JPH0855071A - サーバ装置 - Google Patents

サーバ装置

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JPH0855071A
JPH0855071A JP6185955A JP18595594A JPH0855071A JP H0855071 A JPH0855071 A JP H0855071A JP 6185955 A JP6185955 A JP 6185955A JP 18595594 A JP18595594 A JP 18595594A JP H0855071 A JPH0855071 A JP H0855071A
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Japan
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Application number
JP6185955A
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English (en)
Inventor
Yukiko Ito
由起子 伊藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/316,514 priority patent/US5610841A/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価、かつ処理時間の揺らぎを小さくするこ
とができるサーバ装置を提供することである。 【構成】 処理順序制御装置13のタグ付与部1309
は、所定の場合、キュー1306,1307,1308
に格納する要求にタグを付与する。タグ付き要求数記憶
部1303,1304,1305は、各キュー130
6,1307,1308に格納されたタグ付の要求の数
をそれぞれ記憶する。先頭要求記憶部1310は、各読
出処理部100,110,120が読み出した情報に対
応する各キューの先頭の要求をそれぞれ記憶する。選択
指示部1311は、先頭要求記憶部1310に記憶され
た各要求中のいずれか1つを所定の順序で参照し、各キ
ューのキュー長と、タグ付き要求数とに基づいて、先頭
要求記憶部1310に記憶された各要求中のいずれか1
つを選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーバ装置に関し、よ
り特定的には、情報をそれぞれ格納する2以上の情報記
憶装置と、当該情報をそれぞれ読み出すための要求を順
次受け付ける要求処理順序制御装置とを相互に通信可能
に接続し、当該各要求に対応する情報を当該各情報記憶
装置から要求先に順次転送するサーバ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、動画像のデジタル化により、ビデ
オサーバが開発され、見たいときにみたい映像をみるこ
とができるビデオオンデマンドサービスの実現が検討さ
れつつある。ビデオオンデマンドサービスでは、複数の
ユーザの要求に対して、ビデオサーバのサーバ装置に設
けられたハードディスク装置、CD装置、ビデオテープ
装置等の複数の情報記憶装置に格納された動画情報を転
送するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数の
ユーザから短時間の間に多数の要求が特定の情報記憶装
置に集中し、他の情報記憶装置に対する要求が少ない場
合がある。この場合、各情報記憶装置は、これらの要求
に対応する情報が競合しないように1つずつしか転送す
ることができない。他の情報記憶装置に対する要求が特
定の情報記憶装置より先にきた場合、特定の情報記憶装
置から各要求に対応する情報を転送しおえる大幅に遅れ
る。一方、特定の情報記憶装置に対する要求が他の情報
記憶装置より先にきた場合、他の情報記憶装置から各要
求に対応する情報を転送しおえるまでには大幅に遅れを
生じる。このため、従来のサーバ装置では、サーバ装置
に要求が到着してから、各情報記憶装置から各要求に対
応する情報を転送できるまで時間が他の要求に対応する
情報の転送待ちのために長くなる処理時間の揺らぎの問
題があった。
【0004】ここで、情報に実時間性の高いものと実時
間性の低いものとがある場合、実時間性の高い情報に対
応する要求を優先させ、処理時間の揺らぎを小さくする
ことが考えられる。しかしながら、サーバ装置では、実
時間性の高い情報を主として取り扱うため、優先度をつ
けるのは妥当でない。しかも、優先度をつけても、優先
度の高い要求が集中した場合、処理時間の揺らぎが発生
してしまう。
【0005】また、各情報記憶装置の転送能力を大きく
して、処理時間の揺らぎを小さくすることが考えられ
る。しかしながら、各情報記憶装置の転送能力を大きく
すると、各情報記憶装置が飛躍的に高価になるため、コ
スト面で問題が生じる。
【0006】本発明は、上述の技術的課題を解決し、安
価、かつ処理時間の揺らぎを小さくすることができるサ
ーバ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
情報をそれぞれ格納する2以上の情報記憶装置と、当該
情報をそれぞれ読み出すための要求を順次受け付ける要
求処理順序制御装置とを相互に通信可能に接続し、当該
各要求に対応する情報を当該各情報記憶装置から要求先
に順次転送するサーバ装置であって、処理順序制御装置
は、対応する各情報記憶装置宛の要求を順次格納する複
数のキュー、各キューに格納された要求の数を表すキュ
ー長が所定の権利授与しきい値以上の場合、当該キュー
に格納する要求にタグを付与するタグ付与部、および各
情報記憶装置にそれぞれ対応し、各キューに格納された
タグ付の要求の数をそれぞれ記憶する複数のタグ付き要
求数記憶部を備え、各情報記憶装置は、対応するキュー
に格納された先頭の要求に対応する情報を読み出す情報
読出処理部をそれぞれ備え、処理順序制御装置は、さら
に各情報読出処理部によって処理された各キューの先頭
の要求をそれぞれ記憶する先頭要求記憶部、および先頭
要求記憶部に記憶された各要求中のいずれか1つを所定
の順序で参照し、各キューのキュー長と、当該キューに
対応するタグ付き要求数記憶部のタグ付き要求数とに基
づいて、先頭要求記憶部に記憶された要求の中からいず
れか1つを選択する選択指示部を備え、各情報記憶装置
は、さらに選択指示部が選択した要求に対応する情報を
要求の発生先に転送する情報転送手段を備える。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
ものにおいて、処理順序制御装置は、さらに選択指示部
が最初に参照した先頭要求以外の他の先頭要求を選択し
た場合、当該最初に参照した先頭要求に対応するキュー
にそのキュー長を増加させるダミー要求を格納するダミ
ー要求格納部を備える。
【0009】請求項3に係る発明は、請求項1に記載の
ものにおいて、処理順序制御装置は、さらに各情報読出
処理部およびキューに対応し、対応するキューに要求が
格納されるごとに当該要求に対応する情報の転送処理に
要する処理時間を算出し、当該処理時間の合計値を遅延
値として保持するとともに、選択指示部が最初に参照し
た先頭要求以外の他の先頭要求を選択した場合、当該遅
延値に最初の先頭要求に対応する情報の転送処理を行わ
なかったことによって生じる処理待ち時間を加える複数
の遅延値保持部を備える。
【0010】請求項4に係る発明は、請求項2に記載の
ものにおいて、選択指示部は、最初に参照した要求に対
応するタグ付き要求数記憶部のタグ付き要求数が「0」
以外の場合、最初に参照した要求に対応するタグ付き要
求数記憶部のタグ付き要求数が「0」で、かつ最初に参
照した要求に対応するキューのキュー長が予め設定され
た権利譲渡しきい値以上の場合、最初に参照した要求に
対応するタグ付き要求数記憶部のタグ付き要求数が
「0」で、かつ最初に参照した要求に対応するキューの
キュー長が権利譲渡しきい値未満であり、さらに最初に
参照した要求以外の他の要求に対応するキューのキュー
長が「0」の場合、または最初に参照した要求に対応す
るタグ付き要求数記憶部のタグ付き要求数が「0」で、
かつ最初に参照した要求に対応するキューのキュー長が
権利譲渡しきい値未満であり、さらに最初に参照した要
求以外の他の要求に対応するタグ付き要求数記憶部のタ
グ付き要求数が「0」の場合、当該最初に参照した要求
を選択する。
【0011】請求項5に係る発明は、請求項3に記載の
ものにおいて、選択指示部は、最初に参照した要求に対
応するタグ付き要求数記憶部のタグ付き要求数が「0」
以外の場合、最初に参照した要求に対応するタグ付き要
求数記憶部のタグ付き要求数が「0」で、かつ最初に参
照した要求に対応する遅延値保持部の遅延値が予め設定
された権利譲渡しきい値以上の場合、最初に参照した要
求に対応するタグ付き要求数記憶部のタグ付き要求数が
「0」で、かつ最初に参照した要求に対応する遅延値保
持部の遅延値が権利譲渡しきい値未満であり、さらに最
初に参照した要求以外の他の要求に対応するタグ付き要
求数記憶部のタグ付き要求数が「0」の場合、または最
初に参照した要求に対応するタグ付き要求数記憶部のタ
グ付き要求数が「0」で、かつ最初に参照した要求に対
応する遅延値保持部の遅延値が権利譲渡しきい値未満で
あり、さらに最初に参照した要求以外の他の要求に対応
するタグ付き要求数記憶部のタグ付き要求数が「0」の
場合、当該最初に参照した要求を選択する。
【0012】請求項6に係る発明は、請求項2または3
に記載のものにおいて、選択指示部は、先頭情報記憶部
に記憶された各要求を、処理順序制御装置に到着した順
序に従って参照する。
【0013】請求項7に係る発明は、請求項2または3
に記載のものにおいて、選択指示部は、最初に参照した
要求以外の他の要求を、タグ付き要求数記憶部のタグ付
の要求数の大きい順序に従って選択する。
【0014】請求項8に係る発明は、請求項2または3
に記載のものにおいて、選択指示部は、最初に参照した
要求以外の他の要求を、ランダムに選択する。
【0015】請求項9に係る発明は、請求項2または3
に記載のものにおいて、選択指示部は、最初に参照した
要求以外の他の要求を、参照していない時間の長い順序
に従って選択する。
【0016】請求項10に係る発明は、請求項2または
3に記載のものにおいて、各情報記憶装置と要求処理順
序制御装置とを相互に通信可能に接続するバスを備え
る。
【0017】
【作用】請求項1に係る発明においては、処理順序制御
装置の複数のキューは、対応する各情報記憶装置宛の要
求を順次格納する。タグ付与部は、各キューに格納され
た要求の数を表すキュー長が所定の権利授与しきい値以
上の場合、当該キューに格納する要求にタグを付与す
る。複数のタグ付き要求数記憶部は、各情報記憶装置に
それぞれ対応し、各キューに格納されたタグ付の要求の
数をそれぞれ記憶する。各情報記憶装置の情報読出処理
部は、対応するキューに格納された先頭の要求に対応す
る情報を読み出す。処理順序制御装置の先頭要求記憶部
は、各情報読出処理部によって処理された各キューの先
頭の要求をそれぞれ記憶する。選択指示部は、先頭要求
記憶部に記憶された各要求中のいずれか1つを所定の順
序で参照し、各キューのキュー長と、当該キューに対応
するタグ付き要求数記憶部のタグ付き要求数とに基づい
て、先頭要求記憶部に記憶された要求の中からいずれか
1つを選択する。各情報記憶装置の情報転送手段は、選
択指示部が選択した要求に対応する情報を要求の発生先
に転送する。この結果、要求の待ち数または待ち時間の
多い転送処理を、要求の待ち数または待ち時間の少ない
転送処理よりも優先して行わせることができ、要求に対
応する情報の転送時間の最大値を相対的に短縮すること
ができる。また、転送能力の大きい情報記憶装置を使用
する必要がなくなる。
【0018】請求項2に係る発明においては、処理順序
制御装置のダミー要求格納部は、選択指示部が最初に参
照した先頭要求以外の他の先頭要求を選択した場合、当
該最初に参照した先頭要求に対応するキューにそのキュ
ー長を増加させるダミー要求を格納する。この結果、最
初に参照した先頭要求の待ち数が増加し、先頭要求に対
応する情報の転送時間の最大値を相対的かつ確実に短縮
することができる。
【0019】請求項3に係る発明においては、処理順序
制御装置の複数の遅延値保持部は、各情報読出処理部お
よびキューに対応し、対応するキューに要求が格納され
るごとに当該要求に対応する情報の転送処理に要する処
理時間を算出し、当該処理時間の合計値を遅延値として
保持するとともに、選択指示部が最初に参照した先頭要
求以外の他の先頭要求を選択した場合、当該遅延値に最
初の先頭要求に対応する情報の転送処理を行わなかった
ことによって生じる処理待ち時間を加える。この結果、
最初に参照した先頭要求の待ち時間が増加し、先頭要求
に対応する情報の転送時間の最大値を相対的かつ確実に
短縮することができる。
【0020】請求項4に係る発明においては、選択指示
部は、最初に参照した要求に対応するタグ付き要求数記
憶部のタグ付き要求数が「0」以外の場合、最初に参照
した要求に対応するタグ付き要求数記憶部のタグ付き要
求数が「0」で、かつ最初に参照した要求に対応するキ
ューのキュー長が予め設定された権利譲渡しきい値以上
の場合、最初に参照した要求に対応するタグ付き要求数
記憶部のタグ付き要求数が「0」で、かつ最初に参照し
た要求に対応するキューのキュー長が権利譲渡しきい値
未満であり、さらに最初に参照した要求以外の他の要求
に対応するキューのキュー長が「0」の場合、または最
初に参照した要求に対応するタグ付き要求数記憶部のタ
グ付き要求数が「0」で、かつ最初に参照した要求に対
応するキューのキュー長が権利譲渡しきい値未満であ
り、さらに最初に参照した要求以外の他の要求に対応す
るタグ付き要求数記憶部のタグ付き要求数が「0」の場
合、当該最初に参照した要求を選択する。この結果、先
頭要求に対応する情報の転送時間の最大値および最初に
参照した要求以外の他の要求に対応する情報の転送時間
の最大値を相対的かつ確実に短縮することができる。
【0021】請求項5に係る発明においては、選択指示
部は、最初に参照した要求に対応するタグ付き要求数記
憶部のタグ付き要求数が「0」以外の場合、最初に参照
した要求に対応するタグ付き要求数記憶部のタグ付き要
求数が「0」で、かつ最初に参照した要求に対応する遅
延値保持部の遅延値が権利譲渡しきい値以上の場合、最
初に参照した要求に対応するタグ付き要求数記憶部のタ
グ付き要求数が「0」で、かつ最初に参照した要求に対
応する遅延値保持部の遅延値が権利譲渡しきい値未満で
あり、さらに最初に参照した要求以外の他の要求に対応
するタグ付き要求数記憶部のタグ付き要求数が「0」の
場合、または最初に参照した要求に対応するタグ付き要
求数記憶部のタグ付き要求数が「0」で、かつ最初に参
照した要求に対応する遅延値保持部の遅延値が権利譲渡
しきい値未満であり、さらに最初に参照した要求以外の
他の要求に対応するタグ付き要求数記憶部のタグ付き要
求数が「0」の場合、当該最初に参照した要求を選択す
る。この結果、先頭要求に対応する情報の転送時間の最
大値および最初に参照した要求以外の他の要求に対応す
る情報の転送時間の最大値を相対的かつ確実に短縮する
ことができる。
【0022】請求項6に係る発明においては、選択指示
部は、先頭情報記憶部に記憶された各要求を、処理順序
制御装置に到着した順序に従って参照する。
【0023】請求項7に係る発明においては、選択指示
部は、最初に参照した要求以外の他の要求を、タグ付き
要求数記憶部のタグ付の要求数の大きい順序に従って選
択する。
【0024】請求項8に係る発明においては、選択指示
部は、最初に参照した要求以外の他の要求を、ランダム
に選択する。
【0025】請求項9に係る発明においては、選択指示
部は、最初に参照した要求以外の他の要求を、参照して
いない時間の長い順序に従って選択するよう構成されて
いる。
【0026】請求項10に係る発明においては、各情報
記憶装置と要求処理順序制御装置とを相互に通信可能に
接続するバスを備える。
【0027】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明の第1の実施例のサーバ装置の全
体構成を示すブロック図である。このサーバ装置は、ピ
デオサーバに用いられる。図1において、サーバ装置
は、複数の情報記憶装置(図示3つ)10,11,12
と、処理順序制御装置13と、要求送出装置14と、情
報記憶装置10,11,12、処理順序制御装置13お
よび要求送出装置14を相互に通信可能に接続するバス
15とを備える。
【0028】情報記憶装置10,11,12は、それぞ
れ、ハードディスク装置、CD装置、ビデオテープ装置
等により構成されており、要求送出装置14に転送すべ
き情報を予め格納している。処理順序制御装置13は、
情報記憶装置10,11,12およびバス15の制御を
行う。要求送出装置14は、情報要求を外部より受信
し、受信した要求を処理順序制御装置13に送出すると
ともに、情報記憶装置10,11,12より転送された
情報を外部に送出する。
【0029】処理順序制御装置13は、要求受信部13
01と、キュー長管理部1302と、各情報記憶装置1
0,11,12にそれぞれ対応するタグ付き要求数記憶
部1303,1304,1305と、各情報記憶装置1
0,11,12にそれぞれ対応するキュー1306,1
307,1308と、タグ付与部1309と、先頭要求
記憶部1310と、選択指示部1311と、ダミー要求
格納部1312と、情報転送処理部1313とを備え
る。
【0030】情報記憶装置10,11,12は、自己宛
の要求に対応する情報を読出処理するための読出処理部
100,120,130と、読出処理済みの情報を転送
する情報転送手段(図示せず)とをそれぞれ備えてい
る。各情報記憶装置10,11,12の各読出処理部1
00,120,130は、処理順序制御装置13のキュ
ー1306,1307,1308に格納された先頭の要
求に対応する情報を読出処理する。
【0031】要求送出装置14に情報記憶装置10,1
1,12のいずれか宛の情報の転送の要求が外部からあ
った場合、要求送出装置14は、この要求をバス15を
介して処理順序制御装置13の要求受信部1301に送
信する。要求受信部1301は、要求を受信した場合、
受信した要求内の宛先から情報記憶装置10,11,1
2のいずれ宛のものか判別するとともに、各要求に受信
時刻を格納し、情報記憶装置10,11,12の宛先に
応じて要求をキュー1306,1307,1308にそ
れぞれ転送する。また、要求受信部1301は、要求を
受信した場合、情報記憶装置10,11,12の宛先に
応じてキュー1306,1307,1308に転送した
要求の数をキュー長管理部1302に通知する。
【0032】要求受信部1301から転送された情報記
憶装置10宛の要求は、キュー1306に格納される。
情報記憶装置11,12宛の要求は、キュー1307,
1308にそれぞれ格納される。各キュー1306,1
307,1308は、各情報記憶装置10,11,12
宛の要求を複数記憶する記憶領域が設けられている。ま
た、各キュー1307,1308には、格納した要求の
数を表す所定のキュー長に対して権利授与しきい値と、
権利授与しきい値より小さな値の権利譲渡しきい値とが
それぞれ設定されている。また、キュー1307,13
08は、要求を格納する場合、その後端から格納し、要
求を取り出す場合、その先端から取り出す。
【0033】キュー長管理部1302は、要求受信部1
301から転送された要求と、ダミー要求格納部131
2から転送されたダミー要求とを合わせた数、すなわち
キュー長を管理し、キュー長により要求受信部1301
から転送された要求にタグを付すか否か等を判断する。
キュー長管理部1302は、例えば要求受信部1301
から転送された要求がキュー1306に格納される場
合、キュー1306のキュー長を参照する。また、キュ
ー1306に要求を格納する場合において、キュー長が
権利授与しきい値以上のとき、キュー長管理部1302
は、要求にタグを付与することをタグ付与部1309に
対して指示する。指示があると、タグ付与部1309
は、キュー1306に格納する要求にタグを付与する。
なお、タグは、要求の領域に識別領域を新たに設け、そ
の識別領域の値をタグが付与されていない要求と区別で
きる値とすることによって付与される。
【0034】タグ付与部1309に指示したとき、キュ
ー長管理部1302は、タグ付き要求数記憶部1303
に記憶しているキュー1306に格納されたタグ付要求
の数を更新、すなわち「1」インクリメントする。な
お、キュー1306のキュー長が権利授与しきい値に達
していないときには、キュー長管理部1302は、タグ
付与部1309に対して指示は行なわない。このときに
は、キュー1306に格納される要求にタグが付与され
ることはなく、タグ付き要求数が更新されることもな
い。
【0035】また、キュー1306から要求が取り出さ
れた場合、情報記憶装置10からキュー長の減少の通知
を受け、キュー1306のキュー長の値を更新、すなわ
ち「1」デクリメントする。なお、キュー1307,1
308に要求が格納される場合も、キュー長管理部13
02は、同様にキュー長の管理、タグ付与の指示、タグ
付き要求数の更新をする。
【0036】図2は、要求に対応する情報を読み出す場
合および要求に対応する情報を転送する場合における情
報記憶装置10,11,12の状態遷移を示す図であ
る。図2において、各情報記憶装置10,11,12
は、必要となる情報が格納されている場所を検索し、情
報の読み出しを行っている「読出中状態」αと、情報の
検索および読み出しが終了し、かつ情報が転送されてい
ない「情報転送待ち状態」βと、情報を転送している
「情報転送中状態」γと、情報の読み出し場所検索も読
み出しも情報の転送も行っていない「空状態」δとの4
つの状態を有している。
【0037】各状態α〜δ間の遷移は、次のように行わ
れる。要求送出装置14が送出した「情報読出要求」
が、処理順序制御装置13を介して情報記憶装置10,
11,12に到着して、要求された情報の検索が開始さ
れると、「空状態」δから「読出中状態」αに遷移す
る。情報記憶装置10,11,12での情報の格納場所
の検索および情報の読み出しが完了すると、「読出中状
態」αから「情報転送待ち状態」βに遷移する。なお、
情報の読み出しが完了すると、情報記憶装置10,1
1,12は、処理順序制御装置13に対して情報転送待
ち状態となったことを通知する。処理順序制御装置13
が情報記憶装置10,11,12に対して発行する「情
報転送要求」を受け取ると、「情報転送待ち状態」βか
ら「情報転送中状態」γに遷移する。情報の転送が完了
すると、「情報転送中状態」γから「空状態」δに遷移
する。
【0038】各情報記憶装置10,11,12の読出処
理部100,110,120は、「空状態」δの場合、
各キュー1306,1307,1308から要求を取り
出し、キュー長の減少をキュー長管理部1302に対し
て通知するとともに、その要求に対応する情報の検索を
開始する。そして、情報の格納場所の検索および情報の
読み出しが完了すると、処理順序制御装置13の先頭要
求記憶部1310に対して情報転送待ち状態となったこ
とを通知する。なお、キュー1306,1307,13
08から取り出した要求がダミー要求であった場合、読
出処理部100,110,120は、このダミー要求を
破棄し、次の要求を取り出す。
【0039】図1において、処理順序制御装置13の先
頭要求記憶部1310は、情報転送処理部1313で情
報の転送処理を行うため、読出処理部100で情報の読
出処理が完了した要求と、読出処理部110で情報の読
出処理が完了した要求と、読出処理部120で情報の読
出処理が完了した要求とを記憶するための3つの記憶領
域(図示せず)を備えている。また、この記憶領域に
は、情報記憶装置10,11,12の状態が、情報転送
待ち状態であるか、その他の状態であるかを識別する識
別領域が設けられており、先頭要求記憶部1310は、
各情報記憶装置10,11,12からの通知に基づい
て、各情報記憶装置10,11,12の状態が情報転送
待ちであるか否かを管理する。
【0040】選択指示部1311は、先頭要求記憶部1
310に記憶している要求の参照を行い、キュー長管理
部1302が管理するキュー長と、タグ付き要求数記憶
部1303〜タグ付き要求数記憶部1305が保持して
いる値とに基づいて、情報転送処理部1313に記憶し
ている要求のいずれか1つを決定し、情報転送処理部1
313に決定した要求に対応する情報の転送処理を指示
する。
【0041】選択指示部1311は、先頭要求記憶部1
310に記憶されている要求の内、例えば要求受信部1
301に到着した順、すなわち要求受信部1301に最
先に到着したものを参照する。参照した要求が、読出処
理部100で処理されたものであった場合、選択指示部
1311は、タグ付き要求数記憶部1303を参照し、
タグ付要求数が「0」でない場合、選択指示部1311
は、読出処理部100で読出処理された要求に対応する
転送処理を情報転送処理部1313に対して、指示す
る。タグ付き要求数記憶部1303のタグ付要求数が
「0」の場合には、選択指示部1311は、キュー長管
理部1302より、キュー1306のキュー長を参照
し、キュー長が権利譲渡しきい値を越えている場合、読
出処理部100で読出処理された要求に対応する転送処
理を情報転送処理部1313に対して指示する。また、
キュー1306のキュー長が権利譲渡しきい値以下の場
合、選択指示部1311は、先頭要求記憶部1310に
読出処理部110およぴ読出処理部120で処理を行っ
た要求が存在するかどうかを確かめる。存在しない場合
には、選択指示部1311は、読出処理部100で読出
処理された要求に対応する転送処理を情報転送処理部1
313に対して指示する。
【0042】また、キュー1306のキュー長が権利譲
渡しきい値未満で、先頭要求記憶部1310に読出処理
部110および読出処理部120からの要求が記憶され
ていない場合、選択指示部1311は、読出処理部10
0で読出処理された要求に対応する転送処理を情報転送
処理部1313に対して指示する。
【0043】選択指示部1311は、タグ付き要求数記
憶部1303,1304,1305のタグ付き要求数を
比較することができる。読出処理部110およぴ読出処
理部120で処理を行った要求が先頭要求記憶部131
0に存在する場合において、タグ付き要求数記憶部13
04およびタグ付き要求数記憶部1305の値が「0」
でない場合、タグ付き要求数の大きい方を選択する。大
きい方が読出処理部110に対応している場合、選択指
示部1311は、先頭要求記憶部1310は、先頭要求
記憶部1310に記憶された読出処理部110からの要
求に決定し、読出処理部110で読出処理された要求に
対応する転送処理を情報転送処理部1313に対して指
示する。この逆の場合には、先頭要求記憶部1310
は、先頭要求記憶部1310に記憶された読出処理部1
20からの要求に決定し、読出処理部120で読出処理
された要求に対応する転送処理を情報転送処理部131
3に対して指示する。また、タグ付き要求数記憶部13
04,1305のいずれか一方の場合には、この一方に
決定し、読出処理部110または読出処理部120で読
出処理された要求に対応する転送処理を情報転送処理部
1313に対して指示する。この決定の場合には、選択
指示部1311は、キュー1306にダミー要求を格納
することをダミー要求格納部1312に対して指示す
る。
【0044】ダミー要求格納部1312は、選択指示部
1311の指示により、ダミー要求をキュー1306,
1307,1308に格納する。ここで、ダミー要求
は、読出処理部100,120,130、情報転送処理
部1313での処理は行わないが、各キュー1306,
1307,1308のキュー長が増加する意味を持って
いる。
【0045】なお、情報転送処理部1313に転送処理
の指示をおこなった要求にタグが付与されていた場合、
選択指示部1311は、転送処理したタグ付要求に対応
するタグ付き要求数記憶部が1303〜1305のいず
れであるかを判断し、このタグ付き要求数記憶部130
3〜タグ付き要求数記憶部1305のいずれかのタグ付
要求数を更新、すなわち「1」デクリメントする。
【0046】次いで、上記の動作の主要部をフローチャ
ートに基づいて説明する。図3は、要求受信時の動作を
示すフローチャートである。なお、情報記憶装置10宛
の要求を受信したものとして説明する。
【0047】まず、要求受信部1301は、情報記憶装
置10宛の要求を受信したか否か判断する(ステップS
100)。次いで、キュー長管理部1302は、要求が
格納されるキュー1306のキュー長が権利授与しきい
値を越えているか否か判断する(ステップS101)。
権利授与しきい値を越えている場合、タグ付与部130
9は、要求にタグを付与する(ステップS102)。次
いで、キュー長管理部1302は、タグ付き要求数記憶
部1303の値を更新、すなわちタグ数をインクリメン
トする(ステップS103)。次いで、要求受信部13
01は、キュー1306に要求を格納する(ステップS
104)。
【0048】ステップS101において、権利授与しき
い値を越えていない場合には、ステップS101からス
テップS104に進む。すなわち、この場合、キュー1
306に格納された要求には、タグが付されていない。
ステップS104が終わると、キュー長管理部1302
は、キュー1306のキュー長を更新、すなわちキュー
長を「1」インクリメントし(ステップS105)、ス
テップS100に戻る。
【0049】情報記憶装置11宛の要求を受信した場
合、および情報記憶装置12宛の要求を受信した場合
も、図3と同様の動作が実行され、情報記憶装置11,
12宛の要求がキュー1307,1308にそれぞれ格
納され、キュー1307,1308のキュー長がそれぞ
れ更新される。
【0050】図4は、要求に対応する情報の読出処理の
動作を示すフローチャートである。なお、この動作は、
図3の動作と独立に、マルチタスクに実行される。ま
た、読出処理部100が情報記憶装置10宛の要求を取
り出したものとして説明する。
【0051】まず、読出処理部100は、キュー130
6内に要求が有るか否か判断する(ステップS11
0)。なければ、要求が格納されるまでステップS11
0を繰り返す。要求があれば、読出処理部100は、キ
ュー1306から先頭の要求を取り出す(ステップS1
11)。要求が取り出されると、キュー長管理部130
2は、取り出したキュー1306のキュー長を更新、す
なわち、キュー長を「1」デクリメントする(ステップ
S112)。次いで、読出処理部100は、取り出した
要求がダミー要求か否か判断する(ステップS11
3)。ダミー要求である場合、読出処理部100は、こ
れを破棄し(ステップS114)、ステップS110に
戻る。すなわち、読出処理部100は、ダミー要求を実
行することはない。
【0052】ダミー要求でない場合、すなわちタグ付き
またはタグなし要求である場合、キュー長管理部130
2は、情報記憶装置10の読出処理部100で要求に対
応する情報の読出処理を指示する(ステップS11
5)。すなわち、読出処理部100に対して情報読出要
求が発行される。次いで、読出処理が完了するのを待つ
(ステップS116)。完了すると、先頭要求記憶部1
310は、読出が完了した情報に対応する要求を格納す
る(ステップS117)。
【0053】なお、読出処理部110,120が情報記
憶装置11,12宛の要求を取り出した場合も、図4と
同様の動作が実行され、読出処理部120,130が読
出処理した要求が先頭要求記憶部1310にそれぞれ格
納される。
【0054】図5は、要求に対応する情報の転送処理の
動作を示すフローチャートである。なお、この動作は、
図3,図4の動作と独立に、マルチタスクに実行され
る。まず、選択指示部1311は、先頭要求記憶部13
10内の要求を決められた順序、すなわち要求受信部1
301に到着した順序に従って参照する(ステップS1
20)。次いで、選択指示部1311は、この要求が読
出処理部100で読出処理された要求であるか否か判断
する(ステップS121)。読出処理部100で読出処
理された要求である場合、処理Aを実行し(ステップS
122)、ステップS120に戻る。読出処理部100
で読出処理された要求でない場合、選択指示部1311
は、この要求が読出処理部110で読出処理された要求
であるか否か判断する(ステップS123)。読出処理
部110で読出処理された要求である場合、処理Bを実
行し(ステップS124)、ステップS120に戻る。
読出処理部120で読出処理された要求である場合、処
理Cを実行し(ステップS124)、ステップS120
に戻る。
【0055】図6は、図5のステップS122の詳細な
動作を示すフローチャートである。先頭要求記憶部13
10内の参照した要求が読出処理部100で読出処理さ
れたものである場合、選択指示部1311は、まず、タ
グ付き要求数記憶部1303の値が「0」以外か否か、
すなわちキュー1306にタグ付き要求が存在している
か否か判断する(ステップS200)。
【0056】タグ付き要求が存在している場合、タグ付
き要求に対応する情報を転送するには、時間を要する。
このため、選択指示部1311は、先頭要求記憶部13
10内の読出処理部100で読出処理された要求を転送
処理することを情報転送処理部1313に指示する(ス
テップS201)。これにより、情報転送処理部131
3は情報記憶装置10の情報転送手段に対して転送要求
を発行し、情報転送手段は指示された情報を転送する。
次いで、選択指示部1311は、指示した要求がタグ付
きか否か判断する(ステップS202)。タグ付きの場
合、選択指示部1311は、転送処理時間を要する要求
の数が減ったため、タグ付き要求数記憶部1303の値
を更新、すなわち「1」デクリメントする(ステップS
203)。次いで、選択指示部1311は、情報転送処
理部1313での転送処理が完了するのを待つ(ステッ
プS204)。完了すると処理Aが終わりステップS1
20に戻る。これにより、要求受信部1301に最初に
到着した要求に対応する情報は、情報記憶装置10から
要求送出装置14に転送される。この結果、キュー13
06に格納された要求に対応する情報の転送時間の遅れ
を短くすることができる。
【0057】ステップS200においてタグ付き要求数
記憶部1303の値が「0」の場合、すなわちキュー1
306にタグ付き要求が存在していない場合、キュー1
306に格納された要求がまだ多数存在し、転送時間が
長くかかるか否かを調べるため、選択指示部1311
は、タグ付き要求数記憶部1303のキュー長が権利譲
渡しきい値を越えているか否か判断する(ステップS2
05)。越えている場合、選択指示部1311は、キュ
ー1306にまだ多数の要求が存在するため、ステップ
S205からステップS201に進む。この結果、先頭
要求記憶部1310内の読出処理部100で読出処理さ
れた要求に対応する情報の転送処理が行われ、キュー1
306に格納された要求に対応する情報の転送時間の遅
れを短くすることができる。
【0058】ステップS205において権利譲渡しきい
値以下の場合、選択指示部1311は、先頭要求記憶部
1310に他の読出処理部110,120で読出処理さ
れた要求が記憶されているか否か判断する(ステップS
206)。他の読出処理部110,120で読出処理さ
れた要求が記憶されていない場合、読出処理部100宛
の要求に対応する情報の転送処理を行うため、ステップ
S206からステップS201に進む。この結果、先頭
要求記憶部1310内の読出処理部100で処理された
要求に対応する情報の転送処理が行われ、キュー130
6に格納された要求に対応する情報の転送時間の遅れを
短くすることができる。
【0059】他の読出処理部110,120で読出処理
された要求が記憶されている場合、選択指示部1311
は、タグ付き要求数記憶部1304,1305の両方の
値が「0」以外か否か、すなわちキュー1307,13
08の両方にタグ付き要求が存在しているか否か判断す
る(ステップS207)。キュー1307,1308の
両方にタグ付き要求が存在している場合、転送処理に時
間を要する要求は、キュー1306には存在しないが、
キュー1307,1308には存在している。このキュ
ー1307,1308に存在している転送処理に時間を
要する要求の内、転送処理に時間を要する方の時間短縮
を図るため、選択指示部1311は、タグ付き要求数記
憶部1305よりタグ付き要求数記憶部1304の方が
値が大きいか否か判断する(ステップS208)。タグ
付き要求数記憶部1304の方が大きい場合、選択指示
部1311は、先頭要求記憶部1310内の読出処理部
110で読出処理された要求を転送処理することを情報
転送処理部1313に指示する(ステップS209)。
これにより、情報転送処理部1313は情報記憶装置1
1の情報転送手段に対して転送要求を発行し、情報転送
手段は指示された情報を転送する。
【0060】この場合には、読出処理部110で読出処
理された要求を読出処理部100で読出処理された要求
より優先させている。このため、ダミー要求格納部13
12は、選択指示部1311の指示に従って、キュー1
306にダミー要求を格納する(ステップS210)。
これにより、キュー1306のキュー長が増加する。こ
の結果、キュー1306に格納される要求に対応する情
報の転送時間の遅れを短くすることができる。
【0061】次いで、選択指示部1311は、指示した
要求がタグ付きか否か判断する(ステップS211)。
タグ付きの場合には、選択指示部1311は、タグ付き
要求数記憶部1304の値を更新、すなわち「1」デク
リメントし(ステップS212)、ステップS204に
進む。タグ付きでない場合、ステップS211からステ
ップS204に進む。
【0062】ステップS208において、タグ付き要求
数記憶部1305の方が大きい場合、選択指示部131
1は、先頭要求記憶部1310内の読出処理部120で
読出処理された要求を転送処理することを情報転送処理
部1313に指示する(ステップS213)。これによ
り、情報転送処理部1313は情報記憶装置12の情報
転送手段に対して転送要求を発行し、情報転送手段は指
示された情報を転送する。この場合においても、読出処
理部120で読出処理された要求を読出処理部100で
読出処理された要求より優先させている。このため、ダ
ミー要求格納部1312は、選択指示部1311の指示
に従って、キュー1306にダミー要求を格納する(ス
テップS214)。これにより、キュー1306のキュ
ー長が増加する。この結果、キュー1306に格納され
る要求に対応する情報の転送時間の遅れを短くすること
ができる。
【0063】次いで、選択指示部1311は、指示した
要求がタグ付きか否か判断する(ステップS211)。
タグ付きの場合には、選択指示部1311は、タグ付き
要求数記憶部1304の値を更新、すなわち「1」デク
リメントし(ステップS212)、ステップS204に
進む。タグ付きでない場合、ステップS211からステ
ップS204に進む。
【0064】ステップS207においてタグ付き要求数
記憶部1304,1305の両方の値が「0」以外でな
い場合には、選択指示部1311は、タグ付き要求数記
憶部1304の値が「0」以外か否か、すなわちキュー
1307にタグ付き要求が存在しているか否か判断する
(ステップS217)。タグ付き要求が存在している場
合、ステップS209に進む。この結果、キュー130
7に格納される要求に対応する情報の転送時間の遅れを
短くすることができる。ステップS217においてタグ
付き要求が存在していない場合、選択指示部1311
は、タグ付き要求数記憶部1305の値が「0」以外か
否か、すなわちキュー1308にタグ付き要求が存在し
ているか否か判断する(ステップS218)。タグ付き
要求が存在している場合、ステップS213に進む。こ
の結果、キュー1308に格納される要求に対応する情
報の転送時間の遅れを短くすることができる。
【0065】ステップS218においてタグ付き要求が
存在していない場合、すなわちキュー1307,130
8の両方にタグ付き要求が存在していない場合、キュー
1307,1308の要求は、転送時間が短時間です
む。この場合には、ステップS218からステップS2
01に進み、読出処理部100で処理された要求に対応
する情報の転送処理を行う。この結果、キュー1306
に格納される要求に対応する情報の転送時間の遅れを短
くすることができる。
【0066】ここで、要求を受け取ってから、読み出し
た情報を転送するまでの遅延について以下に説明する。
例えば、キュー1306に格納される要求に対しては、
次の項目により、情報を転送するまでの時間が決定され
る。 (1) キュー1306に格納されている要求によっ
て、情報記憶装置10より情報が検索され読み出される
時間 (2) キュー1306に格納されている要求によっ
て、情報記憶装置10より読み出された情報が転送され
る時間 (3) キュー1307、キュー1308に格納されて
いる要求によって、情報記憶装置10に読み出された情
報の転送を待つ時間
【0067】キュー1306に格納されている要求数が
多いと、(1)および(2)で示した時間は大きくな
る。しかしながら、本実施例によれば、キュー1306
に格納されている要求数が多く、かつ、キュー130
7,1308に格納されている要求数が少ない場合に
は、キュー1306に格納されている要求に対して、
(3)で示した時間をなるべく減らし、要求数が少ない
キュー1307,1308の処理を後回しにすることが
可能となる。この結果、要求を受け取ってから、読み出
した情報を転送するまでの遅延の変動を小さくすること
が可能となり、処理時間の揺らぎを小さくすることがで
きる。また、情報記憶装置10に転送速度の早いものを
使用する必要がないので、安価に構成することができ
る。
【0068】なお、図5のステップS124およびステ
ップS125においても、タグ付き要求数記憶部130
4,1305のそれぞれの値が「0」か否かから判断さ
れる図6と同様の動作が実行される。この結果、要求を
受け取ってから、読み出した情報を転送するまでの遅延
の変動を小さくすることが可能となり、処理時間の揺ら
ぎを小さくすることができる。また、情報記憶装置1
1,12に転送速度の早いものを使用する必要がないの
で、安価に構成することができる。
【0069】図7は、本発明の第2の実施例のサーバ装
置の全体構成を示すブロック図である。なお、図1のサ
ーバ装置と対応する部分には同一番号を付し説明を省略
する。図7において、処理順序制御装置23は、図1の
処理順序制御装置13におけるタグ付与部1309に代
えて、各情報記憶装置10,11,12に対応する遅延
値保持部2314,2315,2316を備えている。
このため、本実施例においては、権利譲渡しきい値は、
キュー1306,1307,1308に設定されておら
ず、遅延値保持部2314,2315,2316に設定
されている。
【0070】各キュー1306,1307,1308の
いずれかに要求を格納すると、キュー長管理部1302
は、対応する遅延値保持部2314,2315,231
6に対して、要求が格納されたことおよびそのキュー長
を通知する。通知を受けた各遅延値保持部2314,2
315,2316は、キュー長をもとに、要求に対応す
る情報の転送に要する処理時間の算出を行う。処理時間
は、例えば遅延値保持部2314の場合、読出処理部1
00にて処理を行うのに要する時間と情報転送処理部2
313を行うのに要する時間との和を、キューに格納さ
れている要求数分加算したものとして、算出される。こ
のようにして算出した値が、遅延値保持部2314で保
持している遅延値よりも大きいときには、その遅延値を
算出した値に更新する。これにより、各遅延値保持部2
314,2315,2316には、各キュー1306,
1307,1308に格納されている要求が外部より到
着してから対応する情報の転送処理が終了するまでに費
やす時間で最大となる時間、すなわち遅延値が格納され
ている。
【0071】また、各キュー1306,1307,13
08のいずれかのキュー長が「0」になった場合、キュ
ー長管理部1302は、対応する遅延値保持部231
4,2315,2316に対して、キュー長が「0」に
なったことを通知する。通知を受けた各遅延値保持部2
314,2315,2316は、遅延値を「0」にす
る。
【0072】選択指示部1311は、先頭要求記憶部1
310で記憶している要求の参照を行い、タグ付き要求
数記憶部1303,1304,1305が保持している
値と、遅延値保持部2314,2315,2316が保
持している値、すなわち遅延値により、情報転送処理部
1313にて転送処理を行う要求を選択し、情報転送処
理部1313に要求の処理を指示する。例えば、読出処
理部100で読出処理された要求を参照した場合におい
て、読出処理部110または読出処理部120で読出処
理された要求を選択したときには、選択指示部1311
は、読出処理部100に対応する遅延値保持部2314
に対して、遅延値の更新を指示する。読出処理部110
で読出処理された要求を参照した場合において、読出処
理部100または読出処理部120で読出処理された要
求を選択したときには、選択指示部1311は、読出処
理部110に対応する遅延値保持部2315に対して、
遅延値の更新を指示する。読出処理部120で読出処理
された要求を参照した場合において、読出処理部100
または読出処理部110で読出処理された要求を選択し
たときには、選択指示部1311は、読出処理部120
に対応する遅延値保持部2316に対して、遅延値の更
新を指示する。遅延値の更新の指示があると、遅延値保
持部2314,2315,2316は、転送処理を行わ
なかったことによって生じる時間を遅延値に加える。
【0073】次いで、図7の第2の実施例のサーバ装置
の動作をフローチャートに基づいて説明する。図8は、
要求受信時の動作を示すフローチャートである。なお、
情報記憶装置10宛の要求を受信したものとして説明す
る。また、図3のフローチャートと対応する部分には同
一の番号を付して説明を省略する。
【0074】この第2の実施例では、図1のダミー要求
格納部1312に代えて、遅延値保持部2314,23
15,2316が用いられている。このため、図8にお
いて、ステップS105が終わると、キュー長管理部1
302は、キュー1306のキュー長をもとに、処理時
間を算出し(ステップS106)、処理時間が遅延値保
持部2314の値を越えているか判断する(ステップS
107)。越えていない場合、ステップS100に戻
り、遅延値をそのままに保持する。越えている場合に
は、キュー長管理部1302は、遅延値保持部2314
の値を算出した処理時間に更新する(ステップS10
8)。このため、情報の転送に時間がかかる場合には、
遅延値が大きくなる。
【0075】図9は、要求に対応する情報の読出処理の
動作を示すフローチャートである。なお、この動作は、
図8の動作と独立に、マルチタスクに実行される。ま
た、読出処理部100が情報記憶装置10宛の要求を取
り出したものとして説明する。また、図4のフローチャ
ートと対応する部分には同一の番号を付して説明を省略
する。
【0076】この第2の実施例では、図1のダミー要求
格納部1312が用いられていない。このため、要求が
ダミー要求か否か判断する必要がない。したがって、ス
テップS112が終了すると、ステップS115に進
む。また、ステップS110においてキュー1306内
に要求がない場合、遅延値保持部2314の値を「0」
にクリアする(ステップS118)。これにより、遅延
値が「0」になり、キュー1306の要求に対応する情
報の転送時間に余裕があることがわかる。ステップS1
18が終わると、ステップS110に戻る。
【0077】図10は、要求に対応する情報の転送処理
の動作を示すフローチャートである。なお、この動作
は、図8,図9の動作と独立に、マルチタスクに実行さ
れる。また、図5のフローチャートと対応する部分には
同一の番号を付して説明を省略する。ステップS121
において、読出処理部100で読出処理された要求であ
る場合、処理Dを実行し(ステップS126)、ステッ
プS120に戻る。ステップS123において、読出処
理部110で読出処理された要求である場合、処理Eを
実行し(ステップS127)、ステップS120に戻
る。読出処理部120で読出処理された要求である場
合、処理Fを実行し(ステップS128)、ステップS
120に戻る。
【0078】図11は、図10のステップS126の詳
細な動作を示すフローチャートである。なお、図6と対
応する部分には同一の番号を付し、説明を省略する。
【0079】ステップS200においてタグ付き要求数
が「0」の場合、すなわちタグ付き要求数記憶部130
3の値が「0」の場合、選択指示部1311は、遅延値
保持部2314の値、すなわち遅延値が権利譲渡しきい
値を越えているか否か判断する(ステップS300)。
越えている場合、選択指示部1311は、遅延値が大き
いため、ステップS300からステップS201に進
み、権利譲渡しきい値以下になるまで、読出処理部10
0で処理された要求に対応する情報の転送処理を行う。
権利譲渡しきい値以下の場合、ステップS206に進
む。
【0080】ステップS209において選択指示部13
11が情報転送処理部1313に対し、先頭要求記憶部
1310内の読出処理部110で処理された要求を情報
転送処理部1313で処理することを指示した場合、キ
ュー1306の要求に対応する情報の転送処理時間が相
対的に長くなる。このため、選択指示部1311は、遅
延値保持部2314の値を更新、すなわち読出処理部1
00で読出処理された要求を転送処理しなかったことに
よって生じる待ち時間を遅延値保持部2314の遅延値
に加え、遅延値を大きくする(ステップS301)。こ
れにより、遅延値が権利譲渡しきい値を越えやすくな
る。ステップS301が終わると、ステップS211に
進む。
【0081】ステップS213において選択指示部13
11が情報転送処理部1313に対し、先頭要求記憶部
1310内の読出処理部120で処理された要求を情報
転送処理部1313で処理することを指示した場合、キ
ュー1306の要求に対応する情報の転送処理時間が相
対的に長くなる。このため、選択指示部1311は、遅
延値保持部2314の値を更新、すなわち読出処理部1
00で読出処理された要求を転送処理しなかったことに
よって生じる待ち時間を遅延値保持部2314の遅延値
に加え、遅延値を大きくする(ステップS302)。こ
れにより、遅延値が権利譲渡しきい値を越えやすくな
る。ステップS302が終わると、ステップS215に
進む。
【0082】ここで、図2のサーバ装置において、要求
を受け取ってから、読み出した情報を転送するまでの遅
延について以下に説明する。例えば、キュー1306に
格納される情報要求に対しては、次の項目により、情報
を転送するまでの時間が決定される。 (1) キュー1306に格納されている要求に対応す
る情報すべてが情報転送処理部1313にて転送処理す
るのに必要な時間 (2) キュー1306に格納されている要求に対応す
る情報すべてが読出処理部100にて読出処理を行うの
に必要な時間 (3) キュー1307、キュー1308に格納されて
いる要求に対応する情報が情報転送処理部1313で転
送処理を行うのを待つ時間
【0083】キュー1306に格納されている要求数が
多いと、(1)および(2)で示した時間は大きくな
る。しかしながら、本実施例によれば、キュー1306
に格納されている要求数が多く、かつ、キュー130
7,1308に格納されている要求数が少ない場合に
は、キュー1306に格納されている要求に対して、
(3)で示した時間をなるべく減らし、要求数が少ない
キュー1307,1308の処理を後回しにすることが
可能となる。この結果、要求を受け取ってから、読み出
した情報を転送するまでの遅延の変動を小さくすること
が可能となり、処理時間の揺らぎを小さくすることがで
きる。また、情報記憶装置10に転送速度の早いものを
使用する必要がないので、安価に構成することができ
る。
【0084】なお、図10のステップS127およびス
テップS128においても、タグ付き要求数記憶部13
04,1305のそれぞれの値が「0」か否かから判断
される図11と同様の動作が実行される。この結果、要
求を受け取ってから、読み出した情報を転送するまでの
遅延の変動を小さくすることが可能となり、処理時間の
揺らぎを小さくすることができる。また、情報記憶装置
11,12に転送速度の早いものを使用する必要がない
ので、安価に構成することができる。
【0085】なお、第1および第2の実施例では、情報
記憶装置が3個の場合について説明したが、2または4
個以上の情報記憶装置で実施してもよい。また、2また
は4個以上の情報記憶装置で実施する場合には、情報記
憶装置の個数に対応して読出処理部の数を変更するとと
もに、キュー、タグ付き要求数記憶部および遅延値保持
部の数を変更するようにすればよい。
【0086】また、第1および第2の実施例では、処理
順序制御装置13,23と要求送出装置14とを別々に
設けるようにしたが、要求送出装置14内に処理順序制
御装置13,23を設けるようにしてもよい。また、要
求送出装置14の外部からの要求を処理順序制御装置1
3,23に転送したが、要求送出装置14自体が発した
要求を処理順序制御装置13,23に転送してもよい。
また、単一の要求送出装置14からの要求を処理順序制
御装置13,23に転送するようにしたが、複数の要求
送出装置14からの要求を処理順序制御装置13,23
に転送してもよい。
【0087】また、第1の実施例では、選択指示部13
11の指示によりダミー要求格納部1312が1つのダ
ミー要求を格納し、これによりキュー長が「1」増加す
るようにしたが、複数のダミー要求を格納するようにし
てもよく、例えばダミー要求が通常の要求の0.2個分
または5個分に相当するようにキュー長を増加させても
よい。
【0088】また、第1および第2の実施例では、要求
に識別領域新たに設け、その識別領域の値を変更するこ
とによってタグを付与するようにしたが、要求中に空き
領域がある場合、この空き領域を利用し、空き領域の値
を変更することによってタグを付与してもよい。
【0089】また、第1の実施例のステップS122で
は、て図6のフローチャートに示すように、タグ付き要
求数記憶部1303の値の判断(ステップS200)、
キュー1306のキュー長の判断(ステップS20
5)、タグ付き要求数記憶部1304,1305の値の
判断(ステップS207,S208,S217,S21
8)の順序で処理したが、これらの判断の順序を入れ替
えて処理するようにしてもよい。ステップS124,1
25においても同様である。また、第2の実施例のステ
ップS126では、図11のフローチャートに示すよう
に、タグ付き要求数記憶部1303の値の判断(ステッ
プS200)、遅延値保持部2314で保持している遅
延値の判断(ステップS300)、タグ付き要求数記憶
部1304,1305の値の判断(ステップS207,
S208,S217,S218)の順序で処理したが、
これらの判断の順序を入れ替えて処理するようにしても
よい。
【0090】また、第2の実施例では、遅延値保持部2
314の場合,処理時間を読出処理部100にて処理を
行うのに要する時間と情報転送処理部2313を行うの
に要する時間との和を、キューに格納されている要求数
分加算したものとして算出するようにしたが、情報転送
処理部1313で処理を行うまでの処理待ち時間、すな
わち読出処理を終えてから転送を行うまでの待ち時間を
考慮して算出するようにしてもよい。遅延値保持部23
15,2316においても、同様である。
【0091】また、第1および第2の実施例では、選択
指示部1311が先頭要求記憶部1310に格納されて
いる要求を要求受信部1301に到着した順としたが
(図5,図10のステップS120)、例えば、カウン
タを設けて、カウンタの計数値を「1」づつ変化させて
読出処理部100,110,120からの要求の順にサ
イクリックに参照するようにしてもよく、計数値をラン
ダムに変化させることによりランダムに参照するように
してもよい。また、長時間参照していない順に参照する
ようにしてもよく、キュー長の大きい順に参照するよう
にしてもよい。
【0092】また、第1および第2の実施例では、最初
に参照した要求以外の他の要求を選択する場合(図6,
図11のステップS207,S208,S217,S2
18)、タグ付き要求数記憶部1303〜1305をサ
ーチして選択してもよく選択指示部1311内部に最大
のタグ付き要求数を記憶しておいて、これを見て選択し
てもよい。また、タグ付き要求数大きい順序による選択
に代えて、ランダムに選択するようにしてもよく、参照
していない時間の長い順序に従って選択するようにして
もよい。
【0093】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、要求の到
着順序の如何に関わらず、要求の待ち数または待ち時間
の多い転送処理を、要求の待ち数または待ち時間の少な
い転送処理よりも優先して行わせることができ、要求に
対応する情報の転送時間の最大値を相対的に短縮するこ
とができるので、処理時間の揺らぎを小さくすることが
できる。また、転送能力の大きい情報記憶装置を使用す
る必要がなくなので、安価にすることができる。
【0094】請求項2に係る発明によれば、処理順序制
御装置のダミー要求格納部が、選択指示部が最初に参照
した先頭要求以外の他の先頭要求を選択した場合、当該
最初に参照した先頭要求に対応するキューにそのキュー
長を増加させるダミー要求を格納するようにしているの
で、最初に参照した先頭要求の待ち数が増加し、先頭要
求に対応する情報の転送時間の最大値を相対的かつ確実
に短縮することができる。
【0095】請求項3に係る発明によれば、処理順序制
御装置の複数の遅延値保持部が、各情報読出処理部およ
びキューに対応し、対応するキューに要求が格納される
ごとに当該要求に対応する情報の転送処理に要する処理
時間を算出し、当該処理時間の合計値を遅延値として保
持するとともに、選択指示部が最初に参照した先頭要求
以外の他の先頭要求を選択した場合、当該遅延値に最初
の先頭要求に対応する情報の転送処理を行わなかったこ
とによって生じる処理待ち時間を加えるようにしている
ので、最初に参照した先頭要求の待ち時間が増加し、先
頭要求に対応する情報の転送時間の最大値を相対的かつ
確実に短縮することができる。
【0096】請求項4に係る発明によれば、選択指示部
が、最初に参照した要求に対応するタグ付き要求数記憶
部のタグ付き要求数が「0」以外の場合、最初に参照し
た要求に対応するタグ付き要求数記憶部のタグ付き要求
数が「0」で、かつ最初に参照した要求に対応するキュ
ーのキュー長が予め設定された権利譲渡しきい値以上の
場合、最初に参照した要求に対応するタグ付き要求数記
憶部のタグ付き要求数が「0」で、かつ最初に参照した
要求に対応するキューのキュー長が権利譲渡しきい値未
満であり、さらに最初に参照した要求以外の他の要求に
対応するキューのキュー長が「0」の場合、または最初
に参照した要求に対応するタグ付き要求数記憶部のタグ
付き要求数が「0」で、かつ最初に参照した要求に対応
するキューのキュー長が権利譲渡しきい値未満であり、
さらに最初に参照した要求以外の他の要求に対応するタ
グ付き要求数記憶部のタグ付き要求数が「0」の場合、
当該最初に参照した要求を選択するので、先頭要求に対
応する情報の転送時間の最大値および最初に参照した要
求以外の他の要求に対応する情報の転送時間の最大値を
相対的かつ確実に短縮することができる。
【0097】請求項5に係る発明によれば、選択指示部
が、最初に参照した要求に対応するタグ付き要求数記憶
部のタグ付き要求数が「0」以外の場合、最初に参照し
た要求に対応するタグ付き要求数記憶部のタグ付き要求
数が「0」で、かつ最初に参照した要求に対応する遅延
値保持部の遅延値が権利譲渡しきい値以上の場合、最初
に参照した要求に対応するタグ付き要求数記憶部のタグ
付き要求数が「0」で、かつ最初に参照した要求に対応
する遅延値保持部の遅延値が権利譲渡しきい値未満であ
り、さらに最初に参照した要求以外の他の要求に対応す
るタグ付き要求数記憶部のタグ付き要求数が「0」の場
合、または最初に参照した要求に対応するタグ付き要求
数記憶部のタグ付き要求数が「0」で、かつ最初に参照
した要求に対応する遅延値保持部の遅延値が権利譲渡し
きい値未満であり、さらに最初に参照した要求以外の他
の要求に対応するタグ付き要求数記憶部のタグ付き要求
数が「0」の場合、当該最初に参照した要求を選択する
ので、先頭要求に対応する情報の転送時間の最大値およ
び最初に参照した要求以外の他の要求に対応する情報の
転送時間の最大値を相対的かつ確実に短縮することがで
きる。
【0098】請求項6に係る発明によれば、選択指示部
が、先頭情報記憶部に記憶された各要求を、処理順序制
御装置に到着した順序に従って参照するので、参照処理
が簡単になる。
【0099】請求項7に係る発明によれば、選択指示部
が、最初に参照した要求以外の他の要求を、タグ付き要
求数記憶部のタグ付の要求数の大きい順序に従って選択
するので、選択処理が簡単になる。
【0100】請求項8に係る発明によれば、選択指示部
が、最初に参照した要求以外の他の要求を、ランダムに
選択するので、選択処理が簡単になる。
【0101】請求項9に係る発明によれば、選択指示部
が、最初に参照した要求以外の他の要求を、参照してい
ない時間の長い順序に従って選択するので、選択処理が
簡単になる。
【0102】請求項10に係る発明によれば、各情報記
憶装置と要求処理順序制御装置とを相互に通信可能に接
続するバスを備えようにしているので、簡単に情報記憶
装置を増設でき、多量の情報の転送の処理時間の揺らぎ
を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のサーバ装置の全体構成
を示すブロック図である。
【図2】図1の情報記憶装置10,11,12の状態遷
移を示す図である。
【図3】図1の実施例における要求受信時の動作を示す
フローチャートである。
【図4】図1の実施例における要求に対応する情報の読
出処理の動作を示すフローチャートである。
【図5】図1の実施例における要求に対応する情報の転
送処理の動作を示すフローチャートである。
【図6】図5のステップS122の詳細な動作を示すフ
ローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施例のサーバ装置の全体構成
を示すブロック図である。
【図8】図7の実施例における要求受信時の動作を示す
フローチャートである。
【図9】図7の実施例における要求に対応する情報の読
出処理の動作を示すフローチャートである。
【図10】図7の実施例における要求に対応する情報の
転送処理の動作を示すフローチャートである。
【図11】図10のステップS126の詳細な動作を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
10,11,12…情報記憶装置 13,23…処理順序制御装置 14…要求送出装置 15…バス 100,110,120…読出処理部 1301…要求受信部 1302…キュー長管理部 1303,1304,1305…タグ付き要求数記憶部 1306,1307,1308…キュー 1309…タグ付与部 1310…先頭要求記憶部 1311…選択指示部 1312…ダミー要求格納部 1313…情報転送処理部 2314,2315,2316…遅延値保持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/78 B 7/173

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報をそれぞれ格納する2以上の情報記
    憶装置と、当該情報をそれぞれ読み出すための要求を順
    次受け付ける要求処理順序制御装置とを相互に通信可能
    に接続し、当該各要求に対応する情報を当該各情報記憶
    装置から要求先に順次転送するサーバ装置であって、 前記処理順序制御装置は、 対応する前記各情報記憶装置宛の要求を順次格納する複
    数のキュー、 前記各キューに格納された要求の数を表すキュー長が所
    定の権利授与しきい値以上の場合、当該キューに格納す
    る要求にタグを付与するタグ付与部、および前記各情報
    記憶装置にそれぞれ対応し、前記各キューに格納された
    タグ付の要求の数をそれぞれ記憶する複数のタグ付き要
    求数記憶部を備え、 前記各情報記憶装置は、 対応する前記キューに格納された先頭の要求に対応する
    情報を読み出す情報読出処理部をそれぞれ備え、 前記処理順序制御装置は、さらに前記各情報読出処理部
    によって処理された前記各キューの先頭の要求をそれぞ
    れ記憶する先頭要求記憶部、および前記先頭要求記憶部
    に記憶された各要求中のいずれか1つを所定の順序で参
    照し、前記各キューのキュー長と、当該キューに対応す
    る前記タグ付き要求数記憶部のタグ付き要求数とに基づ
    いて、前記先頭要求記憶部に記憶された要求の中からい
    ずれか1つを選択する選択指示部を備え、 前記各情報記憶装置は、さらに前記選択指示部が選択し
    た要求に対応する情報を要求の発生先に転送する情報転
    送手段を備える、サーバ装置。
  2. 【請求項2】 前記処理順序制御装置は、さらに前記選
    択指示部が最初に参照した先頭要求以外の他の先頭要求
    を選択した場合、当該最初に参照した先頭要求に対応す
    るキューにそのキュー長を増加させるダミー要求を格納
    するダミー要求格納部を備える、請求項1に記載のサー
    バ装置。
  3. 【請求項3】 前記処理順序制御装置は、さらに前記各
    情報読出処理部および前記キューに対応し、対応するキ
    ューに要求が格納されるごとに当該要求に対応する情報
    の転送処理に要する処理時間を算出し、当該処理時間の
    合計値を遅延値として保持するとともに、前記選択指示
    部が最初に参照した先頭要求以外の他の先頭要求を選択
    した場合、当該遅延値に最初の先頭要求に対応する情報
    の転送処理を行わなかったことによって生じる処理待ち
    時間を加える複数の遅延値保持部を備える、請求項1に
    記載のサーバ装置。
  4. 【請求項4】 前記選択指示部は、 最初に参照した要求に対応する前記タグ付き要求数記憶
    部のタグ付き要求数が「0」以外の場合、 最初に参照した要求に対応する前記タグ付き要求数記憶
    部のタグ付き要求数が「0」で、かつ最初に参照した要
    求に対応するキューのキュー長が予め設定された権利譲
    渡しきい値以上の場合、 最初に参照した要求に対応する前記タグ付き要求数記憶
    部のタグ付き要求数が「0」で、かつ最初に参照した要
    求に対応するキューのキュー長が権利譲渡しきい値未満
    であり、さらに最初に参照した要求以外の他の要求に対
    応するキューのキュー長が「0」の場合、または最初に
    参照した要求に対応する前記タグ付き要求数記憶部のタ
    グ付き要求数が「0」で、かつ最初に参照した要求に対
    応するキューのキュー長が権利譲渡しきい値未満であ
    り、さらに最初に参照した要求以外の他の要求に対応す
    るタグ付き要求数記憶部のタグ付き要求数が「0」の場
    合、 当該最初に参照した要求を選択することを特徴とする、
    請求項2に記載のサーバ装置。
  5. 【請求項5】 前記選択指示部は、 最初に参照した要求に対応する前記タグ付き要求数記憶
    部のタグ付き要求数が「0」以外の場合、 最初に参照した要求に対応するタグ付き要求数記憶部の
    タグ付き要求数が「0」で、かつ最初に参照した要求に
    対応する遅延値保持部の遅延値が予め設定された権利譲
    渡しきい値以上の場合、 最初に参照した要求に対応するタグ付き要求数記憶部の
    タグ付き要求数が「0」で、かつ最初に参照した要求に
    対応する遅延値保持部の遅延値が権利譲渡しきい値未満
    であり、さらに最初に参照した要求以外の他の要求に対
    応するタグ付き要求数記憶部のタグ付き要求数が「0」
    の場合、または最初に参照した要求に対応するタグ付き
    要求数記憶部のタグ付き要求数が「0」で、かつ最初に
    参照した要求に対応する遅延値保持部の遅延値が権利譲
    渡しきい値未満であり、さらに最初に参照した要求以外
    の他の要求に対応するタグ付き要求数記憶部のタグ付き
    要求数が「0」の場合、 当該最初に参照した要求を選択することを特徴とする、
    請求項3に記載のサーバ装置。
  6. 【請求項6】 前記選択指示部は、 前記先頭情報記憶部に記憶された各要求を、前記処理順
    序制御装置に到着した順序に従って参照することを特徴
    とする、請求項2または3に記載のサーバ装置。
  7. 【請求項7】 前記選択指示部は、 最初に参照した要求以外の他の要求を、前記タグ付き要
    求数記憶部のタグ付の要求数の大きい順序に従って選択
    することを特徴とする、請求項2または3に記載のサー
    バ装置。
  8. 【請求項8】 前記選択指示部は、 最初に参照した要求以外の他の要求を、ランダムに選択
    することを特徴とする、請求項2または3に記載のサー
    バ装置。
  9. 【請求項9】 前記選択指示部は、 最初に参照した要求以外の他の要求を、参照していない
    時間の長い順序に従って選択することを特徴とする、請
    求項2または3に記載のサーバ装置。
  10. 【請求項10】 前記各情報記憶装置と前記要求処理順
    序制御装置とを相互に通信可能に接続するバスを備え
    る、請求項2または3に記載のサーバ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006521640A (ja) * 2003-03-27 2006-09-21 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. データストレージシステムのサービス品質コントローラ及びサービス品質方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006521640A (ja) * 2003-03-27 2006-09-21 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. データストレージシステムのサービス品質コントローラ及びサービス品質方法

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