JPH08511773A - O▲上6▼−置換グアニン誘導体、それらの製造方法および腫瘍細胞の処置におけるそれらの使用 - Google Patents

O▲上6▼−置換グアニン誘導体、それらの製造方法および腫瘍細胞の処置におけるそれらの使用

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JPH08511773A
JPH08511773A JP7501543A JP50154395A JPH08511773A JP H08511773 A JPH08511773 A JP H08511773A JP 7501543 A JP7501543 A JP 7501543A JP 50154395 A JP50154395 A JP 50154395A JP H08511773 A JPH08511773 A JP H08511773A
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Abstract

(57)【要約】 式(I)の 6−ヘタリールアルキル−またはナフチルアルキルグアニン誘導体[式中のYはH、リボシル、デオキシリボシル、またはR″XCHR″′(ここでXはOまたはSであり、R″およびR″′はアルキルである)またはその置換誘導体であり;R′はH、またはアルキルもしくはヒドロキシアルキルであり;Rは(i)少なくとも1個の5員もしくは6員の複素環を有する環状基(所望によりこれに縮合した炭素環もしくは複素環を含み、この、もしくはそれぞれの複素環はO、NもしくはSから選ばれる少なくとも1個の異種原子を有する)もしくはその置換誘導体であり;または(ii)ナフチルもしくはその置換誘導体である]およびその薬剤学的に受容しうる塩類は、 6−アルキルグアニン−DNAアルキルトランスフェラーゼ(ATase)活性を枯渇させる効力を示す。これらの化合物の製造方法が記載される。これらの化合物はアルキル化剤と併用して、腫瘍細胞の化学療法に用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】 6−置換グアニン誘導体、それらの製造方法および 腫瘍細胞の処置におけるそれらの使用技術分野 本発明は、 6−置換グアニン誘導体、それらの製造方法および腫瘍細胞の処 置におけるそれらの使用に関するものである。特に本発明は、 6−位にヘタリ ールアルキル(hetarylalkyl)またはナフチルアルキル置換基を有 するグアニン誘導体に関するものであり、これらの化合物は腫瘍細胞において 6 −アルキルグアニン−DNAアルキルトランスフェラーゼ(ATase)活性 を枯渇させる効力を示す。背景技術 腫瘍細胞を死滅させるために用いられる化学療法用アルキル化剤の有効性を高 めるために、 6−アルキルグアニン−DNAアルキルトランスフェラーゼ枯渇 活性を有する 6−アルキルグアニン誘導体を使用することが示唆されている。 哺乳動物細胞において、アルキル化剤の毒性作用および突然変異誘発作用は大部 分がDNA中のグアニンの 6−位におけるアルキル化の結果であるという証拠 が増加している。 6−アルキルグアニンの修復にはATaseが介在する。こ れは修復蛋白質であって、自己不活性化プロセスにおいて、アルキル基をこの修 復蛋白質の活性部位にあるシステイン残基へ化学量論的に転移させることにより 、 6−アルキル化グアニン残基に対し作用する。アルキル化剤の生物学的作用 に対して細胞を保護する際のATaseの重要性は、クローン化されたATas e遺伝子またはcDNAをATase欠損細胞に導入し、発現させることによっ て極めて明瞭に証明されている:これは種々の物質、主としてDNAをメチル化 またはクロロエチル化するものに対する耐性を付与する。ATase欠損細胞に おける 6−メチルグアニンによる細胞致死のメカニズムはまだ明らかではない が、 6−クロロエチルグアニンによる致死は環状エタノグアニン中間体を経て 対向鎖上のシトシン残基へDNA鎖間架橋が形成されることにより起こる。これ はATaseが介在するクロロエチル基除去または複合体形成により阻止される プロセスである。 ATase活性を枯渇させるために 6−メチルグアニンおよび 6−ブチ ルグアニンを使用することが研究されている(ドラン(Dolan)ら,Can cer Res .,(1986)46,pp.4500;ドラン(Dolan) ら,Cancer Chemother.Pharmacol.,(1989) 25,pp.103)。ATase発現細胞をクロロエチル化剤の細胞毒性作用 に対してより感受性にするためにATase活性を枯渇させるのに、 6−ベン ジルグアニン誘導体が提示されている(モシェル(Moschel)ら,J.M ed.Chem .,1992,35,4486)。米国特許第5 091 43 0号および国際特許出願公開WO91/13898号明細書(モシェルら)には 、宿主内の腫瘍細胞における 6−アルキルグアニン−DNAアルキルトランス フェラーゼ水準を枯渇させる方法であって、宿主に次式の 6−ベンジル化グア ニン誘導体を含有する有効量の組成物を投与することを含む方法が示されている : 式中のZは水素または であり、Raはベンジル基または置換ベンジル基である。ベンジル基はオルト、 メタ、パラ位において置換基、たとえばハロゲン、ニトロ、アリール、たとえば フェニルまたは置換フェニル、1−4個の炭素原子を有するアルキル、1−4個 の炭素原子を有するアルコキシ、最高4個の炭素原子を有するアルケニル、最高 4個の炭素原子を有するアルキニル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキル アミノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、およびSOnb (nは0、1、2または3であり、Rbは水素、1−4個の炭素原子を有するア ルキル、またはアリールである)で置換されていてもよい。ミーヤン・チェ(M i−Young Chae)ら,J.Med.Chem.,1994,37,3 42−347(本出願の優先日後に公表された)には、ベンゼン環上または9位 に保有される置換基の嵩高さが漸増する 6−ベンジルグアニン類似体について の試験が記載されている。そこに記載される化合物No.6は 6−(2−ピリ ジルメチル)グアニンであり、これは本明細書において 6−(2−ピコリル) グアニンと呼ばれる。しかしチェらの報文の342−343頁の結果および考察 においては、化合物No.6は重要なものとして注目されておらず、“中程度の 活性を示した”“残りの化合物”に分類されている(本文の343頁12−15 行)。その著者らは、グアニンの6位にあるアリルまたはベンジル置換基のみが ATaseを効果的に不活性化したという彼らの以前の所見(J.Med.Ch em .,1992,35,4486)を確認している(本文の343頁21−2 3行)。 6−ベンジルグアニンにはATase不活性化剤としてのその使用に制限が ある。それは希望するより安定であり、その結果、それが投与される動物におけ る残留時間が長い。それは単独およびクロロエチル化剤との併用の両方において 一定水準の潜在毒性をもち、これも望ましくなく、かつこれは残留時間に関連を もつであろう。 本出願の化合物は 6−ベンジルグアニンとは異なるATase不活性化特性 を示し、場合によりその活性は最高で 6−ベンジルグアニンのものより8倍大 きい。異なる半減期および毒性も観察されている。従って本発明の目的は、化学 療法剤、たとえばクロロエチル化またはメチル化抗腫瘍薬の効果を高めるために ATase活性を枯渇させるのに有用な新規化合物を提供することである。 本発明の他の目的は、ATase活性を枯渇させるのに有用な化合物を含有す る薬剤組成物を提供することである。本発明のさらに他の目的は、腫瘍細胞にお いてATase活性を枯渇させる方法を提供することである。本発明のさらに他 の目的は、宿主内の腫瘍細胞を処置する方法を提供することである。 発明の開示 従って本発明は、式Iの 6−置換グアニン誘導体: [式中の YはH、リボシル、デオキシリボシル、またはR″XCHR″′(ここでXは OまたはSであり、R″およびR″′はアルキルである)またはその置換誘導体 であり; R′はH、アルキルまたはヒドロキシアルキルであり; Rは(i)少なくとも1個の5員もしくは6員の複素環を有する環状基(所望 によりこれに縮合した炭素環もしくは複素環を含み、この、もしくはそれぞれの 複素環はO、NもしくはSから選ばれる少なくとも1個の異種原子を有する)も しくはその置換誘導体であり;または (ii)ナフチルもしくはその置換誘導体である] およびその薬剤学的に受容しうる塩類を提供する。 Rは5員もしくは6員の複素環またはそのベンゾ誘導体であることが適切であ り、後者の場合 6−アルキルグアニン部分は複素環またはベンゼン環のいずれ においてRに結合していてもよい。 好ましい態様において、RはSまたはOを含む5員環であり、それに縮合した 第2環を含むか、または含まない。 好ましくはRは少なくとも1個のS原子を有する複素環であり;より好ましく はRは少なくとも1個のS原子を有する5員の複素環であり;極めて好ましくは Rはチオフェン環またはその置換誘導体である。 あるいはRは少なくとも1個のO原子を有する複素環、特に少なくとも1個の O原子を有する5員の複素環であってもよく;より具体的にはRはフラン環また はその置換誘導体であってもよい。 他の態様としては、Rは少なくとも1個のN原子を有する複素環であってもよ く、特にRは少なくとも1個のN原子を有する6員の複素環であってもよく、殊 にRはピリジン環であってもよい。Yの定義において“置換誘導体”という語に は、下記の1または2以上の基による置換が含まれる:ヒドロキシ、アルコキシ 、アミノ、アルキルアミノ、アミドまたはウレイド。 Rの定義において“置換誘導体”という語には、下記の1または2以上の基に よる複素環および/または炭素環の置換が含まれる:アルキル、アルケニル、ア ルキニル、ハロ、ハロアルキル、ニトロ、シアノ、ヒドロキシアルキル、SOn R″″(ここでR″″はアルキルであり、n=0、1または2である)、または 式−COOR5のカルボキシルもしくはエステル基(式中のR5はHまたはアルキ ルである)。ハロ、ハロアルキル、シアノ、SOnR″″(前記に定義)、およ び−COOR5(式中のR5はアルキルである)が好ましい置換基である。 アルキル、アルケニルまたはアルキニル基は、好ましくは1−20個、より好 ましくは1−10個、極めて好ましくは1−5個の炭素原子を含む。ハロにはヨ ード、ブロモ、クロロまたはフルオロが含まれる。 本発明化合物の例(ならびに本発明に包含されない化合物B.4214および 4218)を表1に示す。 表1の化合物のうち化合物B.4214および4218は本発明の化合物では ない。化合物B.4210(Rが2−ピリジルであり、R′がHであり、かつY がHである)は本発明の好ましい化合物ではない。 本発明の特に好ましい化合物には下記のもの: B.4205 6-テニルグアニン B.4206 6-(3-チエニルメチル)グアニン B.4212 6-ピペロニルグアニン B.4226 6-(2-ベンゾ[b]チエニルメチル)グアニン B.4266 6-(2-ベンゾフラニルメチル)グアニン B.4275 6-(5-チアゾリルメチル)グアニン ならびにRの複素環においてハロ、シアノまたはエステル基で置換された、下記 を含む化合物: B.4229 6-(5-メトキシカルボニルフルフリル)グアニン B.4269 6-(5-ブロモテニル)グアニン B.4273 6-(5-シアノフルフリル)グアニン が含まれる。 他の好ましい化合物には下記のものが含まれる: B.4209 6-3-フリルメチルグアニン B.4276 6-(2-ベンゾ[b]チエニルメチル)グアノシン B.4277 6-(4-ピコリル)グアニン 本発明の極めて好ましい化合物は、インビトロで、および/または哺乳動物細 胞および/または腫瘍異種移植片において、 6−ベンジルグアニン(BeG) より効果的にATaseを不活性化し、ニトロソ尿素および/またはメチル化剤 の致死作用または増殖阻害作用に対して哺乳動物細胞および/または腫瘍異種移 植片をBeGより効果的に感作するものである。また好ましい化合物は、BeG と比較して、それらの薬剤と併用した場合に正常組織および/または生物全体に 対して低い毒性をもつべきである。好ましい化合物は、ATaseを不活性化す るのに必要な用量においてそれ自体が毒性であってはならず、または最小毒性以 上を示すべきでなく、化学的に不安定な好ましい化合物のいかなる加水分解産物 も毒性であってはならない。本発明はいかなる理論によっても限定されないが、 好ましい化合物はBeGより不安定であり、従ってATaseの最大不活性化を 達成したのち直ちに自然に化学分解される必要があろう:これにより、その物質 に作用して毒性化合物種を生成する可能性のある代謝プロセスの作用がいずれも 最小限に抑えられる。好ましい化合物は、ヒトの骨髄その他の正常細胞をアルキ ル化剤の毒性作用に対して感作する可能性がより低く、従ってヒトの正常組織に おけるこれらの物質の既知の毒性を高めず、または新たな毒性を生じないもので なければならない。 本発明の好ましい化合物には、本明細書の表4において比較的低いI50値を有 するもの(たとえば1.0μM未満、より具体的には0.04μM未満)、なら びに/あるいは本明細書の表4において緩衝液I(インビトロアッセイの条件を 表す)および/またはリン酸緩衝食塩水(PBS)(生理的媒質中の条件を表す )中で比較的短い半減期を有するもの(たとえば緩衝液I中では20時間未満、 またはPBS中では16時間未満)が含まれる。 比較的短い半減期は、本発明化合物がRR′CH−の反応性のため 6−ベン ジルグアニンより安定性が低く、生理的媒質中で加水分解により分解されやすい ことの指標であるとみなすことができる。 式Iの化合物においてそれらがATase阻害物質として作用するのを可能に している基RR′CH−の影響を、電子的、立体的および物理化学的因子により 測定する。立体的因子はATaseのシステイン受容体部位の環境の性質に関連 があると思われる。好ましくはR′はHである。 6に結合している第2炭素原 子は(DL化合物であるB.4214またはB.4217の場合のように)不活 性化活性を大幅に低下させることが見出された。これは恐らく置換基の嵩による ものであろう。 R中の環状基はビシナル位のメチル基(B.4222の場合のように)を含ま ないことが好ましい。ただしビシナル置換の影響は、Rが複素環である場合の方 がナフチル異性体B.4213およびB.4265の場合より明らかにはるかに 少ない。 物理化学的因子、たとえば安定性、溶解度、および水−脂質分配はインビボで 使用するための化合物の選択に関係し、たとえば配合、吸収および輸送に影響す る。化合物の選択は異なる組織中へのそれらの分布差によっても影響される。 本発明の1態様によれば、式Iの化合物(式中のY、RおよびR′は前記に定 めるものである)またはその薬剤学的に受容しうる塩類、および薬剤学的に受容 しうる賦形剤を含有する薬剤組成物が提供される。所望により本発明組成物はア ルキル化剤、たとえばクロロエチル化剤またはメチル化剤をも含有しうる。 他の態様においては、本発明は宿主内のATase活性を枯渇させる方法であ って、宿主に式Iの化合物(式中のY、RおよびR′は前記に定めるものである )またはその薬剤学的に受容しうる塩類を含有する組成物、より具体的には前記 に定める薬剤組成物の有効量を投与することを含む方法を提供する。あるいは本 方法は宿主内のATase仲介によるDNA修復活性を枯渇させる方法であると 定めることができる。 本発明はさらに、宿主内の腫瘍細胞を処置する方法であって、宿主に式Iの化 合物(式中のY、RおよびR′は前記に定めるものである)またはその薬剤学的 に受容しうる塩類を含有する組成物、より具体的には前記に定める薬剤組成物の 有効量を投与し、かつ宿主にアルキル化剤を含有する組成物の有効量を投与する ことを含む方法を提供する。本方法は新生物の処置に利用することができ、これ にはアルキル化剤の作用に対して感受性であることが知られているもの、たとえ ば黒色腫および神経膠腫、ならびにその他の、アルキル化剤単独による処置に対 するそれらの耐性が本発明による不活性化剤の使用により克服されるものが含ま れる。 本発明は、式Iの化合物の製造方法であって、水素化ナトリウムを、好ましく は室温以下で、有機溶媒中のRR′CHOH(ここでRおよびR′は前記に定め たものである)の溶液と反応させ;2−アミノ−−トリメチル−1 −プリン−6−アミニウムクロリドまたは2−アミノ−6−クロロプリンリボシ ドを添加し;反応混合物を弱酸およびエーテルで処理し;そして目的生成物を抽 出する工程を含む方法をも提供する。図面の簡単な説明 添付の図面を参照して本発明をより詳細に説明する: 図1は、種々の濃度の多様な不活性化剤と共にインキュベートしたのちの精製 組換えヒトATaseの残留活性(%)のグラフである。各点は3回の測定の平 均を示す。I50値、すなわちATase活性の50%低下を生じるのに必要な不 活性化剤の濃度を計算するために、50%残留活性の線を用いる。 図2は、アルキル化剤濃度(μg/ml)に対する細胞増殖率(%)の2つの グラフであり、 6−ベンジルグアニン(BeG)および 6−テニルグアニン( B.4205)が2種類の異なる濃度(0.1および1.0μM)でBCNUに 対するRaji細胞の感作に及ぼす感作効果を示す。D90値、すなわち非処理対 照と比較して90%の増殖、すなわち10%の増殖阻害が生じたBCNU用量を 計算するために、90%増殖の線を用いる。 図3は、アルキル化剤濃度(μM)に対する細胞増殖率(%)の2つのグラフ であり、BeGおよびB.4205が4種類の異なる濃度(0.1、0.5、1 .0および5.0μM)でテモゾロミド(temozolomide)に対する Raji細胞の感作に及ぼす効果を示す。 図4は、図3から外挿した、不活性化剤濃度(μM)に対するD50(μM)の 値(すなわち非処理対照と比較して50%の増殖が認められたテモゾロミド用量 )のグラフである。 図5は、不活性化剤濃度に対する細胞増殖率(%)の2つのグラフであり、 6 −フルフリルグアニン(B.4203)およびB.4205がチャイニーズハ ムスターV79細胞(RJKO)およびその亜系(+120)に及ぼす増殖阻害 作用を示す。 図6は、不活性化剤濃度に対する細胞増殖率(%)の2つのグラフであり、B .4203およびB.4205が2つの色素性乾皮症(Xeroderma igmentosum )サブクローンに及ぼす増殖阻害作用を示す。 図7は、不活性化剤濃度(μM)に対する細胞増殖率(%)の4つのグラフで あり、不活性化剤B.4203、B.4205、B.4212( 6−ピペロニ ルグアニン)およびB.4226( 6−(2−ベンゾ[b]ヂエニルメチル) グアニン)の分解産物がRaji細胞増殖に及ぼす作用を示す。 図8は、時間(時)に対するATase活性(fm/mg)の図であり、非処 理対照としてのヌードマウス、トウモロコシ油処理対照、ならびにBeG(30 mg/kg)およびB.4205(30mg/kg)処理抽出物において、A3 75異種移植片中のATase活性の枯渇を示す。 図9−13は、異種移植片試験の結果のグラフである。各図において上側のグ ラフは、BCNU単独、BCNUと併用したBeG、およびBCNUと併用した B.4205で処理したヌードマウスにおけるA375腫瘍異種移植片について の、時間(日)に対する腫瘍体積(%)を示す。各図において下側のグラフは、 上側のグラフに示した処理後の時間(日)に対する各処理群中の生存マウスの数 を示す。 各図の詳細は下記のとおりである:− 図14は、テモゾロミド濃度(μM)に対する生存率(%)の3つのグラフで あり、漸増する用量のテモゾロミドと併用した不活性化剤(10μM)またはD MSO(対照)で処理したのちの骨髄細胞の生存率を示す。発明の実施態様 ATase不活性化特性を有する 6−ヘタリールアルキルグアニン誘導体は 、下記に示す標準的な製法を適宜適用することにより合成することができる。 2−アミノ−−トリメチル−1−プリン−6−アミニウムクロリ ドはキブリス(Kiburis)ら,J.Chem,Soc.(C),1971 ,3942が述べた方法に従って製造される。この第四塩とナトリウムベンジル オ キシドとの反応( 6−ベンジルグアニンを得る)のための条件の詳細−−マッ コス、チェンおよびトルマン(MacCoss,Chen,Tolman), etrahedron Lett .,1985,26,1815に示されていな い−−は、マッコス、トルマン、ワーグナーおよびハンナの欧州特許出願第18 4,473号明細書に示されたが、これらは比較的感受性の高い類似体の製造に は不適切であり、本発明者らが下記の標準的製法を考案した。 O6−ヘタリールアルキルグアニン(式I,y=H)の標準的製法 水素化ナトリウム(油中60%;0.8g,20mmol)をDMSO(5m l)中のRR′CHOH(56mmol,約5ml)の溶液に添加し、混合物を 室温で1時間撹拌する。固体または高分子量アルコールについては、5mlの代 わりに最高10mlのDMSOを使用しうる。2−アミノ−−トリメ チル−1−プリン−6−アミニウムクロリド(2.29g,10mmol)を 添加し、さらに1時間、撹拌を続ける。この時点でUVスペクトルの変化が完了 し(λmax、312→284nm)、このほとんど透明な溶液を酢酸(1.7m l)で処理する。冷却し、エーテル(300ml)で希釈したのち、混合物を放 置し(2時間)、固体(A)を採取する。水で摩砕処理して生成物を得る。エー テル−DMSO濾液を蒸発させ、残渣をエーテルおよび水で順次摩砕処理するこ とにより第二の画分が得られる。あるいは固体(A)から生成物を温アセトニト リルで抽出してもよい。再結晶した化合物はTLC(C66−MeOH,4:1 )において単一スポットを示し、分析およびそれらのNMRスペクトルにより解 明される。しばしばそれらは結晶溶媒を含有する。融点および分析データを表2 に、UVおよび1H NMRを表3に示す。NMRスペクトルはブルーカー(B ruker)WP80またはMSL 300計測器により測定された。 この標準的製法を用いて(表2中に記号で示した変更を含む)、表2aおよび 3aに挙げた化合物を製造した。化合物B.4217およびB.4219におい てR′はメチルであり;残りの化合物においてはR′はHである。後記の表4に 挙げた 6−ベンジルグアニンおよび化合物B.4214、B.4218および B.4231も、比較試験のためにこの標準的製法により製造した。 表2中の記号により示される変更は下記のとおりである: この化合物の製造に際しては、第四塩のmmol当たり5mmolの水素化 ナトリウムを用いる。標準的な量(2mmol)を用いる場合、40%の第四塩 を反応仕上げ処理に際して回収することができる。 この化合物はメチルエステルB.4229(145mg,0.5mmol) を2−メトキシエタノール(2.5ml)および水(2.5ml)中において2 M−NaOH(2.5ml)で4時間、室温で処理することによる加水分解する ことによって製造される。酢酸(0.32ml,5.5mmol)で中和し、緩 和に蒸発させ、水(3ml)で摩砕処理し、濾過して、固体を得る。これを高温 のメタノールで抽出すると酸B.4234が得られる。 理論値は酸のナトリウム塩4部および酸3部の混合物の1水和物に基づくも のである。理論値Na,4.3%。実測値:Na,4.44%。 第四塩のmmol当たり3mmolのアルコールRCH2OHを、標準的な 5.6mmolの代わりに用いる。 DMSO中において室温で水素化ナトリウムに対して感受性が高すぎる4種 類のアルコールについては、DMF中でRCH2ONaを調製する(−10℃で 2.5ml;3mmolのアルコールRCH2OH;2mmolの水素化ナトリ ウム)。15−20分後に1mmolの第四塩を添加し、室温で2−3時間撹拌 を続ける。 生成物をアセトニトリルで抽出する。 リボシド(式I,Y=リボシル)の製造 前記の標準法で水素化ナトリウム(油中60%;120mg,3mmol)お よびRR′CHOH(4.6mmol)から乾燥DMSO(2ml)中において 1時間で製造されたアルコキシドの溶液を、2−アミノ−6−クロロプリンリボ シド(302mg,1mmol)で処理し、室温で5時間、次いで60−65℃ で15分間撹拌する。この時点でUVスペクトルの変化により示されるように( λmax、311→284nm)反応が完了している。冷却し、エーテル(100 +15ml)で十分に摩砕処理し、濾過すると固体が得られ、これを水(10m l)で処理する。CO2を短期間導通することによりpHを11から8となす。 濾過により無機物を除去し、乾燥残渣を室温でメタノール(10mlずつで4回 、それぞれ1滴のピリジンを含有する)により抽出する。ほとんどすべてのメタ ノールを蒸発させ、少量のエーテルを添加すると、TLC(C66−MeOH, 4:1)によればほとんど純粋な生成物が得られる。これをメタノールおよび痕 跡量のピリジンから再結晶し、溶解し、40℃未満で濃縮し、場合により最後に 少量のエーテルを添加する。 この方法を用いて表2bおよび3bに挙げた化合物を製造する。痕跡量の不純 物を除去するのは困難であるが、NMRスペクトルはヌクレオシドが約90%の 純度であることを示す。収率は30−40%のオーダーである。 出発アルコールRR′CHOHは通常は対応するアルデヒド(市販されている 場合が多い)を水素化ホウ素ナトリウムで還元することにより製造された。エス テルB.4229およびニトリルB.4273の前駆物質については、異なる方 法を用いた。ショ糖を5−クロロメチルフルフラールを経て5−ヒドロキシメチ ルフルフラールに変換1した。このアルデヒドの酸化2によりカルボン酸が得られ 、これをボッチ(Bocchi)ら3の方法によりエステル化して、B.422 9に必要な5−(ヒドロキシメチル)フラン酸メチル4となした。上記アルデヒ ドのオキシム5をカロッチ(Carotti)ら6の方法により脱水し;粗製反応 生成物をメタノール中の濃アンモニア水で処理したのち、ジクロロメタン中へ抽 出した。蒸留により、B.4273に必要な5−シアノフルフリルアルコール7 を得た。 B.4266についてはベンゾフランのビルスマイヤー(Vilsmeier )反応8により2−アルデヒドが得られ、これを必要なアルコール9に還元し、一 方B.4226についてはリチウム化およびジメチルホルムアミドによる処理に より2−アルデヒドが得られ、これから必要なアルコール10を得た。 B.4274については、酒石酸ジメチルを酸化11してグリオキシル酸メチル となし、これをイソシアン化トシルメチルと反応12させて、オキサゾール−5− カルボン酸メチル13を得た。これをファラブ(Fallab)14の方法により水 素化アルミニウムリチウムで還元してアルコール15となした。 B.4275については、ブロモマロンアルデヒド16およびチオ尿素から2− アミノチアゾール−5−カルボキシアルデヒド17を得た。亜硝酸アミル17による 脱アミノ化、次いで水素化ホウ素ナトリウム還元により5−ヒドロキシメチルチ アゾール14を得た。 B.4271については、5−アザピペロニルアルコール(融点82−84℃ ;実測値,C,54.60;H,4.58;N,9.09;C77NO3理論値 ,C,54.90;H,4.61;N,9.15%)を対応するアルデヒド18か ら製造した。 B.4278については、1−メチルピロール−2−カルボキシアルデヒドを 消酸化19し、水素化ホウ素ナトリウムで還元してアルコール20となした。 具体例として、 6−テニルグアニン(B.4205)の製造につき以下に記 載する:6−テニルグアニンの製造 DMSO(3ml)中のテニルアルコール(3.18ml,33.6mmol )の溶液を、まず慎重に撹拌しながら水素化ナトリウム(油中60%;0.48 g,12mmol)で処理した。1時間後に、2−アミノ−−トリメ チル−1−プリン−6−アミニウムクロリド(1.37g,6mmol)を添 加し、さらに1時間、撹拌を続けた。酢酸(1.0ml)を添加し、短期間冷却 し、混合物をエーテル(180ml)で希釈した。1−2時間後に固体(2.0 9g)を採取した。濾液からエーテルを蒸発させ、DMSOおよび過剰のテニル アルコール(沸点48−57℃/0.2mm)を蒸留すると残渣が残り、これを エーテルで摩砕処理すると、第2の固体画分(0.36g)が得られた。固体を 合わせて水(6ml)で摩擦(摩砕処理)して、生成物(1.335g,90% )を得た。これはTLC(C66−MeOH,4:1)において強いスポットを 示し、痕跡量の不純物を含有するにすぎなかった。高温のエタノール(30ml )に溶解し、セライトで濾過することにより澄明化し、回転蒸発器で濃縮(10 mlに)して、B.4205(溶媒和物としてモル当たり1/3EtOHを含む 物質1.125g,71%)を得た。 式IにおいてYがR″XCHR″′である化合物(seco−ヌクレオシド) は、 6−ベンジルグアニンの反応と同様な製法により、α−クロロエーテルを 用いて(マッコス(MacCoss)ら,Tetrahedron Lett. ;欧州特許出願第184,473号明細書,前記引用文中)、または臭化アルキ ルを用いて(たとえばケルベルク、リルジェンベルクおよびヨハンソン(Kje llberg,Liljenberg,Johansson),Tetrahe dron Lett .,1986,27,877;モシェル、マクドーガル、ド ラン、スタインおよびペグ(Moschel,McDougall,Dolan ,Stine,Pegg),J.Med.Chem.,1992,35,448 6)製造することができる。 R″XCHR″′に相当し、seco−ヌクレオシドを生成する代表的な“糖 ” 成分は、たとえばマコーミックおよびマックエリネイ(McCormick,M cElhinney),J.Chem.Soc.,Perkin Trans. ,1985,93;ルセイ、マコーミックおよびマックエリネイ(Lucey ,McCormick,McElhinney),J.Chem.Soc.,P erkin Trans.1 ,1990,795に記載の方法により製造される 。 式IにおいてYがリボシルまたはデオキシリボシルである化合物(ヌクレオシ ド)は、 6−ベンジルグアニンリボシドおよび2−デオキシリボシドの合成と 同様な方法により製造することができる(モシェル(Moschel)ら,19 92;参考:ガオ、ファシ、ガフネイ(Gao,Fathi,Gaffney) ら,J.Org.Chem.,1992,57,6954;モシェル、ハギンス およびディップル(Moschel,Hudgins,Dipple),J.A mer.Chem.Soc .,1981,103,5489)(前記リボシドの 製造を参照されたい)。産業上の有用性 本発明化合物の使用量は、腫瘍細胞を処置するのに必要な有効量に従って異な る。適切な用量は、処置すべき腫瘍細胞においてATase活性の枯渇を生じる 本発明化合物濃度を生じるもの、たとえばアルキル化剤による化学療法の前に約 1−2000mg/kg、好ましくは1−800mg/kg、特に1−120m g/kgである。 本発明の薬剤組成物は、たとえば国際特許出願公開WO91/13898号明 細書−−その内容が本明細書に参考として含まれる−−に記載される一般的な賦 形剤を含む一般的な形態で配合することができる。本組成物は本発明による不活 性化剤をアルキル化剤と一緒に含有することができる;または本組成物は2部分 、すなわち不活性化剤を含有する一方、およびアルキル化剤を含有する他方から なってもよい。本発明化合物を宿主に投与する方法は、たとえば国際特許出願公 開WO91/13898号明細書に記載される一般的な方法であってもよい。本 発明による不活性化剤を患者に投与するためには、薬剤組成物は不活性化剤を、 静脈内注射用としては適切なビヒクル、たとえば食塩溶液中の40%ポリエチレ ング リコール400中に、または食塩水もしくは3%エタノール(食塩水中)中に、 あるいは経口投与用としては適切なカプセル内に粉末状で含有することが適切で あろう。 アルキル化剤は、たとえば、または好ましくは国際特許出願公開WO91/1 3898号明細書に記載される既知の方法に従って一般的な投与形態で、ATa se不活性化剤の投与の直後またはその最高24時間後、好ましくは約2時間後 に1回量として、かつ標準的な処置方式において使用されるものより低い用量で 投与することができる。不活性化剤は一般にアルキル化剤の毒性を高めると予想 されるので、用量の低下は必要であろう。クロロエチル化剤の例には、1,3ビ ス(2−クロロエチル)−1−ニトロソ尿素(BCNU)、1−(2−クロロエ チル)−3−シクロヘキシル−1−ニトロソ尿素(CCNU)、フォテムスチン (fotemustine)、ミトゾロミド(mitozolomide)およ びクロメゾン(clomesone)、ならびにマコーミック、マックエリネイ 、マクマリーおよびマクスウェル(McCormick,McElhinney ,McMurry,Maxwell),J.Chem.Soc.,Perkin Trans.1 ,1991,877、およびビビー、ダブル、マコーミック、 マックエリネイ、ラダシック、プラテシおよびテュモン(Bibby,Doub le,,McCormick,McElhinney,Radacic,Pra tesi,Dumont),Anti−Cancer Drug Design ,1993,8,115に記載のものが含まれる。メチル化剤の例には、テモゾ ロミド(英国特許第GB 2 104 522号明細書)ならびにダカルバジン 、プロカルバジンおよびストレプトゾシンが含まれる。方法 組換えATaseの精製 ヒトATaseのcDNAクローニングおよび過剰発現は以前に報告されてい る23。組換え蛋白質の精製は、ウィルキンソン(Wilkinson)ら25,26 が述べたDNA−セルロースカラムによるアフィニティーグロマトグラフィーに より、またはDEAE−セルロースイオン交換クロマトグラフィーにより行われ た。後者については、ATase蛋白質を硫酸アンモニウム沈殿法により部分精 製し(30−60%)、10mMトリス−HCl pH7.5,1mM DTT ,2mM EDTA,10%グリセロールに対して透析したのち、DEAE−セ ルロースカラムに装填した。次いでATaseを0−0.1M NaCl濃度勾 配で溶離した。精製されたヒトATase蛋白質は、高濃度で−20℃において 緩衝液I[50mM−トリス/HCl(pH8.3)/3mM−ジチオトレイト ール/1mM EDTA]中に保存した場合、1年以上活性を保持し、数回融解 および再凍結しても活性の実質的損失は認められなかった。不活性化剤とのインキュベーションおよびATaseアッセイ 被験化合物を最終濃度10mMでDMSOに溶解し、使用直前に1mg/ml ウシ血清アルブミンを含有する緩衝液I(IBSA)で希釈した。反応を基質制 限条件下にではなく、ATase制限条件下に行うために、組換えATaseを IBSA中に希釈し、滴下した。各アッセイにおいて一定量のATase(65 −75fmol)を種々の量の 6−ベンジルグアニンまたは被験化合物と共に 、10μgのウシ胸腺DNAを含有する全容量200μlのIBSA中において 37℃で1時間インキュベートした。[3H]−メチル化−DNA基質(6.7 μgのDNAおよび100fmolの 6−メチルグアニンを含有する100μ l)を添加し、反応が完了するまで37℃で1時間インキュベーションを続けた 。先の記載21に従ってDNAを酸加水分解したのち、[3H]−メチル化蛋白質 を回収し、液体シンチレーション計数により定量した。試料は一般に二重にアッ セイされ、実験は数回反復された。I50はATase活性の50%低下を生じる のに要する不活性化剤濃度である。細胞培養および抽出物の調製 哺乳動物細胞を標準条件下で培養した。たとえばRaji(バーキット(Bu rkitt)リンパ腫からのヒトリンパ芽球腫様(lymphoblastoi d)細胞系)細胞を、10%ウマ血清を補充したRPMI培地中での懸濁培養に より増殖させた。A375M細胞はヒト黒色腫細胞であり、これからヌードマウ スへの皮下注射後に下記の異種移植片を確立した:WiDr細胞はヒト結腸癌細 胞系である:ハムスター+120細胞は、RJKOと呼ばれるチャイニーズハム スター肺繊維芽細胞V79細胞系のミトゾロミド選択された亜系である:ヨシダ (Yoshida)細胞はラット癌肉腫細胞系であり、YRbusはそのブスルファン耐性 亜系である:XP細胞は色素性乾皮症患者(Xeroderma pigmentosum)の皮膚に 由来するSV40形質転換された繊維芽細胞系であり、pHMGhAT2b細胞 はヒトATase cDNAを含む哺乳動物発現ベクターでトランスフェクショ ンされたこれらの細胞の1クローンであり、pHMG1a細胞はこの発現ベクタ ーのみ(すなわちヒトATase cDNAを含まない)でトランスフェクショ ンされたこれらの細胞の1クローンである。2μg/mlのロイペプチンを含有 する低温(4℃)緩衝液Iに細胞ペレットを再懸濁し、ピーク間距離12μで1 0秒間、音波処理した。氷中で冷却したのち、細胞を18μでさらに10秒間、 音波処理した。音波処理の直後にエタノール中8.7mg/mlフェニルメタン スルホニルフルオリドの0.01容量を添加し、音波処理物を15000gで4 ℃において10分間遠心分離して、細胞屑をペレット化した。上清をATase 活性測定のために保存した(後記参照)。37℃における不活性化剤の安定性 不活性化剤(DMSO中10mM)を、予熱および脱ガスした緩衝液I(1m M EDTA,50mM−トリス,pH8.3)またはPBS(pH7−7.2 )中に0.1mMに希釈した。PBS(リン酸緩衝食塩水)は0.8%NaCl ,0.02%KCl,0.15%Na22PO4,0.02%KH2PO4,pH 7.2である。試料を直ちにCARY13分光光度計(キュベットブロックを3 7℃に保持)に移し、適宜な波長(化合物のスペクトル特性に従って)において 3−10分間隔で最高80時間走査した。結果を時間に対する吸収変化率(%) 、およびこれから外挿したT1/2値(半減期)として表した。哺乳動物細胞におけるATase活性の不活性化 適宜な濃度の不活性化剤または等容量のベヒクル(DMSO)を含有する培養 培地中に、細胞を106個/mlに希釈した。37℃で2時間のインキュベーシ ョン後に細胞を遠心分離により採取し、PBSで2回洗浄し、得られた細胞ペレ ット(1−2×107個/ペレット)を−20℃に保存した。前記に従ってAT ase活性を二重の音波処理細胞抽出物において測定し、非処理対照中に存在す る活性(たとえばRaji細胞においては350−450fm/mg)に対する 残存活性の%として表した。このデータからI50(すなわちATase活性を5 0%低下させるのに要する不活性化剤の濃度)値を外挿した。BCNUおよびテモゾロミドに対するRajiおよびA375M細胞の感作 不活性化剤で2時間予備処理した後のBCNUおよびテモゾロミドの細胞毒性 作用に対するRaji細胞の感作を、XTTアッセイ22により分析した。要約す ると、細胞を1000個/ウェルで96ウェルのプレートに接種し、37℃で3 0分間インキュベートしたのち、適宜な濃度の不活性化剤または等容量のベヒク ルを含有する培地を添加した。37℃で2時間のインキュベーション後に、漸増 する量のBCNU、テモゾロミドまたは等容量のベヒクルを含有する培地を添加 し、細胞を6日間増殖させた。この時点でXTT溶液を添加し、細胞を37℃で さらに4時間インキュベートした。得られた赤/橙色のホルマザン反応生成物を ミクロタイタープレート読み取り装置により450nmにおける吸収を測定する ことによって定量した。 BCNUの細胞毒性作用に対するA375M細胞の感作を、前記のXTTアッ セイと下記において異なるMTTアッセイ24により分析した。A375M細胞( 1000個/ウェル)を24時間増殖させ、次いで不活性化剤で処理し、2時間 後にBCNUで処理した。6日後にMTT溶液(4mg/ml)を添加し、細胞 を37℃で3時間インキュベートした。培地を吸引し、得られた紫色のホルマザ ン結晶をDMSO(120μl)に可溶化し、ミクロタイタープレート読み取り 装置で540nmにおける吸収を測定することにより細胞生存率を定量した。 このデータから、一定範囲のBCNUまたはテモゾロミド用量につき、不活性 化剤の存在下および不在下の両方において、対照ウェルにおける増殖に対する細 抱増殖率を判定した。BCNUに対するRaji感作(D90c/D90I)は、 BCNU単独使用に際してのデータに関して計算されたD90(すなわち非処理対 照に対し90%の増殖、すなわち10%の増殖阻害が生じた用量)(D90c) をBCNUプラス不活性化剤に関してのもの(D90I)で割ることにより判定 された。従って1の値は不活性化剤による感作が無いことを示す。テモゾロミド に対するRaji感作およびBCNUに対するA375M感作を、対応するD50 値(すなわち50%の増殖阻害が生じた用量)により判定した。不活性化剤またはそれらの加水分解産物に対する哺乳動物細胞の感受性 細胞増殖のみに対する作用を評価するために、色素性乾皮症細胞およびチャイ ニーズハムスターV79細胞を、漸増する濃度(最高600μM)の選ばれた不 活性化剤に37℃で2時間暴露した。場合により、不活性化剤の分解生成物が細 胞増殖を阻害する程度を評価するために、不活性化剤を37℃で20時間加水分 解し、次いでRaji細胞に添加した。6日後に前記に従って細胞増殖の程度を 判定した。テモゾロミドに対する骨髄細胞の感作(GM−CFCアッセイ) 顆粒球/マクロファージコロニー形成細胞(GM−CFC)アッセイのために 、心臓胸郭手術を受けている患者から一次ヒト骨髄試料を入手した。試料から赤 血球を除去したのち、10μMの不活性化剤または等容量のDMSO、20%の ウシ胎児血清、10%の5637調整培地(増殖因子の供給源)、および0.3 %寒天ノーブル(noble)を含有する300mOsMアイスコーブズ(Is coves)培地中1−2×105個/mlで、適宜な用量のテモゾロミドを入 れた1mlのペトリ皿に接種し、37℃で5%CO2および95%空気の雰囲気 においてインキュベートした。9日後に50個を越える細胞からなるコロニーを 計数した。これらのコロニーは顆粒球/マクロファージ系統の前駆細胞(huG M−CFC)であった。生存率をゼロ用量のテモゾロミドにおけるコロニー数の %として表した。異種移植片の研究 動物 体重25−35gのBALB−C由来の無胸腺症雄マウス(nu/nu無胸腺 症)を、ペーターソン・インスティチュート・フォー・キャンサー・リサーチ( Paterson Institute for Cancer Research)、クリスティー・ホスピタルNHS トラスト(Christie Hospital NHS Trsut)、英国マンチェスターM20 9B X、ウィルムスロー・ロード、の集団内交配(in−house breedi ng)コロニーから求めた(ASUマウス)。動物は実験に必要になるまで無菌 環境に収容された。1実験においてはマウスをハーラン−オラック、ハーランU Kリミティッド、ショーズ・ファーム、英国オクソンOX6 OPT、ブラック ソーン、バイセスター、から求めた(OLACマウス)。これらのマウスは体重 17−23gであり、併用(不活性化剤とBCNU)処置の毒性作用に対して、 より感受性であることがその後見出された。このため、より低い用量を投与した 。細胞 A375M(ヒト黒色腫)細胞を10%ウシ胎児血清を含有するDMEM中で 増殖させた。細胞を0.01%トリプシンと共にインキュベートすることにより 、インビボ接種用に調製した。腫瘍 100μlのPBS中の細胞(106)を8−10週齢のnu/nu無胸腺症 マウスの右側腹部に皮下注射した。これらの細胞を実験動物内へ継代するために 、3−4週間、腫瘍に発達させた。2mm×2mm×2mmの大きさの腫瘍塊を 右側腹部に皮下移植した。これらの動物は7−10日で不活性化剤実験に使用し うる状態となった。薬物処理 nu/nuマウスを、10−25mg/kgのBCNU(腹腔内)の60−9 0分前に、30または60mg/kgの 6−ベンジルグアニンまたはB.42 05、および適宜なベヒクル対照(腹腔内)で処置した。 6−ベンジルグアニ ンおよびB.4205は小ウモロコシ油中の5mg/kg溶液として、またBC NU(2mg/ml)はPBS+3%エタノール中に調製された。腫瘍の測定 異種移植片腫瘍の測定は1−2日目毎にデジタルのぎすを用いて作業員により 行われた。式(h×w×l)π/6により腫瘍の体積を計算した。実験動物も1 −2日目毎に秤量された。対照動物の腫瘍が最大許容体積(すなわち1cm×1 cm×1cm)に達するまで測定を継続した。結果 表4、5および6は不活性化剤それぞれについての物理的、生化学的およびイ ンビボデータを示す。挙げられた試験は方法の節に説明されている。 図1は、4種類の化合物を用いたインビトロATase不活性化アッセイの結 果を示す。B.4206はBeGより若干有効であったが、B.4212および B.4205は採用したアッセイ条件下ではかなり良好であった。B.4203 はBeGほど有効ではなかった。 図2は、0.1μMの不活性化剤ではB.4205がBCNUの増殖阻害作用 に対するRaji細胞の感作においてBeGより有効であったことを示す:1. 0μMの不活性化剤では、この点においてB.4205とBeGは効果が等しか った。 図3は、0.1μMの不活性化剤では、B.4205の方がテモゾロミドの増 殖阻害作用に対するRaji細胞の感作においてBeGより有効であったが、不 活性化剤の用量が増加するのに伴ってBeGによる感作はより有効になり、一方 B.4205による感作は同じであったことを示す。BeGについては明瞭な用 量応答が見られるが、B.4205についてはこの用量応答が欠如することは、 図4にいっそう明瞭に示される。 図5は、100μM以上の用量のB.4203(すなわちこの化合物のI50用 量より少なくとも100倍高い)によりB79細胞の増殖阻害が若干生じたが、 B.4205については使用した最大濃度に及ぶまでこのような作用は見られな かったことを示す。 図6は、XP細胞がB.4203の増殖阻害作用に対して感受性であるが、こ れらの細胞はB.4205の作用に対してはV79細胞より感受性が高かったこ とを示す。しかし増殖阻害に要した用量はATase不活性化に要したものより 少なくとも100倍高かった。これらの不活性化剤の固有の増殖阻害作用はアル キル化剤の増殖阻害作用に対する細胞の感作に、検出可能なほどには関与しない と結論することができる。 図7は、提示した化合物が加水分解されたのち(方法を参照されたい)、アル キル化剤をさらに添加せずに細胞に添加された場合、Raji細胞において実質 的な増殖阻害作用を生じなかったことを示す。従ってこれらの実験条件下では、 これらの物質とアルキル化剤を併用した際に見られる増殖阻害に対してこれらの 物質の分解産物は関与しないと予想される。 図8−13は、異種移植片試験の結果をより詳細に示す。 6−ベンジルグア ニンまたはB.4205に暴露したのちのATase活性の枯渇および回復を、 不活性化剤投与の2または24時間後に屠殺した動物の組織から調製したA37 5腫瘍異種移植片(図8)抽出物において測定した。図9−13は、方法の節に 記載したようにBCNUと併用した 6−ベンジルグアニンまたはB.4205 に対する、ヌードマウスにおけるA375腫瘍異種移植片の感作を示す。各図に おいて上側のグラフは、実験経過時間にわたる腫瘍体積の増加率を示す。下側の グラフは、各処理群の動物数、および処理後の生存数を示す。これらのグラフは 、腫瘍体積の縮小においてB.4205が 6−ベンジルグアニン(BeG)に 匹敵し、かつBCNUと併用した際にBCNUと併用したBeGより実質的に毒 性が低いことを示す。ヒトの患者においては、特に米国では皮膚悪性黒色腫をB CNUで治療するので(バルチ、ハフトン、ペーターズ(Balch,C.M. ,Houghton,A.,Peters,L.)(1989)“皮膚黒色腫” ;Cancer:Principles and Practise of O ncology ,デビタ、ヘルマン、ローゼンバーグ(De Vita,V.T .,Helman,S.,Rosenberg,S.A.)(編者)pp1499 −1542,リピンコット:フィラデルフィア)、ヌードマウスにおいて増殖さ せたヒト黒色腫異種移植片は臨床的に関連の高い動物モデル系である。 図14は、前記の方法の節に記載したように、テモゾロミドに対するヒト骨髄 細胞の感作についての試験結果を示す。骨髄細胞はそれぞれC、DおよびEと表 示される3人の患者から得られた。提示した生存曲線は不活性化剤/テモゾロミ ド併用処置の細胞毒性作用に関連する。この作用は低下させるべきである。患者 CおよびEは、B.4205が 6−ベンジルグアニン( 6BeG)より小さな 感作作用をもつことを示す;患者Dについては、差がなかったが、この結果はヒ ト材料についての科学的試験においては妥当な変異であるとみなされる。 表7は5人の患者A−E(図17の場合と同じ患者C−Eを含む)から得た骨 髄細胞に対する不活性化剤単独の毒性作用を示す。B.4205についての結果 は 6−ベンジルグアニンについての結果に匹敵するものである。患者Bの細胞 は他の試料と比較してBeGおよびB.4205の両方に対してほぼ2倍の感受 性であったことを留意されたい。 所見の概要 1)すべての化合物をそれらがインビトロアッセイにおいて標準条件下で組換 えヒトATaseを不活性化する効力につき試験した。これらの条件下では2種 類の化合物(B.4214およびB.4217)は使用した最高濃度までATa seを不活性化しなかったが、これらはR′がメチルの化合物であった。残りの 化合物は0.0045−95μMのI50値でATaseを不活性化した。8種類 の化合物(B.4205、B.4206、B.4212、B.4226、B.4 266、B.4269、B.4273、B.4275)はBeGより低いI50値 をもっていた(表4)。 2)不活性化剤は水溶液中において種々の速度で加水分解を受けた(半減期0 .17ないし>80時間)が、これはATase不活性化剤としてのそれらの効 率に関係がなかつた(表4)。 3)インビトロでATaseの不活性化に有効であった化合物(I50<1.0 μM)は、ヒト細胞においてもインビトロアッセイにおいて組換え蛋白質を用い て見られたものより一般にわずかに(平均で約1.5倍)高いI50値でATas eを不活性化した(表4)。 4)B.4205はヒト、ラットおよびチャイニーズハムスター細胞において 同様な有効性でATaseを不活性化した(I50値0.02−0.03)。B. 4203についてはこの範囲は0.04−0.12であった。使用した細胞系に おいては、B.4205およびB.4203はBeGより最高7倍有効であった (表5)。 5)B.4203およびB.4205は試験したXP細胞に対して毒性であり 、かつB.4203は試験したV79細胞に対して毒性であったが、ただしBC NUに対する感作が観察されたものより少なくとも100倍高い濃度においての みであった(図5および6)。 6)ATaseの不活性化についてインビトロで有効であった化合物(I50< 1.0μM)およびRaji細胞において有効であった化合物(I50<1.0μ M)は、これを試験したBCNUの増殖阻害作用に対してもRajiおよびA3 75M細胞を感作した(表4)。 7)不活性化剤濃度0.1μMで、B.4205はテモゾロミドの増殖阻害作 用に対するRaji細胞の感作において、BeGより有効であった(図3)。 8)インビトロアッセイを利用して、どの化合物がBCNUおよび関連の細胞 毒性物質の増殖阻害作用に対する哺乳動物細胞の最も有効な感作物質であると思 われるかを予想することができる。 9)B.4205は、ヌードマウス内で増殖したヒト黒色腫異種移植片をBC NUの増殖阻害作用に対して感作することにおいて、BeGと同様またはそれよ りわずかに有効であった(図9−13)。 10)B.4205は、ヌードマウス内で増殖したヒト黒色腫異種移植片のA Taseを不活性化することにおいて、BeGと同様に有効であった(図8)。 11)インビトロアッセイおよび/または異種移植片ATase枯渇アッセイ を利用して、どの化合物がBCNUおよび関連の細胞毒性物質の増殖阻害作用に 対する黒色腫異種移植片の最も有効な感作物質となる可能性があるかを予想する ことができる。 12)処置した動物の最高70%までを死亡させたBeGと対照的に、B.4 205は採用した条件下でBCNUの急性毒性作用に対する、ヒト黒色腫異種移 植片を保有するヌードマウスの感受性にほとんど影響を及ぼさなかった(図9− 13)。 13)BeGは試験した3つのヒト骨髄試料においてGM−CFCをテモゾロ ミドの毒性作用に対して感作したが、これらの試料のうち2つにおいてはB.4 205はほとんど、または全く感作を生じなかった。従ってこのアッセイは、臨 床においてBCNUおよび関連物質と併用した場合に起こる可能性のあるATa se不活性化剤の骨髄抑制作用を予想するために利用することができる(図14 )。 本明細書中において略号“1h”または“2h”などは、“1時間”、“2時 間”などを意味する。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式Iの 6−アルキルグアニン誘導体: [式中の YはH、リボシル、デオキシリボシル、またはR″XCHR″′(ここでXは OまたはSであり、R″およびR″′はアルキルである)またはその置換誘導体 であり; R′はH、またはアルキルもしくはヒドロキシアルキルであり; Rは (i)少なくとも1個の5員もしくは6員の複素環を有する環状基(所望によ りこれに縮合した炭素環もしくは複素環を含み、この、もしくはそれぞれの複素 環はO、NもしくはSから選ばれる少なくとも1個の異種原子を有する)もしく はその置換誘導体であり;または (ii)ナフチルもしくはその置換誘導体である] およびその薬剤学的に受容しうる塩類。 2.Rが (a)5員もしくは6員の複素環であるか、または (b)そのベンゾ誘導体であり、 6−アルキルグアニン部分は複素環またはベ ンゼン環のいずれにおいてRに結合していてもよい、 請求項1に記載の化合物。 3.Rが少なくとも1個のS原子を含む複素環である、請求項1または2に記 載の化合物。 4.Rが少なくとも1個のO原子を含む複素環である、請求項1または2に記 載の化合物。 5.Rがそれに縮合した第2環を含むか、または含まない5員環である、請求 項1−4のいずれか1項に記載の化合物。 6.Rがチオフェン環またはその置換誘導体である、請求項1または2に記載 の化合物。 7.Rがフラン環またはその置換誘導体である、請求項1または2に記載の化 合物。 8.Rがハロ、ハロアルキル、シアノ、SOnR″″(ここでR″″はアルキ ルであり、n=0、1または2である)、または−COOR5(ここでR5はア ルキルである)で置換された複素環および/または炭素環を含む、請求項1に記 載の化合物。 9. 6−テニルグアニンである、請求項1に記載の化合物。 10. 6−(3−チエニルメチル)グアニンである、請求項1に記載の化合 物。 11. 6−ピペロニルグアニンである、請求項1に記載の化合物。 12. 6−フルフリルグアニンである、請求項1に記載の化合物。 13. 6−(3−フリルメチル)グアニンである、請求項1に記載の化合物 。 14. 6−(2−ベンゾ[b]チエニルメチル)グアニンである、請求項1 に記載の化合物。 15. 6−(2−ベンゾフラニルメチル)グアニンである、請求項1に記載 の化合物。 16. 6−(5−チアゾリルメチル)グアニンである、請求項1に記載の化 合物。 17. 6−(5−メトキシカルボニルフルフリル)グアニンである、請求項 1に記載の化合物。 18. 6−(5−ブロモテニル)グアニンである、請求項1に記載の化合物 。 19. 6−(5−シアノフルフリル)グアニンである、請求項1に記載の化 合物。 20. 6−(2−ベンゾ[b]チエニルメチル)グアノシンである、請求項 1に記載の化合物。 21. 6−(4−ピコリル)グアニンである、請求項1に記載の化合物。 22. 6−(2−ナフチルメチル)グアニンである、請求項1に記載の化合 物。 23.請求項1−22のいずれか1項に記載の化合物および薬剤学的に受容し うる賦形剤を含む薬剤組成物。 24.さらにアルキル化剤を含む、請求項23に記載の薬剤組成物。 25.アルキル化剤が1,3ビス(2−クロロエチル)−1−ニトロソ尿素( BCNU)である、請求項24に記載の組成物。 26.アルキル化剤がテモゾロミドである、請求項24に記載の組成物。 27.宿主において 6−アルキルグアニン−DNAアルキルトランスフェラ ーゼ活性を枯渇させる方法であって、 宿主に請求項1−22のいずれか1項に記載の化合物を含む組成物の有効量を 投与する; ことを含む方法。 28.請求項27に記載の方法であって、 宿主に 6−テニルグアニンを含む組成物の有効量を投与する ことを含む方法。 29.腫瘍細胞において 6−アルキルグアニン−DNAアルキルトランスフ ェラーゼ活性を枯渇させるための薬剤の製造における、請求項1−22のいずれ か1項に記載の化合物の使用。 30.宿主において腫瘍細胞を処置する方法であって、 宿主に請求項1−22のいずれか1項に記載の化合物を含む組成物の有効量を 投与し; 宿主にアルキル化剤を含む組成物の有効量を投与する; ことを含む方法。 31.請求項30に記載の方法であって、 宿主に 6−テニルグアニンを含む組成物の有効量を投与し;かつ 宿主にアルキル化剤を含む組成物の有効量を投与する; ことを含む方法。 32.アルキル化剤が1,3ビス(2−クロロエチル)−1−ニトロソ尿素( BCNU)である、請求項30または31に記載の方法。 33.アルキル化剤がテモゾロミドである、請求項30または31に記載の方 法。 34.請求項1に記載の式Iの化合物の製造方法であって、水素化ナトリウム を有機溶媒中のRR′CHOH(ここでRおよびR′は請求項1に定めたもので ある)の溶液と反応させ、2−アミノ−−トリメチル−1−プリン −6−アミニウムクロリドまたは2−アミノ−6−クロロプリンリボシドを添加 し、弱酸およびエーテルで処理し、そして目的生成物を抽出する工程を含む方法 。
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