JPH085445B2 - 加圧式充填装置 - Google Patents

加圧式充填装置

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JPH085445B2
JPH085445B2 JP5034688A JP3468893A JPH085445B2 JP H085445 B2 JPH085445 B2 JP H085445B2 JP 5034688 A JP5034688 A JP 5034688A JP 3468893 A JP3468893 A JP 3468893A JP H085445 B2 JPH085445 B2 JP H085445B2
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  • Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)
  • Basic Packing Technique (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、充填液タンク内の充填
液を加圧して容器内に充填する加圧式充填装置に関す
る。
【従来の技術】従来、加圧式充填装置として、充填液を
貯溜する充填液タンクと、上記充填液タンクに貯溜した
充填液を容器内に充填する充填機構と、充填液タンク内
に圧力を導入して該充填液タンク内の充填液を加圧する
圧力導入手段と、上記圧力導入手段の作動を制御して充
填液タンク内に導入される圧力を調整する制御装置とを
備え、容器内に所定量の充填液を充填するものは知られ
ている。
【発明が解決しようとする課題】ところで、充填液の液
温が変化すると粘度が異なることは知られており、通常
充填液の液温が低いときには粘度が大きくなり、これと
は逆に充填液の液温が高いときには粘度が小さくなる。
そのため、上記従来の加圧式充填装置によって容器内に
所定量の充填液を充填しようとすると、充填液の液温が
低いときには充填時間が長くなる傾向にあり、他方、充
填液の液温が高いときには充填時間が短くなる傾向があ
る。このように、液温の変化にともなって、充填時間が
変化すると、加圧式充填装置およびその下流側に設けら
れるキャッパ等とによって構成されるライン全体の処理
能力が変化するようになる。また、回転体が一回転する
間に容器内に充填液を充填する回転式充填装置において
は、充填液の液温の変化に伴って容器内への充填液の充
填量にばらつきが生じるという欠点があった。そこで、
従来では、液温が変化した場合であっても、充填機構に
よる充填時間は変更せずに容器内に所定量の充填液の充
填する技術として次のようなものが知られている。すな
わち、第1の技術は、上述した加圧式充填装置の構成部
材に追加して、充填液の液温を一定に維持する温度管理
設備を設けて、充填液の温度を一定に維持した状態で容
器内に充填液を充填するものである。また、第2の技術
は、例えば特開平2−290236号公報に開示されて
いるように、予め充填液の各液温における充填量の基準
値と実際に容器内に充填する際の充填液の充填量とを比
較し、それらの誤差がなくなるように充填液タンク内圧
力を調整するものである。しかしながら、温度管理設備
を追加する上記第1の技術の場合には、温度管理設備を
追加する分だけ構成が複雑になり、装置全体が高価にな
る。他方、上記特開平2−290236号公報に開示さ
れている第2の技術では、充填作業中の充填液の重量を
計測できる重量充填装置が前提となっており、そのため
流量式充填装置には適用できず、したがって、汎用性が
低いという欠点がある。
【課題を解決するための手段】このような事情に鑑み、
本発明は、充填液を貯溜する充填液タンクと、上記充填
液タンクに貯溜した充填液を容器内に充填する充填機構
と、充填液タンク内に圧力を導入して該充填液タンク内
の充填液を加圧する圧力導入手段と、上記圧力導入手段
の作動を制御して充填液タンク内に導入される圧力を調
整する制御装置とを備え、容器内に所定量の充填液を充
填するように構成した加圧式充填装置において、充填液
の液温を検出する液温センサを設けて、この液温センサ
で検出した充填液の液温を上記制御装置に入力するとと
もに、上記制御装置に、充填液の各液温と充填液タンク
内の圧力との関係について予め求めたデータを記憶する
データ記憶部を設けて、液温センサで検出した充填液の
液温が制御装置に入力されたら、制御装置は、上記デー
タ記憶部に記憶したデータから上記液温センサによって
入力された液温に対応する圧力を求めて、この求めた圧
力となるように充填液タンク内の圧力を調整するように
構成したものである。
【作用】このよう構成によれば、充填液の液温が変化し
たら、該液温の変化に応じて充填液タンク内の圧力を調
整することができる。より詳細には、液温が低い時、つ
まり充填液の粘度が大きいときには充填液タンク内の圧
力を大きくすることができ、これとは逆に、液温が高い
時、つまり充填液の粘度が小さいときには充填液タンク
内の圧力を小さくすることができる。これにより、充填
液の液温が変化しても、充填機構による充填時間を変更
することなく所定量の充填液を容器内に充填することが
できる。そのため、上記従来のように充填液の温度管理
設備を追加する必要もなく、また重量充填装置だけでな
く流量式充填装置にも本発明を適用することができる。
したがって、構成が簡単で、かつ汎用性の高い加圧式充
填装置を提供することができる。
【実施例】以下本発明を回転式重量充填装置に適用した
実施例について説明すると、図1において、1は容器2
内に所定量の充填液を充填する回転式重量充填装置であ
る。この回転式重量充填装置1は、回転体3の円周方向
等間隔位置に容器2を載置するびん台4を備えるととも
に、各びん台4毎に、びん台4上の容器2内に充填液を
充填する従来公知の充填機構5を設けている。また、回
転体3の内部には、図示しない重量計を収納してあり、
この重量計によって各びん台4に載置した容器2の重量
を計測し、それによって容器2内に充填される充填液の
重量を計測できるようになっている。充填前の空の容器
2は、回転体3と同期して回転する図示しない供給スタ
ーホイールによって上記各びん台4上に搬入され、回転
体3が所定方向に回転されることに伴って上記各充填機
構5によって充填液が充填される様になっており、充填
が完了した容器2は図示しない排出スターホイールによ
ってびん台4上から排出される。上記回転体3の上端に
は充填液タンク6を設けてあり、この充填液タンク6内
に、例えば食用油などの充填液7を貯溜するようにして
いる。充填液タンク6と上記各充填機構5とは導管8を
介して連通してあり、上記各充填機構5の液バルブが開
放されると、これら各充填機構5を介して充填液タンク
6の充填液7が容器2内に充填されるようになってい
る。上記充填液タンク6の内部空間は、導管9を介して
図示しない圧縮空気の供給源に連通させてあり、この圧
縮空気の供給源から充填液タンク6の内部空間に圧縮空
気が導入されている。したがって、充填液タンク6内に
導入された圧縮空気によって充填液タンク6内の充填液
7は常時加圧されている。また、上記充填液タンク6に
は充填液の給液管10の端部を接続してあり、容器2内
への充填液7の充填に伴って充填液タンク6内の充填液
7が減少した場合には、この給液管10の図示しない開
閉弁が開放されて、充填液タンク6内に所要量の充填液
7が供給される様になっている。なお、上記充填液タン
ク6内の充填液7が圧縮空気によって加圧されていると
きには、給液管10の開閉弁は閉鎖されている。さら
に、圧縮空気を導入する上記導管9の途中には、電/空
変換レギュレータ11を取り付けてあり、この電/空変
換レギュレータ11の作動は、制御装置12によって制
御されるようになっている。つまり、制御装置12から
電/空変換レギュレータ11にむけて電圧信号が伝達さ
れると、上記電/空変換レギュレータ11は、導管8を
流通する圧縮空気の圧力を制御装置12からの電圧信号
に応じた圧力に調整するようになっており、これによっ
て充填液タンク6内の圧縮空気の圧力を調整することが
できる。また、この制御装置12は、各びん台4ごとに
設けた各充填機構5の開閉作動を制御することができる
とともに、上述した重量計による容器2の重量の計測値
も制御装置12に入力されるようになっている。このよ
うな充填機構5および制御装置12の構成は、例えば特
開平2−290236号公報等で公知なので、ここでの
詳細な説明は省略する。上述した構成において、充填液
タンク6内の充填液7を圧縮空気によって加圧した状態
で回転体3が回転されると、空の容器2が順次各びん台
4上に載置され、次に、制御装置12によって各充填機
構5の液バルブが開放される。これにより各容器2内に
充填液の充填が開始されるとともに、充填開始後の各容
器2の重量は上記重量計を介して制御装置12に入力さ
れる。この後、容器2内の充填液7が所定重量となった
ら制御装置12は各充填機構5の液バルブを閉鎖する。
このように、回転体3が一回転する間に各びん台4上の
容器2内に所定重量の充填液7が充填されるようになっ
ている。ところで、上記充填液7が食用油の場合には、
その液温の変化に応じて粘度が異なることは知られてお
り、液温が低いときには充填液7の粘度が大きくなり、
これとは逆に、充填液7の液温が高いときには充填液7
の粘度が小さくなる。そのため、上述した構成を前提と
して、例えば充填液7の液温が低いとき(粘度が大きい
とき)に容器2内に充填液7を充填すると、充填液7の
粘度が大きいために充填機構5から容器2内への充填時
間が遅くなり、したがって、回転体3が一回転しても容
器2内への充填液7の充填が完了しない場合がある。ま
た、上述した構成の回転式重量充填装置1では、上記液
バルブを大開度で開放させて全充填量の9割の充填液7
を容器2内に充填した後、液バルブを小開度で開放させ
て残り1割を充填する場合があるが、このような充填を
行う場合に充填液7の液温が変化すると、充填完了後の
容器2内の充填量にばらつきが生じ、充填精度が悪くな
る。そこで、本実施例では、充填液7の液温が変化して
も、充填機構5による充填時間を変更することなく所定
量の充填液7を容器2内に充填できるように構成したも
のである。すなわち、上記充填液タンク6に、充填液7
の液温を検出する液温センサ13を設けてあり、この液
温センサ13によって検出した液温は上記制御装置12
に入力されるようになっている。また、上記制御装置1
2にデータ記憶部12aを設けてあり、処理すべき各充
填液7の種類A,B,Cについて、それらの各液温にお
ける充填液タンク6内の最適な圧縮空気の圧力に関する
データを予め実験によって求めて、そのデータをデータ
記憶部12aに記憶させる様にしている。例えば、充填
液7が食用油であって、該食用油を容器2内に所定量だ
け充填しようとする場合には、回転体3の回転速度およ
び充填機構5の液バルブの開放時間(充填時間)を一定
としたときに、各液温ごとに上記所定量の食用油が容器
2内に充填されるために必要な充填タンク6内の圧縮空
気の圧力を予め実験によって求める。図2は、充填液7
が食用油の場合における各液温と充填タンク内の圧縮空
気の圧力との関係について予め実験して求めたデータで
ある。この図2から明らかなように、通常の充填作業環
境となる液温10℃ないし40℃においては、液温と充
填液タンク6内の圧縮空気の圧力とは、ほぼ反比例の関
係となっている。このように、本実施例では、処理すべ
き各充填液A,B,Cについて予め実験を行い、各充填
液A,B,Cについて各液温と充填タンク内の圧縮空気
の圧力とに関するデータを求める。そして、この求めた
実験データをいくつかの液温の範囲ごとに分割し、それ
ら各範囲における液温と圧力との関係を関数式に置き換
え、それらの関数式を上記データ記憶部12aに記憶す
る様にしている。例えば、図2を例に取れば、最低温度
から液温15度までを第1の関数式、液温15度から液
温20度までを第2の関数式というように、実験データ
を得た最低から最高の液温までをいくつかに分割し、そ
れら分割した液温の範囲における液温と圧力との関係を
関数式に置き換えて、データ記憶部12aに記憶するよ
うにしている。そして、上記液温センサ13から充填液
7の液温が制御装置12に入力されたら、制御装置12
は上記データ記憶部12aに記憶した関数式によって、
液温センサ13が検出した液温に対応する充填液タンク
6内の圧縮空気の圧力を演算し、上記電/空変換レギュ
レータ11の作動を制御して、上記演算した圧力となる
ように充填液タンク6内の圧縮空気の圧力を調整するよ
うになっている。このような本実施例の構成によれば、
充填液タンク6内の充填液7の液温が変化すると、充填
液7の液温が液温センサ13によって制御装置12に入
力され、該充填液7の液温に応じてデータ記憶部12a
に記憶した圧力となるように充填液タンク6内の圧縮空
気の圧力が調整される。したがって、充填液7の液温が
変化し、その粘度が異なっても、充填液タンク6内の圧
縮空気の圧力を調整するだけで、充填機構5による充填
液7の充填時間および回転体3の回転速度を変更するこ
となく容器2内に所定量の充填液7を充填することが可
能となる。なお、上記実施例では、予め実験によって得
たデータをいくつかの液温の範囲ごとに、液温と圧力と
の関係を複数の関数式に置き換えてデータ記憶部12a
に記憶させているが、実験データおける液温の全範囲に
ついて、液温と圧力との関係を近似的な関数式に置き換
えて、それをデータ記憶部12aに記憶するようにして
も良い。また、次のような構成であっても良い。つま
り、予め実験によって得たデータをもとに、各液温とそ
れに対応する圧力とをデータ記憶部12aに記憶させ、
液圧センサから制御装置に液温が入力されたら、制御装
置がデータ記憶部12aの保存データの中から液温に対
応する圧力を選択し、その選択した圧力となるように充
填液タンク7内の圧縮空気の圧力を調整しても良い。さ
らに、上記実施例では、本発明を回転式重量充填装置に
適用した場合について説明したが、このような重量充填
装置だけでなく、いわゆる流量式充填装置にも本発明を
適用することができる。
【発明の効果】以上のように本発明によれば、構成が簡
単で、かつ汎用性の高い加圧式充填装置を提供すること
ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略の構成図
【図2】充填液タンク内の圧縮空気の圧力と充填液の液
温との関係を示す図 1 回転式重量充填装置(加圧式充填装置) 2 容
器 4 びん台 5 充填機構 6 充填液タンク 7 充填液 12 制御装置 12a データ記憶部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充填液を貯溜する充填液タンクと、上記
    充填液タンクに貯溜した充填液を容器内に充填する充填
    機構と、充填液タンク内に圧力を導入して該充填液タン
    ク内の充填液を加圧する圧力導入手段と、上記圧力導入
    手段の作動を制御して充填液タンク内に導入される圧力
    を調整する制御装置とを備え、容器内に所定量の充填液
    を充填するように構成した加圧式充填装置において、 充填液の液温を検出する液温センサを設けて、この液温
    センサで検出した充填液の液温を上記制御装置に入力す
    るとともに、 上記制御装置に、充填液の各液温と充填液タンク内の圧
    力との関係について予め求めたデータを記憶するデータ
    記憶部を設けて、 液温センサで検出した充填液の液温が制御装置に入力さ
    れたら、制御装置は、上記データ記憶部に記憶したデー
    タから上記液温センサによって入力された液温に対応す
    る圧力を求めて、この求めた圧力となるように充填液タ
    ンク内の圧力を調整することを特徴とする加圧式充填装
    置。
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JP7279874B2 (ja) * 2018-07-27 2023-05-23 靜甲株式会社 充填装置並びに充填方法
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