JPH0864522A - 荷電粒子線転写方法 - Google Patents

荷電粒子線転写方法

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JPH0864522A
JPH0864522A JP7150400A JP15040095A JPH0864522A JP H0864522 A JPH0864522 A JP H0864522A JP 7150400 A JP7150400 A JP 7150400A JP 15040095 A JP15040095 A JP 15040095A JP H0864522 A JPH0864522 A JP H0864522A
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mask
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JP7150400A
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Teruaki Okino
輝昭 沖野
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マスク側光学的フィールドの制約による感応
基板側光学的フィールドの無駄を解消して高スループッ
トを実現できる転写方法を提供する。 【構成】 感応基板の特定範囲101に転写すべきパタ
ーンをマスク上の複数の小領域SF1,SF2に分割し
て形成し、小領域SF1,SF2を一回の照射範囲とす
る荷電粒子線の照射を繰り返しかつ小領域SF1,SF
2に対応する感応基板上の被転写領域PFが感応基板上
で互いに接するように感応基板へのパターン転写位置を
調整して感応基板上の特定範囲101に所定のパターン
を転写する方法において、感応基板の特定範囲101に
転写すべきパターンをマスクの小領域SF1,SF2に
分割して設ける際に、分割後のパターン形状が等しくな
るものPF1(PF2)を共通の小領域SF1(SF
2)に集約し、転写時には共通の小領域SF1(SF
2)のパターンを感応基板上の複数の位置に転写する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路のリソ
グラフィー等に用いられるパターン転写方法に係り、詳
しくは電子線やイオンビーム等の荷電粒子線の照射によ
りマスク上のパターンを感応基板へ転写する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、露光の高解像度と高スループット
との両立を可能とした荷電粒子線露光装置の検討が進め
られている。このような露光装置としては、1ダイ(1
枚のウエハに形成される多数の集積回路の1個分に相当
する。)または複数ダイ分のパターンをマスクから感応
基板へ一括して転写する一括転写方式の装置が従来より
検討されていた。ところが、一括転写方式は、転写の原
版となるマスクの製作が困難で、かつ1ダイ以上の大き
な光学フィールド内で光学系の収差を所定値以下に収め
ることが難しい。そこで、最近ではウエハに転写すべき
パターンを1ダイに相当する大きさよりも小さい複数の
小領域に分割し、各小領域毎に分割してパターンを転写
する分割転写方式の装置が検討されている。
【0003】図13および図14は、上述した分割転写
方式の装置の一例を示すものである。これらの図に示す
装置では、不図示の線源から射出されて断面正方形状に
整形された電子線EBが、偏向器1により光学系の光軸
AXから所定距離δだけ偏向せしめられてマスク2に設
けられた複数の小領域2aの一つに導かれる。ここで、
小領域2aは、ウエハ5に転写すべきパターン形状に対
応する電子線の透過部が設けられる部分である。各々の
小領域2aは、荷電粒子線を遮断しあるいは拡散する境
界領域2bによって互いに区分されている。小領域2a
への電子線EBの照射に伴って、その小領域2aに形成
された電子線の透過部に対応した形状のパターン像が第
1投影レンズ3および第2投影レンズ4を介してウエハ
5の所定領域5bに所定の縮小率(例えば1/4)で投
影される。なお、領域5b毎のパターン像の詳細な形状
は図示を省略した。COはマスク2を透過した電子線E
Bのクロスオーバである。
【0004】転写時には、小領域2aを単位として電子
線EBの照射が繰り返され、各小領域2aの電子線透過
部に対応する形状のパターン像がウエハ5上の異なる領
域5bに順次転写される。ウエハ5に対するパターン像
の転写位置は、マスク2とウエハ5との間の光路中に設
けられた不図示の偏向器により、各小領域2aに対応す
る被転写領域5bが互いに接するように調整される。す
なわち、小領域2aを通過した電子線EBを第1投影レ
ンズ3および第2投影レンズ4でウエハ5上に集束させ
るだけでは、マスク2の小領域2aのみならず境界領域
2bの像までも所定の縮小率で転写され、境界領域2b
に相当する無露光領域が各領域5bの間に生じる。その
ため、境界領域2bの幅に相当する分だけパターン像の
転写位置をずらしている。1枚のマスク2に形成された
すべての小領域2aに対応するパターン像がウエハ5上
に転写されると、ウエハ5上の1ダイ分の領域5aへの
パターン転写が終了する。なお、以下では、特に断りの
ない限り、図13および図14に示したように、電子線
EBの光軸Aの方向をz軸方向、マスク2の小領域2a
の一辺と平行な方向をx軸方向、z軸方向およびx軸方
向の双方に直交する方向をy軸方向とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した分割転写方式
では、マスク2の小領域2aとウエハ5の被転写領域5
bとを1:1に対応させている。例えば、図15に示す
ようにウエハ5の1ダイ分の領域5aを100個の被転
写領域5bに分割して転写する場合、マスク2には領域
5bの分割数と同数の100個の小領域2aが設けられ
る。マスク2からウエハ5へはパターンが縮小して転写
されるから、単一の小領域2aの大きさは、それに対応
する単一の被転写領域5bの大きさに対して縮小率の逆
数倍だけ大きい。加えてマスク2には小領域2aのみな
らず境界領域2bも設けられる。したがって、図15に
示すように、マスク2の小領域2aが設けられる範囲
(以下、パターン保有範囲と呼ぶ。)2Pの大きさは、
全ての小領域2aに対応するウエハ5側の領域5aより
も常に大きい。なお、図示例ではパターン保有範囲2P
および領域5aが1ダイ分に相当すると見做したが、常
に1ダイ分に等しいとは限らない。
【0006】ところで、電子線転写装置では、光学系の
収差のために電子線の照射位置が光学系の光軸から離れ
るほど、換言すれば図13に示す偏向量δが大きくなる
ほど解像度等の光学的誤差が大きくなる。マスク側およ
び感応基板(ウエハ)側で光学的誤差が許容範囲に収ま
る範囲を考えたとき、両範囲はいずれもマスク面および
感応基板面上で電子線の光学系の光軸を中心とする円形
の領域として与えられる。以下では、マスク側で光学的
誤差が許容範囲に収まる範囲をマスク側光学的フィール
ド、感応基板側で光学的誤差が許容範囲に収まる範囲を
感応基板側光学的フィールドと呼ぶ。上述した図15で
は、マスク2およびウエハ5をいずれも静止させた状態
ですべての小領域2aのパターンをウエハ5に所定の精
度で転写するためには、パターン保有範囲2Pに外接す
る円Cmがマスク側光学的フィールドに、マスク5の領
域5aに外接する円Cwが感応基板側光学的フィールド
内にそれぞれ入っている必要がある。
【0007】ここで、円Cmは円Cwよりも相当に大き
いから、結局、マスク2のパターン保有範囲2Pやそれ
に対応するマスク5側の領域5aの大きさは転写装置の
マスク側光学的フィールドの大きさによって制限され
る。換言すれば、感応基板側では、光学的フィールドに
十分に余裕があるにも拘らず、それよりも小さい限られ
た範囲にしかパターンを転写できないことになる。した
がって、ウエハ5の複数の領域5aが転写装置の感応基
板側光学的フィールドに一度に入っていたとしても、感
応基板側光学的フィールドよりも狭い限られた範囲にそ
れぞれの領域5aを順次繰り出す操作が必要となり、ウ
エハ5を移動させるステージの駆動時間が全工程に占め
る割合が長くなってスループットが低下する。特にステ
ージを折り返すとき(駆動方向を変換するとき)のオー
バーヘッド時間が累積されると無駄時間が膨らみ、スル
ープットが大きく低下する。
【0008】また、上述した分割転写方式では、複数の
パターン像を継ぎ合わせて1ダイ分のパターンを形成す
るので、図16(a)に例示するように、分割されたパ
ターン像PT1,PT2の境界位置BPでパターン像P
T1,2同士にずれが発生してデバイスの作動不良の原
因となるおそれもある。例えば、図16(b)に示すよ
うにパターン像PT1,PT2が境界位置BPで互いに
離れ、左右のパターン像PT1,PT2のドーズ量が図
16(c)に実線で示す通りである場合、境界位置BP
でのドーズ量は同図に破線で示すように左右のパターン
像PT1,PT2のドーズ量の和に相当する。このと
き、転写後の現像レベルが同図に一点鎖線で示すように
境界位置BPでの最小値よりも高い値に設定されている
と、現像後のパターンPTが離れて導通不良となる。図
17(a)や(b)に示すように左右のパターン像PT
1,PT2同士が重なった場合には、境界位置BPにお
けるドーズ量が他の部分よりも増加して現像後のパター
ンPTが境界位置BPで幅方向に拡大し、隣接するパタ
ーンに接するおそれもある。
【0009】なお、特開平5−36593号公報には、
メモリセルのような繰り返しパターンに対応する開口部
をマスクに形成し、かかる開口部の像をウエハ上の複数
位置に繰り返し転写する方法が開示されている。かかる
方法は、繰り返しパターン以外のパターンをマスク単独
で発生させることなく可変整形絞りにより発生させてい
る点で、感応基板に形成すべきパターンをマスクに分割
して設け、全てのパターン像をマスク単独で発生させる
ことを前提とした本願発明の転写方法と対象を異にす
る。
【0010】本発明の第1の目的は、マスク側光学的フ
ィールドの制約による感応基板側光学的フィールドの無
駄を解消して高スループットを実現できる転写方法を提
供することにある。また、第2の目的は、パターンの分
割転写に伴うつなぎ位置での転写誤差を抑制できる転写
方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1を参照して説明する
と、請求項1の発明は、感応基板の特定範囲101に転
写すべきパターンをマスク上で互いに離間する複数の小
領域SF1,SF2に分割して形成し、小領域SF1,
SF2を一回の照射範囲とする荷電粒子線の照射を繰り
返すとともに、小領域SF1,SF2に対応する感応基
板上の被転写領域PFが感応基板上で互いに接するよう
に感応基板へのパターン転写位置を調整して感応基板上
の特定範囲101に所定のパターンを転写する荷電粒子
線転写方法に適用される。そして、感応基板の特定範囲
101に転写すべきパターンをマスクの小領域SF1,
SF2に分割して設ける際に、分割後のパターン形状が
等しくなるものPF1(PF2)を共通の小領域SF1
(SF2)に集約し、転写時には共通の小領域SF1
(SF2)のパターンを感応基板上の複数の位置に転写
して上述した目的を達成する。請求項2の発明では、請
求項1の転写方法において、転写時に使用する光学系の
マスク側光学的フィールドが、共通の小領域SF1,S
F2を設けない場合に必要なマスク側光学的フィールド
よりも小さく設定される。図2を参照して説明すると、
請求項3の発明では、請求項1の転写方法において、感
応基板の特定範囲111を荷電粒子線転写装置の感応基
板側光学的フィールドFSwよりも感応基板上の一方向
(矢印Aw方向)に大きく設定し、転写時に感応基板を
上記一方向へ移動させてマスクのすべての小領域SFの
パターンを感応基板の特定範囲111に転写する。図3
を参照して説明すると、請求項4の発明では、請求項1
の転写方法において、感応基板の特定範囲121を荷電
粒子線転写装置の感応基板側光学的フィールドFSw内
に包含される大きさに設定するとともに、この特定範囲
121に転写すべきパターンを荷電粒子線転写装置のマ
スク側光学的フィールドFSmよりもマスク上の一方向
(矢印Am方向)に大きな範囲120に配列された複数
の小領域SFに分割して形成し、転写時にはマスクを上
記の一方向へ移動させてマスクのすべての小領域SFの
パターンを感応基板の特定範囲121に転写する。図4
を参照して説明すると、請求項5の発明では、請求項1
の転写方法において、感応基板の特定範囲131を荷電
粒子線転写装置の感応基板側光学的フィールドFSwよ
りも感応基板上の一方向(矢印Aw方向)に大きく設定
するとともに、この特定範囲131に転写すべきパター
ンを荷電粒子線転写装置のマスク側光学的フィールドF
Smよりもマスク上の一方向(矢印Am方向)に大きな
範囲130に配列された複数の小領域SFに分割して形
成し、転写時にはマスクを上記のマスク上の一方向へ移
動させ、感応基板を上記の感応基板上の一方向へ移動さ
せてマスクのすべての小領域SFのパターンを感応基板
の特定範囲131に転写する。図5を参照して説明する
と、請求項6の発明は、感応基板の特定範囲200に転
写すべきパターン201をマスク上で互いに離間する複
数の小領域に分割して形成し、小領域を照射単位として
マスクへの荷電粒子線の照射を繰り返すとともに、小領
域に対応する感応基板上の被転写領域PFが感応基板上
で互いに接するように感応基板へのパターン転写位置を
調整して感応基板の特定範囲200上に所定のパターン
201を転写する荷電粒子線転写方法に適用される。そ
して、感応基板へのパターン201の転写が、少なくと
も感応基板上の一部で二回以上重複して行なわれ、重複
転写時におけるパターンの境界位置BP1,BP2が互
いに異なるようにして上述した目的を達成する。請求項
7の発明では、請求項6の転写方法において、感応基板
の特定範囲に転写すべきパターンをマスクの小領域に分
割して設ける際に、分割後のパターン形状が等しくなる
ものを共通の小領域に集約し、転写時には共通の小領域
のパターンを感応基板上の複数の位置に転写する。一実
施例を示す図11を参照して説明すると、請求項8の発
明は、感応基板の特定範囲に転写すべきパターンが互い
に離間する複数の小領域に分割して形成されたマスクで
あって、感応基板に転写すべきパターンが第1の境界位
置LV1,LH1で分割して形成された第1の小領域の
組(71A,71B,71C,71D)と、感応基板に
転写すべきパターンが第1の境界位置LV1,LH1と
は異なる第2の境界位置LV2,LH2で分割して形成
された第2の小領域の組(72A,72B,72C,7
2D,72E)とを備える。
【0012】
【作用】図1を参照して請求項1〜5の発明の作用を説
明する。図1に示すように、感応基板側の特定範囲10
1を例えば100個の被転写領域PFに分割して転写す
る場合において、図中のI−I線よりも下側の被転写領
域PF1のパターンが互いに共通で、I−I線よりも上
側の被転写領域PF2のパターンが互いに共通であった
とする。この場合、請求項1〜5の発明ではI−I線よ
りも下側の被転写領域PF1に転写すべきパターン形状
がマスクの小領域SF1に、I−I線よりも上側のパタ
ーン形状がマスクの小領域SF2にそれぞれ集約して形
成される。これにより、マスクのパターン保有範囲(小
領域SF1,SF2が設けられる範囲)100が従来よ
りも縮小する。請求項2の発明では、マスク側光学的フ
ィールドが従来よりも小さくなるから、転写装置の光学
系の解像、収差は感応基板側光学的フィールドFSwに
よって制限され、結果として、感応基板側光学的フィー
ルドFSwを従来より広範囲に利用してパターン転写を
行なうことができる。
【0013】図2に示すように、請求項3の発明では感
応基板の一方向(矢印Aw方向)への移動に伴って感応
基板の特定範囲111の感応基板側光学的フィールドF
Swに入り込む部分(図の斜線領域)が逐次変化する。
したがって、マスクを静止させてその小領域SFが存在
する範囲110をマスク光学的フィールドFSm内に保
持したまま、すべての小領域SFに順次荷電粒子線を照
射して感応基板側光学的フィールドFSwよりも大きな
範囲111にパターンを転写できる。
【0014】図3に示すように、請求項4の発明ではマ
スクの一方向(矢印Am方向)への移動に伴って、マス
クの小領域SFが存在する範囲120のうちマスク側光
学的フィールドFSmに入り込む部分(図の斜線領域)
が逐次変化する。このため、感応基板の特定範囲121
を転写するために必要な小領域SFがマスク側光学的フ
ィールドFSmよりも大きな範囲120に配列された場
合でも、すべての小領域SFのパターンを感応基板の特
定範囲121に転写できる。
【0015】図4に示すように、請求項5の発明では感
応基板の一方向(矢印Aw方向)への移動に伴って感応
基板の特定範囲131の感応基板側光学的フィールドF
Swに入り込む部分(図の斜線領域)が逐次変化すると
ともに、マスクの一方向(矢印Am方向)への移動に伴
って、マスクの小領域SFが存在する範囲130のうち
マスク側光学的フィールドFSmに入り込む部分(図の
斜線領域)が逐次変化する。このため、感応基板側光学
的フィールドFSwよりも大きな特定範囲131を転写
するために必要な小領域SFがマスク側光学的フィール
ドFSmよりも大きな範囲130に配列された場合で
も、すべての小領域SFのパターンを感応基板の特定範
囲131に転写できる。
【0016】請求項6の発明の作用を図5により説明す
る。図5(a)は、感応基板の特定範囲200へのパタ
ーン(図の斜線部分)201の転写を2回重複させて行
う例を示し、第1回目の転写時にはパターン201を図
中一点鎖線で示す境界位置BP1で分割して転写し、第
2回目の転写時にはパターン201を図中破線で示す境
界位置BP2で分割して転写する。各回の電子線のドー
ズ量は重複転写を行わない場合の略半分に設定するとよ
い。パターン201が第1回目の境界位置BP1を横切
る図中B部を例にとってパターン201の転写状況を考
えると、同図(b)に示すように、第1回目の転写時に
は境界位置BP1よりも左側にパターン201aが転写
され、境界位置BP2よりも右側にパターン201bが
転写される。また、第2回目の転写時にはB部に境界位
置が存在せず、パターン201cが一括して転写され
る。そして、第1回目と第2回目の転写により、同図
(c)に示すように境界位置BP1ではパターン201
a,201bとパターン201cとが重なり合う。
【0017】パターンの重ね合わせ部分のドーズ量分布
は同図(d)に示すようになる。すなわち、第1回目の
転写では図中実線で示すように境界位置BP1近傍で境
界位置BP1に近付くほどドーズ量が減少する。これ
は、被転写領域の周縁でパターン像が多少ぼけるためで
ある。一方、第2回目の転写では図中に1点鎖線で示す
ように境界位置BP1に関係なくドーズ量が一定であ
る。したがって、重複転写による合成ドーズ量は図中破
線で示すようになり、境界位置BP1でのドーズ量の減
少は図16(c)に示す重複転写を行わない場合に比べ
て略半分となる。このため、現像レベルを従来通りに設
定しても境界位置BP1でパターン201が切れること
がない。なお、図5(b),(c)では第1回目のパタ
ーン201a,201bの端部が離れた場合について説
明したが、両者が重なり合う場合にも第1回目の重複部
分の合成ドーズ量が従来よりも少ないので、図17に示
すようなパターンの膨らみは抑制される。パターン20
1a,201bの端部が重複しかつ境界位置BP1の方
向にずれた場合には図5(e)に示すように境界位置B
P1で滑らかにパターン201が変化する。以上では2
回重複させて転写を行う例を説明したが、3回あるいは
それ以上に分割してもよい。重複数が増加するほどドー
ズ量が平均化されてパターンの境界位置での誤差が減少
する。重複転写は感応基板の全面で行い、あるいは一部
のみで行ってもよい。
【0018】ここで、パターン201をn回重複して転
写し、かつ各回の転写も複数の被転写領域PFに分割し
て行う場合、従来のように分割された個々のパターンと
マスク側の小領域とを1:1に対応させるとマスク側の
小領域の数は重複転写を行わないときのn倍となり、マ
スク側の小領域が存在する範囲の大きさがn倍あるいは
それ以上に大きくなる。請求項7の発明では、分割後の
パターン形状が等しくなるものを共通の小領域に集約す
るので、マスクの小領域が存在する範囲を縮小して荷電
粒子線転写装置のマスク側光学的フィールドに容易に収
めることができる。
【0019】請求項8の発明では、マスク70の第1の
小領域の組に属する小領域71A,71B,71C,7
1Dに荷電粒子線を順次照射して、第1の境界位置LV
1,LHをつなぎ位置とするパターン像を感応基板に転
写する。ついで、第2の小領域の組に属する小領域72
A,72B,72C,72D,72Eに荷電粒子線を順
次照射して、第2の境界位置LV2,LH2をつなぎ位
置とするパターン像を感応基板上に重複転写する。第1
の境界位置LV1,LHと第2の境界位置LV2,LH
2とが異なるので、つなぎ位置でのドーズ量分布が平滑
化される。
【0020】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために図を用いたが、これにより本発明が図示例
に限定されるものではない。
【0021】
【実施例】
−第1実施例− 図6〜図9を参照して本発明の一実施例を説明する。図
6は本実施例で使用する電子線縮小転写装置の概略を示
すものである。電子銃10から放出された電子線EBは
コンデンサレンズ11で平行ビームとされ、視野選択偏
向器12によりx−y平面(x軸およびy軸と平行な平
面)内で偏向されてマスク50の小領域(図示略)の一
つに導かれる。マスク50については後述する。マスク
50を通過した電子線EBは偏向器13により所定量偏
向された上でレンズ14,15により感応基板60上の
所定位置に所定の縮小率(例えば1/4)で結像され
る。マスク50はマスクステージ16にx−y平面と平
行に取付けられる。マスクステージ16は、駆動装置1
7によりx軸方向に連続移動し、y軸方向にステップ移
動する。マスクステージ16のx−y平面内での位置は
レーザ干渉計18で検出されて制御装置19に出力され
る。なお、図6においてx軸方向は紙面と直交する方向
である。
【0022】感応基板60は感応基板台20の可動ステ
ージ21上にx−y平面と平行に取付けられる。可動ス
テージ21は、駆動装置22によりマスクステージ16
のx軸方向の連続移動とは逆方向へ連続移動可能とされ
る。逆方向としたのはレンズ14,15によりパターン
像が反転するためである。可動ステージ21のx−y平
面内での位置はレーザ干渉計23で検出されて制御装置
19に出力される。
【0023】制御装置19は、入力装置24から入力さ
れる露光データと、レーザ干渉計18,23が検出する
ウエハステージ16および可動ステージ21の位置情報
とに基づいて、偏向器12,13による電子線EBの偏
向量を演算するとともに、マスクステージ16および可
動ステージ21の動作を制御するために必要な情報(例
えば位置および移動速度)を演算する。偏向量の演算結
果は偏向量設定器25,26に出力され、これら偏向量
設定器25,26により偏向器12,13の偏向量が設
定される。ステージ16,21の動作に関する演算結果
はドライバ27,28にそれぞれ出力される。ドライバ
27,28は演算結果にしたがってステージ16,21
が動作するように駆動装置17,22の動作を制御す
る。なお、入力装置24としては、露光データの作成装
置で作成した磁気情報を読み取るもの、マスク50や感
応基板60に登録された露光データをこれらの搬入の際
に読み取るものなど適宜選択してよい。
【0024】図7(a)は上述したマスク50の小領域
501が存在する範囲500を示すものである。本実施
例では、電子線照射光学系のマスク側光学的フィールド
FSmよりもx軸方向に大きな範囲500に小領域50
1が配列されている。各小領域501は電子線を遮断
し、あるいは拡散する境界領域502にて互いに区分さ
れている。小領域501には、例えば図8に示すように
感応基板に転写すべきパターン形状に対応した電子線の
透過部(図の白抜き部分)BTが設けられる。なお、電
子線転写用のマスクとしては、例えば図9(a)に示す
ように窒化シリコン(SiN)等の薄膜にて透過部BT
を形成し、その表面に適宜タングステン製の散乱部BS
を設けたいわゆる散乱マスクと、図9(b)に示すよう
にタングステン製の散乱部BSに設けた抜き穴を透過部
BTとするいわゆる穴空きステンシルマスク等が存在す
るが、本実施例ではいずれでも構わない。
【0025】図7(b)の斜線範囲600は、図7
(a)に示すマスク50の小領域501の組合わせによ
り転写可能な感応基板60上の範囲を示している。この
範囲600は、感応基板60に形成すべき1ダイ分の領
域601の半分に相当し、感応基板側光学的フィールド
FSwよりもx軸方向に大きい。感応基板側光学的フィ
ールドFSwは、1ダイ分の領域601の略1/4の範
囲を包含する大きさである。感応基板60の範囲600
に転写すべきパターンを小領域501に分割して設ける
際、分割後のパターン形状が等しくなるものは適宜共通
の小領域501に集約され、その結果、小領域501の
数は範囲600の分割数よりも少ない。
【0026】以上の構成において、小領域501と感応
基板60上の転写位置との対応関係を露光データとして
予め入力装置24から制御装置19に入力する。そし
て、転写時には露光データにしたがって各小領域501
のパターン像が感応基板60の指定位置に転写されるよ
うに偏向器12,13の偏向量およびステージ16,2
1の位置を制御する。また、転写に伴ってマスクステー
ジ16および可動ステージ21をx軸方向に互いに逆方
向へ連続移動させる。これにより、図7に示す範囲50
0,600の光学的フィールドFSm,FSwに入り込
む領域が逐次変化し、範囲500にあるすべての小領域
501のパターン像を感応基板60上の範囲600に転
写できる。なお、連続移動時のy軸方向への電子線EB
の照射位置およびパターン転写位置の調整は偏向器1
2,13により行う。範囲600の転写が終了した後は
可動ステージ21をy軸方向へ範囲600の幅分だけ移
動させて残りの領域を転写し、これにより1ダイ分の領
域601の転写を終了する。
【0027】なお、感応基板60の単一の被転写領域
(図14の領域5bに相当)に転写されるパターン(電
子線の照射部分)の面積が大きい場合、すなわち、単一
の被転写領域に対するビーム照射量が大きい場合、クー
ロン効果によってパターン像のぼけが大きくなる。これ
を回避するには、例えば図10に示すように単一の被転
写領域に転写するパターンPT3を、複数(図示例では
2つ)のパターンPT3a、PT3bに分割し、それぞ
れのパターンPT3a、PT3bを図7に示したマスク
50の異なる小領域501に設ける。そして、それぞれ
の小領域501に設けられたパターンを感応基板60の
同一の被転写領域に転写すればよい。勿論、個々の小領
域501に設けられるパターン(電子線の透過部分)の
面積は、クーロン効果ぼけが十分に小さくなるよう制限
する。上述したように、本実施例ではパターンの等しく
なる小領域501を集約しているので、上記のように一
部の被転写領域のパターンを分割してマスク50の複数
の小領域501に設けた場合でも、小領域501の総数
は少ない。
【0028】−第2実施例− 図11を参照して第2実施例を説明する。なお、本実施
例は上述した第1実施例に対してマスクの小領域の配列
方法と感応基板への転写方法とを変更したものであり、
使用する電子線転写装置は共通である。したがって電子
線転写装置の構成については図6を参照するものとし、
以下では装置の説明を省略する。図11(a)は本実施
例におけるマスク70の一部を示し、同図(b)はマス
ク70の(a)で示した部分によって感応基板に転写さ
れるパターンを示す。(b)に示すパターンを境界線L
H1,LV1に沿って被転写領域A1,B1,C1,D1に
分割して転写するため、マスク70には被転写領域A
1,B1,C1,D1内のパターン形状に対応した電子線透
過部を有する小領域71A,71B,71C,71Dが
それぞれ設けられている。また、図11(b)に示すパ
ターンを図11(c)に示す境界線LH2,LV2に沿
って被転写領域A2,B2,C2,D2,E2,……に分割
して転写するため、マスク70には被転写領域A2,B
2,C2,D2,E2,……内のパターン形状に対応した電
子線透過部を有する小領域72A,72B,72C,7
2D,72E,……がそれぞれ設けられている。
【0029】マスク70から感応基板への露光データを
作成する際には、上述した小領域71A,71B,71
C,71Dを第1の小領域の組として、また、小領域7
2A,72B,72C,72D,72E,……を第2の
小領域の組として区分する。そして、転写時には第1の
小領域の組に属するものだけ選択的に電子線を照射して
感応基板上に第1の小領域の組のパターンを転写する。
この後、第2の小領域の組に属するものだけ選択的に電
子線を照射して感応基板上に第2の小領域の組のパター
ンを転写する。各回の電子線のドーズ量は1回で転写を
行う場合の略半分とする。以上のように転写をすること
により1回目の転写時のパターンのつなぎ位置と2回目
の転写時のパターンのつなぎ位置とが変化し、パターン
のつなぎ位置での位置誤差が抑制される。なお、小領域
の選択は、上述した偏向器12の偏向量を調整して行う
ことができる。また、小領域毎の転写位置の調整は偏向
器13の偏向量および可動ステージ21の位置調整によ
って行うことができる。小領域71A,71B,71
C,71Dおよび小領域72A,72B,72C,72
D,72E,……の組合わせによって転写されるパター
ンが感応基板上で繰り返し性を有するときは、小領域7
1A,71B,71C,71Dおよび小領域72A,7
2B,72C,72D,72E,……のパターンを感応
基板の複数の位置へ転写する。これにより、マスク70
の小領域が存在する範囲を縮小できる。
【0030】−第3実施例− 図12により第3実施例を説明する。本実施例は、特に
感応基板上に島状の非露光パターンが生じる場合に効果
的な重複転写方法に関するものである。図12(a)は
本実施例において感応基板に転写されるパターンの一部
を示し、斜線領域80,81は電子線による露光部、8
2は露光部81で囲まれた島状の非露光部である。上述
した図9(a)に示す散乱マスクでも(b)に示すステ
ンシルマスクの場合でも、島状の非露光部82を感応基
板に設けるためにはそれに対応する大きさの散乱部BS
を設ける必要がある。ところが、散乱マスクの場合には
島状の非露光部82に対応する散乱部BSの周囲が自立
性のない薄膜のみとなり、ステンシルマスクの場合は島
状の非露光部82に対応する散乱部BSの周囲が抜き穴
で囲まれるので、いずれの場合でも単独で島状の非露光
部82に対応できる散乱部BSは実現できない。このよ
うな問題に対処するため、島状の非露光部82を囲むパ
ターンを二回に分けて転写する方法が提案されている
が、本実施例では4回の重複露光により島状の非露光部
82を形成するものである。
【0031】図12(b)〜(e)は同図(a)のパタ
ーンを転写するためのマスク側の小領域を示し、(b)
は1回目の転写時に使用する小領域91を、(c)は2
回目の転写時に使用する小領域92を、(d)は3回目
の転写時に使用する小領域93を、(e)は4回目の転
写時に使用する小領域94を示す。小領域91,92に
は、感応基板の露光部80の全体に対応する電子線の透
過部BT0と、露光部81を境界線LV3にて分割した
形状に対応する電子線の透過部BT1,BT2とが形成
されている。一方、小領域93,94には、露光部81
を境界線LH3にて分割した形状に対応する電子線の透
過部BT3,BT4とが形成されている。なお、小領域
91〜94はすべて同じ大きさである。
【0032】以上の小領域91〜94を備えたマスクに
おいて各回の電子線のドーズ量を1回の転写時の略1/
2に設定し、小領域91,93のパターン像を感応基板
上の同一位置へ、小領域92,94のパターン像を小領
域91,93のパターン像に対して小領域91,93の
幅の1/2だけ図の横方向へずらして転写する。小領域
91,92のパターン像の転写により露光部81が境界
線LV3をつなぎ位置として感応基板上に転写され、小
領域93,94のパターン像の転写により露光部81が
境界線LH3をつなぎ位置として感応基板上に転写され
る。1回目および2回目の転写による露光部81のつな
ぎ位置と、3回目および4回目の重複転写による露光部
81のつなぎ位置とが異なっているので、露光部81を
単純に二分割して転写する場合と比べて露光部81のつ
なぎ位置での電子線ドーズ量の分布が平滑化され、つな
ぎ位置での誤差が抑制される。
【0033】なお、本実施例では露光部81が2回重複
されて露光される場合を示したが、3回またはそれ以上
に重複させてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜請求項
5の発明では、感応基板の特定範囲にに転写すべきパタ
ーンを分割してマスクの小領域に設ける際、分割後のパ
ターン形状が等しくなるものを共通の小領域に集約する
ので、マスクの小領域が存在する範囲を従来よりも縮小
し、感応基板側光学的フィールドを有効に利用してスル
ープットを改善できる。すなわち、感応基板側光学的フ
ィールドを大きく取れるので、感応基板の転写範囲を感
応基板側光学的フィールド内に保持するために必要な感
応基板用ステージの折り返し動作の回数が減少し、折り
返し時のオーバーヘッド時間が減少してスループットが
向上する。また、転写時のステージの最高速度には自ず
と制限があるが、感応基板側光学的フィールドが大きい
ほどステージの連続移動露光時のステージ速度が小さく
て済み、ステージ速度によってスループットが過度に制
限を受けることがなくなる。請求項6および請求項7の
発明によれば、感応基板へのパターン転写を2回以上重
複させて行い、しかも各回の転写時のパターンの境界位
置を互いに異なるようにしたので、パターンのつなぎ位
置でのドーズ量分布が平滑化されて転写誤差が抑制され
る。特に請求項7の発明では重複転写に伴うマスク側の
小領域の増加を抑制し、高スループットおよび高精度を
両立したパターン転写を実現できる。また、請求項8の
発明によれば、感応基板の特定範囲に転写すべきパター
ンを互いに異なる第1の境界位置と第2の境界位置とで
分割した場合に対応する複数組の小領域がマスクに設け
られているので、請求項6の発明を容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜5に係る発明を説明するための図。
【図2】請求項3に係る発明を説明するための図。
【図3】請求項4に係る発明を説明するための図。
【図4】請求項5に係る発明を説明するための図。
【図5】請求項6に係る発明を説明するための図。
【図6】本発明の実施例で使用する電子線縮小転写装置
の概略を示す図。
【図7】第1実施例でのマスクと感応基板との対応関係
を示す図。
【図8】図7に示すマスクの小領域に形成されるパター
ンの一例を示す図。
【図9】マスクの断面図。
【図10】第1実施例において感応基板の単一の被転写
領域に転写すべきパターンをマスクの複数の小領域に分
割して設ける例を説明するための図。
【図11】第2実施例で使用するマスクの小領域の配置
と小領域に形成されるパターンの一例を示す図。
【図12】第3実施例での感応基板上のパターンとマス
クの小領域との対応を示す図。
【図13】電子線縮小転写装置の光学系の概略を示す
図。
【図14】電子線縮小転写装置による転写手順を示す斜
視図。
【図15】従来のマスクの小領域と感応基板の被転写領
域との対応を示す図。
【図16】従来のパターンのつなぎ位置での問題点を説
明するための図。
【図17】従来のパターンのつなぎ位置での問題点を説
明するための図。
【符号の説明】
50,70 マスク 60 感応基板 71A,71B,71C,71D 第1の小領域の組 72A,72B,72C,72D,72E,…… 第2
の小領域の組 100,110,120,130,500 マスクの小
領域が設けられる範囲 101,111,121,131,200,600 感
応基板の特定範囲 201,201a,201b,201c 感応基板に転
写されるパターン PF マスクの小領域に対応する感応基板の被転写領域 SF マスクの小領域 SF1,SF2 共通の小領域 BF マスクの境界領域 BP1,BP2 感応基板に転写されるパターンの境界
位置 BT マスクの電子線の透過部 BS マスクの電子線の散乱部 FSm マスク側光学的フィールド FSw 感応基板側光学的フィールド
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/20 521

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感応基板の特定範囲に転写すべきパター
    ンをマスク上で互いに離間する複数の小領域に分割して
    形成し、前記小領域を照射単位としてマスクへの荷電粒
    子線の照射を繰り返すとともに、前記小領域に対応する
    感応基板上の被転写領域が感応基板上で互いに接するよ
    うに感応基板へのパターン転写位置を調整して前記感応
    基板上の前記特定範囲に所定のパターンを転写する荷電
    粒子線転写方法において、 前記感応基板の特定範囲に転写すべきパターンを前記マ
    スクの前記小領域に分割して設ける際に、分割後のパタ
    ーン形状が等しくなるものを共通の小領域に集約し、転
    写時には前記共通の小領域のパターンを感応基板上の複
    数の位置に転写することを特徴とする荷電粒子線転写方
    法。
  2. 【請求項2】 転写時に使用する光学系のマスク側光学
    的フィールドが、前記共通の小領域を設けない場合に必
    要なマスク側光学的フィールドよりも小さく設定される
    ことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子線転写方法。
  3. 【請求項3】 前記感応基板の前記特定範囲を、荷電粒
    子線転写装置の感応基板側光学的フィールドよりも感応
    基板上の一方向に大きく設定し、転写時に前記感応基板
    を前記一方向へ移動させて前記マスクの前記小領域のパ
    ターンを前記感応基板の前記特定範囲に転写することを
    特徴とする請求項1記載の荷電粒子線転写方法。
  4. 【請求項4】 前記感応基板の前記特定範囲を荷電粒子
    線転写装置の感応基板側光学的フィールド内に包含され
    る大きさに設定するとともに、該特定範囲に転写すべき
    パターンを、前記荷電粒子線転写装置のマスク側光学的
    フィールドよりもマスク上の一方向に大きな範囲に配列
    された複数の小領域に分割して形成し、転写時には前記
    マスクを前記一方向へ移動させて前記マスクの前記小領
    域のパターンを前記感応基板の前記特定範囲に転写する
    ことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子線転写方法。
  5. 【請求項5】 前記感応基板の前記特定範囲を荷電粒子
    線転写装置の感応基板側光学的フィールドよりも感応基
    板上の一方向に大きく設定するとともに、該特定範囲に
    転写すべきパターンを、前記荷電粒子線転写装置のマス
    ク側光学的フィールドよりもマスク上の一方向に大きな
    範囲に配列された複数の小領域に分割して形成し、転写
    時には前記マスクを前記マスク上の一方向へ移動させ、
    前記感応基板を前記感応基板上の一方向へ移動させて前
    記マスクの前記小領域のパターンを前記感応基板の前記
    特定範囲に転写することを特徴とする請求項1記載の荷
    電粒子線転写方法。
  6. 【請求項6】 感応基板の特定範囲に転写すべきパター
    ンをマスク上で互いに離間する複数の小領域に分割して
    形成し、前記小領域を照射単位としてマスクへの荷電粒
    子線の照射を繰り返すとともに、前記小領域に対応する
    感応基板上の被転写領域が感応基板上で互いに接するよ
    うに感応基板へのパターン転写位置を調整して前記感応
    基板上の前記特定範囲に所定のパターンを転写する荷電
    粒子線転写方法において、 前記感応基板へのパターンの転写が少なくとも前記感応
    基板上の一部で二回以上重複して行なわれ、重複転写時
    における各回のパターンの境界位置が互いに異なること
    を特徴とする荷電粒子線転写方法。
  7. 【請求項7】 前記感応基板の特定範囲に転写すべきパ
    ターンを前記マスクの前記小領域に分割して設ける際
    に、分割後のパターン形状が等しくなるものを共通の小
    領域に集約し、転写時には前記共通の小領域のパターン
    を感応基板上の複数の位置へ転写することを特徴とする
    請求項6記載の荷電粒子線転写方法。
  8. 【請求項8】 感応基板の特定範囲に転写すべきパター
    ンが互いに離間する複数の小領域に分割して形成された
    マスクであって、前記感応基板に転写すべきパターンが
    第1の境界位置で分割して形成された第1の小領域の組
    と、前記感応基板に転写すべきパターンが前記第1の境
    界位置とは異なる第2の境界位置で分割して形成された
    第2の小領域の組とを備えることを特徴とする荷電粒子
    線転写用マスク。
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