JPH0854385A - セメント類含有率試験装置 - Google Patents

セメント類含有率試験装置

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JPH0854385A
JPH0854385A JP18942594A JP18942594A JPH0854385A JP H0854385 A JPH0854385 A JP H0854385A JP 18942594 A JP18942594 A JP 18942594A JP 18942594 A JP18942594 A JP 18942594A JP H0854385 A JPH0854385 A JP H0854385A
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Kouki Zen
功企 善
Hideaki Yoshizawa
秀明 芳澤
Hiroshi Kubo
博 久保
Takeshi Kawachi
武 川地
Masanori Shima
島  正憲
Yohei Higuchi
洋平 樋口
Yoshio Furukawa
好男 古川
Tamotsu Sakano
保 坂野
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UNYUSHO KOWAN GIJUTSU KENKYUSHO
Obayashi Corp
JDC Corp
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Penta Ocean Construction Co Ltd
Nikken KK
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UNYUSHO KOWAN GIJUTSU KENKYUSHO
Obayashi Corp
JDC Corp
Toa Corp
Penta Ocean Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現場にて採取した対象土に含まれるセメント
類の含有率を簡易迅速に測定し得るセメント類含有率試
験装置を提供する。 【構成】 本装置1は、メモリ(記憶手段)、第3の温
度センサ(検出手段)9c及びCPU(演算手段)を有
する。現場にて採取した対象土7に塩酸5を添加する
と、その反応熱によって対象土7の温度が上昇し、第3
の温度センサ9cによってその上昇温度が検出される。
CPUは、第2の温度センサ9bの検出するタンク内の
温度と第3の温度センサ9cによって検出された上昇温
度を基に温度上昇分を検出し、メモリが記憶する回帰関
数(関係情報)を参照し、対象土7に含まれるセメント
類の含有率を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対象土に含まれるセメ
ントや石炭等のセメント類の含有率を測定するセメント
類含有率試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】セメントを混合して土の工学的性質を改
善する工法として、セメント安定処理工法が知られてお
り、最近その用途が増々拡大している。このセメント安
定処理工法では、品質管理の一つとしてセメント混合後
間もない処理土の試料を採集し、セメントが所定量かつ
均一に混合されているかを試験することが重要であり、
よく行われている。
【0003】従来の試験法は、セメントがカルシウムを
一定比率で多量含むことから、処理土のセメント含有率
は、塩酸溶解−キレート滴定法,塩酸溶解−原子吸光法
などによってカルシウムを分析して求められることが多
い。
【0004】しかしながら、これらの化学的方法は、高
精度であるが、比較的多くの設備・時間・熟練を要する
という欠点がある。
【0005】そこで、近年、このような欠点の少ないセ
メント含有率の試験法として、塩酸溶解熱法が用いられ
てきている。この塩酸溶解熱法は、対象土に塩酸を添加
すると、その反応熱によって対象土が温度上昇し、その
上昇温度が、図9に示すように、対象土に含まれる各セ
メントともセメント量にほぼ比例して増大する特性(回
帰関数)を利用して、セメント含有率を測定する方法で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、正確な
セメント類の含有率を測定するためには、正確な塩酸の
添加量及び正確な温度測定等が必要であり、簡易迅速に
これらの技術的課題を解決する手段が未解決であったた
め、塩酸溶解熱法を利用した試験装置は、実用化されて
いないのが実情である。
【0007】そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたものであり、現場にて採取した対象土に含まれるセ
メント類の含有率を簡易迅速に測定し得るセメント類含
有率試験装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のセメント
類含有率試験装置は、現場にて採取した対象土に塩酸を
添加混合して、その上昇温度を検出することにより、前
記対象土に含まれるセメント類の含有率を測定するセメ
ント類含有率試験装置であって、当該対象土に対する前
記セメント類の含有率と前記上昇温度との関係情報を予
め記憶する記憶手段と、前記塩酸が添加混合された採取
した対象土の上昇温度を検出する検出手段と、この検出
手段により検出された上昇温度を基に前記記憶手段が記
憶する関係情報を参照し、前記対象土に含まれるセメン
ト類の含有率を求める演算手段とを有することを特徴と
するものである。
【0009】また、請求項2記載のセメント類含有率試
験装置は、現場にて採取した対象土に塩酸を添加して、
その上昇温度を検出することにより、前記対象土に含ま
れるセメント類の含有率を測定するセメント類含有率試
験装置であって、前記セメント類の種類毎に当該対象土
に対するセメント類の含有率と前記上昇温度との関係情
報を予め記憶する記憶手段と、前記セメント類の種類を
入力する入力手段と、前記塩酸が添加混合された採取し
た対象土の上昇温度を検出する検出手段と、この検出手
段により検出された上昇温度を基に前記記憶手段が記憶
する関係情報のうち前記入力手段により入力されたセメ
ント類の種類に対応する関係情報を参照し、前記対象土
に含まれるセメント類の含有率を求める演算手段とを有
することを特徴とするものである。
【0010】
【作用】請求項1記載のセメント類含有率試験装置によ
れば、現場にて採取した対象土に塩酸を添加混合する
と、その反応熱によって対象土の温度が上昇し、検出手
段によってその上昇温度が検出される。演算手段は、検
出手段によって検出された上昇温度を基に記憶手段が記
憶する関係情報を参照し、採取した対象土に含まれるセ
メント類の含有率を求める。
【0011】請求項2記載のセメント類含有率試験装置
によれば、入力手段にてセメント類の種類を入力する
と、演算手段は、検出手段によって検出された上昇温度
を基に記憶手段が記憶する関係情報のうち入力されたセ
メント類の種類に対応する関係情報を参照し、採取した
対象土に含まれるセメント類の含有率を求める。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳述
する。
【0013】図1は本発明のセメント類含有率試験装置
の一実施例を示す斜視図、図2はその概略構成図であ
る。
【0014】本装置1は、図1に示すように、略直方体
状の装置本体2と、この装置本体2の正面側に配置され
た混合手段3及び操作パネル部4と、ボックス15内に
配設された図2に示すような分注手段10及び塩酸5を
収容する塩酸容器6と、対象土7を収容する300mlデ
ュア瓶の如き混合容器8と、室温T1 、塩酸容器6内の
塩酸5の温度T2 、混合容器8の対象土7の温度T3
それぞれ検出する第1,第2及び第3の温度センサー
(検出手段)9a,9b,9cと、この装置1の各部を
制御する制御手段11(図4参照)とを有して構成さ
れ、分注手段10は塩酸容器6から所定量の塩酸5を吸
引して混合容器8に分注するものである。
【0015】また、分注手段10は、塩酸容器6と混合
容器8とを接続する分注管路100と、塩酸容器6と分
注管路100の中間点100aとを接続する戻り管路1
01と、分注管路100の中間点100aより塩酸容器
6側に介装された分注ポンプ部104aと、戻り管路1
01に介装された第1の電磁弁102と、分注管路10
0の中間点100aより混合容器8側に介装された第2
の電磁弁103と、分注器104を制御する分注コント
ローラ105(図4参照)と、第1及び第2の電磁弁1
02,103を駆動する弁駆動部106(図4参照)と
を具備している。
【0016】そして、分注器104は、前記分注ポンプ
部104aと、この分注ポンプ部104aにポンプ動作
を行わせる分注モータ104bと、分注器の位置を検知
するセンサ104cを備えている。
【0017】一方、前記混合手段3は、混合軸30の先
端に設けられた混合羽31を回転させる混合モータ32
と、第2の電磁弁103より混合容器8側の分注管路1
00b、混合軸30及び第3の温度センサ9cを一体で
昇降可能に支持する支持部材33と、支持部材33の昇
降動作を行う昇降モータ34と、混合モータ32を駆動
する混合モータ駆動部35(図4参照)と、昇降モータ
34を駆動する昇降モータ駆動部36(図4参照)と、
支持部材33の昇降動作の上限及び下限をそれぞれ検出
する上限位置センサ37a及び下限位置センサ37bと
を具備し、塩酸5が添加された混合容器8内の対象土7
を混合撹拌するものである。
【0018】次に、前記操作パネル部4を図3をも参照
して説明する。図3は操作パネル部4の正面図である。
操作パネル部4には、同図に示すように、昇降モータ3
4による支持部材33の昇降動作の上限及び下限をそれ
ぞれ示す昇降上限ランプ40a、昇降下限ランプ40
b、分注器104が動作中であることを示す分注器動作
ランプ40c、混合異常を示す混合異常ランプ40d及
び昇降モータ34による昇降動作が異常であることを示
す昇降異常ランプ40eが設けられ、更に、各モード
(データモード,較正モード,修正モード,試験モード
及び単動モード)の実行中をそれぞれ示すデータランプ
41a,較正ランプ41b,修正ランプ41c,試験ラ
ンプ41d及び単動ランプ41e、動作開始を示す開始
ランプ41f及び電源投入を示す電源ランプ41gが設
けられ、その他に、本装置1に電源を投入するためのメ
インスイッチ42、各種の表示及び入力を行う表示・入
力部(入力手段)43及びプリンタ13が設けられてい
る。
【0019】ここで、表示・入力部43は、互いに重合
配置したLCD(液晶ディスプレイ)の如き表示部43
a及びタッチセンサの如き入力部43bを備えたもので
ある。また、表示部43aには、メニュー,テンキー等
が表示され、メニュー中の項目やテンキーの表示位置に
対応する入力部43bの部分を押圧することによって、
入力操作を行えるようになっている。
【0020】また、図4は本実施例の制御系を示すブロ
ック図である。
【0021】本装置1は、制御手段11を有し、この制
御手段11には、前記昇降モータ34及び混合モータ3
2がそれぞれ昇降モータ駆動部36及び混合モータ駆動
部35を介して接続され、前記上限位置センサ37a,
下限位置センサ37b及び前記操作パネル部4が接続さ
れ、前記分注器104が分注器コントローラ105を介
して接続され、前記第1及び第2の電磁弁102,10
3が弁駆動部106を介して接続され、また、前記第
1,第2及び第3の温度センサ9a,9b,9cが各A
/D変換器12a,12b,12cを介して接続され、
更に、プリンタ13がプリンタコントローラ14を介し
て接続されている。
【0022】そして、制御手段11は、この装置1の各
部を制御するCPU(演算手段)110と、制御プログ
ラムが格納されたプログラムメモリ111と、各種のデ
ータが格納されるメモリ(記憶手段)112とを具備し
ている。
【0023】CPU110は、プログラムメモリ111
に格納された制御プログラムに基づいて各モード(デー
タモード,較正モード,修正モード,試験モード及び単
動モード)を実行するものである。データモードでは、
セメント等の種類別に、対象土7とセメント等の既知含
有率における混合撹拌後の最高温度Tmax 及び混合前の
平衡温度T3 をメモリ112に格納する。較正モードで
は、セメント等の種類別に、各セメント含有率における
混合前の平衡温度T3 ,最高温度Tmax を基に図6に示
すような上昇温度ΔTの回帰関数(関係情報)435′
及び偏差437等をセメント等の種類別に算出してメモ
リ112に格納するとともに、表示部43aに表示す
る。修正モードでは、メモリ112に格納したデータを
修正する。試験モードでは、セメント等の種類は判明し
ているが、対象土7に含まれるセメント等の含有率が不
明の場合、混合前の平衡温度T3 と混合撹拌後の最高温
度Tmax から上昇温度ΔTを求め、回帰関数435′を
参照して含有率を求める。単動モードは、メンテナンス
や調整時に用いられるモードである。
【0024】また、メモリ112は、セメント等の種類
別に、対象土7とセメント等の既知含有率における混合
撹拌後の最高温度Tmax 及び混合前の平衡温度T3 を予
め記憶するとともに、CPU110が求めた図6に示す
ような上昇温度ΔTの回帰関数435′及び偏差437
等をセメント等の種類別に記憶するものである。
【0025】次に、本実施例の動作を図5乃至図7をも
参照し、図8に示すフローチャートに従って説明する。
ここで、図5及び図6は入力・表示部43の表示例を示
す図、図7は混合後の温度T3 の温度曲線を示す図であ
る。なお、塩酸容器6内には、塩酸5が収容されている
ものとする。
【0026】まず、操作者は、混合容器8に例えばセメ
ントが含有された現場にて採取した対象土7を所定量
(例えば100g)収容する。
【0027】次に、操作者が、操作パネル部4のメイン
スイッチ42を押下して本装置1に電源を投入すると、
この電源投入によって操作パネル部4の電源ランプ41
gが点灯する。
【0028】制御手段11のCPU110は、プログラ
ムメモリ111から制御プログラムを読み出し、この装
置1の各部を制御して各モードを実行する。
【0029】また、CPU110は、表示・入力部43
の表示部43aに「データ入力」,「データ修正」,
「試験」等の項目からなるメニュー画面を表示する。
【0030】操作者は、メニュー画面の各項目の表示位
置に対応する入力部43bの部分を押圧して項目を選択
する。例えば、データが全く入力されていない場合や、
新たにデータを追加する場合は、メニュー画面の項目
「データ入力」を押下する(S1)。
【0031】CPU110は、項目「データ入力」の押
下によって、操作パネル部4のデータランプ41aを点
灯し、表示部43aに、図5に示すようなデータ入力画
面を表示する。このデータ入力画面は、同図に示すよう
に、例えば、「データNo.」430、「登録日」43
1、「試験No.」432及びセメントの含有率(0,
2.5,5,7.5,10%)毎の「上昇温度」433
が表示され、テンキー434、「グラフ」キー435及
び「終了」キー436が表示される。
【0032】操作者は、テンキー434に対応する入力
部43bの部分を押圧して数字を入力することにより、
「データNo.」430、「登録日」431、「試験N
o.」432及び「上昇温度」433に該当するデータ
を入力する(S2)。CPU110は、入力されたデー
タをデータNo.毎にメモリ112に格納する。
【0033】データ入力が終了したら、操作者は、「終
了」キー436を押圧する。
【0034】CPU110は、入力されたデータに基づ
いて、回帰関数435′を作成し、偏差437等を求め
てそれらをデータNo.毎にメモリ112に格納する
(S3)。
【0035】CPU110は、「データ入力」,「デー
タ修正」,「試験」等の項目からなるメニュー画面を表
示部43aに再度表示する。
【0036】操作者は、データの修正が必要の場合は、
項目「データ修正」を押下して修正対象のデータNo.
を特定する(S4)。
【0037】CPU110は、修正対象のデータNo.
の内容をメモリ112から読み出して表示部43aに表
示する。
【0038】操作者は、修正する「上昇温度」433に
対してテンキー434を操作してデータを入力する(S
5)。
【0039】CPU110は、操作パネル部4の修正ラ
ンプ41cを点灯し、修正されたデータに基づいて、回
帰関数435′を修正して、偏差437等を求め、その
修正後の回帰関数435′等でメモリ112を書き替え
る(S6)。なお、操作者が、入力データ,回帰関数4
35′等を確認したい場合は、「グラフ」キー435を
押下することにより、図6に示すような表示がされる。
同図に示す画面では、データNo.430′,入力デー
タ433′,偏差437,回帰関数435′等が表示さ
れ、「印刷」キー438,「戻り」キー439が表示さ
れる。「印刷」キー438を押下すると、プリンタ13
により図6に示す回帰関数435′等が印字出力され、
「戻り」キー439を押下すると、図5に示すデータ入
力画面に戻るようになっている。このように、偏差43
7を表示しているので、データの修正が必要か否かの判
断が容易となり、回帰関数435′を表示しているの
で、どのデータを修正すべきかの判断が容易となる。
【0040】次に、CPU110は、「データ入力」,
「データ修正」,「試験」等の項目からなるメニュー画
面を表示部43aに再度表示する。
【0041】操作者は、項目「試験」を押下すると、C
PU110は、表示部43aにテンキー等を表示する。
【0042】操作者は、テンキーを押下してセメントの
種類を1乃至10の番号で入力する(S7)。
【0043】第1の温度センサ9aは、室温T1 の検出
結果を、第2の温度センサ9bは、塩酸容器6内の塩酸
5の温度T2 の検出結果を、第3の温度センサ9cは、
混合容器8内の混合前の対象土7の温度T3 の検出結果
を、各A/D変換器12a,12b,12cを介してC
PU110に出力している。
【0044】第2の温度センサ9bが検出した温度T2
及び第3の温度センサ9cが検出した温度T3 が、室温
1 と略一致した平衡温度になると、CPU110は、
操作パネル部4の試験ランプ41dを点灯し、分注手段
10を制御して分注動作を実行する。
【0045】分注手段10は、塩酸容器6から所定量
(例えば100ml)の塩酸5を混合容器8に分注する
(S8)。
【0046】すなわち、CPU110は、弁駆動部10
6を制御して第1の電磁弁102を開とし、第2の電磁
弁103を閉とし、分注器コントローラ105を介して
分注器104を駆動する。分注モータ104bは、分注
ポンプ部104aにポンプ動作を数回(例えば2回)行
わせる。この分注ポンプ部104aの動作によって、塩
酸容器6内の塩酸5は、塩酸容器6から吸い上げられて
分注管路100を通り、分注ポンプ部104a,分注管
路100の中間点100a,戻り管路101及び第1の
電磁弁102を経て塩酸容器6に戻る。この動作が2回
行われる。これにより、塩酸容器6内の塩酸5から気泡
を除去できるので、混合容器8への塩酸5の分注量を正
確な値とすることができ、また、塩酸容器6内の塩酸5
の温度T2 を均一化させることができるので、正確な上
昇温度ΔTの測定が可能となる。
【0047】2回のポンプ動作が終了すると、CPU1
10は、弁駆動部106を制御して第1の電磁弁102
を閉とし、第2の電磁弁103を開とし、分注器コント
ローラ105を介して分注器104を駆動する。分注モ
ータ104bは、分注ポンプ部104aにポンプ動作を
1回行わせる。この分注ポンプ部104aの動作によっ
て、塩酸容器6内の塩酸5は、塩酸容器6から吸い上げ
られて分注管路100を通り、分注ポンプ部104a,
分注管路100の中間点100a及び第2の電磁弁10
3を経て混合容器8に所定量(例えば100ml)分注さ
れる。
【0048】昇降モータ34は、CPU110の制御に
基づく昇降モータ駆動部36の駆動によって支持部材3
3を下降させる。下限位置センサ37bが、支持部材3
3の下限を検出すると、その検出信号をCPU110に
送る。CPU110は、下限位置センサ37bからの検
出信号に基づいて、昇降モータ駆動部36を制御して昇
降モータ34の動作を停止させる。
【0049】混合モータ32は、CPU110の制御に
基づく混合モータ駆動部35の駆動によって、混合軸3
0の先端に設けられた混合羽31を回転させる(S
9)。これにより混合容器8内の対象土7と塩酸5とが
混合撹拌されて、その反応熱により対象土7の温度T3
が上昇する。
【0050】第3の温度センサ9cは、混合容器8内の
混合後の対象土7の温度T3 を検出し、その検出結果を
A/D変換器15を介して例えば、図7に示すような温
度T3 の温度曲線としてCPU110に出力する。
【0051】CPU110は、操作パネル部4の較正ラ
ンプ41bを点灯し、第3の温度センサ9cからの温度
曲線を基に混合後の温度T3 の最大値Tmax を求めた
後、その最大値Tmax と混合前の平衡温度T3 との差
(上昇温度)ΔTを求め、その求めた上昇温度ΔTを基
に、メモリ112が記憶する回帰関数435′のうち表
示・入力部43により入力されたセメントの種類に対応
する回帰関数435′を参照し、対象土7に含まれるセ
メントの含有率を求め、その結果をメモリ112に格納
する(S11)。
【0052】一方、混合容器8が最大温度Tmax に達し
た時点で、CPU110は、混合モータ駆動部35を制
御して混合モータ32による混合を停止させ、昇降モー
タ駆動部36を制御して昇降モータ34によって上限位
置センサ37aが上限位置を検出するまで支持部材33
を上昇させて初期位置に戻す。
【0053】次に、プリンタ13は、プリンタコントロ
ーラ14の制御によって、CPU110が求めたセメン
ト含有率をメモリ112から読み出して印字出力する
(S12)。このようにして、対象土7に含まれるセメ
ントの含有率が測定され、その結果が印字出力される。
なお、前記ステップS1にてデータ入力が不要な場合
は、前記ステップS4のデータ修正を行った後、前記ス
テップS7以降の動作を実行してもよく、前記ステップ
S1,S4にてデータ入力及びデータ修正が不要な場合
は、データ入力及びデータ修正を実行せずに前記ステッ
プS7以降の動作を実行してもよい。
【0054】このような本実施例によれば、簡易迅速に
正確な塩酸の添加量及び正確な温度測定を達成できるよ
うにしてので、塩酸溶解熱法を利用したセメント類含有
率試験装置を提供することができる。また、簡単な入力
操作により、セメントの含有率の測定を行うことができ
るので、操作に熟練を要することがなくなり、操作者の
負担軽減を図ることができる。また、簡素な構成とした
ので、小型化を図ることができる。
【0055】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
その要旨を変更しない範囲内で種々に変形実施できる。
本実施例では、セメント類としてセメントの含有率を測
定する場合について説明したが、その他の石炭等のセメ
ント類であっても同様にその含有率を測定するが可能で
ある。
【0056】
【発明の効果】以上詳述した請求項1記載の発明によれ
ば、演算手段が、対象土に塩酸を添加した際の上昇温度
に基づいて、記憶手段が予め記憶する関係曲線を参照
し、対象土に含まれるセメント類の含有率を求めるよう
にしているので、現場にて採取した対象土に含まれるセ
メント類の含有率を簡易迅速に測定し得るセメント類含
有率試験装置を提供することができる。
【0057】また、請求項2記載の発明によれば、セメ
ント類の種類が異なる場合でも、対象土に含まれるセメ
ント類の含有率を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセメント類含有率試験装置の一実施例
を示す斜視図。
【図2】本実施例の概略構成図。
【図3】操作パネル部の正面図。
【図4】本実施例の制御系を示すブロック図。
【図5】本実施例の動作を説明するための入力・表示部
の表示例を示す図。
【図6】本実施例の動作を説明するための入力・表示部
の表示例を示す図。
【図7】混合後の対象土の温度曲線を示す図。
【図8】本実施例の動作を示すフローチャート。
【図9】塩酸溶解熱法を説明するためのグラフ。
【符号の説明】
1 セメント類含有率試験装置 5 塩酸 8 対象土 9c 第3の温度センサ(検出手段) 10 分注手段 43 表示・入力部(入力手段) 110 CPU(演算手段) 112 メモリ(記憶手段) 435′ 回帰関数(関係情報)
フロントページの続き (71)出願人 000166627 五洋建設株式会社 東京都文京区後楽2丁目2番8号 (71)出願人 000222668 東洋建設株式会社 大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目1番1号 (71)出願人 594050278 ニッケン株式会社 東京都品川区北品川2−8−11 (72)発明者 善 功企 神奈川県横須賀市長瀬3−1−1 運輸省 港湾技術研究所内 (72)発明者 芳澤 秀明 東京都港区赤坂4−9−9 日本国土開発 株式会社内 (72)発明者 久保 博 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 川地 武 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 島 正憲 東京都千代田区四番町5 東亜建設工業株 式会社内 (72)発明者 樋口 洋平 東京都品川区東大井1−11−25 五洋建設 株式会社技術研究所内 (72)発明者 古川 好男 大阪府大阪市中央区高麗橋4−1−1 東 洋建設株式会社内 (72)発明者 坂野 保 東京都品川区北品川2−8−11 ニッケン 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現場にて採取した対象土に塩酸を添加混
    合して、その上昇温度を検出することにより、前記対象
    土に含まれるセメント類の含有率を測定するセメント類
    含有率試験装置であって、 当該対象土に対する前記セメント類の含有率と前記上昇
    温度との関係情報を予め記憶する記憶手段と、前記塩酸
    が添加混合された採取した対象土の上昇温度を検出する
    検出手段と、 この検出手段により検出された上昇温度を基に前記記憶
    手段が記憶する関係情報を参照し、前記対象土に含まれ
    るセメント類の含有率を求める演算手段と、 を有することを特徴とするセメント類含有率試験装置。
  2. 【請求項2】 現場にて採取した対象土に塩酸を添加し
    て、その上昇温度を検出することにより、前記対象土に
    含まれるセメント類の含有率を測定するセメント類含有
    率試験装置であって、 前記セメント類の種類毎に当該対象土に対するセメント
    類の含有率と前記上昇温度との関係情報を予め記憶する
    記憶手段と、 前記セメント類の種類を入力する入力手段と、 前記塩酸が添加混合された採取した対象土の上昇温度を
    検出する検出手段と、 この検出により検出された上昇温度を基に前記記憶手段
    が記憶する関係情報のうち前記入力手段により入力され
    たセメント類の種類に対応する関係情報を参照し、前記
    対象土に含まれるセメント類の含有率を求める演算手段
    と、 を有することを特徴とするセメント類含有率試験装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012058001A (ja) * 2010-09-07 2012-03-22 Taisei Corp 結合材の混入率推定方法
JP2020134282A (ja) * 2019-02-19 2020-08-31 株式会社大林組 固化材含有量の計測装置、計測方法及び、計測プログラム
JP2021080762A (ja) * 2019-11-20 2021-05-27 清水建設株式会社 セメント量の推定方法
JP2021156110A (ja) * 2020-03-30 2021-10-07 清水建設株式会社 セメント系改良地盤の品質管理方法

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