JPH0857167A - カッタ用の刃及びケーブルカッタ - Google Patents

カッタ用の刃及びケーブルカッタ

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JPH0857167A
JPH0857167A JP6195171A JP19517194A JPH0857167A JP H0857167 A JPH0857167 A JP H0857167A JP 6195171 A JP6195171 A JP 6195171A JP 19517194 A JP19517194 A JP 19517194A JP H0857167 A JPH0857167 A JP H0857167A
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blade
cutter
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cutting
cutting edge
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Yoshinori Nakamura
良則 中村
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APPLIED POWER JAPAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 刃全体を交換する必要をなくすことにより、
作業効率を改善すると共に、その切断作業によって生じ
るコストを低減することができるカッタ用の刃及びケー
ブルカッタを提供する。 【構成】 刃本体22に切断用の刃先23aを形成して
なるカッタ用の刃において、刃先と同程度かそれよりも
高い硬度を備えた切断部34aを有するチップ34を、
チップの切断部が刃先の一部を構成するように、刃先に
前記チップを着脱可能に取り付る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、カッタ用の刃及びケ
ーブルカッタに関するものであり、特に、光ファイバー
ケーブルや送電線を切断するのに適したカッタ用の刃及
びケーブルカッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ファイバケーブルは、その中
心に芯線を配置すると共に、その回りに複数の光ファイ
バを堅固に撚り合わせて構成されている。また、送電線
も、その中心に芯線を配置すると共に、その回りに複数
の導線を撚り合わせて構成されている。このように、光
ファイバーケーブルや送電線に芯線を設けているのは、
布設の際に生じる残留応力による張力によって、ケーブ
ル自体の破断の発生を防止するためである。特に、海底
内に布設した場合は、海流による張力がさらに加わるこ
ととなるので、芯線の配置は必要不可欠なものとなって
いる。
【0003】ところで、光ファイバーケーブルや送電線
を布設する際は、かかる光ファイバーケーブルや送電線
を切断する作業が必要となるが、従来より、かかる切断
作業はケーブルカッタによって行われている。このケー
ブルカッタは、一般に、一対のカッタ用の刃と、該カッ
タ用の刃を互いに対して接離可能な方向に移動できるよ
うに支持する握持部と、カッタ用の刃を駆動させるため
の駆動手段とから構成されている。
【0004】
【従来技術の有する問題点】光ファイバーケーブルや送
電線の芯線には、上述した残留応力などによって生じる
引っ張り応力による破断を防止するために、通常、引っ
張り強度が大きい鋼線が用いられている。そして、芯線
は、その横断面積を小さくすることにより、ケーブル全
体を小型軽量化する要請があることから、その硬度を高
くすることにより、引っ張り強度を大きくしていた。
【0005】したがって、従来、ケーブルカッタで光フ
ァイバーケーブルや送電線を切断するとき、芯線の回り
に配置された光ファイバや導線は容易に切断できるもの
の、硬度の高い芯線の切断は大変困難であり、しばしば
刃こぼれが生じるという問題点が発生していた。また、
この場合、刃全体を交換する必要が生じ、作業効率が悪
化すると共に、その切断作業によって生じるコストも多
大なものとなっていた。
【0006】本願発明は、上記従来技術の有する問題点
に鑑みなされたものであり、刃全体を交換する必要をな
くすことにより、作業効率を改善すると共に、その切断
作業によって生じるコストを低減することができるカッ
タ用の刃及びケーブルカッタを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記従来技
術の有する問題点に鑑みなされたものであり、刃本体に
切断用の刃先を形成してなるカッタ用の刃であって、前
記刃先よりも高い硬度を備えた切断部を有するチップ
を、該チップの切断部が前記刃先の一部を構成するよう
に、前記刃先に着脱可能に取り付けるという構成を採用
することにより、上記目的を達成しようとするものであ
る。
【0008】前記刃先は湾曲形状をしており、湾曲形状
をした該刃先のほぼ中心位置に前記チップを着脱可能に
取り付けるようにしてもよい。
【0009】前記チップの切断部が前記刃先と同一面と
なるように、前記チップを前記刃先に取り付けるように
してもよい。
【0010】前記チップの切断部が前記刃先よりも引っ
込んだ状態になるように、前記チップを前記刃先に取り
付けるようにしてもよい。
【0011】前記刃先のほぼ中心部に凹部を形成し、該
凹部に配置された前記チップと前記刃本体とを通って伸
びるボルトを備え、前記ボルトの一端は、前記チップ内
で係合されており、前記ボルトの他端は前記刃本体から
突出しており、刃本体から突出した前記ボルトの他端
に、ナットを着脱可能に螺合させるようにしてもよい。
【0012】前記チップを、高硬度材料切断用のものと
してもよい。また、前記チップは、複数の切断部を備え
ることができる。
【0013】また、本願発明のカッタ用の刃は、刃先を
形成された刃本体と、前記刃先よりも高い硬度を有する
切断部が設けられたチップとを備え、前記チップが、該
チップの切断部が前記刃本体の刃先と共に切断作用部分
を構成するように、前記刃本体に着脱可能に取り付けら
れるように構成してもよい。
【0014】なお、本願発明は、下記の記述に述べられ
図面に示された構成要素の配置や詳細な構造への適用に
限定されるものではない。本願発明は、他の実施例にお
いても可能である。また、ここに使用された用語や術語
は説明のためのものであって、限定して解釈されるべき
ではない。
【0015】
【実施例】以下、本願発明の一実施例にかかわるケーブ
ルカッタを、図1ないし図4に基づいて説明する。
【0016】本実施例のケーブルカッタは、図1に示さ
れているように、光ファイバーケーブルや送電線などの
被切断物を切断する一対のカッタ用の刃20と、カッタ
用の刃20を互いに対して接離可能な方向に移動できる
ように支持する握持部40と、カッタ用の刃20を駆動
させるための駆動手段50とを備えている。
【0017】カッタ用の刃20は、図2ないし図4に示
されているように、刃本体22と刃部23とを備えてお
り、本実施例においては、刃本体22と刃部23とは一
体に構成されている。刃本体22は、表面24と裏面2
6と周囲面28とを有しており、刃部23は周囲面28
の一部に形成されている。
【0018】カッタ用の刃20には、小径の支持孔30
と、大きな径の駆動用孔32とが形成されており、支持
孔30が枢動自在に握持部40に取り付けられている。
そして、握持部40に設けられたシリンダ(図示せず)
の一端が駆動用孔32に係合しており、このシリンダの
進退動作により、カッタ用の刃20が互いに対して接離
可能な方向に枢動できるようになっている。カッタ用の
刃20は、その裏面26が互いに向き合う方向で且つオ
フセットされた状態で握持部40に取り付けられてい
る。したがって、カッタ用の刃20がお互いに接近する
方向に枢動されてとき、その裏面26どうしが接触し、
刃部23によって被切断物を切断できるようになってい
る。
【0019】刃部23は、刃本体22の長手方向に沿っ
て凹状に且つ湾曲状に形成されており、被切断物を直接
に切断する鋭利な刃先23aと、傾斜部23bとを備え
ている。刃先23aは、刃部23のうち裏面側に沿って
設けられており、傾斜部23bよりも幅狭となってい
る。
【0020】カッタ用の刃20は、さらに、刃先23a
よりも高い硬度を備えたチップ34を備えており、チッ
プ34の切断部が刃先23aの一部を構成するように、
刃先23aのほぼ中心部にチップ34を着脱可能に取り
付けることができるようになっている。言い換えれば、
チップ34が、該チップの切断部が刃先23aと共に切
断部作用部分を構成するように取り付けられている。
【0021】チップ34は、角柱形状をしており、平面
で見て正四角形をしている。チップ34は、4つの壁面
34aと、上面34bと、下面34cとを備えており、
この4つの壁面のそれぞれが切断部34aを構成してい
る。このように、本実施例によれば、チップ34は、複
数の切断部を有している。チップ34の厚みは、刃先2
3aの厚みとほぼ同一となっている。
【0022】チップ34は、高硬度材料を切断できるよ
うに、高硬度材料から構成されることが好ましい。この
チップ34は、例えば、セラミック、サーメット、超硬
合金などから構成することができる。また、セラミック
やチタンなどによるコーティングを施すようにして構成
してもよい。
【0023】刃先23aのほぼ中心部には、チップ34
を保持するための凹部36が形成されている。凹部36
は、3つの側面36aと、1つの底面36bとから形成
されている。凹部36は、チップ34とほぼ同一の寸法
を有している。すなわち、凹部36の側面36aの寸法
がチップ34の壁面34aに等しくなっている。言い換
えれば、チップ34の肉厚が凹部36の深さ方向の寸法
と等しく、凹部36の底面36bの寸法がチップの上面
34bあるいは下面34cの寸法と等しくなっている。
したがって、凹部36内にチップ34を保持した際に
は、チップの切断部34aの一つが刃先23aとほぼ同
一面となると共に、チップ34の上面34bあるいは下
面34cが、刃本体22の裏面26と同一面となる。こ
れにより、被切断物を切断する際に生じる裏面26どう
しの接触が、何の支障を来すことなく行われる。
【0024】また、本実施例では刃部23を円弧形状と
なるように形成したので、光ファイバーケーブルや送電
線を切断する際に、光ファイバーケーブルや送電線がそ
の中心部に自動的に移動することとなる。したがって、
光ファイバーケーブルや送電線に配置された芯線が、刃
先23aのほぼ中心部に設けたチップ34によって切断
されることとなる。
【0025】チップ34は、ボルト38とナット39と
によって、凹部36に着脱可能に取り付けられるように
なっている。ボルト38とナット39とによってチップ
34を凹部36に取り付けたとき、刃先23aはチップ
34を中心としてその前後に湾曲状に伸びている構成と
なる。本実施例ではチップ34の切断部34aを直線状
に形成したが、刃先23aの湾曲形状に合わせて、湾曲
形状とするようにしてもよい。
【0026】ボルト38は、截頭円錐形状をした頭部3
8aと、頭部38aから伸びる軸部38bとからなって
いる。軸部38bにはネジが切られており、ナット39
が軸部38bに螺合可能となっている。
【0027】チップ34は、そのほぼ中心位置に、上面
34bから下面34cにかけて貫通して伸びる貫通孔3
4dが形成されている。貫通孔34dの一端側には、ボ
ルトの頭部38aと係合する、該頭部の形状と対応した
截頭円錐体形状の係合受部34eが形成されている。凹
部36の底面36bには孔36cが形成されており、こ
の孔36cは、チップ34が取り付けられたときに、該
チップの貫通孔34dと整合する位置に設けられてい
る。
【0028】上記実施例においては、凹部36と、ボル
ト38と、ナット39とにより、チップを刃先へ取り付
ける取付け手段が構成されている。
【0029】以上のようにして、チップ34を凹部36
に取り付ける際には、まず、凹部36内にチップ34を
配置し、ボルト38を、刃本体の裏面側から、チップ3
4の貫通孔34dと、凹部の底面に形成した孔36cと
を通って挿入する。次いで、刃本体22の表面24から
突出したボルトの軸部38bにナット39を螺合させる
ことにより、チップ34を凹部36に取り付ける。この
とき、ボルトの頭部38aがチップの係合受部34eに
押圧係合され、チップ34は凹部36内で強固に保持さ
れる。また、このとき、ボルトの頭部38aの頂面は、
チップの上面34bと共に、刃本体22の裏面26に対
して、ほぼ同一面上に位置しており、被切断物を切断す
る際に生じる裏面26どうしの接触に、何の支障も来す
ことがない。一方、ナット39を緩めることにより、チ
ップ34を凹部36から簡単に取り外すことができる。
【0030】したがって、高硬度を有するチップ34の
1つの切断部34aが破損したり摩耗したりして使用不
可能になった場合でも、一度、チップ34を凹部36か
ら取り外し、他の切断部34aが刃先側に来るように再
度取り付けることにより、再び切断作業が可能となる。
このように、本実施例によれば、4つの切断部を備える
チップ34を採用したので、1つのチップで、切断部が
4回破損するまで使用できることとなる。もっとも、本
願発明は、切断部を4つ有するチップに限定されるもの
ではなく、その平面から見た形状を正三角形、正五角
形、正六角形などの正多角形にすることもできる。
【0031】本実施例によれば、チップの硬度は、刃先
よりも高いものとして説明したが、本願発明はこれに限
定されるものではなく、刃先と同じ硬度を有する材料か
らチップを構成するようにしてもよい。この場合、チッ
プの破損する頻度は多くなるが、従来のように刃本体全
体を替える必要がないので、切断作業によって生じるコ
ストを低減することができる。
【0032】また、本実施例によれば、チップ34を角
柱形状として構成したが、図5に示すように、截頭角錐
形状のチップ35を構成することによりその壁面たる切
断部35aにテーパーを設けて、刃部23の傾斜部23
bと切断部35aとが同一面になるようにしてもよい。
このような構成によれば、傾斜部23bと切断部35a
との間に段差がなくなり、光ファイバーケーブルや送電
線を極めて容易に切断することができる。
【0033】上述したように、上記実施例によれば、チ
ップ34とボルト38とを別体にて構成したが、これら
を一体に構成してもよい。
【0034】上記駆動手段50は、オイルタンクやオイ
ルポンプなどから構成されており、握持部側にオイルを
供給できるようになっている。握持部40の他端には手
動バルブ42が回転可能に設けられており、この手動バ
ルブ42を作業者が操作することにより、握持部40内
に設けられたバルブ(図示せず)が開閉するようになっ
ている。これにより、シリンダー(図示せず)側へのオ
イルの供給が制御され、シリンダーが往復運動して、上
記一対のカッタ用の刃20が互いに対して接離可能な方
向に枢動し、カッタ用の刃20の間に配置した光ファイ
バーケーブルや送電線などの被切断物を切断できるよう
になっている。このとき、光ファイバーケーブルや送電
線などの被切断物に設けられた芯線は、チップ34によ
り切断されることとなるので、刃本体の刃先23aに
は、何の影響を与えることもない。チップ34の切断部
全てが破損した場合には、ボルト38、ナット39を取
り外すことにより、チップ34のみを取り替えればよ
い。
【0035】なお、握持部40や駆動手段50の構造
と、カッタ用の刃20の枢動構造は、周知技術であるの
で、その詳細な説明は省略する。
【0036】本実施例においては、駆動手段を油圧アク
チュエータから構成するようにしたが、本願発明はこれ
に限定されるものではなく、空気アクチュエータや電磁
アクチュエータなどによって駆動手段を構成するように
してもよい。
【0037】次に、本願発明の第2実施例を図6ないし
図8に基づいて説明する。なお、上記第1実施例と同様
な構造は、同一の符号を用いることとし、その詳細な説
明は省略する。
【0038】刃先23aのほぼ中心部には、チップ34
を保持するための凹部76が形成されている。凹部76
は、1つの側面76aと、この側面76aの両端からそ
れぞれ伸びる一対の長尺状の側面76cと、1つの底面
76bとから形成されている。凹部76の長尺状の側面
76cの寸法がチップ34の壁面34aよりも長くなっ
ている。この点で上記第1実施例と相違している。側面
76aの寸法はチップ34の1つの壁面すなわち1つの
切断部34aと等しくなっている。
【0039】したがって、凹部76内にチップ34を保
持した際には、チップの切断部34aの一つが刃先23
aよりも下がった箇所に位置決めされ、そのチップの切
断部34上に切欠部78が形成されることとなる。この
ようにして、切欠部78を形成したことにより、光ファ
イバーケーブルや送電線を切断する際に、光ファイバー
ケーブルや送電線が、切欠部78に案内されると共にこ
の切欠部78で正確に位置決めされ、光ファイバーケー
ブルや送電線に設けられた芯線を、チップ34の切断部
34aでより確実に切断することができる。
【0040】なお、上記第2実施例のように切欠部78
を設ける場合、凹部76は刃先の中心部に必ずしも設け
る必要はない。
【0041】次に、本願発明の第3実施例を図9及び図
10に基づいて説明する。なお、上記第1実施例と同様
な構造は、同一の符号を用いることとし、その詳細な説
明は省略する。
【0042】第3実施例においては、チップ34の取付
け構造は上記第1実施例と全く同様の構造を用いてある
が、第1実施例に示すハサミタイプのケーブルカッタで
はなく、いわゆるギロチンタイプのケーブルカッタ10
0に本願発明を適用したものである。
【0043】ケーブルカッタ100は、一対のカッタ用
の刃102,104と、一方の刃102を往復運動可能
に案内且つ支持するU字状の第1の支持部106と、他
方の刃104を保持するU字状の第2の支持部108
と、第1の支持部106をその一端で保持する握持部1
10と、一方の刃102の往復運動を制御するハンド操
作部112とを備えており、一対のカッタ用の刃10
2,104の間に、光ファイバーケーブルや送電線を配
置する開口部111が形成されている。第2の支持部1
08の一端と第1の支持部106の一端との間にはヒン
ジ114が設けられており、このヒンジ114を中心と
して第2の支持部108は枢動できるようになってい
る。第2の支持部108の他端と第1の支持部106の
他端にはピン116を挿入できるようになっており、こ
のピン116を挿入することにより、第1の支持部10
6と第2の支持部108とが連結固定され、第2の支持
部108が枢動できないようになっている。それぞれの
チップ34は、カッタ用の刃102,104に形成した
凹部103,105に着脱可能に取り付けられている。
このチップの凹部への取付け構造は、上述したように、
上記第1実施例と全く同様である。握持部110には、
シリンダ118が往復運動可能に設けられており、ハン
ド操作部112を操作することにより、図示しない油圧
アクチュエータにより、シリンダ118が往復運動でき
るようになっている。シリンダ118の上端に一方のカ
ッタ用の刃102が取り付けられており、このカッタ用
の刃102はシリンダ118と一緒になって往復運動す
る。なお、このギロチンタイプのケーブルカッタ100
の構造も周知であるので、その他の詳細な構造はその説
明を省略する。
【0044】使用に際しては、まず、ピン116を取り
外し、第2の支持部108を開く方向に枢動させること
で、開口部111に被切断物を配置する。この後、第2
の支持部108を閉じる方向に移動させ、ピン116を
挿入することで、第1の支持部106と第2の支持部1
08とを連結する。次いで、ハンド操作部112を操作
することにより、シリンダ118と共にカッタ用の刃1
02を上側に移動させ、刃102,104により被切断
物を切断する。このとき、チップ34により、被切断物
に設けられた芯線が切断されることとなる。
【0045】次に、本願発明の第4実施例を図11及び
図12に基づいて説明する。なお、上記各実施例と同様
な構造は、同一の符号を用いることとし、その詳細な説
明は省略する。
【0046】第4実施例においては、チップ34の取付
け構造は上記第2実施例と全く同様の構造を用いてあ
り、この第2実施例に示したチップ取付構造を第3実施
例に示したギロチンタイプのケーブルカッタ100に適
用したものである。
【0047】図11によく示されているように、一対の
カッタ用の刃102,104に形成された凹部203,
205は、それぞれ、その深さ方向においてチップ34
よりも長くなっている。したがって、凹部203内にチ
ップ34を取付けた際に、チップの切断部34aの一つ
が刃102,104の刃先よりも下がった箇所に位置決
めされ、それぞれのチップの切断部34a上に切欠部2
08が形成されることとなる。このようにして、切欠部
208を形成したことにより、上記第2実施例で述べた
ように、光ファイバーケーブルや送電線を切断する際
に、光ファイバーケーブルや送電線が切欠部208に案
内されると共にこの切欠部2088で正確に位置決めさ
れ、光ファイバーケーブルや送電線に設けられた芯線
を、チップ34の切断部34aで確実に切断することが
できる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載した本願
発明によれば、刃先よりも高い硬度を備えた切断部を有
するチップを、該チップの切断部が刃先の一部を構成す
るように、前記刃先に取り付けたので、光ファイバーケ
ーブルや送電線などに用いられている比較的高硬度な芯
線を切断した場合でも、チップの破損率が減少し、作業
効率を改善することができる。さらに、該チップを、前
記刃先に着脱可能に取り付けたので、チップが破損した
場合でも、刃全体を交換する必要がなくチップ自体を交
換すればよいことから、作業効率を改善できると共に、
その切断作業によって生じるコストを低減することがで
きる。
【0049】また、請求項2に記載した発明よれば、湾
曲形状をした刃先のほぼ中心位置にチップを着脱可能に
取り付けるようにしたので、光ファイバーケーブルや送
電線などの被切断物を切断する際に、被切断物に配置さ
れた芯線が、チップによって確実に切断されることとな
る。
【0050】さらに、請求項4に記載した発明によれ
ば、チップの切断部が刃先よりも引っ込んだ状態になる
ように、チップを刃先に取り付けたので、光ファイバー
ケーブルや送電線などの被切断物を切断する際に、かか
る被切断物が切欠部に案内されると共にこの切欠部で正
確に位置決めされ、被切断物の芯線を、チップの切断部
でより一層確実に切断することができる。
【0051】また、請求項21に記載した発明によれ
ば、刃先と同程度の硬度を備えた切断部を有するチップ
を、該チップの切断部が刃先の一部を構成するように、
前記刃先に着脱可能に取り付けたので、チップが破損し
た場合でも、刃全体を交換する必要がなくチップ自体を
交換すればよいことから、作業効率を改善できると共
に、その切断作業によって生じるコストを低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の第1実施例にかかわるケー
ブルカッタの正面図である。
【図2】図2Bは、チップが取り付けられた状態の、図
1に示されたカッタ用の刃の背面図である。図2Aは、
図2Bの平面図である。
【図3】図3Bは、図2Bからチップを取り外した状態
のカッタ用の刃の背面図である。図3Aは、図3Bの平
面図である。
【図4】図4は、図1の線VIーVIについての断面図であ
る。
【図5】図5は、他の実施例にかかわるチップを採用し
た場合の断面図である。
【図6】図6は、本願発明の第2実施例にかかわるケー
ブルカッタの正面図である。
【図7】図7Bは、チップが取り付けられた状態の、図
6に示されたカッタ用の刃の背面図である。図7Aは、
図7Bの平面図である。
【図8】図8Bは、図7Bからチップを取り外した状態
のカッタ用の刃の背面図である。図8Aは、図8Bの平
面図である。
【図9】図9は、本願発明の第3実施例にかかわるケー
ブルカッタの正面図である。
【図10】図10は、図9の右側面図である。
【図11】図11は、本願発明の第4実施例にかかわる
ケーブルカッタの正面図である。
【図12】図12は、図11の右側面図である。
【符号の説明】
20 カッタ用の刃 22 刃本体 23 刃部 23a 刃先 23b 傾斜部 24 表面 26 裏面 28 周囲面 30 小径の支持孔 32 駆動用
孔 34 チップ 34a 壁面
34aまたは切断部 34b 上面 34c 下面 34d 貫通孔 36 凹部 36a 側面 36b 底面 36c 孔 38 ボルト 38a 頭部 38b 軸部 39 ナット 40 握持部 42 手動バルブ 50 駆動手
段 76 凹部76 76a 側面 76c 長尺状の側面 76b 底面 78 切欠部78 100 ケー
ブルカッタ 102 カッタ用の刃 103 凹部 104 カッタ用の刃 105 凹部 106 第1の支持部 108 第2
の支持部 110 握持部 111 開口
部 112 ハンド操作部 114 ヒン
ジ 116 ピン 118 シリ
ンダ 203 凹部 205 凹部 208 切欠部

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刃本体に切断用の刃先を形成してなるカ
    ッタ用の刃であって、 前記刃先よりも高い硬度を備えた切断部を有するチップ
    を、該チップの切断部が前記刃先の一部を構成するよう
    に、前記刃先に着脱可能に取り付けたことを特徴とする
    カッタ用の刃。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のカッタ用の刃におい
    て、 前記刃先は湾曲形状をしており、湾曲形状をした該刃先
    のほぼ中心位置に前記チップを着脱可能に取り付けたこ
    とを特徴とするカッタ用の刃。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のカッタ用の刃
    において、 前記チップの切断部が前記刃先と同一面となるように、
    前記チップを前記刃先に取り付けたことを特徴とするカ
    ッタ用の刃。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載のカッタ用の刃
    において、 前記チップの切断部が前記刃先よりも引っ込んだ状態に
    なるように、前記チップを前記刃先に取り付けたことを
    特徴とするカッタ用の刃。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のカッタ用の刃におい
    て、 前記刃先のほぼ中心部に凹部を形成し、該凹部に配置さ
    れた前記チップと前記刃本体とを通って伸びるボルトを
    備え、 前記ボルトの一端は、前記チップ内で係合されており、
    前記ボルトの他端は前記刃本体から突出しており、 刃本体から突出した前記ボルトの他端に、ナットを着脱
    可能に螺合させたことを特徴とするカッタ用の刃。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のカッタ用の刃におい
    て、 前記チップが、高硬度材料切断用のものであることを特
    徴とするカッタ用の刃。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のカッタ用の刃におい
    て、 前記チップが、複数の切断部を備えていることを特徴と
    するカッタ用の刃。
  8. 【請求項8】 刃本体と、 該刃本体の長手方向に沿って湾曲状に形成された刃部と
    を備えたカッタ用の刃であって、 前記刃部は、その一端側で該刃部に沿って形成された、
    被切断物を切断する幅狭の刃先を備えており、 前記刃先よりも高い硬度を備えた切断部を有するチップ
    と、 該チップの切断部が前記刃先の一部を構成するように、
    前記刃先のほぼ中心部に前記チップを着脱可能に取り付
    ける取付け手段とを備えたことを特徴とするカッタ用の
    刃。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のカッタ用の刃におい
    て、 前記チップの切断部が前記刃先と同一面となるように、
    前記チップを前記刃先に取り付けたことを特徴とするカ
    ッタ用の刃。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載のカッタ用の刃におい
    て、 前記チップの切断部が前記刃先よりも引っ込んだ状態に
    なるように、前記チップを前記刃先に取り付けたことを
    特徴とするカッタ用の刃。
  11. 【請求項11】 請求項8に記載のカッタ用の刃におい
    て、 前記取付け手段は、 前記刃先のほぼ中心部に形成され、前記チップを保持す
    るための凹部と、 該凹部に保持された前記チップと前記刃本体とを通って
    伸びるボルトとを備えており、 前記ボルトの一端は、前記チップ内で係合されており、
    前記ボルトの他端は前記刃本体から突出しており、 さらに、前記取付け手段は、刃本体から突出した前記ボ
    ルトの他端に着脱可能に螺合するナットを備えたことを
    特徴とするカッタ用の刃。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のカッタ用の刃にお
    いて、 前記ボルトは、截頭円錐形状をした頭部と、該頭部から
    伸びる軸部とを備えており、 前記チップが、前記頭部と係合する、前記頭部の形状と
    対応した截頭円錐形状の係合受部を備えていることを特
    徴とするカッタ用の刃。
  13. 【請求項13】 請求項8に記載のカッタ用の刃におい
    て、 前記チップが、高硬度材料切断用のものであることを特
    徴とするカッタ用の刃。
  14. 【請求項14】 請求項8に記載のカッタ用の刃におい
    て、 前記チップが、複数の切断部を備えていることを特徴と
    するカッタ用の刃。
  15. 【請求項15】 被切断物を切断する一対のカッタ用の
    刃と、 該カッタ用の刃を、互いに対して接離可能な方向に移動
    できるように支持する握持部と、 前記カッタ用の刃を駆動させるための駆動手段とを備え
    たケーブルカッタであって、 前記カッタ用の刃が、 刃本体と、 該刃本体の長手方向に沿って湾曲状に形成された刃部と
    を備えており、 前記刃部は、その一端側で該刃部に沿って形成された、
    被切断物を切断する幅狭の刃先を有しており、 前記カッタ用の刃は、さらに、 前記刃先よりも高い硬度を備えた切断部を有するチップ
    と、 該チップの切断部が前記刃先の一部を構成するように、
    前記刃先のほぼ中心部に前記チップを着脱可能に取り付
    ける取付け手段とを備えていることを特徴とするケーブ
    ルカッタ。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載のケーブルカッタに
    おいて、 前記チップの切断部が前記刃先と同一面となるように、
    前記チップを前記刃先に取り付けたことを特徴とするケ
    ーブルカッタ。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載のケーブルカッタに
    おいて、 前記チップの切断部が前記刃先よりも引っ込んだ状態に
    なるように、前記チップを前記刃先に取り付けたことを
    特徴とするケーブルカッタ。
  18. 【請求項18】 請求項15に記載のケーブルカッタに
    おいて、 前記取付け手段は、 前記刃先のほぼ中心部に形成され、前記チップを保持す
    るための凹部と、 該凹部に保持された前記チップと前記刃本体とを通って
    伸びるボルトとを備えており、 前記ボルトの一端は、前記チップ内で係合されており、
    前記ボルトの他端は前記刃本体から突出しており、 さらに、前記取付け手段は、刃本体から突出した前記ボ
    ルトの他端に着脱可能に螺合するナットを備えたことを
    特徴とするケーブルカッタ。
  19. 【請求項19】 請求項15に記載のケーブルカッタに
    おいて、 前記一対のカッタ用の刃が、該刃の一端を中心として、
    それぞれ、回転できるように、前記握持部の一端に取り
    付けられていることを特徴とするケーブルカッタ。
  20. 【請求項20】 請求項15に記載のケーブルカッタに
    おいて、 前記一対のカッタ用の刃の一方を固定し、他方のカッタ
    用の刃を、前記一方のカッタ用の刃に対して直線方向に
    往復動できるように、前記握持部の一端側に取り付けた
    ことを特徴とするケーブルカッタ。
  21. 【請求項21】 刃本体に切断用の刃先を形成してなる
    カッタ用の刃であって、 前記刃先と同程度の硬度を備えた切断部を有するチップ
    を、該チップの切断部が前記刃先の一部を構成するよう
    に、前記刃先に着脱可能に取り付けたことを特徴とする
    カッタ用の刃。
  22. 【請求項22】 刃先を形成された刃本体と、前記刃先
    よりも高い硬度を有する切断部が設けられたチップとを
    備え、 前記チップが、該チップの切断部が前記刃本体の刃先と
    共に切断作用部分を構成するように、前記刃本体に着脱
    可能に取り付けられていることを特徴とするカッタ用の
    刃。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載のカッタ用の刃にお
    いて、 前記刃先は、前記チップをほぼ中心としてその前後に湾
    曲状に伸びていることを特徴とするカッタ用の刃。
  24. 【請求項24】 請求項22または23に記載のカッタ
    用の刃において、 前記チップは、該チップの切断部が前記刃先と同一面と
    なるように位置づけられていることを特徴とするカッタ
    用の刃。
  25. 【請求項25】 請求項22または23に記載のカッタ
    用の刃において、 前記チップは、該チップの切断部が前記刃先よりも引っ
    込んだ状態になるように位置づけられていることを特徴
    とするカッタ用の刃。
  26. 【請求項26】 刃本体と、 該刃本体の長手方向に沿って湾曲状に形成された刃部と
    を備えたカッタ用の刃であって、 前記刃部は、その一端側で該刃部に沿って形成された、
    被切断物を切断する幅狭の刃先を備えており、 前記刃先よりも高い硬度を備えた切断部を有するチップ
    と、 該チップの切断部が前記刃先と共に切断作用部分を構成
    するように、前記刃先のほぼ中心部に前記チップを着脱
    可能に取り付ける取付け手段とを備えたことを特徴とす
    るカッタ用の刃。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018109298A (ja) * 2016-12-29 2018-07-12 マックス株式会社 結束機
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JP2021193269A (ja) * 2016-12-29 2021-12-23 マックス株式会社 結束機
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