JPH0864089A - 圧力センサ - Google Patents

圧力センサ

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JPH0864089A
JPH0864089A JP19407894A JP19407894A JPH0864089A JP H0864089 A JPH0864089 A JP H0864089A JP 19407894 A JP19407894 A JP 19407894A JP 19407894 A JP19407894 A JP 19407894A JP H0864089 A JPH0864089 A JP H0864089A
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JP
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pressure
diaphragm
case
block body
pressure sensor
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JP19407894A
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English (en)
Inventor
Yasushi Shimomoto
康司 下元
Hiroyuki Kajio
博行 梶尾
Kenji Shinohara
賢二 篠原
Yoshihiro Umeuchi
芳浩 梅内
Katsuyuki Ishii
克幸 石井
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】環境温度変化や湿度などによる感圧変形体の変
形を抑制し、温度ヒステリシスを改善し、耐環境性に優
れた圧力センサを提供する。 【構成】ダイヤフラム18の周縁部を、ケース2内に収
納されたブロック体20の周縁部とケース2の内面との
間で挟持する構造の圧力センサにおいて、ダイヤフラム
18の周縁部とブロック体20との間に、ダイヤフラム
18と同一の材質で十分な厚みを有するリング状のダイ
ヤフラム変形防止スペーサ16(中間部材)を配備す
る。 【効果】環境温度変化や湿度などによるケース2および
ブロック体20の変形に伴ってダイヤフラム18にかか
る応力をスペーサ16によって緩和してダイヤフラム1
8の変形を抑制することができ、これによって、温度ヒ
ステリシスを改善できるとともに、耐環境性に優れたも
のとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、気体とか液体といった
流体を圧力導入孔からケース内に導入するとともに、ケ
ース内に設けたダイヤフラムやベローズ等の感圧変形体
を、導入した流体の圧力に応答してストローク動作さ
せ、この感圧変形体のストローク量から流体の圧力を検
出する圧力センサに関する。
【0002】
【従来の技術】圧力センサには、ケース内に、該ケース
に設けた圧力導入孔から導入されたガス等の流体から受
ける圧力に応答してストローク動作するダイヤフラム等
の感圧変形体と、差動トランスとを配備し、前記ダイヤ
フラム等のストローク動作に対応して前記差動トランス
のスプール内をコアが移動し、このコアの移動量に対応
する差動トランスの出力に基づいてガス等の流体の圧力
を検出するように構成されたものがある。
【0003】この種の圧力センサを図6を参照して説明
すると、この圧力センサはガス管接続用パイプ100が
一体形成されたケース102と、下方が突出して大気に
対して開放されたカバー104とを備えている。ケース
102内の底面にはこのパイプ100に連通する圧力導
入孔106が形成されている。
【0004】ケース102内の底面中央側には、その底
面とダイヤフラム(感圧変形体)110との間にできる
圧力室に不当に大きな負圧が作用してダイヤフラム11
0が上方に不当に大きく変形するのを防止するための負
圧ストッパとして径の異なる環状凸部が径方向に複数形
成されているとともに、その外周側のケース102の内
径より若干小さな径の位置には、前記圧力室を大気側か
ら密封するためOリング130が配備されている。この
Oリング130の径はダイヤフラム110の周縁部の径
に対応している。ケース102の内部には、外径がケー
ス内径と一致するブロック体108が収納されている。
このブロック体108はダイヤフラム110の周縁部に
対応して図で上側周縁部が突出した形状となって中央が
凹部となってその中央凹部内にダイヤフラム110を配
置できるようになっている。ダイヤフラム110はその
周縁部がケース102の内面とブロック体108の周縁
部とで挟持されている。
【0005】ブロック体108の内部に配備された差動
トランス112は、コイルを巻き付けたスプール114
を備え、そのスプール114の中央貫通孔にはコアアセ
ンブリ116が挿通されている。このコアアセンブリ1
16はコア118とそれの両端に取り付けられたプラン
ジャ120,122とで構成されている。このような差
動トランス112は、回路基板124に取り付けられ
る。回路基板124はブロック体108の下面側に配備
される。板バネ126は、差動トランス112のコアア
センブリ116のプランジャ122を押圧するようにし
て取り付けられ、これによってコアアセンブリ116の
プランジャ120はダイヤフラム110に当接されてい
る。
【0006】動作を説明すると、圧力導入孔106から
のガス圧に応答してダイヤフラム110がストローク動
作することによってコアアセンブリ116のプランジャ
120,122はその外面が摺動面となってスプール1
14内壁を摺動し、これと共にコア118がスプール1
14内を移動し、これによって差動トランス112はそ
れに対応したトランス出力を出力する。このトランス出
力は差動トランス112の出力ピンを介して回路基板1
24に搭載されている回路等に与えられ、ガス圧が検出
されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、圧力センサ
の周囲の環境温度が変化すると、それに応じてケース1
02、ブロック体108およびダイヤフラム110がそ
れぞれの線膨張係数で変形するが、ケース102とかブ
ロック体108とかは成型加工の面で樹脂製であるのに
対して、ダイヤフラム110はガス圧の検出の信頼性確
保のため金属製である。そして、樹脂は金属よりも温度
変化に対し伸び量が大きいが、ケース102とかブロッ
ク体108の厚みは厚いのに対し、ダイヤフラム110
はガス圧の僅かの変化にも追随して検出できるようにす
るため厚さも極めて薄く作られている。したがって、上
記環境温度の変化がおこると、ケース102とブロック
体108との変形によってダイヤフラム110は、径方
向外方へ容易に引っ張られて変形させられてしまい、こ
の変形によてダイヤフラムの所定のガス圧の変化に対す
る所定のストローク量が変化してしまうことになる。
【0008】勿論、ダイヤフラム110の環境温度の変
化に伴う変形量を見込んで圧力センサの出力を調整する
ことでガス圧の検出精度を高めることも考えられるが、
ダイヤフラム110の温度変化に対するストローク変化
には、図7に示されるような温度ヒステリシス、すなわ
ち、一定圧力を印加している状態において、温度を低温
側から高温側に上昇させたときの前記一定圧力に対応す
る規格値からの出力値のずれと、高温側から低温側に降
下させたときの出力値のずれが、低温(−30°C近
辺)および高温(70°C近辺)においては略々一致す
るものの、その間の温度領域、特に、20°C近辺の常
温ヒステリシスが大きいために、ダイヤフラム110の
環境温度の変化に伴う変形量を見込んで圧力センサの出
力を調整するのは困難である。
【0009】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であって、環境温度変化などによる感圧変形体の変形を
抑制し、温度ヒステリシスを改善し、耐環境性に優れた
圧力センサを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、上述の目的
を達成するために、次のように構成している。
【0011】すなわち、請求項1の本発明は、圧力導入
孔を有するケース内には、該圧力導入孔から導入された
流体圧に応答してストローク動作する感圧変形体を配備
するとともに、前記配備された感圧変形体の周縁部を、
前記ケース内に収納されたブロック体の周縁部と前記ケ
ースの内面との間で挟持する構造の圧力センサであっ
て、前記感圧変形体の周縁部とこれと対向する前記ケー
スの内面との間および前記感圧変形体の周縁部とこれと
対向する前記ブロック体の周縁部との間の少なくとも一
方に、前記ケースおよびブロック体の変形が前記挟持部
分を介して前記感圧変形体に対しそのストロークに影響
を直接及ぼすのを実質的に阻止する中間部材を配備して
いる。
【0012】請求項2の本発明は、請求項1の圧力セン
サにおいて、前記中間部材は、前記ケースまたは前記ブ
ロック体の変形が前記感圧変形体に直接作用するのを阻
止する厚みを有した金属製のものである。
【0013】請求項3の本発明は、請求項1または2の
圧力センサにおいて、前記中間部材は、前記感圧変形体
と同一の材質からなる。
【0014】請求項4の本発明は、請求項1ないし3の
いずれかの圧力センサにおいて、前記中間部材は、前記
感圧変形体の周縁部の平面形状に対応した径を有するリ
ング状である。
【0015】
【作用】請求項1の本発明によれば、感圧変形体の周縁
部を、前記ケース内に収納されたブロック体の周縁部と
前記ケースの内面との間で挟持する構造の圧力センサに
おいて、感圧変形体の周縁部とケースの内面との間およ
び感圧変形体の周縁部とブロック体の周縁部との間の少
なくとも一方に、中間部材を配備することにより、環境
温度変化や湿度などによるケースおよびブロック体の変
形に伴って感圧変形体にかかる応力を緩和することがで
き、変形が抑制される結果、温度ヒステリシスを改善す
ることができ、耐環境性に優れたものとなる。
【0016】請求項2の本発明によれば、中間部材は、
感圧変形体の材質として一般的な金属製であるので、ケ
ースやブロック体よりも感圧変形体に近似した線膨張係
数を有するので、中間部材の厚みを所要の厚みとするこ
とにより、前記ケースまたは前記ブロック体の温度変化
や湿度などに伴う変形によって感圧変形体にかかる応力
を緩和することができ、これによって、温度ヒステリシ
スを改善することができる。
【0017】請求項3の本発明によれば、中間部材が、
感圧変形体と同一の材質、すなわち同一の線膨張係数で
あるので、前記ケースまたは前記ブロック体の温度変化
に伴う変形によって感圧変形体にかかる応力を緩和する
ことができ、これによって、温度ヒステリシスを改善す
ることができる。
【0018】請求項4の本発明によれば、中間部材が感
圧変形体の周縁部の平面形状に対応した径を有するリン
グ状であるので、前記ケースまたは前記ブロック体の温
度変化や湿度などに伴う変形によって感圧変形体にかか
る応力を周方向に沿って均一に緩和することができ、温
度ヒステリシスを改善することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
細に説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施例の圧力センサの
断面図であり、図2は、その分解斜視図である。
【0021】この実施例の圧力センサは、ケース2とカ
バー4とを有している。ケース2には、ガス管接続用パ
イプ6が一体に形成されている。ケース2は、このパイ
プ6に連通して流体圧、この例ではガス圧を導入するた
めの圧力導入孔8を有している。ケース2は、その内部
底面に溝幅の狭い環状溝10を有し、これにはOリング
12が配備されている。このOリング12の径は、ダイ
ヤフラム18の周縁部の径に対応している。
【0022】ダイヤフラム18は、圧力導入孔8に導入
されたガス圧に応答してストローク動作できるようにケ
ース2の底面に配置されている。ダイヤフラム18は、
その周縁部において、後述のダイヤフラム変形防止スペ
ーサ16を介在させて環状溝14とブロック体20との
間で挟持されており、このダイヤフラム18はSUSの
ような金属製であり、ガス圧を受けて図1では上下方向
にストローク動作できるような厚みを有している。ケー
ス2とブロック体20はそれぞれ樹脂で作られている。
この樹脂としては例えば液晶ポリマー(LCP)、ポリ
フェニレンサルファイド(PPS)、ABS、ポリブチ
レンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネイト(P
C)、ポリエーテルサルホン(PES)等があり、これ
ら樹脂単体あるいはこれら樹脂の組み合わせがある。
【0023】ケース2は、内部に収納されるブロック体
20が該ケース2内でガタつくことのないようにブロッ
ク体20の円筒部22の外形に合わせた形状の内壁24
と、ブロック体20の矩形部26の外形に合わせた形状
の内壁28とを有している。
【0024】ブロック体20の円筒部22は、ケース2
の底面との間にダイヤフラム18のストローク動作を許
容するような隙間が存するように上面にダイヤフラム配
備用凹部30が、また下面にはダイヤフラム18のスト
ローク動作に対応した出力を発生するための差動トラン
ス38を載置する載置台32が形成されている。差動ト
ランス載置台32には差動トランス収納用凹部34が形
成されている。差動トランス収納用凹部34の底面中央
は上面のダイヤフラム配備用凹部30に貫通した穴36
が形成されている。この貫通穴36を介して差動トラン
ス38のスプール40内のコアアセンブリ64がダイヤ
フラム18に当接できるようになっている。
【0025】このコアアセンブリ62は、筒型のコア6
4と、このコア64の両端にそれぞれ取り付けられる一
対の樹脂製プランジャ66,68とを有している。両プ
ランジャ66,68は側面がそれぞれ差動トランス38
のスプール40の内壁をスライドするスライド面となる
フランジ部分と、このフランジ部分に一体に形成されて
前記コア64内に挿入される挿入部分とを有しており、
それぞれの延長端部はコア64内で互いに接続されてい
る。このようにプランジャ66,68をコア64内で接
続しているから、その組み立てが容易かつ便利になり、
また、コア64の中心軸が傾いてもプランジャ66,6
8の側面は傾くことなくスプール40の内壁を往復摺動
でき差動トランス38の出力を安定させることができ
る。
【0026】ブロック体20の差動トランス載置台32
の対角線上の四隅のそれぞれには図3に示されるように
差動トランス取付用突起42が形成されている。この突
起42は図例では、対角線上の四隅であったが、対角線
の2つであってもよい。
【0027】差動トランス38のスプール40は図で上
側から円形フランジ44、このフランジ44と同じ径の
2つの円形鍔46,48、およびこれらより外形の大き
な矩形フランジ50を備え、これらフランジ44,50
と鍔46,48との間にコイルが巻装されている。下側
のフランジ50はその下面に凹所が形成されるようにそ
の四隅周縁が若干高さの低い、例えば0.数mm程度の
高さの台状(図示していない)になっており、差動トラ
ンス38はそのスプール40の下側フランジ50の四隅
周縁台を介して回路基板52に取り付けられることで、
回路基板52にはその下側のフランジ50の全体が当接
せず、これによって回路基板52の変形とか反りなどの
影響を差動トランス38が受けないようになっている。
つまり、回路基板52が周囲温度の変化によって変形
し、この変形で差動トランス38全体がその位置を変化
させられると、当然、差動トランス38のスプール40
とその内部のコアとの相対的位置関係が、ダイヤフラム
18のストローク動作とは無関係に変化する結果、ガス
圧に対応した出力を差動トランス38から得られなくな
る。これに対して、本実施例の差動トランス38は、そ
のフランジ50の四隅周縁の台によって回路基板52に
載るから、回路基板52の変形の影響を受けなくなり、
これによってガス圧に対応したダイヤフラム18のスト
ローク動作に応じた出力を得ることができる。なお、フ
ランジ50の四隅周縁の台に代えて例えばリングを設け
てもよい。
【0028】また、この差動トランス38のスプール4
0の下側のフランジ部分50の四隅にはブロック体20
の差動トランス載置台32上の四隅の突起42にそれぞ
れ入り込むことで差動トランス38をブロック体20に
取り付けるための穴54が前記突起42と同様に対角線
上の四隅に形成されている。
【0029】差動トランス38はブロック体20に対し
てスプール40のフランジ部分50の四隅の取付用穴5
4にブロック体20の取付用突起42が入り込むととも
に、その突起42が熱カシメされることでブロック体2
0に取り付けられている。したがって、ダイヤフラム1
8を挟持するブロック体20に直接固定することによ
り、ダイヤフラム18とスプール40との位置関係を確
実に保持することができる。
【0030】差動トランス38のフランジ部分50に
は、延長されて回路基板52の変形の影響を抑えられる
ようにした接続ピン56が6本設けられ、適宜、それら
接続ピン56は回路基板52に半田付けされている。ま
た、回路基板52には圧力センサの圧力検出に必要な回
路素子58とか出力ピン60が設けられている。
【0031】次に、本発明の特徴的な構成について説明
する。
【0032】この実施例では、環境温度変化や湿度など
によるダイヤフラム18の変形を抑制し、温度ヒステリ
シスを軽減して検出精度を一層高めるために、次のよう
に構成している。
【0033】すなわち、この実施例の圧力センサでは、
ケース2には、その環状溝10と同じ位置に溝幅の広い
環状溝14が形成され、これにはSUS、Fe、あるい
はCu系合金などの好ましくはダイヤフラム18と同じ
材質の金属でできた中間部材としてのダイヤフラム変形
防止スペーサ16が配備されている。
【0034】このダイヤフラム変形防止スペーサ16
は、ダイヤフラム18の周縁部の平面形状に対応した径
を有するリング状であって、周囲温度の変化や湿度など
によるダイヤフラム18の変形を防止できる程度の厚み
で、例えばダイヤフラム18の10〜20倍程度の厚み
を有しており、この実施例では、ダイヤフラムの厚み2
7ミクロンに対して、500ミクロンの厚みを有してい
る。
【0035】このダイヤフラム変形防止スペーサ16
は、周囲温度が変化したときにケース2とブロック体2
0それぞれの線膨張係数とダイヤフラム18のそれとが
相違することにより、ケース11とブロック体20の変
形によってダイヤフラム18が、径方向外方へ引っ張ら
れてストローク動作方向に変形してしまうのを防止する
ものであり、また、ケース11やブロック体20の吸湿
による膨張変形の影響を低減するものである。
【0036】この実施例では、ダイヤフラム18と同一
の線膨張係数を有するとともに、十分な厚みを有するこ
とにより、ケース2とブロック体20の変形によるダイ
ヤフラム18に対する引っ張り応力を緩和してダイヤフ
ラム18のストロークに影響を及ぼすのを実質的に阻止
するものであり、これによって、温度ヒステリシスを改
善して圧力センサの検出精度を高めることができる。
【0037】図4および図5は、この実施例の圧力セン
サおよびダイヤフラム変形防止スペーサ16を設けてい
ない図6の圧力センサの温度ヒステリシスを示す特性図
である。
【0038】図4および図5は、一定圧力を印加した状
態において、温度を変化させたときの圧力センサの出力
値の前記一定圧力に対応する規格値からのずれを示して
おり、実線はこの実施例の圧力センサを示し、破線は図
6の圧力センサを示している。
【0039】図4は、温度を−30°Cから80°Cま
で上昇させて20°Cに降下させたときの特性を示し、
図5は、温度を−30°Cから70°Cまで上昇させて
再び−30°Cに降下させ、さらに70°Cまで上昇さ
せて20°Cに降下させたときの特性を示している。
【0040】これらの図から明らかなように、この実施
例の圧力センサでは、図6の圧力センサに比べて規格値
からのずれが低減され、特に、20°C近辺の常温にお
ける規格値からのずれは殆どなく、低温側から温度を上
昇させて20°Cにしたときの圧力センサの出力値と、
高温側から温度を降下させて20°Cにしたときの圧力
センサの出力値とは、略々等しくなり、常温ヒステリシ
スが大幅に改善されて検出精度の向上を図ることができ
る。
【0041】上述の実施例では、ダイヤフラム変形防止
スペーサ16は、ダイヤフラム18の周縁部とこれと対
向するブロック体20との間のみに配備したけれども、
ダイヤフラム18の周縁部とこれと対向するケース2の
内面との間のみに配備してもよく、さらには、両方に配
備してもよく、両方に配備した場合には、ダイヤフラム
18に対する引っ張り応力を一層軽減できる。
【0042】また、上述の実施例では、ダイヤフラム変
形防止スペーサ16は、リング状の連続体であったけれ
ども、必ずしも連続体である必要はなく、独立した複数
の部材から構成してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、感圧変形
体の周縁部を、ケース内に収納されたブロック体の周縁
部とケースの内面との間で挟持する構造の圧力センサに
おいて、感圧変形体の周縁部とケースの内面との間およ
び感圧変形体の周縁部とブロック体の周縁部との間の少
なくとも一方に、中間部材を配備しているので、この中
間部材によって、環境温度変化や湿度などによるケース
およびブロック体の変形に伴って感圧変形体にかかる応
力を緩和することができ、これによって、温度ヒステリ
シスを改善することができるとともに、ケースやブロッ
ク体の吸湿による変形が感圧変形体に与える影響を低減
することができ、耐環境性に優れた圧力センサを得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の圧力センサの断面図であ
る。
【図2】図1の圧力センサの分解斜視図である。
【図3】図1のブロック体の下方から見た斜視図であ
る。
【図4】本発明の温度ヒステリシスの改善を示す特性図
である。
【図5】本発明の温度ヒステリシスの改善を示す特性図
である。
【図6】公知でない先行技術としての圧力センサの部分
断面図である。
【図7】温度ヒステリシスを示す図である。
【符号の説明】
2 ケース 4 カバー 12 Oリング 16 ダイヤフラム変形防止スペーサ 18 ダイヤフラム 20 ブロック体 38 差動トランス 62 コアアセンブリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅内 芳浩 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 石井 克幸 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力導入孔を有するケース内には、該圧
    力導入孔から導入された流体圧に応答してストローク動
    作する感圧変形体を配備するとともに、前記配備された
    感圧変形体の周縁部を、前記ケース内に収納されたブロ
    ック体の周縁部と前記ケースの内面との間で挟持する構
    造の圧力センサであって、 前記感圧変形体の周縁部とこれと対向する前記ケースの
    内面との間および前記感圧変形体の周縁部とこれと対向
    する前記ブロック体の周縁部との間の少なくとも一方
    に、前記ケースおよびブロック体の変形が前記挟持部分
    を介して前記感圧変形体に対しそのストロークに影響を
    直接及ぼすのを実質的に阻止する中間部材を配備したこ
    とを特徴とする圧力センサ。
  2. 【請求項2】 前記中間部材は、前記ケースまたは前記
    ブロック体の変形が前記感圧変形体に直接作用するのを
    阻止する厚みを有した金属製のものである請求項1に記
    載の圧力センサ。
  3. 【請求項3】 前記中間部材は、前記感圧変形体と同一
    の材質からなるものである請求項1または2に記載の圧
    力センサ。
  4. 【請求項4】 前記中間部材は、前記感圧変形体の周縁
    部の平面形状に対応した径を有するリング状のものであ
    る請求項1ないし3のいずれかに記載の圧力センサ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114375483A (zh) * 2020-03-18 2022-04-19 肖特(日本)株式会社 气密端子以及使用该气密端子的触点装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114375483A (zh) * 2020-03-18 2022-04-19 肖特(日本)株式会社 气密端子以及使用该气密端子的触点装置

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