JPH0862323A - 受信装置及び送信装置 - Google Patents

受信装置及び送信装置

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JPH0862323A
JPH0862323A JP6200872A JP20087294A JPH0862323A JP H0862323 A JPH0862323 A JP H0862323A JP 6200872 A JP6200872 A JP 6200872A JP 20087294 A JP20087294 A JP 20087294A JP H0862323 A JPH0862323 A JP H0862323A
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JP
Japan
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transmission
freedom
degree
zero point
sensor array
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Withdrawn
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JP6200872A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Jinbo
宣久 神保
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 センサアレイの有効利用 【構成】 環境推定装置2を有する場合に、センサアレ
イ1の全素子出力に振幅及び位相の制御器5を付加し、
自由度の余りを利用して、受信指向性の零点をワイド形
状とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁波や音波等の波動
を利用して通信等の各種センシングシステムに適用され
る、センサアレイを用いた受信システム;電磁波や音波
等の波動を利用して通信等の各種センシングシステムに
適用される、トランスデューサアレイを用いた送信シス
テム;更に、電磁波や音波等の波動を利用して通信等の
各種センシングシステムに適用される、可逆トランスデ
ューサアレイを用いた送信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
<従来例1>従来例1として、センサアレイを用いた環
境推定装置付き受信システムを、図18及び図19を参
照して説明する。図18には受信システムの装置構成が
示され、図19には受信指向性が示されている。
【0003】図18に示された受信システムは、K素子
のセンサからなるセンサアレイ1と、このセンサアレイ
1からのK個の出力を利用して波源に関する情報即ち外
部の電磁波や音波等の波動環境を推定する環境推定装置
2と、センサアレイ1からのJ個の出力を利用する受信
信号合成装置100とからなる。なお、センサアレイ1
のセンサを数える場合は単位に「素子」を使用し、セン
サアレイ1のセンサ出力を数える場合は単位に「個」を
使用している。K,Jともに自然数で、J<Kである。
【0004】センサアレイ1は自由度Kであり、K素子
のセンサで入射波9を受信し、それぞれから受信信号を
出力する。入射波9には一般に、所望波の他に、外来雑
音としての不要波が含まれている。
【0005】環境推定装置2は、センサアレイ1からの
K個の受信信号に基づき、電磁波や音波等の環境として
例えば入射波9中の各波の到来方向や信号強度などのパ
ラメータを推定・解析する。ここで、「推定」と表記し
たのは、無線系は一般に開かれた系であるため、所望波
に関する事前情報(変調方式、運用周波数、到来方向な
ど)はともかく、外来雑音に関しては未知であるからで
ある。
【0006】受信信号合成装置100は環境推定装置2
からの例えば入射波パラメータなどの環境推定結果3に
基づき、センサアレイ1からのJ個の出力に振幅と位相
の重み付けをして合成することにより、センサアレイ1
全体の受信指向性を図19のように制御する。具体的に
は、受信信号合成装置100はJ素子分の振幅及び位相
の制御器101と、和信号生成器102と、制御装置1
03とからなる。振幅及び位相の制御器101はそれぞ
れJ個のセンサ出力に1つ付加され、制御装置103の
制御の下で、各センサ出力に振幅及び位相の重み付けを
施して和信号生成器102に与える。和信号生成器10
2は振幅及び位相のJ個の制御器101から与えられる
J個のセンサ出力を加算して、受信信号104とする。
制御装置103は環境推定装置2から与えられる環境推
定結果3に基づき、所望の1波を選別受信し、他のJ−
1波の不要波を除去できるように各制御器101に対す
る振幅と位相の重み付けを求め、指示する。
【0007】<従来例1の問題点>しかし、下記〜
の問題点がある。 実際の殆どの場合のように、入射波9の信号間の相
関が高い場合は、センサアレイ1の自由度がKであって
も、環境推定装置2においては自由度Kを全て利用する
ことはできず、環境推定に利用できる自由度NはKより
小さくなる。(K,Nは自然数) また、環境推定可能な自由度Jは、環境推定アルゴ
リズムにより異なり、環境推定に利用できる自由度N以
下である。(Jは自然数、J≦N<K) 従って、従来は、センサアレイ1を構成するK素子
のセンサのうちでJ個のセンサ出力に対して受信信号合
成装置100にて振幅と位相の重み付けをして合成をす
るが、残りのK−J個のセンサ出力は受信信号の合成に
利用されていない。 その理由は、J波中より1波を選別受信する場合、
J−1波の不要波を除去すれば良く、選別受信に必要と
される自由度はJであることによる。(J=L) また、環境推定装置2での推定波源数Lが環境推定
に利用できる自由度Nよりも小さい場合は、N−L個の
自由度は受信信号の合成には利用されるが、不要波除去
には利用されない。 図19は、K=5、N=K−1=4、J=N=4、
L=J=4の場合の指向性である。
【0008】ここで、環境推定装置2においてセンサア
レイ1の自由度Kが全ては利用することができない理由
を説明する。
【0009】環境推定の際に、K素子のセンサアレイ1
からのK個のセンサ出力を用いて全入力の自己相関行列
を推定する場合、入射波9の信号間が理想的に完全無相
関の状態(周囲に電磁波等を反射する物が全くない場合
で、且つ、全く独立な入射信号が入射する場合、但し、
前者は電波暗室のような設備で模擬可能であるが、後者
は観測時間が有限なことからかなり難しい。)であれば
問題ないが、一般には入射信号間には相関があるため、
自己相関行列がフルランクでなくなる。
【0010】具体的には、次式(1)で表わされる時刻
(t)における入力ベクトル(複素K次元ベクトル)X
(t)に対し、次式(2)で表わされる有限サンプルに
よる真の自己相関行列Rの推定を行う。その結果、通常
の環境では、入射信号間の相関のため、自己相関行列が
フルランクでなくなる。このように行列Rでランク落ち
があると、以後Rを用いた演算では全て、Rの持つラン
ク以下のランクしか持ち得ない。従って、センサアレイ
1の自由度Kが全ては利用できないことになる。なお、
式(1)中の添え字Tは転置を示し、xi (t)は時刻
(t)における第i番目素子からの複素サンプリングデ
ータを示す。式(2)中の添え字*は共役転置を示し、
RはK×Kの自己相関行列を示し、E{}は期待値を取
る操作を示す。ここで、「複素」というのは、取扱って
いる量が振幅と位相により一意に定義される量であるこ
とを示す。本明細書では、表記の簡便化のため複素量1
つで自由度1つと扱って表記している。従って、K素子
のセンサアレイ1から出力される複素K次元ベクトルデ
ータは自由度Kと表記されている。即ち、変数は2K個
存在するが、2個を1ペアとして扱うことになる。
【0011】
【数1】 X(t) =[x1(t),x2(t),…,xK (t) ]T ・・・式(1)
【0012】
【数2】 R=E{XX* } ・・・式(2)
【0013】<従来例2>次に、従来例2として、送信
パターン制御機能付き送信システムを、図20及び21
を参照して説明する。図20には送信システムの装置構
成が示され、図21には送信指向性が示されている。
【0014】図20に示された送信システムは、K素子
のトランスデューサセンサからなるトランスデューサア
レイ21と、送信エネルギーの角度依存特性を制御する
送信制御装置120とを備えている。送信制御装置12
0は、トランスデューサアレイ21全体の送信指向性
を、図21の如く送信しようとする特定の方向のみに制
御するか、あるいは、全方位になくべく一様にエネルギ
ーが伝達されるように制御するのに利用されていた。図
中、20は入射波を示す。
【0015】なお、送信制御装置120は信号分配器1
21と、K素子分の振幅及び位相の制御器122と、制
御装置123とを備えている。信号分配器121は送信
すべき信号124をK個に分配して、各制御器122を
通してトランスデューサアレイ21の各素子に与える。
各制御器122は、制御装置123の制御の下で、各ト
ランスデューサセンサへの入力信号に振幅及び位相の重
み付けを施す。制御装置123は、外部から指定された
送信方向の情報に基づいて、トランスデューサアレイ2
1全体の送信指向性が指定された送信方向となるよう
に、各制御器122に対する振幅及び位相の重み付けを
求め、指示する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来例1の受
信システムでは、センサアレイ1のうちで受信信号の合
成に寄与しないセンサ素子が生じるという無駄が生じ、
また、J<Kなる環境下では角度領域における選別受信
の際に不要波除去に寄与しないセンサ素子が生じるとい
う無駄が生じる。即ち、センサアレイ1が持つ自由度よ
りも環境推定装置2の出力できる情報の自由度の方が小
さいため、受信の際に不要波除去に寄与しない素子が生
じる。そこで、移動体通信あるいはレーダ等のセンシン
グでは重要な資源の1つにセンサ等の設置場所があるこ
とを考えると、センサの設置可能な場所が少ないので、
設置されているセンサは全て有効に利用する必要があ
る。
【0017】一方、従来例2の送信システムでは、運用
の際に送信局からの距離が送信エネルギーの減衰しきる
距離までの間にある受信システムが必ずそのエネルギー
に曝されることになり、何らかの対策を施さないと、複
数組の送受信システム間が干渉を起こして運用できない
ことがある。また、逆に見れば、複数組の送受信システ
ム間で大切な情報が漏洩し、セキュリティ上好ましくな
い場合もある。ここで、前記何らかの対策としては、周
波数帯、変調方式あるいは利用時間等を変えることが考
えられるが、これらは有限な資源であるため、資源の有
効利用の観点から好ましくなく、抜本的な改善が必要で
ある。
【0018】本発明の目的は、上述した従来技術の問題
点を解決した受信装置及び送信装置を提供するものであ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の受信装置は、セ
ンサアレイと、このセンサアレイからの出力を利用して
波源に関する情報を推定する環境推定装置と、前記セン
サアレイからの出力を利用して不要波到来方向に指向性
の零点を向け、良好な所望波信号を得る受信信号合成装
置とを備え、センサアレイの自由度Kと環境推定可能な
自由度Jとの差の自由度K−Jを、不要波除去の自由度
に利用したことを特徴とする受信装置である。また、好
ましくは、入射波の数Lが自由度Kより少なく、L≦J
の場合に自由度の差K−Lを不要波除去の自由度に利用
したことを特徴とし、また不要波除去のための自由度の
割り付けを、信号電力の大きい順としたことを特徴とす
る。
【0020】本発明の送信装置は、トランスデューサア
レイと、送信エネルギーを送信しないことが望ましい方
向を判定する判定装置と、送信エネルギの角度依存特性
を制御し、前記判定装置からの判定結果に応じて送信指
向性の零点を形成する送信制御装置とを備えたことを特
徴とする送信装置である。好ましくは前記判定装置は方
向の判定に、波源環境情報と受信システムの事前情報と
の少なくとも一方を利用することを特徴とする。
【0021】また本発明の他の送信装置は、可逆トラン
スデューサアレイと、送受分離回路と、波源に関する情
報を推定する波源環境推定装置と、送信エネルギーを送
信しないことが望ましい方向とその優先順位を判定する
判定装置と、送信エネルギの角度依存性を制御し、判定
装置から判定結果に応じて送信指向性の零点を形成する
制御装置とを備え、可逆トランスデューサアレイの余裕
の自由度を、送信しないことが望ましい方向に向いた送
信指向性の零点のワイド形状の形成に利用したことを特
徴とする送信装置である。好ましくは、前記判定装置の
判定処理に、送信エネルギーと同一周波数帯における波
源環境推定装置からの情報と、受信システムに関する事
前情報とを利用したことを特徴とし、また全周波数帯の
エネルギーに関する情報も判定処理に利用したことを特
徴とする。更に好ましくは、送信指向性の零点をワイド
形状化する際の割り付け順位が変更可能であることを特
徴とし、また零点の方向が同一の送信指向性に対して、
二重極の割り付けが変更可能であることを特徴とし、更
に送信周波数に近い周波数で運用していると判定される
対象、距離が近いと判定される対象、送信周波数付近で
の運用エネルギーが低いと判定される対象、受信極側で
の分離特性が低いと判定される対象及び移動に伴う相対
位置変化の大きい対象を、送信エネルギー抑圧の対象と
したことを特徴とする。
【0022】
【作用】本発明の受信装置では、空間領域においてセン
サアレイが持つ自由度及び開口度を有効に利用する。例
えば設置されたアンテナの有効利用とする。また、不要
波除去能力が向上する。
【0023】本発明の送信装置では、他組の送受信シス
テムが存在すると思われる方向には、送信エネルギーそ
のものを送信しないか、あるいは送信出力を十分抑え
る。これにより、信号の干渉や情報の漏洩が防止され
る。
【0024】本発明の他の送信装置では、可逆トランス
デューサアレイが持つ自由度及び開口長を有効に利用す
る。これにより移動体通信等において貴重な資源である
アンテナ設置場所、及び設置されたアンテナの有効利用
とする。また、送信指向性の零点のワイド形状化によ
り、信号の干渉や情報の漏洩防止が更に向上する。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照して本発明をその実施例と
ともに詳細に説明する。
【0026】<実施例1:受信装置>図1に本発明の一
実施例に係る受信装置の構成が示されている。図1にお
いて、この受信装置はK素子のセンサからなるフェーズ
ドアレイ等のセンサアレイ1と、このセンサアレイ1の
K個の出力を利用する環境推定装置2と、この環境推定
装置2の環境推定結果3に基づいて、センサアレイ1の
K個の出力を利用する受信信号合成装置4からなる。受
信信号合成装置4はK素子分の振幅及び位相の制御器5
と、和信号生成器6と、制御装置7からなる。図中、8
は受信信号、9は入射波を示す。
【0027】環境推定装置2は前述した如く波源に関す
る情報として電磁波や音波等の環境である入射波9の到
来方向や信号強度等のパラメータを推定し解析するもの
であり、例えば図9に示すようにセンサ毎の周波数変換
器FC及びアナログデジタル変換器ADと、各ADの出
力を処理するデジタルシグナルプロセッサDSPで実現
される。DSPが環境推定の演算を行うが、環境推定の
アルゴリズムにより、環境推定に利用できる自由度N
と、環境推定可能な自由度Jとの関係はJ=NまたはJ
=N−1となる。また、センサアレイ1の自由度Kと、
環境推定に利用できる自由度Nとの関係は、入射波9の
信号相関の有無により、N=KまたはN<Kとなる。ま
た、入射波9の数Lと、使用する環境推定アルゴリズム
との関係により、L=JまたはL<Jとなる。
【0028】受信信号合成装置4は、センサアレイ1の
K素子全ての出力に振幅及び位相の制御器5を付したこ
とにより、余りのK−Jの自由度を利用して、従来の図
19に示したような受信指向性の急峻な零点を、図2に
示すような指向性関数の傾きが零となって滑らかに零レ
ベルと交わるワイド形状の零点にする。即ち、図19に
おける受信電界強度|f(θ)|の角度θに関する依存
性を示す指向性関数f(θ)は、指向性の零点をθ1
θ2 ,θ3 で表わし、或る変換関数をg(θ)で表わし
て、或る定数をCで表わすと、f(θ)=C×(g
(θ)−g(θ1 ))×(g(θ)−g(θ2 ))×
(g(θ)−g(θ3 ))と表わすことができる。そこ
で、余りのK−Jのセンサ素子からの出力にも振幅及び
位相の制御器5を付加して、余りのK−Jの自由度を用
い、自由度を1(=K−J)個増加した指向性関数f1
(θ)において、ワイド形状の零点にしたい角度θ
1 を、次式(3)の如く、二重極とすることによりワイ
ド形状化を達成できる。但し、C1 は或る定数である。
この結果、指向性関数値の変化率が少なく、その値が接
点において零となるため、指向性関数において零点付近
の関数値が十分小さい領域が増え、零点方向のみならず
零点付近方向から到来する入射波(不要波)も受信信号
8中で十分小さくなり、不要波除去効果が向上する。
【0029】
【数3】
【0030】ここで、振幅及び位相の制御器5は減衰も
含む可変利得アンプと移相器の機能を持つものであれば
良く、制御装置7で制御された量だけ入力信号の振幅を
変化させる作用と、入力信号の位相を変化させる作用を
もつ。即ち、入力信号に振幅及び位相の重み付けを行う
処理をする。和信号生成器6はこれら制御器5を通った
K個のセンサ出力を加え合わせて受信信号8とする。制
御装置7は環境推定結果3に基づいて、所望波に対する
メイン指向性と、不要波に対する零点と、前述した零点
のワイド形状化とを達成するために必要な各制御器5に
対する利得及び移相量を求め、それぞれに指令する。な
お、受信信号合成装置4も図9に示したように、センサ
毎の周波数変換器FC及びアナログデジタル変換器AD
と、デジタルシグナルプロセッサDSPで実現すること
もできる。
【0031】ここで、センサアレイ1の受信電界強度F
(θ)について考えると、パターンマルチプリケーショ
ンの原理により、F(θ)をセンサ素子に依存する部分
e(θ)と、アレイ形状に依存する部分f(θ)とに分
けられる。そして、Kを複素定数とし、アレイを構成す
る各センサ素子が全て相似形であるとすれば、F(θ)
=Ke(θ)×f(θ)となり、F(θ)を考える場合
は、f(θ)はe(θ)の係数であり、f(θ)を考え
れば全てのe(θ)に対応できる。即ち、全てセンサ素
子に対応することができる。
【0032】次に、前述した自由度K,N,J,Lの関
係を幾つかのケースに区分し、各ケースに対し具体的な
説明を行う。但し、図3に各ケース12〜15の対応関
係を示す。
【0033】<第1のケース12:N<K,J=N,L
=J>実際の殆どの場合のように入力信号間の相関が高
い環境では、環境推定装置2において、センサアレイ1
の自由度Kは全を利用することができず、環境推定に使
用できる自由度Nは、Kよりも小さくなる(N<K)。
また、環境推定可能な自由度Jは、環境推定アルゴリズ
ムにより異なり、環境推定に使用できる自由度N以下で
ある(J≦N)。ここで、L波の入射波の環境推定が行
われるとする。L=Jとする。その後、センサアレイ1
の出力に振幅と位相に関し重み付け合成をすることによ
り、J波中より1波を選別受信する。この選択受信の際
に、残りK−J個のセンサ出力にも振幅と位相の制御器
5を付加してあるので、全センサ出力に対して、振幅と
位相に関し重み付け合成をする。この重み付けの制御
は、前述の如く指向性の零点を二重極とする方法によ
る。その結果、K=5、N=K−1=4、J=N=4、
L=J=4の場合、図2に示すような受信指向性が得ら
れる。
【0034】<第2のケース13:N≦K,J=N−
1,L=J>K個のセンサ素子からなるセンサアレイ1
の出力により、信号間の相関行列Rを、Rの第(i,
j)要素Rijが第iセンサ出力と第jセンサ出力の相互
相関を計算した結果となるように作成し、環境推定のア
ルゴリズムとして相関行列から解析される信号空間と雑
音空間の直交性を利用する。この場合、後述する理由に
より、環境推定に利用できる自由度がNであれば、環境
推定可能な自由度(推定可能な波源数)JはN−1とな
る。図4に、K=5、N=K−1=4、J=N−1=
3、L=J=3の場合の受信指向性を示す。この場合、
ワイド形状化は2つの零点θ1 ,θ2 で行われ、指向性
関数f2 (θ)は次式(4)で与えられる。但し、C2
は或る定数である。なお、K=5、N=K=5、J=N
−1=4、L=J=4の場合の受信指向性は、零点に関
し図2とほぼ同様の特性となる。
【0035】
【数4】
【0036】ここで、上述したJ=N−1となる理由を
説明する。 (1)今、K素子のセンサアレイ1からの信号を用い
て、全入力の自己相関行列Rを前述の式(1)と式
(2)により推定する。 (2)この際、各到来波に図8のマルチパス等により相
関が有れば、相関行列に対して相関抑圧等を行う。ここ
で、相関抑圧されたものを添え字‐を付けて表わすと次
式(5),(6),(7)のように表現される。但し、
Kはセンサアレイ1の素子数(M<K)、Mは相関抑圧
後の次元、L′は到来波数(L′<M)、R- はM×M
の自己相関行列、P- はL′×L′の信号相関行列、A
- はM×L′のアレイモード行列、σ2 は雑音電力、R
0 - はM×Mの雑音相関係数行列、a- (φi )はφi
方向から到来するアレイモード(伝播)ベクトル、φi
は到来方向に依存するパラメータ、jは虚数単位とす
る。また、添え字Tと*はそれぞれ、転置と共役転置を
示す。
【数5】 R- =A- - -*+σ2 0 - ・・・式(5)
【数6】 A- =[a- (φ1),a- (φ2),…,a- (φL')] ・・・式(6)
【数7】 (3)信号が存在しない時は、上記(1)項と(2)項
の操作を用い、雑音のパラメータR0 - とσ2 を推定す
る。 (4)次に、一般固有値問題を次式(8)により解く。
但し、eはM次元固有ベクトル、λは対応する固有値で
ある。
【数8】 R- e=λR0 - e ・・・式(8) (5)次に、固有値λの大きさの変化により、到来波数
L′を推定する。但し、実際の入射波数はLであり、正
しく推定できればL=L′となる。また、L′<Mであ
る。
【数9】 (6)次に、次式(10)で表わされる評価関数P
MU(φ)を用いて、L個のピークから到来方向を求め
る。但し、EN は最低でも1つの固有ベクトルにより構
成されねばならない。従って、前記(5)項でL′<M
の制限が生じ、後述する(8)項でM=Nとなるから、
環境推定可能な自由度JはJ=N−1となる。
【数10】 (7)次に、信号相関行列P- を次式(11)により計
算する。その第i対角成分が第i波の信号電力を示す。
【数11】 P- =(A-*0 -(-1) - -1-*0 -(-1) (R- −λmin 0 - ) R0 -(-1) - (A-*0 -(-1) - -1 ・・・式(11) (8)前項(1)の相関行列に対して、相関抑圧をする
方法例は次の通りである。図11に示すように、元の行
列Rから小行列Ri (i=1〜M)を選び、次式(1
2)の如く、それらの平均を取ることにより相関を抑圧
する。これにより、行列R- はフルランクとなる。但
し、この相関抑圧には次のようなトレードオフがある。
小行列の次数Nを大きくすると、相関抑圧がうまくゆか
ず波の分離が困難であり、小行列の数Mを大きくする
と、小行列の次数(推定可能な波)の数が小さくなる。
例えば、小行列の次数NはN=(K+1)/2、小行列
の数MはM=K+1−Nとする。これはKが奇数即ちK
=2k+1の場合、N=M=k+1である。
【0037】<第3のケース14:N=K(但し、K=
N=J=Lを除く)>特殊な環境として信号間に相関が
ない場合にも、指向性の零点をワイド形状化することが
できる。その場合、環境推定に利用可能な自由度はKの
まま保たれる。K=5、N=K=5、J=N−1=4、
L=J=4の場合の指向性は、図2とほぼ零点に関して
同様の特性となる。但し、L=J=N=Kの場合は除く
が、通常このような自由度ぎりぎりでの運用は避けるよ
うにシステム設計されるべきものであるから、さほど問
題ではない。更に、J=Nが得られるシステムの多く
は、環境推定の誤差が大きい。
【0038】<第4のケース15:L<J>更に、入射
波9の数LがKより少ない場合(L≦J≦K)にも、指
向性の零点をワイド形状化することができる。K=5、
N=K=5、J=N=5、L=4の場合の指向性は、零
点に関して図2とほぼ同様の特性となる。K=5、N=
K=5、J=N=5、L=3の場合の指向性は、零点に
関して図4とほぼ同様の特性となる。K=5、N=K=
5、J=N−1=4、L=3の場合の指向性は、零点に
関して図4とほぼ同様の特性となる。K=5、N=K−
1=4、J=N=4、L=3の場合も、指向性は、零点
に関して図4とほぼ同様の特性となる。なお、センサア
レイ1の自由度即ちKが奇数、K=2k+1であると
し、L≦k+1の場合は、全ての零点がワイド形状の零
点となる(kは自然数)。
【0039】上記実施例の受信装置では、不要波除去の
ための自由度の割り付けを、信号電力の大きい順に行っ
ているが、固定的に割り付けを行うことも可能である。
【0040】以上の説明から判るように上記実施例の受
信装置では、零点がワイド形状化したので、環境推定誤
差、例えば不要波到来方向の推定誤差に対して寛容であ
る。また、散乱体からの反射のような、図5に示す空間
的に広がった分布を持つ一群の不要波9aをも除去可能
となる。従来例では除去不可能な広帯域不要波をも、除
去可能となる。また、センサアレイ1の入力端におい
て、所望波と同一周波数、例えば周波数スペクトルの重
なり重った広帯域不要波の除去も可能である。更に、送
信局及び受信局の移動、伝送路中の散乱体の位置変化、
伝送媒体の変化、受信システムの経年変化などによる諸
々の誤差に対しても不要波除去の効果がある。また更
に、K−Jの自由度を活用するので、センサアレイ1の
開口長を有効利用できる。
【0041】ここで、指向性関数f(θ)の導出につい
て説明する。振幅及び位相の制御器5の出力信号につい
て、n番目素子からの出力信号をIn exp (jn(kd sin
θ−αz)として表わすと、前出の受信電界強度F
(θ)はそれらの和として表現できる。ここで、一般性
を失うことなく、F(θ)=Ke(θ)f(θ)の複素
ゲインKをK=1、素子依存部分を等方性即ちe(θ)
=1とすることができるので、F(θ)=f(θ)とな
る。従って、f(θ)は数12で与えられる。但し、k
は2π/λ、λは波長、dは素子間隔、eは指数関数、
αZは感度最大方向を示すパラメータ、θは図10の如
くアレイ入射角、I1 〜IN は複素数、W1−WN-はN
−1個の複素根である。なお、ここではf(θ)を等間
隔一次元アレイで示しているが、二次元アレイや三次元
アレイの場合も、座標値を拡張して同様に得ることがで
きる。
【0042】
【数12】
【0043】<実施例2:送信装置(その1)>図12
に本発明の一実施例に係る送信装置の構成が示されてい
る。図12において、この送信装置はK素子のトランス
デューサセンサからなるトランスデューサアレイ21
と、電磁波や音波等のエネルギーを送信しない方が望ま
しい方向を判定する判定装置22と、送信エネルギーの
角度依存特性を制御する送信制御装置25とを備えてい
る。送信制御装置25は判定装置22の判定結果23に
基づいて、エネルギーを送信しないことが望ましい方向
は送信エネルギーそのものを送信しないか、あるいは送
信出力を十分小さくする。そのために、送信制御装置2
5は信号分配器26と、K素子分の振幅及び位相の制御
器27と、制御装置28を備えている。図中、20は入
射波を示す。
【0044】判定装置22は他組の受信システムが存在
する方向を、電磁波や音波等のエネルギーを自局から送
信しないことが望ましい方向であると判定して、その判
定結果23を送信制御装置25に与える。例えば判定装
置22は、受信システム(受信局とその付随装置を含
む)に関する事前情報24aを予め用意しておき、この
事前情報24aから他組の受信システムが存在する方向
を判定する。或いは、判定装置22は他の任意のサブシ
ステムからそのサブシステムが推定した波源環境情報2
4bを入力し、波源環境情報24bから他組の受信シス
テムが存在する方向を判定する。或いは、受信システム
に関する事前情報24aと波源環境情報24bの双方を
利用して、他組の受信システムが存在する方向を判定す
る。
【0045】このように他組の受信システムが存在する
方向を、電磁波や音波等のエネルギーを送信しないこと
が望ましい方向であるとして、送信制御装置25に通知
する。
【0046】送信制御装置25では、自局の送信方向に
指向性のメインビームが向くように送信エネルギーの角
度依存特性を制御すると共に、判定装置22からの判定
結果23をも考慮して、他組の送受信システムとの信号
の干渉や他組の受信システムへの情報の漏洩を防ぐよう
に、送信しないことが望ましい方向には送信エネルギー
そのものを送信しないか、あるいは送信出力を十分抑え
るように送信エネルギーの角度依存特性を制御する。
【0047】具体的には、送信制御装置25では送信信
号29を信号分配器26でK素子分に分配し、各信号を
振幅及び位相の制御器27を通してトランスデューサア
レイ21の各素子に与える。振幅及び位相の各制御器2
7は、制御装置28の制御の下で、入力信号の振幅を変
え且つ位相を変える作用をする。つまり各制御器27は
可変利得(減衰も含む)アンプと移相器との機能を有す
る。制御装置28は自局本来の送信方向の指定と判定装
置22からの判定結果23に基づいて、トランスデュー
サアレイ21全体の指向性が送信しない方が望ましい方
向に零点あるいは零点付近に来るように、各制御器27
に対する利得及び移相量を求めて、それぞれ指示する。
【0048】ここで、従来例2の図21で示した送信指
向性においては、送信電界強度|f(θ,θ0 )|の角
度θに関する依存性を示す指向性関数f(θ,θ0
は、メインビームの角度θ0 と、送信電界強度|f
(θ,θ0 )|の角度θに関する依存性の要求値から決
定されていた。従って、指向性関数f(θ,θ0 )は、
或る変換関数をg(θ)で、或る定数をCで表わすと、
f(θ,θ0 )=C×(g(θ,θ0 )−g(θ10,θ
0 ))×(g(θ,θ0 )−g(θ20,θ0 ))×(g
(θ,θ0 )−g(θ30,θ0 ))と表現され、指向性
の零点の角度θ10,θ 20,θ30については指定されてい
なかった。
【0049】これに対し、本実施例の送信装置では、判
定装置22と送信制御装置25の働きにより、送信エネ
ルギーの角度依存特性を制御する場合に、指向性の零点
の角度の所望値θ1 ,θ2 ,θ3 についても指定する。
【0050】このように指向性の零点の角度を所望値に
指定すると、指向性関数は、元のf(θ,θ0 )とは異
なり、f′(θ,θ0 )=f′(θ,θ0 ,θ1
θ2 ,θ 3 )=C′×(g(θ,θ0 )−g(θ1 ,θ
0 ))×(g(θ,θ0 )−g(θ2 ,θ0 ))×(g
(θ,θ0 )−g(θ3 ,θ0 ))となる。C′は或る
定数である。
【0051】この場合、元の指向性関数f(θ,θ0
のエンベロープをなるべる変化させないようにするため
に、指向性の零点の角度の所望値θ1 ,θ2 ,θ3 は図
21に示した元の指向性の零点の角度θ10,θ20,θ30
のうち、それぞれに最も近い角度にある零点に移動さ
せ、図13に示すように変える。
【0052】或いは、送信しないことが望ましいと思わ
れる方向において、必要とされる信号減衰量が少ない場
合には、即ちその方向のサイドロープ抑圧で対応できる
場合には、判定装置22の判定結果23に基づいて、サ
イドロープ抑圧を実施する。
【0053】次に、図14を参照して、本実施例の送信
装置を用いることにより、スペクトラム拡散通信のDS
方式で問題となる遠近問題を回避する例を説明する。
【0054】ここで、遠近問題とは、同一領域にT/R
11とT/R12で示される組1に属する無線局11
と、T/R21とT/R22で示される組2に属する無
線局12とが混在している配置で、同一の搬送波周波数
を使用し、組1と組2が符号分割により運用している状
況下において、T/R11からT/R12に送信14を
している時に、T/R21からT/R22に送信15を
する場合:T/R11から到来した所望信号14の信号
電力とT/R21から到来した妨害信号16の信号電力
との差が処理利得よりも大きければ、T/R12では所
望信号を受信できなくなるという問題のことである。
【0055】この場合には、T/R12の現在位置が何
らかの手段によって既知であれば、T/R21からT/
R12への送信波16の電力を抑制すれば、T/R12
はT/R21からの送信エネルギーに曝されずに済み、
遠近問題が解決するか、あるいは、施すべき対策を軽減
することができる。
【0056】本発明の送信装置では、T/R12の現在
位置の把握を、受信システムに関する事前情報24aを
持つことにより、あるいはT/R12が電磁波等を送信
した際に波源環境推定する等の機能を有するサブシステ
ムからの波源環境情報24bを入力することにより、こ
れらの情報を利用してT/R12が存在すると思われる
方向を判定装置22により判定し、その方向には送信エ
ネルギーそのものを送信しないか、あるいは送信出力を
十分小さく抑えるように送信制御装置25が動作する。
【0057】上述した送信装置では、他組の送受信シス
テムが存在すると思われる方向には電磁波や音波のエネ
ルギーそのものを送信しないか、送信出力を小さくする
ことにより、他組の送受信システムに与える干渉エネル
ギー量自体を低減させることができる。また、同一の周
波数帯で同一の時刻に運用する場合に、変調方式や利用
時間、周波数帯などを変える各種対策が少なくて済む、
あるいは不必要となる。従って、周波数帯、変調方式、
利用時間などの各種資源の利用効率が向上する。また、
不要な方向へのエネルギーの放射が少なくなるため、電
磁波汚染が減少し、しかも、送信エネルギーの有効利用
が可能になる。更に、送信エネルギー自体が他組の送受
信システムに検出され難くなり、秘匿性が向上し、セキ
ュリティがより確実になる。また更に、スペクトラム拡
散通信でのDS方式で問題となる遠近問題の回避にも適
用できる。
【0058】<実施例3:送信装置(その2)>図22
に本発明の他の実施例に係る送信装置の構成が示されて
いる。図22において、この送信装置は図12に示した
送信装置のK素子のトランスデューサアレイ21と、判
定装置22と、送信制御装置25とに加え、波源に関す
る環境推定装置30と、サブシステム32とを備えてい
る。また、送信制御装置25は信号分配器26と、N素
子分の振幅及び位相の制御器27と、制御装置28とに
加え、N素子分の送受分離回路34を備えている。
【0059】判定装置22は電磁波や音波のエネルギー
を送信しないことが望ましい方向を判定するために、他
組の受信システムが存在すると思われる方向を、受信シ
ステムに関する事前情報24aとサブシステム32から
与えられる波源情報24bとの他に、環境推定装置30
から与えられる環境情報31をも利用して判定する。環
境推定装置30は送信制御装置22内の送受分離回路3
4を通してK素子の可逆トランスデューサアレイ21か
らK個のセンサ受信出力を入力し、実施例1の受信装置
における環境推定装置2と同様に波源に関する環境情報
を推定し、送信制御装置22に与える。
【0060】送信制御装置25は、判定装置22からの
判定結果23に基づいて、送信しようとする方向(送信
方向)と、送信しないことが望ましいと判定された方向
を考慮して、他組受信システムへの信号の干渉、あるい
は、情報の漏洩が生じないように、各制御器27の利得
及び移相量を制御装置28が制御することにより、送信
エネルギーの角度依存特性を制御して全体として図23
に示すような送信指向性を得る。
【0061】このように、波源の環境情報31をも利用
することにより、送信しないことが望ましい方向の判定
が一段と確実化する。
【0062】<実施例4:送信装置(その3)>前述し
た実施例3の送信装置では、可逆トランスデューサアレ
イ21がK素子からなるのでその自由度がKであるのに
対し、波源環境推定に利用できる自由度Nは入射信号間
に相関があるとKよりも小さくなり(N<K)、更に波
源環境推定可能な自由度Jは環境推定のアルゴリズムに
より異なりN以下であるから(J≦N<K)、送信電力
はK個のセンサ素子全てに与えられているわけではな
い。そのため、判定装置22で判定した送信抑圧方向
(送信しないことが望ましい方向)の数がm個とする
と、余った自由度K−mは送信指向性パターンの零点を
利用した送信電力の抑圧には寄与していないことにな
る。なお、J,N,K,mは自然数である。
【0063】このような点を改良した送信装置の構成
が、本発明の一実施例として図15に示されている。図
15において、この送信装置はK素子の可逆トランスデ
ューサセンサからなる可逆トランスデューサアレイ21
と、電磁波や音波エネルギーを送信しないことが望まし
い方向とその優先順位を判定する判定装置22と、送信
制御装置25と、波源環境推定装置30と、環境推定の
サブシステム32とを備えている。また、送信制御装置
25は信号分配器26と、K素子分の振幅及び位相の制
御器27と、制御装置28と、K素子分の送受信分離回
路34とを備えている。即ち、可逆トランスデューサア
レイ21のK個全ての素子に振幅及び位相の制御器27
と送受信分離回路34を備えている。
【0064】波源環境推定装置30は可逆トランスデュ
ーサアレイ21のK個のセンサ受信出力をK個の送受分
離回路34を通して入力し、実施例1の環境推定装置2
と同様に、波源に関する情報として入射波20の到来方
向や信号強度などのパラメータである電磁波や音波等の
環境を推定して解析し、その環境推定結果31を送信制
御装置25に与える。
【0065】サブシステム32はセキュリティが問題と
なる場合のために、全周波数帯の電磁波や音波等のエネ
ルギーに関する環境情報を推定して解析し、得られた環
境情報33を送信制御装置25に与える。当然ながら、
光領域も電磁波であり、環境推定装置30やサブシステ
ム32の処理対象に含まれている。サブシステム32の
形式は任意である。
【0066】判定装置22は受信システムに関する事前
情報(受信局とその付随装置を含む)24a、波源環境
推定装置30からの波源環境推定結果31、並びにサブ
システム30からの環境情報31の全てまたは一部を利
用する。例えば、電磁波や音波のエネルギーを送信しな
いことが望ましい方向とその優先順位の判定には、送信
エネルギーと同一周波数帯における波源環境推定装置3
0からの推定結果31内の波源情報と、受信システムに
関する事前情報24aを利用して、方向と優先順位を判
定する。優先順位には例えば周波数、信号電力や遠近を
利用することができる。更に、セキュリティが問題とな
る場合には、環境推定サブシステム32からの環境情報
33も加えて利用することにより、方向と優先順位を判
定する。
【0067】送信制御装置25は、基本的には送信すべ
き方向の指定に応じて送信エネルギーの角度依存特性を
制御し、且つ判定装置22の判定結果23を考慮して他
組の受信システムへの信号の干渉や情報の漏洩を防ぐよ
うに送信エネルギーの角度依存特性を制御するものであ
るが、可逆トランスデューサアレイ21のK素子全ての
トランスデューサセンサに振幅及び位相の制御器27を
付加して制御装置28により振幅及び位相を制御するこ
ととしたので、余裕のある自由度を利用して、送信しな
いことが望ましい方向に向けていた送信指向性パターン
の零点を、実施例1の受信信号合成装置4と同様に、図
16の如くワイドな形状に制御する。具体的には、指向
性関数の傾きを零とし、零レベルと滑らかに交わるよう
にする。即ち、指向性関数において零点付近の関数値が
十分小さい領域が増え、零点方向のみならず零点付近方
向に出射する送信エネルギーが十分小さくなる。
【0068】ここで、実施例3の図23で示した送信指
向性においては、送信電界強度|f(θ,θ0 )|の角
度θに関する依存性を示す指向性関数f(θ,θ0
は、メインビームの角度θ0 と、送信電界強度|f
(θ,θ0 )|の角度θに関する依存性の要求値から決
定されていた。従って、指向性関数f(θ,θ0 )は、
或る変換関数をg(θ)で、或る定数をCで表わすと、
f(θ,θ0 )=C×(g(θ,θ0 )−g(θ10,θ
0 ))×(g(θ,θ0 )−g(θ20,θ0 ))×(g
(θ,θ0 )−g(θ30,θ0 ))と表現され、指向性
の零点の角度θ10,θ 20,θ30については指定されてい
なかった。
【0069】これに対し、本実施例の送信装置では、判
定装置22と送信制御装置25の働きにより、送信エネ
ルギーの角度依存特性を制御する場合に、指向性の零点
の角度の所望値θ1 ,θ2 ,θ3 についても指定する。
【0070】このように指向性の零点の角度を所望値に
指定すると、指向性関数は、元のf(θ,θ0 )とは異
なり、f′(θ,θ0 )=f′(θ,θ0 ,θ1
θ2 ,θ 3 )=C′×(g(θ,θ0 )−g(θ1 ,θ
0 ))×(g(θ,θ0 )−g(θ2 ,θ0 ))×(g
(θ,θ0 )−g(θ3 ,θ0 ))となる。C′は或る
定数である。
【0071】そして、余裕のある自由度を用いて、図1
6の如く、零点をワイド形状化する。例えば、自由度を
1つ増した指向性関数f″1 (θ,θ0 )においてワイ
ド形状にしたい零点の角度をθ1 とすれば、f″
1 (θ,θ0 )=f″1 (θ,θ0,θ1 ,θ2
θ3 )を次式(13)の如く二重極とする。但し、C″
は或る定数である。
【数13】
【0072】或いは、送信しないことが望ましいと思わ
れる方向において、必要とされる信号減衰量が少ない場
合には、即ちその方向のサイドローブ抑圧で対応できる
場合には、判定装置22の判定結果23に基づいて、サ
イドローブ抑圧を実施する。
【0073】ここで、送信パタンの零点をワイド形状化
する際の割り付け順位は、運用要求に応じて変えること
ができ、また、零点の方向が同一の送信パタンに対して
も二重極の割り付けを変えることができるようにしてあ
る。
【0074】また、信号干渉防止が目的の場合には、送
信エネルギー抑圧対象を以下の項目とするようにしてい
る。 (1)送信周波数に近い周波数で運用していると判定さ
れる対象。 (2)距離が近いと判定される対象。 (3)送信周波数付近での運用エネルギーが低いと判定
される対象。 (4)変調方式など、受信局側での分離特性が低いと判
定される対象。 (5)移動に伴う相対位置変化の大きい対象。
【0075】次に、図17により具体例を説明する。図
17に示された状況は、組1に属する無線局、T/R1
1,T/R12と、組2に属する無線局T/R21,T
/R22,T/R23が同一領域で運用しており、T/
R11はT/R12にのみ送信し、T/R21,T/R
22,T/R23には送信したくない場合である。この
例では、送受信局T/R21,T/R22,T/R23
の中で、近距離にあり移動しているT/R21が、本送
信システムT/R11から見て大きな方向変化があり、
送信パタン36においてワイド形状の零点を割り当てて
いる。T/R21の現在位置の把握には、何らかの事前
情報を持つこと、或いは、T/R21が電磁波エネルギ
ー等を送信した際に、環境推定装置30などにより推定
させればよい。
【0076】
【発明の効果】本発明の受信装置によれば、零点がワイ
ド形状化したので、環境推定誤差、例えば不要波到来方
向の推定誤差に対して寛容である。また、散乱体からの
反射のような、空間的に広がった分布を持つ一群の不要
波をも除去可能となる。従来例では除去不可能な広帯域
不要波をも、除去可能となる。また、センサアレイの入
力端において、所望波と同一周波数、例えば周波数スペ
クトルの重なり重った広帯域不要波の除去も可能であ
る。更に、送信局及び受信局の移動、伝送路中の散乱体
の位置変化、伝送媒体の変化、受信システムの経年変化
などによる諸々の誤差に対しても不要波除去の効果があ
る。また更に、K−Jの自由度を活用するので、センサ
アレイの開口長を有効利用できる。
【0077】また本発明の送信装置によれば、他組の送
受信システムが存在すると思われる方向には電磁波や音
波のエネルギーそのものを送信しないか、送信出力を小
さくすることにより、他組の送受信システムに与える干
渉エネルギー量自体を低減させることができる。また、
同一の周波数帯で同一の時刻に運用する場合に、変調方
式や利用時間、周波数帯などを変える各種対策が少なく
て済む、あるいは不必要となる。従って、周波数帯、変
調方式、利用時間などの各種資源の利用効率が向上す
る。また、不要な方向へのエネルギーの放射が少なくな
るため、電磁波汚染が減少し、しかも、送信エネルギー
の有効利用が可能になる。更に、送信エネルギー自体が
他組の送受信システムに検出され難くなり、秘匿性が向
上し、セキュリティがより確実になる。また更に、スペ
クトラム拡散通信でのDS方式で問題となる遠近問題の
回避にも適用できる。
【0078】更に本発明の他の送信装置によれば、従
来、併用されていた分離技術(変調方式、利用時間、周
波数帯、含むコード化等)の必要性が、さらに減少す
る。従って、同一の周波数、同一の変調方式、同一の利
用時間であっても、ある特定の方向のみに送信エネルギ
ーを届け、送信したくない方向には、送信しない事が可
能となる。送信パタン制御を実施する際に使用する、波
源情報、及び環境情報に推定誤差が含まれている場合に
も、所望の特性からの劣化が少なくなる。アレイを構成
するトランスデューサ素子を有効に活用することによ
り、送信エネルギーが同一の場合、一つのトランスデュ
ーサ素子に要求される耐エネルギー量が少なくて済む、
或いは逆に、一つのトランスデューサに使用するエネル
ギー量を同一とするならば、全体として多くのエネルギ
ー量を伝送できる。送信パタンの零点(極小値)がワイ
ド形状となるに伴い、零点方向の付近方向の送信電力も
抑圧されるので、より効果的に干渉が低減できる、或い
は、情報の漏洩がより少なくなる。送信局、及び、受信
局の移動、伝送路中の散乱体の位置変化、伝送媒体の変
化、送信システムの経年変化などによる諸々の誤差に対
して効果がある。スペクトラム拡散通信でのDS方式で
問題となる遠近問題にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る受信装置の構成図。
【図2】受信指向性パターンを示す図。
【図3】自由度によるケースの区分けを示す図。
【図4】受信指向性パターンを示す図。
【図5】効果を示す図
【図6】受信信号合成装置を示す図。
【図7】環境推定装置を示す図。
【図8】マルチパスの説明図。
【図9】環境推定装置の構成例を示す図。
【図10】アレイ入射角を示す図。
【図11】相関抑圧の説明図。
【図12】本発明の一実施例に係る送信装置の構成図。
【図13】送信指向性パタンを示す図。
【図14】遠近問題を示す図。
【図15】本発明の一実施例に係る送信装置の構成図。
【図16】送信指向性パタンを示す図。
【図17】運用例を示す図。
【図18】従来例を示す図。
【図19】受信指向性パタンを示す図。
【図20】従来例を示す図。
【図21】送信指向性パタンを示す図。
【図22】本発明の一実施例に係る送信装置の構成図。
【図23】送信指向性パタンを示す図。
【符号の説明】
1 センサアレイ 2 環境推定装置 4 受信信号合成装置 5,27 振幅及び位相の制御器 6 和信号生成器 7,28 制御装置 21 トランスデューサアレイ 22 判定装置 25 送信制御装置 26 信号分配器 30 波源環境推定装置 32 サブシステム 34 送受分離回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサアレイと、このセンサアレイから
    の出力を利用して波源に関する情報を推定する環境推定
    装置と、前記センサアレイからの出力を利用して不要波
    到来方向に指向性の零点を向け、良好な所望波信号を得
    る受信信号合成装置とを備え、センサアレイの自由度K
    と環境推定可能な自由度Jとの差の自由度K−Jを、不
    要波除去の自由度に利用したことを特徴とする受信装
    置。
  2. 【請求項2】 入射波の数Lが自由度Kより少なく、L
    ≦Jの場合に自由度の差K−Lを不要波除去の自由度に
    利用したことを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  3. 【請求項3】 不要波除去のための自由度の割り付け
    を、信号電力の大きい順としたことを特徴とする請求項
    1または2記載の受信装置。
  4. 【請求項4】 トランスデューサアレイと、送信エネル
    ギーを送信しないことが望ましい方向を判定する判定装
    置と、送信エネルギの角度依存特性を制御し、前記判定
    装置からの判定結果に応じて送信指向性の零点を形成す
    る送信制御装置とを備えたことを特徴とする送信装置。
  5. 【請求項5】 判定装置は判定に、波源環境情報と受信
    システムの事前情報との少なくとも一方を利用すること
    を特徴とする請求項4記載の送信装置。
  6. 【請求項6】 可逆トランスデューサアレイと、送受分
    離回路と、波源に関する情報を推定する波源環境推定装
    置と、送信エネルギーを送信しないことが望ましい方向
    とその優先順位を判定する判定装置と、送信エネルギの
    角度依存性を制御し、判定装置から判定結果に応じて送
    信指向性の零点を形成する制御装置とを備え、可逆トラ
    ンスデューサアレイの余裕の自由度を、送信しないこと
    が望ましい方向に向いた送信指向性の零点のワイド形状
    の形成に利用したことを特徴とする送信装置。
  7. 【請求項7】 前記判定装置の判定処理に、送信エネル
    ギーと同一周波数帯における波源環境推定装置からの情
    報と、受信システムに関する事前情報とを利用したこと
    を特徴とする請求項6記載の送信装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、全周波数帯のエネル
    ギーに関する情報も判定処理に利用したことを特徴とす
    る送信装置。
  9. 【請求項9】 請求項6において、送信指向性の零点を
    ワイド形状化する際の割り付け順位が変更可能であるこ
    とを特徴とする送信装置。
  10. 【請求項10】 請求項6において、零点の方向が同一
    の送信指向性に対して、二重極の割り付けが変更可能で
    あることを特徴とする送信装置。
  11. 【請求項11】 請求項6において、送信周波数に近い
    周波数で運用していると判定される対象、距離が近いと
    判定される対象、送信周波数付近での運用エネルギーが
    低いと判定される対象、受信極側での分離特性が低いと
    判定される対象及び移動に伴う相対位置変化の大きい対
    象を、送信エネルギー抑圧の対象としたことを特徴とす
    る送信装置。
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