JPH086283Y2 - サンプルビン - Google Patents

サンプルビン

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JPH086283Y2
JPH086283Y2 JP1990066470U JP6647090U JPH086283Y2 JP H086283 Y2 JPH086283 Y2 JP H086283Y2 JP 1990066470 U JP1990066470 U JP 1990066470U JP 6647090 U JP6647090 U JP 6647090U JP H086283 Y2 JPH086283 Y2 JP H086283Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
sample
main body
cap
bottle
sample bottle
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1990066470U
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English (en)
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JPH0424044U (ja
Inventor
秀樹 小西
守 天野
Original Assignee
日本分光工業株式会社
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Publication date
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  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はサンプルビン、特にその材質と形状の改良に
関する。
[従来の技術] 例えば、高圧液体クロマトグラフ等を使用し、連続的
に多数の試料を分析する際にオートサンプラーが広く使
われている。
オートサンプラーによる試料採取方式は様々である
が、そのいずれもサンプル吸引針(以下ニードルとよ
ぶ)がセプタムをしたサンプルビン中におりて、ビン中
へ試薬や液体試料を注入したり、あるいはビン中の液体
試料を吸引するという点で共通である。
ところで、ニードルがサンプルビン内におりる際、サ
プタムを破る必要がある。試料を吸引する場合は、ニー
ドル先端に試料吸引孔があるとセプタムの破片が該孔を
ふさいでしまうおそれがある。そこで、試料の吸引孔は
ニードルの下方側面に設けられるのが一般的である。
一方、生体試料等は一般に微量であるため、ニードル
側面に設けられた試料吸引孔から試料液を効率的に吸引
するためには、サンプルビン先端を尖頭状に形成すると
共に、ほぼ同形状に形成されたニードル先端をぴったり
密着させ液面を上昇させている。
そこで例えば第3図に示すようにサンプルビン10を構
成し、微量の試料が入ったサンプルビン10中に、サンプ
ルビン10の口径よりもわずかに細い直径のニードル12を
挿入し、密着させることにより、サンプルビン10中の試
料の液面を上昇させ、ニードル12に設けられた吸引孔14
より、試料をニードル12内に吸引するものである。
また、前述した従来例の他に第4図を示すものも考え
られている。同図に示すサンプルビン10は例えば円柱状
の部材の中央部を型抜して試料収容部を形成したもので
あり、サンプルビンが自立するという利点を有する。
[考案が解決しようとする課題] ところが、前述した各従来技術によれば、微量の試料
をオートサンプラーによって注入/吸引するという目的
はほぼ達成できるが、使いやすさについては以下に述べ
る難点があった。
第一に、一般に従来のサンプルビンはガラス製である
ことから以下の問題が生ずる。
i)サンプルビン製造の際にその寸法精度を高くするこ
とは難しい(寸法精度を上げることは技術的に不可能で
はないが、高価になってしまう)。
この点を解消すべく特公昭56−5585号公報に開示され
る装置が案出されている。該装置は、ビンの底部を弾性
体にて支持しており、この方法によれば、ガラスビンの
寸法のばらつきを補償し、ニードルをサンプルビン底部
に密着させることは可能だが、オートサンプラーにセッ
トする際ビンをホルダーに収める作業が必要になり、サ
ンプル数が多い(例えば100検体以上)場合には面倒で
ある。
ii)破損の危険がある。
第二に、第3図の形状のもの、例えば実開昭62−2583
9号公報に開示される容器では、ビンが自立しないので
不便である。
また、第3図に示すサンプルビン自立タイプとしては
実開昭54−163993号公報に開示されてるものがある。し
かし試量冷却時等にサンプルビンを液体中に置く必要が
あり、このような場合、試料を収容する本体とビンの支
持体との間に空気が残ってしまうため、サンプルビンが
浮いてしまうことがある。
ここで、第4図の形状のサンプルビンをガラス性にす
れば、浮きの問題は解消されるがコストが高くなってし
まう。
第三に、第3図及び第4図に示すサンプルビンの開口
の形状では例えば実開昭62−96572号公報に開示される
もののように、試料を密封するためにセプタムとキャッ
プの2つの部品が必要になり、特にサンプル数が多い場
合は作業性に劣る。
本考案は前記従来技術の課題に鑑み為されたものであ
り、その目的は安価で製造でき、取扱いが簡単で、通常
使用時のみならず液体中であっても自立し、また、試料
の冷却が良好に行えるサンプルビンを提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] 前記目的を達成するために本考案にかかるサンプルビン
は樹脂製であり、試料を収容する本体とキャップが一体
的に形成されている。そして、該本体外周にその底部方
向に突出した該本体を支持する円筒状支持体を有してい
る。
そして、前記キャップの外周を肉厚に形成し、さらに
該キャップにより前記本体の閉蓋を行ったときに、該キ
ャップ外周の肉厚部が前記本体上端部に当接するように
形成し、前記キャップ外周の肉厚部と略同一面上で肉薄
に張り出したセプタム部を有する。
また、前記支持体の少なくとも2ヵ所に支持体上端部
にまで切欠部を有することを特徴とする。
[作用] 本考案にかかるサンプルビンは前述した手段を有する
ので、以下の点で取扱いが簡単である。
すなわち、ニードルが挿通するセプタム部を備えるキ
ャップと、試料を収容する本体が一体化しているので、
容易に試料を密封でき、キャップの開閉も簡単である。
そして、セプタム部分がキャップと一体的に形成されて
いるので、別個にセプタムを必要としない。
また、キャップ外周の肉厚部と略同一面上に、肉厚が
薄く形成されたセプタム部が張り出され、キャップによ
り本体の閉蓋を行ったとき、キャップ外周の肉厚部は、
本体上端部に支持されている状態にあるため、本体に収
容されている試料の採取を行う際し、サンプル吸引針
は、セプタム部を良好に刺し破ることができ、良好に試
料の採取が行える。
さらに、円筒状支持体の少なくとも2ヵ所に支持体上
端部にまで切欠部を形成しているので、サンプルビンを
液体中に置いた場合も、本体と支持体との間の空気は切
欠部より排出されるので、確実に安定する。また、複数
個のサンプルビンを液体中に置いた場合も、冷却水は、
支持体の第一の切欠部から本体外周囲に流入し、第二の
切欠部から流出した後に、周囲のサンプルビンへと流れ
るので、冷却水の滞留を防ぎ、本体に収容されている試
料を良好に冷却することができる。
そして、樹脂製であるので、安価で製造でき、取扱い
も簡単である。
[実施例] 以下、図面に基づき本考案の好適な一実施例を説明す
る。
第1図は本考案の一実施例の概略斜視図であり、第2
図はキャップを閉めた状態の縦断面図である。なお、前
記従来技術と対応する部分には符号100を加えて示し、
説明を省略する。
本実施例にかかるサンプルビン110はポリプロピレン
製であり、キャップ120,試料を収容する本体122,支持体
124とから構成されている。そして、キャップ120と本体
122は連結部126により連結されているが、該連結部126
はキャップ120,本体122と共に一体的に形成されている
ものである。
キャップ120はニードル112を挿通させるための凹部12
0aを有し、さらに該凹部120aの底部120bのほぼ中央部で
は、本体122の開口径よりやや大きい面積の部分をニー
ドルが通過可能な程度に肉薄に形成することにより、セ
プタム部120cとして機能させている。そして、このキャ
ップ120は本体122の突起部122aに嵌合することにより閉
蓋することができる。
本体122は、先端部が尖頭状をなしており、ニードル1
12が本体122内の試料を吸引する時に前記本体122の底部
にぴったりと密着し、効率的に試料の吸引を行うことが
可能となる。
そして、前記本体112を覆うように袴状の支持体124が
設けられており、サンプルビンを自立させている。該支
持体124の正面と背面の2ヶ所には略三角形状の切欠部1
24aを有しており、サンプルビン110を液体中において場
合にも本体122と支持体124との間に空気が留まらないよ
うに、また、冷却水が滞留しないように構成している。
本実施例にかかるサンプルビン110は概略以上のよう
に構成されており、次にその作用について説明する。
サンプルビン110をオートサンプラーに使用する場
合、まず試料を本体122に注入し、キャップ120を閉め
る。この時、キャップ120は本体122の突起部に嵌合する
形態であるので、本体122内の圧力が変化したり、ある
いは試料が多めである時に閉蓋による試料の溢れを招く
ことがない。
また、キャップ120と本体122は一体的に形成されてい
るのでキャップ120の着脱がワンタッチでできると共
に、キャップを紛失することがない。さらに、キャップ
120にセプタム部120cを設けているので、それぞれを別
個に用意する必要がなく、キャップの開閉とセプタムの
着脱が同時にできるので作業の効率が向上する。
次に、ニードル112がキャップ120の凹部120aを通過
し、さらに肉薄なセプタム部120cを刺し破って本体112
内へ降りる。そして、該本体122内の試料を吸引し、再
びセプタム部120cを通って元に戻る。
この時、キャップ120外周の肉厚部は、本体122上端部
に支持されている状態にあるため、ニードル112は、セ
プタム部120cを良好に刺し破ることができ、良好に試料
の採取が行える。
また、サンプルビン110がポリプロピレン製であるこ
とにより、従来のガラス製のサンプルビンに見られた寸
法のばらつきがないので試料が微量であっても確実に吸
引できる。従って、該ばらつきを補正する手段あるいは
装置は不要である。
加えて、本実施例にかかるサンプルビン110は常に自
立可能なので、どの工程においても作業が極めて容易か
つ確実に行うことが可能である。
また、サンプルビン110を冷媒など液体中に置く場合
は、本体122と支持体124との間の空気は切欠部124aより
排出されるので、空気が留まってサンプルビン110が浮
くことはなく、液体中でも確実にサンプルビン110が安
定するのでこの場合も作業が容易である。
さらに、複数個のサンプルビン110を冷媒など液体中
に置く場合も、冷却水は、支持体124の第一の切欠部124
aから本体122外周囲に流入し、第二の切欠部124aから流
出した後に、周囲のサンプルビン110へと流れるので、
冷却水の滞留を防ぎ、本体122に収容されている試料を
良好に冷却することができる。
以上本考案の好適な一実施例について述べたが、本考
案はこれに限定されず、本考案の要旨の範囲内で種々の
改変が可能である。
例えば、本実施例ではサンプルビンを構成する樹脂と
してポリプロピレンを用いているが、他の樹脂、例えば
ポリエチレン等で構成することも好適である。
また、本実施例では切欠部を支持体の正面及び背面の
2ヶ所に略三角形に設けたが、該切欠部は液体中にサン
プルビンを置いた時に本体と支持体との間の空気が十分
に排出され、かつビンが自立すればよく、前記切欠部の
形状あるいは数は任意設定することが可能である。
また、本実施例ではサンプルビンをオートサンプラー
に使用する場合について説明したが、一般的な微量の試
料の容器としても利用可能であり、さらに両者を兼用と
することで低コスト化を図ることもできる。
[考案の効果] 以上説明したように本考案にかかるサンプルビンによ
れば、キャップと本体を一体化し、さらに該キャップと
セプタム部を一体化しているので操作が簡単であり、サ
ンプル数が多い場合でも作業が効率的に行える。
また、キャップ外周の肉厚部と略同一面上に、肉厚が
薄く形成されたセプタム部が張り出され、キャップによ
り本体の閉蓋を行ったとき、キャップ外周の肉厚部は、
本体上端部に支持されている状態にあるため、本体に収
容されている試料の採取を行う際し、サンプル吸引針
は、セプタム部を良好に刺し破ることができ、良好に試
料の採取が行える。
さらに、円筒状の支持体を設けているので、サンプル
ビンが自立し、該支持体の少なくとも2ヶ所に設けられ
た切欠部により液体中に置いてもサンプルビンが浮くこ
となく確実に自立し、また、複数個のサンプルビンを液
体中に置いた場合も、冷却水の滞留を防ぎ、本体に収容
されている試料を良好に冷却することができる。
また、樹脂製であることから、安価で製造でき、高い
寸法精度を実現可能であり、しかも軽量かつ破損の危険
が少ないので取り扱い易く、使い捨ても可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例の概略斜視図、 第2図は、本考案の一実施例の縦断面図、 第3図は、第一の従来例の縦断面図、 第4図は、第二の従来例の縦断面図である。 10,110……サンプルビン、120……キャップ、120b……
凹部、120c……セプタム部、122……本体、124……支持
体、124a……切欠部、126……連結部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料を収容し底部が尖頭状に形成された本
    体と、 前記本体と連結部を介して一体的に形成されたキャップ
    と、 前記本体外周にその底部方向に突出した該本体を支持す
    る円筒状支持体と、 を含む樹脂性のサンプルビンにおいて、 前記キャップの外周を肉厚に形成し、さらに該キャップ
    により前記本体の閉蓋を行ったときに、該キャップ外周
    の肉厚部が前記本体上端部に当接するように形成し、 前記キャップ外周の肉厚部と略同一面上で肉薄に張り出
    したセプタム部を有し、 前記支持体の少なくとも2ヵ所に支持体上端部にまで切
    欠部を有することを特徴とするサンプルビン。
JP1990066470U 1990-06-21 1990-06-21 サンプルビン Expired - Lifetime JPH086283Y2 (ja)

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JP1990066470U JPH086283Y2 (ja) 1990-06-21 1990-06-21 サンプルビン

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JPH0424044U JPH0424044U (ja) 1992-02-27
JPH086283Y2 true JPH086283Y2 (ja) 1996-02-21

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100435760B1 (ko) * 2002-05-08 2004-06-10 현대자동차주식회사 자동차 엔진의 주기 측정용 지그

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