JPH0860759A - 断熱防水パネル、パネル接合用押縁材及びパネル固定用 ネジ部材並びに蓄熱槽の構築方法 - Google Patents
断熱防水パネル、パネル接合用押縁材及びパネル固定用 ネジ部材並びに蓄熱槽の構築方法Info
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- JPH0860759A JPH0860759A JP6197124A JP19712494A JPH0860759A JP H0860759 A JPH0860759 A JP H0860759A JP 6197124 A JP6197124 A JP 6197124A JP 19712494 A JP19712494 A JP 19712494A JP H0860759 A JPH0860759 A JP H0860759A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高い断熱性能や防水性能を長期間にわたっ
て維持でき、しかも取扱いが容易で、施工性に優れる断
熱防水パネルを提供することである。 【構成】 蓄熱槽の構築に用いられるパネルであっ
て、発泡樹脂製の断熱材と、この断熱材の一面側に積層
状態で設けられた熱可塑性樹脂のシートとを具備してな
る断熱防水パネル。
て維持でき、しかも取扱いが容易で、施工性に優れる断
熱防水パネルを提供することである。 【構成】 蓄熱槽の構築に用いられるパネルであっ
て、発泡樹脂製の断熱材と、この断熱材の一面側に積層
状態で設けられた熱可塑性樹脂のシートとを具備してな
る断熱防水パネル。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の地下、特に最下
階床下位置に組込まれる蓄熱槽の施工技術に関するもの
である。
階床下位置に組込まれる蓄熱槽の施工技術に関するもの
である。
【0002】
【発明の背景】近年、省エネルギー化を図る為、地下に
蓄熱槽を設け、これを適宜、冷房若しくは暖房等に利用
する建物が増えて来ている。従来、この種の蓄熱槽は、
コンクリート躯体の完成後、その内壁面に断熱材を張付
け、更に断熱材の表面に防水層を形成するといった工法
によって構築されていたが、一層の省力化・高効率化を
図る為、断熱材と鋼板とを積層させてなる複合パネルを
打込み型枠として利用し、蓄熱槽躯体の完成後にその内
面に防水層を形成する技術(特開平5−98692号)
が提案されている。
蓄熱槽を設け、これを適宜、冷房若しくは暖房等に利用
する建物が増えて来ている。従来、この種の蓄熱槽は、
コンクリート躯体の完成後、その内壁面に断熱材を張付
け、更に断熱材の表面に防水層を形成するといった工法
によって構築されていたが、一層の省力化・高効率化を
図る為、断熱材と鋼板とを積層させてなる複合パネルを
打込み型枠として利用し、蓄熱槽躯体の完成後にその内
面に防水層を形成する技術(特開平5−98692号)
が提案されている。
【0003】しかしながら、この提案になる蓄熱槽の構
築工法では、鋼板に対するコンクリートの付着性が低い
為に、複合パネルの固定はアンカー金具を用いた大掛か
りなものとなる。又、コンクリートの打設に際し耐圧盤
と天井面用複合パネルとの間に配置される端太角や単管
等の支保工を、槽天井が完成した後、外部に搬出すると
いった面倒な作業が必要となる。しかも、支保工の搬出
に続いて床面用の複合パネルを蓄熱槽内に搬入しなけれ
ばならない為、槽天井部分に大きなダメ孔を設ける必要
があり、これを閉塞する作業にも手間が掛かっていた。
築工法では、鋼板に対するコンクリートの付着性が低い
為に、複合パネルの固定はアンカー金具を用いた大掛か
りなものとなる。又、コンクリートの打設に際し耐圧盤
と天井面用複合パネルとの間に配置される端太角や単管
等の支保工を、槽天井が完成した後、外部に搬出すると
いった面倒な作業が必要となる。しかも、支保工の搬出
に続いて床面用の複合パネルを蓄熱槽内に搬入しなけれ
ばならない為、槽天井部分に大きなダメ孔を設ける必要
があり、これを閉塞する作業にも手間が掛かっていた。
【0004】
【発明の開示】本発明は上記の問題点を解決する為にな
されたもので、この本発明の第1の目的は高い断熱性能
や防水性能を長期間にわたって維持でき、しかも取扱い
が容易で、施工性に優れる断熱防水パネルを提供するこ
とである。又、本発明の第2の目的は、コンクリート打
設後の型枠材搬出といった作業を省略でき、作業の高効
率化が図れる蓄熱槽の構築技術を提供することである。
されたもので、この本発明の第1の目的は高い断熱性能
や防水性能を長期間にわたって維持でき、しかも取扱い
が容易で、施工性に優れる断熱防水パネルを提供するこ
とである。又、本発明の第2の目的は、コンクリート打
設後の型枠材搬出といった作業を省略でき、作業の高効
率化が図れる蓄熱槽の構築技術を提供することである。
【0005】又、本発明の第3の目的は、補強材の使用
量を低減できると共に、躯体構築後における断熱防水パ
ネルの搬入が不要であって、作業の省力化が図れ、しか
もダメ孔を最小限度の大きさに抑えることが可能な蓄熱
槽の構築技術を提供することである。上記本発明の目的
は、蓄熱槽の構築に用いられるパネルであって、発泡樹
脂製の断熱材と、この断熱材の一面側に積層状態で設け
られた熱可塑性樹脂のシートとを具備してなることを特
徴とする断熱防水パネルによって達成される。
量を低減できると共に、躯体構築後における断熱防水パ
ネルの搬入が不要であって、作業の省力化が図れ、しか
もダメ孔を最小限度の大きさに抑えることが可能な蓄熱
槽の構築技術を提供することである。上記本発明の目的
は、蓄熱槽の構築に用いられるパネルであって、発泡樹
脂製の断熱材と、この断熱材の一面側に積層状態で設け
られた熱可塑性樹脂のシートとを具備してなることを特
徴とする断熱防水パネルによって達成される。
【0006】又、断熱材の一面側に熱可塑性樹脂のシー
トを設けてなる断熱防水パネル同士の接合に用いられる
押縁材であって、前記断熱防水パネルのシート表面に当
接する水平片部と、前記水平片部の略中央から立設する
垂直片部とを具備し、前記水平片部におけるシート表面
に当接する部分が融着可能な材料から構成されてなるこ
とを特徴とするパネル接合用押縁材によって達成され
る。
トを設けてなる断熱防水パネル同士の接合に用いられる
押縁材であって、前記断熱防水パネルのシート表面に当
接する水平片部と、前記水平片部の略中央から立設する
垂直片部とを具備し、前記水平片部におけるシート表面
に当接する部分が融着可能な材料から構成されてなるこ
とを特徴とするパネル接合用押縁材によって達成され
る。
【0007】又、断熱防水パネルを蓄熱槽躯体に固定す
る為のネジ部材であって、前記断熱防水パネル表面に当
接する頭部と、この頭部中央から立設し、前記蓄熱槽躯
体内部に埋設されたセパレータの端部に螺着可能な軸部
とを具備し、前記頭部における軸部の周囲には環状凹部
が形成されてなることを特徴とするパネル固定用ネジ部
材によって達成される。
る為のネジ部材であって、前記断熱防水パネル表面に当
接する頭部と、この頭部中央から立設し、前記蓄熱槽躯
体内部に埋設されたセパレータの端部に螺着可能な軸部
とを具備し、前記頭部における軸部の周囲には環状凹部
が形成されてなることを特徴とするパネル固定用ネジ部
材によって達成される。
【0008】又、側壁面用の断熱防水パネルを打込み型
枠として耐圧盤上に組立てる工程と、床面用の断熱防水
パネルを仮設型枠材として配置し、これを用いて天井面
用の断熱防水パネルを敷設する工程と、型枠内にコンク
リートを打設する工程と、コンクリート硬化後に仮設型
枠材として用いられた床面用の断熱防水パネルを耐圧盤
上に敷設する工程とを具備することを特徴とする蓄熱槽
の構築方法によって達成される。
枠として耐圧盤上に組立てる工程と、床面用の断熱防水
パネルを仮設型枠材として配置し、これを用いて天井面
用の断熱防水パネルを敷設する工程と、型枠内にコンク
リートを打設する工程と、コンクリート硬化後に仮設型
枠材として用いられた床面用の断熱防水パネルを耐圧盤
上に敷設する工程とを具備することを特徴とする蓄熱槽
の構築方法によって達成される。
【0009】又、耐圧盤上にせき板となる仮設敷物を配
設すると共に、この仮設敷物上に側壁面用断熱防水パネ
ルを建込む工程と、対向する側壁面用断熱防水パネル間
に連通管を架設する工程と、型枠内にコンクリートを打
設する工程と、コンクリート硬化後に前記仮設敷物を取
外す工程とを具備することを特徴とする蓄熱槽の構築方
法によって達成される。
設すると共に、この仮設敷物上に側壁面用断熱防水パネ
ルを建込む工程と、対向する側壁面用断熱防水パネル間
に連通管を架設する工程と、型枠内にコンクリートを打
設する工程と、コンクリート硬化後に前記仮設敷物を取
外す工程とを具備することを特徴とする蓄熱槽の構築方
法によって達成される。
【0010】即ち、本発明の断熱防水パネルは、例えば
ウレタン樹脂やスチレン樹脂のような発泡樹脂からなる
断熱材表面に塩化ビニル系樹脂のような熱可塑性樹脂か
らなるシートを設け、これによって防水性能を得ると共
に、必要な強度を確保したものであるから、断熱材に鋼
板を設けたものに比べ非常に軽量であって、加工性に優
れ、施工が容易なものとなる。
ウレタン樹脂やスチレン樹脂のような発泡樹脂からなる
断熱材表面に塩化ビニル系樹脂のような熱可塑性樹脂か
らなるシートを設け、これによって防水性能を得ると共
に、必要な強度を確保したものであるから、断熱材に鋼
板を設けたものに比べ非常に軽量であって、加工性に優
れ、施工が容易なものとなる。
【0011】しかも、耐蝕性が良好であるから、シート
が蓄熱槽の内壁面となるよう、つまりコンクリート付着
性の高い断熱材側をコンクリートに打込むことができる
ので、断熱防水パネルの固定が容易に、しかも確実に行
えるようになる。そして、本発明の蓄熱槽の構築方法で
は、最終的に耐圧盤上に敷設される床面用の断熱防水パ
ネル同士を複数枚結束したものを支保工として用いた
り、又、側壁面・天井面用断熱防水パネルに床面用断熱
防水パネルを必要に応じて組付け、補強し、打設される
コンクリートが硬化するまでの間、蓄熱槽躯体、特に槽
天井部分を支持するようにしているので、端太角や単管
等の支保工が不要、若しくは少量の使用で良く、しかも
床面用断熱防水パネルを予め構築される蓄熱槽内に持ち
込んでおくので、従来、これらの搬入・搬出の為に大き
なものとなっていたダメ孔を必要最小限度の寸法に抑え
ることができ、ダメ孔の閉塞作業も容易なものとなる。
が蓄熱槽の内壁面となるよう、つまりコンクリート付着
性の高い断熱材側をコンクリートに打込むことができる
ので、断熱防水パネルの固定が容易に、しかも確実に行
えるようになる。そして、本発明の蓄熱槽の構築方法で
は、最終的に耐圧盤上に敷設される床面用の断熱防水パ
ネル同士を複数枚結束したものを支保工として用いた
り、又、側壁面・天井面用断熱防水パネルに床面用断熱
防水パネルを必要に応じて組付け、補強し、打設される
コンクリートが硬化するまでの間、蓄熱槽躯体、特に槽
天井部分を支持するようにしているので、端太角や単管
等の支保工が不要、若しくは少量の使用で良く、しかも
床面用断熱防水パネルを予め構築される蓄熱槽内に持ち
込んでおくので、従来、これらの搬入・搬出の為に大き
なものとなっていたダメ孔を必要最小限度の寸法に抑え
ることができ、ダメ孔の閉塞作業も容易なものとなる。
【0012】更に、断熱防水パネル同士の接合、特にシ
ート部分の接合には、溶剤が一切不要であるから、作業
空間内に気化した溶剤が充満し、中毒や爆燃が起きる恐
れがなく、安全性が非常に高い。尚、本発明の断熱防水
パネルにあっては、シートは可塑剤を添加していないも
のが用いられてなることが好ましく、これによって断熱
材の劣化が起き難くなり、信頼性が一層向上するように
なる。
ート部分の接合には、溶剤が一切不要であるから、作業
空間内に気化した溶剤が充満し、中毒や爆燃が起きる恐
れがなく、安全性が非常に高い。尚、本発明の断熱防水
パネルにあっては、シートは可塑剤を添加していないも
のが用いられてなることが好ましく、これによって断熱
材の劣化が起き難くなり、信頼性が一層向上するように
なる。
【0013】又、断熱材におけるシートが設けられた面
と対向する面には、溝が形成されてなることが好まし
く、あるいは断熱材におけるシートが設けられた面と対
向する面側の辺部は面取りされてなり、隣接する断熱防
水パネルとの接合部分に溝が形成されるよう構成してな
ることが好ましく、これによって断熱防水パネル自体が
排水機能を発揮するようになるので、湧水に対処する為
に特別な配管を設ける必要がなく、蓄熱槽の付帯設備を
簡略化できるようになる。
と対向する面には、溝が形成されてなることが好まし
く、あるいは断熱材におけるシートが設けられた面と対
向する面側の辺部は面取りされてなり、隣接する断熱防
水パネルとの接合部分に溝が形成されるよう構成してな
ることが好ましく、これによって断熱防水パネル自体が
排水機能を発揮するようになるので、湧水に対処する為
に特別な配管を設ける必要がなく、蓄熱槽の付帯設備を
簡略化できるようになる。
【0014】又、シートが設けられた面側の辺部は面取
りされてなり、隣接する断熱防水パネルとの接合部分に
溝が形成されるよう構成してなることが好ましく、これ
によって接着剤の効果が高まり、又、パネル接合用押縁
材の組付けも容易に行えるようになる。又、断熱防水パ
ネルを接合する為に用いられる本発明のパネル接合用押
縁材にあっては、水平片部における垂直片部が立設する
側には、前記垂直片部から所定距離の位置に凸部が形成
されてなることが好ましく、これによって垂直片部を挟
んで、その左右に設けられる接着剤の保持が確実なもの
となり、接着剤の脱落が起き難い。
りされてなり、隣接する断熱防水パネルとの接合部分に
溝が形成されるよう構成してなることが好ましく、これ
によって接着剤の効果が高まり、又、パネル接合用押縁
材の組付けも容易に行えるようになる。又、断熱防水パ
ネルを接合する為に用いられる本発明のパネル接合用押
縁材にあっては、水平片部における垂直片部が立設する
側には、前記垂直片部から所定距離の位置に凸部が形成
されてなることが好ましく、これによって垂直片部を挟
んで、その左右に設けられる接着剤の保持が確実なもの
となり、接着剤の脱落が起き難い。
【0015】又、水平片部における凸部が形成された位
置から垂直片部までの部分及び前記垂直片部が可塑剤を
添加していない熱可塑性樹脂からなり、かつ、前記凸部
よりも外側部分が融着可能な材料から構成されてなるこ
とが好ましく、これによってシートとの接着性が向上す
る。
置から垂直片部までの部分及び前記垂直片部が可塑剤を
添加していない熱可塑性樹脂からなり、かつ、前記凸部
よりも外側部分が融着可能な材料から構成されてなるこ
とが好ましく、これによってシートとの接着性が向上す
る。
【0016】
【実施例】図1〜図15は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は蓄熱槽の一部分を示す斜視断面図、図2は
断熱防水パネルの斜視図、図3は側壁面・天井面用断熱
防水パネルの端部側面図、図4は床面用断熱防水パネル
の端部側面図、図5は側壁面における断熱防水パネル同
士の接合状態を示す断面図、図6は床面(耐圧盤上)に
おける断熱防水パネル同士の接合状態を示す断面図、図
7はパネル接合用押縁材の側面図、図8は角部における
断熱防水パネル同士の接合状態を示す断面図、図9は連
通孔部分の断面図、図10〜図13は蓄熱槽の構築工程
を示す側面図、図14は側壁面用断熱防水パネルとセパ
レータとの連結部分を示す断面図、図15は床面用断熱
防水パネルを耐圧盤上に固定した状態を示す断面図であ
る。
ので、図1は蓄熱槽の一部分を示す斜視断面図、図2は
断熱防水パネルの斜視図、図3は側壁面・天井面用断熱
防水パネルの端部側面図、図4は床面用断熱防水パネル
の端部側面図、図5は側壁面における断熱防水パネル同
士の接合状態を示す断面図、図6は床面(耐圧盤上)に
おける断熱防水パネル同士の接合状態を示す断面図、図
7はパネル接合用押縁材の側面図、図8は角部における
断熱防水パネル同士の接合状態を示す断面図、図9は連
通孔部分の断面図、図10〜図13は蓄熱槽の構築工程
を示す側面図、図14は側壁面用断熱防水パネルとセパ
レータとの連結部分を示す断面図、図15は床面用断熱
防水パネルを耐圧盤上に固定した状態を示す断面図であ
る。
【0017】図1に本発明の構築方法によって得られた
蓄熱槽の一部分を示す。図中、Aは蓄熱槽であり、この
蓄熱槽Aは耐圧盤1、地中梁2及び槽天井3に取囲まれ
た状態で建物最下階の床下位置に所定個数設けられる。
蓄熱槽Aの天井面、側壁面及び床面には、それぞれ所定
枚数の断熱防水パネル4が設けられており、特に側壁面
には断熱防水パネル4を貫通して隣接する蓄熱槽に通じ
る連通孔5、通気孔6及び通水孔7が形成されている。
蓄熱槽の一部分を示す。図中、Aは蓄熱槽であり、この
蓄熱槽Aは耐圧盤1、地中梁2及び槽天井3に取囲まれ
た状態で建物最下階の床下位置に所定個数設けられる。
蓄熱槽Aの天井面、側壁面及び床面には、それぞれ所定
枚数の断熱防水パネル4が設けられており、特に側壁面
には断熱防水パネル4を貫通して隣接する蓄熱槽に通じ
る連通孔5、通気孔6及び通水孔7が形成されている。
【0018】蓄熱槽Aの内面側に設けられた断熱防水パ
ネル4は、図2に示す如く、発泡樹脂(例えば、高密度
スタイロフォーム)からなる断熱材8と、この断熱材8
に接着された可塑剤を含有しない熱可塑性樹脂(例え
ば、塩化ビニル系樹脂)からなるシート9とを積層接着
して構成されたものである。尚、断熱防水パネル4の寸
法は、例えば幅w=900mm、長さl=1800〜3
000mm、厚さt=51mm(断熱材50mm:シー
ト1mm)程度である。
ネル4は、図2に示す如く、発泡樹脂(例えば、高密度
スタイロフォーム)からなる断熱材8と、この断熱材8
に接着された可塑剤を含有しない熱可塑性樹脂(例え
ば、塩化ビニル系樹脂)からなるシート9とを積層接着
して構成されたものである。尚、断熱防水パネル4の寸
法は、例えば幅w=900mm、長さl=1800〜3
000mm、厚さt=51mm(断熱材50mm:シー
ト1mm)程度である。
【0019】断熱防水パネル4において、蓄熱槽Aの側
壁面や天井面に配されるものは、シート9が設けられた
側の辺部が、取扱い時の安全性や組立て易さを考慮し
て、図3に示す如く、例えばk=2mm程度に面取りさ
れている。そして、隣接する断熱防水パネル4同士の間
に形成されるV字形の溝によって接着剤が後述するパネ
ル接合用押縁材及び断熱防水パネル4に対し大きな面積
で接触するので、強固な接着状態が得られ、又、押縁材
の差し込みが容易に行えるようになっている。
壁面や天井面に配されるものは、シート9が設けられた
側の辺部が、取扱い時の安全性や組立て易さを考慮し
て、図3に示す如く、例えばk=2mm程度に面取りさ
れている。そして、隣接する断熱防水パネル4同士の間
に形成されるV字形の溝によって接着剤が後述するパネ
ル接合用押縁材及び断熱防水パネル4に対し大きな面積
で接触するので、強固な接着状態が得られ、又、押縁材
の差し込みが容易に行えるようになっている。
【0020】又、蓄熱槽Aの床面に配される断熱防水パ
ネル4についても、シート9側の辺部が、図4に示す如
く、例えばk=2mm程度に面取りされている。更に、
この床面用断熱防水パネル4では、そのコンクリートに
面する側が、例えばm=20mm、n=15mm程度に
面取りされており、これによって後述するように隣接す
る断熱防水パネル4との接合部に集水用の溝が形成され
るようになっている。
ネル4についても、シート9側の辺部が、図4に示す如
く、例えばk=2mm程度に面取りされている。更に、
この床面用断熱防水パネル4では、そのコンクリートに
面する側が、例えばm=20mm、n=15mm程度に
面取りされており、これによって後述するように隣接す
る断熱防水パネル4との接合部に集水用の溝が形成され
るようになっている。
【0021】尚、床面用断熱防水パネル4の断熱材部分
には、接合部に形成される溝以外にも楔形の溝が形成さ
れており、これによっても集水効果(排水効果)が発揮
されるようになっている。平面部、例えば側壁面や床面
における断熱防水パネル4同士の接合状態は、図5及び
図6に示す通りである。
には、接合部に形成される溝以外にも楔形の溝が形成さ
れており、これによっても集水効果(排水効果)が発揮
されるようになっている。平面部、例えば側壁面や床面
における断熱防水パネル4同士の接合状態は、図5及び
図6に示す通りである。
【0022】図中、10はパネル接合用押縁材で、この
パネル接合用押縁材10は、図7に示す如く、断熱防水
パネル4のシート9に当接する水平片部11と、この水
平片部11の中央から立設する垂直片部12とからなる
断面T字形の長尺材であり、その水平片部11において
垂直片部12が立設する側の面には、垂直片部12から
所定距離だけ離れた位置に凸部13a,13bが形成さ
れている。
パネル接合用押縁材10は、図7に示す如く、断熱防水
パネル4のシート9に当接する水平片部11と、この水
平片部11の中央から立設する垂直片部12とからなる
断面T字形の長尺材であり、その水平片部11において
垂直片部12が立設する側の面には、垂直片部12から
所定距離だけ離れた位置に凸部13a,13bが形成さ
れている。
【0023】尚、このパネル接合用押縁材10は、異種
材料を一体成形して得られたものであり、即ち水平片部
11は軟質塩化ビニル系樹脂のような軟質樹脂から、
又、垂直片部12は硬質塩化ビニル系樹脂のような硬質
樹脂からなり、しかも水平片部11における凸部13
a,13bが形成された位置から垂直片部12までの部
分及び垂直片部12は可塑剤を添加していない材料から
構成される。
材料を一体成形して得られたものであり、即ち水平片部
11は軟質塩化ビニル系樹脂のような軟質樹脂から、
又、垂直片部12は硬質塩化ビニル系樹脂のような硬質
樹脂からなり、しかも水平片部11における凸部13
a,13bが形成された位置から垂直片部12までの部
分及び垂直片部12は可塑剤を添加していない材料から
構成される。
【0024】14は接着剤であり、例えば無溶剤エポキ
シ系、ウレタン系、酢酸ビニル系の樹脂等が挙げられる
が、本実施例では無溶剤エポキシ系を使用している。上
述したパネル接合用押縁材10を用いた側壁面(天井面
についても同様)における断熱防水パネル同士の接合
は、先ず垂直片部12と凸部13a,13bと間に接着
剤14を設けた状態で、垂直片部12を断熱防水パネル
4同士の接合部分における溝に差し込み、水平片部11
を介して断熱防水パネル4のシート9同士を連結する。
更に、水平片部11の端部、即ち凸部13a,13bよ
りも外側部分を加熱手段あるいは超音波溶着手段を用い
てシート9に熱融着させる。
シ系、ウレタン系、酢酸ビニル系の樹脂等が挙げられる
が、本実施例では無溶剤エポキシ系を使用している。上
述したパネル接合用押縁材10を用いた側壁面(天井面
についても同様)における断熱防水パネル同士の接合
は、先ず垂直片部12と凸部13a,13bと間に接着
剤14を設けた状態で、垂直片部12を断熱防水パネル
4同士の接合部分における溝に差し込み、水平片部11
を介して断熱防水パネル4のシート9同士を連結する。
更に、水平片部11の端部、即ち凸部13a,13bよ
りも外側部分を加熱手段あるいは超音波溶着手段を用い
てシート9に熱融着させる。
【0025】又、床面についても、これと同様に接着剤
14や熱融着によって接合させられるのであるが、特に
断熱材8側に面取りが施された断熱防水パネル4が用い
られるので、断熱防水パネル4同士の接合部分には、図
6に示す如く、集水用の楔形溝15が形成される。尚、
断熱防水パネル4同士が直交接合する角部にあっても、
平面部と同じく、パネル接合用押縁材10が用いられて
おり、その接合状態を図8に示す。
14や熱融着によって接合させられるのであるが、特に
断熱材8側に面取りが施された断熱防水パネル4が用い
られるので、断熱防水パネル4同士の接合部分には、図
6に示す如く、集水用の楔形溝15が形成される。尚、
断熱防水パネル4同士が直交接合する角部にあっても、
平面部と同じく、パネル接合用押縁材10が用いられて
おり、その接合状態を図8に示す。
【0026】即ち、図8から判るように、直交接合箇所
においては、パネル接合用押縁材10の一方の水平片部
11を90°折り曲げ、接着剤14を垂直片部12と凸
部13a,13bとの間に設けた状態で、垂直片部12
を接合部分に差し込み、更に水平片部11の端部を熱融
着させることによって断熱防水パネル4同士を接合して
いる。
においては、パネル接合用押縁材10の一方の水平片部
11を90°折り曲げ、接着剤14を垂直片部12と凸
部13a,13bとの間に設けた状態で、垂直片部12
を接合部分に差し込み、更に水平片部11の端部を熱融
着させることによって断熱防水パネル4同士を接合して
いる。
【0027】又、隣接する蓄熱槽同士を結ぶ各種の孔、
例えば連通孔5部分の構造は、図9に示す通りのもの
で、打込み型枠として組立てられた断熱防水パネル4間
に硬質塩化ビニル系樹脂製の連通管16を架設してお
き、コンクリート硬化後に軟質塩化ビニル系樹脂製のシ
ール材17を断熱防水パネル4と連通管16との接合部
に装着し、これを熱融着することにより水密性を得てい
る。
例えば連通孔5部分の構造は、図9に示す通りのもの
で、打込み型枠として組立てられた断熱防水パネル4間
に硬質塩化ビニル系樹脂製の連通管16を架設してお
き、コンクリート硬化後に軟質塩化ビニル系樹脂製のシ
ール材17を断熱防水パネル4と連通管16との接合部
に装着し、これを熱融着することにより水密性を得てい
る。
【0028】続いて、蓄熱槽Aの構築工程を図10〜1
3を用いて説明する。先ず、耐圧盤1上の地中梁2が設
けられる位置に、一対の断熱防水パネル4をセパレータ
18を用いて打込み型枠として、図10に示す如く組立
てる。尚、図中、耐圧盤1から突出する地中梁2の鉄筋
等は省略している。次に、床面用の断熱防水パネル4を
複数枚束ねて構成したパネル支保工19を、耐圧盤1上
に所定間隔で立設し、これを用いて、図11に示す如
く、天井面用の断熱防水パネル4を敷設する。
3を用いて説明する。先ず、耐圧盤1上の地中梁2が設
けられる位置に、一対の断熱防水パネル4をセパレータ
18を用いて打込み型枠として、図10に示す如く組立
てる。尚、図中、耐圧盤1から突出する地中梁2の鉄筋
等は省略している。次に、床面用の断熱防水パネル4を
複数枚束ねて構成したパネル支保工19を、耐圧盤1上
に所定間隔で立設し、これを用いて、図11に示す如
く、天井面用の断熱防水パネル4を敷設する。
【0029】そして、図12に示す如く、所定高さまで
コンクリート20を打設し、耐圧盤1上に地中梁2及び
槽天井3を形成する。打設されたコンクリート20が硬
化し、強度が発現した後、耐圧盤1と天井面用の断熱防
水パネル4との間に立設させていたパネル支保工19を
外し、これらの結束を解いて、個々の断熱防水パネル4
を、図13に示す如く、耐圧盤1上に敷設し、パネル接
合用押縁材10を用いて接合部を目止めする。
コンクリート20を打設し、耐圧盤1上に地中梁2及び
槽天井3を形成する。打設されたコンクリート20が硬
化し、強度が発現した後、耐圧盤1と天井面用の断熱防
水パネル4との間に立設させていたパネル支保工19を
外し、これらの結束を解いて、個々の断熱防水パネル4
を、図13に示す如く、耐圧盤1上に敷設し、パネル接
合用押縁材10を用いて接合部を目止めする。
【0030】尚、隣接する蓄熱槽A同士をつなぐ各種の
孔(連通孔5、通気孔6及び通水孔7)は、コンクリー
ト打設前に予め管材を断熱防水パネル4間に架設してお
き、接合部をシール材17を用いて密閉することによっ
て形成しているが、管材とシール材17とが予め一体化
されたものを用いることもできる。側壁面用断熱防水パ
ネル4においてセパレータ18が組付けられた部分に形
成される孔、即ちコンクリート硬化後にセパレータ18
の端部締付金具を外して残る孔には、図14に示す如
く、硬質塩化ビニル系樹脂製のボルト(パネル固定用ね
じ部材)21が挿入され、これがセパレータ18の端部
に螺着し、又、無溶剤エポキシ系の接着剤22によって
断熱防水パネル4に接着され、これによって断熱防水パ
ネル4表面の孔は閉塞される。尚、図から判るようにボ
ルト21の頭部裏面には環状の凹部が形成されているの
で、この凹部によって接着剤22が保持され、確実な接
着状態が得られるようになっている。
孔(連通孔5、通気孔6及び通水孔7)は、コンクリー
ト打設前に予め管材を断熱防水パネル4間に架設してお
き、接合部をシール材17を用いて密閉することによっ
て形成しているが、管材とシール材17とが予め一体化
されたものを用いることもできる。側壁面用断熱防水パ
ネル4においてセパレータ18が組付けられた部分に形
成される孔、即ちコンクリート硬化後にセパレータ18
の端部締付金具を外して残る孔には、図14に示す如
く、硬質塩化ビニル系樹脂製のボルト(パネル固定用ね
じ部材)21が挿入され、これがセパレータ18の端部
に螺着し、又、無溶剤エポキシ系の接着剤22によって
断熱防水パネル4に接着され、これによって断熱防水パ
ネル4表面の孔は閉塞される。尚、図から判るようにボ
ルト21の頭部裏面には環状の凹部が形成されているの
で、この凹部によって接着剤22が保持され、確実な接
着状態が得られるようになっている。
【0031】又、耐圧盤1と床面用断熱防水パネル4と
の間に充填される接着モルタルが硬化するまでの間、床
面用断熱防水パネル4に位置ズレが起きないよう、床面
用断熱防水パネル4は、図15に示す如く、SUS製の
木ネジ23とナイロン製のプラグ24によって耐圧盤1
上に固定され、熱可塑性樹脂からなるシート25,26
及び熱可塑性樹脂皮膜鋼板27によって閉塞・密閉され
る。
の間に充填される接着モルタルが硬化するまでの間、床
面用断熱防水パネル4に位置ズレが起きないよう、床面
用断熱防水パネル4は、図15に示す如く、SUS製の
木ネジ23とナイロン製のプラグ24によって耐圧盤1
上に固定され、熱可塑性樹脂からなるシート25,26
及び熱可塑性樹脂皮膜鋼板27によって閉塞・密閉され
る。
【0032】上述したように、本発明では断熱防水パネ
ル、特に耐圧盤上に敷設される床面用の断熱防水パネル
を、コンクリート打設前に予め蓄熱槽躯体内に持ち込
み、これを束ねたものによって槽天井を支持するように
したので、縦端材や横端材等の支保工を必要とせず、従
って槽天井完成後における支保工の搬出や床面用断熱防
水パネル搬入といった面倒な作業が不要で、施工の大幅
な省力化が図れ、同時に槽天井に設けるダメ孔も小さな
もので良いから、その閉塞も容易である。
ル、特に耐圧盤上に敷設される床面用の断熱防水パネル
を、コンクリート打設前に予め蓄熱槽躯体内に持ち込
み、これを束ねたものによって槽天井を支持するように
したので、縦端材や横端材等の支保工を必要とせず、従
って槽天井完成後における支保工の搬出や床面用断熱防
水パネル搬入といった面倒な作業が不要で、施工の大幅
な省力化が図れ、同時に槽天井に設けるダメ孔も小さな
もので良いから、その閉塞も容易である。
【0033】更には、断熱防水パネルを断熱材側がコン
クリートに面するように打込めるので、断熱防水パネル
の固定が容易であり、作業性に優れる。図16及び図1
7は本発明の第2実施例に係るもので、蓄熱槽の構築工
程を示す側面図である。この第2実施例の構築方法は、
個々の蓄熱槽寸法が比較的小さな場合に用いられるもの
であり、先ず耐圧盤1上の地中梁2が設けられる位置
に、側壁面用及び床面用の断熱防水パネル4を重ね合わ
せて結束したものを、床面用断熱防水パネル4が内面側
となるようにして建込む。
クリートに面するように打込めるので、断熱防水パネル
の固定が容易であり、作業性に優れる。図16及び図1
7は本発明の第2実施例に係るもので、蓄熱槽の構築工
程を示す側面図である。この第2実施例の構築方法は、
個々の蓄熱槽寸法が比較的小さな場合に用いられるもの
であり、先ず耐圧盤1上の地中梁2が設けられる位置
に、側壁面用及び床面用の断熱防水パネル4を重ね合わ
せて結束したものを、床面用断熱防水パネル4が内面側
となるようにして建込む。
【0034】天井面に断熱防水パネル4を敷設した後、
型枠内にコンクリートを打設して、図16に示す如く、
耐圧盤1上に地中梁2及び槽天井3を形成する。そし
て、打設されたコンクリートが硬化し、強度が発現した
後、側壁面用の断熱防水パネル4と床面用断熱防水パネ
ル4との結束を解き、図17に示す如く、床面用断熱防
水パネル4を床面に敷設し、固定する。
型枠内にコンクリートを打設して、図16に示す如く、
耐圧盤1上に地中梁2及び槽天井3を形成する。そし
て、打設されたコンクリートが硬化し、強度が発現した
後、側壁面用の断熱防水パネル4と床面用断熱防水パネ
ル4との結束を解き、図17に示す如く、床面用断熱防
水パネル4を床面に敷設し、固定する。
【0035】図18及び図19は本発明の第3実施例に
係るもので、蓄熱槽の構築工程を示す側面図である。こ
の第3実施例の構築工法にあっても第2実施例と同様、
個々の蓄熱槽寸法が比較的小さな場合に用いられるもの
であり、先ず耐圧盤1上の地中梁2が設けられる位置に
側壁面用断熱防水パネル4を打込み型枠として組立て
る。
係るもので、蓄熱槽の構築工程を示す側面図である。こ
の第3実施例の構築工法にあっても第2実施例と同様、
個々の蓄熱槽寸法が比較的小さな場合に用いられるもの
であり、先ず耐圧盤1上の地中梁2が設けられる位置に
側壁面用断熱防水パネル4を打込み型枠として組立て
る。
【0036】続いて、天井面及び床面用の断熱防水パネ
ル4を重ね合わせて結束したものを、床面用断熱防水パ
ネル4が内面側となるようにして天井面に敷設する。
尚、この際、パイプサポート28が必要に応じて配置さ
れる。この後、型枠内にコンクリートを打設し、図18
に示す如く、耐圧盤1上に地中梁2及び槽天井3を形成
する。
ル4を重ね合わせて結束したものを、床面用断熱防水パ
ネル4が内面側となるようにして天井面に敷設する。
尚、この際、パイプサポート28が必要に応じて配置さ
れる。この後、型枠内にコンクリートを打設し、図18
に示す如く、耐圧盤1上に地中梁2及び槽天井3を形成
する。
【0037】そして、打設されたコンクリートが硬化
し、強度が発現した後、天井面用の断熱防水パネル4と
床面用断熱防水パネル4との結束を解き、図19に示す
如く、床面用断熱防水パネル4を床面に敷設し、固定す
る。図20〜図22は本発明の第4実施例に係るもの
で、蓄熱槽の構築工程を示す側面図である。
し、強度が発現した後、天井面用の断熱防水パネル4と
床面用断熱防水パネル4との結束を解き、図19に示す
如く、床面用断熱防水パネル4を床面に敷設し、固定す
る。図20〜図22は本発明の第4実施例に係るもの
で、蓄熱槽の構築工程を示す側面図である。
【0038】この第4実施例は、蓄熱槽の構築と同時
に、この蓄熱槽の周囲に湧水排出用の排水路を形成する
方法に関するものであり、先ず耐圧盤1上にせき板とな
る仮設敷物29を配設し、図20に示す如く、この仮設
敷物29上に側壁面用断熱防水パネル4を建込む。続い
て、耐圧盤1上における対向する側壁面用断熱防水パネ
ル4間に、図21に示す如く、連通管30を架設すると
共に、先の実施例と同様、天井面に断熱防水パネル4を
敷設し、又、これを支える支保工として断熱防水パネル
4を複数枚結束してなるものを配置する。
に、この蓄熱槽の周囲に湧水排出用の排水路を形成する
方法に関するものであり、先ず耐圧盤1上にせき板とな
る仮設敷物29を配設し、図20に示す如く、この仮設
敷物29上に側壁面用断熱防水パネル4を建込む。続い
て、耐圧盤1上における対向する側壁面用断熱防水パネ
ル4間に、図21に示す如く、連通管30を架設すると
共に、先の実施例と同様、天井面に断熱防水パネル4を
敷設し、又、これを支える支保工として断熱防水パネル
4を複数枚結束してなるものを配置する。
【0039】この後、型枠内にコンクリートを打設し、
コンクリート硬化後に仮設敷物29を取外す。そして、
床面に断熱防水パネル4を敷設し、図22に示す如く、
湧水排出用の排水路31を得る。
コンクリート硬化後に仮設敷物29を取外す。そして、
床面に断熱防水パネル4を敷設し、図22に示す如く、
湧水排出用の排水路31を得る。
【0040】
【効果】本発明によれば、蓄熱槽を構成する断熱防水パ
ネルは高い断熱性能や防水性能を長期間にわたって維持
でき、しかも取扱いが容易で、接合に際して溶剤が不要
であるから安全性が高く、施工性に優れ、又、蓄熱槽の
構築に際しては支保工等の補強材が不要若しくは少量で
良く、その上、蓄熱槽躯体完成後に断熱防水パネルを搬
入する必要もないからダメ孔を最小限度の大きさに抑え
ることが可能で、作業の省力化や工期短縮に大きな効果
がある。
ネルは高い断熱性能や防水性能を長期間にわたって維持
でき、しかも取扱いが容易で、接合に際して溶剤が不要
であるから安全性が高く、施工性に優れ、又、蓄熱槽の
構築に際しては支保工等の補強材が不要若しくは少量で
良く、その上、蓄熱槽躯体完成後に断熱防水パネルを搬
入する必要もないからダメ孔を最小限度の大きさに抑え
ることが可能で、作業の省力化や工期短縮に大きな効果
がある。
【図1】蓄熱槽の一部分を示す斜視断面図である。
【図2】断熱防水パネルの斜視図である。
【図3】側壁面・天井面用断熱防水パネルの端部側面図
である。
である。
【図4】床面用断熱防水パネルの端部側面図である。
【図5】側壁面における断熱防水パネル同士の接合状態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図6】床面における断熱防水パネル同士の接合状態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図7】パネル接合用押縁材の側面図である。
【図8】角部における断熱防水パネル同士の接合状態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図9】連通孔部分の断面図である。
【図10】蓄熱槽の構築工程を示す側面図である。
【図11】蓄熱槽の構築工程を示す側面図である。
【図12】蓄熱槽の構築工程を示す側面図である。
【図13】蓄熱槽の構築工程を示す側面図である。
【図14】側壁面用断熱防水パネルとセパレータとの連
結部分を示す断面図である。
結部分を示す断面図である。
【図15】床面用断熱防水パネルを耐圧盤上に固定した
状態を示す断面図である。
状態を示す断面図である。
【図16】蓄熱槽の構築工程(第2実施例)を示す側面
図である。
図である。
【図17】蓄熱槽の構築工程(第2実施例)を示す側面
図である。
図である。
【図18】蓄熱槽の構築工程(第3実施例)を示す側面
図である。
図である。
【図19】蓄熱槽の構築工程(第3実施例)を示す側面
図である。
図である。
【図20】蓄熱槽の構築工程(第4実施例)を示す側面
図である。
図である。
【図21】蓄熱槽の構築工程(第4実施例)を示す側面
図である。
図である。
【図22】蓄熱槽の構築工程(第4実施例)を示す側面
図である。
図である。
A 蓄熱槽 1 耐圧盤 2 地中梁 3 槽天井 4 断熱防水パネル 8 断熱材 9 シート 10 パネル接合用押縁材 13a,13b 凸部 14 接着剤 15 溝 21 ボルト 31 排水路
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E02D 29/00 C E04B 1/74 B (72)発明者 高橋 秀寿 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 西本 大策 東京都港区芝浦一丁目2番1号 ダウ化工 株式会社内 (72)発明者 須田 哲生 東京都港区芝浦一丁目2番1号 ダウ化工 株式会社内 (72)発明者 石田 陸夫 栃木県鹿沼市さつき町11−1 ダウ化工株 式会社鹿沼研究所内 (72)発明者 小倉 広 東京都墨田区緑四丁目15番3号 ロンシー ル工業株式会社内 (72)発明者 小倉 政人 茨城県土浦市東中貫町5−3 ロンシール 工業株式会社土浦事業所技術研究所内
Claims (11)
- 【請求項1】 蓄熱槽の構築に用いられるパネルであっ
て、発泡樹脂製の断熱材と、この断熱材の一面側に積層
状態で設けられた熱可塑性樹脂のシートとを具備してな
ることを特徴とする断熱防水パネル。 - 【請求項2】 シートは可塑剤を添加していないものが
用いられてなることを特徴とする請求項1記載の断熱防
水パネル。 - 【請求項3】 断熱材におけるシートが設けられた面と
対向する面には、溝が形成されてなることを特徴とする
請求項1又は請求項2記載の断熱防水パネル。 - 【請求項4】 断熱材におけるシートが設けられた面と
対向する面側の辺部は面取りされてなり、隣接する断熱
防水パネルとの接合部分に溝が形成されるよう構成して
なることを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかに記
載の断熱防水パネル。 - 【請求項5】 シートが設けられた面側の辺部は面取り
されてなり、隣接する断熱防水パネルとの接合部分に溝
が形成されるよう構成してなることを特徴とする請求項
1〜請求項4いずれかに記載の断熱防水パネル。 - 【請求項6】 断熱材の一面側に熱可塑性樹脂のシート
を設けてなる断熱防水パネル同士の接合に用いられる押
縁材であって、前記断熱防水パネルのシート表面に当接
する水平片部と、前記水平片部の略中央から立設する垂
直片部とを具備し、前記水平片部におけるシート表面に
当接する部分が融着可能な材料から構成されてなること
を特徴とするパネル接合用押縁材。 - 【請求項7】 水平片部における垂直片部が立設する側
には、前記垂直片部から所定距離の位置に凸部が形成さ
れてなることを特徴とする請求項6記載のパネル接合用
押縁材。 - 【請求項8】 水平片部における凸部が形成された位置
から垂直片部までの部分及び前記垂直片部が可塑剤を添
加していない熱可塑性樹脂からなり、かつ、前記凸部よ
りも外側部分が融着可能な材料から構成されてなること
を特徴とする請求項7記載のパネル接合用押縁材。 - 【請求項9】 断熱防水パネルを蓄熱槽躯体に固定する
為のネジ部材であって、前記断熱防水パネル表面に当接
する頭部と、この頭部中央から立設し、前記蓄熱槽躯体
内部に埋設されたセパレータの端部に螺着可能な軸部と
を具備し、前記頭部における軸部の周囲には環状凹部が
形成されてなることを特徴とするパネル固定用ネジ部
材。 - 【請求項10】 側壁面用の断熱防水パネルを打込み型
枠として耐圧盤上に組立てる工程と、床面用の断熱防水
パネルを仮設型枠材として配置し、これを用いて天井面
用の断熱防水パネルを敷設する工程と、型枠内にコンク
リートを打設する工程と、コンクリート硬化後に仮設型
枠材として用いられた床面用の断熱防水パネルを耐圧盤
上に敷設する工程とを具備することを特徴とする蓄熱槽
の構築方法。 - 【請求項11】 耐圧盤上にせき板となる仮設敷物を配
設すると共に、この仮設敷物上に側壁面用断熱防水パネ
ルを建込む工程と、対向する側壁面用断熱防水パネル間
に連通管を架設する工程と、型枠内にコンクリートを打
設する工程と、コンクリート硬化後に前記仮設敷物を取
外す工程とを具備することを特徴とする蓄熱槽の構築方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6197124A JPH0860759A (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 断熱防水パネル、パネル接合用押縁材及びパネル固定用 ネジ部材並びに蓄熱槽の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6197124A JPH0860759A (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 断熱防水パネル、パネル接合用押縁材及びパネル固定用 ネジ部材並びに蓄熱槽の構築方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0860759A true JPH0860759A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=16369144
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6197124A Pending JPH0860759A (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 断熱防水パネル、パネル接合用押縁材及びパネル固定用 ネジ部材並びに蓄熱槽の構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0860759A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999042782A1 (de) * | 1998-02-17 | 1999-08-26 | Henkes, Christian | Vorrichtung zur speicherung von wärmeenergie |
-
1994
- 1994-08-23 JP JP6197124A patent/JPH0860759A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999042782A1 (de) * | 1998-02-17 | 1999-08-26 | Henkes, Christian | Vorrichtung zur speicherung von wärmeenergie |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030402 |