JPH0858989A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JPH0858989A
JPH0858989A JP6195648A JP19564894A JPH0858989A JP H0858989 A JPH0858989 A JP H0858989A JP 6195648 A JP6195648 A JP 6195648A JP 19564894 A JP19564894 A JP 19564894A JP H0858989 A JPH0858989 A JP H0858989A
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JP
Japan
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paper
gear
paper feed
way clutch
feed tray
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Pending
Application number
JP6195648A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Oishi
佳史 大石
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 用紙補給時のサービス性を向上させかつ低騒
音化を図る。 【構成】 給紙トレイのレバー昇降用のロッドを回転さ
せるギヤードモータ82には、ウォーム90と噛み合う
ハスバギヤ104と、シャフト102が時計方向へ回転
した場合にのみ回転する第1のワンウェイクラッチ付ギ
ヤ106と、シャフト102が反時計方向へ回転した場
合にのみ回転する第2のワンウェイクラッチ付ギヤ10
8とから成るワンウェイクラッチ付三段ギヤ100が組
み込まれている。用紙が十分収容された状態でレバーを
上昇させるときには、速度伝達比が小さい第1のワンウ
ェイクラッチ付ギヤ106が使用され、用紙を補給すべ
くレバーを下降させるときには、速度伝達比が大きい第
2のワンウェイクラッチ付ギヤ108が使用される。従
って、用紙補給時にレバーを迅速かつ静かに下降させる
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機等に用いられる
給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例え
ば、複写機では、一般に複写処理を行う処理系と、給紙
トレイに収容された用紙を搬送手段を介して処理系に送
り込む給紙系と、処理系で複写処理された用紙を排紙ト
レイ上に排出する排紙系と、を備えている。
【0003】以下、給紙系について説明するが、既に本
件出願人により案出され出願された構成を例にして説明
する(実開平5−39101号参照)。この出願に係る
構成では、複写機本体内に着脱可能に設けられて用紙を
収容する給紙トレイ、給紙トレイ内に収容された用紙を
一枚ずつ給紙するピックアップローラ等の給紙手段、給
紙トレイ内に収容された用紙の給紙方向側端部をピック
アップローラによる給紙可能位置まで押し上げる押上手
段、この押上手段を作動させるモータといった要素で給
紙系が構成されている。さらに、押上手段とモータと
は、給紙トレイが複写機本体内に装着されることによ
り、ジョイントを介して連結されるように構成されてい
る。
【0004】上記構成によれば、給紙トレイが複写機本
体内に装着されると、押上手段とモータとがジョイント
によって連結される。そして、この状態で、モータが駆
動すると、その駆動力が押上手段に伝達される。このた
め、押上手段が作動して、用紙の給紙方向側端部を給紙
可能位置まで押し上げる。その後、ピックアップローラ
等の給紙手段によって、用紙が一枚づつ処理系に給紙さ
れる。
【0005】ここで、給紙トレイ内の用紙が無くなった
場合や不足してきた場合等には、用紙を補給する必要が
あるが、この際の補給の仕方としては主に二通りがあ
る。一つは、給紙トレイを複写機本体内から離脱させる
ことにより、その時点で押上手段とモータとのジョイン
トによる連結状態を機械的に解除してしまう方法であ
る。この方法によると、ジョイントによる連結状態を機
械的に解除することにより、押上手段はその自重によっ
て下降することになる。従って、押上手段が給紙トレイ
の底部に比較的強く当接するので、異音発生という不具
合がある。他の一つは、モータを逆転させて押上手段を
下降させる方法である。この方法によると、異音発生の
問題は生じないが、モータ特性上の理由からジョイント
側の回転速度が遅くなるので押上手段の下降動作が完了
するまでの時間が長くなる。従って、サービス性が低下
するという不具合がある。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、用紙補給時の
サービス性を向上させかつ低騒音化を図ることができる
給紙装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、装置本体に対
して着脱可能とされ、かつ用紙を収容する給紙トレイ
と、この給紙トレイ内に収容された用紙を一枚ずつ給紙
する給紙手段と、給紙トレイ内における用紙の裏面側に
昇降可能に設けられ、上昇動作により用紙の少なくとも
給紙方向側端部を給紙手段による給紙可能位置まで押し
上げる押上手段と、装置本体内に設けられると共に給紙
トレイが装置本体に装着されることにより押上手段と連
結され、押上手段に昇降用駆動力を付与する駆動手段
と、を有する給紙装置であって、前記駆動手段は、昇降
用駆動力を発生する駆動源と、この駆動源からの上昇用
駆動力のみを押上手段に伝達する第1のクラッチ手段及
び駆動源からの下降用駆動力のみを押上手段に伝達する
第2のクラッチ手段を備えた駆動力伝達手段と、を含ん
で構成され、さらに、前記第2のクラッチ手段を用いた
場合の速度伝達比を、前記第1のクラッチ手段を用いた
場合の速度伝達比よりも大きくした、ことを特徴として
いる。
【0008】
【作用】上記構成によれば、給紙トレイが装置本体に装
着されると、駆動手段と押上手段とが連結される。その
後、駆動手段の駆動源が上昇用駆動力を発生すると、こ
の上昇用駆動力は第1のクラッチ手段を含む駆動力伝達
手段によって押上手段に伝達される。これにより、押上
手段が上昇動作を行い、給紙トレイ内に収容されている
用紙の少なくとも給紙方向側端部が給紙手段による給紙
可能位置まで押し上げられる。
【0009】一方、用紙が無くなってきた場合や不足し
てきた場合には、給紙トレイに用紙を補給する必要があ
る。この場合、駆動手段の駆動源が下降用駆動力を発生
し、この下降用駆動力が第2のクラッチ手段を含む駆動
力伝達手段によって押上手段に伝達される。これによ
り、押上手段は給紙トレイの底部に到るまで下降動作を
行う。
【0010】ここで、本発明では、第2のクラッチ手段
を用いた場合の速度伝達比を第1のクラッチ手段を用い
た場合の速度伝達比よりも大きくしたので、給紙トレイ
内に用紙が十分に収容されている場合には給紙トレイ内
に用紙が全く無いか殆ど無い場合よりも、減速されかつ
高トルクの上昇用駆動力が押上手段に伝達される。従っ
て、状況に適した駆動力が伝達されたことになる。一
方、給紙トレイ内に用紙が全く無いか殆ど無い場合に
は、給紙トレイ内に用紙が十分に収容されている場合よ
りも、増速されかつ低トルクの下降用駆動力が押上手段
に伝達される。従って、押上手段の下降動作が迅速に行
われる。しかも、従来のように給紙トレイを装置本体か
ら離脱させて押上手段を自重で給紙トレイの底部に落下
させる構成ではなく、駆動手段によってこれを行うの
で、押上手段の落下による当接音も生じない。
【0011】
【実施例】以下、図1〜図5を用いて、本発明の一実施
例に係る複写機10について説明する。
【0012】図4には、複写機10の概略構成が示され
ている。なお、図中、実線矢印は用紙12の搬送経路で
ある。この図に示されるように、複写機10は複写機本
体14を備えており、その上部には開閉可能なカバー1
6が配設されている。カバー16の下面には図示しない
コピーガラスが配置されており、このコピーガラスの上
面とカバー16の下面との間に原稿がセットされる。
【0013】複写機本体14の右側部にはスリット状の
開口20が形成されており、この開口20の近傍にはピ
ックアップローラ22が配設されている。この開口20
内には手差し用のトレイ24が装着されている。また、
複写機本体14の左側部にもスリット状の開口26が形
成されており、この開口26の内側には一対の排紙ロー
ラ28が配設されている。排紙ローラ28の下方には、
排紙された用紙12が載置される複数段のトレイ30が
配設されている。
【0014】一方、複写機本体14の内部上方には、ス
リット露光するための露光部32が配設されている。露
光部32は、光源34、複数のミラー36、38、40
及びレンズユニット42を備えている。
【0015】露光部32の下方には、処理部44が配設
されている。処理部44は、図4紙面上において時計回
りに回転可能に設けられた感光ドラム46を備えてい
る。感光ドラム46はアルミニウム等の導電性材料で形
成されており、その周面には光導電体が塗布されてい
る。感光ドラム46の外周一部には、帯電器48が対向
して配設されており、この帯電器48によって感光ドラ
ム46の表面が均一に帯電される。また、感光ドラム4
6の外周一部には現像部50が配設されており、これら
の現像部50によって粒子状のトナーが供給される。現
像部50のドラム回転方向下流側には転写器54が配設
されており、この転写器54によってトナー画像が用紙
12に吸着されて転写される。なお、転写器54と現像
部50との間には挟持ローラ対56が配設されており、
前述した手差し用のトレイ24の近傍にあるピックアッ
プローラ22から或いは後述する各給紙トレイ70に対
応して設けられたピックアップローラ72から送り出さ
れた用紙12を感光ドラム46の表面に密着させてい
る。転写器54に隣接する位置には分離器58が配設さ
れており、この分離器58によって感光ドラム46の表
面に密着している用紙12が感光ドラム46の表面から
分離される。なお、分離器58と帯電器48との間には
クリーニング部60が配設されており、感光ドラム46
の表面に残留したトナーを除去している。
【0016】また、分離器58に隣接する位置には搬送
ローラ62が配設されており、用紙12を図4の実線矢
印方向に沿って搬送している。搬送ローラ62の下流側
には、定着部64が配設されている。定着部64は一対
の加圧ローラ66及び定着ローラ68を備えており、こ
れらの間に用紙12を挟持して搬送する過程で用紙12
の表面に転写されたトナー画像を定着させ、前述した排
紙ローラ28へ用紙12を送り込むようになっている。
【0017】上述した処理部44の下方には、引出し式
の給紙トレイ70が装着されている。なお、複写機本体
14には、各給紙トレイ70に対応して、ピックアップ
ローラ72が配設されている。なお、ピックアップロー
ラ72は、給紙トレイ70の上端面前側付近にローラ下
縁が位置するように配置されている。
【0018】さて、図3には、最下段の給紙トレイ70
が示されている。この図に示されるように、給紙トレイ
70は皿状とされており、その底部半面には底板74が
配設されている。なお、底板74の一方の端縁(給紙ト
レイ70の長手方向中間部側)は回動可能に支持されて
いる。上記構成の給紙トレイ70内に用紙12を載置さ
せると、その給紙方向側半分が底板74上に載置される
ようになっている。
【0019】また、給紙トレイ70の底面の前端側に
は、真直棒状のロッド76が配設されている。なお、こ
のロッド76は、給紙トレイ70の両側部に回転自在に
軸支されており、その軸方向端部は給紙トレイ70の側
部から突出している。
【0020】さらに、ロッド76の軸方向中間部には舌
片状のレバー78が図示しないビス等により取り付けら
れている。従って、ロッド76が回転すると、レバー7
8も一体に回転する。このレバー78はその取付部位か
ら給紙トレイ70の上方側へ向けて傾斜しており、更に
その先端部は若干屈曲されている。また、レバー78は
板ばねでもあり、用紙12の給紙方向側端部を押し上げ
る方向(ピックアップローラ72に接近する方向)への
付勢力(弾性復元力)を有している。
【0021】次に、ロッド76(ひいては、レバー7
8)を回転させるギヤードモータ82の構成について詳
細に説明する。
【0022】図1にはギヤードモータ82の全体構成図
が示されており、又図2にはその一部断面構造が示され
ている。ギヤードモータ82はケース84を備えてお
り、このケース84内には各部品が組付状態で収容され
ている。この図においてケース84の内部上方には、モ
ータ86が組付けられている。モータ86の出力軸には
ウォーム90が圧入されており、このウォーム90には
ワンウェイクラッチ付三段ギヤ100の一部が噛み合っ
ている。なお、セルフロックする必要が無ければ、ウォ
ームに替えてハスバギヤを使用することもできる。
【0023】具体的に説明すると、ワンウェイクラッチ
付三段ギヤ100は、ケース84に軸方向両端部が軸支
されたシャフト102を備えており、このシャフト10
2にはウォーム90に噛み合うハスバギヤ104が固着
されている。従って、モータ86が駆動すると、ハスバ
ギヤ104が回転する。また、シャフト102にはハス
バギヤ104に隣接して第1のワンウェイクラッチ付ギ
ヤ106が軸支されており、更に第1のワンウェイクラ
ッチ付ギヤ106に隣接して第2のワンウェイクラッチ
付ギヤ108が軸支されている。第1のワンウェイクラ
ッチ付ギヤ106は、ハスバギヤ104側から見てシャ
フト102が例えば時計方向に回転したときにのみ回転
して、駆動力を伝達するようになっている。また、第2
のワンウェイクラッチ付ギヤ108は、ハスバギヤ10
4側から見てシャフト102が反時計方向に回転したと
きにのみ回転して、駆動力を伝達するようになってい
る。なお、これらの第1のワンウェイクラッチ付ギヤ1
06及び第2のワンウェイクラッチ付ギヤ108のクラ
ッチ構成としては、ボールを利用した構造等を用い得
る。
【0024】上述したワンウェイクラッチ付三段ギヤ1
00に隣接する位置には、三段ギヤ110が配設されて
いる。この三段ギヤ110は、ケース84に軸方向両端
部が軸支されかつ前述したシャフト102と平行に配置
されたシャフト112と、第1のワンウェイクラッチ付
ギヤ106と噛み合う大径の第1スパーギヤ114と、
第1スパーギヤ114に隣接配置され第2のワンウェイ
クラッチ付ギヤ108と噛み合う小径の第2スパーギヤ
116と、この第1スパーギヤ114を挟んで第2スパ
ーギヤ116と反対側に配置された小径の第3スパーギ
ヤ118と、から成る。なお、これらの第1スパーギヤ
114、第2スパーギヤ116、第3スパーギヤ118
は、すべてシャフト112に固着されている。
【0025】上述した三段ギヤ110に隣接する位置に
は、二段ギヤ120が配設されている。この二段ギヤ1
20は、ケース84に軸方向両端部が軸支されかつ前述
したシャフト112と平行に配置されたシャフト122
と、三段ギヤ110の第3スパーギヤ118と噛み合う
大径の第4スパーギヤ124と、この第4スパーギヤ1
24に隣接配置された小径の第5スパーギヤ126と、
から成る。なお、これらの第4スパーギヤ124及び第
5スパーギヤ126は、共にシャフト122に固着され
ている。
【0026】さらに、上述した二段ギヤ120に隣接す
る位置には、出力側ギヤ部128が配設されている。こ
の出力側ギヤ部128は、軸方向の一方の端部がケース
84に軸支されかつ軸方向他方の端部がケース84を貫
通するシャフト130と、このシャフト130に固着さ
れた大径の出力軸ギヤ132と、から成る。
【0027】また、シャフト130の貫通端部の周面
は、図示はしないが互いに対向する位置にて面取りされ
ている。このシャフト130の貫通端部には、略円柱形
のジョイント134が取り付けられている。具体的に
は、ジョイント134の軸芯部には貫通孔が形成されて
おり、この貫通孔内へシャフト130の貫通端部が挿通
されている。なお、ジョイント134の軸芯部の貫通孔
の形状は前記の如く面取りされたシャフト130の形状
に合致する形状とされており、これによりシャフト13
0が空回りするのを防止している。また、シャフト13
0の貫通端部の先端周面にはスナップリング136が嵌
着されており、これによりジョイント134がシャフト
130から抜けるのを防止している。さらに、シャフト
130の貫通端部の外周には、圧縮コイルスプリング
(図示省略)が巻装されており、常時ジョイント134
を出力軸ギヤ132から離間する方向へ押圧付勢してい
る。
【0028】また、ジョイント134の端部には、十字
形のキー溝138が形成されており、給紙トレイ70を
複写機本体14内に装着させると、このキー溝138の
いずれかへ前述したロッド76の端部に設けられた係合
ピン140(図3参照)に係合されるようになってい
る。これにより、ジョイント134とロッド76とが連
結され、モータ86からの駆動力がロッド76に伝達さ
れる構成である。
【0029】以下に、本実施例の作用を説明する。給紙
トレイ70内に用紙12を十分に収容させ、これを複写
機本体14に装着させると、まずジョイント134のキ
ー溝138にロッド76の係合ピン140が係合され
る。これにより、ギヤードモータ82とロッド76とが
連結状態となる。
【0030】その後、ギヤードモータ82内のモータ8
6が正転することにより、駆動力(上昇用駆動力)が発
生する。この場合、モータ86の出力軸に固着されたウ
ォーム90が回転し、これと噛み合っているハスバギヤ
104が時計方向へ回転する。このため、ハスバギヤ1
04の支軸であるシャフト102も時計方向へ回転する
ので、第1のワンウェイクラッチ付ギヤ106は同方向
へ回転するが、第2のワンウェイクラッチ付ギヤ108
は非回転状態を維持する。従って、モータ86の駆動力
は、ウォーム90からハスバギヤ104を介して第1の
ワンウェイクラッチ付ギヤ106にのみ伝達されて、こ
れと噛み合っている第1スパーギヤ114を回転させ
る。第1スパーギヤ114が回転するとこれと同軸の第
3スパーギヤ118も回転するので、これと噛み合って
いる第4スパーギヤ124が回転する。さらに、第4ス
パーギヤ124が回転することにより第5スパーギヤ1
26が回転するので、これと噛み合っている出力軸ギヤ
132が回転し、ジョイント134が図3において反時
計方向へ回転する。この結果、ロッド76も同方向へ回
転して、レバー78を上昇させる。これにより、底板7
4が上昇し、用紙12の給紙方向側端部がピックアップ
ローラ72側へ押し上げられる。なお、その後、ピック
アップローラ72によって用紙12が給紙されると、所
定の搬送経路に沿って用紙12が搬送され、現像、転
写、分離、定着といった各処理がなされ、排紙ローラ2
8によって用紙12はトレイ30に排出される。
【0031】一方、給紙トレイ70内の用紙12が無く
なった場合や残り少なくなった場合には、用紙を補給す
る必要がある。この場合、自動的に或いはキー操作等に
よりギヤードモータ82のモータ86が逆転する。この
ため、ウォーム90から駆動力(下降用駆動力)を受け
たハスバギヤ104が反時計方向へ回転する。従って、
第2のワンウェイクラッチ付ギヤ108は同方向へ回転
するが、第1のワンウェイクラッチ付ギヤ106は回転
しない。従って、モータ86の駆動力は、ウォーム90
からハスバギヤ104を介して第2のワンウェイクラッ
チ付ギヤ108のみに伝達されて、これと噛み合ってい
る第2スパーギヤ116を回転させる。なお、その後
は、歯車列の各要素の回転方向が逆になるものの、前述
した場合と同一の駆動力伝達経路を経由してジョイント
134に駆動力が伝達される。これにより、レバー78
が給紙トレイ70の底部まで下降する。その後、給紙ト
レイ78が複写機本体14から離脱されることにより、
ジョイント134とロッド76の係合ピン140との連
結状態が解除され、用紙12の補給が可能になる。
【0032】ここで、モータ86の駆動力(上昇用駆動
力)が第1のワンウェイクラッチ付ギヤ106を介して
出力軸ギヤ132に伝達される場合においては、歯車列
の速度伝達比は、次式で表される。
【0033】速度伝達比=Z1 /Z2 ×Z3 /Z4 ×Z
5 /Z6 ×Z7 ×Z8 但し、Z1 ;ウォーム90の歯数 Z2 ;ハスバギヤ104の歯数 Z3 ;第1のワンウェイクラッチ付ギヤ106の歯数 Z4 ;第1スパーギヤ114の歯数 Z5 ;第3スパーギヤ118の歯数 Z6 ;第4スパーギヤ124の歯数 Z7 ;第5スパーギヤ126の歯数 Z8 ;出力軸ギヤ132の歯数 一方、モータ86の駆動力(下降用駆動力)が第2のワ
ンウェイクラッチ付ギヤ108を介して出力軸ギヤ13
2に伝達される場合においては、歯車列の速度伝達比
は、次式で表される。
【0034】速度伝達比=Z1 /Z2 ×Z9 /Z10×Z
5 /Z6 ×Z7 ×Z8 但し、Z9 ;第2のワンウェイクラッチ付ギヤ108の
歯数 Z10;第2スパーギヤ116の歯数 上記両式を比較すると、Z3 /Z4 <Z9 /Z10である
から、第2のワンウェイクラッチ付ギヤ108を経由し
て駆動力を伝達する場合の方が、第1のワンウェイクラ
ッチ付ギヤ106を経由して駆動力を伝達する場合より
も、速度伝達比が大きいことが判る。このことから、出
力軸ギヤ132に着目すると、図5のグラフに示される
ように、第2のワンウェイクラッチ付ギヤ108を経由
して駆動力を伝達する場合(実線グラフ)は、回転数が
多くかつトルクが小さいといえ、第1のワンウェイクラ
ッチ付ギヤ106を経由して駆動力を伝達する場合(二
点鎖線グラフ)は、逆に回転数が少なくトルクが大きい
といえる。例えば、今仮にZ3 /Z4 =10/20、Z
9 /Z10=20/10とすると、第2のワンウェイクラ
ッチ付ギヤ108を経由して駆動力を伝達する場合は、
第1のワンウェイクラッチ付ギヤ106を経由して駆動
力を伝達する場合に比し、回転数は4倍、トルクは1/
4になる。
【0035】この結果、本実施例によれば、用紙12が
十分にありレバー78に対する負荷が大きい場合には、
第1のワンウェイクラッチ付ギヤ106を経由して駆動
力を伝達することにより、レバー78を円滑に上昇させ
ることができる。一方、用紙12を補給する場合のよう
にレバー78に対する負荷が小さい場合には、第2のワ
ンウェイクラッチ付ギヤ108を経由して駆動力を伝達
することにより、レバー78を迅速に下降させることが
できる。従って、用紙12の補給時のサービス性を向上
させることができる。しかも、レバー78はモータ86
の駆動力によって下降する構成であるので、レバー78
が給紙トレイ70の底部に比較的強く当接するといった
不具合は無い。従って、低騒音化を図ることができる。
【0036】なお、本実施例では、図3に図示されるよ
うな給紙トレイ70並びにレバー78等を用いたが、こ
れに限らず、例えば図6に示される構造や図7に示され
る構造を用いることも可能である。以下に、簡単に説明
する。
【0037】図6に示される構造では、給紙トレイ14
2の両側部に矩形状の切欠144が形成されており、こ
の切欠144から底板146の両側部に設けられた突起
148が突出されている。これらの一対の突起148に
は、ワイヤ150の一端が係止されている。ワイヤ15
0の中間部は給紙トレイ142の両側部の上部に軸支さ
れた中間プーリ152に巻き掛けられており、他方の端
部はロッド76の軸方向両端部付近に固着され巻取りプ
ーリ154に係止されている。従って、ギヤードモータ
82のモータ86が正転すると、ロッド76が回転して
ワイヤ150が巻取りプーリ154に巻取られて底板7
4が上昇し、モータ86が逆転すると下降する。
【0038】図7に示される構造は、図6に示される構
造と原理的には類似の構造であるが、用紙12の収容枚
数が多く後述する底板160は水平に昇降する構造であ
る。給紙トレイ156の両側部には切欠158が互いに
平行に一対形成されており、これらの切欠158から矩
形平板状の底板160の両側部の前後に設けられた突起
162が突出されている。これらの突起162と給紙ト
レイ156の側部に軸支された巻取りプーリ164と
が、複数の中間プーリ166に巻き掛けられたワイヤ1
68によって連結されている。巻取りプーリ164の軸
芯部からはロッド76が突出しており、ギヤードモータ
82のジョイント134と連結されるようになってい
る。従って、ギヤードモータ82のモータ86が正転す
ると、巻取りプーリ164が回転して底板160が上昇
し、逆にモータ86が逆転すると、巻取りプーリ164
が逆方向へ回転して底板160が下降する。
【0039】また、上述した実施例では、図示しないボ
ール等を用いたワンウェイクラッチ付三段ギヤ100を
用いたが、これに限らず、互いに反対方向である二方向
に対してそれぞれワンウェイクラッチを構成するもので
あればよく、例えば図8に示されるクラッチ機構170
を用いてもよい。この図に示されるように、この例で
は、ケース84に軸支されたシャフト172にウォーム
90と噛み合うハスバギヤ174が固着されている点に
おいてワンウェイクラッチ付三段ギヤ100と同様の構
成であるが、このハスバギヤ174には両端面周縁部に
不等辺三角形状の突起176、178が形成されている
点で異なる構成である。また、ハスバギヤ174の各端
面には径寸法が互いに異なる第1のワンウェイクラッチ
付ギヤ180及び第2のワンウェイクラッチ付ギヤ18
2が配置されている。なお、これらの第1のワンウェイ
クラッチ付ギヤ180及び第2のワンウェイクラッチ付
ギヤ182は、各々圧縮コイルスプリング184、18
6によってハスバギヤ174側へ押圧付勢されており、
又シャフト172に対して軸方向移動可能に支持されて
いる。また、第1のワンウェイクラッチ付ギヤ180の
ハスバギヤ174側の端面には、シャフト172が時計
方向に回転したときにのみハスバギヤ174の突起17
6と係合する突起188が形成されている。また、第2
のワンウェイクラッチ付ギヤ182のハスバギヤ174
側の端面には、シャフト172が反時計方向に回転した
ときにのみハスバギヤ174の突起178と係合する突
起190が形成されている。上記構成によっても前述し
た実施例と同様の作用、効果が得られる。
【0040】なお、上述した実施例では、複写機10に
用いられる給紙装置を例にして説明したが、これに限ら
ず、例えば、プリンタやファクシミリ装置等に用いられ
る給紙装置に対して本発明を適用することも可能であ
る。
【0041】また、本実施例では、用紙12が載置され
る底板73を給紙トレイ70の底部に配設し、この底板
73をレバー78が押し上げる構成を示したが、これに
限らず、レバー78が用紙12を直接押し上げる構成を
採ってもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る給紙装
置は、用紙補給時のサービス性を向上させかつ低騒音化
を図ることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るギヤードモータの内部構造を一
部切り欠いた状態で示す正面図である。
【図2】図1に示されるワンウェイクラッチ付三段ギヤ
を中心に示す側面図である。
【図3】給紙トレイをギヤードモータとの関係で示す斜
視図である。
【図4】図3に示される給紙トレイを備えた複写機の概
略構成図である。
【図5】第1のワンウェイクラッチ付ギヤを経由して駆
動力を伝達する場合と第2のワンウェイクラッチ付ギヤ
を経由して駆動力を伝達する場合とで回転数とトルクが
どのように変わるかを示すグラフである。
【図6】給紙トレイの変形例を示す斜視図である。
【図7】給紙トレイの他の変形例を示す斜視図である。
【図8】クラッチ機構の変形例を示す正面図である。
【符号の説明】
12 用紙 14 複写機本体(装置本体) 70 給紙トレイ 72 ピックアップローラ(給紙手段) 76 ロッド(押上手段) 78 レバー(押上手段) 82 ギヤードモータ(駆動手段) 86 モータ(駆動源) 90 ウォーム(駆動力伝達手段) 100 ワンウェイクラッチ付三段ギヤ(駆動力伝達手
段) 106 第1のワンウェイクラッチ付ギヤ(第1のクラ
ッチ手段) 108 第2のワンウェイクラッチ付ギヤ(第2のクラ
ッチ手段) 110 三段ギヤ(駆動力伝達手段) 120 二段ギヤ(駆動力伝達手段) 128 出力側ギヤ部(駆動力伝達手段) 134 ジョイント(駆動力伝達手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体に対して着脱可能とされ、かつ
    用紙を収容する給紙トレイと、 この給紙トレイ内に収容された用紙を一枚ずつ給紙する
    給紙手段と、 給紙トレイ内における用紙の裏面側に昇降可能に設けら
    れ、上昇動作により用紙の少なくとも給紙方向側端部を
    給紙手段による給紙可能位置まで押し上げる押上手段
    と、 装置本体内に設けられると共に給紙トレイが装置本体に
    装着されることにより押上手段と連結され、押上手段に
    昇降用駆動力を付与する駆動手段と、 を有する給紙装置であって、 前記駆動手段は、昇降用駆動力を発生する駆動源と、こ
    の駆動源からの上昇用駆動力のみを押上手段に伝達する
    第1のクラッチ手段及び駆動源からの下降用駆動力のみ
    を押上手段に伝達する第2のクラッチ手段を備えた駆動
    力伝達手段と、を含んで構成され、 さらに、前記第2のクラッチ手段を用いた場合の速度伝
    達比を、前記第1のクラッチ手段を用いた場合の速度伝
    達比よりも大きくした、 ことを特徴とする給紙装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140346728A1 (en) * 2013-05-21 2014-11-27 Ricoh Company, Limited Sheet feed device and image forming apparatus
CN115352182A (zh) * 2022-10-14 2022-11-18 常州市桑豪车辆配件有限公司 一种片料上料装置及生产设备、工艺

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