JPH08511375A - 電気機器への２つの電気的接続導体の電気的接続装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は電気機器への２つの電気的接続導体の接続装置に関する。この場合接続導体（２１，２２）の端部は接続部材（２０）内に射出成形されており、その中で接続コンタクト（２６，２８）と接続されている。この接続コンタクト（２６，２８）は絶縁部（３１）によって同軸的に分離されて相互に固定ボルト（５）上でシフトされ、めねじ部（３４）によって接続素子（１４，１５）（これらも絶縁部（１８）によって電気的に相互に絶縁されている）にコンタクトされる。任意の回転位置を確実にするために当該接続部材は噛合部（３８）を有している。この嵌合部（３８）は電気機器（１，２）の相応の対応嵌合部（３９）に係合する。これは電気的導体と電気機器との間の組み付けが容易でスペースの節約にもつながる電気的な接続形成を可能にする。この場合外部にある接続導体は僅かな手間で所望の位置にもたらすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】 電気機器への２つの電気的接続導体の電気的接続装置 従来の技術 本発明は、請求の範囲第１項の上位概念による電気的接続装置に関する。 ドイツ連邦共和国特許第４２０３１３３号公報から公知の２つの電気的接続導 体の電気的接続装置においては、接続すべき電気機器に２つの接続ボルトが設け られている。この２つの接続ボルトはねじ山を有している。この接続導体は終端 部がそれぞれ端子成形部材になっている。この端子成形部材は長く延びた小孔（ アイ）を有しており、この小孔の中心線は円軌跡に連続する。前記端子成形部材 は、小孔が相互に接続ボルトの間の幾何学的な中心に関して直径方向で対向する ように相対している。端子成形部材はウエブ（橋絡体）によって次のように相互 に結合している。すなわち当該成形部材が接続導体に続く延在部と共に相互に並 行して位置するように相互に結合している。接続路を形成するためには前記成形 部材の小孔が接続ボルト上にかぶせられる。この場合延在する接続導体が電気機 器に対して成す角度は小孔の長さの範囲内で可変であり、それによって固定ねじ による固定により電気機 器との固定的なコンタクトが形成される。このような装置を用いれば電気機器に 対する接続導体の位置の変化が僅かで済む。それによっては接続導体の長さをよ り短く抑えることが達成される。 公知の装置は、２つの接続ボルトが必要であるという欠点の他に、それらのボ ルトのそれぞれに別個の接続導体を固定しなければならず、また制限された狭い 範囲でしか接続導体の位置を変化させることができないという欠点も有している 。これは部分的な円形切欠き部の小孔を配設することにより行われ得る。しかし ながらこのことにより取付けコストは高くなる。 発明の利点 それに対して請求の範囲第１項の特徴部分に記載の本発明による装置は次のよ うな利点を有する。すなわち任意の角度位置にて固定ピンに隣接する半径対向平 面内に接続導体が電気機器から導出される利点を有する。この場合有利には唯１ つの固定ピンのみが設けられる。 請求項２による有利な実施例では、選択された角度位置が形状結合によって確 実に維持され得る。この場合この形状結合面の反復する形態の相応の細かな細分 化によって最小の角度ステップで電気機器への接続導体の正確な対応付けが行わ れる。より簡単な手法では、接続導体を支持する接続部材の固定と共に請求項３ による接触接続も同時に行われる。この場合請求項５に よれば大きなコンタクト面が提供され、接続導体の確実な電気的分離が達成され る。取扱い操作の良好な手法として請求項７によれば接続コンタクトと接続導体 の端部が接続部材の範囲内で射出成形によって固定される。この場合請求項９に よれば接続部材の固定と、接続導体と電気機器の電気的端子とのコンタクトの後 で、ストッパを用いて電流リード部とめねじ部の侵入が阻止される。それにより 外部からの影響に対する電流リード部の確実なカプセル化が達成され、ストッパ の相応の保護のもとで不所望な侵入に対する安全が確保される。総じて本発明に よる装置では、接続導体の電気機器への接続が自動組立システムを用いて実施可 能となる利点を有する。さらに大きな利点は電気的接続部を囲繞する機器部のも とで（これはケーブルの案内を妨げる）接続導体の位置の角度調整によって接続 導体の案内に対する最適な位置を見つけだすことができる。この場合は空間スペ ースの節約と接続導体の長さを節約できる装置が得られる。そのような接続部は 特に自動車における厳しい動作環境にも適している（例えば燃料噴射ポンプのソ レノイドバルブへの電気的な端子の製造等）。 実施例の説明 図１には本発明による装置の断面図が示されている。電気機器、例えばソレノ イドバルブの端面側には閉鎖部材１が設けられている。この閉鎖部材１はソレノ イ ドバルブケーシング２を閉鎖する。このケーシング２の縁部３は閉鎖部材の肩部 上にかぶさっている。それによりケーシング２は固定的にソレノイドバルブケー シング内に保持される。絶縁材からなるこの閉鎖部材内にはその周面に固定パタ ーンを有する基底部６を備えた固定ピポット５が射出成形されている。この場合 この基底部６は最大の直径を有している。この基底部６にはそれよりも小さな直 径を有する円筒部７が続いている。この円筒部７の一部は閉鎖部材の射出成形か ら端面側で外方に突出している。この円筒部７は軸方向に配向されケーシング固 定された肩部８を形成する。この肩部８の端部にはねじ山を備えた固定ピボット ５が突出している。閉鎖部材を貫通してさらに孔部１０内にはそれぞれ１つの端 子１１，１２、例えばソレノイドバルブのマグネットコイルが軸方向で外方に向 かって案内されている。そこからは一方の端子１１が九ランプ継手又は溶接継手 を介して第１の接続素子１４とコンタクトし、別の端子１２は相応に第２の接続 素子１５とコンタクトしている。これらの接続素子は環状に構成され、その内孔 部１６ないし１７によって固定ピン上に嵌着される。この場合第１の接続素子１ ４は直接肩部８に平面状のリングとして当接する。それには絶縁材料からなる環 状の介在部材１８と、第２の接続素子１５の環状部材が続く。この環状部材は端 面側にて環状の介在部材に当接し、ここでは図示されて ないストッパによって固定ピンからの半径方向の間隔が保持される。 端子１１と１２を給電部に接続するために、さらに接続部材２０が設けられる 。この接続部材２０内には第１の接続導体２１と第２の接続導体２２がその端部 と共に射出成形されている。さらに第１の接続コンタクト２６のコンタクト突出 部２４と第２の接続コンタクト２８の第２のコンタクト突出部２７が射出成形さ れている。これらのコンタクト突出部はそれぞれの接続コンタクトの環状部から 突き出ており、この場合これらの環状部の外縁部２９も接続部材内に射出成形さ れてもよい。これらの環状部は、隣接する２つの半径方向の平面内で軸方向の切 欠き３０内に突出し、絶縁部３１によって相互に分離されている。この絶縁部３ １はその半径方向で内方に向いた端面３２でもって固定ピンに案内されており、 同時に固定ピン５における接続部材２０の最初の案内に使用される。接続コンタ クト２６，２８の環状部の内径は固定ピンの直径と絶縁部の端面３２の内径より も大きい。それにより接続コンタクトが、導電材料から形成される固定ピン５に コンタクトしないことが保証される。 固定ピン５に軸方向にねじ込まれるめねじ部３４（これは実施例では導電材料 からなるめねじである）によって一方で第１の接続コンタクトが第２の接続コン タクトと共に第２の接続素子１５に当接させられ、 これによって第１の接続素子１４も肩部８への固定的な接触接続位置に保持され る。それに対してめねじ部は接続コンタクト２８に載置される端面側３５を有し 、この端面側はより良好なコンタクトと自己保全のために溝を備えてもよい。そ れにより第２の接続導体２２は第２の接続コンタクト２８と、めねじ部３４と、 固定ピン５と第１の接続素子１４を介して端子１１と接続され、第１の接続導体 ２１は第２の接続素子１５を介して端子１２に接続される。 接続部材２０は、さらに閉鎖部を覆っている環状外套部形状の壁部３７を有し ている。この壁部３７はその内側に固定ボルトの軸線方向に延在するパターンを 備えた形状終端面３８を有している。このパターンは周面方向に向いたフランジ による噛み合わせ部であってもよい。この噛み合わせは、閉鎖部の外周面にある 相応の対応噛み合わせ部３９に係合する。周面方向で規則的に進行するパターン を有するこの形状終端面３８ないし３９によって当該の接続部材は非常に細かく 細分化されて種々の回転位置にて閉鎖部材に嵌めこまれ、それにより周面上の回 転方向にて所望の所定の回転位置に固定される。この嵌めこみの後ではめねじ部 ３４のねじ込みが行われる。その後接続部材の嵌めこみ過程の際には接続コンタ クトと接続素子がつなげられる。接続部材をめねじ部３４のねじ込みによって固 定した後では軸方向の切欠きがさらにストッパ４０に よって（このストッパは切欠き内に圧入、接着ないしはねじ込みによって設ける ことができる）閉鎖される。このようにして案内される接続導体はソレノイドバ ルブケーシングに対して所望の角度位置で案内され得る。より簡単には接続部材 の嵌めこみの後で簡単なねじ込み過程によって２つの接続導体の、ソレノイドバ ルブ端子とのコンタクトが行われる。これは組み付けを非常に簡単にし、オート メーションによる組み付けも可能にする。 図２にはソレノイドバルブ４２を有する分配形燃料噴射ポンプ４１上にねじ込 まれた接続部材２０の平面図が示されている。ここでは、燃料噴射管路４４の間 で案内されている共通の被覆ケーブル４３への接続導体のＶ字状の結集部が認め られる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ニースロニー， マルクス ドイツ連邦共和国 73084 ザーラッハ ケプラーシュトラーセ 30

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．電気機器（１，２）の電気的端子（１１，１２）への２つの電気的接続導体 （１１，１２）の電気的接続のための装置において、 前記端子（１１，１２）は、それぞれ１つの電気機器外部にある接続素子（ １４，１５）に接続可能であり、前記接続素子（１４，１５）は、電気機器に絶 縁されて留め付けられる導電性の固定ピン（５）を通されて相互に同軸的に相前 後して配設されており、 さらにそれぞれ１つの接続コンタクト（２６，２８）を有しており、該接続 コンタクト（２６，２８）は接続部材（２０）に位置固定され、接続部材（２０ ）から引き出されたそれぞれ１つの接続導体（２１，２２）に接触接続され、力 結合的接触接続によって再び取外し可能に接触接続されることを特徴とする、電 気機器への２つの電気的接続導体の電気的接続装置。 ２．前記接続部材（２０）は、多数の形状結合面（３８）を介してケーシング（ ２）の相応の形状結合面（３９）によって当該ケーシング（２）と回転不動に結 合可能であり、前記形状結合面は固定ピン（５）の軸線方向に延在し、軸線に対 する周面方向で多重に繰返している形状にて、接続部材（２０）が小さ な角度ステップで周面方向に挿し込まれるように設けられている、請求の範囲第 １項記載の電気機器への２つの電気的接続導体の電気的接続装置。 ３．前記接続部材（２０）は接触接続を形成するために軸性の外方に向けられた 肩部を有しており、該肩部には固定ピンにねじ込み可能なねじ部（３４）が固定 ピンへの電気的な導体接続を形成するもとで当接している、請求の範囲第２項記 載の電気機器への２つの電気的接続導体の電気的接続装置。 ４．前記肩部は接続コンタクト（２８）の１つから形成されており、該接続コン タクトは固定ピン（５）に案内されている絶縁部（３１）によって別の接続コン タクト（２６）から軸方向で分離されており、該別の接続コンタクト（２６）も 肩部として接続素子（１５）の１つに当接している、請求の範囲第３項記載の電 気機器への２つの電気的接続導体の電気的接続装置。 ５．前記接続素子（１５）は相互にそして固定ピンから環状の絶縁介在部材（１ ８）によって電気的に分離されており、該絶縁介在部材（１８）は固定ピン（５ ）に案内されており、この場合別の接続素子（１４）は固定ピン（５）と連結す るケーシングに固定された肩部（８）に当接しており、前記ねじ部（３４）も導 電的に構成されている、請求の範囲第４項記載の電気機器への２つの電気的接続 導体の電 気的接続装置。 ６．前記接続コンタクト（２６，２８）と接続素子（１４，１５）は固定ピンを 囲繞する環状の接触面を形成する、請求の範囲第４項又は５項記載の電気機器へ の２つの電気的接続導体の電気的接続装置。 ７．前記接続コンタクト（２６，２８）は絶縁材料から形成された接続部材内に コンタクト突出部（２４，２７）と共に射出成形されており、該コンタクト突出 部（２４，２７）は同様に射出成形された接続導体（２１，２２）端部と解離不 能に接続されている、請求の範囲第６項記載の電気機器への２つの電気的接続導 体の電気的接続装置。 ８．前記コンタクト突出部（２４，２７）は、接続導体（２１，２２）との接続 領域において環状に形成されている、請求の範囲第７項記載の電気機器への２つ の電気的接続導体の電気的接続装置。 ９．前記接続部材（２０）は、軸方向で貫通開口部（３０）を有しており、該貫 通開口部はねじ部（３４）側でストッパ（４０）によって電気的接続の形成後に 閉鎖される、請求の範囲第３項〜８項いずれか１項記載の電気機器への２つの電 気的接続導体の電気的接続装置。