JPH0863012A

JPH0863012A - 画像形成装置

Info

Publication number: JPH0863012A
Application number: JP19874794A
Authority: JP
Inventors: Yasushi Akiba; 康秋葉
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1994-08-23
Filing date: 1994-08-23
Publication date: 1996-03-08

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明の目的は、転写を行う際の不都合を防止
して常に安定した良好な画像形成が行える画像形成装置
を提供することにある。【構成】像担持体（２）と、この像担持体（２）上に形
成されたトナー像（１４）を転写材（Ｓ）上に転写すべ
く所定のバイアスが印加された転写部材（８）と、この
転写部材（８）を像担持体（２）に圧接し、かつ、像担
持体（２）上のトナーの帯電極性と反対極性となるよう
なバイアス（Ｖ２）が印加された圧接部材（６）とを有
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置に関し、
例えば電子写真方式を用いた複写機、プリンター及びフ
ァクシミリ装置等に好適な画像形成装置に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】近年、複写機、プリンター及びファクシ
ミリ装置等の画像形成装置において、いわゆる転写ロー
ラと呼ばれるローラ部材をその転写装置に用いたものが
知られている。この転写ローラは、その軸の外周に、導
電化処理された例えばスポンジ等の弾性材料で形成され
た導電性を有するローラ部材で構成されていて、これに
所定の駆動源及びバイアス印加装置等が接続されること
により転写装置が構成されている。

【０００３】このような転写装置によれば、感光体上に
形成されたトナー像を転写する際、転写ローラは、その
弾性により弾性変形して、転写紙との接触面積を確保
し、転写に必要な電界をトナー像面と転写紙との間に供
給して転写を行うことができる上に、その転写ローラ自
体の駆動により転写紙に搬送力を与えることができ、転
写紙の搬送を安定して行えるという利点を有している。
また、オゾンを多く発生させる転写チャージャを用いる
必要がないので、そのオゾン量を従来よりも格段に減少
させることができるという利点も有している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】以上説明した転写装置
では、上述した利点を有しているが、その転写ローラの
構造上どうしても以下のような問題点がある。（１）転写ローラが感光体に圧接されているため、その
感光体上に形成されたＰセンサーパターンやその他の余
分なトナーが転写ローラに付着してしまうことが多い。
このため、転写を行うにあたって搬送されてきた転写紙
の裏面を汚してしまうという不都合が生じる。（２）また、転写ローラに弾性を与えるために用いられ
るスポンジ等の弾性材は、環境や経時等の変動による電
気抵抗等の変動を受けやすい。このため、電気抵抗等が
変動すると、転写ローラへ均一な電流を供給できなくな
り、転写不良が生じやすくなる。そこで、本発明の目的は、転写を行う際の不都合を防止
して常に安定した良好な画像形成が行える画像形成装置
を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、請求項１記載の発明は、画像形成装置において、
像担持体と、この像担持体上に形成されたトナー像を転
写材上に転写すべく所定のバイアスが印加された転写部
材と、この転写部材を上記像担持体に圧接し、かつ、上
記像担持体上のトナーの帯電極性と反対極性となるよう
な所定のバイアスが印加された圧接部材とを有するもの
である。

【０００６】請求項２記載の発明は、請求項１記載の画
像形成装置において、上記圧接部材にクリーニング部材
が設けられたものである。

【０００７】請求項３記載の発明は、画像形成装置にお
いて、像担持体と、この像担持体上に形成されたトナー
像を転写材上に転写すべく所定のバイアスが印加された
転写部材と、この転写部材を上記像担持体に圧接する導
電性の圧接部材と、上記転写部材と上記圧接部材との間
の電流値を検知する電流検知手段と、この電流検知手段
の検知結果に応じて上記転写部材に印加するバイアスを
制御するバイアス制御手段とを有するものである。

【０００８】

【作用】請求項１記載の発明では、像担持体上に形成さ
れたトナー像を転写材上に転写すべく所定のバイアスが
印加された転写部材を上記像担持体に圧接し、かつ、上
記像担持体上のトナーの帯電極性と反対極性となるよう
な所定のバイアスが印加された圧接部材を有しているの
で、上記転写部材に付着した余分なトナーが上記圧接部
材に移される。

【０００９】請求項２記載の発明では、請求項１記載の
画像形成装置において、上記圧接部材にクリーニング部
材が設けられているので、上記圧接部材に移されたトナ
ーがその圧接部材から除去される。

【００１０】請求項３記載の発明では、像担持体上に形
成されたトナー像を転写材上に転写すべく所定のバイア
スが印加された転写部材と、この転写部材を上記像担持
体に圧接する導電性の圧接部材と、上記転写部材と上記
圧接部材との間の電流値を検知する電流検知手段と、こ
の電流検知手段の検知結果に応じて上記転写部材に印加
するバイアスを制御するバイアス制御手段とを有してい
るので、上記転写部材の電気抵抗等の変動に対応して変
動する電流値の変動に応じてその転写部材に印加するバ
イアスが設定される。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図２において、感光体２が、図中の矢印の向
きに回転可能に構成されている。その感光体２の回りに
は、帯電装置１、露光装置４、現像装置３がそれぞれ設
けられている。それらの後段には、転写紙Ｓを感光体２
側に供給する給紙装置５、現像装置３において形成され
た感光体２上のトナー像を転写紙Ｓに転写させる転写装
置１８、転写後その転写紙Ｓを感光体２から分離するた
めの転写後除電装置９、転写後の転写紙を定着装置１１
側に搬送する搬送装置１０及び定着装置１１がそれぞれ
設けられている。また、感光体２上の余分な残トナーを
除去するクリーニング装置１２及び感光体２上の残留電
荷を除去する帯電前除電装置１３がそれぞれ設けられて
本実施例の画像形成装置が構成されている。

【００１２】この画像形成装置における転写装置１８
は、図１及び図２に示すように、芯金８ａ、及びカーボ
ンブラックや金属等の導電性微粉末が分散されたスポン
ジ層８ｂからなる転写部材としての転写ローラ８と、こ
の転写ローラ８を感光体２に圧接させる圧接部材として
の金属からなる圧接ローラ６とから主に構成されてい
る。さらに、圧接ローラ６には、そのローラ６上に付着
したトナーを除去するクリーニング部材７が設けられて
いる。転写ローラ８には、転写に必要な電界を感光体２
上に形成されたトナー像と転写紙との間に形成するため
の＋極性のバイアスがＶ１が、その芯金８ａに印加され
ている。圧接ローラ６には、その軸部６ａに、Ｖ１より
も高く、転写ローラ８上に形成された所定のトナー像を
圧接ローラ６に移すのに必要な電界を形成するための転
写ローラ８と同じ＋極性のバイアスＶ２が印加されてい
る。

【００１３】ここで、図２の画像形成装置の画像形成動
作を説明すると、まず、帯電装置１によって感光体２が
一様に帯電され、露光装置４によってその帯電された感
光体２上における所定の画像形成領域に原稿に応じた静
電潜像が形成される。その後、その潜像形成部分に現像
装置３によって−に帯電されたトナーが付着させられて
トナー像が感光体２上に形成される。この感光体２上に
形成された−に帯電されたトナー像は、転写装置１８に
おいてその転写ローラ８に印加された＋極性のバイアス
Ｖ１によって、給紙装置５から送られてきた転写紙Ｓ上
に転写される。一方、その転写動作中、転写装置１８に
おいては、その転写ローラ８が感光体２に圧接されてい
るため、転写紙Ｓ上に転写されずに残ったＰセンサーパ
ターン像１４が転写ローラ８上に転写される。この転写
ローラ８上に形成されたトナー像１４は、その転写ロー
ラ８に圧接された圧接ローラ６に印加されたバイアスＶ
２によってその圧接ローラ６上に移される。この圧接ロ
ーラ６上に移されたトナー像１４はクリーニング部材７
によって除去される。転写装置１８によって転写動作が
終了した転写紙Ｓは、その後、搬送装置１０によって定
着装置１１に送られ、所定の定着動作が行われて排紙ト
レイ（図示せず）に排出される。

【００１４】以上説明したように、本実施例の画像形成
装置によれば、感光体２上に形成されたトナー像を転写
紙Ｓ上に転写すべくバイアスＶ１が印加された転写ロー
ラ８を感光体２に圧接し、かつ、その感光体２上の−に
帯電されたトナーの極性と反対極性となる＋極性のバイ
アスＶ２が印加された圧接ローラ６を有しているので、
感光体２から転写ローラ８上に転写された余分なＰセン
サーパターントナー像１４が圧接ローラ６上に移される
ため、その後の転写時において転写紙の裏面を汚すこと
がない。また、圧接ローラ６にはクリーニング部材７が
設けられているので、その圧接ローラ６上に移されたト
ナー像１４は除去される。

【００１５】図３は本発明の他の実施例を示す画像形成
装置の要部概略図であって、図１と同様の構成について
は説明の都合上、同一符号を付してその説明を省略し、
その他の主な構成について説明すると、図に示すよう
に、圧接ローラ６と転写ローラ８との間の電流値を検知
する電流検知部２０と、この電流検知部２０の検知結果
に応じて転写ローラ８に印加するバイアスを設定するバ
イアス制御部２１とが、圧接ローラ６の軸部６ａと転写
ローラ８の芯金８ａとの間に接続されている。

【００１６】以上のように、本実施例の画像形成装置で
は、電流検知部２０によって圧接ローラ６と転写ローラ
８との間の電流値を検知することにより、転写ローラ８
における環境等の変動によるスポンジ層８ｂの電気抵抗
の変動を電流値の変動として検知することができる。そ
の検知した上記電流値の変動に応じてバイアス制御部２
１によってその変動を補正するようなバイアスが設定さ
れて転写ローラ８に印加される。従って、環境等の変動
による転写電流の変動を抑えて転写不良を防止でき、良
好な画像形成が行える。

【００１７】

【発明の効果】請求項１記載の画像形成装置によれば、
像担持体上に形成されたトナー像を転写材上に転写すべ
く所定のバイアスが印加された転写部材を上記像担持体
に圧接し、かつ、上記像担持体上のトナーの帯電極性と
反対極性となるような所定のバイアスが印加された圧接
部材を有しているので、上記転写部材に付着した余分な
トナーが上記圧接部材に移されるため、上記転写材の裏
面を汚したりすることがない。

【００１８】請求項２記載の画像形成装置によれば、請
求項１記載の画像形成装置において、上記圧接部材にク
リーニング部材が設けられているので、上記圧接部材に
移されたトナーがその圧接部材から除去されるため、上
記転写部材に付着した余分なトナーが安定して上記圧接
部材に移される。

【００１９】請求項３記載の画像形成装置によれば、像
担持体上に形成されたトナー像を転写材上に転写すべく
所定のバイアスが印加された転写部材と、この転写部材
を上記像担持体に圧接する導電性の圧接部材と、上記転
写部材と上記圧接部材との間の電流値を検知する電流検
知手段と、この電流検知手段の検知結果に応じて上記転
写部材に印加するバイアスを制御するバイアス制御手段
とを有しているので、上記転写部材の電気抵抗等の変動
に対応して変動する電流値の変動に応じてその転写部材
に印加するバイアスが設定され、転写部材の環境条件等
の変動によらず常に安定した転写が行える画像形成装置
を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の画像形成装置における転写装置の斜視
図である。

【図２】本発明の画像形成装置の全体の構成図である。

【図３】本発明の他の例を示す画像形成装置の転写装置
の斜視図である。

【符号の説明】

２感光体６圧接ローラ７クリーニング部材８転写ローラ１８転写装置２０電流検知部２１バイアス制御部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】像担持体と、この像担持体上に形成された
トナー像を転写材上に転写すべく所定のバイアスが印加
された転写部材と、この転写部材を前記像担持体に圧接
し、かつ、前記像担持体上のトナーの帯電極性と反対極
性となるような所定のバイアスが印加された圧接部材と
を有する画像形成装置。
【請求項２】請求項１記載の画像形成装置において、前
記圧接部材にクリーニング部材が設けられた画像形成装
置。
【請求項３】像担持体と、この像担持体上に形成された
トナー像を転写材上に転写すべく所定のバイアスが印加
された転写部材と、この転写部材を前記像担持体に圧接
する導電性の圧接部材と、前記転写部材と前記圧接部材
との間の電流値を検知する電流検知手段と、この電流検
知手段の検知結果に応じて前記転写部材に印加するバイ
アスを制御するバイアス制御手段とを有する画像形成装
置。