JPH0851361A - 位相同期ループ用回路装置 - Google Patents

位相同期ループ用回路装置

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JPH0851361A
JPH0851361A JP7202649A JP20264995A JPH0851361A JP H0851361 A JPH0851361 A JP H0851361A JP 7202649 A JP7202649 A JP 7202649A JP 20264995 A JP20264995 A JP 20264995A JP H0851361 A JPH0851361 A JP H0851361A
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JP
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frequency
pll
circuit
frequency divider
phase
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Application number
JP7202649A
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English (en)
Inventor
Hans Eberhardt Kroebel
ハンス−エーベルハルト・クレーベル
Heinz Rinderle
ハインツ・リンデルレ
Hans Sapotta
ハンス・ザポツタ
Werner Nutz
ヴエルネル・ヌツツ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TEMITSUKU TELEFUNKEN MICROELECTRON GmbH
Conti Temic Microelectronic GmbH
Original Assignee
TEMITSUKU TELEFUNKEN MICROELECTRON GmbH
Temic Telefunken Microelectronic GmbH
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Filing date
Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/16Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/22Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using more than one loop
    • H03L7/23Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using more than one loop with pulse counters or frequency dividers

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に周波数変化の速度及び段階幅に関して有
利な持性を持つ簡単な位相同期ループ用回路装置を提供
する。 【構成】 位相同期ループ(PLL)用回路装置は、位
相の安定した出力周波数を発生する1つのPLL主回路
部分3と、PLL主回路部分3用の代替周波数として位
相の安定した基準周波数を発生する少なくとも2つのP
LL補助回路部分1,2と、PLL補助回路剖分1,2
用の少なくとも1つの基準周波数を発生する基準回路部
分5とを持つている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位相同期ループ用回路
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】位相同期ループ(PLL)は、回路技術
特に電気通信及び無線技術においてますます頻繁に使用
される。なぜならば、これにより周波数選択過程が比較
的簡単に行われるからである。PLLでは、基準入力
端、位相比較器(電荷ポンプを持つ位相検出器)、制御
増幅器を持つループフイルタ、電圧制御発振器(VC
O)及び分周器によつて、出力周波数が基準入力端にか
かる基準周波数に対して位相を固定した関係にされる。
分周器の分周係数の変化によつてVCOを同調させ、そ
れにより(安定な)出力周波数を特定の(規定可能な)
段階幅でラスタ化することができる。
【0003】多くの適用事例において、出力周波数から
非常に速やかに代替周波数へ切換えられる(高い切換え
速度)と共に小さい段階幅で周波数変化を可能にするP
LL回路が必要とされる。例えは特に選局又はRDS付
き無線装置の無線受信機では、受信機はそれぞれの送信
機の異なる代替周波数へ精確かつ非常に速やかに設定さ
れねばならない。この代替周波数はドイツでは100k
Hzのラスタで超短波周波数帯(87.5MHz・・・
108MHz)にわたつて分布されている。しかし周波
数ラスタは可能な最高基準周波数に直接関係している
が、周波数変化の際立上り時間を決定するので、このよ
うなPLL回路の可能性は限られている。
【0004】周波数変化の際短い跳踵時間を可能にする
ため、いわゆるDDS法(直接デイジタル合成)では、
発振周波数又は基準周波数が直接デイジタルに発生され
る。この場合高い回路費用、(高い費用に結びつく)所
要面積、大きい所要出力、及び回路全体の他の周波数選
択回路部分をVCOに対してアナログに同調させること
ができる同調電圧のないことが欠点である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の基礎になつて
いる課題は、前記の欠点を回避し特に周波数変化の速度
及び段階幅に関して有利な特性を持つ位相同期ループ用
回路装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
本発明による位相同期ループ用回路装置は、位相の安定
した出力周波数を発生するPLL主回路部分と、PLL
主回路部分用の代替周波数として位相の安定した基準周
波数を発生する少なくとも2つのPLL補助回路部分
と、PLL補助回路部分用の少なくとも1つの基準周波
数を発生する基準回路部分とを含んでいる。本発明の有
利な展開は従続請求項から明らかである。
【0007】本発明による回路装置は、同調可能でラス
タ化可能な出力周波数を発生するPLL補助回路部分の
ほかに、PLL主回路部分用の基準周波数を発生し従つ
て段階幅及びPLL主回路部分の次の出力周波数を規定
する少なくとも2つのPLL補助回路部分と、PLL補
助回路部分用の基準周波数を発生する回路部分とを含ん
でいる。更に周波数変化を監視する評価回路を設けるこ
とができる。
【0008】PLL回路部分(PLL主回路部分及びP
LL補助回路部分)は、それぞれ位相検出器、電荷ポン
プ、ループフイルタ、電圧制御発振器(VCO)及び分
周器から成つている。位相検出器は、その出力端の回路
電圧を介して電荷ポンプを“デイジタル“に制御し、電
荷ポンプの電流は、PLL回路部分が常にロツクされた
状態にあるように設定される。電荷ポンプと電圧制御発
振器との間にあるループフイルタ(例えば低域フイル
タ)は、電荷ポンプの外乱を抑制しかつPLL回路部分
の安定性を保証するのに投立つ。ループフイルタの出力
端にはVCO用のそれぞれの同調電圧が得られ、VCO
の出力信号は位相の安定した出力周波数を形成する。こ
の出力周波数は位相検出器へ供給され、この帰還ループ
によりPLL回路部分の出力周波数が固定的に“ロック
“される。PLL補助回路部分は、基準周波数を発生す
るため位相検出器の入力端にそれぞれ接続される可変分
周器と、PLL補助回路部分の“ロツク“される(位相
の安定した)状態を検出するためのロツク検出器とを持
つている。PLL補助回路部分は、位相検出器の両方の
入力端に接続される固定分周器又は切換え可能な分周器
と、位相検出器の他方の入力端に接続されかつ場合によ
つては評価回路により制御される切換え素子とを持つて
いる。
【0009】PLL補助回路部分によりそれぞれ出力信
号として発生される安定な基準周波数は、固有の発振周
波数を出力するPLL主回路部分へ代替周波数として与
えられ、必要に応じてPLL主回路部分の切換え素子を
介して、異なる代替周波数の間で非常に速やかに切換え
を行うことができ、この代替周波数が安定した周波数及
び位相で存在する時にのみ、他の周波数への切換えが可
能であるように、評価回路により切換え過程を制御する
ことができる。異なるPLL補助回路部分に出力周波数
の異なる周波数範囲を対応させて、周波数変化の際これ
らの周波数の万一の有害な相互影響を防止することがで
きる。
【0010】代替周波数の前述した予備設定によつて、
特別な要求に応じて、速やかな切換え動作及び所望の段
階幅のために、PLL補助回路部分の適当な変更により
PLL回路装置を最適化することができる。更にPLL
回路部分の簡単な構成のため、PLL回路装置を回路手
段及びチツプ面へ良好にかつ安価に集積することができ
る。
【0011】
【実施例】位相同期ループの回路装置の実施例を図面に
ついて以下に説明する。例えば無線受信器に使用されて
2つの代替周波数の間で速やかな切換えを行う図1のP
LL回路装置は、発振周波数(出力周波数)fOUT
出力するPLL主回路部分3、PLL主回路部分3用の
基準周波数fA1,fA2を発生する第1のPLL補助
回路部分1及び第2のPLL補助回路部分2、評価回路
としての回路部分4及びPLL補助回路部分1,2用の
基準周波数fを規定する基準回路部分5から成つてい
る。
【0012】水晶発振器51(周波数f)及び可変分
周器52を持つ基準回路部分5によつて、基準周波数f
が発生されて、PLL補助回路部分1,2へ供給され
る。例えば分周器52の分周係数の変化により、水晶発
振器51の4MHzの周波数fから、2.5kHz又
は5kHz又は10kHz又は20kHzの基準周波数
が発生される。この基準周波数fはPLL主回路
部分3にある分周器の分周係数を乗算されて、PLL主
回路部分3の段階幅を生ずる。第1のPLL補助回路部
分1により第1の規定された出力周波数fA1が発生さ
れて、第1の基準周波数としてPLL主回路部分3の切
換え素子39の第1の入力端へ供給される。これと同時
に可変分周器14へ供給されるVCO13の出力周波数
A1は、この分周器14により比較周波数fV1に分
周され、この比較周波数fV1は位相検出器10におい
て基準回路部分5から与えられる基準周波数fと比較
され、この位相比較の結果が位相検出器10の制御出力
端を介して電荷ポンプ又はループフイルタ11及びルー
プ増幅器12へ供給され、このループ増幅器の出力信号
(同調電圧)UがVCO13の出力周波数fA1を再
制御する。第1のロツク検出器17を介して位相検出器
10の位相偏差が検出される。ロツク検出器17の出力
端には、第1のPLL補助回路部分1が位相を固定され
て動作する(ロツクされている)か否かに応じてデイジ
タル出力信号LDが出力される。
【0013】第1のPLL補助回路部分1とは全く無関
係に設定可能な第2のPLL補助回路部分2により、第
2の規定された出力周波数fA2が発生され、第2の基
準周波数としてPLL主回路部分3の切換え素子39の
第2の入力端へ供給される。同時にVCO23の出力周
波数fA2は可変分周器24へ供給され、この分周器に
より比較周波数fV2に分周され、この可変分周器24
の出力信号(分周された比較周波数fV2)は、位相検
出器20において基準回路部分5の基準周波数fと比
較され、このループ増輻器の出力信号(同調電圧U
がVCO23を制御し、従つて出力周波数fA2を再制
御する。同時に位相比較の結果が第2のロツク検出器2
7により評価され、このロツク検出器のデイジタル出力
信号LDから、第2のPLL補助回路部分2が位相を
固定されて動作するか否かが確認される。
【0014】PLL主回路部分3は出力周波数fOUT
として位相同期ループの所望の周波数を出力する。この
出力周波数はFM無線受信についてはfOUT=98.
200MHzないしfOUT=118.700MHzの
範囲にある。基準周波数は両方のPLL補助回路部分1
及び2により規定され、これらのPLL補助回路部分に
より同時に出力周波数fOUTの周波数変化の最小段階
幅が規定される。出力周波数fOUTは固定分周器34
(分周係数N34)へ供給され、この分周器により比較
周波数fV3に分周される。この固定分周器34の出力
信号(比較周波数fV3=fOUT/N34)は位相検
出器30へ供給され、そこで切換え素子39の切換え位
置に応じて、PLL補助回路部分1に発生される基準周
波数fA1又はPLL補助回路部分2に発生される基準
周波数fA2と比較され、この位相比較の結果が位相検
出器30の制御出力端を介して電荷ポンプ又はループフ
イルタ31及びループ増幅器32へ供給され、このルー
プ増幅器の出力信号が同調電圧UとしてVCO33従
つて出力周波数fOUTも再制御する。
【0015】両方のロツク検出器17及び27のデイジ
タル出力信号LD及びLDは評価のため評価回路4
の両方の制御入力端PS及びPSへ供給される。切
換え入力端FWへの切換え電圧UFWの印加により伝え
られる出力周波数fOUTの周波数変化の希望によつ
て、それぞれのPLL補助回路部分(出力周波数fA1
に対してはPLL補助回路部分1、出力周波数fA2
対してはPLL補助回路部分2)がロツクされた状態に
ある時にのみ、基準周波数fR3が代替周波数fA1
はfA2へ切換えられる。このため評価回路4に論理素
子40が設けられ、その制御出力端か切換え素子39の
制御入力端に接続され、許容できる周波数変化の際論理
素子40が切換え素子39へ制御信号Uを印加する。
出力周波数fOUTの周波数変化(例えば帯域下端の周
波数から帯域上端の周波数への跳躍)の時間は、特に新
しい周日数と古い周波数との差及び基準周波数fに関
係し、msの範囲にある。しかし新しい周波数(代替周
波数)が既に第1のPLL補助回路部分1又は第2のP
LL補助回路部分2に予め設定されるかセツトされてい
る場合、(正の出力信号LD又はLDの存在する場
合)切換え過程を、評価回路4の制御出力端により制御
される切換え素子39によつて、これらの代替周波数自
体の設定より著しく速く行うことかできる(usの範
囲)。
【0016】実施例において説明された回路装置を3つ
以上のPLL補助回路部分に拡張し、それに伴つて2つ
以上の代替周波数を予め設定することは、PLL補助回
路部分の数に相当する数の入力端を持つ切換え素子を使
用することによつて容易に可能である。例えば3つのP
LL補助回路部分従つてPLL主回路部分に対して3つ
の基準周波数を持つ回路装諭では、付加的な第2の代替
周波数を予め設定することができる。
【0017】PLL回路部分1,2,3の同調電圧
,U,U及びロツク検出器信号LD,LD
について図2に示す時間線図により、時間的過程制御を
設明する(時間軸tは正しい尺度では示されていな
い)。
【0018】時点t:出力周波数fOUTが第2のP
LL補助回路部分2により規定され(ロツク検出器信号
LDは“高レベル“にあるので、位相の安定した周波
数fA2)、第1のPLL補助回路部分1は他の周波数
A1へ切換えられ(同調電圧Uが“高レベル“にあ
り、ロツク検出器信号LDは“低レベル“にある)、
周波数変化は行われない(切換え電圧UFWは“低レベ
ル“)。
【0019】時点t:第1のPLL補助回路部分1の
切換え過程が設定時間t(例えばt=10ms)後
終了される。ロツク検出器信号LDにより、新しい周
波数fA1が位相を安定しているか、又は第1のPLL
補助回路部分1がロツクされた状態にある(LD
“高レベル“)ことが通報される。第2のPLL補助回
路部分2及びPLL主回路部分3はそのそれぞれの周波
数fA2,fOUTで変らずにロツクされたままである
(切換え電圧UFWはまだ“高レベル“)。
【0020】時点t:評価回路4の入力端FWに加わ
る周波数変化用切換え電圧UFWにより、制御信号U
を介して切換え素子39の操作が行われ、それにより第
2のPLL補助回路部分2の周波数fA2から第1のP
LL補助回路部分1の周波数fA1へ、PLL主回路部
分3の出力周波数fOUTの切換えが行われる。出力周
波数fOUTは切換え時間t(例えばt=10μ
s)後位相を安定して周波数fA1にロツクされる(同
調電圧U参照)。
【0021】時点t:周波数変化用切換え電圧UFW
が“低レベル“になり、それにより以前の(予め設定さ
れかつ位相の安定な)周波数fA2への戻り跳躍が行わ
れる。
【0022】時点t:周波数変化用切換え電圧UFW
が”高レベル“になり、それにより(予め設定される)
周波数fA1への跳躍が行われる。
【0023】時点t及び時点tにおける両方の切換
え過程は非常に僅かな時間遅れで可能である(μs範
囲)。なぜならばロツク検出器信号LD又はLD
より、それぞれのPLL補助回路部分1又は2がまだロ
ックされた状態にあることが通報されるからである。こ
れにより切換え素子39の切換え時間及びPLL主回路
部分3の立上り時間のみが、切換え時間tに影響を及
ぼす。
【0024】時点t:第2のPLL補助回路部分2が
別の周波数の値に設定される(同調電圧Uは“高レベ
ル“)。
【0025】時点t:第2のPLL補助回路部分2の
出力周波数fA2が設定時間t(例えばt=10m
s)後位相を安定して加わり、それがロツク検出器信号
LDにより通報される(LDは“高レベル“)。
【0026】時点t:切換え電圧UFWの切換え辺に
より要求される周波数変化は、釈放後制御信号LD
より行われ、第2のPLL補助回路部分2により規定さ
れる出力周波数fA2の新しい周波数値へ出力周波数f
OUTが切換えられるようにすることができる。
【0027】時点t:第1のPLL補助回路部分1が
別の周波数値fA1へ切換えられる(同調電圧は“低レ
ベル“)。
【0028】時点t:出力周波数fA1の新しい周波
数値用の切換え過程が終了される(設定時間tは例え
は10ms)。ロツク検出器信号LDは“高レベル
“へ移行する。
【0029】時点t10:第1の出力周波数fA1の新
しい周波数値へ向かつて切換え電圧UFWにより要求さ
れる出力周波数fOUTの周波数変化を行うことができ
る。
【0030】これからわかるように、PLL主回路部分
3は非常に速やかに切換え可能である(PLL補助回路
部分1,2の設定時間tは明らかに切換え時間t
り長い)。
【0031】FM無線受信装置にこの回路装置を使用す
る場合、例えば次の数値が規定又は設定可能である。
【0032】PLL主回路部分3は、fOUT=98.
200MHzないしfOUT=118.700MHzの
範囲にある同調器の発振周波数fOUTを出力周波数と
して供給する。
【0033】出力周波数fOUTの速やかな切換えのた
めに高い基準周波数fR3が必要である。基準周波数f
R3の選択は、関係式fOUT=fR3・N34によ
り、分周器34の分周係数N34を決定する。例えば分
周係数N34=5に選ばれると、VCO33の基準周波
数の必要な範囲が得られる。 fRS=fOUT/N=19.64MHz・・・23.74MHz.
【0034】出力周波数fA1又はfA2の必要な周波
数範囲は基準周波数fR3の周波数範囲に一致する。 fA1=fA2=fR3=19.64MHz・・・23.74MHz
【0035】出力周波数fOUTの段階幅f
SOUTは、基準周波数fR3の段階幅fS3により、
従つて出力周波数fA1又はfA2の段階幅fS1又は
S2により決定され、次のようになる。 fSOUT=fS3・N34 ここでfS3=fS1=fS2。段階幅fS1及びf
S2は基準周波数fにより決定される(fS1=f
S2=f)ので、段階幅fSOUTに対して式が得ら
れる。 fSOUT=f・N34・ 従つて例えば5kHzの基準周波数f及びN34=5
の分周係数で、出力周波数fOUTに対して段階幅f
SOUT=25kHzが得られる。
【0036】可変分周器14又は24の分周係数N14
又はN24は、出力周波数fA1又はfA2の変化に応
じて可変する。分周係数N14又はN24の最大値とし
てN14,max=N24,max=fA1,max
=4748が得られ、これは13ビツトのカウンタ
により実現することができる。
【0037】発振周波数fを発生する普通の4MHz
水晶発振器を使用すると、5MHzの基準周波数f
発生するため10ビツトの分周器が必要になる。
【0038】それぞれ一方のPLL補助回路部分のVC
Oの引込みにより他方のPLL補助回路部分の周波数変
化の際異なるPLL補助回路部分の出力周波数が互いに
影響し合うのを防止するため、基準回路部分の可変分周
器の分周係数、PLL補助回路部分の可変分周器の分周
係数、及びPLL主回路部分の分周器の分周係数の変化
により、これらの出力周波数に異なる周波数範囲を対応
させることができる。このためPLL主回路部分の分周
器は可変分周係数を持つていなければならず、個々のP
LL補助回路部分に属する分周器の分周係数の間の切換
えは、切換え素子によつて制御される。更にその場合個
々のPLL補助回路部分へ、基準回路部分から異なる基
準周波数を供給して、PLL主回路部分の切換え可能な
分周器の分周係数の変化の際にも、PLL主回路部分の
出力周波数の段階幅が同じ大きさのままであるようにせ
ねばならない。このため基準回路部分は、切換え可能な
分周器又は可変分周器の後の分枝に接続される分周器
(各PLL補助回路部分に対して1つの分周器)を持
ち、これらの分周器の分周係数により、PLL補助回路
部分のためにそれぞれ必要な基準周波数が発生される。
【0039】2つのPLL補助回路部分1,2の上述し
た実施例では、fOUT=98.200MHz・・・1
18.700MHzの出力周波数fOUTの周波数範囲
に対して、例えば第1の出力周波数fA1に分周係数N
34=4が対応し(fA1=24.55MHz・・・2
9.675MHzの周波数範囲)、第2の出力周波数f
A2に分周係数N34=5が対応している(fA2=1
9.64MHz・・・23.740の周波数範囲)。第
1のPLL補助回路部分1の基準周波数fR1及び第2
のPLL補助回路部分2の基準周波数fR2は、基準回
路部分5の基準周波数f(分周される水晶発振器周波
数f)から、出力周波数fOUTの固定段階幅f
SOUTに応じて、分周器25の後に接続される2つの
並列な分周器によつて次のように発生せねはならない。 fSOUT=fR1・N34.1=fR2・f34.2 従つて基準周波数に対して次式が得られ、 fR1=fSOUT/N34.1 及び fR2=fSOUT/N34.2 ここでN34.1及びN34.2は切換え可能な分周器
34の異なる分周係数である。
【図面の簡単な説明】
【図1】PLL主回路部分と2つのPLL補助回路部分
とを持つ位相同期ループ用回路装置の実施例の構成図で
ある。
【図2】この回路装置の作用を説明するための時間線図
である。
【符号の説明】
1,2 PLL補助回路部分 3 PLL主回路部分 5 基準回路部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハインツ・リンデルレ ドイツ連邦共和国ハイルブロン・ゲルデレ ルシユトラーセ82 (72)発明者 ハンス・ザポツタ ドイツ連邦共和国ハイルブロン・イム・ク ラウトガルテン20 (72)発明者 ヴエルネル・ヌツツ ドイツ連邦共和国ハイルブロン・ハンス− ムルチエル−シユトラーセ13

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】位相の安定した出力周波数(fOUT)を
    発生するPLL主回路部分(3)と、 PLL主回路部分(3)用の代替周波数として位相の安
    定した基準周波数(fA1,fA2)を発生する少なく
    とも2つのPLL補助回路部分(1,2)と、 PLL補助回路部分(1,2)用の少なくとも1つの基
    準周波数(f)を発生する基準回路部分(5)とを含
    んでいる位相同期ループ(PLL)用回路装置。
  2. 【請求項2】 PLL主回路部分(3)が位相検出器
    (30)、ループフイルタ(31)、ループ増幅器(3
    2)、電圧制御発振器(VCO)(33)、分周器(3
    4)及び切換え素子(39)から成り、切換え素子(3
    9)の出力信号としての基準周波数(fR3)及び分周
    器(34)の出力信号としての周波数(fV3)が、位
    相検出器(30)へ供給されることを特徴とする、請求
    項1に記載の回路装置。
  3. 【請求項3】 PLL補助回路部分(1,2)がそれぞ
    れ位相検出器(10,20)、ループフイルタ(11,
    20)、ループ増幅器(12,22)、VCO(13,
    23)及び可変分周器(24,34)から成り、VCO
    (13,23)の出力信号が位相の安定した基準周波数
    (fA1,fA2)として切換え素子(39)のそれぞ
    れの入力端へ供給されることを特徴とする、請求項1又
    は2に記載の回路装置。
  4. 【請求項4】 PLL補助回路部分(1,2)の出力周
    波数としての基準周波数(fA1,fA2)の位相安定
    度を検出する評価回路(4)が設けられていることを特
    徴とする、請求項1ないし3の1つに記載の回路装置。
  5. 【請求項5】 評価回路(4)が、PLL主回路部分
    (4)の出力周波数(fOUT)の周波数変化を規定す
    る回路入力端(FW)と、それぞれのPLL補助回路部
    分(1,2)の位相検出器(10,20)により制御さ
    れる制御入力端(PS,PS)とを持ち、評価回路
    (4)の出力端が切換え素子(39)の制御入力端に接
    続されていることを特徴とする、請求項4に記載の回路
    装置。
  6. 【請求項6】 PLL補助回路部分(1,2)の位相検
    出器(10,20)に、位相安定度を検出するロック検
    出器(17,27)がそれぞれ接続され、ロツク検出器
    (17,27)の出力信号(LD,LD)が評価回
    路(4)の制御入力端(PS,PS)へ供給される
    ことを特徴とする、請求項4又は5に記載の回路装置。
  7. 【請求項7】 PLL補助回路部分(1,2)が位相安
    定度を検出する周波数カウンタを持ち、これらの周波数
    カウンタの出力信号が評価回路(4)の制御入力端(P
    ,PS)へ供給されることを特徴とする、請求項
    4又は5に記載の回路装置。
  8. 【請求項8】 基準回路部分(5)が水晶発振器(5
    1)及び可変分周器(52)から成り、この可変分周器
    (52)の出力信号が垂準周波数(f)としてPLL
    補助回路部分(1,2)の位相検出器(10,20)の
    入力端の1つへ供給されることを特徴とする、請求項1
    ないし7の1つに記載の回路装置。
  9. 【請求項9】 PLL主回路部分(3)の分周器(3
    4)が可変分周係数(N34)を持ち、この分周器(3
    4)の分周係数(N34)の変化が切換え素子(39)
    により制御可能であることを特徴とする、請求項1ない
    し7の1つに記載の回路装置。
  10. 【請求項10】 基準回路部分(5)が水晶発振器(5
    1)、可変分周器(52)及びこの可変分周器の後に接
    続される切換え可能な分周器から成り、この切換え可能
    な分周器の分周係数が、PLL主回路部分(3)の分周
    器(34)の分周係数(N34)の変化に応じて変化可
    能であり、切換え可能な分周器の出力信号がそれぞれの
    基準周波数(fR1,fR2)としてPLL補助回路部
    分(1,2)の位相検出器(10,20)の入力端の1
    つへ供給されることを特徴とする、請求項9に記載の回
    路装置。
  11. 【請求項11】 切換え可能な分周器が並列接続される
    分周器の分枝として構成されていることを特徴とする、
    請求項10に記載の回路装置。
  12. 【請求項12】 PLL補助回路部分(1,2)のそれ
    ぞれ位相の安定した基準周波数(fA1,fA2)に、
    重複しない異なる周波数範囲が対応しており、PLL主
    回路部分(3)の分周器(34)の分周係数(N34
    が可変分周器(24,34)の分周係数に応して変化可
    能であることを特徴とする、請求項9ないし11の1つ
    に記載の回路装置。
  13. 【請求項13】 無線受信機における中間周波数の発生
    に用いられることを特徴とする、請求項1ないし12の
    1つに記載の回路装置。
  14. 【請求項14】 PLL主回路部分(3)の出力信号
    (fOUT)としてFM中間周波数が発生可能であるこ
    とを特徴とする、請求項13に記載の回路装置。
  15. 【請求項15】 PLL補助回路部分(1,2)の1つ
    の出力信号としてAM発振器周波数が発生可能であるこ
    とを特徴とする、請求項13に記載の回路装置。
JP7202649A 1994-07-08 1995-07-06 位相同期ループ用回路装置 Pending JPH0851361A (ja)

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