JPH0858151A - 露光装置および画像形成装置 - Google Patents

露光装置および画像形成装置

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Publication number
JPH0858151A
JPH0858151A JP19401394A JP19401394A JPH0858151A JP H0858151 A JPH0858151 A JP H0858151A JP 19401394 A JP19401394 A JP 19401394A JP 19401394 A JP19401394 A JP 19401394A JP H0858151 A JPH0858151 A JP H0858151A
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JP
Japan
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light emitting
vacuum chamber
image
cathode electrode
light
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Application number
JP19401394A
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English (en)
Inventor
Naoaki Ide
直朗 井出
Koji Tanimoto
弘二 谷本
Kenichi Komiya
研一 小宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】発光量のむらを防止することで、常に安定した
発光量が得られる露光装置を提供する。 【構成】ガラス基板21上には真空室が形成され、その
中にはカソード電極が設けられている。カソード電極と
対向するガラス基板21上には、カソード電極からの熱
電子が衝突することにより発光する発光素子列26が設
けられ、発光素子列26の各発光素子26aの周囲には
グリッド電極が設けられている。発光素子列26の両側
部には複数の駆動用IC27が配列されていて、この各
駆動用IC27と発光素子列26との間には、発光素子
列26に駆動信号を供給するための配線パターン31a
が形成されている。そして、配線パターン31aを覆う
ように絶縁部材35が形成され、この絶縁部材35上に
は導電性部材36が形成されている。導電性部材36は
一定の電位に保持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば、発光素子と
して蛍光体を用いた露光装置(固体走査ヘッド)、およ
び、それを用いた電子写真式プリンタ、デジタル式複写
機、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】露光装置として固体走査ヘッドを用いた
画像形成装置(電子写真式プリンタなど)は、一般的に
小形化が容易であるというメリットがあり、近年、固体
走査ヘッドおよびこれを用いた画像形成装置の開発が盛
んである。
【0003】固体走査ヘッドには、たとえば、電子写真
学会誌104号のデジタル作像技術の項に記載されてい
るように、発光素子として液晶シャッタを用いたもの、
あるいは、磁気光学シャッタ、電気光学シャッタ、発光
ダイオード(LED)、エレクトロ・ルミネッセンス
(EL)素子、蛍光体、プラズマなどを発光素子として
用いたものが開発されている。
【0004】また、このような固体走査ヘッドを露光装
置として複数用いることにより、複数色の画像を得、こ
れを重ね合わせることにより、カラー画像を形成する画
像形成装置の開発も盛んである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、固体走査ヘッ
ドは、多数の発光素子をライン状に配列して構成されて
いるため、個々の発光素子の発光光量がそれぞれ異なる
という欠点がある。このため、この種の固体走査ヘッド
を用いた画像形成装置の出力画像には、濃度むらが生じ
るため、この光量ばらつきを補正するために、電気的に
各発光素子の発光光量に応じて、発光時間を制御するな
どの技術が開発されている。
【0006】ところが、上記発光時間の制御を行なって
も、固体走査ヘッド内部における、各発光素子に駆動信
号を供給するための配線パターン(配線部材)の引き回
しによる、発光素子駆動用IC配列ピッチの光量むらは
補正が非常に難しいという問題があった。
【0007】また、発光素子は、経時により発光光量が
発光直後の数十秒間で低下し、その後、数時間で上昇す
る特性を持っている。このために、固体走査ヘッドを用
いた画像形成装置の出力画像は、時間とともに濃度が変
化するという欠点がある。このため、固体走査ヘッドで
画像を形成する前に、発光素子を一度発光させ、発光素
子の発光量を安定させた後、画像を形成するなどの技術
が開発されているが、発光素子の発光量が安定するまで
には時間が非常にかかるため、画像形成装置の印字速度
を非常に低下させるという問題や、画像形成装置の印字
速度を優先させると、発光素子の発光量を充分に安定で
きずに、出力画像の濃度変動を防止しきれないという問
題があった。
【0008】すなわち、特に、上記のような問題を持っ
た固体走査ヘッドを複数用い、複数色の色重ねを行なう
電子写真式のカラープリンタ、デジタル式カラー複写
機、カラーファクシミリ装置などの画像形成装置は、出
力画像の濃度むらが起きることと、画像濃度や色合いが
安定しないことから、カラー画像の画質が劣化するとい
う課題があった。
【0009】そこで、本発明は、発光素子の配線部材上
の絶縁部材上に導電性部材を設けることで、光量むらを
防止することができる露光装置を提供することを目的と
する。
【0010】また、本発明は、発光素子の経時変化に対
し、発光素子の駆動電流を定電流化することで、光量変
動を防止することができる露光装置を提供することを目
的とする。
【0011】また、本発明は、発光素子の経時変化に対
し、発光素子の近傍にその発光素子と同材質のガス吸着
部材を設けることで、光量変動を防止することができる
露光装置を提供することを目的とする。
【0012】また、本発明は、むらのない良好な画像を
得ることができる画像形成装置を提供することを目的と
する。さらに、本発明は、経時変化のない良好なカラー
画像を得ることができる画像形成装置を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の露光装置は、真
空室の一部を構成する透明な基体と、前記真空室内に設
けられ熱電子を放出するカソード電極と、前記基体上に
設けられ前記カソード電極から放出される熱電子が衝突
することにより発光する発光素子と、前記基体上に設け
られ前記発光素子に対し駆動信号を供給するための配線
部材と、この配線部材上に設けられ前記カソード電極か
ら放出される熱電子が前記配線部材に流れ込むのを防止
する絶縁部材と、この絶縁部材上に設けられ前記真空室
内の電界を一様にする導電性部材とを具備している。
【0014】また、本発明の露光装置は、真空室の一部
を構成する透明な基体と、前記真空室内に設けられ熱電
子を放出するカソード電極と、前記基体上に設けられ前
記カソード電極から放出される熱電子が衝突することに
より発光する発光素子と、この発光素子を定電流駆動す
る定電流駆動手段とを具備している。
【0015】また、本発明の露光装置は、真空室の一部
を構成する透明な基体と、前記真空室内に設けられ熱電
子を放出するカソード電極と、前記基体上に設けられ前
記カソード電極から放出される熱電子が衝突することに
より発光する発光素子と、前記真空室内に設けられ前記
真空室内のガスを吸着する前記発光素子と同材質のガス
吸着部材とを具備している。
【0016】また、本発明の画像形成装置は、像担持体
と、この像担持体を帯電させるための帯電手段と、真空
室の一部を構成する透明な基体と、前記真空室内に設け
られ熱電子を放出するカソード電極と、前記基体上に設
けられ前記カソード電極から放出される熱電子が衝突す
ることにより発光する複数の発光素子と、前記基体上に
設けられ前記各発光素子に対し駆動信号を供給するため
の配線部材と、この配線部材上に設けられ前記カソード
電極から放出される熱電子が前記配線部材に流れ込むの
を防止する絶縁部材と、この絶縁部材上に設けられ前記
真空室内の電界を一様にする導電性部材とからなり、画
像情報に応じて前記各発光素子を選択的に発光させるこ
とにより、前記帯電された像担持体上に潜像を形成する
露光装置と、この露光装置によって形成された前記像担
持体上の潜像を現像する現像手段とを具備している。
【0017】また、本発明の画像形成装置は、像担持体
を帯電させるための帯電手段と、真空室の一部を構成す
る透明な基体と、前記真空室内に設けられ熱電子を放出
するカソード電極と、前記基体上に設けられ前記カソー
ド電極から放出される熱電子が衝突することにより発光
する複数の発光素子と、この各発光素子を定電流駆動す
る定電流駆動手段とからなり、画像情報に応じて前記各
発光素子を選択的に発光させることにより、前記帯電さ
れた像担持体上に潜像を形成する露光装置と、この露光
装置によって形成された前記像担持体上の潜像を現像す
る現像手段とを具備している。
【0018】また、本発明の画像形成装置は、像担持体
を帯電させるための帯電手段と、真空室の一部を構成す
る透明な基体と、前記真空室内に設けられ熱電子を放出
するカソード電極と、前記基体上に設けられ前記カソー
ド電極から放出される熱電子が衝突することにより発光
する複数の発光素子と、前記真空室内に設けられ前記真
空室内のガスを吸着する前記発光素子と同材質のガス吸
着部材とからなり、画像情報に応じて前記各発光素子を
選択的に発光させることにより、前記帯電された像担持
体上に潜像を形成する露光装置と、この露光装置によっ
て形成された前記像担持体上の潜像を現像する現像手段
とを具備している。
【0019】また、本発明の画像形成装置は、像担持体
を帯電させるための帯電手段と、真空室の一部を構成す
る透明な基体と、前記真空室内に設けられ熱電子を放出
するカソード電極と、前記基体上に設けられ前記カソー
ド電極から放出される熱電子が衝突することにより発光
する複数の発光素子と、前記基体上に設けられ前記各発
光素子に対し駆動信号を供給するための配線部材と、こ
の配線部材上に設けられ前記カソード電極から放出され
る熱電子が前記配線部材に流れ込むのを防止する絶縁部
材と、この絶縁部材上に設けられ前記真空室内の電界を
一様にする導電性部材とからなり、画像情報に応じて前
記各発光素子を選択的に発光させることにより、前記帯
電された像担持体上に潜像を形成する露光装置と、この
露光装置によって形成された前記像担持体上の潜像を現
像する現像手段とからなる画像形成ユニットを複数具備
し、前記複数の画像形成ユニットでそれぞれ形成された
複数の画像を重ね合わせることにより、複数色の画像を
形成することを特徴とする。
【0020】また、本発明の画像形成装置は、像担持体
を帯電させるための帯電手段と、真空室の一部を構成す
る透明な基体と、前記真空室内に設けられ熱電子を放出
するカソード電極と、前記基体上に設けられ前記カソー
ド電極から放出される熱電子が衝突することにより発光
する複数の発光素子と、この各発光素子を定電流駆動す
る定電流駆動手段とからなり、画像情報に応じて前記各
発光素子を選択的に発光させることにより、前記帯電さ
れた像担持体上に潜像を形成する露光装置と、この露光
装置によって形成された前記像担持体上の潜像を現像す
る現像手段とからなる画像形成ユニットを複数具備し、
前記複数の画像形成ユニットでそれぞれ形成された複数
の画像を重ね合わせることにより、複数色の画像を形成
することを特徴とする。
【0021】さらに、本発明の画像形成装置は、像担持
体を帯電させるための帯電手段と、真空室の一部を構成
する透明な基体と、前記真空室内に設けられ熱電子を放
出するカソード電極と、前記基体上に設けられ前記カソ
ード電極から放出される熱電子が衝突することにより発
光する複数の発光素子と、前記真空室内に設けられ前記
真空室内のガスを吸着する前記発光素子と同材質のガス
吸着部材とからなり、画像情報に応じて前記各発光素子
を選択的に発光させることにより、前記帯電された像担
持体上に潜像を形成する露光装置と、この露光装置によ
って形成された前記像担持体上の潜像を現像する現像手
段とからなる画像形成ユニットを複数具備し、前記複数
の画像形成ユニットでそれぞれ形成された複数の画像を
重ね合わせることにより、複数色の画像を形成すること
を特徴とする。
【0022】
【作用】本発明の露光装置によれば、発光素子の配線部
材(配線パターン)上の絶縁部材上に導電性部材を設け
ることで、絶縁部材上に帯電した電荷の影響による、カ
ーソド電極から発光素子への熱電子の流れの乱れを防止
し、一様な熱電子の流れを形成できるので、発光素子の
発光量の均一化を図ることができる。
【0023】また、本発明の露光装置によれば、発光素
子の駆動電流を一定化する定電流駆動を行なうことで、
カーソド電極から発光素子への熱電子の移動量を制御す
ることができるので、発光素子の発光量の安定化を図る
ことができる。
【0024】また、本発明の露光装置によれば、真空室
内の一部に真空室内のガスを吸着する発光素子と同材質
の吸着部材を設けることで、発光素子へのガスの吸着を
防止することができるので、発光素子の発光量の安定化
を図ることができる。
【0025】また、本発明の画像形成装置によれば、上
記したような光量むらのない安定した発光量の露光装置
を用いることにより、濃度むらのない良好な画像を得る
ことができる。
【0026】さらに、本発明の画像形成装置によれば、
上記したような光量のむらや経時変化のない安定した露
光装置を複数用いることにより、色合いの変化や濃度む
らのない良好なカラー画像を得ることができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明に係る露光装置として固体
走査ヘッド(蛍光体ヘッド)を用いた電子写真式プリン
タの作像部を概略的に示すものである。図において、1
は像担持体としての感光体ドラムで、図示矢印方向に一
定の速度で回転するようになっている。感光体ドラム1
の周囲部には、その回転方向に沿って順次、帯電器2、
固体走査ヘッド3、現像器4、転写ローラ5、除電ラン
プ6、および、クリーナ7が配設されている。
【0028】しかして、画像形成時には、感光体ドラム
1が回転され、帯電器2を通過する際、その表面が一様
に帯電される。固体走査ヘッド3は、多数の発光素子が
ライン状に配列されたもので、たとえば、図示しないス
キャナあるいは外部から送られてくる画像データにした
がって、選択的に発光させ、その光をレンズで集光し、
帯電された感光体ドラム1上を走査露光する。
【0029】この露光により、光の当たった感光体ドラ
ム1の表面の電位が変化し、画像データに応じた静電潜
像が形成される。この形成された感光体ドラム1上の静
電潜像は、現像器4を通過する際にトナーが付着される
ことにより現像され、可視像となる。
【0030】一方、転写紙(図示しない)は、図示しな
い給紙部から転写ベルト8によって転写ローラ5の部分
に搬送されており、現像器4で現像された感光体ドラム
1上の可視像(トナー像)は、転写ローラ5によって転
写紙上に転写される。トナー像が転写された転写紙は、
図示しない定着部に搬送され、転写紙上のトナー像は、
加熱および加圧されることにより、転写紙にしっかりと
定着される。
【0031】転写後の感光体ドラム1は、除電ランプ6
によって除電され、その後、転写されずに感光体ドラム
1上に残ったトナーは、クリーナ7によってクリーニン
グされ、再び帯電器2に達する。
【0032】このように、電子写真式プリンタは、上記
したプロセスを繰り返すことによって、連続的にプリン
ト動作を行なうようになっている。図2は、図1に示し
た電子写真式プリンタの作像部に、更にもう1組の帯電
器と固体走査ヘッドと現像器を追加し、マルチカラーの
画像を形成するようにした電子写真式カラープリンタの
作像部を概略的に示すものであり、以下、その作像プロ
セスを簡単に説明する。
【0033】感光体ドラム1は、図1と同様に矢印方向
に一定速度で回転している。まず、第1の帯電器21 を
通過する際、感光体ドラム1の表面は第1の電位に帯電
される。この帯電された感光体ドラム1は、第1の固体
走査ヘッド31 によって、第1の画像情報に基づき第1
の露光パターンで露光され、第1の潜像が形成される。
この感光体ドラム1上に形成された第1の潜像は、第1
の色のトナーが入っている第1の現像器41 によって現
像され、第1の色で第1の画像情報に応じたトナー像が
形成される。
【0034】次に、第2の帯電器22 によって、感光体
ドラム1の表面は第2の電位に帯電される。この帯電さ
れた感光体ドラム1は、第2の固体走査ヘッド32 によ
って、第2の画像情報に基づき第2の露光パターンで露
光され、第2の潜像が形成される。この感光体ドラム1
上に形成された第2の潜像は、第2の色のトナーが入っ
ている第2の現像器42 によって現像され、第2の色で
第2の画像情報に応じたトナー像が形成される。
【0035】このようにして、感光体ドラム1上には、
色の異なる2つのトナー像が重なって形成される。そし
て、転写ローラ5によって、この2色のトナー像が一括
して転写紙上に転写される。
【0036】以上、2つの固体走査ヘッドを用いたマル
チカラーの画像を形成する電子写真式カラープリンタの
動作について簡単に説明した。ここで、得られる画像の
品質と固体走査ヘッドとの関係について簡単に説明す
る。たとえば、第1の色で中間調画像を形成し、第2の
色でも同様に中間調画像を形成し、中間調の色重ねされ
た第3の色の画像を形成したとする。この第3の色の画
像に、濃度むらや色合いの異なりのない、品質のよい画
像を得ようとすると、第1の固体走査ヘッド31 と第2
の固体走査ヘッド32 の光量むらが大きな問題となる。
また、経時により、固体走査ヘッドの光量が変化するこ
とも大きな問題となる。
【0037】すなわち、濃度むらや色合いの異ならない
第3の色の画像を得るためには、少なくとも第1の固体
走査ヘッドド31 と第2の固体走査ヘッド32 の全発光
素子が同一の発光光量であり、かつ、発光光量は発光時
間にかかわらず常に一定であることが必要である。
【0038】なお、ここでは、固体走査ヘッドを2つ用
いた例を示したが、固体走査ヘッドを2つ以上用いるこ
とにより、2色以上の画像を重ねる画像形成装置につい
ても同様である。
【0039】図3は、図1に示した電子写真式プリンタ
の作像部(作像ユニット)を、たとえば、4つ用いた電
子写真式カラープリンタの作像部を概略的に示すもので
あり、図面に対し右から順次、イエロウの画像を形成す
る第1の作像ユニット9Y、マゼンタの画像を形成する
第2の作像ユニット9M、シアンの画像を形成する第3
の作像ユニット9C、ブラックの画像を形成する第4の
作像ユニット9Bが並設されている。
【0040】転写紙は、給紙カセット10から給紙ロー
ラ11によって供給され、転写ベルト8によって図面に
対し右から左(第1の作像ユニット9Yから第4の作像
ユニット9B)へと搬送される。この搬送される転写紙
には、まず、第1の作像ユニット9Yの転写ローラ5に
おいて第1の作像ユニット9Yの固体走査ヘッド3で形
成されたイエロウの画像(トナー像)が転写され、次に
第2の作像ユニット9Mの転写ローラ5では、第2の作
像ユニット9Mの固体走査ヘッド3で形成されたマゼン
タの画像が、第3の作像ユニット9Cの転写ローラ5で
は、第3の作像ユニット9Cの固体走査ヘッド3で形成
されたシアンの画像が、第4の作像ユニット9Bの転写
ローラ5では、第4の作像ユニット9Bの固体走査ヘッ
ド3で形成されたブラックの画像が、それぞれ転写され
る。
【0041】このように、4色分のトナー像が転写紙に
転写された後、その転写紙が定着ユニット12を通過す
る際に4色分のトナー像が転写紙に定着される。このよ
うな構造をした電子写真式カラープリンタでは、正確な
色重ねを行なうための必要条件として、4つの固体走査
ヘッド3の発光素子の配列が正確でなくてはならないこ
とは図2の説明で述べた通りである。
【0042】次に、固体走査ヘッド3の構成について詳
細に説明する。図4は、固体走査ヘッド3の構成を一部
切欠して模式的に示す斜視図である。図において、21
は長尺状の透明なガラス基板(基体)で、このガラス基
板21上は、サイドガラス22およびカバーガラス23
によって気密に囲まれており、この囲まれている空間
は、高真空(たとえば、10-8Torr以下)に維持さ
れて、真空室24となっている。真空室24内の単尺方
向のほぼ中心部には、長尺方向に沿って電子放射性物質
が塗布された1本のワイヤ状のカソード電極(フィラメ
ント)25が張設されている。
【0043】ガラス基板21上のカソード電極25と対
向する部位で、発光点に相当する箇所には、たとえば、
真空蒸着によって形成されたアルミニウム薄膜配線から
なるアノード電極と一体となった蛍光体ドットを多数配
列してなる発光素子列26が設けられている。発光素子
列26の両側には、アノード電極の電位を制御して発光
素子の点灯、非点灯を決定するための駆動用IC(集積
回路)27が配設されている。
【0044】発光素子列26からの光は、ガラス基板2
1を透過し、ガラス基板21の下方近傍に配置されてい
る光学手段としてのセルフォックレンズ28によって集
光され、その下方に位置する感光体ドラム1を露光する
ようになっている。
【0045】図5は、図4の発光素子列26の部分を拡
大して示すものである。図に示すように、1つの発光素
子26aは、たとえば、一対のアノード電極31と蛍光
体32とから構成されていて、2列の千鳥配置となって
いる。各発光素子26aの周囲には、それぞれグリッド
電極33が配設されている。アノード電極31およびグ
リッド電極33は、たとえば、真空蒸着によって形成さ
れたアルミニウム薄膜である。蛍光体32は、たとえ
ば、厚膜印刷(スクリーン印刷)法、あるいは、フォト
リソ法、リフトオフ法などの電着法によって、一対のア
ノード電極31間にアノード電極31を覆う形で形成さ
れている。
【0046】各発光素子26aのアノード電極31から
延びている配線パターン31aは、各発光素子26aに
対して駆動信号を供給するためのもので、ガラス基板2
1上に形成されており、ガラス基板21上のアルミニウ
ム薄膜34上に実装された駆動用IC27と接続されて
いる。そして、配線パターン31a上は、カーソド電極
25から飛び出した熱電子が配線パターン31aに流れ
込むのを防止するために、絶縁部材35で覆われてい
る。
【0047】なお、本実施例で使用される蛍光体32
は、たとえば、高速発光応答性と高輝度発光特性を持つ
ZnO:Znである。また、アノード電極31から延び
ている配線パターン31aは、駆動用IC27とワイヤ
ーボンティングなどで電気的に接続されている。さら
に、配線パターン31a上を覆っている絶縁部材35
は、たとえば、鉛硼硅酸ガラスの粉末と耐熱性顔料など
の無機材料粉末およびビークルとからなるペーストであ
る。
【0048】次に、図6を用いて、発光素子26aの発
光原理と感光体ドラム1上での配光パターンについて簡
単に説明する。図6(a)は、蛍光体32の中心部をカ
ソード電極25の方向(ガラス基板21の長尺方向)に
沿って切った断面図である。カソード電極25の両端に
は、たとえば、周波数が100KHz の5ボルト程度の
交流電圧が印加されており、この電圧によってカソード
電極25は加熱される。カソード電極25は、加熱され
ることにより熱電子Eを放出する。
【0049】一方、発光する発光素子26aのアノード
電極31には、カソード電極25の中心電位に対し、3
0ボルト程度の直流電圧が駆動用IC27によって供給
される。この電位差によって、カソード電極25から放
出された熱電子Eは、アノード電極31の方向に加速
し、蛍光体32に衝突する。この熱電子Eの衝突によ
り、蛍光体32は発光する。発光した光のうち、ガラス
基板21を透過したものがセルフォックレンズ28によ
って集光され、感光体ドラム1を露光する。
【0050】このように、駆動用IC27によって電圧
が印加されたアノード電極31上の蛍光体32のみが発
光するので、駆動用IC27に画像データを入力するこ
とにより、画像データに応じて選択的に蛍光体32を発
光させることができる。
【0051】グリッド電極33は、発光素子26a同士
の干渉(クロストーク)を防ぐためのものである。すな
わち、グリッド電極33に対して、常に35ボルト程度
の直流電圧が印加することにより、常にカソード電極2
5からグリッド電極33への熱電子Eの流れを作り、隣
接の蛍光体32が発光状態か非発光状態かに関わりな
く、一定の光量を得るためのものである。
【0052】図6(b)は、発光素子26aからの光が
セルフォックレンズ28で集光され、感光体ドラム1を
露光した場合の感光体ドラム1上での配光パターンを相
対輝度で表したグラフである。このグラフは、前述の2
列の発光素子列26のうちの1列の様子を表したもので
あるが、実際には、位相のずれたもう1列の発光素子列
も同様の配光パターンを有している。
【0053】次に、図7を用いて発光形状について説明
する。図7は、ある発光素子26aのアノード電極31
と蛍光体32との位置関係を示した図である。図に示す
ように、蛍光体32の発光形状は、アノード電極31に
よって規制されており、発光素子26aの発光形状は均
一化されている。このため、発光形状の違いによる光量
ばらつきがなくなっている。
【0054】ここで、固体走査ヘッド3について、さら
に詳細に説明する。図8(a)は、固体走査ヘッド3の
真空室24内を上面から見た模式図である。ガラス基板
21上の発光素子列26の両側部には、発光素子列26
の駆動用IC27が等間隔でガラス基板21の長尺方向
に配列されている。この場合、たとえば、駆動用IC2
7は、1つで発光素子26aを80個駆動しているとす
ると、A4サイズの固体走査ヘッド3では、駆動用IC
27は、片側1列に16個、反対側1列に16個配置さ
れていることになる。
【0055】したがって、1つの駆動用IC27から、
配線パターン31a(80本)が発光素子列26に向か
って放射状にガラス基板21上に形成されており、この
ような放射状の配線パターン31aがガラス基板21の
長尺方向に沿って連続的に形成される。
【0056】また、ガラス基板21上には、配線パター
ン31aを覆うように、ガラス基板21の長尺方向に絶
縁部材35が形成されている。そして、絶縁部材35上
には、導電性部材36が形成されている。導電性部材3
6は、一定の電位に保持されており、この実施例では、
たとえば、接地されている。
【0057】なお、導電性部材36に正の一定電圧を供
給することも可能であるが、その場合、熱電子Eは導電
性部材36へも流れることになるので、発光素子26a
に供給される電圧よりも低く設定し、導電性部材36へ
は電流があまり流れないようにする必要がある。
【0058】また、導電性部材36に負の一定電圧を供
給することも可能であるが、その場合、熱電子Eは導電
性部材36による負電界の影響を受け、全体的に光量が
低下する。
【0059】ここに、導電性部材36は、たとえば、ア
ルミニウムの薄膜で形成されているものとする。なお、
導電性部材36は、導電性物質である発光素子26aと
同様な材質の蛍光体で形成されていてもよい。
【0060】図8(b)は、上記のように構成された固
体走査ヘッド3の発光量分布のグラフを示すものであ
る。図に示すように、発光量は、配線パターン31aの
粗、密に関係なく、ガラス基板21の長尺方向に対して
むらがなく、均一である。これは、導電性部材36の設
置により、配線パターン31aと接している絶縁部材3
5上に負の電荷が蓄積されなくなったからである。
【0061】なお、導電性部材36が設置されていない
場合には、図8(b)に破線で示すように、配線パター
ン31aの粗、密により発光量にむらが生じている。次
に、図9を用いて、アノード電極31からの配線パター
ン31a上の絶縁部材35上に導電性部材36を設けた
場合の、カソード電極25から放出された熱電子Eの流
れと、発光素子26aの発光量との関係について説明す
る。
【0062】図9(a)は、ガラス基板21上の駆動用
IC27付近のアノード電極31の配線パターン31a
が密になっている箇所の蛍光体32の中心部をガラス基
板21の短尺方向に沿って切った断面図である。図に示
すように、導電性部材36の設置により、配線パターン
31a上の絶縁部材35上に負の電荷の蓄積がなくな
り、配線パターン31aが粗の部分と同様な熱電子Eの
流れとなる。
【0063】図9(b)は、ガラス基板21上の駆動用
IC27付近のアノード電極31の配線パターン31a
が粗になっている箇所の蛍光体32の中心部をガラス基
板21の短尺方向に沿って切った断面図である。図に示
すように、導電性部材36が設けられても、熱電子Eの
流れには影響がほとんどない。したがって、配線パター
ン31aの有無にかかわらず、各発光素子26aの発光
量は同一となる。
【0064】なお、導電性部材36は、絶縁部材35上
に対する電荷の蓄積を防止するものであるから、カソー
ド電極25と絶縁部材35との中間に位置すればよい。
たとえば、図10に示すように、絶縁部材35の上部に
導電性部材36が位置し、絶縁部材35と非接触状態で
あっても、熱電子Eの流れには影響を与えず、光量むら
が生じない。したがって、配線パターン31aの有無に
かかわらず、各発光素子26aの発光量は同一となる。
【0065】また、たとえば、図11に示すように、ガ
ラス基板21上の発光素子列26以外の部分を絶縁部材
35で覆ってしまえば、発光素子列26以外の部分を導
電性部材36で覆うことができ、真空室24内の特異箇
所を完全になくすことができ、図9に示すような熱電子
Eと同様な熱電子Eの流れとなる。したがって、配線パ
ターン31aの有無にかかわらず、各発光素子26aの
発光量は同一となる。
【0066】また、たとえば、図12に示すように、発
光素子26aに駆動用IC27の出力電圧V1を供給
し、配線パターン31a上の絶縁部材35上の導電性部
材36に電圧V2を供給した場合、V1>V2>(カー
ソド電極25に供給される電圧)の関係としておけば、
熱電子Eが導電性部材36に過剰に流れ込むことを抑制
することができ、しかも、導電性部材36にも熱電子E
が流れることから、発光素子26aへの熱電子Eはより
流れやすくなる。したがって、配線パターン31aの有
無にかかわらず、各発光素子26aの発光量を一定とす
ることができる。
【0067】図13は、蛍光体32の数十秒間の経時特
性を補正する回路を示すものである。一般に、蛍光体3
2を数分間連続的に発光させた場合の発光量の特性は、
図14(a)に破線で示すような特性を示す。たとえ
ば、光パワーメータを用いて発光量の測定を行なうと、
発光時間に対する発光量は、図示のように発光開始から
30〜60秒程度の間に発光量が5〜10%程度低下す
る。また、同様に、アノード電極31に流れる電流を測
定すると、図14(b)に破線で示すように、発光量と
同様な特性となっていることがわかる。
【0068】これは、発光素子26aを発光制御してい
る駆動用IC27は定電圧駆動を行なっており、蛍光体
32が経時変化により発光量が変化しても、アノード電
極31に供給する電圧を一定に制御しているために、発
光量の制御はできない。
【0069】したがって、図13に示すように、駆動用
IC27の出力段を定電流回路38で構成し、アノード
電極31に流れる電流を定電流駆動とし、図14(b)
に実線で示すように、アノード電流を一定値に制御する
ことにより、図14(a)に実線で示すようにな発光量
の発光特性が得られる。したがって、定電流駆動しない
場合、図14に破線で示すように数%低下していた発光
量が、低下せずに経時的に安定した発光量が得られる。
【0070】定電流回路38は、各発光素子26aに接
続されており、たとえば、図15に示すような電子回路
で構成されている。すなわち、オペアンプ39に供給さ
れる駆動用IC27の出力電圧V1を基準電圧として、
抵抗42の一端に発生する電位をオペアンプ39にフィ
ードバックし、トランジスタ41を制御することによ
り、アノード電極31に流れる電流I1は定電流化でき
る。このときの関係式は、(I1)=(V1)/(抵抗
42の抵抗値)となる。なお、ダイオード40は、トラ
ンジスタ41の逆バイアス保護用である。
【0071】このような定電流回路38を駆動用IC2
7内に組込むことにより、ガラス基板21上に容易に形
成可能である。次に、固体走査ヘッド3の更に他の実施
例について説明する。
【0072】図16の実施例は、導電性部材36とし
て、導電性のガス吸着部材37を用いたもので、こうす
ることにより、発光時間をマクロ的に捉えたときの発光
量の上昇という問題を解決できる。発光量が上昇する原
因は、蛍光体32のガスの吸着と放出によるものである
こが知られており、真空室26内に発光素子26aと同
様な材料からなるガス吸着部材37を設けておくことに
より、発光素子26aに熱電子Eが衝突した際に発生し
たガスは、ガスの吸着作用を持つガス吸着部材37に吸
着される。
【0073】したがって、発光素子26aから放出され
たガスは、そのほとんどがガス吸着部材37に吸着さ
れ、一度吸着されたガスは、ガス吸着部材37が接地さ
れているために、熱電子Eが衝突せずに吸着されたまま
であり、したがって、安定した発光量特性が得られる。
なお、ガス吸着部材37は、たとえば、ZnO:Znの
蛍光体である。
【0074】この場合の発光素子26aの発光量と発光
素子26aに吸着したガスとの関係について、図17を
用いて説明する。図に示すように、発光素子26aを発
光させると、発光素子26aに吸着していたガスは放出
を開始する。放出したガスは上述したようにガス吸着部
材37に吸着され、保持される。
【0075】しばらく放置した後、再発光させると、発
光量は図の実線で示すようになり、立ち上がり時から1
00%の発光量となる。これは、発光素子26aが吸着
ガスを全て放出したからである。ガス吸着部材37がな
い場合は、図の破線で示すようにガスの再吸着が行なわ
れ、立ち上がり時の発光量は低下している。発光素子2
6aはガス吸着部材37により、これ以降、発光素子2
6aのオン/オフを繰り返してもガスの影響を受けない
ことから光量は変化しない。
【0076】図18の実施例は、ガラス基板21上の発
光素子列26と配線パターン31a、駆動用IC27な
どの部材が存在する箇所以外の場所に、発光素子26a
と同様な材料からなるガス吸着部材37を形成しておく
ことにより、図16の場合と同様に、発光素子26aか
ら放出されたガスは、そのほとんどがガス吸着部材37
に吸着される。一度吸着されたガスは、ガス吸着部材3
7に熱電子Eが衝突しないことから放出されずに、図1
7に示すような数時間にわたり安定した発光量特性が得
られる。
【0077】なお、ガス吸着部材37として、発光素子
26aと同様な材料を用いることにより、蛍光体32を
ガラス基板21上に形成する際に、同一行程で簡単に形
成することができる。
【0078】図19の実施例は、駆動用IC27の外側
に、ガラス基板21の外周部に沿ってガス吸着部材37
を環状に形成することにより、ガス吸着部材37と全て
の発光素子26aとの距離がほぼ等しくなる。したがっ
て、ガスが吸着され易くなり、図16、図18と同様な
効果が得られる。
【0079】なお、ガス吸着部材37は、発光素子26
aから放出されたガスを全て吸着できなくてはならない
ので、発光素子26aに比較して充分に大きくガスの吸
着能力が高いものとする。具体的には、ガスが放出され
る全蛍光体32の総面積に対して、少なくともガス吸着
部材(蛍光体)37の総面積が等しければ、ガスを吸着
できるため、ガス吸着部材37は全蛍光体32の総面積
以上の面積が必要とされる。
【0080】たとえば、A4サイズの解像度12ドット
/mmの固体走査ヘッド3では、発光素子26aの蛍光
体32の大きさは70×80μm程度であり、発光素子
数は2560ドットあるから、蛍光体32の総面積を計
算すると、14.3mm2 となる。このことから、ガス
吸着部材37は、4.3mm2 以上の面積が必要とな
る。
【0081】以上説明したような構造の固体走査ヘッド
3を、図1に示した構造の電子写真式プリンタの露光装
置として用いることにより、むらのない安定した良好な
画像を得ることができる。
【0082】また、以上説明したような構造の固体走査
ヘッド3を、図2や図3に示した構造の電子写真式カラ
ープリンタの露光装置として用いることにより、むらの
ない安定した良好な画像のみならず、色合いの変化しな
いカラー画像を得ることができる。
【0083】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、発
光素子の配線部材(配線パターン)上の絶縁部材上に導
電性部材を設け、発光素子付近の電界に特異点を作らな
いことにより、カソード電極から発光素子への熱電子の
流れを均一化させ、発光量のむらを防止することで、常
に安定した発光量が得られる露光装置を提供できる。
【0084】また、本発明によれば、発光素子の駆動電
流を定電流化することにより、カソード電極から発光素
子への熱電子の移動量を制御することができるので、簡
単に発光量の経時変化の影響を抑え、常に安定した発光
量が得られる露光装置を提供できる。
【0085】また、本発明によれば、たとえば、発光素
子と同様な材料のガス吸着部材を設け、発光素子から放
出されたガスの影響を除くことにより、簡単に発光量の
経時変化の影響を抑え、安定した発光量の露光装置を提
供できる。
【0086】また、本発明によれば、上記したような光
量ばらつきのない安定した発光量の露光装置を用いるこ
とにより、むらのない安定した良好な画像を得ることが
できる画像形成装置を提供できる。
【0087】さらに、本発明によれば、上記したような
経時変化の影響が少ない露光装置を複数用いることによ
り、連続印刷時にも色合いの変化しない色再現性の高い
良好なカラー画像を得ることができる画像形成装置を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】露光装置として固体走査ヘッドを用いた電子写
真式プリンタの作像部を概略的に示す構成図。
【図2】2つの固体走査ヘッドを用いた電子写真式カラ
ープリンタの作像部を概略的に示す構成図。
【図3】4つの作像ユニットを用いた電子写真式カラー
プリンタの作像部を概略的に示す構成図。
【図4】固体走査ヘッドの構成を一部切欠して模式的に
示す斜視図。
【図5】固体走査ヘッドの発光素子列の一部分を拡大し
て模式的に示す斜視図。
【図6】固体走査ヘッドの要部断面図と該固体走査ヘッ
ドによる感光体ドラム上での光量分布の関係を説明する
ための図。
【図7】固体走査ヘッドのアノード電極と蛍光体との位
置関係と発光形状との関係を説明するための図。
【図8】固体走査ヘッドの内部構成を示す上面から見た
模式図と該固体走査ヘッドの発光量分布の関係を説明す
る図。
【図9】固体走査ヘッドの光量のむら防止と導電性部材
の関係を説明する模式図。
【図10】他の実施例に係る固体走査ヘッドを模式的に
示す図。
【図11】他の実施例に係る固体走査ヘッドの内部構成
を示す上面から見た模式図。
【図12】他の実施例に係る固体走査ヘッドを模式的に
示す図。
【図13】他の実施例に係る固体走査ヘッドの発光量の
経時特性を補正する回路を概略的に示すブロック図。
【図14】他の実施例に係る固体走査ヘッドの発光量の
経時特性の改善を説明する図。
【図15】他の実施例に係る固体走査ヘッドの発光素子
を定電流駆動する定電流回路の一例を示す構成図。
【図16】他の実施例に係る固体走査ヘッドの内部構成
を示す上面から見た模式図。
【図17】他の実施例に係る固体走査ヘッドの発光量と
蛍光体に付着したガスの関係を説明する図。
【図18】他の実施例に係る固体走査ヘッドの内部構成
を示す上面から見た模式図。
【図19】他の実施例に係る固体走査ヘッドの内部構成
を示す上面から見た模式図。
【符号の説明】
1……感光体ドラム(像担持体)、2,21 ,22 ……
帯電器、3,31 ,32 ……固体走査ヘッド(露光装
置)、4,41 ,42 ……現像器(現像手段)、5……
転写ローラ、7……クリーナ、8……転写ベルト、9
Y,9M,9C,9B……作像ユニット(画像形成ユニ
ット)、10……給紙カセット、11……給紙ローラ、
12……定着ユニット、21……ガラス基板(基体)、
24……真空室、25……カソード電極、26……発光
素子列、26a……発光素子、28……セルフォックレ
ンズ(光学手段)、31……アノード電極、31a……
配線パターン(配線部材)、32……蛍光体、33……
グリッド電極、35……絶縁部材、36……導電性部
材、37……ガス吸着部材、38……定電流回路、E…
…熱電子。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空室の一部を構成する透明な基体と、 前記真空室内に設けられ熱電子を放出するカソード電極
    と、 前記基体上に設けられ前記カソード電極から放出される
    熱電子が衝突することにより発光する発光素子と、 前記基体上に設けられ前記発光素子に対し駆動信号を供
    給するための配線部材と、 この配線部材上に設けられ前記カソード電極から放出さ
    れる熱電子が前記配線部材に流れ込むのを防止する絶縁
    部材と、 この絶縁部材上に設けられ前記真空室内の電界を一様に
    する導電性部材と、 を具備したことを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 真空室の一部を構成する透明な基体と、 前記真空室内に設けられ熱電子を放出するカソード電極
    と、 前記基体上に設けられ前記カソード電極から放出される
    熱電子が衝突することにより発光する発光素子と、 この発光素子を定電流駆動する定電流駆動手段と、 を具備したことを特徴とする露光装置。
  3. 【請求項3】 真空室の一部を構成する透明な基体と、 前記真空室内に設けられ熱電子を放出するカソード電極
    と、 前記基体上に設けられ前記カソード電極から放出される
    熱電子が衝突することにより発光する発光素子と、 前記真空室内に設けられ前記真空室内のガスを吸着する
    前記発光素子と同材質のガス吸着部材と、 を具備したことを特徴とする露光装置。
  4. 【請求項4】 像担持体を帯電させるための帯電手段
    と、 真空室の一部を構成する透明な基体と、前記真空室内に
    設けられ熱電子を放出するカソード電極と、前記基体上
    に設けられ前記カソード電極から放出される熱電子が衝
    突することにより発光する複数の発光素子と、前記基体
    上に設けられ前記各発光素子に対し駆動信号を供給する
    ための配線部材と、この配線部材上に設けられ前記カソ
    ード電極から放出される熱電子が前記配線部材に流れ込
    むのを防止する絶縁部材と、この絶縁部材上に設けられ
    前記真空室内の電界を一様にする導電性部材とからな
    り、画像情報に応じて前記各発光素子を選択的に発光さ
    せることにより、前記帯電された像担持体上に潜像を形
    成する露光装置と、 この露光装置によって形成された前記像担持体上の潜像
    を現像する現像手段と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 像担持体を帯電させるための帯電手段
    と、 真空室の一部を構成する透明な基体と、前記真空室内に
    設けられ熱電子を放出するカソード電極と、前記基体上
    に設けられ前記カソード電極から放出される熱電子が衝
    突することにより発光する複数の発光素子と、この各発
    光素子を定電流駆動する定電流駆動手段とからなり、画
    像情報に応じて前記各発光素子を選択的に発光させるこ
    とにより、前記帯電された像担持体上に潜像を形成する
    露光装置と、 この露光装置によって形成された前記像担持体上の潜像
    を現像する現像手段と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 像担持体を帯電させるための帯電手段
    と、 真空室の一部を構成する透明な基体と、前記真空室内に
    設けられ熱電子を放出するカソード電極と、前記基体上
    に設けられ前記カソード電極から放出される熱電子が衝
    突することにより発光する複数の発光素子と、前記真空
    室内に設けられ前記真空室内のガスを吸着する前記発光
    素子と同材質のガス吸着部材とからなり、画像情報に応
    じて前記各発光素子を選択的に発光させることにより、
    前記帯電された像担持体上に潜像を形成する露光装置
    と、 この露光装置によって形成された前記像担持体上の潜像
    を現像する現像手段と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 像担持体を帯電させるための帯電手段
    と、 真空室の一部を構成する透明な基体と、前記真空室内に
    設けられ熱電子を放出するカソード電極と、前記基体上
    に設けられ前記カソード電極から放出される熱電子が衝
    突することにより発光する複数の発光素子と、前記基体
    上に設けられ前記各発光素子に対し駆動信号を供給する
    ための配線部材と、この配線部材上に設けられ前記カソ
    ード電極から放出される熱電子が前記配線部材に流れ込
    むのを防止する絶縁部材と、この絶縁部材上に設けられ
    前記真空室内の電界を一様にする導電性部材とからな
    り、画像情報に応じて前記各発光素子を選択的に発光さ
    せることにより、前記帯電された像担持体上に潜像を形
    成する露光装置と、 この露光装置によって形成された前記像担持体上の潜像
    を現像する現像手段とからなる画像形成ユニットを複数
    具備し、 前記複数の画像形成ユニットでそれぞれ形成された複数
    の画像を重ね合わせることにより、複数色の画像を形成
    することを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 像担持体を帯電させるための帯電手段
    と、 真空室の一部を構成する透明な基体と、前記真空室内に
    設けられ熱電子を放出するカソード電極と、前記基体上
    に設けられ前記カソード電極から放出される熱電子が衝
    突することにより発光する複数の発光素子と、この各発
    光素子を定電流駆動する定電流駆動手段とからなり、画
    像情報に応じて前記各発光素子を選択的に発光させるこ
    とにより、前記帯電された像担持体上に潜像を形成する
    露光装置と、 この露光装置によって形成された前記像担持体上の潜像
    を現像する現像手段とからなる画像形成ユニットを複数
    具備し、 前記複数の画像形成ユニットでそれぞれ形成された複数
    の画像を重ね合わせることにより、複数色の画像を形成
    することを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 像担持体を帯電させるための帯電手段
    と、 真空室の一部を構成する透明な基体と、前記真空室内に
    設けられ熱電子を放出するカソード電極と、前記基体上
    に設けられ前記カソード電極から放出される熱電子が衝
    突することにより発光する複数の発光素子と、前記真空
    室内に設けられ前記真空室内のガスを吸着する前記発光
    素子と同材質のガス吸着部材とからなり、画像情報に応
    じて前記各発光素子を選択的に発光させることにより、
    前記帯電された像担持体上に潜像を形成する露光装置
    と、 この露光装置によって形成された前記像担持体上の潜像
    を現像する現像手段とからなる画像形成ユニットを複数
    具備し、 前記複数の画像形成ユニットでそれぞれ形成された複数
    の画像を重ね合わせることにより、複数色の画像を形成
    することを特徴とする画像形成装置。
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JP (1) JPH0858151A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6677970B1 (en) * 1998-02-20 2004-01-13 Sanyo Electric Co., Ltd. Light-emitting diode array and optical print head

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US6677970B1 (en) * 1998-02-20 2004-01-13 Sanyo Electric Co., Ltd. Light-emitting diode array and optical print head

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