JPH0855611A - 無電極放電灯点灯装置 - Google Patents

無電極放電灯点灯装置

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JPH0855611A
JPH0855611A JP19082294A JP19082294A JPH0855611A JP H0855611 A JPH0855611 A JP H0855611A JP 19082294 A JP19082294 A JP 19082294A JP 19082294 A JP19082294 A JP 19082294A JP H0855611 A JPH0855611 A JP H0855611A
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JP
Japan
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discharge lamp
electrodeless discharge
starting
bulb
lighting device
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JP19082294A
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English (en)
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Yuji Kumagai
祐二 熊谷
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コストアップや構成の複雑化を招くことなく無
電極放電ランプの始動性を向上させる。 【構成】駆動コイル2が巻回された無電極放電ランプ1
に近接させて一対の始動電極51 ,52 が配設してあ
り、一方の始動電極52 は接地してある。始動電極
1 ,52 には始動補助装置6から高圧パルスが供給さ
れるようになっている。すなわち、始動電極51 ,52
に供給された高圧パルスにより高電圧が始動電極51
2 から無電極放電ランプ1に印加される。さらに、始
動電極51 ,52の先端間には高圧パルスによる放電が
生じ、放電により発生する紫外線及び可視光線が無電極
放電ランプ1に照射される。したがって、無電極放電ラ
ンプ1内に封入された希ガスや水銀蒸気等が上記高電圧
と紫外線及び可視光線によって絶縁破壊されるため、無
電極放電ランプ1の始動が容易になるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無電極放電ランプに高
周波電磁界を印加して発光させる無電極放電灯点灯装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の無電極放電灯点灯装置の一
例を示すもので、使用する無電極放電ランプ1は、石英
やセラミクスなどの透光性材料で気密に形成されたバル
ブの内部に希ガスあるいは希ガスの放電によって励起発
光する物質又は金属蒸気などを封入し、内管面には必要
に応じて蛍光体が塗布されている。無電極放電ランプ1
の外周には、導電性の良い金属などで形成された駆動コ
イル2が近接して配設されている。この駆動コイル2に
高周波電流を供給する高周波電源3と、駆動コイル2と
高周波電源3とのインピーダンスを整合させることで反
射を無くして無電極放電ランプ1に効率よく高周波電流
を供給する整合回路4とをサージ電流阻止用の高周波チ
ョークコイル13を介して駆動コイル2に直列に接続
し、また、駆動コイル2の両端に充放電用コンデンサC
1 と、無電極放電ランプ1の近傍に配置された放電ギャ
ップ14とを直列に接続し、さらに、この充放電用コン
デンサC1 の両端に、充電用インピーダンス15を介し
て直流高圧電源16を接続して無電極放電灯点灯装置が
構成されている(実願平3−1699号参照)。
【0003】そして、高周波電源3から駆動コイル2に
数MHzから数100MHzの高周波電流を流すことに
よって駆動コイル2から無電極放電ランプ1に高周波電
磁界を印加し、それによって無電極放電ランプ1内に高
周波プラズマ電流を発生させて紫外線もしくは可視光を
発生するようになっている。無電極放電ランプ1の内部
にアルゴン等の希ガスと水銀蒸気を封入し、比較的管壁
負荷が小さく、点灯安定時における水銀蒸気圧が数To
rr程度と低い場合(電極のある通常の放電ランプでは
蛍光ランプに相当する)では、始動時における駆動コイ
ル2の両端電圧が比較的に低くても無電極放電ランプ1
を始動させることができる。
【0004】ところが、無電極放電ランプ1の内部に複
数のヨウ化物やナトリウムと水銀蒸気とを封入し、管壁
負荷が大きく、点灯安定時には水銀蒸気圧が100To
rr以上の高い放電ランプ(電極のある通常の放電ラン
プでは高圧水銀放電ランプ(いわゆるHIDランプ)に
相当する)では、始動時における駆動コイル2の両端電
圧は数kVという高い電圧が必要になり、高周波電源3
が非常に大型化してしまうので、始動補助手段を設けて
始動を補助するようにしている。この始動補助手段は、
上記放電ギャップ14と直流高圧電源16等から構成さ
れており、始動時において、駆動コイル2に高周波のパ
ルス電流を流すことにより駆動コイル2の両端間に高電
圧を発生させると同時に、直流高圧電源16より放電ギ
ャップ14に直流の高電圧を供給して放電させ、放電ギ
ャップ14から放射される紫外線及び可視光線を無電極
放電ランプ1に照射して無電極放電ランプ1の始動を補
助している。
【0005】また、図7は他の従来例を示すもので、無
電極放電ランプ1の外周に巻回された駆動コイル2の両
端に整合回路4を介して高周波電源3を接続し、無電極
放電ランプ1の近傍に配設された単極の始動電極17に
始動補助装置18より高圧パルスを印加し、無電極放電
ランプ1に高圧パルスによる高電圧を印加するようにし
ている。すなわち、始動時において、高周波電源3より
駆動コイル2に高周波電流を供給すると同時に、上記始
動電極17に始動補助装置18より高圧パルスを与える
ことにより無電極放電ランプ1の始動を補助している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記前者の
従来構成では、無電極放電ランプ1の始動時に駆動コイ
ル2の両端に高電圧が印加されるため、駆動コイル2の
両端に接続された回路素子、例えば整合回路4を構成す
る回路素子などにも通常動作させるのに必要な耐圧以上
のものを使用しなければならず、コストアップにつなが
るという問題があった。また、始動補助手段として放電
ギャップ14を無電極放電ランプ1の近傍に配置させる
ため、構造が複雑になるという問題があった。
【0007】また、上記後者の従来構成では、無電極放
電ランプ1が、例えば内部に金属ヨウ化物等を封入した
いわゆる高輝度放電ランプ(HIDランプ)に相当する
場合に、消灯した直後のように無電極放電ランプ1の内
部蒸気圧が高い状態での再始動は、内部蒸気圧が低い状
態からの始動に比べて非常に困難になり、始動電極17
から印加される高圧パルスによる高電圧では再始動でき
ない場合があるという問題があった。
【0008】一方、無電極放電ランプ1が上記高輝度放
電ランプに相当する場合には、点灯時においてはその表
面温度が数100℃にも達し、無電極放電ランプ1の外
周に巻回された駆動コイル2にもその熱が伝導されて無
電極放電ランプ1が冷却されてしまうために光束が減少
してしまう。そこで、図8に示すように、希ガスや金属
蒸気等が封入された透光性を有する第1のバルブである
内管20aを透光性を有する第2のバルブである外管2
0bの内部に収納し、内管20aと外管20bとを石英
より形成された支持棒20cの両端に接合して無電極放
電ランプ20を構成し、外管20bの外から始動電極に
よる高電圧を内管20aに印加するようにしたものが提
案されている。なお、内管20aの外側面と外管20b
の内側面とに囲まれた空間は略真空としてある。しかし
ながら、希ガスや金属蒸気等が封入された内管20aの
周りは外管20bにて覆われているから、内管20aの
近傍に始動電極17を配置することができず、内管20
aに始動に充分な高圧パルスを印加するのが困難にな
り、無電極放電ランプ20が始動できない場合があると
いう問題があった。
【0009】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、コストアップや構成の複雑化を招くことなく
無電極放電ランプの始動性を向上させた無電極放電灯点
灯装置を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、希ガスや金属蒸気等の放電ガス
を透光性を有するバルブ内に封入し内部に電極を持たな
い無電極放電ランプと、無電極放電ランプに近接して配
設された駆動コイルと、駆動コイルに高周波電流を供給
する高周波電源と、無電極放電ランプの始動を補助する
始動補助手段とを備えた無電極放電灯点灯装置におい
て、無電極放電ランプの近傍に配設されて無電極放電ラ
ンプに高電圧を印加する一対の始動電極と、始動電極間
に高電圧を供給する高電圧発生部とで始動補助手段を構
成し、始動電極の一方を接地するとともに一対の始動電
極を放電が可能な距離だけ離間して配設したことを特徴
とする。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、駆動コイルの一端部を接地して始動電極としたこと
を特徴とする。請求項3の発明は、請求項1又は請求項
2の発明において、少なくとも1種類の金属ヨウ化物を
透光性を有するバルブ内に封入して無電極放電ランプを
構成したことを特徴とする。
【0012】請求項4の発明は、希ガスや金属蒸気等の
放電ガスが内部に封入された透光性を有する第1のバル
ブを透光性を有する第2のバルブ内部に収納して成る無
電極放電ランプと、第2のバルブの外側において第1の
バルブに近接して配設された駆動コイルと、駆動コイル
に高周波電流を供給する高周波電源と、無電極放電ラン
プの始動を補助する始動補助手段とを備えた無電極放電
灯点灯装置において、無電極放電ランプを構成する第1
のバルブと第2のバルブとをパイプ状の支持棒の両端に
接合し、この支持棒内に一端が挿通されて第1のバルブ
に近接して配置され第1のバルブに高電圧を印加する始
動電極と、始動電極に高電圧を供給する高電圧発生部と
で始動補助手段を構成したことを特徴とする。
【0013】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、少なくとも1種類の金属ヨウ化物を第1のバルブ内
に封入して無電極放電ランプを構成したことを特徴とす
る。請求項6の発明は、請求項4又は請求項5の発明に
おいて、第2のバルブの内部であって第2のバルブの内
側面と第1のバルブの外側面とに囲まれた空間を略真空
としたことを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1の発明の構成では、無電極放電ランプ
の近傍に配設されて無電極放電ランプに高電圧を印加す
る一対の始動電極と、始動電極間に高電圧を供給する高
電圧発生部とで始動補助手段を構成し、始動電極の一方
を接地するとともに一対の始動電極を放電が可能な距離
だけ離間して配設したので、無電極放電ランプには始動
電極から高電圧が印加されるとともに、一対の始動電極
間に生じる放電により紫外線及び可視光線が照射される
から、これらの高電圧と、紫外線及び可視光線により無
電極放電ランプの始動が助けられることになる。その結
果、始動時において駆動コイルの両端に印加される電圧
を低下させることができ、また、従来構成のように放電
ギャップを無電極放電ランプの近傍に配置するのに比較
して構造が複雑になることがなく、さらに、内部の金属
蒸気圧が高い状態での再始動も容易になる。
【0015】請求項2の発明の構成では、駆動コイルの
一端部を接地して始動電極としたので、駆動コイルを始
動電極に兼用して構造をより簡素化することができる。
請求項3の発明の構成では、少なくとも1種類の金属ヨ
ウ化物を透光性を有するバルブ内に封入して無電極放電
ランプを構成したので、いわゆる高輝度放電ランプにお
ける始動性を向上させることができる。
【0016】請求項4の発明の構成では、無電極放電ラ
ンプを構成する第1のバルブと第2のバルブとをパイプ
状の支持棒の両端に接合し、この支持棒内に一端が挿通
されて第1のバルブに近接して配置され第1のバルブに
高電圧を印加する始動電極と、始動電極に高電圧を供給
する高電圧発生部とで始動補助手段を構成したので、第
1のバルブを第2のバルブ内に収納した無電極放電ラン
プにおいて、第1のバルブに始動に充分な高圧パルスを
始動電極から印加することができ、無電極放電ランプの
始動を容易にして、始動性の向上を図ることができる。
【0017】請求項5の発明の構成では、少なくとも1
種類の金属ヨウ化物を第1のバルブ内に封入して無電極
放電ランプを構成したので、いわゆる高輝度放電ランプ
における始動性を向上させることができる。請求項6の
発明の構成では、第2のバルブの内部であって第2のバ
ルブの内側面と第1のバルブの外側面とに囲まれた空間
を略真空としたので、駆動コイルから第1のバルブへの
高周波電磁界の印加の効率を向上させることができる。
【0018】
【実施例】
(実施例1)図1は本実施例における無電極放電灯点灯
装置の概略回路構成図である。図1に示すように、この
無電極放電灯点灯装置は無電極放電ランプ1と、無電極
放電ランプ1の外周に巻回され近接して配設された駆動
コイル2と、駆動コイル2に供給する高周波電流を発生
させる高周波電源3と、駆動コイル2と高周波電源3を
インピーダンスマッチングさせるための整合回路4によ
り構成されている点は図7に示した従来構成と共通であ
る。図7に示した従来構成に対して本実施例の無電極放
電灯点灯装置では、無電極放電ランプ1に近接して一対
の始動電極51,52 を両始動電極51 ,52 の先端間
を離間してギャップを設けるとともに、一方の始動電極
2 を接地し、高電圧発生部たる始動補助装置6から各
始動電極51 ,52 に高電圧を供給するようにしてい
る。ここで、一対の始動電極51 ,52 間のギャップ
は、絶縁距離が最も短く、且つ無電極放電ランプ1の始
動に充分な電圧が生じる程度の距離に設定してある。
【0019】高周波電源3は、直流電源DC,水晶振動
子7及びトランジスタQ1 を有する水晶発振回路部31
と、トランジスタQ2 及びインダクタLを有して水晶発
振回路部31 の出力を増幅する増幅回路部32 とから成
り、整合回路4を介して駆動コイル2に高周波電流を供
給している。整合回路4は2つのコンデンサC2 ,C3
を直並列に接続して成り、高周波電源3の出力インピー
ダンスと駆動コイル2の入力インピーダンスとを整合さ
せて、高周波電源3から駆動コイル2への高周波電流の
供給が効率よく行えるようにしている。
【0020】また、始動補助装置6は、高電圧を発生す
る直流電源6aの両端に抵抗R1 を介してコンデンサC
4 が接続してあり、コンデンサC4 の両端を出力端と
し、その出力端に一対の始動電極51 ,52 が接続さ
れ、一方の始動電極52 が接続された直流電源6aの負
極側が接地してある。次に、本実施例の無電極放電灯点
灯装置における始動過程について説明する。始動補助装
置6においては、直流電源6aにより充電されるコンデ
ンサC4 の両端電圧が、一対の始動電極51 ,52 の先
端間で放電が生じる所定の電圧を越えるとコンデンサC
4 の充電電荷が放電され、始動電極51 ,52 の先端間
に放電が生じる。コンデンサC4 の電荷が放電されれば
再び直流電源6aによって充電されるから、始動補助装
置6からは高圧パルスが始動電極51 ,52 に供給され
ることになる。そして、無電極放電ランプ1には、一対
の始動電極51 ,52 より上記高圧パルスによる高電圧
が印加されるとともに、始動電極51 ,52 の先端間の
放電により生じる紫外線及び可視光線が照射されるの
で、上記高電圧と、紫外線及び可視光線によって無電極
放電ランプ1の内部の希ガスや金属蒸気等の絶縁破壊が
生じ、これをきっかけに、始動補助装置6からの高電圧
の供給と同期して駆動コイル2より供給されていた高周
波電力により無電極放電ランプ1が始動し点灯する。
【0021】上記構成によれば、無電極放電ランプ1に
近接して配設した一対の始動電極5 1 ,52 から高電圧
を無電極放電ランプ1に印加するとともに、一対の始動
電極51 ,52 の先端間にギャップを設け、始動補助装
置6から供給される高圧パルスによって始動電極51
2 の先端間に放電を生じさせ、この放電により発生す
る紫外線及び可視光線を無電極放電ランプ1に照射する
ようにしたから、従来構成のように、紫外線及び可視光
線のみ、あるいは始動電極5からの高電圧のみを単独で
無電極放電ランプ1に供給する構成に比較して、始動性
を向上させることができ、一般に始動が困難な無電極放
電ランプ1の寿命末期や再始動時にも充分な始動性を確
保することができる。なお、本実施例においては、一対
の始動電極51 ,52 をその先端間のギャップを他の部
分間の距離よりも短くすることによって上記先端間にて
放電を生じさせているが、図2に示すように、一対の始
動電極51 ,52 の先端部以外を絶縁性被膜8によって
覆うようにしてもよい。
【0022】(実施例2)図3は本実施例における無電
極放電灯点灯装置の概略構成を示す図である。図3に示
すように、この無電極放電灯点灯装置の基本構成は実施
例1のものとほぼ共通するものであるが、本実施例にお
いては、接地側の始動電極52 を駆動コイル2の一部に
て兼用している点に特徴がある。すなわち、無電極放電
ランプ1の外周に巻回された駆動コイル2の一端を接地
し、この接地側の駆動コイル2の端部と所定のギャップ
を設けて無電極放電ランプ1の近傍に単極の始動電極5
を配設し、この始動電極5に始動補助装置6から高圧パ
ルスを供給するようにしている。
【0023】上記構成によれば、単極の始動電極5から
高電圧が無電極放電ランプ1に印加されるとともに、駆
動コイル2の接地された側の端部と始動電極5の先端と
の間で高圧パルスによる放電が生じて紫外線及び可視光
線を無電極放電ランプ1に照射されるから、実施例1の
場合と同様に始動性を向上させることができ、しかも、
実施例1における接地側の始動電極52 を駆動コイル2
で兼用したため、構造を簡素化することができるもので
ある。
【0024】なお、上記実施例1及び実施例2において
は、始動補助装置6から供給される高圧パルスによる高
電圧は、一対の始動電極51 ,52 間あるいは始動電極
1と接地された駆動コイル2の端部との間にのみ印加
され、駆動コイル2の両端に接続されている整合回路4
や高周波電源3には上記高電圧が印加されることがな
い。よって、無電極放電ランプ1の始動時においても整
合回路4や高周波電源3には必要以上の高電圧が印加さ
れるのを避けることができるので、整合回路4や高周波
電源3を構成する回路素子に必要以上に高い耐圧のもの
を用いる必要がなく、高周波電源3が大型化したり、コ
ストアップしたりせずに、始動性を向上させることがで
きる。また、無電極放電ランプ1の内部に金属ヨウ化物
を封入して、無電極放電ランプ1を高輝度放電ランプ
(いわゆるHIDランプ)とした場合にも、無電極放電
ランプ1内部の水銀蒸気圧が比較的高い状態からでも再
始動することが可能となり、使い勝手を向上させること
ができる。
【0025】(実施例3)図4は本実施例における無電
極放電灯点灯装置の概略構成を示す図である。この無電
極放電灯点灯装置は、実施例1及び実施例2と基本的な
構成を共通とする。本実施例は、内管10aと外管10
bとから成る無電極放電ランプ10の構造に特徴を有す
るものである。
【0026】図5は本実施例における無電極放電ランプ
10の平面断面図を示すものである。図5に示すよう
に、石英ガラスにより略球形に形成された第1のバルブ
である内管10aの内部に希ガスや金属蒸気等の放電ガ
スを封入し、この内管10aを同じく石英ガラスにより
円筒状に形成された第2のバルブである外管10bの内
部に収納し、外管10bの一端面より内部側へ突設した
石英ガラス製のパイプ状の支持棒10cの先端部分を内
管10aの外側面に接合して、この支持棒10cにより
内管10aを支持して無電極放電ランプ10が構成され
ている。ここで、支持棒10cの外管10b側の端部周
面が外管10bと接合されて支持棒10cが外管10b
に突設されており、外管10bと接合された支持棒10
cの一端部が外側に開口させてある。すなわち、内管1
0aは支持棒10c内部の空洞を通して外管10bの外
部と連通させてある。
【0027】また、図4に示すように、上記無電極放電
ランプ10の外管10bの周囲の内管10a近傍に駆動
コイル2を巻回し、駆動コイル2の両端を少なくとも高
周波電源3や整合回路4を含む点灯回路11に接続して
ある。さらに、本実施例においては、上記支持棒10c
の空洞に始動電極5を挿通して始動電極5を内管10a
に近接して配置してある。そして、点灯回路11を函体
12に収納し、函体12の上部に無電極放電ランプ10
を載置して無電極放電灯点灯装置が構成されている。
【0028】上記構成によれば、パイプ状に形成した支
持棒10cによって内管10aを支持し、支持棒10c
の空洞に始動電極5を挿通するようにしたので、内管1
0aと外管10bとから成る2重構造の無電極放電ラン
プ10においても、始動電極5を内管10aに近接して
配置することができるようになり、内管10aに対して
始動に充分な高い電圧の高圧パルスを印加することがで
き、上記2重構造の無電極放電ランプ10における始動
性を向上させることができる。また、始動電極5が支持
棒10cの内部に収められて一体となるから、外観上の
見栄えが良くなるという利点がある。さらに、本実施例
のように点灯回路11を函体12内に収納し、無電極放
電ランプ10を支持棒10cの一端側を函体12に近接
させるようにして函体12の上部に載置すれば、始動電
極5が函体12の外部から見えることがなく、非常にす
っきりとした構成となり、外観上の見栄えを良くするこ
とができるという利点がある。なお、本実施例において
は、外管10bの内側面と内管10aの外側面とに囲ま
れた空間を略真空としており、これにより外管10bの
外周に巻回された駆動コイル2から内管10aへの高周
波電磁界の印加の効率を向上させることができる。
【0029】
【発明の効果】請求項1の発明は、希ガスや金属蒸気等
の放電ガスを透光性を有するバルブ内に封入し内部に電
極を持たない無電極放電ランプと、無電極放電ランプに
近接して配設された駆動コイルと、駆動コイルに高周波
電流を供給する高周波電源と、無電極放電ランプの始動
を補助する始動補助手段とを備えた無電極放電灯点灯装
置において、無電極放電ランプの近傍に配設されて無電
極放電ランプに高電圧を印加する一対の始動電極と、始
動電極間に高電圧を供給する高電圧発生部とで始動補助
手段を構成し、始動電極の一方を接地するとともに一対
の始動電極を放電が可能な距離だけ離間して配設したの
で、無電極放電ランプには始動電極から高電圧が印加さ
れるとともに、一対の始動電極間に生じる放電により紫
外線及び可視光線が照射されるから、これらの高電圧
と、紫外線及び可視光線により無電極放電ランプの始動
が助けられ、その結果、始動時において駆動コイルの両
端に印加される電圧を低下させることができ、また、放
電ギャップ14を無電極放電ランプの近傍に配置するの
に比較して構造が複雑になることがなく、さらに、内部
の金属蒸気圧が高い状態での再始動も容易になるという
効果がある。
【0030】請求項2の発明は、駆動コイルの一端部を
接地して始動電極としたので、駆動コイルを始動電極に
兼用して構造をより簡素化することができるという効果
がある。請求項3の発明は、少なくとも1種類の金属ヨ
ウ化物を透光性を有するバルブ内に封入して無電極放電
ランプを構成したので、いわゆる高輝度放電ランプにお
ける始動性を向上させることができるという効果があ
る。
【0031】請求項4の発明は、希ガスや金属蒸気等の
放電ガスが内部に封入された透光性を有する第1のバル
ブを透光性を有する第2のバルブ内部に収納して成る無
電極放電ランプと、第2のバルブの外側において第1の
バルブに近接して配設された駆動コイルと、駆動コイル
に高周波電流を供給する高周波電源と、無電極放電ラン
プの始動を補助する始動補助手段とを備えた無電極放電
灯点灯装置において、無電極放電ランプを構成する第1
のバルブと第2のバルブとをパイプ状の支持棒の両端に
接合し、この支持棒内に一端が挿通されて第1のバルブ
に近接して配置され第1のバルブに高電圧を印加する始
動電極と、始動電極に高電圧を供給する高電圧発生部と
で始動補助手段を構成したので、第1のバルブを第2の
バルブ内に収納した無電極放電ランプにおいて、第1の
バルブに始動に充分な高圧パルスを始動電極から印加す
ることができ、無電極放電ランプの始動を容易にして、
始動性の向上を図ることができるという効果がある。
【0032】請求項5の発明は、少なくとも1種類の金
属ヨウ化物を第1のバルブ内に封入して無電極放電ラン
プを構成したので、いわゆる高輝度放電ランプにおける
始動性を向上させることができるという効果がある。請
求項6の発明は、第2のバルブの内部であって第2のバ
ルブの内側面と第1のバルブの外側面とに囲まれた空間
を略真空としたので、駆動コイルから第1のバルブへの
高周波電磁界の印加の効率を向上させることができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す概略回路構成図である。
【図2】同上の要部を示す概略構成図である。
【図3】実施例2を示す概略ブロック図である。
【図4】実施例3を示す概略構成図である。
【図5】同上の無電極放電ランプを示す平面断面図であ
る。
【図6】従来例を示す概略ブロック図である。
【図7】他の従来例を示す概略ブロック図である。
【図8】さらに別の従来例における無電極放電ランプを
示す平面断面図である。
【符号の説明】
1 無電極放電ランプ 2 駆動コイル 3 高周波電源 4 整合回路 51 ,52 始動電極 6 始動補助装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希ガスや金属蒸気等の放電ガスを透光性
    を有するバルブ内に封入し内部に電極を持たない無電極
    放電ランプと、無電極放電ランプに近接して配設された
    駆動コイルと、駆動コイルに高周波電流を供給する高周
    波電源と、無電極放電ランプの始動を補助する始動補助
    手段とを備えた無電極放電灯点灯装置において、無電極
    放電ランプの近傍に配設されて無電極放電ランプに高電
    圧を印加する一対の始動電極と、始動電極間に高電圧を
    供給する高電圧発生部とで始動補助手段を構成し、始動
    電極の一方を接地するとともに一対の始動電極を放電が
    可能な距離だけ離間して配設したことを特徴とする無電
    極放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 駆動コイルの一端部を接地して始動電極
    としたことを特徴とする請求項1記載の無電極放電灯点
    灯装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも1種類の金属ヨウ化物を透光
    性を有するバルブ内に封入して無電極放電ランプを構成
    したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の無電
    極放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 希ガスや金属蒸気等の放電ガスが内部に
    封入された透光性を有する第1のバルブを透光性を有す
    る第2のバルブ内部に収納して成る無電極放電ランプ
    と、第2のバルブの外側において第1のバルブに近接し
    て配設された駆動コイルと、駆動コイルに高周波電流を
    供給する高周波電源と、無電極放電ランプの始動を補助
    する始動補助手段とを備えた無電極放電灯点灯装置にお
    いて、無電極放電ランプを構成する第1のバルブと第2
    のバルブとをパイプ状の支持棒の両端に接合し、この支
    持棒内に一端が挿通されて第1のバルブに近接して配置
    され第1のバルブに高電圧を印加する始動電極と、始動
    電極に高電圧を供給する高電圧発生部とで始動補助手段
    を構成したことを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも1種類の金属ヨウ化物を第1
    のバルブ内に封入して無電極放電ランプを構成したこと
    を特徴とする請求項4記載の無電極放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 第2のバルブの内部であって第2のバル
    ブの内側面と第1のバルブの外側面とに囲まれた空間を
    略真空としたことを特徴とする請求項4又は請求項5記
    載の無電極放電灯点灯装置。
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