JPH0858859A - エアゾール用流通量調整装置 - Google Patents

エアゾール用流通量調整装置

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JPH0858859A
JPH0858859A JP6195451A JP19545194A JPH0858859A JP H0858859 A JPH0858859 A JP H0858859A JP 6195451 A JP6195451 A JP 6195451A JP 19545194 A JP19545194 A JP 19545194A JP H0858859 A JPH0858859 A JP H0858859A
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aerosol
cylinder
adjustment
flow rate
piston
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Kazunori Hoshino
一紀 星野
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Toyo Aerosol Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 噴射の初期から終期まで、エアゾール内容物
の単位時間当たりの噴射量を同一に保つ。また、この噴
射量の調整に於て、ピストンに脈動を生じたりすること
がなく、安定した流通量の調整が可能となる。 【構成】 エアゾール内容物の流入口4とエアゾール容
器のバルブ機構との間隔に形成したケーシング3内に、
流入口4方向に押圧発条11の付勢力で付勢したピスト
ン7を挿入する。このピストン7の流出側8に突出した
調整挿入部13を、流出側10に形成した調整本体2の
シリンダー14に摺動自在に挿入する。また、この調整
挿入部12とシリンダー14との間に、エアゾール内容
物の流通する流通間隔を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本案発明は、噴射剤に炭酸ガス等
の圧縮ガスを用いたエアゾール製品の如く、エアゾール
内容物の噴射に伴って、エアゾール容器内部の噴射圧力
が低下し易いエアゾール製品に用いる場合に好適な、エ
アゾール用流通量調整装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エアゾール製品には噴射剤とし
て、液化ガスを用いたものと、炭酸ガス等の圧縮ガスを
用いたものが存在する。噴射剤に液化ガスを用いたもの
は、液化ガスの気化する膨張比率が高いため、エアゾー
ル内容物の噴射が、相当程度継続した場合に於ても、エ
アゾール容器内の圧力は均一に保たれ、圧力降下を生じ
ることは少ない。
【0003】一方、噴射剤に炭酸ガス等の圧縮ガスを用
いた場合は、エアゾール容器の使用開始初期に於ては、
強い圧力でエアゾール内容物の噴射を行うことができ
る。しかしながら、噴射の継続によって、圧縮ガスが内
容物とともに外部に排出されると、エアゾール容器内の
圧力は急激に減少するものとなる。すると、エアゾール
容器内の圧力の減少に比例して、エアゾール内容物の単
位時間当たりの噴射量も減少するものとなり、使用開始
初期と使用継続後における、エアゾール内容物の単位時
間当たりの噴出量に大きな変化が生じ、使用上好ましく
ないものとなる。
【0004】そこで、このような欠点を除去する目的で
提案されたものに、特公平2−12628号に示す発明
が存在する。この発明に於ては、エアゾール内容物の噴
射開始の初期に於ては、エアゾール内容物の流通路の直
径を小さなものとし、噴射継続後の噴射終期になるに従
って、その流通路の直径を大きくする。即ち、噴射剤の
高圧時には流通路の直径を小さくし、噴射剤の低圧時に
は流通路の直径を大きなものとすることにより、結果的
に単位時間当たりの、エアゾール内容物の噴出量を、均
一にしようとするものである。
【0005】また、特公昭59−502061号に示す
発明に於ても、同様の提案がなされている。即ち、エア
ゾール内容物の噴出通路に、ニードルバルブを進退可能
に挿入し、噴射の初期の高圧時には、ニードルバルブの
噴出通路への挿入量を多くし、流通路の直径を小さいも
のとすることにより、エアゾール内容物の噴出量を抑制
する。また、エアゾール容器内が低圧となる噴射の後期
に於ては、ニードルバルブを流通路から抜出すことによ
り、流通路の直径を大きくし、エアゾール容器の噴出量
を多くしようとするものである。即ち、噴射剤の高圧時
には流通路の直径を小さくし、噴射剤の低圧時には流通
路の直径を大きなものとすることにより、結果的に単位
時間当たりの、エアゾール内容物の噴出量を、均一にし
ようとするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来例は、いづ
れもエアゾール内容物の流通路の直径を、噴射の初期に
於ては小さく、噴射の後期に於ては大きく調整して、エ
アゾール内容物の流通量を調整しようとするものであ
る。しかしながら、高圧がその流通路にかかっている場
合、その流通路の直径を微妙に調整しても、流通量の調
整とはならない場合が多く、従来公知の方法は、流通量
調整には適さないものとなっている。
【0007】また、従来例は流通路に強い流通圧力がか
かると、ニードルバルブ若しくはピストン等の作動を不
安定とし、これらのバルブ機構に脈動を生じ、噴射に脈
動現象を生じるような場合が多く、流通量の調整上好ま
しくない問題を生じていた。
【0008】本発明は上述の如き、課題を解決しようと
するものであって、高圧である噴射の初期と、圧力が低
下する低圧な噴射の後期とに於て、エアゾール内容物の
単位時間当たりの噴出量を常に一定とする。しかも、こ
の噴射量の調整を、確実に行うとともに、噴射に於て噴
射量のムラを生じたり、脈動現象を生じたりすることが
ないようにするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の如き課
題を解決するため、エアゾール内容物の流入口とエアゾ
ール容器のバルブ機構との間隔に形成したケーシング内
に、流入口方向に押圧発条の付勢力で付勢したピストン
を挿入して、ケーシング内を流入側と流出側に区画し、
この流入側から流出側へのエアゾール内容物の調整導入
孔をピストンに形成するとともにピストンの流出側に突
出した調整挿入部を、流出側に形成した調整本体のシリ
ンダーに摺動自在に挿入し、この調整挿入部とシリンダ
ーとの間に、エアゾール内容物の流通する流通間隔を形
成して成るものである。
【0010】また、流通間隔は、調整挿入部をシリンダ
ーに密接して挿入するとともにシリンダーの内面軸方向
に、凹溝を設ける事により形成したもので有っても良
い。
【0011】また、流通間隔は、調整挿入部をシリンダ
ーに密接して挿入するとともに調整挿入部の外面軸方向
に、凹溝を設ける事により形成したもので有っても良
い。
【0012】また、流通間隔は、調整挿入部の外周とシ
リンダーの内周面との間に、筒状の間隔を設ける事によ
り形成したもので有っても良い。
【0013】また、流通間隔は、調整挿入部をピストン
方向を底部とする断面U字型の筒状に形成するとともに
調整本体のシリンダーを、内筒と外筒から成る二重構造
とし、外筒の上部方向を有底部とするとともに内筒と外
筒の間隔に筒状の調整挿入部を挿入することにより、調
整挿入部の外面と外筒の内面および調整挿入部の内面と
内筒の外面との間に、有底部を折返し点とする間隔を設
ける事により形成したもので有っても良い。
【0014】また、調整本体は、ディップチューブの下
端に接続し、このディップチューブの上端をエアゾール
容器のバルブ機構に接続したものであもので有っても良
い。
【0015】また、調整本体は、エアゾール容器のバル
ブ機構と直接接続し、ケーシングの下端にディップチュ
ーブを接続したもので有っても良い。
【0016】
【作用】本発明は、上述の如く構成したものであるか
ら、エアゾール容器内の圧力が高い場合は、ピストンに
加えられる圧力も高いものとなり、そのため、ピストン
は押圧発条の復元力に抗して、調整挿入部をシリンダー
内に深く挿入するものとなる。このように、調整挿入部
が、シリンダー内に深く挿入されても、エアゾール内容
物の流通間隔の流通直径は変わるものではないが、流通
間隔と調整挿入部の外周面との間に、エアゾール内容物
の流通抵抗が生じるものとなる。この流通抵抗は、流通
間隔と調整挿入部の外周面との対向面積が、大きい程、
増大するものとなる。そのため、調整挿入部が深くシリ
ンダー内に挿入されると、流通間隔を流通するエアゾー
ル内容物は、大きな流通抵抗を受け、流通量を抑制され
るものとなる。
【0017】そのため、ピストンに大きな圧力が加えら
れ、押圧発条の復元力に抗して、調整挿入部がシリンダ
ー内に深く挿入されれば、シリンダー内の流通間隔を流
通するエアゾール内容物の流通量は、強い流通抵抗によ
って抑制されるものとなる。
【0018】また、エアゾール内容物の噴出が進行し、
エアゾール容器内の噴射剤の圧力が低下すると、ピスト
ンに対する加圧力も減少する。そのため、ピストンは押
圧発条の復元力により、シリンダー内から調整挿入部を
抜出す方向に後退させ、シリンダー内部に位置する調整
挿入部の量が少ないものとなる。
【0019】その結果、流通間隔と調整挿入部の外周面
との対向面積が少なくなり、エアゾール内容物に加えら
れる流通抵抗を減少するから、エアゾール内容物は多く
流通間隔を流通することが可能となる。従って、噴射剤
の圧力が低下すれば、エアゾール内容物は多くの量を、
流通間隔を介してバルブ機構に導くことが可能となる。
【0020】このように、噴射の初期に於ては、流通間
隔を流通するエアゾール内容物の流通は、大きな抵抗を
受けるものとなる。しかし、エアゾール内容物は高圧を
もって、この流通間隔を流通するから、噴射の後期に於
て流通抵抗を少なくして、低圧で流通間隔を流通するエ
アゾール内容物の流通量と、単位時間当たりの流通量は
殆ど変わることがないものとなる。
【0021】このように、シリンダー内に、ピストンの
調整挿入部を挿入する量を調整することによって、エア
ゾール内容物の流通量を調整するものであるから、従来
の如く、エアゾール内容物の流通路の直径を変えること
によって、流通量を調整するものと異なり、確実な流通
量の調整が可能となる。
【0022】また、調整挿入部は、シリンダー内部の流
通間隔の形成間隔に密接するものであるから、シリンダ
ー内に於て安定した摺動をすることが可能となり、調整
挿入部に脈動等を生じることがなく、常に単位時間当た
りの流通量を、安定して一定に保つことが可能となるも
のである。
【0023】また、流通間隔を、調整挿入部をシリンダ
ーに密接して挿入するとともにシリンダーの内面軸方向
に、凹溝を設ける事により形成すれば、凹溝によりエア
ゾール内容物の流通面積が狭くなり、エアゾール容器の
使用開始時の流通抑制に大きな効果を生じさせることが
できる。
【0024】また、流通間隔を、調整挿入部をシリンダ
ーに密接して挿入するとともに調整挿入部の外面軸方向
に、凹溝を設ける事により形成したもので有っても、上
記と同様の技術効果を得ることができる。
【0025】また、流通間隔は、調整挿入部の外周とシ
リンダーの内周面との間に、筒状の間隔を設ける事によ
り形成すれば、凹溝等を形成する場合よりも成形が容易
となる。また、筒状の間隔が有るため、ピストンの摺動
がスムーズとなり、エアゾール容器内の噴射剤圧力をピ
ストンの摺動に確実に伝達できる。また、凹溝の場合よ
りも、エアゾール内容物と流通間隔の内面との接触面積
が大きくなり、摺動抵抗を増すことができ、流量の調整
が確実となる。
【0026】また、流通間隔は、調整挿入部をピストン
方向を底部とする断面U字型の筒状に形成するとともに
調整本体のシリンダーを、内筒と外筒から成る二重構造
とする。そして、外筒の上部方向を有底部とするととも
に内筒と外筒の間隔に筒状の調整挿入部を挿入すること
により、調整挿入部の外面と外筒の内面および調整挿入
部の内面と内筒の外面との間に、有底部を折返し点とす
る間隔を設ける。このように形成することにより、流通
間隔の距離が長くなり、エアゾール内容物の流動抵抗を
大きく取ることが可能となるものである。
【0027】また、このようなエアゾール用流通量調整
装置は、ディップチューブの下端に接続して形成するも
のとしても良いが、エアゾール容器のバルブ機構を収納
するハウジングに接続して形成するものとしてもよく、
この使用目的に応じて任意に調整することが可能となる
ものである。
【0028】また、本考案に於ては、エアゾール内容物
の粘度等に応じて、エアゾール内容物の流通路を調整す
る場合には、調整本体の流通間隔の直径を製造時に変化
させればよく、ピストンの調整挿入部の直径等を、調整
する必要は無い。そのため、多種類のエアゾール内容物
に対応して流通量調整を行う場合も、ピストンは同一の
ものを使用し、調整本体の流通間隔のみを変化させれば
よいから、部材点数を少なくし、製造コストを低減する
ことが可能となるものである。
【0029】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に於て説明すれ
ば、(1)はディップチューブで、上端をエアゾール容器
のバルブ機構を収納したハウジングに固定している。こ
のディップチューブ(1)の下端に調整本体(2)を挿入固
定し、この調整本体(2)の下端にケーシング(3)を接続
固定している。
【0030】このケーシング(3)は、下端にエアゾール
内容物の流入口(4)を形成するとともに、この流入口
(4)の上部に環状壁(5)を突出し、この環状壁(5)の上
面に一定間隔で突当突起(6)を突出している。この突当
突起(6)に突き当てて、ケーシング(3)内にピストン
(7)を位置する。そして、このピストン(7)により、ケ
ーシング(3)内をエアゾール内容物の流入側(8)と調整
本体(2)方向の流出側(10)に区画している。このピス
トン(7)は、前記の調整本体(2)との間に介装した押圧
発条(11)の付勢力により、流入側(8)に付勢されるも
のとなっている。
【0031】また、ピストン(7)は一部にエアゾール内
容物の調整導入孔(12)を開口している。この調整導入
孔(12)は0.3mm〜1.0mm程度の直径に形成し、流入
口(4)から流入するエアゾール内容物を、一定の制限を
しながらケーシング(3)内に導入するように形成してい
る。そして、この調整導入孔(12)は直径が大きすぎる
場合には、エアゾール内容物の噴射時に、流入側と流出
側の圧力が平衡してしまうため、流入側と流出側の圧力
が噴射時に平行することのないよう、調整導入孔(12)
の直径を、上記の直径のごとく小さなものとする必要が
ある。
【0032】また、ピストン(7)は、中央部の軸方向に
調整挿入部(13)を突出し、この調整挿入部(13)を調
整本体(2)に形成したシリンダー(14)に、密接して摺
動自在に挿入している。このシリンダー(14)は、内周
面軸方向にエアゾール内容物を流通させるための、流通
間隔(15)を形成している。この流通間隔(15)は、エ
アゾール内容物を一定以上の流通抵抗を生じさせながら
流通させるものであれば、特にその構成は問題としない
が、図1、図2、図3に示す第1実施例に於いては、調
整挿入部(13)をシリンダー(14)に密接して挿入する
とともにシリンダー(14)の内面軸方向に、凹溝を一定
の間隔で複数個形成している。従って、調整挿入部(1
3)をシリンダー(14)内に挿入した状態に於て、エア
ゾール内容物は凹溝により形成した流通間隔(15)を通
して、ディップチューブ(1)方向に導かれるものとな
る。
【0033】本発明は上述の如く構成したものであるか
ら、この流通量調整装置をディップチューブ(1)の下端
に接続してエアゾール容器内に装着し、このエアゾール
容器内に炭酸ガス等の噴射剤で加圧されたエアゾール内
容物を充填すると、流入口(4)からエアゾール内容物が
流入し、調整導入孔(12)を介して、エアゾール内容物
は流出側に導入されるものとなる。
【0034】そして、この状態でエアゾール容器のバル
ブ機構を開弁すると、エアゾール内容物はシリンダー
(14)に凹溝によって設けた流通間隔(15)を流通して
デイップチューブ(1)に導入される。この凹溝により形
成した流通間隔(15)は、ピストンの調整挿入部(13)
の外周面が、シリンダー(14)の内面に密着しているか
ら、凹溝部分だけがエアゾール内容物の流通を可能とし
ている。
【0035】また、使用開始の初期の、エアゾール容器
内の圧力が高い場合に於ては、ピストン(7)に加えられ
る噴射剤の圧力も高いものとなるから、エアゾール内容
物の噴射時に、ピストン(7)は押圧発条(11)の復元力
に抗して、シリンダー(14)内に深く挿入されるものと
なる。
【0036】そして、調整挿入部(13)が深くシリンダ
ー(14)内に挿入されると、凹溝により形成した流通間
隔(15)と調整挿入部(13)の外周面との対向面積が大
きなものとなり、エアゾール内容物は強い流通抵抗を受
けながら、流通間隔(15)と調整挿入部(13)の外周面
の間隔を流通するものとなり、その流通量を制限される
ものとなる。
【0037】また、エアゾール内容物の噴射が継続し、
エアゾール容器内の噴射剤の圧力が、低下してくると、
エアゾール内容物の噴射時に、流入側(8)からピストン
(7)に加えられるエアゾール噴射剤の圧力も低下するも
のとなる。この圧力低下に伴い、押圧発条(11)の復元
力でピストン(7)は流入側(8)に押し戻されるから、シ
リンダー(14)への挿入量も少ないものとなる。
【0038】すると、流通間隔(15)と調整挿入部(1
3)の外周面との対向面積も少ないものとなるから、エ
アゾール内容物に加えられる流通抵抗は小さなものとな
り、エアゾール内容物の流通量を増やすことが可能とな
る。そして、この流通量の増加は、噴射剤の圧力が低下
した状態で行われるから、前述の高圧状態で流通量を抑
制される噴射と比較し、単位時間当たりの流通量を、等
しいものとすることが可能となる。
【0039】このように、エアゾール内容物の噴射経過
に伴って低下する噴射圧力に対応して、シリンダー(1
4)から調整挿入部(13)を抜出すことにより、常に等
しい単位時間当たりの噴射量を、確保することが可能と
なる。
【0040】また、上記実施例に於いては凹溝から成る
流通間隔(15)を、シリンダー(14)に形成したが、他
の異なる実施例に於いては、流通間隔(15)を、調整挿
入部(13)をシリンダー(14)に密接して挿入するとと
もに調整挿入部(13)の外面軸方向に、凹溝を設ける事
により形成したものであっても良い。この場合も、シリ
ンダー(14)に凹溝を設けた、上記の実施例と同様の技
術効果を得ることができる。
【0041】また、上記の各実施例では流通間隔(15)
を凹溝により形成したが、他の異なる実施例に於いて
は、流通間隔(15)を図4に示す如く、調整挿入部(1
3)の外周とシリンダー(14)の内周面との間に、筒状
の間隔を設ける事により形成することができる。
【0042】このように、流通間隔(15)を筒状に形成
すれば、凹溝により流通間隔を形成する場合よりも成形
が容易となる。また、シリンダー(14)と調整挿入部
(13)との間に筒状の間隔が有るため、ピストン(17)
の摺動がスムーズとなり、エアゾール容器内の噴射剤圧
力を、ピストン(17)の摺動に確実に伝達できる。ま
た、凹溝の場合よりも、エアゾール内容物と流通間隔
(15)の内面との接触面積が大きくなり、摺動抵抗を増
すことができ、流量の調整が確実となる。
【0043】また、上記の各実施例に於いては、流通間
隔(15)を、調整挿入部(13)の外面とシリンダー(1
4)の内面との間にのみ設けた。しかし、他の異なる実
施例に於いては、図5、図6、図7に示す如く、調整挿
入部(13)をピストン(7)方向を底部とする断面U字型
の筒状に形成するとともに調整本体(2)のシリンダー
(14)を、内筒(17)と外筒(16)とから成る二重構造
とする。そして、外筒(16)の上部方向を有底部(18)
とするとともに内筒(17)と外筒(16)の間隔に筒状の
調整挿入部(13)を挿入する。この挿入により、調整挿
入部(13)の外面と外筒(16)の内面、および調整挿入
部(13)の内面と内筒(17)の外面との間に、有底部
(18)を折返し点とする間隔を形成する。
【0044】このように形成することにより、流通間隔
(15)の距離、即ちエアゾール内容物の流通距離が長く
なり、エアゾール内容物の流動抵抗を大きく取ることが
可能となるものである。
【0045】また、上記実施例に於ては、調整本体(2)
をディップチューブ(1)の下端に接続し、このディップ
チューブ(1)の上端をエアゾール容器のバルブ機構に接
続するものとした。しかし、他の異なる実施例に於て
は、調整本体(2)をエアゾール容器のバルブ機構に直接
接続し、ケーシング(3)の下端にディップチューブ(1)
を接続するものとしてもよい。この場合はケーシング
(3)の流入口(4)にディップチューブ(1)の上端を接続
するものとする。
【0046】
【発明の効果】本発明は、上述の如く構成したものであ
るから、噴射の初期から終期まで、常にエアゾール内容
物の単位時間当たりの噴射量を同一に保つことができる
ものとなる。
【0047】また、この噴射量の調整に於て、ピストン
に脈動を生じたりすることがなく、安定した流通量の調
整が可能となるものである。
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】噴射剤圧力が高圧で調整挿入部が、シリンダー
内に深く挿入された状態を示す断面図。
【0049】
【図2】エアゾール内容物の噴射が継続し、エアゾール
容器の内部が低圧となった状態を示す実施例の断面図。
【0050】
【図3】図1のシリンダーと調整挿入部の部分拡大横断
面図。
【0051】
【図4】シリンダーと調整挿入部との間に筒状の流通間
隔を形成した状態を示す他の異なる実施例の断面図。
【0052】
【図5】調整挿入部の内外両面に流通間隔を設けた状態
を示す他の異なる実施例の断面図であって、噴射剤圧力
が高圧で調整挿入部が、シリンダー内に深く挿入された
状態を示している。
【0053】
【図6】調整挿入部の内外両面に流通間隔を設けた状態
を示す他の異なる実施例の断面図であって、エアゾール
内容物の噴射が継続し、エアゾール容器の内部が低圧と
なった状態を示している。
【0054】
【図7】図5のシリンダーと調整挿入部の部分拡大横断
面図である。
【符号の説明】
1 デイップチューブ 2 調整本体 3 ケーシング 4 流入口 7 ピストン 8 流入側 10 流出側 11 押圧発条 12 調整導入孔 13 調整挿入部 14 シリンダー 15 流通間隔 16 外筒 17 内筒 18 有底部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアゾール内容物の流入口とエアゾール
    容器のバルブ機構との間隔に形成したケーシング内に、
    流入口方向に押圧発条の付勢力で付勢したピストンを挿
    入して、ケーシング内を流入側と流出側に区画し、この
    流入側から流出側へのエアゾール内容物の調整導入孔を
    ピストンに形成するとともにピストンの流出側に突出し
    た調整挿入部を、流出側に形成した調整本体のシリンダ
    ーに摺動自在に挿入し、この調整挿入部とシリンダーと
    の間に、エアゾール内容物の流通する流通間隔を形成し
    た事を特徴とするエアゾール用流通量調整装置。
  2. 【請求項2】 流通間隔は、調整挿入部をシリンダーに
    密接して挿入するとともにシリンダーの内面軸方向に、
    凹溝を設ける事により形成した事を特徴とする請求項1
    のエアゾール用流通量調整装置。
  3. 【請求項3】 流通間隔は、調整挿入部をシリンダーに
    密接して挿入するとともに調整挿入部の外面軸方向に、
    凹溝を設ける事により形成した事を特徴とする請求項1
    のエアゾール用流通量調整装置。
  4. 【請求項4】 流通間隔は、調整挿入部の外周とシリン
    ダーの内周面との間に、筒状の間隔を設ける事により形
    成した事を特徴とする請求項1のエアゾール用流通量調
    整装置。
  5. 【請求項5】 流通間隔は、調整挿入部をピストン方向
    を底部とする断面U字型の筒状に形成するとともに調整
    本体のシリンダーを、内筒と外筒から成る二重構造と
    し、外筒の上部方向を有底部とするとともに内筒と外筒
    の間隔に筒状の調整挿入部を挿入することにより、調整
    挿入部の外面と外筒の内面および調整挿入部の内面と内
    筒の外面との間に、有底部を折返し点とする間隔を設け
    る事により形成した事を特徴とする請求項1のエアゾー
    ル用流通量調整装置。
  6. 【請求項6】 調整本体は、ディップチューブの下端に
    接続し、このディップチューブの上端をエアゾール容器
    のバルブ機構に接続したものである事を特徴とする請求
    項1のエアゾール用流通量調整。
  7. 【請求項7】 調整本体は、エアゾール容器のバルブ機
    構と直接接続し、ケーシングの下端にディップチューブ
    を接続したものである事を特徴とする請求項1のエアゾ
    ール用流通量調整装置。
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