JPH08511985A - 製紙プロセス水中の微分散固体含量を低減する方法 - Google Patents

製紙プロセス水中の微分散固体含量を低減する方法

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JPH08511985A
JPH08511985A JP7503243A JP50324395A JPH08511985A JP H08511985 A JPH08511985 A JP H08511985A JP 7503243 A JP7503243 A JP 7503243A JP 50324395 A JP50324395 A JP 50324395A JP H08511985 A JPH08511985 A JP H08511985A
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ネレッセン、ベルンハルト
マツケ、ヴォルフガング
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ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン
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Abstract

(57)【要約】 本発明の方法では、ある量の特定のカチオンポリマーをプロセス水に加えた後、沈殿した固体を浮遊選別および/または濾過によって取り除くことにより、プロセス水中の固体の含量が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】 製紙プロセス水中の微分散固体含量を低減する方法 発明の分野 本発明は、製紙プロセス水中の微分散された固体の含量を低減する方法に関す る。 先行技術 様々な水溶性およびコロイド状に溶解した無機および有機物質が、化学パルプ 、木材パルプおよび故紙の製造並びに加工中に形成される。他の水溶性物質は、 新たに供給される水、フィラーおよび化学助剤と共に製造循環路に入る。水循環 路の寸法が縮小されるにつれて、これら物質の濃度が非常に増加してきている。 これは、廃水を更に汚染する結果となる。しかしながら、製紙工程自体への妨害 作用は、さらに深刻である。当業者には「不純物」[例えばヴェー・アウホルン (W.Auhorn)著、ヴォヘンブラット・フュール・パピールファブリカチオン(Woche nbl のこれら物質は、製造に重大な影響を及ぼすことがあり、化学助剤や精製剤の効 果を低減することがあり、かつ紙質を損ねることもある。それは、主に、循環路 の寸法のさらなる縮小の障害となる溶解した有機物質である。 不純物の悪影響という観点から、閉塞した水循環路およびコンパクトな循環路 の場合には、一般に、水の精製が必要である。凝集、沈殿、吸着または浮遊選別 法あるいはそれらの組み合わせが、通常、このために使用される[例えば、ヤク ト・シュルツ(J.Schurz)、ヴォヘンブラット・フュール・パピールファブリカチ オン、1990年、3、109〜118頁参照]。例えば、マイクロフローテー ション(Mikrof1otation)は、通常、洗浄脱インクシステムにおいて使用される 。この方法では、懸濁した固体や溶解したおよびコロイド状の物質を凝集させた 後、水から浮遊選別する[例えば、カー・シュナベル(K.Schnabel)、ヴォヘンブ ラット・フュール・パピールファブリカチオン、1990年、6、233〜23 7頁参照]。 製紙用プロセス水の処理における典型的な凝集剤は、石灰乳、アルミニウム塩 または鉄塩の溶液、ポリエチレンイミンのようなカチンポリマー、カチオン性デ ンプン、ポリアミドアミン/エピクロロヒドリン樹脂およびメラミン/ホルムア ルデヒド樹脂のような無機および有機凝集剤である(ヴェー・アウホルンおよび ヤクト・シュルツ著の上記引用文献参照)。当業者の間で特に好まれている凝集 剤は、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライドである[例えば、アール・ ニッケ(R.Nicke)ら著、ヴォヘンブラット・フュール・パピールファブリカチオ ン、1992年、14、559〜564頁およびヤクト・シュルツ著の上記引用 文献参照]。通常ポリ-DADMACとして知られているこの化合物は、各反復 構造単位の窒素原子において正電荷を有する直鎖分子である。外部に対して、こ の正電荷は、陰電荷を帯びた塩素イオンで中和されている。すなわち、全体とし ては、非常に高い電荷密度の高分子電解質が形成されている。 上記の水溶性およびコロイド状に溶解した不純物に加えて、微分散された固体 も製紙用プロセス水中に入り、望ましくないことには、循環路の絞りに堆積する 。この固体は、特に、フィラー、微細な繊維および印刷インクである。この望ま しくない微分散された固体の除去は、溶解したまたはコロイド状に溶解した不純 物の存在下では、特に困難である。 発明の説明 本発明の解決すべき課題は、製紙用プロセス水中に微分散された固体の含量を 低減する方法を提供することであった。特に、本発明の方法は、溶解したまたは コロイド状に溶解した不純物の存在によって悪影響を受けないものである。 特定のカチオンポリマーは、製紙用循環水および廃水の処理に適し、かつ先行 技術から周知の他のカチオンポリマーよりも、この点で優れていることが見い出 された。 すなわち、本発明は、カチオンポリマーをプロセス水に添加した後、凝集した 固体を浮遊選別および/または濾過によって取り除く製紙産業のプロセス水中に 微分散された固体の含量を低減する方法であって、i)a)一般式I: (式中、R1およびR2は、それぞれ水素原子またはメチル基、R3およびR4は、 それぞれ水素原子またはC1-4アルキル基あるいはピペラジン、ピペリジンもし くはモルホリン基、並びにR5は、直鎖または分枝のC1-22アルキル基(ただし 、アンモニウム官能基に対する対イオンは、ハロゲン、硫酸、リン酸、ホウ酸ま たは有機酸アニオンあるいは電子対である。)であり、Zは酸素またはNH、お よびnは2〜5の数である。) で表されるアミノ官能性モノマーの重合によって、または b)b1)一般式II: (式中、R5およびR6は、それぞれ水素原子またはメチル基である。) で表されるモノマー不飽和酸および/または b2)一般式III: (式中、R7およびR8は、それぞれ水素原子またはメチル基、並びにR9は、直 鎖または分枝のC1-22アルキル基であり、mは2〜4の数およびpは0〜18の 数である(ただし、p=0の場合、コポリマー中の不飽和カルボン酸エステルは 90重量%を超えない。)。) で表されるモノマー不飽和カルボン酸エステルおよび/または b3)アミドの窒素原子が直鎖および/または分枝のC1-22アルキル基により置 換されていてよいアクリルアミドおよび/またはメタクリルアミド、および/ま たは b4)N-ビニルピロリドン と式Iで表されるモノマーとの共重合によって、あるいは c)カルボキシル基および/または一般式:-COOR10(式中、R10はC1-8ア ルキル基である。)で表されるエステル基および/または無水物基:-CO-O- CO-を含むポリマーと、−これらのポリマー中に存在するカルボキシル基、エ ステル基および/または潜在性カルボキシル基に対して− c1)一般式IV: (式中、R11は、C1-8アルキレン基または芳香族基、R12およびR13は、互い に独立に、C1-4アルキル基または芳香族基、あるいはR12およびR13は、N原 子と共に、ピペラジン、ピペリジンもしくはモルホリン基を形成し、xは2〜4 の数、並びにyは0〜10の数である。) で表されるアミノアルコール0〜1当量、 c2)一般式V: NHR14-R15-NR1617 (V) (式中、R15は、1ないし8個の炭素原子を含有するアルキレン基または芳香族 基、R14は、水素またはC1-4アルキル基、R16およびR17は、互いに独立に、 C1-4アルキル基を表すかあるいはR16とR17は、一緒に、-CH=CH-N=CH- を表す。) で表されるジアミン0〜1当量、 c3)一般式VI: HO-(Ca2aO)b-R18 (VI) (式中、R18は、C6-22アルキル基または芳香族基、aは2〜4の数、並びにb は0〜30の数である。) で表されるアルコール0〜0.5当量、並びに c4)一般式VII: NHR1920 (VII) (式中、R19は、水素またはC1-4アルキル基、およびR20は、C6-22アルキル 基または芳香族基である(ただし、成分c1)とc2)の当量の合計は0ではな い。)。) で表されるアミン0〜0.5当量 との反応 によって得られる平均分子量が2,000〜1,000,000の少なくとも部分 的に水溶性の窒素含有化合物をカチオンポリマーとして使用し、かつ ii)i)で示されたカチオンポリマーを、プロセス水1Lにつき活性物質1〜5 00mgの量で使用する 方法に関する。 本発明において、「少なくとも部分的に水溶性」とは、ポリマーおよび/また はコポリマー0.01重量%以上が、使用条件下において、水中で透明または曇 りのある溶液を形成することを意味する。 本発明において、微分散された固体は、粒子寸法が約0.1〜1000μmの 固体である。すなわち、狭義において、微分散された固体は、微細な繊維、フィ ラーおよび印刷インクである。 本発明の方法は、微分散された固体の含量を低減すべきプロセス水が、溶解し たまたはコロイド状に溶解した不純物を付加的に含有する場合でも、有利に適用 され得る。 本発明において使用されるカチオンポリマーの重量平均分子量は、好ましくは 5,000〜500,000の範囲である。10,000〜200,000の範囲が 特に好ましい。 本発明の好ましい一態様において、上記の特定のカチオンポリマーを、プロセ ス水1Lにつき、活性物質5〜100mgの量で使用する。 一般式Iで表される適するアミノ官能性モノマーは、特に、R1が水素、R2が 水素またはメチル、R3およびR4がメチルまたはエチルであり、R5が電子対ま たはC1-4アルキル基を表す(ただし、アンモニウム官能基に対する対イオンは ハロゲンアニオンである。)モノマーである。例は、ジメチルアミノエチルメタ クリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノプロピルメタ クリルアミド、ジメチルアミノネオペンチルアクリレート、ジエチルアミノエチ ルアクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレートおよび/またはメタクリ ルアミドプロピルジメチルアンモニウムクロライドである。 好ましくは、アクリル酸および/またはメタクリル酸を、一般式IIで表される モノマー不飽和酸として使用する。 R9が好ましくは直鎖または分枝のC1-8アルキル基である一般式IIIで表され るモノマー不飽和カルボン酸エステルとしては、例えばエチルアクリレート、メ チルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、オクチルア クリレートおよび/またはブチルアクリレートへのエチレンオキサイド3モルの 付加物が挙げられる。 さらに、アクリルアミド、メタクリルアミド、N-エチルアクリルアミドおよ び/またはtert.-ブチルアクリルアミドが、一般式Iで表されるアミノ官能性モ ノマーとの共重合に適している。 一般式Iで表されるアミノ官能性モノマーの重合または共重合は、任意にアル コール(例えばイソプロパノール)のような水混和性溶媒を含有する水性媒体に おいて自体既知の重合法で行われる。使用する開始剤は、少量で添加されるラジ カル形成性物質(例えばペルオキソ二硫酸カリウムまたはアンモニウム、tert.- ブチルヒドロペルオキシド、アゾビスイソブチルニトリル)である。一般式Iで 表されるアミノ官能性モノマーの重合または共重合を、例えばモノマーIおよび 場合によりb1)〜b4)群のモノマーを同時に、開始剤を含む水に滴下するこ とによって行うことができる。重合温度は、それ自体、重要ではなく、広い範囲 内で変化することができる。使用する開始剤に依存して、60〜100℃の温度 が最適であり得る。ポリマー含量が、例えば10〜60重量%である水性ポリマ ーおよび/またはコポリマー溶液が得られる。 本発明の用途に適するカチオンポリマーを、カルボキシ官能性、エステル官能 性および/または無水物官能性ポリマーをアミノアルコール、ジアミンもしくは アミンでエステル化またはアミド化して製造する場合、以下の知見が当てはまる 。 カルボキシ官能性、エステル官能性および/または無水物官能性ポリマーを、 ヘキサン、オクタン、トルエン、キシレンおよび/またはケトンのような有機溶 媒中において、自体既知の重合法で製造することができる。適するモノマーは、 例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、上記の酸のC1-8アルキルエス テル、上記の酸のアリールエステル、無水マレイン酸、マレイン酸、フマル酸、 上記の酸のモノ-C1-8-アルキルエステル、上記の酸のジ-C1-8-アルキルエステ ルおよび対応するアリールエステルである。エステル中のアルコール基中のアル キル基は、直鎖、分枝または環式であってよい。モノマーまたはモノマーの混合 物を使用してよい。アクリル酸、メタクリル酸、アクリレートおよび/またはメ タクリレートが好ましいモノマーである。他の適するモノマーは、スチレン、ア ルキルスチレン、4-ビニルピリジン、N-ビニルピロリドン、アクリロニトリル 、アクリルアミド、メタクリルアミド、塩化ビニルおよび/または塩化ビニリデ ンである。上述のような基を形成する物質の存在下で重合を行う。 アミノアルコールおよび/またはジアミンおよび任意にアルコールおよび/ま たはアミンとカルボキシ官能性、エステル官能性および/または無水物官能性ポ リマーとの反応は、有機溶媒の存在または不存在下、好ましくは硫酸、p-トル エンスルホン酸、ジブチル錫ジラウレート、錫および/またはアルカリ金属アル コラートのような触媒の存在下、100〜230℃の範囲の温度で行われる。エ ステル化および/またはアミド化反応中に形成される水および/またはアルコー ルを、蒸留によって除去する。適する有機溶媒は、例えば沸点が100℃を超え る脂肪族および/または芳香族炭化水素である。 一般式IVで表される適するアミノアルコールc1)は、例えば2-ジメチルア ミノエタノール、2-ジエチルアミノエタノール、3-ジメチルアミノ-2,2-ジ メチル-1-プロパノール、4-(ジメチルアミノ)-1-ブタノール、6-(ジメチル アミノ)-1-ヘキサノール、2-[2-(ジメチルアミノ)-エトキシ]-エタノール、 2-ジブチルアミノエタノール、3-ジメチルアミノ-1-プロパノール、3-ジエ チルアミノ-1-プロパノール、4-ジメチルアミノフェノール、3-ジエチルアミ ノフェノール、N-ヒドロキシエチル-N-メチルアニリン、N-ヒドロキシエチル -N-エチルアニリンおよび/または4-(2-ヒドロキシエチル)-モルホリンであ る。 一般式Vで表されるジアミンc2)の例は、N,N-ジメチルアミノプロピルア ミン、N,N-ジエチルアミノプロピルアミン、N,N-ジエチルアミノエチルアミ ン、1-ジエチルアミノ-4-アミノペンタン、N,N-ジメチル-p-フェニレンジ アミン、N,N-ジメチル-p-フェニレンジアミンおよび/または1-(3-アミノ プロピル)-イミダゾールである。 アミノアルコールおよび/またはジアミンとカルボキシ官能性、エステル官能 性および/または無水物官能性ポリマーとの反応を、一般式IVで表されるアルコ ールc3)および/または一般式VIIで表されるアミンc4)の存在下で行うこ とができる。アルコールおよび/またはアミン中に存在するアルキル基は、直鎖 、分枝および/または環式であってよい。一般式VIで表されるアルコールの例は 、シクロヘキサノール、2-エチルヘキサノール、オクタノール、デカノール、 ドデカノール、テトラデカノール、ヘキサデカノール、オクタデカノール、ドコ サノール、および牛脂肪アルコールやベンジルアルコールへのエチレンオキサイ ド12モルの付加物である。一般式VIIで表されるアミンの例は、ヘキシルアミ ン、2-エチルヘキシルアミン、オクチルアミン、デシルアミン、ドデシルアミ ン、テトラデシルアミン、ヘキサデシルアミン、オクタデシルアミン、ドコシル アミン、ヤシ油アミンおよび牛脂アミンである。 基本的に、本発明の方法におけるプロセス水の性質または起源には、特に制限 はない。例としては、洗浄脱インクおよび組み合わせた浮遊選別/洗浄からの循 環水、抄紙機の排水ユニットからの水(バックウォーター)、プレスからの濃縮 多くの場合、本発明の目的に適する特定のカチオンポリマーを浮遊選別補集剤 (Flotationssamm1er)および/または無機凝集剤と組み合わせて使用することに より、分散された固体不純物の除去程度が高められることがある。したがって、 別の態様では、本発明は、他の浮遊選別補集剤および/または無機凝集剤と上記 の特定のカチオンポリマーの組み合わせに関する。 浮遊選別補集剤の例は、C10-22脂肪酸並びにそのアルカリ金属およびアルカ リ土類金属の塩、アルコキシル化C6-22アルコール、アルコキシル化アルキルフ ェノールである。アルキレンオキサイド、特にエチレンオキサイド含有率が高い 上記の脂肪酸および脂肪アルコールアルコキシレートが、特に適している。凝集 剤の例は、石灰乳、アルミニウム塩または鉄塩の溶液である。 本発明のもう一つの好ましい態様では、凝集した固体を浮遊選別によって取り 除く。 本発明は、製紙用プロセス水中に微分散された固体の含量を低減する上述の特 定のカチオンポリマーの使用にも関する。微分散された固体の含有率が、先行技 術から周知の従来のカチオンポリマーを使用するよりも、本発明のカチオンポリ マーを使用することによって、明瞭により大きな程度で低減されることが見い出 された。 以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例 1.使用した物質 ポリ-DADMAC:市販のポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド;約 ポリマーA:本発明のこのカチオンポリマーの製造を、種々のバッチサイズで行 った。製造法についての以下の説明は、1.5kgの実験室規模に関する。以下 に示す相a)、b)およびc)中の成分の重量%は、バッチ全体を基準とするた め、すべてを加算すると100%となる。 a)水相: −脱イオン水 59.3重量% −30%硫酸 6.5重量% −アクリル酸 2.0重量% b)有機相: −ジメチルアミノエチルメタクリレート 13.3重量% −メチルメタクリレート 2.8重量% −イソプロパノール 6.0重量% c)開始剤溶液: −イソプロパノール 10.0重量% −アゾビスイソブチロニトリル 0.1重量% 水相を反応器(撹拌器、加熱システム、外部冷却器、還流塔、内部温度計およ び供給物混合容器を装備した反応容器)に導入した。有機相を供給物混合容器内 で均質化した後、撹拌しながらゆっくりと反応器に導入した。反応は発熱性であ るので、反応混合物の温度がわずかに上昇した。次いで、重合開始剤溶液を約3 0℃で加えた。混合物のpH値は7.3であった。その後、反応混合物を、外部 加熱システムによって、注意しながら65℃に加熱した。反応開始後に発生した 反応熱を、慎重に外部冷却器で制御した。30分後、反応混合物の内部温度を7 0℃に上げ、さらに1時間後、80℃に上げて、その温度でさらに1時間、反応 混合物を撹拌した。冷却後、活性物質約20.5重量%を含む透明な淡黄色溶液 を得た。 2.不純物含有循環水源 以下に述べる試験のために、故紙回収プラントからの循環水を使用した。通常 の浮遊選鉱および抄紙機に加えて、プラントは浮遊選別脱インクシステムを有し た。 以下の試験に必要な循環水試料を、プラントの貯蔵準備部分から採取した。そ れは、pH値が約8であり、望ましくない固体に加えて、溶解したおよびコロイ ド状に溶解したアニオン性不純物も含んでいた。後者不純物の含有率を、エル・ ブレイ(L.B1ey)が開発した方法(ヴォヘンブラット・フュール・パピールファブ リカチオン1989年、3、114頁参照)で評価したところ、5×10-3モル /Lであった。 3.試験手順 3.1.循環水中の固体含量の決定 故紙回収プラントから放出された循環水の試料を、濾紙(中程度の濾過速度、 平均孔直径5.8μm)に通して濾過した後、濾紙を90℃で1時間乾燥した。 濾紙の重量増加が、循環水中に存在する微分散された固体の測定値である。循環 水の固体含量は、この方法により、0.79g/Lであることが分かった。 3.2.比較試験1 デンバー(Denver)型9Lのラボラトリー浮遊選別セルに、故紙回収プラントか ら放出された循環水試料を満たした。空気流出量200L/時間および撹拌器の 回転速度1200/分において2分間かけて、浮遊選別を行った。その後、浮遊 選別セルからの水を、3.1.と同様にして濾紙に通して濾過した後、濾紙を乾 燥した。循環水の固体含量は、0.57g/Lであることが分かった。3.1. で決定した値(0.79g/L)との比較は、助剤を添加することなく(すなわ ち、単に浮遊選別によって)、固体含量が28重量%低減したことを示している 。 3.3.比較試験2 デンバー型9Lのラボラトリー浮遊選別セルに、故紙回収プラントから放出さ れた循環水試料を満たした。先行技術から既知のポリマー:ポリ-DADMAC の希釈水溶液を、循環水1Lにつきポリ-DADMAC活性物質10mgの量で 添加した。空気流出量200L/時間および撹拌器の回転速度1200/分にお いて2分間、浮遊選別を行った。その後、浮遊選別セルからの水を、3.1.と 同様にして濾紙に通して濾過した後、濾紙を乾燥した。循環水の固体含量は、0 .31g/Lであることが分かった。3.1.で決定した値(0.79g/L)と の比較は、ポリ-DADMACを添加することにより、固体含量が61重量%低 減したことを示している。 3.4.実施例1(本発明) デンバー型9Lのラボラトリー浮遊選別セルに、故紙回収プラントから放出さ れた循環水試料を満たした。本発明のポリマーAの希釈水溶液を、循環水1Lに つきポリマーA活性物質10mgの量で添加した。空気流出量200L/時間お よび撹拌器の回転速度1200/分において2分間、浮遊選別を行った。その後 、浮遊選別セルからの水を、3.1.と同様にして濾紙に通して濾過した後、濾 紙を乾燥した。循環水の固体含量は、0.06g/Lであることが分かった。3 .1.で決定した値(0.79g/L)との比較は、本発明のポリマーAを添加 す ることにより、固体含量が92重量%低減したことを示している。 4.結果の説明 明確にするため、3.1.〜3.4.で得られた値を次表にまとめる。 先行技術から既知のポリ-DADMACを用いる場合よりも、本発明のカチオ ンポリマーを用いる場合に、明らかに、より優れた結果が得られることが分かる 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シーフェルシュタイン、ルトヴィッヒ ドイツ連邦共和国デー‐40882ラティンゲ ン、アム・ハング 15番 (72)発明者 ケシュター、リタ ドイツ連邦共和国デー‐40479デュッセル ドルフ、タウベンシュトラアセ 7番 (72)発明者 ネレッセン、ベルンハルト ドイツ連邦共和国デー‐41564カールシュ ツ、アルマ‐マーラー‐ヴェルフェル‐シ ュトラアセ 4番 (72)発明者 マツケ、ヴォルフガング ドイツ連邦共和国デー‐88276ベルク、マ ックス‐レガー‐シュトラアセ 28番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.カチオンポリマーをプロセス水に添加した後、凝集した固体を浮遊選別お よび/または濾過によって取り除く製紙産業のプロセス水中の微分散された固体 の含量を低減する方法であって、i)a)一般式I: (式中、R1およびR2は、それぞれ水素原子またはメチル基、R3およびR4は、 それぞれ水素原子またはC1-4アルキル基あるいはピペラジン、ピペリジンもし くはモルホリン基、並びにR5は、直鎖または分枝のC1-22アルキル基(ただし 、アンモニウム官能基に対する対イオンは、ハロゲン、硫酸、リン酸、ホウ酸ま たは有機酸アニオンあるいは電子対である。)であり、Zは酸素またはNH、お よびnは2〜5の数である。) で表されるアミノ官能性モノマーの重合によって、または b)b1)一般式II: (式中、R5およびR6は、それぞれ水素原子またはメチル基である。) で表されるモノマー不飽和酸および/または b2)一般式III: (式中、R7およびR8は、それぞれ水素原子またはメチル基、並びにR9は、直 鎖または分枝のC1-22アルキル基であり、mは2〜4の数およびpは0〜18の 数である(ただし、p=0の場合、コポリマー中の不飽和カルボン酸エステルは 90重量%を超えない。)。) で表されるモノマー不飽和カルボン酸エステルおよび/または b3)アミドの窒素原子が直鎖および/または分枝のC1-22アルキル基により置 換されていてよいアクリルアミドおよび/またはメタクリルアミド、および/ま たは b4)N-ビニルピロリドン と式Iで表されるモノマーどの共重合によって、あるいは c)カルボキシル基および/または一般式:-COOR10(式中、R10はC1-8ア ルキル基である。)で表されるエステル基および/または無水基:-CO-O-C O-を含むポリマーと、−これらのポリマー中に存在するカルボキシル基、エス テル基および/または潜在性カルボキシル基に対して− c1)一般式IV: (式中、R11は、C1-8アルキレン基または芳香族基、R12およびR13は、互い に独立に、C1-4アルキル基または芳香族基、あるいはR12およびR13は、N原 子と共に、ピペラジン、ピペリジンもしくはモルホリン基を形成し、xは2〜4 の数、並びにyは0〜10の数である。) で表されるアミノアルコール0〜1当量、 c2)一般式V: NHR14-R15-NR1617 (V) (式中、R15は、1ないし8個の炭素原子を含有するアルキレン基または芳香族 基、R14は水素またはC1-4アルキル基、R16およびR17は、互いに独立に、C1 -4 アルキル基を表すかあるいはR16とR17は、一緒に、-CH=CH-N=CH-を 表す。) で表されるジアミン0〜1当量、 c3)一般式VI: HO-(Ca2aO)b-R18 (VI) (式中、R18は、C6-22アルキル基または芳香族基、aは2〜4の数、並びにb は0〜30の数である。) で表されるアルコール0−0.5当量、並びに c4)一般式VII: NHR1920 (VII) (式中、R19は、水素またはC1-4アルキル基、およびR20は、C6-22アルキル 基または芳香族基である(ただし、成分c1)とc2)の当量の合計は0ではな い。)。) で表されるアミン0−0.5当量 との反応 によって得られる平均分子量が2,000〜1,000,000の少なくとも部分 的に水溶性の窒素含有化合物をカチオンポリマーとして使用し、かつ ii)i)で示されたカチオンポリマーを、プロセス水1Lにつき活性物質の1〜 500mgの量で使用する 方法。 2.固体を含有するプロセス水が、溶解したまたはコロイド状に溶解した不純 物を付加的に含有する請求項1に記載の方法。 3.重量平均分子量が5,000〜500,000の範囲、好ましくは10,0 00〜200,000の範囲のカチオンポリマーを使用する請求項1または2に 記載の方法。 4.カチオンポリマーを、プロセス水1Lにつき活性物質5〜100mgの量 で使用する請求項1ないし3のいずれかに記載の方法。 5.カチオンポリマーを浮遊選別補集剤および/または無機凝集剤と組み合わ せて使用する請求項1ないし4のいずれかに記載の方法。 6.凝集した固体を浮遊選別により取り除く請求項1ないし5のいずれかに記 載の方法。 7.製紙産業のプロセス水中に微分散された固体含量を低減するための請求項 1または2に詳細に定義したカチオンポリマーの使用。
JP7503243A 1993-07-01 1994-06-22 製紙プロセス水中の微分散固体含量を低減する方法 Pending JPH08511985A (ja)

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