理ブロ
ック804)。デジタルチャネルとして普通紙が使用さ
れるので、本発明のエラー訂正はデジタル入力及びデジ
タル出力のもう一つのボックスとみなすことができる。
エラー訂正エンコーディング(処理ブロック804)
は、訂正ビットまたは”パリティ”ビットを暗号化され
たデータソース801のデジタル情報に付加する。一実
施例では、エラー訂正はソフトウエアを利用して行なわ
れる。エラー訂正を行なうために用いられるソフトウエ
アは、フォワード(forward)エラー訂正を提供する、
GF(256)以上の短縮−インターリーブ・リードソ
ロモンコード(shortened-interleaved Reed-Solomon
code)である。GF(256)以上のリードソロモン
コードでは各ボックスから1バイトのデータが取り出さ
れ、ある限定されたフィールド内で加算及び乗算を用い
結合されることによって、2バイトのチェックサムバイ
トを生成する。一実施例では、これらのチェックサムバ
イトは、ページ上の最後の2つのボックス内にエンコー
ドされる。
【0102】リードソロモンコーディングと、その”短
縮”及び”インターリブ”なる用語に関するこれ以上の
情報は、Richard E.Blahut, "Theory and Practi
ceof Error Control Codes,”Addison-Wesley,
1983を参照されたい。
【0103】以下に述べるように、一実施例では、デー
タは受信ファクシミリ装置によって、あるフォーマット
で印刷され、そのフォーマットによって、該データは普
通紙のページ上に分散したいくつかのボックス内に記憶
される。エラー訂正コードは、ページ上の1つのボック
ス内に記憶されるバイト数に等しい量ずつインターリー
ブされる。したがって、一つのボックス全体が失われて
も訂正不可能なエラーを生じない。この実施例の場合、
最初の10個のボックスの各ボックスの1バイトを用い
てパリティビットが計算され、これが最後の2個のボッ
クスに記憶される。なお、本発明においては、パリティ
ビットのボックスは、普通紙上の他のデジタルデータの
ボックスと全く異なるところがない。データボックスの
場合と全く同様に、一つのパリティボックスが失われて
もメッセージ全体を組み立ることができる。一実施例で
は、20個のデータボックスが紙上にデータを記憶する
ために用いられる。
【0104】フォーマッタ(formatter)に関する情報
を利用してエラー訂正のパラメータを選択するするのに
比べ、有利な点がある。すなわち、エラー訂正は任意の
バイトの組をグループにすることができるので、それら
のバイトのページ上の位置が分かっていれば、エラー訂
正で用いられるバイトはページ上の分離したバイトであ
ってもよい。そのようにすれば、普通紙の大きな部分が
ダメージを受けた場合(例えばコーヒーをこぼして汚し
たような場合)にも十分対応可能なエラー訂正ができ
る。さらに、パラメータをデコーダに基づいて選ぶこと
ができる。ゆえに、非常に高解像度のスキャナがデコー
ドに使用されたときには、コーダはより多くのデータの
転送を試みることができるであろう。スキャナが大きな
プラテンを持っている場合には、より多くの情報をデコ
ードできる(他は等しいとして)。特定の受信機が非常
にノイズの多いときには、さらに強力なエラー訂正方法
が用いられるかもしれない。
【0105】データソース801がデジタル形式で、所
望の圧縮が行なわれ(処理ブロック802)、暗号化
(処理ブロック803)及び所望のエラー訂正エンコー
ディング(処理ブロック804)が行なわれたならば、
該デジタルデータは印刷可能な特有の色画素にフォーマ
ットされる(処理ブロック804)。一実施例では、デ
ジタルデータは白黒画素にフォーマットされる。一実施
例では、該画素はフォトコピアのプリンタ部で印刷され
る。
【0106】本発明のフォーマッティングステップ(処
理ブロック805)は、デジタルビット列を、正確にス
キャンできる形式かつファクシミリ装置が読み取り可能
な形式へ変換する役割がある。
【0107】フォーマッティング(処理ブロック80
5)の後、データは印刷される(処理ブロック80
6)。本発明では、データの印刷は、ファクシミリ装置
のプリンタ部を用いて行なわれる。
【0108】ビットを紙上に書くため、まず、紙片上に
格納すべきデータストリームは、1ブロックの白黒ドッ
トすなわちデータ画素として紙上に格納される。一実施
例では、”1”のビットは白ドットとして、”0”のビ
ットは黒ドットとして格納されるかもしれない。スキャ
ンサンプルが印刷された画素内に納さまるように、使用
されるデータ画素はスキャン解像度より大きくなければ
ならない。さらに、各画素の読取位置を正確に決定でき
るようにするために、枠(境界)がデータブロックの周
りに設けられる。このようなデジタルデータボックスの
一例が図10に示されている。データブロックが大き過
ぎると、紙の伸び及びスキャナのミスアライミメントに
よってオリジナルデータの再生が困難になることがあ
る。
【0109】図10を参照する。当面の好適な実施例に
おいては、データの間隔及び整列を確実に測定できるよ
うにするため、白黒ビットがページ上のいくつかのボッ
クスに入れられる。一実施例では、図11に示すように
(ヘッダー情報は示されていない)、8 1/2 ×11イ
ンチの紙片に対して20個のデータボックスが用いられ
る。一実施例では、各ボックスは、データ画素3個分の
太さで大部分が黒の境界を持っている。各ボックスの周
りに境界を持たせることによって、ボックスのエッジの
位置確認が容易になる(デコーディング時)。また、各
ボックスの各コーナーに大きな白画素が存在することに
も注目されたい。ボックスを調べると、左右のエッジに
沿って交互に白黒反転する画素があることに気付く。こ
れらの画素は、データ読み込み時に水平方向の画素ライ
ンの現在位置を正確に測定するために用いられる。白黒
画素の交番パターンは、画素の垂直方向の間隔のばらつ
きを補償するために、各ボックスの左右エッジに付加さ
れていることに注意されたい。これらの交番画素は、画
素行間の垂直方向間隔のばらつきの大きさが、データ読
み込み(デコード時)のエラーを引き起こすほどでない
場合には、必要とされない。
【0110】なお、一実施例では、数バイトのデータを
それぞれ記憶する小さなボックスが20個用いられる
が、任意個数のボックスを用いてもよい。これは設計上
の選択の問題である。ボックスが小さいと、枠のための
オーバヘッドが増加し、また、ボックス間スペースはデ
ータに利用されないが、エンコードされたデータに付加
しなければならない訂正データの量が少なくて済む(す
なわち、エラーレートが低いから)。
【0111】また、本発明はグレースケール・インクを
用い、グレーレベルで付加情報を格納し得ることにも注
目されたい。そのようにすれば、例えば、8つのグレー
濃度を用い、グレースケールプリンタ及びスキャナによ
って3ビットデータを得ることができる。
【0112】<本発明のデコードプロセスの概要>図9
は本発明のデコードプロセスを示す。本発明のデコード
プロセスは、1度に1ステップずつエンコードプロセス
の逆動作を行なう。最初に、デジタルペーパのシートが
読み取られる(処理ステップ901)。読み取られたデ
ータが次にサンプリングされることにより、エンコード
プロセスが受領したバイナリシーケンスを表わすバイナ
リシーケンスが生成される(処理ステップ902)。読
み取りの結果は、エンコーダに与えられたバイナリシー
ケンスと殆ど同じバイナリシーケンスであることに注意
されたい。読み取りの結果が、エンコーダに送られたデ
ータの正確な複製を生成しないことがある。これはデー
タスキャンのエラーによるかもしれない。例えば、スキ
ャンプロセス中のレジストレーションのエラー、平面
度、スキュー、スキャナの故障により、正確な複製がデ
コーダに送られないことがある。
【0113】”デジタル”ペーパがデコードされた後
(処理ブロック902)、エラー検出・訂正が行なわれ
る(処理ブロック903)。このエラー訂正は、ペーパ
が損傷したことによる、あるいは画素位置の正確な予測
に失敗したことによる、データの喪失を補正する。エラ
ー検出・訂正プロセス(処理ステップ903)は、エン
コーディングプロセス(図8)で行なわれるエラー訂正
エンコーディングの逆処理である。エラー検出・訂正
は、図8のエンコーディングプロセス中に付加されたパ
リティビットを用いて行なわれ、発生した可能性のある
エラーを訂正する(処理ブロック903)。このエラー
の原因としては、ホッチキス針、パンチ穴、紙の退色、
技術的問題、その他の紙の欠陥や損傷が考えられよう。
【0114】所要のエラー訂正後、データが復号される
(処理ブロック904)。この復号処理(処理ブロック
904)は、エンコーディングプロセス(図8)に行な
われた暗号化の逆処理である。一実施例では、復号プロ
セスは、暗号化で用いられたものと同じキーを使用する
必要がある。同一のキーを使うことによって、オリジナ
ルデータが再生される。
【0115】所要のエラー訂正及び復号が行なわれた
後、データは伸長されるかもしれない(処理ブロック9
05)。この伸長を行なうか否かは、エンコーディング
プロセスで圧縮が行なわれたか否かによって決まるもの
で、伸長はデータをできる限りオリジナルに近い形に復
元するために行なわれる。
【0116】デコーディング(処理ブロック902)、
エラー検出・訂正(処理ブロック903)、復号(処理
ブロック904)及び所要の伸長(処理ブロック90
5)の後、再生データが得られ、これを印刷し、表示
し、またはディスクに格納することができる。一実施例
では、データは印刷される(処理ブロック906)。一
実施例では、オリジナルデータが単純なスキャンデータ
であったときは、オリジナルのコピーを印刷することが
できる。他の実施例では、オリジナルデータが数ページ
のASCIIまたはポストスクリプトデータであった場
合、データを印刷しまたはファイルに格納することがで
きる。他の実施例では、オリジナルデータがJPEG圧
縮カラー画像であった場合、その画像を表示できる。
【0117】本発明の暗号化(と復号)の方法がエンコ
ーディングプロセス及びデコーディングプロセスに統合
された場合、本発明は普通紙を用いて秘密性及び真正性
を保つ方法でデータ情報を転送する。本発明では、この
秘密性は、文書の暗号化及び復号が行なわれる時に、ユ
ーザーに知られているキーもしくはコードを使用するこ
とによって、容易に得られる。なお、本発明は、ファク
シミリを利用して情報の暗号化を行なう。本発明を利用
するときには、ユーザーは親展文書をファクシミリ装置
にセットし、暗号ボタンを押し、そして秘密キーを押す
ことになろう。そうすると、ファクシミリ装置は、その
シートをスキャンして暗号化されたコピーを出力するで
あろう。この暗号化コピーは意図した受信者へ届けられ
るであろう。受信者は、その暗号化コピーをファクシミ
リ装置に入力し、復号ボタンを押し、同じの秘密キーを
入力する。そうすると、ファクシミリ装置はオリジナル
文書の判読可能なコピーを出力する。また、本発明によ
れば、暗号化コピーを通常の文書と同様に扱うことがで
きるようになり、コピーしたりホッチキス止めをしたり
しても最終的な復号文書に大して影響を及ぼさない。
【0118】本発明によれば、秘密キーを知らない者は
暗号化文書の内容を確かめることができないので、文書
の確実な暗号化が可能である。
【0119】本発明のもう一つの有用な用途は、文書の
認証である。特に、本発明は署名されたファクシミリ電
文の認証に利用できる。デジタル署名を用いることよっ
て、認証が容易になろう。ファクシミリで文書のデジタ
ル署名が可能ならば、デジタル署名をあらゆる商取引に
利用されるかもしれない。認証は、人が判読可能な文書
に、デジタル暗号化データの小ブロックを付加すること
によればよかろう。秘密キーを用いることによって、そ
の小ブロック内のデジタルデータを取得し、その発行元
を確認できることになる。さらに、正しいキーまたはコ
ードを使用しなければ、デジタルペーパを生成させるこ
とができないので、偽造を防止し、あるいは秘密情報を
提供することができる。
【0120】<デジタルペーパの読み取り>デジタルペ
ーパをデコードするため、そのシート全体がスキャナに
よって高解像度で読み取られる。一実施例では、シート
全体がグレースケールスキャナによって読み取られる。
読み取られたデータからバイナリ系列を生成するため、
ソフトウエアルーチンが用いられる。このソフトウエア
ルーチンにより生成される結果は、バイナリ系列であ
る。このデコーディングルーチンのフローチャートが図
12に示されている。なお、図13はデコーディングプ
ロセスの一部を説明するものである。
【0121】図12を参照する。デジタルペーパーがオ
ーバーサンプル法(over sampledmanner)で読み取られ
ると、デコーディングルーチンはまず、黒境界をサーチ
することによってページ上のボックスの位置を検出する
(処理ブロック1101)。一実施例では、黒境界のサ
ーチは、行を所定数の黒画素が見つかるまでスキャンす
ることによって行なわれる。当面の好適実施例では、境
界は3画素の太さである。ページ上のボックスの個数及
びおおよその位置を、デコーディングプロセスが知って
いるものとする(デジタルペーパがどのように生成され
るかをデコーディングプロセスは知っているから)。し
かし、フルページのテキスト上でもフレームを容易に識
別できるから、そのように仮定しなくともよい。また、
一実施例では、ボックスのサイズをデコーディングプロ
セスが知っている。したがって、ある境界の位置が検出
されたならば、当該ボックスの他の境界が見つかるまで
垂直方向及び水平方向にサーチすることによって、他の
境界の位置が検出される(処理ブロック1102)。
【0122】データブロックの境界の位置が検出された
後、各ボックスの各コーナにある4個の白ドットの位置
が検出される(処理ブロック1103)。一実施例で
は、これらの白ドットの位置検出は、コーナをサーチし
て最高輝度の画素を捜すことによりなされる。一実施例
で用いられるスキャン分解能は印刷分解能の2倍以上で
あるので、各コーナで数個の白画素がスキャンされるは
ずである。
【0123】暗号化されたページが数回コピーされるか
もしれないので、情報画素間の間隔が変化するかもしれ
ない。そうすると、画素行がスキャン行に対し完全には
整列しなくなる。最高輝度の画素が、データの他の部分
を見つけるための正確な位置として利用される。換言す
ると、本発明によれば、4個の白コーナードットは、ボ
ックス内の情報画素間の水平方向間隔を測定するために
利用される。ボックスの(データ画素数で表わされた)
幅及び高さが分かっており、かつコーナの位置が検出さ
れたならば、水平方向及び垂直方向の間隔が決まる(処
理ブロック1104)。
【0124】コーナが見つかった時に水平方向及び垂直
方向の間隔を知るため、エンコーディングプロセス中に
垂直方向間隔のばらつき補正用にボックスの左右エッジ
に付加された白黒画素の交番パターンを調べて、情報画
素間の垂直方向間隔を測定する。まず、上側の2つのコ
ーナが仮想直線で結ばれる(処理ブロック1104
A)。この接続の様子が図13に明示されている。次
に、これらのコーナの間隔の途中に一つの同期化カラム
が想定される(処理ブロック1104B)。この同期化
カラムは図13に仮想直線として示されている。次に、
デコーダは同期化カラム上の全ての遷移を検出する(処
理ブロック1104C)。一実施例では、デコーダは黒
から白または及び白から黒への全ての遷移の位置を記録
する。次に、左側の2遷移点の間の点から、右側の二つ
の遷移点の間の点まで、仮想直線を引くことができる
(処理ブロック1104D)。このような仮想直線は図
13に示されている。データ行中のある行が他の行に比
べ極端に短く、かつ極端に高い場合でも、行を読むため
の正確な位置を決定可能である。最後に、データ画素数
は分かっているので、この水平方向の直線を正しい個数
の部分に分割し、正しい位置でサンプリングすることが
できる(処理ブロック1104E)。
【0125】測定した垂直方向及び水平方向の間隔を用
いて、データ画素をサンプリングできる2次元格子を計
算することができる。最後に、データボックスが水平方
向に調べられ、予測された位置のサンプルが白より黒に
近いときには”0”ビットが出力され、そうでないとき
には”1”ビットが出力される(処理ブロック110
5)。一実施例では、所望位置に近接した4画素の二重
線形補間が、データ値の決定に用いられる。実位置の画
素値が補間されたならば、平均値が白画素または黒画素
の期待値と比較される。そして、サンプル画素が白に近
いときには、当該画素は”1”データビットとされ、そ
うでないときには”0”データビットとされる。なお、
他の補間方法及びサンプリング方法が用いられてもよ
く、またそれらは当業者に周知である。例えば、より高
速な方法では、補間を全く行なわず、所望のサンプル点
に最も近い画素が利用されるであろう。
【0126】なお、バイナリデータが空間に展開される
ため、デジタルペーパーはディスク記憶に類似してい
る。したがって、RLL,MFM,M2FM等の周知の
ディスク記憶方式を、エンコーディングの改善のために
利用できる。これらの方式の殆どは、データの状態では
なくデータの遷移を利用する。この場合、色それ自体で
はなく、ある色から他の色へ変化する位置によってデー
タはエンコードされる。もう一つの可能な改良方法は、
画素間隔及びデータ位置を正確に測定するためにインク
の遷移を利用する方法である。しかして、インクの遷移
はデータだけでなく画素間隔も提供する。デコーディン
グはフェーズロックループ法によって行なわれる。
【0127】本発明の多くの変形及び修正は、当該技術
分野の通常の知識を有する者にとって以上の説明を読め
ば明白であろうが、説明のために図示及び論述した実施
例に限定されると考えるべきでない。
【0128】なお、次に列挙する方法、システム及び装
置はすべて本発明に包含されるものである。
【0129】(1) オリジナル文書を第1の場所から
第2の場所へ送信するための、以下のステップからなる
方法:第1の場所において、オリジナル文書を第1のデ
ジタルデータ値系列として獲得するステップ;該第1の
デジタルデータ値系列を暗号化して暗号化データ集合を
生成するステップ;該暗号化データ集合を通信網により
第2の場所へ送信するステップ;該第2の場所におい
て、該暗号化データ集合を紙片に印刷して該オリジナル
文書の暗号化表現を作成するステップ;該暗号化表現を
復号して第2のデジタルデータ値系列を作成するステッ
プ;及び該第2のデジタルデータ値系列を実媒体に固定
して該オリジナル文書の再生文書を作成するステップ。
【0130】(2) 上記(1)の方法において、暗号
化のステップはキーを入力するステップを有し、該デジ
タルデータ値系列は、入力されたキーに従って暗号化さ
れる方法。
【0131】(3) 該暗号化データ集合を、画素の複
数の連続した行及び複数の連続した列を有する少なくと
も1つのデータボックスにフォーマットするステップを
さらに有し、該暗号化データ集合が該少なくとも1つの
ボックスとして印刷される、上記(1)の方法。
【0132】(4) 上記(3)の方法において、該フ
ォーマットするステップは、該少なくとも1つのデータ
ボックスを、複数のデータ行間の垂直方向境界を識別す
るための交番画素を少なくとも2つの対向した辺に沿っ
て有し、かつ、コーナーに該少なくとも1つのデータボ
ックス内の画素間の水平方向間隔を測定するための画素
を有する枠で囲むことを含む方法。
【0133】(5) 上記(1)の方法において、該復
号のステップは、該紙片を読み取って暗号化されたデー
タ値系列を生成し、第2のキーを入力し、該第2のキー
に従って該暗号化データ値系列を復号するステップを含
む方法。
【0134】(6) 上記(1)の方法において、第2
のデジタルデータ値系列を固定するステップは、該第2
のデジタルデータ値を紙片に印刷するステップを含む方
法。
【0135】(7) 該第2の場所において、該暗号化
データ集合が受信された後に該暗号化データ集合を復号
して第1のデジタルデータ値系列の復号したものを生成
し、該第1のデジタルデータ値系列の該復号したものを
暗号化して、印刷するための暗号化データ集合を生成す
るステップをさらに有する上記(1)の方法。
【0136】(8) 上記(1)の方法において、該獲
得するステップはオリジナル文書を読み取ることからな
る方法。
【0137】(9) オリジナル文書を第1の場所から
第2の場所へ送信するための、以下のステップからなる
方法:第1の場所において、オリジナル文書を第1のデ
ジタルデータ値系列として獲得するステップ;該第1の
デジタルデータ値系列を暗号化して暗号化データ集合を
生成するステップ;該暗号化データ集合を、画素の複数
の連続した行及び複数の連続した列を有する少なくとも
1つのデータボックスにフォーマットするステップ、こ
こにおいて、該フォーマットのステップは、該少なくと
も1つのデータボックスを、複数のデータ行間の垂直方
向境界を識別するための交番画素を少なくとも2つの対
向した辺に沿って有し、かつ、コーナーに該少なくとも
1つのデータボックス内の画素間の水平方向間隔を測定
するための画素を有する枠で囲むことを含む;該暗号化
データ集合を通信網により第2の場所へ送信するステッ
プ;該第2の場所において、該暗号化データ集合を紙片
に印刷して該オリジナル文書の暗号化表現を作成するス
テップ;該暗号化表現を復号して第2のデジタルデータ
値系列を作成するステップ;及び該第2の場所におい
て、該第2のデジタルデータ値系列を実媒体に固定して
該オリジナル文書の再生文書を作成するステップ。
【0138】(10) 上記(9)の方法において、該
暗号化のステップはキーを入力するステップを有し、該
第1のデジタルデータ値系列は該入力されたキーに従っ
て暗号化される方法。
【0139】(11) 上記(9)の方法において、該
復号のステップは、普通紙を読み取って暗号化されたデ
ータ値系列を生成し、第2のキーを入力し、該入力され
た第2のキーに従って該暗号化されたデータ値系列を復
号するステップを含む方法。
【0140】(12) 上記(9)の方法において、該
第2のデジタルデータ値系列を固定するステップは、該
第2のデジタルデータ値系列を紙片に印刷するステップ
を含む方法。
【0141】(13) 該第2の場所において、該暗号
化データ集合が受信された後に該暗号化データ集合を復
号して第1のデジタルデータ値系列の復号したものを生
成し、該第1のデジタルデータ値系列の該復号したもの
を暗号化して、印刷するための暗号化データ集合を生成
するステップをさらに有する上記(9)の方法。
【0142】(14) 上記(9)の方法において、獲
得するステップはオリジナル文書をスキャンすることか
らなる方法。
【0143】(15) オリジナル文書を第1の場所か
ら第2の場所へ送信するための、以下のステップからな
る方法:第1の場所において、オリジナル文書を読み取
って第1のデジタルデータ値系列を得るステップ;該第
1のデジタルデータ値系列を、通信網により、第2の場
所へ送信するステップ;該第1のデジタルデータ値系列
を暗号化して暗号化データ集合を生成するステップ;該
第2の場所において、該暗号化データ集合を紙片に印刷
して該オリジナル文書の暗号化表現を作成するステッ
プ; 及び該オリジナル文書の該暗号化表現を復号し
て、該オリジナル文書の再生文書を表わす第2のデジタ
ルデータ値系列を作成するステップ。
【0144】(16) 該第2のデジタルデータ値系列
を実媒体に固定するステップをさらに有する上記(1
5)の方法。
【0145】(17) 上記(15)の方法において、
該送信のステップはキーを入力するステップを含む方
法。
【0146】(18) 暗号化データ集合を、画素の複
数の連続した行及び複数の連続した列を有する少なくと
も1つのデータボックスにフォーマットするステップを
さらに有する上記(15)の方法。
【0147】(19) 上記(18)の方法において、
該フォーマットするステップは、該少なくとも1つのデ
ータボックスを、複数のデータ行間の垂直方向境界を識
別するための交番画素を少なくとも2つの対向した辺に
沿って有し、かつ、コーナーに該少なくとも1つのデー
タボックス内の画素間の水平方向間隔を測定するための
画素を有する枠で囲むことを含む方法。
【0148】(20)上記(15)の方法において、該
復号のステップは、該紙を読み取って暗号化されたデー
タ値系列を生成し、第2のキーを入力し、該第2のキー
に従って該暗号化されたデータ値系列を復号するステッ
プを含み、かつ、該第2のデジタルデータ値系列を実媒
体に固定するステップは該オリジナル文書の再生文書を
印刷することからなる方法。
【0149】(21) 上記(15)の方法において、
該第2のデジタルデータ値系列を固定するステップは該
第2のデジタルデータ値系列を紙片に印刷するステップ
を含む方法。
【0150】(22) オリジナル文書を第1の場所か
ら第2の場所へ送信するための、以下のステップからな
る方法:第1の場所において、オリジナル文書を読み取
って第1のデジタルデータ値系列を得るステップ;該第
1のデジタルデータ値系列を、通信網により、第2の場
所へ送信するステップ;該第1のデジタルデータ値系列
を暗号化して暗号化データ集合を生成するステップ;該
暗号化データ集合を、画素の複数の連続した行及び複数
の連続した列を有する少なくとも1つのデータボックス
にフォーマットするステップ、ここにおいて、該フォー
マットのステップは、該少なくとも1つのデータボック
スを、複数のデータ行間の垂直方向境界を識別するため
の交番画素を少なくとも2つの対向した辺に沿って有
し、かつ、コーナーに該少なくとも1つのデータボック
ス内の画素間の水平方向間隔を測定するための画素を有
する枠で囲むことを含む;該第2の場所において、該暗
号化データ集合を紙片に印刷して該オリジナル文書の暗
号化表現を作成するステップ;該オリジナル文書の該暗
号化表現を復号して第2のデジタルデータ値系列を作成
するステップ;及び該第2のデジタルデータ値系列を実
媒体に固定して該オリジナル文書の再生文書を作成する
ステップ。
【0151】(23) オリジナル文書を第1の場所か
ら第2の場所へ送信するための、以下のステップからな
る方法:第1の場所において該オリジナル文書を読み取
ってデジタルデータ値系列を得るステップ、ここにおい
て、該読み取りのステップは該デジタルデータ値系列を
少なくとも1つのデータボックスにフォーマットするこ
とを含み、該少なくとも1つのデータボックスは、暗号
化されたデータの複数の連続した行及び複数の連続した
列を有し、かつ、複数のデータ行間の垂直方向境界を識
別するための交番画素を少なくとも2つの対向した辺に
沿って有し、かつ、コーナーに該少なくとも1つのデー
タボックス内の画素間の水平方向間隔を測定するための
画素を有する枠で囲まれている;該デジタルデータ値系
列を通信網により第2の場所へ送信するステップ;該第
2の場所において、該暗号化されたデータ集合を紙片に
印刷して該オリジナル文書の暗号化表現を作成するステ
ップ;該オリジナル文書の該暗号化表現を復号して第2
のデジタルデータ値系列を生成するステップ;及び該第
2のデジタルデータ値系列を実媒体に固定して該オリジ
ナル文書の再生文書を作成するステップ。
【0152】(24) 通信チャネル;該通信チャネル
と接続されており、オリジナル文書を読み取って第1の
複数データ値を生成し、かつ、該第1の複数データ値を
受け取りそれを暗号化して第2の複数データ値とするた
めの暗号化機構と、該第2の複数データ値を該通信チャ
ネルにより送信するための送信器とを有する第1のファ
クシミリ装置;該通信チャネルに接続されており、該第
2の複数データ値を受信し、それを第1の紙片に印刷す
る第2のファクシミリ装置;及び該第1の紙片を受け取
るように構成されており、該第1の紙片を読み取って該
第2の複数データ値を再生し、かつ、該第2の複数デー
タ値を該第1の複数データ値に復号するための復号機構
を有し、該第1の複数データを第2の紙片に印刷する第
3のファクシミリ装置からなる、オリジナル文書のファ
クシミリを安全に伝送するためのファクシミリ伝送シス
テム。
【0153】(25) 上記(24)のシステムにおい
て、該第2のファクシミリ装置及び該第3のファクシミ
リ装置は同一のファクシミリ装置であって、該第1の紙
片はそれを生成したファクシミリ装置に再び挿入される
システム。
【0154】(26) 上記(24)のシステムにおい
て、該第1のファクシミリ装置は第1のキーを入力する
ためのキーパッドを有し、該第1のファクシミリ装置の
該暗号化機構は該キーパッドにより入力された該第1の
キーに従って該第1の複数データを暗号化するシステ
ム。
【0155】(27) 上記(24)のシステムにおい
て、該第3のファクシミリ装置はキーパッドを有し、該
第3のファクシミリ装置の該復号機構は該第1の紙片を
読み取ることにより生成された該第2の複数データ値を
復号して該第1の複数データ値を生成するシステム。
【0156】(28) 上記(27)のシステムにおい
て、該第1のファクシミリ装置はキーパッドを有し、該
暗号化機構は該キーパッドにより入力されるキーに応じ
て記憶場所にあるデータを暗号化する動作をするシステ
ム。
【0157】(29) スキャナ;該スキャナに接続さ
れた記憶装置、ここにおいて該スキャナは記憶場所に格
納されている文書を読み込み;通信チャネルに接続さ
れ、該通信チャネルよりデータを受信し及び該通信チャ
ネルへデータを送信するためのチャネルポート、ここに
おいて該チャネルポートは該通信チャネルより受信され
たデータを記憶場所に格納し、または該記憶場所に格納
されているデータを該通信チャネルにより送信し;該記
憶装置に接続され、該記憶装置に格納されているデータ
を印刷するためのプリンタ;該スキャナ、該チャネルポ
ート、該記憶場所及び該プリンタに接続され、該スキャ
ナ、該チャネルポート、該記憶場所及び該プリンタを制
御するためのコントローラ;該コントローラ及び該記憶
場所に接続され、該ファクシミリ装置により伝送するた
めに入力される文書を暗号化するための暗号化機構を具
備し、該コントローラは該スキャナをデジタルデータ値
系列を生成させるよう制御し、該デジタルデータ値系列
は該暗号化機構により暗号化されてから、ファクシミリ
伝送を行なう時に該通信チャネルにより送信される、フ
ァクシミリ装置。
【0158】(30) 該記憶場所及び該コントローラ
と接続された復号機構を有し、該復号機構は該通信チャ
ネルより受信された該記憶場所内のデータに対して復号
を行なう上記(29)のファクシミリ装置。
【0159】(31) キーパッドを有し、該復号機構
は該キーパッドにより入力されるキーに応じて該記憶場
所内のデータを復号する動作をする上記(30)のファ
クシミリ装置。
【0160】(32) オリジナル文書の再生文書を暗
号化されたコピーより生成するための、以下のステップ
からなる方法:ファクシミリ装置のスキャナを用いて該
暗号化コピーを読み取ってデジタルデータ値系列を得る
ステップ;第1のキーを入力するステップ;該第1のキ
ーに応じて該暗号化コピーにより指定されたソースへ指
示を送信するステップ;及び該暗号化コピーを復号して
該オリジナル文書の再生文書を生成するステップ。(3
3) 該ソースより復号キーを取得するステップを有
し、該暗号化コピーは該復号キーを使用して復号される
上記(32)の方法。
【0161】(34) オリジナル文書の再生文書を暗
号化されたコピーより生成するための、以下のステップ
からなる方法:ファクシミリ装置のスキャナを用いて該
暗号化コピーを読み取ってデジタルデータ値系列を得る
ステップ;第1のキーを該ファクシミリ装置に入力する
ステップ;該暗号化コピーの読み取り及び該第1のキー
の入力に応じて該暗号化コピーにより指定されたソース
に対する要求を発生するステップ;該ソースから復号キ
ーを受信するステップ;該復号キーを用い該デジタルデ
ータ値系列を復号して該オリジナル文書の再生文書を生
成するステップ。
【0162】(35) 該要求を暗号化するステップを
有する上記(34)の方法。
【0163】(36) 上記(35)の方法において、
該要求は該ファクシミリ装置の秘密キー及び該ソースの
公開キーを用いて暗号化される方法。
【0164】(37) 上記(34)の方法において、
該要求はそれを発生したファクシミリ装置を指定するた
めの識別情報を含む方法。
【0165】(38) 上記(34)の方法において、
該受信のステップは、該ソースから応答を受信するステ
ップと、該応答をデコードして該復号キーを得るステッ
プとからなる方法。
【0166】(39) 文書を第1の場所から第2の場
所へ伝送するための、以下のステップからなる方法:該
第1の場所において該文書をデジタルデータ値系列にエ
ンコードするステップ;該デジタルデータ値系列を該第
2の場所へ伝送するステップ;及び該デジタルデータ値
系列を該文書の再生文書にデコードするステップ、ここ
において該デコードのステップは、該デジタルデータ値
系列を受信するステップ、該文書の再生文書を生成する
ステップ、該デジタルデータ値系列中に指定されたロケ
ーションへ指示を送信するステップからなる。
【0167】(40) 上記(39)の方法において、
該指示は、該第2の場所において該デジタルデータ値系
列を受信後、該再生文書を生成する前に送信される方
法。
【0168】(41) 該指示を送信した後、該第1の
場所から肯定応答を受信するステップを有し、該第1の
場所から該肯定応答を受信するまで該再生文書は生成さ
れない上記(40)の方法。
【0169】(42)上記(39)の方法において、該
文書の再生文書を生成した後に該指示が送信される方
法。
【0170】(43) 上記(39)の方法において、
該指示は該デジタルデータ値系列中に指定されたロケー
ションへ送信される方法。
【0171】(44) 上記(43)の方法において、
該ロケーションは該第1の場所である方法。
【0172】(45) 上記(43)の方法において、
該ロケーションは手形交換所である方法。
【0173】(46) 上記(39)の方法において、
該文書をエンコードするステップは該文書の一部分を暗
号化することを含み、該デコードのステップは該文書の
該一部分を復号することを含む方法。
【0174】(47) 該指示を暗号化するステップを
有する上記(39)の方法。
【0175】(48) 文書を第1の場所から第2の場
所へ伝送するための、以下のステップからなる方法:該
第1の場所において該文書をディジタイズして第1のデ
ジタルデータ値系列にするステップ;少なくとも該第1
のデジタルデータ値系列の一部分を暗号化して第2のデ
ジタルデータ値系列を生成するステップ;該第2のデジ
タルデータ値系列を該第2の場所へ伝送するステップ;
及び該第2のデジタルデータ値系列を該文書の再生文書
へデコードするステップ、ここにおいて該デコードする
ステップは、該第2のデジタルデータ値系列を受信する
ステップ、少なくとも該第2のデジタルデータ値系列の
一部分を復号して該文書の該再生文書を生成するステッ
プ、及び、該第2のデジタルデータ値系列中に指定され
たロケーションへ指示を送信するステップを含む。
【0176】(49) 上記(48)の方法において、
該指示は、該第2の場所において該デジタルデータ値系
列を受信後、該再生文書を生成する前に送信される方
法。
【0177】(50) 該指示を送信する前に該第1の
場所より肯定応答を受信するステップを有し、該第1の
場所から該肯定応答を受信するまで該再生文書は生成さ
れない上記(49)の方法。
【0178】(51) 上記(48)の方法において、
該指示は該文書の該再生文書を生成した後に送信される
方法。
【0179】(52) 第1の場所から第2の場所へデ
ジタルデータ値系列として送信された文書の再生文書を
生成するための、以下のステップからなる方法:デコー
ド要求を、該デジタルデータ値系列中に指定されたロケ
ーションへ送信するステップ;肯定応答信号を受信する
ステップ;該デジタルデータ値系列をデコードして該文
書の該再生文書を生成するステップ。
【0180】(53) 上記(52)の方法において、
該デジタルデータ値系列はエンコードされた情報を含
み、該方法はキーを受信するステップを含み、ここにお
いて該キーは該デジタルデータ値系列をデコードするこ
とを可能にする方法。
【0181】(54) 第1の場所から第2の場所へデ
ジタルデータ値系列として送信された文書の再生文書を
生成するための、以下のステップからなる方法:該デジ
タルデータ値系列中に指定されたロケーションへ要求信
号を送信するステップ;該ロケーションから少なくとも
1つのデコード用キーを受信するステップ;該少なくと
も1つのデコード用キーを用いて該デジタルデータ値系
列をデコードして該文書の該再生文書を生成するステッ
プ。
【0182】(56) 上記(55)の方法において、
該少なくとも1つのデコード用キーは復号キーを含む方
法。
【0183】(57) 上記(55)の方法において、
該デコードのステップは、該デジタルデータ値系列を該
ロケーションへデコーディングのため送信するステッ
プ、該ロケーションよりデコードされたデータを受信す
るステップ、及び該デコードされたデータから該文書の
該再生文書を生成するステップを含む方法。
【0184】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば文書の機密が保護される文書伝送が可能とな
る。文書を暗号化して伝送することにより、伝送途上で
傍受されても文書の機密を保護することができ、したが
って公衆電話網等の機密保護を期待できない通信網を利
用することが可能となる。文書が暗号化されることによ
り、受信文書は復号しない限り判読不能であるので、特
定の受信者にのみ復号を可能にすれば、受信文書が部外
者の目に触れても文書の機密は保護され、したがって、
受信時に特定の受信者が受信装置の傍に待機している必
要はなく、よって、発信者と受信者が連絡を取り合って
行動を調整する必要がない。また、受信文書の復号に関
連して、受信者から発信者または指定場所へ”配達証
明”が出されることにより、発信者側で文書が予定した
受信者に受領されたことを確認することができる。ま
た、この配達証明に関連して、文書の更新等に伴う必要
な処置を発信者側で行なうことも可能となる。さらに、
機密保護文書伝送及び配達証明文書伝送を、在来のファ
クシミリ装置を一部変更するのみで実施できる、等々の
効果を得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による機密保護ファクシミリシステムの
ブロック図である。
【図2】本発明による機密保護ファクシミリの送信プロ
セスを示すフローチャートである。
【図3】機密保護ファクシミリ電文の一部分の一例を示
す図である。
【図4】配達証明機能を有するファクシミリシステムの
一実施例を示す図である。
【図5】配達証明ファクシミリの送信プロセスを示すフ
ローチャートである。
【図6】ファクシミリの発信者に対し配達証明を出すた
めのプロセスの一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明のファクシミリ装置の一実施例を示すブ
ロック図である。
【図8】暗号化処理を含む本発明のエンコーディングプ
ロセスを示すフローチャートである。
【図9】復号(暗号解読)処理を含む本発明のデコーデ
ィングプロセスの一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明により作成される1ブロックの暗号化
デジタルデータの一例を示す図である。
【図11】本発明の1枚のデジタルペーパーを示す図で
ある。
【図12】本発明のデコーディングプロセスのフローチ
ャートである。
【図13】本発明のデコーディングルーチンで処理され
る本発明のデータボックスの一例を示す図である。
【符号の説明】
101 文書 102 ファクシミリ装置 103 暗号化ブロック 104 秘話装置(STU) 105 秘話装置(STU) 106 ファクシミリ装置 107 暗号化ブロック 108 暗号化文書 109 ファクシミリ装置 110 復号ブロック 301 ヘッダー情報 303 暗号化情報 401 ソース文書 402 ファクシミリ装置 403 ファクス電文 404 ファクシミリ装置 405 暗号化文書 406 ファクシミリ装置 701 バス 702 コントローラ 703 メインメモリ 704 ROM 705 データ記憶装置 706 スキャナ 707 ハードコピー装置 708 ユーザーインターフェイス 710 ネットワークインターフェイス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グレゴリー ジェー オルフ アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94025 メンローパーク サンド ヒル ロード 2882 リコー コーポレーション 内 (72)発明者 ディビッド ジー ストーク アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94025 メンローパーク サンド ヒル ロード 2882 リコー コーポレーション 内 (72)発明者 ピーター イー ハート アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94025 メンローパーク サンド ヒル ロード 2882 リコー コーポレーション 内 (72)発明者 川尻 芳雄 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オリジナル文書を第1の場所から第2の
    場所へ送信するための方法であって、 第1の場所において、オリジナル文書を第1のデジタル
    データ値系列として獲得するステップ、 該第1のデジタルデータ値系列を暗号化して暗号化デー
    タ集合を生成するステップ、 該暗号化データ集合を通信網により第2の場所へ送信す
    るステップ、 該第2の場所において、該暗号化データ集合を紙片に印
    刷して該オリジナル文書の暗号化表現を作成するステッ
    プ、 該暗号化表現を復号して第2のデジタルデータ値系列を
    作成するステップ、及び該第2のデジタルデータ値系列
    を実媒体に固定して該オリジナル文書の再生文書を作成
    するステップ、を有する文書伝送方法。
  2. 【請求項2】 オリジナル文書を第1の場所から第2の
    場所へ送信するための方法であって、 第1の場所において、オリジナル文書を第1のデジタル
    データ値系列として獲得するステップ、 該第1のデジタルデータ値系列を暗号化して暗号化デー
    タ集合を生成するステップ、 該暗号化データ集合を、画素の複数の連続した行及び複
    数の連続した列を有する少なくとも1つのデータボック
    スにフォーマットするステップ、ここにおいて、該フォ
    ーマットのステップは、該少なくとも1つのデータボッ
    クスを、複数のデータ行間の垂直方向境界を識別するた
    めの交番画素を少なくとも2つの対向した辺に沿って有
    し、かつ、コーナーに該少なくとも1つのデータボック
    ス内の画素間の水平方向間隔を測定するための画素を有
    する枠で囲むことを含む、 該暗号化データ集合を通信網により第2の場所へ送信す
    るステップ、 該第2の場所において、該暗号化データ集合を紙片に印
    刷して該オリジナル文書の暗号化表現を作成するステッ
    プ、 該暗号化表現を復号して第2のデジタルデータ値系列を
    作成するステップ、及び該第2の場所において、該第2
    のデジタルデータ値系列を実媒体に固定して該オリジナ
    ル文書の再生文書を作成するステップ、を有する文書伝
    送方法。
  3. 【請求項3】 オリジナル文書を第1の場所から第2の
    場所へ送信するための方法であって、 第1の場所において、オリジナル文書を読み取って第1
    のデジタルデータ値系列を得るステップ、 該第1のデジタルデータ値系列を、通信網により、第2
    の場所へ送信するステップ、 該第1のデジタルデータ値系列を暗号化して暗号化デー
    タ集合を生成するステップ、 該第2の場所において、該暗号化データ集合を紙片に印
    刷して該オリジナル文書の暗号化表現を作成するステッ
    プ、及び該オリジナル文書の該暗号化表現を復号して該
    オリジナル文書の再生文書を表わす第2のデジタルデー
    タ値系列を作成するステップを有する文書伝送方法。
  4. 【請求項4】 オリジナル文書を第1の場所から第2の
    場所へ送信するための方法であって、 第1の場所において、オリジナル文書を読み取って第1
    のデジタルデータ値系列を得るステップ、 該第1のデジタルデータ値系列を、通信網により、第2
    の場所へ送信するステップ、 該第1のデジタルデータ値系列を暗号化して暗号化デー
    タ集合を生成するステップ、 該暗号化データ集合を、画素の複数の連続した行及び複
    数の連続した列を有する少なくとも1つのデータボック
    スにフォーマットするステップ、ここにおいて、該フォ
    ーマットのステップは、該少なくとも1つのデータボッ
    クスを、複数のデータ行間の垂直方向境界を識別するた
    めの交番画素を少なくとも2つの対向した辺に沿って有
    し、かつ、コーナーに該少なくとも1つのデータボック
    ス内の画素間の水平方向間隔を測定するための画素を有
    する枠で囲むことを含む、 該第2の場所において、該暗号化データ集合を紙片に印
    刷して該オリジナル文書の暗号化表現を作成するステッ
    プ、 該オリジナル文書の該暗号化表現を復号して第2のデジ
    タルデータ値系列を作成するステップ、及び該第2のデ
    ジタルデータ値系列を実媒体に固定して該オリジナル文
    書の再生文書を作成するステップ、を有する文書伝送方
    法。
  5. 【請求項5】 オリジナル文書を第1の場所から第2の
    場所へ送信するための方法であって、 第1の場所において該オリジナル文書を読み取ってデジ
    タルデータ値系列を得るステップ、ここにおいて、該読
    み取りのステップは該デジタルデータ値系列を少なくと
    も1つのデータボックスにフォーマットすることを含
    み、該少なくとも1つのデータボックスは、暗号化され
    たデータの複数の連続した行及び複数の連続した列を有
    し、かつ、複数のデータ行間の垂直方向境界を識別する
    ための交番画素を少なくとも2つの対向した辺に沿って
    有し、かつ、コーナーに該少なくとも1つのデータボッ
    クス内の画素間の水平方向間隔を測定するための画素を
    有する枠で囲まれている、 該デジタルデータ値系列を通信網により第2の場所へ送
    信するステップ、 該第2の場所において、該暗号化されたデータ集合を紙
    片に印刷して該オリジナル文書の暗号化表現を作成する
    ステップ、 該オリジナル文書の該暗号化表現を復号して第2のデジ
    タルデータ値系列を生成するステップ、及び該第2のデ
    ジタルデータ値系列を実媒体に固定して該オリジナル文
    書の再生文書を作成するステップ、を有する文書伝送方
    法。
  6. 【請求項6】 通信チャネル、 該通信チャネルと接続されており、オリジナル文書を読
    み取って第1の複数データ値を生成し、かつ、該第1の
    複数データ値を受け取りそれを暗号化して第2の複数デ
    ータ値とするための暗号化機構と、該第2の複数データ
    値を該通信チャネルにより送信するための送信器とを有
    する第1のファクシミリ装置、 該通信チャネルに接続されており、該第2の複数データ
    値を受信し、それを第1の紙片に印刷する第2のファク
    シミリ装置、及び該第1の紙片を受け取るように構成さ
    れており、該第1の紙片を読み取って該第2の複数デー
    タ値を再生し、かつ、該第2の複数データ値を該第1の
    複数データ値に復号するための復号機構を有し、該第1
    の複数データを第2の紙片に印刷する第3のファクシミ
    リ装置、からなるオリジナル文書のファクシミリを安全
    に伝送するためのファクシミリ伝送装置。
  7. 【請求項7】 記憶装置と、 記憶装置に接続され、記憶場所に格納されている文書を
    読み込むスキャナと、 通信チャネルに接続され、該通信チャネルよりデータを
    受信し及び該通信チャネルへデータを送信するためのチ
    ャネルポートとを有し、 ここにおいて該チャネルポートは該通信チャネルより受
    信されたデータを記憶場所に格納し、または該記憶場所
    に格納されているデータを該通信チャネルにより送信
    し、 該記憶装置に接続され、該記憶装置に格納されているデ
    ータを印刷するためのプリンタと、 該スキャナ、該チャネルポート、該記憶場所及び該プリ
    ンタに接続され、該スキャナ、該チャネルポート、該記
    憶場所及び該プリンタを制御するためのコントローラ
    と、 該コントローラ及び該記憶場所に接続され、該ファクシ
    ミリ装置により伝送するために入力される文書を暗号化
    するための暗号化機構とを有し、 ここにおいて該コントローラは該スキャナをデジタルデ
    ータ値系列を生成させるよう制御し、該デジタルデータ
    値系列は該暗号化機構により暗号化されてから、ファク
    シミリ伝送を行なう時に該通信チャネルにより送信され
    る、ファクシミリ装置。
  8. 【請求項8】 オリジナル文書の再生文書を暗号化され
    たコピーより生成するための方法であって、 ファクシミリ装置のスキャナを用いて該暗号化コピーを
    読み取ってデジタルデータ値系列を得るステップ、 第1のキーを入力するステップ、 該第1のキーに応じて該暗号化コピーにより指定された
    ソースへ指示を送信するステップ、及び該暗号化コピー
    を復号して該オリジナル文書の再生文書を生成するステ
    ップ、を有する文書再生方法。
  9. 【請求項9】 オリジナル文書の再生文書を暗号化され
    たコピーより生成するための方法であって、 ファクシミリ装置のスキャナを用いて該暗号化コピーを
    読み取ってデジタルデータ値系列を得るステップ、 第1のキーを該ファクシミリ装置に入力するステップ、 該暗号化コピーの読み取り及び該第1のキーの入力に応
    じて該暗号化コピーにより指定されたソースに対する要
    求を発生するステップ、 該ソースから復号キーを受信するステップ、及び該復号
    キーを用い該デジタルデータ値系列を復号して該オリジ
    ナル文書の再生文書を生成するステップ、を有する文書
    再生方法。
  10. 【請求項10】 文書を第1の場所から第2の場所へ伝
    送するための方法であって、 該第1の場所において、該文書をデジタルデータ値系列
    にエンコードするステップ、 該デジタルデータ値系列を該第2の場所へ伝送するステ
    ップ、及び該デジタルデータ値系列を該文書の再生文書
    にデコードするステップを有し、 該デコードのステップは、該デジタルデータ値系列を受
    信するステップ、該文書の再生文書を生成するステッ
    プ、該デジタルデータ値系列中に指定されたロケーショ
    ンへ指示を送信するステップからなる、文書伝送方法。
  11. 【請求項11】 文書を第1の場所から第2の場所へ伝
    送するための方法であって、 該第1の場所において該文書をディジタイズして第1の
    デジタルデータ値系列にするステップ、 少なくとも該第1のデジタルデータ値系列の一部分を暗
    号化して第2のデジタルデータ値系列を生成するステッ
    プ、 該第2のデジタルデータ値系列を該第2の場所へ伝送す
    るステップ、及び該第2のデジタルデータ値系列を該文
    書の再生文書へデコードするステップを有し、 該デコードするステップは、該第2のデジタルデータ値
    系列を受信するステップ、少なくとも該第2のデジタル
    データ値系列の一部分を復号して該文書の該再生文書を
    生成するステップ、及び、該第2のデジタルデータ値系
    列中に指定されたロケーションへ指示を送信するステッ
    プからなる、文書伝送方法。
  12. 【請求項12】 第1の場所から第2の場所へデジタル
    データ値系列として送信された文書の再生文書を生成す
    るための方法であって、 デコード要求を、該デジタルデータ値系列中に指定され
    たロケーションへ送信するステップ、 肯定応答信号を受信するステップ、 該デジタルデータ値系列をデコードして該文書の該再生
    文書を生成するステップ、を有する文書再生方法。
  13. 【請求項13】 第1の場所から第2の場所へデジタル
    データ値系列として送信された文書の再生文書を生成す
    るための方法であって、 該デジタルデータ値系列中に指定されたロケーションへ
    要求信号を送信するステップ、 該ロケーションから少なくとも1つのデコード用キーを
    受信するステップ、 該少なくとも1つのデコード用キーを用いて該デジタル
    データ値系列をデコードして該文書の該再生文書を生成
    するステップ、を有する文書再生方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008016915A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Seiko Epson Corp プリントデータシートのための印刷データ生成装置、プリントデータシートのためのデータ再生装置、および、それらの方法、ならびに、コンピュータプログラム。
JP2008527832A (ja) * 2005-02-24 2008-07-24 キコム カンパニー,リミテッド インターネット網を通じるファックス送受信方法及びそのシステム
JP5403481B2 (ja) * 2007-02-06 2014-01-29 日本電気株式会社 個人情報の改ざん防止と個人情報流通否認防止のための個人情報管理装置

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