JPH0862618A - 空間光変調素子 - Google Patents

空間光変調素子

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JPH0862618A
JPH0862618A JP6199330A JP19933094A JPH0862618A JP H0862618 A JPH0862618 A JP H0862618A JP 6199330 A JP6199330 A JP 6199330A JP 19933094 A JP19933094 A JP 19933094A JP H0862618 A JPH0862618 A JP H0862618A
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JP
Japan
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layer
semiconductor
spatial light
semiconductor layer
light
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Application number
JP6199330A
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English (en)
Inventor
Sanpei Ezaki
賛平 江崎
Kunihiko Yoshino
邦彦 吉野
Takeshi Murata
剛 村田
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 感光体層23は、(1)S,Se,Teを含
むカルコゲン元素の群と、(2)Si、Ge、Asおよ
びII−VI半導体化合物の群とから選んだAs、Seおよ
びTeの元素から成る半導体層であって、各成分を原子
%で示したときSeとAsの比が1.00〜2.50で
あり、Teを30%以下含む半導体層で形成される。 【効果】 膜厚の薄い感光体層23でも液晶層7と充分
インピーダンス整合することができるため、空間光変調
素子の解像度やコントラストを向上させることができ
る。また、感光体層23の形成に関して生産性の向上を
図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、書き込み光に応じて読
み出し光を変調する光書き込み型空間光変調素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の光書き込み型空間光変調
素子(光書き込み型 Spatial LightModulator:以下、
「SLM」と称する)を示す図であり、(a)は書き込
み光が入射されない場合を、(b)は書き込み光が入射
された場合を示す。1は透明ガラス等からなる第1の透
明基板、2は透明電極層、3は硫化カドミウム(Cd
S)やアモルファスシリコン(α−Si)等からなる感
光体層、4はテルル化カドミウム(CdTe)等からな
る遮光層、5は誘電体ミラー層、7は電気光学効果層で
ある液晶層、6および8はそれぞれ液晶配向膜として作
用する誘電体層、9は第2の透明電極層、10は第2の
透明基板である。透明電極層2と透明電極層9との間に
は、電源14により透明電極層9を正とする所定の電圧
が印加されている。感光体層3、遮光層4、誘電体ミラ
ー層5、液晶層7等の面方向のインピーダンスは充分高
く設定されているので、各層は膜厚方向に直列結合され
た状態にある。なお、液晶層7は旋光効果(例えば、T
N効果)および複屈折効果の双方を示すように調整され
ている。
【0003】図2(a)において、書き込み光11は透
明基板1側からSLMに入射される。感光体層3のイン
ピーダンスは、書き込み光11が入射されない状態では
遮光層4と誘電体ミラー層5および液晶層7との合成イ
ンピーダンスよりも充分高くなるように設定されてい
る。そのため、液晶層7の層間には液晶分子が電界方向
に配向し始める閾値電圧より低い電圧が分圧されて、液
晶層7は旋光作用を示す。この状態で、第1偏光成分1
4(振動面は紙面に平行)のみを含む直線偏光である読
み出し光12が透明基板10側からSLMに入射する
と、読み出し光12は液晶層7の旋光作用により偏光方
向がツイスト角だけ回転される。さらに、読み出し光1
2は誘電体ミラー層5で反射されて液晶層7を入射方向
とは逆方向に進行するが、そのとき偏光方向は入射時と
は逆方向に同じツイスト角だけ回転される。その結果、
読み出し光12と全く同一方向に振動する直線偏光が、
SLMの透明基板10側から出射される。この出射光1
3は偏光ビームスプリッター等の偏光分離素子(不図
示)に導かれる。偏光分離素子では、入射光に含まれる
第2偏光成分(第1偏光成分に対し直角方向に振動する
偏光成分)のみが出力光とされるため、第2偏光成分を
含まない出射光13が偏光分離素子に入射した場合、出
力光は零となる。
【0004】一方、図2(b)に示すように第1の透明
基板1側からSLMに書き込み光11が入射した場合、
感光体層3のインピーダンスは低下する。そのため、液
晶層7に印加される電圧は閾値電圧を超え、液晶分子が
電界方向に配向されて複屈折作用を示すようになる。こ
のとき、読み出し光12が透明基板10側からSLMに
入射すると、読み出し光12は液晶層7を往復する間に
複屈折作用を受け、液晶分子の配列の度合いに応じて偏
光方向が回転されてSLMを出射する。すなわち出射光
13は変調光として出射され、書き込み光11の分布お
よび強度に応じて、読み出し光12の偏光状態が空間的
に(2次元的に)変調される。偏光分離素子に導かれる
出射光15には、第1偏光成分14と読み出し光12が
変調されて生じた第2偏光成分16(振動面は紙面に垂
直)とが含まれるので、この第2偏光成分16が偏光分
離素子から出力光として出射される。
【0005】このように、空間光変調素子は、書き込み
光11の入射の有無により感光体層3のインピーダンス
が変化し、この変化に応じて液晶層7に印加される電圧
が変化して液晶分子が電界方向に配列される。液晶層7
のインピーダンスは、材料の種類、配向方向にもよる
が、例えば厚さ4μmのセルの場合閾値電圧以下では1
kHzで100kΩ/cm2のオーダーである。一方、
感光体層3にアモルファスシリコンを用いた場合、アモ
ルファスシリコン層の比誘電率が約11であるため、書
き込み光11が入射されない状態における感光体層3の
インピーダンスは、厚さ10μmで100kΩ/cm2
のオーダーである。そのため、感光体層3のインピーダ
ンスを遮光層4と誘電体ミラー層5および液晶層7との
合成インピーダンスよりも充分高くなるように設定しイ
ンピーダンス整合させるために、感光体層3の厚さを数
十μmにしなければならなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、感光体層3の
厚さが数十μmになると、次のような問題が生じる。一
つ目は、品質面の問題である。数十μmの感光体層を形
成すると膜の表面の凹凸が大きくなり、その上に形成さ
れる誘電体ミラー層5の反射特性を低下させる。また、
膜厚分布むらも大きくなり基板の面精度を悪化させるた
め、液晶層7の層厚分布むらが大きくなりSLMの表示
品質を低下させる。さらに、感光体層3の厚さとSLM
の解像度はほぼ反比例しており、感光体層3が厚くなる
とSLMの解像度が低下する。二つ目は、生産性に関す
る問題である。通常、アモルファスシリコン層はプラズ
マCVDにより成膜されるが、数十μmのアモルファス
シリコン層を形成するためには数十時間の成膜プロセス
が必要となる。そのため、コストアップ要因となってい
る。
【0007】本発明の目的は、膜厚が薄く電気光学効果
層とインピーダンス整合された感光体層を有する空間光
変調素子を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】実施例を示す図1に対応
付けて説明すると、請求項1の発明は、書き込み光を透
過する第1の透明電極層2と、読み出し光を透過する第
2の透明電極層9と、第1の透明電極層2と第2の透明
電極層9との間に挟持された感光体層23および電気光
学効果層7とを備え、感光体層23に入射する書き込み
光による感光体層23のインピーダンス変化に応じて、
電気光学効果層7に入射する読み出し光を変調して出射
する空間光変調素子に適用される。そして、感光体層2
3を、(1)S,Se,Teを含むカルコゲン元素の群
と、(2)Si、Ge、AsおよびII−VI半導体化合物
の群とから選んだ2つ以上の元素から成る半導体層、ま
たは前記2つの群から選んだ少なくとも1つの元素と1
つの化合物から成る半導体層であって、少なくともSe
およびTeのいずれか1つを含む半導体層で形成するこ
とにより、上述の目的を達成する。請求項2の発明で
は、半導体層は、As−S−Te系の半導体で、各成分
を原子%で示した場合、SとAsの比が1.00〜2.
50であり、Teが30%以下含まれる。請求項3の発
明では、半導体層は、As−Se−Te系の半導体で、
各成分を原子%で示した場合、SeとAsの比が1.0
0〜2.50であり、Teが30%以下含まれる。請求
項4の発明では、半導体層は、Si−As−Te系の半
導体で、各成分を原子%で示した場合、SiとAsの比
が0.25〜2.30であり、Teが30〜80%含ま
れる。請求項5の発明では、半導体層は、CdSe−S
e系の半導体で、各成分を原子%で示した場合、CdS
eとSeの比が0.20〜2.00である。請求項6の
発明では、半導体層は、Se−Ge−Te系の半導体
で、各成分を原子%で示した場合、SeとGeの比が
0.50〜10.00であり、Teが30%以下含まれ
る。
【0009】
【作用】上記のような半導体層から成る感光体層23は
薄い膜厚で充分なインピーダンスを有する。
【0010】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0011】
【実施例】以下、図1を参照して本発明の実施例を説明
する。 −第1実施例− 図1は、本発明に係るSLMを示す図であり、図2に示
す従来例と同一の部材については同一の符号を付す。本
実施例では、感光体層23はAs−Se−Te系の半導
体層からなる。As、SeおよびTeの量比を原子%比
で示すとAs:Se:Te=3:6:1である。この場
合、SeとAsの比は2となり、Teが10%含まれて
いる。
【0012】次に、上述のSLMの製造方法について説
明する。透明電極層2が形成された透明基板1を真空蒸
着装置の蒸発源の上方に位置する基板ホルダーにセット
し、圧力を10-3Pa以下に排気する。基板加熱温度は
感光体層23の融点、ガラス転移温度および機械的強度
等により決められるが、通常、20〜300℃に設定さ
れる。温度が高いほど機械的強度の点で有利であるが、
感光体層23のガラス転移温度以上には上げられず、こ
れらの関係で最適化される。蒸発源としては、モリブデ
ンボート蒸発源2つとアルミナるつぼ蒸発源1つを備
え、各蒸発源に対し水晶の蒸発速度・膜厚モニターを備
えた多元蒸発源を用意した。
【0013】モリブデンボートにはSeとTeを、アル
ミナるつぼにはAsをそれぞれ充填する。この3つの蒸
発源を同時に加熱することにより、3成分を同時に蒸発
させ基板上に成膜させる同時蒸着法を用いる。蒸発源の
温度およびその保持時間を調整することにより、As、
SeおよびTeの量比がAs:Se:Te=3:6:1
であるアモルファス半導体層が得られる。続いて、遮光
層4としてテルル化カドミウムまたはサーメットの膜を
RFマグネトロンスパッター法により3μm形成し、さ
らに誘電体ミラー層5として酸化チタニウムと二酸化シ
リコンの交互層を真空蒸着法により形成する。誘電体ミ
ラー層5の面上および透明基板10に形成された透明電
極層9の面上に誘電体層6および誘電体層8を形成する
ポリイミドから成る配向膜を塗布し、配向のためにラビ
ング処理する。さらに、不図示のスペーサーにより誘電
体層6と誘電体層8との間隔を4μmに調整してセルを
組み立て、その隙間にネマチック液晶を公知の方法で注
入する。注入後、セルを押して余分な液晶を押し出して
厚さと平行度とを所定の値に微調整してから注入孔を封
止し、残る配線等の工程を経てSLMが完成する。
【0014】本実施例による感光体層23の比誘電率は
約7であり、アモルファスシリコンに比べ小さいため、
例えば、感光体層23の厚さが15μmであっても、感
光体層23のイピーダンスは厚さ4μmの液晶層7のイ
ンピーダンスより大きくなり、インピーダンス整合させ
ることが容易に可能となる。また、Seはガラス転移温
度が約60℃と低いが、本実施例の感光体層23ではA
s、Teを加えることによりガラス転移温度を150℃
以上にすることができた。そのため、成膜時の基板加熱
温度を高い温度に設定することができ感光体層3の機械
的強度の点で有利である。さらに、As、SeおよびT
eの量比を調節することにより、書き込み光の波長に対
する感度を変えることができる。例えば、Teの量比を
大きくすると赤色光に対する感度を上げることができ
る。そのため、SLMに入射する書き込み光のスペクト
ルに応じた感光体層を形成することが可能となる。
【0015】なお、本実施例では、As、SeおよびT
eの原子%で示した量比をAs:Se:Te=3:6:
1としたが、この量比はSeとAsとの比が1.00〜
2.50でTeが30%以下含まれるように設定すれば
よい。
【0016】−第2実施例− 第2実施例のSLMでは、図1の感光体層23としてC
dSe−Se系の半導体層を用いており、他の部材につ
いては第1実施例と同様である。CdSeおよびSeの
量比を原子%比で示すとCdSe:Se=1:2であ
る。この感光体層23は真空蒸着法で成膜される。蒸発
源としてCdSeおよびSeが充填されたモリブデンボ
ートが各々1つ用いられる。各モリブデンボートには水
晶の蒸発速度・膜厚モニターが備えられ、所望の蒸着速
度に制御される。透明電極層2を形成した透明基板1
は、蒸発源の上方にある基板ホルダーの回転軸から離れ
た位置にセットされ、回転軸を中心に回転する。2つの
蒸発源の間には遮蔽板が配置され、基板ホルダーが半回
転自転する毎にCdSeとSeの層が交互に蒸着され
る。蒸発速度は、半回転毎に蒸着される各層の膜厚が数
十オングストローム以下となるように制御される。蒸着
速度は約5〜30オングストローム/secであり、この領
域内で適当に制御することにより、CdSeとSe量比
が原子%比で1:2であるアモルファス半導体層が得ら
れる。感光体層23以外の部材の製造方法については、
第1実施例と同様であり、説明を省略する。
【0017】本実施例による感光体層23の比誘電率は
約7であり、第1実施例と同様に感光体層23の厚さが
15μmであっても液晶層7とイピーダンス整合させる
ことが容易に可能となる。また、第1実施例と同様に感
光体層23のガラス転移温度を150℃以上にすること
ができるため、成膜時の基板加熱温度を高い温度に設定
することができ、感光体層23の機械的強度の点で有利
である。
【0018】なお、本実施例では、CdSeおよびSe
の原子%で示した量比をCdSe:Se=1:2とした
が、この量比はCdSeとSeとの比が0.20〜2.
00に設定すればよい。
【0019】−第3実施例− 第3実施例のSLMでは、図1の感光体層23としてS
e−Ge−Te系の半導体層を用いており、他の部材に
ついては第1実施例と同様である。Ge、SeおよびT
eの量比を原子%比で示すとSe:Ge:Te=15:
3:2である。この場合、SeとGeの比は5となり、
Teが10%含まれている。
【0020】次に、第3実施例のSLMの製造方法につ
いて説明する。透明電極層2が形成された透明基板1を
真空蒸着装置の蒸発源の上方に位置する基板ホルダーに
セットし、圧力を10-3Pa以下に排気する。基板加熱
温度は感光体層23の融点、ガラス転移温度および機械
的強度等により決められるが、通常、20〜150℃に
設定される。温度が高いほど機械的強度の点で有利であ
るが、感光体層23のガラス転移温度以上には上げられ
ず、これらの関係で最適化される。蒸発源としては、モ
リブデンボート蒸発源2つとアルミナるつぼ蒸発源1つ
を備え、各蒸発源に対し水晶の蒸発速度・膜厚モニター
を備えた多元蒸発源を用意した。Geをアルミナるつぼ
蒸発源に充填し、SeとTeを各々モリブデンボートに
充填する。この3つの蒸発源を同時に加熱することによ
り、3成分を同時に蒸発させ基板上に成膜させる同時蒸
着法を用いて感光体層23を形成する。蒸発源の温度お
よびその保持時間を調整することにより、Se、Geお
よびTeの量比がSe:Ge:Te=15:3:2であ
るアモルファス半導体層が得られる。続いて、遮光層4
としてCdTeまたはサーメットの膜をRFマグネトロ
ンスパッター法により1.5μm形成する。誘電体ミラ
ー層5以降の部材の製造方法については、第1実施例と
同様であり説明を省略する。
【0021】本実施例による感光体層23の比誘電率は
約8であり、第1実施例と同様に感光体層23の厚さが
15μmであっても液晶層7とイピーダンス整合させる
ことが容易に可能となる。また、第1実施例と同様に感
光体層23のガラス転移温度を135℃にすることがで
きるため、成膜時の基板加熱温度を高い温度に設定する
ことができ感光体層23の機械的強度およびそれ以降液
晶プロセス等の熱履歴安定性の点で有利である。さら
に、第1実施例と同様にSe、GeおよびTeの量比を
調節することにより、書き込み光の波長に対する感度を
変えることができる。
【0022】なお、本実施例では、Se、GeおよびT
eの原子%で示した量比をSe:Ge:Te=15:
3:2としたが、この量比はSeとGeの比が0.50
〜10.00でTeが30%以下含まれるように設定す
ればよい。
【0023】また、以上の実施例では、感光体層を形成
する半導体層として、As−Se−Te系、CdSe−
Se系およびSe−Ge−Te系の半導体層について述
べたが、As−S−Te系およびSi−As−Te系の
半導体についても、第1実施例と同様の同時蒸着法によ
り形成することができる。
【0024】なお、空間光変調素子は以上の実施例に限
定されず、例えば、書き込み光と読み出し光が同一方向
から入射する透過型の空間光変調素子にも本発明を適用
することができる。また、電気光学効果層としては、液
晶以外の例えばKD2PO4(DKDP)やLiNbO3
等の物質で形成される電気光学効果層でもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による感光
体層はSeおよびTeのいずれか一方のカルコゲン元素
を含み、その比誘電率はアモルファスシリコンで形成さ
れた感光体層の比誘電率と比べ小さいため、感光体層が
薄くても液晶層と充分インピーダンス整合させるように
することができる。感光体層が薄いため、解像度を向上
することができ、また、感光体層の凹凸や膜厚分布のむ
ら等に起因する散乱が減少することによってコントラス
トの向上を図ることができる。また、感光体層が薄いた
め成膜に要する時間が少なく、装置当りの生産数を多く
することができ、また、プラズマCVD装置より安価な
真空蒸着装置が使用することができるため大幅なコスト
の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る空間光変調素子の断
面図である。
【図2】従来の空間光変調素子の動作を説明する図であ
り、(a)は書き込み光が入射しない場合、(b)は書
き込み光が入射した場合である。
【符号の説明】
1,10 透明基板 2,9 透明電極層 3,23 感光体層 4 遮光層 5 誘電体ミラー層 6,8 誘電体層 7 液晶層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書き込み光を透過する第1の透明電極層
    と、読み出し光を透過する第2の透明電極層と、前記第
    1の透明電極層と前記第2の透明電極層との間に挟持さ
    れた感光体層および電気光学効果層とを備え、前記感光
    体層に入射する書き込み光による前記感光体層のインピ
    ーダンス変化に応じて、前記電気光学効果層に入射する
    読み出し光を変調して出射する空間光変調素子におい
    て、 前記感光体層は、(1)S,Se,Teを含むカルコゲ
    ン元素の群と、(2)Si、Ge、AsおよびII−VI半
    導体化合物の群とから選んだ2つ以上の元素から成る半
    導体層、または前記2つの群から選んだ少なくとも1つ
    の元素と1つの化合物から成る半導体層で形成され、こ
    の半導体層は少なくともSeおよびTeのいずれか1つ
    を含むことを特徴とする空間光変調素子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の空間光変調素子におい
    て、 前記半導体層は、As−S−Te系の半導体で、各成分
    を原子%で示した場合、SとAsの比が1.00〜2.
    50であり、Teが30%以下含まれることを特徴とす
    る空間光変調素子。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の空間光変調素子におい
    て、 前記半導体層は、As−Se−Te系の半導体で、各成
    分を原子%で示した場合、SeとAsの比が1.00〜
    2.50であり、Teが30%以下含まれることを特徴
    とする空間光変調素子。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の空間光変調素子におい
    て、 前記半導体層は、Si−As−Te系の半導体で、各成
    分を原子%で示した場合、SiとAsの比が0.25〜
    2.30であり、Teが30〜80%含まれることを特
    徴とする空間光変調素子。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の空間光変調素子におい
    て、 前記半導体層は、CdSe−Se系の半導体で、各成分
    を原子%で示した場合、CdSeとSeの比が0.20
    〜2.00であることを特徴とする空間光変調素子。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の空間光変調素子におい
    て、 前記半導体層は、Se−Ge−Te系の半導体で、各成
    分を原子%で示した場合、SeとGeの比が0.50〜
    10.00であり、Teが30%以下含まれることを特
    徴とする空間光変調素子。
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