JPH0851337A - 集積遅延回路 - Google Patents

集積遅延回路

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JPH0851337A
JPH0851337A JP7079024A JP7902495A JPH0851337A JP H0851337 A JPH0851337 A JP H0851337A JP 7079024 A JP7079024 A JP 7079024A JP 7902495 A JP7902495 A JP 7902495A JP H0851337 A JPH0851337 A JP H0851337A
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delay
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amplifier
amplifiers
network
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JP7079024A
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Inventor
Mohamed Bedouani
ベドウアニ・モアメド
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Bull SA
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K5/00Manipulating of pulses not covered by one of the other main groups of this subclass
    • H03K5/13Arrangements having a single output and transforming input signals into pulses delivered at desired time intervals
    • H03K5/131Digitally controlled
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K5/00Manipulating of pulses not covered by one of the other main groups of this subclass
    • H03K5/13Arrangements having a single output and transforming input signals into pulses delivered at desired time intervals
    • H03K5/133Arrangements having a single output and transforming input signals into pulses delivered at desired time intervals using a chain of active delay devices

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型かつ信頼性の高い構造を有し、極めて広
い範囲の遅延をもたらすのに適した、良好な線形をもつ
調整可能な遅延回路を提供する。 【構成】 異なる遅延をもたらし1つの共通入力部をも
つ2つの増幅器(11a、11b)と、2つの増幅器間
の位相ずれを変化させるため2つの増幅器のそれぞれの
端子に接続された制御手段(12)とを含む集積遅延回
路(10)は特に、ガリウムヒ素などのIII −V族半導
体内への集積に適用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の分野】本発明は、例えば1ギガビット/秒以
上の通信速度に特に対応し、ガリウムヒ素(GaAs)
のようなIII −V族半導体への集積に特に適した遅延回
路に関する。この分野においては、遅延回路は、電界効
果トランジスタ特にMESFET(金属−半導体電界効
果トランジスタ)型電界効果トランジスタで構成するこ
とが可能であり、その場合BDCFL論理回路(バッフ
ァ付き直結FET論理回路)を含むDCFL型論理回路
(直結FET論理回路)に特に好適である。遅延回路は
また、例えばAlGaAs/GaAs型のガリウムヒ素
とアルミニウムなどの三成分半導体に集積されたHEM
T型電界効果トランジスタ(高電子移動度トランジス
タ)で構成することも可能である。また本発明は、バイ
ポーラトランジスタ差動増幅器、より好ましくはSCF
L論理回路(ソース結合FET論理回路)によるMES
FET型トランジスタ差動増幅器にも適用される。本発
明による遅延回路は線形的調整が簡単であり、特に超高
速伝送システムおよび高速伝送を使用する情報処理シス
テムに適用される。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一つの
端子が、増幅器によってもたらされる電流の調整による
遅延の変化の制御ブロックに接続されている増幅器を含
む遅延回路はよく知られておりかつ使用されている。こ
れら回路の制御ブロックはRC回路で構成されているこ
とが多く、遅延の調整はRC回路の抵抗値および/また
は容量を変えることによって行われる。例えばMOS
(金属酸化膜半導体)型の電界効果トランジスタ集積回
路においては、抵抗および容量は通常はトランジスタに
よって構成される。
【0003】このような遅延回路の欠点は、RおよびC
の値の変化に対し遅延の変化の曲線が指数関数的である
ということである。したがって遅延の調整が線形である
ためには、RCの積が大きな値であることが必要である
が、その場合非常に小さな遅延とは相容れない。他方、
RおよびCの変化に対し外部回路を無感応にするため
は、入力と出力のバッファ回路間にRC回路が挿入され
なければならない。さらに電界トランジスタ製造技術で
は、各種集積回路のトランジスタの特性においてばらつ
きが生じる。これらのばらつきは、電流の調整時に求め
られる信頼性および精度の妨げとなる。
【0004】ヨーロッパ特許出願EP−0441684
号に記載されている高周波フェーズラッチ回路および、
ヨーロッパ特許出願EP−A−0466591号、EP
−A−0466592号、EP−A−0466593号
に記載されている高速デジタル通信装置のようないくつ
かの場合においては、現在、調節可能な極めて短時間の
遅延が必要欠くべからざるものとなっている。例えば上
記回路および上記装置では、数ピコ秒きざみで調節が可
能な遅延が必要となることがある。また、遅延の変化が
線形であることが、制御を簡単にし性能を著しく向上さ
せるための条件である。さらに、これら遅延回路はきわ
めて小型であることと、電界効果トランジスタで構成さ
れる技術、より詳細には、III −V族半導体に集積され
る技術のように急速に進歩する技術に対応するものでな
ければならない。後者の応用においては、DCFL論理
回路は、電源電位間に直列に接続された2つのトランジ
スタのみで構成された極めて簡単で極めて高速な論理ゲ
ートを実現できるという利点と、通常2Vといった低電
圧の供給をうけ電力消費量が少ないという利点をもたら
す。一方、立ち上がり時間が立ち下がり時間と大きく異
なるため、切り換え時間が非対称であるという欠点があ
る。BDCFL論理回路は、電源電位間にさらにトラン
ジスタを2つ直列に接続するだけでこの欠点を解消する
ものである。これら2つの論理回路をDCFL型論理回
路と呼ぶことにする。
【0005】CMOS(相補型金属酸化膜半導体)型遅
延回路といった相補型トランジスタ遅延回路が知られて
いる。しかしながらこれらの回路はDCFL型論理回路
に置き換えることはできない。なぜなら、この論理回路
は相補トランジスタで構成された論理回路ではないから
である。また、出願人はそのヨーロッパ特許出願EP−
A−0493149号およびEP−A−0493150
号においてすでに、ほぼ線形の遅延を得ることが可能
な、差動増幅器で構成される遅延回路について記載して
いる。これら遅延装置は、単結晶ケイ素内に集積された
ECL論理回路(エミッタ結合論理回路)またはCML
論理回路(電流モード論理回路)のバイポーラ技術に好
適である。しかしながらこれらの回路はDCFL型論理
回路に置き換えることはできない。なぜなら同論理回路
は差動構造を持っていないからである。
【0006】本発明は、極めて細かなピッチできわめて
短い遅延をもたらすことができ、III −V族半導体への
集積に対応することができ、より詳細にはDCFL型論
理回路に好適であり、極めて小型かつ信頼性の高い構造
を持つことが可能で、極めて広い範囲の遅延をもたらす
のに適した、良好な線形をもつ調整可能な遅延回路の実
現を可能にする解決法をもたらすものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、種々の遅延を
もたらし共通の入力部をもつ2つの増幅器と、2つの増
幅器間の位相ずれ変化させるため2つの増幅器のそれぞ
れ2つの端子に接続された制御手段とを含むことを特徴
とする、内蔵遅延回路を対象とする。
【0008】本発明は、例として示し添付図面を参照し
て行う以下の説明から明らかになろう。
【0009】
【実施例】図1はDCFL/BDCFL混合論理回路の
MESFETトランジスタからなる遅延回路10の第一
実施様態を示す図である。図示されている遅延回路10
は、2つの増幅器11aおよび11bと、遅延制御ブロ
ック12と、出力バッファ13とを含む。2つの増幅器
11aおよび11bは、回路10からの入力信号INを
受け取る共通入力部と、それぞれの出力部AおよびBと
を有している。2つの増幅器11aおよび11bは少な
くとも1つのDCFLインバータから成る。DCFLイ
ンバータは、増制御トランジスタEと、負荷抵抗として
作用させるため電源がゲートに接続されている減トラン
ジスタDとから成る。2つのトランジスタDおよびEの
送受区間は2つの電源電位VddおよびVss間に直列
に接続される。図示例においては、Vddはアースを表
わしVss=−2V であり、増幅器11aは連続する2
つのインバータDCFLから成り、増幅器11bはカス
ケード接続の10個のインバータDCFLから成る。制
御トランジスタEはそのゲートでインバータからの入力
信号を受け取り、その受信部に出力信号を送る。例え
ば、トランジスタDおよびEの寸法の決定は次のように
して行われた。トランジスタの幅および電気長をW、L
とし、対応するトランジスタの名称を指数として上記の
呼称に付け加えた。比β=(WE /LE )/(WD /L
D )はほぼ10であった。
【0010】図示例の遅延デジタル制御ブロック12
は、制御信号によって作動するそれぞれのスイッチに接
続された段R−2Rを従来の方法で含む反復抵抗回路網
R−2R(抵抗はしご形回路網)から成る。より正確に
は、回路網12の段R−2Rは、増幅器11aおよび1
2aのそれぞれの出力部AおよびBと、デジタル制御信
号Cにより選択的に制御されるそれぞれのスイッチ12
bとに接続されている。スイッチ12bはエンリッチメ
ント電界効果トランジスタから成り、その制御ゲートは
デジタル制御信号Cを受け取り、その発信部は、増幅器
11aの出力部Aに共通に内部接続されている。最終段
R−2Rは増幅器11bの出力部Bに接続された抵抗R
を持っているのに対し、第一段は後記する理由により単
に段R−Rである。回路10の全体遅延について32ス
テップのデジタル設定を得るため、回路網12は5段の
R−2Rを含み、制御信号Cは、トランジスタ12bの
それぞれのゲートに印加されるi、j、k、l、mの5
つに分配される5つの制御ビットから成る。それぞれの
スイッチトランジスタは、そのゲートを高電位Vddに
することにより通電が可能となる。スイッチトランジス
タ12bは、回路網12の中の連続する段R−2Rを通
過する電流がほぼ1/2、1/4、1/8、1/16、
1/32に等しくなるよう、寸法が決められる。これら
の値はスイッチトランジスタにそれぞれ電気幅5W、4
W、3W、2W、Wを与えることにより得られる。なぜ
ならMESFETトランジスタ直列抵抗はゲート幅に反
比例するからである。
【0011】図示例においてはインバータは1つのみで
あるが、出力バッファ13は少なくとも1つのインバー
タBDCFLから成る。インバータBDCFLは、イン
バータDCFLの構造をもつ入力層と、受信部が電源電
位Vddに接続されゲートが入力層の制御トランジスタ
Eの受信部に接続されている制御用増トランジスタEの
直列接続と、発信部がゲートと電源電位Vssに接続さ
れ受信部が出力信号OUTをもたらす受信部に接続され
ている、抵抗負荷の役割を果たすディプレッショントラ
ンジスタDとから成る出力層とから成る。実際には、イ
ンピーダンスの整合上の理由から、出力層のトランジス
タの比βはほほ1桁である。図示例においては入力層の
トランジスタは比β=5であった。入力層の制御トラン
ジスタEのゲートは、スイッチ12bの共通端子と回路
網12の出力端子Aとに直接接続されている。
【0012】遅延回路10については、32ステップの
制御信号Cを少しずつ変化させることによって入力信号
INと出力信号OUTとの間に得られる連続する遅延を
示す図2のグラフを参照しながら説明する。ビットi−
mが低レベルにあって論理値0をもっているとき、全て
のスイッチ12bは開いており、その結果、増幅器11
bと出力バッファ13の回路網12を絶縁する。したが
って信号INは増幅器11aと出力バッファ13のみを
通過する。信号INと信号OUTの間の遅延は、回路1
0の最小遅延に相当し、これは図2の例においては11
5ピコ秒である。全てのビットi−mが論理値1をもつ
と全てのスイッチ12bが電流を通すようになり、その
結果増幅器11bの出力部Bの回路網12の全ての段が
接続される。最終段R−Rは最終段より1つ前の段の抵
抗2RとともにRに等しい抵抗を形成し、その結果第一
段まで反復しながら遡ると、Rに等しい回路網12の等
価抵抗が見い出される。増幅器11bの出力部Bから最
大の電流を出力させ、増幅器11bによってもたらされ
る最も長い遅延であって、増幅器11aの一定遅延が加
えられる遅延を決定するのは回路網Rの最小抵抗であ
る。制御信号Cのステップ32に対応する最大遅延は図
示例においては203ピコ秒になる。図2では、変化は
直線に近く、Cの値が5から17のとき若干曲がってお
り、Cの値が3および4のときそのへこみが大きいよう
に見える。ステップは3ps程度の細かさである。回路
網12の利点は、増幅器11aによって固定される最小
値Tminと、一定値Tminと増幅器11bと回路網
12とがもたらしうる最大遅延とによって決定される最
大値Tmax間で単調でほぼ直線の遅延制御がもたらさ
れることにある。一般的に、制御信号CがN個の制御ビ
ット(C={0、...、2N- 1 })から成るとする
と、遅延は、それぞれが(Tmax−Tmin)/2N
の価値をもつステップによって線形的に制御される。換
言すれば、C={0、...、2N-1 }である漸進遅延
T=Tmin+(Tmax−Tmin)C/2N が得ら
れる。実際には、図1の曲線内にみられる軽度な歪みは
主に、Cがその2つの極限値間で変化する時、回路網1
2の等価抵抗が常に一定ではないことによる。他方、増
幅器11aおよび11bはDCFL論理回路から成るた
め、それにより短い遅延を得ることができるともに簡単
で非常に小型な構造を得ることができる一方、切り換え
時間の非対称性はBDCFL論理回路の出力バッファ1
3により補正される。また、回路網12内では、制御信
号Cの5つの制御ビットi−mをそれぞれを制御するこ
とによって予め決められたそれぞれの電流値(1/2、
1/4、1/8、1/16、1/32)を段が通過させ
る。このようにして制御信号Cは加重線形モードのデジ
タル制御となる。もちろん、当業者であれば回路網12
の別の制御および別の構造を応用できることは言うまで
もない。特に増幅器はその全てをDCFLまたはBDC
FL論理回路で構成することができ、ステップの細かさ
は制御信号Cのビット数により調整することが可能であ
る。6ビットであれば64が得られる。さらに、回路網
12は非線形変化型にも適合させることが可能である。
【0013】図3、図4はDCFL論理回路MESFE
Tトランジスタから成る、本発明による遅延回路10の
別の実施様態を示す図である。増幅器11aは1つだけ
のインバータDCFLから成り、増幅器11bはカスケ
ード接続の5個のインバータから成る。回路網12も同
様に5段R−R2から成り、出力バッファ13は1つだ
けのインバータDCFLから成る。しかしながら、回路
網12および、増幅器と出力バッファ13の出力部Aお
よびBへの接続は変更をうけている。回路網12は、こ
こでは回路網の段の各分岐2Rと増幅器11bの出力部
B間に接続されている5つのスイッチトランジスタ12
bを含む。回路網は同様に各分岐2Rと増幅器11aの
出力部A間に接続されている別の5つのスイッチトラン
ジスタ12aを含む。回路網は5つの段R−2Rから成
り、第一段R−2Rの自由抵抗Rを出力部AまたはBの
いずれかに接続する付加抵抗R1であって、ここでは後
記する理由により出力部Aに接続する付加抵抗R1、を
含む。スイッチトランジスタ12aおよび12bとそれ
ぞれの段R−2Rとの接続部は出力バッファ13の入力
部にまとめられている。制御信号Cは、トランジスタ1
2bのゲートに印加される5つの制御ビットi−mと、
ビットi−mを補完しトランジスタ12aのゲートに印
加される制御ビットi* −m* とを含む。
【0014】作動の際、全てのビットi−mが低レベル
にあり論理値0(C=0)の時、スイッチ12bは全て
閉じておりその結果、長時間遅延増幅器11bは隔離さ
れる。補完ビットi* −m* は論理値1をもっておりそ
の結果、スイッチ12aは信号を通過させ全段R−2R
を短時間遅延増幅器11aの出力部Aに接続する。した
がって回路10の最小遅延Tminはこの状態に相当す
る。この状態においては、回路網12の等価抵抗は88
R/87、すなわちほぼRの値に等しい。反対に、全て
のビットi−mが論理値1(C=32)の時、スイッチ
12aが全て閉じておりその結果、遅延増幅器11aは
隔離されるが、スイッチ12bは信号を通過させ、回路
網12の全段を長時間遅延増幅器11bの出力部Bに接
続する。したがってこの状態は、遅延回路10によって
もたらされる最大遅延Tmaxに相当する。この二者の
間の状態、例えば最上位ビットiが1に変化するがその
他のビットが0(C=16)のままである場合には、対
応するスイッチ12bのみが信号を通過させ対応するス
イッチ12aのみが遮断される。C=15の時はこれと
反対の状態になる。回路網12の抵抗をRと等価な状態
に保つため抵抗R1=Rを付加した。その作動原理は前
記の説明により理解されよう。回路網はほぼRに等しい
抵抗を維持し、回路網内では、2つの増幅器11aおよ
び11bから補完するかたちで出力される一定電流Iが
流れる。これにより、図3からもわかるように極めて良
好な線形性が確保される。同図によれば、遅延は、およ
そ207から292の間を32ステップで変化するの
で、各ステップは2から3ps程度である。
【0015】図5は、BDCFL論理回路のMESFE
Tトランジスタから成る、本発明による遅延回路10の
別の実施様態を示す図である。図5の略図による遅延回
路10は図3の回路と同様なもので、2つの増幅器11
aおよび11bと、10個の制御ビットi−mおよびi
* −m* から成るデジタル制御信号Cをうけとるスイッ
チ12aおよび12bを具備した回路網12と、出力バ
ッファ13とを含む。図3の回路との差異としては、増
幅器11aおよび11bと出力バッファ13が、図1の
回路10の出力バッファ13の構造と同じ構造を持つB
DCFLインバータから成ることがあげられる。図示さ
れている増幅器11aおよび11bはそれぞれ1つのイ
ンバータから成るが、伝播時間はそれぞれ異なる。図示
例においては、2つのインバータの入力層のトランジス
タは、出力層ではWD /LD =2/1およびWE /LE
=10/1で、増幅器11a内ではWD /LD =2.4
/1およびWE /LE =2.8であったが、増幅器11
b内ではWD /LD =5.6/1およびWE /LE =6
/1であった。入力増幅器11aおよび11bの出力端
子AおよびBは、およそ0.8Vの出力電圧を阻止する
ためカソードが電位Vssである電位Vssに、2つの
ダイオードを介してそれぞれ接続されていると同時に、
スイッチ12aおよび12bのそれぞれの端子に接続さ
れている。出力バッファ13はカスケード接続の2つの
インバータBDCFLを含む。BDCFL論理回路の使
用により、立ち上がり時間および立ち下がり時間とも遅
延はほぼ同一である。
【0016】図6は、本発明による第四の実施様態に関
する。図6においては遅延回路10はSCFL論理回路
で構成される。回路10の構造は図3の構造と同様であ
るが、ここでは差動構造に対応しており、2つの追加入
力INおよびIN* と、2つの差動増幅器11a、11
bと、10個の制御ビット(i−m、i* −m* )から
成るデジタル制御信号Cによって制御される6段R−2
R反復回路網12と、2つの追加出力バッファ13およ
び13* とを含む。同回路はさらに、直列に接続されそ
れぞれが2つの追加出力バッファ13および13* を具
備した、2つの一定遅延バッファ増幅器14および14
* を含む。この論理回路においては、可変ゲイン増幅器
11aおよび11bと一定遅延増幅器14aおよび14
bは差動増幅器に類似しており、共通の発信部をもつ2
つの対称減トランジスタDおよびD* からなる既知の構
造をもつ。2つのトランジスタDおよびD* の受信部
は、ダイオードを介して電源電位Vddに接続されるよ
うひとまとめにされた2つの負荷抵抗に接続されてい
る。対応するそれぞれのバッファ13および13* は、
1つのディプレッショントランジスタDと、少なくとも
1つのダイオードと、1つのエンリッチメントトランジ
スタEと、電位Vdd、Vss間に直列に連続して接続
された1つの抵抗とから成る。増幅器11aおよび11
b内では、トランジスタDおよびD* の受信部が、バッ
ファ13および13* のトランジスタDのそれぞれのゲ
ートに接続されている。2つのバッファ13および13
* のダイオード、例えば図示例ではトランジスタEの受
信部に近いダイオードのカソードでは追加出力OUTお
よびOUT* がもたらされている。図示されている回路
網12は、共通基準電圧Vrefにより制御される1つ
のエンリッチメントトランジスタEによってそれぞれが
形成される6つの定電流発信部Sと、スイッチ12aに
ついては信号i* −m* で制御され、スイッチ12bに
ついては信号i−mで制御されるエンリッチメントトラ
ンジスタで形成される5対のスイッチ12a、12bと
を含む。トランジスタ12a、12bの各対の発信部
は、対応する電源トランジスタSを介して回路網12の
それぞれの分岐2Rに接続されているが、受信部はそれ
ぞれ、信号を通過させるため図示されていない一定電圧
で制御されるトランジスタであってなくすことのできる
2つのトランジスタ12’a、12’bを介して増幅器
11aおよび11bの共通発信部に接続されている。第
6段の分岐2Rは、回路網12にほぼ一定の等価抵抗を
もたらすため電源トランジスタSにより電源電位Vdd
に接続されている。共通基準電位Vrefはまた、増幅
器14aおよび14bの電源トランジスタのゲートおよ
び全てのバッファ13および13* のトランジスタEの
ゲートにも印加される。
【0017】作動原理は図1の回路10の作動原理と同
様である。可変ゲイン増幅器11aはトランジスタDお
よびD* のゲート上で追加入力信号INおよびIN*
受け取るが、同信号は固定ゲイン入力増幅器14aの入
力部にも印加される。一定遅延バッファ増幅器14aに
よってもたらされる中間出力信号P1およびP1* は、
第二の一定遅延バッファ増幅器14bのトランジスタD
およびD* のそれぞれのゲートに印加される。バッファ
増幅器14bによってもたらされる中間出力信号P2お
よびP2* は、第二増幅器11bのそれぞれのトランジ
スタDおよびD* のゲートに印加される。中間トランジ
スタ12’aおよび12’bが信号を通過させると仮定
すると、図3および図5の回路10の場合と同様に、制
御ビットi−mおよびi* −m* の状態によって、追加
入力信号IN、IN* と追加出力信号OUTの間の遅延
が決定される。ビットi−mが0の状態でビットi*
* が1の状態の時、増幅器11bは阻止され、同増幅
器についての最大遅延となると同時に回路10にとって
は最小の遅延となる最小負荷抵抗により増幅器11aが
作動する。反対にビットi−mが1の状態の時には、増
幅器11aが阻止され、増幅器11bとバッファ増幅器
14aおよび14bが、増幅器11bについての最小遅
延となると同時に回路10にとっては最大の遅延となる
最大負荷抵抗により作動する。中間状態は極めて線形的
に変化することがわかっている。
【0018】結論として、本発明は一般的に、異なる遅
延をもたらし、1つの共通入力部をもつ2つの増幅器1
1a、11bと、2つの増幅器間の位相ずれを変化させ
るため2つの増幅器のそれぞれの端子に接続された制御
手段12とを含む集積遅延回路10を対象とすることは
種々の実施様態から明らかである。各図示例において増
幅器11aは高速で増幅器11bは低速である。
【0019】制御手段は選択された制御の種類に適合さ
せることができる。デジタル制御を行うためには、制御
手段12は好ましくは、反復回路網の段を選択するため
デジタル制御信号Cによって制御されるスイッチを含む
反復回路網R−2Rを含む。スイッチは図1に図示され
ているスイッチ12bのように単体とするか、あるいは
12a、12bというように対とし、2つの増幅器の前
記端子に接続することも可能である。制御手段はまた選
択された変化の種類に適合させることもできる。反復回
路網R−2Rでほぼ線形の変化を得るため、Nが回路網
内の段の連番を示すとき、反復回路網の段内にほぼ1/
N に等しい電流をもたらすようスイッチの寸法が決め
られている。好ましくは、制御手段がほぼ一定の等価抵
抗を維持するか、そうでなければ制御信号の変化にかか
わらずほぼ同等の等価抵抗値を制御手段にもたらすた
め、分岐R−R1のような手段を設けることができる。
前記の説明より、この回路はDCFLおよび/またはB
DCFL論理回路電界効果トランジスタをもつIII −V
族半導体への集積に極めて好適であることがわかってお
り、その場合、制御手段が2つの増幅器の出力端子に接
続されている。しかし、さらに、2つの増幅器を電源要
素としての制御手段を含む差動増幅器であって、遅延回
路の出力部は2つの増幅器の共通端子で構成される差動
増幅器とすることができる。その場合、SCFL論理回
路電界効果トランジスタ(MESFET、HEMT)を
もつIII −V族半導体に集積ことができる。また、たと
えばCMOS製の電界効果トランジスタまたはバイポー
ラトランジスタをもつ単結晶III−V族半導体に集積こ
とも可能である。本発明は前記に定義した遅延回路に関
する。
【0020】他方、図1より増幅器11aはなくすこと
ができることがわかる。しかしながら作動原理は前記に
説明した作動原理とは全く異なったものになるであろ
う。その場合、回路網12は増幅器11bのゲインを変
化させる手段となり、作動は従来の遅延回路によるもの
となろう。この作動は、1つの増幅器11aまたは11
bをもつか2段階の遅延変化を得るためトランジスタ1
2’aおよび12’bのゲートに対し追加制御を行うこ
とにより交互に制御される2つの増幅器をもつ、図6に
示されている遅延回路10からも実現することができ
る。もちろん、段数を増すため既知の方法で他の増幅器
を追加することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】線形的に調整可能でDCFL/BDCFL混合
論理回路から成る遅延回路の、本発明による構造の略図
である。
【図2】図1に図示されている遅延回路から得られた遅
延の変動を示すグラフである。
【図3】線形的に調整可能でDCFL論理回路でできて
いる遅延回路の、本発明による変形の略図である。
【図4】図3に図示されている遅延回路から得られた遅
延の変動を示すグラフである。
【図5】線形的に調整可能でBDCFL論理回路ででき
ている遅延回路の、本発明による別の変形の略図であ
る。
【図6】線形的に調整可能で差動構造をもつ遅延回路
の、本発明による別の変形の略図である。
【符号の説明】
10 遅延回路 11a,11b 増幅器 12 位相ずれ制御手段 13 出力バッファ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの共通入力部を有し異なる遅延をも
    たらす2つの増幅器(11a、11b)と、2つの増幅
    器のそれぞれの端子に接続され、2つの増幅器間の位相
    ずれを変化させるための制御手段(12)とを含むこと
    を特徴とする、集積遅延回路(10)。
  2. 【請求項2】 制御手段(12)が、反復回路網の段を
    選択するためにデジタル制御信号(C)によって制御さ
    れるスイッチを含む反復回路網R−2Rを含むことを特
    徴とする、請求項1に記載の回路。
  3. 【請求項3】 スイッチが対にされ増幅器の各端子に接
    続されることを特徴とする、請求項2に記載の回路。
  4. 【請求項4】 Nが回路網内の段の順序を示すものとし
    て、反復回路網の段内にほぼ1/2N に等しい電流をも
    たらすようにスイッチの寸法が設定されることを特徴と
    する、請求項2または3に記載の回路。
  5. 【請求項5】 制御信号の変化にかかわらずほぼ同等の
    等価抵抗値を制御手段にもたらす手段(R−R1)を含
    むことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に
    記載の回路。
  6. 【請求項6】 DCFLおよび/またはBDCFL論理
    回路電界効果トランジスタをもつIII −V族半導体に集
    積され、制御手段が2つの増幅器の出力端子に接続され
    ていることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一
    項に記載の回路。
  7. 【請求項7】 2つの増幅器が、電源要素としての制御
    手段を含み、遅延回路の出力部が2つの増幅器の共通端
    子で構成される差動増幅器であることを特徴とする、請
    求項1から5のいずれか一項に記載の回路。
  8. 【請求項8】 SCFL論理回路電界効果トランジスタ
    をもつIII −V族半導体に集積されることを特徴とす
    る、請求項7に記載の回路。
  9. 【請求項9】 単結晶半導体に集積され、バイポーラト
    ランジスタを含むことを特徴とする、請求項7に記載の
    回路。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれか一項に記載
    の遅延回路を含むことを特徴とする、集積回路。
JP7079024A 1994-04-13 1995-04-04 集積遅延回路 Pending JPH0851337A (ja)

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FR2718903B1 (fr) 1996-05-24
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