JPH0856506A - 布を用いた土壌内水分の蒸発抑制と保水方法 - Google Patents

布を用いた土壌内水分の蒸発抑制と保水方法

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JPH0856506A
JPH0856506A JP6201976A JP20197694A JPH0856506A JP H0856506 A JPH0856506 A JP H0856506A JP 6201976 A JP6201976 A JP 6201976A JP 20197694 A JP20197694 A JP 20197694A JP H0856506 A JPH0856506 A JP H0856506A
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JP
Japan
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water
cloth
fabric
soil
evaporation
Prior art date
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Pending
Application number
JP6201976A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Kurokawa
和男 黒川
Fumio Kasashima
文夫 笠嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUKUI PREF GOV
Original Assignee
FUKUI PREF GOV
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/28Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture specially adapted for farming

Landscapes

  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 織編物や樹脂加工した布を地中に埋設して地
中水分の移動や蒸発を抑制したり布に保水する。 【構成】 吸水性糸を単独または化繊糸や合繊糸と組み
合わせて製織や製編により布にしたものあるいは化繊や
合繊の織物、編物に含浸や塗工によって吸水性樹脂加工
した布を用いて、土壌中に埋設して地中水分の移動や蒸
発を抑制したり、布に保水させこの水を植生用水とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は製織、製編によりできた
布状の織物や編物またはこれに樹脂加工により吸水性を
高めた布を用いて、地中に埋設することによって水分移
動や蒸発を抑制したり、布に保水させこの水を植生用水
に利用する。
【0002】
【従来の技術】近年、自然環境問題はますますその重要
性を高めており、あらゆる立場の人々が英知と技術を駆
使して解決しなければならない重要課題になっている。
その一つに砂漠化問題があり、砂漠化を防止し積極的に
農地化、緑地化を促進するための技術が求められてい
る。そのための手段として例えば粒状の保水剤を土壌に
混ぜて灌漑水を一時的に貯留する方法が行われている
が、余剰水は地中に浸透して無駄になるだけでなく、毛
管水位を上方に押し上げる結果、地下水に含まれる可溶
性塩が毛管水の上昇と共に上方への移動集積を招き塩害
を発生する原因にもなる。したがって、砂漠や乾燥地に
おいては灌漑水の使用量が節約できて、しかも安定的な
水供給を確保する方法が必要とされるが未だ最良の方法
が見いだされていないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、適度の遮水
性、通気性を有する織物や編物を用いたり、またはこれ
らに含浸や塗工によって吸水性樹脂加工を行うことによ
り保水性を高めた布を用いて地中に埋設し、地中水分の
移動や蒸発を抑制したり布に保水させることによって得
られた水分を植生に利用するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々の化
学繊維、合成繊維で作られた糸を用いて、製織や製編技
術を応用して織物や編物を製作し、得られた布を地中に
埋設して地中の下方から上方に向かって移動する水分の
抑制を試みた結果、埋設位置を不飽和層に設けた場合、
効果が大きいことがわかった。又、布の種類、構造を変
えることにより抑制効果に違いがあることを見いだし、
この知見に基づいて本発明をなすに至った。
【0005】
【作用】砂漠や乾燥地においては、地表からの激しい水
分蒸発にともない不飽和層内では下方地下水帯から水分
が鉛直方向に毛管流動によって輸送される。したがって
この不飽和層内に織物や編物を埋設することにより、水
分の上方への移動を抑制することができる。織物や編物
は糸の交錯や編成によって布として適当なる空隙を有し
ているため、ビニールシートを埋設した場合のように完
全に止水する方法とは異なり、埋設面より上方に適度に
水分を蒸発させる。
【0006】
【実施例】実施例1および実施例2により本発明をさら
に詳細に説明する。
【0007】
【実施例1】図1は、この例で用いた実験装置の断面図
である。縦10cm、横10cm、高さ60cmの透明
アクリル樹脂製の試験容器を用意し、容器内には豊浦標
準砂を均一に充填しながら容器上端から深さ25cmの
不飽和層内に各種の試作した布を埋設した。さらに地下
水を想定して一定水位になるように調整された水供給容
器から試験容器の側部に底面から4cmの位置に蒸留水
の供給口を設けた。蒸留水が充分に供給されると試験容
器内部は下部より上部に向かって飽和層、不飽和層、乾
燥層が形成され、このうち不飽和層および乾燥層の厚さ
は埋設した布の種類、構造によって違いがあり、水分移
動に対する抑制効果のあることが分かった。その後、水
供給容器を取り外した試験容器を用い温度25℃、湿度
50%の環境試験室内で容器の上方30cmに取り付け
た放熱ランプを照射しながら蒸発乾燥実験を行った。そ
の結果、布を埋設した場合は埋設しない場合に比べて蒸
発量が小さく地中の水分蒸発が抑制されていることが分
かった。さらに吸水性樹脂加工を行った布を埋設した場
合には、下方から上方に向かって移動する水分を吸水
し、保水層を形成することが分かった。
【0008】
【実施例2】内径10cm、高さ60cmの透明アクリ
ル樹脂製円筒容器を用意する。この円筒容器は上方から
各々高さ3cmの層に分解することができる。一番下の
容器には底板が接着されている。容器内には豊浦標準砂
を均一に充填した。実施例1の場合と同様に円筒容器の
底面から4cmの位置に塩分濃度1%地下水を供給する
ための供給口を設けた。地下水位は地表面下35cmで
ある。以上の容器を5組準備し、各容器の上方30cm
の位置に放熱ランプを取り付け蒸発・乾燥を促進させ
た。測定は初期、3日後、5日後、7日後、10日経過
後の塩分濃度分布、水分分布について行い、布を埋設し
ない場合と布を25cmの深さに埋設した場合の2ケ−
スについて実施した。その結果、地下水位が一定である
ため両ケ−スとも水分分布の時間的変化は見られなかっ
たが、乾燥層の厚さは布を埋設しない場合は約1cmで
あるのに対し埋設した場合は約5cmとなり、これは布
の埋設による遮水効果により毛管上昇が押さえられた結
果に起因することが分かった。さらに塩分の濃縮および
集積は毛管力によって乾燥層と不飽和層の界面に運ばれ
た塩水が、そこで蒸発することにより起こるものである
が、これについても布の埋設による蒸発量の抑制効果に
より緩和されることがわかり、塩害防止に効果があるこ
とが確かめられた。
【0009】
【発明の効果】本発明方法によれば、織物や編物および
それらに樹脂加工を施した布を用いることによって土壌
内の水分移動や蒸発を抑制したり保水することができ
る。
【0010】本発明方法は、例えば(1)砂漠や乾燥地
又はそれに類する土壌内における水分移動や蒸発抑制、
(2)塩害防止、(3)植生、(4)土壌に対する保水
効果、(5)その他、土壌や地下水の汚染対策などに関
する工事や処置に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で用いた実験装置の断面図である。
【符号の説明】
1 試験容器 2 布 3 水供給容器 4 標準砂 5 蒸留水 6 飽和層 7 不飽和層 8 乾燥層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製織、製編された布や樹脂加工された布
    を地中に埋設することによって地中水分の移動や蒸発を
    抑制したり布に保水する方法。
JP6201976A 1994-08-26 1994-08-26 布を用いた土壌内水分の蒸発抑制と保水方法 Pending JPH0856506A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6399523B1 (en) * 1995-12-06 2002-06-04 Asahi Doken Kabushiki Kaisha Water retention net

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5381344A (en) * 1976-12-27 1978-07-18 Kanai Hiroyuki Fiber sheet for seed and nursery plant
JPS6344817A (ja) * 1986-08-12 1988-02-25 不動建設株式会社 植栽用保水材
JPH07322777A (ja) * 1994-05-30 1995-12-12 Toyobo Co Ltd 乾燥地の農業開発用シート材及びその使用方法

Patent Citations (3)

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