JPH08511467A - 気化可能な流体を噴霧しくん蒸する多機能装置 - Google Patents

気化可能な流体を噴霧しくん蒸する多機能装置

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JPH08511467A
JPH08511467A JP7501329A JP50132995A JPH08511467A JP H08511467 A JPH08511467 A JP H08511467A JP 7501329 A JP7501329 A JP 7501329A JP 50132995 A JP50132995 A JP 50132995A JP H08511467 A JPH08511467 A JP H08511467A
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イブス プライヴァス
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コンチェプタイール ベスローテン フェンノートシャップ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、駆動ヘッド(1)と、気化可能な流体を収容するタンク(100)と、このタンクに装着されたポンプとを包含し、前記駆動ヘッド(1)が、前記ポンプを駆動する電気機械式手段と、マイクロプロセッサを有する電子制御及び電力供給回路(101)とを包含している、気化可能な流体を噴霧しくん蒸する多機能装置に関する。本発明によれば、この装置は、更に、前記ポンプにより噴霧された前記流体を受けこの流体を気化させるように前記ポンプの吐出ノズルに直面して配置されて調整されるようになっている電気ヒータ要素と、前記ポンプの吐出ノズルに直面する前記ヒータ要素の存在及び前記調整ヒータ要素の作動を検出しかつ前記調整ヒータ要素が存在し作動していることを示す信号を前記マイクロプロセッサに伝送する手段とを包含し、前記マイクロプロセッサが、前記ヒータ要素が存在し作動していることを示す前記信号を受けている間は前記ポンプの駆動を所定の時間間隔で自動的に制御するようにプログラムされていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 気化可能な流体を噴霧しくん蒸する多機能装置 本発明は、流体を噴霧しくん蒸する多機能装置に関する。 より詳しくは、本発明は、手動スプレーポンプが電気機械式手段によって自動 的に駆動されて、特に該電気機械式手段が高速で繰返し駆動される時に疑似連続 的な細かい噴霧を得ることを可能にした、特許文献EP−A−0 401 06 0及びWO−A 92/12801に開示されている種類の装置に関している。 このようにして得られた噴霧は、エアゾールの欠点(環境に対するフレオンの有 害性、フレオンを炭化水素に置換した場合の使用者に対する危険性)を回避して いるため、エアゾールの噴霧に匹敵し、又はより良いものである。 特許文献EP−A−0 401 060は、また、手動ポンプが金属面上に流 体の細かい霧状の噴流を噴霧する電気機械式手段によって駆動され、該金属面が 流体の蒸発温度よりも高い温度まで加熱されていて、前記流体が気体状に、すな わち状態変化を伴って 即座に気化されるよにした装置を開示している。以下にお いて、用語“くん蒸”はこのような気化を意味するものとして用いられている。 くん蒸は、有益的に、脱臭 剤、殺虫剤、空気清新剤等で空気を処理するためのエアゾールの使用にとって代 わるものである。流体が気相に変換されるため、流体は、空気中で懸濁液の液滴 を生成するエアゾールよりも都合良く大気中で消散される。結果として、エアゾ ールよりも相当少ない上記流体を用いながら(アボガドロの法則)、同じ結果を 達成することが可能であり、より安価であるばかりでなく、人間の健康及び環境 のためにもより良いものである。また、噴霧によって得られた細かい液滴は、加 熱した面によって即座に気化されるので、流体が気化中に熱によって劣化される 時間はなく、したがってそのすべての特性を保持する。 或る流体は、噴霧及びくん蒸の両方に用いるのに適している。例えば、殺虫剤 は1匹又はそれ以上の虫にすみやかな局部作用を与えるように噴霧されてもよい し、夜中じゅうのように連続して室内の空気を処理するようにくん蒸されてもよ い。 本発明の目的は、要求される使用の種類に応じてエアゾールと同様の噴霧及び くん蒸の両方を遂行できるようにした上記型式の装置を提供することにある。 したがって、本発明の第1の実施例によれば、駆動ヘッドと、気化可能な流体 を収容するタンクと、このタンクに装着され、吐出ノズルを有するポンプと、ヒ ータ要素とを包含し、前記駆動ヘッドが、前記ポンプを駆動する電気機械式駆動 手段と、この電気機械式駆 動手段を制御するマイクロプロセッサを有する電子制御及び電力供給回路とを包 含し、また、前記ヒータ要素が前記ポンプにより噴霧された前記流体を受け、こ の流体を気化させるように前記ポンプの吐出ノズルに直面して配置されて、前記 流体の蒸発温度よりも高い温度を有すると共に、前記気化した流体を排出するよ うに大気に連通している、気化可能な流体を噴霧しくん蒸する多機能装置におい て、更に、前記ヒータ要素の作動を検出して該ヒータ要素が作動していることを 示す信号を前記マイクロプロセッサに伝送する手段を包含し、前記マイクロプロ セッサが、前記ヒータ要素が作動していることを示す前記信号を受けた時に前記 ポンプの駆動を所定の時間間隔で自動的に制御するようにプログラムされている ことを特徴とする多機能装置が提供される。 また、本発明の第2の実施例によれば、駆動ヘッドと、気化可能な流体を収容 するタンクと、このタンクに装着され、吐出ノズルを有するポンプとを包含し、 前記駆動ヘッドが、前記ポンプを駆動する電気機械式駆動手段と、この電気機械 式駆動手段を制御するマイクロプロセッサを有する電子制御及び電力供給回路と を包含する、気化可能な流体を噴霧しくん蒸する多機能装置において、更に、く ん蒸モードでの装置の機能として前記ポンプにより噴霧された前記流体を受けこ の流体を気化させるように前記ポンプの吐出ノズルに 直面して配置されて、前記流体の蒸発温度よりも高い温度を有すると共に、前記 気化した流体を排出するように大気に連通している移動自在なヒータ要素と、前 記ポンプの吐出ノズルに直面する前記ヒータ要素の存在及び前記ヒータ要素の作 動を検出して該前記ヒータ要素が存在し作動していることを示す信号を前記マイ クロプロセッサに伝送する手段とを包含し、前記マイクロプロセッサが、前記ヒ ータ要素が存在し作動していることを示す前記信号を受けた時に前記ポンプの駆 動を所定の時間間隔で自動的に制御するようにプログラムされていることを特徴 とする多機能装置が提供される。 好適には、前記ヒータ要素は温度調整される電気ヒータ要素とされる。 また、前記ヒータ要素はくん蒸箱内に配置され、このくん蒸箱は前記駆動ヘッ ドに取外し可能に固定され、該駆動ヘッドの電子制御及び電力供給回路によって 電力を供給される。 この第2の実施例では、特にくん蒸箱を駆動ヘッドに電気的に接続することを 簡単かつ素早く行えることが望まれる。本発明の実施例によると、この問題は、 前記くん蒸箱が前記電気ヒータ要素に接続された2つの電気接点を包含すると共 に、前記駆動ヘッドが前記電気ヒータ要素を前記駆動ヘッドの電子制御及び電力 供給回路に接続するように前記くん蒸箱の電気接点に 直面する2つの外部電気接点を包含し、前記くん蒸箱が、更に、前記駆動ヘッド を囲繞していると共に前記駆動ヘッドに対して弾性的に当接する2つのスナップ 固定式の弾性アームを包含し、前記くん蒸箱の電気接点が前記弾性アームの内側 に配置され、これらの弾性アームによって外方シェルの外部電気接点に対して押 しつけられることで、解決されている。 また、くん蒸箱を駆動ヘッド上に取外し可能に正確に位置決めすることを保証 することが強く望まれる。本発明の実施例によると、この問題は、前記くん蒸箱 が前記電気ヒータ要素に接続された2つの電気接点を包含すると共に、前記駆動 ヘッドが前記電気ヒータ要素を前記駆動ヘッドの電子制御及び電力供給回路に接 続するように前記くん蒸箱の電気接点に直面する2つの外部電気接点を包含し、 前記くん蒸箱の電気接点と前記駆動ヘッドの電気接点とが協働して前記くん蒸箱 を前記駆動ヘッド上に位置決めすることで、解決されている。 好適には、前記くん蒸箱は前記電気ヒータ要素に接続された2つの電気接点を 包含すると共に、前記駆動ヘッドが前記電気ヒータ要素を前記駆動ヘッドの電子 制御及び電力供給回路に接続するように前記くん蒸箱の電気接点に直面する2つ の外部電気接点を包含し、前記電気ヒータ要素の存在を検出する前記手段が、前 記駆動ヘッドの2つの外部接点間に外部電気回路が存 在することを検出する。 また、本発明の他の実施例によれば、くん蒸箱が取外し可能である場合、前記 電子回路及び前記駆動ヘッドは、更に、前記外部電気回路の電気抵抗不足を検出 して、前記電気抵抗が所定値以下であることを示す信号を前記マイクロプロセッ サに伝送する手段を包含し、前記マイクロプロセッサは、前記電気抵抗が所定の 閾値以下であることを示す前記信号を受けている間は前記電気ヒータ要素の作動 を阻止すると共に前記ポンプの駆動を阻止する。 本発明は、また、取外し可能なくん蒸箱自体を提供している。 本発明の更に他の実施例によれば、前記ヒータ要素は前記駆動ヘッドの移動部 材に固着され、この移動部材は、前記流体を噴霧できるように前記ポンプの吐出 ノズルを解放したままにする後退位置と、前記ヒータ要素を前記吐出ノズルに直 面して配置させるくん蒸位置との間で移動可能であり、前記ヒータ要素は、前記 移動部材がそのくん蒸位置にある時に前記駆動ヘッドの電子制御及び電力供給回 路によって電力を供給される。 本発明の更に他の実施例によれば、前記ヒータ要素は固着されたくん蒸箱と、 前記駆動ヘッドを該くん蒸箱に対して位置決めする位置決め手段とを包含する。 好適には、前記くん蒸箱が存在し作動していることを 検出する前記手段は、前記くん蒸箱に固着した少なくとも1つの光電発光器と、 前記駆動ヘッドに固着した光電受光器とを包含する。 また、選択的に、以上述べた装置は、取外し可能なプログラマブルカードの情 報を少なくとも読取るインターフェースと、前記情報を前記駆動ヘッドの電子回 路に伝送する手段とを包含することができる。これに加え、装置はまた、マイク ロコンピュータを前記くん蒸箱に接続するコネクタを包含することができる。 更に、くん蒸箱によって気化されるのに適していない流体のくん蒸を防止する ために、本発明の一実施例によれば、前記流体のタンクは前記駆動ヘッドに取外 し可能に固着されていると共に、前記タンクはその中に入れた流体をくん蒸箱で 気化させるのに適しているかを示す少なくとも1つの2進データ項目をもっデー タ媒体を包含し、また、前記駆動ヘッドの電子制御及び電力供給回路は、前記2 進データを読取り、前記流体が前記ヒータ要素で気化されるのに適していること を前記タンクで読取った2進データが示している場合で、しかも前記ヒータ要素 が存在し作動していることを示す前記信号を前記マイクロプロセッサが受けてい る場合に、前記流体が前記くん蒸箱で気化されるのに適していることを示す信号 を前記マイクロプロセッサに供給する手段を包含し、更に、前記マイクロプロセ ッサは、前記流体がくん蒸箱で気化されるのに適して いることを示す前記信号を受けていない場合には、前記ポンプの駆動を阻止する ようにプログラムされるようにされている。 好適には、特に装置が蓄電池によって電力を供給される場合には、前記電気ヒ ータ要素の作動は前記マイクロプロセッサによって制御され、前記マイクロプロ セッサは、所定の時間間隔での前記ポンプの各駆動の前に短時間だけ前記電気ヒ ータ要素の作動をトリガし、そして前記ポンプの駆動後直ちに前記電気ヒータ要 素の作動を停止するようにプログラムされていて、エネルギーを節約すると共に 、ヒータ要素の無駄な摩耗を回避する。 また、好適には、3位置選択スイッチが前記電子制御回路に接続されていると 共に、前記マイクロプロセッサは前記選択スイッチの位置の関数としてプログラ ムされ、前記ヒータ要素が存在し作動していることを示す前記信号の不在時には 、前記駆動ヘッドの作動を停止するか、又は使用者が制御ボタンを押すたびに前 記ポンプを所定の回数だけ駆動するように前記駆動ヘッドを作動させ、さもなけ れば使用者が前記制御ボタンを押している限りは前記ポンプを駆動するように前 記駆動ヘッドを作動させ、一方、前記ヒータ要素が存在し作動していることを示 す前記信号の存在時には、前記流体の1時間当たりの最小量、又は前記流体の1 時間当たりの平均量、さもなければ前記流体の1時間 当たりの最大量をくん蒸によって気化させるように前記駆動ヘッドを作動させる 。 本発明の他の特徴及び利益は、添付図面を参照して非限定的な一例として下記 に述べられている本発明の実施例についての詳細な説明から明らかになるであろ う。 図面において 図1は、くん蒸箱を備えていない本発明の装置の一例を示す斜視図である。 図2は、図1の装置に使用可能なポンプの一例を示す断面図である。 図3は、図1の装置の分解図である。 図4は、図1の装置の断面図である。 図5は、図4の一部分の拡大詳細図である。 図6は、図1の装置のタンクの頂部分の斜視図である。 図7は、くん蒸箱を備えている本発明の装置の全体を示す斜視図である。 図8は、図7の一部分の拡大斜視図であって、くん蒸箱は断面で示されている 。 図9は、図7及び図8のくん蒸箱の斜視図である。 図10は、前述した図の装置を監視及び制御する電子回路を示す図である。 図11は、図10の電子回路の変形例を示す図である。 図12及び図13は、図1〜図11の装置の変形例を示す斜視図であって、そ れぞれ図12は噴霧状態をまた図13はくん蒸状態を示す。 図14は、本発明の装置の他の変形例を示す概略斜視図である。 図15は、図14と同様な図であるが、気化器がくん蒸箱から取外しされてい る状態を示す。 図16は、図14及び図15のくん蒸箱の電子回路を示す図である。 図17〜図19は、図14の装置をプログラムする3つの方法を示す図である 。 なお、図1〜図19において、同一の参照符号は同一の要素ないしは素子を示 す。 しかして、図1はくん蒸箱を備えていない本発明の装置の全体を示す斜視図で ある。この図1の装置は円筒形の駆動ヘッド1を包含し、駆動ヘッド1はその下 に固定した流体タンク100を有する。駆動ヘッド1は、また、制御ボタン10 3と出口又は吐出オリフィス105とを有し、吐出オリフィス105を通して噴 霧流体を放出することができる。駆動ヘッド1は、好適には、更に、例えば、ス イッチの完全なオフと、噴霧作動による噴霧と、疑似連続的な噴霧をもたらす高 速での繰返し作動との間の選択を行う選択スイッチ136を包含する。駆動ヘッ ド1は、また、装置が作動しているときに蓄電池の充電状態を示す表示ランプ1 37を包含することができる。 図3は、図1の装置の分解図である。タンク100は、プラスチックス材料で 成形され、図4に示されるように、円筒形の側壁100aを包含し、この側壁1 00aは端壁100bと頂壁100cとの間を軸方向に延びており、頂壁100 cはこの部分に形成された偏心首部5を有している。タンク100は、また、そ の頂部にハンドル106を包含し、このハンドル106は首部5に関して半径方 向にかつ頂壁100cから軸方向上向きに延びている。また、リング114が首 部5の内部にスナップ止めされている。このリング114は中央ダクト108( 図4を参照)を有し、中央ダクト108はこのダクトに取付けられたディップチ ューブ109を備えている。更に、プラグ50がリング114に取付けられてい る。このプラグ50には、ポンプ6が固定されている。そして、ポンプ6には押 しボタン10と横ノズル11とが設けられ、横ノズル11を通して噴霧流体が放 出される。駆動ヘッド1は、また、駆動ブロック138を包含する。この駆動ブ ロック138は、電力供給及び制御回路101と、この回路101に接続されて 押しボタン10を駆動するコア13(図3には示されていないが、図4及び図5 に示されている)を収容するソレノイド12と、蓄電池102とを包含する。 上述のポンプ6は、仏国特許FR−2 305 2 41及びFR−2 314 772、及びその対応する米国特許US−4 02 5 046に記載されている型式のものとすることができ、その一例が図2に示 されている。すなわち、このポンプ6は中空の円筒形ポンプ本体7を包含し、こ のポンプ本体7内を駆動ロッド9に接続されているピストン15が滑動する。ポ ンプ本体7とピストン15とはポンプ室16を限定し、このポンプ室16は入口 弁17を介して吸入オリフィス8に連通する。この入口弁17は、本例において は、吸入オリフィス8のまわりに形成された管状の端ピース128と適合するス カートによって構成されている。また、ポンプ室16は、出口弁18を介して外 部に連通する。この出口弁18は、本例においては、ロッド9に形成された座に 対して弾性的に押圧されるピンによって構成されている。以上簡単に述べたまた 前述の特許に詳細に述べられているポンプ6は、単に非限定的な一例として挙げ られているものである。したがって、他の型式のポンプ、例えばヨーロッパ特許 出願EP−0 330 530及び米国特許US−4 936 492に記載さ れているポンプを使用することもできる。ただし、いかなる場合であっても、ポ ンプ6は、噴霧しようとする流体によって充填されている円筒形のポンプ室と、 このポンプ室内を滑動するピストンと、入口弁と、出口弁とを包含する。 好適には、行程C1最適にはピストン15がポンプ 室16内に収容されている流体を放出する行程C2の2分の1に等しい行程C1 の終わりの後までは、スカート(入口弁)17が端ピース128に密封状態で適 合しないようにするとよい。すなわち、その結果として、圧力の下でポンプ室1 6に収容されている流体を動かし始める前にコア12が行程C1にわたって加速 し、これにより流体に十分な運動エネルギーを与え、始めからピストンの作動行 程C1の終わりまで微細な粒子の形の均一な噴霧を生じさせることができる。例 えば、端ピース128は吸入オリフィス8に向かって所定距離延びる軸方向溝1 29を包含することができる。 以上述べた装置は、図4及び図5により一層詳細に示されている。すなわち、 ポンプ6はプラグ50内に例えばスナップ止めによって固定されていると共に、 プラグ50はタンク100の首部5内にスナップ止めされているリング114の 内部に螺合されている。リンク114の中央ダクト108は、このダクトの内部 に密封状態で係合されている内部リング126を担持すると共に、ディップチュ ーブ109はリング126に係合されている。選択的に、ディップチューブ10 9はリング114の中央ダクト108に直接密封状態で係合することができる。 また、ポンプ6は入口端7aを備えているポンプ本体7を有し、該入口端7aは プラグ50がリング114に螺合されたときにリング 114の中央ダクト108に密封状態で係合される。リング114は、また、空 気戻りオリフィス110を包含し、このオリフィス110はポンプ6が駆動され るたびごとにポンプ6が空気をタンク100に戻すことを可能にする。 駆動ヘッド1は外方の剛性シェル104を包含し、このシェル104は人間が 片手で装置を持つことを可能にし、またシェル104内には駆動ブロック138 が取付けられている。電子回路101は、装置の作動を監視するマイクロプロセ ッサ139を包含する。電子回路101は、更に、表示装置137を包含し、こ の表示装置137は1個又は選択的に2個の発光ダイオード(LED)によって 構成することができる。電子回路101は、また、選択スイッチ136を包含す る。蓄電池102が電子回路101に接続されていると共に、駆動ヘッド1がこ の蓄電池102を再充電するために変圧器に接続するためのソケット140を有 している。電子回路101は、また、制御ボタン103に接続されており、この 制御ボタン103は装置の作動をトリガする。この装置の回路101は、ソレノ イド13に接続され、ポンプ6が駆動されるたびごとに電気エネルギーをこのソ レノイド13に供給する。軟鉄によって構成することができるコア12は、ソレ ノイド13内を軸方向に滑動する。また、コア12は、好適には非磁性材料から 作られるロッド14を包含す る。このロッド14は、押しボタン10に向かって延びていると共に、押しボタ ン10に取外し自在にスナップ止めされている一端を有している。ロッド14は 、好適には、環状溝を包含し、この環状溝に部品141が固定されており、この 部品141は好適には緩衝材料から作られている。ロッド14は、ソレノイド1 3と駆動ヘッド1とに固着されている壁142を通過する。そして、コア12は 、コア12が壁142に当接することによって決定される低い位置と、部品14 1が壁142に当接することによって決定される高い位置との間を、カラ動きで もって軸方向に移動自在である。タンク100が駆動ヘッド1に固定されるとき には、プラグ50はロッド14の軸線に対して垂直であってかつ駆動ヘッド1に 固着されている壁143にスナップ止めされ、ソレノイド13に関するプラグ5 0の軸方向位置は、駆動ヘッド1に固着されている壁144にプラグ50の頂部 が当接すると共に、プラグ50がスナップ止めされている前記壁143にプラグ 50の底部が当接することによって、正確に決定される。この方法により、ポン プ6はソレノイド13に関して非常に正確に軸方向に位置決めされ、その結果ポ ンプ6の押しロッド9は各駆動において所定の行程にわたって動かされ、その結 果所定の行程C1及びC2は、図3を参照して上述したように、各駆動において 非常に正確に履行される。 なお、ロッド14を押しボタンに取付けるのを省略することができる。このよ うな場合には、ロッド14は押しボタンから所定の軸方向距離C1離れて間隔を 置かれ、その結果コア12は押しボタンに接触する前に所定の無負荷行程C1を 移動する。この場合にあっては、溝129は無意味である。いかなる場合であっ ても、行程C1及びC2(無負荷行程及び作動行程)を満足するために、ポンプ 本体7をソレノイド13に関して高い精度の方法で軸方向に位置決めすることは 好適なことである。タンク100を駆動ヘッド1に固定するために、プラグ50 は、最初に、外側形状がプラグ50の外側形状と実質的に対応する前記壁143 のくぼみ143aに軸方向に係合され、それから押しボタン10がコア12のロ ッド14の一端にスナップ止めされる。それから、ロッド14とポンプ6の押し ロッド9とが整列させられる。その後、押しボタン10が駆動ヘッド1に関して 回転させられ、これにより、プラグ50の外側形状が円方向で対称でないとすれ ばプラグ50は前記壁143にロックされる。また、駆動ヘッド1はコア12と ポンプ6との共通軸線に関して直交する半径方向に配置されているフック107 を包含し、このフック107はハンドル106に係合して該ハンドル106を保 持する。好適には、図6に示されるように、タンク100は例えばタンク100 の内容物に関連するコードマークを包含することができ る。これらのコードマークは、例えば、ハンドル106の頂部に設けられたパネ ルマーク又は反射マーク145の形とすることができ、その結果タンク100が 駆動ヘッド1に組立てられたときには反射マーク145が駆動ヘッド1の方を指 さす。また、駆動ヘッド1はハンドル106の上方に設けられた読取り装置14 6を包含し、この読取り装置146は電子回路101に接続されている。各マー ク145を検出するために、読取り装置146は、マーク145上に光ビームを 集めるレンズに関連する発光ダイオードと、マーク145による光ビームの反射 を検出するホトトランジスタとにより構成された組立体より成る。各反射ビーム を検出するために、例えば、シーメンス(Siemens)社からリファレンス SFH900−2及びSFH900−5で販売されている、発光ダイオードとレ ンズとホトトランジスタとにより構成された光電子素子を使用することができる 。しかしながら、他の読取り装置又はタンクの情報を符号化した他の装置を使用 することもできる。符号化された情報はマイクロプロセッサ139に伝送され、 マイクロプロセッサ139は例えばタンク100に収容されている所定の流体を 使用する制限期間が過ぎたときなどに、該流体でもって駆動ヘッド1が作動する のを防止する。 図2に示した例において、ポンプ本体7はその頂部に外側に向けられた環状フ ランジ134を包含する。 そして、ピストン15がブシュ40によりポンプ本体7の内部に保持されている 。すなわち、このブシュ40は、ポンプ本体7の内部に固定された円筒形の側壁 131と、外側に向けられてポンプ本体7のフランジ134上に重ねられた環状 のフランジ132とを有する。ポンプ6がプラグ50に取付けられるときには、 フランジ132及び133はプラグ50のリブ172の下にスナップ止めされる 。ブシュ130は、側壁131の高さ全体に沿って該側壁131の外側にまで延 びる外側の軸方向溝111を有し、この軸方向溝111はフランジ132の下で 該フランジ132の半径方向外側端にまで延びている。溝111はフランジ13 2の内側面取り部132aに開口し、この面取り部132aはポンプ本体7のフ ランジ133の軸方向溝135に連通している。フランジ133は内側面取り部 134を包含し、この面取り部134はポンプ本体7がプラグ50に係合された ときにプラグ50の軸方向溝(図示せず)に連通する。そして、この図示してい ない軸方向溝はリング114の空気戻りオリフィス110に連通しており、その 結果ポンプ6は各駆動において空気をタンク100に戻す。ポンプ6は、また、 空気を戻すことなく作動でき、これは本発明の範囲を越えるものではない。この 場合にあっては、タンクはポンプにより確立される吸引の効果によって変形自在 なものとされ、またタンクはディップチューブ109 に接続されない。 以上述べたように、本発明の装置は流体をエアゾールの噴霧と同等な方法で微 細な小滴状態で噴霧することができる。 本発明によれば、装置はまた図7〜図9に示されている取外し自在なくん蒸箱 200を包含することができる。このくん蒸箱200は、端壁289と、底壁2 12と、頂壁213と、2つの側壁210及び211とを有する。底壁212に はスロット205が貫通して形成されていると共に、頂壁213にもスロット2 04が貫通して形成されている。これらのスロット204及び205は、後述す るように、くん蒸箱200を通しての熱い空気の流れを確立させるものである。 なお、これらのスロット204及び205は、選択的に他の方法で設けられる他 の空気通路と置換することができる。 また、2つの側壁210及び211は各々それぞれの弾性アーム208を介し て端壁209から離れて延ばされており、各弾性アーム208は駆動ヘッド1の 外側形状と補形し合う形状とされている。底壁212は端壁209から遠く離れ ている自由縁212aを有し、この自由縁212aも駆動ヘッド1の外側形状と 補形し合う形状とされている。同様に、頂壁213も端壁209から遠く離れて いる自由縁213aを有し、この自由縁213aは駆動ヘッド1の外側形状と補 形 し合う形状を有している。更に、弾性アーム208の各々は、このアーム208 の内側に向けられたスタッドの形の電気接点206を有する。この電気接点20 6は、導電体(図示せず)により図8に示されている電気抵抗素子201に接続 されている。この電気抵抗素子201は、好適には、正の温度係数(PTC)の 抵抗素子とされる。電気抵抗素子201は、金属又は他の熱伝導材料で作られて いる板202と熱接触している。この板202は、くん蒸箱200内において端 壁209と平行にして延びている。 また、駆動ヘッド1は2つの外部電気接点207を有し、これらの電気接点2 07はスタッド206と対応する中空形状とされている。くん蒸箱200を駆動 ヘッド1に固定するために、弾性アーム208は駆動ヘッド1の側壁のまわりに スナップ止めされ、これにより接点206は接点207に係合する。すなわち、 外部電気接点207は、くん蒸箱200の電気接点206がこれらの外部電気接 点207に係合されるように位置決めされ、くん蒸箱200は駆動ヘッド1の吐 出オリフィス105に直面して置かれる。したがって、金属板202はポンプが 駆動されるたびごとに生じる噴射ジェット214に対して実質的に垂直である。 電気接点206及び207は、したがって、くん蒸箱200が正確に位置決めさ れ、これらの電気接点がくん蒸箱200を駆動ヘッド1に保持するのに関与する こ とを保証する。 くん蒸箱200が駆動ヘッド1に固定されると、くん蒸箱200は上述した電 子回路101に接続される。この電子回路101の一部分が図10に示されてい る。 図10において、駆動ヘッド1の2つの外部電気接点207は参照符号207 a及び207bが付けられて区別されている。くん蒸箱200が駆動ヘッド1に 固定されると、くん蒸箱200の2つの電気接点206の各々は駆動ヘッド1の 2つの外部電気接点207a及び207bのひとつに接続される。くん蒸箱20 0の2つの接点206はPTC素子201に接続されている。一方の外部電気接 点207aは、蓄電池102に接続されて、例えば+15ボルトの電位+Voを もたらす。図10の回路101は、また、2つのシュミットトリガ素子T1及び T2と、例えば10KΩの抵抗とすることができる抵抗器R1と、通常3つの接 点すなわち電源接点S、グリッド接点G及びドレーン接点Dを有するMOSFE T(金属酸化物半導体電界効果)トランジスタTとを有する。また、マイクロプ ロセッサ139は、アナログ入力139aと、バイナリ入力139bと、バイナ リ出力139eとを有する。アナログ入力139aは、外部電気接点207bに 直接接続されている。アナログ入力139aは、また、マイクロプロセッサ13 9に統合されているアナログ−デジタル変換器に接続されており、この変換器は 電 気接点207bに存在する電位Vをマイクロプロセッサ139により理解するこ とができるデジタル信号に変換する。電気接点207bは、また、シュミットト リガ素子T1の入力に接続されていると共に、シュミットトリガ素子T1の出力 はマイクロプロセッサ139のバイナリ入力139bに接続されている。抵抗器 R1は、電気接点207bと接地との間に接続されている。更に、マイクロプロ セッサ139のバイナリ出力139eはシュミットトリガ素子T2の入力に接続 されていると共に、シュミットトリガ素子T2の出力はMOSFETトランジス タTのグリッドGに接続されている。そして、MOSFETトランジスタTのソ ースSは接地に接続されていると共に、MOSFETトランジスタTのドレーン Dは外部電気接点207bに接続されている。また、上述した各光電子素子14 6は、マイクロプロセッサ139のバイナリ入力139dに接続されているバイ ナリ出力146aを有する。マイクロプロセッサ139は、また、バイナリ入力 139fを有する。そして、例えば10KΩの抵抗の抵抗器R2がバイナリ入力 139fと接地との間に接続されている。更に、スイッチを構成する制御ボタン 103がバイナリ入力139fと電気接点207a(+5ボルト)との間に接続 されている。最後に、マイクロプロセッサ139はソレノイドによるコアの駆動 を制御するために電力回路215に接続されているバイ ナリ出力139gを有する。上述した素子、特にマイクロプロセッサ139の素 子及び光電子素子146に電力を供給するための接点は、回路図を簡略にするた めに示されていない。 以上述べた電子回路101は、次のように作動する。すなわち、くん蒸箱20 0が駆動ヘッド1に取付けられていないならば、電気接点207bは抵抗器R1 によてアースされ、この電気接点207bは0ボルトの電位である。この状態に おいて、マイクロプロセッサ139のバイナリ入力139bは、第1の状態のま まであり、くん蒸箱200が駆動ヘッド1に固定されていないことをマイクロプ ロセッサ139に知らせる。このような状態の下において、使用者が制御ボタン 103を押すたびごとに、約5ボルトの電位がマイクロプロセッサ139のバイ ナリ入力139fに加えられ、この状態の変化によりマイクロプロセッサ139 のプログラム及び上述した選択スイッチ136(この選択スイッチ136もまた マイクロプロセッサ139に接続されており、選択スイッチ136とマイクロプ ロセッサ139との間の接続は回路図を簡略にするために示されていない)に依 存する方法で作動させる。すなわち、例えば使用者が制御ボタン103を押して いる限り、マイクロプロセッサ139のバイナリ出力139gは連続信号を電力 回路215に送る。この連続信号は、一連の電位パルスによって形成され、各パ ルス はポンプの単一駆動に対応する。 また、くん蒸箱200が駆動ヘッド1に固定されると、PTC素子201が電 気接点207aと207bとの間に接続される。このPTC素子201は、小さ な抵抗値例えば約5Ωを有している。したがって、抵抗器R1の抵抗値がこのP TC素子201の抵抗値よりも非常に大きいので、電気接点207bは実質的に +5ボルトの電位にもたらされる。この状態の変化がシュミットトリガ素子T1 の入力に加えられることにより、バイナリ入力139bに接続されているシュミ ットトリガ素子T1の出力の状態が変化する。そして、バイナリ入力139bの 状態の変化により、マイクロプロセッサ139での特定のプログラムの走行が生 じる。このプログラムは、バイナリ出力139eが所定の時間間隔でシュミット トリガ素子T2に0ボルトの信号を加えることを生じさせる。シュミットトリガ 素子T2は、それから、+5ボルトの電位をMOSFETトランジスタTのグリ ッドGに加える。これにより、MOSFETトランジスタTの導通が作られ、こ れによりPTC素子201を通して大電流が流れる。この電流は、例えば5〜1 0アンペアほどの大きい電流である。非常に短い時間、例えば約100msの後 、PTC素子201は発熱を始め、それから金属板202を加熱する。MOSF ETトランジスタTが導通状態であるときには、このトランジスタTのターミナ ルD 及びS間の抵抗は一定であり、その結果電気接点207bの電位VはPTC素子 201を通して流れる電流Iに比例する。すなわち、電気接点207bの電位V はPTC素子201の抵抗に比例する。この電気接点207bの電位Vは、マイ クロプロセッサ139のアナログ入力139aにより測定される。そして、もし 電位Vが所定の閾値よりも大きいときには、電気接点207a及び207bの間 を流れる電流が非常に大きいことを示し、マイクロプロセッサ139がシュミッ トトリガ素子T2のバイナリ出力139eを介してMOSFETトランジスタT を再び不導通に切換える。これにより、駆動ヘッド1の外部接点207a及び2 07bとの間の回路が短絡されるために、電子回路を損傷して蓄電池を無意味に 消費する危険を冒すことになる。しかしながら、もし電位Vが閾値V1よりも下 のままであるならば、PTC素子201は発熱をし続ける。このため、変形例と して、図11に示されるように、電子回路101は外部のアナログ−デジタル変 換器216を包含することができる。すなわち、このアナログ−デジタル変換器 216は、マイクロプロセッサ139の入力139aと電気接点207bとに接 続されて、電気接点207bの電位を表す信号を前記入力139aに加える。こ のような例において、入力139aは一連のバイナリ入力により構成される。 しかして、金属板202の温度が噴霧流体の蒸発温 度に等しい温度又は該蒸発温度よりも高い温度になるまでPTC素子201が金 属板202を十分に昇温する時間が経過した後に、マイクロプロセッサ139は そのバイナリ出力139gを介してポンプの駆動をトリガする。そして、微細の 噴霧された小滴214(図8を参照)は金属板202により瞬間的に気化され、 これにより生じた蒸気がスロット204及び205を通過する熱い上昇空気の流 れによって大気中に運ばれる。そして、ポンプが駆動されたすぐ後に、マイクロ プロセッサ139はバイナリ出力139e及びシュミットトリガ素子T2を介し てMOSFETトランジスタTを不導通に切換える。これにより、PTC素子2 01が連続して作動するのを防止し、したがって蓄電池102の消費を節約する と共に、PTC素子201が早期に消費するのを防止する。そして、所定の時間 遅延が終了すると、上述したサイクルが再び開始する。 使用者が通常のサイクルを除いてくん蒸を行うことを所望する場合には、使用 者は制御ボタン103を押し、これによりマイクロプロセッサ139のバイナリ 入力139fの状態を変化させ、これによりマイクロプロセッサ139が作動サ イクルをトリガし、PTC素子201が発熱をし始め、それからポンプを駆動す る。 そして、くん蒸箱200が駆動ヘッド1から取外しされると、上述した電位V は0ボルトとなり、シュミ ットトリガ素子T1の出力は状態を変化し、したがってバイナリ入力139bも また状態を変化し、マイクロプロセッサ139はその通常の噴霧プログラムに戻 される。 選択的には、シュミットトリガ素子T1、抵抗器R1及び入力139bは省略 することができる。そして、この場合には、くん蒸箱200の存在又は不存在は アナログ入力139aを介して検出される(すなわち、V=0のときは噴霧作動 であり、0<V<V1のときはくん蒸作動であり、V>V1のときは作動禁止の 状態である)。 好適には、駆動ヘッド1は前述したようにマイクロプロセッサ139のバイナ リ入力139dに接続されているバイナリ出力146aを有する少なくともひと つの光電子素子146を包含する。そして、タンク100のハンドル106がこ の光電子素子146に直面するペール又は反射マークを包含しているときには、 光電子素子146の出力146aは0ボルトの電位を有する低い状態に置かれ、 タンク10に収容されている流体がくん蒸箱200の手段によって気化できるこ とを知らせる。対照的に、タンク100のハンドル106が光電子素子146に 直面するペール又は反射マークを包含していないときには、光電子素子146の 出力146aは0ボルトの電位であってマイクロプロセッサ139の入力139 dと同じであり、したがっ てマイクロプロセッサ139は前記流体がくん蒸によって気化できないことを知 らせる。このような状況の下で、もしくん蒸箱200が駆動ヘッド1に取付けら れた場合には、マイクロプロセッサ139はポンプ6が駆動できるのを防止する と共に、PCT素子201が発熱するのを防止する。 くん蒸箱200が駆動ヘッド1に取付けられると、選択スイッチ136を使用 して、くん蒸の回数を変えること又は各くん蒸においてポンプ6の連続駆動の回 数を変えることができる。 次に、図12及び図13は前述した図1〜図11の装置の変形例を示す。すな わち、この変形例においてはくん蒸箱300が駆動ヘッド1に固着されていると 共にスライド部分301を有し、このスライド部分301は選択的に駆動ヘッド 1の吐出オリフィス105を覆わなかったり(図12の状態)、又は覆ったり( 図13の状態)することができるようになっている。そして、スライド部分30 1が引込まされているときには(図12の後退位置)、使用者は制御ボタン10 3を押すことにより流体を噴霧することができる。一方、滑動部分301が引出 されたときには(図13のくん蒸位置)、このスライド部分301内に収容され ているPCT素子が動作され、マイクロプロセッサ139が例えば電気接点の閉 じが知らせられることにより、図1〜図11を参照して説明したようにポンプ6 の駆動を所定間隔でトリガする。スライド部分301は、PCT素子により加熱 されると共に吐出オリフィス105に直面して配置されている内部金属板を有し 、前述のように、この金属板により噴霧流体が瞬間的に気化され、その蒸気がく ん蒸箱300の頂部のスロット304を通して放出される。 次に、図14及び図15は本発明の装置の他の変形例を示す。すなわち、この 変形例において、くん蒸箱400は固定式とされ、ケーブル418を介して動作 される。くん蒸箱400は、スタンド410と、直立部411とを包含する。直 立部411はオリフィス428を有し、このオリフィス428のうしろには金属 板(図示せず)が配置されている。そして、この金属板は、光電発光器(例えば 、赤外線放出ダイオード)412と一緒に、PCT素子(図示せず)により加熱 される。 更に、駆動ヘッド1は光電受光器417を有し、この光電受光器417はタン ク100がスタンド410上に置かれたときに光電発光器412と直面するよう に設けられている。スタンド410及びタンク100は、好適には、位置決め装 置を包含する。この位置決め装置は、例えば、スタンド410に設けられた突起 415と、タンク100の底部100bに設けられて該突起415と対応するく ぼみ416とから成り、光電受光器417が光電発光器412と確実に直面する こと及び駆動ヘッド1の吐出オリフィス105がくん蒸箱400のオリフィス4 28と確実に直面することを保証する。 くん蒸箱400は、また、うず巻き状(カール)ケーブルを備えたコネクタ4 22を有し、このコネクタ422は駆動ヘッド1内の蓄電池を再充電するために 該ヘッド1のソケット140に接続されるのに適当なコネクタである。 図16 は、上述したくん蒸箱400の電子回路を示す図である。図16において、ケー ブル418の導体は、第1に、変圧器423の入力に接続されていると共に、第 2に、上述した金属板に熱接触するようにして設けられたPTC素子403の端 子に接続されている。変圧器423は、好適には、くん蒸箱400を種々の異な る国で使用できるようにするために、100/200Vに適応可能な型式のもの とされる。PTC素子403は、その電力供給電圧がいかようであっても同じ平 衡温度で作動する。変圧器423の出力はダイオード整流ブリッジRの入力に接 続されている。このブリッジRは、2つの出力端子S1及びS2を有する。一方 の出力端子S1は、接地に接続されている。そして、コンデンサC(例えば、1 ,000μFの容量を有する)が他方の出力端子S2と接地との間に接続されて いる。出力端子S2は、第1に、例えばジャック−プラグ型の上述したコネクタ 422に給電する。また、出力端子S2は、第2に、こ の出力端子S2と単安定/無安定回路424の第1の端子425との間に接続さ れてPTC素子403に熱接触しているバイメタルストリップBに給電する。単 安定/非安定回路424の第2の端子426は、接地に接続されている。また、 この単安定/非安定回路424の第3の端子427は抵抗器R3を介してPNP トランジスタT3のベースに接続されている。このPNPトランジスタT3のエ ミッタは、単安定/非安定回路424の第1の端子425に接続されている。そ して、LED(例えば赤外線LED)412がトランジスタT3のコレクタと接 地との間に接続されている。 しかして、PTC素子403の作動の始まりにおいては、PTC素子403の 温度はくん蒸するためには非常に低くなっている。また、バイメタルストリップ Bは開いたままであり、これによりLED412が作動するのを防止する。そし て、PTC素子403の温度が十分に高くなると、すぐにバイメタルストリップ Bが閉じ、これによりLED412が作動できるようになる。規則的に(例えば 毎秒10ms)、単安定/非安定回路414はその第3の端子427に低レベル の信号を加え、これによりトランジスタT3を動作し、トランジスタT3がLE D422の作動をトリガする。 駆動ヘッド1とタンク100とにより構成された組立体がスタンド410上に 置かれると、光電受光器417がLED412により送られた信号を検出し、マ イクロプロセッサ139に信号を加え、これによりマイクロプロセッサ139は くん蒸箱400が存在し作動していることを知らせる。マイクロプロセッサ13 9は、それから、前述したように、ポンプを間欠的に作動させ、所定の時間間隔 でくん蒸作動をトリガする。噴霧流体をくん蒸することにより生じた蒸気は、く ん蒸箱400の直立部411の頂部のスリット404を通して放出される。 選択的に、くん蒸箱400は、人間が存在した場合に装置の作動をトリガする センサ、又は種々の出来事を検出する種々のセンサを包含することができる。こ のようなセンサは、容量の存在、ドアコンタクト、光を検知する光ダイオードに 対応するセンサ、又は音センサ(トイレでの流し水の音を検知するセンサ)など である。くん蒸箱400は、また、選択的に、各くん蒸において駆動すべきポン プの回数及びくん蒸の回数を知らせるLED412を介して駆動ヘッド1に信号 を送るために部屋の大きさを数値的に求めるレーダセンサを備えることができる 。 また、選択的に、くん蒸箱400は光電発光器412に加え光電受光器を包含 し、また駆動ヘッド1が光電受光器417に加え光電発光器を包含することがで き、これによりくん蒸箱400と駆動ヘッド1との間にダイアローグ(dial ogue)を確立することができる。 更に、くん蒸箱400は、RAM型カード421(ISO7816)又はスマ ートカードを読取るのに適当なカード読取り装置413を包含することができる 。 例えば、図17に示されるように、カード箱420が取付けられているマイク ロプロセッサ419の手段によってカード421をプログラムし、その後該カー ド421をくん蒸箱400の読取り装置413に挿入することが可能である。カ ード421は、例えばくん蒸期間を設定することによりくん蒸箱400をプログ ラムするのみに使用され得る。選択的に、カード421は、また、駆動ヘッド1 内のマイクロプロセッサ139をプログラムするのに使用され得る。このような 場合において、カード421に含まれている情報は光電発光器412により駆動 ヘッド1に伝送され、例えばくん蒸の回数及び各くん蒸においてポンプが駆動さ れる回数が決定される。 くん蒸箱400には、また、図18及び図19に示されるように例えばRS2 32型の低電流接続ソケット414を取付けることができる。このようなソケッ ト414を取付けることにより、したがって、マイクロプロセッサ419をくん 蒸箱400に接続し、カード421を再プログラム化するか、又は選択的に駆動 ヘッド1内のマイクロプロセッサ139を再プログラム化することが可能となる 。マイクロプロセッサ419とくん蒸箱400との間の接続は、図19に示され るように直接に行ってもよいし、又はもしプログラミングが遠隔的に行われる場 合には、図18に示されるようにモデム430を介して行うことができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 駆動ヘッド(1)と、気化可能な流体を収容するタンク(100)と、この タンクに装着され、吐出ノズル(11)を有するポンプ(6)と、ヒータ要素( 201,202,402)とを包含し、 前記駆動ヘッド(1)が、前記ポンプを駆動する電気機械式駆動手段(12, 13)と、この電気機械式駆動手段(12,13)を制御するマイクロプロセッ サ(139)を有する電子制御及び電力供給回路(101)とを包含し、 また、前記ヒータ要素(201,202,402)が前記ポンプにより噴霧さ れた前記流体を受け、この流体を気化させるように前記ポンプの吐出ノズル(1 1)に直面して配置されて、前記流体の蒸発温度よりも高い温度を有すると共に 、前記気化した流体を排出するように大気に連通している、気化可能な流体を噴 霧しくん蒸する多機能装置において、更に、 前記ヒータ要素の作動を検出して該ヒータ要素が作動していることを示す信号 を前記マイクロプロセッサに伝送する手段を包含し、前記マイクロプロセッサ( 139)が、前記ヒータ要素が作動していることを示す前記信号を受けた時に前 記ポンプの駆動を所定の時間間隔で自動的に制御するようにプログラムされてい ることを特徴とする多機能装置。 2 駆動ヘッド(1)と、気化可能な流体を収容する タンク(100)と、このタンクに装着され、吐出ノズル(11)を有するポン プ(6)とを包含し、 前記駆動ヘッド(1)が、前記ポンプを駆動する電気機械式駆動手段(12, 13)と、この電気機械式駆動手段(12,13)を制御するマイクロプロセッ サ(139)を有する電子制御及び電力供給回路(101)とを包含する、気化 可能な流体を噴霧しくん蒸する多機能装置において、更に、 くん蒸モードでの装置の機能として前記ポンプにより噴霧された前記流体を受 け、この流体を気化させるように前記ポンプの吐出ノズル(11)に直面して配 置されて、前記流体の蒸発温度よりも高い温度を有すると共に、前記気化した流 体を排出するように大気に連通している移動自在なヒータ要素(201,202 ,402)と、 前記ポンプの吐出ノズル(11)に直面する前記ヒータ要素の存在及び前記ヒ ータ要素の作動を検出して該ヒータ要素が存在し作動していることを示す信号を 前記マイクロプロセッサに伝送する手段と を包含し、前記マイクロプロセッサ(139)が、前記ヒータ要素が存在し作動 していることを示す前記信号を受けた時に前記ポンプの駆動を所定の時間間隔で 自動的に制御するようにプログラムされていることを特徴とする多機能装置。 3 請求項1又は2記載の装置において、前記ヒータ 要素が温度調整される電気ヒータ要素であることを特徴とする装置。 4 請求項2又は3記載の装置において、前記ヒータ要素(201,202)が くん蒸箱(200)内に配置され、このくん蒸箱が前記駆動ヘッド(1)に取外 し可能に固定され、該駆動ヘッド(1)の電子制御及び電力供給回路(101) によって電力を供給されることを特徴とする装置。 5 請求項4記載の装置において、 前記くん蒸箱(200)が前記電気ヒータ要素(201,202)に接続され た2つの電気接点(206)を包含すると共に、前記駆動ヘッド(1)が前記電 気ヒータ要素(201,202)を該駆動ヘッドの電子制御及び電力供給回路( 101)に接続するように前記くん蒸箱の電気接点(206)に直面する2つの 外部電気接点(207)を包含し、 前記くん蒸箱(200)が、更に、前記駆動ヘッド(1)を囲繞していると共 に該駆動ヘッドに対して弾性的に当接する2つのスナップ固定式の弾性アーム( 208)を包含し、 前記くん蒸箱の電気接点(206)が前記弾性アーム(208)の内側に配置 され、これらの弾性アームによって外方シェル(104)の外部電気接点(20 7)に対して押しつけられることを特徴とする装置。 6 請求項4記載の装置において、 前記くん蒸箱(200)が前記電気ヒータ要素(201,202)に接続され た2つの電気接点(206)を包含すると共に、前記駆動ヘッド(1)が前記電 気ヒータ要素(201,202)を該駆動ヘッドの電子制御及び電力供給回路( 101)に接続するように前記くん蒸箱の電気接点(206)に直面する2つの 外部電気接点(207)を包含し、 前記くん蒸箱の電気接点と前記駆動ヘッドの電気接点とが協働して前記くん蒸 箱を前記駆動ヘッド上に位置決めしていることを特徴とする装置。 7 請求項4ないし6のいずれか一項に記載の装置において、 前記くん蒸箱(200)が前記電気ヒータ要素(201,202)に接続され た2つの電気接点(206)を包含すると共に、前記駆動ヘッド(1)が前記電 気ヒータ要素(201,202)を該駆動ヘッドの電子制御及び電力供給回路( 101)に接続するように前記くん蒸箱の電気接点(206)に直面する2つの 外部電気接点(207)を包含し、 前記ヒータ要素の存在を検出する前記手段が、前記駆動ヘッドの2つの外部接 点(207)間に外部電気回路(206,201)が存在することを検出するこ とを特徴とする装置。 8 請求項1ないし7のいずれか一項に記載の装置において、前記電子回路(1 01)及び前記駆動ヘッド (1)が、更に、前記外部電気回路の電気抵抗不足を検出して、前記電気抵抗が 所定値以下であることを示す信号を前記マイクロプロセッサ(139)に伝送す る手段(216,139a)を包含し、前記マイクロプロセッサが、前記電気抵 抗が所定の閾値以下であることを示す前記信号を受けている間は前記電気ヒータ 要素(201)の作動を阻止すると共に前記ポンプの駆動を阻止することを特徴 とする装置。 9 請求項2ないし8のいずれか一項に記載の装置のための取外し可能なくん蒸 箱。 10 請求項2記載の装置において、前記ヒータ要素が前記駆動ヘッド(1)の移 動部材(301)に固着され、この移動部材が、前記流体を噴霧できるように前 記ポンプの吐出ノズル(11)を解放したままにする後退位置と、前記ヒータ要 素を前記吐出ノズル(11)に直面して配置させるくん蒸位置との間で移動可能 であり、前記ヒータ要素が、前記移動部材(301)がそのくん蒸位置にある時 に前記駆動ヘッドの電子制御及び電力供給回路(101)によって電力を供給さ れることを特徴とする装置。 11 請求項2記載の装置において、前記ヒータ要素(402)が固着されたくん 蒸箱(400)と、前記駆動ヘッド(1)を該くん蒸箱(400)に対して位置 決めする位置決め手段(415,416)とを包含することを特徴とする装置。 12 請求項11記載の装置において、前記くん蒸箱(400)が存在し作動して いることを検出する前記手段が、前記くん蒸箱(400)に固着した少なくとも 1つの光電発光器(412)と、前記駆動ヘッド(1)に固着した光電受光器( 417)とを包含することを特徴とする装置。 13 請求項1ないし12のいずれか一項に記載の装置において、取外し可能なプ ログラマブルカード(421)の情報を少なくとも読取るインターフェース(4 13)と、前記情報を前記駆動ヘッド(1)の電子回路(101)に伝送する手 段(412,417)とを包含することを特徴とする装置。 14 請求項11ないし13のいずれか一項に記載の装置において、更に、マイク ロコンピュータ(419)を前記くん蒸箱(400)に接続するコネクタ(41 4)を包含することを特徴とする装置。 15 請求項1ないし14のいずれか一項に記載の装置において、 前記流体のタンク(100)が前記駆動ヘッド(1)に取外し可能に固着され ていると共に、前記タンク(100)がその中に入れた流体を前記くん蒸箱(2 00)で気化させるのに適しているかを示す少なくとも1つの2進データ項目を もつデータ媒体(145)を包含し、 また、前記駆動ヘッドの電子制御及び電力供給回路 (101)が、前記2進データを読取り、前記流体が前記ヒータ要素(201, 202;402)で気化されるのに適していることを前記タンクで読取った2進 データが示している場合で、しかも前記ヒータ要素が存在し作動していることを 示す前記信号を前記マイクロプロセッサ(139)が受けている場合に、前記流 体が前記くん蒸箱で気化されるのに適していることを示す信号を前記マイクロプ ロセッサに供給する手段(146)を包含し、 更に、前記マイクロプロセッサ(139)が、前記流体が前記くん蒸箱で気化 されるのに適していることを示す前記信号を受けていない場合には、前記ポンプ の駆動を阻止するようにプログラムされていることを特徴とする装置。 16 請求項1ないし15のいずれか一項に記載の装置において、前記電気ヒータ 要素(201,202)の作動が前記マイクロプロセッサ(139)によって制 御され、該マイクロプロセッサ(139)が、所定の時間間隔での前記ポンプ( 6)の各駆動の前に短時間だけ前記電気ヒータ要素(201,202)の作動を トリガし、そして前記ポンプ(6)の駆動後直ちに前記電気ヒータ要素(201 ,202)の作動を停止するようにプログラムされていることを特徴とする装置 。 17 請求項2ないし16のいずれか一項に記載の装置において、3位置選択スイ ッチ(136)が前記電子 制御回路(101)に接続されていると共に、前記マイクロプロセッサ(139 )が該選択スイッチ(136)の位置の関数としてプログラムされ、 前記ヒータ要素が存在し作動していることを示す前記信号の不在時には、前記 駆動ヘッド(1)の作動を停止するか、又は使用者が制御ボタン(103)を押 すたびに前記ポンプ(6)を所定の回数だけ駆動するように前記駆動ヘッド(1 )を作動させ、さもなければ使用者が前記制御ボタン(103)を押している限 りは前記ポンプ(6)を駆動するように駆動ヘッド(1)を作動させ、 一方、前記ヒータ要素が存在し作動していることを示す前記信号の存在時には 、前記流体の1時間当たりの最小量、又は前記流体の1時間当たりの平均量、さ もなければ前記流体の1時間当たりの最大量をくん蒸によって気化させるように 前記駆動ヘッド(1)を作動させることを特徴とする装置。
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